このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
ジャン「最終章・vsタイタンファミリー編1、出現」
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- 1 : 2014/09/14(日) 23:38:40 :
- 前作はこちらからhttp://www.ssnote.net/archives/22729
遂に最終章にして、オリジナルストーリーの始まりです。
本編を書く前に、二つほど、説明しておきたいことがあります。
1,今回のストーリーは、大した作文能力もない私が結構凝って作った話なので、話がよく掴めないということがあるかもしれません。また、オリジナルキャラ、オリジナル設定、オリジナル技がどんどん出てきます。そこで、「現在公開可能な情報」と題してそれらを整理して紹介していくコーナーを設けたいと思います。
2,ジャンルは進撃の巨人ですが、オリジナルキャラが多数出ます。ご了承ください。(シリーズのジャンルの関係でこうなりました。)
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- 2 : 2014/09/14(日) 23:47:32 :
- オリキャラ期待以外の何物でもない…
個人的にはドナルド.マクドナルドがいいなぁ…ε-(´∀` )
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- 3 : 2014/09/14(日) 23:47:58 :
- 【現在公開可能な情報】
〇これまでのあらすじ
何をやってもダメダメなエレンの前に現れた家庭教師ミカサ。彼女との出会いによって、エレンはイェーガーファミリーのボス候補としての日々を送ることになる...
それから、アニとの戦い、さらにリング争奪戦を経て、エレンは遂に正式なボス候補として認められる。
そして、激闘を終えたエレン達に再び平和な日々が訪れたかに見えたが...
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- 4 : 2014/09/14(日) 23:48:49 :
- >>2
出演を考えておきます。(考えるだけ。)
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- 5 : 2014/09/15(月) 12:56:58 :
- -リング争奪戦から十日後-
エレン「ヒストリアさんと音信不通?」
クリスタ「うん。お姉ちゃん、毎日一回は私に連絡してくるんだけど、三日間連絡がなくて...」
エレン「(出たよ、ヒストリアさんのシスコンぶり。)確かに気になるな。ミカサは何か知らねぇか?」
ミカサ「分からないけど、ヒストリアは今とても忙しい。(リング争奪戦の後始末で)だから、連絡する暇が無いのではないだろうか。」
クリスタ「きっと...そうだよね。」
エレン「そうだよ。だから心配することないって。」
クリスタ「ありがとうエレン。そう言えば、何でお姉ちゃんが忙しいって、ミカサが知ってるの?」
エレン「それは...」
キーンコーンカーンコーン
エレン「あ、授業が始まる時間だ。席に着こうぜ。」
クリスタ「うん...」
キーンコーンカーンコーン
エレン「よっしゃあ!これで明日から休みだ!」
トーマス「やっぱり金曜日の学校が終わった後って最高っすね。」
エレン「本当だよ。じゃ、帰るか。アルミン!帰ろうぜ!」
アルミン「あ、ごめんエレン。帰りによるところがあって...今日は一緒に帰れない。」
エレン「そっか。じゃあな。」
ミカサ「私も放課後用があるので。」
エレン「お前とは最初から一緒に帰る気はねぇよ。その用だってどうせマフィア絡みなんだろ。」
ミカサ「ジャンと決闘してくる。」
エレン「そうか。がんばれ...ジャンさんと決闘!?何で!?」
ミカサ「雷戦の後、ジャンと約束した。あなたたちも聞いていたはず。」
エレン「そういや、そんなこともあったな。ま、お前なら大丈夫だと思うけど、気をつけてな。」
ミカサ「ええ。」
テクテクテク
エレン「結局、帰りはトーマスと二人か。」
トーマス「え、いやすか?」
エレン「嫌じゃないけど、何か寂しいなって思って。」
トーマス「まあ確かに、物足りなさはありますよね。」
エレン「つくづく思うよ。学校帰りに一人いないだけでもこんなんなのに、もし、リング争奪戦で誰かが死んじまってたら、いったいどれだけ悲しいんだろうなってよ。」
トーマス「でも、誰も欠けることなく日常に戻れました。」
エレン「ああ。ったく、もうあんなつらい戦いはこりごりだ。」
??「...見つけたぞ。イェーガーファミリー100代目。」
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- 6 : 2014/09/15(月) 13:15:50 :
- -屋上-
ジャン「約束通り来てくれたか。」
ミカサ「ええ。私は約束を破るのは嫌いだから。」
ジャン「そうか。じゃあ早速...」ジャキィン
ジャンはトンファーを構える。
ジャン「始めようぜ。」
ダッ
ジャンが動き出したことにより、戦いが始まった。
ジャン「先手必勝!」シュッ
ジャンが先手を取る、しかし、ミカサはそれを躱した。
ジャン「まだまだ。」
シュシュシュシュシュッ
ジャンが怒涛の連撃を繰り出す。だが、ミカサはそれすらも躱し続ける。
ジャン「(やっぱり強いな。こうでなくっちゃな。)」
ジャンは攻撃を止めない。それが功を奏し、徐々にミカサの動きを捉えてきた。
ジャン「そこだ!」
ガッ
ジャン「(ガードされたか...だが、攻撃が当たるようになったってことだ。次は直撃させてやる!)」
ジャンの連撃は止まることを知らない。だが...
ミカサ「少し本気を出そう。」
ミカサがこう言ったその直後、ジャンの攻撃が止まった。いや、止められた。ジャンがミカサに突き飛ばされたためである。
ジャン「(何だ今の!?俺の連続攻撃の中にある、わずかなスキを突かれたのか!?)」
ミカサ「もらった。」
ジャン「!!」
ミカサが懐から剣を出す。そして、その剣はジャンの首筋に迫った。
ピタッ
ミカサの剣がジャンの首を掻っ切るその直前で、ミカサの剣は止められた。
ミカサ「どうする?まだ続けたい?」
ジャン「...参った。俺の負けだよ。」
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- 7 : 2014/09/15(月) 18:35:56 :
- テクテクテク
負けを認めたジャンが屋上から去っていった。
ミカサ「(本気の私には全く歯が立たないようだが、ジャンも強くなった。もちろん、他のみんなも。そろそろリングの力の使い方について、教えてもいいかもしれない。いずれ来る、イェーガーファミリーの、いえ、人類の危機のために...)」
ピカッ! ゴロゴロゴロ!!!
ミカサ「(雷?雲一つないのにどうして?町中に落ちたようだが、大丈夫だろうか。)」
ミカサには、今の雷にどこか引っかかるところがあった。それは、雷雲が無いこともそうであったが、その雷が、どこかで見覚えのある雷であったからだ。
ミカサは、自分の記憶を遡る。そして、見つけ出した。それは、今世の記憶ではない。二千年前の...彼女の前世の記憶であった。
ミカサ「(まさかあれは...巨人化の?とにかく、すぐに行かねば。)」
ダッ
エレン「今の雷...かなり近かったな。」
トーマス「はい。50メートルぐらい先に落ちましたね。」
エレン「せっかく調査兵団との戦いから生き延びたのに、雷なんかで死んだらやだな。早く帰ろうぜ。」
トーマス「はい。」
ズシンッ!
エレン「!!!」
ズシンッ! ズシンッ!!
エレン「何だこの音!?」
トーマス「近づいてないですか?」
エレン「な...確かに。」
ズシンッ!! ズシンッ!! ズシンッ!!!
トーマス「あの、エレンさん。俺、この音が足音に聞こえるんですが...」
エレン「こんなでかい足音をたてる生き物がいるかよ!いるとしたら、怪獣か巨人だ。でも、そんな奴らがいるわけ...あ...(巨人...)」
トーマス「?」
エレン「いや、なんでもねぇ。(確かに巨人は、降霊弾で見た前世の記憶にいた。でも、それはあくまで前世...この時代にいるわけねぇ。いるわけねぇんだ!)」
ズシンッ!!! ズシンッ!!!
ズシンッ!!!!!
遂に、その足音の主がエレン達の前に姿を現した。
それを見て、トーマスは絶句した。
エレンは...呟いた。
エレン「巨人だ。」
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- 8 : 2014/09/15(月) 18:49:04 :
- それは、エレンが以前、前世の記憶で見たものと同じ姿をしていた。
姿は人間近くて、服は着ておらず、生殖器もない。体つきは男性のそれに近い。
そして、身長は、目測ではあったが1oメートルぐらいだった。
巨人と向かい合っている間、エレンの耳には住民の悲鳴が聞こえてきた。こんな大きな生命体を見たら、誰だってそうなる。
それは、トーマスも例外ではなかった。悲鳴こそ出さなかったものの、絶句し、彼は逃げることばかりを考えていた。彼のように、高い戦闘能力を持っている人間ですら、自分たちよりはるか大きい存在への恐怖を拭い去れなかったのだ。
しかし、エレンだけは、違った。
エレン「こいつを倒すぞ。トーマス。」
トーマス「え!?無理ですよ!こんなでかいの!」
エレン「無理じゃねぇ!俺達には力がある。こいつらにだって勝てる。だから...」ゴクゴクッ
エレンは、二錠の錠剤をのみ込んだ。これは、キュクロが九日前、イタリアに帰る際にエレンに渡した死ぬ気丸である。
エレンの場合、これを二錠飲めば、超駆逐モードになれるのだ。
ボッ!
エレン「こいつを倒す。いや...駆逐するぞ。」
トーマス「...はい。了解です!」
??「さあ、イェーガー100代目。お手並み拝見だ。」
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- 9 : 2014/09/15(月) 18:55:31 :
- 【現在公開可能な情報】
〇前世の記憶
ここで言われる前世の記憶とは、約二千年前、人類を巨人による支配から解放するために奮闘した、初代イェーガーファミリーであるエレン達の先祖の記憶である。
記憶の所持者は今のところエレン、ミカサだけであり、ミカサの前世の記憶は自分自身の記憶と同じくらい鮮明であるが、エレンは、降霊弾で見た断片的な記憶しかない。
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- 10 : 2014/09/15(月) 19:09:13 :
- 今回も期待。
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- 11 : 2014/09/15(月) 20:04:21 :
- 巨人…雷…まさか!?トールとウートガルザロキか!?
いや、巨人はユミルかもしれねぇか…
期待!
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- 12 : 2014/09/15(月) 20:05:20 :
- 期待
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- 14 : 2014/09/15(月) 21:26:12 :
- エレンが臨戦態勢をとると同時に、巨人がエレンを掴みにかかった。
エレン「遅い。」ボッ!
エレンはいとも容易くそれを避ける。そして、巨人の目を手刀で突き刺した。
巨人は苦しみだす。それによって出来た隙を、トーマスは逃さない。
トーマス「おら!」
ドガッ!
トーマスの正拳突きが巨人の足に直撃した。しかし、ビクともしない。
トーマス「な...」
エレン「(打撃系の攻撃はほとんどダメージが無いようだな。)トーマス、いったん下がれ!」
エレン「(さっき攻撃した眼球から蒸気が上がってる。何かあるのか...)」
エレンが巨人への有効打を模索するが、その間、巨人が攻撃の手を休めるはずなどはなく、引き続きエレンを掴もうとする。だが、エレンにとって、その手を避けるのは容易なことだった。
エレン「(やはり、狙うべきは心臓か。)」
ボウッ ギュイイイイン!
エレンが巨人の胸へと突進する。駆逐の炎を纏ったグローブを前に出しながら突っ込むエレンの攻撃は、まるで巨大な槍のような破壊力、貫通能力を持っていた。
そして、エレンの突進は、巨人の胸を貫いた。
トーマス「やった...え!?」
巨人の動きは止まらなかった。それは、死の直前、最後の力を振り絞って動いているというような類ではない。胸を貫かれたことを何ら意に介していないようだった。
エレン「馬鹿な...」
さらに、エレンはもう一つの衝撃的事実を発見した。
エレン「目が...治っているだと!?」
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- 15 : 2014/09/15(月) 21:40:27 :
- トーマス「そんな...奴は不死身なのか?」
エレン「(胸に空いた穴からも煙が上がっている。まさか、あの傷も治るのか?)」
巨人は、攻撃の手を休めることを知らず、エレンを襲い続ける。
エレン「(どうすればいいんだ。心臓がだめなら、頭部を攻撃するしか...でも、果たしてそれで倒せるのか。いや、やるしかない!)」
ボウッ ギュイイイイン!
