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クリスタ「文芸部員の」アニ「苦悩」
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- 1 : 2014/11/01(土) 21:07:20 :
- 思いつきです。登場人物の女子はみんな黒いです。
人物紹介。
アニ…主人公。ほかの部員4人は心の中で子ども扱い。部活間での人間関係で苦悩。クリスタからは一応「親友」とされている。
クリスタ…文芸部部長。リーダー格。金遣いが荒く、敵を作りやすいが人間関係は良好。いじめっ子
ミカサ…クリスタから、「文芸部のアイドル」という称号(?)を得ている。人見知りがすこし激しいがクリスタからはそこが気に入られている。
サシャ…アニとクリスタの親友。クリスタとアニのどちらにつくかで保険をかけるほど計算高いが成績はかなり悪い。クリスタからは「相棒」とされている。
ユミル…転部してきた。転部したてはいじめられていたが信頼を回復。現在はクリスタ達とつるむ。
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- 2 : 2014/11/02(日) 00:28:36 :
- 期待してます
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- 3 : 2014/11/02(日) 15:06:34 :
- >>2さん有り難うです‼
じゃあ本編入りま~す。
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- 4 : 2014/11/02(日) 15:09:51 :
- 一年生の時、小学校から一緒だったクリスタと文芸部に入った。
クリスタ「アニとだったらうまくいけそうな気がする‼」
と言ってくれた。
そしてサシャも誘って入部。
ミカサは小学校は違うけど、すぐ仲良くなった。(特にクリスタが)
あたしはサシャと話していければそれでよかった。
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- 5 : 2014/11/02(日) 15:26:25 :
- しかし4人でいても結構楽しい。
サシャ「で~、○○はホントにカッコいいんですよ‼」
サシャはアイドルを語ってる。あたしは8割スルー。クリスタは…
クリスタ「あ…うん。でも△△の方がかっこいいよ~…ね、ミカサ」
ミカサ「う…ん」
でもミカサはなかなか自分から話そうとしない。空気悪くなるんだけど…。
ちなみにミカサは時々部活をさぼる。何考えてだろ。
クリスタ「ミカサってさ~」
クリスタは愚痴り屋。ついでに人の好き嫌いが激しい。
クリスタ「すぐ部活サボるよね」
アニ「確かに」
サシャ「うんうん。こんなに楽しいのにおかしいですよ」
クリスタ「ねえ…ハブっちゃおうか?」
クリスタが声を潜める。
アニ「やめときなよ」
そういうの…めんどくさい。
クリスタ「冗談だよ~」ハハハ
クリスタは気持ちがわかんないんだ。ボッチの悲しさが…。
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- 6 : 2014/11/02(日) 22:24:10 :
- 期待ですー
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- 7 : 2014/11/03(月) 09:31:38 :
- 時雨さん有り難うですー。
続き↓
まあでも結局ミカサはいじめられることはなく、4人で平和&平凡&楽しい部活になった。
のに……
・・・・・・・・二年生。
アニ「転部?」
三年の先輩方も引退。私達二年と一年で部活を動かすことになった。部長はクリスタ。
一年代表はあたしだったけど、部長はけっこうめんどくさいらしいからきっぱり「めんどいです」っていったらクリスタがやることになった。
そんな部長の言葉から出てきたのだった。
クリスタ「そう。転部。水泳部からユミルって子がくるの」
サシャ「ええ~4人で楽しくじゃないんですか?」
ミカサ「……」
クリスタ「だってさ、この文芸部…廃部寸前なところを一年の2人がきて6人で活動だよ?無理があるって」
アニ「でもさ、5人って……ねぇ…」
あたしは周りを見渡す。4人だと余りがいないけど、5人だと1人余ってしまう。
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- 8 : 2014/11/03(月) 09:49:30 :
- クリスタ「まあとにかくいいこだから大丈夫だって」
クリスタは笑う。
アニ「で、その子いつから文芸入るの?」
クリスタ「今日の部活で顔だすって言ってた」
アニ「え……」
ちょっとそれは……。
~部活~
アニ「でさーサシャ」
サシャ「えー。ホントですかぁ?」
