このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
リヴァイ「vs調査兵団編Final、大空戦」
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- 1 : 2014/08/29(金) 21:51:17 :
- 前回はこちらから↓
http://www.ssnote.net/archives/21220
遂にリング争奪戦の最終戦です。
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- 2 : 2014/08/29(金) 22:26:51 :
- 1げっと期待
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- 3 : 2014/08/29(金) 22:37:20 :
- 期待!
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- 5 : 2014/08/29(金) 23:35:00 :
- -決戦当日、イェーガー家-
エレン「なんで今日に限って学校に行くんだよ。」
ミカサ「中学生が学校に行くのは当然。」
エレン「それを休ませてたのはどこのどいつだよ...」
エレン「いってきまーす。」
カルラ「いってらっしゃい。」
カルラ「...」
ミカサ「どうかしただろうか?」
カルラ「あの子、お父さんに似てこない?」
ミカサ「...それはないと思う。さて、私も学校に行こう。」
カルラ「気のせいかしら...?」
-シガンシナ中-
エレン「そういや、昨日の戦いで校舎が壊れたんじゃ...」
ミカサ「今更それを言うか...」
エレン「な!?ミカサ!なんでここに!」
ミカサ「忘れたの?私もシガンシナ中の生徒よ。」
エレン「それで、校舎は?」
ミカサ「ついて来て。」
タッタッタッタッ
エレン「な...直ってる!?」
ミカサ「幻覚よ。フェンスの外にチェルベッロの術士がいる。」
エレン「あいつか。」
ミカサ「彼らは何人かで陣形を作り、未修復の部分を幻覚でコーティングしているの。争奪戦の爆発に近くの住民が気づかないのも彼らのおかげよ。」
エレン「なるほど。」
ミカサ「では、私は私で普通に過ごす。エレンも好きに過ごすといい。」
エレン「お、おう。」
エレン「(結局屋上に来ちまった。やっぱり、あのことの答えを考えたかったからか。先代が俺の額に炎をともした指を当てたとき、何を伝えようとしたのかを...)」
テクテクテク
クリスタ「おはようエレン!」
エレン「クリスタ!」
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- 6 : 2014/08/30(土) 10:16:13 :
- 期待です
-
- 7 : 2014/08/30(土) 15:35:59 :
- 期待
-
- 8 : 2014/08/30(土) 18:09:02 :
- KI☆TA☆Iです!
-
- 10 : 2014/08/30(土) 20:07:49 :
- エレン「おはよう。」
クリスタ「...」
エレン「どうかしたか?」
クリスタ「今日のエレンの顔、いつもと違うなぁって思って。」
エレン「え!?どういうことだ!?」
クリスタ「何となく...なんだけどね。なんて言うか...今までよりエレンらしい感じがする。」
エレン「???」
クリスタ「ごめん!おかしなこと言っちゃって。」
エレン「いや、全然いいって!」
クリスタ「ホントに変だよね。今まで見てきたエレンと違うのに、それが一番エレンらしいなんて...」
エレン「それってもしかして...」
ユミル「おーいクリスタ!もうホームルーム始まるぞ!」
クリスタ「うん!今行く!行こっか、エレン。」
エレン「おう。」
クリスタ「それで、さっき何て言おうとしたの?」
エレン「...別に、何でもねぇ。」
クリスタ「そっか。」
エレン「(ミカサみたいに前世の記憶があるのかもって思ったけど...まさか...な。)」
ガラガラガラ
担任「おい、おそいぞお前ら。」
クリスタ「ごめんなさい。」
エレン「すいません。」
ユミル「けっ。」
生徒A「何でエレンとクリスタが一緒に来るんだ?」ヒソヒソ
生徒B「偶然だろ。絶対。」ヒソヒソ
キーンコーンカーンコーン
エレン「(結局、普通に一日を過ごしちまったな。でも、何か楽しかったな。今まで学校を楽しいと思ったことなんてないのに...ま、当たり前か。調査兵団との戦いに比べたら、たいていの事は楽しいよな。こうなってみると、平和に学校に通ってたのって、普通だけど特別なことのように思えてきた...)」
エレン「今日は絶対勝つ。そして、この平和な日常を取り戻す。必ず...」
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- 11 : 2014/08/30(土) 20:14:38 :
- なんか、初めは面白い!って思ってたけど、
今らへんは、ハラハラドキドキする!
エレンは勝てるのかな…リボーンってアニメ、よく分からないですけど、
期待です!
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- 12 : 2014/08/30(土) 20:23:26 :
- 期待!
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- 13 : 2014/08/30(土) 20:38:44 :
- >>11同感
僕もリボーンわからんけど、リボーンのTシャツならもってるw父からなぜかもらった
この小説面白いので、期待しています。
少なくとも放置…はしないでよ!しないはずだけど。
できればでいいんですが一日に一回書いてくれますか?
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- 15 : 2014/08/30(土) 21:28:12 :
- -イェーガー家-
エレン「じゃ、行くか。」
ミカサ「待ってエレン。あなたに新兵器がある。」
エレン「新兵器?」
ミカサ「バトル用のマフィアスーツよ。防御力が高く、死ぬ気の炎への耐性もある。」
エレン「マフィアスーツって、マフィアのかっこうするのかよ!?」
ミカサ「安心して。見た目はシガンシナ中の制服よ。素材がマフィア用ってこと。」
エレン「良かった。」
エレン「ミカサ、一つ聞きたいんだけど、先代はどうなったんだ?」
ミカサ「...ヒストリアが設備の良い所へ運んだ。でも、予断を許さない状態よ。」
エレン「...」
ミカサ「マフィアスーツに着替えたら行こう。エレン。」
エレン「ああ。」
-シガンシナ町、とある交差点-
トーマス「おう。」
コニー「よっ。」
サシャ「こんばんは。」
アルミン「...みんな揃うなんて、奇遇だね。」
コニー「じゃ、行くか。」
タッタッタッタッ
キュクロ「おーい!」
アルミン「キュクロ。エレン達と来るんじゃなかったの?」
キュクロ「イタリアにいるナカマとコウシンしてたんだ。ケッカはだめだったけど...」
トーマス「つまり、何が起きても周りは頼りにならないってことだな。」
アルミン「大丈夫だよ。エレンが勝つって。」
トーマス「ったりめーだ!」
キュクロ「...ミズをサすようでワルいが、リーダーからキいたハナシをしていいか?」
サシャ「何でしょうか。」
キュクロ「”揺りかご”イゼン、ボスコウホはエレンをフクめ、5ニンいたらしいんだ。そして、ネンチョウの3ニンはだれもがボスとしてのサイノウにジュウブンメグまれていたらしい。」
キュクロ「...でも、センダイとオレたちモンガイコモンをノゾくジョウソウブのゼンインが、リヴァイをボスとしておしていたそうだ。それほど、リヴァイのボスとしてのソシツは、アットウテキだと。」
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- 16 : 2014/08/30(土) 22:12:11 :
- アルミン「それで、その恵まれた三人の中にエレンは?」
キュクロ「入っていない...」
アルミン「ま、そうだろうね。」
キュクロ「え?」
アルミン「エレンのすごさは、才能とか、実力とか、そんな表面的なものじゃないから、なかなか気付けないんだよ。」
トーマス「おいアルミン!エレンさんには才能も実力もあるだろうが!要はな、エレンさんは凄過ぎて、そのすごさはわかる人にしかわかんねーのさ。」
コニー「はぁ?エレンはそんなにわかりにくかねぇだろ。エレンのすごさはな、みんなわかりやすすぎて見落としちまうんだよ。」
トーマス「おまえ、訳わかねぇこと言うな!」
サシャ「と言うか、エレンってすごいのかどうかよくわかりませんよね。」
トーマス「なに!?」
サシャ「だけど、それがエレンの並で並じゃないところです!」
コニー「...?」
トーマス「お前まで訳のわかんねぇことを...」
キュクロ「(オレとオナじだったんだな。カレラは、ずっとマエからキヅいてたんだ。エレンのヒボンなヘイボンさに...」
カッ!
