アニ「文芸部員の」クリスタ「部長」
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- 1 : 2014/11/15(土) 13:45:25 :
- 前回の続きです。暖かく見守ってやってください。登場人物はカットで。今回はクリスタ目線で話を進めます。
よろしくお願いします。
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- 2 : 2014/11/15(土) 14:05:51 :
- 私は独りが嫌い。一人になるんだったら嫌いな人とだって一緒に行動してもいい。一人が嫌だから、親に怒られながらも友人関係は大切にした。
でも人間の集団は誰かが一人にならなきゃいけない。
私は自分以外ならだれがなっても関係ない。空気に押し流されるだけ。
私は絶対に一人になりたくない。……そのためにあんなにお金をかけて、勉強時間を削って、いろいろ調べて、話題の引き出しをたくさんもって……。
私の努力は、ちゃんと人間関係で結果を残す。
クラスだと階級が中間より上。だから多少の発言力を持てる。
部活だと一番上だからみんなを駒として扱える。扱えないものは消せばいい。そんな振る舞いが出来る。
私はいつしか、そのことに、快感を得るようになった。
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- 3 : 2014/11/15(土) 15:18:31 :
- 期待
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- 4 : 2014/11/17(月) 18:23:30 :
- >>3さん有り難うございます‼
続き↓
でも…そんな私の駒になりきれない子がいた。
アニ・レオンハート。多少のユーモアがあって頭が良くて、運動もそこそこ。私にないモノをすべて持っているような、人を少し見下したような表情が苦手で、許せなくて、嫉妬した。
だからハブいた。私の駒にならない子はいらない。私の部活を汚さないでっ!
でも…最初は悪い気がした。やっぱり勉強を教えてもらえるし、気遣いが出来る。
でもユミルハブりも飽きたころに嫌そうな顔をした。
アニ「なんで?クリスタだって楽しんでたじゃん」
って言われた。
やっぱり……
分かり合えないんだ。って思った。
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- 5 : 2014/11/17(月) 19:36:30 :
- 期待してます(≧∇≦)!!
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- 6 : 2014/11/18(火) 16:10:03 :
- >>5
ありがとうです(≧▽≦)!
続き↓
前にも書いたように、ハブった。
サシャだってミカサだって私に合わせてくれた。本当にうれしい♪
サシャ「アニは確かに頭が固いところありますしね~」
ミカサ≪コクコク
ユミルなんて言う前に率先して嫌っちゃって……調子乗んないでよ。なんちゃって、ね♪
アニから段々笑顔が消えて行った。会話が消えて行った。あの快活なオーラも消えて行った。私の方がアニよりも上なんだ。
私の方があの子よりも何もかも持ってるんだ。
みんながそう思っていればそれでいい。
だって……ホントの私は……何も持っていないんだから。
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- 7 : 2014/11/18(火) 17:00:58 :
- サシャ「はぁ…クリスタはいいですね」
クリスタ「またその話」
ユミル「そりゃそうだろ。なんせ家はあんなにオシャレなマンションなんだからな」
ミカサ「セレブ」
サシャ「うんうん」
クリスタ「そんなことないよ~」
そんなことない…。
サシャ「とか言っていたらあっという間に着いちゃいましたね」
サシャが言う。目の前には高層マンション。外観がオシャレでそれなりに家賃が高い。一軒家に住んでるサシャの方がうらやましいけど…。
クリスタ「じゃあ、あしたね」
私はそう言いマンションの方へ走る。
サシャ「また明日~」
ユミル「じゃあね」
ミカサ「バイバイ」フリフリ
三人に手を振ってマンションに入って三人が完全に通り過ぎるのを待つ。早く行ってよ……。
そして三人がマンションを完ぺきに見なくなった瞬間…
私はマンションから全力疾走した。
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- 8 : 2014/11/18(火) 22:36:17 :
- 期待です!
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- 9 : 2014/11/20(木) 17:39:15 :
- >>8さん有り難うです!
