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エレン「バスケットボーイズ」 第4Q

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  1. 1 : : 2014/10/06(月) 01:06:36










               皆さん、初めましての方は初めまして!引き続き見てくださっている方はこんばんわ!アラン・ファブレガスです。



    このスレッドは、
            エレン「バスケットボーイズ」 第1・2・3Qの続編です!




           第1シーズン→http://www.ssnote.net/archives/14557


           第2シーズン→http://www.ssnote.net/archives/16918


           第3シーズン→http://www.ssnote.net/archives/21130#top






         ※注意:その1、前回にも書いたんですが私はいかんせん文章力がないため変な文になってしまうことがありますのでご注意を

         その2、これも前回書いたんですが私はバスケにあまり詳しくないため経験者の方に失礼なことを書いてしまう可能性があるため予めご注意を

         その3、このSSを参考にしているアニメ・漫画・ドラマ等があります。 ですので不可解に思った方々にはちょっとお気に召さないかもしれません。(詳しい詳細はシリーズ作品一覧と言う所に書いてあります。)




            シリーズ作品一覧→http://www.ssnote.net/series/1073





            第4シーズンも頑張りますんで応援よろしくお願いします!!




             追加:ちょこちょこ原作でのネタバレが入ってくることもあります。(黒子のバスケも進撃の巨人も)


            ですので、アニメ派の人達はご注意ください。







  2. 2 : : 2014/10/06(月) 12:27:09










               ~前回のちょびっとあらすじ~


         夏合宿終え、エレンとミカサとアルミンとアニとベルトルトは夏のストリートバスケットフェスティバルに参加をした。

         そこにはエレンの懐かしの兄弟(親友)の【マルロ・フロイデンベルク】と再開

         しかも、そこにはキセキの世代【ミケ・ザカリアス】もいた。



         そして、ウインターカップ出場予選では昔【ベルトルト・フーバー】を二度も怪我をさせたキセキの世代【ジェル・サネス】達中央第一憲兵高校との試合が行われた。



           結果は東京調査高校が勝利、そしてウインターカップ出場

           と同時にアルミンは焦り?緊張?していた...


               約1ヶ月後にはもうウインターカップが始まる...彼らは一体どのような相手と戦い、はたして優勝は出来るのか....






  3. 3 : : 2014/10/13(月) 23:25:13








    ポチャンッ





    「あ~生き返るぅ...」





    「ふふっ、エレンおじさんみたいなこと言うね」





    エレン「そりゃ高級温泉に入ったら誰でもこうなるだろ」





    ベルトルト「クリスタも粋なことしてくれるよね」





    ジャン「ぁ~もう明日から練習かぁ~」





    ライナー「なんだ、えらく弱気だな」





    ジャン「そりゃそうだろ、明日からがっ」 ガラッ





    「お邪魔しまーす!」





    ジャン「あぁ?今は東京調査高校バスケ部が独占しt」 ブーッ





    ミーナ「何よ汚いわね」





    ジャン「なんで厨二病野郎がここにいるんだよ!!!」





    ミーナ「厨二ちゃうわ!しかも、この温泉は男女交流温泉よ!!」





    ミーナ「あんたみたいな馬面を見に来たわけじゃないからねーッ!」





    ジャン「んだとォ!この厨二病野郎が!!」





    スタスタ





    シャカシャカシャカッ





    ストッ





    ベルトルト「ぁっ、ちょっと今目が開けられないからシャワーかけてくれる?」





    「あぁいいぜ」





    シャーッ





    ベルトルト「ふーっ...ありがt」 ブーッ





    ユミル「私に命令とはいい度胸してんじゃねぇか」ニヤッ





    スタスタ





    ゴシゴシッ





    ストッ





    ライナー「...すまない、背中を洗っt」 ブーッ





    クリスタ「え?いいよ?」





    ライナー「(クリスタhshshshshshshs)」ハナジブシューッ





    タッタッタ





    コニー「今度はあっちの風呂入ってみよ!」ダッ





    ゴツンッ





    「いたたたたぁ...」





    コニー「わ、悪い!大丈夫か!」





    サシャ「は、はい!そちらこそ大丈夫ですか?」





    コニー・サシャ「あっ」





    コニー「なぁんだ、サシャかよ!!」





    サシャ「なぁんだ、コニーですか!!」





    コニー「あっちにすげぇ珍しい風呂があるんだってよ!一緒に行こうぜ!!」





    サシャ「はい!行きましょう!!」





    スタスタ





    ストッ





    「ねぇ、そっちのシャンプー取ってくれない?」





    アルミン「あっ、はい!」スッ





    ガシッ





    アルミン「どうz」 ブーッ





    アニ「人の顔を見て吹くなんて失礼な後輩だ」





    アルミン「いやいやいやいやいや!なんでアニ先輩がいるんですか!!!」





    アニ「ここ男女共通風呂だってさ」





    アルミン「へ、へぇ~...」





    アニ「髪の毛洗うからあっち向いてて」





    アルミン「...」





    アルミン「(考えろ!アルミン!!もしここであわよくばアニ先輩の◯◯◯◯が見れるかもしれないんだ...)」





    アニ「早く向かないと殺すよ」





    アルミン「ひぃっ、すみません!!」プイッ





    ジョロジョローッ





    エレン「あ~...もう眠い...」





    「ダメ、寝たらのぼせる」





    エレン「わかってるよ...けど...少しだけ...zzz」





    「ダメ!起きて!エレン!!」ユサユサ





    エレン「ん~もう鬱陶しいなぁ...」ガシッ





    ムニュムニュ





    エレン「(ん?なんだ?このムニュムニュしてて柔らかくてスベスベしてるのは...)」





    「え、エレン/// だ、ダメ///」





    エレン「へ?」





    ミカサ「///」





    エレン「◎×△□☆◯@」





    ギャァーッ





  4. 4 : : 2014/10/13(月) 23:43:42









               応接室





    アルミン「だ、大丈夫?エレン」





    エレン「お、俺は...ミカサの......うわぁぁぁああああああああ」





    ミカサ「エレン...」





    ジャン「くっそぉぉぉおおおおおてめぇ汗臭野郎がァ!!!よくもミカサちゃんの◯◯◯◯を!!!!!」





    バシンッ





    ミーナ「きもい」





    ライナー「クリスタ、アイス食べるか?」





    クリスタ「え、そうだね!食べよっか!」





    ライナー「(結婚したい)」





    ベルトルト「ユミル、お茶」





    ユミル「おー、ありがてぇ」





    コニー「おいサシャ!あっちに美味しいソフトクリームがあるらしぞ!!」





    サシャ「なぬ!?それを早くいわんかぁぁぁあああああい!!!!」ダッ





    アルミン「皆元気ですね」





    アニ「あんたも元気だよ」





    アルミン「はい、元気ですよ」





    アニ「それにしても騒がしい連中だよ」





    アルミン「たまにはいいじゃないですか」





    アニ「まぁ...悪くはないね」





    エレン「俺は...俺は...」





    ミカサ「エレン...もっと揉んでも構わない」





    エレン「やめろ!!これ以上俺に近づくな!!」





    ミカサ「待って!逃げないで!!」





    エレン「来るな!今お前は地雷と同じくらいだ!!」





    パンパンッ





    ハンジ「はぁ~い、静かに~」





    シーンッ





    ハンジ「今日は特別にクリスタが温泉旅行に連れてくださったわけだが...ふふっ」ニヤッ





    全員「!?」





    ハンジ「な、な、な、な、なんと!!!明日から合宿を行いますッ!!!!!!」





    全員「えぇぇぇぇえええええええええええええええ!?」





    ハンジ「はい、毎回良いリアクションをありがとー」





    コニー「いやいや聞いてないっすよ!!」





    ハンジ「親にはちゃんと知らせてあるから大丈夫だよ」





    ミーナ「で、でも荷物が」





    ハンジ「それも夏の合宿と同じで...」ニヤッ





    ハンジ「親御さんに頼んでまたまた荷物を送ってもらいましたぁぁぁぁああああああ!!!!」





    全員「な、なんだってぇー!?」





    ハンジ「だけど、今日は完全にオフだからね!しっかり体を休めておくんだよ!!」





    ジャン「ハンジさん、明日何時集合っすか」





    ハンジ「そうだね、ここからバスで15分くらいの山奥に行く予定だから...そうねぇ」





    ハンジ「朝9時丁度に出発します!いいね?もし寝坊してバスに乗れなかったら置いていくからね!」





    全員「(この人は本気で置いていきそうだ...)」





    ハンジ「さぁ今夜のディナーは...食べ放題だぁぁぁあああああ!!!!!」





    全員「うぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」





    ハンジ「さぁさぁ動けなくなるまでお食べ!!!!」





  5. 5 : : 2014/10/14(火) 00:03:23









    パクパク





    コニー「おい!サシャ!この肉は俺んだよ!!」





    サシャ「うまうま!!」





    バクバク





    エレン「うめぇ」バクバク





    ミカサ「エレン、そんなに急いで食べると胃に良くない」





    エレン「うるせぇ!うめぇんだからいいんだよ!!」





    アルミン「まぁエレンの気持ちもわかるけどね」





    アニ「確かに美味しいね、肌に良さそうな料理だよ」





    ミカサ「プスッ、アニ先輩肌なんて気にしてる年頃ですか?」ニヤ





    アニ「」カチンッ





    アニ「あんたこそそんなに食べてると太ってデブになるだけなんじゃない?」





    ミカサ「」カチンッ





    ミカサ「アニ先輩こそ低カロリー攻めして...ダイエットですか?」





    アニ「この生意気マッチョが」イライラ





    ミカサ「口の悪い狐」イライラ





    ガルルルッ





    アルミン「ふ、二人共やめようよ」





    アルミン「エレンも何か言ってよ」





    エレン「ぷーっ...もう腹いっぱい動けねぇ」





    アルミン「話を聞いてすらない...」





    ハンジ「はぁ~い、食べ終わったら班ごとに部屋に行ってねぇ!班は私が決めたからこの紙見てねぇ」





    スタスタ





    ザワザワ





    エレン「俺の部屋はどこ...」





    アルミン「エレンは僕とコニーと同じ班だって」





    エレン「おぉ!そうか!」





    コニー「なぁなぁ、あと二人って誰なんだ?」





    アルミン「えぇ~っと...」





    アルミン「ミカサ・アッカーマンとサシャ・ブラウスだって...」





    エレン・アルミン・コニー「...ミカサとサシャ!?」





    スタスタ





    ミカサ「エレン!一緒の部屋で良かった!」





    エレン「み、ミカサ?...ミカサ...◯◯◯◯...うわぁあああああああああああああああああああああ」





    アルミン「え、エレン!落ち着くんだ!!」





    サシャ「全く騒がしいですねぇ...」





    ハンジ「はい、そこの1年集団!」





    ハンジ「下で写真撮影があるからユニホームに着替えて来てね~」





    アルミン「写真撮影...?そんな予定ありましたっけ?」





    ハンジ「急遽入ったんだ、レギュラー組で撮って大会用のにするから必要なんだよねぇ」





    アルミン「そうでしたか、なら仕方ないですね」





    ハンジ「10分後下で待ってるからねぇ~」





    アルミン「と言ったものの...女子二人はどうするか...」





    ミカサ「私達は御手洗で着替える」





    アルミン「あぁいいよ!僕らがそこを使ってミカサ達は部屋を使って!」





    ミカサ「で、でも」





    エレン「いいからそうしとけよ」





    ミカサ「エレン...」





    エレン「早く着替えて下行こうぜ」





    コニー「よっしゃ!撮影終わったらおやつ食べながらトランプしようぜ~!!」





    サシャ「いいですねぇ!!」





    アルミン「じゃぁ僕らは着替え終わったら部屋の外で待ってるから」





    ミカサ「わかった」





  6. 6 : : 2014/10/14(火) 00:17:38










    ガチャッ





    ミカサ「おまたせ」





    アルミン「じゃぁ行こうか」





    エレン「何かホテルでユニホーム着てると変な感じするな」





    コニー「わかるぜ!試合でもねぇのにユニホーム着るなんて初めてだしな!」





    サシャ「私もわかります!何かテンションは上がるんですがやる所がないみたいな感じです!」





    アルミン「何となく僕もわかるよ」





    ミカサ「わ、私も...ぁっ」





    エレン「んだよ」





    ミカサ「(ユニホーム姿のエレン、生で初めて見る...かっこいい)」





    エレン「ってかお前ユニホームピッチピチだな!余計胸がデカく見える」





    ミカサ「え!?」





    エレン「...今のはなしだ...」





    ミカサ「う、うん」





    ミカサ「(けど...)」





    スタスタ





    ミカサ「(エレンは本当に大きくなった)」





    ミカサ「(初め私と会った時は同じくらいだったのに...)」





    ミカサ「(今じゃ...185?くらいありそう)」





    ミカサ「(アルミンも大きくなった)」





    ミカサ「(前までは私より小さかったけど)」





    ミカサ「(今では同じくらい)」





    ミカサ「(皆...皆成長してる...)」





    ミカサ「(このまま...このまま何も変わらないままいて欲しい)」





    ミカサ「(...大丈夫、エレンは変わらずまっすぐだけを見続ける私の...いや皆のヒーローのままでいてくれる)」





    ミカサ「(そう約束してくれたのだから...)」





    エレン「何やってんだよミカサ!早く行くぞ!」





    ミカサ「うん!」ダッ





    ミカサ「(エレン...あなたのお陰で私も変れた...)」





    ミカサ「ありがとう」





    エレン「は?何か言ったか?」





    ミカサ「何でもない」





  7. 7 : : 2014/10/14(火) 00:34:53










    スタスタ





    ハンジ「おぉ~来た来た!!」





    ジャン「ったく、待たせやがって」





    カメラマン「はぁ~い、それではまず男子チームから取りますんで!並んでください!!」





    ササッ





    カメラマン「そうだね!一枚目はそんな感じでいいね!」





    ハンジ「けど、並び順がどうも気に食わないなぁ~」





    ハンジ「...」





    ハンジ「そうだ!こうしよう!!」





         ライナー ベルトルト ジャン エレン アルミン





    カメラマン「(け、結構ガタガタなんだけど...)」





    ハンジ「はい!お願いします!」





    カメラマン「それでは一枚目行きまーす!!」





    カシャッ





    カメラマン「はい、オッケーです!では次に肩を組んで貰います!」





    ジャン「げっ、こいつと肩組むのかよ...」





    エレン「俺だってごめんだな!!」





    ライナー「おいおい、写真撮影の時くらいは仲良くやれよ」





    ベルトルト「そうだよ」





    ジャン「...けっ、しゃーねぇ」





    エレン「...チッ」





    スッ





    カメラマン「(おぉ、実際に肩を組み合っているとすごい圧力だ)」





    カメラマン「それでは二枚目いきまーす!」





    カシャッ





    ハンジ「はい、次は女子ね~!」





    ジャン「ハンジさん俺達もう上がっていいっすか」





    ハンジ「そうだね!いいよ!」





    ジャン「しゃっ、男子チームは解散だ!明日早いから早めに寝ろよ!」





    「ういっす!」





    ハンジ「あ~!あと1年の3人は残ってて!」





    エレン・アルミン・コニー「?」





    カメラマン「それでは取りますね~!」





    ハンジ「ちょっとたんま~!!また順番が気に食わん!」





    ハンジ「...」





    ハンジ「よしこれでいこう!」





           ユミル ミカサ ペトラ アニ ミーナ





    カメラマン「(またバラバラだ...)」





    カメラマン「はい、じゃぁいきまーす!」





    カシャッ





    カメラマン「それでは肩を組んでください!」





    スッ





    カメラマン「(ッ、まただすごい圧力を感じる...)」





    ハンジ「(ふふっ、ビビってるビビってる)」ニヤッ





    カシャッ





    カメラマン「はい、お疲れ様です!」





    スタスタ





    ハンジ「はい、解散!」





    ハンジ「だけど、女子1年コンビは残ってねぇ~!」





    ミカサ・サシャ「?」





  8. 8 : : 2014/10/14(火) 01:02:56








    ハンジ「はい、5人並んで」





    アルミン「な、並ぶって?」





    ハンジ「ん?」





    アルミン「い、いえ!ただ何で僕らだけ」





    ハンジ「ふっふっふ...それは...」





    ゴクリ





    ハンジ「今年の1年生、つまり君達5人はな、な、な、なんと!世間からこう呼ばれている!」バッ





    アルミン「進」





    コニー「撃」





    サシャ「の」





    エレン「世」





    ミカサ「代?」





    ハンジ「いやぁ~この前雑誌の記事にこんなことがかかれてあったからねぇ!」





    ハンジ「ならばこの進撃の世代の写真を撮っておこうではないか!!」





    アルミン「進撃の世代...あっ!確かミカサが!!」





    ミカサ「?」





    アルミン「ミカサ、覚えてる?僕達がまだ2軍にいた頃ミカサが僕達5人のことを進撃の世代って名づけたの」





    ミカサ「...あぁ確か」





    アルミン「すごいね!ミカサ!」





    コニー「それで記事にはなんて書かれてあるんだ?」





    アルミン「どれどれ...」





              タイトル


              進撃の世代


          高校バスケ界にまたもや天才5人が登場?

          今年の1年に注目すべき5人の人材が一校に集結していた!しかも、今回は男子だけや女子だけではなく!男女で5人なのだ!!


            それではその5人を紹介しよう。

          1人目...コニー・スプリンガー
           
             コメント
          彼は高校生にしては背が小さい。だがそれを補う瞬発力と運動神経があり、地上戦ではもはやキセキの世代レベル?今後の活躍に期待! 得意技:スティール・地上戦

          2人目...サシャ・ブラウス

             コメント
          彼女はごく普通の身長で特に目立った所はないように見えるが、並外れた第五感とその局面にそって適切な判断力を持つディフェンスガードなのだ。今後の活躍に期待! 得意技:スティール・マンツーマンディフェンス

          3人目...アルミン・アルレルト

             コメント
          彼は...我々も見たことがない本当に不明な選手、だが並外れた観察眼やアディアで何度もチームを救ってきた。これからもまた大きく変わることだろう。いわば変形自在の選手 得意技:不明

          4人目...ミカサ・アッカーマン

             コメント
          彼女はあのキセキの女達共対等に渡り合えるほどの才能を持っている。 彼女の最大の武器はすべてだ。あの駐屯高校の【アンカ・ラインベルガー】と対等に渡り合い、なおかつゾーンと言う絶対領域に入ってしまうほどの人材だ。今後の活躍に期待! 得意技:シュート・リバウンド・ディフェンス

          5人目...エレン・イェーガー

             コメント
          彼は誰だ!?何者なんだ!?と思う人が多いであろう。なぜならば中学時代一回も全国と言う領域に行ったことがないからだ。 なんと言っても彼はあのキセキの世代【リヴァイ】と対等に渡り合うことが出来るであろう唯一の人材。 体はそんなに大きくはないが並外れたジャンプ力で相手をふっ飛ばしていく。今後の活躍に期待! 得意技:ダンク






  9. 9 : : 2014/10/26(日) 23:13:02









    コニー・サシャ・アルミン・ミカサ「ッ」





    ハンジ「どうだい?すごいだろ~?」





    エレン「...」グッ





    ハンジ「あれ?無反応?えぇ~そりゃないわ~...」





    コニー「すっげぇ!!!!!!!」





    ハンジ「へ?」





    サシャ「私達ってそんなに有名人だったんですか!?」





    ハンジ「ほ?」





    アルミン「す、すごい...」





    ハンジ「は?」





    ミカサ「...早く試合がしたい...」





    ハンジ「え?」





    エレン「...ふっ」ニヤッ





    エレン「おっもれぇ...」





    エレン「ウインターカップで進撃の世代旋風を巻き起こしてやる!!!!」





    エレン「絶対勝つぞ!!!!!!!!」





    コニー・サシャ・アルミン・ミカサ「オーッ!!!!!!!」





    ハンジ「...は、はは...」





    ハンジ「(モチベーション上げてくれたなら...それでいいや...)」





    ハンジ「(三日間徹夜したかいがあったよ)」





    ハンジ「はぁ~い、それじゃぁ取るよぉ~」





    ササッ





    ハンジ「はい、じゃぁ笑って~」





    ハンジ「はい、バター」





    カシャッ





    コニー「ぷふっ、バターってなんだよ!!あっはっはっは!!」





    サシャ「ですがチーズの方が美味しいですから...私はバター派ではなくチーズ派ですね...」





    アルミン「わざと言ったに決まってるじゃないか...」





    ミカサ「...私もチーズ派...」





    エレン「お前も乗るな!!!」





    ハンジ「はい、じゃぁお疲れさん」





    ハンジ「今日は解散だよ」





    コニー「オツカレーッス!!」





    サシャ「おやすみなさ~い!!」





    アルミン「お疲れ様でした!!」





    ミカサ「おやすみなさい」





    エレン「ハンジさん!カメラマンさん!あざした!!」





    ハンジ・カメラマン「...」





    ハンジ・カメラマン「うん、おやすみ」





  10. 10 : : 2014/10/26(日) 23:39:02









                翌日の朝





    ハンジ「はぁい、おはよう諸君!」





    「おはようございます!」





    ハンジ「今日は朝ごはんを食べ終わった後バスで15分山に登り」





    ハンジ「そこでまたまたクリスタさま様の別荘で合宿致します。」





    ハンジ「荷物はもうあっちに運んであるから...」





    コニー「今日から合宿かぁ...また地獄のように扱かれるんだろうな...」





    アルミン「でも、夏の合宿で扱かれたお陰で皆以前より強くなったじゃないか!」





    コニー「そうだけどよぉ~...」





    コニー「...正直俺...今のままじゃレギュラー...いや途中交代でも使われない気がしてままならないぜ...」





    アルミン「!」





    エレン「何言ってんだよ」





    コニー「ッ、エレン」





    エレン「アルミンのミスディレクションは40分フルには使えない...」





    エレン「だからこそ控えの力が必要になるんだろ?」





    コニー「エレン...」





    ライナー「(エレンちょっとダイレクトに言い過ぎじゃないか?)」





    「そうだぜ、コニー」





    コニー「! モブット先輩!」





    モブット「俺らはいつでも出れるように準備して...」





    モブット「そいでこいつらの穴埋めをするのが俺ら控えのすること」





    モブット「その中で結果を残せるようになれば」





    モブット「お前だってレギュラーは取れるさ」





    コニー「...ッそっか!!」





    モブット「そうだぜ!」





    ベルトルト「(あの二人...いいコンビだ)」





    ジャン「(コニーはなんにも気がついてないみたいだが実際あいつはムードメーカーみたいなもんだ、あいつがいなきゃ苦しい試合もいっぱいあったはずだ)」





    ライナー「(それにコニーは俺達の弟みたいな感じだから...何か元気が貰えるんだよな)」





    ミカサ「(私も何度かコニーに救われたことがある、今度は私がコニーを救いたい)」





    ミカサ「コニー」





    コニー「ん?」





    ミカサ「コニーは皆を元気にする力がある」





    コニー「は...はは...」





    サシャ「何を落ち込んどるじゃーい!!!!!!!!」





    コニー「さ、サシャ...」





    サシャ「落ち込んどる暇があったらどうやったら試合に使ってもらえるか考えろ!!!!!」





    コニー「...ふっ」





    コニー「抜かせバカッ!!」





    サシャ「なんやって!?」





    コニー「お前に言われる筋合いねーよ!!!」





    サシャ「少なからずコニーほどの頭ではないですよ!!!」





    コニー「俺の坊主頭を馬鹿にしたなぁー!!!!!」





    ハンジ「...ふふっ」





    ハンジ「(今回の合宿は...大きな経験を得るかもしれない...)」





  11. 11 : : 2014/10/27(月) 00:28:34










    プップー





    ハンジ「お、バスが来たみたい!」





    ザワザワ





    エレン「ん?騒がしいな」





    スタスタ





    ジャン「あ、あ、あ、あ、あの...あなたは!?///」





    「ん?私か?」





    ヒストリア「私はエレンの師匠だ!」





    ジャン「なっ、なにィ!?」





    ハンジ「やぁ、遅かったじゃないか」





    ヒストリア「悪い悪い、高速道路混んでてさ」





    クリスタ「え、ハンジさんとエレンの師匠は...知りあいだったんですか?」





    ハンジ「あぁ昔ちょっとね」





    アルミン「あの...それでどうしてヒストリアさんが...」





    ヒストリア「ん?そんなの...決まってんだろ...」





    スタスタ





    エレン「はぁ!?」





    エレン「なんでヒストリアがいるんだよ!!!!!」





    ミカサ「え、ヒストリアさん?」





    ガシッ





    エレン「へ?」





    ヒストリア「こいつを」





    スタスタ





    ガシッ





    エレン「ほへ!?」





    ハンネス「また一から」





    ヒストリア・ハンネス「鍛え直すためだ!!」





    エレン「いぃッ!?」





    アルミン「ハンネスさんまで!?」





    ヒストリア「ということでエレンをまたしばらく借りる」





    エレン「ま、また俺だけ...」





    クリスタ「わ、私はいいと思いますけど...ハンジさんいいんですか?」





    ハンジ「あぁいいとも」





    エレン「マジかよ...」





    ヒストリア「じゃぁ今からシガンシナに行くから準備しろよ、エレン!」





    エレン「し、シガンシナ...ってまさか!!!!」





    ハンジ「交換留学としてエレンは県立シガンシナ高校に行ってもらうことになったよ」





    ミカサ「ッ」





    エレン「ちょ、ちょっと待って下さい!!」





    ハンジ「ん?何か問題ある?」





    エレン「ありまくりですよ!!急にそんなこと言われても...」





    ガシッ





    エレン「いっ!?」





    ヒストリア「ガキみたいにギャーギャー騒ぐな...エレン」ゴゴゴッ





    エレン「(やべぇ...これマジだ...)」





    ハンジ「...今うちがウインターカップで優勝するためにはイノベーションを起こさないといけないんだ」





    アルミン「!」





    ハンジ「そして、そのイノベーションを起こすために...必要なのが...」





    ハンジ「イノベーターさ!!」





    ジャン「イノベーター...」





    ハンジ「この東京調査に...一人だけ...イノベーターがいるんだよ」





    ハンジ「それは...誰だと思う?」





    ライナー「(イノベーションを起こすためのイノベーター...)」チラッ





    ベルトルト「(僕らの中で唯一の一人だけだとしたら...)」チラッ





    アルミン「(今年入ってきて、なおかつ...)」チラッ





    コニー「(このチームの中心的存在の奴と言えば...)」チラッ





    ジャン「エレン...お前だ」





    エレン「ッ...お、俺!?」





  12. 12 : : 2014/10/31(金) 21:44:07






                電車





    エレン「...」





    ヒストリア「どうした?エレン」





    エレン「...ふんッ」プイッ





    ヒストリア「なんだ?まだ拗ねてるのか?」





    エレン「...うるせ」





    ヒストリア「(まぁほぼ強引だったからな、怒らないわけがないか)」





    ヒストリア「久々の地元だって言うのにあんまし拗ねてると懐かしの友達に笑われちゃうぞ」





    エレン「はいはい、わかりましたよ」





    ヒストリア「...」





    ヒストリア「今からする話はあんまし喜べない話かもしれないが」





    ヒストリア「今のお前じゃキセキの世代はまだまだ到底敵わないぞ」





    エレン「ッ」





    エレン「うるせぇッ!!何で急にそんなこと言われなきゃいけないんだよ!!」





    ヒストリア「おい、あんまし騒ぐな」





    エレン「騒ぐも何もそうさせてるのは誰だと思ってるんだよッ!!!!!!」





    ヒストリア「ッ」





    エレン「...チッ」スッ





    ハンネス「おい、エレン!どこに行くんだ?」





    エレン「便所だよ」





    スタスタ





    ヒストリア「...嫌われちゃったか!」ケラケラ





    ハンネス「あんまり無理するなよ?あいつは俺でも敵わねぇ執念を持ってるから...」





    ヒストリア「いや...いいんだ」





    ハンネス「え?」





    ヒストリア「私が勝手に連れて行くのが悪いっていうのは理解してるし申し訳ないと思ってるよ」





    ヒストリア「ただ...今のあいつじゃきっと後悔しちまう...」





    ヒストリア「せっかく夏に鍛えなおして、いざこれからって時にキセキの世代とぶち当たって...」





    ヒストリア「もし...負けたら...あいつ...」





    ヒストリア「精神が破壊されると思うんだ」





    ハンネス「...ママ...」





    ヒストリア「まっ、おばちゃんにおせっかいされて腹立つのはわかるけど」





    ヒストリア「あいつよりかは長く生きてるから今自分に何が必要なのかとか...最低限でも教えられるだろ?」





    ヒストリア「だから多少の犠牲が出ても」





    ヒストリア「私はあいつを強くするよ...」





    ・・・





    ヒストリア「なぁ~つってな!強くなるかはあいつ次第だけどな!あっはっはっは!!」ケラケラ





    「ホントに変わってるよな、ヒストリアって」





    ヒストリア「ん?なんだ、お前盗み聞きしてたのか」





    エレン「たまたま聞こえただけだっつの」





    ヒストリア「なんだ、恥ずかしい思いしたじゃないか」





    エレン「お前に羞恥心があることを疑うけどな」





    ガシッ





    ヒストリア「あんまし調子乗ってっと、マジで殺すからな?」ゴゴゴッ





    エレン「わかった!わかった!わかったから!!いてぇよ!!!」





    ギャーギャー





    ハンネス「...ふっ、何だかんだいいコンビだな」ニッ





    「次は南シガンシナ~、南シガンシナです。」





    ヒストリア・エレン「おっ」





    エレン「おぉ!帰った来たぜ!!」





    ヒストリア「久々だなぁ~」





    ハンネス「なんだエレン、お前シガンシナ出身なのか?」





    エレン「え?そうだけど、言ってなかったっけ?」





    ハンネス「(...もしかして...)」





    エレン「うぉぉおおおおお!!帰ってきたぞぉぉぉおおお!!!!」





  13. 13 : : 2014/10/31(金) 21:57:51









                南シガンシナ駅





    スタスタ





    エレン「うぉっ、結構変わってんな~!」





    ヒストリア「おぉ~、懐かしいねぇ!」





    ハンネス「(間違いない...エレンは...あの...)」





    ハンネス「(グリシャの息子だ!!)」





    エレン「で、こっからどこに行くんだっけ?」





    ヒストリア「えぇ~っと...駅近って言ってたからなぁ...」





    エレン「ヒストリア地図読めんのか?」





    ヒストリア「当たり前だぁ!私を誰だと思ってる!!」





    エレン「ヒストリア」





    ヒストリア「馬鹿か!!」





    ハンネス「(...だとしたら今グリシャはどこに?それにカルラもいねぇじゃねぇか...)」





    エレン「何やってんだよ!早く行くぞ!ハンネスさん!」





    ハンネス「あ、あぁ」





    スタスタ





    ハンネス「(確かエレンは今...アッカーマン家、ミカサの家に居候させてもらってるとか言ってたな...)」





    ハンネス「(そして、そこにはエレンの祖父がいて、なおかつその家は元グリシャの別荘...)」





    ハンネス「(何か...嫌な匂いがするぜ...こういう時俺の感って当たるんだよな...)」





    ハンネス「(もし...今のイェーガー家に何かあってるとすれば...それはエレンにとってとても残酷なことだろう...)」





    ハンネス「(...俺が...俺の命に代えてでも...グリシャの息子、エレンを守ってやる...)」





    ハンネス「(なんて言っても...グリシャ、お前には頭が上がらないほど世話になったからな...)」





    エレン「ハンネスさん!!早く!!タクシーもう出ちまうぞ!!」





    ハンネス「(だが...今の状況を把握しなくちゃいかん...)」





    ハンネス「おぉ!先に行っててくれ!!俺は用事を思い出した!!」





    エレン「? わかった!ヒストリア!行こうぜ!!」





    ヒストリア「あとでメールするよ!」





    ハンネス「あぁ!わかった!!」





    ヒストリア「じゃぁお願いします」





    タクシー運転手「ほいよー」





    ブイーンッ





    ハンネス「...ま←あ情報収穫からだ」





    ハンネス「(グリシャ...今お前がどこで何をしているかどうかわからんが...)」





    ハンネス「(...エレンのことは取り敢えず任せろ)」





  14. 14 : : 2014/10/31(金) 22:24:01








                シガンシナ高校





    スタスタ





    エレン「うぉぉ...」





    ヒストリア「どうした?拍子抜けしたか?」ニヤニヤ





    エレン「...いや、すげぇ...楽しみだ!」





    ヒストリア「そう来なくっちゃな!」





    タッタッタ





    「エーちゃん!!!」





    エレン「ッ」





    クルッ





    エレン「ッ!!!」





    エレン「ダズ!!」





    ダズ「エーちゃん!!久しぶり!!!!」





    エレン「元気にしてたか!」





    ダズ「あぁ!」





    エレン「あれ?他の皆は...いないのか?」





    ダズ「...」





    エレン「? どうした?ダズ」





    ヒストリア「...?」





    ダズ「...エーちゃん...皆...何故か...」





    ダズ「きえ..た...んだ...」





    エレン「ッ、はぁ?!」





    ダズ「...」





    エレン「お、おい!悪い冗談はやめてくれよ!!」





    ダズ「冗談じゃ...ないんだ...」グスンッ





    エレン「は...はは...」





    ヒストリア「取り敢えず監督に合わせてくれないか?」





    ダズ「えっ、あ、はい!」





    タッタッタ





    スタスタ





    監督「どうも」





    エレン「...」





    ヒストリア「ちょっと話...いいですか?」





    監督「はい」





    スタスタ





    ダズ「え、エーちゃん...」





    エレン「き、消えた...って、どういうことだよ...」





    ダズ「わからない...突然...」





    エレン「い、いつからだよ...」





    ダズ「エーちゃんが行ってから...1ヶ月後あたり...かな...」





    エレン「お、俺が...」





    ダズ「え?」





    エレン「俺が...ここを離れたから...」





  15. 15 : : 2014/10/31(金) 22:37:50






    ヒストリア「~~~~~...」チラッ





    エレン「俺が...ここにいたら...」





    ヒストリア「ッ!! 不味い!!」ダッ





    監督「!」ダッ





    ダズ「え、エーちゃんのせいじゃないよ!」





    ドテッ





    エレン「俺が...俺が...」





    ヒストリア「エレンッ!!!」





    エレン「俺が...俺が...」





    ヒストリア「エレン!しっかりしろ!!おい!!!」





    エレン「お、おれがァッ...おれがァ...」





    ダズ「ど、どっど、どうしたの!?エーちゃん!!」





    エレン「お、オレガ...オレガァ...オレガァ!!」





    監督「ダズ!救急車呼んでこい!!」





    ダズ「は、はい!!!」ダッ





    ヒストリア「...」





    スッ





    エレン「オレガ...」





    ギュッ





    エレン「ッ...」





    ヒストリア「一旦落ち着け...な?」





    エレン「...うぐっ...んぐ...うぁぁぁああああああああ」ポロポロ





    ヒストリア「辛いな...」





    エレン「ああああああああぁぁああああああああ」ポロポロ





    ヒストリア「...」





    ピーポーピーポー





    ガシャンッ





    救急隊「彼ですか?」





    ヒストリア「はい」





    救急隊「大丈夫か?立てるか?」





    エレン「ふぐっ...ひぐっ...」コクッ





    ヒストリア「ゆっくりでいいぞ?」





    スタスタ





    ガチャッ





    監督「...ダズ」





    ダズ「は、はい!」





    監督「...お前はエレン君についてあげなさい」





    ダズ「え、でも...練習が...いや、行きます!」





    監督「...」





    救急隊2「大丈夫か?」





    ヒストリア「ゆっくりでいいからな」





    エレン「ひぐっ...」ポロポロ





    ダズ「エーちゃん!大丈夫!?」





    ガチャッ





    ピーポーピーポー





    ブーンッ





    監督「...」





    監督「...」ニヤッ





  16. 16 : : 2014/10/31(金) 22:46:18












                 病院





    医者「...しばらくは落ち着くでしょう」





    ヒストリア「ありがとうございます」





    医者「今聞いた話だと...彼は今最悪な状態でしょう」





    ヒストリア「1か月後...バスケの大会があるんですが...それには出れますか?」





    医者「大会?とんでもない、そんなのに出れる状態じゃないですよ」





    ヒストリア「...そうですか」





    医者「最低でも二週間は様子見しないとなんとも言えないですが...がやはり一ヶ月後は厳しい」





    ヒストリア「入院...ですか?」





    医者「...そういう形になります」





    ヒストリア「...」





    医者「まぁ二週間様子を見てみましょう、それから決めるということで」





    ヒストリア「はい、わかりました」





    医者「それでは下の受付で入院の手続きを...」





    ヒストリア「はい」





    ヒストリア「ありがとうございました」





    ガラガラ





    ダズ「あ、どうでした!?」





    ヒストリア「ま、まぁ...二週間くらい入院して様子を見るって」





    ダズ「お、俺が教えたから...エーちゃんは...」





    ヒストリア「大丈夫だよ、心配するな!」





    ダズ「で、でも...」





    ヒストリア「あいつはお前ら...皆のヒーローなんだろ?」





    ダズ「!」





    ヒストリア「だったら私達助けられる側はあいつを信じて見守ることをしなきゃだろ?」





    ダズ「そ、そうですね!」





    ヒストリア「じゃぁ私は下で手続きをするからダズ君は練習に戻って大丈夫だよ」





    ダズ「わかりました!ありがとうございます!!」





    タッタッタ





    キュッ





    ヒストリア「?」





    ダズ「エーちゃんのことよろしくお願いします!!」





    ヒストリア「....あぁ!任せろ!!」





  17. 17 : : 2014/10/31(金) 23:01:28










    ________________________

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    グリシャ「いいか、エレン」





    エレン「何?父さん」





    グリシャ「これから先のお前には...辛く厳しい道が待っているだろう...」





    エレン「父さん?」





    グリシャ「何か...辛いことが起きたら...」





    スッ





    エレン「?」





    グリシャ「これを見て、思い出しなさい」





    グリシャ「お前の大切な...そして大好きな何かを...」





    エレン「大切な、そして大好きな何か?」





    グリシャ「そのうちエレンもわかるよ」





    エレン「ふ~ん...」





    グリシャ「もし」





    エレン「?」





    グリシャ「精神的に...厳しい状態になって...もう何もかも嫌になったら...」





    グリシャ「この中に入ってる物を使いなさい」





    エレン「何が入ってるの?」





    グリシャ「それは教えられない...だがここぞという時にとっておきなさい」





    エレン「へ~、何か変な父さん」





    グリシャ「...すまない...エレン...」





    エレン「?」





    _______________________________________________________

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  18. 18 : : 2014/10/31(金) 23:43:40







    「エレン」





    「エレン」





    エレン「父...さん」





    「エレン!」





    エレン「ッ!」





    ヒストリア「大丈夫か?」





    エレン「...お、俺は...今まで...」





    ヒストリア「うなされてたぞ...大丈夫か?」





    エレン「...ハァ..ハァ...」





    ヒストリア「すげぇ汗だな」スッ





    バチンッ





    ヒストリア「ッ」





    エレン「や、やめろ...触るな!」





    ヒストリア「え、エレン...まさか...お前...」





    エレン「ハァ..ハァ...」





    ズキズキ





    エレン「うぐっ...」





    ヒストリア「だ、大丈夫か!?」





    エレン「やめろ!来るな!!」





    ヒストリア「ッ」





    エレン「(くっそ...なんなんだ...この頭痛...)」





    ________________________

    ____________________________________________

    _______________________________________________________



    グリシャ「もし」





    グリシャ「精神的に...厳しい状態になって...もう何もかも嫌になったら...」





    グリシャ「この中に入ってる物を使いなさい」





    _______________________________________________________

    ____________________________________________

    ________________________





    エレン「ッ!!」





    ダッ





    ヒストリア「え、エレン!暴れるな!!」





    ガチャッ ゴソッ





    ヒストリア「やめろ!暴れるな!!」





    ゴソゴソ





    エレン「ハァ..ハァ...」





    ガサゴソ





    バッ





    エレン「あった...ハァ..ハァ...」





    ヒストリア「お守り...?」





    ズキズキ





    エレン「うぅっ...」





    ________________________

    ____________________________________________

    _______________________________________________________




    グリシャ「これを見て、思い出しなさい」





    グリシャ「お前の大切な...そして大好きな何かを...」





    _______________________________________________________

    ____________________________________________

    ________________________






    エレン「(俺にとって...今の...大切な...もの...)」





    影「エレン」





    エレン「違う!お前じゃない!!」





    影2「エレン!」





    エレン「お前でもない!!」





    影3「エレン!!」





    エレン「違う!!!」





    ミカサ「エレン」





    エレン「ッ」





    ミカサ「エレン」





    エレン「ミ..カサ...」ポロポロ





    アルミン「エレン!」





    エレン「アルミン...」





    コニー・サシャ「エレン!!」





    エレン「コニー...サシャ...」





    クリスタ「エレン!」





    エレン「クリスタ先輩...」





    ライナー「エレン!」





    エレン「ライナー先輩」





    ベルトルト「エレン」





    エレン「ベルトルト先輩...」





    ジャン「エレン」





    エレン「馬面...」





    ジャン「何で俺だけ名前じゃねぇんだよ!!!!!!」





    「あははははは」





    エレン「俺の...大切な...物...」





    エレン「俺の...大好きなものは...」





    エレン「...バスケと...お前らだァ!!!!!!」





  19. 19 : : 2014/11/01(土) 00:02:32









    ホドキホドキ





    スッ





    ヒストリア「ッ! おまっ、それ注射!?」





    エレン「(大体親父の考えてることはわかってる...)」





    ヒストリア「麻薬はよせって!!!」





    エレン「(この注射は恐らく...)」





    エレン「(俺の記憶を...元に戻す薬が入ってる!!!!)」





    エレン「うぉぉおおおおおお!!!!」スッ





    プスッ





    エレン「うぐっ」





    チューッ





    ヒストリア「え、エレン!おま!!!」





    ・・・





    ________________________

    ____________________________________________

    _______________________________________________________





    ドクンッ





    エレン「(この感じ...)」





    ドクンッ





    エレン「(どこか懐かしいようで...)」





    ドクンッ





    エレン「(心に空いた...穴がふさがっていくような...)」





    ドクンッ





    カルラ「エレン」





    エレン「ッ」





    カルラ「おかえりなさい」





    エレン「...お母さん...」





    _______________________________________________________

    ____________________________________________

    ________________________







    「ただいま」





    ヒストリア「ッ!?」





    ヒストリア「...え、エレン...?」





    エレン「」フラフラ





    ヒストリア「え、エレン!!」





    エレン「」ギロッ





    ヒストリア「ッ」





    エレン「よう、ヒストリア」





    ヒストリア「お、おう...」





    エレン「...さてと、練習するか」





    ヒストリア「ッ、何言ってんだよ!!」





    エレン「は?」





    ヒストリア「は?はこっちのセリフだ!」





    ヒストリア「お前...もう大丈夫なのかよ!!」





    エレン「あぁ大丈夫だ」





    ヒストリア「(本当に何もなかったように振る舞ってるな...しかも、さっきの注射といい...)」





    ヒストリア「...なぁ」





    エレン「ん?」





    ヒストリア「さっきの注射...あれなんだ?」





    エレン「...あぁアレか」





    エレン「...ヒストリアには...話してもいいか」





    ヒストリア「?」





    エレン「話すけど...取り敢えず...」





    ヒストリア「?」





    エレン「腹減った」グーッ





    ヒストリア「...ぷふっ」





    エレン「なんだよ」





    ヒストリア「あっはっはっは!!」





    エレン「だからなんだよ」





    ヒストリア「いやぁ、悪い悪い」





    ヒストリア「何か昔のお前に戻った感じがしてな」





    エレン「はぁ?何言ってんだよ」





    スッ





    スタスタ





    エレン「俺は今も昔も」





    エレン「皆のヒーローだ!!!!」





  20. 20 : : 2014/11/03(月) 21:51:34









                その頃ミカサ達は...





                体育館





    ザワザワ





    ハンジ「はぁい、ザワザワうるさいぞ~」





    シーンッ





    ハンジ「よしいい子だ」





    ハンジ「それじゃぁこれから男子女子と別々で合宿をするので」





    ハンジ「男子チームは隣の体育館ね」





    ハンジ「女子チームはここの体育館を使いますので」





    ハンジ「あぁ言っときますけど、約1ヶ月半ここで勉強と合宿をしますので」





    「えぇっ!?」





    ハンジ「うわお、今度は演技じゃなさそうだね」





    コニー「そりゃそうっすよ!!ここで勉強なんて嫌だ!!!」





    ジャン「お前はただ単に勉強が嫌なだけだろ」





    ライナー「しかし、さっきの話が本当ならウインターカップまでここで学校生活をするってことか...?」





    ベルトルト「そういうことになるね」





    ハンジ「はい、そこの男子グループ!良い質問だねぇ!」





    ハンジ「実は来年からここに東京調査高校の第二キャンパスが出来上がるんだ!」





    ペトラ「第二キャンパス?」





    ミーナ「第一があっちのウォール・マリアで」





    ユミル「第二がこっちのウォール・ローゼか」





    アニ「だとしたら3年後くらいにはシーナあたりで第三キャンパスが出来そうだね」





    ハンジ「正解ッ!!!!!!!!!!」





    ハンジ「いやぁ~とんだ名探偵がいたもんだねぇ!」





    アルミン「第二キャンパス...でも、来年からって...」





    ハンジ「あぁちゃんと校長に許可貰ったから大丈夫だよ」





    ジャン「全くホントにぶっ飛んだこと考えてるよな...」





    サシャ「でも、楽しそうです!!」





    ミカサ「うん、練習時間が多くて充実しそう」





    「いいことを言ったわね!ミカサ!!」





    ミカサ「? クリスタ先輩...?」





    クリスタ「ふっふっふ、練習時間はなんと...」





    ハンジ「今までの2倍で...」





    クリスタ・ハンジ「総合時間8時間ッ!!!!」





    「え...」





    「えぇぇぇぇえええええええええ!?」





    クリスタ「あっ、ハンジさん!予定表出来ましたよ!」スッ





    ハンジ「ありがとう、ありがとう」ニヤニヤ





    「(悪魔だ...この二人間違いなく...悪魔だッ!!!!)」





    ハンジ「...うん、バッチリだね!じゃぁ発表しちゃっていいよ」





    クリスタ「わかりました!」





    ドクンッ ドクンッ





    「...」ゴクンッ





        午前      4:50 起床

                5:00 朝練開始

                7:00 朝練終了

                7:30 朝食

                8:30 午前授業開始

        午後      12:00 午前授業終了

                12:30 昼食

                13:00 自主トレーニング

                14:00 午後授業開始

                15:00 午後授業終了

                15:30 合宿メニュー開始

                19:30 合宿メニュー終了

                19:50 夕食

                20:00 入浴

                20:30 ミーティング開始

                21:30 ミーティング終了

                22:00 消灯





    クリスタ「こんな感じです」ニコッ





  21. 21 : : 2014/11/03(月) 21:52:12






    「」アゼン





    コニー「無理無理無理無理!!!絶対死んじゃうって!!!」





    クリスタ「何言ってるの」





    コニー「へ?」





    クリスタ「死んで貰わなくちゃ合宿の意味ないじゃない」ニコッ





    コニー「」チーン





    ライナー「」チーン





    ジャン「ライナー、お前は違う意味でチーンだろ」





    ライナー「あぁ、あの笑顔は最高だった...」





    ???「なァにワシの孫を見てニヤニヤしとるんじゃ!このホモゴリラがァ!!!!!!」スッ





    ライナー「ん?」 ドコッ!





    ライナー「ぐぅぅぅぅわぁぁあああああああ」ドテッ





    アルミン「ライナー先輩!?」





    ???「全く...ワシの可愛い孫を変な目で見るんじゃない!!」





    ライナー「いででで...」





    コニー「だ、誰なんだ?このおっちゃん...」





    ガシッ





    コニー「ッ!?」





    ???「誰がおっちゃんだって...?え?」ゴリゴリ





    コニー「あがぁぁぁぁあああああああ?!」





    ドテッ





    アルミン「コニィィィィイイイ!!!」





    アルミン「(こ、この人は...一体...)」ゴクリッ





    クリスタ「あっ、おじいちゃん!!」





    アルミン・コニー「おじいちゃん!?」





    ???「おぉ!ワシの天使ィィイイイ!!!!」ダッ





    クリスタ「お、おじいちゃん!?」クルッ





    ???「...え?」





    ゴツンッ





    ???「おっほっほ~、おとぉのぉ!!!!」





    クリスタ「お、おじいちゃん!?大丈夫!?」





    ???「おぉ...最後に天使の笑みを見れて...さい..こう..じゃ...」バタンッ





    クリスタ「おじぃぃぃいいいちゃん!?!?!?」





    ジャン「ったく、毎度うるせぇ爺さんだよ...」





    ベルトルト「孫が可愛いくてしょうがないんじゃない?」





  22. 22 : : 2014/11/03(月) 21:52:27








    アルミン「あ、あの...」





    ジャン「ん?」





    アルミン「クリスタ先輩のおじいちゃんって...」





    ジャン「おぉ、そこで倒れてる...」チラッ





    ???「いとぉのォ!いとォのォ!!」





    ジャン「...お兄さん」





    アルミン「で、でもどうしてクリスタ先輩のおじさんが...ここに...」





    ベルトルト「多分僕達...男子チームは...」





    ベルトルト「クリスタのおじいちゃん、【ダリス・ザックレー】さんが指導してくれるんだろうと思うよ」





    アルミン「ダリス・ザックレー...ってまさかあの!!」





    ベルトルト「そう、あの元NBA選手、しかも元日本代表の監督でもある」





    ベルトルト「あのダリス・ザックレーさんだよ」





    アルミン「元日本代表...そ、その孫が...」チラッ





    クリスタ「本当に大丈夫なの?おじいちゃん」





    ダリス「大丈夫...じゃないかもしれん...」





    クリスタ「えっ!?じゃぁ今すぐ病院へ!」





    ダリス「クリスタちゃんがキスをしてくれたら...」





    バシンッ!





    ユミル「なァに勝手に私のクリスタちゃんのファーストキス奪おうとしてんだ!このドスケベエロオヤジ!!!」





    アルミン「(あ、あのダリスさんをぶぶっ、ぶった!?)」





    ダリス「な、な、なんてことするんだ!!」





    ユミル「てめぇが私のクリスタに手を出すのが悪いんだろ!!」ガルルルッ





    ダリス「私のクリスタだとォ!? 失礼にもほどがある!!」





    アルミン「(確かに人の祖父の前で私のって...物じゃないんだからさ...)」





    ダリス「クリスタちゅぁんはワシの物だ!!!!」





    アルミン「(まさかのそっち!?)」





    ハンジ「はぁいはいはい、そこまでにしといて」





    ユミル「」ガルルルッ





    ダリス「」ガルルルッ





    ハンジ「それじゃぁダリスさんこの子達をよろしくお願い致します!」





    ダリス「全く...まぁ元教え子のお前と孫のクリスタちゅぁんに頼まれたなら仕方ない...」





    ダリス「おい、お前ら糞男子共こっちの体育館へ来い...」スタスタ





    ジャン「(糞は余計だろ、糞は...)」





    アルミン「(それにしても...)」スタスタ





    アルミン「(まさかハンジさんがダリスさんの教え子だったなんて...)」チラッ





    ミカサ「じゃぁ、また後でねアルミン」





    アルミン「あぁ、うん!また!」





    スタスタ





    アルミン「(あのダリスさんに指導されるんだ...きっと...いや...絶対...)」





               僕達は...あなた達に勝ちますよ、リヴァイさん...





  23. 23 : : 2014/11/03(月) 23:46:32









                第二体育館





    ダリス「あぁ~...じゃぁ見たくねぇけど、お前ら...」





    ダリス「取り敢えず上着脱げ」





    「え!?」





    ダリス「え!?じゃねぇよ!! 早く脱がんかい!!」





    ザワザワ





    ダリス「あぁ~もうやかましい!! さっさと脱がんかい!!」





    ヌギヌギ





    ダリス「おーし...」





    スタスタ





    アルミン「(うわぁ、これ懐かしいなぁ...1軍上がってきた初日にクリスタ先輩に見られたんだよね...///)」





    コニー「(へへっ、あの頃よりは俺らちょっと成長したんだぜ!)」





    ジャン「(そう言えば去年も3年前もこれクリスタにやられたっけか...)」





    ベルトルト「(懐かしい)」





    ライナー「(あれ...デジャヴを感じる...)」





    スタスタ





    ダリス「ふ~ん...さっすがだ...」





    アルミン「(ッ、褒められた!?)」





    ダリス「さっすがクリスタちゅぁん!! ワシが一から鍛えなおさなくてもいいよに成長してるねぇ!!!!!」





    アルミン「(そっち...)」





    ダリス「ほんじゃまぁ...」





    ダリス「今から二人一組を組め~」





    コニー「二人一組?」





    ダリス「そうだ」





    アルミン「あ、あの何を...」





    ダリス「あぁ?ドロケーだ、ドロケー!」





    アルミン・コニー「ドロケー!?」





    ジャン「ハァ~...やると思った」





    ライナー「...何も言わん」





    ベルトルト「でも、楽しそうじゃないか」





    ダリス「おっと、ただのドロケーじゃないぞ」





    スッ





    ジャン「あ?」





    ライナー「ほ?」





    ベルトルト「ん?」





    コニー「んだ?」





    アルミン「へ!?」





    ガタンッ!





    ダリス「重り付きだ、今日は特別サービスの5キロだ」





    ジャン「ご、ご...」





    コニー「5キロ!?」





    ダリス「ん?なんだ?何か文句あんのか?」





    コニー「あr」ガシッ





    ジャン「行ってきます...」ナミダメ





    ダリス「18時まで帰ってくんじゃねぇぞ~」





    ダリス「その後負けた方はフットワーク・筋トレ3倍な」





    ガラッ





    クリスタ「おじいちゃん...これってファルトレク?」





    ダリス「さっすがクリスタちゅぁん!!よく出来m」 ゴツンッ





    ダリス「あいた...いたいよぉ...」





    クリスタ「今のは...」





    ダリス「そういうことです...はい」





    クリスタ「(山の中の変化の地形を全速力で走ることによって総合体力アップが出来るトレーニング...)」





    クリスタ「(さすがはおじいちゃん...やっぱおじいちゃんはすごい!!)」





    ダリス「まぁフィジカルは全員春よりかはアップしてる、だがなクリスタ」





    ダリス「いくら要らない筋肉を付けても使えないんじゃしかないだろ?」





    ダリス「しかも、要る筋肉を付けても使えなくちゃ意味がない」





    ダリス「付けた筋肉を暴れまくって色んな形で使い方を覚える...これが俺流の練習メニューよ」





    ダリス「どォ!?褒めてくれる!?クリスタちゅぁん!!」





    クリスタ「うん!!おじいちゃんすごい!!」





    ダリス「ぐはっ!」ハナジブシャーッ





  24. 24 : : 2014/11/04(火) 00:35:53







                3時間後





    ジャン「ハァ..ハァ...」





    ライナー「ハァ..ハァ...マジで...きち...い」





    ベルトルト「ハァ..ハァ...ふぅ...」





    コニー「だぁ...あぁ...もう...無理っす...」





    アルミン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ..」





    ダリス「おぉーし、合宿メニューその2ボール実践練習をやるぞ~」





    コニー「え..えぇ...もう...かよ...」





    ダリス「...まぁその前に本番までの約1ヶ月弱、今のお前らに必要な物を教えてやる」





    アルミン「!」





    ダリス「クリスタちゅぁんとハンジに一回戦の相手のDVDを見せてもらったが...」





    ライナー「...ん?」チラッ





    ベルトルト「え?」





    コニー「な、なぁアルミン?」





    アルミン「え?」





    コニー「俺らって...一回戦の相手...誰だか知らされてたっけ?」





    アルミン「え、いや...伝えられてないけど...」チラッ





    クリスタ「(忘れちゃった)」(・ω<)





    アルミン・ライナー・ダリス「ぐはぁっ!!」ドキューンッ





    ジャン「んだよ、知らせてなかったのかよ」





    クリスタ「だって合宿の時間割表作るのに時間掛かっちゃって忘れちゃったんだもん」プンスカ





    アルミン「(そう言えば今日のジャン先輩はやけに不機嫌?)」





    ジャン「ハァ...一回戦の相手は...」





    ジャン「関東憲兵高校だ」





    ライナー・ベルトルト「!」





  25. 25 : : 2014/11/04(火) 00:36:49






    コニー「関東憲兵高校?どこだそりゃ」





    アルミン「えっ、知らないの!? 毎年ウインターカップ出場してる高校だよ?」





    コニー「へぇ、強いのか?」





    アルミン「うん、特に今年はね」





    アルミン「確か...」





    ライナー「関東憲兵には俺らと同期のマルコ・ボットがいる」





    アルミン「!」





    コニー「マルコ・ポット?」





    ジャン「ボットだ、アホ」





    ベルトルト「マルコか...元気にしてるかな」





    ジャン「心配する所はそこじゃねぇよ」





    ライナー「厄介だな...」





    クリスタ「そう、アルミンが言ってたように今年は特にうちとは相性が悪いわ」





    コニー「(おぉ!本気モードだ!)」





    クリスタ「マルコはすでにうちを攻略しているはずよ」





    クリスタ「チームとしてはバランス型のチームね」





    クリスタ「キーマンはやっぱりマルコね」





    ダリス「しかも、ぶっちゃけ言っちゃってお前らよりアイツラの方がめちゃめちゃチームプレイ出来てるしね」





    アルミン「(え!?)」





    ダリス「個々の能力もアイツラの方が上、チームワークもアイツラの方が上...」





    ダリス「同じチームプレイ同士の戦いになるが恐らく今のままじゃ負けちまうな」





    ダリス「おい、そこのゴリラ」





    ライナー「は、はい!」





    ダリス「チームプレイにおいて一番大事なのはなんだ?」





    ジャン「...」





    ライナー「...連携、信頼でしょうか?」





    ダリス「バカヤロー、信頼なんてその二の次だ」





    ライナー「え!?」





    ダリス「答えは簡単だ」





    ダリス「一人一人が常にゴールを狙う気持ちを持つこと、つまり...あの目つきの悪いガキのような感じだ」





    アルミン「!」





    ダリス「お前らあいつがただの強欲な自己中馬鹿だと思ってんなら今すぐバスケは...いやチームでやるスポーツはやめといた方がいい」





    ダリス「俺はあいつが一番まともな奴だと思ってる」





    ダリス「きっとアイツが5人いれば色んな意味ですげぇと思うぞ」





  26. 26 : : 2014/11/04(火) 00:36:59






    ダリス「まぁ冗談はさておき」





    ダリス「俺が言いたいのは今のお前らみたいなただの仲良しこよしのチームプレイは本物のチームプレイとは呼ばねぇ」





    ダリス「例えばそうだなぁ...」





    ダリス「おい、ゴリラ」





    ライナー「ま、また俺!?」





    ダリス「お前前回の自由都市高校戦でドリブルで抜こうとしてたろ」





    ライナー「えっ、あ、はい!」





    ダリス「バカヤロ」





    ライナー「はい!?」





    ダリス「優勝校...いや化け物揃いの相手に苦手分野で戦って...アホか」





    ライナー「(めっちゃdisられてる...)」





    ダリス「お前はもっと外から狙え」





    ダリス「あとぉ...そこの馬面と」





    ジャン「くっ、俺かよ」





    ダリス「いかにもモブっぽい奴」





    モブット「(完全に悪口だ...)」





    ダリス「お前らも一応スリー打てるみたいだな、だァけど一応打てる...みたいな保険捨てろ」





    ダリス「そんなの武器にならねぇよ」





    ダリス「そもそもこの間の中央第一憲兵高校戦の時もお前のスリーが始めっから入ってりゃ苦労なかったんだよ」





    ダリス「あの悪いガキと自分が攻撃の要でもあり、チームの生命線であることをもっと自覚しろ」





    ダリス「っつか、最近の奴はスクリーンを使わなきゃスリー打てねぇのか?」





    ライナー「い、いやそんなこと言われても!最初から打てたら打ってますよ!!」





    ライナー「だから工夫してドリブル極めたり...」





    ダリス「見せてやる」スタスタ





    ダリス「おい、馬面パスをよこせ」





    パスッ





    ダムッダムッダム





    ダリス「よぉし、好きに守れ」





    ライナー「え!?」





    キュッ ダッ!