アルミン「今の光は!?」
サシャ「学校からです!」
タッタッタッタッ
コニー「中庭だ!」
ザッ
シガンシナ中の中には熱気と共に砂埃が立ち上っていた。
アルミン「出たな...リヴァイ!」
キュクロ「これはヤツのシワザか!」
ミカサ「向こうも体調は良いようね。」
エレン「リヴァイ...」
リヴァイ「来たか。クズ野郎。」
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- 17 : 2014/08/30(土) 23:42:36 :
- これでリヴァイ負けたら顔真っ赤だな。
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- 18 : 2014/08/31(日) 13:51:44 :
- チェルベッロA「待ってたぞ。」
チェルベッロB「これで、エレン・イェーガー側の守護者は嵐、晴、雨、雷、そして霧の守護者が揃ったようね。」
エレン「あ...アニ。」
チェルベッロA「残りは雲だな。」
エレン「残りって?」
テクテクテク
ジャン「用件は何だ?」
エレン「ジャンさん!用件って?」
アニ「チェルベッロが、守護者は全員来いってさ。」
チェルベッロA「その通りだ。」
ミカサ「いつものこととは言え、調査兵団の奴らも全員来ているようね。」
エレン「一体、何のために?」
チェルベッロB「今回、守護者全員を招集した理由はただ一つ、大空戦では、全てのリングをかけ、守護者全員の力で戦ってもらうからよ。」
エレン「守護者全員の力...」
アルミン「僕達もただ見てるだけじゃないってことだね。」
チェルベッロA「ではまず、守護者のリングを回収する。」
コニー「死に物狂いで取ったリングを返せだと!?」
チェルベッロA「真の守護者であるなら、心配はいらん。最終的にリングは必ず、持つべき者の元へいくものだ。」
チェルベッロB「では、こちらへ納めて。」
チェルベッロの二人はそれぞれリングボックスを取り出し、リングをそれに納めさせた。
チェルベッロA「確かに納めてもらった。それでは、大空戦のルールを説明しよう。」
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- 19 : 2014/08/31(日) 14:12:09 :
- チェルベッロA「大空戦の勝利条件は、今までと違い、全てのリングを揃えることだ。」
サシャ「全てのリングをかけるって、こういう事だったんですか。」
チェルベッロB「そしてフィールドは、学校全体。」
コニー「広いな。」
チェルベッロA「広大なフィールドでの戦いが観戦できるように、各所に小型カメラ、観覧席には大型ディスプレイを設置し、守護者には、モニター付きのリストバンドを付けた。これにより、他の仲間がどこでどう戦っているかがわかる。」
ハンジ「便利なものだねぇ。」
チェルベッロB「なお、そのリストバンドは周りの音声を拾う機能もある。だから、戦闘中の私たちへの質問も可能よ。」
チェルベッロA「では、守護者は全員リストバンドを着用し、各守護者戦が行われたフィールドに移動してくれ。」
オルオ「どういうことだ?」
チェルベッロA「質問は受け付けない。」
トーマス「ちっ、ムカつく奴らだぜ。」
コニー「じゃ、やるなら今しかないな。」
エレン「え?」
アルミン「円陣だよ。」
エレン「そうだな。」
コニー「アニとジャンさんはそのままでいいぜ。十メートルルールに改訂したからな。」
エレン「なんだよそれ。」
コニー「十メートル以内のものは円陣に入ったとみなす天才的ルールだ。」
トーマス「なんじゃそりゃ!」
アルミン「それで、掛け声はどうするの?今回は全員参加らしいけど。」
エレン「そうだな...よし、決めた。とにかく円陣組むぞ。」
トーマス「はい!」
エレン「いくぜ...」
エレン「シガンシナーッ!!!ファイッ!!!」
全員「オー!!!」
ジャン「...♪」
アニ「(私はシガンシナ中生じゃない...)」
アルミン「じゃ、行ってくるね。」
トーマス「絶対勝ちましょう!」
コニー「燃えてきたー!!!」
サシャ「みなさん、頑張りましょう!」
アニ「き、気を付けなよ。エレン///」
エレン「おう。お前もな。」
ジャン「...」
こうして、守護者たちは各フィールドへと向かった。
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- 20 : 2014/08/31(日) 15:15:46 :
- がんばって!
