ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

リヴァイ「黒いジャケット」 〜続編 もう1つのメッセージ〜

    • Good
    • 0

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2013/11/10(日) 21:09:55
    リヴァイ「黒いジャケット」の続編エピです

    さきにhttp://www.ssnote.net/archives/1762を読んでから、

    お読みくださいー♪

    お願いします
  2. 2 : : 2013/11/10(日) 21:10:26

    女型捕獲作戦は終わった

    作戦成功とは言えないが...

    ただ、エルヴィンはこれが人類の大きな一歩になると信じている

    なら俺も、それを信じるまでだー



    今日は...

    旧調査兵団本部の清掃を行う

    清掃といっても、本来の目的はあいつらの遺品回収だ

    遺体も持ち帰れなかったからな...

    せめて、遺品だけは家族のもとに返してやりたい

    そういう思いで、手にほうきを握る
  3. 3 : : 2013/11/10(日) 21:10:44


    兵団のジャケットを着ないのには、やはり慣れない

    動きづらく、体が固まったようだ

    だが...

    この黒いジャケットはあいつらがくれたものだ



    ポケットに手をいれる

    ポケットの中には、一枚の紙が入ってた

    あの...

    メッセージカードだった

  4. 4 : : 2013/11/10(日) 21:10:56


    ハンジ「リヴァイ?」

    リヴァイ「・・・!?」



    ハンジか...

    いつからそこに居たのか?

    気持ちわりぃ

  5. 5 : : 2013/11/10(日) 21:11:57

    ハンジ「エルヴィンから、リヴァイがここで掃除しているって聞いたからね」

    リヴァイ「暇なヤツだな」

    ハンジ「失礼なヤツだね、まったく」

    リヴァイ「お前がいると掃除にならないんだが?」

    ハンジ「私だって一応、掃除くらいできますー」

    リヴァイ「テメェは庭の掃除でもしてろ」

    ハンジ「ぇーでも...」

    リヴァイ「いいから、やれ」

    ハンジ「ハッ....!」敬礼



    ガチャー
  6. 6 : : 2013/11/10(日) 21:12:11


    ほうきとちりとりを手にハンジが部屋から飛び出す

    うるさい奇行種がいなくなったところで、掃除を再会する

    食堂を掃除したら、あいつらの部屋も掃除に行こう

  7. 7 : : 2013/11/10(日) 21:12:43


    そろそろ...

    新しい班も作らなくちゃいけねぇな

    エレンが死に物狂いになれる環境が相応しいだろう

    また、調査兵団の精鋭でも集めるか・・・

    それか、同期から引っ張り込むか・・・

    だが、同期から取ったとして、また同じ結果を招いたら?

    今回以上に、エレンを苦しめる事にはならないだろうか?

    自分のせいで同期が死んだと、悔いが残るのではないだろうか?

    だからといって、調査兵団の精鋭達を入れてもエレンが馴染める環境が作れるだろうか?

    エレンが、死に物狂いになれる環境か...

    難しい選択だ

  8. 8 : : 2013/11/10(日) 21:13:03


    ふと、窓の外を見るー

    クソメガネは一体何をしてるんだ?

    あれは、奇行種の舞いか?

    気持ちわりぃな


  9. 9 : : 2013/11/10(日) 21:13:21



    コンコン



    リヴァイ「入れ」

    エレン「失礼します・・・」

    リヴァイ「エレンか」

    エレン「あの、兵長が掃除をしていると聞きましたので」

    エレン「何かお手伝いできないかと...」

    リヴァイ「体の調子はいいのか?」

    エレン「あ、はい。もう、大丈夫です」

    リヴァイ「そうか...」

  10. 10 : : 2013/11/10(日) 21:13:38

    エレン「それで、お手伝いできること...ありますか?」

    リヴァイ「・・・あぁ」

    リヴァイ「あいつらの部屋を掃除してもらえねぇか?」

    エレン「あいつら...あっ...了解です」

    リヴァイ「遺品になりそうなものがあったら...適当に置いておいてくれ」

    エレン「はい」

    エレン「それじゃ...行きます」

    リヴァイ「あぁ」
  11. 11 : : 2013/11/10(日) 21:13:56


    ガチャー




    リヴァイ「おい、エレン・・・」

    エレン「あ、はい?」

    リヴァイ「・・・」






    リヴァイ「すまねぇな・・・」






    エレン「...いえ、大丈夫です」






    エレン「失礼します」






    ガチャー


  12. 12 : : 2013/11/10(日) 21:14:18

    エレンが苦しいのは十分承知だった

    だが、エレンが前に進む為には...

    過去に別れを言う必要がある

    過去と決別しなくちゃならねぇ

    その為には...

    今、この場所でー

    別れなくちゃなれねぇ




    この、先の未来の為に

  13. 13 : : 2013/11/10(日) 21:14:30


    リヴァイ「・・・」




    ポケットには...

    ペトラからのメッセージカードが入っていた

    一人になると、つい見ちまう

    アイツが残したかったメッセージは本当にこれだけか?