    ライナー「いっ!?」





    ライナー「(速い!?っつか、どうやって!!)」ダッ





    シュッ!





    スパッ ダムッダムッダムダム





    ダリス「ふぅ、久々にやると怖いもんだねぇ」





    ダリス「まぁざっとこんなもんよ、言っとくけど今のは速さじゃねぇ!お前でも出来る技術だ」





    ダリス「確立された個々の力を最大限まで出して、初めてチームプレイが出来るんだ」





    ダリス「ウインターカップまでに自分だけの得意技を身につけてもらう」





    ダリス「まぁ夏の合宿で何人かは何をやるべきかは気づいてるようだからいいけど」





    ダリス「他のやつはまずは土台から作り上げていくぞ」





    ダリス「ウインターカップまで出血大サービスのタダでお前らを最大限まで強くしてやる」





    「よろしくお願い致します!!!」





  27. 27 : : 2014/11/04(火) 00:59:28









                 半月後の朝





    「おはようございます!!」





    ダリス「あ~ぁ、おはよう...」





    クリスタ「おじいちゃんまだ眠いの?」





    ダリス「そうなの!眠いの!だからあとでクリスタちゅぁん膝枕してください!!」





    クリスタ「ダメだよ」





    ダリス「」チーン





    クリスタ「だって私これから買い出しに行かなきゃだもん」





    アルミン・ライナー「(まさかのそっちィ!?)」





    ダリス「あ~ぁ、まぁ...山行ってこい」





    ジャン「(扱い雑だな、おい)」





    ダリス「ドロケーで負けた方は3倍な」





    「は、はい!!」





    ガラガラ





    ハンジ「おはよう!ダリスさん!!」





    ダリス「おぉ!ハンジ!!」





    ハンジ「どう?うちの男子チームは?」





    ダリス「どうもこうもやれることはやるだけだ」





    ダリス「朝練はファルトレクで総合基礎強化で、午後の合宿メニューではそれぞれ個々に必殺技を手に入れるきっかけとなるよう1on1やったりと...ジミーな作業だよ」





    ダリス「あと半月でどこまで伸びるかは奴ら次第だ」





    ハンジ「ふ~ん...」





    ハンジ「実際1ヶ月で必殺技は身につくもん?」





    ダリス「まぁ~...個々によるな」





    ダリス「唯一の3年のモブ野郎はDF面で使える技を身につけるだろうし」





    ダリス「2年は大丈夫だろう」





    ダリス「いつも楽しそうにやってるノッポ野郎は今自分に何が必要なのかわかってるだろうし」





    ダリス「ホモゴリラは俺の言われてる通りにやってるから間違いなく必殺技は身につくだろう」





    ダリス「1年のハゲ馬鹿は何も考えてないように見えて実際は体が追いついていってるから安心出来るだろうし」





    ダリス「あと...あの影薄男は...」





    ハンジ「ん?何?」





    ダリス「...悪いがありゃ無理だ」





    ハンジ「え!?無理!?」





    ダリス「俺は今までプロで30年間見てきたが...あいつは例外だ、見たことがねぇ」





    ダリス「突然変異種だ、アレは」





    ダリス「悔しいが...何をどう教えればいいか...わかんねぇ」





    ハンジ「そっか...」





    ダリス「あぁまぁだが何もやってないわけではない」





    ハンジ「え?」





    ダリス「今後あいつがぶち当たるだろう壁...それについてはもう教えた」





    ハンジ「...ってかさ」





    ダリス「ん?」





    ハンジ「肝心のジャン君はどうしたのさ!!」





    ダリス「あぁ馬面か...」





    ダリス「あいつはダメだねぇ」





    ハンジ「えぇぇえええ」





    ダリス「まるで生まれたばかりの子馬だ」





    ダリス「一回戦目の相手におびえてやがる」





    ハンジ「一回戦...確か関東憲兵!」





    ダリス「そう」





    ダリス「そこのキーマンにビビってやがる」





    ダリス「今度の試合は...あいつが問題児だ」





  28. 28 : : 2014/11/04(火) 01:09:37









                シガンシナ





    ダムッダムッダム





    エレン「ハァ..ハァ...」





    ヒストリア「ほら、どうした?そんなもんか?」





    エレン「うるっせ!!」





    エレン「もっとだ!もっと来い!!」





    ヒストリア「ふっ、そうこうなくっちゃな!!」ダッ!





    エレン「ッ!」ダッ!





    バシンッ!





    ダムッダムッダム





    エレン「(駆逐してやる...キセキの世代を...一人残さず...)」





    ドンッ!





    エレン「うぉぉおおおおおお!!!!」スッ





    ガシャンッ!





    ダムッダムダム





    ヒストリア「ふぅ...やるな、エレン」





    エレン「ハァ..ハァ...」





    ヒストリア「おし、今日はもう上がろう!」





    エレン「お、おう...」





  29. 29 : : 2014/11/04(火) 01:14:54









               そして、ウインターカップまで残り3日...





               シガンシナ





    スタスタ





    ヒストリア「じゃぁ私は仕事が今日からあるから」





    エレン「あぁ!」





    ヒストリア「じゃぁ渡しといたトレーニングサボらずやっとけよ」





    エレン「わかってるよ!!」





    ヒストリア「じゃぁな!」





    エレン「あぁ、また3日後!」





    ・・・





    エレン「さてと...俺も最後に挨拶していくか」スタスタ





  30. 30 : : 2014/11/04(火) 01:23:50








                 墓





    スタスタ





    エレン「(久々だな...元気にしてるかな...母さん)」





    スタスタ





    エレン「!」





    先生「イェーガーさん...今日もあいつがバスケが上手くなるように見守っててください...」





    エレン「なに人ん家の墓で独り言言ってんだよ」





    先生「!」クルッ





    先生「お前は...エレンじゃないか!!」





    エレン「よう、久しぶりだな!」





    スタスタ





    先生「お前...身長デカくなったなぁ...」





    エレン「へへっ、今じゃ186はあるぜ」





    先生「ホントにこいつは...」





    エレン「先生こそ元気でやってんのかよ?」





    先生「あぁ今シガンシナ高校でバスケ部の監督をやっているんだ」





    ・・・





    エレン「は?何冗談言ってるんだよ!!シガンシナ高校の監督は...あの暗そうな奴じゃねぇか!!」





    先生「何を言ってるんだ?バスケやり過ぎて頭おかしくなったか?」





    エレン「...駄目だ、最近色んなことがありすぎて...頭がパンクしそうだ...」





    先生「...エレン、近くにムックがある!そこで話そう!」





    エレン「え、いやでも俺まだ墓参りが...」





    先生「いいからいいから!俺がおごってやるから!!」





    エレン「え?マジ!?よっしゃ!!」





    スタスタ





    ???「...チッ」




  31. 31 : : 2014/11/04(火) 23:46:29











                ムクドナルド





    店員「ありがとうございましたー」ニコニコ





    エレン「モグモグ...」





    先生「お、お前よ...」





    エレン「あんだよ...モグモグ」





    先生「それ...チーズバーガー何個だ?」





    エレン「何個って...モグモグ...見ればわか...モグモグ...12個だよ」





    先生「それを普通に食ってるお前はある意味化け物だよ」





    エレン「ッ」





               化け物だよ





               バケモノだよ





               化け物だ...





    「レン!」





    先生「エレン!」





    エレン「! ど、どうした?」





    先生「どうしたはこっちのセリフだ」





    エレン「いや...何にも?」パクッ





    先生「全く...お前はホント昔から人の話を聞かないで...」





    エレン「ん、何か話してたのか?」





    先生「ほら、聞いてないじゃないか」





    エレン「ちょっと考え事してたんだよ」





    先生「まぁいい...」





    先生「さっきお前さんが言ってた話をもう少し聞かせてくれないか」





    エレン「話?何の?」





    先生「だーかーらー...さっき言ってた監督の話だ」





    エレン「監督?」





    先生「そうだ...ったく、ホントに聞いてなかったのか」





    エレン「悪い悪い」





    先生「シガンシナ高校の監督は暗い奴がどうのこうのって言う話だ」





    エレン「あぁ...それか」





    エレン「暗い奴がやってたっていうのは話しただろ?」





    先生「あぁ」





    エレン「なーんか不気味って言うか...なんていうか...」





    先生「特徴は?」





    エレン「いや...それが...」





    エレン「メガネにマスクをしててわからなかったんだよ」





    先生「メガネにマスクか...」





    エレン「風邪引いてたのかな?声もガラガラって言うか...いや何か機械音っぽかったような...?」





    先生「おい...それ本当か?夢でも見たんじゃないのか?」





    エレン「そんなことねぇよ!!!」





    シーンッ





    エレン「うっ...悪い」





    先生「あ、あぁ...」





    先生「それで...」





    エレン「...単刀直入に言うけどよ...」





    エレン「モブ達は...消えたって...本当か?」





    先生「...」





    先生「ハァ...あぁ、本当だ」





    エレン「ッ」





  32. 32 : : 2014/11/04(火) 23:46:39









    先生「消えたって言ってもな、行方不明なだけでまだ何もわからん」





    エレン「行方不明?拉致されたのか?」





    先生「わからん...もしかしたら...」





    エレン「ん?」





    先生「あ、いや...何でもない」





    エレン「なんだよ」





    先生「いや...本当に何でもない」





    先生「それより久々にダズには会ったのか?」





    エレン「あぁ、1ヶ月前くらいにな」





    先生「そうか」





    エレン「あいつ上手くなってるか?」





    先生「あぁ、お前に似て...無邪気にボールばっか追いかけてるよ」





    エレン「へへっ、いつ対戦するのか楽しみだぜ」ニッコリ





    先生「お前はいつも通りすごい勢いで突っ走ってるな」





    エレン「おう!もうすぐウインターカップだしな!!」





    先生「そうか...エレン」





    エレン「ん?」





    先生「親父さんに...会ってみる気持ちは変わったか?」





    エレン「ッ...」





    エレン「...ははっ、何言ってんだ...」





    エレン「あんな奴...もう親でも家族でもねぇよ」





    先生「そうか...」





    先生「親父さんに言われた通りだな...」





    エレン「は?」





    先生「きっとエレンは私のことを恨んでいるだろう、だがそれは仕方ないことだって親父さんが言ってたよ」





    エレン「チッ...余計なこと言いやがって...」





    先生「まぁ無理もないか...親父さんと離れてもう3年か...」





    エレン「...あれから...」





    先生「ん?」





    エレン「すっげぇ...いろんなことがあったよ...」





    エレン「つい最近だって...記憶を取り戻したりしたし...」





    ガタンッ





    先生「え、エレン...お前...今なんて...」





    エレン「は?記憶を取り戻したって言ったんだよ」





    エレン「あれから寝るたんびに悪夢にうなされて...もういやになるぜ...」





    先生「...」





    先生「そうか...お前さん...やっと...」





    エレン「なに感動してんだよ」





    先生「...それなら...」





    先生「今からおふくろさんの墓...行ってこい」





    エレン「は?なに言ってんだよ急に」





    先生「色々思い出すはずだ...」





    エレン「...あぁあれから色んな所に行ったりすると未だに記憶が勝手に入ってきて嫌なことも思い出したり...」





    先生「...まぁいい結果を産めるかどうかわからんがきっとこの先のお前に必要な記憶があるはずだ」





    エレン「わったよ...」スッ





    エレン「あと電車まで30分か...」





    先生「どーれ、俺が車で送ってってやるよ」





    エレン「いや...いいよ、何か久々に歩いてみたくなったし」





    先生「...そうか、なら気をつけろよ」





    エレン「あぁ、わかってる」





    先生「...」





    先生「頼む...皆を救ってくれ...ヒーロー...」





  33. 33 : : 2014/11/05(水) 00:08:05










                シガンシナ通り





    スタスタ





    エレン「(...またかよ)」





    エレン「(また...どこかで呼んでいる気がする...)」





    エレン「(俺のことを...)」





                 「エレン」





    エレン「(クッソ...気持ち悪い...)」





                 「エレン」





    エレン「(でも...)」





    エレン「(どこかで聞いたことのある声だな...)」





    スタスタ





    ザッ





    エレン「着いたか」





                  カルラ・イェーガー
                     墓地





    エレン「母さん...」





    ヒューッ





    エレン「うっ、寒ッ」






    エレン「ッ」





    ________________________

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               イェーガー家





    「そこを何とか...お願いします!!」





                    エレン「ん?誰だ?」





    カルラ「もう何度目ですか!何度断ったら諦めるんですか!!」





                    エレン「母さん!?」





    「エレン君を...」





    カルラ「しつこいですッ!!!!」





    バタンッ!





    スタスタ





    幼きエレン「かあさん?」





    カルラ「あ、あらエレン!おはよう!」





    幼きエレン「うん!おはよう!」





    カルラ「さっきの話...聞いてた?」





    幼きエレン「さっきの?だれかきてたの?」





    カルラ「あ、そうじゃないわ!電話よ!電話!!」





    幼きエレン「そっか...は~ぁ...ねむい...」ゴシゴシ





    カルラ「こーら、目をこすっちゃバイキンが入っちゃうわよ?」





    幼きエレン「はぁい...」ウトウト





    カルラ「ふふっ」ニコッ





                  エレン「母さんは...一体何を隠してるんだ...?」





    _______________________________________________________

    ____________________________________________

    ________________________






    エレン「...あんまわかんねぇ...けど」





    エレン「さっきの記憶が正しかったら...」





    エレン「さっき母さんと話してた奴...」





    エレン「エルヴィン監督に似て...た...か?」





    ヒューッ





    エレン「うぅっ、寒いっつの!!」





              その時、ふんわりとした風と一緒に優しく温かい...あの懐かしい声が聞こえてきた...





                「エレン、あなたは何も心配しないでバスケをしなさない」





               そう聞こえた。





    エレン「母さん...」





    エレン「」ニヤッ





    エレン「あぁ!任せろ!!」





    エレン「ウインターカップで絶対あいつらと優勝して見せるから!!」





    エレン「だから...」





    エレン「母さん...俺の成長した姿...見ててくれよ」





    スッ





    エレン「よしっ、帰るか!!」





  34. 34 : : 2014/11/05(水) 00:45:03









              東京調査高校第一キャンパス第一体育館





    ザワザワ





    ハンジ「はぁい、どうもどうも集まってもらって!」





    コニー「さびぃ、今日は特別寒いな!」





    アルミン「そうだね、しっかり体をほぐさないと怪我しちゃいそうだね!」





    ハンジ「今日はウインターカップまであと2日ということで....」





    ハンジ「な、な、なんと!!」





    ハンジ「男子チーム対女子チームの練習試合をしたいと思います!!!!!」





    ・・・





    「えぇぇぇええええ!?」





    ハンジ「はいどうもそのリアクション、もしかしたら芸能人になれるかもね」





    ハンジ「監督は女子チームは私がやるんで、男子チームはクリスタがやってね」





    クリスタ「えっ、私で...いいんですか?」





    ハンジ「うん、今の君の采配を見てみたいんだ」





    ハンジ「実は監督であるエルヴィンは最近体調不良で学校事態着てないんだ」





    ハンジ「だからウインターカップは君が監督に兼任になるかもしれないんだ」





    クリスタ「...はい!やらせてください!!」





    ハンジ「よぉーし!!」





    ダリス「(ケッ、ハンジの野郎...俺の愛孫の使い方をわかってるじゃないか)」





    ダリス「(あいつはきっと...俺以上の監督になるぜ)」





    ダリス「(クリスタ...自立したら...)」





    ダリス「(おじいちゃんに家の住所教えてねぇ!!!!!!!!!!)」





    アルミン「あっ、でも待ってください!」





    ハンジ「?」





    アルミン「男女でバスケの試合って...危なくないですか?」





    ハンジ「何言ってるの、キューティクルボーイ」





    アルミン「へっ!?///」





    ハンジ「うちの学校は毎年男女で試合をするのが伝統なんだ」





    ハンジ「手を抜く...なんてことしたら...」チラッ





    アニ「痛い目合うよ」ギロッ





    アルミン「...わかりました、全力でやります」





    ミカサ「え、エレンは...まだ...」





    ミーナ「ミカサはずっとあんな感じね」





    ユミル「やっぱ寂しいんだろ、あいつも一応女だしな」





    ペトラ「なぁに話してるのよ!!」バシンッ!





    ミーナ・ユミル「い”っ」





    ペトラ「もうすぐ紅白戦よ?気合入れなさい」





    ミーナ・ユミル「はい!!」





    ミカサ「あ、あのハンジさん...」





    ハンジ「ん?」





    ミカサ「え、エレンが...まだ...」





    ハンジ「あぁエレン君か...」





    ハンジ「エレン君ならもうそろそろ...」





    ガチャッ





    ハンジ「おっ」





    スタスタ





    エレン「よう、お前ら!元気してたか!!」





    コニー「エレンッ!!!!」





    タッタッタ





    コニー「このやろう!こっちは厳しい練習を耐えてた中でお前は一人で旅行かよ!!!」





    エレン「バーッカ、旅行じゃねぇよ」





    アルミン「(あ、あれ...エレン?...おかしいな...何か前と雰囲気と言うか...風格と言うか...)」





    アルミン「(全体的に...変わった?いや...戻った?気がする)」





    アルミン「(前にシガンシナにいた頃と...同じではないけど...似てる...)」





    アルミン「(あのキセキの世代のオーラと...似ている...一体エレンに何が起きたんだ...?)」





    アルミン「良かった!間に合ったんだね!」





    エレン「は?何に?」





    アルミン「これから...ってその前にまだ挨拶してない人がいるよ、エレン!」





    エレン「え?」クルッ





    ミカサ「」ウルウル





    エレン「げっ、な、何泣いてるんだよ!!」





    ダッ





    ギュッ





    エレン「うぉあっ!?」





    バタンッ





    エレン「く、苦しいっつの!!」





    ミカサ「良かった!帰ってきて!良かった!!」





    エレン「そりゃ帰ってくるよ、俺の帰る場所はもうここにしかないんだから」





    ミカサ「うん...うん!!」ウルウル





    エレン「つか、泣くなっつの」ナデナデ





    ハンジ「(ふっ、また成長したみたいだね!エレン!)」





    ライナー「これで主役は揃ったな」





    ベルトルト「うん、じゃぁ...やろうか」





    ジャン「東京調査伝統の...男女交流試合をな」





  35. 35 : : 2014/11/05(水) 21:49:23








                女子チーム





    ハンジ「おーし、じゃぁメンバー発表するよー」





              PG ミーナ

              SG ペトラ

              SF アニ

              PF ミカサ

              C ユミル





    ハンジ「スタメンはこれで行くよ、大会の試合と同じようによく考えてプレーしてね」





    「はいッ!!」





    スタスタ





    サシャ「最初は出番ないですね」





    ミカサ「途中から出ると思う...だから準備してて」





    サシャ「はい、知ってますよ!!」





    ミーナ「いやぁ今年もあたし達が勝っちゃうのかな?」





    ユミル「いやわかんねぇぞ?今年はなんて言っても...ベルトルトさんが復活してるからな」





    アニ「あんたってホントにベルトルトが好きだね」





    ユミル「なっ、う、うるせぇ!!///」





    ペトラ「コーラ!無駄話はそこまで!」





    ペトラ「例え相手が男子チームだろうと手を抜く必要はないわ!叩きのめすわよ!!」





    「はいッ!!」





  36. 36 : : 2014/11/05(水) 22:00:03










                  男子チーム





    クリスタ「じゃとりあえず、メンバー発表するわね」





                PG ジャン

                SG ライナー

                SF アルミン

                PF エレン

                C ベルトルト





    クリスタ「恐らくウインターカップのメンバーもこの5人に変わりはないと思うから、いい?相手はウインターカップ予選余裕の1位で通過した相手よ?」





    クリスタ「油断なんて絶対、絶対、絶対ダメだからね?」





    「おうッ!!」





    コニー「チックショー!まだ先発じゃねぇのかよ!!」





    アルミン「僕のミスディレクションは40分フルには使えないからコニーは途中から出ると思うよ」





    コニー「わかってるよ!わかってるけどよ...」





    エレン「ここでアピールして試合の時に出してもらえばいいんじゃねぇか?」





    コニー「...あぁ、そっか!!」





    アルミン「(単純だ...)」





    ジャン「っしゃ!行くぞ!!」





    ライナー「ベルトルトも初めてか」





    ベルトルト「あぁ、うん...だけど、気は抜いていられないよ多分」





    エレン「相手がミカサだろうと誰だろうともぶっ潰すのみだ」





    アルミン「うん!ここで勝っていい形でウインターカップに迎えたいね!」





    ピピーッ





    モブリット「それでは整列してください!」





  37. 37 : : 2014/11/05(水) 22:29:20









    ダッ





    モブリット「それでは只今より、男子チーム対女子チームの交流試合をしたいと思います!礼!!」





    「お願いします!!」





    スタスタ





    ジャン「今年こそ勝つんで...手は抜きません」スッ





    ペトラ「今年も勝つから、手は抜かなくて結構よ」スッ





    ギュッ





    ミカサ「エレン!」





    エレン「ん?」





    ミカサ「...私全力でやる、成長した姿エレンに見せる」





    エレン「...へっ」ニヤッ





    エレン「あぁ!俺はもうお前を超えてる所を見せてやるよ」





    アニ「あんたが相手でも容赦しないから」





    アルミン「こっちもです、例えアニ先輩が相手でも僕は一切手を抜かいので」





    ミーナ「今年も勝っちゃうんだからね!」





    ライナー「去年までの俺らと思ったら大間違いだぜ」





    ユミル「ベルトルさん、もう怪我は大丈夫なのかよ」





    ベルトルト「うん、全力で出来るよ」





    モブリット「ジャンプボール!」





    スタスタ





    ユミル「ミカサ、お前行け!」





    ミカサ「え?私...ですか?」





    ユミル「相手がベルトルさんじゃないから燃えねぇんだよ」





    ユミル「それに...」チラッ





    ユミル「お前の彼氏が相手だもんな」





    エレン「うっし、行くぜ!」





    ミカサ「...はい!」





    スタスタ





    エレン「何のつもりか知らねぇけど、容赦しねぇぞ」





    ミカサ「私も最初から本気で行く」





    シュッ





    ドンッ!





    エレン・ミカサ「うぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」スッ





    バチンッ!





    クリスタ「(! ほぼ互角)」





    ガシッ





    ミーナ「よぉーし、最初っからマジで行くわよ!!」パスッ





    ガシッ





    アニ「...行くよ」





    ダムッダムダムッダム





    ジャン「てめぇのマークは俺だ!!」ダッ





    キュッ





    アニ「あんたも...懲りないね...」





    ジャン「悪いが俺は諦めが悪い男なんでな」





    アニ「そう...じゃぁ...」スッ





    ジャン「!」





    パスッ





    ガシッ





    ミーナ「ナイス!アニ!」ダムッダムッダム





    ダッ





    ミーナ「ッ」ダムッ





    アルミン「...どうも」





    ミーナ「(危ない、危ない...この子ホントに影薄いから怖いよ...)」





    ダッダッダ





    アニ「ミーナ!!」





    ミーナ「!」





    パスッ





    ガシッ





    アニ「ふぅ..ハァ...」ダムッダム





    ダッ





    アニ「!」





    キュッ





    ジャン「危ねぇ危ねぇ...またお前に負けそうになっちまったぜ」





    アニ「ホント...しつこい男は嫌われるよ?」





    ジャン「嫌われて結構、お前には興味ないからな!」





    アニ「ッ」





    スッ





    アニ「だったら...」ダムッ





    アニ「止めてごらんよ!!!!!」ダムダムッダム





    ジャン「ッ、しまっ」ガタッ





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    スッ





    ミカサ「ッ、アニ先輩!!」





    ドンッ!





    アニ「ッ!?」





    エレン「うらっ!!」バシンッ!





    ダムッダムダムダム





    ピピッ





    モブリット「アウト・オブ・バウンズ!女子ボール!」





    アニ「...チッ、もう追いついたってのかい...」





    エレン「危ねぇ...ったく、おい!馬面!!しっかりしろよ!!」





    ジャン「うるせぇ!!わかってるよ!!」





    ベルトルト「(あの数秒の間に戻ってきてたのか...速いな)」





    ライナー「(エレンの野郎、すげぇじゃねぇか!)」





  38. 38 : : 2014/11/16(日) 22:56:01










    パスッ





    ガシッ





    ダムダムダムッ





    ミーナ「さぁて...今度こそシャドーストライカーに点を取ってもらうか!!」パスッ





    ガシッ





    コニー「やべぇ!またアニ先輩にパス回っちまった!!」





    アニ「さっきは1年に命拾いされたね...けど」スッ





    アニ「今度はもう二度もないよ!!」ダッ!





    ジャン「なっ、くそ野郎!!」ダッ





    ダムッダムッダム





    アニ「(さっきは油断したけど、次こそ決める!!)」ドンッ





    スッ





    ジャン「まちやっがれぇぇえええええ!!!」ドンッ





    シュルッ ダムッダムダム





    「おぉぉぉおおおおお!!!」





    男子チームモブ「くそぉ、やっぱアニの野郎はえぇな!」





    女子チームモブ「あったりまえじゃない!うちのアニを舐めてたら痛い目あうよ?」





    男子チームモブ「くぅぅぅう、おい!ジャン!負けてられねぇぞ!!」





    ジャン「(チッ、わかってるんだよ!このチクショーが!!)」





    ダムッダムッダム





    パスッ





    ミーナ「! このパスコースは...」チラッ





    アルミン「ふっ!」パスッ!





    ミーナ「やっぱりアルミン!!」





    ガシッ





    ベルトルト「」ダムッダムッダム





    ユミル「ベルトルさん、ここいらで第一ラウンドと行こうじゃねぇか!!」ダッ





    ベルトルト「そう...だね!!」スッ





    ユミル「(! エレンにパスか!!)」ダッ





    クルッ





    ユミル「はっ!?」





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    ベルトルト「ふっ!」シュッ





    スパッ ダムッダムダム





    「おぉぉぉおおおおお!!」





    男子チームモブ「いいぞぉぉおおおお!!ベルトルトぉぉおおおおお!!!」





    女子チームモブ「ど、ドンマイドンマイ!!切り替えて!!」





    ベルトルト「ふぅ...仲間のミスは仲間でカバーする」





    ベルトルト「それがチーム...でしょ?」





    ユミル「んの野郎...やってくれるじゃねぇか!!」ピキピキ





    ダムッダムッダム





    ミーナ「(どうしよっかな...)」チラッチラッ





    タッタッタ





    ユミル「ミーナ!出せ!!」





    ミーナ「ふふっ、ほいよ!!!」パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ユミル「(ハンドリングじゃ、ベルトルさんには敵わねぇし身長も負けてる...)」





    ユミル「だがな...」スッ





    ベルトルト「(ッ、スリー!?)」ドンッ





    ユミル「へっ、あんがとよ!」パスッ





    ベルトルト「(フェイク!?)」





    ユミル「女は嘘が得意なんでな!!」





    ガシッ





    ペトラ「ナイスパス!ユミル!!」ダッ





    ダムッダムッダム





    ライナー「同じシューターとして負けられないっすわ!!!」ダッ





    クルッ





    ライナー「ッ」





    ペトラ「あら、そう...」





    キュッ





    ドンッ!





    ペトラ「ふっ!」シュッ!





    スパッ ダムッダムッダムダム





    ペトラ「悪いけど、今のあなた達に負ける気がしないの」





    ペトラ「まぁ頑張って」ニコッ





    ライナー「...そうっすか...」





    ダムッダムッダム





    ジャン「ハァ..ハァ...」





    タッタッタ





    ライナー「ジャン、よこせ!!!」





    ジャン「あぁ?」





    パスッ





    ガシッ





    ペトラ「...」





    ライナー「仕返しだぁ!!!」ドンッ!





    ペトラ「...高いね...」





    ペトラ「けど、今のあなたのマークは...私じゃないの...」





    ライナー「ッ」





    ドンッ!





    ミカサ「ふっ!!」スッ





    バシンッ!





    ダムッダムッダムダム





    ピピッ





    モブリット「アウト・オブ・バウンズ!男子ボール!!」





  39. 39 : : 2014/11/16(日) 23:16:53









    コニー「なんだ...?なんなんだ?」





    コニー「何か皆...調子悪くね?」





    モブット「まぁ調子というより、相性の問題だな」





    コニー「相性?」





    モブット「あぁ、ジャンはアニとは相性は良くないんだよ」





    モブット「1年の頃からな...ジャンはスピードもあるし、テクニックもあってPGとしては最適だ」





    モブット「だが逆にジャンの弱点でもあるんだ」





    コニー「弱点?」





    モブット「あぁ、アニみたいな...野生を持ってるタイプはね...」





    モブット「そう言えば去年はボロ負けしたっけか、ジャン」





    コニー「試合?それとも個人戦?」





    モブット「個人...かな?」





    モブット「まぁ試合も負けたけど」





    コニー「じゃ、じゃぁ...馬面先輩はアニ先輩に勝ったことはないってことですか?」





    モブット「あぁ、1on1で一回も抜いたこともなければ止めたこともない」





    コニー「ひぇぇ...」





    モブット「それにライナーもペトラとは相性が良くないな」





    コニー「ぜ、全滅じゃないっすか!!」





    モブット「いやあの中に3人だけ...まだ希望の見える星はいる」





    コニー「...! エレンとアルミンとベルトルト先輩!」





    モブット「そう」





    モブット「ベルトルトは去年怪我で出てないから女子チームとやるのは初めてだし、もちろん相手も初めてだ」





    モブット「それに今年はお前ら1年がいるからまだ負けたわけではない」





    コニー「...俺、まだ試合に出れるチャンスがあるってことですか!?」





    モブット「あぁ!俺らにはこの試合でアピール出来るチャンスはまだあるんだ!」





    コニー「よぉーし!!ぜってぇアピールしてレギュラーになってやる!!」





  40. 40 : : 2014/11/16(日) 23:36:15











               試合時間 第1Q 残り4:12

              男子チーム 14対24 女子チーム





    ダムッダムッダム





    アニ「そろそろ決着をつけようじゃないか」





    ジャン「...あぁ、いいぜ...」スッ





    ダムッダムッダム





    アニ「...!!」ダッ!





    ジャン「!」ダッ





    ダムダムッダムダム





    ジャン「くっそぉぉおおおおお!!!!」スッ





    ダムッ





    ジャン「ッ」





    アニ「勝負ありだね...」





    ジャン「(くっ...そぉ...)」





    ダッ!





    アニ「ッ」





    ダムッ





    エレン「チッ」





    ダムッダムッダム





    アニ「(こいつ最初の得点出来る時にも戻ってきてた...)」





    アニ「(こいつとベルトルトと...アルミンは注意しなきゃだね...)」





    ダムッダムッダム





    エレン「なぁ」





    アニ「...なんだい」





    エレン「あの馬面と...何でタメ張るのか知らねぇけどよ...」





    アニ「...」





    エレン「俺にもその勝負混ざらしてくれよ」





    アニ「...はぁ?」





    アニ「あんた...今やってるのは試合だよ?」





    アニ「個人勝負なんて...興味ない、ね!!」ダッ!





    ダムッダム





    エレン「クッ」ダッ!





    ダムッダムッダム





    アニ「」チラッ





    ミカサ「」チラッ





    ダムッダムッダム





    キュッ!





    エレン「!」





    アニ「うらッ!!」ダシンッ!!





    ドンッ!





    ガシッ





    ミカサ「ふっ!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    エレン「ハァ..ハァ...くそぉ、アレが【ライジング・ストライク】か」





    スタスタ





    アルミン「エレン?」





    エレン「...」





    エレン「よし、アルミン!!」





    アルミン「!」





    エレン「これからあの馬面にパス出すな」





    アルミン「え?」





    エレン「出す時は俺かベルトルト先輩...ライナー先輩にもまだ出さなくていい」





    アルミン「わ、わかったけど...何かあったの?」





    エレン「...いや、全然」





    エレン「ただ今のあの人達じゃきっと俺らの足手まといになるだけだって考えただけだ」





    アルミン「...理由はあとのハーフタイムでじっくり聞くよ」





    エレン「あぁ、そうしてくれ」




  41. 41 : : 2014/11/16(日) 23:49:46










    ダムッダムッダム





    ジャン「(くそぉ...何で俺がアニごときを止められねぇんだ!なんでアニごときにドリブルで抜けねぇんだ!!)」





    ジャン「(ちくしょー...去年もこうやってボロクソにされて...)」





    パスッ





    アルミン「ッ!」パスッ!





    ガシッ





    エレン「...よし、行くぞ!!」ダッ!





    ミカサ「行かせない!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    クルッ!





    ミカサ「!」





    エレン「(よし、抜けた!)」ダッ!





    クルッ! ダッ!





    エレン「なっ!?」キュッ!





    ミカサ「ハァ..ハァ...」





    エレン「あっぶねぇ野郎だ...」





    ミカサ「それは..こっちのセリフ...」





    エレン「...」パスッ





    ミカサ「(! 人がいない...ということは...)」





    キュッ





    ガシッ





    ミカサ「(やっぱりアルミン!!)」





    ダムッダムッダム





    アルミン「...ミカサ...行くよ!!」スッ





    ミカサ「!」





    シュピンッ!





    ミカサ「(ッ!? 消えッ)」





    ダムッダムッダム





    ミーナ「行かせないよ!!」





    ダムッダムッダム





    アルミン「」パスッ





    ミーナ「ッ」





    ガシッ





    ドンッ!





    エレン「うらッ!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    「おぉぉぉおおお!!!」





    男子チームモブ「きたぁ~!!アルミンの【バニシング・ドライブ】!!」





    男子チームモブ2「それにエレンの全力ダンクも決まったぜ!!」





    スタスタ





    エレン「へへっ、相変わらずのパスだな!!」スッ





    アルミン「どうにもその言葉は褒められてるような気はしないんだけど...」スッ





    パチンッ!





    ユミル「チッ、あの1年コンビは厄介だな」





    ミーナ「うん、観客席で見るよりすごい」





    ペトラ「はい、お喋りはそこまで!!」





    ペトラ「うちのコンビにも暴れてもらおうじゃない」





    アニ「...ミカサ、アレを連発させるけど...あんたなら大丈夫だよね」





    ミカサ「はい、何発でも」





  42. 42 : : 2014/11/23(日) 18:51:50










    「押せ、押せ、押せ!ミーナ!!」





    「ディーフェンス!ディーフェンス!!」





    スッ スッ スッ





    ミーナ「ふふっ、結構やるじゃない...男子」





    ミーナ「だけど...私達も負けてられないね!!」パスッ





    ガシッ





    ペトラ「アニ!ミカサ!ミーナ!行くよ!!」





    アニ・ミカサ・ミーナ「はい!!」





    ベルトルト「マークしっかり!ボールを見失わないように!!」





    ダッダッダ





    ベルトルト「ッ、これは...!?」





    ジャン・ライナー・エレン・アルミン「!?」





    ペトラ「新ラン・アンド・ガンシステム...人海戦術よ!!」





    パスッ





    パスッ





    コニー「うぉぉおおおおお、なんだありゃ!?」





    モブット「5人のうち4人が外・内と代わりながらパス回しをするんだ」





    モブット「言わば波みたいに速いんだ、そして一番の脅威は...」





    ダッ





    アニ「ミーナ!」パスッ





    ミーナ「はいよ!!」ガシッ





    ジャン「(くそっ、走り回って...マークが付けねぇ!!)」





    ミーナ「ミカサ!」パスッ





    ガシッ





    ミカサ「...」スッ





    エレン「待て!!」ダッ





    パスッ





    ガシッ





    アニ「...」





    男子モブ「だぁぁあああああ、アニに回っちまった!!!」





    アニ「」ダムッ





    アルミン「ッ」ダッ





    アニ「...悪いね」スッ





    ダシンッ!!





    アルミン「まずい!!」





    ドンッ!





    ガシッ





    ミカサ「ふっ!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    女子モブ「いいぞ!いいぞ!ミカサ!いいぞ!いいぞ!ミカサ!!」





    ビーッ





    モブリット「ハーフタイム!」





    スタスタ





    ミーナ「いやぁまさかあそこまで引っかかってくれるなんて...」





    ユミル「ったく、いいよなぁ...私はゴール下でベルトルさんと一対一だぞ」





    ペトラ「ユミルがベルトルトを抑えててくれたおかげで上手く活用できる戦術よ?ここは拗ねるところじゃなくて喜ぶところよ」





    ユミル「いや、そうは言ってもですね...」





    アニ「ふぅー...ミカサ、まだまだ行けそうかい?」





    ミカサ「ハァ..ハァ...はい、まだまだ行けます!」





    アニ「(まぁさすがに実践でそう何発も使ったことがなかったから...疲れて当たり前か...)」





    アニ「あぁ、それと新しいあの技も...この試合で試してみたいから...いいね?」





    ミカサ「けど、アレは速攻型の技のはずです...エレン達に通用するかどうか...」





    アニ「試すのはアイツラに通用するかしないかじゃなくて、あの技が使い物になるかならないかを試したいんだ」





    ミカサ「そうですか...わかりました」





    アニ「...と言うことなので...ペトラさん、第2Q始まって早々...新技を使ってもいいですか?」





    ペトラ「大いに結構よ、じゃんじゃん試しなさい!」





  43. 43 : : 2014/11/23(日) 19:52:50









                 男子側ベンチ





    ジャン「ハァ..ハァ...クソッ」





    ライナー「ここまで差を付けられるとはな...」





    ベルトルト「...」





    アルミン「...」





    「どうした...そんなもんかよ...」





    ジャン・ライナー・ベルトルト・アルミン「!」





    エレン「この1ヶ月と半...あんたら全員遊びに行ってたのかよ、何のために合宿したんだよ!!」





    スッ





    ガシッ





    ジャン「んだとォ!?この糞死に急ぎ野郎が!!!もう一片言ってみやがれ!!ただじゃおかねぇぞ!!!!」





    パッ





    エレン「だったらその糞みたいなプライド何か捨てちまえよッ!!!!!!」





    ジャン「あぁ!?何のこと言ってんだ!?てめぇは!!」





    エレン「そんなことも気づいてねぇでウインターカップに挑戦しようってか!?勝つ気あんのか!?この糞馬面ァ!!!!」





    ジャン「てめぇ...舐めてんのか...表出やがれ...ボッコボコにしてやる...」





    エレン「上等じゃねぇか...てめぇのそのくっだらねぇ糞プライドもお前のその顔もぶっ壊してやるよ...」





    クリスタ「ちょっ、ちょっと二人共!!」





    ライナー「エレン、いくら何でも言い過ぎだ!」





    エレン「あんたもだよ!!」





    ライナー「はぁ?」





    エレン「何相手のSGとタメ戦貼る気で試合に集中してねぇんだよ!!」





    ライナー「なっ、お前な...」イライライ





    クリスタ「エレン!!」





    ベルトルト「いやエレンの言いたいことも一理あるよ」





    ジャン・ライナー・クリスタ「ベルトルト!?」





    ベルトルト「言い方は確かにエレンは悪かったと思う...」





    ベルトルト「けど、言ってることは正しいよ」





    ジャン「お、お前なぁ...何でこんな糞1年の肩持ってるんだよ!!」





    ベルトルト「別に肩何か持ってないよ、ただ...」





    ベルトルト「二人共試合に集中してないってのは事実だろ?」





    ジャン・ライナー「ッ」





    ベルトルト「ジャン、君に去年アニと何があったのか僕は知らないけど、アニとの勝負にこだわりすぎで逆に狙われてるんだ」





    ジャン「ッ」





    ベルトルト「ライナーもだ、ペトラ先輩との勝負にこだわりすぎてる」





    ライナー「ッ」





    ベルトルト「僕らは今東京調査高校女子チームとバスケの試合をしているんだ」





    ベルトルト「そしてウインターカップ前でこんなバラバラじゃ...キセキの世代には勝てない...ってことをエレンは言いたかったんじゃないかな?」





    コニー・モブット「おぉー!」





    ジャン「チッ、...いつの間にか説教する側からされる側になっちまったな...」





    ライナー「前は俺らが説教する側だったのにな」





    エレン「...ふん」





    アルミン「これが言いたかったんだ、エレン」





    エレン「そうだよ!!」





    ベルトルト「ジャン・ライナー...皆に謝るべきだよ」





    ジャン「...」





    ライナー「...悪かった、俺は正直いってペトラ先輩との勝負に集中していた...まぁ俺が勝手に思ってるだけかと思うが...」





    ライナー「...すまなかった!!」





    ジャン「...ホント...ムカつく奴だよ...」





    エレン「あぁ!?」





    アルミン「エレン!」





    ジャン「...俺は確かに去年アニにボコボコにされて...自分に腹が立ってた...」





    ジャン「それで今年こそはって思って...クソッ...」





    ジャン「悪かったよ...ホントに...今自分に腹が立って...吐きそうだ...」





    ビーッ





    ベルトルト「さぁ、こっからが本番だ...気を取り直していこう!!」





    「おうッ!!!!」





    クリスタ「けど、アルミンは一度下がってね」





    アルミン「ッ...はい」





    エレン「心配すんな、ぜってぇ逆転してやるから」





    アルミン「! う、うん!」





    クリスタ「第2Qからはコニーで行くわ!」





    コニー「うっしゃぁぁああああ!!出番だ!!!!!」





  44. 44 : : 2014/11/24(月) 22:28:26









    スタスタ





    ミカサ「!」





    ミーナ「どうしたの、ミカサ?」





    ミカサ「いえ、ただアルミンが抜けたので...」





    ペトラ「切り札の温存...?」





    アニ「違います」





    ミーナ「アニ、何か知ってるの?」





    アニ「アイツのミスディレクションは40分フルには使えないんだよ」





    ユミル「その理由なら私にもわかる気がするぞ」





    ユミル「アイツのミスディレクションって影の薄さを使ったプレー、だが使いすぎてしまえばどんどん影が濃くなってきてジ・エンドってことだろ?」





    ミーン「おぉ~」





    ミカサ「本人もそう言ってました」





    ペトラ「だとすると相手の攻撃力はかなり下がるはずね...」





    ペトラ「よし、いい?皆聞いて」





    ペトラ「あの影が薄い子がいない今が狙い目よ!試合を決める時は...今よ!!」





    「はい!!!!」





    スタスタ





    ベルトルト「さぁて、そろそろ反撃をしようか」





    ライナー「あぁ、やられたらやり返さねぇとな」





    コニー「よっしゃあああああああ、久々の試合ぃぃぃいいいいい!!!!!」





    スタスタ





    ジャン「...おい、エレン」





    エレン「あぁ?」





    ジャン「...さっきは悪かったな...お前に遅れを取らせた」





    ジャン「ったく、お前には借りを作られっぱなしだぜ...」





    エレン「んなもん、プレーで借りを返せってんだ」





    ジャン「ッ...」





    ___________________________

    _____________________________________________

    ________________________________________________________





    マルセル「バーッカ、んなもんプレーで取り戻せばいいんだよ!!」





    ジャン「なっ...う、うるせぇ!」





    _________________________________________________________

    __________________________________________

    _________________________






    ジャン「(こいつってホント...)」





    ジャン「(アイツ〔マルセル〕に似てるやがる...)」





    ジャン「うるせってんだ!後輩の癖して生意気なんだよ!!」





    エレン「はぁ!?おま、さっきまで落ち込んでた奴がなに言ってんだ!この馬面!!」





    ジャン「あぁ!?てめ、今なんつった!?馬って言ったか!?」





    エレン「あぁ言ったとも!」





    ベルトルト「(エレンって...バスケの時は...マルセルに似てるな...ま、そのお陰で助かってるんだけどね)」





    ジャン「っしゃ、てめぇらぜってぇ逆転すんぞ!!」





    「おうッ!!!!!」





  45. 45 : : 2014/11/30(日) 21:00:29










    ダムッダムッダム





    ジャン「っしゃ、行くぞ!!」





    ダダダッ





    ペトラ「(何か仕掛けてくる!!)」





    パスッ





    ガシッ





    ベルトルト「(よし、反撃だ!!)」ダムッダムッダム





    ユミル「(ベルトルさんがPGに入った!?)」





    ダッ





    ユミル「!」ダッ





    ベルトルト「ッ」クルッ! ダッ





    ユミル「なっ、フェイクかよ!!」ダッ





    ダムッダムッダム





    エレン「ベルトルト先輩!!」タッタッタ





    ベルトルト「」スッ





    ミカサ「(エレンにパス!!)」ダッ





    スッ パスッ





    ガシッ





    ライナー「ナイスパスだ!!ベルトルト!!」ドンッ





    シュッ





    スパッ ダムッダムッダムダム





    男子モブ「よし!ナイススリー!!」





    ミカサ「(完全にエレンにパスを出すと思ったのに...さすが、無冠の五将)」





    ダムッダムッダム





    ミーナ「リスタート行くよ!!」パスッ





    「必殺」





    コニー「スプリンガー百烈拳」サササササササッ





    バシンッ





    ミーナ「な、なんなの!?その動き!?」





    コニー「エレン!見せてやろうぜ!俺達のコンビネーション!!」ダムッダムッダム





    エレン「おう、任せろ!!!」ダッ





    ユミル「おうおうおう、ガキども!!私を抜けると思ってんのか!!!!」スッ





    コニー「必殺!!」ドンッ





    ユミル「叩き落としてやるよ!!坊主!!」ドンッ!





    スッ





    ユミル「!」





    コニー「ソイッ!!」シュッ





    ユミル「(んにゃろ...と、ど...かねぇ!!!)」





    ドンッ!





    エレン「うらッ!!」





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    男子モブ「連続得点だ!!!」





    エレン「へへっ、ナイスアリウープだったぜ!コニー!!」





    コニー「おう!お前もナイスダンクだったぜ!!」





    ユミル「(あんにゃろ...最初から私を引きつけるために囮になりやがった...ケッ、馬鹿なくせして考えたじゃねぇか)」





    スタスタ





    アニ「ミーナ、ボール借りるよ...」ガシッ





    ミーナ「どうぞ!どうぞ!!」





    ダムダムッ





    アニ「こっちもそろそろエンジンかけなきゃだね」





    ベルトルト「ッ」





    ベルトルト「(アニが...PG!?)」





    ジャン「へっ、上等だ...来いよ!!」





  46. 46 : : 2014/11/30(日) 21:02:26









    ダムッダムッダム





    アニ「さっきハーフタイムで後輩に何か言われてたけど...」スッ





    ダムッ ダッ!





    アニ「もう遅かったんじゃないのッ!!!!!」





    エレン「...」





    ミーナ「よし、抜けた!!」





    アニ「」ニヤッ





    キュッ ダッ





    ジャン「おいおい、まだ抜かれてねぇぞ...狐野郎」スッ!





    アニ「ッ!」





    アニ「しまっ」 バシンッ





    ダムッ





    ガシッ





    ジャン「カウンター行くぞ!!」ダッダッダ





    ミーナ「(アニがジャンに止められた...!?)」





    ダムッダムッダム





    スッ





    ジャン「ッ」





    ダムッ





    ミカサ「...チッ」





    ジャン「おうおう、こえぇ顔してんなぁミカサちゃん」





    ジャン「そんなおっかねぇ顔してるとせっかくの美人なかおが台無しだぜ?」ダムッダムッダム





    ミカサ「...だ・ま・れ」





    ジャン「へっ、けど...そんなこえぇミカサちゃんも...」スッ





    ミカサ「(ドライブ来る!!)」





    ジャン「悪くないぜ!!」ダッ!





    ミカサ「(来た!!)」ダッ!





    キュッ!





    ミカサ「ッ!!」ガタッ





    ジャン「そこだ!!」ダッ!!





    男子モブ「ついにミカサまで抜きやがった!!!!」





    ダムッダムッダム





    ジャン「決めろよ!!ライナー!!」パスッ





    ガシッ





    ライナー「あぁッ、任せろ!!!!」スッ





    ペトラ「甘いわ!!」スッ





    パスッ





    ペトラ「(パス!?)」





    ガシッ





    ライナー「ふっ、俺達には...エースがいるからな...」ニヤッ





    「(エレンッ!!!!!)」





    ダムッダムッダム





    エレン「うっしゃ、決めるぜッ!!!」スッ





    キュッキュッ ドンッ!





    ユミル「そう何度もレーンアップが通用すると思ってんじゃねぇ!!!!!」ドンッ





    ミカサ「ユミル先輩!!ダメッ!!!!」





    ユミル「(ッ...お前...どんだけ...たけぇんだよ...)」





    スッ





    エレン「おぉぉぉぉぉぉぉッラ!!!」





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    スタッ





    エレン「うっしゃー!! レーンアップ気持ちい~!!!」タッタッタ





    ペトラ「どうやら...あっちのエースはヒートアップしてる様子ね」





    ジャン「てめぇ!あぶねぇだろ!!!」





    エレン「あぁッ!?決めたからいいだろ!!」





    ベルトルト「やめなよ二人共、試合中だよ」





    ライナー「その通りだぜ、まだ追いついたわけじゃねぇぞ」





    コニー「けど、俺達を本気にしちまったんだからそう簡単に点を入れられねぇぜ」





    ジャン「よし、ここからDFはコニーとベルトルトで組み立てていく!エレン!お前はミカサちゃんにつけ!」





    エレン「あぁ、ったり前じゃねぇか...あいつにまだやり返したらねぇよ...」





    アニ「...ミカサ、次あっちのスリーが決まったら...アレやるから」





    ミカサ「わかりました」





    ミーナ「取り敢えず...仕返ししないと...ね?」





    ユミル「あぁ、あの1年コンビに腹が立ってきたぜ...」





    ペトラ「取られた分取り返すよ!!」





    「はいッ!!!!」





  47. 47 : : 2014/11/30(日) 21:29:59










    ダムッダムッダム





    ミーナ「一点ずつ返していこう!!」





    ジャン「(元に戻しやがった...まぁいい、アニはコニーについてもらう)」





    ダムッダムッダム





    ミーナ「ここは普通に抜かさせてもらうからね」ダムダムッ





    ジャン「(ッ、こいつら今頃本気になりやがった...!!)」





    ダムッダムッダム





    キュッ キュッ





    エレン「(ミカサだけにはぜってぇ点入れさせねぇ...)」





    ミカサ「...」ダッ!





    エレン「!」ダッ





    パスッ





    ガシッ





    エレン「お前の行動はもう読めてんだよ!!」スッ





    クルッ パスッ





    エレン「(パス!?)」





    ミーナ「ナイスミカサ!!」ダッダッダ





    パスッ





    ガシッ





    アニ「」チラッチラッ





    コニー「うっしゃ、来い!!」





    ダムッ





    コニー「(アニ先輩がレッグスルーをしたってことは...ライジングストライクか!!)」ダッ





    ダムダムッ





    コニー「(フェイクじゃん!!!!!!)」





    アニ「甘いね...」スッ





    ダシンッ!!





    タッタッタ





    ドンッ!





    ガシッ





    スッ





    「待てよッ!!!!!!!」





    スッ





    ガシッ





    ユミル「(あの野郎、もう追いついたのか!?)」





    ミカサ「クッ」





    エレン「てめぇにはぜってぇ点入れさせねぇ!!」





    グググッ





    ミカサ「...ッ!!」





    エレン「うぉぉっら!!!!!!!」





    バシンッ!





    アニ「(ミカサのダンクを...)」





    ミーナ「(止めた...!?)」





    ペトラ「(初めて見た...あの子がダンクを防がれるのを...)」





    ダムッ





    ピピッ





    モブリット「アウト・オブ・バウンズ!女子ボール!!」





    ミカサ「エレン...」





    エレン「どうだ!!これが俺の今の実力だッ!!!」





    ミカサ「...」





    スタスタ





    エレン「...へっ、何度でも止めてやる」





               ベンチ





    アルミン「...クリスタ先輩」





    クリスタ「ん?何?」





    アルミン「今のエレンじゃ...まずいかもしれません」





    クリスタ「え?」





    アルミン「ミカサの挑発に乗らなきゃいいんですが...」





    クリスタ「ミカサの挑発?」





  48. 48 : : 2014/11/30(日) 21:53:36









                第2Q 残り 00:10



              男子 48対49 女子





    ダムッダムッダム





    ミーナ「ミカサ!!」パスッ





    ガシッ





    ミカサ「...」





    ダムッダムッダム





    エレン「ッ!!」ダッ!





    ミカサ「ッ」





    バシンッ





    ミーナ「(ミカサがまた止められた!?)」





    ガシッ





    エレン「ジャン先輩!!」パスッ




    ガシッ





    ジャン「へっ、上出来だ!糞野郎!!」





    ダムッダムッダム





    アニ「」スッ





    ダッ! キュッ! ダッ!!





    アニ「!?」





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    ジャン「ふッ!!」スッ





    シュルッ スパッ ダムッダムダム





    ビーッ





    モブリット「インターバルです、10分間の休憩に入ります!!」





    スタスタ





  49. 49 : : 2014/11/30(日) 23:00:03









                ベンチ





    コニー「ナイスディフェンスだったぜ!エレン!!」





    エレン「あんなのナイスじゃねぇよ...」





    コニー「なにをォ!?せっかく褒めてやったのに」





    アルミン「エレン...ミカサはまさか手を抜いていたってことかい?」





    エレン「あぁ、あいつがあんな実力だったらキセキの女達のアンカ・ラインベルガー何かと対等に渡り合えないだろ」





    エレン「あいつはまだ...力を出しきってねぇ」





    ジャン「だとしてもだ」





    ジャン「今がチャンスだ、第3Qで突き放すぞ」





    クリスタ「コニー、交代よ」





    コニー「え...もうか...」





    アルミン「コニー、あとは僕に任せるんだ」





    コニー「...あぁッ!頼んだぞ!!」





    クリスタ「攻撃力はアップするけど、これで守備力はちょっと落ちるわね...」





    ライナー「エレンが言うようにもしミカサがまだ本気じゃなかったなら問題はないはずだ」





    アルミン「いや...どうやらそうにもなりそうにありませんよ」





               女子ベンチ





    アニ「...あんたさ何で本気出さないの?」





    ミカサ「ッ」





    ミーナ「え、ほ、本気出さないって!出してるに決まってるじゃんよ!!ねぇ?ミカサ」





    アニ「だったら何でエレンに止められてばっかなの?」





    ユミル「そ、そりゃ...アイツがミカサより強いからだろ?」





    アニ「...そうかもね」





    アニ「けど、手を抜いて戦うんだったらさ」





    ガシッ





    ミカサ「ッ」





    アニ「さっさと交代しなよ」ギロッ





    ミーナ「ちょ、ちょっと!アニ!!」





    ペトラ「ミーナ、今は邪魔をしないであげて」





    ミーナ「え、でもまた喧嘩を」





    ペトラ「あれは喧嘩じゃない」





    ミーナ「え?」





    ペトラ「私にもあなたが悪いように見えるけど...ミカサ」





    ミーナ「ペトラさんまで...」





    ユミル「...おい、サシャ!お前はどう思う?」





    サシャ「ん~...はっきり言って、今のミカサを見ていると腹が立ちますよ」





    ミーナ「サシャまで!?」





    サシャ「私はこうやってベンチでうずうずしてるのに...あなたは何をやってるんですか!?」





    サシャ「やる気がないんだったら、今すぐ私と代わりんしゃーい!!!!!!」





    アニ「...で、どうなの」





    ミカサ「...エレンが相手だと...どうしても...」





    ミカサ「本気がっ...だ、せ...ません」グスッ





    ミーナ「あ~ぁ、い~けないんだいけないんだ!先生にいっちゃおう!!」





    アニ「...それってアイツに同情してるってこと?」





    ミカサ「違うんです...」ナミダメ





    ミカサ「エレンは...頑張って...キセキの世代を倒そうと...練習してきました」





    ミカサ「でも...でもッ、ようやくこれからって時に...絶望したら...もうエレンは...今までのエレンでは無くなるような気がして!!」





    アニ「...わ、わからないんだけどさ...」





    アニ「どうしてそこまでアイツの心配をするんだい?」





    アニ「正直いって、今のあんたの発言を聞いたら誰でもドン引きすると思うけど...?」





    ミカサ「わかってます...けど、私はインターハイ準決勝のあの時以来自分の体を完全に支配出来るようになりました」





    ミカサ「だから...それ以来相手がどんな実力かがある程度わかってしまうんです」





    ミカサ「今のエレンでは...私には敵わないと思ったからです」





    ・・・





    ユミル「おっまえも言うようになったなぁ!!おい!!」バシンッ





    ミカサ「えっ、いたっ」





    ミーナ「なぁに言ってるのよ!!あの子は相手が強ければ強いほど燃えるタイプじゃない!!」





  50. 50 : : 2014/11/30(日) 23:00:15










    ミカサ「えっ、で、でも!!」





    ペトラ「ミカサ!」





    ミカサ「!」





    ペトラ「今のミカサは、試合に出れない子達にとっても相手にとってもとても失礼なことよ」





    ミカサ「ッ」





    ペトラ「いいじゃない、崩れたって」





    ペトラ「人間はね...地獄の底に落ちて...そこから這い上がって来れば来るほど...強くなる動物なのよ」





    ペトラ「エレンはもう地獄を見たのかもしれないけど」





    ペトラ「何回地獄に落ちたって、這い上がってくる奴もいればそこで踏みとどまる奴もいるの」





    ペトラ「私が思うに...あの子(エレン)はそんなやわじゃないわよ」





    ミカサ「...」





    ペトラ「あなただってそうよ?」





    ペトラ「まだまだ甘いんじゃないかしら?」





    ミカサ「...」





    アニ「ホント、あんたは甘いよ」





    ミカサ「!」





    ミカサ「アニ先輩...」





    アニ「そんなんじゃ、まだまだキセキの女達には敵わないよ」





    ミカサ「...」





    サシャ「ミカサ」





    ミカサ「?」





    サシャ「エレン達に見せてやってください!あなたの本気を!!」





    ミカサ「!」





    スッ ギュウッ





    サシャ「頼みましたよ...ミカサ!!」





    ギュウッ





    ミカサ「...うん!」





    アニ「見せてやりな」





    アニ「あいつらに現実を」





    ミカサ「...はい、私...」





    ミカサ「全力でやります...絶対に...」





    ビーッ





    モブリット「インターバル、終了です!」





    スタスタ





    エレン「!」





    ミカサ「...スゥーッ、ハーッ...」





    ミカサ「エレン」





    エレン「...んだよ」





    ミカサ「1つ...謝る...」





    ミカサ「手を抜いて...悪かった...」





    ミカサ「けど、勘違いしないで欲しい...」





    ミカサ「今度はもう...手を抜かない...」





    ミカサ「...本気で行く!!」





    エレン「...ケッ、さっさと来いってんだよ!!」





    スタスタ





    エレン「アルミン!」





    アルミン「! 何?」





    エレン「どうやら...あの野郎...やっと本気でやるらしいぜ...」





    アルミン「...あぁ、僕達も...本気でやろう」





    ジャン「へっ、本気のミカサちゃんも可愛いぜ...」





    ライナー「いいや...こえぇよ...」





    ベルトルト「さぁ、逆転しようか」





  51. 51 : : 2014/12/01(月) 21:39:11









    ダムッダムッダム





    ミーナ「ハァ..ハァ...」





    ジャン「くっそ、ちょこまかしやがって!!」スッ





    ダムッ





    ジャン「(ッ、こいつ最初から抜きに来てねぇ)」





    ミーナ「ミカサァー!!」





    パスッ!





    ガシッ





    ミカサ「...」スッ





    エレン「...へっ、来いよ!ミカサ!!」





    サーッ





    エレン「(ッ、なんだこのスローモーション...)」





    ミカサ「フゥーッ...」





    キュッ





    エレン「(! 来た!!右だ!!)」ダッ





    ダッ!





    エレン「(ぎゃ、逆!?)」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「」スッ





    パスッ





    ガシッ





    アニ「ナイス...」





    ダムッ





    ベルトルト「(まずい、あの体制はッ!!)」





    「(ライジングストライク!!!!)」





    スッ ダシンッ!