-
- 21 : 2014/08/31(日) 17:27:46 :
- チェルベッロA「全員、各フィールドに到着したようだな。」
トーマス『おい!』
エレン「え、なんでトーマスの声が?」
エレンがそう疑問に思うと同時に、チェルベッロが無線機のようなものを取り出した。
エレン「(リストバンドが拾った声はあれで聞き取るのか。)」
トーマス『なんだこの牢屋は。説明しろ!』
エレン「牢屋?」
チェルベッロB「もちろん説明するわ。まずは全員その牢屋に入って。」
チェルベッロA「全員入ったな。」
ぺトラ『ちょっと、入ったは良いけど、鍵が閉められて出れないじゃない!敵の守護者は別の牢屋だし、これじゃあ何もできないわ!』
ハンジ「それは変だ。確か、君たちは守護者全員の力で戦ってもらうって言ってたよね?」
チェルベッロB「その通りよ。だからその牢屋の鍵が解除される条件を教えるわ。」
アルミン『解除される条件?』
チェルベッロA「そうだ。解除条件は二つ。敵チームのボスを含めた守護者が各守護者戦が行われた戦闘フィールドに入るか、牢屋の扉のセンサーにその牢屋に入れられている守護者のリングをかざすことだ。」
エレン「どういことだ?いったい俺達に、何をさせたいんだ?」
チェルベッロB「今宵の大空戦において、ボス候補の二人には、仲間を牢屋から解放し、味方を増やしながら、全てのリングを集めてもらうわ。」
エレン「味方を増やしながら...?」
チェルベッロA「そうだ。」
リヴァイ「そのための方法は?」
チェルベッロA「まずは、各守護者の戦闘フィールドに入ることだ。戦闘フィールドの隅には赤外線センサーが設置されていて、そこを通過した瞬間、その戦闘フィールドに居る敵チームの守護者の牢屋が開く。」
チェルベッロB「仲間を増やすためには、その戦闘フィールド内に入ったものが相手の守護者を退け、牢屋にあるリングを回収し、そのリングを扉のセンサーにかざす必要があるわ。」
ミケ『待て、牢屋の中にはリングなどどこにもないぞ。』
チェルベッロA「敵チームの人間がセンサーを通過した際、牢屋の鍵の解除と共に、天井からリングが吊るされるようになっている。」
コニー『すげぇ仕掛けだな。』
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- 22 : 2014/08/31(日) 17:55:18 :
- チェルベッロB「禁止事項として、リングの護衛にあたる方の守護者は、そのリングを装着してはいけないことを覚えておいて。」
エルド『つまり、われわれのすべきことは敵の進路を妨害することだな。』
チェルベッロA「そうだ。もう一つ言っておくが、敵が攻めてきたことで牢屋から出た場合、その守護者が戦闘フィールドから出ることも禁じている。」
チェルベッロB「他に、攻める側の注意点として、各戦闘フィールドには両チームを通して一人しか攻め込めないことと、牢屋の力ずくでの破壊の禁止を言っておくわ。」
チェルベッロB「同じリングを争った敵の守護者が解放された場合、解放されなかった方の守護者の戦闘参加は不可能になるのであしからず。」
チェルベッロA「それ以外は基本、何でもありだ。ボスではなく守護者が仲間の解放に向かってもいいし、護衛側がボスを戦闘不能にしてもいい。もしそうなったら、残った方のボスのチームが勝ちだ。」
チェルベッロB「作者もこの複雑なルールをまとめきれてないから、説明不足な面があるかもしれないけど、その時は付け足しで説明するね。」
チェルベッロA「俺たちの説明も多分わかりにくかったろうから、質問があればどんどん受け付けるぞ。」
エレン「(こんな時にメタな発言すんなよ...)」ガーン
チェルベッロA「早速付け足し説明だ。雲の守護者はエレン側にしかいないから、エレンは敵の守護者の妨害なしでリングを獲得できる。」
オルオ『なに!?それはずるいだろ!』
リヴァイ「構わん。それでいいぞ。」
チェルベッロA「ありがとうございます。」
チェルベッロB「では、戦闘開始としましょう。観覧される方は観覧席へ。守護者戦同様、赤外線センサーにより出ることは出来ないわ。」
チェルベッロA「お前らもな。」
ライナー「ばれてたのか。」
ベルトルト「(僕の存在にも気づくなんて、ただものじゃない。)」
タッタッタッタッ
ヒストリア「ギリギリ間に合ったわ。」
エレン「ヒストリアさん!?」
ミカサ「先代の容体は?」
ヒストリア「...今夜が峠よ。」
エレン「...そうですか。」
ヒストリア「先代のためにも、絶対勝ってね。」
エレン「はい。」
ミカサ「では、降霊弾を撃つわ。」
エレン「おう。」
ミカサ「絶対...勝って。」
エレン「...ったりめーだ!」
ズガンッ!
ボウッ
エレン「行ってくる。」
テクテクテク
リヴァイ「...来い。」
チェルベッロA「では、大空のリング、エレン・イェーガーvsリヴァイ。バトル開始!!!」
-
- 23 : 2014/08/31(日) 18:00:10 :
- 期待
-
- 24 : 2014/08/31(日) 22:32:34 :
- エレン「(まずはみんなの解放に向かおう。最初に向かうべきは、敵が解放されたらもっとも厄介な雨からだ。)」
勝負開始直後、エレンはリヴァイに背を向け、雨戦のフィールドであったB棟へ向かおうとする。
リヴァイ「おい、どこへ行く?」
エレン「!?」
リヴァイの声にエレンは振り返る。次の瞬間...
ドガッ
エレン「がっ!」
ドゴォン!
エレンはリヴァイに蹴り飛ばされ、校舎に激突した。
エレン「ぐっ...」
リヴァイ「俺に背を向けてどこへ行くつもりだ?俺を倒すんじゃねぇのか?」
エレン「この戦いは俺たちみんなの戦いだ。まずは仲間を解放する。」
リヴァイ「違うな。これは俺たち二人の戦いだ。他のリングを集めるのはお前を殺してからでいい。」
ヒストリア「リヴァイは一人で戦う気か?」
ハンジ「そうだ。それでいいんだリヴァイ。他の守護者の力なんて必要ない!」
リヴァイ「いくぞ。」
ダッ
エレン「(くそっ、取敢えず、奴を退けるしかない!)」
ギュイイイン
エレンは炎を逆噴射させ、リヴァイに突っ込む。そして、右ストレートを繰り出した。
ガシッ
エレン「(掴み取られただと!?)」
ガッ
エレンはリヴァイに蹴り上げられた。
リヴァイ「弱いな。もう死ぬか?」
リヴァイはエレンの落下点で拳を構える。普通の人間なら空中では身動きが取れず、これを避ける術はない。しかし、エレンは違う。
ボウッ!
エレンは炎の噴射により、リヴァイの拳から逃れた。
エレン「...(危なかった。やはりこのまま戦っては分が悪い。守護者の解放は必須だ。移動能力なら俺の方が上なはずだし、逃げることは出来るはずだ。)」
リヴァイ「おい、考え事をしてていいのか?距離を取っているから安全だとでも?」
コオオオ
エレン「!?」
ドゥッ!