エレンは頭部へと、先ほどのように突進を仕掛けた。その突進は巨人の頭部を貫通するも、案の定、巨人はビクともしなかった。
エレン「(頭部を破壊してもダメか...いったいどこを攻撃すればいい。どこが弱点なんだ。どうやって前世の俺たちはこいつらを倒したっていうんだよ!)」
巨人の攻撃は止まらない。
エレン「(どうすりゃこいつは...そうだ、前世の記憶だ。俺にだって、断片的だけど前世の記憶がある。それを思い出せば...)」
エレンは記憶を探る。すると、少しづつ、降霊弾で見た前世の記憶を思い出し始めた。
随分と高い目線からものを見ている自分。その自分を守ろうとするミカサとアルミンによく似た二人。自分たちの目の前に巨人が立ちはだかる様子。そして...
エレン「(分かった!いや、思い出した!巨人の弱点!それは...)」ボウッ
エレンは巨人の背後の回り込む。そして、渾身の手刀を繰り出した。その手刀が切り裂いた部位は...
エレン「うなじだ!!!」
うなじを深く切り裂かれた巨人は、その場に倒れこんだ。
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- 16 : 2014/09/15(月) 21:51:00 :
- 期待!!
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- 17 : 2014/09/15(月) 22:40:39 :
- 成る程
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- 18 : 2014/09/15(月) 22:42:34 :
- >>16
ありがとうございます!
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- 19 : 2014/09/15(月) 22:53:21 :
- その場に倒れた巨人からは、大量の蒸気が上がっていた。
トーマス「さっすがっす!エレンさん!」
エレンは超駆逐モードを解き、答える。
エレン「ふぅ。何とか倒せたよ。」
トーマス「でも、なんで弱点がうなじだって気づいたんですか?」
エレン「それは...」
ミカサ「エレン!」
エレン「お、ミカサ!」
ミカサ「...あなたが巨人を倒したの?」
エレン「ああ。こんな奴、リヴァイに比べりゃどうってことねぇよ。」
ミカサ「...」
エレン「どうした?」
ミカサ「巨人が現れたということは、遂に始まったというの?」ボソッ
エレン「おい、無視すんなよ。始まったって何がだよ。」
ミカサ「そうね。あなたたちにも説明すべきだわ。守護者のみんなを集めて。」
エレン「はぁ?何でそうなるんだよ。」
ミカサ「全員に話しておくべきことなの。」
トーマス「お言葉ですが、ジャンとアニは呼んでも来ないと思いますよ。」
ミカサ「分かってる。彼らには後で説明するから、集められる守護者だけでも集めて。場所はエレンの家で。」
エレン「勝手に決めんなよ...ま、いいや。じゃあ、家に帰り次第連絡すっか。」
??「やはり、巨人では相手にならぬか。イズン様とイズーナ様に報告せねば...」
バッ
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- 20 : 2014/09/15(月) 23:18:38 :
- -駅前-
アルミン「よし、これで買い物終わり。早く帰って、今日買った本を読もっと。それにしても、さっきの雷、すごかったなぁ。」
???「ちょっといいか?」
アルミンは、青い髪と目をした一人の男に呼び止められた。
アルミン「...はい?(外人かな。その割には日本語が達者だけど。)」
???「アルミン・アルレルトで間違いないか?」
アルミン「そうですけど、あなたは一体、何者ですか?」
???「そうだな。本当は教える必要はないが、名前も知らぬ者にファミリーの宝を取られるのはいやだろう。特別に教えてやる。」
アルミン「ファミリーの宝!?」
???「新たな疑問ができたようだが、まずは名乗ろう。俺は、タイタンファミリー、イズン・イズーナ直属兵のブラギだ。」
アルミン「タイタンファミリー!?(てことは、こいつはマフィア!そして、こいつの狙いは...)」
アルミン「イェーガーリング。それがお前の目当てのものか!?」
ブラギ「察しがよくて助かる。では早速、渡してもらおうか。」
アルミン「素直に渡すと思う?」
ブラギ「思わんね。だから予定通り...力づくで奪う。」
アルミン「(やっぱりそう来るか。)その勝負、受けて立つよ。だから、まず場所を移そう。こんな人通りの多いところで戦ったら、お互い困るでしょ?」
ブラギ「その必要はない。」ボウッ
アルミン「(死ぬ気の炎!?)」
ブラギ「すぐに、終わるからな。」
ズバッ!
アルミン「な...く...」
ドサッ
アルミンは倒れる。異常に気付いた通行人たちが、どよめき始めた。
ブラギは、アルミンの指からリングを抜き取り、その場を後にした。
アルミンの体からは、大量の血が流れる。それを見た通行人の一部は悲鳴を上げた。また、救急車を呼ぶものも現れた。
その後、アルミンの意識は、闇へと沈んだ。
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- 21 : 2014/09/16(火) 17:23:06 :
- この世界には、イェーガーリング以外のリングはないの?
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- 22 : 2014/09/16(火) 17:44:11 :
- タイタンリングとかありそう
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- 23 : 2014/09/16(火) 18:18:46 :
- イカリング
ツーリング
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- 25 : 2014/09/16(火) 22:13:05 :
- -エレン宅-
エレン「そうですか...わかりました。」
エレンは受話器を置いた。
エレン「ダメだ。家にも帰ってないらしい。」
トーマス「ったく、アルミンの野郎、携帯がつながらないうえに、家にもいないなんて、こんな時にあいつは何やってんだ。」
エレン「携帯の電源を切ってんだろ。ま、コニーもサシャも、部活で今は来れねぇし、そんなに急ぐ必要もないって。」
カルラ「エレン!ちょっとこのニュース見て!」
エレン「え?どんなニュースだよ。」
カルラ「それが大変なのよ。この町に"巨人"が現れたんですって。」
エレン「なっ!」
トーマス「それって!」
ガチャ
アナウンサー『県警によると、今日夕方4時頃、シガンシナ町に巨人が現れたという通報が、多くの住民から寄せられたとのことです。』
ミカサ「...」
アナウンサー『警察側は、巨人の姿を未だ発見しておりませんが、多数の住民が同様の証言をしていることから、噂やデマの類のものではなく、事実であると思われます。』
カルラ「巨人が本当にいるなんて...信じられないわ。」
エレン「何であいつの死体が見つかってないんだよ。」ヒソヒソ
ミカサ「巨人は死ぬと、蒸気とともに消滅する性質があるの。」ヒソヒソ
アナウンサー『なお、目撃者によると、大きさは十メートルほどで、雷が落ちた所から現れたとのことです。また、巨人に立ち向かっていった学生の姿を見たという証言もあります。』
トーマス「(俺たちのことか。)」
エレン「(ばれてなきゃいいが...)」
アナウンサー『また、巨人が発生したと思われる地点の周辺に、全身から血を流して死亡している人たちが五名確認されました。現在県警は、この五名の身元の確認と、巨人が現れたこととの因果関係について全力で調査していくとのことです。』
-
- 26 : 2014/09/16(火) 22:39:50 :
- アナウンサー『では、次のニュースです。』
カルラ「ニュースでは巨人が出現したのは嘘じゃないみたいだけど、やっぱり信じられないわ。」
エレン「お、俺も。(その巨人を倒してきたけど...)」
アナウンサー『これもまた、シガンシナ町の事件です。』
トーマス「またこの町かよ!」
アナウンサー『これも今日の夕方四時頃でありますが、シガンシナ駅前にて、傷害事件が発生しました。被害者は...アルミン・アルレルト君。13歳です。』
エレン「え...」
トーマス「アルミンが!?」
カルラ「嘘...」
ミカサ「...」ギリッ
アナウンサー『彼は、事件発生からすぐに救急車で運ばれましたが、意識不明の重体とのことです。』
エレン「...くっ。」
ダッ
ミカサ「エレン、どこへ行くの?」
エレン「決まってんだろ!アルミンの様子を見に行くんだよ!今の映像だと、アルミンが運ばれた先はシガンシナ中央病院に間違いねぇからな!」
ガチャ
トーマス「お、俺も行きます!」
ダッ ガチャ
カルラ「私も行こうかしら。」
ミカサ「いえ、お母様が行く必要はない。あまり大勢で行くと迷惑になる。」
カルラ「それもそうね...ミカサは行かなくていいの?」
ミカサ「もう少ししたら行くつもり。(ニュースの続きを見る必要がある。それに、サシャとコニーにもこのことを知らせてあげないと...)」
アナウンサー『この傷害事件は、人通りの多い駅前で、多くの通行人の目の前で発生しました。目撃者によると、犯人と被害者が一、二分会話をした後、突然被害者が倒れ、その時には既に、被害者は鋭利な刃物で斬りつけられていたとのことです。また、被害者が斬りつけられる直前、犯人の手のあたりが青色に光ったとの証言もあります。その後、犯人は被害者の指から指輪を抜き取り、逃亡したとのことです。』
ミカサ「(手のあたりが青色に光り、指輪を抜き取ったのちに逃亡...まさか...)」
アナウンサー『また、犯人の姿も多くの人が目撃しており、青い髪と目をしていたとのことです。しかし、これだけ特徴的な外見でありながら、犯人は未だ見つかっておりません。』
ミカサ「(恐らく...いや、間違いない。アルミンを襲ったのは裏社会の人間。そして、犯人の狙いは...イェーガーリング。)」
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- 27 : 2014/09/17(水) 17:36:02 :
- 死ぬなよアルミン
-
- 28 : 2014/09/17(水) 18:25:33 :
- ちょっと飽きてきた
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- 29 : 2014/09/17(水) 22:27:18 :
- >>28
何とか面白くなるよう頑張ります。
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- 30 : 2014/09/17(水) 22:49:23 :
- -シガンシナ中央病院-
タッタッタッ
エレン「すみません!アルミンは!アルミン・アルレルトはどこで治療していますか!?」
受付「アルレルト...さっき運ばれた子ですね。三回の手術室で手術を受けております。」
エレン「分かりました!いくぞトーマス!」
トーマス「はい!」
タッタッタッ
エレン「あった、手術室!」
アルミン父「エレン君じゃないか。」
エレン「どうも...アルミンの容体はどうですか!?」
アルミン父「医師によると一刻を争う状況らしい。」
エレン「そんな...」
アルミン母「どうして...どうして息子がこんな目に...」グスッ
エレン「(どうして...か。それは、元をたどればたぶん、俺のせいだ。アルミンが正面から襲われたんだ。襲ったやつはそれなりの手練れ、つまりマフィアの人間。そんな奴に狙われるようになったのは、全部、全部俺のせいだ。俺がマフィアの後継者だったから......いや...違う。)」
トーマス「エレンさん。助かる可能性はあるんです。元気を出し...!?」ゾクッ
トーマスは、エレンを励まそうとしたが、突然閉口してしまった。その理由、それは、エレンの顔から殺気がにじみ出ていることに気づいたからである。
エレン「(俺も原因の一つだ。それは違わねぇ。けど、やっぱり、一番悪いのは例の犯人だ。必ず見つけて...殺してやる。)」
彼の中の獣が垣間見えた瞬間であった。
-
- 31 : 2014/09/17(水) 23:26:05 :
- これは狂ったエレンが敵を惨殺する流れかな?