    タッタッタ





    ミカサ「(これまで...色んなことを学んできて...)」





    ミカサ「(何が正しいのか...何が間違いなのか...)」





    ミカサ「(それを...勝手に自分で...決めては間違っている道へは全く歩くこともなかった...)」





    ミカサ「(けど...今日改めてわかった...)」





    ミカサ「(正しい方の考え方だけではこの世界では...通用しない...)」





    ミカサ「(例え今...間違っている選択だとしても...)」





    ミカサ「(それは自分の価値観の問題、すなわち間違っていたとしてもその道程から学べることを私は今まで...)」





    ミカサ「(捨てていた!!)」





    ミカサ「(だけど...だけど...先輩達は...違った...)」





    ミカサ「(間違ってても...いいんだ...この道が...正しくなくても...)」





    ミカサ「(そこから学べることは...いくらでもあるッ!!)」





    ドンッ!





    ガシッ





    ミカサ「ッ!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    女子モブ「いいぞ、いいぞ!ミカサ!!」





    エレン「(今のジャンプ力といい...これがこいつの...本気!!)」





    スタスタ





    ミカサ「私は...今出来ることを精一杯やる...それだけ」





    エレン「...上等だ...」





    エレン「お互い、同じ学校のエースとして...いや同じバスケット選手として...」





    エレン・ミカサ「お前に(あなたに)負けないッ!!」





  52. 52 : : 2014/12/01(月) 22:06:08









               第3Q 残り 6:37


               男子 57対57 女子





    ダムッダムッダム





    ジャン「(この流れを一気に持っていくためには...)」スッ





    パスッ





    アルミン「ふっ」パスッ!





    ガシッ





    エレン「...」





    ミカサ「...」





    男子モブ「いっけぇぇえええ!!!エレン!!!決めちまえ!!!!!」





    女子モブ「ミカサ!!!頑張れ!!!!!!!」





    ダムッダムッダム





    エレン「...」スッ





    ミカサ「!」スッ





    バシンッ





    エレン「チッ」ダッ





    ガシッ





    エレン「ッ」





    ミカサ「ここから先は行かせない...」





    エレン「...駄目だ...」





    ミカサ「え?」





    パスッ





    ミカサ「!」





    ガシッ





    ジャン「ッ」





    エレン「まだお前に勝てる気がしねぇよ...けど、勘違いすんなよ」





    エレン「あとで借りは返す...」





    ミカサ「...望む所」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(ライナー、ハーフエリアに行け!!)」ダッ





    ライナー「(あぁ!任せろ!!)」ダッ





    ミーナ「(動き始めた!!)」





    ダムッダムッダム





    パスッ





    ミーナ「(! そっちは...ライナー!!)」





    ガシッ





    ドンッ





    ペトラ「(ハーフエリアから...?)」





    ライナー「(俺だって...伊達に無冠の五将って呼ばれてねぇんだよ!!!!)」シュッ!





    ミーナ「(ッ、まずい!!)」





    タッタッタ





    アニ「ミカサ、アレやるよ!!」





    ミカサ「! はい!!」ダッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





  53. 53 : : 2014/12/01(月) 22:06:18










    男子モブ「うぉぉぉぉおおおおお!!!ライナーのスリーが決まったぜぇぇええええええええ!!!!!」





    スタスタ





    ガシッ





    アニ「...行くよ...」





    グルンッグルンッ! スッ!





    パスッ!!





    エレン「ッ!? ディフェンス!!!」





    ベルトルト「なっ」





    ガシッ





    ジャン「(な、なんだ...今のパス!!)」





    ダムッダムッダム





    ドンッ!





    ミカサ「うらっ!!」





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    女子モブ「ナイスアニ!!!!!!!ミカサ!!!!!!!!」





    アルミン「...今の...は...」





    ミーナ「アニの新必殺技よ...」





    ミーナ「超速攻型パス...【サイクロン・パス】!!!」





    アニ「ふぅ...決まったようだね」





    ミカサ「ナイスパスです、アニ先輩」





    エレン「あ、あの野郎...あんな必殺技まで隠してたって言うのか...」





    アルミン「...僕らも一泡吹かさなきゃだね...」





    エレン「ったり前だろ...」





    アルミン「じゃぁ...ここで試作品を...試してもいいかい?」





    エレン「あぁ...いいぜ、どんなパスでも取ってやる...」





    アルミン「...じゃぁ...遠慮なく...」





    ダッ!





    ミカサ「ッ」





    ジャン「アルミン!!」パスッ





    スッ





    アニ「(! あの体制...まさかイグナイトパス!!!)」





    ミカサ「ッ!!」ダッ!





    アニ「待て!!ミカサ!!!」





    ミカサ「(イグナイトパスは横から受ける衝撃には強いが、真正面からは弱い...)」





    ミカサ「(だったら...真正面から!!)」





    アルミン「いいや...それはちょっと違うよ...ミカサ」





    ミカサ「!」





    アルミン「これは...ただのイグナイトパスじゃない...」





    グイッ!





    バコンッ!!





    アルミン「イグナイト・パス改ッ!!!!!!!」





    ミカサ「ッ」スッ





    バチンッ!!





    ミカサ「うっ!?」





    ガシッ





    エレン「うし!!」





    キュッキュッ ドンッ!





    エレン「うらっ!!さっきの仕返しだ!!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    ミーナ「(今のパスは...イグナイトパス...)」





    アニ「(驚いたよ...ミカサの手を...弾くなんてね...)」





    ミカサ「(あ、あの回転は...いったい...?)」





    エレン「へっ、ナイスパスだったぜ!アルミン!!」





    アルミン「エレンもナイスダンク!」





    エレン「っつか、前よかめっちゃ痛くなってんのな」





    アルミン「う、うん...痛かった?」





    エレン「...ぜ、全然ッ!!」





    アルミン「(わかりやすい性格だ...)」





  54. 54 : : 2014/12/01(月) 22:36:20











                 第3Q 残り 4:08


                男子 64対60 女子





    ダムッダムッダム





    ミーナ「(ダメ、どうあがいても結局は返り討ちをくらう)」





    ユミル「(くっそ、こいつら男子チーム何かに負けてたまるか...)」





    ペトラ「(私達は全員本気...あっちも本気...こういう勝負は燃えるわ!!!)」





    アニ「(チッ、今まであいつ〔ジャン〕に負けたことがなかったのに...エレンがいるといないとじゃ全然違う)」





    ミカサ「(負けたくない...もう...あんな想いを...したくない...)」





    ダムッダムッダム





    バシンッ





    ミーナ「しまっt」





    ジャン「っしゃ、行ってこい!!お前ら!!」パスッ





    ガシッ





    エレン「行くぞ!アルミン!!」





    アルミン「うん!!」





    ダムッダムッダム





    ユミル「来いよ!!!!!!」





    パスッ





    パスッ





    ユミル「(チッ、くそっ!!2対1じゃ全然敵わねぇ!!)」





    タタッ





    エレン「行くぜッ!!!」





    ドンッ!





    「(負けたくない...嫌だ...もう...世界が終わるような...お腹の中が焼きえぐれるような想いはもう絶対...)」ドクンッ





    「(例え...相手が...エレンだとしてもッ!!!!!!)」ドクンッ





    エレン「うらっ!!」スッ!





    ドンッ!!





    ビリビリッ





    エレン「ッ」





    ミカサ「ッ!!!!!」スッ!





    バシンッ!!





    ダムッダムッダムダム





    モブリット「アウト・オブ・バウンズ!男子ボール!!」





    ジャン「(あの野郎を...止めた...!?)」





    ライナー「(まかさ...)」





    ベルトルト「(ミカサ...)」





    アルミン「(ゾーンに...入った...!?)」





    エレン「ッ...」





    黒ミカサ「ふぅ...」ビリビリッ





    アニ「(...ふっ、こいつってホント...)」





    アニ「(後輩なのに...生意気...)」





    黒ミカサ「エレン」





    エレン「ッ!」





    黒ミカサ「もうあなた達が...突き放すようなことは絶対ない」





    黒ミカサ「今度は私達の番」キリッ





    エレン「ハァ..ハァ...」アゼン





  55. 55 : : 2014/12/02(火) 22:15:38










    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「エレン!!」パスッ





    ガシッ





    エレン「ハァ..ハァ...くそッ」





    ダムッダムッダム





    エレン「(なんだよ...てめぇ...)」ギリッ





    エレン「(なんなんだよ...)」





    ダッ!





    スッ!!





    バシンッ!!





    エレン「ッ!? そんな!?」





    ガシッ





    ダムッダムダムッダム!





    ジャン「(なんつードリブルスピードだよ!! 俺達じゃ全く追いつけねぇ!!)」





    ライナー「(化け物だ...)」





    スッ!! キュッキュッ!!





    黒ミカサ「ふッ!!」ドンッ!!





    ベルトルト「(高さ勝負か...!!)」ドンッ!





    ベルトルト「(ッ、高い...今までのがひじゃない...)」





    ガシャンッ!! ダムッダムダム!





    女子モブ「ミカサァ!!ナイス!!!!!!」





    ジャン「チッ、厄介なもんに手を出しちまったな...」





    ライナー「どうする、ジャン」





    ジャン「取り敢えず、ミカサちゃんのマークはエレン・ベルトルトに任せる」





    エレン「ッ、お、俺一人でもいける!!」





    ジャン「おい、エレン!今は強がってる場合じゃねぇんだよ!!」





    ジャン「ミカサちゃんがゾーンに入っちまった以上、止める術がねぇんだからよ!!」





    エレン「ッ」





    アルミン「僕もジャン先輩の意見に賛成だよ」





    エレン「アルミンまで!!」





    アルミン「今のミカサはエレン一人じゃ止められないよ」





    エレン「お、お前な!!人が頑張って止めようとしてるのに...」





    アルミン「エレン、誰も君を弱いもの扱いをしてるわけではないんだ!!」





    エレン「なっ...し、知ってるよ!!んなもん!!」





    アルミン「なら僕の意見も聞いてくれよ!!!」





  56. 56 : : 2014/12/02(火) 22:15:47








    ライナー「お、おい!お前ら二人共!!試合中だz」





    ベルトルト「待ってライナー」





    ライナー「ベルトルト、何で止めるんだよ」





    ベルトルト「今は彼らを信じよう」





    ライナー「はぁ?何言ってんだ?お前」





    ベルトルト「あの二人はただ闇雲に喧嘩してるわけではないよ」





    ベルトルト「僕ら男は言葉で分かり合うのが難しいんだ」





    ベルトルト「だから...多少の殴り合いは必要さ」





    エレン「俺がいつミカサ相手に負けたんだよ!?」





    アルミン「さっき負けたじゃないか!!それにゾーンに入る寸前だって防がれてたじゃないか!!」





    エレン「あれは...別に負けたわけじゃねぇよ!!」





    アルミン「だったらなんだっていうのさ!!」





    エレン「...なんでもねぇよ」スタスタ





    アルミン「逃げるの?そうやって」





    ピトッ





    エレン「あぁ?」





    アルミン「事実を受け止めないで...現実から逃げる気なのかいって言ってるんだ!!」





    エレン「ッ...うるっせぇな...」





    エレン「てめぇはいちいちうるせぇんだよ!!」





    ボコッ!!





    ドタッ!





    エレン「いっつ...な、なにすんだよ!!」





    アルミン「いい加減目を覚ませよ...エレン!!」





    アルミン「現実が辛いっていうのはもう夏で経験しただろ?」





    アルミン「だったらどうしてまた同じ過ちをしようとするのさ!!」





    エレン「過ちって...俺が何の過ちをしたって言うんだよ!!」





    アルミン「したさ!!僕も...」





    エレン「ッ」





    アルミン「僕らが夏で経験した過ちは...現実から逃げること...」





    アルミン「そして今僕達がするべきことは...」





    アルミン「同じ過ちを二度としてはいけないと言うこと!!」





    エレン「...」





    ポンポンッ





    ベルトルト「はい、そこまでだよ」





    アルミン「ベルトルト先輩...」





    ベルトルト「話し合いはもういいね?」





    ベルトルト「そろそろ試合に戻らないと...勝ちが遠くなっていくよ」





    アルミン「...はい!」





    スタスタ





    エレン「...」





    ジャン「なぁ、いいのかよ?」





    エレン「?」





    ジャン「お前そう言えば春にもこういう経験したよな」





    ジャン「駐屯高校と練習試合やったとき...夏には自由都市高校とやったとき」





    ジャン「お前...皆のヒーローになりたいんだろ?」





    ジャン「ヒーローが逃げてて...誰が戦うんだよ」





    エレン「ッ!!」





    ジャン「...じゃっ、俺からはもう何も言わねぇ」





    スタスタ





    ジャン「(あとの答えは...自分で見つけやがれ...死に急ぎ...いや...エレン!!)」





    エレン「(...ハァ...わっかんねぇ...)」





    エレン「(やべぇ...この数ヶ月...頭使いっぱなしだから...そろそろ破裂しそうだ...)」





    エレン「(まぁいいや...今は...バスケに集中しねぇと...)」





    スクッ





    スタスタ





  57. 57 : : 2014/12/02(火) 22:29:18










                第3Q 残り 00:40





    ダムッダムッダム





    ミーナ「ミカサ!!」パスッ





    ガシッ





    ジャン「よぉ、ミカサちゃん!!会いに来たぜ!!」スッ





    黒ミカサ「ッ!」ダッ!!





    ジャン「ッ...はえぇ...が...」ダッ!





    ダムッダムッ





    黒ミカサ「!」ダムッ





    ジャン「足の速さなら俺も負けらんねぇな...」





    黒ミカサ「...」ダムッダムッダム





    ダムッ スッ!





    ジャン「(そこだッ!!)」ダッ!





    クルッ! ダムッ!





    ジャン「うぉっ...ふっ、そんな...」ダッ!





    ジャン「照れんなよ!!」スッ!





    黒ミカサ「!?」





    バチンッ





    ガシッ





    ベルトルト「ナイスジャン!!」ダムッ





    ダムッダムッダム





    ユミル「任せろ!!」





    ベルトルト「」パスッ





    ガシッ





    アルミン「...」キリッ





    ダッ!





    アニ「待ちなよ...」





    アルミン「それは...」スッ





    ダッ! シュピンッ!





    アルミン「無理です!!」





    アニ「チッ」





    ダムッダムッダム





    ミーナ「(アルミンはシュートを打てない...だとすればパスを出すのは...)」





    ミーナ「ミカサ!!エレンのマークよろしく!!」





    タッタッタ





    黒ミカサ「はい!!」





    ダムッダムッダム





    アルミン「...ここだ!!」パスッ!





    ミーナ「(! この軌道...まさか...)」





    ガシッ





    ジャン「ナイスパスだぜ、アルミン!!」





    ダムッダムッダム





    アニ「...今日第二ラウンドと行こうか...」





    ジャン「へっ、あぁ...いいぜ?」





    ダムッダムダムダム





    アニ「(またあのドライブを出してくる...?)」





    ジャン「...残念だな」





    パスッ





    ジャン「ただの...フェイクだ」





    アニ「(面倒なことを...して...)」





    ガシッ





    エレン「ッ」





    ジャン「打てぇ!!エレン!!」





    エレン「...はい!!」





    ダムッダム





    キュッ! ドンッ!





    エレン「うぉぉぉぉおおおおおお!!!」スッ!





    ドンッ!!





    黒ミカサ「ッ!!」スッ!!





    バシンッ!!





    エレン「(そん...な...)」





    ビーッ





    モブリット「ハーフタイムです!!」





  58. 58 : : 2014/12/02(火) 22:40:30










    スタスタ





    エレン「ハァ..ハァ...」





    エレン「ハァ..ハァ...」





    エレン「(だ~めだ...このままじゃ...キセキの世代にも...敵わねぇや...)」





    エレン「(リヴァイや他の奴らも...きっとミカサ以上の実力なんだろうな...)」





    エレン「(うちに...ミカサみたいに...ゾーンに入れたり...)」





    エレン「(ミカサみたいな...実力を持った奴なんて...)」





    エレン「(...クソッ、あいつはエースだ...)」





    エレン「(じゃぁ...じゃぁ...俺は...なんなん..だ...?)」





    エレン「(あいつの用に強くない...あいつみたいに上手くねぇ...)」





    エレン「(このチームのエースは...ッ...エー...ス...?)」





    エレン「(そうだ...そうじゃねぇか...)」





    エレン「(俺は...俺はこのチームの、エースだろ!!)」





    エレン「(エースは...皆の思いを背負って...点を決めるのがエースだ...)」





    エレン「(あいつはそれが出来る奴ってことだ)」





    エレン「(でも..でも、今の俺はどうなんだ...?)」





    エレン「(ダンクは止められるし...相手のエースも止められもしねぇ...)」





    エレン「(ダメなんだ...こんなんじゃ...あいつらには勝てない...)」





    エレン「(もっと...強く...)」





    エレン「(もっと...速く...)」





    エレン「(もっと...高く...飛ばなきゃ...駄目だ!!)」





    スタスタ





    アルミン「? エレン?」





    エレン「...フゥーッ...悪いな、アルミン」





    アルミン「え?う、うん」





    エレン「なぁアルミン?」





    アルミン「なに?」





    エレン「俺って...なんだ?」





    エレン「このチームの..なんだ?」





    ・・・





    アルミン「...ふふっ、何を聞くかと思えば...」





    アルミン「そんなの決まってるでしょ?」





    アルミン「このチームの...エース...そして...」





    アルミン「皆のヒーローだろ?」





    エレン「...は...はは...」





    エレン「...だよな」キリッ





  59. 59 : : 2014/12/02(火) 23:26:01










                  ベンチ





    エレン「...先輩」





    ジャン「あぁ?なんだよ」





    エレン「ハァ..ハァ...ミカサと...サシでやらさせてください」





    ジャン「ッ」





    ライナー「な、何か考えでもあるのか?」





    エレン「いや...特にないっす...けど」





    エレン「このままじゃ...試合に勝てないから...」





    エレン「俺が...何とか...ミカサを止めねぇとって思っただけです」





    ベルトルト「...ふふっ」





    ジャン「...てめぇで止めてこい...いやてめぇじゃなきゃ...止らんねぇよ」





    ジャン「行ってこいよ、エレン」





    エレン「はい!!」





    ビーッ





    モブリット「ハーフタイム終了です!!」





    スタスタ





    ミカサ「...」





    アニ「体力は夏よりかは多くなったんだね」





    ミカサ「はい、第4Qも本気で行きます...」





    アニ「まぁけど、相手も必死で食らいついてくると思うよ」





    ミカサ「知ってます」





    スタスタ





    エレン「...スゥーッ...」パチンッ





    エレン「よし、行くぞ!!」





    パスッ





    ガシッ





    ミーナ「(!? ミカサと1on1!?)」





    サッ





    ジャン「おっと、うちのエースには近づけさせねぇぜ?」





    ミーナ「...ふっ、ミカサと1on1なんてやって...いいの?」





    ジャン「あぁ、いいさ」





    ジャン「今のあいつなら...ミカサちゃんに勝てるかもだからな」





    ミーナ「?」





    ダムッダムッダム





    エレン「...」





    黒ミカサ「(さっきとは様子が全然違う、かなりの集中力...)」





    エレン「ッ!!」ダッ!





    黒ミカサ「!」ダッ!!





    ダムッ キュッ





    黒ミカサ「!」





    ダムダムッダムダム





    黒ミカサ「(このドリブル...どこかで...)」





    ダムダムダムッダムダムダム





    アニ「(ッ、あいつ...)」





    エレン「ハァ..ハァ...」ダムッ





    黒ミカサ「(アニ先輩と...同じ!!)」ダッ!





    エレン「うっ」キュッ





    バチンッ!





    ダムッダムッ





  60. 60 : : 2014/12/02(火) 23:26:11









    ガシッ





    ジャン「任せとけってんだ!!」





    ミーナ「しまった!!」





    ダムッダムッダム





    ダッ!!





    黒ミカサ「行かせない!!」





    ジャン「うぉっと!?」パスッ





    ガシッ





    エレン「まだだ!!」





    ダムッダムダムダムッダム





    アニ「(やっぱりこいつ...私と同じ...!!)」ダッ!





    エレン「おっせぇよ!!!」キュッキュッ!





    ドンッ!





    アニ「(あんなところから!!)」





    黒ミカサ「ッ!!」キュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「うぉぉぉぉぉおおおおお!!!」





    バシンッ!!





    黒ミカサ「(よし、取った!!)」





    エレン「(ちくしょう...くそ!!)」





    ガシッ





    ミーナ「ナイスミカサ!!」





    スッ





    アニ「ミーナ!!横!!」





    ミーナ「えっ」





    バチンッ!





    アルミン「そう簡単にエースの勝負は終わらせない!!」





    パスッ!





    ペトラ「(え...またエレンに!?)」





    ガシッ!





    エレン「...」





    黒ミカサ「クッ、何度来ても同じ...あなたは勝てない」





    エレン「...ッ!!」ダッ!





    黒ミカサ「そこ!!」ダッ!!





    キュッ!





    黒ミカサ「(フェイク...だとしてもそこなら手が...届く!!)」スッ!!





    バチンッ!





    エレン「ッ」





    ガシッ





    ライナー「任せろ、エレン!!」





    ダムッダムッダム





    ペトラ「(シュート...?それともまたエレンにパス...?)」





    ドンッ!





    ペトラ「(シュート!!)」ドンッ!





    ライナー「うらっ!!」シュッ!





    ペトラ「(ッ、届かない...!!)」





    スパッ! ダムッダムダム





    スタスタ





    エレン「ライナー先輩、フォローサンキューっす」





    ライナー「セカンドボールは俺らに任せて、お前どんどんミカサとやりあえ!!」





    エレン「はいッ!!」





    ペトラ「(さっきからエレンにパス...何かを賭けている...?)」





    ミーナ「ミカサ!」パスッ





    ガシッ





    ダムッダムダムッダムッダム





    キュッ





    エレン「ふぅー...今度は俺がディフェンスだ...」





    黒ミカサ「...何度も何度もやっても...結果は同じ...」ダッ!!





    エレン「ッ、くそッ!!」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「(止める!!)」





    ダムダムダムッダム





    キュッ!!





    ドンッ!!





    黒ミカサ「ふっ!!」





    ガシャンッ!! ダムッダムダム!





    スタスタ





    エレン「すんません!!」





    ベルトルト「ドンマイ、切り替えて」





    エレン「はいッ!!」





  61. 61 : : 2014/12/02(火) 23:51:33









                  第4Q 残り 8:15





    ダムッダムッダム





    スッ!!





    バチンッ!





    ダムッダムッ





    ガシッ





    ミーナ「(またセカンドボール!!)」





    ジャン「ベルトルト!!」パスッ





    ガシッ





    ベルトルト「...」キュッ





    ユミル「(シュートかパスか...どっちにしろミカサみたいにゾーンに入ってねぇんだ、見たあとじゃ追いつけねぇ!!)」ダッ!





    クルッ ダッ!





    ユミル「(自分で来やがった!?)」





    ダムッダム





    ドンッ!





    ドンッ!!





    黒ミカサ「させない!!!!」スッ!!





    ガシッ!





    ベルトルト「クッ...」





    スルッ





    黒ミカサ「(ッ、後出しの権利!!)」





    パスッ





    ガシッ





    黒ミカサ「(!? またエレンに...?)」





    ダムッダムッダム





    アニ「(こいつは私と同じ...獣を持ってる...)」





    アニ「ふっ、同じ獣同士...仲良くしようじゃないか!!」ダッ!





    エレン「ッ」





    ダムッ クルッ! ダムッ





    アニ「(抜かれた!?)」





    ダムダムッダム





    キュッ!





    ドンッ!





    エレン「今度こそ!!!!!」スッ!





    ドンッ!!





    黒ミカサ「ッ!!」





    ジャン「(チッ、マジで化け物だぜ...)」





    エレン「(今度こそ...!!)」





    スッ!





    バチンッ





    エレン「なっ」





    ドンッ





    ガシッ





    アルミン「まだだ!!」





    パスッ





    ペトラ「(またエレンに!?)」





  62. 62 : : 2014/12/02(火) 23:51:42








    ガシッ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ...」





    ダムッダムッダム





    アニ「(今度こそ!!)」ダッ!





    ダムダムッダムダムッダムダム!





    アニ「(クッ)」





    ダムダムダムッダムダムッダム





    アニ「なっ」ガタッ





    エレン「今だ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    エレン「今度こそ...絶対!!」





    キュッキュッ!





    ドンッ!





    タタッ!





    ドンッ!!





    黒ミカサ「うぉぉぉぉおおおおお!!!」





    スッ!!





    黒ミカサ「(ッ、とどか...)」





    エレン「うぉぉぉぉおおおおお!!!」スッ!





    ドンッ!





    ユミル「させるかぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」スッ!





    バシンッ





    エレン「ッ」





    ミーナ「(セカンドボールを取れば、流れがうちに!!)」ダッ





    ドンッ!





    ライナー「背が高いのはエレンやベルトルトだけじゃねぇんだよ!!!!」





    ガシッ





    ミーナ「(ライナー!?いつの間に!!)」





    スタッ





    ライナー「ジャン!!」パスッ





    ペトラ「(そうか、ライナーは前にセンターをやったことがあるからあの動きが出来るんだ!!)」





    ガシッ





    ジャン「へっ、今度こそ決めて来やがれ!!」パスッ





    ガシッ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    ダムッダムッダム





    エレン「(俺は...このチームの...エースなんだよ!!)」





    キュッキュッ!





    エレン「(エースが決めないで...誰が決めるんだよ!!!!!!)」





    ドンッ!





    黒ミカサ「ッ!!まだだ!!」キュッ!





    ドンッ!!





    黒ミカサ「!?」





    黒ミカサ「(なんで...どうして...)」





    黒ミカサ「(疲弊しているはずのあなたが...どうやって...)」





    黒ミカサ「(徐々に高くなっていくの...?)」





    アルミン「決めろ!!エレン!!!」





    スッ!





    エレン「うぅぅぅぁぁあああああああああ!!!!!」





    ドンッ!





    ユミル「んにゃろう!!!何回止めれば気が済むんだよ!!!!!」スッ!





    エレン「(ここだ!!)」





    クルッ!





    ユミル「(なっ、なんで空中で...今頃...ダブルクラッチ出来るんだよ!!)」





    ジャン「っしゃ!!行け!!!」





    ライナー「ぶち込め!!エレン!!!」





    ベルトルト「行け!!!!」





    スッ!





    「まだだッ!!!!」





    キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    ジャン「(なっ...バケモンすぎんだろ...着地が早すぎんだよ!!しかも着地してから飛ぶ間が短すぎんだろ!!)」





    ライナー「(い、いくらなんでも...無理だ!!)」





    ベルトルト「(ここで取られたら誰もディフェンスが!!)」





    黒ミカサ「ッ!!」スッ!!





    バシンッ!!





    エレン「ッ!?」





    ドタッ!!





    ガシッ





    ミーナ「ミカサ、疲れてると思うけどここで流れを切って来て!!」パスッ





    ダッダッダ!!





    ガシッ!





    黒ミカサ「はい!!」





  63. 63 : : 2014/12/03(水) 00:14:11









    キュッ





    アルミン「ここから先へは行かせないよ」





    黒ミカサ「アルミン...」





    ダムッダムッダム





    黒ミカサ「邪魔を...」スッ!





    ダッ!!





    黒ミカサ「しないで!!!!」





    ジャン「(やべぇ!ついにアルミンまで抜かれちまった!!)」





    ダッダッダ!!





    ジャン「!?」





    _________________________

    __________________________________________

    _________________________________________________________






                ハーフタイム





    ジャン「はぁ?似てる?誰に」





    アルミン「一番絶好調の時のリヴァイさんです」





    ジャン「あいつがぁ?おいおい、さすがにキセキの世代を馬鹿にしすぎだろ」





    アルミン「いえ馬鹿にはしてませんよ」





    アルミン「絶好調の時のリヴァイさんは...目が輝いてて...」





    アルミン「誰よりもバスケを楽しんでる顔でプレーしてます」





    ジャン「さっきまでのアイツが楽しそうにバスケしてたと思うかぁ?」





    アルミン「さっきまではそうでしたけど...」





    アルミン「今のエレンは...」





    アルミン「さっきまでのエレンと違いますから、きっと大丈夫ですよ!!」ニコッ





    ジャン「ふ~ん...」





    _________________________________________________________

    __________________________________________

    _________________________






  64. 64 : : 2014/12/03(水) 00:39:42










    ダムッダムッダム





    黒ミカサ「ッ」キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    「(もっと強く...)」





    「(もっと速く...)」





    「(もっと...高く!!)」





    エレン「(諦めてたまるか...)」





    エレン「(俺は.....)」





    エレン「(あいつら...キセキの世代を...)」





    エレン「(駆逐してやる...一人残らず...)」





    エレン「(俺が...)」





    「この手でッ!!!!!!!!!!!!!!!」





    ビリビリッ





    ドンッ!!





    黒ミカサ「ッ!?」





    スッ!!





    バシンッ!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・ペトラ・ミーナ・アニ・ユミル「!?」





    ダムッダムッダムダム





    ピピッ





    モブリット「アウト・オブ・バウンズ!!女子ボール!!」





    ガタッ





    クリスタ「うそ...エレンまで!?」





    ビリビリッ





    緑エレン「...」





    黒ミカサ「(えっ...どういうこと...?)」





    黒ミカサ「(え、エレン...まで...?)」





    緑エレン「ミカサ」





    黒ミカサ「ッ」





    緑エレン「勝負は...こっからだッ!!!!」





  65. 65 : : 2014/12/03(水) 23:36:53











    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ミーナ「(直接戦ってるわけではないのに...なんて圧力なの...!?)」





    黒ミカサ「はい!!」ダッ!!





    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「止めるぞ!!」ダッ





    クルッ! ダムッ





    アルミン「ッ!!」ダッ





    ダムダムッダム





    ライナー「このッ!!」ダッ





    キュッ! ダムダムッダム!





    ジャン・アルミン・ライナー「なっ!?」





    キュッ!!





    緑エレン「...」スッ!!





    黒ミカサ「エレンッ!!」ダッ!!





    キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    ジャン「!? あんなところから飛びやがった!?」





    緑エレン「ッ!!!!」スッ!!





    ドンッ!!





    ユミル「あいつも飛びやがったッ!!!」





    黒ミカサ「(クッ、高い...けど...)」





    クルッ!





    ライナー「あんな速さでダブルクラッチしやがった!!」





    黒ミカサ「(よし!交わした!!)」スッ!!





    バシンッ!!





    黒ミカサ「えッ!?」





    ミーナ「(ダブルクラッチしたのに...手が届くって言うの!?)」





    ペトラ「(いやそれだけじゃない...空中にいる時間が...長い!!)」





    ガシッ





    ジャン「ッ」





    スタッ!!





    緑エレン「ジャン先輩ッ!!」ダッ!!





    ジャン「! おらッ!!」パスッ!





    ガシッ!





    ダムッダムッダム!





    アニ「ッ!」ダッ!





    ダムダムダムダムッ!!





    アニ「(なっ、ドリブルスピードが...異常だ...)」





    ダムッダムッダム





    ユミル「よっしゃ、来いや!!!!!!」スッ





    緑エレン「ふッ!!」キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    ユミル「たかッ...すぎだろ!!」ドンッ!





    緑エレン「うらッ!!!」スッ!





    ガシャンッ!! ダムッダムダム





    男子モブ「おぉぉぉぉおおおお!!!ナイスエレン!!!」





    緑エレン「...っしゃ!!」





    ペトラ「ミーナ!!リスタート!!」





    ミーナ「ッ、はい!!」





    パスッ





    ダムッダムッダム





    ペトラ「(今エレンがゾーンに入った状態で、うちが出来ることは...)」





    パスッ





    ペトラ「(同じゾーンに入ってるミカサに...頼ることしか出来ない...悔しいけど...)」





    ガシッ!





    ペトラ「(頼んだわよ!!エース!!)」





    黒ミカサ「(ゾーンに入ってお互い五分五分だと思ったのに...)」





    ダムッダムッダム





    緑エレン「...」





    黒ミカサ「(今は...私の方が...押されている...?)」





    ダムッダムッダム





    緑エレン「ッ!!」ダッ!!





    黒ミカサ「ッ」





    ダムッ





    ミーナ「(若干だけど...ミカサが...押されてる!?)」





    ペトラ「(どうして...ゾーンに入ったミカサとエレンなら圧倒的にミカサの方が上なはずなのに...)」





    ミカサ「クッ」ビリビリッ





    ヒストリア「(ミカサのゾーンがそろそろ切れ時だったのか!)」





    ダムッダムッダム





    緑エレン「ッ!!」ダッ!!





    ミカサ「うっ」





    バチンッ!!





    ミカサ「しまった!」





    ダムッダムッダム!





    キュッキュ!





    ドンッ!!





    シュッ!





    ペトラ「(スリー!?)」





    ユミル「(当てずっぽうだ!!入るわけねぇ!!)」





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    ミーナ・ペトラ・アニ・ユミル・ミカサ「!?」





    アルミン「す、すごい...」





    ライナー「マジすげぇ...」





    ベルトルト「やるね...さすがだ」





    ジャン「お前ら!!エレンばっかに頼るんじゃねぇ!!」





    ジャン「俺らも行くぞ!!」





    「おうッ!!!!!





  66. 66 : : 2014/12/08(月) 23:27:28








               第4Q 残り00:24



              男子 72対73 女子





    ジャン「残り時間少ねぇ!!」





    ドンッ!





    ガシッ





    ベルトルト「エレンッ!!!!」パスッ!





    ダッダッダ!!





    ガシッ!





    ライナー「行けぇ!!エレン!!」





    緑エレン「はいッ!!」ダッ!!





    ダッ





    ユミル「(今の私にこいつを止めれる術はねぇ...!!)」





    ユミル「(だが...時間を稼ぐくらいなら!!)」ダッ!





    クルッ!!ダムッダムッダム!!





    ユミル「(なっ、どんだけはえぇんだよ!!!!!)」





    ダッダッダ!





    キュッ!





    ミカサ「行かせないッ!!!!!!!」スッ!





    ペトラ・ミーナ・ユミル・アニ「ミカサッ!!!!」





    緑エレン「俺達が...勝つんだッ!!!!!!」スッ!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・アルミン「エレンッ!!!!!」





    ダムッ!





    ミカサ「ッ!!」ダッ!





    ダムダムダムッ!!





    緑エレン「(よし、今だッ!!)」ダッ!!





    ダッ!





    緑エレン「ッ!」





    ダムッ!





    ミカサ「簡単には通らせない!!」





    ダムッ! キュッ! ダムッ!





    緑エレン「(これならどうだッ!!)」





    キュッ! ダッ!





    ミカサ「ッ」





    緑「んの...やろ!!」ダムダムッ!





    緑エレン「(こっちだってもう限界は来てるんだ...時間もない...)」





    ミカサ「(私だってもう立ってるのが限界...だけど...!!)」





    ビリビリッ





    緑エレン「(野郎...またゾーンに入りやがったのか...!?)」





    黒ミカサ「絶対に通さないッ!!」





    緑エレン「(この戦いだけは...)」





    黒ミカサ「(絶対...)」





    緑エレン・黒ミカサ「(勝たなきゃいけないんだッ!!!!!)」





    ダッ!!





    コニー「両方同時に動き始めやがった!!」





    モブット「アレが...ゾーン同士のぶつかり合い...」





    ダムッ!!





    キュッ!!





    ダッ!!





    キュッ!! ダッ!!





    緑エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    黒ミカサ「ハァ..ハァ..ハァ...」





    ヒストリア「(二人共もう限界を迎えてる...このワンプレーですべてが決まる)」





  67. 67 : : 2014/12/08(月) 23:27:38








    ダムダムッ!!





    ダッ!!!





    黒ミカサ「ッ!!」ダッ!!





    キュッ!!!!





    黒ミカサ「グッ!?」ガタッ!!





    バタンッ!!





    ペトラ・ミーナ・ユミル・アニ「ッ、ミカサッ!!!!!」





    緑エレン「(ここだァ!!!!)」ダムッ!! ダッ!!





    コニー「よっしゃ、抜いたぜッ!!エレン!!」





    モブット「だが残り時間がもう!!」





    アルミン「行けッ!!エレンッ!!!」





    ダムッ





    エレン「(わかってる...ゴールはもう目の前だ...)」





    ダムッ





    エレン「(けど...くそっ...)」





    エレン「(あともうちょっとなのに...)」





    キュッ





    アルミン・ジャン「!」





    バタンッ!!





    ビーッ





    モブリット「試合終了です!」





    ワァァァアアア





    タッタッタ!





    アルミン「エレン!大丈夫か!?」





    エレン「くそッ...悪い...あと...もうちょっとで勝てたのに...」





    アルミン「...ふふっ、十分だよ」





    スタスタ





    ジャン「おい、大丈夫か」





    エレン「ジャン先輩...」





    ライナー「無事か」





    エレン「ライナー先輩...」





    ベルトルト「怪我なきゃいいけど...」





    エレン「ベルトルト先輩...」





    エレン「ッ...すんまぜんッ...オ”レッ...あと...もう少しだったの”にぃ...」グスンッ





    ジャン「バーッカ、泣く所じゃねぇよ」





    エレン「え...?」





    ジャン「お前があそこまで粘ったからゾーンに入れて、点差を縮められたんだろ」





    ライナー「むしろこっちは感謝してるぜ」





    ベルトルト「あんなに突き放されてたのにね」





    エレン「で、でもッ!!オレ!!」





    アルミン「誰も君のことは恨んでないしエレンのせいとは思ってないよ」





    アルミン「逆に敗因は僕達だ」





    エレン「え...は...?」





    ベルトルト「僕達がもう少し早く集中出来てれば試合は勝てたかもしれないし」





    ライナー「ぶっちゃけ、俺らの方が救われたしな」





    ジャン「ずらかるぞ、挨拶だ」





    スタスタ





    エレン「ッ」





    アニ「ほら、肩に掴まりな」スッ





    ミカサ「すみません...」





    アルミン「ミカサが自力で立ち上がれないほど、君は頑張ったんだよ」





    アルミン「自信がつく方だと僕は思うよ」





    エレン「...あぁ」





    ササッ





    モブリット「73対72で女子チームの勝ち!礼!!」





    「ありがとうございましたッ!!」





    パチパチパチッ





    ハンジ「ナイスゲームだったよ!」





    モブリット「はい、見ててハラハラした試合でしたよ」





    ハンジ「よし、今日は柔軟して上がろう!!」





    女子チーム「はいッ!!」





    スタスタ





    クリスタ「惜しかったね...けど、こんな練習試合でクヨクヨしてる場合じゃないわよ!!3日後にはウインターカップ!!」





    クリスタ「今日の敗因は誰もが知ってると思うけど」





    クリスタ「皆...一人一人の自覚がなかった...」





    クリスタ「よく反省して...柔軟やって今日は上りましょう」





    男子チーム「はいッ!!」





    スタスタ





    アルミン「? エレン!どこ行くの?」





    エレン「便所だよ、便所」





    アルミン「一人で歩ける?僕も行こうか?」





    エレン「なっ、いいよ!!来なくて!!そんくらい出来るわ!!!」





    アニ「...怒られたみたいだね」





    アルミン「いやぁただの照れ隠しですよ」





    アニ「...なぁ、アルミン」





    アルミン「なんですか?」





    アニ「...交換取引しな」





    アルミン「えッ!?なんのですか!?」





    アニ「いいからそういう反応」





  68. 68 : : 2014/12/09(火) 00:05:01









                 外





               水道台





    ビシャーッ





    エレン「ハァ...くそぉ...」





    エレン「(今日...よくわかった気がする...)」





    エレン「(今の自分の実力...これから戦っていかないといけない相手の強さ...)」





    エレン「(もっと...もっと強くならなきゃ...)」





    スタスタ





    「ッ、なにしてるの...?」





    エレン「ッ」





    キュッキュッ





    エレン「んだよ...驚かせるなよ」





    ミカサ「早く体を拭かないと風邪をひいてしまう」





    エレン「いいよ、別に...頭冷やしてただけだ...」





    ミカサ「...」





    スタスタ





    スタッ





    ミカサ「今日は...その...すまなかった...」





    ミカサ「エレンのことを...過小評価していた...」





    エレン「あぁ?んなもんもう気にしてねぇよ」





    ミカサ「...今日改めて...認識した...」





    エレン「? なにをだよ」





    ミカサ「自分があのチームのエースだということを」





    エレン「!」





    ミカサ「そして今日ゾーンに入って...何かを得たような気がする...」





    エレン「なんだよそれ、ゲームでもあるまいし」





    ミカサ「体が自由に動ける感じがした」





    エレン「ハァ?当たり前だろ?そんなこと」





    ミカサ「そんなことない、人間は嫌でも勝手に制御されることがある」





    エレン「じゃぁなんで最後のあのプレーでぶっ倒れたんだよ」





    ミカサ「アレは...私に体力がまだまだなかったから」





    エレン「言い訳かよ...つか、勝者が敗者に会うなんてルール違反だろ」





    ミカサ「? 私は勝ってない」





    エレン「ハァ!?おまっ、んなこと言って良いと思ってるのか!?」





    ミカサ「い、いや...本当に私は勝ってない」





    エレン「てんめぇ!!」ガシッ!





  69. 69 : : 2014/12/09(火) 00:05:15










    スタスタ





    ライナー「ん?おいアレ止めた方がよくね...?」





    ベルトルト「...いやあれは夫婦円満だよ」





    ブンブンッ





    ミカサ「わ、私は本当に勝ってない!!だから離して!!」





    エレン「ふざっけんな!!何が勝ってないだ!!なんだ!?勝ってるゆえの余裕ってか!?あぁ!?」ブンブンブンッ





    ミカサ「そ、そうじゃ...ないッ!!」スッ





    ボコッ!!





    エレン「グェッ!?」ズキズキ





    バタンッ





    ミカサ「( ゚д゚)ハッ!」





    エレン「ゲホッゲホッ...あぁ...てめぇ殺す気かよ!?」





    ミカサ「い、いや...そうじゃなくて...」





    ミカサ「本当に...私は負けた...」





    エレン「?」





    ミカサ「確かに試合では私達が勝ってる...けど、あんなのはただのスコアで...」





    ミカサ「勝負には負けた...それに最後だってエレンにもうちょっと体力があれば点を入れていた」





    ミカサ「だからエレン...あなたの勝ち」





    エレン「...ハァ...わけわかんねぇ...」





    ・・・





    エレン「なぁ」





    ミカサ「?」





    エレン「お前...ゾーンって奴...何回くらい入ったことあるんだよ」





    ミカサ「えっと...丁度今回で3回」





    ミカサ「だけど、最後のプレーも合わせたら4回」





    エレン「へぇ...」





    エレン「(チッ、腹立つぜ...こいつの方が多く入ってるとか...)」イライラ





    ミカサ「エレンは今回が初めて?」





    エレン「あ、あぁ...あんな快感初めてだな...うん」





    ミカサ「なら次入るのは大分厳しいと思う」





    エレン「は...?」





    ミカサ「私のお家に本があって...」





    ミカサ「ゾーンは一回目は時々極稀に入る人もいるが、一回目以降入る物は早々いないと書いてあった」





    エレン「なんだよそれ...」





    ミカサ「原因は私にもわからない...けど、何となく分かる気もする」





    エレン「どっちだよ」





    ミカサ「けど、今日の最後のあのワンプレー...何故か急に入れた...」





    エレン「はっ、じゃぁなんだ?3回入った奴はポンポン入れるってのか?」





    ミカサ「わからない...けど」





    ミカサ「それもこれも...全部エレンのお陰だと思う」





    エレン「はぁ?またお前はオレのお陰オレのお陰って...俺は何もしてねぇっつの」





    ミカサ「ううん...あなたは...私に勇気をくれた」





    エレン「またお前の演説かよ...勘弁してくれ...こっちは疲れてるんだよ...」





    ミカサ「...それもそう...早く帰ってウインターカップに向けてコンディションを調節しなくては...」





    エレン「次はぜってぇ...」





    スクッ





    エレン「勝つからな...」





    ミカサ「...ふふっ」





    ミカサ「うん、負けない」ニコッ





    ミカサ「それじゃぁ帰ろう」





    エレン「あ...ヘックションッ!!!!!!!!」





    ベチョッ





    エレン・ミカサ「...」





    エレン・ミカサ「...フラグ?」





  70. 70 : : 2014/12/09(火) 16:12:14










                 ウインターカップ当日





    ジャン「うし...揃ったな!!」





    「おうッ!!」





    クリスタ「んん?エレンは?」





    「あ」





    ライナー「それにアルミンもいねぇじゃねぇか!」





    ジャン「なぁに言ってんだよ、どうせ後ろに...」チラッ





    「あれッ!?いない!?」





    クリスタ「も~、何やってんのよ!!!」





    タッタッタ





    アルミン「すみませ~ん!!!」





    ジャン「おっせぇよ」





    アルミン「すみません..ハァ..ハァ...」





    ベルトルト「あれ?エレンは一緒じゃないの?」





    アルミン「そ、それが...」





    「ナニィ!?風邪を引いて高熱があるだとォ!?」





    ジャン「な、何やってんだよ!!あのアホがァ!!!」





    アルミン「本人は無理矢理にでも行きたがってるんですけど...」





    _________________________

    __________________________________________

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                アッカーマン宅





    アルミン「えっ!?エレンが高熱!?」





    ミコト「そうなのよね...エレン君は行きたがってるんだけど、ミカサが病院に連れて行くってうるさいのよ」





    アルミン「は、はぁ...」





    ミコト「遅れて行くと思うわきっと」





    アルミン「わかりました」





    「ダーッ!!!もう離せェ!!!!!!」





    「ダメ、病院に行ってちゃんと風邪を治してからじゃないと」





    「なんなんだよもう!!!お前は俺の親じゃねぇだろ!!!」





    「そう、未来の嫁」





    「意味わかんねぇよ!!!!!!」





    「とにかく病院に行こう、注射をしてもらってインフルエンザじゃないかどうかちゃんと確かめないと」





    「いっ、いいっつの!!!!あぁもう!!!離せ!!!!!」





    ガシャーンッ ガシャーンッ





    ミコト「ふふっ、夫婦円満ね」





    アルミン「そ、そうですね」





    ミコト「あれ、アルミン君もうすぐ集合時間じゃないの?」





    アルミン「えっ!?あぁまずい!!遅刻する!!」ダッ!





    ミコト「頑張ってね!アルミン君!!」





    _________________________________________________________

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    _________________________






    アルミン「こんな感じです」





    ジャン「んんんんんん、ふざっけんな!!!!!!あの死に急ぎ野郎がァ!!!!!!!」





    ライナー「全くだ、体調管理くらいちゃんとしとけってんだ」





    ジャン「そこじゃねぇ!!!!ミカサちゃんに介護してもらってることに俺はイラツイてんだよ!!!!!!!」





    クリスタ「はい、おふざけはここまで!」





    クリスタ「遅れてくるんだったら仕方ないわ、急ぎましょ」





    「おうッ!!!!」





  71. 71 : : 2014/12/09(火) 16:35:55










                 ウインターカップ会場





    「これより、全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会ウインターカップを開会致します。」





                30分後





    クリスタ「ナァニヤッテルノヨアノコゾウ!!!!!!」ゴゴゴッ





    アルミン「何か...まだ病院で検査受けてるらしいです」





    アルミン「けど、インフルエンザじゃなかったらしいのであともうちょっとで来るらしいですよ」





    ジャン「ったく...」





    コニー「うぉぉぉぉおおおお、すっげぇカメラいっぱいだぁ!!!」





    モブット「あぁそれに会場は今までの倍だ」





    ライナー「それにどこを見渡しても雑誌で見たことある学校ばかりだ」





    ジャン「バーッカ、なに弱気になってんだよ」





    ジャン「何も俺らだけ特別に招待されたわけじゃねぇんだぞ」





    コニー「お、おぉ!!馬面先輩が珍しくかっこいいこと言った!!!」





    ジャン「誰が馬面だァ!!ゴラァ!!!」





    ブーッブーッ





    アルミン「?」





    パカッ





    ベルトルト「? エレン?」





    アルミン「あ、いえ...」





    アルミン「あ、あのクリスタ先輩」





    クリスタ「アァ!?」





    アルミン「ひぃっ、あの...ちょっと外していい...」





    クリスタ「ナンダッテ?」





    アルミン「ち、ち、ち、ち、違うんです!!」





    アルミン「ちょっと呼び出しくらっちゃって...」





    ライナー「呼び出し?」





    ベルトルト「キセキの世代からじゃないかな?」





    ジャン「なるほどな」





    クリスタ「...んもう...仕方ないわね...」





    アルミン「すみません...すぐ戻ります」





    スタスタ





    クリスタ「コニー、ちょっと付いて行ってあげて」





    コニー「ウイッス!」





    スタスタ





  72. 72 : : 2014/12/09(火) 22:27:47










                その頃病院では...




    先生「はい、ナースモブ君彼を抑えて」





    ナースモブ「はい」ガシッ





    エレン「なっ、なにすんだよ!!やめろ!!」





    先生「痛くないよ...ちょっとだけチクっとするだけだからね...ムフフ」





    エレン「ひ、ひ、ひぇぇぇええええええええええ」





    プスッ





    エレン「...ん?」





    先生「はい、終わり...ガーゼ付けてね」





    ナースモブ「はい、ガーゼ張ります」





    ペタッ





    エレン「全然...痛くねぇ...な...」





    先生「はははっ、最近の注射は痛くないよ」





    ミカサ「先生、エレンは大丈夫なのでしょうか...」





    エレン「別に重症じゃねぇよ!!」





    先生「アッカーマンさん...エレン君は...」





    ミカサ「...」ゴクリッ





    先生「残念ながら...」





    エレン「えっ!?」





    先生「ただの風邪です」





    エレン「なんだよ!!残念ながらって失礼だな!!」





    ナースモブ「それにしてもエレン君も大きくなりましたねぇ」





    エレン「え?」





    先生「あぁ、あんなに小さかった子が...今じゃこんなにぃ大きくなっでぇぇえええええ」





    エレン「うるっせぇよ!!ここ病院だぞ!!」





    先生「はははっ、元気があっていいな!」





    エレン「ったく、相変わらず変わんねぇな!おっさんは...」





    先生「まぁ私がまだ若かった頃グリシャ先輩に色々と教わったからグリシャ先輩には頭が上がらないよ」





    先生「それで...エレン君は今何をやってるんだっけ?」





    エレン「あぁ?バスケだよ」





    先生「バスケか...ふふっ、父親に似たんだな!」





    エレン「は?」





    先生「実はグリシャ先輩も過去にバスケをやっていたらしくてね」





    エレン「親父が...?」





    先生「ん?もしかして聞いたこと無いのか」





    エレン「初耳だよ」





    先生「私も丁度同じ高校のバスケ部にいてねぇ」





    先生「私が入部した時にはもうマネージャーをしていたよ」





    エレン「けっ、バスケ経験者じゃねぇのかよ腰抜け」





    先生「いやいや、そんなことないぞ」





    先生「確か1年の冬の大会でどうやら膝を壊したらしくてね」





    先生「選手生命は亡くしたがマネージャーとしてチームに残って」





    先生「私もお世話になったよ」





    先生「高校でもお世話になったし、医者としてもお世話になってねぇ...」





    先生「そんな先輩が...どうして...うぐっ...」ウルウル





    エレン「なっ、カッコ悪いなぁ...男が泣いてんじゃねぇよ」





    先生「ははっ...そういう所はカルラ先輩にそっくりだな」





    エレン「は?今先輩って言ったか?」





    先生「あぁカルラ先輩も高校は同じでな」





    先生「しかも、これがまた偶然でバスケ部だったんだよ」





    エレン「ふ~ん...」





    先生「カルラ先輩はモテてたぞぉ、なんといってもこの私も惚れたからな!あっはっはっは!!」





    エレン「(親父の過去なんてどうだっていいや...ただ母さんも...バスケしてたんだな...初耳だ...)」





    先生「あぁそうそう、今日は試合に出ちゃダメだからね」





    エレン「...は...はぁぁぁぁああああ!?」





    先生「当たり前だ...予防注射を打った後は体を安静にするのが当然、しかも君はまだ熱があるんだ」





    先生「見学くらいなら出来るけど、試合に出ちゃダメだからね?」





    エレン「な、な、な...なんでもっと早く教えてくれなかったんだよぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」





  73. 73 : : 2014/12/09(火) 22:36:09









    ガラガラ





    ミカサ「ありがとうございました」ペコリ





    ミカサ「エレン、どうする?家に帰って早く体を治した方が...」





    エレン「やだ」





    ミカサ「...ハァ...わかった、試合を観に行こう」





    エレン「やだ」





    ミカサ「エレン、我儘は良くない」





    エレン「...チェッ」





    スタスタ





    ミカサ「私も一緒に付いて行くから...」





    エレン「いいよ...ベンチで観るから...」





    ミカサ「ッ...」ショボンッ





    エレン「なっ、わかったよ!!わかった!!観客席で観るから!!」





    ミカサ「!」パァ





    エレン「ったく、余計なお世話をしやがって...」





    ミカサ「しょうがない、元々エレンが気を抜くからこうなる」





    エレン「なっ...くそっ...言い返す言葉がねぇ...」





    ミカサ「さぁ、行こう」





    スタスタ





    他校女子モブ「うーわ...病院にリア充とか...マジあり得なーい」





    エレン「アァ?今何か言ったか!?」





    他校女子モブ「な、な、何でもありません!!!」





    エレン「ったく...最近の女は...うるせぇうるせぇ...」イライラ





    ミカサ「(試合に出れないイラツキを煽るとは...馬鹿な奴だ)」





    ミカサ「(それと同時にエレンはやっぱり子供っぽい)」





  74. 74 : : 2014/12/09(火) 23:19:45










                会場前





    スタスタ





    「...なんだ、アルミンお前ストーカーされるくらい人気者なのか」





    「クンクン...ふっ、リヴァイお前にひっついてる奴はいるじゃないか」





    「イザベルは別にストーカーじゃねぇよ」





    「...エルド、何でお前...ケータイをずっと眺めてるんだ...?」





    「あぁ、いや...やっぱ俺の彼女は可愛いと思ってな」





    「あ~ぁ、リア充はいいよなぁ?イチャイチャ出来て...もう来年には子供産むのか?」





    「お前のそういう想像力がホントには気持ち悪いと思うぞ、サネス」





    「あぁ?んだよ、結構良いこと言ってやったのに」





    アルミン「すみません、遅れちゃいました」





    コニー「(は、は、は、はぁぁぁぁあああ!?き、キセキの世代大集合かよ!?なんだ!?12時だよ、キセキの世代全員集合ってか!?)」





    ピリリリッ





    リヴァイ「チッ、マナーモードくらいしとけイアン」





    イアン「あぁ、悪いな」





    リヴァイ「誰だ、ファーランか?」





    イアン「いやリコからだ」





    サネス「あぁ?お前もリア充か!?全くやぁねぇ、最近の若者は...」





    ミケ「...ふっ、気色悪い」





    サネス「おいミケ、てめぇもう一片変なこと言ったら殺すぞ」





    エルド「というか、リヴァイはファーランと同じ学校なんだから一緒に来れば良かっただろ」





    リヴァイ「アイツは色々と準備があるんだとよ...」





    サネス「あぁ~ったく、おっせぇんだよ!!ファーランの野郎...アイツが呼び出しておいてなんなんだよ!!」





    エルド「まぁ落ち着け、サネス」





    エルド「ファーランはそういう奴だ」





    リヴァイ「ハァ...ホントおっせぇな...」





    スタスタ





    「悪いな、お前ら...待たせて」





    アルミン「...ファーランさん」





    コニー「!」





    コニー「(アレが...本当のキセキの世代の...キャプテン...ファーラン...)」





    ファーラン「」チラッチラッ





    ファーラン「ふっ、全員いるようだな」





    サネス「当たり前だ...てめ、何分待たせる気だったんだよ!!こんちくしょう!!」





    ファーラン「...俺はうるさい奴は嫌いだ」





    ファーラン「だから本当はお前は呼びたくなかったが...」





    サネス「あぁ?なんだ?俺だけハブってか!?はっはっはっは!!」





    ファーラン「...ん?君は誰だ?」





    コニー「いっ!?」





    ファーラン「君は確か...東京調査の...」





    ファーラン「...ふふっ...今俺は元中学時代の仲間と話したいんだ...」





    ファーラン「邪魔...しないでくれないか?」





    コニー「(や、やべぇ...逃げなきゃ...けど...震えすぎて...足動けねぇ!!!!)」





  75. 75 : : 2014/12/09(火) 23:19:55










    スタスタ





    ガシッ





    コニー「なっ!?」





    コニー「エレンッ!!!!」





    アルミン「!」





    エレン「へっ、等々本性を表しやがったな...鉄仮面野郎」





    コニー「お、お、お、お前ね、熱は!?」





    エレン「んなもん気合でどうにかなるよ、でも今はそれは後だ」





    スタスタ





    エレン「取り敢えず...」





    エレン「初めて面と面を向かって話すよな...」





    エレン「本性のあんたと会えてよかったよ、今日来たかいがあったよ」





    ファーラン「...」





    ファーラン「...サネス、いつものあのナイフ...持ってるよな?」





    サネス「はぁ?持ってるよ」





    ファーラン「ちょっと貸せ」





    サネス「なんでだよ!!」





    ファーラン「いいから貸せよ」ギロッ





    サネス「ッ」





    スッ





    スタスタ





    ファーラン「エレン...イェーガー...だったっけ...」





    エレン「?」





    スッ





    エレン「なっ!?」カスッ





    ファーラン「ふむ、良く交わせたな」





    ファーラン「いい反射神経だな」ニッ





    エレン「はぁ?」





    ファーラン「じゃぁ...ま、今日はもう解散していいぞ」





    スタスタ





    リヴァイ「ちょっと待て、何のために俺らはここに呼び出されたんだ?」





    ファーラン「あの約束を忘れていないかどうかを確かめるためにな...まぁ皆忘れてなくてなによりだったよ」





    サネス「なんだよ!!人を待たせて置いて...そいで人の物を借りて他人の血何か付けやがってよぉ...」





    ファーラン「悪かったな、まぁ代償は...」





    ファーラン「バスケの試合でしてやるよ」





    サネス「あぁ!?てめ、何様だ!!!」





    スタスタ





    サネス「あの野郎...無視しやがって...」





    リヴァイ「ハァ...ホントに面倒な奴だ...」





    スタスタ





    アルミン「エレン、大丈夫?」





    エレン「あぁ...」





    コニー「おいおいおい、危なかったな!!」





    エレン「...いや本気で当てに来てねぇ...」





    アルミン「え?」





    エレン「アイツ...俺を測りやがった...」





    アルミン「...あんまり試合前のファーランさんには絡まない方がいいよ」





    エレン「?」





    アルミン「...ライナー先輩と似た感じの人だよ」





    エレン「二重人格ってことか?」





    アルミン「うん...」





    コニー「そうだよ!!そんなことより早く行かねぇと!!」





    アルミン「あ、そうだったね!!」





    エレン「よし、行くか」





  76. 76 : : 2014/12/09(火) 23:45:25










                 ロッカールーム





    ジャン「んだとォ!?」





    エレン「俺も出たいとは思ってるんだけど...ミカサがうるせぇから...」





    ライナー「マジかよ...」





    ベルトルト「...」





    クリスタ「ナァニヤッテルノヨ...クソガキガァ!!!!!」





    コニー「ひっぃぃぃぃぃぃぃいいいいい!?」





    エレン「だ、だったらミカサを説得してくださいよ!!!!!」





    ライナー「しょうがねぇ...こうなったらエレン抜きの試合か...」





    ベルトルト「...いやこれはある意味絶好の機会かもしれないね」





    「え!?」





    エレン「べ、べ、ベルトルト先輩...じ、実はそう思ってんすか...」ウルウル





    ベルトルト「あぁ、いやそういうことではないよ」





    ベルトルト「エレン抜きで...僕らがここで負ければキセキの世代なんて到底敵わない...」





    ベルトルト「そういう意味では今日の試合は...相当厳しくなるよ」





    クリスタ「全く...コニー!頼んだわよ!!」





    コニー「え...俺...いいんすか!?」





    クリスタ「...うん、モブット先輩もお願いします」





    モブット「あぁ、任せろ!!」





    ジャン「アルミンも使わねぇつもりか今日は」





    クリスタ「うん、下手に動いたらマルコに捕まっちゃうかもしれないし...」





    ジャン「マルコか...チッ」





    コニー「ゴリラ先輩」ボソッ





    ライナー「どうした?」ボソッ





    コニー「馬面先輩...何か今日テンションガン下がりじゃね?」ボソッ





    ライナー「あぁ...相手が親友であり...かつての相棒だったからなぁ...」ボソッ





    コニー「へぇ...そんなに強かったんですか?そのマルコっていう人は」





    ライナー「まぁ資質からすれば無冠の五将の3番目くらいだな」





    コニー「1番は?」





    ライナー「そりゃ...ベルトルトだろ」





    コニー「2番目は?」





    ライナー「...ジャン...だ」





    コニー「3番目は?」





    ライナー「.......マルコだ...」





    コニー「じゃぁ4番目は?」





    ライナー「...................マルセルだ」ウルウル





    コニー「じゃぁじゃぁじゃぁ!!ビリッケツは?」





    ライナー「俺だ!!何だ!?先輩をいじめて楽しいか!?」





    コニー「あっはっはっはっは!!!」





    エレン「まぁとにかく...」





    エレン「頼むぞ...皆」





    「おうッ!!!!」





  77. 77 : : 2014/12/11(木) 22:47:02








                 ベンチ





    敵モブ2「今日の相手は東京調査か...厄介だな...」





    敵モブ3「あぁ、特に今年入ってきた1年らが厄介だ」





    モーゼス「試合ィ~♪試合ィ~♪♪」





    敵モブ4「でも、うちにも頼もしい1年がいるだろ」





    敵モブ3「あぁ、そうだったなぁ...おい、モーゼス!お前今日はちゃんと寝てきたよな?」





    モーゼス「はい!もちろんッス!!2時間くらい寝れました!!」





    敵モブ2「お前さ...試合が楽しみなのはわかる、だがちゃんと寝てこなきゃ体が持たんぞ?」





    モーゼス「大丈夫ッス!これでも俺、体だけは丈夫なんッスよ!!」





    敵モブ2「はぁ?お前ウインターカップ予選のこと忘れたのか?」





    敵モブ2「お前が一睡もしてねぇから試合のハーフタイムで寝やがって...どんだけ迷惑かけたと思ってるんだよ...」





    敵モブ3「おい!敵モブ2!あんまし言うと!!」





    敵モブ2「あ」





    モーゼス「すんませんッ!!!俺...あんだけ注意されたのにィ...すんませんッ!!すんませんッ!!俺の心が汚れてましたッ!!!!」ウルウル





    敵モブ2「わ、わかったから...もういいっつの」





    モーゼス「2時間だけ寝たとしても、またぶっ倒れる可能性はあるんすよね!?俺は...なんてドジなことを...」ウルウル





    敵モブ2「あぁ~ッ、もういいからッ!!」





    モーゼス「本当ッスか...グスンッ...許してくれんスカ...グスンッ」ウルウル





    敵モブ2「あぁもう気にしてねぇって、だから今日の試合も頼んだぜ」





    モーゼス「...はいッ!!」キリッ





    スタスタ





    「ごめんごめん、遅くなっちゃって」





    敵モブ2「どうした、お前が遅れることってほぼなかったのに」





    マルコ「ちょっと準備に手間がかかっちゃってね」





    敵モブ3「おぉ、そういえばマルコ!今日の相手の東京調査ってお前の親友が要るところだろ?」





    マルコ「あぁ、4人いるよ」





    敵モブ4「確か相手の監督って女マネじゃなかったっけ?」





    敵モブ3「マジ!?」





    マルコ「クリスタのことだろ?彼女は厄介だよ」





    敵モブ2「だとしてもこれまでのデータとお前の目があれば今日は勝てんだろ?」





    マルコ「...いやそう簡単には勝てないよ...だって...」





    マルコ「僕の親友...いやライバルがいるからね...」





    スタスタ





    モーゼス「あっ、キャプテン!こんちわッス!!」





    マルコ「やぁ、モーゼス今日は眠れたかい?」





    モーゼス「はい!」





    マルコ「じゃぁ今日もリバウンドは頼んだよ」





    モーゼス「任せてくださいッ!!今日はなんて言ってもあの【エレン・イェーガー】さんがいますから!!!燃えます!!!」





    敵モブ2「ほんっとお前ってアイツ好きだよな」





    モーゼス「だって...だって...同じ1年生であのキセキの世代の【リヴァイ】さんと互角でやりあったんスよ!?」





    敵モブ2「ま、確かにすげぇけどな」





    マルコ「だけど、今日のスタメンには...彼は入ってないみたいだけど...」





    モーゼス「ぁっ...ま、ま、マジですか!?」





    マルコ「うん...ベンチにも入ってないみたいだけど...温存してるのか...?」





    敵モブ2「俺らを舐めてる...って感じはしねぇけど...ってか今回のスタメンの内2人も見たことねぇ奴だぞ!!」





    マルコ「(ジャン...ライナー...ベルトルト...クリスタ...君らは一体何を考えてるんだ...?)」





  78. 78 : : 2014/12/11(木) 22:57:17









                ベンチ





    ジャン「...」





    ライナー「どうした、ジャン」





    ジャン「え...あ、あぁ...いやなんでもねぇ」





    クリスタ「(緊張...かな...? いや違う...マルコを...恐れてる...?)」





    コニー「うぉぉぉぉぉおおおお」





    ペチンッ ペチンッ





    アルミン「な、何やってるの...?」





    コニー「気合入れ」





    アルミン「へ、へぇ...」





    ベルトルト「今日はモブット先輩はPFですか?」





    モブット「あぁ、久々のFだ!リバウンドのカバーは任せろ!」





    ベルトルト「ありがとうございます」





    ビーッ





    クリスタ「さぁ、整列よ」





    スタスタ





    ライナー「っしゃ、円陣組むか!」





    サッ





    ・・・





    ライナー「おい、ジャン!早く号令かけろよ」





    ジャン「ん...あ、悪いな...」





    ベルトルト「(嫌な予感がするのは僕だけかな...)」





    ジャン「っっっしゃぁぁぁあああ!!お前らやっと踏み込めたウインターカップだぁ!!まずは今日勝って、優勝するぞッ!!!!!」





    「おうッ!!!!!!!!!!!」





  79. 79 : : 2014/12/11(木) 23:46:44









    審判「それでは整列してください!!」





    スタスタ





    マルコ「...」





    ジャン「...」





    審判「それでは只今より、ウインターカップ一回戦第一試合、東京調査高校対関東憲兵高校の試合を始めます。」





    審判「お互いに礼!」





    「よろしくお願いしますッ!!」





    スタスタ





    マルコ「よろしく、ジャン!お互いに良いパフォーマンスが出来るといいね!」





    ジャン「あぁ、そうだな」





    審判「ジャンプボール!」





    スタスタ





    モーゼス「あ、あなたが無冠の五将のベルトルト・フーバーさんですか!?」





    ベルトルト「え?う、うん」





    モーゼス「会えて光栄です!試合頑張りましょうね!!」





    ベルトルト「うん、よろしく」





    シュッ!