続き↓
クリスタ「はぁ…はぁ…」
息が切れる……。目の前にはボロボロのアパート…。そこの二階いちばん左が私と母親の部屋。
クリスタ「ふぅ…ふぅ…」
息を整えながら階段を上る。錆びた鉄はギシギシいっていつ壊れるか分からない……。
クリスタ「ただいま」
ここが私の住処。あんな高級マンション。住めるわけない……。私達の部屋のリビングよりも広い自分の部屋をもつアニが余計に憎らしい。
母「おかえりなさい」ハァー
母は私を見るとため息をつく。
クリスタ「ちょっと…」
母はたばこを吸っていた。煙たい。
母「分かったわよ。」
母は舌打ちをして煙草をつぶした。
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- 10 : 2014/11/23(日) 10:20:57 :
- クリスタ「お母さん。その服装どうにかしてよ」
母「いいじゃない。どうせ家だし、学校で着飾ればいいんでしょ?清楚なお嬢様だっけ?」
クリスタ「うるさい」ギロッ
母「いつかバレるわよ。そんなくだらない嘘」クスッ
クリスタ「バレればそれまでよ。それに絶対ばれない。あなたが何もしなければ」
母「へぇ~。誰に似てそうなったんだろう。ま、いいや。じゃああたしは仕事行ってくるから、じゃあね」
クリスタ「……」
バタン
一人。私はスマホの電源を入れラインを見る。誰もまだきていない。
クリスタ「やっほーっと」
ラインには既読すらつかない。
いくら明るく振舞っても家に帰れば何があっても一人。
アニは家でも学校でも明るそうで羨まし……
クリスタ「何言ってんの私は!」
いやだやだ。なにを思ってんのよ……私は。今日もめいいっぱいアニの愚痴を言ってやる……。
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- 11 : 2014/11/23(日) 18:03:05 :
- 期待してます
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- 12 : 2014/11/24(月) 14:11:13 :
- >>11
有り難うです!
続き↓
クリスタ「にしてもみんな遅いな…」
いつもならもう既読がついてもおかしくないのに…。
クリスタ「なんか眠くなってきちゃった…」
床に転がり目をつぶる。こうすると、人間ってかんたんに意識をシャットアウトできるんだって思える。床に転がり、目をつぶるだけ……。
クリスタ「クークー」(-_-)zzz
~一方サシャ達は……~
ユミル「でさー」
サシャ(いい加減飽きました……帰りたい)
ユミル「話聞いてるか?」
サシャ「聞いてますよ」
ユミル「そんときになー」ペチャクチャ
サシャ(話長い。分かったから…ってその話何度目だよっ)
サシャ「じゃあ今日はこの辺で」
ユミル「おう。じゃあな~」
サシャ「また明日~」
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- 13 : 2014/11/24(月) 14:24:44 :
- ~そしてサシャ一人~
サシャ「いつもいつも同じ話で飽きるっての…」ブツブツ
大体ユミルは都合がよすぎる。同じ話ばっかり、たまに面白いことを言うけどそれだけの一発屋役立たずピエロ‼んなぁぁぁぁ‼
クリスタもどうしてアニをハブろうと思ったんでしょう……。私堪忍袋の緒切れますよ⁉
私は家の前に着く。昔…一年の時はよくここでアニと喋っていた。空を見ながら互いのなやみを打ち明けたりもした。
サシャ「ただいまー」
家に入る。私の家は一戸建て。一戸建ては掃除が大変。その代り自分の部屋が広い。私の母はあまり世間体を気にしないから参観日の時も一人だけ私服で来て大恥をかいた。
それに比べてクリスタの母は外見にも気を使うしとてもきれいな人で家はあんなに大きなマンションの最上階。
クリスタは私に持っていないものを持っていてうらやましい。だから尊敬するところがある。コミュ障だった私も彼女とアニのおかげで改善された。
だから揺れている。アニとクリスタどっちにつくか。私は負け組にはなりたくない。……教室では地獄でもクラスがいの活動では勝っていたい。
だから今後アニとも接触して決めよう。
スマホ画面……ラインを見る。クリスタからだ。一時間も前…。ユミルめ、あんなに長話をしていたのか。
私は『遅くなってごめ~ん』と送った。……二、三分たっても既読がつかない。そういえばミカサはどうしたんだろう…。
サシャ「私には関係ないですけど」
部活では自分が最も安全圏にいる自信がある。この安全圏を脅かそうものならその時は容赦しない……副部長として…。
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- 14 : 2014/12/01(月) 15:43:57 :
- 期待してます!