一年A「ミカサ先輩は絵がほんとにかわいいですよね」
ミカサ「そっそんなことはない…」
一年B「またまたぁ~」
ユミル「なんか楽しそうだな」
クリスタ「でしょ~」
クリスタ「アニ‼サシャ‼この子がユミル」
ユミル「よろしく……ってアニ!久しぶりだな」
アニ「う…うん」
クリスタ「なぁに?2人とも知り合い?」
アニ「ちょっとね…」
町内会で頻繁に会っていただけだ。あたしは苦手な子。本人まったく自覚してないけど。
ユミル「アニは相変わらずつれないなぁ」
アニ「アハハ」
適当に流す。めんどくさい。この女の「いちいちネガティブ思想」が人をイライラさせる。深入りは最悪だ。
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- 9 : 2014/11/03(月) 12:01:25 :
- いい内容ですから自信を持って
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- 10 : 2014/11/03(月) 12:33:52 :
- >>9ありがとうです‼
続き↓
最初のうちは仲よくしていた(不本意だけど)クリスタは特にベッタリ。ミカサがだんだん一年といるようになった。
でも一か月後・・・・・・
クリスタ「ねえねえアニ…」ススス
アニ「器用に動くね。どうしたんだい」
クリスタ「ユミルのこと。どう思う?」
クリスタは声を潜めて話しかけた。
アニ「正直言って苦手」
ホントに正直。あたしってば嘘が苦手。すぐにばれる。
クリスタ「だよねぇ~」
アニ「で、それがどうかした?」
クリスタ「ん?なんか最近ユミル調子乗ってるよね。ウザくない?」
うわ。そういう話になるんだ。つーか文芸誘ったのあんただろ。
アニ「まあ確かにね」
でも同調した。それなりにウザかったし。
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- 11 : 2014/11/03(月) 17:51:50 :
- クリスタ「じゃ~あ~決定‼ねえねえサシャ」ススス
クリスタ「ゴニョゴニョ」
サシャ「確かに。最近ちょっと…」チラッ
ユミル「?」
クリスタ「ミッカサ~」
クリスタ「ゴニョゴニョ」
ミカサ「うん……確かに…」
クリスタ「うんうん」
クリスタを正直怖いと思った。
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- 12 : 2014/11/03(月) 18:46:04 :
- その日から、あたしたちは徹底的にユミルをいびった。
クリスタ「でさ~」
サシャ「え~」
ユミル「ちょっと」
クリスタ「チッ」
サシャ「ねえアニ~」
ユミル「アニ……」
アニ「なに?サシャ」プイ
クリスタ「ミカサ~」ダキ
クリスタ「まじアイツウザいよね」
ミカサ「うん」
そんなことが、二学期まで続いた。
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- 13 : 2014/11/03(月) 19:00:36 :
- クラスでも文芸部のユミルいびりは話題に上がった。
ヒッチ「ねぇアニ」
水泳部のヒッチ。ユミルをすっごく嫌っている。
アニ「ん?」
ヒッチ「もうアイツ、本当につぶしちゃっていいんだからね」
アニ「うん」
めんどいからそこまでしないよ。
ミーナ「ユミルか~」
教室ではあたしの相棒化しているミーナ。女子テニス部。
ヒッチ「ああ。確かミーナとユミルって塾同じか」
ミーナ「うん。あの子ほんっとにうるさいの。あの子来てから授業進まなくて成績も落ちて大変だよ」
ヒッチ「でさアニ。部活でどうなの?アイツ」
アニ「いつも一年とつるんでるよ。こっちに話しかけてきてもクリスタがタイミングよんで話題放り込むから最近は話しかけてこない」
ヒッチ「アッハハハハ。マジで?超ウケるんだけど」アハハ
ヒッチはユミルを水泳部でいびったらチクられて怒られたらしい。それからユミルを目の敵にするようになった。クラスの階級は性格的にもちろん上サイド。あたしは中間。ミーナも同様。だからあたしたちはヒッチと会話するときには気を使う。
アニ「まああのまま美術部かどこかに飛んでくんないかな」
ヒッチ「確かに~。文芸の子かわいっそ~。ねーえージャン」
ジャン「ああ?もうあいつの話すんなよ」
ヒッチ「チッ。つれないなあ」
ネエッテバ イヤホットケヨ ナンカハナソウヨ‼
アニ「ヒッチは変わらずだね」
ミーナ「うん。ジャンにお熱だね」
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- 14 : 2014/11/04(火) 11:51:50 :
- ~部活~
クリスタ「あ~あ。夏休み終わっちゃったね」
サシャ「はぁぁ…私、宿題終わらなくて残されましたぁ」
アニ(自業自得だろ。大体あんなに暇だったくせにまだ終わってなかったの?)