    ドンッ!





    ベルトルト・モーゼス「うぉぉぉぉぉぉぉおおおおッ!!!」スッ





    パシンッ!





    モーゼス「くそっ!」





    ガシッ





    観客「最初に取ったのは...」





    ダムッダムッダム





    ジャン「一本集中するぞッ!!」





    観客「東京調査だぁ!!」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(相手のディフェンスはデータ通りのマンツーマン...)」





    ジャン「(だったら俺がチャンスを作ってやる...)」





    ダムッダムッダム





    マルコ「久々だね、こうやって1on1をやるの」





    ジャン「(ッ、マルコ...)」





    ダムダムダムッ





    ジャン「行くぞ!マルコ!!!」





    マルコ「あぁ、来い!ジャン!!!」





    ダッ!





    マルコ「ッ!!」ダッ!





    ダムダムッ





    ジャン「(考えろ...相手はマルコだ...きっとこいつなら俺より遥か先のことまで考えながらプレーしてるはずだ...)」





    ジャン「ライナーッ!!」パスッ





    ガシッ





    ライナー「うっし、任せろ!!」





    スッ!





    ライナー「!」





    ダムッ クルッ ダムッ





    敵モブ2「チッ」





    ダムッダムッダム





    ライナー「最初の一本...」スッ





    ドンッ!





    ライナー「貰うぜッ!!!!」シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    「おぉぉぉぉおおおおお!!!!」





    観客A「まずは東京調査が入れやがった!!」





    観客B「しかも、しょっぱなからスリー!!」





    ライナー「(意外とすんなり打たせてくれたな...マルコなら何か対策を練ってくるのかと思ったが...)」スタスタ





    マルコ「リスタート!!」パスッ





    ガシッ





    敵モブ3「おしおし、切り替えろ!!」





    ダムッダムッダム





    パスッ





    ガシッ





    マルコ「...」ダムッダムッダム





    ジャン「今度は俺が守備だな!来いよ...マルコ!!」





    マルコ「じゃぁ...遠慮なく」ダッ!





    ジャン「(来やがった!!)」ダッ





    キュッ!





    ジャン「うぉっ!?」ガタッ





    パスッ!





    ジャン「(ッ、おい、てめぇ...どこに目付けやがるんだ...)」





    ガシッ





    敵モブ2「ナイスパス!マルコ!!」ダムッ





    ドンッ





    シュッ





    スパッ ダムッダムッダムダム





    観客「おぉぉぉぉおおおお!!!関東憲兵もスリーで返した!!!!」





    ジャン「(相変わらずきもっちわるい視野してやがんな...)」





    ベルトルト「ドンマイ、切り替えよう!」





    ジャン「あぁ」





  80. 80 : : 2014/12/11(木) 23:46:57









    ダムッダムッダム





    パスッ





    ガシッ





    パスッ





    観客「おぉぉぉおおお!!出やがった!!東京調査の高速ラン・アンド・ガン!!!」





    ジャン「(今はとにかく...アレを早く完成させねぇと!!)」





    パスッ





    ガシッ





    ベルトルト「よし!」





    ダムッダムッ





    ドンッ!





    スッ





    ドンッ!





    モーゼス「うぉぉぉぉおおおおおお!!!」





    シュッ





    ガランッ スパッ ダムッダムダム





    モーゼス「くぅぅぅぅぅううう、すんませんッス!!!」





    マルコ「ドンマイ!」





    クリスタ「(...妙だわ、マルコのことだから仕掛けてくるのかと思ったのに...全然仕掛けてこない...)」





    クリスタ「(それどころか点を取ってもすぐに同点にされて...)」





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ





    モーゼス「ナイスパスッス!!!」ダムッ





    ドンッ!





    モーゼス「うぉぉぉぉおおおお!!!!」スッ





    ドンッ!





    ベルトルト「ッ」スッ





    モーゼス「だりゃッ!!!」ガシャンッ!





    ダムッダムダム





    観客「またすぐに返したぜ!!こりゃ点の取り合いだな!!!」





    スタスタ





    ザックレー「おいおい...なぁにやってんだよあいつは...これじゃ意味ないだろうが...」





    「あーっちくしょう!!なんで俺こんな時に風邪引いちまったんだよ!!!」





    ザックレー「あぁ!?うるっせぇんだよ!!ガキがァ!!!」





    エレン「あぁ!?てめぇもうるっせぇんだよ!!糞ジジィ!!!」





    ・・・





    ザックレー・エレン「あ」





    ザックレー「おまっ...な、なんで...ここにいるんだ...?」





    エレン「んなの...風邪引いたから...だよ...」





    ザックレー「...」





    ザックレー「ナァニやってんだ!!!この糞ガキ!!!!!」





    エレン「うるっせぇな!!!だったらミカサにお前から説得してくれよ!!!!!!」





    ザックレー「み、ミカサ...?」





    ミカサ「どうも」





    ザックレー「あっらー!!ミカサちゃん!!見に来てたのか!!どうだい?ワシと一緒に東京調査が勝つ所を見ないかい?」





    ミカサ「いえ、遠慮しときます」





    ザックレー「あぁぁぁああああん、もう!そんな冷たさがいいッ!!!」





    エレン「きもっちわるいな...あのチビ先輩とは大違いだぜ...」





    ザックレー「あぁ!?てめぇ今ワシの孫を侮辱したか!?あぁ!?」





    エレン「あぁもううるせぇんだよ、試合見れねぇだろ」





    ザックレー「...それで、最初からあんな感じか」





    エレン「あぁ、あの嫌なムードに見事に引っかかってるよ」





    ザックレー「この試合...キーマンは...」





    ザックレー「あの馬面(ジャン)だな」





    エレン「...しっかりしろよな...馬面...」





  81. 81 : : 2014/12/12(金) 00:21:02









               第1Q 残り5:24


            東京調査 15対15 関東憲兵





    ダムッダムッダム





    ジャン「ッ!」ダッ!





    ダムダムッダムダムッダム





    ジャン「モブット先輩!!」パスッ





    ガシッ





    モブット「任せろ!!」ドンッ





    スッ





    シュルッ スパッ ダムッダムダム





    マルコ「切り替えよう!!」パスッ





    ガシッ





    敵モブ3「ほら!行ってこい!!」パスッ!





    ダッダッダ





    ガシッ





    モーゼス「はい!」ダムッダムッダム





    ベルトルト「(打ってくるか、パスか...)」





    キュッ





    ベルトルト「(ッ、シュート...スリーか!!)」ドンッ!





    モーゼス「うぉぉぉっら!!」ドンッ!





    ライナー「(ふっ、アホだな1年!通常状態でベルトルトを超えるシュートは打てない!!)」





    シュッ





    ベルトルト「(届く!!)」スッ





    カスッ





    ベルトルト「(...いや、この軌道...まさか!!)」





    バンッ





    観客「おいおい、当り障りのないシュートを打ってどうすんだよ!」





    エレン「ちげぇ...これは...」





    ドンッ





    ガシッ





    敵モブ2「お前にしちゃ、上出来だ!!」スッ





    ライナー「させるかぁぁああああ」ダッ





    クルッ





    シュッ





    スパッ ダムッダムダム





    ライナー「(チッ、クイック持ってんのかよ...もっと早くマークに付けていれば...)」





    ベルトルト「(それにさっきのシュート、一見適当に打ってるように見えるけど、ちゃんとあのバックボードを狙って背が小さい人でも取れるようにわざと当てた...)」





    ジャン「(この作戦...アイツだな...)」チラッ





    マルコ「ナイスシュート!モブ2!」





    らいな0「すまなかった、もっと早くにマークに付けていれば」





    ジャン「気にすんな、ドンマイ」





    コニー「うっしゃ、俺が行きます!!」





    ジャン「頼むぞ!」パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    コニー「オラオラオラオラオラ!!!!」ダダダッ





    観客「おぉ!はえぇ!!!」





    マルコ「僕が行くよ!」ダッ!





    キュッ





    コニー「にっひひ~...行くぜッ!!」ダッ!





    マルコ「...ッ!!」ギラッ





    コニー「ッ!?」キュッ





    ジャン「! 止まるな!コニー!!」





  82. 82 : : 2014/12/12(金) 00:21:13









    コニー「え、あ、そうだ!!」パスッ





    マルコ「(今のを感付いたのか...やるね)」





    ガシッ





    ジャン「(早く完成させてねぇと...このままじゃあいつにやられちまう!!)」ダムッ





    ダムッダムッダム





    敵モブ3「カバー入る!!」ダッ





    ジャン「ッ」キュッ ダッ!





    敵モブ3「なっ!?」





    ダムッダムッダム





    モーゼス「さぁ!来い!!」





    ジャン「」チラッ





    ライナー「」コクッ





    ドンッ





    モーゼス「来た!!」ドンッ!





    ジャン「うぉぉぉおおおおっら」パスッ





    モーゼス「うそォ!?」





    ガシッ





    ライナー「ナイス囮だぜ...ジャン!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    ジャン「(よし、ここを防いで速攻で点を取れば流れが来る!!)」





    マルコ「」ギラッ





    マルコ「速攻ッ!!!!」パスッ!





    ジャン「なっ!?」





    ダッダッダ!





    ガシッ





    モーゼス「ナイスパスッス!!」





    ダムッダムッダム





    コニー「待ちやがれ!!!!」ダッダッダ!





    モーゼス「ッ」ドンッ!





    コニー「(またあのへんてこシュートか!!くそっ!!俺じゃぁ届かねぇ!!)」スッ





    ベルトルト「(! まさか!!)」





    ベルトルト「コニー、飛んじゃダメだ!!」





    ドンッ





    コニー「え?」





    パスッ





    コニー「(なっ、上からパス出しやがった!!!)」





    ガシッ





    敵モブ2「っしゃ、ナイスパス!」スッ





    ドンッ





    シュッ





    スパッ ダムッダムッダムダム





    ザックレー「...ほう、コニーのコンプレックスである背の小ささを使いやがったか」





    エレン「は?」





    ザックレー「アイツ(コニー)は地上戦だったら結構な厄介もんだが空中戦だと能力は皆無、それでわざとジャンプして...」





    エレン「上からパスを出す...ってことか?」





    ザックレー「そういうことだ」





    クリスタ「(こっちのミスではない...けど、ここでコニーの弱点を付いてきたってことは...)」





    ジャン「(等々仕掛けて来やがるか...)」





  83. 83 : : 2014/12/12(金) 00:39:57










    コニー「ちっきしょー...なめやがってー!!」





    ベルトルト「ドンマイ、次止めれば関係ないさ」





    コニー「うっす!!」





    ジャン「(くっそ...俺はこのチームのPGなのに...何も出来ねぇ...)」





    ジャン「(マルコ...お前だったら...こいつらに何か出来ただろうにな...)」





    モブット「ジャン!リスタート!!」





    ジャン「! はい!!」パスッ





    ジャン「(おい、集中しろ!てめぇ今試合中だろうが!!キャプテンが自信無くしてどうすんだよ!!)」





    マルコ「(...ジャン...)」





    _________________________

    __________________________________________

    _________________________________________________________





                中学時代





    マルコ「ジャンはPGの素質もあるから、結構強豪校から目を付けられてるよね」





    ジャン「はぁ?俺がPG?なに言ってやがる、俺はSFだよ」





    ジャン「俺はお前みたいに判断力とか視野の広さとか持ってねぇし」





    マルコ「PGはそれだけ持ってても出来る仕事ではないよ」





    ジャン「嘘つけぇー、PGはチームの司令塔で隙があったらドリブルする以外何もねぇよ」





    マルコ「ドリブルは僕よりジャンの方が上手いよ」





    ジャン「それこそドリブル力だけあってもPGは出来ねぇだろ」





    マルコ「...僕よりジャンの方が...PGに向いてるよ」





    ジャン「だぁーっ、お前はもう...どんだけメタ発言すれば気が済むんだよ!!お前の方が務まってるじゃねぇか!!」





    ジャン「それに世間からも無冠の五将のPGとして認められてるんだぜ?これ以上の証拠はないぜ」





    マルコ「...の言ってることがすべてではないんだ...」





    ジャン「はぁ?何か言ったか?」





    マルコ「...ううん、何でもない」





                 ウインターカップ 試合前





    マルコ「久しぶりだね、ジャン」





    ジャン「あぁ、そうだな」





    マルコ「皆元気かい?」





    ジャン「あぁ、うるっせぇくらい元気だな」





    マルコ「そっか...」





    ジャン「...」





    マルコ「中学の最後に言ったこと...覚えてるかい?」





    ジャン「は?知らねぇな」





    マルコ「...僕よりジャンの方がPGに向いていると言う話」





    ジャン「んだよ、そんなことかよ」





    マルコ「...今日ここに来るまで...君の方が...上だと思っていた」





    マルコ「けど、ここで今話してて...違っていたよ...」





    ジャン「は...?」





    マルコ「今の君のままだったのなら、僕は今日君に勝てる」






    _________________________________________________________

    __________________________________________

    _________________________





  84. 84 : : 2014/12/14(日) 23:44:12









    ガシッ





    ベルトルト「一本、集中して行こう」





    敵モブ2「...」チラッ





    マルコ「...」コクッ





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「」パスッ





    ガシッ





    ジャン「(考えろ...プレイしながらでも考えろ...!!)」パスッ





    ガシッ





    コニー「うらっ!」パスッ





    ガシッ





    キュッキュ





    ドンッ





    モブット「さっきうちの後輩がお世話になったから、お詫びをしないと...」





    モブット「な!!」スッ





    ガシャンッ ダムッダムダム





    モーゼス「だぁぁぁあああああ、すんませんッス!!!!俺気抜いてたわけではないんッス!!!!!!」





    敵モブ2「わかったから早くゴール前行け」





    ダムッダムッダム





    マルコ「さぁ、こっちも返して行くよ!!」





    マルコ「...ッ!!」ギラッ





    クリスタ「(ん...?)」





    ダムダムダムッ





    マルコ「ッ」ダッ!





    ダムッダムッダム





    ジャン「マルコ...!!」ダッ





    ダムッ パスッ!





    ジャン「(...このパスと言い...こいつやっぱり...持ってやがる!!)」





    ガシッ





    敵モブ3「ナイスパス!」





    ダムッダムッダム





    コニー「にゃろッ!!!」ダッ!





    敵モブ3「そいッ!」パスッ





    マルコ「」パスッ





    ベルトルト「(ワンツーパスか!)」





    ダムッダムッダム





    敵モブ3「それッ!」パスッ





    ガシッ





    敵モブ2「サンキュー」スッ





    ライナー「今度ばかりは好き勝手やらせねぇからな!!」スッ





    敵モブ2「うっ!?」キュッ





    パスッ





    ガシッ





    マルコ「...」





    ドンッ





    ベルトルト「(レイアップ...!!)」ドンッ!





    マルコ「...」パスッ!





    ベルトルト「(ッ、パスか!!)」





    ドンッ!





    モーゼス「おぉぉぉおおおおお!!!」ガシッ





    モーゼス「うらぁぁあああ!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    モーゼス「先輩!これでさっきの分の点は帳消しッスよね!?」





    敵モブ2「あぁ~ッもう、お前一々うるせぇ!!」





    ビーッ





    審判「第1Q終了です、ハーフタイムに入ります」





    スタスタ





  85. 85 : : 2014/12/15(月) 00:17:20









                ベンチ





    クリスタ「まぁ色々と話すことはあるんだけど...」





    クリスタ「最初はやっぱりマルコのことね」





    ジャン「!」





    クリスタ「恐らくマルコは目を持ってるわ」





    コニー「なに言ってんすか!目なら誰にだってありますよ!!」





    クリスタ「違う、私の言ってる目は【ホーク・アイ】のこと」





    コニー「はぁ?何言ってるんかわかんねぇよ!!!」





    モブット「取り敢えずコニー、一回静かにすればいいんだ」





    コニー「うっす」





    ライナー「【ホーク・アイ】って...トーマスの【イーグル・アイ】より凄そうな名前だな」





    クリスタ「中学の頃にはなかったはずよ...」





    ジャン「(アイツは俺らから離れた後......そんな技を身につけたってのか.....)」





    ジャン「(なのに...俺はこの2年間で...何を学んできた...)」





    ジャン「(そうか...わかったぞ...何でマルコが俺をここに行かせた理由...)」





    ジャン「(俺から離れて...いや俺が邪魔をしてたってことじゃないか...?)」





    「ジャン...おい、ジャン...」





    ライナー「おい、ジャン!!」





    ジャン「ッ、お、わりぃ」





    ライナー「大丈夫かよお前...今日ずっとそんな調子だな...」





    クリスタ「もしかして...あんたもエレンと同じで体を壊してたりしてないでしょうね?」





    ジャン「なっ、俺とあんな奴を一緒にするんじゃねぇ!!」





    クリスタ「んもう...いい?」





    クリスタ「第2Qは同じメンバー、フォーメーションを変えてツースリーゾーンにするわ」





    アルミン「あ、あの...それだとディフェンスが...」





    クリスタ「...恐らくマルコはうちのことをよぉく調べてデータを解析して...うちのパターンを読んでいるようね」





    ジャン・ライナー・ベルトルト・モブット・コニー「!」





    クリスタ「それにマルコの【ホーク・アイ】と来たもんよ...まだそのホークアイがどんな能力なのかはわからないけど」





    クリスタ「それが使える限りは守りがより重要になってくるわ」





    ライナー「だとしても...あのマルコのパスをどうやって防ぐつもりだ?」





    ライナー「マンマークしてもあいつのパスは通っちまうし...」





    クリスタ「大丈夫よ」





    ライナー「何がだ?」





    クリスタ「うちにもいるじゃない...目を持てる人物が...」チラッ





    ジャン「...チッ、マルコの奴...」





    ライナー「(そうか、ジャンは合宿でずっと...)」





    クリスタ「それに...」





    ガシッ





    アルミン「へっ!?」





    クリスタ「アルミンみたいにミスディレクションが使えるわけでもないじゃない!」





    ベルトルト「ふふっ、確かに...相手がアルミンだったら話は別だけど」





    クリスタ「よしじゃぁ、行って来なさい!!!」





    「うっす!!!!」





    ザックレー「おぉ、出てきたよ...」





    エレン「...頼むぜ...マジで...」





    ミカサ「大丈夫」





    エレン「は?」





    ミカサ「ジャン先輩達は負けない...」





    エレン「...へっ、あぁそうだな!!」





    ザックレー「(あの馬面の野郎、なァんのために合宿であんなに血反吐はくまで練習してきたと思ってるんだ...)」





    ザックレー「(今日の試合は...お前が目を完成出来るか出来ないかで...結果は違ってくるぞ...)」





  86. 86 : : 2014/12/15(月) 00:39:31









    スタスタ





    敵モブ2「なぁマルコ、もうそろいいんじゃね?」





    マルコ「う~ん...そうだね、この第2Qと第3Qで試合を決めちゃおうか」





    マルコ「(ジャン...悪いけど、今日の勝負勝たせてもらうよ)」





    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「(だからァ!!なにキャプテンが悲観的な考えばっかしてんだよ!!試合中だっつの!!!)」





    モブット「ジャン!」





    ジャン「!」パスッ





    ガシッ





    モブット「コニー!」パスッ





    ガシッ





    コニー「あっす!!!」ダッ!





    ダムダムッダムッダム





    ダッ!





    コニー「ぬぉっ!?」





    キュッ





    ジャン「(ッ、こいつら...まさか!!)」





    ライナー「(!! コニー!!)」





    ザックレー「チッ、やべぇな...」





    エレン「はぁ?何がだよ」





    ザックレー「見てわからねぇのか?あいつら試合をもう決めに来てるんだよ」





    ダムッダムッダム





    コニー「(やっべぇ...何か変な目を持ってるとか言う人だぁ...)」アセ





    マルコ「...ッ!!」ギラッ





    コニー「へっ、けど...」ニヤッ





    マルコ「っ!?」





    コニー「俺にも目があんだよッ!!!!!」ダッ!





    マルコ「(何!?)」





    ダムダムッダムダムッダム





    コニー「ソイソイソイッ!!」ダダダッ!





    マルコ「(彼にも...目があるなんて...思ってもみなかった...)」





    コニー「オラよッ!!」パスッ





    ガシッ





    モブット「ナイスパスだ!コニー!!」ドンッ





    モーゼス「今度は絶対やられないぞッ!!!」ドンッ!





    モブット「(クッ、高さでは負けてる...が)」スッ





    モブット「(こいつが俺をマークしてるってことはディフェンスで厄介な奴は...)」





    パスッ





    モーゼス「えぇッ!?」





    ガシッ





    ドンッ





    コニー「うらぁッ!!」スッ





    ガランッ シュルッ ダムッダムダム





    コニー「うっしゃぁぁああああああ!!!!」





    クリスタ「ハァ...危なげなかったわね...」





    アルミン「先輩、コニーって本当に持ってるんですか?」





    クリスタ「持ってるわけないでしょ」





    アルミン「えっ」





    クリスタ「コニーにはただ暴れまわって来いって言っただけなの」





    クリスタ「コニーは考えてプレーするより、本能のまま...つまり考えないでプレーした方が切れが増すってこと」





    アルミン「(それってただの馬鹿ってことじゃ...)」





    クリスタ「元から付いてた鋭い感と小回りの効く身体能力...それに加えて合宿ではおじいちゃんに【野生】を教えてもらってたからね」





    アルミン「野生って...エレンとアニ先輩の...」





    クリスタ「そう、今年は特に多いわねぇそういうタイプ」





    クリスタ「元に候補がエレン、ミカサ、コニー、サシャ、アニ」





    アルミン「(うわ...何かいかにも動物界で生きてたら怖そうな人物ばっかだ...)」





    クリスタ「まぁあくまで候補の話ね」





    クリスタ「けど、本当に取得出来るかどうかは本人次第なのよ」





    クリスタ「コニーは長い間試合に出れてなかった分練習ではガッチリやってからあそこまで成長出来たのよ」





    ダムッダムッダム





    マルコ(驚いた...けど、やることは変わらない)」





    パスッ





    ガシッ





    敵モブ2「おら、ボール欲しいんだろ?」パスッ





    ガシッ





    モーゼス「はいッ!!」





    ダムッダムッダム





    コニー「うぉぉぉぉおおお!!」ダッダッダ!





    キュッ





    モーゼス「俺の方が強い!!だから俺が勝つ!!!」ダムッダムッダム





    コニー「なにをォ!?俺の方が強いに決まってんだろ!!!」





    敵モブ2・ジャン「(あぁこれぞ馬鹿の戦いだな...)」





  87. 87 : : 2014/12/15(月) 01:03:08










    ダムッダムッダム





    コニー「...」ダッ!





    モーゼス「ッ」キュッ





    コニー「...」





    モーゼス「」スッ





    コニー「!」ドンッ





    ダムッ





    モーゼス「(よし、抜け...)」





    バシンッ





    コニー「ありがとよッ!!」





    ガシッ





    パスッ





    バチンッ





    コニー「え!?」





    敵モブ2「ちょっと邪魔させてもらうよ...1年坊主」





    ダムッダムッダム





    パスッ





    ガシッ





    敵モブ3「ふっ」ドンッ





    ベルトルト「ッ!!」ドンッ!





    シュッ





    ベルトルト「(クッ、またバックボードを...!?)」





    バンッ





    ライナー「もう好きにさせねぇ!!!!」ドンッ!





    ガシッ





    敵モブ2「(あの野郎...いつの間に...!!)」





    スタッ





    ライナー「ジャン!」パスッ





    ガシッ





    ジャン「任せろ!!」





    ダムダムッダムダムッダム





    ダッ!





    ジャン「ッ」





    キュッ





    マルコ「やぁ」





    ジャン「チッ、マルコ...てめぇ...」





    ダムッ!





    マルコ「ッ!!」ギラッ





    ガシッ





    ジャン「なっ!?」





    パスッ





    ガシッ





    敵モブ3「ナイスパス!」パスッ





    ガシッ





    モーゼス「こぉぉぉおおおおんどこそぉぉぉおおお!!!」ドンッ!





    モブット「ッ」ドンッ





    モーゼス「(よし、上からダンク出来る!!)」スッ





    ドンッ!





    スッ





    バシンッ!





    モーゼス「げっ!?」





    ベルトルト「そう簡単にはやらせないよ...」





    ガシッ





    ライナー「コニー!」パスッ





    ガシッ





    コニー「おっす!!」ダッ!





    観客「おぉ!空いてる!!こりゃチャンスだ!!」





    ダッ!





    マルコ「もうやられないよ...スプリンガー君」





    コニー「ぎょっ!?」アセ





    マルコ「(さっきは直前に目があるって言われたから驚いたけど...)」





    マルコ「(彼は恐らく目を持っているのではなく...)」





    マルコ「(【野生】を持っている)」





    マルコ「(だとしても今までに野生を相手にしたことはない...だけど)」





    マルコ「(ここで粘って、出来るだけ情報を引き出す)」





    ダムッダムッダム





    コニー「うっしゃ!!」ダッ!





    マルコ「ッ」スッ





    コニー「クッ」キュッ





    マルコ「ッ!!」ダッ!





    コニー「ぬっ!?」ダムッ





    ライナー「(まずいあの状況じゃマルコの方が有利だ!)」





    ダッ キュッ!





    ライナー「ッ!?」





    敵モブ2「キャプテンには...手を出させねぇよ...?」





    ライナー「(この野郎ちゃんとしたスクリーンをしてこられたからビックリしたじゃねぇか!)」





    ダムッダムッダム





    マルコ「(...ふむふむ、そうか...)」





    コニー「ハァ..ハァ...」





    ジャン「(マヂィぞ!!マルコに情報を与えすぎだ!!)」





    ダッ





    ジャン「よこせ!!コニー!!」





    コニー「!」





    コニー「先輩!」パスッ





    ジャン「(うし、これで...)」





    ガシッ





    ジャン・コニー「ッ!?」





    マルコ「悪いけど、君達のパスワークはもう読み込めたよ...」





    ダムッ





    マルコ「僕の勝ちだ」





  88. 88 : : 2014/12/15(月) 01:36:10








    ジャン「ッ、しまった!!」





    ダムッダムッダム





    モブット「クッ!」ダッ!





    マルコ「...ッ!!」ギラッ





    マルコ「ふっ!」パスッ!





    モブット「ッ」





    ガシッ





    敵モブ2「ッ!」ダッ!





    ライナー「!」ダッ!





    キュッ!





    ライナー「ぐっ!?」ガタッ





    ドンッ





    敵モブ2「」シュッ





    スパッ ダムッダムッダムダム





    観客「すげぇ!今日あの6番一回も外してねぇ!!」





    敵モブ2「ナイスパス!マルコ!」





    マルコ「ナイススリー!」





    ライナー「(まずいな、スリーは...)」





    クリスタ「...」ジーッ





    ライナー「!」パスッ





    ダムッダムダム





    ピピーッ





    審判「東京調査、タイムアウトです」





    スタスタ





    コニー「だっはぁ....疲れたァ...もうビショビショだよ...」





    モブット「久々のスタメンだとどうにも力むな...」





    クリスタ「...取り敢えず...」





    クリスタ「ジャン、交代よ」





    「!?」





    ジャン「ハァ..ハァ...あぁ、わかった」





    スタスタ





    ライナー「(今日はやけに素直だな...それくらいマルコにやられたのか...)」





    クリスタ「本当は入れたくなかったけど...」





    クリスタ「アルミン」





    アルミン「は、はい!」





    アルミン「(本当は入れたくなかったけど...か...)」





    クリスタ「なんでそうなのかって?」





    アルミン「えぇっ!?僕そんなこと言ってました!?」





    クリスタ「顔に出過ぎよ」





    クリスタ「...本当だったら...本当だったら...今日はエレンとアルミンを出すつもりだった...」





    クリスタ「けど...」ギュッッ





    クリスタ「あのコゾウノセイデスベテガブチコワシヨ...」ゴゴゴッ





    アルミン「ひぃっ!?」





    クリスタ「そうじゃなくて、私が思っているのはアルミンのミスディレクションとマルコのホークアイの相性のこと」





    アルミン「相性...ですか...」





    クリスタ「うん...」





    クリスタ「そもそも目っていうのはさっき言った通りイーグルアイやホークアイなど様々な種類があるの」





    クリスタ「1つはイーグルアイ、これは結構使える人もいる...全国大会に出てる学校の中で5人いれば多い方かな」





    クリスタ「そしてその能力は視覚を自由に変えられる能力」





    アルミン「視線...」





    クリスタ「イーグルアイは近くにいる相手を上から見たり色んな方向から見れるの」





    クリスタ「それで恐らくだけど...マルコの持ってるホークアイは...」





    クリスタ「コート全体を色んな方向から見れる、つまり視野がコート全体」





    ライナー「マジかよ...」





    コニー「通りでやりにくいと思ったぜ!!」





    クリスタ「だからこそ、アルミンのミスディレクションにはある意味天敵だと思うの」





    アルミン「なるほど...」





    クリスタ「だからと言って、弱点がないとも言えるわ」





    アルミン「え?」





    クリスタ「どこか必ず...穴があるはずよ」





    クリスタ「その穴を...第3Qの後半までに...見つけてきて頂戴」





    クリスタ「そして今回はバニシングドライブは使わないで」





    アルミン「...」





    コニー「はぁ!?何でだよ!!!あれがなかったら死ぬぞ!!!」





    アルミン「いいやクリスタ先輩の言う通りにするべきだと思うよ」





    コニー「はぁ?」





    アルミン「僕のバニシングドライブはエレンがいれば効果は抜群だけど...」





    アルミン「エレンがいない時は、効果は半分」





    アルミン「それに加えて、あのマルコって言う人のホークアイはコート全体が視野になってるんだ...意味はわかるだろ?」





    コニー「うっ...け、けどよ...大丈夫なのかよ...」





    アルミン「うん、第1Qを見て、僕なりに解析したし」





    コニー「そ、そうか...?」





    クリスタ「じゃぁ第2Qの残りはそれで行きましょ!」





    「はいッ!!!!!!」





  89. 89 : : 2014/12/15(月) 02:18:56








    スタスタ





    マルコ「!」





    敵モブ2「ん?どうした?」





    マルコ「...ジャンと11番が交代した」





    敵モブ2「...やっと切り札投入ってか...?」





    マルコ「いや...そう...かな...?」





    スタスタ





    ライナー「よし、頼んだぞ!アルミン!!」





    アルミン「はい!」





    モブット「ベルトルト、大変かもしれないが頑張ってくれ」





    ベルトルト「はい、慣れてますから大丈夫ですよ」





    ライナー「よっしゃ、第2Qで追い越すぞ!!」





    「おうッ!!!」





    パスッ





    ガシッ





    ベルトルト「一本集中!」ダムッダムッダム





    敵モブ2「(4番が出て...PGはこの7番になったか...)」





    パスッ





    ガシッ





    コニー「っしゃ!」パスッ





    マルコ「(! このパス!!)」





    パスッ!





    アルミン「...」





    ガシッ





    ライナー「っしゃ、ナイスパスだ!アルミン!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    観客「おぉぉぉおおおおお、出た出た!!東京調査の不思議なパス!!!」





    マルコ「...これが...あの...」





    敵モブ2「(おい...マジかよ...やっべぇ笑えねぇ...マジどっから出てきたよあのガキ...)」





    モーゼス「先輩!!一本集中ッス!!!!」





    マルコ「あぁ!」パスッ!





    ガシッ





    モーゼス「よし、うぉぉぉぉおおおおお」ダダダッ!





    マルコ「モーゼス!無理に行くと!!!」





    モーゼス「えっ」





    ドン





    バタンッ





    ピピーッ





    審判「チャージング!緑10番!!」





    モーゼス「すすすすすすすッ、すみませえぇぇぇえええええん!!!!」





    マルコ「ドンマイ」





    敵モブ2「ったく、マルコが注意したのにお前が聞かないから...」





    モーゼス「い、いや俺としてはですね...」





    敵モブ2「言い訳無用」





    ライナー「サンキュー、アルミン...立てるか?」





    アルミン「あ、はい」





    コニー「あっぶねぇよな...アイツちゃんと前見てるのかよ...」





    アルミン「い、いや...今のはわざと僕が当たりに行っただけだよ」





    コニー「え!?そうなのか!?」





    ライナー「(あぁッ、こういう時の馬鹿って...マジでイラつく...)」ナミダメ





    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「...」





    パスッ!





    マルコ「!」





    パスッ!





    マルコ「(ッ、アリウープ!?)」





    タタッ ドンッ!





    ガシッ





    ベルトルト「ッ」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





  90. 90 : : 2014/12/15(月) 02:19:08










    観客「おぉ、すげぇはえぇ!!」





    ベルトルト「ナイス、アルミン」





    アルミン「先輩こそナイスダンクでしたよ」





    マルコ「(決して彼が出てくることが予想外なわけじゃない...けど、対策は何もできていない...)」





    マルコ「(こっちが何も対策が出来ていないことを上手く隠すためには...)」





    マルコ「モブ2!!」パスッ





    敵モブ2「ん?」ガシッ





    マルコ「...」コクッ





    敵モブ2「(マジかよ、そんな早く出していいの?)」





    敵モブ2「(まぁ従うけど...さッ!!)」スッ





    ライナー「なっ、まさかあんな所から!?」





    アルミン「ッ」





    ドンッ!





    シュッ!





    ベルトルト「(いや...これは...ただのシュートじゃ...)」タッタッタ





    ガタンッ!





    敵モブ3「リバウンド!!」





    モーゼス「うぉぉぉぉおおおおおおおおおお」ドンッ!





    ガシッ





    モーゼス「ふッ!」パスッ!





    ライナー「(パスが早い!?)」





    ガシッ





    キュッキュッ





    アルミン「!」ダッ





    ライナー「(まさか...マルコの奴...)」





    ドンッ





    アルミン「クッ!!」ドンッ





    マルコ「...ふっ!」シュッ





    ジャン「...あいつ...」





    スパッ ダムッダムッダムダム





    ジャン「なんで...なんで...」





    マルコ「ふぅ...良かった」





    ジャン「スリーが...打てるんだよ...おい....」





    ベルトルト「(確かに予想外なことだ...だが決定的なチャンスだ!!)」スッ





    ベルトルト「速攻ッ!!」





    パスッ!





    バシンッ!





    ベルトルト「ッ!?」





    マルコ「悪いね、ベルトルト」





    ベルトルト「(まさか...あの攻撃の本当の意味って...)」





    パスッ!





    ドンッ!





    モーゼス「うぉぉぉぉおおおお!!!」ガシッ





    スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    クリスタ「はめられた...」





    クリスタ「あの攻撃の真意は...」





    クリスタ「一度長距離スリーを放ち、リバウンドで取り、すぐに後ろに下げてスリーポイントエリアから打つ...」





    クリスタ「そして、遠目からのスリーには弱点がある...」





    クリスタ「それが速攻だが、相手は中央に集まり、体制が完全に整えられていた...」





    クリスタ「そして、相手が速攻のパスを出したボールをスティールし、連続攻撃...」





    ジャン「(それに今はリバウンドのスペシャリスト...エレンが不在)」





    エレン「(ならばベルトルト先輩がリバウンド取れば良いと思う...が、ベルトルト先輩は直前まで攻めていて守備までに時間がかかっていたため...)」





    エレン「(リバウンドが...出来なかった...)」





    敵モブ2「(実際、俺のスリーで入りゃいいけど、今までに入ったデータがない)」





    敵モブ2「(けど、俺はあくまでパス...みたいなもんで本命はマルコだ)」





    敵モブ2「(あいつは普通のスリーはまるっきしダメなんだが、相手がある条件ならば...出来る)」





    「(それが...)」





    「(身長がないディフェンスだった場合のみ...)」





    タッタッタ





    マルコ「ナイスパスだったよ!モブ2!」





    敵モブ2「はっ、よく言うぜ!悪党!!」





    敵モブ2「(ホント...こいつが敵じゃなくてよかったよ...)」





  91. 91 : : 2014/12/15(月) 23:46:55









    パスッ





    ガシッ





    モブット「切り替えろ!!」





    ダムッダムッダム





    パスッ





    ガシッ





    ライナー「(そうだ、まだ負けたわけじゃない...)」チラッ





    パスッ





    パスッ!





    マルコ「(クッ、またあの11番か...!!)」





    ガシッ





    コニー「ナイス!アルミン!!」





    ダムッダムッダム





    モーゼス「...」スッ





    コニー「おらよッ!!」パスッ





    モーゼス「(そこは!?)」





    パスッ!





    マルコ「(ッ、またあの11番!!)」





    ガシッ





    ライナー「よっしゃ、ナイスパスだ!!」スッ





    ドンッ





    敵モブ2「舐めんなッ!!!」





    ライナー「(ッ!? こいつ...いつの間に居やがった!!)」





    ドンッ!





    ライナー「(何とかここで...上手く...外す!!)」シュッ!





    敵モブ2「(チッ、ループが...たけぇ...!!)」スッ





    カスッ





    ライナー「(くそッ!!)」





    ガタンッ





    ドンッ!





    ガシッ





    スタッ





    ベルトルト「...」キュッ





    モーゼス「(止める...)」スッ





    ドンッ!





    モーゼス「(直接来た!!)」ドンッ!





    スッ





    モーゼス「うぉぉぉおおおおおおお」スッ





    ガシッ!





    ベルトルト「(うっ、届いたか...けど!!)」スッ





    モーゼス「(えぇッ!?今完全にダンク行く流れだったのにィ!?)」





    パスッ





    ガシッ





    ライナー「(今度こそぜってぇ!!)」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    「ワァァァアアアア」





    ライナー「っしゃ!こっちも負けてられないぜ!!」





    マルコ「(やるね、ベルトルトにライナー...けど、君らのデータももう揃った...もう時期が寿命だね...ふふっ)」ニコッ





    敵モブ2「なに点取られたのにニコニコしてんだよ、変態か」





    マルコ「あぁごめんごめん、さ彼らのデータも揃ったから...そろそろ行こうか」





    敵モブ2「あぁ、行くか」





    ダムッダムッダム





    マルコ「ここ一本、集中しよう!!」





    ダムダムダムッ





    マルコ「ッ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    ライナー「(こいつら何か仕掛けてくる!!)」





  92. 92 : : 2014/12/15(月) 23:47:07










    パスッ!





    ガシッ





    敵モブ2「おうおう、ナイスパスだぜ」ダムッダムッダム





    ライナー「(どうするか...残り時間4分とちょっとか...よし、ここは...)」





    ダッ!





    ライナー「(攻めるしかねぇ!!)」スッ





    クルッ ダムッ





    ライナー「(くそっ、まだだ!!)」ダッ!





    クルッ ダムッ





    ライナー「(んの野郎ッ...腹が立つぜッ!!)」ダッ!





    敵モブ2「(あ~...データ通りだ...顔に出すぎだよ...)」





    敵モブ2「(よし、そろそろ行くぜッ!!)」ダッ!





    ライナー「ッ」





    「抜いたぁぁぁああああ!!!!」





    ダムッダムッダム





    敵モブ2「おらッ、マルコ!!」パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    コニー「アルミン!行くぞ!!」ダッ!





    アルミン「うん」ダッ!





    ダムッダムダムッ





    コニー「オラァ!!!」ダッ!





    ベルトルト「コニー!!ダメだ!!行くな!!!」





    ダムッ キュッ クルッ





    コニー「いっ、しまっ」





    アルミン「ッ!?」





    ドカッ バタンッ!





    ピピーッ





    審判「レフリータイム!!!」





    タッタッタ





    審判「大丈夫か、11番と12番!!」





    コニー「いっててて...」ズキズキ





    アルミン「ご、ごめん!コニー!!」





    審判「立てるか!?」





    ライナー「大丈夫か、アルミン!コニー!!」





    コニー「わ、悪いな...アルミン...」





    アルミン「僕の方こそ...見てなかった...ごめん...」





    ベルトルト「(いや見てなかったはずがない、直前までお互いの息をあわせるためにアイコンタクトをしたはず...)」





    ベルトルト「(それを混乱させるように...二人を踊らせたのは...マルコだ...)」





    コニー「いってぇ...」





    ライナー「無茶するな」





    スタスタ





    ジャン「大丈夫か、コニー」





    審判「捻挫をしている...交代をしなければ危ない」





    コニー「えっ」





    ジャン「...コニー、交代だ」





    コニー「...クソッ...」





    スタスタ





    クリスタ「コニー、足見せて」





    スッ





    クリスタ「...この試合は無理そうね...」





    コニー「ッ...すみません...」





    クリスタ「仕方ないわ、事故だもの」





    ジャン「じゃぁ、そのまま俺が入る」





    クリスタ「えっ、でも...」





    ジャン「もう大丈夫だ」





    クリスタ「...ホント?」





    ジャン「あぁ、それにこの1年坊のためにも逆転しねぇといけねぇしな」





    コニー「...ジャン先輩...お願いします...」





    ジャン「任せろ」





    ビーッ





    審判「東京調査高校、選手交代です。12番に代わり4番です」





    スタスタ





    マルコ「!」





    ジャン「スゥーッ...ハァーッ...」





    ジャン「しゃっ」パンッパンッ





    ジャン「待たせて悪かったぜ」





    ライナー「ジャン!もう大丈夫なのか?」





    ジャン「あぁ...時分で振り返ってみて...吐き気がするよ」





    ベルトルト「けど、どうする...さっきの事故は多分マルコがやったものだよ」





    ジャン「...俺が...止める」





    「えっ!?」





    ジャン「あいつには...目があるとか...何とか言ってたが...それなら...俺にだって...」





    ジャン「あいつにあって、俺にねぇはずがねぇ!!!!」





    ライナー「...あぁ、頼んだぜ!!キャプテン!!」





    ベルトルト「マルコは任せたよ」





    モブット「他は任せろ」





    ジャン「お願いします!」





    アルミン「...」





    ジャン「おい、アルミン!」





    アルミン「ッ、え、あ、僕?」





    ジャン「そうだよ、お前しかいねぇよ」





    ジャン「気にすんな...とは言いにくいが気にするくらいならプレイで挽回しろよ」





    アルミン「! はい!!」





    ジャン「っしゃ、第2Q残り3分...ぜってぇ追い返すぞォ!!!!」





    「おうッ!!!!!!!」





  93. 93 : : 2014/12/16(火) 00:07:17









    ビーッ





    審判「第2Q終了です。これより10分間のインターバルに入ります!!」





    スタスタ





             東京調査高校 46対58 関東憲兵高校





                ロッカールーム





    ガンッ!





    ジャン「クソッ!!」





    ライナー「ジャン、落ち着け」





    ジャン「(落ち着いてられっか...あんなにも...差があるなんて...見せつけられたら...クソッ、自分に腹が立つぜッ!!!!)」





    クリスタ「...」





    アルミン「...僕に案があります...」





    「えっ!?」





    アルミン「けど、この作をやるためには...ジャン先輩」





    アルミン「あなたの力が必要です」





    ジャン「...あぁ、今あいつに勝てるなら...なんだってやってやりゃ...」





    アルミン「ありがとうございます!」





    ライナー「それで、作ってなんだ?」





    アルミン「結構無茶なことなんですが...」





    ・・・





    「えぇっ!?」





    敵モブ2「おまっ...マジで言ってんの?」





    マルコ「うん、本当だよ」





    モーゼス「け、けど...ミスなんちゃらって止める対策はないって結果じゃ...」





    マルコ「いや...見つけたよ...」





    敵モブ2「なんだよ、もったいぶらないで早く言えよ」





    マルコ「まぁ...あの11番を僕がマークする」





    ・・・





    「ッ...」





    ライナー「ホントに...それでマルコのホークアイが崩れるのか...?」





    アルミン「ですからさっき言った通り、これはジャン先輩のアレを完成させないといけません」





    ライナー「とは言ったものの...大丈夫なのか...?」





    ジャン「あぁ、任せろ...絶対完成させてみせる」





    ベルトルト「...それで...もしジャンのアレが完成してなかったら...どうするの?」





    アルミン「マルコさんは僕が引きつけます」





    ジャン「ッ」





    モブット「引きつけるって言ったって...そんなこと出来るのか?」





    アルミン「僕のミスディレクションは皆さんもご存知のように、40分フルじゃ使えません」





    アルミン「それはなぜかと言うと、影がどんどん濃くなっていくから...」





    アルミン「それに加えてマルコさんのホークアイはコート全体が見える...」





    ライナー「ってことは...逆にお前のリスクを利用するってことか?」





    アルミン「はい、まだ確証はありませんがそろそろマルコさんは手を打ってくると思います」





    ライナー「確かに...マルコならこのインターバルで体制を整えてきそうだな...」





    クリスタ「よし、それじゃぁアルミンの案を使いましょ」





    「はいッ!!!」





    ビーッ





    スタスタ





    マルコ「...ジャン」





    ジャン「マルコ...」





    マルコ「...」





    ジャン「...俺は...俺だけの目を...扱えるようにしてみせる...この試合でなッ!!」





    マルコ「...君だけの目か...ふふっ、面白い...受けて立つよ」





  94. 94 : : 2014/12/16(火) 01:45:47









    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「行くぞお前ら!!」





    ダムダムダムッダムダム





    マルコ「じゃぁ早速...君言う自分だけの目を...見せて貰おうか...」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(考えるな...感じろ...心の目と...身体目を...一体化させるんだ!!!)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(クソッ、まだダメなのかよ!!!)」





    パスッ





    バシンッ





    マルコ「よし!!」ダッ!





    ジャン「くそっ!!」ダッ





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ





    シュッ





    スパッ ダムッダムダム





    「おぉぉぉぉぉおおお!!!!」





    ジャン「ちきっしょう...」





    ライナー「ジャン、まだ終わったわけじゃねぇんだ!!次だ次!!」





    ジャン「...あぁ!!」ダッ





                第3Q 残り7:18





    ダムッダムッダム





    ジャン「ッ!!」





    ジャン「(くそっ、まだなのかよ!!!!)」





    バシンッ





    ジャン「なっ!?」





    ダムッダムッダム





    マルコ「ふっ」シュッ





    スパッ ダムッダムダム





              東京調査高校 55対67 関東憲兵高校





    ダムッダムッダム





    マルコ「...ッ!!」ギラッ





    マルコ「ッ!!」スッ





    ジャン「ッ」ダッ





    マルコ「」キュッ





    ジャン「!?」





    パスッ





    ガシッ





    ダムダムッ





    ドンッ





    ガシャンッ ダムッダムダム





  95. 95 : : 2014/12/16(火) 01:45:56










                残り 00:28





    ジャン「ハァ..ハァ...ハァ..ハァ...」





    ライナー「(まじぃぞ、ジャン...!!)」





    アルミン「ハァ..ハァ...」ダッ





    キュッ





    アルミン「ッ」





    マルコ「君には好きにさせないからね...」





    ライナー「(マルコの野郎、俺らの作戦を知ってて...)」





    アルミン「クッ...」





    ダムッダムッダム





    アルミン「僕何かに付いてていいんですか...?」





    マルコ「あぁ...うん、大丈夫」





    マルコ「ジャンはきっと...この試合では目を使えるようにはならないから...」





    アルミン「...」





    マルコ「君を止めてしまえば、彼らの負けは確定だ」





    マルコ「残念だったのが...今日不在のエース」





    マルコ「彼を止めるためにいくつもの作を練ってきたんだけど...無意味だったようだね」





    マルコ「どうして彼がベンチにすらいないのかはわからない...けど、もし僕らを過小評価しててこの結果だったら...」





    マルコ「裏目に出たようだね」





    アルミン「...」





    アルミン「2つ...反論させてください...」





    マルコ「え?」





    アルミン「1つ目はあなた達を過小評価してると...おっしゃってましたが...」





    アルミン「そんなことないですよ、僕らは今日のためにおよそ1ヶ月半...合宿してましたから...」





    アルミン「そして2つ目...ジャン先輩は目を完成させられない...と言ってましてね...」





    マルコ「うん、僕の見る限り...今日の彼は動きが悪い」





    マルコ「確かにジャンはドリブルが得意で、足も早くて...そして...」





    マルコ「指揮官に向いていると思う...」





    マルコ「けど、それだけじゃPGはやってられないよ...僕だって...血反吐吐くほど練習してきたんだ...」





    マルコ「それでも、今のジャンでは...僕に勝てないと思うよ」





    アルミン「...そうですか...」





    アルミン「...あ、あともう一つ」





    アルミン「ジャン先輩は確かに短気で...現実感を優先する人で...正直者だから...思ったことをすぐ口にしてしまって...」





    アルミン「時々...僕も...面倒くさい人だなと...思ったこともあります...」





    アルミン「ですが...」





    アルミン「先輩は...人一倍...負けず嫌いな方です...」





    アルミン「それも...ある後輩には...ね」





    マルコ「...?」





    アルミン「今日...うちのエースが不在なのには変わりはありません」





    アルミン「しかし、彼はちゃんと...僕達と戦っていますよ...」





    マルコ「...ッ」





    アルミン「エレンは...僕らのヒーローですから...」





    「オラーッ!!!東京調査高校男子バスケ部ッ!!!!!」





    マルコ「ッ!?」チラッ





    「なァにやってんだよッ!!!!俺のいない所で終わったりしないとかほざきやがったくせに!!!!!」





    「カッコつけて、自分のプライド守ってるんじゃねぇ!!!!!!」





    「戦えッ!!!!!!」





    アルミン「...彼は僕らの背中を押してくれるんです...それが...どんなピンチの時でもッ!!」





    ダッ!





    マルコ「ッ、しまった!!」ダッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「(アイツ...うるっせぇな...試合中だっつぅのに...)」





    バシンッ





    ジャン「ッ!?」





    ダムッダムダム





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!白ボール!!」





    ビーッ





    審判「ハーフタイム!」





  96. 96 : : 2014/12/16(火) 02:12:54










                ベンチ





    クリスタ「皆...」





    ジャン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ...」





    ジャン「(ちくしょう...頭がクラクラしてきた...なんだ...?もうお前は諦めちまったのかよ...)」





    ジャン「(あ~ぁ...あっけねぇ...こんな形で終わるのかよ...)」





    ジャン「(やっぱ...あいつには敵わねぇや...)」





    「おい!!馬面ッ!!!!」





    ジャン「ッ」





    エレン「てっめぇ!!何一人で落ち込んでるんだよ!!!」





    エレン「落ち込んでる暇があったら、どうやって勝つか考えろ!!!」





    ジャン「(うるっせ...そんなことはわかってるよ...)」





    ジャン「(誰しも...お前みたいに...バスケ馬鹿にはなれねぇんだよ...)」





    ジャン「(中学の頃は...アイツラが一緒に...打倒キセキの世代を目指してたから...流れにそって...俺も参加した)」





    ジャン「(けど...現実は違った...勝てるわけがねぇんだ...あんなデっけぇ壁なんて...乗り越えられるわけがねぇ...)」





    「ン坊...ジャン坊!!」





    ジャン「ん...って何でおふくろがいるんだよ!!!!」





    ジャン母「ジャン坊...さっきから呼んでるのに気づきもしないで...」





    エレン「お前のこと...すげぇ応援してたんだぞ?」





    ジャン「なっ...なんで来たんだよ!!こんな負け試合の時にッ!!!!!」





    ジャン母「ッ、じゃ」





    エレン「馬鹿野郎ッ!!!!」シュッ





    バコンッ





    ジャン「いっつ...なにしやがる!!!」





    エレン「それはこっちのセリフだ!!非現実主義者がァ!!!」





    ジャン「はぁ...?俺が非現実主義者だと...?ハッ、俺は誰よりも現実を見てる!!」





    エレン「見てねぇよッ!!!」





    ジャン「...はぁ?」





    エレン「この中で一番現実から逃げてるのはてめぇじゃねぇか!!!!!」





    ジャン「ッ」





    エレン「負け試合?っざけんじゃねぇ!!今は確かに負けてるかもしれねぇ」





    エレン「だがな、最初から諦めてるようじゃ勝てる試合も勝てねぇよ!!!!」





    エレン「そうやって自分の言い聞かせてるんだろ?現実は違った...やっぱ俺達は弱い...ってな」





    エレン「そんなのはお前一人だけだ!!!!」





    エレン「負けるのが辛いってのは...一番知ってるのは...お前だろ、ジャン」





    ジャン「ッ...」





  97. 97 : : 2014/12/16(火) 02:13:02









    ジャン母「...ふふっ」





    ジャン母「良かったわね、ジャン坊!」





    ジャン「ッ...おふくろ...」





    ジャン母「こんな立派なチームメイトを持って...」





    ジャン「...」





    ライナー「ふっ、エレンばっかにいい格好させてられないな」





    ジャン「ライナー...」





    ベルトルト「うん、まだ最後の第4Qがあるからね」





    モブット「あぁ...こんなところで...終わりたくねぇ!!」





    アルミン「それに...まだ目標である、打倒キセキの世代を達成してませんし」





    ジャン「お前らまで...」





    クリスタ「ジャン!」





    ジャン「ッ」





    クリスタ「頼んだわよ!チームのキャプテン!東京調査のPGは...あなただけよ!!」





    ジャン「...」





    ビーッ





    スタスタ





    ライナー「アルミン、第4Qは俺に出せ...全部スリーで決めてやる」





    アルミン「はいッ!頼みましたよ!!」





    ベルトルト「さっ、逆転するよ」





    モブット「今度は俺がダンクをお見舞いしてやるぜ」





    スタスタ





    ジャン「...」





    ジャン母「ジャン坊!ジャン坊!!」





    ジャン「んだよ...クソBBA...」





    ジャン母「この試合勝ったら...あんたの好きなオムオムたくさん作ってあげるからねッ!!」





    ジャン「ッ...うるっせ...この...くそ...おふくろ!!」ダッ





    ジャン母「頑張るだよ?」





    エレン「あの野郎...お母ちゃんのことをクソBBAって...」





    ジャン母「エレン君、ありがとう」





    エレン「え、いや俺はなんにも」





    ジャン母「あの子は生意気ですぐ怒りっぽくなるけど...頼りになる時はすごく頼りになるんですよ」





    ジャン母「今後共あの子をよろしくお願いします」ペコリ





    エレン「大丈夫っすよ...ジャン先輩はあれでも俺らのキャプテンですから」





  98. 98 : : 2014/12/16(火) 02:31:35








    スタスタ





    ジャン「...なぁお前ら...」





    ライナー「ん?どうした...?」





    アルミン「何か...案でもあるんですか?」





    ジャン「...このままじゃマルコ一人で...俺らは負けちまう...」





    ジャン「キセキの世代のリヴァイみたいな奴がいれば楽にひっくり返すことができるが...」





    ライナー「...?何が言いたい?」





    ジャン「つまりだな...まだすべてがすべて...終わってねぇってことだよ...」





    アルミン「ッ」





    ジャン「...あいつを止めるには俺の目が必要だってこてゃわかってる...」





    ジャン「だが...オレ一人ではこの目は完成出来ねぇ...」





    ジャン「...すまねぇが...俺の目を完成させるために...協力してくれ...なんつってな...」





    アルミン「...ホークアイを止めるために出した作は僕のミスディレクションが必要と言いましたがさっき試した結果だと僕だけでは無理でした」





    ジャン「マジかよ...ははっ...そりゃおっかねぇな...」





    ライナー「お前...本当にジャンか...?」





    ライナー「俺の知ってるジャンは自分のことしか考えてない人間のはずだが...さっきのエレンの演説で...頭逝っちゃったのか?」





    ジャン「し、失礼な奴だな...俺がせっかく協力しようって言ってるのに...」





    ジャン「俺はただ...もう胸が焼ける思いで...後悔がしたくないだけなんだよ...」





    ジャン「俺は...俺は...」





    ジャン「俺には今何をするべきかわかるんだよ!!そして、これが俺らの選んだ道だ!!力を貸せ!!お前ら!!!」





    アルミン・ライナー「ッ」





    ・・・





    アルミン「僕が...僕がジャン先輩の落としたセカンドボールを全力で拾います!彼らはスピードの早い選手が少ないです」





    アルミン「僕がミスディレクションを使って、セカンドボールをいち早くパスします」





    ライナー「けど、もしマルコにマークをされたらどうする?」





    アルミン「その時は...奥の手を...使います」





    ライナー「奥の手?」





    ジャン「ッ」





    アルミン「確かにマルコさんのホークアイでは僕のミスディレクションと相性が悪いです、ですが...【イグナイトパス】を使えば...関係ないです」





    ライナー「そうか...へっ、ついでにマルコが汗で地面をすべることに期待してみるか!!」





    ジャン「アルミン...お前はいつもエレンにベタベタしてて気持ち悪いと思ってたけど、やる奴だとは思ってたぜ」





    アルミン「え...あ、あぁどうも...けど、気持ち悪いって酷いですよ...」





  99. 99 : : 2014/12/16(火) 03:07:32








    ダムッダムッダム





    ジャン「」チラッ





    アルミン「」コクッ





    アルミン「」チラッ





    ライナー「」コクッ





    バーッ





    マルコ「ッ?」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(いいかお前ら、さっき言った通りだぞ?少しでも長く注意を引いてくれ...)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(俺が...目を完成させるまで...出来るだけ長く時間を稼いでくれ...)」





    ジャン「(奴〔マルコ〕の足止め、つまりスクリーンが成功したなら十分以上)」





    ジャン「(ただし...無茶はしてくれるな?完全に止めろとは言わん!!)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「」スッ





    マルコ「ッ」





    アルミン「!」





    ジャン「ふっ!!」ダッ!