リヴァイの右手から炎が放射された。
-
- 25 : 2014/08/31(日) 22:32:58 :
- >>23
ありがとうございます。
-
- 26 : 2014/08/31(日) 22:55:49 :
- エレン「...!」
ボウッ
エレンが炎を避ける。すると、エレンの後ろにあった校舎が完全に消し飛んだ。
ヒストリア「校舎は鉄筋のはずよ!」
キュクロ「ありえない...」
ミカサ「潔癖の炎ね。」
ライナー「何だそれは?」
ミカサ「死ぬ気の炎は一人一人によって形や性質が異なる。そして、リヴァイの炎は極めて珍しい光球の炎よ。今までその炎を持っていた人物で有名なのは、初代調査兵団兵長だけだった。」
ヒストリア「随分稀有なのね。」
ミカサ「ええ。そして、この炎の特徴は、塵すら残さず、全てを燃やす、圧倒的な破壊力。その性質と初代調査兵団兵長の性格から、潔癖の炎と呼ばれている。」
ハンジ「リヴァイもかなり潔癖だからね。まさに彼に適した炎ってことさ。」
エレン「...確かにとんでもない破壊力だ。だが、当たらなければいい話だ。」
ギュイイイン
リヴァイ「またばかみてぇに突っ込んでくるとはな。それほど消えたきゃ望み通りにしてやろう。」
リヴァイは再び炎を放つ。しかし、エレンはこれを避け、リヴァイへと迫った。これに対し、リヴァイはカウンターの体制に入る。
しかし、その行動は全くの無意味であった。何故なら、エレンの目的は最初から変わっていないからだ。
そう、エレンの目的は、雨の守護者の解放である。それに、リヴァイが気づいたのは、エレンが自分の横を通り過ぎていった時であった。
リヴァイ「(こいつ...初めから!)」
リヴァイ「行かせねぇ!」
ドウッ!
リヴァイが放った炎はまたしても当たらず、近くの校舎を破壊するだけに終わった。
一方、エレンは校舎B棟に到着した。
そして、エレンはB棟内部に入る。
ピーーーッ!
機械音『エレンチームの雨戦戦闘フィールドへの入場を確認。ミケ・ザカリアスを解放します。』
ガシャン
テクテクテク
アルミン「エレン!」
ミケ「来たな。エレン・イェーガー。返り討ちにしてやる。」
-
- 27 : 2014/09/01(月) 06:51:40 :
- これは予想外
-
- 28 : 2014/09/01(月) 19:00:35 :
- -中庭-
リヴァイ「ちっ...逃がしたか。まあいい。そういう事なら俺も守護者のリング集めに向かおう。」
テクテクテク
キュクロ「ヤツもリングをアツめにムかうようだな。」
ヒストリア「あの方向って、運動場、ジャン君の所へ行く気よ!」
ベルトルト「なんでそんなことを!?だって、調査兵団側に解放できる雲の守護者はいないんじゃ!?」
ライナー「こちらの最強の守護者であるジャンの解放を阻止するためか?」
ミカサ「いえ、恐らく理由なんてない。」
ライナー「なんだと!?」
ハンジ「さすがミカサ。よく分かってるじゃないか。リヴァイにとって他の守護者なんてどうでもいいんだよ。強いて理由を挙げるとすれば、運動場が中庭と近いからじゃない?」
キュクロ「ナカマはどうでもいい!?ふざけるな!」
ハンジ「ふざけてない。事実リヴァイ一人いればいいんだよ。たとえ君たち側の守護者がすべて解放され、1vs7の戦いになったって、リヴァイが勝つ。リヴァイは、それほどの男なんだ。」
-B棟-
ギイイ ガシャン
エレン「(扉を閉じたか。となると、リングを手に入れるためにはあの扉を開けなければならない。そのためには...ミケを遠ざける必要があるな。とは言っても、奴が自分の意思で扉の前から遠ざかるはずはないし...殴り飛ばすしかねぇか。)」
エレン「いくぞ。」
ボウッ
ミケ「(来るか...!?)」
ボッボッボッボッボッボッ
エレンはミケの周りを前後、上下、左右のあらゆる方向を高速で行き来し始めた。
ミケ「(攻撃のタイミングをつかませない気か。)」
エレンがとったこの行動は、自身が明らかにミケを上回っている機動力を最大限活かすためのものである。しかし、歴戦の猛者であるミケは、この事態に対応する術を持っていた。
ミケがとった対応策は、高速移動を無視し、エレンが自分の剣の間合いに入った瞬間を斬るという単純なものであった。つまり、完全な迎撃狙いである。
そして、このミケの策は正しい。なぜなら、ミケにおいて、剣を振るうスピードのみがエレンの高速移動を超えるスピードを持っていたからである。
ボッボッボッボッボッ
エレン「(ここだ!)」
ギュイイイン!
エレンが最大速度で突進する。それから僅か0.2秒後、エレンはミケの間合いに侵入した。
その瞬間、ミケの剣がエレンを襲った。ミケの剣はエレンの拳が自身の身体に届く前に、エレンの身体を捉えるはずだった。
しかし、ミケの剣はエレンには届かなかった。
パン!
ミケ「!?」
ミケの剣が、エレンの右手に払いのけられた為である。
-
- 29 : 2014/09/01(月) 21:34:07 :
- 間違いなく、ミケの作戦は成功するはずだった。事実、エレンのスピードに対応することができた。それにもかかわらずミケの攻撃が失敗した理由。それは技術などではなく、特別な人間だけが持つ能力をエレンが持っていたことにある。
それは、超直感である。
アニ達との戦いにおいて、幻覚を見破ったこの”見透かす力”が、ミケが迎撃狙いであること、及びその時繰り出される剣の軌道を”直感”したのである。
こうして、ミケの懐に潜り込んだエレンは、すかさず渾身の一発を叩きこんだ。
その一発により、ミケは校舎の壁に叩きつけられた。
そして、この時できた”時間”をエレンは見逃さない。
ガシャン
エレンは牢屋の扉を開けた。そして、その奥にあるリングに辿り着いた。エレンはリングを吊るしている鎖を焼き切り無事リングを獲得した。
エレン「今出してやるからな。アルミン。」
アルミン「うん!」
エレンはアルミンが囚われている牢屋の扉の前に立ち、リングをセンサーにかざそうとした。その時...
アルミン「エレン!後ろ!」
背後からミケが突進してきた。
ミケ「狼の牙(ザンナ・ディ・ルーヴォ)!」
ミケが無数の突きを繰り出す。だが、その時既に、ミケの前にエレンの姿はなかった。
エレン「こっちだ。」
ミケ「(馬鹿な!後ろだと!?)」
エレン「はあ!」
ドガッ
ドゴォン
エレン「...今度こそ開けるぞ。」
ピーーーッ!