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- 32 : 2014/09/17(水) 23:28:33 :
- エレンが、アルミンを傷つけた犯人への殺意をにじませてから、45分後。
タッタッタッ
エレン「ミカサ、それにサシャとコニーか。」
コニー「エレン!アルミンの様子は!?」
エレン「運ばれた時には一刻を争う状況だったらしい。アルミンがどうなるかは、この手術の結果次第だろうな。」
サシャ「私たちは祈るしかないということですね。」
トーマス「そうだな。でも、あいつなら大丈夫だ。必ず元気になって戻ってくる。」
アルミン母「みんな、アルミンのことをこんなにも思ってくれて、本当にありがとう。」
ミカサ「息子さんの人徳の賜物ですよ。」
ミカサの言う通り、アルミンはエレンの仲間の誰よりも、多くの人に好かれていた。それは、この後、担任の教師や、シガンシナ中の校長の他に、多くのクラスメイトが事件のことを聞き、駆けつけてきたことからも伺えた。その中には、クリスタ、ユミルの姿もあった。
そして、エレン達が駆けつけてから、6時間後、手術中のランプが消える。そして、手術室から手術を行った医師が姿を現した。
アルミン父「先生!手術はどうなりました!?息子は助かるんですよね!?」
医師「手術は成功しました。もう、命の心配はありません。」
アルミン父「本当ですか!?」
アルミン母「アルミン...良かった...本当に...」グスッ
医師の報告を聞いた皆は、アルミンの無事に安堵した。
トーマス「あれ、もう11時っすよ。」
コニー「え...マジか!さすがにもう帰んねぇとまずいな。」
ユミル「アルミンはもう無事だし、帰るとすっか。」
そう言って、ユミルはクリスタを連れて帰っていった。
それから、何人かずつ帰路に着いた。残っているのが、アルミンの両親とエレン達だけになったのは、11時半のことだった。
エレン「じゃあ、俺たちも帰ります。」
アルミン母「今日は本当にありがとう。これからも、家の息子をよろしくね。」
エレン「はい。」
テクテクテク
サシャ「仲良いんですね。アルミンの両親と。」
エレン「アルミンとは幼稚園の頃からの付き合いだからな。それで、親御さんともけっこう話したことあるんだ。」
コニー「ふーん。」
エレン「てかコニー。帰らないとまずいとか言ってたくせに、何で最後まで残ってたんだ?」
コニー「ミカサに、他のみんなが帰ったら話があるって言われてよ。」
サシャ「だから、空腹も我慢して最後まで残ってました。」
ミカサ「そういうこと。」
エレン「(そういや、事件のことを知るまでは、ミカサからの話を聞くために、みんなを集めようとしてたんだったな。)」
ミカサ「では、病院から出次第、話をしよう。」
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- 33 : 2014/09/18(木) 06:59:58 :
- さー盛り上がってまいりました
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- 34 : 2014/09/18(木) 22:08:14 :
- 人徳。ジャンには無さそう
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- 35 : 2014/09/19(金) 21:51:29 :
- ウイーン
入口の自動ドアが開く。そして、五つの人影が通り過ぎた後、自動ドアが閉まった。
エレン「病院からは出たぜ。早速、話してくれよ。」
ミカサ「ええ。そうさせてもらおう。」
ミカサ「初めに言っておくが、私はこの事件のすべてを知っているわけではない。もちろん、アルミンを傷つけた犯人も。しかし、今から話すことは確実にこの事件と関係がある。ので、聞いてもらいたい。」
エレン「分かった。」
サシャ「了解です。」
ミカサ「では、私の前世の記憶について話そう。」
コニー「前世の記憶???」
トーマス「なんすかソレ!??」
ミカサ「そうか。エレンにしか言っていなかったのを忘れていた。実は私は、前世の記憶を持っている。」
サシャ「前世って...明治時代ぐらいの記憶ですか?」
ミカサ「サシャが明治時代という言葉を知っているとは驚きだ。」
サシャ「し、失礼ですね!」
ミカサ「でも違う。私が持っているのは二千年前の記憶。即ち...初代イェーガーファミリーの記憶よ。」
トーマス「初代イェーガーファミリーの!?」
サシャ「それにしても、そんな昔の事がこの事件に関係あるんでしょうか。」
コニー「二千年前ってあれだろ。狩りとかしてた時代だろ。」
エレン「(てかこいつら、前世の記憶のことをあっさり受け入れたな。俺は降霊弾で、自分の目で前世を見るまでは信じられなかったのに。)」
ミカサ「それは違う。その歴史は嘘。」
トーマス「マジすか!?何でそんなことが!」
ミカサ「分からない。前世の私が死んでから、今世の私が生まれるまでに、歴史が改ざんされたのだろう。どうやったかはわからないけど。」
エレン「歴史を改ざん...そんなことが。」
ミカサ「その話は、私も真実を知らないから置いておこう。では、二千年前の話に移らせてもらう。」
-
- 36 : 2014/09/19(金) 22:10:01 :
- ミカサ「二千年前は、大雑把に説明すると、無数の巨人が地上を占拠しており、我々人類は巨大な壁に囲まれた地域の中で暮らしていた。」
トーマス「巨人って、今日俺たちが戦ったやつと同じような奴ですか?」
ミカサ「ええ。」
サシャ「本当に災難でしたね。」
エレン「あれ、お前ら、今日現れた巨人について知ってんのか?」
コニー「ああ。ミカサから聞いた。」
ミカサ「そして、その巨人たちを殲滅し、人類を壁の外へ導いた七人の英雄。それが、イェーガーファミリーの七人の守護者よ。」
エレン「それって、お前も入ってんの?」
ミカサ「もちろん。」エッヘン
エレン「(自分を英雄って言ったぞこいつ。)」
トーマス「しかしミカサさん。確かに、今回の事件は巨人が現れたのが発端ですけど、その前世と直接的な関係はあるんでしょうか?」
ミカサ「トーマスにしては良い質問ね。今回の話の本題は、その先にある。巨人を殲滅するための過程で、私たちは巨人の秘密について様々な事実を発見した。」
エレン「様々な事実!?何だよ!?」
ミカサ「色々あるけど、知っておいてほしいのは二つ。それは、巨人は何者かによって人為的に生み出された存在であること。そして、このように巨人によって、人類が壁の中に追い詰められたのは、今まで何度かあったと言うこと。さらに、その周期が、約二千年であったと言うこと。」
エレン「おい...待てよ...つまり、今回の巨人の発生は、何者かが人為的に起こしたもので...そいつらは、二千年前の再現を...巨人で世界を埋め尽くそうとしてるってことか!!?」
-
- 37 : 2014/09/19(金) 22:35:02 :
- ミカサ「さすがはエレン。理解が早い。」
エレン「ふざけんな!俺たちのこの世界を、あの地獄に変えようってのか!!」
コニー「なあエレン。俺たちは、その二千年前の世界を見たことないから、全く想像できないだが...そんなに動揺するってことは、お前も前世の記憶があるのか?」
エレン「ああ...ある。ほんの少しだけど...」
ミカサ「実際、エレンがこれだけ動揺するほど、二千年前の世界は恐ろしい。だから、二度とあんな世界にさせてはいけない。絶対に。だからこそ、私は前世の記憶を持って生まれてきた。」
サシャ「と言いますと、ミカサが前世の記憶を持っているのは偶然じゃないんですね?」
ミカサ「ええ。二千年前のエレンが、二千年後に起きるであろう惨劇を阻止するために、二千年後の私が前世の記憶を持つように仕向けたの。私の右腕の刺青に記憶を封じ込めることによって。」
エレン「お前、確かいつも右腕に包帯を巻いてたけど、その下にはお前の言う刺青があったのか。」
ミカサ「そうよ。そして、あなた達に最後に言っておきたいことがある。」
エレン「何だ?」
ミカサ「私には、これから訪れるであろう惨劇を阻止する使命がある。ので、あなた達にその協力をしてもらいたい。恐らく、これから先には調査兵団との戦いでさえ比べ物にならないほどの地獄が続くだろう。それでも、この惨劇を止められるのはあなた達しかいない。だから...お願い。」
ペコリ
ミカサは、エレン達に頭を下げた。
エレンは、ミカサが誰かに挨拶以外で頭を下げたのを見たことが無かった。それだけに、彼女のその行動に驚きを隠せなかった。そして、それと同時に、彼女の誠意が、エレンには伝わってきた。
エレン「もちろんだ...巨人だろうと何だろうと、俺が駆逐してやる!」
ミカサ「エレン...」
サシャ「何言ってるんですか!」
トーマス「勝手に進めてもらっては困りますよ。」
コニー「"俺が"じゃなくて、"俺たち"がだろうが!」
エレン「ああ...そうだな!」
ミカサ「みんな、引き受けてくれてありがとう。では、話を進めよう。」
エレン「まだあんのか?」
ミカサ「前世に関する話はこれで終わり。これから話すのは、巨人や巨人たちを操る黒幕に対抗するための新たな力、リングの力についてよ。」
-
- 38 : 2014/09/20(土) 08:21:21 :
- 初代メンバーの他の五人が誰なのかスゲェ気になる!
-
- 39 : 2014/09/20(土) 12:35:28 :
- >>38
いずれ判明するのでお楽しみに。
-
- 40 : 2014/09/20(土) 12:48:19 :
- コニー「リングの力...何だソレ。」
ミカサ「リングは死ぬ気の炎をともすことができる。こんな風に...」
ミカサは赤い指輪を右手の中指にはめる。それから間もなく...
ボウッ
ミカサの指輪から、赤い炎が放出された。
トーマス「す、すげぇ。」
ミカサ「もちろん、この力を持っているのはごく一部の指輪だけ。市販の指輪にこのような力はないので注意して。」
エレン「店でそんなもんが買えたらこえーよ。」
サシャ「と言うか、どうやって灯したんですか?」
ミカサ「大したことはない。念ずるだけ。」
コニー「本当か!?やってみるぜ!」
コニーは、右の中指のイェーガーリングに意識を集中させる。
コニー「...あれ、いかねぇ。」
ミカサ「本当に念ずるだけなわけない。」
コニー「な!?」ガーン
エレン「(だよな...)」
ミカサ「もちろん、念ずるだけと言うのも嘘ではない。慣れれば本当にそれだけでリングの力を使うことができる。問題は、最初。初めてリングを灯すときにはちょっとしたコツがいる。」
エレン「そのコツは...?」
ミカサ「覚悟を炎に変えるイメージ。」
エレン「覚悟を...炎に...」
トーマス「随分抽象的なんですね。」
ミカサ「ええ。炎の源は感情のエネルギー。そして、数ある感情の中でも、マフィアならば必ず持っていなければいけないものが覚悟。だからこそ、こう教えられている。」
サシャ「なるほど。」
ミカサ「では、早速やってみて。」
エレン「おう。」
-
- 41 : 2014/09/20(土) 12:56:34 :
- 初代イェーガーファミリーの嵐の守護者はミカサだったのか
-
- 42 : 2014/09/20(土) 13:41:14 :
- -シガンシナ中央病院から南に百メートルの廃ビル-
二人の少女が、双眼鏡で病院の入り口にいる五人を観察していた。
???「本当にいた!」
????「お手柄よ!」
ヘズ「へへ、こういう仕事だけがあっしの特技ですから。イズン様、イズーナ様に喜んでいただけて何よりです。」
この男、ヘズは小柄で、それ以外にこれと言った特徴の無い男であった。彼の特技は、彼自身が言うように偵察であり、エレンとトーマスが巨人と戦うように仕向けたのも彼である。
イズン「じゃあ、あいつらの人数が分散し次第リングを奪いにいこっか!」
ブラギ「ではお気をつけて。」
イズン「うん...じゃないわよ!」
イズーナ「あんたも来るのよ!」
ブラギ「めんどくさいんで、お二人だけでやってください。」
イズーナ「何よ!私たちの中で最初に守護者を襲った張り切り屋さんはどこのどいつよ!」
ブラギ「別に張り切ってたんじゃありませんよ。適当に駅前を散策してたらそこに雨の守護者がいただけです。」
イズン「あ、そうよ!あんた何であんな目立つ襲い方してんのよ!お陰であんたの外見の特徴、大っぴらになっちゃったじゃない!」
ブラギ「早く帰りたかったんで、とっととリングを奪っただけです。」
イズーナ「なら、早く東京に帰るためにもあんたも私と来るべきよ。」
ブラギ「...それもそうだ。では、行きましょう。」
イズン「分かればいいのよ。」
ヘズ「あの...あっしはどうすれば?」
イズン「そうね。あいつらの相手は私たちとブラギで足りるし...」
イズーナ「シガンシナ中に向かわせたら?あそこには確か、雲がいるはず。」
イズン「そうね。じゃ、ヘズはシガンシナ中にいってらっしゃい。」
ヘズ「はっ!」
-
- 43 : 2014/09/20(土) 17:59:36 :
- -シガンシナ中央病院-
エレン「ぐぬぬぬぬ......」
エレン「ダメだ。全くでねぇ。」
トーマス「俺もっす。」
コニー「全然いかねぇ。」
サシャ「何がいけないんでしょうか。」
ミカサ「別にダメなところがあるというわけではない。やれと言われてできたら誰も苦労しない。」
エレン「つまり、お前はダメもとでやらせたってわけだな。」
ミカサ「そういうこと。明日になったら本格的にリングに炎を灯す修業を始めるわ。とりあえず、今日は帰ってもう休んで。」
コニー「ああ。さすがにもう眠いぜ。」
エレン「じゃ、また明日。」
ミカサ「いつ集まるかは明日連絡する。」
サシャ「了解です。」
トーマス「じゃあな。」
テクテクテク
サシャとコニーの二人は帰っていった。ちなみに、エレンとトーマスが彼らと一緒に帰らないのは、帰る方向が彼らとは逆だからである。
エレン「俺たちも帰るか。」
トーマス「そうですね。」
ミカサ「私はもう少しだけやることがある。ので、先に二人で帰って。」
エレン「何だよ。やることって。」
ミカサ「戦力補強よ。では。」
バッ
エレン「行っちまった。」
トーマス「とにかく早く帰りましょう。下手したら補導されますよ。」
エレン「確かに。」
テクテクテク
二人もまた、帰路に着いた。
-
- 44 : 2014/09/20(土) 18:22:02 :
- テクテクテク
エレン「今何時だ?」
トーマス「ええっと...12時半ですね。」
エレン「もう日付変わってたのか。こんな時間まで外出してる中学生なんて、そうそういねぇな。」
トーマス「確かにそうですね。」
エレン「あ...」
トーマス「どうしました?」
エレン「いや、俺たち以外にもいるんだなと思って。」
エレンが前方を指さす。トーマスはその方向を見る。そこには、中学生くらいで、青い髪、白い服を着た二人の少女がいた。その少女たちの正体は...イズン、イズーナである。
エレン「変わった格好だな。それにあの髪、外人か?何か見たことがあるような気がするけど...思い出せん。」
イズン「あ!来たよ!」
イズーナ「もお!遅すぎ!一体どんだけ待たせんのよ!」
エレン「...トーマス、知り合いか?」
トーマス「いえ。エレンさんこそ見たことあるんでしょう?」
エレン「知り合いではねぇよ。あんな知り合いがいたら絶対忘れない...おい!お前ら!俺たちに一体何の用だ?」
イズン「よくぞ聞いてくれた。私たちのあんたへの用。それは...」
イズン・イズーナ「「あんた達のリングを奪うことよ!」」
トーマス「何!?まさか!」
エレン「お前らがアルミンを!?」
イズーナ「アルミン?雨の守護者のことね。」
イズン「そいつからは私の部下のブラギがリングを奪ったわ。」
エレン「つまり、お前らはアルミンを傷つけた奴の仲間ってわけか。」
イズン「仲間っていうか、上司ね。(さぁ、この調子で、"お前らは何者だ!?"って聞いちゃいなさい。)」
イズーナ「(タイタンファミリーの最高幹部、"七神兵"だって言ったときの、こいつらの驚く顔が目に浮かぶわ...)」
エレン「そうか。なら...」
イズン・イズーナ「「(さぁ、言うのよ!お前らは何者だ!?"って!)」」
ゴクゴク
エレン「二人まとめて、ぶっ飛ばす。」ボウッ
トーマス「もちろんです。」
イズン・イズーナ「「ええ!?」」
-
- 45 : 2014/09/20(土) 18:37:06 :
- 【現在公開可能な情報】
〇イズン&イズーナ
年齢:14
誕生日:6月6日(双子座)
血液型:B型
身長:152cm
体重:41kg
性別:女
所属:タイタンファミリー・最高幹部"七神兵"
属性:雨
共通の好きな食べ物:スパゲティ
共通の嫌いな食べ物:ブロッコリー
青い髪に青い目をした双子の少女。髪型はイズンはポニーテール。イズーナはツインテール。二人とも、良い意味でも悪い意味でも天真爛漫。一応最高幹部だが、子供っぽい面を見せることが多い。ちょっとしたことを自慢したがる性格。遅刻魔で、オーディンからの招集に遅刻した回数は、フレイ曰く24回中18回。
-
- 46 : 2014/09/20(土) 21:58:58 :
- 遅刻魔と欠席魔がいる組織…組織としては最低だなww
……でも、個々の技量はハンパなさそう
-
- 47 : 2014/09/20(土) 22:12:59 :
- エレン「はあ!」ボッ!