    マルコ「ッ!!」ダッ!





    ジャン「クッ」パスッ





    ガシッ





    マルコ「ッ!」ダッ!





    アルミン「ッ」ダッ





    バシンッ





    アルミン「うぁっ!?」





    ダムッダムッ





    ガシッ





    アルミン「まだだ!!」





    マルコ「クッ」スッ





    バチンッ!





    アルミン「ッ!?」





    タッタッタ!





    ジャン「アルミン!!」





    ガシッ





    マルコ「(こっちか!!)」スッ





    ジャン「(こいつ...視野の広さが尋常じゃねぇ!!)」





    キュッ





    ジャン「(意識が...意識が甘かった!!)」





    マルコ「ッ!!」ダッ





    ジャン「ふっ!!」クルッ





    ダムッ





    ジャン「ッ!?」





    マルコ「」スッ





    ジャン「(こいつ...いつの間に...)」





    ライナー「ジャン!!」





    ジャン「(クッソ!!もう逃げられねぇ!!この流れを渡しちまえば終わりだ!!!)」





    アルミン「...」チラッ





    マルコ「(これで終わりだッ!!)」ダッ!





    アルミン「ジャン先輩!!」ダッ!





                エレン「負けるのが辛いってのは...一番知ってるのは...お前だろ、ジャン」





    ジャン「ッ」





    ジャン「(負けたくない...もう後悔なんてしたくない...嫌だ...負けるのは...負けたくねぇ...)」





    ジャン「(こんなところで...終わりたくねぇッ!!!!!!!!)」





    ギラッ





    マルコ「ッ!?」





    ジャン「(...!? 見える...見えるぞ...俺が今...どこにいるか...マルコが...どこにいるのか...)」





    ジャン「(自由自在に...見える...)」





    ジャン「(これが...俺だけの目だァ!!!!!)」ギラッ





    パスッ!!





    マルコ「ッ、そんなところ...!?」





    ダッダッダ!





    アルミン「うぁぁぁぁああああッ!!!」スッ





    バコンッ!





    ガシッ





    マルコ「なっ!?」





    ライナー「ッ、ナイスパスだァ!!アルミン!!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    「...うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお、すっげぇパスだぁぁぁぁあああああああ!!!!!」





    ザックレー「ふっ...ついに完成したな...馬面」





    ザックレー「(お前は並のPGは視野は広くないものの、ドリブラーに必要なスピード力・ハンドリング力・フェイクの上手さを持っている)」





    ザックレー「(それにPGに必要な指揮力も...持ってやがった)」





    ザックレー「(目を手にする物は...視野の広さが問題なんじゃねぇ...)」





    ザックレー「(見たものを受け入れられる物が...得られる目だ)」





    ザックレー「(そしてお前は手にした...他でもなく...自分の目をな...)」





    ザックレー「(羽ばたけ...【ペガサス・アイ】よ)」





  100. 100 : : 2014/12/17(水) 15:20:56









    「ワァァァァアアアアアア」





    マルコ「(え...ちょ、ちょっと待て....)」





    マルコ「(まさか...ジャン...君は...目を...?)」





    敵モブ2「(何をやったか知らねぇが!!)」スッ





    パスッ





    敵モブ2「おい!!マルコ!!!!」





    マルコ「ッ」





    バシンッ





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    ジャン「ふっ!!」スッ





    シュルッ ダムッダムダム





    「おぉ、連続得点ッ!!!」





    敵モブ2「おい、マルコ!!どうしちまったんだよ!!」





    マルコ「す、すまない!ボールを!」





    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    マルコ「(そんな馬鹿な...いや、落ち着け...今は動揺している場合じゃない...試合に集中しろ!!)」





    ダムッ





    キュッ





    ジャン「...」





    マルコ「ジャン...君はいつ目を手にしていたんだ...」スッ





    マルコ「ッ!!」ギラッ





    マルコ「(そこだ!!)」ダッ!





    ダッ!





    スッ





    マルコ「ッ」キュッ





    ジャン「どうした...マルコ」





    マルコ「!」





    ジャン「まだ勝負は終わってねぇぞ...」





    マルコ「クッ」  バシンッ!





    マルコ「ッ!?」





    アルミン「ッ!!」パスッ!





    ガシッ





    ベルトルト「よし!」





    ダムッダムッダム





    敵モブ2「舐めんな!!!」ダッ





    ベルトルト「」チラッ





    ジャン「」チラッ





    パスッ!





    敵モブ2「(アイコンタクトしてるの...バレバレなんだよッ!!!!)」キュッ





    ダッ





    ガシッ





    ダムッ





    敵モブ2「ッ」





    ジャン「ッ!!」ダッ!





    敵モブ2「(ドリブルか...だがおせぇよ!!)」スッ





    キュッ! ダッ!





    敵モブ2「(なっ!?)」





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ





    ドンッ!





    ベルトルト「うぉぉぉぉおおお!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    「おっほぉー!!!!もう東京調査の連続攻撃が止まんねぇッ!!!!!!」





    ミカサ「...すごい...」





    エレン「...あぁ、すげぇ」





    ジャン母「ふふっ、あの子がバスケの試合で楽しそうにしてるのって何年ぶりかしら」





    エレン「楽しそうにしてる?」





    ジャン母「えぇ、中学以来かしら...あの子の同い年にあなたによく似た子がいてねぇ...」





    エレン「俺に似た?」





    ジャン母「はい...ですが、ある日突然事故で亡くなっちゃって...」





    エレン「...」





    ジャン母「それ以来あの子がバスケの試合で楽しそうにしてることはなかったんです...」





    ジャン母「ですけど、今日あなたのお陰でまたあの子の楽しい姿が見れました...本当にありがとうございます。」





    エレン「え、あ、いや...俺は特になんも...」





    ジャン母「それから...あの子をこき使ってやってください」





    ジャン母「あれでも気の利く子ですから」





    エレン「...ふっ」ニッ





    ジャン母「あぁ、そうそう!それからあなたがミカサちゃんね?」





    ミカサ「え?あ、はい」





    ジャン母「あの子いつもあなたの話をしていましてねぇ」





    ミカサ「え、え?」





    ジャン母「本当に可愛い子なのね!」





    ミカサ「は、はぁ...」





  101. 101 : : 2014/12/17(水) 15:38:13









    ビーッ





    ライナー「ッ...勝った...」





    アルミン「ふぅ...良かった」





    「オォォォォォオオ」





    審判「それでは整列してください」





    サッ





    審判「72対68で東京調査高校の勝ち...お互いに礼!」





    「ありがとうございましたッ!!!!」





    スタスタ





    ジャン「ッ」





    マルコ「ありがとう、ジャン」スッ





    ジャン「...あぁ、こっちこそありがとう」スッ





    ギュッ





    マルコ「ライナーもベルトルトも...すっごい強くなったね」





    ライナー「いやお前達も強かったぞ」





    ベルトルト「うん」





    マルコ「...これで...事件について清々しい気分で調べられるよ...」ボソッ





    ジャン「はぁ?何か言ったか?」





    マルコ「え、あぁ、何でもない...頑張ってね!ジャン!!」





    ジャン「当たり前だろ」





    マルコ「...僕の分までバスケを楽しんでくれよ」ニコッ





    ジャン「ハァ?何言ってるんだよお前」





    マルコ「いや...何か...これでジャンや皆に会うのが...最後な気がして...さ」ウルッ





    ジャン「な、泣くことねぇだろ!!しかも、もう会うこともないってどういうことだよ!!」





    マルコ「い、いや...何でも...ない...うん」





    ジャン「何隠してるんだよ...俺達親友だろ?何でも言えよ」





    マルコ「ッ」





    マルコ「...ううん、何でもないんだ!本当に...」





    ジャン「てめぇ、まだ隠すつもりかよ!!」





    マルコ「...そ、そう!僕らの学校関東憲兵高校は2年の冬で終わりなんだ!」





    ジャン「は...?」





    マルコ「3年の春からは皆受験勉強があってね...」





    マルコ「そういうわけだからさっ!」





    ジャン「んだよ...それ」





    ジャン「おまっ、まさかそれが理由で俺を追っ払ったのか!?」





    マルコ「えっ、あ、う、うん!そうだよ!!ジャンにはバスケが必要かと思ってさ!!」





    ジャン「余計なお世話だ!!」





    「ホラーっ!!そこっ!!もう行くよ!!!」





    ジャン「お、おうっ!!」





    ジャン「じゃぁな、マルコ」





    マルコ「うん」





    ジャン「まぁ受験終わったらまたバスケやろうな」





    マルコ「ッ...うん...うん...絶対やろうッ!!」ニコッ





    ジャン「じゃぁな、次の試合2回戦見てろよ!」





    マルコ「うん...ずっと見守ってるよ...君のことを」





    スタスタ





    マルコ「さよなら...ジャン...」





    キュッ





    ジャン「ん?何か言ったか...って、もういねぇし」





    クリスタ「ジャン!ほら!早く行くよ!!次の試合の学校の邪魔になっちゃうよ!!」





    ジャン「あぁ、もうッ!!わかってるっつの!!!」





  102. 102 : : 2014/12/17(水) 16:01:40









                  ロッカールーム





    コニー「いやぁー、一時期はどうなるかと思ったぜ!!」





    モブット「それもこれもジャンの目が完成したお陰だな!」





    コニー「ん?どうしたんすか?あんまし嬉しくなさそうっすね!!」





    ライナー「いや嬉しいんだが...」





    ベルトルト「うん、次の相手だね」





    コニー「次の...相手...?」





    ジャン「バーッカ、嬉しいに決まってんだろ」





    コニー「あ、うm」





    ジャン「てめっ、ぶっ殺すぞ」





    コニー「次の相手って?」





    ジャン「俺達の2回戦の相手のことだよ」





    コニー「あ~そういうことか!」





    ジャン「クリスタ」





    クリスタ「わかってるよ、さて今日はそのまま帰らずに」





    コニー「またお好み焼き食いに行くんすか!?」ワクワク





    ガシッ





    クリスタ「誰がそんなこと言った?え?」ピキピキ





    コニー「言ってません!言ってません!言ってません!!」





    ガチャッ





    エレン「おいーっす、おつかれっす」





    ・・・





    エレン「あ、あれ...お呼びじゃねぇ...か...?」





    バッ





    エレン「えっ!?」





    ガシャンッ





    エレン「いててててててっててててってってってええ!!!!!」





    クリスタ「アンタネェ...マジナンナノ...ナメテンノ?」グイグイ





    エレン「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」バタバタ





    ジャン「ほいじゃ、2階の観客席に行ってきまーす」スタスタ





    エレン「えっ、なに!?帰らねぇの!?」





    グイグイ





    エレン「あ”っ、ちょっ、待て待て待てぇぇえええええ」





    バタンッ





    クリスタ「さてと...2階の観客席にいるからね、さっさと来なさいよ」





    ガチャッ





    ミカサ「エレン...?どうしたの?」





    エレン「な、なんでもねぇ...よ」ナミダメ





  103. 103 : : 2014/12/17(水) 16:48:00









                観客席





    スタスタ





    コニー「この試合ってどことどこ?」





    アルミン「関西調査高校と名古屋・シーナ学院だね」





    コニー「おぉ、俺関西調査高校知ってるぞ!」





    スタスタ





    エレン「ったく、容赦ねぇな...」ヒリヒリ





    アルミン「そりゃ自己管理出来てないのが悪いよ」





    エレン「だからって、俺まだ病人だぞ?」





    コニー「なぁなぁなぁ、エレンは関西調査高校知ってるか?」





    アルミン「(コニー、君だって知ってるんだからエレンが知らないはずがないよ...)」





    エレン「ん?どこだ?そこ?」





    アルミン「...」





    コニー「えっへー、マジで!?お前関西調査高校知らねぇの?」





    エレン「どこだよ、そこ」





    「キセキの世代がいるところだろうがァッ!!アホッ!!」





    エレン「ッ、キセキの世代!?」





    ジャン「ったく、んなことも知らなかったのかよ」





    エレン「うぐっ」





    ジャン「恥だ恥」





    エレン「ぐっ」





    コニー「バーッカ、バーッカ」





    エレン「コニー!!お前は関係ないだろ!!」





    コニー「嘘、バレた!?」





    エレン「当たり前だ!!!」





    ジャン「あぁ言うのを馬鹿って言うんだな」





    アルミン「そうですね」





    ピピーッ





    クリスタ「始まるみたいわね」





    エレン「なぁ、アルミン」





    アルミン「ん?」





    エレン「その関西調査に誰がいるんだ?」





    アルミン「...まぁ言わなくても見ればすぐわかるよ」





    エレン「はぁ?」





    「お願いします!!」





    スタスタ





    審判「」シュッ





    ドンッ!





    バシンッ





    ガシッ





    ジャン「ん、まずは名古屋・シーナからか」





    ダムッダムッダム





    パスッ





    ガシッ





    ダムダムッダムッ





    観客「おぉ、攻めるぜ!!名古屋・シーナ!!」





    名古屋・シーナモブ1「(キセキの世代がいるからって身を引くことはねぇ!!俺らだって必死に練習してきたんだ!!)」





    ダムッダムッダム





    ◯◯◯「ッ!!」ダッ!





    バシンッ!





    名古屋・シーナモブ1「なっ!?」





    ダムッダムッダム





    ◯◯◯1「◯◯◯2!!」パスッ!





    ガシッ





    ◯◯◯2「おうッ!!任せろ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    名古屋・シーナモブ3「舐めんなッ!!」ダッ!





    キュッ!





    名古屋・シーナモブ3「ッ!?」





    ◯◯◯2「ふっ」パスッ!





    ガシッ





    アルミン「...来るよ、エレン」





    エレン「!」





    「ナイスパスだ、◯◯◯2」スッ!





    ドンッ!!





    観客「なっ、おいおい!!ハーフエリアからやるつもりかよ!!」





    エレン・ジャン・ライナー・ベルトルト・コニー・クリスタ「ッ」





    シュッ!!





    名古屋・シーナモブ1・2・3・4・5「なっ!?」





    ライナー「(ど、どんだけループが高いんだよ...)」





    クリスタ「(それだけじゃない...これだけ高いと...心が...心が折れるわ...)」





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    「オォォォォォオオ」





    アルミン「キセキの世代...最強のシューター【エルド・ジン】さんだよ」





    エレン「...シューターか...」





  104. 104 : : 2014/12/17(水) 16:51:45










    クリスタ「(色々やばいわ...あの長距離スリー...)」





    ライナー「(だけど...だけど、なんだ?この違和感...)」





    ライナー「(あいつには...まだ何か隠しているような気がうするぞ...)」





    アルミン「わかったかい?エレン」





    エレン「...あぁ、今から楽しみになってきたぜ...」





    アルミン「...ふふっ、けど関西調査がここで負けたら意味はないけどね」





    エレン「負けるわけがねぇだろ...そんくらいお前もわかってるだろ?」





    アルミン「まぁ無いこともないけど...彼らが負ける確立は数%だってことは確かだよ」





    エレン「...だったらその数%になってやればいいんだよ...」ニヤッ





    エレン「よっしゃ、もうこうやってウズウズしてられねぇ!!ちょっと走りこんでくる!!!」ダッ!





    アルミン「えっ、ちょっ、エレン!?」





    ガシッ!





    エレン「ッ...」チラッ





    ミカサ「エレン...?どこに行くの?」ギロッ





    エレン「あ...いや...あの...ちょ~っと喉乾いたから飲み物を買ってこようかと...」アセ





    ミカサ「飲み物だったここにある...けど?」





    エレン「そ、そうか!!そうだったんだなぁ~、じゃぁ飲みに行ってきます...」





    ミカサ「なら私も行こう、私も丁度喉が渇いたから...」





    エレン「...はい」





                そして、第4Qの後半になった...





               関西調査高校 114対65 名古屋・シーナ学院高校





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ!





    ドンッ!





    シュッ!!





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    観客「すげぇ、あいつ今日も一本も落としてねぇよ?」





    観客「やっぱバケモンだ...」





    エレン「...なぁ、アルミン」





    アルミン「なに?」





    エレン「あのエルドって言う奴さ...最高何本入れたの?」





    アルミン「え、そんなことわかるわけないじゃないか」





    エレン「いや、知っとけよ!!」





    アルミン「いや...だって...」





    アルミン「エルドさんが外した所...一度も見たことがないから...」





    エレン・ミカサ・ライナー・ジャン・ベルトルト「ッ」





    ライナー「ま、マジなのか...?」





    アルミン「はい」





    ライナー「...」





    ピピーッ





    審判「名古屋・シーナ学院、タイムアウト!」





    スタスタ





    エルド「...!」





    アルミン「...」ペコリ





    エルド「...ふっ、そうか...次はお前とか...」





    ◯◯◯2「おい!エルド!!行くぞ!!」





    エルド「...あぁ」





    スタスタ





  105. 105 : : 2014/12/17(水) 18:11:34








    ビーッ





    スタスタ





    アルミン「ん...?」





    エルド「...」





    クルッ





    ユビサシ





    アルミン「!」





    エルド「(特別に見せてやろう、見とけ...アルミン!)」





    アルミン「...エレン」





    エレン「なんだよ」





    アルミン「それに皆さん」





    「?」





    アルミン「見ててください、エルドさん...何かを見せてくれます」





    ダムッダムッダム





    エレン「...なんであいつ後ろに下がってるんだ?」





    アルミン「多分それは...」





    パスッ!





    ガシッ!





    エレン「! まさか!!」





    アルミン「ッ」





    ドンッ!!





    シュッ!!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・クリスタ「ッ!?」





    ジャン「(ま、マジかよ...)」





    ライナー「(まさか...俺が感づいていたのは...これだったのか!?)」





    ベルトルト「...」





    クリスタ「さ、さすがにこれは...」





    スパッ!!!! ダムッダムッダムダム!!





    エルド「...ふっ」





    ◯◯◯2「ったく、エルドの野郎...急にアレを見せてたがるから何かと思ったが...」





    ◯◯◯1「まぁそういうことだろ」





    エルド「(アルミン...お前の選択が間違っていたことを...俺が次の試合で教えてやろう)」





    アルミン「...」





    ・・・





    ビーッ





    審判「試合終了、133対69で関西調査高校の勝ち!お互いに礼!!」





    「ありがとうございました!!」





    スタスタ





    クリスタ「これで次の2回戦の相手が決まったわね...」





    ジャン「ったく、次から次へと...」





    ライナー「試合日は来週だよな?」





    ベルトルト「うん、まだ対策は取れるよ」





    アルミン「...」





    エレン「...」スッ





    ミカサ「! エレン?」





    エレン「んだよ、早く寝て...風邪治さねぇとまた試合出させてくれないんだろ?」





    エレン「だったら今すべきことは風邪を治して...」





    エレン「来週までにあいつの対策を取ることだろ」





    ミカサ「...ふふっ、頑張ってね」





    エレン「あぁ、お前もそろそろ1回戦だろ?」





    ミカサ「うん、明日」





    エレン「俺は見に行けるかどうかわかんねぇけど、頑張れよ」





    ミカサ「うん、ありがとう」





    ジャン「っしゃ、次の関西調査高校戦に向けて...練習すんぞ!!」





    「おうッ!!!!!!」





  106. 106 : : 2014/12/17(水) 21:22:03









                一週間後





                 会場





    スタスタ





    アルミン「...エレン、また眠れなかったんだね...」





    エレン「うるせぇ」





    アルミン「...!」





    スタスタ





    エルド「...久しぶりだな、アルミン」





    アルミン「エルドさん...そうですね、久しぶりです」





    エルド「俺はお前がなんでその道を選んだのか...わからない」





    アルミン「...」





    エルド「...まぁいい、お前が選んだ道が間違いだってことを俺がこの試合で教えてやろう」





    「はぁ?俺らの道が間違ってるって?」





    エルド「...誰だ、お前」





    エレン「おいおい、もう忘れちまったのかよ」





    エレン「開会式の時に会ったじゃねぇかよ」





    エルド「...ふっ、覚えてないな...」





    「嘘つけぇ、本当は年みつに調べてたくせによぉ」





    エルド「...オルオ...お前そんな性格だから嫌われるんだぞ」





    オルオ「うるっせ、余計のお世話だ!!」





    アルミン「ッ!!」





    エレン「あ、あんたら...どうしてここにいるんだよ...」





    オルオ「あぁ?何か悪いのか?あぁ?」





    エルド「何喧嘩ふっかけてるんだよ」





    「落ち着け、オルオ!お前はそうやってすぐ喧嘩ふっかけるから友達も少ないんだろ」





    オルオ「うるせぇよ!!お前もいらねぇのこと言ってるじゃねぇよ!!」





    エレン「あんた...」





    「ん?おぉ、エレンとアルミンじゃねぇか!」





    グンタ「久しぶりだな、二人共!すっかり大物になりやがって」





    ジャン「グンタさんにオルオさん!?」





    グンタ「ん?おぉ!!ジャン!!」





    ジャン「は、な、なんで...二人が...?」





    グンタ「実は転校先が関西調査高校だったんだ、それでたまたま入部試験を受けたら受かっちまってな」





    ジャン「ってことは...」





    オルオ「あぁそうだよ、今日お前らとの相手は俺達だ」





    ライナー「どうした、って、えぇ!?」





    グンタ「おぉ、懐かしいメンツばかりだな!」





    ベルトルト「ッ、グンタ先輩にオルオ先輩」





    グンタ「ん?べ、ベルトルト!!お前怪我治ったのか!そうか!良かったな!!」





    アルミン「...」





    エルド「まぁいい、試合でわからせるだけだ」





    アルミン「はい、僕達も必死でぶつかります」





    アルミン「僕達の選んだ道は間違ってないと」





    エルド「...ふっ、すぐにわかる」





    スタスタ





    ジャン「びっくりしたな、相手にグンタさんとオルオさんがいたなんて」





    アルミン「...」





    ジャン「どうした?」





    アルミン「いえ...今まで後ろを向いてた相手に気づかれたことがなかったので...」





    ジャン「...何の話だ?」





    アルミン「グンタ先輩です」





    ジャン「...あぁ、内容は理解できなかったが前の二人ではないってことは確かだな」





    アルミン「...エレン」





    エレン「あ?なんだよ」





    アルミン「エルドさんは...頼んだよ」





    エレン「...任せろ」





  107. 107 : : 2014/12/17(水) 22:22:18







                 観客席





    スタスタ





    ペトラ「今日はキセキの世代と勝負ね...」





    ミーナ「それも厄介な相手なんでしょ?」





    ミカサ「はい、アルミン曰く...最強のシューターです」





    アニ「...」





    ユミル「最強じゃねぇけど、一応こっちにもシューターいるじゃねぇか」





    ミーナ「一応って言い方はどうかと思うよ...?」





    ビーッ





    ペトラ「! 始まるみたいね」





               コート





    審判「それでは整列してください」





    スタスタ





    審判「只今より、ウインターカップ2回戦第2試合...東京調査高校対関西調査高校の試合を始めます。お互いに礼!」





    「お願いします!!」





    スタスタ





    エルド「よろしく」





    ジャン「お願いしますッ!」





    ジャン「(マジでやべぇな...威圧がパネェ)」





    スタスタ





    審判「...」シュッ





    ドンッ!





    ベルトルト・敵モブ4「うぉぉぉぉおおおお!!!!」スッ





    パチンッ!





    クリスタ「互角!?」





    ガシッ





    ジャン「よし、いk」 パシンッ





    グンタ「悪いが好きにはさせないぞ」





    ジャン「(ッ、前までのグンタさんとは大違いだ...一体この3ヶ月で何してたんだよ!!!)」





    ガシッ





    グンタ「モブ5!」パスッ!





    ガシッ





    敵モブ5「よし、オルオ!!」パスッ!





    バシンッ!





    敵モブ5「(なっ、このガキ...どっから出てきやがった!!)」





    ダムッダムッダム





    アルミン「」パスッ!





    ガシッ





    エレン「っしゃ、任せろ!!」





    ダムッダムッダム





    エルド「...来い」





    エレン「」チラッ





    アルミン「」チラッ





    パスッ





    エルド「! アルミンか!!」





    パスッ!





    敵モブ4「このパス...まさかアリウープか!!」





    ドンッ!





    ガシッ!





    エレン「よっしゃ、先制点...もらいッ!!」スッ





    バシンッ!





    エレン・アルミン「ッ!?」





    ガシッ





    グンタ「ナイス!エルド!!」





    スタッ





    エルド「...ふっ、皮肉なもんだな...」





    エレン「あぁ?」





    エルド「その程度で俺を倒せるとでも思ったのか?」





    エレン「このッ...野郎...上等だ...最初から本気で行ってやるぜ...」





  108. 108 : : 2014/12/17(水) 22:39:18








    ダムッダムッダム





    ダッ!





    キュッ!





    ジャン「久しぶりっすね...グンタさん」





    グンタ「あぁ、そうだな...」





    タッタッタ!





    敵モブ5「グンタァ!!」





    ジャン「クッ」





    スッ!





    ジャン「(! ドリブルか!!)」スッ





    パスッ!





    ガシッ!





    ジャン「なっ」





    ダムッダムッ





    キュッ! ドンッ!





    敵モブ5「うぉぉっら!!」スッ!





    ドンッ!





    ベルトルト「ッ!!」スッ





    バシンッ!





    敵モブ5「(なっ、たけぇな...さっすが無冠の五将ってか!?)」





    観客「おぉ、これも止めた!!両チーム一歩も引かねぇ!!!」





    ダムッダムッダム





                残り 8:40





    ペトラ「あららーっ、金甲状態になっちゃったわねぇ...」





    ミーナ「さすがキセキの世代率いるチームですね」





    ミカサ「...エレン...」





    ユミル「一度流れを持ってかれると...戻すまでにすげぇ時間がかかるんだよなぁ...そこがバスケの難しさなだろうけど」





    ペトラ「両チーム0得点のままもうすぐ2分を経過するわ...」





    ペトラ「このままだと恐らく第1Qは...最初の得点をした方が流れを持っていく」





    ダムッダムッダム





    ジャン「ライナー!」パスッ!





    ガシッ





    ライナー「任せろ!!」ドンッ!





    オルオ「させっかよ!!」ドンッ!





    ライナー「ッ...」スッ





    シュッ!





    オルオ「うぉぉぉぉおおおおお」スッ





    パチンッ





    ライナー「(触れられた...!?)」





    ガタンッ!





    ベルトルト・敵モブ4「ッ!!」ドンッ!





    ガシッ!





    ベルトルト「(ッ、こいつ...フィジカルだけならエレンとタメを張れる...)」





    スタッ





    グンタ「」ダッ!





    敵モブ4「速攻ッ!!!」パスッ!!





    ベルトルト・ライナー「(ッ、まだディフェンスに誰も...)」





  109. 109 : : 2014/12/17(水) 22:39:31








    ガシッ!





    ダムッダムッダム





    ジャン「いかせるかッ!!!!」スッ





    グンタ「ぐぅっ!!」スッ





    ゲシッゲシッ





    ジャン「ッ」





    グンタ「ッ!!」パスッ!





    ガシッ!





    エルド「...」スッ!





    ジャン「(まさかこの場面でスリーを打つつもりかよ...エルド・ジン!!)」





    キュッ!





    ドンッ!!





    シュッ!!





    エルド「...」クルッ





    スタスタ





    エレン「クッ」





    タッタッタ





    アルミン「エレン!!ゴールに向かって走るんだ!!」





    エレン「ッ、おうッ!!」ダッ!





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    観客「おぉぉぉぉおおお、エルドのスリーが決ったぁぁぁあああああ!!!!」





    観客「なんつーシュートだ!?」





    観客「先制点は...関西調査高校だぁ!!」





    ジャン「しまった...くそっ!!」





    クリスタ「ッ...」





    ミーナ「き、金甲が崩れた!?」





    ペトラ「これで流れは関西調査よ!?」





    ダムッ!





    ガシッ!





    スタスタ





    エルド「...」





    アルミン「...」スッ!





    グルンッグルンッ!!





    エルド「」クルッ





    アルミン「ッ!!」パスッ!!





    エルド「ッ!?」





    タッタッタ!





    ガシッ!





    エルド「(な、なんだと...!?)」





    エレン「ッ!!」ドンッ!





    スッ





    エレン「オラァっ!!!」ガシャンッ!





    ダムッダムダム!





    「...オォォォオオオ!!!」





    観客「なんだ!?今のパス!?」





    観客「すげぇ!一瞬でやり返した!!」





    ミーナ「ッ!!今のパスってアニの!!」





    アニ「...あぁ、そうだよ...だから交換したんだ...」





    クリスタ「なっ、なに...今の...」





    モブット「コートの端から端までぶった切ったぞ...」





    アルミン「...ふぅ...すみません、エルドさん...」





    エルド「...クッ、アルミン...」





    アルミン「そう簡単に流れを持っていかれると...すごく困りますので...」





    グンタ「クッ...あんなパスも持ってたのか...」





    ジャン「(初めて見た...ような気がしたけど、アレはアニのパスだ...間違いねぇ)」





    ライナー「(けど、お陰で流れはまだ変わってねぇ)」





    パスッ





    ダムッダムッダム





    グンタ「...エルド!」パスッ!





    ガシッ!





    観客「おぉ、また来るか!?超距離スリー!!」





    タッタッタ





    アルミン「ハァ..ハァ...」





    エルド「クッ...」スッ





    パスッ





    ミーナ「あれ...打たないんだ...」





    ペトラ「...いいや、打たないんじゃなくて...打てないのよ」





    ミーナ「え?」





    ペトラ「アニの教えたあの【サイクロン・パス】のお陰で、エルドは打てなくなってるのよ」





    ユミル「それってつまり...」





    ペトラ「えぇ、エルド封じよ」





    ペトラ「エルドの超距離パスは名前の通り遠目からシュートを打つから速攻の体制も作れる...」





    ペトラ「けど、全員が全員戻れるわけではない」





    ペトラ「リバウンドのために何人かは残らなくてはならない」





    ペトラ「超距離から打つから滞空時間があだとなる...」





    ペトラ「エルドが戻れるってことはエレンも走れるってことよ」





    ペトラ「そして、戻ったエルドを貫通する【サイクロン・パス】...だからエルドは打てないのよ」





    ミーナ「な、なるほど...」





  110. 110 : : 2014/12/18(木) 15:54:09










    オルオ「(そんなパスで俺らがやられるわけないだろうが!!)」ダッ!





    グンタ「」チラッ





    パスッ!





    ガシッ





    オルオ「うちはエルドだけじゃねぇってところを見せてやる!!」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「(どっちで来る...エルドを使って来るか、自分で来るか...)」スッ





    オルオ「...うぉらッ!!」ドンッ!





    ライナー「(自分で来やがったか!)」





    ベルトルト「ッ!!」ドンッ!





    クルッ!





    ベルトルト「(ダブルクラッチ!!)」





    オルオ「おォらァ!!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    オルオ「見たか!!このへなちょこ達めが!!」





    ジャン「切り替えろ!」パスッ!





    スッ





    アルミン「...」チラッチラッ





    パスッ!





    ガシッ





    ジャン「へっ、ナイスパスだ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    キュッ シュッ





    スパッ ダムッダムダム





    観客「おぉ、またすぐに返した!!





    観客「相変わらず東京調査のパスワークがわけわかんねぇ!!」





    相手監督「ふふ~ん...」





    アルミン「...」スタスタ





    相手監督「なるほどね...こいつだな...穴は...」





    相手監督「おぉ~い、モブ5、グンタ、マークチェンジだ」





    敵モブ5「はいっ!!」





    相手監督「グンタ、11番につけ」





    グンタ「はい!!」





    ジャン「(アルミンに...マーク...?)」





    コニー「誰が着こうが一緒だろ~、俺だってときより気づかない時あるし!」





    クリスタ「(いきなり直接的に挑んできたわね...一体何があると言うの?)」





    クリスタ「(前のグンタ先輩とオルオ先輩ではない感じはしてたけど...何なの?この感じ...)」





    ダムッダムッダム





    グンタ「...ッ!!」ギラッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「クッ」スッ





    キュッ パスッ!





    ガシッ





    ジャン「(ッ、このパス...まさか...)」





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    敵モブ5「そらッ!!」スッ





    バンッ シュルッ ダムッダムダム





    ジャン「(まさか...グンタさんも...目を持っているのか...?)」





    スタスタ





    アルミン「ッ」





    グンタ「ちゃんと話すのはこれが初めてだな、アルミン・アルレルト」





    アルミン「...?」





    グンタ「まぁ以前の俺だったらお前を止めることなんて出来なかったのかもしれないが...」





    グンタ「今の俺だったら...お前を止めることは出来る」





    エレン「...どういうことだよ、いくらグンタさんが強くなったからってアルミンのミスディレクションは関係ないだろ」





    エルド「ふっ、アルミンの実力は百も承知だ...まぁ見てればわかる」





    ダムッダムッダム





    ジャン「ッ!!」パスッ!





    バシンッ!





    アルミン・ジャン「ッ!?」





    ガシッ





    パスッ! ダムッ





    ガシッ





    オルオ「っしゃ!!」ドンッ!





    スッ





    シュルッ ダムッダムダム





  111. 111 : : 2014/12/18(木) 15:54:56









    パスッ





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「(マジかよ...アルミンがミスを...?)」





    グンタ「この学校に来て、色々な強豪校と対戦したけど...こんな感覚初めてだよ」





    アルミン「...は、はぁ...」





    グンタ「それって...やっぱりお前が変わってるからか?」フッ





    アルミン「...え?いや...あの...今までそんなこと言われたことなかったので...その...困ります」





    グンタ「...へ?」





    アルミン「けど、僕にも似た感覚はちょっとあります」





    グンタ「...ふっ、いいねぇ...そういう熱い戦い...俺は嫌いzy...」





    グンタ「っておい!!いねぇじゃねぇかよ!!」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「ライナー、フリー!行けるぞ!!」





    パスッ





    アルミン「...」





    アルミン「ッ!」チラッ





    パスッ





    バシンッ





    アルミン「ッ...」





    ジャン・ライナー・ベルトルト「ッ」





    クリスタ「うそ...アルミンが...2回もミス...?」





    エレン「(エルドの言っていたことは...これのことか...?)」





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    スッ





    シュルッ ダムッダムダム





    エルド「残念だったな...アルミン...」





    ライナー「あいつの失敗なんて...今までにあったか...?」





    ジャン「いや失敗じゃねぇ...」





    ライナー「え?」





    ジャン「...多分だが...グンタさんも持っているんだ...イーグルアイを...いやあれはマルコと同じ...ホークアイかもしれねぇ」





    ジャン「マルコの時はアルミンを温存してたから気付かなかったが...」





    ジャン「アルミンの使うミスディレクションは、アルミン自体を見ようとする視線をずらす...だがホークアイはコート全体を見れる...」





    アルミン「アルミン一人を見ようとはしてない...つまりグンタさんにはミスディレクションは効かない...」





    ・・・





    ビーッ





    審判「東京調査、タイムアウトです!」





    ライナー「(まさかアルミンを捉えるとはな...)」





    クリスタ「(予想外の天敵が現れたわね...)」





    クリスタ「(ぶっちゃけ、ピンチね...)」





  112. 112 : : 2014/12/18(木) 15:55:04








                関西調査ベンチ





    オルオ「へっ、あいつら今頃...何も作がなくて動揺しまくってるぜ!」





    グンタ「気を抜くな、オルオ!」





    エルド「そうだぞ、オルオ」





    オルオ「な、なんだよ!!こっちがせっかく盛り上げようとしてるのにさぁ!!」





    エルド「アルミンはこれで終わるような奴じゃない...」





    オルオ「知ってるけどよ~、アイツから影の薄さ取ったら何も残んねぇじゃん?」





    エルド「...俺があいつのことをなぜ気に食わないか...気になるか?」





    グンタ「なんだよ、急に」





    オルオ「そうだぜ!!今までだったら俺らが話を聞こうとしても、ちっとも話さなかったくせに...」





    エルド「まぁ...今は試合だからな...」





    エルド「それは...俺自身が...あいつのことを認めているからだ」





    エルド「身体能力であのキセキの世代相手に敵う所などない、なのにもかかわらず、あいつがなぜ俺らとバスケが出来たと思う?」





    グンタ「え、いやぁそりゃ...ミスディレクションがあるからだろ?」





    エルド「あぁそうだな...だが俺らキセキの世代の強さと...あいつ、アルミンの強さは違うんだ...」





    エルド「あいつの強さは...異質の強さだ」





    エルド「だからこそ気に食わない...俺らが認めた男が...なぜ中堅校に行ったのか...」





    エルド「あいつなら名門校のレギュラーにでもなれる奴だ...自分の実力を自分の手で潰すような奴だったとはな...」ギリッ





    グンタ「...それって結局は自分勝手なことだよな」





    エルド「は...?」





    グンタ「実はお前...アルミンにうちの学校に来て欲しかったとかじゃないのか...?」





    エルド「...ふっ、そんなわけないだろ?」





    エルド「俺一人でも...十分に勝てる」





    グンタ「ッ」





                東京調査ベンチ





    コニー「マジかよ...これって付け入る隙がなくなったってことだろ?」





    クリスタ「うるさいッ!」





    コニー「ひぃっ!?」





    クリスタ「...ベルトルト」





    ベルトルト「うん、わかってるよ」





    コニー「大丈夫なんすか!?」





    ベルトルト「うん、まだ終わったわけじゃないからね、ただのピンチさ」





    ベルトルト「さてと...取り敢えずアルミンは引っ込めようか」





    アルミン「...えっ!?」





    ベルトルト「ミスディレクションが効かないんじゃ出てても足手まといだし」





    アルミン「うっ!?」





    ベルトルト「本人は頑張ってるかもしれないけど、全体的に見ればマイナスかな」





    アルミン「ぐっ!?」





    ベルトルト「取り敢えずは今はアルミンがいても意味は無いかな...?」





    アルミン「うわっ!?」





    バタンッ





    ライナー「おい、ベルトルト!もうちょっとオブラートに包んでやれよ!」





    ベルトルト「え、あ...傷ついたならごめん...」





    アルミン「え...あ、いえ...」





    クリスタ「うん、じゃぁそういうことで」





    クリスタ「コニー、お願いね」





    コニー「イェッサー!!」





    スタスタ





    スタッ





    モブット「ドンマイ、まだ出番あるぞ」





    アルミン「ありがとうございます」





    モブット「心配すんな、あいつらだったらきっとやってくれるさ」





    アルミン「大丈夫です、むしろアレを使うためにはこっちの方がありがたいです」





    アルミン「それに...」





    モブット「ん?」





    アルミン「心配は...してません、信じてますから」ニッ





  113. 113 : : 2014/12/18(木) 16:17:34









                 観客席





    イザベル「ったくよぉ...何で来ないんだよ...」





    イアン「ったく...何で皆来ないんだ...」





    「あっ」





    イザベル「確かお前って...キセキの世代の...」





    イアン「お前は...リヴァイといつもいる...」





    イザベル「...ひ、一人...か?」





    イアン「あ、あぁ...」





    イザベル「じゃ、じゃぁ...なんだ?一緒に...見るか?」





    イアン「...あぁいいぜ」





    スタスタ





    イザベル「う~わぁ~、すげぇ~ことになってるな...」





    イアン「競ってる...ってわけではないか...」





    イザベル「微妙にエルドが勝ってるな...」





    ダムッダムッダム





    グンタ「(ん、アルミンが...外れたのか...)」





    エルド「(...奴はきっと...何か作を練ってくる...それまでに...試合を決めてやる...)」





    エルド「グンタ!!」ダッ!





    グンタ「!」





    グンタ「エルド!!」パスッ





    ガシッ





    ジャン「(クッ、来やがった!!)」





    キュッ!





    ドンッ!!





    エレン「ッ、させるかっ!!!」ダッ





    ドンッ!





    シュッ!!





    エレン「(...クッ!!)」スッ





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    観客「おぉ、エルドのスリーが来たぁぁぁあああ!!」





    エレン「くっそ...」





    ベルトルト「(...エルドのスリーはただ超距離で打てる凄さじゃない...なんといっても、背の高さとジャンプの高さ
    )」





    ライナー「(例え跳躍力のあるエレンでも...あの高さを止めるのは至難の技じゃないのか?)」





    エレン「くそぉ...」





    エルド「...ふぅ、その程度だったのか?」





    エレン「あぁ!?」





    エルド「噂は本当に噂だったようだな」





    エレン「どういうことだよ!!」





    エルド「東京に...リヴァイとタメが張れるほどの実力を持った1年がいるとな...」





    エレン「...いいぜ...」ギリッ





    エレン「あの夏から...俺は変わったんだってことを...教えてやるよ...」





  114. 114 : : 2014/12/18(木) 17:20:30








    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ!





    キュッ! ドンッ!!





    タッタッタ! ドンッ!





    エルド「ッ!」スッ!





    エレン「うぉぉおおおおおお!!!」スッ





    シュッ!!





    エレン「ぐっ!!」





    チッ





    エルド「(なっ!?)」





    ライナー「! この軌道!!」タッタッタ





    ガタンッ!





    グンタ・オルオ「ッ!!」





    ガラガラガラッ





    シュルッ ダムッダムッダムダム





    観客「おぉ、何か危なげなく入ったな!」





    観客「それでもすげぇよ!!」





    エレン「ハァ..ハァ...」





    エルド「(こいつ...どんどん高くなってきてやがる...!!)」





    ダムッダムッダム





    グンタ「エルド!!」パスッ





    ガシッ





    エルド「ッ」





    エレン「...ハァ...ハァ...」





    エルド「クッ...」スッ





    エレン「いかせるかッ!!」スッ





    キュッ!!





    エルド「...ぅっ...エレン...イェーガー...」ギリッ





    エレン「へっ...どうした?最強のシューター...エルド・ジン...」ニッ





    エルド「このガキ...」





    タッタッタ





    グンタ「エルド!」





    エルド「!」パスッ





    エレン「ッ」





    ガシッ





    パスッ





    ガシッ





    エレン「いかせるかぁぁぁああ!!」ダッ!





    キュッ!





    エレン「ッ、なにすんだよ...」





    グンタ「すまないな、うちのキャプテンを活かしてやってくれ」





    エレン「...ふっ、何が活かしてくれだ...」





    エレン「この間の試合といい、今日の試合で...わかったことがあるぜッ!!」キュッ!





    ダッ!





    グンタ「なっ!?」





    キュッ!!





    エレン「(距離長い分...)」





    スッ!!





    エレン「ためも長いってことだっ!!!」ドンッ!





    ドンッ!!





    シュッ!!





    エレン「うぅぅぅぁぁぁあああああああ!!!!」スッ!





    パチンッ!





    エルド「なに!?」





    ガタンッ!





    ベルトルト「ナイス...よくやったよ...エレン!!」キュッ!





    ドンッ!





    ガシッ!





    グンタ「(エレンの奴...いつの間にエルドの弱点を見つけ出したんだ...)」





  115. 115 : : 2014/12/18(木) 17:20:50









    ベルトルト「エレンッ!!」パスッ!!





    ガシッ!





    ダムダムダムッ





    キュッ!





    エルド「俺を止めたとしても...俺の得点は3点、お前の得点は2点...一方に離れていくだけだ」





    エレン「関係ねぇよ、この技だったら...なッ!!」キュッ!





    ドンッ!





    エルド「(こいつ...スリーを!?)」





    シュッ





    オルオ「(おいおいお、どういうことだ!?あいつはアウトプレーは苦手なはずじゃないのか!?)」





    エレン「そうじゃねぇよっ!!!」





    ダッ!





    エルド「ッ!?」





    エレン「そのまま入ればいいし...」





    ガタンッ!





    エレン「外れれば...」ドンッ!





    ガシッ





    ガシャンッ!





    エレン「自分で決めればいいだけだ!!」





    ダムッダムダム





    観客「おぉ!?なんだ今の!?一人アリウープ!?」





    イザベル「あいつ...すげぇな」





    イアン「ふぅん...」





    ライナー「ナイスプレー」





    エレン「あざっす」





    エルド「...クッ、グンタ!もっと俺にボールをよこせ!!」





    グンタ「え、いやだが...エレンに止められるんじゃ...」





    エルド「うるさい、さっさとよこせ!!」





    グンタ「ッ、わかった...」パスッ





    ガシッ





    エルド「」スッ!!





    ライナー「(なっ、にしてやがる...てめぇ...)」





    エルド「俺のシュート領域は...ハーフコートじゃない...」キュッ!!!





    ドンッ!!!





    エルド「コート...全体だ...」シュッ!!!





    エレン「ッ...」





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!!





    観客「信じらんねぇ!!」





    観客「あんなところから打てるなんて...さすがはキセキの世代だ...」





    エルド「...わかったか、これがお前らと俺の差だ」





    ライナー「(んの野郎...だったら俺だって...)」





    ライナー「ジャン!よこせ!!」ダッ!





    ジャン「ライナー!」パスッ!





    ガシッ





    キュッ!





    ドンッ!





    観客「おいおい、そこはハーフコートだぞぉ!?」





    ライナー「(同じシューターとして...ぜってぇ負けられねぇし...それに...)」





    エレン「ハァ..ハァ...」タッタッタ!





    ライナー「(1年が頑張ってるのに...俺らが頑張んねぇでどうすんだ!!)」シュッ!!





    エルド「ッ」





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    観客「おぉ、すっげぇ!!東京調査のシューターも負けてねぇ!!」





    ライナー「強くなったのは1年だけじゃねぇぞ、ゴラァ!!」





  116. 116 : : 2014/12/18(木) 17:44:23








    パスッ!





    ガシッ!





    スッ!!





    エルド「だからどうした...打ち合いに...俺が負けるわけがない...」キュッ!!!





    ドンッ!!





    ドンッ!





    エレン「ッ!!」スッ!





    エルド「ッ!?」





    グンタ「エルド!!打つなッ!!!!」





    エルド「(俺が...こんな1年に...止められるはずがない!!)」シュッ!!!





    エレン「うぅぅぉぉぉおおお!!!!!」スッ!





    バシンッ!!





    ダムッ!





    エルド「(なっ、馬鹿な...こいつ...)」





    イアン「ついにエルドを止めたな...」





    イザベル「あぁ、あいつの跳躍力は...半端じゃないぜ...」





    イザベル「(リヴァイ...いつか、お前のライバルになるかもな...)」





    ダムッダムッダム





    グンタ「」チラッ





    エルド「クッ」キュッ!





    グンタ「(今エルドに出せば...エレンに確実に止められる...なら...)」パスッ!





    ガシッ





    オルオ「おっしゃ!!任せろ!!」





    ダムッダムッダム





    ドンッ!





    オルオ「オーッラァ!!!」スッ





    ドンッ!





    バシンッ!





    オルオ「なっ!?」





    ベルトルト「ッ」ガシッ





    ベルトルト「ライナー!!」パスッ!





    ガシッ





    ライナー「っしゃ、いくぜッ!!」ドンッ!





    タッタッタ!





    ドンッ





    グンタ「ッ!!」スッ





    シュッ!





    パチンッ!





    ライナー「(チッ、触れられたか!!)」





    ガタンッ!





    「リバウンド!!」





    敵モブ4「うぉぉぉおおおおおお!!」ドンッ!





    ドンッ!





    ガシッ!





    敵モブ4「なっ!?高い...!?」





    エレン「ッ!!」スッ!





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    エルド「...チッ...」





    ビーッ





    審判「第1Q終了です!」





    「ワァァァアアアアアア」





    観客「おぉ、もう第1Q終了!?早く見てぇよ!!」





    観客「5分間も待ちきれねぇ!!」





  117. 117 : : 2014/12/18(木) 22:51:17







                東京調査ベンチ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ...」





    ベルトルト「(かなり疲れてるな...第1Qでかく汗じゃない...)」





    ライナー「(それだけ頑張ってるってのは見てればわかるんだが...)」





    ジャン「(こっちもこっちで手一杯なんだよな...)」





    アルミン「...」





    コニー「でも、エレンはエルドを止めてるから大丈夫だろ!!」





    クリスタ「うん...けど、このまま大人しくしてるような奴らじゃない...それがキセキの世代...」





    エレン「俺なら...大丈夫なんで...ハァ...ハァ...」





    ライナー「そうは言ってもだな...」





    クリスタ「...エレン、あと何回飛べる?」





    エレン「え・いや...何回でも飛んでやる...ですよ...」





    クリスタ「今は無理を言ってる場合じゃないの」





    エレン「ぐっ...んん...」





    クリスタ「...」ジーッ





    クリスタ「持って5回...ね」





    「!?」





    ジャン「そんな少ないのか?」





    エレン「そ、そんなことねぇよ!!もっと飛べる!!」





    コニー「飛ぶって?」





    モブット「エルドの超距離スリーを止めた、あの【スーパージャンプ】じゃないか?」





    クリスタ「...そうね、わかったわ」





    クリスタ「第2Qからベルトルトと一緒にマークで、ダブルチームを組んで」





    エレン「え、はっ、いやいや俺一人でいけるっすよ!!」





    ベルトルト「エレン、意気込みは買うけど...一番わかってるのは自分だろ?体の限界は...」





    エレン「ッ...くそっ!」





    アルミン「落ち込むところじゃないよ」





    エレン「んだよ!!」





    アルミン「むしろ、今までエレンが頑張って抑えてくれてたからこの点差で収まったんだから」





    エレン「...あぁ、もうッ...わかったよ...」





    クリスタ「それからエレン」





    エレン「ん...なんだよ」





    クリスタ「もし...ここぞと言う時は...」





    ・・・





                関西調査ベンチ





    エルド「くそっ...あいつ何かに...俺のシュートがとめられるなんて...」





    グンタ「エルド、少し落ち着いたらどうだ?相手はエルドを死に物狂いで止めに来るはずだ、逆にそれをr」





    「うるせぇ!!」





    グンタ「ッ...」





    エルド「...俺一人で十分だ...」





    オルオ「けどよっ!!お前エレンにブロックされてばっかじゃねぇか!!」





    エルド「...ハァ..ハァ...俺がブロック?ふざけるな...」





    エルド「こんな程度で俺が負けるわけがないだろ...まだ奥の手がある...」





    グンタ「奥の手?」





    エルド「あぁ...ふぅ...本当はこんなところで使いたくなかったんだがな...やむを得ん...」





    グンタ「...よし、俺達はお前を信じる!」





    エルド「は...?」





    グンタ「お前のその奥の手に乗る...だから...だから...」





    グンタ「お前も俺らを信じてくれっ!!!!」





    エルド「...は...ははッ...どうした?お前」





    グンタ「俺らもお前を信用するから...お前も俺らを信用してくれって言ってるんだ!」





    エルド「信用...?なんだよそれ」





    ビーッ





    審判「第2Qを始めますので準備してください!」





    スタスタ





    エルド「(全く...なにを言ってるんだ、グンタの奴...)」





    エルド「(俺らのバスケにとって...信頼や信用など必要ない...そう、俺は...俺一人で十分だ)」





    スタスタ





    エレン「っしゃ!!」





    エルド「(クッ...エレン・イェーガー...話には聞いていた...あのリヴァイと対等にやりあった奴だと...)」





    エルド「(そして...アルミンの新しい光...)」





    エルド「...エレン・イェーガー!!」





    エレン「...あ?んだよ」





    エルド「俺は...絶対に貴様に負けん...」





    エレン「...へっ、上等だ...買ってやるよ...その勝負...」





    エレン「(さっきクリスタ先輩の言ったことが...事実だとすれば...まだ希望は...ある...)」





  118. 118 : : 2014/12/19(金) 00:05:23









    パスッ!





    ガシッ!





    ジャン「ッ、エルドだ!!」





    エルド「」キュッ





    タッタッタ





    エレン「行かせねぇぞ...」





    ベルトルト「...」





    イザベル「うわっ、あいつら(東京調査)決定的にエルドを防ぐつもりか!!」





    イアン「確かにエレンに無冠の五将のベルトルトが加われば付け入る隙はないが...エルドもエルドでこのまま黙って防がれるような奴じゃない...」





    エルド「...クッ!」ダッ!





    ベルトルト「ッ、しまった!!」ダッ!





    キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    エルド「ふっ!!」シュッ!!





    ドンッ!





    エレン「させるかぁぁぁあああああああ!!!」スッ!





    バシンッ!





    モブット「ナイスブロック!!」





    エルド「くぅッ...」





    ガシッ





    ベルトルト「攻めるぞッ!!」





    タッタッタ!





    ライナー「ベルトルト!!」





    パスッ!





    ガシッ





    ライナー「よし!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    観客「おぉ、まずは東京調査!!」





    エルド「(くそぉ...俺が...こんな奴に...クッ、認めたくないが...)」





    グンタ「エルド!!」パスッ!





    エルド「ッ」





    ガシッ!





    グンタ「」コクッ





    エルド「!」





    エレン「へっ、どうした!そんなもんかよ!!」





    エルド「...」キュッ!!!





    エレン「(! 超距離スリーか!!)」スッ!





    ドンッ!! シュッ!!





    エレン「ッ!?」





    エレン「(えッ...今...なにがどうなって...)」





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    ライナー「(く、クイック...シュート...しかも、あんな距離からなのに...)」





    エルド「ふっ、俺があの程度でやられるわけがないだろ」





    クリスタ「(ッ、まだこんな技が残ってたなんて...)」





    エルド「俺がただ超距離でスリーを打てるだけの奴だと思ったか...残念だったな...」





    エルド「俺はクイックシュートと超距離スリーを組み合わせた...【超距離クイックスリー】があるんだよ」





    エレン「(長距離クイックスリー...バケモンみてぇだ...)」





    ベルトルト「(ただでさえブロックするのに至難な技なのに...あれより早く...なおかつ距離は今まで通り超距離とは...さすがに笑えないや...)」





    エレン「...へへっ...ははッ、いいぜ...おもしれぇ...」





    エレン「燃えてきたぜ...ぜってぇてめぇのそのくっそ長い名前のついたシュート...止めてやるよ...」





    エルド「ふっ、止められるものなら止めてみろ...」





    ジャン「俺らも行くぞッ!!」





    パスッ!





    パスッ!





    観客「おぉ!!はえぇ!!東京調査の超ラン・アンド・ガンパス!!」





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ





    エレン「いくぜっ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    オルオ「オラァ!!ぶっ飛ばすぞ!!コラァ!!」





    キュッ!





    ドンッ!





    オルオ「舐めんな!!小僧!!」ドンッ!





    エレン「うぅぅぁぁあああああああ!!!」スッ!





    オルオ「(なっ...たけぇッ!?)」





    ドンッ!!





    エルド「うぉぉおおおおおおお!!」スッ!





    ガシンッ!





    エレン「クッ」





    エルド「ッ」





    エレン・エルド「うぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」





    ガシャンッ! ダムッダムダム





  119. 119 : : 2014/12/19(金) 00:05:58







    イアン「...あいつ...エルドを...ぶっ飛ばしやがった...」





    イザベル「すげぇ...こりゃ...勝っちゃうんじゃねぇか?」





    イアン「いや...まだどうかな...エルドもエルドでエンジンがかかってきたからな...」





    イアン「(それにしても...あのジャンプ力...夏に見た時とは別格だな...)」





    グンタ「エルド!!」パスッ!





    ガシッ!





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    ドンッ!





    エレン「ウゥゥゥァァァアアアア!!!」スッ!





    エレン「(くそっ!!)」





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!!





    エレン「ハァ..ハァ...」





    ベルトルト「(...残り2回...)」





    エルド「ハァ..ハァ..ハァ...」





    グンタ「(さすがにエルドも肩で息し始めたか...)」





    エレン「ハァ..ハァ...もっとだ...もっともっと...」





    エレン「上げろ...もっと高く...」





    パスッ!





    ガシッ!





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    ドンッ!





    エレン「ウゥゥゥァァァアアアア!!!!」スッ!





    パチッ





    エレン「(クッ)」





    エルド「(馬鹿な!?)」





    ライナー「...! これは...」





    ガタンッ!!





    ジャン「ここで取ってやらなきゃ...先輩じゃねぇッ!!!」ドンッ!





    ガシッ!





    オルオ「俺達がエルドを支えるんだよっ!!!!」スッ





    ドンッ!





    ガシンッ!





    オルオ「なっ!?」





    エレン「うぅッ...こんなところで...クッ...負けられっかッ!!」





    バシンッ!





    ガシッ!





    ジャン「ライナー!行くぞ!!」パスッ!





    ガシッ!





    ライナー「あぁ、行くぜ!!」ダッ!





    グンタ「(クッ、どっちだ...ジャンで来るか...自分で来るか...)」





    パスッ!





    グンタ「(ジャンか!!)」





    ガシッ





    コニー「残ねぇん!!俺でした!!」





    グンタ「くそっ!!」





    ダムッダムッダム





    ドンッ





    コニー「うらッ!」スッ





    シュルッ ダムッダムダム





  120. 120 : : 2014/12/19(金) 00:06:07









    エルド「(どういうことだ...なんで...なんでこの技も止められ掛かってるんだ!!)」





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    グンタ「...エルド!!」パスッ!