機械音『雨のリングを確認。ロックを解除します。』
ガシャン
-
- 30 : 2014/09/01(月) 21:47:10 :
- 期待
-
- 31 : 2014/09/01(月) 21:53:51 :
- テクテクテク
アルミン「ふぅ、出してくれてありがとう。エレン。」
エレン「礼には及ばねぇよ。そうだ、雨のリングはお前が持ってろ。」
アルミン「え、いいの?」
エレン「ああ。リヴァイを倒したらもらいに行く。」
アルミン「了解。」
ミケ「ぐっ...お前、強いな。」
アルミン「まだ動けるのか!?」
エレン「心配はない。アルミンを解放した今、こいつに参戦権はない。」
ミケ「その通りだ。しかし、俺を赤子扱いするとは。」
エレン「ルールが俺に有利だったからな。ルールなしの決闘ならもっといい勝負になっていたはずだ。」
ミケ「いい勝負...つまり勝敗は変わらないという事か。認めたくはないが、確かに事実だろう。こうでなくてはな。こうでなくては...」
エレン「リヴァイ相手じゃ話にならない。そうだろう?」
ミケ「ああ。これも超直感か。」
ミケ「リヴァイは強い。俺などとは次元が違う。身体能力、格闘術、潔癖の炎、どれをとっても別次元だ。だが、奴のもっとも強い所はこの中にはない。それは...執念だ。」
アルミン「執念...」
ミケ「奴の執念は、長く奴と共にいる俺やハンジでさえ畏怖の念を覚えるほどだ。そして、その執念が勝負を呼び込む。」
エレン「そうかよ。」
ミケ「...」
エレン「リヴァイが強いことはよくわかってる。だけど、俺は...俺達は必ず勝つ。勝って平和な日常を取り戻すんだ。」
エレン「行くぞアルミン。次はトーマスの所へ向かう。ついて来てくれ。」
アルミン「わかった。」
タッタッタッタッ
-
- 32 : 2014/09/01(月) 21:54:15 :
- >>30
ありがとうございます!
-
- 33 : 2014/09/01(月) 22:44:11 :
- 頑張ってください
-
- 34 : 2014/09/02(火) 07:16:45 :
- ミケは武人だな。カッコいい
-
- 35 : 2014/09/02(火) 21:29:21 :
- >>33
ありがとうございます。
-
- 36 : 2014/09/02(火) 21:44:45 :
- -運動場-
ピーーーッ!
機械音『リヴァイチームの雲戦フィールドへの入場を確認。ジャン・キルシュタインを解放します。』
ガシャン
ジャン「...嬉しいぜ。わざわざ俺に咬み殺されに来てくれるなんてな。」
リヴァイ「昨晩の続きとしよう。」
-B棟からA棟への道-
アルミン「それで、リヴァイと戦うのは出来るだけ多くの守護者を解放してからにするの?」
エレン「いや、トーマスを解放し次第、俺はリヴァイとの戦いに向かうつもりだ。」
アルミン「わかった。じゃあ、それ以降のリング集めは僕たちに任せて。」
エレン「ああ、頼む。」
ジャン「く...そ...」バタンッ
リヴァイ「リングはもらっていくぞ。」
リヴァイが雲のリングを手にする。それは、ジャンとリヴァイの戦いが始まってから僅か30秒後のことであった。
リヴァイ「次に近いのは...晴か。」
それから、何事もなかったかのような表情でリヴァイは運動場を後にし、体育館へと向かった。
-A棟-
ピーーーッ!
機械音『エレンチームの嵐戦フィールドへの入場を確認。ぺトラ・ラルを解放します。」
ぺトラ「ようやく狭苦しい牢屋から出れたわ。ありがとうエレン・イェーガー。お礼に...殺してあげる♪」
-
- 37 : 2014/09/02(火) 22:15:07 :
- 出たぞ!人格破綻者!?
-
- 38 : 2014/09/02(火) 22:20:57 :
- -B棟の外-
アルミン「(各フィールドに入れるのは一人のみ。僕は待つことしかできない。頼むよ、エレン。)」
トーマス「エレンさん!こんな奴早く倒して、俺を解放してください!」
エレン「ああ。待ってろ。」
ぺトラ「ミケとの戦い、リストバンドのモニターで見てたわよ。なかなかやるようね。でも、私のような中距離戦が得意な相手にはどうするのかしら!?」
ビッ!
ぺトラは数本のナイフをエレンに投げつける。エレンはそれをかわす。だが...
トーマス「何故反撃しないんですか!?」
エレン「...」
ぺトラ「それはもちろん、できないからに決まってるわ。ナイフにはワイヤーが繋がっているから、そのまま突進なんてしたらワイヤーに切り裂かれるわ。そして...」
ビビビッ!
ぺトラは無数のナイフを四方八方に飛ばした。
ぺトラ「こうやってワイヤーを張り巡らせれば、あなたの自慢の高速移動も使えないわ。さぁ、どうする?」
エレン「簡単な話だ。」ボッ
ギュイイイン!
ぺトラ「(突進!?そんなことしたら、奴の身体は張り巡らされているワイヤーで切り刻まれるだけ...)」
エレン「切ればいい。」
ズバッ!
エレンは手刀でワイヤーを切断した。
他のワイヤーも、エレンの手刀によって一瞬にして切り落とされた。
ハンジ「馬鹿な!鋼鉄製のナイフを手刀で切断するなんて!」
ミカサ「あれがエレンの炎よ。」
ハンジ「!?」
ミカサ「潔癖の炎の圧倒的な攻撃力に対し、エレンの炎は圧倒的な切断能力を持っている。エレンの持つ、駆逐の炎には...」
ハンジ「駆逐の炎...」
ぺトラ「(ワイヤーが切断されるなんて。このスピード...避けられない!)」
ドガッ!
ぺトラ「きゃあ!」
ドゴオ!
エレンの右拳は、一撃でぺトラの意識を奪った。
エレン「(これで嵐のリングが手に入り、トーマスを解放できる。次は...リヴァイ!お前だ!)」
-
- 39 : 2014/09/02(火) 22:27:27 :
- 俺?
-
- 40 : 2014/09/03(水) 00:39:03 :
- >>そういうのつまんないよ
-
- 41 : 2014/09/03(水) 00:40:06 :
- 書き忘れていました。39のことです
-
- 42 : 2014/09/03(水) 16:51:24 :
- >>40 まあいいんじゃない
-
- 43 : 2014/09/03(水) 18:57:41 :
- 問題ない
-
- 44 : 2014/09/03(水) 21:41:01 :
- -B棟の外-
アルミン「エレン!トーマス!嵐のリングは手に入れられたんだね!」
エレン「もちろんだ。」
トーマス「では、手筈通りここからは俺達でリングを集めます。」
アルミン「エレンはリヴァイを頼むね。」
エレン「ああ。じゃあ、行ってくる。」
ボゥッ! ギュイイイン
-体育館-
コニー「ハアハアハア。」
リヴァイ「雲の奴と言い、お前と言い、全く話にならねぇな。」
エルド「(さすがリヴァイ兵長だ。強すぎる!)」
コニー「まだ勝負は決まってないぜ。」
ダッ
コニーがリヴァイに接近する。
コニー「いくぜ。極光太陽流六の型、紅焔(こうえん)!」フラフラフラ
エルド「(何だ、この不規則な動きは!?)」
極光太陽流、六の型、紅焔。この技は炎の揺らめきのような不規則な進路で敵の懐に入る技である。その進路の不規則さは熟練の剣士でも全く予想することが出来ないほどである。
そしてこれは、リヴァイも例外ではなかった。
結果、コニーはリヴァイの懐に入り込んだ。
コニー「もらった!」
ブンッ!