思うだけ。絶対言わない。
ユミル「……」イライラ
ユミルは仏頂面で部活動。
ミカサ「……」
ミカサは黙々と絵を描いている。
クリスタ「うちら、4人でイツメンだもんね~」
アハハ
正直、気持ち悪いよ。クリスタ。
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- 15 : 2014/11/04(火) 11:54:59 :
- 十月になって…すべてが変わった。
アニ「……」
クリスタ「でさ~」
サシャ「え~ほんとですかぁ?」
ユミル「うっそだー」
ミカサ「クスクス」
キャハハハハハ
ユミルとあたしは入れ替わったかのようになっていた。あたしは話題を振られることもない。悪口を言われることもない。いじられることもない。空気のような存在になった。目があってもそらされる。
あたしは望みすぎた。ホントはもっと、ユミルをいじめることで安心感をえたいだけだった。
あたしは…望みすぎた。これが、その理不尽すぎる報いなんだ。
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- 16 : 2014/11/04(火) 12:01:13 :
- ~帰り道~
アニ「……」
ユミル「でよ~」
サシャ「もうユミルったら~」
クリスタ「でさミカサ~」
ミカサ≪コクコク
道
| アニ |
|サシャ ユミル |
|ミカサ クリスタ|
※↑を思い浮かべてください。
あたしは独りで歩いているみたいだ。前も行っていたお祭りでさえ、一緒に行かなくなった。悲しくて、でも……
あの子たち…子供過ぎてウザいな♪
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- 17 : 2014/11/04(火) 12:12:37 :
- ~数日後~
アニ「―――てなことがあってさ」
ミーナ「え~。もうユミルの何がいいのさ」
アニ「なんか信頼回復したっぽい」
ミーナ「でも今はアニなんでしょ」
アニ「うん。迷惑極まりないね」
ミーナ「転部しちゃえば?」
アニ「それこそユミルと同じじゃないか」
示し合わせたように。
ヒッチ「あたしが思うにね…」
アニ「ビックリした」
ヒッチ「ヘッヘヘ☆で、あたしが思うに~ユミルはサシャたちの好きなアイドルのなにかレアなものをあげたとみられる」
ミーナ「ええ~。それって賄賂?」
アニ「買収された?」
ヒッチ「ま、そゆことじゃない?」
アニ「汚いね」
ヒッチ「そんだけ追い込まれたんだよ。何やったの?」
アニ「普通にハブった」
ヒッチ「それだけ?」
アニ「うん。クリスタがあんまりやりすぎない方がいいって」
ヒッチ「生殺しって結構いいんだね。今度試そ♪」
アニ「フフ。相変わらずね」
ミーナ「怖い怖い」
ヒッチ「テッヘヘ」
ジャン「まだやってんのか。そんなバカげたこと」
ヒッチ「るっさい。ジャンが話しかけないからだ」
ジャン「いや俺関係ねえし」
ヒッチ「えーって逃げるな!」
ミーナ「ホントに相変わらずって感じ」
アニ「数日前も会ったけどね」
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- 18 : 2014/11/04(火) 17:06:52 :
- クラスで楽しくても、放課後と部活は最悪だ。
クリスタ「でさ~」
サシャ「やっぱり○○はかっこいいんですよ!」
クリスタ「それはない!」
サシャ「ユミル~クリスタがひどいです~」
ユミル「う~ん…私は××派だわ」
クリスタ「ええ~。ミカサは?」
ミカサ「私は……△△」
クリスタ「ほ~らやっぱりね」
アニ「ねえユミル…」
ユミル「なあ、こんど4人で出かけないか?」
クリスタ「じゃあ最近できたショッピングモール行かない?」
サシャ「賛成です!…あ」