    グンタ「(それでも...どの道俺らはエルドを信用して...戦うしかねぇんだ!!)」





    ガシッ!!





    エルド「(あり得ない...俺が止められるなど!!)」キュキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    エレン「...」





    ______________________________

    ________________________________________________

    _________________________________________________________






    エレン「は...?ここ一番で飛びたい時...?」





    クリスタ「そう、もし彼がまだ奥の手があったとしたら...止めるのは困難よ」





    エレン「...それでどうしろと」





    クリスタ「いつもと飛んでいる足の...逆で飛びなさい!!」





    エレン「逆...?」





    _________________________________________________________

    ________________________________________________

    ______________________________






    キュッ!





    ドンッ!!





    エレン「(止めてやるんだ...俺が...この手でッ!!!!!!!!)」





    スッ!!





    バシンッ!!





    エルド・グンタ・オルオ「なに!?」





    モブット「ナイスブロック!!エレン!!」





    エレン「ッ...出来た...俺が...あいつの...スリーを......へっ」ニヤッ





    エレン「っしゃぁぁぁあああああ、もっとガツガツ来いよ!!!!!!!!」





    ライナー「驚いた...あいつ...本当に止めやがった...」





    ベルトルト「そうか...そういうことか...」





    ライナー「ん?どうした」





    ベルトルト「エレンの跳躍力の秘密が...わかった」





    ライナー「ッ、どういうことだ」





    ベルトルト「今までのエレンの【スーパージャンプ】は、利き足とは逆の足で飛んでたんだ」





    ライナー「利き足とは逆に飛んでた?」





    ベルトルト「うん、これまでのエレンで...ここ一番に飛んだ足が...右足だった...つまり...」





    ベルトルト「エレンの利き足は右足だったってことがわかる」





    ライナー「あいつ...それ知ってたのか...?」





    ベルトルト「いや無自覚だったと思うよ...」





    ライナー「それでクリスタは逆の足で翔べって言ったのか...なるほどな」





    ジャン「だけど...どうする、エレンが飛べる回数の上限は尽きたし...それに...」





    ジャン「あいつ...6回飛んでなかったか...?」





    ベルトルト「あぁ、それは多分嘘だと思う」





    ジャン「嘘?」





    ベルトルト「そう、クリスタは一種のプラシーボ効果を使ったんだ」





    ジャン「プラ...なんだって?」





    ベルトルト「簡単にいうと言葉のハッタリさ」





    ベルトルト「エレンの性格上...限界が来たらその分もっともっと飛びたいって気持ちが強まって体を勝手に動かすんだ」





    ジャン「...よくわからねぇが...今はそれで救われたんだったらそれでいいよ」





    ジャン「ただ...どうする」





    ジャン「相手は増々やる気になってるんじゃねぇか?」





    ライナー「...あぁ、そうらしいな」





    エルド「(くそっ...何で...何で俺がッ...)」





    エレン「ハァ..ハァ...どうした」





    エルド「!」





    エレン「もっと来いよ...全部俺が、叩き落として、やるから...」





    ジャン「なに挑発してんだよ!!バカッ!!」





  121. 121 : : 2014/12/24(水) 21:54:08










    アルミン「(...すごい、エレンはこんなに成長してたのか)」





    エルド「(クッ...そんな馬鹿な話があるはずない...)」





    エルド「(俺のシュートが止められた...?)」





    グンタ「...エルド...」





    エルド「(そんなの...あり得ない...)」





    エルド「(あっちゃいけねぇ...俺のシュートが止められるなど...)」





    エルド「あってはならん!!!」





    ダッ!





    エルド「グンタ!よこせ!!」





    パスッ





    ガシッ





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「うぁぁぁぁああああああ!!!!」スッ!!





    バシンッ!!





    エルド「ッ!?」





    グンタ「(完全に防がれた...このままじゃ流れが...)」





    ダムッ





    ガシッ





    ライナー「ナイス、ブロック、だぜッ!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    イザベル「おぉ、完全に東京調査の流れじゃん!!」





    イアン「だな...もしかしたら...本当にこのまま...いや...」





    イザベル「んだよ、優柔不断な野郎だな!女から嫌われるぞ!!」





    イアン「...うるさい」





    ダムッダムッダム





    グンタ「オルオ!!」パスッ!





    ガシッ





    オルオ「おし、任せろぉぉぉおおおお!!!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    コニー「えりゃっ!!」スッ!





    クルッ ダムッ





    コニー「うわっ!?」





    オルオ「1年坊主に取られるほど、甘くはねぇんだy」 ガリッ





    ジャン「(チッ、あの二人が前とは違うってのはわかった、だがあまりにも変わりすぎだろ!おい!!)」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「...ッ」





    敵モブ4「悪いがあいつには手を出さないでやってくれ」





    キュッ!





    ベルトルト「(くそっ、上手くマークされてて...動かない...)」





    ドンッ!





    オルオ「オルァ!!!!」スッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    ビーッ





    審判「第2Q終了です。10分間のインターバルに入ります!!」





    スタスタ





    エレン「...ふぅ...」





    ライナー「ナイスブロックだったぜ!!エレン!!」





    エレン「あざっす...」





    アルミン「...ナイスブロック、エレン」スッ





    エレン「...あぁ」スッ





    コツンッ





    「黙れ!!」





    エレン・アルミン「!」





    エルド「いいから黙って、俺にパスを出せ!!」





    グンタ「だが、エレンとお前の相性は悪い!」





    グンタ「いくらエルドがシュートを打とうとも...すべてエレンに弾き返されるだけだ!!」





    エルド「ッ...うるさい!!」





    オルオ「おい、お前ら!」





    「グンタさんの言う通りだぜ」





    エルド・グンタ・オルオ「ッ!?」





    エレン「今のお前じゃ、いくら秘策を練ったとしても、また俺が叩き落とされるだけだぜ」





    ジャン「なっ、おまッ!!」





    エルド「な...なんだと...お前...」





    エレン「あぁ、何回でも言ってやるぜ...」





    エレン「今のてめぇじゃ俺には勝てねぇってことだ、覚えとけ!この...自己中野郎が!!」





    バシンッ!





    ジャン「すみません...つか、てめぇが言える言葉じゃねぇだろ!!」





    エレン「いってぇぇ...」





    ジャン「ったく、てめぇはなに言ってんだ!!このバカッ!!」





    エルド「(今の俺じゃ...お前に勝てない...だと!?)」





    グググッ





    グンタ「!」





    エルド「...クッ」





    スタスタ





    グンタ「...」





    スタスタ





    アルミン「(エルドさん...)」





    ライナー「おいアルミン、行くぞ」





    アルミン「...はい」





  122. 122 : : 2014/12/24(水) 22:29:15








                  ロッカールーム





    クリスタ「どう?エレン、行ける?」





    エレン「行けますッ、俺は何度でも...飛べます!!」





    ジャン「こいつにその質問は意味ねぇ」





    ジャン「どうせ...飛べなくても飛べるって言うんだもんな...お前」





    エレン「当たり前だ!!絶対俺があいつのシュートを全部止めるんだ!!」





    ジャン「ハァ...だとよ、監督」





    クリスタ「まぁ...そうだろうとは思ってたけども...」





    コニー「なんだアルミン、なに見てるんだ?AVか?」





    ブーッ





    アルミン「違うよ、前回の一回戦の時のビデオ」





    クリスタ「...」





    アルミン「ホントに違いますッ!!!!!」





    コニー「でも、そんなん見てどうすんだ?」





    アルミン「グンタ先輩の動きを見てるんだ、何か穴がないか...」





    コニー「それであったのか?」





    アルミン「...う~ん...ないね」





    コニー「えぇ~、それじゃぁ今のままじゃ負けちまうぞ!」





    ライナー「珍しいな、コニーが弱気なんて」





    コニー「いやぁだってさ、いくらエレンがエルドを止めても点入らなくね?」





    ライナー「確かに...俺ももっとスリーを打てば入るんだが...」





    ベルトルト「でも、どうしても内から入れなきゃ...」





    ライナー「だな...」





    エレン「だったら俺が!!」





    ジャン「おめぇはエルドのマークがあるだろ」





    エレン「うっ...くそ...」





    ・・・





    アルミン「じゃぁ、第3Q僕を入れてくれませんか?」





    クリスタ「え...」





    モブット「何か秘策があったのか?」





    アルミン「いえ、ありませんでした」





    クリスタ「えぇっ!?じゃぁどうs」





    エレン「アレをやるんだろ?アルミン」





    ライナー「アレ?」





    アルミン「ふふっ、もう君にはわかってたか...」





    エレン「当たり前だ、予選でも結構使ってただろ」





    アルミン「アレはまだ出来上がってない試作品だよ」





    ライナー「ちょ、ちょっと待て!一体何のことを言ってるんだ?」





    エレン「ドライブだよ」





    ライナー「ドライブ...?【バニシング・ドライブ】のことか?」





    アルミン「そうですよ」





    ジャン「アレってまだ完成してなかったのか?」





    アルミン「はい...完全にはって話です」





    クリスタ「...わかった、取り敢えず第3Q始めから行くわよ!」





    アルミン「はい!」





    クリスタ「コニー、交代よ」





    コニー「おっす!」





    コニー「頼んだぜ、アルミン」





    アルミン「うん、任せて」





  123. 123 : : 2014/12/24(水) 23:41:58










               関西調査ロッカールーム





    ガンッ!!





    エルド「なんだと!? もう一度言ってみろ!!」





    グンタ「だから...」





    グンタ「お前へのパスは少なくするって言ってるんだ」





    エルド「なっ...」





    ガシッ





    グンタ「ッ」





    エルド「ふざけるなッ!!お前らが俺の意見を反対するなど、断じて許さん!!!!」





    オルオ「え、エルド!」





    エルド「うるさい!口を挟むな!!」





    オルオ「ッ」





    エルド「お前ら凡人が俺の気持ちなどわかるはずもない!!!」





    ・・・





    ガシッ!





    エルド「ッ」





    グンタ「あぁ!!確かに俺ら凡人は...天才のお前の気持ちなんてわかるはずもない!!!」





    グンタ「だがな!!」





    グンタ「皆この試合に勝ちたいと思ってることは同じなんだよッ!!!!」





    エルド「ッ」





    グンタ「俺も...オルオも...モブ4もモブ5も...」





    グンタ「皆お前と同じ人間なんだよ!!そこだけは同じなんだよ!!」





    グンタ「唯一お前と俺らの違う所を言うとすれば...バスケへの愛情とバスケの才能と...努力だ...」





    敵モブ4「そうだぜ、エルド」





    エルド「?」





    敵モブ4「俺らは皆同じ人間だし、それに俺らは同じ学校の同じバスケ部の...仲間だろ」





    敵モブ4「お前がこれまでどんだけ努力をしてきたか...俺らはわかってるつもりだ」





    敵モブ4「だから俺らはお前を信用した」





    敵モブ4「今の俺らは...今までにないくらい集中してて良いプレーも出来てる...」





    敵モブ4「ただ...なぜお前があいつ...いやあいつらに勝てないのか」





    敵モブ4「それはお前が俺らを信用してないからだ」





    エルド「...ふざけるな...バスケをやっていて...仲間の信頼など興味ないし必要もない」





    敵モブ4「そうか...だが実際はどうだ?」





    敵モブ4「相手は5人が全員を...いやあのチーム全員を全員が信用してプレーしてる」





    敵モブ4「そこがうちと相手の差だ」





    エルド「...」





    グンタ「エルド」





    エルド「...なんだ」





    グンタ「...感情的になってしまって...悪かった」





    エルド「...いや俺も...悪かった」





    「!?」





    敵モブ6「え...マジ?今エルドさんが謝った!?」





    敵モブ7「ま、マジかよ...熱でもあるんじゃねぇか!?」





    ザワザワ





  124. 124 : : 2014/12/24(水) 23:43:39







    エルド「...」





    エルド「(今まで俺は...仲間なんてのは...ただのライバルだと思っていた...)」





    エルド「(中学ではお互いレギュラーの座を取るために...必死で練習して...)」





    エルド「(仲間の信頼など必要はなかった...それは事実だ)」





    エルド「(自己満足だけの世界...それがキセキの世代『ウォール・マリア学園』時代での生き方だった)」





    エルド「(だが...ある日...奴は言った...)」





    ______________________________

    ________________________________________________

    _________________________________________________________






    エルド「信頼など...いらん」





    アルミン「そんなことないですよ」





    アルミン「お互いがお互いを信頼していないと心の通じたパスは出せませんし...」





    エルド「そんなもの必要ないと...二回も言わせるな」





    アルミン「そうですか、エルドさんも...」





    エルド「なんだ?文句あるのか」





    アルミン「いえ、ありません...が、あると言わせて貰いたいです」





    エルド「全く...曖昧なやつだ」





    _________________________________________________________

    ________________________________________________

    ______________________________







    エルド「そうか...奴とのあの会話は...そういう意味だったのか...」





    オルオ「なんだ?」





    エルド「(俺は今まで...自分だけを信じてきた...)」





    エルド「(だが今度は...)」





    エルド「仕方ない...」





    グンタ「え?」





    エルド「お前らを信じる...これでいいか」





    ・・・





    「えぇぇぇええええええええ!?」





    敵モブ6「どどどどどど、どうしたんすか!?熱が急に上がったんすか!?」





    敵モブ7「救急車呼びますか!?」





    エルド「ハァ?何を言ってるんだ、お前ら」





    グンタ「...へっ」ニヤッ





    グンタ「おう、俺らも...お前を信じる...」





    エルド「...」





    オルオ「けどよ、マジでどうするよ?エルドが防がれるんじゃ...」





    エルド「それなら俺に案がある」





    「?」





    エルド「...俺が囮になって...俺がお前らにパスを出す」





    ・・・





    「えっ...えぇっ?」





    敵モブ6「マジでやばいっすよ!!これ!!きっと重症っす!!!」





    敵モブ7「今すぐ入院手続きしなきゃッ!!!!!!」





    エルド「」ピキッ





    エルド「お前ら...いい加減にしろ...」





    ピタッ





    グンタ「とは言っても、パスを出すって...具体的にどうするんだ?」





    エルド「グンタの言った通り、今の俺はアイツとの相性は最悪だ」





    エルド「だから...俺が...」





    エルド「攻撃の軸となって...パスを出す」





  125. 125 : : 2014/12/25(木) 00:20:33








    スタスタ





    エレン「...ふぅ」





    エルド「...」





    アルミン「...よし」





    グンタ「さっきは礼を言うぞ」





    アルミン「はい?」





    グンタ「お前らのお陰で...エルドは変わった」





    アルミン「?」





    グンタ「まぁ最も...言うまでもなく...プレーを見れば...わかると思うがな」





    チラッ





    エルド「...」





    アルミン「ッ」





    アルミン「(顔つきが...変わった...? 第1Qと第2Qの時とは違う...)」





    アルミン「(いや...変わったというより...)」





    アルミン「(戻った...?)」





    エレン「このQもお前の打つシュートは全部叩き落とすからなッ!」





    エルド「...ふん」





    スタスタ





    エレン「んだよ、アイツ...つれねぇな...」





    スタスタ





    アルミン「エレン」





    エレン「ん?」





    アルミン「エルドさんの様子が変だ...気をつけて」





    エレン「...あぁ、言われなくてもわかってるさ...」





    エレン「あいつが何か変だってことを...」





    ピッ





    パスッ!





    ガシッ!





    タッタッタ!





    エレン「見え見えだぜ!!」ドンッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    スッ!





    バシンッ!!





    エルド「...」





    ダムッダムダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!」





    エレン「へっ、何回試したって同じ結果だぜ!!」





    エルド「...」





    パスッ!





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    グンタ「...オルオ!!」パスッ





    ガシッ





    オルオ「よし、行くぜ!!」ダッ!





    バシンッ





    オルオ「ッ!?」





    アルミン「ッ!!」パスッ!





    バシンッ!





    ジャン「(なっ、そうか...グンタさんのホークアイがあったんだったな)」





    ガシッ!





    スッ!





    エレン「だから...何度やっても無駄だって...」ドンッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    スッ!





    バシンッ!!





    エレン「言ってんだろうが!!!!」





  126. 126 : : 2014/12/25(木) 00:20:48







    ダムッ





    ガシッ





    オルオ「エルド!!」パスッ





    ガシッ!





    ベルトルト「(ッ、連続か!!)」





    キュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    スッ!





    エレン「だぁぁぁあああああ!!!」





    バシンッ!!





    オルオ「(なんつー野郎だ!!着地からのジャンプまでの動作が早すぎんだろ!!!)」





    ダムッダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!!」





    エレン「ハァ..ハァ...ハァ..ハァ...」





    エレン「(なんだ?この感じ...第2Qとは違うっていうか...)」





    ベルトルト「(やってることは同じだけど、さっきと動きが全然違う...これは一体...)」





    エルド「言っとくが...さっきまでの俺と一緒に見るなよ...」





    エレン「あぁ?」





    エルド「悪いがもう不毛だ」





    エレン「何がだよ...」





    エルド「...」





    エルド「この演技がだ」





    エレン「は...?」





    ダッ!!





    エレン「ッ、クソっ!!」ダッ!





    パスッ!





    ガシッ!





    スッ!





    エレン「(間に合わねぇ...わけがねぇ!!)」キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「ッ!?」





    エルド「言ったろ...もうさっきまでの俺とは違うと...」ダッ!!





    エレン「なっ!?」





    クリスタ「うそ...エルドが...フェイク!?」





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    タッタッタ!





    ベルトルト「(くそっ、間に合わない!!)」ドンッ!





    スッ!





    ベルトルト「クッ」





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    「オォォォォオオオ」





    ジャン「マジかよ...ははっ...こりゃまた厳しい試合になりそうだな...」





    ライナー「おいおい...マジかよ...」





    アルミン「...」





    オルオ「やったな!!エルド!!」





    グンタ「ナイスシュート!!エルド!!」





    ベルトルト「しかし、困ったな...」





    ライナー「だな」





    ジャン「どうするよ...」





    ベルトルト「...今はまだ様子を見よう」





    ジャン・ライナー「おうッ!!」





    エレン「(あんッ野郎...)」





    パンッ!パンッ!





    ジャン・ライナー・ベルトルト「!?」





    エレン「すんません!次は絶対止めます!!」





    ジャン「あ、あぁ」





    タッタッタ!





    ライナー「次は止めるっつっても...」





    ベルトルト「...今はエレンを信じるしかないよ」





    ライナー「そう...だな」





  127. 127 : : 2014/12/25(木) 00:47:50









    パスッ!





    ガシッ!





    スッ!





    エレン「(フェイクか!?いやシュート...どっちにしろ、俺はリヴァイみたいな反射神経持ってねぇんだ!!)」キュッ!





    エレン「(翔べッ!!)」ドンッ!





    ダッ!





    エレン「なっ、またかよ!!」





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「(くっそ!!届けぇ!!)」スッ!





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    エレン「くそっ!!」





    グンタ「(一回フェイクで交わしたはずなのに...それでも結構ギリギリだった...なんつー身体能力持ってるんだ...)」





    ビーッ





    審判「東京調査、タイムアウトです!!」





    スタスタ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    ベルトルト「(まだ第3Q半分ある...持つ...か?)」





    クリスタ「エルドのマークはベルトルトとエレンでダブルチームを組む」





    エレン「..ハァ..ハァ..ハァ...」





    クリスタ「いい?」





    エレン「...はい...」





    クリスタ「それとアルミン」





    アルミン「はい」





    クリスタ「アレを使うのはもうちょっと待ってて」





    クリスタ「今まだ相手の流れだけど...もう少し待ってて欲しいの」





    クリスタ「(それに...まだ相手は策を隠してる気がする...)」





    ジャン「じゃぁ...まず対策としてはエレンとベルトルトでエルドをマーク」





    ジャン「他のマークは俺とライナーでカバーする、アルミンは隙があればどんどんスティールしていい」





    アルミン「はい!」





    ジャン「よし、お前ら!この第3Qでぜってぇ追い越すぞ...」





    ジャン「勝つぞッ!!!!」





    「おうッ!!!!」





                相手ベンチ





    グンタ「よし、それで行こう」





    エルド「あぁ」





    グンタ「...何か今のお前とバスケしてる方が...楽しい気がする!」





    エルド「は...?」





    オルオ「俺もそんな気がするぜ!!」





    エルド「...ふっ」





    エルド「馬鹿が、俺の方がもっと楽しんでるに決まってるだろ」





    ニコッ





    「!?」





    敵モブ7「え...今エルドさんが...笑った!?」





    敵モブ9「やばい!!今日嵐が来る!!!」





    敵モブ10「You are my Soul!Soul!」





    グンタ「それはジャニーズの嵐な!」





    「あっはっはっは!!」





    エルド「...ふっ」ニッ





  128. 128 : : 2014/12/25(木) 21:38:18








    ビーッ





    スタスタ





    アルミン「...」





    「どうした、アルミン」





    アルミン「! ジャン先輩」





    ジャン「緊張しすぎて漏れちまいそうなのか?」





    アルミン「大丈夫ですよ、ちゃんとトイレには行きましたから」





    アルミン「ただ...」





    ジャン「? なんだ?」





    アルミン「今のエルドさんは...何だか前とは違う気がします...」





    ジャン「プレーがってことか?」





    アルミン「プレー...もそうですが、エルドさん事態が...変わったような気がします」





    ジャン「...まぁ相変わらずひねくれた性格は変わってなさそうだけどな」





    アルミン「それがエルドさんの特徴ですから」





    スタスタ





    エルド「(アルミン...お前は以前...言ったな...)」





    エルド「(試合の勝ち負けより...もっと大事なことがあると...)」





    エルド「(以前の俺はその真意がわからなかったが、今なら少しわかるような気がするぞ...)」





    エルド「アルミン!」





    アルミン「!」





    エルド「この試合...負けんぞ...絶対にな」





    アルミン「...そうですか...」





    アルミン「もちろん僕らも負ける気などありません!」





    エルド「...」





    アルミン「...」





    ポンッ





    エルド「!」





    グンタ「俺達だって...そうさ、な?」





    エルド「...あぁ」





    「安心しとけ」





    エルド「!」





    エレン「俺らだってそんな気はさらさらねぇ...」





    ライナー「あぁ、エレンの言う通りだ」





    ベルトルト「うん、そうだね」





    ジャン「へっ、珍しくまともなことを言うじゃねぇか」





    ポンッ





    エレン「?」





    ジャン「こっちだって一人じゃねぇんだ...皆で戦って...皆で勝つぞ」





    エレン「...はいッ!!」





  129. 129 : : 2014/12/25(木) 22:27:12








    パスッ!





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    ジャン「一本集中すんぞッ!!」





    「おうッ!!」





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ





    エレン「...」キュッ!





    エルド「...」スッ!





    観客「おぉ、両チームのエースがぶつかり合ってるぜ!!」





    エレン「...ッ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    エルド「ッ!!」スッ!





    クルッ!





    エルド「!」ダッ!!





    エレン「ッ」キュッ!





    パスッ!





    エルド「(ッ、このパス!!)」





    パスッ!!





    グンタ「(クソッ、気を抜いてた!!)」





    タタッ ドンッ!!





    ガシッ!





    イザベル「! アルミンを使った、アリウープ!!」





    エレン「うらッ!!」スッ!





    バシンッ!





    エレン「ッ」





    エルド「ふっ、そんな簡単に点を取れると思うな!!」





    ガシッ





    グンタ「ナイスブロック、エルド!」





    ダッ!





    ジャン「いかせるかッ!!」ダッ!





    キュッ!





    ジャン「なッ」ガタッ!





    グンタ「エルド!」パスッ!





    ガシッ!





    エレン「クッ!!」ダッ!





    ベルトルト「ッ!!」ダッ!





    イザベル「ダブルチームか!!」





    スッ!





    エレン「させるかよッ!!」キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    ダッ!!





    エレン「ッ、またフェイクかよ!!」





    ベルトルト「ッ」





    キュッ!!





    ドンッ!! スッ!!





    ベルトルト「ッ!!」ドンッ!





    「へっ、待ってたんだよ!!この瞬間を!!」ダッ!





    アルミン「ッ」





    エルド「...」





    パスッ!





  130. 130 : : 2014/12/25(木) 22:27:23








    ジャン「なッ、パス!?」





    クリスタ「こ、これだったの!?...さっきの違和感は...」





    ガシッ!





    オルオ「(確かに、あのガキは厄介だ)」





    オルオ「(ただでさえ、人間離れしてる跳躍力に瞬発力...)」





    グンタ「(それにエレンを交わしたとしてもベルトルトがいればディフェンスはまだ固い...だが...)」





    グンタ「(エレンとベルトルトがいなければ...東京調査のディフェンスは...怖くない!!)」





    ベルトルト「(そうか...グンタさん達はこれを...)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「舐めんな!!」ダッ!





    オルオ「舐めんな返ししてやるよ!!」ダッ!





    ダムダムダムッダムッダム





    ジャン「(このドリブル...去年とは大違いだぜッ...)」





    ダムッダムッダム





    ドンッ!





    オルオ「おらッ!!」スッ!





    シュルッ ダムッダムダム





    観客「内から入った!!」





    エルド「悪いがもうお前らは俺達を止めることは不可能だろう」





    エレン「チッ...クソッ、どうすれば...」





    ベルトルト「(完全に詰みだ...)」





    ライナー「(マジかよ...これじゃぁどうすることも出来ねぇじゃねぇか!)」





    ジャン「(ははッ...マジやべぇ...詰んだわ...現代で言うオワタ状態だな...ははッ...)」





    アルミン「...」





    クリスタ「(ベルトルトをエルドのマークから外すことも出来なければ...どうすることも出来ない...)」





    クリスタ「(ベルトルトがエルドのマークを付けばフェイクを使われてエレンを交わされても対応が出来る...)」





    クリスタ「(まさに...打つ手なし...)」





    エレン「...」





    エレン「ふっ...はははッ...すっげぇ...」





    「!?」





    エレン「これが...キセキの世代最強のシューターの強さか...すげぇ...」





    エレン「今まで戦ってきた中で...こんなに闘志が燃え上がるような試合は...初めてだぜ...」ニヤッ





    ジャン「(こいつは相手の強さが格上の時...化け物みてぇに笑う...)」





    ジャン「(だが今回は違う気がする...)」





    エルド「こいつ...ふっ、いいだろう」





    エルド「その勝負受けて立つ」





    エレン「ははッ...」ニッ





    アルミン「...」





    ライナー「何か...頼もしいっていうか...けど、何かこえぇな」





    アルミン「...何か...不味い気がします」





    ライナー「何がだ?」





    アルミン「...根拠はないです...勘で言ってますが...」





    アルミン「今のエレンは...何だか違う気がするんです...」





    ライナー「...まぁ、確かにいつものアイツではない気がしないでもないが...」





  131. 131 : : 2014/12/27(土) 23:09:38







    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ!





    スッ!!





    エレン「ッ!!」ドンッ!!





    エルド「...!!」ダッ!!





    エレン「なっ、クソッ!!」





    ダムッダムッダム





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    ドンッ!





    ベルトルト「(うッ、届かない!!)」スッ





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





            東京調査 51対66 関西調査





    観客「おぉ、これで点差が15点差だぁ!!」





    ジャン「(マジィ...入れてもすぐに追いつかれる...いやそれどころか...)」





    ライナー「(相手は3点...こっちは2点...追いつくどころか追い越されるだけだ...)」





    ベルトルト「(何か止める方法がないと...)」





    ______________________________

    ________________________________________________

    _________________________________________________________





    キュッキュッ!!





    ドンッ!! シュッ!!





    _________________________________________________________

    ________________________________________________

    ______________________________






    ベルトルト「...!」





    スタスタ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    ポンポンッ





    エレン「なっ、なんすか!!」





    ベルトルト「膝の調子はどう?」





    エレン「あぁ?んなもん今どうでもいいんだろうが!!...ッ、ですよ!!」





    ベルトルト「ははッ、どうやら関係性があるんだよね」





    エレン「え?」





    ベルトルト「あのコンビネーションを止める策が見つかった」





    エレン「えっ、ま、マジで!?」





    ベルトルト「あ~、策って言うか...ほとんど8割型賭けなんだけどね...」





    エレン「つか、なんで皆に教えてあげないんですか...」





    ベルトルト「まぁ色々とあるわけだよ」





    エレン「へー...」





    ベルトルト「大丈夫、エレンなら絶対出来るさ」





    エレン「...俺...?」





    ベルトルト「あ、言い忘れてたけど、この作戦はエレンが重要なんだ」





    エレン「先に言えよッ!!...あ、ですよ!!」





    ベルトルト「ふふっ、照れるよ」





    エレン「褒めてねぇよ!!」





    ガシッ





    エレン「?」





    ベルトルト「よく聞いて」





    ・・・





    エレン「え...そんなの...でいいんすか...?」





    ベルトルト「今は確かめられるほど時間はない、僕の勘を信じて」





    エレン「そんな大事な役目...俺でいいんですか!?ベルトルト先輩が...やった方が...」





    ベルトルト「? 珍しいな、いつもは『俺が!俺が!!』ってうるさいのに...」





    エレン「いやッ...でも...」





    ベルトルト「はははッ、大丈夫だよ」





    ベルトルト「あっちのエースも強い...そりゃキセキの世代だからね...けどさ...」





    ベルトルト「うちのエースだって...負けてないと思うよ、僕は」





    エレン「ッ」





    ベルトルト「だってそうでしょ?」





    ベルトルト「僕らのエースなんだから」





    タッタッタ





    ベルトルト「じゃぁ、さっき言った通り、頼んだよ」





    『皆のヒーロー』





    エレン「...」





    アルミン「? エレン...?」





    エレン「...アルミン」





    アルミン「なに?」





    エレン「俺...エルドととの勝負で...忘れてたことがあった...」





    アルミン「忘れてたこと...?」





    エレン「あぁ」





    ダッ





    エレン「オレ...皆のヒーローだったわ」ニッ





  132. 132 : : 2014/12/27(土) 23:20:15








    アルミン「ッ...」





    タッタッタ





    ジャン「おいどうした、アルミン」





    アルミン「...ふふっ」





    ジャン「は?何笑ってんだ?ついに壊れちまったか?」





    アルミン「あぁいえ...」





    アルミン「やっぱりエレンは...ヒーローだなって」





    ジャン「(試合中に何言ってんだ?こいつ...本当に可笑しくなっちまったのか?)」





    ジャン「まぁ...取り敢えずエルドを止めなきゃだ...」





    アルミン「大丈夫だと思いますよ」





    ジャン「は...?」





    アルミン「今のエレンは...皆のヒーローですから」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「一本、決めよう!!」





    グンタ「(ベルトルトがPGか...だが恐れることはない...アルミンをマークしていれば...)」





    パスッ





    グンタ「(! このパス!!)」ダッ!





    ガシッ





    グンタ「なッ、ジャン!?いつの間に!?」





    ダムッダムッダム





    ジャン「っしゃ、攻めるぞ!!」ダッ!





    ダムダムッダムダムッダム





    パスッ!





    グンタ「(ッ、このパスの出し方...まさか...)」





    ガシッ





    ライナー「ナイスパスだ!ジャン!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    グンタ「(間違いない...ジャンの奴...目を持ってる...)」





    敵モブ5「ドンマイ!切り替えよう!!」パスッ





    ガシッ





    グンタ「おうッ!」





    グンタ「(そうだ、今の俺らは前とは違うんだ!)」





  133. 133 : : 2014/12/27(土) 23:41:29








    パスッ!





    ガシッ!





    エルド「...」





    エルド「ッ」ダムッ





    キュッ!





    エレン「チッ...」





    エルド「ふっ、無駄だ...今の俺らのコンビネーションを止めることなどは...不可能だ」





    エレン「それでも何としてでも止める...絶対になッ!!」





    エルド「無理だな」





    パスッ!





    ガシッ!





    エルド「」ダッ!





    エレン「ッ、!!」ダッ!





    スッ!





    キュッ!!





    敵モブ4「悪いな、1年」





    エレン「ぐッ、うらッ!!」
    ダッ!





    敵モブ4「!?」





    タッタッタ!





    ガシッ!





    エルド「...」スッ!





    エレン「...」




    ______________________________

    ________________________________________________

    _________________________________________________________






    ベルトルト「エルドがシュート使う時と、フェイクを使う時の見分け方がある」





    エレン「そんなの...わかるんすか...」





    ベルトルト「まぁ聞いて」





    ベルトルト「エルドがシュートを打つ時は...」





    _________________________________________________________

    ________________________________________________

    ______________________________






    キュッキュッ!!





    エレン「!」





    ドンッ!! シュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「ここだぁ!!!!!」スッ!





    バシンッ!





    エルド・グンタ・オルオ・ジャン・ライナー「!?」





    ダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!」





    オルオ「止めた...だと...!?」





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    グンタ「(馬鹿な...完全にエレンはスクリーンで遅らせたはずなのに...それに...)」





    エルド「(俺がシュートを打つと...読んでいた...!?)」





    エレン「ハァ..ハァ...やっと、止めたぜッ!!てめぇらのコンビネーションをな!!」





    ジャン「あいつ...やりやがった...」





    ライナー「ふっ、さすがエースだ」





    ベルトルト「だから言っただろう?絶対に出来るって」ニッ





    エルド「クッ...エレン...イェーガー...」ギリッ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...うし!」





    クリスタ「(ふふっ、ベルトルト...あなた気がついてたんだ...)」





    クリスタ「よし、これでまだ勝負はわからないわ!!」





  134. 134 : : 2014/12/27(土) 23:59:19








    パスッ!





    ガシッ!





    エレン「ッ!!」ダッ!





    エルド「ぐッ!?」キュッ!





    パスッ!





    ガシッ!





    ダムッダムッダムッ





    グンタ「オルオ!」パスッ!




    アルミン「」スッ!





    バシンッ!





    グンタ「(ッ!?、こいつ!!)」





    ジャン「ナイススティールだ、アルミン!」ガシッ





    ダムッダムッダム





    ドンッ!





    スッ





    シュルッ ダムッダムダム





    観客「おぉ、連続得点!!」





    グンタ「すまない!」





    オルオ「気にすんな!こっちにミスはねぇ!!」





    パスッ!





    ガシッ!





    オルオ「(俺が抜いてやる!)」ダッ!





    スッ!





    バシンッ





    オルオ「なっ!?」





    アルミン「ッ!!」パスッ!





    タタッ! ドンッ!!





    エレン「うらッ!!」スッ!





    ガシャンッ! ダムッダムダム





    観客「すげぇ、もう止まんねぇ!!」





    エルド「グンタ!」





    グンタ「! おう!!」パスッ!





    ガシッ!





    スッ!





    エレン「!」





    エルド「ッ!!」ダッ!





    エレン「ッ!!」ダッ!





    エルド「(なんだと...!?)」





    キュッ!





    エルド「ッ!!」パスッ!





    バシンッ!





    エルド「ッ!?」





    アルミン「...」チラッ





    パスッ!





    ガシッ





    ライナー「よっしゃ、こっちも風通しが良くなってきたぜ!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    観客「おぉ、一気に5点差まで追い上げてきた!!」





    エルド「(また読まれた...)」





    グンタ「エルド!」パスッ!





    ガシッ!





    キュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「ッ!!」ドンッ!!





    エルド「(今度は飛ぶのを...だが...)」パスッ!





    ガシッ





    エルド「何!?」





    ベルトルト「ッ、ライナー!!」パスッ!





    ガシッ





    ライナー「うっしゃ、もう一本!!」ドンッ!





    オルオ「させっかぁぁぁぁああああああああ!!!!!」ドンッ!





    バシンッ!





    ダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!白ボール!!」





    ピピーッ





    審判「関西調査、タイムアウトです!!」




  135. 135 : : 2014/12/28(日) 00:40:12









    スタスタ





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ..ハァ...」ゼェハァ





    ジャン「(参ったな...これから乗ってくって時に...エースがガス欠かよ...)」





    クリスタ「ひとまず、よくやったわ」





    クリスタ「ただベルトルト、どうやってあのコンビネーションのタネを掴んだの?」





    ベルトルト「あぁタネと言うか...」





    ベルトルト「エルドが飛ぶ瞬間の音だ」





    「音?」





    ベルトルト「音って言うか...まぁシュートを打つ時はこう...」





    キュッキュッ!!





    ベルトルト「っと、溜めを作るんだ」





    ベルトルト「それがあるとシュート、そしてフェイクの時は」





    キュッ!!





    ベルトルト「こうなる」





    「おぉ~」





    クリスタ「よく見つけたわね...」





    ベルトルト「いやぁ半分以上は勘だったんだ」





    クリスタ「おい」





    ベルトルト「けど、兎にも角にも...これを止めたのはエレンだ」





    クリスタ「そうね...けど、もうその本人は...」





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ..ハァ...」ゼェハァ





    クリスタ「(ガス欠寸前ね...)」





    ジャン「どうする、当の本人はもう飛べなさそうだぞ」





    エレン「やれ、ます...ハァ..ハァ..」ゼェハァ





    ジャン「肩で息して立ってるのがやっとの奴がどう飛ぶんだよ」





    エレン「だって..俺は...」





    エレン「皆の、ヒーロー..だか、ら...」ゼェハァ





    ジャン「ッ」





    クリスタ「そんなこと言っても無理よ、交代」





    エレン「ちょ、っと..待っ、て...く、れ..よ」ゼェハァ





    クリスタ「まともに息も出来ない人を試合に出させるなんて絶対ダメ」





    エレン「ッ...」





    ジャン「...ハァ...」





    スタスタ





    ガシッ





    エレン「ッ」





    ジャン「ヒーローがこんなところでバテててどうすんだ」





    ジャン「第4Qの後半までお前は休んでろ」





    ジャン「その代わりに第4Qの後半...暴れまわれるように...ちゃ~んと回復させとけ」





    ジャン「ヒーローってのはここぞの時に皆を救ってくれなきゃ、かっこ悪いだろ?」





    ジャン「だから交代だ」





    エレン「...ッ...あ”い...」ウルウル





    ジャン「ったく、なぁに泣いてんだよ!ヒーローが泣いてたらヒーロー(笑)になっちまうぞ!」





    ライナー「ははッ、そいつはかっこ悪いな!」





    コニー「確かに!!カッコ悪い!!」





    エレン「グスンッ...う、うるせぇ」





    クリスタ「コニー、交代よ」





    コニー「オっす!!」





    ジャン「コニーを入れるってことは...また守備型にするのか?」





    クリスタ「ふふっ、そんなわけないじゃない」





    ジャン「はぁ?」





    クリスタ「アルミン...そろそろ魅せつけてやりなさい!あなたの新しい技」





    アルミン「はい!!」





    モブット「け、けどよ...グンタはどうするんだ?」





    ジャン「それだったらもう大丈夫ですよ」





    モブット「え?」





    ジャン「なぁ?アルミン」





    アルミン「はい、大丈夫です」




  136. 136 : : 2014/12/28(日) 01:03:23







                  相手ベンチ





    オルオ「くそぉ...第3Qも残りわずかって言うのに...」





    グンタ「エルド...まさかとは思うが...」





    エルド「あぁ...お前が思っている通りだ」





    オルオ「は...?何がだよ?」





    エルド「奴らに...俺らのコンビネーションが見破られてる」





    「!?」





    オルオ「んな馬鹿な...」





    グンタ「けど、どうやって?」





    エルド「...わからん...だが確実に俺が原因であるということはわかる」





    敵モブ4「?なんでお前ってわかるんだ?」





    エルド「奴は...いやエレンは...俺を見て、判断していた」





    エルド「俺の癖がある...のかもしれん」





    オルオ「そりゃねぇぜ!?だってあいつら俺らが信用し始めたプレーを見たのは初めてだし...それに俺らだっt「だからこそかもしれん」





    オルオ「え?」





    グンタ「試合中に何か初めてのことをするのは俺らは初めてだからな」





    グンタ「常に練習したプレーを試合に使ってる...これが仇になったのかもしれん」





    オルオ「...だとしても...あいつら一体何に気づいたんだ?」





    エルド「今はわからん...だがもう大丈夫だと思う」





    グンタ「? 何か秘策を考えたのか?」





    エルド「いや...そうじゃなくて」





    エルド「エレンはもう...ガス欠だ」





    オルオ「...なるほどな」





    オルオ「これでエルドを止められる奴はいねぇってことか?」





    エルド「まぁそういうことだ」





    エルド「(だが...奴らがこのままで終わるような奴らだったらの話だが...)」





    グンタ「よし取り敢えず、やることは変わんない!!俺らはエルドを中心としたチームだ!」





    グンタ「俺らの根性を見せてやろう!!」





    「おうッ!!」





    ライナー「よぉし、相手はコート全体がシュート範囲か...なら俺はハーフコート全部だ」





    ジャン「なぁにカッコつけてんだよ、ゴリラがカッコつけても誰も惚れねぇよ」





    ゴリライナー「だァれがゴリラじゃ!!」





    コニー「確かに!ゴリラがカッコつけてもマイナスになるだけだ!!」





    ゴリライナー「コニー...俺先輩、わかる?」





    ベルトルト「ゴリラのカッコつける所ってどんなんなんだろう...?」





    ゴリライナー「お前もかよ!?」





    「あははははッ」





    エレン「...ふっ」ニッ





    クリスタ「はい、じゃぁ第4Qの後半までに回復させるためにアイシングするわよ」





    エレン「えっ...い、いいんですか...?」





    クリスタ「言ってもどうせ聞くようなあなたじゃないでしょ?」





    エレン「!」





    クリスタ「それに...さっきジャンが慰めてくれたでしょ?」





    エレン「え、あ、はい」





    クリスタ「今までジャンが慰める行動を起こすのって、自分が認めた人にしかやらない行動なの」





    クリスタ「おかしな行動よね...まったく...」





    クリスタ「あんな嫌味しか言えないジャンが...なぁんてね」





    エレン「...」





    エレン「でも、頼りなるキャプテン...だと思う」





    クリスタ「当たり前じゃない!!」





    エレン「ッ」ビクッ





    クリスタ「無冠の五将の一人よ?」





    クリスタ「それに無冠の五将は...名称だけの5人じゃないわよ...」





    クリスタ「なんて言ったって...」





    クリスタ「私が初めて好きになったチームなんだから!」ニコッ





  137. 137 : : 2014/12/29(月) 22:43:08







    スタスタ





    グンタ「!」





    オルオ「ッ、出てきたか...切り札が!」





    エルド「...」





    アルミン「...どうも」





    エルド「光がいなければ、影は何も出来ない...だったはずだが?」





    アルミン「...そうですね、ですけど逆も言えるでしょう」





    エルド「?」





    アルミン「影がなければ...光も輝け無い」





    アルミン「ですが...勘違いしないでください」





    アルミン「僕たちはまだ...諦めてません」





    エルド「...いいだろう、その負けん気...嫌いではない」





    パスッ!





    ガシッ





    ベルトルト「...」チラッ





    アルミン「...」





    パスッ!





    ガシッ





    コニー「...うらッ!!」パスッ!





    ガシッ





    ジャン「...ッ」チラッ





    アルミン「...」





    オルオ「(こいつら...何を待っているんだ...?)」





    グンタ「(切り札だ、最高のタイミングで切り札を使うのを見計らってるんだ...)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「ライナー!」パスッ





    ガシッ





    ライナー「...」ダムッダムッダム





    オルオ「...そこだぁッ!!」ダッ!





    ライナー「!」





    パスッ!





    ガシッ





    ベルトルト「...」チラッ





    アルミン「」コクンッ





    タッタッタ!





    ダムッダムッダム





    オルオ「うおらぁ!!」ダッ!





    クルッ





    オルオ「ッ」





    ベルトルト「...ふっ、アルミン!!」パスッ!





    ガシッ





    エルド「なっ!?」





    エルド「(アルミンがボールを持った...!? そんな馬鹿な!!奴はボールを持てないはず!)」





    イザベル「来るか、バニシングドライブ!!」





    イアン「!」





    グンタ「(それにどういうことだ!?エルドと1on1!?)」





    ジャン「へっ、早いとかそういうのじゃねぇんだよ」





    グンタ「ッ」





    アルミン「...」スッ!





    エルド「クッ...」スッ





    ダッ!! シュピンッ!





    エルド「!?」





    エルド「(消えた...だと...!?)」





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ





    ライナー「よし、任せろ!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    オルオ「(んな馬鹿な...エルドを抜いたのか!?)」





    グンタ「一体何をしたんだ...」





    ジャン「なんにもしてねぇよ」





    グンタ「え...?」





    ジャン「ただ単に...消えたんだよ」





    グンタ「消え...た...?」





    ライナー「ナイスドライブ、アルミン!」





    アルミン「はい」





    エルド「(まさか...奴は消えるドライブを...取得していたのか...!?)」





    グンタ「いいや、だからってやることは変わんない!!」パスッ!





    バシンッ!





    グンタ「なっ!?」





    アルミン「ッ!」パスッ!





    ガシッ





    ライナー「もう一本来たぜ!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    観客「一気に逆転だぁ!!」





    観客「すげぇ!!」





  138. 138 : : 2014/12/29(月) 22:45:21








    エルド「(...動揺している場合ではない)」





    エルド「グンタ!」ダッ!





    グンタ「!」





    パスッ!





    ガシッ!





    エルド「(エレンがいない以上、奴らに俺を止められるすべはない...)」キュッ!!





    クリスタ「(ふっ、そう来ると思ったわよ!!)」





    スッ!





    コニー「ありがとよッ!!」バシンッ!





    エルド「ッ!?」





    アルミン「ッ!」パスッ!





    ガシッ





    ベルトルト「よし!」





    ダムッダムッダム





    ドンッ!





    シュッ





    バンッ スパッ ダムッダムダム





    観客「おぉ、3点差!!」





    エルド「ッ...」





    クリスタ「(エレンが抜けた今、エルドを止められる人はいない...とでも思ったの?ふふっ、残念ね)」





    クリスタ「(うちにはちっちゃいけど強気の1年二人がいるからね!!)」





    アルミン「コニー、ナイススティール!」





    コニー「おう!アルミンもナイスパスだったぜ!!」





    グンタ「(クッ、コニーを入れたのはそのためだったのか...)」





    オルオ「グンタ!よこせ!!」





    グンタ「! おう!!」パスッ!





    ガシッ





    オルオ「(こいつらに負けてたまるかぁ!!!)」ダッ!





    コニー「(よし、来い来い...)」ダッ!





    ダムッダムッダム





    オルオ「てめぇみたいなガキンチョに負けてられっか!!」ダムッ





    キュッ





    コニー「よっ!!」ダッ!





    バシンッ!





    オルオ「なっ!?」





    グンタ「(あのオルオを1on1で止めたのか!?)」





    ダムッダムッダム





    コニー「おっしゃぁ!!もらいッ!!」ドンッ





    ドンッ!!





    バシンッ!!





    コニー「どわぁぁああああ!?」





    ドシンッ





    コニー「いっててて...」





    ジャン「んにゃろッ!!」ダッ!





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    エルド「ッ!!」ダッ!





    ジャン「ッ!!」ギラッ





    パスッ!





    エルド「ッ」





    ガシッ





    アルミン「...」





    ダッ!! シュピンッ!





    オルオ「(ッ、マジで消えやがった!?)」





    ダムッダム





    アルミン「ッ!」パスッ!





    ガシッ





    ライナー「(残り2秒...)」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    ビーッ





    審判「第3Q終了です」





    観客「おぉ~、6点差で終わった!!」





    エルド「クッ...アルミン...」





    アルミン「ハァ..ハァ...」





    エルド「(何か秘策を練ってくるとは思っていたが...まさかドライブを出すとは...)」





    スタスタ





    アルミン「!」





    エレン「...ナイスドライブ」スッ





    アルミン「...うん、ありがとう!」スッ





    パチンッ





    ライナー「すげぇな、あのエルドを抜いたなんて」





    エレン「キセキの世代を抜くために作った技なんだから当たり前だろ」





    ライナー「キセキの世代を抜くため...?」





    アルミン「はい、エレンは空中戦ではキセキの世代と対等に向き合えるほどの実力を持っていますが...」





    ジャン「...! 地上戦では敵わないと言うとことか」





    アルミン「絶対に敵わないと言うわけではありませんが可能性は低いと思います」





    クリスタ「だから地上戦ではアルミンが...ってこと?」





    アルミン「はい」





    コニー「でもでも、実際エルドには通じたんだからすげぇじゃん!!」





    ジャン「確かにな」





    アルミン「ですけど、それはエルドさんが、僕にはドライブは不可能と考えてる傾向をしていたからなんです」





    ベルトルト「とどのつまり、本番はこれからってことか」





    アルミン「はい」





    ジャン「なぁ、その【バニシング・ドライブ】の弱点ってあるのか?」





    アルミン「...今のところはない...と思います」





    アルミン「ですけど、ミスディレクションと同じ...使いすぎては効果が薄くなっていきます」





    ライナー「なるほど、だからさっきまで取っておいたのか」





  139. 139 : : 2014/12/30(火) 02:36:49








    ビーッ





    スタスタ





    グンタ「(エレンは完全燃焼しきってもう出てこないってことでいいのか...?)」





    パスッ!





    ガシッ





    グンタ「一本、きっちり決めていこう!」





    ダムッダムッダム





    グンタ「ッ!!」ギラッ





    パスッ!





    ガシッ





    エルド「ッ!」スッ!





    ダッ!





    コニー「読め読めだぜぇ!!」スッ





    ダッ!





    コニー「えぇッ!?」





    ダムッダムッダム





    エルド「(お前らの考えてることはお見通しだ)」キュッキュッ!!





    ベルトルト「ッ!!」ドンッ!





    エルド「(ッ、こいつまで...!?)」





    ダッ!





    グンタ「エルドォ!!」





    エルド「!」





    パスッ!





    ベルトルト「(な、パス!?)」





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    グンタ「オルオ!!」パスッ!





    ガシッ!





    オルオ「よっし、まっかせろぉ!!」ドンッ!





    ライナー「ッ!!」キュッ!





    ドンッ!





    オルオ「ッ」





    オルオ「ここだぁ!!」パスッ!





    ライナー「ッ!?」





    ガシッ





    グンタ「ナイス、オルオ!!」シュッ





    スパッ ダムッダムダム





    観客「おぉ、第4Qすぐに返した!!」





    ジャン「落ち着け、取り返すぞ!!」パスッ!





    ガシッ





    グンタ「!」





    アルミン「...」スッ





    グンタ「させるかぁ!!」ダッ!





    アルミン「...ッ!!」ダッ!!





    シュピンッ!





    グンタ「(ッ、本当に消えた...!?)」





    ダムッダムッダム





    アルミン「ッ!」パスッ!





    ガシッ





    ジャン「うっし!」ドンッ





    敵モブ4「いかせん!!」ドンッ!





    ジャン「ッ!!」ギラッ





    パスッ!





    敵モブ4「(パス,..!?)」





    ドンッ!





    ベルトルト「うぉぉぉおおおお!!!」ガシッ





    ガシャンッ! ダムッダムダム






  140. 140 : : 2014/12/30(火) 02:36:59







    グンタ「(落ち着け...確かにアルミンのドライブは危険だが...やることは変わらん!!)」パスッ!





    ガシッ





    エルド「!」





    コニー「エレンみたいに高く飛べねぇけど、俺には俺のできる事がある!」





    エルド「ふっ、ならば見せてみろ!!」ダッ!!





    ダムッダムッダム





    エルド「」スッ!





    バシンッ!





    エルド「ッ!?」





    コニー「だから言ったろ?俺には俺の出来ることだけをやるって!!」





    コニー「ゴリ先輩!!」パスッ!





    ガシッ





    ライナー「よし、任せろ!!」ドンッ!





    シュッ!





    スパッ! ダムッダムッダムダム





    ライナー「よっし!!」





    コニー「ナイスゴリー!!」





    ライナー「コニー、それ試合中言われたら傷つくから!!」





    グンタ「(9点差...不味い!!)」





    敵モブ5「グンタ!!」





    グンタ「!」パスッ





    バシンッ!





    グンタ「なっ!?」





    アルミン「コニー!!」パスッ!





    ガシッ





    ドンッ





    コニー「うらッ!!」スッ





    シュルッ ダムッダムダム





    グンタ「(馬鹿か俺は!!ミスディレクションはパスとドライブだけじゃないんだ!!)」





    エルド「(このままでいいのか...)」





    エルド「(やっと掴んだ仲間との信頼とバスケの楽しさ...)」





    エルド「(俺達にはもう...この大会でしか...バスケは出来ない)」





    エルド「(こんなところで...こぼしていいのか...)」





    エルド「(嫌だ...こんなところで...終わってたまるか!!)」





    エルド「(俺達は絶対に...頂点へ昇るんだ!!)」





    エレン「(...よし、行ける!勝てる!!)」





    エレン「頑張れェ!!東京調査ァ!!」





    ビリビリッ





    エレン「(ッ!?、この感じ...まさか!?)」





    茶エルド「...グンタ」





    グンタ「!」





    パスッ!





    コニー「(ニヒッ、取ったりぃ~!!!)」ダッ!





    スパッ!!!! ダムッダムッダムダム!!!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・アルミン・コニー「!?」





    ・・・





    観客「うぉぉぉぉぉおおおお、すげぇぇぇええええええ!!!」





    観客「しかも、いつの間に打ったんだ!?」





    クリスタ「まさか...ゾーンに...入った...?」





    茶エルド「...」





  141. 141 : : 2014/12/30(火) 22:46:37








    グンタ「ッ...アレが...ゾーン...」





    オルオ「...へへっ、俺だってゾーンくらい入れるし!!」





    敵モブ4「希望は...まだ消えてない!!」





    敵モブ5「さすがキセキの世代だぜ!!」





    クリスタ「(不味い!皆動揺を隠しきれてない!!)」





    クリスタ「(けどもうタイムアウトは取れない...!!)」





    エレン「ッ、監督!!」





    クリスタ「ッ」ビクッ





    エレン「俺を出してくれ!!」





    クリスタ「エレンを...?ダメ!まだ完全に動ける体じゃない!!」





    エレン「だけどっ...だけど、ここで負けたら今までの意味がねぇだろッ!!」





    クリスタ「わかってる!!けど...けど、まだダメ!!」





    エレン「なんでだよ!?エルドがゾーンに入っちまったんだぞ!?誰も止められねーよ!!」





    モブット「エレン!!落ち着け!!」





    エレン「うるせぇッ!!!こんな状況で落ち着いてる方が可笑しいんだッ!!!!」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(っと...ど、どうする...)」





    ベルトルト「! ジャン!!」





    ジャン「はっ!?」





    バシンッ!





    ジャン「しまっ」





    ダムッダムッダム





    グンタ「エルド!!」パスッ





    ガシッ!!





    コニー・ベルトルト「ッ!!」ダッ!





    ドンッ!! シュッ!!!!





    スパッ!!!! ダムッダムッダムダム!!





    観客「はえぇ!!もう5点差まで追い返した!!」





    アルミン「...そんな...」





    パスッ!





    ガシッ!





    ベルトルト「(完全に流れが関西調査だ...どこかで切らないと...!!)」





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「」パスッ!





    ガシッ!!





    ベルトルト「(ッ、なんて反射速度なんだ!?)」





    ダムッダムッダム!!





    茶エルド「ふっ!!」シュッ!!!





    ライナー「(なっ、ジャンプシュートじゃない...!?)」





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!





    グンタ「あと...」





    オルオ「2点差!!」





    ジャン「落ち着いていけ、切り替えるんだ!!」





    ジャン「(っつっても、無理な話だぜ...流れも空気も...総崩れ...)」





    パスッ!





    パスッ!





    ガシッ!





    ライナー「(まだだ!!終わったわけじゃねぇ!!)」





    ダッ!





    ダッ!!!





    ライナー「ッ」





    キュッ!





    ライナー「(なんつー威圧だ...)」





    スッ!





    茶エルド「ッ!!」ダッ!!!





    ライナー「しまっ」





    バシンッ!!





    ライナー「(不味い...このままじゃ...)」





    コニー「させるかぁぁぁああああああ!!」ダッ!





    ベルトルト・ジャン「コニー!!」





    ビリビリッ





    茶エルド「ふッ!!」





    スパッ!!!! ダムッダムッダムダム!!!!





    コニー「いっ...いつの間に...」





    観客「逆転だぁぁぁああああああ!!!!」





    ジャン「(てめぇ...今いつの間に打ちやがった!!)」





    ライナー「(信じらんねぇ...何で近くいるのに...シュートモーションも見れないんだ...)」





    エレン「...か「ラスト7分」





    エレン「え?」





    クリスタ「第4Q残り7分で...出すから...それまで...あのエルドのゾーン状態の動きを...しっかり、目に焼け付きときなさい!」





    エレン「...はいッ!!」





  142. 142 : : 2014/12/30(火) 22:50:54







              第4Q 残り8:27





             東京調査 70対81 関西調査





    ジャン「くっそ...さすがキセキの世代...伊達じゃねぇな...ははッ...」





    ライナー「正直言って...厳しいな」





    ベルトルト「だけど...まだ終わったわけじゃない、ただのピンチさ」





    ジャン「へへっ、お前のその言葉...もう聞き飽きたぜ...」





    イザベル「東京調査...もうダメなのか?」





    イアン「...かもな」





    イザベル「おい!!」





    イアン「だけど...万が一...アイツがゾーンに入れば...まだ何とかなるんじゃないか?」





    イザベル「アイツ?」





    「エレンだ」





    エレン「...監督」





    クリスタ「わかってる...」チラッ





    エレン「...」





    クリスタ「(まだ不完全だけど...だけど...もううちの精神状態が限界...)」





    クリスタ「エレン、交代よ」





    エレン「はいッ!!!!」





    ダムッダムッダム





    グンタ「エルド!!」パスッ!





    コニー「うぁぁぁぁああああああああ!!!!」ダッ!





    バチンッ!





    ダムッダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!」





    ビーッ





    「!」





    審判「東京調査、選手交代です!12番アウト...15番入ります!」





    スタスタ





    ジャン「へっ、暴れる準備は出来たか?」





    ライナー「頼んだぜ、エルドを止めてくれ」





    ベルトルト「さぁ...頼んだよ」





    アルミン「...おかえり、ヒーロー」





    エレン「おう、ただいま」ニッ





    グンタ「来たか...」





    オルオ「ふっ、うちのエルドを止められるわk」ガリッ





    茶エルド「...来い、エレン...」





    エレン「今からてめぇをぶっ倒してやるから...待っとけよ」





    茶エルド「面白い...やってみろ」





    ジャン「けどマジどうすんだよ」





    エレン「あ、あと監督から伝言です」





    ジャン「?」





    エレン「残り時間...俺で行くと」





    ジャン「...ハァ...んなもん知ってんだよ!!」





    エレン「え?」





    ジャン「最初からてめぇで行くつもりだったんだよ」





    ライナー「だな」





    エレン「...はいッ!!」





    ジャン「っつーわけだ、エレン中心で行くぞ」





    ベルトルト「問題なしだね」





    アルミン「はい!」





    ジャン「っしゃ、残り8分...死んでも喰らい尽くすぞッ!!」





    「おうッ!!!!」





  143. 143 : : 2014/12/31(水) 10:47:32









    パスッ!





    ガシッ





    ダムッダムッダム





    エレン「...」





    茶エルド「...」





    エレン「ッ!!」ダッ!





    茶エルド「ッ!!」ダッ!!!





    エレン「(うッ!? はえぇ)」キュッ!





    茶エルド「遅いッ!!」スッ!!





    バシンッ!!





    エレン「ッ、クッ...そ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム!!





    茶エルド「ッ!!」ドンッ!!! シュッ!!!





    エレン「(なっ、早すぎ...)」キュッキュッ!!





    ドンッ!!





    エレン「だろッ!!」スッ!





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!!





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」ゼェハァ





    エレン「(クソッ...どうしてだ...)」





    ________________________________________________





    ドンッ!!! シュッ!!!





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!!





    エレン「(どうして俺達が...こんな目に合わなきゃいけないんだ...)」





    ________________________________________________





    茶エルド「」ビリビリッ





    シュッ!!!





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!!