コニーの剣は、リヴァイに触れることすら敵わず空を切った。
リヴァイは決してコニーの太刀筋を予想していたわけではない。リヴァイがコニーの剣を避けられた理由。それはコニーの至近距離での斬撃でさえも、リヴァイにとっては避けられるレベルであった。つまり、格が違った。それだけの事であった。
リヴァイ「やっぱり話にならねぇじゃねぇか。」
ドガッ!
コニー「がっ!」
コニーはリヴァイの蹴りを受けその場に倒れこんだ。
-
- 45 : 2014/09/03(水) 22:04:32 :
- 両者共に譲らないな
-
- 46 : 2014/09/03(水) 22:28:22 :
- コニーを倒したリヴァイは彼の牢屋居吊るされた晴れのリングを回収し、エルドを解放した。
エルド「解放していただき、ありがとうございます。」
リヴァイ「礼の言葉なんざ要らねぇ、行動で報いろ。」
エルド「ハッ。」
リヴァイ「お前には守護者のリング集めに向かってもらう。」
エルド「兵長は?」
リヴァイ「俺はエレン・イェーガーの相手だ。そろそろ来る頃合いだろうしな。」
リヴァイとエルドは体育館から出た。
エルド「何かが飛んで来る!」
リヴァイ「やっぱり来たか。エルド、お前はさっさとリング集めに向かえ。」
エルド「ご武運を!」
タッタッタッタッ
リヴァイ「...ようやく戦る気になったか。」
エレン「ああ。」
リヴァイ「そう来なくてはな。」
エレン「...いくぞ!」ボウッ
ギュイイイン!
エレンがリヴァイに急接近する。そして、手刀を繰り出した。
それをリヴァイは避け、カウンターの蹴りを放つがエレンは既に後ろに下がっており、当たらなかった。
リヴァイ「(ヒットアンドアウェイの戦法で来たか。)」
エレンは体勢を立て直すともう一度急接近し、右ストレートを放つ。しかし、またもかわされた。
エレン「(やはり正面からの攻撃ではかわされるか。)」
リヴァイ「消えろ。」コオオオ
エレン「(来るか。)」ボウッ
ドウッ!
リヴァイの放った潔癖の炎を、エレンは余裕をもってかわした。
リヴァイ「(反応が早すぎる。)まさかお前、俺の炎が怖くて攻撃できないなんて言うんじゃねぇよな?」
エレン「...」
ベルトルト「どういうこと?」
ヒストリア「今の、リヴァイの潔癖の炎での攻撃に対するエレン君の攻撃の反応が、異常なほど早かった。それ自体は良いことなんだけど、それがリヴァイの炎を恐れているが故のものだとしたら...」
ハンジ「エレンに勝ち目はないね。」
ミカサ「違う。」
ハンジ「!?」
ミカサ「エレンは確かに潔癖の炎を警戒しているみたいだけど、恐れているわけじゃない。エレンは敵の攻撃を恐れて攻撃ができなくなるような臆病者じゃない。」
ハンジ「どうだかね。」
リヴァイ「まあ、無理もない話だ。お前の軟弱な炎で俺の炎に挑んだところで、負けるのは目に見えているからな。」
エレン「...試してみるか?」
リヴァイ「!?」
エレン「俺の炎とお前の炎、どちらが強いのかをな。」
-
- 47 : 2014/09/04(木) 22:13:43 :
- リヴァイ「何だと?」
エレン「フー...」
ボウッ!
ギュイイイン!!!
リヴァイ「本当に正面から来るとはな。そんなに消えたいなら...」
エレン「...」ボッ
リヴァイ「消し飛べ!」コオオオ
カッ!!!
ドオンッ!
二人の炎が激突する。
エレン「うおおおお!」
ガッ!
エレンはリヴァイの炎を突き破り、渾身の一撃を食らわせた。
ドゴオ!
ヒストリア「これって...」
キュクロ「エレンのホノオが、リヴァイのホノオをウワマワった!」
ハンジ「そんな...馬鹿な...」
ミカサ「修業の成果ね。総合的な破壊力で言えばリヴァイの炎が上かもしれない。しかし、エレンは炎をコントロールし、一か所に集中させることでリヴァイの炎を突き破った。」
ライナー「すごいな...」
ミカサ「だが、リヴァイはこれで終わるような奴ではない。」
シャアア
土煙が上がる瓦礫の中から、金属が擦れる音がした。
ダッ
エレン「!?」
瓦礫から人影が飛び出す。エレンがそれに反応するころにはその人影は背後にあった。
エレン「今のは...ぐっ!」
ザシュッ
エレン「(すれ違いざまに斬られていたのか。)」
リヴァイ「チッ、浅かったか。」
エレン「...!」
エレンが見たのは、両手に一本ずつ、炎を纏った剣を持っているリヴァイの姿であった。
リヴァイ「クズごときに武器を取ることになるとはな。」
-
- 48 : 2014/09/04(木) 22:36:10 :
- キュクロ「剣...あれがリヴァイの武器なのか。」
ミカサ「潔癖の炎に二本のブレード。どこまでも初代調査兵団兵長と同じね。やはり生まれ変わりという事か。」
ハンジ「生まれ変わり?」
ベルトルト「それより、あの剣、炎を纏ってる!」
ミカサ「恐らく初代調査兵団兵長が持っていたのと同様の性質を持っている。」
ヒストリア「その性質って?」
ミカサ「持ち主の炎を吸収し、圧縮する性質よ。」
ライナー「待て!リヴァイの破壊力抜群の炎を、さらに蓄積させ、圧縮したりなんかしたら...」
ミカサ「とてつもない破壊力になる。エレンといえど、攻撃をもろに受ければ一撃で倒されかねない。」
エレン「(あの剣はまずい。だけど...手をこまねいてもいられない!)」
ギュイイン!
リヴァイ「また突進か。高速移動がお前の専売特許だと...」コオオオ
リヴァイの剣が橙色に光る。
リヴァイ「思ってんじゃねぇ。」
ボウッ!