    別にお前に文句を言う訳じゃねぇが...

    らしくねぇな

  14. 14 : : 2013/11/10(日) 21:14:45
    泣けるな・・・
  15. 15 : : 2013/11/10(日) 21:16:50


    ~~~~~~~~




    拝啓、兵長




    このメッセージを見ているということは...




    このジャケットをクリーニングに出したか、巨人を絶滅させたかのどちらかですね...ww




    で、このメッセージカードで伝えたい事は1つです




    兵長...






    好きです





    By.未来の兵長の嫁より







    最後のは冗談ですよ...



    ~~~~~~~~



    冗談も何も...

    今は笑えなぇな
  16. 16 : : 2013/11/10(日) 21:17:06


    リヴァイ「はぁ...」




    もし、今ここにお前らがいたら...

    お前はなんて言うだろうか?




    「ため息なんてついてどうしたんですか?」


    「なんかありました?」


    「おい、お前ら...分かってねぇな」


    「何がよ?」


    「兵長のため息にはいろんな意味があるんだ」


    「その意味が分からないのは、お前らがまだ俺のレベルに達していないからだ」


    「何よそれ」


    「おい、お前ら、喋ってないで掃除するぞー」


    「はーい」


  17. 17 : : 2013/11/10(日) 21:17:52


    気持ち悪いくらいに、鮮明に聞こえる声ー

    今まで、すぐ近くにあった声と温もり

    そして、もう二度と近くに来てはくれない声と温もり



    エレンのことを考えてやってるつもりだったが...

    あいつらから離れられないのはー

    俺だった

    俺があいつらに捕われ過ぎなんだ





    一番、俺が前に進めていないんだ


  18. 18 : : 2013/11/10(日) 21:20:44



    ハンジもエレンもエルヴィンもー

    少しずつでいいから、前に進もうとしている

    過去を忘れないことも大切だが...

    未来に進む事も大切だ






    ガッッシャーンッッ!!!





    リヴァイ「・・・!!!?」

  19. 19 : : 2013/11/10(日) 21:20:55


    上で何かが割れる音が聞こえた

    エレンか...



    一応見に行くとしよう






    食堂を後にする





    部屋には、





    暖かい太陽のヒカリが入っていた





    ---------
    -------
    -----

  20. 20 : : 2013/11/10(日) 21:21:11



    ガチャー




    リヴァイ「おい、エレン!」

    エレン「兵長!」

    エレン「すいません、写真立てを割っちゃって...」

    リヴァイ「写真立て・・・?」

    エレン「はい、エルドさんの遺品で遺族に届けようと思ったんですけど・・・」

    エレン「落としちゃって...」

    リヴァイ「それは、仕方ない」

    リヴァイ「写真だけ、届けるぞ」

    エレン「はい...」

  21. 21 : : 2013/11/10(日) 21:21:23

    エレン「しゃし...痛っ!!」

    リヴァイ「おい、エレン。お前、大丈夫か?」

    エレン「大丈夫です...」

    リヴァイ「とりあえず、一旦休め」

    エレン「すいませんでした...」

    リヴァイ「いや、後は俺がやる」



    エレン「失礼します」




    ガチャー

  22. 22 : : 2013/11/10(日) 21:22:00


    ガラスも後で片付けなくちゃいけねーな

    で、写真だ

    これも遺族に届けるか...

    写真を取るー





    リヴァイ「・・・」





    その写真には、

    エルドとエルドの彼女が映っていた

    2人とも幸せそうだった

  23. 23 : : 2013/11/10(日) 21:22:13


    日付は...

    壁外調査前の最後の休日だった




    お前は、最後にこの彼女に何を伝えたかった?




    お前は...後悔してるか?