ギュイイイイン!
エレンは二人へ急接近し、懐に入り込む。
イズン「早!!」
ドガッ ドゴオン
イズンは近くの家の塀に叩きつけられた。
イズーナ「ちょっ、待っ!」
ドガッ ドゴオン
イズーナも同じく家の塀に叩きつけられた。
トーマス「あれ...まさか、もう倒しちゃったんですか!?」
エレン「いや...恐らく、ほとんどノーダメージだ。」
トーマス「え!?」
イズン「いたたた...ちょっと!いきなり何すんのよ!」
イズーナ「普通、知らないやつに襲われたら、"お前何者だ!?"とか言うのが普通でしょ!」
エレン「...お前、何者だ?」
イズーナ「ふふふ。よくぞ聞いてくれた。」
トーマス「(めっちゃ聞かれたかったんだな。てか、優しすぎますエレンさん。)」
イズン「私の名前はイズン!」
イズーナ「私の名前はイズーナ!」
イズン「そして...」
イズーナ「なんと...」
イズン・イズーナ「「私たち二人は、巨大マフィア、タイタンファミリーの最高幹部、"七神兵"の一人なのだ!」
エレン「...」
トーマス「(絶対これ言いたかっただけだろ!)」
エレン「タイタンファミリー...確か、アニたちのファミリーを苦しめている奴らか。」
トーマス「ええ。しかし、タイタンファミリーって言ったら、イェーガーファミリーと肩を並べるほどの力を持ってます。その最高幹部ってことは...こいつ、相当強いはずです。」
イズーナ「分かってくれたようね。私たちの凄さが。」
エレン「しかし、何で二人なのに"七神兵"の"一人"何だ?」
イズン「私たちは一心同体。二人で一つなの。」
イズーナ「そして、二人揃った私たちは、無敵よ。」
エレン「そうか。なら...本当に無敵かどうか、見せてもらおう。」
-
- 48 : 2014/09/20(土) 22:31:02 :
- タイタンファミリーの幹部達はパズドラの北欧神ので想像しておkですか?
-
- 49 : 2014/09/20(土) 22:36:23 :
- -同刻、エレン達より西に300メートル-
コニー「しかし...いきなり襲ってくるとは卑怯じゃねぇか。」
コニーとサシャは既に、タイタンファミリーの手の者の襲撃を受けていた。こちらの敵は、道路の真ん中で待っていたイズン、イズーナと違い、路地に姿を隠し、近くを二人が通りかかった瞬間に奇襲を仕掛けた。しかし、コニー、サシャの二人の野生の勘(?)によって、二人は敵の奇襲からギリギリで逃れることができた。
そして現在、二人は奇襲を仕掛けてきた敵と対峙しているのであった。その敵とは、アルミンを襲った張本人、ブラギであった。
ブラギ「戦いにおいて卑怯などという言葉は存在しない。生きるか死ぬか、それだけだ。」
サシャ「その意見、私も賛成です。」
コニー「ええ!?お前、敵に賛成すんのかよ!?」
サシャ「彼の言っていることは正論です。」
コニー「だからって、あいつの味方をすんじゃねぇだろうな。」
サシャ「そこまで馬鹿じゃありませんよ。」
コニー「じゃあ、俺が突っ込むから、お前は少し離れた所から弓矢での援護を頼む。」
サシャ「了解です。」
バッ
ブラギ「待て!」
コニー「落ち着けよ。あいつは逃げるわけじゃないぜ。」
ブラギ「...中距離、もしくは遠距離攻撃による援護射撃のための位置取りといったところかね。」
コニー「...どうだろうな。(ま、すぐにバレるから本当は隠す必要はないと思うけど、教えるのもしゃくだからな。)」
ブラギ「では、直接俺とやり合うのはお前ということかね。」
コニー「ああ。そうだ。」
ブラギ「そうか。ならば...」
シャキィン
ブラギは剣を抜いた。
ブラギ「行くぞ!」
コニー「来いや!」
-
- 50 : 2014/09/20(土) 22:43:29 :
- >>48
オリジナルキャラのイメージは読者にお任せしたいので、だめとは言わないです。ただ、ロキが筋肉質だったり、トールが12歳の少年であったり、オーディンは老人であったりと、かなりパズドラとは違う見た目をしてるので、パズドラのイメージでは厳しいかと。しかし、イズン&イズーナのモデルだけは完全にパズドラなので、この二人だけはそのイメージを続けることを逆に推奨します。
-
- 51 : 2014/09/20(土) 22:46:14 :
- 一つ読者の皆様に質問があるのですが、オリジナルキャラのモデルになったキャラ等を公表したほうがいいでしょうか?(オリジナルキャラは基本的には全員モデルがいます。)特に意見が無ければこのまま公表しませんが、もしご要望があれば公表していくので、モデルが知りたい方がいればコメントをください。
-
- 52 : 2014/09/20(土) 23:00:05 :
- 【現在公開可能な情報】
〇ブラギ
年齢:26
誕生日:4月2日(牡羊座)
血液型:O型
身長:187cm
体重:83kg
性別:男
所属:タイタンファミリー・イズン・イズーナ直属兵
属性:雨
ここ最近一番面倒なこと:イズン・イズーナのわがまま
青い髪、青い目をした屈強な体つきの男。剣を使った戦いをする。使用している剣は西洋の剣。極度の面倒くさがり屋で、基本的には何事にもやる気を出さないが、与えられた任務はしっかりこなすことを信条にしている等、真面目な面もある。イズン・イズーナの天真爛漫さを最も面倒くさいと思っているが、忠誠心も一応持ち合わせている。携帯はガラケー。
-
- 53 : 2014/09/21(日) 10:23:53 :
- ロキはむしろガリガリなイメージがする…
でも、皆の歳が離れすぎててもなぁ…
-
- 54 : 2014/09/21(日) 14:15:01 :
- >>51おなしゃす
-
- 55 : 2014/09/21(日) 19:57:57 :
- これって進撃の巨人のネタバレありますか?
-
- 56 : 2014/09/21(日) 19:58:30 :
- 属性ってなんですか?
-
- 57 : 2014/09/21(日) 20:20:46 :
- 今まで名前だけども出たキャラのモデルです↓
オーディン:鋼の錬金術師のお父様
フレイ:ワールドトリガーのヒュース(髪の色は赤)
イズン&イズーナ:パズドラのイズン&イズーナ(左の方の髪も青)
フレイヤ:家庭教師ヒットマンリボーンのアリア
トール:ハンター×ハンターのキルア
ロキ:ハンター×ハンターのモントゥトゥユピー(そのまま人間にした感じ)
ブラギ:フェアリーテイルのアズマ(髪と目は青で。性格はブリーチのスタークをイメージ)
ヘズ:鋼の錬金術師のビドー(完全に人間の姿であり、このキャラに髪が生えたイメージ)
-
- 58 : 2014/09/21(日) 20:33:06 :
- >>57
ありがとう
-
- 60 : 2014/09/21(日) 20:55:58 :
- -エレンサイド-
エレン「行くぞ。」ボッ
ギュイイイイン!
イズン「また突進?芸が無いのね。」
イズンは突進するエレンにカウンターの蹴りを仕掛けた。しかし、エレンはその間合いに入るギリギリで急停止をする。
イズン「(フェイント!?)」
イズーナ「イズン!右よ!」
イズンは右を見る。そこには、自分のすぐ近くに接近している姿があった。そう、エレンの突進は囮だったのである。
トーマス「おらよ!」シュッ
トーマスが正拳突きを繰り出す。だが、その正拳突きをイズンは見事に受け流した。そして、イズンは彼が突き出した右腕を掴み、背負い投げをした。
トーマス「なっ!?」
トーマスは、上空へと投げ飛ばされた。
イズン「イズーナ!」
イズーナ「おっけー!いっせーの...」
イズン・イズーナ「「でっ!!」」
バキッ!
二人の真ん中に落下したトーマスを、二人の蹴りが同時に捉えた。
トーマス「がはっ!!!」
逆方向から同時に同威力で放たれた蹴りの衝撃は、トーマスの体から全く逃げることなく彼の体を襲った。
エレン「トーマス!このっ!」
エレンはイズーナに急接近し、右ストレートを放つ。しかし、その攻撃もまた受け流され、エレンは空中へと投げ飛ばされた。だが、空を飛べるエレンは空中で態勢を立て直し、そのまま静止した。
イズーナ「そっか、あんたは飛べるんだっけ。」
トーマス「よそ見してんじゃねぇよ!」ガバア!
トーマスは起き上がると同時に、注意をエレンに向けていたイズーナの背後を攻撃しようとした。だが...
バキッ ドゴオッ!