リヴァイは、剣が纏っている炎を逆噴射させ、空中へと退避した。
エレン「逃がすか。」
ボウッ
ギュオオオ
エレン「はっ!」ブオッ
エレンはリヴァイに急接近し、手刀を繰り出すが、リヴァイはその攻撃が自身を捉えられる前に、炎を逆噴射させエレンの眼前から消えた。
エレン「(やつはどこへ...)」
リヴァイ「(もらった。)」
リヴァイが背後からエレンに斬りかかった。
エレン「(後ろ!?)」
ズバッ!
-
- 49 : 2014/09/05(金) 01:02:31 :
- 炎で分身とか作ればいいのに
-
- 50 : 2014/09/05(金) 01:07:40 :
- エレンは炎を食べます
-
- 51 : 2014/09/05(金) 07:55:34 :
- そしてけつからガスと一緒に圧縮して出します
-
- 52 : 2014/09/05(金) 16:08:10 :
- >>51
つまんねー
-
- 53 : 2014/09/06(土) 12:43:50 :
- >>52同意
-
- 54 : 2014/09/06(土) 15:44:10 :
- まだですか?
-
- 55 : 2014/09/06(土) 17:58:40 :
- どうするか迷ってるなら炎で分身パクっちゃえば?
-
- 56 : 2014/09/06(土) 18:00:25 :
- 名無し多いね
-
- 57 : 2014/09/06(土) 18:01:06 :
- 名無し多いね
-
- 58 : 2014/09/06(土) 18:27:21 :
- 名を明かせばいいのに・・・
期待です!(ゝω・´★)
-
- 59 : 2014/09/06(土) 18:57:01 :
- 放置は許しまへんで?
-
- 60 : 2014/09/06(土) 20:05:19 :
- 放置ですね
-
- 69 : 2014/09/06(土) 21:12:10 :
- 昨日は疲れていて帰宅後すぐに寝てしまったので更新できませんでした。今から書きます。
-
- 70 : 2014/09/06(土) 21:15:13 :
- 了解!
-
- 71 : 2014/09/06(土) 21:26:29 :
- エレン「ぐああああ!」
リヴァイの攻撃を受けたエレンは地面へと落下していく。だが、何とか受け身を取り、着地に成功した。
リヴァイ「装備に救われたな。」
ヒストリア「装備って?」
ミカサ「エレンが今着ている服はマフィアスーツで、炎に対してかなりの耐性がある。」
キュクロ「でも、それであのダメージってことは...」
ミカサ「ええ。やはりあの剣での攻撃は恐ろしいということ。」
エレン「(くそ、一旦距離を取るしかない。)」バッ
リヴァイ「離れれば安心だとでも?」
エレン「!?」
リヴァイ「飛炎斬(ひえんざん)」
ボウッ!
リヴァイが剣を振るうと、剣から炎の刃が飛び出し、エレンに襲い掛かる。
エレン「くっ!」ボッ!
リヴァイ「逃がすか。」
ボボボボボウッ!
放たれた五発の刃がエレンを囲むように襲い掛かる。
エレン「(退路は無し...やるしか...ない。)」
ボッ ボッ ボッ ボッ
エレンは回避を諦めると炎を不規則にノッキングさせた。それから間もなく...
ドオン!
炎の刃がエレンに命中し、爆発した。
-
- 72 : 2014/09/06(土) 21:26:59 :
- キタイ
-
- 73 : 2014/09/06(土) 21:28:01 :
- >>72
ありがとうございます。
-
- 74 : 2014/09/06(土) 21:47:14 :
- -A棟二階-
トーマス「本当に二手に別れなくていいのか?」
アルミン「うん。僕たちは堅実に、一個ずつリングを回収するべきだ。」
トーマス「でも、効率が悪いんじゃねぇのか?」
アルミン「この戦いは大空戦だ。勝敗を握ってるのは二人の大空の戦いだ。だから、僕たちは勝負に出るよりも、堅実に仲間を増していくべきだ。」
???「そう簡単にいくかな?」
トーマス「な!?お前は!」
アルミン「エルド・ジン!」
エルド「貴様らを雷のフィールドには行かせんぞ。」
一方、エレンとリヴァイの二人の戦いが行われていた体育館前のグラウンドには土煙が立ち上っていた。
キュクロ「エレンはどうなったんだ...!?」
ライナー「炎が...消えている...」
ヒストリア「エレン君!」
ハンジ「勝負ありのようだね。」
リヴァイ「死んだか。(奴が倒される直前に炎をノッキングさせたとき、まさかと思ったが...)」
リヴァイ「杞憂だったみたいだな。後は、死体の掃除とするか。」コオオオ
エレン「...」ポッ
エレンの額が微かに光る。
メラッ
リヴァイ「!!」
ブオッ ドンッ!
ヒストリア「エレン君の額とグローブに...再び炎が灯ったわ!」
キュクロ「ミカサさん!」
ミカサ「ええ。成功ね。死ぬ気の零地点突破。」
ハンジ「どうなってんだ!確かに奴は直撃を食らったはずだ!」
ミカサ「リヴァイの炎を中和したのよ。死ぬ気の逆になってね。」
-
- 75 : 2014/09/06(土) 21:55:23 :
- リヴァイの刀って何なの?威力がすごいの?刀なのに威力がすごいってどういうこと?切れ味がいいってこと?教えてください。
-
- 76 : 2014/09/06(土) 21:57:24 :
- 言い忘れていましたが、さっきの荒らし僕じゃありませんよ。同じ名無しですが違います。
-
- 77 : 2014/09/06(土) 22:13:50 :
- ベルトルト「逆?」
ミカサ「ええ、そしてマイナスとも言う。死ぬ気の零地点突破とは、普段の状態を0、死ぬ気となり炎が出ている場合をプラスとした場合、それとは逆のマイナスになる境地の事を言う。」
ヒストリア「マイナスって、何もしていない状態よりも死ぬ気が空っぽってこと?」
ミカサ「その通り。そして、空になった分は敵の炎をうけても、吸収してダメージを0にできる。」
ヒストリア「直前で炎が不規則に瞬いていたけど、あれは何で?」
ミカサ「プラスと零地点の状態を行き来して、マイナスになるタイミングを計るためよ。」
リヴァイ「今の技は何だ?」
エレン「これが、俺が今日までの修業で身に付けた死ぬ気の零地点突破だ。」
リヴァイ「零地点突破!?...ほう。お前がそこまで愚図だったとはな。」
エレン「何だと!?」
リヴァイ「誰に吹き込まれたのかは知らねぇが...零地点突破はそんな技じゃねぇ。」
エレン「!!」
リヴァイ「本物とは似ても似つかん。お前も愚図なりに考えてみろ。腐ってもイェーガーの奥義だ。使い手がそれほどダメージを受ける、チャチな技であるはずがない。」
キュクロ「シったようなことを!ゼロチテントッパはショダイしかツカっていないワザだぞ!」
ミカサ「しかし、彼の言っていることは的を射ている。エレンの身体は潔癖の炎を吸収しきれずに摩耗している。この技を使い続けても、勝ち目はない。」
キュクロ「そんな!」
ミカサ「それに、リスクが大きすぎる。死ぬ気の逆とは生命力を強制的に枯渇させる危険な状態である上に、敵の攻撃を受けるタイミングを間違えれば直撃よ。」
キュクロ「でも、オレタチはこのワザをメザしてシュギョウしてきたんじゃないんですか!?」
ミカサ「そうとも言えるが違うとも言える...死ぬ気の零地点突破は初代が使った技という印象が強いけど、正確には”技”を導くための”境地”に過ぎない。」
-
- 79 : 2014/09/07(日) 01:56:22 :
- 炎纏ってるなら斬撃では無く打撃になるんじゃないですか?