視線があたしに集まった。
クリスタ「アニは…どう…?」
社交辞令のつもり?そもそもそんな言葉すら知らなさそうだけど…。
アニ「あたしはいいよ。4人で楽しんできな」
クリスタ「うん…。分かった」
おいユミル。なんだ?なんだその勝ち誇ったような笑みは…。
心底腹が立ったけど……惨めについていくよりはましだ。ガキどもめ。
ユミル「じゃあいつ行く?」
クリスタ「そ…そうだなぁ~」
ああ、お構いなしなんだあたしは。まあいいや。だって……
後で後悔するの、皆だからね。
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- 19 : 2014/11/04(火) 18:05:15 :
- ~クリスタ~
夏休み明けの昼休みで聞~いちゃった聞いちゃった♪
アニってばヒッチちゃんと仲が良かったんだぁ~。私達を売るなんてひどい子。だってアニだって私の駒なんだよね?駒は……勝手に動いちゃいけないんでしょ?動いちゃった駒は……ねぇ。
私は肩にかかった髪をいじりながらアイドルについて語る。ホントはそんな好きじゃないけど、その話をするとサシャが喜ぶから。
クリスタ「うん。そうだよねぇ~」
適当に話を合わせる。もちろん話の8割はスルー。サシャも可愛いけどバカだよね。こんなに踊らされてるって知らないのに…。
アニはダメな子だな。全部表に出ちゃう。もっと私みたいに上手にやらなくちゃ。
学校の成績だけじゃ…お友達は作れないよ、アニ。
クリスタ「トイレ行ってくるね」
トイレで髪を整える。
クリスタ「ウフフフフフ」
ひとりでに、気味の悪い笑みがこぼれる。
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- 20 : 2014/11/04(火) 18:13:34 :
- ~ミカサ~
クリスタがトイレに行った。はぁ…これでやっと絵が真剣に描ける。クリスタは私を「アイドル」扱いだけど正直ウザい。アニは私がハブられそうになった時の恩人なのに、許せない。
サシャはヘラヘラしてて感情が読めない。アニはまっすぐ。だからよいことも悪いことも全部顔に出ちゃうからクリスタに捨てられたんだ。
ユミルは便乗魔。最低。下劣め。あんたをいじめていたのはクリスタなのに…。主犯はクリスタなのに……なんでアニいじめに加担するの?調子乗らないでよ。
でも私は何もできない。アニに視線を送っても、不気味な笑みを浮かべたアニは気づきもしない。
ミカサ「ハァ…」
サシャ「ん?ミカサどうしたんですか?あっ…もしかしてクリスタがいなくてさみしいとか?」
そんなわけないでしょ。バカ女め。
ミカサ「…違うもん」
サシャ「まったまた~ツンデレですか?」
うるさい女。静かにしてほしい。私は感情を絵に込めて、血まみれの女の子の絵を描いた。……どことなくクリスタに似てる気がするが、私は何も知らないと言っておく。
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- 21 : 2014/11/05(水) 18:01:52 :
- ~サシャ~
ああ~クリスタは女神保つの大変なんですねぇ。今回でトイレ3回目ですよ。まったく……アイドルの○○なんてホントは知らないって言ったらどんな顔するんでしょう。
まあクリスタに嫌われても私にはアニがいるから平気ですね♪だって多数派かどうかなんて、私が決めていいんでしょ。
アニはまっすぐで話が面白いけど時々のお説教がちょっと…
クリスタは裏表がはげしいけど上からのお説教はありませんからね。話もまあ面白いですし。
ミカサは……人をじっくり観察して決めるんでしょうね。私の目をごまかせると思ったら大間違いですよ。ツンデレのフリして、結構ミカサも悪い子ですね。