背後からのイズンの蹴りにより、近くの家の塀に叩きつけられてしまった。
トーマス「く...そ...」
エレン「トーマス!大丈夫か!?」
トーマス「ええ。まだいけます。」
-
- 61 : 2014/09/21(日) 21:13:14 :
- エレン「あいつらの基本戦術は、敵の隙を突き投げ、身動きが取れなくなった敵をもう一人、あるいは二人で攻撃するってところだな。」
トーマス「ええ。しかも、自分たちに出来た隙はお互いがカバーしあっている。これは厄介ですね。」
イズン「あれれ~。あいつら、以外に頑丈みたいだよ。イズーナ。」
イズーナ「ブラギじゃないけど、面倒くさいね。イズン。」
イズン「やっぱりそう思うでしょ!?だからさ...使っちゃお!」
イズーナ「それもそうね!」
エレン「!?」
イズン・イズーナ「「行くよ!!」」
ボオウッ!
二人の掛け声とともに、その二人の手と足から青い炎が放出された。
トーマス「死ぬ気の炎か...」
エレン「...待て。何で死ぬ気の炎を使える!?あいつら、リングをつけてないぞ!」
トーマス「な...本当だ。」
イズン「リング?そんなのいらないよ。」
イズーナ「だって私たち七神兵は全身のどこからでも死ぬ気の炎を自由に出せるんだもん。こんな風に...」
ボウッ
イズーナ「全身を炎で包むことだってできるの!」
イズン「これは燃費は悪いんだけどね。」
エレン「全身から自由に炎を...」
トーマス「そんなこと、エレンさんやリヴァイでもできないのに...」
イズン「そして、属性は見ての通り雨よ。」
エレン「属性...?」
イズーナ「ええ!?あんたら、死ぬ気の炎の属性も知らないの!?」
エレン「ああ。」
イズン「ふ~ん。知らないんだ~。私たちは知ってるよ。ま、教えてあげないけど。」
エレン「...教えてくれ。頼む。」
イズン「ん~。しょうがないわね~。私たちが教えてあげる。感謝しなさい。」
トーマス「(こいつら扱いやす!)」
-
- 62 : 2014/09/22(月) 07:02:19 :
- シリアスと見せ掛けて実はギャグと見せ掛けて実はシリアスと見せ掛k……
よくわからん連中だな。
-
- 63 : 2014/09/22(月) 15:07:09 :
- ⬆この人のコメ多くね?
-
- 64 : 2014/09/22(月) 20:33:26 :
- 暇なんだろ。
-
- 65 : 2014/09/22(月) 23:11:23 :
- イズーナ「リングが発する炎は七種類あってね、それは、あんたらイェーガーファミリーのリングと同じで大空・嵐・晴・雲・霧・雷・雨に分類されるの。」
イズン「それぞれの属性にはそれぞれ特性があるんだけど、注意しなきゃいけないのは、みんなが全部の属性を使えるわけじゃないってこと。」
エレン「...(だいぶ詳しく教えてくれるな。)」
イズーナ「むしろ、実戦で使いこなせるレベルの炎を出せるのは一人につき一属性だけって思っててもいいくらいだわ。」
イズン「そして、私たちが使える属性は雨。その特性は"沈静"よ。」
トーマス「沈静?」
イズーナ「そうよ。どんな風に沈静するかは教えないけどね。」
エレン「とにかく、あの炎を纏った手足にはなるべく触れないようにしたいな。」
トーマス「そうですね。」
エレン「それに、ただ攻め続けているだけでは勝ち目はない。次は俺が攻め込む。トーマスは本当に行けると思った時だけ攻撃してくれ。」
トーマス「了解です。」
エレン「...いくぞ。」ボッ!
エレンが二人との距離を詰める。そして、イズーナの間合いに入った。その瞬間、イズーナがエレン目掛けて足を振り上げた。しかし、それがエレンの体に命中するよりも早く、エレンはイズーナの前から消えていた。
エレン「こっちだ。」
エレンの声が背後から聞こえる。イズーナが振り返ると、エレンは攻撃の構えを取っていた。
イズーナ「(そんなの、予想通りに決まってるでしょ!)」
イズーナはエレンの攻撃を受け流そうとする。だが...エレンは構えを取っただけで、攻撃してこなかった。
イズーナ「(フェイント!?)」
次の瞬間、エレンはイズーナの右にいた。エレンはやはり攻撃の構えを取っている。
イズーナは不意を突かれはしたが、それでもエレンの動きに反応し、受け流しの準備に入っていた。だが、エレンはまたしても攻撃しなかった。
イズーナ「(これもフェイント!?)」
イズン「(まさか、イズーナに完全なスキができるまでフェイントを仕掛け続ける気!?)」
-
- 66 : 2014/09/22(月) 23:36:34 :
- イズーナ「(馬鹿ね!そっちに攻撃する気が無いのなら、こっちもそれ相応の対応をするだけよ!)」
エレンはまたしてもイズーナの死角へと回り込んだ。そして、攻撃の構えを取る。
だが、イズーナは違う対応をした。エレンの次の高速移動時にスキを作らないよう、彼女はその攻撃を受け流す準備を少し緩めたのであった。もちろん、この緩みは常人が相手ならば気づかれることはない小さなものである。しかし、エレンはその時を逃さなかった。
エレン「甘い。」シュッ
ドガッ!
イズーナ「ぐっ!」
エレンの攻撃は直撃とはいかなかったものの、確実にイズーナにダメージを与えた。
イズーナ「(何で防御の緩みがばれたの!?)」
エレンがイズーナの防御の緩みに気づけた理由、それは超直感であった。超直感がイズーナがエレンの攻撃をフェイントであると思い込んでいることを察知し、エレンはそれをもとにフェイントではなく、攻撃を選んだのである。
エレンはその後も同じ戦法を続けた。イズンはトーマスへの注意がゼロになることを避けるために、イズーナへの加勢をしないでいた。また、いつ本当の攻撃が来るかが分からないイズーナは、彼の構え全てに注意を向けていた。彼女の意識の全てはエレンに向けられていた。
フェイントの応酬が続いてから二、三十秒後、エレンは突然、防御に意識を集中しているイズーナに攻撃した。
イズーナはその時を待ってましたとばかりに攻撃を受け流し、エレンを背負い投げようとする。また、イズンも気の緩みからかそちらの方に意識を向けていた。
そして、この時二人の意識から完全に外れた男がいた。
エレン「今だトーマス!」
トーマス「はい!」
その男はイズーナの背後にいた。
イズーナ「しまっ!」
ドガッ!!!
トーマスの渾身の正拳突きがイズーナの背中を捉えた。
イズン「イズーナ!」
エレン「スキだらけだ。」
バキッ!
イズンもまた、エレンに殴り飛ばされた。
-
- 67 : 2014/09/23(火) 14:03:24 :
- つええええ期待
-
- 68 : 2014/09/23(火) 14:16:31 :
- >>67
ありがとうございます
-
- 69 : 2014/09/23(火) 14:29:18 :
- イズン「どうするイズーナ。こいつら結構手強いよ。」
エレン「(攻撃を受ける直前、ダメージを受ける部位を炎で覆っていた。どうやら死ぬ気の炎には防御力を高める力もあるようだな。)」
イズーナ「うん。特に、エレン・イェーガー。しかも、コンビネーションもなかなかいいわ。」
イズン「でも、私たちと違って二人の戦闘能力には大きな差があるようね。」
イズーナ「なら、やることは決まってくるよね...」
エレン「(何をする気だ。)」
イズン「よし...レッツゴー!!!」
イズンの掛け声とともに、二人は同時に攻撃を仕掛けた。イズンはトーマスを、イズーナはエレンを攻撃する。
イズーナの猛攻を、エレンは確実に躱し続けていた。それと同時に、徐々にエレン達とトーマス達との距離が開いていく。
エレン「いいのか?自慢のコンビネーションが使えないぞ。」
イズーナ「ええ。」
エレン「そうか。悪いが、一対一ならお前に負ける気はしないぜ。」シュッ
ガッ!
イズーナ「う...あんたのいうことも最もよ。死ぬ気の炎なしでの戦いなら、私一人よりもあんたの方が上。だけど...それはあんたの相方にも言えるんじゃないの?」
エレン「!?」
イズーナ「あんたの相方よりなら、私やイズン一人の方が基本的な戦闘能力も上。あんただってそう思うでしょ?」
エレン「...」
トーマス「がはっ!」
エレン「!!」
-
- 70 : 2014/09/23(火) 14:53:12 :
- エレンはトーマスの方を見る。そして、エレンが目にしたものは体中がボロボロになっているトーマスだった。
そして、そんなトーマスに容赦のないイズンの追撃が襲う。
イズーナ「ほら、言わんこっちゃない。」
エレン「おかしい...」
イズーナ「何が?」
エレン「確かにお前らの中の一人より、トーマスの方が弱い。それは確かだ。だが、こんなにすぐにやられるほど大きな差はないはずだ!」
エレンがそう言っている間にも、イズンの攻撃はやまない。トーマスも何とか防御しようとするが、攻撃への反応が明らかに遅れていた。異常なほどに...
エレン「(何だあの反応は。遅すぎる。明らかに異常だ。奴の能力か?...まさか!)」
エレン「沈静ってのは、そういうことか。」
イズーナ「ご名答。でも、今更気づいたって遅いよ。」
エレン「く...」ボッ!
エレンはすぐさまトーマスのもとへ向かう。そして、彼を抱え、イズン・イズーナから距離を取った。
エレン「大丈夫か!?」
トーマス「うう...はい...」
その返事は力ない物であった。
エレン「お前は少し休んでいろ。」
エレンはそっとトーマスを寝かせる。そして、戦闘に戻ろうと炎を逆噴射させた。
エレン「!?(...何だ。あの構えは。)」
エレンがそう思ったのも無理はなかった。なぜなら、イズンとイズーナの二人は、社交ダンスを踊るかのような無防備な体勢をとっていたからである。
エレン「ふざけてんのか!」
イズン「ふざけてないよ。」
イズーナ「これは準備。あんたの相方を完全に戦闘不能にするためのね。」
二人はつないでいた手の片方をエレンのいる方向へと向けた。
イズン・イズーナ「「双星神の子守唄(ブルーララバイ)」」
コオオオオオ
ドオオウ!!!
大量の雨の炎が放出された。エレンはそれを避ける。だが、その炎の標的は別にいた。
エレン「トーマス!!!」
放出された雨の炎はトーマスに当たると同時に、青い光を発して爆発した。
-
- 71 : 2014/09/23(火) 15:32:55 :
- オーディーンhttp://stat.ameba.jp/user_images/20110529/19/yoshiki-0722/6b/0c/j/o0480064011258488429.jpg
フレイhttp://stat.ameba.jp/user_images/20140428/20/massannhakowai/dc/e9/j/o0480036012923199567.jpg
イズイズhttp://img.pd.appbank.net/i/mk/371.jpg
フレイヤhttps://www.marv.jp/special/reborn/goods/images/dvd00001-2.jpg
トールhttp://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/kumiemon/cabinet/150-370_en.jpg
ブラギhttp://www.anime-evo.net/wp-content/uploads/2012/01/113.jpg
ヘズhttp://msp.c.yimg.jp/yjimage?q=_MSHd34XyLEJJecFrxTN_IJycKNoCzlV2_izP9VfRWyfJv06v4Cdk8iglg02X_R03alHA1dG5j_J3MA5xhPr4sVX72a8zQy9vnWE2V6MEYCfpiY3IC9z3HFkQF9DLkn8wGo-&sig=12tvvb699&x=170&y=127
こんな感じでしょうか?
-
- 72 : 2014/09/23(火) 15:59:12 :
- 人狼さんありがとうございます
-
- 73 : 2014/09/23(火) 16:21:41 :
- >>72どういたしまして
-
- 74 : 2014/09/23(火) 18:23:58 :
- >>73
ほとんど合ってます。ただフレイヤがちょっと違います。人狼さんがフレイヤのモデルとして紹介した画像のキャラはフレイヤのモデルのアリアの母です。でも親子なので大体の雰囲気は似てますね。
こちらがアリア本人になります↓
http://yaplog.jp/cv/kyoulove/img/139/img20090810_2_p.jpg
-
- 75 : 2014/09/23(火) 18:45:19 :
- -シガンシナ中、応接室-
ジャン「スースー」zzz
ジャンは応接室にあるソファーの上で眠っていた。
ジャン「スースー...!」
ジャンが突然目を覚ます。次の瞬間。
バリィン! ザッ
何者かが窓を割り、応接室へと侵入してきた。
??「あれれ、さっきまで眠ってたはずなんだが...なんでもう起きてんだ。ガラスの割れる音で目を覚ますんならわかるけどよ。」
ジャン「気配がした。それだけだ。それよりお前、何者だ?」
ヘズ「あっしはタイタンファミリー、イズン・イズーナ直属兵のヘズってもんだ。以後お見知りおきを。つっても、もうさよならだけどな!」
ヘズはジャンへと飛び掛かり、両手に装着している爪でジャンを切り裂こうとした。だが、彼のトンファーがそれを受け止めた。
ジャン「校舎破損、不法侵入、武器の所持の罪で...咬み殺す!」シュッ
バキッ!