    エレン「(どうして...どうして...)」





    エレン「(...弱いから負けなきゃダメなのか...?)」





    エレン「(強くなきゃ...この世界では...生き残れないのか...?)」





    「「戦え」」





    エレン「ッ」





  144. 144 : : 2014/12/31(水) 10:49:53







    ______________________________

    ________________________________________________

    _________________________________________________________





    カルラ「エレン、また喧嘩してきたの?」





    エレン「あいつらが悪いんだ...バスケを馬鹿にしやがって...」ボロボロ





    カルラ「それでまたマルロとハンネスさんに助けてもらったのかい?」





    エレン「...違う、助けてもらって何か...ない...」





    カルラ「....っ~...ハァ...」





    カルラ「エレン、いい?よく聞きなさい」





    エレン「?」





    カルラ「これからはあなたが誰かに守られるんじゃなくて...」





    _________________________________________________________

    ________________________________________________

    ______________________________






    「「あなたが皆を守りなさい」」





    エレン「ッ!! 皆の...ヒーロー...そうか...俺はそれで...」





    ベルトルト「リバンッ!!」





    エレン「!」





    ベルトルト「ッ!!」ドンッ!





    キュッキュッ!!!





    茶エルド「ッ!!」ドンッ!!!





    エレン「(でも...皆って...誰のことだ...?)」





    エレン「(まぁいいや、今はバスケがしたい...あいつらと勝ちたい...)」





    エレン「(あい...つら...?)」チラッ





    ジャン「(やべぇッ!!リバウンドもあいつが...!!)」





    ライナー「(クソッ、ベルトルト...じゃゾーン状態のエル度相手に...敵わねぇ!!)」





    ベルトルト「(なんてジャンプ力なんだ...これがゾーン状態のキセキの世代!!)」





    アルミン「クッ」





    コニー「東京調査ッ!!頑張れェッ!!!」





    モブット「皆!!頑張れぇぇえええええ!!!」





    クリスタ「ベルトルトッ!!!!」





    エレン「(あぁ...あいつらって...東京調査の皆のことだったんだ...)」





    スッ!!!





    茶エルド「(よし、取った...このままスリーを入れて...チェックメイトだッ!!!)」





    ミカサ「エレンッ!!!!!」





    エレン「ッ」





    「「戦えッ」」





    ガシッ!!!





    スタッ!!!





    茶エルド「終わりにしてやる」キュッ!!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・アルミン「ッ」





               この時僕らは...絶望と言う二文字が頭に浮かんだ...





    ドンッ!!! シュッ!!!





    「駆逐してやる...一人残らず...!!」





    ガガガァ ギィィ





              っと、その瞬間...何かの扉が...開いた音がした。





    茶エルド「ッ」





    バシンッ!!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・アルミン・コニー・モブット・クリスタ「ッ!?」





    ダムッダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!!」





    観客「おぉぉぉぉぉおおおおお!!」





    茶エルド「(まさか...お前も入ったと言うのか...ゾーンに...!?)」





    緑エレン「...俺が...この手でッ!!」





  145. 145 : : 2015/01/25(日) 17:26:21








    ワァァァアアア





    グンタ「(止めた...ゾーン状態の...エルドを!?)」





    オルオ「(ありえねぇ...あのガキも入ったっていうのかよ!?)」





    アルミン「ッ...」





    緑エレン「...」ビリビリッ





    茶エルド「貴様も...こっち側の人間だったとはな...だが」





    茶エルド「試合の結果はもう見えている」





    茶エルド「いくらお前がゾーンに入ろうとも無駄だ」





    緑エレン「んなもん、やってみなきゃわかんねぇじゃねぇかよ」





    茶エルド「...ふん、いいだろう」





    茶エルド「今更そんな悪あがきをした所で結果は変わらないと言うことを見せてやろう」





    グンタ「エルド!!」パスッ





    ガシッ!!





    キュッ!!!





    ライナー「ま、まさか!!」





    ドンッ!!! シュッ!!!





    ドンッ!!!





    茶エルド「なっ!?」





    緑エレン「ッ!!」スッ!!





    バシンッ!!!





    ガシッ!





    ジャン「速攻ッ!!!」パスッ!





    タッタッタ!





    ガシッ





    ライナー「よし!」スッ





    バシンッ!!





    ライナー「(ッ、もう戻ってきたのかよ!!)」





    キュッキュッ!!!





    バシンッ!!!





    茶エルド「(ッ、いつの間に!?)」





    ダムッダムッダム!!





    ドンッ!!!





    緑エレン「ウゥゥァァアアアア!!!!」スッ!!





    ガシャンッ!!! ダムッダムダム!!





    観客「おぉ!!豪快なダンク!!」





    観客「だがまだ18点差あるぞ!?」





    茶エルド「ふん、だから無駄だと言っているんだ」キュッ!!!





    ジャン「(しまった!!あいつには長距離スリーもあるんだった!!)」





    ドンッ!!!





    茶エルド「ふっ」ニヤッ





    ダッ!!!





    ベルトルト「フェイク!?」





    ダムッダムッダム!!





    キュッキュッ!!!





    ドンッ!!! シュッ!!!





    バシンッ!!!





    茶エルド・グンタ・オルオ「!?」





    オルオ「(おいおい...嘘だろ...一度抜かれたのに...もう追いついたってのかよ!?)」





    グンタ「(バケモンだ...)」





    スタッ!! ダッ!!!





    緑エレン「アルミン!!」





    アルミン「!」





    パスッ!!





    グンタ「ッ、しまった!!」ダッ!





    キュッ!!! ドンッ!!!





    オルオ「おい...待てよ...てめぇ...」





    緑エレン「ッ!!」シュッ!!!





    グンタ「なにッ!?」





    敵モブ5「(入るわけねぇ!!当たり損ないだ!!)」





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!





    茶エルド・グンタ・オルオ・敵モブ4・5「!?」





    アルミン「す、すごい...」





    ジャン「ははっ、さすがに...驚いたぜ...」





    ライナー「もしかしたらこのまま...いける!!」





    ベルトルト「うん」





  146. 146 : : 2015/01/25(日) 18:22:43








               第4Q 残り5:19




            東京調査 89対90 関西調査





    観客「おぉ!!すげぇ!!一気に1点差まで縮めやがった!!」





    茶エルド「ハァ...ハァ...どういうことだ...」





    茶エルド「なぜ同じゾーンに入ってるはずの俺が...あのガキに押されている...」





    ダムッダムッダム





    ジャン「エレン!」パスッ!





    ガシッ!!





    茶エルド「(あり得ない...奴の方が上だと言うのか...)」





    ダムッダムッダム!!





    オルオ「おらぁぁぁああああ!!!」ダッ!





    クルッ!! ダムッ!!ダムッダムダム!!





    グンタ「オルオ!! くそぉ!!」ダッ!





    緑エレン「ッ!!」ダッ!!!





    グンタ「(なっ、速い...尋常じゃない速さだ)」





    ダムッダムッダム!!





    茶エルド「来い...イェーガー!!!!」スッ!!





    緑エレン「ッ!!」キュッキュッ!!! ドンッ!!!





    茶エルド「(高さで勝負か!!)」ドンッ!!!





    シュッ!!





    茶エルド「ッ、スクープシュート!?」





    グンタ「違うこれは...」





    スタッ!!キュッ!! ドンッ!!!





    ガシッ!!!





    緑エレン「うらッ!!」スッ!!





    ガシャンッ!!! ダムッダムダム!!





    観客「ついに逆転だぁぁぁぁあああああ!!!」





    茶エルド「ハァ...ハァ...」





    グンタ「...エルド」





    茶エルド「すまん...俺のせいだ」





    グンタ「...もう...無理だ」





    「ッ」





    敵モブ5「お前...今...なんて言った...」





    グンタ「...もう無理だ...」





    茶エルド「...」





    バコンッ!!





    茶エルド「ッ」





    オルオ「ふざっけんなッ!!なにが諦めるだ!!」





    グンタ「じゃぁ...じゃぁどうするればいいんだよ!?」





    グンタ「もう流れも...完全に東京調査だ...」





    オルオ「あぁそうかもな...いやだとしてもなんなんだよ!?」





    オルオ「例え流れがあっちだとしてもまだ時間はあるし、点差だってそんなに開いてねぇだろ!?」





    オルオ「なのに...なんで諦めなきゃいけねぇんだよ!?」





    グンタ「...」





    茶エルド「俺らなら...出来る」





    グンタ「え?」





    茶エルド「俺らならまた逆転出来るさ」





    敵モブ4「エルドの言う通りだぜ」





    グンタ「ッ」





    敵モブ5「そうだぜ」





    茶エルド「お前はバスケの楽しさを忘れていた俺に教えてくれた...だから」





    茶エルド「今度は俺らがお前を助けてやる」





    グンタ「ッ、エルド...」





    オルオ「おうおうおう、カッコつけやがって!!」





    茶エルド「カッコつけてはない」





    ハハハッ





    グンタ「...スゥーッ...悪かったな!皆!!」





    グンタ「そうだよな...最初から諦めてちゃ...何も変わらないよな!!」





    オルオ「そうだぜ!!」





    茶エルド「何もお前一人で逆転しろって言ってるわけではないんだ」





    敵モブ5「俺らだっているんだぜ?」





    グンタ「...あぁ!皆でここ逆転して...皆でを勝とう!!」





    茶エルド「ふんっ、当たり前だ」





  147. 147 : : 2015/01/25(日) 19:11:04








    ジャン「なんだ?さっきオルオさんがグンタさんを殴ってたが...」





    アルミン「...ふふっ、大丈夫だと思いますよ」





    ジャン「は?」





    アルミン「さっきとは目が全然違いますから」





    緑エレン「つか、むしろさっきよりやばい...です」





    ダムッダムッダム!





    グンタ「ふぅー...一本集中していくぞ!!」





    「おうッ!!!」





    ジャン「(確かに...さっきとは気合が全然ちげぇ...)」





    グンタ「...ッ!!」ダッ!!





    ジャン「ッ、嘘だろ!?」ガタッ





    ダムッダムッダム!





    グンタ「!」





    キュッ!!





    緑エレン「(どういうことだ...何で急に速くなったんだ?)」





    グンタ「オルオ!!」パスッ!!





    ガシッ!!





    オルオ「おうッ!!任せろぉぉぉおおおお!!」ダッ!!





    ライナー「(おいおいどういうことだ!?こいつら急に...)」





    ダムッダムッダム!





    ドンッ!!





    ベルトルト「ッ!」ドンッ!!





    ベルトルト「(ッ、さっきより高い!?)」





    オルオ「うぉらッ!!」スッ!!





    ガシンッ!!





    オルオ「ッ!?」





    グググッ





    緑エレン「...うぉぉぉおおおおおお!!!」スッ!!!





    バシンッ!!!





    ガシッ!!!





    ジャン「(なっ、あいつあんな所に居やがったのかよ!?)」





    茶エルド「ふッ!!」シュッ!!!





    ビリビリッ





    バシンッ!!!





    ダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!!」





    コニー「ナイスブロック!!エレン!!」





    緑エレン「ハァ..ハァ..ハァ...」





    茶エルド「ハァ..ハァ..ハァ...」





  148. 148 : : 2015/01/25(日) 19:11:14








    ジャン「(ひとまずは助かった...だがどういうことか...グンタさんやオルオさんの動きがさっきとは全然ちげぇ、これは一体...)」





    ライナー「(まさか...まさかとは思うが...)」





    ベルトルト「(いやだとしても、ゾーンは選ばれた人材でないと入れないはず...グンタさん達が入れるわけ...)」





    イアン「...そうか、エルドの奴もうアレを使えるようになったのか」





    イザベル「はぁ?アレってなんだよ」





    イアン「...お前はまだわからないのか」





    イザベル「はぁ?だからなんなんだよ!!」





    イアン「まぁまず説明するとしたら...ゾーンの話からか」





    イザベル「ゾーンだったら知ってるぞ、選ばれた奴にしか入れない究極の領域だろ?」





    イアン「まぁそれもそうだが、取り敢えず話を聞け」





            ゾーン...選ばれた物だけが入れるまさに究極の領域
            だがそのゾーンにある噂話がある...

            ゾーンに入った物にしか扱えない...【ゾーン特殊能力】と言うものがあると...





    イアン「俺もそのゾーン特殊能力に関した情報はあまり知らないがそのゾーン特殊能力を扱うために【ある条件】を満たさないと使えないらしい」





    イザベル「条件?」





    イアン「俺が知っている限りではゾーンに【3回以上】入っていなければ扱えないと」





    イザベル「3回...?なんで3回なんだよ?」





    イアン「詳しくは知らん...だが1回目のゾーンより2回目のゾーンの方が入るのに難しいってことはお前も知ってるだろ?」





    イザベル「あぁ」





    イアン「恐らくだが3回以降入る物は完璧にゾーンを熟知しているから...としか俺は言えん」





    イザベル「それで...そのゾーン特殊能力がなんなんだよ?」





    イアン「エルドはそれを...扱えるようになった...と俺は思う」





    イザベル「...よくわかんねぇけど...エルドのそのゾーン特殊能力であの二人の動きが良くなったってことでいいんだな?」





    イアン「あぁ...だが厳密に言うと...奴のゾーン特殊能力は...」





              【仲間にゾーンに入る資格を与える能力】





    イアン「だと思う」





    イザベル「資格ってなんだよ?」





    イアン「資格は資格だ、ゾーンに入るためのチケットを与えるってことだ」





    イザベル「ふ~ん...ってそれって不味くね!?」





    イアン「あぁ、東京調査にとっては最悪な事態だな」





  149. 149 : : 2015/01/25(日) 21:02:43








    ダムッダムッダム!





    茶グンタ「ふッ!!」パスッ!!





    ガシッ!!





    茶オルオ「オラァァァアアアア!!!!」ドンッ!!





    ベルトルト「(ここで抑えなきゃ...ダメだ!)」ドンッ!!





    スッ!!





    ガシャンッ!! ダムッダムダム!





    観客「おぉ!!また逆転!!」





    緑エレン「くそッ!!」





    ポンッ





    ジャン「そうかっかすんな、こっちもこっちで攻めるぞ!」





    緑エレン「はい!!」





    ダムッダムッダム





    ジャン「エレン!!」パスッ!





    ガシッ!!!





    緑エレン「ッ」





    キュッ!!





    茶グンタ「悪いな、エレン」





    茶オルオ「ここを突破させるわけにはいかねぇんだよ!!このガキ!!」





    茶エルド「悪く思うな、これも貴様を認めてのことだ」





    緑エレン「クッ!」キュッ!!!





    ジャン「(野郎...勝負に出やがった!!)」





    ライナー「(いくらエレンでも、ゾーンに入った3人相手じゃきついぞ!!)」





    ベルトルト「(それにエレンもそろそろ限界なはず...)」





    緑エレン「...クッ」





    ダッダッダ





    アルミン「エレン!!」





    緑エレン「! アルミン!」パスッ!!





    ガシッ!!





    緑エレン・アルミン「ッ!?」





    茶エルド「ふっ!!」シュッ!!!





    スパッ!!! ダムッダムッダムダム!!





    緑エレン「ハァ..ハァ...」





    ジャン「(チッ、カバーしてやりたいが...こっちもこっちできちぃ...)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「ライナー!」パスッ!





    ガシッ!





    ライナー「」チラッ





    緑エレン「!」





    ダッダッダッ!!!





    ドンッ!





    シュッ!!





    観客「おぉ!!ハーフエリアから打ちやがった!!」





    ガタンッ!!





    キュッキュッ!!! ドンッ!!!





    ガシッ!!!





    緑エレン「ッ!!」スッ!!!





    ドンッ!!!





    茶エルド「うぉぉぉおおおおおおお!!!」スッ!!!





    ガシンッ!!!





    グググッ!!!





    緑エレン・茶エルド「うぉぉぉおおおおおおおッ!!」





    バシンッ!!!





    緑エレン「!?」





    ガシッ





    敵モブ4「ナイスブロック!!」ダッ!





    ジャン「(クッ、こいつも...)」スッ!





    バシンッ!





    敵モブ4「クッ!?」





    ジャン「(ッ、なんで...なんで俺は取れたんだ!?)」





    ガシッ





    ジャン「ライナー!」パスッ!!





    ガシッ!





    ライナー「うっしゃ、今度こそ!!」ドンッ!





    シュッ!!





    茶オルオ「だぁぁぁあああああああああ!!!」ドンッ!!





    バシンッ!!





    敵モブ5「よし、任せろ!!」ガシッ





    ダムッダムッダム





    ベルトルト「不味い!!」ダッ!





    ベルトルト「(ッ、速くない...どういうことだ?)」





    ダムッダム ドンッ





    敵モブ5「おらッ!!」スッ





    ドンッ!!





    ベルトルト「ふッ!!」スッ!





    バシンッ!





    敵モブ5「なに!?」





    ダムッダムダム コロコロ





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!緑ボール!」





  150. 150 : : 2015/01/25(日) 21:36:48









    イザベル「? なんで今ブロックされたんだ?」





    イアン「...恐らくあの2人はゾーンに入っていない...」





    イザベル「はぁ?なんだよそれ!さっきの言ってることと全然違うじゃねぇか!!」





    イアン「...ハァ...だから、エルドのゾーン特殊能力は【仲間にゾーンに入るための資格を与える】って言っただろ?」





    イザベル「だからなんだよ?ゾーンに入らせるってことだろ?」





    イアン「少し違うな」





    イアン「ゾーンに入るためには練習に練習を積替せねた物でなおかつ、才能も必要となる...」





    イアン「それに自分の引き金も引かなくてはいけない」





    イアン「つまりだ...エルドはその必要な才能をあげたと言うことだ」





    イザベル「才能を...あげる?」





    イアン「簡単に言えば、ゾーンに入るためにはチケットと練習量と引き金を引かなきゃ入れないってことだ」





    イザベル「...となると...エルドはチケットをあげただけで強制的に入らせたわけじゃねぇって...ことか?」





    イアン「あぁ、そういうことだ」





    イザベル「...それでなんであの2人は入れないんだよ」





    イアン「...これだけ言ってもまだわからないのか...」





    イザベル「うぐっ」グサッ





    イアン「あの2人がゾーンに入れないその理由は簡単だ、奴らは自分の引き金を引いてないだけだ」





    イザベル「じゃ、じゃぁ...あとの二人は...引き金を引いたってことかよ?」





    イアン「...そういうことになる」





    イザベル「や、やべぇ...じゃねぇかよ!!おい!!」





    イアン「あぁ知ってる...だが勝呂があるとすれば...」





    イアン「あいつもゾーン特殊能力を使うしかない...」





    イザベル「ッ、エレンも使えるのか?」





    イアン「いやわからん...だがもし勝つとしたらそれ以外にない」





  151. 151 : : 2015/01/25(日) 23:14:24








               第4Q 残り1:11




           東京調査 98対99 関西調査





    茶エルド「ハァ..ハァ...」





    緑エレン「ッ!!」ダッ!!!





    茶オルオ「待ちやがれ!!」ダッ!!





    ジャン「エレン!!!!!」パスッ!





    ガシッ!!!





    緑エレン「負けてたまるか...絶対に勝つんだ!!!」





    ダムッダムダムダムッダム!!





    茶オルオ「勝つのは俺達だぁ!!!!」ダッ!!





    緑エレン「クッ!」クルッ!! ダッ!!





    茶オルオ「クソッ!!」





    茶グンタ「来い...エレン!!」スッ!!





    緑エレン「ッ!!」パスッ!!





    茶グンタ「ッ!?」





    アルミン「ッ!!」パスッ!!





    ガシッ!!!





    茶グンタ「(クソッ、アルミンとの連携パスか!!)」





    茶エルド「ッ」スッ!!!





    キュッキュッ!!! ドンッ!!!





    緑エレン「(最後まで...戦うんだ...ぜってぇ...勝つんだッ!!!!!!)」スッ!!!





    ドンッ!!!





    茶エルド「(止める...絶対にッ!!!!!)」スッ!!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・アルミン・クリスタ・コニー・モブット「いけッ!!!!!エレンッ!!!!!!」





    茶グンタ・茶オルオ・敵モブ4・5「いけッ!!!!!エルドッ!!!!!!!!!」





    ガシンッ!!!





    緑エレン・茶エルド「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおッ!!!!!!」グググッ!!!





    ビリビリッ!!





    エルド「...ッ」





    緑エレン「うぉぉぉぉおおおおおおおっらァッ!!!!!!!!」スッ!!!!





    ガシャンッ!!!! ダムッダムダム!!!





    観客「ぎゃ、逆転だぁぁああああああああ!!!!!!!」





    バタンッ!





    ミカサ「ッ!? エレンッ!!!!!」





    アルミン「エレンッ!!!」





    エレン「ハァ..ハァ...ハァ..ハァ...」





    エルド「ハァ..ハァ..ハァ...」





    グンタ「エルド!!」





    エルド「俺に...構うな!!」





    オルオ「グンタ!!行くぞッ!!!」ダッ!





    グンタ「あぁッ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム





    ジャン「エースが決めたんだ...俺らでぜってぇ止めんぞッ!!!!」





    ライナー・ベルトルト・アルミン「おうッ!!!!」





    ダムッダムッダム





    グンタ「エルドがいなくても俺らで決めるぞッ!!!」





    オルオ・敵モブ4・5「おうッ!!!!!」





    パスッ!





    ガシッ





    オルオ「おっしゃ、任せろ!!!」ダッ!





    ジャン「(ぜってぇ通させねぇ!!)」ダッ!





    オルオ「なッ!?」





    バシンッ





    ジャン「(よし、このまま点を取れば...)」





    ガシッ





    グンタ「まだだッ!!!」





    ジャン「くそ!!」





    ダムッダムッダム





    敵モブ4「グンタ!!」





    グンタ「ッ!!」パスッ!





    ライナー「(三昧だぜぇッ!!!)」スッ





    バシンッ!





    グンタ「ッ!? しまった!!」





  152. 152 : : 2015/01/25(日) 23:21:58








    イザベル「...なんだ?急に動きが鈍ったな...」





    イアン「...」





    イザベル「なぁ、何かわかったか?」





    イアン「...あぁ、まぁ」





    イザベル「おぉ!!教えろよ!!」





    イアン「いや...だが確証はない」





    イザベル「いいから!!」





    イアン「...恐らく...あの2人のゾーンが切れたのは体力のせいではない」





    イザベル「え...?」





    イアン「考えられるとすれば...エルドのゾーンタイムリミットにより...あの2人も強制的にタイムリミットになったんだろうな...」





    イザベル「いやでもエルドのゾーン特殊能力は強制的にじゃなかったはずだろ?」





    イアン「あぁ...だがチケットの効果が切れたと思えば...」





    イザベル「つまり...エルドが切れたことによってあの2人もってことか?」





    イアン「...そういうことだ」





    イアン「やはり何にしてもリスクを背よわずにはいられないということだな」





    イザベル「だとしたらあのエルドのゾーンはなんで?」





    イアン「それは単純にタイムリミットだろうな」





    イアン「さっきのワンプレーで二人共すべてを出しきったからな」





    イアン「見てみろ、二人共もう立ち上がれない」





  153. 153 : : 2015/01/26(月) 00:19:29









               第4Q 残り00:05



            東京調査 100対99 関西調査





    ジャン「(残り5秒...いける!!)」





    ダムッダムッダム





    ジャン「このラストプレー慎重に行くぞッ!!」





    パスッ!





    パスッ!





    グンタ「守れェッ!!!ここで止めてあと一本絶対入れるぞッ!!!!!」





    ガシッ!





    ベルトルト「ハァ..ハァ...ふぅ...」ズキズキッ





    オルオ「ここだぁぁぁあああああ!!!!」スッ!





    パチンッ





    ベルトルト「しまった!?」





    ガシッ





    グンタ「(残り2秒...どうする...ここで俺が打つか!?)」





    タッタッタ!





    エルド「グンタァァァアアアア!!!!」





    グンタ「ッ!! エルドォ!!!!!」パスッ!





    ジャン「(あの野郎ッ、まだ動けんのかよッ!?)」





    ライナー「(やべぇ...誰もマークに付けてねぇ!!!)」





    ベルトルト「(クソッ、僕がミスをしなきゃ!!!)」





    ガシッ!





    キュッ!!





    アルミン「まだだァ!!!!!!!」スッ!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト「アルミンッ!!」





    ダムッ キュッ!!





    アルミン「ッ!?」





    ジャン「(フェイク!?あの野郎どんな心臓してんだ!?)」





    エルド「これで...終わりにしてやるッ!!!!」ドンッ!!





    『ちくしょう...動けよッ...動けよッ!!俺の体ッ!!!!』





    『こんなところで終わったら...意味がねぇんだよッ!!!!』





  154. 154 : : 2015/01/26(月) 00:20:18








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    ?????「エレン君」





    幼きエレン「なに?」





    ?????「1つだけ質問させてくれないか?」





    幼きエレン「いいよ!」





    ?????「もし君が化け物だったとして...」





    ?????「何かを勝負してる時に、相手が物凄く強くて...」





    ?????「どうしても勝ちたい、でも相手は強い...そんな時にある2つの選択がありました。」





    ?????「さてエレン君はどっちを選ぶ?」





    ?????「A.自分を化け物と認める B.人間性を捨てる」





    幼きエレン「おじさん...もっとかんたんなしつもんしてよ...おれにはわからないよ!」





    ?????「どっちかを選んでくれればいいんだ」





    幼きエレン「ん~...にんげんせいってなに?」





    ?????「人間性は...エレン君が大きくなったら分かるよ、今説明してもわからないと思うからね」





    幼きエレン「じゃぁなんでいったのさ!」





    ?????「これはエレン君が高校生くらいになった時に必要な選択なんだ」





    幼きエレン「えぇ~...いみがわからないけど...とりあえずA」





    ?????「...Aの自分が化け物であることを認める...でいいんだね?」





    幼きエレン「うん...なんかよくわからないけど...かちたいし...」





    ?????「ならきっとこの話を思い出す頃の君はきっと...」





                化け物だ





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  155. 155 : : 2015/01/26(月) 00:20:27









    『化け物でも...何でもいい...今はとにかく...あいつを止める力が欲しいッ!!そのためなら...自分が化け物になってもッ!!!!!』





    ドクンッ





    『アアアアアアアアアァァァッ』





    「ッ!?」





    バシンッ!!!!





    ダムッダムダム コロコロ





    ビーッ





    審判「し、試合終了!!」





    ワァァアアア





    ジャン「か...勝った...?」





    ライナー「最後...一体何が...」





    ベルトルト「気づいたらボールが...」





    コニー「ぃよっしゃぁぁぁああああああああああ!!!!!」





    クリスタ「やったやった!!!!」





    モブット「よっしゃぁぁああああ!!!」





    アルミン「や、やった...」





    エレン「ハァ..ハァ..ハァ..ハァ..ハァ...」ゼェハァ





    審判「それでは整列してください!」





    ササッ





    審判「100対99で東京調査高校の勝ち...お互いに礼!」





    「ありがとうございましたッ」





    エルド「負け...た...」





    ポンッ





    エルド「ッ」





    グンタ「惜しかったな!」





    エルド「...ふっ、あぁ...悔いはない」





    オルオ「ぢぐじょぉぉぉおおおおおおおおお」





    スタスタ





    アルミン「ありがとうございました、エルドさん」スッ





    エルド「アルミン...あぁ、こっちこそありがとう」スッ





    ギュウッ





    エルド「(悔いはない...だが最後のアレは...なんだ?)」





    イアン「(エルドが打つ前に...人間とは思えない声が聞こえた...あれは一体...)」





    ガタッ





    エルド「ん?」





    エレン「いっててて...」





    アルミン「だ、大丈夫?エレン!」





    エレン「わ、悪いな...」





    スッ





    エレン「!」





    エルド「一人で立てないとは...どれだけの無理をしたのか」





    エレン「...はっ、うるせぇ!」





    ギュゥッ





    イザベル「これで東京調査は無事3回戦だな...お前らも順調なのか?」





    イアン「まぁな」





    イザベル「俺らも明日の午後からなんだよな...くぅぅ!!やる気出てきた!!」





    スタスタ





    ペトラ「さぁ男子チームも勝ったことだし...明日の試合に備えて今日はまっすぐ帰るわよ!!」





    「はいッ!!」





    ミカサ「エレン...おめでとう、私も頑張るから」





  156. 156 : : 2015/01/28(水) 13:02:44








                帰り道





    ジャン「あ”~マジで体重てぇ...」





    ライナー「さすがにキセキの世代が相手となると、体力がエグられるな」





    コニー「次の試合っていつだっけぇ~?」





    ベルトルト「明々後日だね」





    モブット「相手って...どこだっけ?」





    ジャン「まぁ順当に行けば...東北調査高校...つまり」





    ジャン「キセキの世代のC...【ミケ・ザカリアス】とだ」





    エレン「あれ...?」





    ライナー「どうした?エレン」





    エレン「え?いや...アルミンがいねぇなって...」





    ジャン「ハァ?どうせ後ろに...」チラッ





    ・・・





    「いない...」





    スタスタ





    クリスタ「おまたせ~」





    ジャン「おう」





    クリスタ「? どうしたの?」





    ジャン「いやアルミンがいねぇんだよ」





    クリスタ「あぁ...アルミンだったら...」





    _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _





    アルミン「...どうも、お久しぶりです」





    「お前から呼び出すなんて珍しいな」





    リヴァイ「アルミン」





    アルミン「今日来てもらったのは他でもなく...」





    アルミン「リヴァイさん...僕に...」





    アルミン「シュートを教えてください」





    リヴァイ「...は?」





    _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _





    ジャン「リヴァイにシュートを教わりに行った?」





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    アルミン「僕が知る限り、一番上手いですから」





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    モブット「知る限りって言うか...まぁ当然だろう?」





    ジャン「大体仮に教えてくれたとして...2・3日で使い物になるのか?」





    クリスタ「2・3日ではないわ、予選後の合宿でおじいちゃんがコーチに付いた時から練習はしてたの」





  157. 157 : : 2015/01/28(水) 13:02:54







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    ダリス「あいつがこの先ぶち当たるであろう...壁についてはもう話した」





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    クリスタ「それはつまり、シュートのこと」





    ベルトルト「まぁ確かにシュート力が低いままじゃ、いずれバニシングドライブは破られるかも」





    コニー「え?なんで!?」





    ベルトルト「まぁちょっと考えれば当たり前のことなんだけど...」





    ベルトルト「アルミンがドライブで切り込んで来たとして、相手はアルミンにマークを付く、そして空いたスペースにパスを出す...これが今までのセオリー」





    ベルトルト「だが、もし相手がアルミンにマークを付かなかったら...アルミンは自らシュートを決めなければならない」





    コニー「あっ、そうか!!」





    ベルトルト「ドライブって言うのは、シュート力があってこその武器だ」





    クリスタ「関東憲兵戦や関西調査戦では数回しか使わなかったから、その弱点に漬け込まれなくて済んだけど」





    クリスタ「アルミンのシュート率の悪さを知られてしまったら、ベルトルトが言っていたようなことをしてくるのは時間の問題よ」





    クリスタ「いずれにせよ、アルミンがシュートを打てなくてはこの先が重くなるわ」





    _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _





    シュッ





    ガタンッ





    ダムッダムダム コロコロ





    アルミン「...どうでしたか?」





    リヴァイ「殺すぞ」





    リヴァイ「いきなり呼び出して、ヘボシュート見せられて、どうもこうもねぇよ」





    リヴァイ「大体俺はお前に教えるなんて一言も言ってねぇよ」





    アルミン「え...そんなこと言わずに...」





    リヴァイ「知るか、つか、借りに俺がお前に教えたとして...」





    リヴァイ「この先俺とお前が当たったとして、そのシュートを破られて、弱点を知ってるんだから卑怯者!!なんて言われたら俺はどうすればいいんだ?」





    アルミン「...賭けです」





    リヴァイ「?」





    アルミン「もしこれでリヴァイさんが僕に教えたとしても、絶対にシュートを防げると言うのは言えないでしょう」





    アルミン「それに...」





    アルミン「リヴァイさんと当たる前に、終わってしまったら、リヴァイさんも面白くないでしょう?」





    リヴァイ「...ほぅ...面白いな、その賭け」





    リヴァイ「いいぜ、その賭けに乗ってやるよ」





    リヴァイ「てめぇにシュートを教えてやるよ」





  158. 158 : : 2015/01/28(水) 13:46:22








               そして、私達東京調査対関西調査の試合が行われてると同時の2回戦で...前代未聞な事態が起きた





    ビーッ





           札幌シーナ学園 0対81 東北調査





    ザワザワ





    観客「おいおい...マジかよ!?」





    観客「無失点なんてありえるのか!?サッカーの試合じゃねぇんだぞ!?」





    ヒストリア「...」





    スタスタ





    ヒストリア「(ちょっと不味いな...ん?あいつらは...?)」





    ヒストリア「ん?」





    マルロ「ん?ヒストリア...?」





    タッタッタ!





    ヒストリア「マルロォ!!会いたかったぜ!!!おい!!!」





    マルロ「驚いたな...いつこっちに来たんだ?」





    ヒストリア「あ~...3年前くらいか?」





    マルロ「そうか、結構経つんだな」





    ヒストリア「久々に話そうぜ!!」





    マルロ「そうだな、ここじゃうるさいから外に出るか」





    マルロ「すみません、ちょっと外してもいいですか?」





    トーマ「お、おう」





    トーマ「な、なんなんだよ...あれ」





    ゲルガー「な”んでだぁぁぁぁああああああああああ」





    トーマ「んだよ、うっせーな」





    ゲルガー「バスケやってれば女の子にモテるって聞いたのにぃぃいいいいいいい」





    東北調査モブ達「(もしかしてそれが動機でバスケを!?)」





    ポンッ





    ゲルガー「ん!?」





    トーマ「そんなことねぇって、お前はバスケやってようがやってまいが変わらねぇよ、生きてる限りは運がずっと悪いさ」





    ゲルガー「それ死ねってこと!?」





    ケイジ「まぁ取り敢えず、お前の顔だと声もかけられないな」





    ゲルガー「もういやだぁぁぁああああ、この顔やめたぁぁぁああああい」





    ミケ「」クンクンッ





    ミケ「」ニヤッ





    ゲルガー「もはやいじってくれなァい!?」





    _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _





    ヒストリア「明々後日、ついにエレンとの試合だな!」





    マルロ「あぁまぁな、エレンにはもう会ってるのか?」





    ヒストリア「あぁ、ついでにコーチもしてやった」





    マルロ「...ふーん」





    ヒストリア「とは言え、エレンにだけ肩入れしてるわけじゃないぜ?明々後日は両方応援して見るさ」





    ヒストリア「なんたって、愛弟子二人の試合だからな!どちらが勝っても負けても良い試合になることを期待してるぜ!」





    マルロ「...ヒストリア」





    ヒストリア「ん?」





    マルロ「いつまでも子供扱いするなよ...不愉快だ」





    ヒストリア「ッ」





    マルロ「子供の喧嘩とはわけが違う、あいつはもう敵でしかない」





    マルロ「ヒストリアは親でもない、バスケを教えてくれたのは感謝する...だが、俺はもうあんたより強い」





    ヒストリア「...」





  159. 159 : : 2015/01/28(水) 15:02:19








                試合会場





    スタスタ





    ザワザワ





    観客「おぉ出てきた!!創部5年目で快進撃を続く、脅威のブラックホール!!東京調査高校だ!!」





    スタスタ





    カメラマン「...!?」





    観客「来たぞ!1回戦・2回戦を前代未聞の無失点勝利...イージスの盾、東北調査高校!!」





    エレン「...」ジャラッ





    エレン「スゥーッ...ハァーッ...うし」





    クリスタ「いい?今日の相手は2回戦の関西調査と同格かそれ以上よ、生半可の気持ちじゃ勝てないわ、スタメンは最大火力の5人で行くわよ」





    ジャン「うっしゃ、行くぞ!!」





    ライナー「あぁ!!」





    ベルトルト「アルミン、特訓の成果期待してるよ」





    アルミン「はい、バッチシです!!」





    エレン「...」





    アルミン「エレン、大丈夫?」





    エレン「あぁ...大丈夫だ」





    ジャン「行くぞッ、東京調査...ファイッ!!」





    「おうッ!!!!!!」





    ゲルガー「そいじゃまぁ...行きまっか」





    トーマ「へっ」





    ケイジ「...」





    マルロ「ミケ先輩、準備はいいですか?」





    ミケ「あぁ、大丈夫だ」





    審判「それではこれより、ウインターカップ3回戦第2試合、東京調査高校対東北調査高校の試合を始めます!礼!」





    「お願いしますッ!!」





    ゲルガー「よろしく」





    ジャン「しゃっす」





    ジャン「(で、デケェ...今までの相手でもこんなデケェのは見たことねぇ...)」





    ジャン「(2mが3人とか...マジやべぇ...自由都市高校のあの威圧とは違って...まるで目の前に大木があるような圧力だ...)」





    キュッ





    ミケ「...夏のストバス以来だな」





    ベルトルト「ッ」





    ミケ「今回はちゃんと覚えてるぞ...ふッ」ニヤッ





    ベルトルト「...そうですか、なら尚更今回は負けるわけにはいきません」





    エレン「...マルロ」





    マルロ「ん?」





    エレン「正直俺はお前と戦いたくなかった...けど、こうして俺らの前に立ちはだかるならためらわねぇ、全力で倒す!!」





    マルロ「...ふっ、安心したよ、これで心置きなくやれそうだ」





    アルミン「...」





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    リヴァイ「頂上まで上がって来い...来たら俺がお前らを蹴り落としてやるから」





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    アルミン「...はい、絶対に勝ちます!」





    ピーッ





    シュッ





    ドンッ! ドンッ!!!





    審判「ティップオフ!」





    ベルトルト「うぉぉぉおおおおおおお!!!」スッ





    ベルトルト「クッ...」





    ミケ「ふんッ!」パシンッ!!





    トーマ「なっ!?」





    ガシッ!





    観客「始まったぁ!!まずは東北調査からだ!!」





    ピピーッ





    ミケ「...ん、そうか...」





    審判「ジャンパーバイオレーション、白5番」





    ジャン「ハァ!?」





    ミケ「...すまない」





    トーマ「ミケ!!お前なぁ!!」





    ケイジ「ミケ...触るの早い」





    マルロ「次から気をつければ問題ないですよ、気にせず行きましょう!!」





    ゲルガー「常習犯だろ...ったく、気をつけろよなぁ?」





    審判「(十分な高さに放ったはずなのに...まさか、最高点に達するまでに触るとは...)」





    ヒストリア「(マジかよ...最高到達点ってエレンより高い...)」





    エレン「(こいつ...ただデケェだけじゃねぇ...ウイングスパンも半端じゃねぇ!!)」





    クリスタ「(体格だけでも反則的なのに...嫌になっちゃうわ)」





  160. 160 : : 2015/01/28(水) 15:02:56








    アルミン「」パスッ





    ガシッ





    ジャン「ッ!!」ダムッダムッダム





    ゲルガー「そいじゃまぁ...行くか」





    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ! パスッ!





    アルミン「ッ!!」パスッ!





    観客「おぉ、はえぇ!!」





    クリスタ「(スピード勝負よ、どんなに固い守備でもパスより速く動ける人間なんていないわ!!)」





    ガシッ!





    キュッ!





    モブット「フリーだ!!」





    コニー「ゴリラ先輩いっけぇ~!!」





    ドンッ!





    ライナー「...ッ!?」





    ミケ「ふッ」ニヤッ





    ライナー「(高い...高すぎる...)」





    シュッ!





    バシンッ!!





    ライナー「(距離は随分あったはずなのに...なんつー奴だ!!)」





    ジャン「!」ダッ!





    ガシッ!





    ジャン「(しかも、ただ高いだけじゃねぇ...動きもあの巨体からは信じられないくらいはえぇ!!)」





    相手監督「今までスピードで勝負してくるところは星の数ほどいたな...その程度でうちの守備を崩せるとでも思ったか?」





    クリスタ「(確かに...生半可な守備じゃないわね...なら...もっと速ければどう?)」





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    ベルトルト「横のロングパス?」





    クリスタ「バスケは速攻の時とかは縦のロングパスは出すけど、サッカーみたいに横のロングパスはまず使えない」





    ジャン「そりゃそんなのカットされんだろ」





    クリスタ「そう、狭いコートで選手が密集してるから通らない」





    クリスタ「ワンパスだけでサイドチェンジは不可能...けど、うちには一人いるわ」ニヤッ





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    ジャン「ふッ!」パスッ!





    マルロ「(パスミス...もらった!!)」ダッ!





    スッ! パスッ!





    マルロ「なッ!?」





    ガシッ!





    エレン「よっしゃ、ナイスパス!!アルミン!!」





    マルロ・トーマ・ケイジ・ゲルガー「なに!?」





    ジャン「(よし、相手の意表をついた!しかも、打点の高いエレンのシュートだ!)」





    ドンッ!





    エレン「(馬鹿な...何で...何でもうそんなところに居やがる...)」





    相手監督「ふっ...悪いが関係ないな、ミケは腕だけじゃない...足も長い、加えて反射神経は常人を超えている...その程度は一歩で...」





    ドンッ!!!





    相手監督「潰す」





    ミケ「ッ!!」スッ!!





    ガシッ!!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト「ッ」





    コニー・モブット・クリスタ「ッ」





    ヒストリア「マジかよ...おい」





    アルミン「...」





    相手監督「ミケからは逃げられない...スリーポイントエリア内はあいつの守備範囲だ」





  161. 161 : : 2015/01/28(水) 15:03:07








    ミケ「マルロ、行ってこい」パスッ!





    ガシッ!





    マルロ「はいッ!!」ダッ!





    ジャン「戻れ!!」ダッ!





    ダムッダムッダム!





    マルロ「ふッ!」パスッ!





    ガシッ!





    トーマ「うりゃッ!!」シュッ





    ガタンッ!





    エレン・ベルトルト「ッ!!」ドンッ!!





    ドンッ!!





    エレン・ベルトルト「ッ!?」





    モブット「なっ!?高い」





    トンッ





    シュルッ ダムッダムダム





    観客「決まった~!!先取点は東北調査だ!!」





    ジャン「(くそっ、エレンとベルトルトがリバウンドで取れないなんて...2mは伊達じゃねぇ!!)」





    ベルトルト「ッ!」パスッ





    ガシッ!





    キュッキュッ!! ドッ!!





    グルングルンッ!!





    ゲルガー「ッ、これは...」





    アルミン「ッ!!」パスッ!!





    ガシッ!!





    コニー「おぉ、サイクロンパス!!!」





    モブット「カウンターだ!!」





    ダムッダムッダム





    ジャン「(パスワークでダメならゴール直後の隙を付いてやる!!これなら...)」





    スッ!!!





    ミケ「ふッ、どこへ行く気だ?」ニヤッ





    ジャン「ッ!?」





    キュッ!





    ミケ「? 来ないのか」





    エレン「(こいつまさか...攻撃には参加しないで守備だけ...だとしたら付け入る隙が...ねぇ!!)」





    ダムッダムッダム





    キュッキュッ!!





    ゲルガー「まぁそういうことだ、諦めろ」





    ケイジ「時には諦めも肝心って言うしな」





    ダムッダムッダム





    タッタッタ!





    ライナー「ジャン!!」





    ジャン「!」パスッ!





    ガシッ! ドンッ!





    ライナー「(内がダメなら外からだッ!!)」シュッ!





    ゲルガー「うぉぉぉおおおお!!」ドンッ!!





    パチンッ!





    ライナー「(たけぇ!!)」





    ガタンッ!!





    エレン「ッ!!」ドンッ!!





    ドンッ!!!





    ガシッ!!





    モブット・コニー「高すぎ!?」





    エレン「(クソぉッ!!タフ過ぎんだろ!!このゴール下!!)」





    クリスタ「(不味い..シュートは打てるものの入りはしない...そして、なにより...リバウンドが取れない!!)」





    ヒストリア「(フィールドゴールの確立ってのはおよそ5・6割...言い換えれば半分以上外れているとなる)」





    ヒストリア「(だからこそ、リバウンドの確保はボールの支配率に直結し、重要なファクターだ...このままじゃマジで...無失点ゲームって言うのもあり得るぜ...)」





  162. 162 : : 2015/01/28(水) 15:19:53








               東北調査 18対0 東京調査





    コニー「おいおい!?まだ一点も取れてねぇぞ!?」





    モブット「あと15秒...不味いぞ!!」





    アルミン「ッ...」





    ジャン「(洒落になんねぇ...なんつー固いDFだよ...)」





    クリスタ「(第1Qを18点差と20点差じゃ、精神的疲労が天と地ほど違う...)」





    クリスタ「(この一本...止めればまだ戦える...だがもし決まれば...間違いなく...致命傷になる...)」





    ガシッ!





    ケイジ「ッ...」パスッ!





    ガシッ! シュッ





    コニー「おぉぉぉぉのおおおおおおおおお」





    エレン「させるかぁぁぁああああああああ!!!」ドンッ!!





    パチンッ!





    ガタンッ!





    ライナー「(けど、エレンがブロックに行っちまったら...俺とベルトルトで...この二人を...!?)」





    キュッ!





    ベルトルト「...ッ」





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    カチャッ カチャッ





    ダリス「リストカールにハンドグリップ...なるほど、握力強化か」





    ダリス「確かにお前のそのデカイ手には相性がいい」





    ベルトルト「何をすれば一番チームの為になるか、考えた結果です...アルミンと言うパスのスペシャリストが入った今、何より欲しいのは守る力です」





    ダリス「ふ~ん...なら、これもやってみろ」





    スタスタ





    ダリス「片手で取れ...重いぞッ」ヒョイッ





    ベルトルト「ッ」ガシッ





    ベルトルト「石...?」





    ダリス「握力強化なら実際に掴みづらい物を掴んでこそ鍛えられるものだ」





    ベルトルト「これは...きつそうですね...」





    ダリス「なァにを言ってやがる」





    ダリス「あいつらと約束したんだろ?」





    ベルトルト「ッ」





    ダリス「もっとデカイ物を掴みたいのなら...これくらい余裕で掴んでみせろよ」





    ベルトルト「ッ...」





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    ドンッ!!





    ベルトルト「うぉぉぉぉおおおおおおおおッ!!!!」





    ベルトルト「(負けてたまるか...東京調査のゴール下は...僕が守るんだッ!!)」スッ!!





    ガシッ!!!





    ゲルガー・ケイジ「ッ!?」





    ベルトルト「バイスクローッ!!!!!」





    ゲルガー「(空中のボールを...片手でだと!?)」





    スタッ





    ビーッ





    ジャン「ベルトルトッ!!」





    コニー「守ったぁぁぁあああああああああああ!!!」





    ライナー「ナイスだったぜ」スッ





    ベルトルト「あぁ」スッ





    パチンッ





    モブット「いける!!まだいける!!!」





    ヒストリア「(18対0か...最後のベルトルトのリバウンドで首の皮一枚繋がったか...だがいずれピンチには変わりない)」




  163. 163 : : 2015/01/28(水) 15:30:55








                  ベンチ





    クリスタ「まず確認よ?」





    クリスタ「ミケの守備範囲はスリーポイント内すべて...」





              ミケミケミケミケミケミケミケ
               ミケミケミケミケミケミケ
                ミケミケミケミケミケ
                 ミケミケミケミケ
                  ミケミケミケ
                   ミケミケ
                    ミケ





    クリスタ「他の4人を合わせると...」





           ケイジミケミケミケミケミケミケミケゲルガー
            ケイジミケミケミケミケミケミケゲルガー
             ケイジミケミケミケミケミケゲルガー
                 ミケミケミケミケ
           トーマトーマトミケミケミケマルロマルロ
             トーマトーマミケミケマルロマルロ
              トーマ   ミケ   マルロ





    コニー「うわぁ!?気持ち悪ッ」





    モブット「マジで隙ねぇな...」





    クリスタ「ミケが真ん中に陣取ってるお陰で実際4人はこれより遥かに広く展開して外にもガンガンプレッシャーをかけてくる」





    ジャン「それでも...外のスリーから入れれば...」





    ライナー「いや、外の単発じゃ意味がねぇ」





    ベルトルト「勝つためにはやっぱり内から点を取る必要がある」





    アルミン「あの...」





    クリスタ「ん?」





    アルミン「_____________」





    「えッ」





  164. 164 : : 2015/01/28(水) 16:02:12







    タッタッタ





    イザベル「リヴァイ!早くしろよ!!」





    リヴァイ「...なんで俺まで来なきゃならないんだ」





    イザベル「嘘つけぇ、ホントは気になってるくせに!!」





    イザベル「ッ、18対0!?」





    リヴァイ「ふっ、ぎりぎりもいい所だな」





    リヴァイ「(とは言え、あいつらを抑えるとはな...決して東京調査の攻撃が弱いわけじゃねぇ...)」





    リヴァイ「(それを第1Q0点に抑えたってのかよ...あの野郎)」





    ミケ「...」





    パスッ!





    ガシッ!





    ジャン「ッ」





    マルロ「ッ!!」キュッ!





    トーマ「」キュッ!





    観客「おっほー、すっげぇ迫力!!」





    リヴァイ「そりゃそうだろ...トドメ刺しに来てんだよ...あいつら」





    ヒストリア「(やべぇぜこりゃ、この攻めが無得点で終わるようならジ・エンドだ)」





    ジャン「ッ!!」パスッ!





    ガシッ!





    トーマ「ッ、これは...7番のポストプレー!」





    ベルトルト「(ここは絶対落としてはダメだ...)」ダッ!キュッ!ドンッ!!





    ミケ「ん?そんなので抜いたつもりか?」





    ドンッ!!!





    ベルトルト「まさか...思ってないです...よッ!!」パスッ!





    ミケ「ッ」





    ゲルガー「(本命はこっちか!!)」





    ドンッ!!





    エレン「ウゥゥゥァァァァアアアッ!!!!!」スッ!!





    スタッ! キュッ!! ドンッ!!!





    ガシンッ!!!





    エレン「ッ!?」





    クリスタ「(デカイだけじゃない...なんて反射神経なの!?)」





    ミケ「ふっ、終わりだ」グググッ!!





    エレン「勝手に決めんじゃ...ねぇよ!!」パスッ!





    ガシッ!





    ゲルガー・トーマ・ケイジ・マルロ「ッ」





    アルミン「...」





    ______________________________

    ________________________________________________

    _________________________________________________________






    アルミン「僕にやらせてください」





    モブット「えっ、やらせてくれって...シュートを打たせてくれってことか?」





    アルミン「はいッ」





    ライナー「いくらシュートの練習をしたからって相手は2mだぞ?」





    アルミン「お願いします...こんなところで終わりたくないんです...必ず決めますッ!!」





    _________________________________________________________

    ________________________________________________

    ______________________________







    アルミン「」スッ





    ミケ「(アルミンが決められるはずがない...なのに...なんだ!?そのフォームはッ!!!!!!)」





    アルミン「...ッ」





    ミケ「ッ」





    キュッ!!! ドンッ!!!





    エレン「(これでも追いつくのか!?)」





    リヴァイ「...ふっ、残念だったなミケ...そのシュートはお前でも止められはしない...なんせドライブ同様...消えるぜそれ」





    スシュッ!!





    ミケ「ッ!?」





    ゲルガー・ケイジ・トーマ・マルロ「ッ!?」





    スパッ! ダムッダムダム





    ジャン「よっしゃ!!」





    コニー「ナイスアルミィン!!!!」





    モブット「イージスの盾からついに...初得点だぁ!!!!!」





    ゲルガー「(あの11番が...シュート...だと?)」





    トーマ「(決めただけならまだしも...)」





    ケイジ「(謎の変則フォーム...そして)」





    マルロ「(打ったボールが...消えただと!?)」





    ミケ「...アルミンッ...」





    アルミン「...」





  165. 165 : : 2015/01/28(水) 16:14:18








                 ストバスコート





    シュッ





    ガタンッ





    ダムッダムダム コロコロ





    リヴァイ「10本中6本...昨日よりひでぇな」





    アルミン「...リヴァイさんはどうやってシュートしてるんですか?」パスッ





    リヴァイ「」シュッ!





    スパッ!! ダムッダムダム!





    リヴァイ「こうだ」





    アルミン「もう少し具体的にお願い出来ませんか...」ナミダメ





    リヴァイ「...いっそゴールにパスする感じでやれば入りそうな気はするな」





    アルミン「シュートとパスは全然違います...僕の場合パスは手のひらで押す感じで...」





    リヴァイ「...アルミンもう一回打ってみろ」





    アルミン「え?」





    リヴァイ「自分の打ちやすいフォームで手のひらで押すように放つんだ」





    アルミン「ッ」





    _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _





    ミケ「正直驚いたな...お前がシュートを打つなんて、まさか今大会初失点がお前だなんて」





    アルミン「...そうですか、なら以後気をつけるように」





    イザベル「すげぇ...あれがリヴァイの特訓の成果?」





    リヴァイ「ちげぇよ」





    リヴァイ「俺はただ教科書通りのフォームをやめさせてだけだ、あいつは特殊なパスを極めたお陰でシュート時にも手のひらを使っちまう」





    リヴァイ「だからフォームを変えさせたんだよ」





    リヴァイ「だが基礎を教えただけで必殺技にまで成長させたのは...アイツ自身だ」





  166. 166 : : 2015/07/15(水) 17:38:30






    ダムッダムッダム





    コニー「き、来たぞ!東北調査の攻撃だ!」





    トーマ「〔基本はマンツーマンディフェンスで俺にはこの馬面がついて...〕」チラッ





    ケイジ「〔俺にはこの7番のC...ベルトルト〕」





    トーマ「〔マルロには...シューターの5番とミスなんちゃらの11番のダブルチーム...そして...〕」





    キュッ!! キュッ!!





    ゲルガー「...」





    エレン「くっそ!」





    エレン「〔こいつのフィジカル...今まで戦ってきたなかじゃ一番...〕」





    ダムッダムッダム





    トーマ「〔ならここは安全に...〕」





    パスッ!





    ガシッ!





    ゲルガー「...ふんっ!」グイグイッ!!





    エレン「ぐっ!?」ズルッ





    ドンッ!!





    ゲルガー「おらっ!」シュッ





    バンッ スパッ ダムッダムダム





    モブット「クッ、固いな...ゴール下」





    ゲルガー「...ん?いたのか?」





    エレン「は...?」





    ゲルガー「お前...軽すぎていることを忘れとったわ」ニヤッ





    エレン「ッ!! んだと...このゴリラ野郎が...」ピキピキ





    コニー「監督!!これってまずいんじゃ!!」





    クリスタ「〔わかってる...けど、東北調査の高さで対抗出来るのはベルトルトと...エレンだけなの...だから...お願い〕」





    パスッ!





    ガシッ!





    アルミン「...」





    トーマ「〔ッ、こいつがボールを持ったってことは...来るのか!?〕」





    ダッ! シュピンッ!!





    キュッ! スッ!





    ケイジ「! シュートか!!」ダッ!





    ドンッ!!





    マルロ「! フェイクだ!ケイジさん!!」





    ケイジ「ッ」





    パスッ!





    ガシッ!





    ライナー「うし、おらッ!!」ドンッ! シュッ!





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    コニー「やったぁー!ゴリラ先輩!!」





    ジャン「〔よし、アルミンのファントムシュートでなんとか攻められる形は作れた...が〕」





    キュッ!! キュッ!!





    グイグイッ!!





    エレン「うっ、くそ!」





    ガシッ! ダッ!





    ゲルガー「ふっ!」シュッ





    バンッ スパッ ダムッダムダム





    エレン「ハァ、ハァ...くそっ!」





    ポンポンッ!





    エレン「!」





    ベルトルト「エレン、腰だよ腰!もっと腰を下ろさないと対等に戦えないよ」ポンポンッ





    エレン「わ、わかってますよ!!つか、ポンポンポンポンしつけぇよ!!他のアドバイスくださいよ!!」





    ベルトルト「他か...ん~...」





    ベルトルト「彼でかいから...気をつけたほうがいいよ」





    エレン「馬鹿にしてんすか!!それぐらい俺だってわかりますよ!!」





    ベルトルト「そっか、なら大丈夫だね!夏に足腰鍛えたんでしょ?それを忘れなければエレンは負けないよ」





    エレン「ッ...」





  167. 167 : : 2015/07/15(水) 17:38:54






    ダムッダムッダム!





    ジャン「...ッ!!」ギラッ!!





    マルロ「ッ」





    パスッ!





    マルロ「〔これは...アルミンか!!〕」





    アルミン「ッ!!」パスッ!!





    ガシッ!





    ライナー「おらっ!」シュッ!





    スパッ!! ダムッダムダム!





    コニー「おしおし!追い付いてきてるぞ!」





    モブット「ッ、だけど、またゴール下ゲルガー」





    エレン「〔くっそぉ...とにかく内に入ってくる前に止めねぇとどうにもなんねぇ...えっと、一つ目は腰を落として...2つ目は...〕」





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    ベルトルト「彼でかいから...気をつけたほうがいいよ」





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    エレン「〔2つ目...完全に馬鹿にしてるだろ!俺のことそんな馬鹿に思ってんのか!!でかいのはわかって...! でかい...のか〕」





    スッ!





    ゲルガー「...!」





    マルロ「!」





    ミケ「!」





    ベルトルト「ふっ、だから言ったでしょ...エレンは負けないって」





    ゲルガー「こ、この...小僧...」ピキピキッ





    エレン「やっとわかったぜ、てめぇがデカすぎて忘れてたことがあった...それは無意識に腰を高くしてたことだ」





    ゲルガー「クッ...舐めやがって...」ガシッ!





    スッ!





    エレン「おせぇよッ!!」ドンッ!!





    バシンッ!!





    ゲルガー「なっ!?」





    ジャン「おし、リバンッ!!」





    ケイジ「もらった!!」ドンッ!!





    ドンッ!!





    ケイジ「!」





    ガシッ!!!





    コニー「おぉぉぉおおおお!!バイスクロー!!」





    ケイジ「〔チッ、くそうぜぇ技だ〕」





    スタッ!





    ベルトルト「速攻!!」パスッ!





    ガシッ!





    ライナー「うし、一気に」





    ミケ「...ッ!!」ギロッ!!





    ライナー「うっ」スッ!





    ミケ「ッ!!」ドンッ!!!





    ライナー「!」パスッ!





    ガシッ!





    アルミン「」スッ!





    ミケ「! アルミンッ!!」キュッ!! ドンッ!!!





    ライナー「〔なっ、あれで追いつけるのかよ!?〕」





    ミケ「ッ!!」スッ





    アルミン「...ッ!!」スシュッ!!





    スルッ!!





    ミケ「〔ッ、アルミン...!!〕」





    スパッ! ダムッダムダム





    コニー「おっしゃぁああああ、ナイスシュートアルミン!!」





    ライナー「やったぜ、アルミン!!」





    ジャン「ナイス!!」





    ビーッ





  168. 168 : : 2015/07/15(水) 18:20:05






    コニー「すげぇよ!!第2Qで...」





                東北調査高校 29

                東京調査高校 17





    コニー「ここまで追いついた!!」





    審判「これよりインターバルに入ります」





    スタスタ





    アルミン「...エレン」





    エレン「わかってるよ...ったく、不気味だぜ...あいつらがこんなもんなはずがない...」





    エレン「恐らく本当に厳しくなるのは...第3Qからだ」





    ヒストリア「〔まだまだ本領発揮していない東北調査、逆にほとんど使い果たしてしまった東京調査...あのアルミンという子に頼って攻撃してるようじゃいつかは止められる〕」





                 東北調査ロッカールーム





    相手監督「後半あっちの11番のアルレルトは下げてくる、消えるシュートには確かに驚かされたが第2Q頭から出さなかったことから何らかの条件があるということは確実だ」





    相手監督「恐らくミスディレクションと関わっているのだろうな、となるとフォーメーションも変えてくる」





               東京調査ロッカールーム





    クリスタ「いい?オフェンスはアルミン抜きで何としてでもミケから点を取ること、そのためにはベルトルト!あなたの力が必要だわ」





    ベルトルト「...うん、わかってるよ」





    クリスタ「そして、ディフェンス...あっちもフォーメーションを変えてくる。変更があるとすれば...12番のマルロ・フロインデンベルク」





    エレン「...」





    クリスタ「彼を止められるのは...エレン、あなたよ」





    エレン「...はいッ!!」





    クリスタ「うちが東北調査に勝つためには...マルロをエレンが止める、ベルトルトがミケから点を取る...いつもと攻め手が逆だけど...頼むわよ!」





    ベルトルト・エレン「あぁッ!!(はいッ!!)」





    相手監督「よって、第3Qからはミケがベルトルトを...そしてエースのエレンを...マルロお前だ」





    マルロ「...ふっ、はい!」





    スタスタ





    観客「おぉ、出てきた!!」





    ジャン「おっしゃぁ、行くぞッ!!」





    「おうッ!!」





    アルミン「エレン、ベルトルト先輩!」





    エレン・ベルトルト「?」





    アルミン「ミケさんも...マルロも強いです...だけど、二人共負けるとは思ってませんから...だから、絶対倒してください!」スッ





    エレン「...あぁ、当たり前だ!」





    ベルトルト「ははっ、そうだね!中学の借りもあるからね!」





    エレン・ベルトルト「任せとけッ!!!」





    ビーッ





    審判「第3Qを始めます!」





    ダムッダムッダム





    トーマ「〔! やっぱり変えてきたか...ゲルガーとケイジにはトライアングルで5番・6番・7番...そして〕」





    パスッ!