ユミルは……まあクリスタに言いくるめられたかわいそうな駒でしょうか?まあユミルも話が面白いですし、キープしておかなくちゃ。って…女神さま戻るの遅いですね。何やってたんでしょう。
クリスタ「お待たせ~」
別に待ってないですけど。
サシャ「もう~待たせすぎですよ」
ユミル「何やってたんだ?」
クリスタ「えへへ」
ミカサは自分から話しかけませんね。復讐のつもりでしょうか。全然効果ないですよ―だ。
サシャ「ミカサのツンデレがひどかったんですから」
ミカサ「‼」
ミカサが信じられないって目でこっちを見た。そう…その表情いいですね☆
アニはクリスタにちらっと目線を向けただけでまた窓の外を見て……窓の外には空とビルと部活やってる男子しかいませんよ。
サシャ「あっ‼あの、今度の日曜日に○○が来るんですよ‼」
私が話しを盛り上げる。みんなはそれに乗る。私の話をスルーする奴は……
絶対許さない。
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- 22 : 2014/11/06(木) 18:22:21 :
- ~ユミル~
はぁ……アイドルの話とかもうサシャ達最高でしょ!……それに比べてアニは……何あのテンション、場の空気読めよ。
どうせいじめてたやつがいきなり人気になって立場が逆転したのが気に入らないんだろうな~。クリスタ達は絶対渡さない。
呪いが効いたかな?ボッチの呪い。ネットで調べたのを適当にやってみたけど…効いてるといいな。だってアニが主犯なんだもんね。私をいじめて楽しんでたもんね。私も楽しんでいいよね。これが報いだよ……アニ。
ユミル「へぇ~じゃあサシャは○○に会いに行くのか?」
サシャ「もちろんです‼」
ユミル「よし‼サシャ、私も行こう」
サシャ「いいですよ。クリスタは?」
クリスタ「う~ん…その日ちょっと出かけるから…ごめんね」
サシャ「いえいえ。楽しんでくださいね♪ミカサは?」
ミカサ「塾がある。ので無理…」
サシャ「うう~クリスタが来ないからですね」
ミカサ「えっ」
クリスタ「も~このやろぅ~」
ミカサ「えっ…ちょ…」
誰もアニを誘わない。やったね。
思わず笑みがこぼれた。水泳部では失敗した。同じ轍は踏まない。
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- 23 : 2014/11/06(木) 18:36:26 :
- ~帰り~
アニ「ねえミカサ!」
ミカサ以外に話しかける人がいない。いても空気が凍るような…そんな感じがする。あたしは気にしないようにしてるけど、これはさすがにこたえる。
ミカサ「うん?どうしたの?」
比較的ミカサは友好的に接してくれている。クリスタの罠じゃないかって疑ってうけど。
アニ「昨日ね、暇すぎてごろごろしてたの」
ミカサ「よくある」
アニ「うんうん。そしたらさ、家の前にね―――」
ミカサとだったら結構話せる。
クリスタ「……」
クリスタが今すごい形相でこっちを見ていたような…
クリスタ「ミっカサ~♪」
クリスタの方が話の引き出しが多いからミカサはすぐに乗ってしまう。そうすると一人だ。
こうゆう時に限って自分の惨めさを痛感する。
ユミル≪ニヤッ
サシャ「どしたんですか?ユミル」
ユミル「いや、なんでもない。でさー」
クリスタ「それでー」
ミカサ≪クスクス
アニ「……ごめんあたし今日塾だから早く帰らなくちゃ」
クリスタ「えっ…うん分かった。あしたね」
ミカサ「じゃあ」
サシャ「ばいばい~」
ユミル「じゃな」
・・・・・・・・・なんか解放された気がした。
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- 24 : 2014/11/07(金) 18:41:32 :
- アニ「大体子供過ぎるのよ」