ヘズ「ぐへっ!」
ドサッ
ジャン「さて、こいつをどこに捨てるかだが...」
ヘズ「あんちゃん、いい動きをするね。」
ジャン「!」
ヘズ「ところで、あんちゃんはリングの炎を使えるのかい?」
ジャン「リングの炎...何だよソレ?」
ヘズ「存在自体知らないか...そいつは良かった。それなら、戦いの苦手なあっしでも...」
バチバチ
ジャン「(指輪から、緑色の電気!?)」
ヘズ「楽に仕留めれる!!!」
-
- 76 : 2014/09/23(火) 18:53:59 :
- 【現在公開可能な情報】
〇ヘズ
年齢:31
誕生日:1月17日(山羊座)
血液型:A型
身長:162cm
体重:54kg
性別:男
所属:タイタンファミリー・イズン・イズーナ直属兵
属性:雷
好きなゲーム:メタルギア
小柄で、見た目の地味な男。両手に装着してある鉄の爪を駆使して戦う。腹黒く、目上の者には胡麻をする。自身の小柄さを、彼は長所であると前向きにとらえている。リヴァイにもその前向きな姿勢を見習ってほしいものだ。
-
- 77 : 2014/09/23(火) 19:17:09 :
- 爪に毒が塗ってあったりして
-
- 78 : 2014/09/23(火) 19:18:46 :
- -コニーサイド-
キンキンキン
コニーとブラギが激しい攻防を繰り広げていた。
コニー「三の型、昇日!」
極光太陽流、三の型、昇日。重心を低くし、そこから剣を一気に振り上げる技である。
ブラギは、コニーの昇日を後ろへ下がることで回避した。そこに、サシャの弓矢が襲い掛かる。
ブラギ「ふん!」
ガキィン!
ブラギは剣で弓矢を弾き飛ばす。そこを今度はコニーが襲い掛かる。
ブラギ「(なるほど。普段はこの坊主が攻め込み、少しでも距離を取ればあの娘が矢を放ち、俺に気を緩める間を与えぬ気だな。坊主が攻めている間に娘が援護をしないのは、相方への誤射を恐れてか。乱戦時の援護射撃の経験が少ないといったところかね。)」
コニー「うおおお!」
キィン!
コニーはブラギに反撃の暇を与えないほど、ひたすら攻め続ける。
ブラギ「(...確かに悪くない戦法だ。坊主との接近戦時に援護射撃をしないのも、賢明な判断ではある。だが...この作戦はこの坊主が俺と互角以上の力を持っていなければ成立しない。つまり...)」
ガキンッ!
ブラギがコニーの剣を弾く。そして、次の瞬間...
ズバッ!
ブラギの剣がコニーを切り裂いた。
ブラギ「俺はお前よりも強い。この戦い方では俺は倒せない。もうお前たちに勝ち目はないぞ。」
サシャ「コニー!大丈夫ですか!?」
遠方からサシャが叫ぶ。
コニー「大丈夫だ!致命傷は避けた!それとあんた。あんたが俺より強いのは分かったよ。それなら、戦法を変えて戦えばいい話だ。それなのに、俺たちに勝ち目がないってのは言い過ぎじゃねぇのか?」
ブラギ「いや、事実だ。もうお前たちに勝ち目はない。俺の剣での攻撃をまともに受けてしまった以上はな。」
コニー「何だと!?」
-
- 79 : 2014/09/23(火) 19:19:27 :
- >>77
残念ながら塗ってないです。
-
- 80 : 2014/09/23(火) 22:51:08 :
- ブラギ「そこで一つ忠告しておこう。ここで死にたいのでないなら、今すぐ負けを認め、リングを置いて病院に向かうことだ。」
コニー「ふざけんな!負けを認めてリングを置くなんて、できるわけないだろ!」
ブラギ「なら、ここで死ぬだけだ。」
コニー「だから、何を根拠に!」
サシャ「おかしいです!」
コニー「はあ!?一体どこが...」
サシャ「傷口からの出血が、全く治まってません!!!」
コニー「え...あ...何でだ。傷を負ってからちょっとは時間がたったはずなのに、全く出血が少なくなってない。」
ブラギ「気づいたようだな。」
コニー「お前の仕業か!」
ブラギ「ああ。"沈静"の力を持つ雨の炎を帯びた俺の剣は、傷口の周辺の細胞と、血液中に含まれる血小板の働きを沈静化させる。」
コニー「血小板!?」
ブラギ「中学生には少し難しい話だったか。要は、自然治癒力が著しく低下し、血が全く固まらなくなるということだ。」
コニー「それって、まずいのか。」
ブラギ「もちろんだとも。普段、大きな傷を負った際でも血小板の力で少しずつ出血は抑えられる。だが、それが働かなくれば、傷口からは滞りなく血が流れ続ける。お前が負っているその傷ならば、10分程度でお前の意識を奪うほどの量の血が流れだすだろう。」
ブラギ「つまりお前は10分しか戦えず、万が一その10分以内に俺を倒せたとしても、すぐに治療を受けなければ失血死するということだ。わかったろう。お前に勝ち目はない。そして、万が一勝てたとしても、お前に待っているのは死だ。」
コニー「...」
ブラギ「さぁ、リングを渡せ。」
コニー「...嫌だね。」
ブラギ「何だと!?」
コニー「俺は、お前を瞬殺して...」
ダッ!
コニー「生き延びる!!!」
ブラギ「愚か者が!後悔するなよ!」
キィン!
-
- 81 : 2014/09/23(火) 23:12:01 :
- -エレンサイド-
エレン「トーマス!」
エレンがトーマスのもとへ駆け寄る。
エレン「トーマス!返事をしろ!く...」
エレンはトーマスの胸に耳を当てる。
エレン「(鼓動は聞こえる。でも...遅すぎる。それに全く傷が増えてない。今の攻撃は何だったんだ。)」
エレン「お前ら!一体何をした!」
イズン「名前の通り、子守唄で眠らせただけよ。」
エレン「眠らせた?」
イズーナ「そう。双星神の子守唄(ブルーララバイ)は雨の炎の沈静能力のみを濃縮して放出する技なの。」
イズン「だから、効果は睡眠薬みたいなものよ。殺傷力はゼロだから。」
イズーナ「ま、睡眠薬と同じで浴びすぎると死ぬけどね。」
エレン「!!」
イズン「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。実際にこの技で死んだ奴は二人しか見たことないから。」
エレン「...トーマス。待ってろ。」ボッ!
ギュイイイイン! シャッ
エレンは一瞬にしてイズンの懐に入り込む。そして、右ストレートを放つ。が、イズンに避けられてしまう。直後、イズンが蹴りで反撃に出る。
シュッ シュッ シュシュッ
イズン「そうよ。その調子で避け続けなさい。もしあんたが私の炎に触れれば、その炎の沈静作用によってあんたの動きが鈍って、どんどん回避能力が落ちていくわ。」
イズーナ「もちろん、そんなことさせないけどね!」
イズーナがエレンの背後から蹴りを放つ。エレンは辛うじてそれを避ける。だが、エレンが避けた先にはイズンの蹴りが待っていた。
バキッ!
エレン「ぐっ!」
イズーナ「今度は私よ!」
ドガッ!
エレン「がはっ!」
-
- 82 : 2014/09/24(水) 20:52:13 :
- きたい
-
- 83 : 2014/09/24(水) 21:41:40 :
- >>82
ありがとうございます
-
- 84 : 2014/09/24(水) 22:02:36 :
- イズン「次は私!」
イズンが再び蹴りを放つ。エレンはそれを右手で防御しようとした。だが、先ほどより早くなって見えるその蹴りを防御することはかなわなかった。
エレン「(これが沈静の炎の力か。さっきよりこいつらの動きが早くなって見える。実際には、俺の感覚が鈍くなっているということか。)」
ドガッ! バキッ!
エレン「(...手も足も出ない。)」
バキッ! ガッ!
イズン「そろそろ限界かしら?」
ドスッ!
エレン「ぅ...ぁ...」
イズーナ「じゃ、そろそろ締めにしよっか!」
イズン「うん!」
イズン・イズーナ「「いっせーの...せ!!」」
バキッ!
ズザァァ
エレンは二人に蹴り飛ばされる。
エレンにはもう、立ち上がる力は残っていなかった。
エレン「(動けよ...俺の体...俺はこいつらを...何としてでも...ぶっ倒す...だから...動けよ...動けよ...動けよ...)」
-
- 85 : 2014/09/24(水) 22:32:07 :
- -コニーサイド-
コニー「うおおお!」
キンキン!
出血により戦うことのできる時間が残り数分しかないコニーはひたすら攻め続けていた。だが、剣術においてもコニーと同等以上の実力を持つブラギの体に刀を届かせることができないでいた。
コニー「(このままじゃ拉致が明かねぇ!この技で一気に決める!)」
スッ
コニーはバッティングの構えを取る。
コニー「四の型、あかつ...」
ザシュ!
ブラギ「スキがありすぎだ。」
コニー「くそ...」フラッ
コニーは倒れそうになる。しかし、右足を踏み出し、何とか持ち直した。
ブラギ「無理をするな。もう寝ていろ。お前にはもう歩く力すら残っていないはずだ。」
コニー「うるせぇ...俺は諦め...」クラッ
コニー「!?(意識が飛びかけた。そうか...いよいよ限界ってことか...)」
ブラギ「やはり動けないか。お前はそこで突っ立っていると良い。俺は...」
ダッ!
ブラギ「あの娘を始末する!」
サシャ「!?」
コニー「ま...待て!!!」
-
- 86 : 2014/09/25(木) 17:02:16 :
- なんかもう、本当に、傑作すぎて…
自分との各の違いを思い知らされる文才ですね。
改めて期待です。
-
- 87 : 2014/09/25(木) 17:19:18 :
- ⬆大違いだよね。
-
- 88 : 2014/09/25(木) 22:28:20 :
- >>86
そんなことないですよ。まだまだこの作品は傑作とは程遠いです。
期待ありがとうございます。
-
- 89 : 2014/09/25(木) 22:50:30 :
- コニー「お前の相手は...う...」クラッ
コニーは足を踏み出そうとするも、動けない。そうしている間にも、ブラギは猛スピードでサシャとの間合いを詰める。それに対しサシャは弓矢で対抗する。だが、ブラギはサシャの射た矢を容易く弾き飛ばしてしまった。
そして、ブラギは剣を構える。
ズバッ!
サシャの体から鮮血が流れ出る。そして間もなく、サシャは地面にうつ伏せになって倒れた。
コニー「サシャ!」
コニーが最後の力を振り絞ってサシャの名を叫ぶ。すると、サシャの体が少し動いた。
コニー「(良かった。生きてる。)」
コニーが少し安堵した時、ブラギは言い放った。
ブラギ「何を安心しているのかね。お前ら二人とも、ここで死ぬんだぞ。」
コニー「!!」
その言葉にコニーは気づかされた。例え今生きていても、間もなく自分たちは死ぬのだということを。
コニー「くそ...まだだ...こんなところで...死ねるか...よ...?」フラッ
バタンッ
ブラギ「正真正銘の限界のようだな。」
コニー「はぁ...はぁ...」
ブラギ「冥土の土産だ。お前らの敗因を教えてやろう。お前らの敗因は、戦術でもなければ、途中冷静さを欠いてしまったことでもない。全ては、リングの力を使えなかったことだ。」
コニー「...んだと...」
ブラギ「リングの力を使えるものとそうでないものとでは大きな力の差が生まれる。ましてや、お前は晴の守護者、炎の属性は"晴"だ。晴の炎の力は"活性"。その力さえ使えれば、その傷を塞ぐことも、俺の炎による沈静の力も相殺出来たはずだ。己の無知を悔いるんだな。」
コニー「...("無知"じゃねぇ。俺はリングの炎の存在も、その出し方も知ってたんだ。"無知"じゃなく..."無力"だったんだ!俺が無力だったばっかりに...)」
-
- 90 : 2014/09/25(木) 22:55:22 :
- まったく。コニーは駄目な子だなぁ。
-
- 91 : 2014/09/25(木) 23:05:14 :
- ブラギ「...お前たちが息を引き取り次第、リングは頂いていく。息があるうちはどんな反撃が来るか分からんからな。」
コニー「(反撃?そんなの、出来っこねぇよ。)」
ブラギ「二人とも、持って後二分と言ったところか。」
コニー「(二分?俺は後二分で死ぬのか...嫌だ!死にたくねぇ!死にたくねぇ!)」
サシャもまた微かに意識があり、ブラギが言い放った短すぎる余命宣告を聞いていた。
サシャ「(いやや。こんなところで死にたくあらへん!まだ私は生きるんや!生きて、美味しいものをいっぱい食べるんや。)」
コニー「(まだ死ねねぇ。俺は...)」
サシャ「(私は...)」
コニー・サシャ「「((絶対に生きる!!))」」
コオオオオ
コニー「!?」
サシャ「!!」
コニー、サシャ、二人のイェーガーリングが輝きだした。
ブラギ「そんな...馬鹿な!こんなことが...」
イェーガーリングの光はさらに強くなる。そして...