    ハンジ「おーい、リヴァイ」






    向こうでハンジの呼ぶ声がした


  24. 24 : : 2013/11/10(日) 21:23:10




    ガチャー






    リヴァイ「何だ?」




    ハンジ「あー居た!グンタとオルオの部屋、清掃完了です」




    リヴァイ「庭の掃除はどうした?」




    ハンジ「えーっとですね、その...あのぉー」




    リヴァイ「今すぐしてこい」




    ハンジ「りょうかーい」




    走り方まで奇行種だ

    全くあいつは世話がやけるやつだ

  25. 25 : : 2013/11/10(日) 21:23:24

    写真を手に俺はエルドの部屋を出た

    ガラスの掃除は後で、ハンジにでもやらせよう





    そして俺はー





    ペトラの部屋に向かった





    ---------
    -------
    -----

  26. 26 : : 2013/11/10(日) 21:23:43


    コンコン




    「はーい」




    「入るぞ」




    「兵長、どうかなさいました?」




    首をかしげるペトラ

    「特に用事はない」、俺はそう伝える

    ペトラはニコッと笑い、お茶を出す

    ペトラの作るお茶はとても美味しい

    いや、美味しかった

    どこで作られたお茶か聞いとけばよかった

    変な所に後悔が残る





    そんなことを思いながら、扉を開たー

  27. 27 : : 2013/11/10(日) 21:23:57


    いつも、ペトラは窓の近くにある椅子に腰をかけて本を読んでいた

    そんな姿は今となっては、どこにもない

    いつも読んでいた本は机の上に置いてあった

    しおりが挟んである

    まだ、読みかけだったんだろう

    ペトラは...この本の最後を知ることはなかった

    そんなことを考えだすと、止まらない




    とりあえず、机を開ける

    整理されている机には、特に遺品になりそうなものはなかった

  28. 28 : : 2013/11/10(日) 21:24:17


    ふと、本棚に目が止まる

    アルバムかー

    1冊しか無いが...とりあえず、これを遺品として届けることに決めた

    できれば、部屋にあるもの全部届けてやりたいが...

    一人につき一点と決まっている

    何故って言われても、うまくは説明できないが、

    死んだヤツの遺品を全部運んだら、全員分運ぶ頃にはもう次の壁外調査の日になっちまう

    さすがに、俺らもそんな暇でもないし、

    それを運ぶ為には、経費がかかりすぎる

    馬車で、すぐに届ける為だ

    仕方ねぇ


  29. 29 : : 2013/11/10(日) 21:24:32


    アルバムを手に部屋から出ようとしたその時...

    目にあるものがとまった




    メッセージカード?




    ゴミ箱に捨てられていたから、あまり見る気にはなれねぇが...

    なにか、呼ばれているような奇妙な感覚がした





    俺は、そのカードを手に取った




    宛先は...




    書いてはいなかった




    カードを見る




    俺はそこにあった光景に目を疑った





    ---------
    -------
    -----


  30. 30 : : 2013/11/10(日) 21:24:45


    また、会えますからー









    そんな一言が書かれていたカード

    どういう意味だ?

    俺には分からない

    また、会えるー?

    どこでだ?

    誰と?


  31. 31 : : 2013/11/10(日) 21:24:58


    いや...

    待て

    このカードが、もし俺に宛てたものだとして...

    それが、このジャケットに入れる為に書いたものなら?

  32. 32 : : 2013/11/10(日) 21:25:13


    このジャケットは、ペトラは巨人を絶滅させた後に着るのを前提としていた

    そうすると、俺ら調査兵団は解散だ

    そうなると...

    俺たちリヴァイ班もバラバラとなっている

    そういうことか...








    俺たちは...

    バラバラになっても、また会える

    そう伝えたかった?



  33. 33 : : 2013/11/10(日) 21:25:25






    また、俺たちは会える




    そういうことだ




    きっとー




    確かな証拠なんていらない




    ただ、信じることが大事だ




    そう思う






  34. 34 : : 2013/11/10(日) 21:25:37






    もし、また俺らが出会えたとしたのならー






    その時は...もう俺は選択を間違えない













    また、次お前に会う頃には...











    俺がこの黒いジャケットを着ている事を願っている






  35. 35 : : 2013/11/10(日) 21:25:53






    その日ー



    ウォールシーナにある赤毛の女の子が生まれた



    そのコは「ペトラ」と名付けられた



    不思議なコトに...



    そのコの右手には歯形の後がついていたのだった







    その子の手に、何故ー




    歯形の後がついていたかー












    その子が理由を知るのには、





    まだ、時間と犠牲だ必要だー








    end
  36. 36 : : 2013/11/10(日) 21:28:08


    以上ですっ!

    なんか終わり方が、まだ続く感じになっちゃいました//

    もし、続編や新作のssのリクエストがありましたら、

    お願いしますっ

    最後までご覧いただき、ありがとうございますっ



    また、今までの作品をアメブロに全部載せています

    そちらもぜひご覧下さい

    http://ameblo.jp/orinpiikumiteiru/



    rinnka
  37. 37 : : 2013/11/10(日) 21:29:23
    感動です・・・
  38. 38 : : 2013/11/10(日) 21:30:53
    >>37 つぼみさん

    ありがとうございますー♡
  39. 39 : : 2013/11/10(日) 21:41:48
    おつ...


    ガチで感動した


  40. 40 : : 2013/11/10(日) 22:26:11
    このシリーズすごい好きです…感動します……!
  41. 41 : : 2013/11/10(日) 22:40:02
    続きをお願いします‼
  42. 42 : : 2013/11/11(月) 00:00:06
    続きお願いします!この後どうなるか!
  43. 43 : : 2013/11/11(月) 00:16:22
    すごい偶然だわ…w
  44. 44 : : 2013/11/11(月) 06:34:21
    続き...頑張ってみようかなぁーと考えています

    だけど、このままじゃペトラとリヴァイが出会うのは何年後になるのか...ww

    他の作品も書きつつ、やってみますね

    rinnka
  45. 45 : : 2013/11/13(水) 11:24:47
    私もすごく好きです(`・ω・´)
    感動しましたっ!!

    続編待ってます!
    お願いします*

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
mainitiniyumewo

rinnka

@mainitiniyumewo

この作品はシリーズ作品です

黒いジャケット シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場