一人になれば言いたい放題言える。聞こえない程度にもっと言っちゃえ。
アニ「クリスタは金遣い荒いし、時々KYだし、サシャはネガティブ発言多いし、ミカサは考え読めないし、すぐクリスタについていくし、ユミルは論外!」ブツブツ
ユミルは完全にあたしを標的としている。おおよそクリスタとはクラスが一緒だから手が出せない、サシャは話が合う。ミカサはそうゆうタイプじゃない。そもそもクリスタがバックについているようなもんだから無理。
ちょっと独立気味なあたしの方がハブりやすいんだろう。
まったく腹立たしい話だ。
片道20分かけて家に到着した。はぁ…しかしどうやって仕返しをしよう。
ネットで調べたものはどうやら実行が難しい。
塾があるから尾行が出来ないし、悔しいけど……そもそもそんな度胸あたしにはない。
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- 25 : 2014/11/11(火) 12:06:36 :
- 数日後・・・・・・
あたしは本格的にはぶられた。話しかけられることもなく、話すこともなく、悪口を言われるわけでもなく、ただ空気のような扱い。
アニ「はぁ…」
ため息もつきたくなる。
クリスタ「でさー」
サシャ「えーホントですかー?」
ユミル「アハハ」
ミカサまでもが無視するようになった。信じなくて正解。信じてたら、こんなに惨めだったって思わなくなるから。
人間は都合がよすぎるから嫌だ。でもあたしにそんなこと言える権利はない。あたしはただ、やつらの安心感の為にハブられ続けるのだ。
でも・・・・・・ちょっとこれは堪える。
元々プライドは高いほうだ。たえられない。泣きたい。
……………誰か、助けてほしい。
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- 26 : 2014/11/15(土) 13:41:40 :
- ~アニ宅~
アニ「う…ううっ…」
家に帰ると涙が止まらなかった。でもあたしはあんな子供に屈しない。……でもツライ。
こうなったら……。
ピロロロロロロロ
ヒッチ「もっしも~し」
アニ「ヒッチ?」グズッ
ヒッチ「アニ⁉どうしたの?」
アニ「ううう…カクカクシカジカ」
ヒッチ「ふーん。あんたも気にしないって顔だったけど、結構強がりなんだね。」
アニ「ふふっ。笑う?」
ヒッチ「いや、でもあたしも水泳部でそんな感じだから」
アニ「えっ…」
ヒッチ「ああ…なんか言葉に出すと結構堪えるね。グズッ」
アニ「ヒッチ…」
ヒッチ「でもね、あたしは悪いことしてないし、性格も直す気はない!アニもそれでいいと思う!」
アニ「うん」
ヒッチ「じゃあきるね」
アニ「あしたね」
ヒッチ「まったね~」
ガチャ
結局電話して分かったのはヒッチも今はアタシと同じ状態ってことのみ。
でもヒッチに電話して正解だった。自分の悩みを打ち明けられる相手がいるのといないのとでは全く気持ちが違うんだ。
アニ「わたしは……あんなガキンチョに負けて…たまるかっ」
あたしはこぶしを握りしめて、四人でおそろいで買ったキーホルダーを床に叩きつけた。
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- 27 : 2014/11/15(土) 13:41:51 :
- つづく
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- 28 : 2014/11/16(日) 23:40:30 :
- きたい
-
- 29 : 2014/11/17(月) 02:54:13 :
- 期待してます
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