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- 15 : 2014/12/02(火) 15:40:35 :
- >>14
ありがとうです‼
続き↓
~ミカサ~
私は部活でもおとなしく、クラスでもおとなしく、基本腰巾着で過ごす。
クラスじゃいじめられてるから、部活では自分の居場所は確保したい。
アニには申し訳ないと思うけど……私にも私の生活がある。私の都合があってアニに気を配る余裕はない……。
ミカサ「ただいま…」
誰もいない家に帰る。お父さんもお母さんも仕事で夜が遅い。幼馴染のエレンにも最近距離を置かれている。
ミカサ「やっぱり告白がダメだったんだ……」
私はエレンに告白した。でも結果はダメだった。エレンはが好きだったのは―――
まだ誰にも言っていないのは私が幼馴染でずっと仲が良かったからだと思う。
ミカサ「おやすみなさい……」
こてっとベッドに倒れる。
そして……
『ヴーーヴーヴー』
携帯の鳴る音で目を覚ます。
ミカサ「今何時?…え⁉」
携帯を見て驚く。もう七時?
ミカサ「ライン見なきゃ」
ラインを見ると、3時間前で最後だ。サシャとクリスタが来てたみたい。…一言ずつだけど…。
ミカサ「こんばんはっと」
ラインを見る。既読がつかない。ということはみんな別のことをしている。
ミカサ「宿題……」
私は宿題を始めた……で、この問題は……どうゆう…
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- 16 : 2014/12/04(木) 19:35:19 :
- ~クリスタ~
目が覚める。今何時だ…?げっもう八時‼宿題もやってないし、おふろにも入ってないし……
グゥ――
ご飯食べてなかった……。
今日の夕飯は……冷凍チャーハンか。これあんまりおいしくないんだけどな~。
レンジに入れてスイッチを押す。ラインを見るとサシャから来ている。
まあ、いっか。返信が面倒。明日学校で話そ。
~一時間後~
クリスタ「ふぅー」
我ながら素早い動き。チャーハンを20分で食べ終えて30分でお風呂に入り、10分で明日の準備を整える。
今の時間は……九時。そろそろ寝ないと。
私は布団を敷いて横になった。
次の日もアニをいびることを楽しみにして、自分のこの生活がバレないことを願って。
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- 17 : 2014/12/04(木) 19:49:58 :
- ~次の日~
クリスタ「最悪!」
今日に限って寝坊なんて!ありえない!私は全力疾走で家を出た。
クリスタ「ハァ…ハァ……」
今日はいつにもまして息が上がる。ったく私のバカ!
今日は時間がない……いつものマンションの前を通らずに道を変えた……それがそもそもの間違いだった。
ヒッチ「あれ?クリスタじゃん。おはよー」
ヒッチだ。
クリスタ「あ…おはよう…ゼェ…ヒッチ」
ヒッチ「うんおはよー。つかなんでクリスタがここにいるの?クリスタの家からここって結構遠回りだよね」
クリスタ「ああ…ちょっとこっち方面に用があったの」
ヒッチ「ふ~ん…」
クリスタ「じゃっじゃあもういくね。バイバイ」
ヒッチ「バイバ~イ」
すれ違いざまにヒッチがクククッと笑ったような気がした。
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- 18 : 2014/12/11(木) 19:18:26 :
- 期待してます!
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- 19 : 2015/09/08(火) 21:42:30 :
- 続きもう書かないんですか?
凄く期待してるので、良かったらですが続き書いてくださいm(._.)m
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