ボウッ! バチチッ!
コニーのリングから黄色の炎が、サシャのリングから黄緑色の電気が発せられた。
-
- 92 : 2014/09/25(木) 23:07:03 :
- テンプレですね。
-
- 93 : 2014/09/25(木) 23:09:39 :
- 【現在公開可能な情報】
〇サシャの方言
この作品のサシャも原作同様素では方言を使う。サシャの方言のルーツは大分県の方言だが作者はその方言を知らないので、にわか関西弁を使用している。
-
- 94 : 2014/09/25(木) 23:16:02 :
- 【現在公開可能な情報】
〇各属性の炎の色
死ぬ気の炎は属性によって色が異なる。まとめると
大空⇒オレンジ(橙)
嵐⇒赤
雨⇒水色
晴⇒黄色
雲⇒紫
雷⇒緑(黄緑)
霧⇒藍色
となる。
炎の形もそれぞれ異なり、各天候を作り出す物質に近い外見をしている。
大空、嵐⇒普通の炎に近い見た目。
雨⇒一部の水の性質を持つ。
晴⇒一番輝きが大きい。
雲⇒少しだがモクモクしてる。
雷⇒電気に近い見た目、および性質。
霧⇒霧のような見た目。
-
- 95 : 2014/09/26(金) 17:52:14 :
- このSS交流広場で紹介していいですか?
-
- 96 : 2014/09/26(金) 23:26:00 :
- >>95
構いませんよ。多くの人に見てもらいたいのでむしろ嬉しいです。
-
- 97 : 2014/09/26(金) 23:40:48 :
- -エレンサイド-
イズン・イズーナの沈静効果を持った攻撃を受け続けたエレンは全く体を動かせないでいた。
エレン「(動けよ!動け!俺は絶対に...あいつを...倒す...いや、殺すんだ!)」
エレン「(駆逐してやる...こいつらを...タイタンファミリーを...一匹残らず!)」
コオオオオ
イズン「!!」
エレン「な...」
エレンの持つリングが輝きだした。そして...
ボウッ!
リングから橙色の炎が発せられた。
エレン「これが...リングの炎。」
イズーナ「この土壇場でリングに炎を灯すなんて、簡単にはやられてくれないのね。」
イズン「でも、体が動かないんじゃどうしようも...」
イズンが続きを言うのをやめた。なぜなら、エレンが起き上がったからである。
イズン「そんな...どうやって...」
イズーナ「おかしくはないんじゃない?リングに炎を灯せばそれだけで身体能力が上がるもの。」
エレン「(不思議だ。体が軽い。だが、このまま挑んだところで返り討ちに遭うだけ。何とか力を完全に回復させないと。そのためには...あれを狙うか。)」
-
- 98 : 2014/09/27(土) 00:02:42 :
- ありがとうごさいます。
-
- 99 : 2014/09/27(土) 00:03:38 :
- リングの炎は灯せたものの、圧倒的に不利には変わらないこの状況を、打破する方法をエレンは思いついていた。そして、それを実行に移すときが来た。
ボウッ ギュイイイイン!
エレンが炎を逆噴射させ、高速移動をする。その方向は、イズン・イズーナがいる方向とは全くの逆であった。
イズーナ「(まさか逃げる気!?)」
イズン「逃がさない!」
イズン、イズーナは両手をつなぎ、その内の一つをエレンへと向ける。
イズン・イズーナ「「双星神の子守唄(ブルーララバイ)!!」」
コオオオオ ドオオウ!!
放たれた雨の炎がエレンに襲い掛かる。エレンはそれを見ると、動きを止めた。
そして、その巨大な雨の炎と向かい合った。
イズーナ「(何のつもり!?)」
ボッ ボッ ボッ ボッ
エレンの炎が不規則に瞬く。そう、この技は...
エレン「零地点突破・改。」
直後、エレンは雨の炎に包まれる。その瞬間、雨の炎はエレンを中心に収縮を始めた。そして、炎が完全に消えた瞬間...
ボアッ!!!
エレンは先ほどまでとは比べ物にならないほどの大きな炎を額とグローブから発した。
イズン「あれがイェーガーの奥義、零地点突破...」
イズーナ「炎を吸収するなんて...」
エレン「これでようやく全快だ。待ってろよ、イズン・イズーナ。お前たちは必ず、俺が殺してやる!」
エレンは至って冷静だった。しかし、その眼にはわずかに狂気を宿していた。
-
- 100 : 2014/09/27(土) 00:07:13 :
- >>98
どういたしまして。
-
- 101 : 2014/09/27(土) 17:47:53 :
- 覚悟ってのは意外と土壇場で決まるものだよね(あくまで自分の意見)
-
- 102 : 2014/09/27(土) 22:20:38 :
- -コニーサイド-
ブラギ「まさか、この土壇場で死ぬ気の炎を灯すとは...」
コニー「これがリングの炎...」
サシャ「何だか元気になってきました。」
コニー「まずは、傷を塞がねぇと。」
ボウッ
コニーは傷口に炎を当てる。すると、傷口がみるみる塞がっていき、やがて完全に塞がった。
コニー「すげぇ。これが晴の炎の力か!」
ブラギ「(ふざけるな。あんな超高速の治癒、フレイヤ様以外に見たことがない。これが、イェーガーリングの力か。)」
ブラギ「どうやら早めに片付けてしまったほうがよさそうだな。」
ダッ
ブラギがコニーとの間合いを詰める。
サシャ「させへんで!」ビシュッ
サシャが矢を放った。その矢をブラギは弾き飛ばす。しかし、その矢は今までの矢とは違った。雷の炎を纏っていたのである。
雷属性の炎は、電気と酷似した性質を持っている。
剣は当然導体であり、サシャの矢を弾いた瞬間、ブラギは雷の炎に感電したのであった。
ブラギ「っ...」
無論、ついさっきリングの炎の使い方を覚えたサシャの炎には、ブラギに大きなダメージを与えるほどの力はない。それでも、ブラギの動きは一瞬マヒした。
コニー「もらった!」
コニーがブラギの懐に入り込もうとした瞬間...
ブラギ「まだだ!」
ブラギがコニーへと剣を振るう。その剣をコニーは、自分の剣の横っ腹で受け止めた。
コニー「五の型...」
ブラギ「!!?(この状態で繰り出される技などあるのか!?)」
ブラギがそう思ったのも無理はない。コニーは完全に防御の態勢であるからだ。だが、コニーは動き始める。コニーは自分の剣をブラギの剣に沿ってスライドし、彼の体へと滑り込ませた。
そして、次の瞬間には、コニーはブラギの懐に潜りこんでいた。
コニー「斜日(しゃじつ)」
ズバッ!
-
- 103 : 2014/09/27(土) 22:31:42 :
- ドサッ
ブラギは、天を仰ぐようにして倒れた。
コニー「はぁ、はぁ、倒したぞ...倒したぞ!!!」
サシャ「やりましたね、コニー!」
コニー「おう。今、お前の傷も治しに行くからな。」
テクテクテク クラッ
サシャ「大丈夫ですか!?」
コニー「おう。そっか、貧血には変わりねぇんだよな。応急処置が終わったら病院に行かねぇと。」
テクテクテク
コニー「よし、治すぞ。」
ボウッ
コニーはリングに炎を灯し、サシャの傷に当てる。コニーの時と同様に、サシャの傷口は一瞬で塞がった。
サシャ「ありがとうございます。」
コニー「こっちこそ、お前の矢であいつの動揺を誘ってくれたおかげで勝てた。サンキューな。」
サシャ「決めたのはコニーですよ。」
コニー「ま、俺は天才だからな。」
サシャ「...」
コニー「それはそうと、最後、何か訛ってなかったか?させへんでって言ってたろ。」
サシャ「あれ、そうでしたっけ...」
コニー「とぼけんなよ。」
サシャ「アハハハハ。」
コニー「...まあいいや。とにかく...病院へ直行だ!」
サシャ「ラジャッ!」
テクテクテク
-
- 104 : 2014/09/28(日) 14:20:44 :
- エレンとクリリンどっちが強いですか?
-
- 105 : 2014/09/28(日) 15:22:19 :
- >>104クリリンに決まってんだろ!!地球人最強だぞ!!(実力を比べて考えたわけではない)期待
-
- 106 : 2014/09/28(日) 15:30:04 :
- >>105
それはドラゴンボールの中での話じゃ!
期待
ツナのXバーナーは駆逐バーナーになるのかな
-
- 107 : 2014/09/28(日) 15:36:03 :
- でも実際人造人間の方が強く無いですか?
-
- 108 : 2014/09/28(日) 18:19:20 :
- >>107
それはセル編の話で後々多分クリリンの方が強いかな
-
- 109 : 2014/09/28(日) 21:10:39 :
- ヤムチャとは互角かな?
-
- 110 : 2014/09/28(日) 21:30:15 :
- >>106Xバーナーのままじゃない?だってどうせ10代目なのは代わりないし…
ここ最近この小説見たらリボーンが面白そうだったのでユウチュウブで全話202話みました。くそ面白かったです!特にミルフィオーレ編とボンゴレ修学旅行がw期待
-
- 112 : 2014/09/28(日) 21:55:15 :
- -シガンシナ中、応接室-
ザシュッ
ジャン「っ...」
ヘズ「どうだい、雷の炎を纏ったあっしの爪の切れ味は。鋭いだろう。観念して大人しく倒されるんだな。」
ダッ
ヘズはジャンに近づき、鉄の爪を振り下ろす。ジャンはそれをトンファーで受け止めようとする。だが...