    ガシッ!





    マルロ「...」





    リヴァイ「...ふん」





    イザベル「どうした?」





    リヴァイ「なんでもねぇ...」





    リヴァイ「〔俺らキセキの世代以外にも同じにおいがする奴がいると思わなかったぜ〕」





    エレン「待たせたな...マルロ...お互い本気の勝負...でなッ!!」





    マルロ「...ふっ、いい目だ!試合前の言ったことはどうやら本当だったらしいな...だが、勝つのは俺だッ!エレン!!」





  169. 169 : : 2015/07/15(水) 18:41:47






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                 試合前





    ミケ「そのリング」クンクン





    マルロ「? 何か匂いますか?」





    ミケ「いや...どっちにしろ賭けになってないな」





    マルロ「えっ、このリングの話しましたっけ?」





    ミケ「夏のストバスの帰りだ、俺にごまかせるとでも思ったか?」





    ジャラジャラ





    マルロ「そうですよ...俺はエレンと兄弟としてバスケをやるのを...辞めたいだけなんです」ギリッ





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    リヴァイ「あの12番...」





    イザベル「お、やっぱ何かわかったのか?」





    リヴァイ「...相当な野郎だな」





    イザベル「えっ...」





    イザベル「〔あいつは今回が初出場で何も知らないのに...リヴァイが一目見ただけで警戒するなんて...〕」





    マルロ「...」





    エレン「...」





    スッ!!





    エレン「〔! シュート!!〕」ドンッ!!





    キュッ!!





    エレン「ッ、フェイク!?」





    リヴァイ「〔途中まで...動きも気配も...本当に打つようにしか見えなかった〕」





    ダムッ!!





    リヴァイ「〔あそこまで完全なフェイクは...俺でも見たことはねぇな〕」





    ライナー「させるかっ!!」ダッ!





    エレン「挟み撃ちならどうだっ!!」ダッ!





    マルロ「...ふぅ」





    ライナー・エレン「ッ!?」





    スッ!!キュッ!!ドンッ!シュッ!!





    エレン「ッ...」





    ライナー「うそ...だろ...」





    ジャン「はっ...?」





    ベルトルト・モブット「ッ...」





    スパッ!! ダムッダムダム!!





    ・・・





    アルミン「ッ」





    観客「決ま...った?」





    観客「鮮やか過ぎて思わず見とれちまったぜ」





    コニー「は、はぁぁぁあああああ!?今何やったアイツ!?」





    クリスタ「何もしてない」





    コニー「へ?」





    クリスタ「ただ単にストップ・ジャンプシュートしただけよ」





    コニー「...いやいやいやいや、絶対おかしいって!!あの二人が全く反応できてなかったじゃん!!」





    クリスタ「恐らくマルロは...一つひとつのクオリティーが高いの、しかもひとつの動作がスムーズ過ぎて...二人共モーションに入ったことに気づかなっただけ」





    クリスタ「どれも基礎的な要素だけど...どうやらマルロは基礎を重視に練習したのよ」





    コニー「基礎...?基礎ってパス・ドリブル・シュートのことっすか?」





    クリスタ「そう、彼はいわば型にはまらないリヴァイとは対局で...基本に忠実な超正統派...まるで...華麗なダンス」





    エレン「〔見えてたのに...反応出来なかった...なんつー滑らかさだよ...〕」





    ダムッダムッダム!!





    観客「おぉ、またあの12番だ!」





    マルロ「...まだだな」





    エレン「は...?」





    マルロ「お前...まだ心の何処かで俺を兄として見ているんじゃないんだろうな...?」





    エレン「ッ」





  170. 170 : : 2015/07/15(水) 18:57:48






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    マルロ「子供の頃は...明らかな実力差があったんです、何も感じなかった...けど、中学になって俺と肩に並べるくらいにまで成長して...」





    マルロ「そんなアイツを見て...確信してしまったんです...アイツにだけは...負けたくない!」





    マルロ「だから兄弟という下線が邪魔だったんです...特にアイツは優しい奴ですから...どうしても本気でやってるつもりでもブレーキがかかっちゃう性格で...」





    マルロ「俺は...本気のエレンと戦いたいんです...そして、叩き潰したいんですッ...」





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    スッ!!キュッ!ドンッ!





    エレン「〔今度はフェイクじゃない...飛べッ!!〕」ドンッ!!





    シュッ!!





    スルッ!!





    エレン「ッ!?」





    マルロ「ふっ」ニヤッ





    スパッ!! ダムッダムダム!





    ライナー「ありえねぇ...打ったボールが手を...」





    エレン「すり抜けた...!?」





    マルロ「どうだ?俺のミラージュシュートをくらった気分は」





    エレン「〔くそ、このシュート...夏のストバスで...〕」





    マルロ「俺とお前は敵同士だ...もっと殺す気で来いよ...エレン!!」





    ビーッ





    コニー「エレン!」





    エレン「えっ、は...?俺?」





    スタスタ





    ライナー「おいおい、大丈夫かよ」





    ベルトルト「まぁ...頭を冷やすんだろうね、勝負と情を分けきれないのは...エレンの悪い癖だ」





    マルロ「...」





    ヒストリア「...」





    ジャン「けど、人の心配してられる余裕ねぇぞ!こっちの方が難関だろ?ミケから点を取る...すなわち、イージスの盾破り」





    ライナー「大丈夫かベルトルト、最初の一発が肝心だからな」





    ベルトルト「あぁ、わかってる...正直専門外だけど...絶対入れてみせる!」





    ジャン「じゃぁ行くぜっ...イージスの盾破り!!」





  171. 171 : : 2015/07/15(水) 19:49:58






    キュッキュッ!!





    ミケ「よく懲りないな」





    ベルトルト「え?」





    ミケ「やっぱり理解不能だ、才能の無いやつが有る奴に勝とうと努力する理由がな」





    ベルトルト「...ふぅ、勝てるかどうかなんて関係ないですよ」





    ミケ「?」





    ベルトルト「目標に向かって努力することなんて、楽しくて仕方ないですよ」





    ミケ「...ふんっ」





    ベルトルト「ミケさんは楽しくないんですか?バスケ」





    ミケ「...なんだと?」ピキピキ





    パスッ!





    ガシッ!





    ドンッ!!





    ミケ「ッ!」ドンッ!!!





    ミケ「そういうことを平然と言うと...腹が立つ、お前もアルミンもな!!」





    ベルトルト「ッ!!」シュッ





    トーマ「ダブルクラッチ!?」





    ミケ「どうせ負けるのはわかっているんだ...小物のくせに充実した気分になるなッ!!」スッ!!





    バシンッ!!





    マルロ「! まだだ!」





    ガシッ!





    ジャン「っしゃ」パスッ!





    タッタッタ! キュッキュッ!!





    トーマ「〔なっ、いつの間に!?〕」





    ベルトルト「...」





                 ライナー「最初の一発が肝心だからな」





    スッ!





    ドンッ!! シュッ!





    マルロ「〔えっ、センターのアイツが...スリー...?〕」





    スパッ! ダムッダムッダムダム!





    コニー「よっしゃぁ、ベルトルト先輩!」





    ベルトルト「あぁ」





    ミケ「...ふん、まぐれだ」





    ゲルガー「〔データにもベルトルトのスリーなどない、とても後に続くとは思えない〕」





    トーマ「〔秘策にすらなってねぇ〕」





    ダムッダムッダム!





    シュッ!!





    スパッ!! ダムッダムダム!





    観客「おぉ、また決めた!あの12番!!」





    コニー「くっそぉぉおおお」





    ベルトルト「ドンマイ、切り替えよう」





    ライナー「あぁ」





    ジャン「伏線はここまでだ...こっからだぜ、イージスの盾破り」





    ダムッダムッダム!





    トーマ「...は?なんだよそれ」





    ベルトルト「さぁて、久々だな...」





    トーマ「〔こいつがポイントガード?〕」





    ゲルガー「どういうことだ」





    クリスタ「〔頼んだわよ、ベルトルト...〕」





    ダムッダムッダム!





    ベルトルト「...!」チラッ





    トーマ「〔! またスリーか!〕」





    ダッ!





    トーマ「!」ダッ





    キュッ!! ドンッ!!





    トーマ「〔やべっ、俺じゃ届かねぇ!?〕」





    ミケ「...」





    ベルトルト「...」





    ミケ「お前のやること...一々鼻につく...ベルトルト・フーバーッ!!」ダッ!! ドンッ!!!





    リヴァイ「...こりゃ東京調査の勝ちだな」





    イザベル「は?何が?」





    ベルトルト「...ッ!!」パスッ!





    ガシッ!





    ジャン「おっしゃ!」





    トーマ「なに!?」





    ドンッ!





    スッ





    ミケ・ケイジ「ッ!!」ドンッ!!





    観客「マジかよ!?あの動きに追いついたぞ!!」





    「いいえ、まだよッ!!」





    クリスタ「こういう状況でこそ進化を発揮するのが...ジャンの目だから」





    ジャン「...ッ!!」ギラッ!!





    パスッ!





    リヴァイ「ミケのディフェンスはどんな連続攻撃でも崩せない、なぜなら反射神経に加えてあの体で...対外のシュートなら飛ばずにブロックできるが...」





    リヴァイ「だが、身長のあるベルトルトの中距離シュートなら飛ばなければ届かない...」





    ドンッ!!





    リヴァイ「飛べば着地するまでワンテンポ次の動作が遅れる、そこをついた連続攻撃ならさすがのアイツでも止められないだろうな」





    ベルトルト「...さっき、勝てるかどうか関係ないと言いましたが...勘違いしないでくださいね...」





    ミケ「ッ」





    ベルトルト「負ける気も毛頭ないッ!!!」ガシッ!!!





    ベルトルト「ッ!!」スッ!!





    ガシャンッ!! ダムッダムダム!





  172. 172 : : 2015/07/15(水) 20:15:32






    ダムッダムッダム!





    イザベル「! あの陣形...またベルトルトがPGか...けど」





    パスッ!





    ミケ「〔ふんっ、要は俺があいつの相手をしなければいいことだ〕」





    ドンッ!!





    ベルトルト「ッ!!」スッ!





                 ベルトルト「ミケさんは楽しくないんですか?バスケ」





    ミケ「...クッ!!」ドンッ!!!





    マルロ「ミケさん!!」





    パスッ!





    ガシッ!





    ミケ「〔何やってるんだ...俺は...こりゃじゃさっきと同じ...〕」





    ドンッ!





    ドンッ!!





    ゲルガー・ケイジ「ッ!!」スッ!





    ジャン「はっ、残念だがそっちじゃねぇ」パスッ!





    ゲルガー・ケイジ「なっ!?」





    ガシッ!





    ライナー「外ががら空きだぜっ!」ドンッ!





    シュッ!!





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!!





    コニー「おっしゃぁ、ゴリラ先輩!!」





    ライナー「悪いがコニー、もう反応しないぜ」ナミダメ





    ジャン「泣いてんじゃねぇーか」





    ビーッ





    審判「白、タイムアウトです!」





    リヴァイ「さすがにタイムアウト取ったか」





    イザベル「ベルトルトのスリーが入る確率考えればミケの奴無理に飛ばなくても良かったんじゃないか?それとも馬鹿なのか?」





    リヴァイ「まぁ確かに...そうかもな、だからこそのさっきの伏線が生きるんだろうな」





    イザベル「え?」





    リヴァイ「一つはさっきのスリーだ、あれを一回目で入れたのが大きなポイントだ、確率は低くてもまた入る...みたいな不安を煽ることが出来るからだ」





    リヴァイ「もう一つは推測でしかねぇが...アイツがミケを煽ったんじゃねぇかもな」





    イザベル「煽る?」





    リヴァイ「元々...ミケはあぁいうタイプ嫌いだったからな」





    イザベル「どういうことだ?」





    リヴァイ「...自分が嫌われてることまでを作戦に組み込むことなんか...普通出来ないだろうな...ま、したたかもいいところだ」





                  ベンチ





    モブ「ベルトルト!タオル!」





    ベルトルト「あぁ、ごめん」





    エレン「〔すげぇ汗...当たり前だ、一人二役を演じてるようなもんだからな...それだけベルトルト先輩は...〕」





    エレン「...アルミン」





    アルミン「! なに?」





    エレン「...悪い、これ捨ててきてくれ」スッ





    ジャラッ





    アルミン「えっ、これって...」





    エレン「...いいんだ、これを持ってても...俺には未練でしかない...それに...」





    エレン「マルロとの過去とお前らとの未来じゃ...お前らの方が大事に決まってるからな!」ニコッ





    アルミン「...わかった」





    ビーッ





    スタスタ





    リヴァイ「...出てきたか」





    マルロ「...」





    コニー「エレン...頼むぜ!!」





    アルミン「大丈夫だよ」





    コニー「え?」





    アルミン「エレンはもう...マルロには負けないよ」





  173. 173 : : 2015/07/15(水) 20:31:47






    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ!





    マルロ「...!」





    エレン「...ふぅ...」





    マルロ「〔ッ...ふっ、やっとか〕」





    スッ!!ドンッ!





    コニー「またシュート!!」





    エレン「〔いや違う...フェイクだ!!〕」





    スッ!!





    マルロ「ッ!!」ダッ!





    エレン「ッ!!」ダッ!





    キュッ!!ダムッ!!





    ライナー「〔なっ、これもフェイク!?〕」





    ドンッ!





    エレン「...」





    ドンッ!!





    エレン「うりゃぁぁぁあああ!!!」バシンッ!!





    マルロ「〔なっ、馬鹿な...あの体制と距離で...届くのか!?〕」





    エレン「こっからが本当の勝負だッ、マルロ!!」





    ダッ!!





    ジャン「エレン!!」パスッ!





    ガシッ!





    ダムッダムッダム!





    ミケ「今度こそ捻り潰してやる...エレン・イェーガーッ!!!!」スッ!!!





    エレン「〔どうする...このまま抜くか...それとも...ってんなもん答えは決まってんだろ!!〕」





    エレン「ここで引いたらエースじゃねぇ!!!!」





    キュッキュッ!!





    エレン「ウォァァァアアアアッ!!!!」ドンッ!!





    ジャン・ライナー・ベルトルト・モブット「行けぇ!!エレン!!!!」





    アルミン「エレン!!」





    ミケ「〔高い...だが、そんな程度のもので...〕」





    ドンッ!!!





    ミケ「調子に乗るなぁぁああああああ!!!」





    スッ!!





    ミケ「ッ」





    バシンッ!!!





    エレン「ぐっ...!?」





    バタンッ!!





    「うぉぁ!?」





    ジャン「おい、エレン...お前大丈夫か」





    エレン「はい...すみません」





    ジャン「んなことはいいんだよ」





    ミケ「〔なんだ今の...確かに何かをやろうとしていた...アレは一体...〕」





    エレン「...」ビリッ ビリッ





  174. 174 : : 2015/07/15(水) 20:49:45







    ジャン「ベルトルト!」パスッ!





    ガシッ!





    タッタッタ!





    ベルトルト「ッ!?」





    コニー「マジでぇ!?ベルトルト先輩にトリプルチーム!?」





    ゲルガー「悪いな...ベルトルト」





    トーマ「これもお前を認めてやってるこった」





    ケイジ「わかったならさっさと諦めろ!」





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ」ゼェハァ





    バシンッ





    ベルトルト「〔しまった!?〕」





    トーマ「速攻!!」パスッ!!





    ガシッ!





    マルロ「...ッ!!」ドンッ!





    エレン「〔クッ、ミラージュシュートか!!〕」キュッ!!





    ツルッ





    エレン「〔なっ、こんなときに...汗で...〕」





    スッ!!





    エレン「〔ッ、いいから...飛べッ!!〕」ドンッ!!





    シュッ!!





    エレン「〔くそっ、やっぱ届かねぇ...〕」





    カスッ





    マルロ・エレン「ッ」





    東京調査「よっしゃぁ、ミラージュシュートを止めた!!」





    ガシッ! キュッ!!





    エレン「〔いや...違う、今のは偶然滑って...! まさかミラージュシュートって〕」





    ダムッ!





    パスッ!





    ガシッ!





    ベルトルト「!」





    コニー「またトリプルチームかよ!?」





    ジャン「ベルトルト!」





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...ッ!!」パスッ





    ガシッ!





    ジャン「〔ッ、くそ!ライナーはあの12番が...どうする...俺がスリーを打つか...?〕」





    ドンッ!





    シュッ!





    ガタンッ





    ミケ「ふっ、実力もないくせに...よくそうポンポン打てるな...」ドンッ!!!





    ミケ「このボールはもr「まだだァ!!!」





    ミケ「ッ」





    ガシッ!!!





    ベルトルト「ウォォォオオオオッ!!!」スッ!!





    ガシャンッ!! ダムッダムダム!





    ミケ「〔ベルトルト...フーバー...!!〕」





    タッタッタ!





    コニー「やっぱすげぇ!!ベルトルト先輩!!」





    タッタッタ





    アルミン「!」





    グラッ





    アルミン「ッ、ベルトルト先輩ッ!!!!」ガシッ





    ライナー「ベルトルト!!」





    ピピーッ





    審判「レフリータイム!」





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...ごめん、アルミン...ちょっと...躓いちゃってさ...」





    クリスタ「ベルトルト...あなた」





    ベルトルト「大丈夫...だって...」





    クリスタ「...」





    ベルトルト「やっと...ここまで来たんだ...今の流れを...変えたくないんだ...」





    ベルトルト「だから...大丈夫、皆で...勝とうよ...東北調査に」





    ジャン・ライナー「!」





    エレン・アルミン「!」





    モブット・コニー・モブ達「!」





    クリスタ「...わかったわ」





  175. 175 : : 2015/07/15(水) 21:19:55






    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...」





    ライナー「〔どうせ下がれって言っても聞かないってことはもう知ってんだよ...ならせめて...〕」ダッ!





    トーマ「ッ!!」パスッ!





    バシンッ





    トーマ「なに!?」





    ガシッ!





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...!」





    コニー「またかよ!?」





    パスッ!





    ガシッ!





    ジャン「」チラッ





    エレン・モブット「」コクッ





    観客「今度は3人同時攻撃だぁ!!」





    ミケ「ふんっ、舐めるな...お前らごときなんぞ...まとめて捻り潰してやる!!」





    ジャン「」パスッ!





    ガシッ!





    ドンッ!





    ミケ「〔リズムが全然合ってない...これは外れる〕」





    スッ!! キュッ!!





    ミケ「〔クッ、こいつ...〕」





    モブット「ッ...」





    ドンッ!!





    エレン「うぉぉおおおおおおおおッ!!!」スッ!!





    ガシャンッ!! ダムッダムダム!





    「おぉぉぉぉおおおおお!!」





    コニー「頑張れ!!」





    アルミン「皆頑張れ!!」





    リヴァイ「...」





    ミケ「...スゥーッ...フゥーッ...」





                ベルトルト「ミケさんは楽しくないんですか?バスケ」





    ミケ「〔...だったら教えてやる...バスケットボールは...どんな残酷なスポーツかを...〕」





    アルミン「!」





    スタスタ





    ミケ「ふんっ、お前らに教えてやる...」





    ベルトルト「ッ...」





    ジャン「マジかよ...」





    モブット「...」





    エレン「〔ついに来るのか〕」





    ライナー「〔こいつを...止めるのか?〕」





    ミケ「初めてだ...バスケでこんなに不愉快になったのは」





    ゴゴゴッ





    ミケ「捻り潰してやる...お前ら全員な」





  176. 176 : : 2015/07/15(水) 21:56:10







    ダムッダムッダム!





    ミケ「ふんっ、また味あわせてやる...中学のあの試合みたいに」





    ベルトルト「なっ...」





    タッタッタ!





    トーマ「なっ、トリプルチーム」





    ベルトルト「バスケは...一人でやる競技じゃない、何も僕一人でミケさんを止めようとは思ってない!」





    ミケ「ふ~ん...で?」ギロッ!!





    ベルトルト・ライナー・モブット「ッ!?」





    グイグイッ!!!





    ベルトルト「うっ!?」





    ライナー「ぐっ!?」





    モブット「うぉっ!?」





    パスッ!





    ガシッ!!





    ドンッ!!!!





    ミケ「ウォォォオオオオオッ!!!!!」スッ!!!!





    ベルトルト「ッ」





    グルンッ!!!





    ガシャンッ!!!! ダムッダムダム!!!!





    ベルトルト「うぅっ!?」バタンッ!!





    アルミン「あの技...」





    コニー「なんだ?知ってるのか?」





    アルミン「ミケさんの最強最大の火力...破壊の鉄槌『トールハンマー』だ」





    ミケ「ん?あぁ悪いな...そんなに簡単に吹き飛ぶとは思ってもなかった」





    ベルトルト「まだだ!」パスッ!





    ガシッ!





    タッタッタ!!





    ジャン「〔ミケの野郎がオフェンスに参加することによってカウンターのチャンスが作れる!〕」





    ダッダッダ!!!





    ジャン「なっ!?追いつくのかよッ」





    ベルトルト「ジャン!」





    パスッ!





    ガシッ!





    クリスタ「ッ」





    コニー「トリプルチームがなくなった!これでチャンスが!」





    ミケ「ふんっ、お前は俺一人で十分だ」





    ベルトルト「...ッ!!」ダッ!





    ドンッ!!





    ミケ「ッ!!」ドンッ!!!!





    コニー「へっ、止めても無駄だぜ!ベルトルト先輩は後出しの権利がある!!」





    スッ





    バシンッ!!!





    ベルトルト「〔なっ!?この位置を左手で止めるのか!?〕」





    ミケ「何でも魅せられて止められなかったらただの馬鹿だ」





    ダムッダムッダム!





    トーマ「おらよっ!!」シュッ





    ドンッ!!!!





    キュッキュッ!! ドンッ!!





    エレン「させるかよッ!!!」





    ミケ「...ふんっ!!」スッ!!!





    ガシャンッ!!! ダムッダムダム!!!





    ゴールグラグラッ





    ミケ「そもそもゴールは3mと決まっている...この時点でもう平等もクソもない。背の高いものが勝てる競技だ」





    ミケ「...こんな格差のあるスポーツの...どこが楽しいんだ?」





    ベルトルト「ッ...」





    ガシャンッ ズドーンッ!!!





    ライナー「冗談きついぞ...」





    マルロ「さすがに...こっちも驚いたな」





    トーマ「正直、今日ほど味方で良かったと思ったことはねぇな」





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...」





    ピピーッ





    審判「ゴール破損のため、直り次第試合を再開します」





  177. 177 : : 2015/07/15(水) 22:20:32






    ダムッダムッダム





    シュッ





    ミケ「ふんっ!!」バシンッ!!!





    ライナー「〔クッ、再開早々これかよ...ミケを...止められねぇ〕」





    ガシッ!!





    ドンッ!!!!





    グルンッ!!! スッ!!!





    ガシャンッ!!!! ダムッダムダム!!!





    ベルトルト「〔やっぱり...僕が間違ってるのか...〕」ギュゥッ!!





    ガタンッ





    トーマ「リバンッ!!」





    ベルトルト「〔いやっ、まだだ!!〕」ダッ!





    ドンッ!!





    ベルトルト「ウォォォオオオッ!!!」スッ!!





    コニー「おっしゃ、バイスクロー!」





    スッ!!!!





    ガシンッ!!!!





    ベルトルト「なっ!?」





    ミケ「ふ~ん...こんなに簡単な技だったんだな...これを使えるようになるまでどれだけの時間をつぎ込んだのかは知らんが...」





    ダッ!!!





    ダムッダムッダム!!!





    エレン「させっかよ!!」





    ベルトルト「まだだ!!」





    ダムッダムッダム!!!





    ドンッ!!!!





    ベルトルト「〔繰り返してたまるか...もう二度と!!〕」





    ミケ「ッ!!!!!」スッ!!!!





    ガシャンッ!!!! ダムッダムダム!!!





    ベルトルト・エレン「うわっ!?」





    ドタンッ!!!





    エレン「くっそぉぉ ! ベルトルト先輩!!」





    ベルトルト「...」





    クリスタ「ベルトルトッ!!」





    グググッ





    ベルトルト「まだ...まだ終わってない...」





    スッ





    ベルトルト「あ、あぁ...ごめん、ありが...ッ」





    アルミン「ッ」





    ミケ「これでわかった?今この現状が事実、為す術もなく体力も尽き、お前が代わればインサイドは絶望的、どうあがいてもお前達の負けは100%確定だ」





    ミケ「でどうだ?また何も守れなかったわけだ、それでも楽しかったのか?バスケ」





    ベルトルト「ッ...」





    ライナー「ミケ...てめぇ、どういうことだ!!」





    ミケ「起こしてあげただけだ、ほら」スッ





    ライナー「ベルトルト!」





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...」





    ビーッ





    審判「東京調査、選手交代」





    スタスタ





    アルミン「ベルトルト先輩」





    ガシッ!!





    ベルトルト「ごめんね...あとは...あとは...頼んだッ」ギュゥッ!!





    アルミン「ッ...」





    エレン「...ミケ、お前!!」





    ミケ「何を怒ってる?俺は現実を教えてあげただけだ」





    アルミン「ミケさんはさっき...ベルトルト先輩が抜けたら東京調査が100%負けだと言いましたね」





    ミケ「...あぁそうだが」





    アルミン「...知ってますか?この世には...100%なんて...ないんですよ」





    ギュゥッ!!





    アルミン「それに...いなくても...意志はちゃんと伝わってます...僕が...僕が代わりにあなたを倒しますッ!!」





    ミケ「ふっ、ふははは、はっはっはっは」





    ミケ「俺を倒すって?アルミン...本気で言ってるのか?」





    アルミン「僕は本気ですッ」





    ミケ「ふ~ん...なら例えアルミンだからと言って...手加減はしないで遠慮なく捻り潰すがいいか?」





  178. 178 : : 2015/07/30(木) 00:01:32






    _________________

    ________________________

    _______________________________





                  中学時代





    ザワザワ





    イアン「おい、どうした?リヴァイ」





    リヴァイ「詳しくは知らねぇが、大体予想はつく」





    リヴァイ「どうせミケの野郎がまたくだらねぇこと言ってんだろ...」





    アルミン「どうしてですか!」





    ミケ「何がだ?」





    アルミン「何がだ、じゃないです!どうして彼にあんな酷いことを言ったんですか!」





    イアン「彼?」





    リヴァイ「昨日ストバスの試合で当たった相手のことだ」





    ミケ「才能のない奴に辞めろと言って、どこが悪いんだ?」





    アルミン「確かにミケさんの言うことも一理ありますが、人が好きで物事を取り組む姿勢に他人が口を出してはいけないと思います!」





    ミケ「俺はただ助言をしただけだ、才能の無いやつがいくら好きで頑張っても結果が残せなければ無意味、俺はソイツの無駄を省いてやっただけだ」





    イアン「ハァ、あいつら普段は仲が良いんだが...」





    リヴァイ「あいつらがバスケで分かち合うのはほぼ0と言っていい」





    イアン「どうしてだ?」





    リヴァイ「人の生きる道ってのは大きく別けて二つある。一つはミケや俺らみたいに才能が開花した天才、二つ目はアルミンのように才能がない奴が努力して自分の生きる道を見つけた苦労人」





    エルド「リヴァイ、お前はどう思う?」





    リヴァイ「知るか、他人の小競り合いを気にしてる暇なんてねぇ...だがまぁ、もしアルミンがミケを本当に倒したいなら自分の信念を曲げずに戦うしかねぇ」





    イアン「まったく...何をやっているんだ、同じt「だったらッ!!!」





    ミケ「?」





    アルミン「いつかミケさんと戦うことになったら...」





    アルミン「僕のバスケで...あなたを倒しますッ!!!」





    _______________________________

    ________________________

    ________________






    アルミン「人の努力を否定するあなたには絶対負けたくないッ!!!」





    ミケ「フッ、だから何度も言わせるな...そういう綺麗事を言うなら結果を残してから言えとなッ!!!」





    ベルトルト「〔頼んだよ...アルミン〕」





    ピーッ





    ダムッダムッダム





    ケイジ「来いッ!!」スッ





    アルミン「...ッ!!」ダッ!!





    シュピンッ!





    ケイジ「なっ!?」





    ダムッダムッダム





    キュッ スッ





    ドンッ!!!





    ミケ「叩き潰すッ!!」スッ!!!





    ジャン「〔チッ、さっきより詰めが速くなってやがる!〕」





    ________________

    ________________________

    _______________________________





    マルロ「ミケ先輩、もしアルミンのあのシュートが来たらボールを叩かずにシュートコースだけを防いでください」





    ミケ「ん?」





    マルロ「あのシュートは実際に消えるわけではありません、確かにボールは消えたように見えますがちゃんと放物線を描いているんで」





    ミケ「なるほど」





    _______________________________

    ________________________

    ________________





    アルミン「...ッ!!」スシュッ!!





    ミケ「ッ!?」スルッ





    ミケ「〔馬鹿な...このコースでボールが当たらない...〕」





    マルロ「先輩、それはシュートじゃない!」





    ドンッ!!





    マルロ「アリウープだッ!!」





    エレン「うぉらッ!!」ガシッ!! ガシャンッ!!





    ダムッダムダム!!





    ギシギシッ





    スタッ





    エレン「チッ、壊れねぇか...あの野郎どんな馬鹿力してんだ」





  179. 179 : : 2015/07/30(木) 00:33:16






    ミケ「...フンッ、みんなでやれば怖くないってことか?アルミン」





    スタスタ





    ミケ「だが、俺の前では無駄なことだ」





    スタスタ





    ミケ「!」





    イザベル「えっ!?」





    リヴァイ「!」





    ゲルガー「〔何を考えてるんだ?〕」





    トーマ「〔そんなもん吹き飛ばしちまえ〕」





    アルミン「...ぅっ、クッ...」ギュゥッ





    ミケ「...アルミン、ふざけてるなら今すぐ辞めるんだな!本当に怪我をするぞ」





    アルミン「ふざけてなんか...ないッ、僕はあなたを倒すと言ったでしょう」





    キュッキュッ





    ミケ「〔...軽すぎだ、いるかいないかの区別がつか...ッ、どこにいるッ!〕」クルッ





    ドシッ





    ドタンッ





    ピピーッ





    審判「チャージング!白9番!」





    「おぉおおおおおおお」





    ミケ「クッ...そういうことだったのか、アルミン...こんな湖水手を使って...まるでサネスのようだな!」





    アルミン「確かに今のやり方は湖水やり方かもしれません...ですが、僕はあの人のように悪童ではありません」





    ミケ「...この手は二度と使えんと思うが...どう戦うつもりだ?」





    アルミン「それについてはもう考えてあります」





    ミケ「クッ...」





    ジャン「大丈夫か?アルミン」





    アルミン「はい」





    ライナー「というかどうする」





    アルミン「今の方法は一回限りの切り札です、ですから...あのディフェンスフォーメーションを使わせてください!」





    ピーッ





    パスッ!





    ガシッ!





    ライナー「...ふぅ」





    ゲルガー「〔! スリーか!?〕」





    ダッ!





    ゲルガー「〔フェイク、だがキレが甘い!〕」ダッ!





    キュッ!





    ゲルガー「〔ッ、これも読まれていたのか!?〕」





    ドンッ!





    ゲルガー「〔だが、舐めるなッ!!〕」スッ!





    ゲルガー「ッ、お前いつの間に...」





    モブット「グッ!?」キュッ!





    ライナー「ッ!!」シュッ!!





    トーマ「〔このタイミングでスリー...けど、内にもうベルトルトはいねぇ!外せばカウンターだ!〕」





    ライナー「外すかよッ!!」





    スパッ!! ダムッダムッダムダム!





    ライナー「アルミンだけが、腹立ってるわけじゃねぇ!俺だって腹立ってんだよ!!」





    トーマ「チッ、厄介なシューターだ」





    ダムッダムッダム





    相手監督「...なにッ!?」





    キュッ!!





    ジャン「っしゃ、新フォーメーションやるぞッ!!」





    トーマ「〔こいつら...〕」





    マルロ「〔俺らと同じ...〕」





    ケイジ「〔オールコートマンツーマンディフェンス!?〕」





    ゲルガー「〔そう来たか、ミケがボールを持つ前に仕掛ける作戦かッ〕」





    ダッ!





    トーマ「止まるなッ!止まったら奴ら捕まるぞ!」





    ダッダッダ!





    エレン「ッ!」ダッ!!





    ミケ「クッ」ダッ!!





    ゲルガー「〔よし、ここでボールを貰えれば...ッ、ちょっと待て...〕」





    エレン「ふぅ...」





    ゲルガー「〔お前...いつの間に俺のマークに!?〕」





    トーマ「ミケ!」パスッ!





    「ッ!!」ダッ!!





    マルロ「〔ッ、これは...ただのオールコートマンツーマンじゃない、細かくマークチェンジを繰り返してる...!?〕」





    クリスタ「言ったはずよ、新フォーメーションって...これはアルミンのミスディレクションでスティールを最大限に活かす...【ステルス・オールコートマンツーマンディフェンス】!!」





    アルミン「うぉぉおおおおッ!!」スッ!!





    パシンッ!





    ミケ「ッ、アルミン...!!」ダッ!!





    キュッキュッ!!





    アルミン「...」スッ!!





    ミケ「待てぇぇえええええッ!!!!」ドンッ!!!





    アルミン「ッ!!」スシュッ!!





    スルッ





    スパッ! ダムッダムダム





    コニー「うぉぉおおおおおお、アルミンッ!!」





    ベルトルト「...!」パァッ





    ピピッ





    審判「第3Q終了、2分間休憩入ります!」





  180. 180 : : 2015/07/30(木) 00:51:22






                 東京調査ベンチ





    ジャン「ハァ、ハァ、さすがに...きついな、オールコートは...」





    ライナー「だが、奇襲には最適だった」





    アルミン「ですが、これはミスディレクションを使える時のみ有効なので...しょっちゅう使ってちゃいずれジリ貧です」





    モブット「じゃぁどうする...」





    「...俺が」





    ジャン「!」





    エレン「俺が...ミケと同じでスリーポイントエリア内をディフェンス範囲にすれば...この状況を上手く抑えれる、違うか?アルミン」





    アルミン「えっ、いやそうだけど...けど、出来るの?」





    エレン「出来るかどうかわからない...けど、やる!」





    ベルトルト「!」





    エレン「ベルトルト先輩が...必死で繋いだこの状況を...誰かが代わりにやんなきゃならないんだったら...俺がやりますッ、だからお願いです!」





    クリスタ「けど...」





    ガシッ!





    エレン・クリスタ「!」





    ジャン「よし、お前に託すぞエレン」





    エレン「...はいッ!!」





    ライナー「っつーことだ、べるt...って!?何泣いてんだよ!?」





    ベルトルト「えっ...あ、いや...何か...君達を見てたら...安心したっていうか、ほっとしたっていうか...」





    ライナー「ハァ?何言ってんだ?」





    ベルトルト「いや...何か...なんて言うんだろう...僕は支えられてるんだなって思って...」





    カチンッ





    ライナー「おい、今腹立った奴...手上げろ」





    ジャン「」ノ





    エレン「」ノ





    アルミン「」ノ





    モブット「」ノ





    コニー「〔えっ!?この場合って...手上げたほうがいいのか!?俺馬鹿だからわかんねぇ!?〕」





    ライナー「よし、今からこいつの背中に一発もみじを入れていい宣言をする」





    クリスタ「ちょっ、ちょっとライナー!今試合中!」





    ジャン「オラァッ!!」スッ





    エレン「このッ!!」スッ





    アルミン「すみませんッ!!」スッ





    ベルトルト「〔あぁ...そうか、チームって支えるだけにあるわけじゃなくて...僕も支えられるんだな...〕」





    ベルトルト「〔チームというのは、支える人が一人じゃダメなんだ...一人ひとりが...みんなのために支う...これがチームなんだ〕」





    ベルトルト「〔今の今まで...ちょっと不安だった、ついさっきまでやってたことが...すべて無駄だったのかって...けど、もう...迷わない〕」





    ベルトルト「〔僕はこのチームが...好きだ、そして...僕はバスケをやってて良かった〕」





    スタスタ





    ジャン「っしゃ、行くぞ!」





    ライナー「おうッ!!」





    アルミン「あの...」





    「?」





    アルミン「最後にもう一回円陣組みませんか?」





    「えっ?」





    アルミン「ミケさんが言ってたことは一理あります...けど、バスケは一人やるものじゃない...チームのみんなで戦うのがバスケだって...ミケさんにもわかってほしいんです」





    「...あぁ」





    ギュッ





    ジャン「...よし、最後の第4Q...ぜってぇ諦めんなッ!!」





    「おうッ!!」





    ジャン「勝つぞッ!!!」





    「オーッ!!!」





  181. 181 : : 2015/07/31(金) 23:20:56






    ベルトルト「...」





    「うぉおおおお、最後の第4Qどうなる!?」





    「キセキの世代完全なる守備力と破壊力を持つミケ・ザカリアスか...」





    「それとも、これまでいくつものキセキで快進撃を続けてきた東京調査か...」





    「ん?けど、東京調査のセンターは交代みたいだな...」





    「こりゃ結構厳しくなるな!」





    ベルトルト「...クリスタ」





    クリスタ「? なに?」





    ベルトルト「...今まで何度も我儘を言ってごめん」





    クリスタ「どうしたの?改まって...」





    ベルトルト「...僕は今までに後悔を2回もしてきた。1つは中学の時、2つ目は高1の時...だから、もう後悔はしたくないんだ」





    クリスタ「ッ、それって...」





    ベルトルト「ごめんね...クリスタ、僕はもう3回も後悔をするほど...馬鹿でいられない、だから...最後にもう一回だけ...我儘を聞いてくれないか」





    ベルトルト「最後の...3分、2分...いや1分でもいい...僕はライナー達と...一緒に戦っていたい。お願いだ、僕をどうにか少しでも動けるように...してくれないか?」





    クリスタ「...」





    コニー「えっ、それって...やばくないですか!?」





    ベルトルト「...わかってる、わかってるけど...」





    クリスタ「...ベルトルト、本気?」





    ベルトルト「あぁ、本気さ」





    クリスタ「...ハァ、わかったよ」





    コニー「えっ!?でもッ」





    クリスタ「元々...私がやらなくてもやるつもりだったんでしょ?」





    ベルトルト「ははッ、さすがクリスタ...よくわかってるね」





    クリスタ「何言ってるの、あなた達と一体何年間一緒だったと思ってるの?」





    ベルトルト「...じゃぁ、お願いできるかな」





    クリスタ「コニー、モブット先輩と交代して、そしたらジャンに3分間だけすべての指揮を任せるって言っといて」





    コニー「わ、わかりました!」





    クリスタ「それから」、何かあった時はモブット先輩が状況に応じて判断してと伝えといて」





    コニー「わ、わかりました!!」





    クリスタ「じゃぁ行くわよ」





    ベルトルト「あぁ」





    スタスタ





    ビーッ





    審判「東京調査高校、メンバーチェンジです!」





    コニー「モブット先輩!」





    モブット「俺が?」





    スタスタ





    モブット「まだ始まってないんだが...って監督とベルトルトは...?」





    コニー「えぇっと...何だったっけ...あ、そうだ!モブット先輩!」





    モブット「ん?」





    コニー「モブット先輩!えぇ~っと、3分間だけ待ってやるッ!!...だそうです!行ってきます!!(コニーは馬鹿なだけで記憶力が持たない)」





    ・・・





    モブット「...は!?何だ今の、どういうことなんだ!?俺は誰に待たしているんだ!?」





    スタスタ





    ジャン「おぉ、コニー!監督の指示か」





    コニー「はい!ジャン先輩!監督から伝言が」





    ジャン「?」





    コニー「状況に応じて、判断してくれって!(しかも、伝言の内容を逆と勘違いしている)」





    ジャン「ふ~ん...どうやら監督は次の作でも練ってるらしいな...」





    ライナー「どうする...さっきエレンはあぁ言っていたが...」





    ジャン「今はあいつに託すしかねぇよ、それにキセキの世代と渡り合った唯一の奴だからな...賭けてみるには面白いだろ」





    ライナー「...あぁ、だな...だとすれば俺らがやるべきことはあいつの負担を減らすことだな」





    ジャン「おい、悪人面!」





    エレン「んだよ!うっせなぁ!!」





    ジャン「お前はさっき言った通りに動け、そんで俺らがお前をカバーする...頼むぞ、エレン」





    エレン「...あぁ、任せろッ!!」





  182. 182 : : 2015/08/01(土) 00:53:03






    ダムッダムッダム





    パスッ!





    ガシッ!





    トーマ「!」





    相手監督「! これは...うちと同じ...ツースリーゾーン...だと!?」





    マルロ「〔うちと同じで...内すべてをミケ先輩同様に一人で防ぐつもりなのか!?〕」





    ミケ「クッ、舐めた真似をしてくれたな...エレン・イェーガーッ!!」





    エレン「舐めてなんかねぇよ...これでも俺は本気で止めようとしてるつもりだぜッ」





    トーマ「〔内より外を警戒しているのか...チッ、案外このフォーメーションは圧力があるな...だがッ〕」ダッ!





    ジャン「〔ドリブル!〕」ダッ!





    ドンッ パスッ!





    ジャン「〔なっ!?これは...アリウープ!?〕」





    ドンッ!!! ガシッ!!





    トーマ「〔俺らは...ただパスを出せばいい...なんせうちのセンターは...ミケだかんな!!〕」





    ドンッ!!





    エレン「させるかよッ、ミケ!!」スッ!!





    ミケ「...フッ」ニヤッ





    エレン「ッ」





    ミケ「うぉぉぉおッ!!!」ガシャンッ!!!





    ダムッダムダム!!!





    ドタッ!!





    エレン「ッ」





    アルミン「! エレン!」





    ミケ「...フンッ、疲れで頭が逝ったのか?本当に一人で止めるつもりとは...」





    エレン「やらなきゃ勝てないんだったら、俺はやってやるッ!!」





    ・・・





    シュッ!





    ダムッダムダム!





    ガシッ





    ゲルガー「〔! またか...ステルス・オールコートマンツーマンディフェンス...ならこっちにだってやり方はある!〕」パスッ!





    ガシッ!





    マルロ「ッ!!」ダッ!!





    ライナー「〔なっ!?エレンの幼馴染にボールを回して全員上がった!?〕」





    ジャン「〔! これはまさか...エレンと1on1か!〕」





    エレン「...来いよ、マルロ...」





    マルロ「やれるものなら...やってみろ!!」ダッ!!





    エレン「〔そこを左だッ!!〕」スッ!!





    スルッ!! ダッ!!





    エレン「〔はっ!?フェイク...さっきよりキレが...増してる〕」





    ダムッダムッダム!!





    「ッ!!」ダッ!





    ミケ「! マルロ!止めれ!!」





    マルロ「ッ」キュッ!!





    アルミン「...久しぶりだね、マルロ」





    マルロ「アルミン...正直驚いたな、噂では聞いていた...キセキの世代には幻のシックスマンがいるって...それが小学校の頃の古き友人だったとは...」





    アルミン「僕も驚いてるよ、全国大会常連校のエース候補に...まさか小学校からの友達だったなんて」





    マルロ「ふっ、頼もしくなったもんだ...あんな下手くそが、今じゃ東京調査の切り札だもんな」





    アルミン「ははッ、随分と批判的な言葉だね...けど、この試合は負けないよッ」





    タッタッタ!!





    エレン「悪い、助かった」





    アルミン「うん、大丈夫」





    マルロ「〔エレン...お前本当に一人で抑えるつもりなのか...だとしたらそれは勇敢とは言わない...相手を舐めてると言うんだッッ!!!〕」ゴゴゴッ!!!





    ジャン・コニー「ッ!?」





    トーマ「マルロ!」





    ジャン「〔こっちか!〕」ダッ!





    マルロ「」スッ!





    スルッ!!! ダッ!!





    ジャン「〔フェイクかよっ!?〕」





    マルロ「〔全く...無謀にもほどがある...そういうところは相変わらずといったところか?だとしてもだ、気に入らないな...〕」





    マルロ「〔誰をマークしようとも、どんな攻め方をしようともそれは個人の勝手だ!だがな、一人で全部を抑えようとするなんて虫がよすぎるんだよッ〕」





    ダムッ!! キュッ!! ドンッ!





    マルロ「エレンッ、勝負だッ!!!」スッ!!!





  183. 183 : : 2015/08/01(土) 00:53:49






    エレン「〔マルロのミラージュシュートの謎...それはシュートフォーム時に2回リリースしてるってことだ〕」





    エレン「〔一度目はジャンプシュートの最高到達点に達する前にスナップを効かせ、上に放る...そしてそれをキャッチしてもう一度打つ...〕」





    エレン「〔普通の奴ならただシュートを2回打ったようにしか見えない、けど、ただのフェイクすら一瞬本物に見える鮮麗されたスキルを持ってるマルロのみ一度目のリリースが残像を産み、二度目に打ったシュートを隠す〕」





    エレン「〔なら、これを攻略するなら...手は一つしかねぇ!いつもより遅く飛ぶことだ!!〕」





    ドンッ!!





    ミケ「〔! こいつ...もうマルロのシュートの仕掛けを!〕」





    マルロ「ふっ、知ってたさ...お前がそれを気づいているってな」





    シュッ!





    エレン「〔なっ!?一度目のリリースで打ちやがった!?〕」





    スパッ!! ダムッダムダム!!





    マルロ「俺のシュートがただの手品だと?ははッ、笑わせるな!俺のミラージュシュートは相手の飛ぶタイミングを見てから打つことが出来る...だからお前が気づいた所で意味は無い」





    アルミン・ジャン・ライナー「!」





    エレン「〔やべぇ...このままじゃ勝てねぇ...けど...けど、エルドとやった時みたいに...ゾーンに入れれば絶対に...〕」





    リヴァイ「...チッ、醜い試合だ」





    イザベル「お、おい!リヴァイ?どこ行くんだよ!」





    リヴァイ「帰る、あんな見え見えのプレーを観てるこっちが恥ずかしい」





    イザベル「どういうことだ?」





    リヴァイ「...アイツの考えてることは簡単だ、ゾーンに入ろうとしてるんだ」





    スタスタ





    ミタビ「はぁ~あ、俺らの明日の相手ってどっちだ?」





    イアン「俺らの試合はまだ終わってないだろ」





    ミタビ「わかってるけど...ん、何かいつもの奴らじゃないな」





    グスタフ「...ツースリーゾーンか、珍しいこともあるもんだ」





    イアン「〔センター...ベルトルトがいないのか?それで...なるほど、アイツが代わりにセンターか...また随分とわかりやすい行動だな、イェーガー〕」





    ・・・





    ジャン「アルミン!」パスッ!





    ガシッ!





    アルミン「」スッ!!





    ミケ「ッ!!」ドンッ!!!





    スシュッ!!





    ガタッ!





    アルミン「ッ」





    ライナー「〔くそっ、アルミンのシュートも全部入るわけじゃない、というかたった一週間練習しただけの奴に全部入れろってのが難しい!〕」





    ヒストリア「〔まずいな、攻撃の要であるアルミンが外したとなると...このまま攻められれば今度こそ終わりだ〕」





    トーマ「ミケッ!!」パスッ!





    ガシッ!!!





    ダムッダムッダム!!





    ドンッ!!!





    ミケ「うぉぉぉおおっら!!!」スッ!!!





    ガシャンッ!!! ダムッダムダム!!!





    ・・・





    ダムッダムッダム!!





    マルロ「ふっ!」シュッ!!





    スパッ!! ダムッダムダム!!





  184. 184 : : 2015/08/01(土) 00:53:58






    「おぉ、点差が開いてきた!」





    「これは決まったか!?」





             東京調査高校 49

             東北調査高校 58





    ジャン「くそっ、ミケ一人ならともかく...あの1年もとなれば話はちげぇぞ」





    エレン「ハァ、ハァ、ハァ...」ゼェハァ





    ライナー「何もしてやれないのは悪いんだが、エレンは秘策があるのか?」





    アルミン「ハァ、ハァ...恐らく、無策でやっているわけではないと思います...が、そのやろうとしている内容はともかく、行動が...ダメな気がします」





    ・・・





    リヴァイ「今のままじゃどんだけ時間を費やそうがゾーンには絶対に入れない」





    イザベル「どういうことだ?」





    リヴァイ「...簡単に言っちまえば、ゾーンに入るにはまず資格が必要だ」





    イザベル「イアンから聞いたぞ、才能だってな」





    リヴァイ「そうだ、その資格(才能)があって始まる。そして次にゾーンに入るためには集中力が高まった状態でないと入れない」





    イザベル「それもまぁ、だけど!今のアイツ集中してるぜ?」





    リヴァイ「だろうな、ゾーンに入るために...な」





    イザベル「うぅ~、周りくどいぞ!」





    リヴァイ「...ゾーンに入るにはゾーンに入りたいという欲望を捨てなければ入ることが出来ない」





    イザベル「ハァ?意味わかんねぇ!!」





    リヴァイ「今のでわかんなきゃ一生わかんねぇ」





    イザベル「何だと!?」





    ギャーギャー





    リヴァイ「...うるっせぇな、わかった」





    イザベル「いぇーい!!」





    リヴァイ「あぁ~...そうだな、ゾーンは一回目より二回目の方が難しい...って言えばいいか」





    イザベル「一回目より?そんな馬鹿げた話があってたまるか!」ゲラゲラ





    リヴァイ「ならいい、話さない」





    イザベル「うそうそうそっ!!!ごめん!!」





    リヴァイ「...なぜそうなのかは心理的な問題かもしれねぇが俺は専門外だ、だが確信して言えるのは...一回目に入った時...味わっちまうからだろうな...あの快楽を」





    イザベル「味わう...?快楽...?」





    リヴァイ「お前も一回は入ったことがあるだろ」





    イザベル「まぁ、たまたま」





    リヴァイ「じゃぁ恐らくお前はまだその快楽がたまらないはずだ」





    イザベル「確かに...言われてみればすげぇ気持ちよかったな...もっかい入ってみてぇな...あっ」





    リヴァイ「そう思えば思うほど、ゾーンからかけ離れていくんだ...言っちまえば人間ってのは欲望に弱いだからこそかもしれん」





    イザベル「でもよ...普通経験した方が上手く入れるだろ?バスケとかサッカーとかスポーツや日常生活でも慣れた方がいいしな」





    リヴァイ「だから...何回も言わせるな、その感情が邪道だって言ってんだろうが」





    イザベル「あぁ、なるほどな!」





    リヴァイ「ったく...面倒のやつだ」





    イザベル「うるせぇな!!」





  185. 185 : : 2015/08/01(土) 01:29:13






    ダムッダムッダム!





    ドンッ!!





    エレン「うぉぉぉぉおおッ!!!!」スッ!!





    ミケ「フンッ」スッ!!





    バシンッ!!!





    エレン「うっ!?」





    ドタンッ!!





    ピピッ





    審判「アウト・オブ・バウンズ!黒ボール!」





    スタスタ





    エレン「くっそ...なんでだよ...なんで入れねぇんだ...ミカサの時、エルドの時は入れたのに...なんで今回はッ...」





    スッ





    エレン「あぁ、悪い !」





    イアン「また大胆な行動を移すな...だが、それは間違ってる」





    エレン「イアン...ってか、いきなりなんだよ!?」





    アルミン「! イアンさん...」





    ミケ「ッ、イアンッ...」





    イアン「...ん?あれ?人違いか...すまない、悪いことをした」





    エレン「ハァッ!?てめ、どういうことd「知らんな」





    エレン「は...?」





    イアン「お前みたいに何かにすがりながらバスケをしているような臆病者はな」





    エレン「ッ...」





    イアン「ふっ、どうやら...次はミケ、お前らとのようだ」





    ミケ「...あぁ、そうだな...だが、今は試合中だ...目障りだ」





    イアン「何だがな...こんなのだったら...まだあの春の時の練習試合であたった奴の方がもっと怖かったな」





    タッタッタ





    ジャン「エレン!」





    エレン「ッ、はい」パスッ





    タッタッタ!!





    エレン「〔イアンの奴...いきなり何を言いやがるんだ!すがってるだぁ?俺がいつどこですがったっていうんだよ!!〕」





    エレン「〔あの春...俺はただがむしゃらにダンクや自分の価値観でしかバスケをやって来なかった...だからその分体力も技術もなかった、それにゾーンにだって入れなかった...!〕」





    スタスタ





    アルミン「? エレン?」





    エレン「...なぁ、アルミン...ゾーンって入ったことあるか?」





    アルミン「え?ゾーン?ん~ないけど、そんなに簡単に入れたら苦労はないと思うよ」





    エレン「...ははッ...だよな...」キリッ





    パシンッ!!





    ジャン「! どうした?頭おかしくなったか?」





    エレン「...どんな困難な状況でも...今自分にできることをやるしかねぇよな...」





  186. 186 : : 2015/08/01(土) 01:38:07






                医務室





    アーッ♂





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...」ゼェハァ





    クリスタ「はい、終わり!あとは栄養補給して、ぎりぎりまでここで寝てなさい」





    ベルトルト「ハァ、ハァ、ハァ...クリスタ」





    クリスタ「ん?なに?」





    ベルトルト「ちょっと、さ...ここにいてよ...」





    クリスタ「え?どうしたの?何か子供みたいだね!体は190cmなのに心は子供...何か某名探偵漫画みたいだね!」





    ベルトルト「ははッ...ふっ...ハァ...何かさ...時々...思ったんだ」





    クリスタ「なにを?」





    ベルトルト「クリスタは...本当にマネージャー・監督に向いてるって」





    クリスタ「え?」





    ベルトルト「クリスタは...みんなのことを考えて自分の苦労を考えずに...よく働いてくれるから」





    クリスタ「何か...私の事アルバイト員みたいに言うの...やめてくれない?」





    ベルトルト「ふふっ...今は...少しでもいいから...癒して欲しいんだ」





    クリスタ「癒やす...ね」





  187. 187 : : 2015/10/11(日) 23:19:30







    ダムッダムッダム!!





    パスッ!





    ガシッ!





    ケイジ「ふっ!」ドンッ!!





    ドンッ!!





    エレン「おらぁぁぁああああッ!!!」スッ!!





    ケイジ「〔なっ、こいつこんなに高かったか!?〕」





    パスッ!





    ガシッ!





    ゲルガー「ふっ!」シュッ





    ガランッ スパッ ダムッダムダム





    エレン「ハァ、ハァ、ハァ...」





    ゲルガー「〔...なんだ、この威圧は...〕」





    ビーッ





    審判「東京調査、タイムアウト!」





    スタスタ





    モブット「コニー!!お前全然言ってることちげぇじゃねぇか!」





    コニー「え!?俺何が間違えてたんですか!?」





    ジャン「あぁやっぱりか、何か変だと思ったぜ」





    モブット「ん”んっ、それはともかく...監督から伝言だ!マルロにコニー・ジャン・アルミンのトリプルチーム、内はライナー・エレンのダブルチームだ。」





    ライナー「俺はちょっと引き気味か」





    ジャン「だろうな、このチームで唯一高さがあるベルトルトが負傷しちまえば、お前しかいねぇよ」





    モブット「その際にエレンの守備範囲はスリーポイントエリアじゃなく、フリースローエリアのみに縮小する。」





    ジャン「なるほどな、あのマルロってやつをとにかく抑えることか...だが、いいのかよ?内が柄ああきになっちまうぞ」





    アルミン「いえ、無理に守備範囲を広げてエレンの疲労を作るよりかは、マルロを抑えて高さは捨てる...その方がより点差は広がらないはずです」





    ジャン「だとしてもよ...」





    エレン「ハァ、ハァ...すんません、やっぱ出来ないものは出来ないってことが...わかりました。とにかく今は俺に出来ることだけをやります」





    ジャン「お、おう」





    ビーッ





    スタスタ





    ジャン「アイツ...熱中症でもなったか?いつにもまして冷静だな」





    アルミン「いえ...今はむしろ凄く集中していると思います...それに...少しずつですけど...」





    パスッ!





    ガシッ!





    ゲルガー「おし!」





    ドンッ!!





    エレン「うぉぉおおおっら!!」スッ!!





    ゲルガー「〔なっ!?さっきより高くなってやがる!?〕」





    ペチッ





    ガタンッ!





    ジャン「リバンッ!!」





    ドンッ!!!





    ミケ「ふっ!!」スッ!!





    ガシャンッ!!! ダムッダムダム!!





  188. 188 : : 2015/10/11(日) 23:19:41






    ミケ「〔どうなっている...さっきのイェーガーとは比べ物にならないくらい変わってるぞ〕」





    トーマ「〔押してるのはあくまでうちなはず...なのに、やたらヒヤヒヤさせられるのはなんでだ!?〕」





    パスッ!





    ガシッ!





    ケイジ「ッ!」ドンッ!!





    ドンッ!!





    エレン「ッ!!」スッ!!





    バシンッ!!





    ケイジ「なっ!?」





    ジャン「セカンドボール!」





    ガシッ!





    トーマ「〔こんだけ離れてれば追いつけやしないだろ!〕」スッ!





    ドンッ!





    ジャン「まぁぁああああちやがれええええええッ!!!」スッ





    パチッ





    トーマ「〔なっ、うるせぇ馬面が!〕」





    ガタンッ!





    ライナー「リバウンド!」





    ドンッ!!





    ゲルガー・ケイジ「もらった!」





    ドンッ!!





    エレン「うぅぅぁあああああッッ!!!!」スッ!!





    ガシッ!!





    ゲルガー「〔!? 馬鹿な...リバウンドをこいつに取られただと!?〕」





    ミケ「...ちまちまちま、と...鬱陶しい!!」ダッ!!





    ジャン「ライナー!」パスッ!





    ガシッ!!





    ジャン・ライナー「!?」





    ダムッダムッダム!!





    ミケ「これで終わりにしてやるッ!!!」ドンッ!!!





    ジャン「〔まずい、このまま決められちまったら...〕」





    ダッ!!!





    ジャン「ッ」





    ________________

    ________________________

    _______________________________





    アルミン「それに...少しずつですけど...前のエレンに戻ってきてるんです」





    ジャン「ハァ?前のエレン?」





    アルミン「はい、小学校の頃...僕にバスケを教えてくれた時のような顔つきに...戻ってきてるんです」





    アルミン「苦しい時なのに...チームが負けて誰もが諦めてる時なのに...笑って、楽しそうにバスケをする...皆のヒーローがいました。」





    _______________________________

    ________________________

    ________________





    エレン「へっ...」ニッ





    マルロ「ッ」





    ドンッ!!!





    ガシンッ!!!





    エレン「うぉぉぁああああああッッッ!!!!!」グググッ!!!





    バシンッ!!!





    ミケ・ケイジ・ゲルガー・トーマ「なっ!?」





    マルロ「...馬鹿な...」





    スタッ





    ピピッ





    審判「アウトオブバウンズ、白ボール!」





    ミケ「エレン...イェーガー...」





    アルミン「つくづく思います...エレンは...東京調査の...光だということを」





    緑エレン「ふぅ...」ビリビリッ





    リヴァイ「...チッ、もったいぶりやがって...出来るんならさっさとやりやがれ」





    イアン「...ふっ、やれやれ」





    スタスタ





    クリスタ「ごめん、遅くなった...ってどうしたの?」





    モブット「エレンがゾーンに入ったんだ」





    クリスタ「えっ...」





    モブット「あのミケを...止めたんだ」





    クリスタ「エレン...」チラッ



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著者情報
Fabregas-alan

アラン・ファブレガス

@Fabregas-alan

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