スパッ
ジャンの持つ鋼鉄のトンファーが、真っ二つに切断された。そして、ヘズの爪はそのままジャンの腕をも切り裂いた。
ヘズ「雷の炎の硬度を持ってすれば、鋼鉄を切り裂くことなど訳ない。あんちゃんがあっしの爪を防御することはできないのさ。」
ジャン「それで全部か?」
ヘズ「へ?」
ジャン「お前のその雷の炎とやらの力は、それで全部なんだな?」
ヘズ「ああ、そうさ。」
ジャン「なら問題ねぇ。咬み殺す。」
ヘズ「はあ?問題ないだと!?あっしの話を聞いてなかったのか?」
ジャン「御託はいい。終わりにする。」
ヘズ「...」プツンッ
ヘズ「このクソガキが...調子に乗るのもいい加減にしろ!」
ヘズが怒りに身を任せてジャンに襲い掛かる。そして、ヘズの爪がジャンへと振り下ろされた。
ブンッ
ヘズの爪は、空を切った。
ヘズ「な!?」
ジャン「お前の攻撃、単調過ぎるぜ。これなら少し受ければ避けるのは簡単だ。欠伸が出るほどにな。」
ヘズ「何だと!?ふざけるな!」
ブンッ
またしても、ヘズの爪は空を切る。
ジャン「さぁ、終わるぞ。」
-
- 113 : 2014/09/28(日) 22:21:59 :
- ドガバキゴキャ
ジャンの怒涛の連撃が、ヘズの体を襲う。
ジャン「とどめだ。」
ドゴッ
ヘズ「がはっ!」
ドサッ
ジャン「ったく、戦闘が苦手だとか言ってたが、こんなに弱いとはな。」
マルコ「そいつ、どうしたの!?」
ジャン「マルコか。こんな時間にどうした?」
マルコ「ちょっと忘れ物をね。それより、そいつは?」
ジャン「突然襲ってきたから咬み殺した。」
マルコ「ハハハ...さすがだよ...」
ジャン「そうだ。ちょっとの間、留守番を頼んでもいいか?」
マルコ「いいけど、何しに出かけるの?」
ジャン「こいつを捨ててくる。」
マルコ「あ...そう...」ポカーン
-エレンサイド-
零地点突破・改によって、力を取り戻したエレンは、イズン・イズーナと一進一退の格闘戦を繰り広げていた。
イズン「はあ!」シュッ
イズーナ「てや!」ブンッ
イズン・イズーナの同時攻撃。これをエレンは高速移動で回避する。
イズン「あいつ、一人で私たち二人と互角に戦ってるよ。」
イズーナ「もうさ、あの技を使ってとっとと決めちゃわない?」
イズン「そうだね。」
エレン「(あの技?...何をする気だ。)」
イズン「いこう。」
イズーナ「うん。」
ボオウッ
二人は全身から炎を放出する。
イズン・イズーナ「「雨の四つ子(レインミラー)」」
-
- 114 : 2014/09/29(月) 02:37:05 :
- 技の名前センスあるね
-
- 115 : 2014/09/29(月) 03:03:37 :
- あるね
-
- 117 : 2014/09/29(月) 18:45:43 :
- 雨の四つ子(レインミラー)。彼女たちがその技名を口にすると、全身から放出していた炎が二人の体から分離を始めた。その炎は雨の炎の特性である水のような性質を色濃く持っていた。
やがて、分離した炎は形を変え始める。それから数秒後、その二つの炎の塊は人の形を成していた。さらに数秒が経過すると、目、髪型、輪郭、衣服、体型...どれをとっても二人と同様に見える分身となった。
エレン「分身だと...」
イズン「そうよ。雨の四つ子(レインミラー)は私たち二人の分身を作り出す技。」
イズーナ「作れる分身は私たち二人で二体までだけど、その代わりに精度は高く、本物と変わらない動きをするわ。」
エレン「(単純に頭数が増えただけではあるが、厄介なのは確か。問題なのは、分身の強度だな。脆いのなら、先に分身を倒し、次の分身が生み出される前に本体を叩ける。)」
イズーナ「さあ、行きなさい!」
イズーナの号令とともに、先ほど生み出された分身達がエレンに襲い掛かる。最初に攻撃してきたのはイズーナの分身。その攻撃を、エレンは必要最小限の動きで避ける。そこにイズンの分身の蹴りがエレンを襲う。
エレン「(やはり戦術はあの二人と全く同じか。ならば、対処するのは簡単だ!)」
シュッ
エレンのカウンターがイズンの分身を捉えた。すると、イズンの分身は水となってその場に崩れ落ちた。
分身は脆い。そう判断したエレンはイズーナの分身をも水の状態に帰した。そして当初の予定通り、新たな分身を作り出す間を与えずに、イズン・イズーナ本人へ攻撃を仕掛ける。
しかし、エレンのその判断は、間違いであった。
-
- 118 : 2014/09/29(月) 19:06:47 :
- エレンは二人に猛攻を仕掛ける。イズン。イズーナはその攻撃を躱し続けていたが、彼女たちには反撃する暇が一切与えられていなかった。エレンの攻撃が彼女たちへと届くのは時間の問題。そのはずだった。
エレン「(いける。これなら...勝てる。)」
イズン「後ろ...」
エレン「!!」
イズーナ「気をつけたほうがいいよ。」
エレンはその言葉を無視した。ここで背後を振り向いたりすれば、千載一遇のチャンスを逃すことになる。この判断は誤りであるとは言えない。だが...それでも、エレンのこの判断が、エレンの敗北を決定づけた。
バキッ
エレン「!!?」
突然、エレンの背後を激痛が襲った。エレンは漸く後ろを見る。そこにいたのは、先ほど倒したはずの分身であった。
エレン「なぜだ...新たな分身を作り出す暇はなかったはず。」
イズン「水っていうのは簡単に形を変えるでしょう。雨の炎もそれとおんなじ。」
イズーナ「簡単に崩れるけど、その分簡単に元に戻る。すこーし念じれば、元通りになるのよ。」
エレン「く...」
エレンは分が悪いと判断し、彼女たちから距離を取ろうとする。しかし、そこをエレンの背後を襲ったのとは別の分身、イズンの分身がエレンに襲い掛かった。
エレンはそれを避ける。しかし、避けた先には当然のごとく、イズーナの分身が待ち構えていた。
イズーナの分身の攻撃をエレンは回避できなかった。そして、この一撃が、始まりとなり、イズン、イズーナ、そしてその分身の四人による絶え間のない攻撃がエレンを襲った。
分身もまた本体と同じように沈静の力を持っており、零地点突破・改により取り戻されたエレンの力を奪っていく。そんなエレンに抵抗する術はなく、それはリンチ以外の何物でもなかった。
そして、エレンは完全に意識を失った...
-
- 119 : 2014/09/29(月) 22:14:35 :
- イズン「ふぅ...やっと終わった。」
イズーナ「雨の四つ子、解除しよっか。」
イズン「そうね。」
二人が念じると、分身たちは水となって崩れ落ち、やがて跡形もなく消え去った。
イズン「リングを回収しましょう。私がこいつのリングを回収しておくから、イズーナは嵐のリングを回収しておいて。」
イズーナ「わかった。」
テクテクテク
イズーナはトーマスのもとへ向かい、リングを指から抜き取った。イズンもまた、エレンの指からリングを抜き取った。
イズン「さて、あとはこいつを生かすか殺すかだけど...」
イズーナ「殺したほうがいいんじゃない?ちょっとだけど、私たちに本気を出させたんだし。」
イズン「それもそうね。」スッ
イズンは懐からナイフを取り出す。
イズン「とどめとか、あんまり好きじゃないんだけど。」
イズーナ「でも、不安要素は出来るだけ絶たないとね。」
イズン「わかってるよ。」
イズンはナイフを握る手に力を籠める。そして、エレンの喉元を掻っ切ろうとする、その直前...
ミカサ「エレン!!!」
イズン「!?」ピタッ
ミカサの叫び声が、イズンの手を止めた。
-
- 120 : 2014/09/29(月) 22:28:43 :
- イズン「あいつ、殺し屋のミカサ...」
ミカサ「エレンから...」スッ
ミカサは剣を抜く。
ミカサ「離れろ!!!」
ブンッ
ミカサの二本の剣が、それぞれイズンとイズーナへと振るわれる。二人はそれを後ろに大きく跳んで回避した。
イズン「やっぱりミカサだ。」
イズーナ「ミカサって、イェーガーファミリー最強の殺し屋(ヒットマン)で有名なあの?」
イズン「ええ。」
ミカサは倒れているエレンの前に立ち、臨戦態勢を取る。
イズーナ「(全くスキがない。あれとやるのは、かなり厳しそうね。)」
イズン「あいつを殺すのはやめにしましょ。本来の目的は、リングの回収だけなんだしさ。」
イズーナ「同意。今ここであいつとやるのは得策じゃないよ。」
イズン「あんたもそれなら良いでしょ?ミカサ・アッカーマン。それとも、リングを奪い返すつもり?」
ミカサ「大人しく撤退するなら、一旦はリングを諦めよう。でも、もしエレンを殺そうというのなら...」ゴゴゴゴゴ
イズーナ「(こわっ。)じゃ、帰ろっか。イズン。」
イズン「ええ。ではでは...」
イズン・イズーナ「「さようなら~」」
バッ
二人は去っていった。
ミカサ「...(タイタンファミリー、最高幹部"七神兵"。まさかこんなに早く出てくるとは。どうやら匣(ボックス)の仕入れを早めにしておいたのは正解だったようね。)」
-
- 121 : 2014/09/29(月) 23:10:58 :
- レインミラーも炎で作られたんなら零地点突破で吸収出来るの?
-
- 122 : 2014/10/01(水) 19:30:37 :
- やっと…追いついた……
頑張ってください!!
-
- 124 : 2014/10/01(水) 21:25:01 :
- -同刻-
シガンシナ町のある通りにブラギが意識を失い倒れていた。そこに、一人の女が近づく。
???「こいつは確か...イズンとイズーナの部下か。ずいぶん手ひどくやられたもんだな...」
そう言うと、女はブラギを担ぎ、どこかへと去っていった。
-とある廃ビル-
シガンシナ町にあるとある廃ビル。ここは、タイタンファミリーがイェーガーリングの奪取のための一時的な拠点として潜伏しているビルである。
ガチャ
入口の扉が開く。
イズン・イズーナ「「たっだいま~!!」」
トール「...うるさ。」フアァ
イズン「あらトール。寝てたの?」
トール「当たり前だろ。もう夜中の二時だぜ。」
フレイ「イズン、イズーナ。」
イズーナ「どうしたのフレイ。怖い顔して。」
フレイ「どうしたのじゃないだろ!単独行動は禁止していたはずだ!」
イズーナ「いいじゃん別に!ちゃんとリングは奪ってきたんだしさ!ほら...」
イズンとイズーナはそれぞれ大空と嵐のイェーガーリングを見せる。
イズン「これで三つのリングが集まったのよ。褒められる覚えはあっても、叱られる覚えはないわ。」
フレイ「部下はどうした。」
イズン「え、それは...他の守護者を襲わせて、後は...知らない。」
フレイ「知らないだと、お前、それでも幹部か!?」
イズーナ「きっとリングを奪って帰ってくるよ!たぶん...」
ガチャ
???「失礼するぜ。」
-
- 125 : 2014/10/01(水) 21:49:25 :
- イズン「ユミル...あ、その肩に担いでるの、ブラギじゃん!!!」
ユミル「道の真ん中で倒れてたぜ。敵に返り討ちにあったってとこか?あ、一応息はあるから。」
フレイ「そら見たことか!お前らの勝手な単独行動のせいで、部下が傷ついたんだぞ!」
イズーナ「...別に死んだわけじゃないんだし...」ボソッ
フレイ「いい加減にしろ!確かにブラギは生きて帰ったが、敵がもし情け容赦のない奴らだったらどうする!?ブラギは死んでいた...いや、それならまだ良い。耐え難い拷問を受けていた可能性だってある。」
イズン「わかったわよ...ごめんなさい。」
イズーナ「ごめんなさい。」
フレイ「...目が覚めたら、ブラギにもしっかり謝るんだぞ。とにかく、お前らは今すぐヘズの捜索に向かえ。」
イズン・イズーナ「「了解。」」
テクテクテク
ガチャ
ユミル「ちょっと厳しすぎやしねぇか。」
フレイ「甘やかすわけにはいかないさ。あいつらのためにもな。」
トール「でもフレイの怒鳴り声のせいで完全に目が覚めちまったよ。」
フレイ「悪いな。」
トール「いや、それよりさ。残りのリングをどう奪うか、早いとこ決めちゃおうぜ。」
フレイ「それについてはもう考えてある。」
トール「さっすがじゃん。」
フレイ「作戦決行は明日。奴らにイズン・イズーナ隊との戦闘による傷跡が残っている内だ。俺の部下を奴らの監視に向かわせる。その報告によって細かい作戦を決めていこうと思う。が...誰が誰を攻めるかは決めておく。」
フレイ「俺がサーガと共に晴と雷の守護者を襲撃する。お前は雲の守護者のところへ向かってくれ。」
トール「そっちの方は大空と嵐の奴も加勢に来ると思うけど、大丈夫?」
フレイ「問題はない。七神兵が一人いれば奴らの相手は事足りる。」
トール「それもそうだ。」
フレイ「作戦決行は早くても正午とする。それまでに万全の状態になるよう調整してくれ。」
トール「オッケー。じゃ、お休み。」
続く...
-
- 126 : 2014/10/01(水) 21:56:29 :
- 続きはこちらからどうぞ↓
http://www.ssnote.net/archives/24661
-
- 127 : 2014/10/03(金) 23:18:08 :
- you are クレイジー?
-
- 128 : 2014/10/04(土) 18:41:38 :
- >>127お前頭悪いな
疑問文にするときは Are you crazy?だしクレイジーできてないし
最後に一言
Standard English please? I don't understand
-
- 129 : 2014/10/13(月) 17:47:04 :
- >>128
そこはdon'tじゃなくてcan'tで不可能という意味で私は理解できないを作ろうぜ
-
- 130 : 2020/10/06(火) 15:30:22 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
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害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
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【キャロル様教団】
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何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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家庭教師ヒットマンMIKASA! シリーズ
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