-
- 80 : 2014/09/07(日) 09:19:35 :
- >>79
ファンタジー(?)物に現実の理屈を唱えてはいけないと思うよ?
-
- 81 : 2014/09/07(日) 14:01:28 :
- >>19のジャンがちょっと可愛かった
-
- 82 : 2014/09/07(日) 14:05:09 :
- リヴァイって初代兵長だっけ?
-
- 83 : 2014/09/07(日) 20:12:21 :
- >>80
すいません
-
- 85 : 2014/09/07(日) 21:39:45 :
- ヒストリア「境地?」
ミカサ「もしエレンがその境地に達していたとしても、編み出される技が初代と違う可能性もある。」
キュクロ「じゃあ、シッパイなんですか!?エレンはナンのためにあんなキビしいシュギョウをしたっていうんですか!」
リヴァイ「終わりだクズ野郎。跡形もなく消し飛ばしてやろう。」
エレン「しっかり狙えよ。」
エレンは構えをとる。しかし、その構えはミカサたちも見たことがない構えだった。
エレン「次はうまく...やってみせる。」
ボッボッボッボッボッ
エレン「零地点突破・改。」
リヴァイ「...まだ零地点突破と言い張るとはな。本物の零地点突破に、そんな構えはない。」
キュクロ「またイうか。ゼロチテントッパはショダイしかツカえなかったんだ。コンキョもないくせに!」
ミカサ「まさか...」
エレン「俺は俺の零地点突破を貫くだけだ。」
リヴァイ「なら好きにしろ。俺はお前を消すだけだ!」
ボウッ!
リヴァイがエレンに急接近し、剣を振り下ろす。エレンはそれを紙一重で避けた。
キュクロ「まさかあいつ!チョクセツコウゲキのみでセめることで、エレンのゼロチテントッパをフウジルつもりか!」
ハンジ「まさか卑怯なんて言わないよね?吸収しきれていないとはいえ、遠距離攻撃は中和されてしまう以上、接近戦に持ち込むのは当然だよ。」
リヴァイ「これならどうだ!」ダッ
リヴァイが空中に跳び上がる。そして、リヴァイは二本の剣を逆手に持ち替え、回転しながらエレンに急降下した。
リヴァイ「旋回炎舞(せんかいえんぶ)」
旋回炎舞。この技の強さは上空から落下し、回転しながら攻撃を加えることで、剣に落下と回転の運動エネルギーを付加させている点である。それにより、この剣には掠っただけでも致命傷となるほどの破壊力が秘められていた。
しかし、破壊力と引き換えに、モーションが大きく、当然エレンはそれを躱した。だが、リヴァイはこのことすらも利用した技があった。
リヴァイ「旋回炎舞・追脚(せんかいえんぶ・ついきゃく)」
この技は、旋回炎舞の空振りにより地面に落下した場合、その反動を利用して敵に飛び蹴りを放つ技である。旋回炎舞を辛うじて躱した敵には、この追撃から逃れる術はなく、エレンも例外ではなかった。
エレンはこの攻撃を受け、校舎まで蹴り飛ばされた。
-
- 86 : 2014/09/07(日) 21:52:33 :
- リヴァちゃんも記憶が?
-
- 87 : 2014/09/07(日) 21:56:32 :
- リヴァイ「手も足も出ないようだな。」
崩れ落ちた校舎の中からエレンが姿を現す。エレンはボロボロであり、観覧席にいるエレンチームの人間や、リストバンドのモニターを見ていたエレンの守護者達は絶望しかけていた。
しかし...エレンは違った。
エレンの目からは確かに闘志が感じられた。
リヴァイ「(この絶望的状況であの目...あのハゲと、エルヴィンと同じ...どいつもこいつも、クズの分際で俺に楯突きやがって...)」
リヴァイ「今度こそ消し飛びやがれ!!!」
リヴァイは両手に持っているそれぞれの剣を重ねて剣を水平に振るった。
リヴァイ「双紅蓮飛炎斬(そうぐれんひえんざん)!!!」
二本の剣の炎を掛け合わせた巨大な炎の刃がエレンを襲う。
エレン「...」ボッボッボッボッボッ
ドゴオ!!!
キュクロ「エレン!」
ライナー「これでは、零地点突破が成功したとしてもエレンの身体が耐えきれていない...」
ヒストリア「まだ決まったわけじゃ...」
ハンジ「たとえ生きていたって、もう動けやしないよ。」
ヒストリア「くっ...」
ミカサ「エレン...」
リヴァイ「永遠に散ってろ、クズが...」
ボウッ
リヴァイ「!!」
リヴァイが後ろを振り返る。そこには、爆炎に包まれる前よりも大きな炎を額とグローブに灯しているエレンがいた。
エレン「次は俺の番だ!」
ドガッ!
-
- 88 : 2014/09/07(日) 21:57:14 :
- >>86
ほとんどないです。
-
- 89 : 2014/09/07(日) 22:00:00 :
- 今度こそ例地点?突破なのかな?
-
- 90 : 2014/09/07(日) 23:28:05 :
- リヴァイ達とアマツマガツチどっちが強い?
-
- 91 : 2014/09/08(月) 00:46:40 :
- >>90
調査兵団総員でかかれば勝てるだろ
-
- 92 : 2014/09/08(月) 06:10:35 :
- 警察かけつけて全員逮捕されるんでしょ?
-
- 93 : 2014/09/08(月) 17:06:17 :
- >>92
警察が死ぬで
-
- 94 : 2014/09/08(月) 17:26:52 :
- >>93
確かに笑
-
- 95 : 2014/09/08(月) 21:51:56 :
- リヴァイ「(どういうことだ!?何がどうなっている!くっ...)」ボウッ!
リヴァイは空中へと飛び上がる。そして、エレンの姿を捉えるために下を見た。そこには、自分に急接近してくるエレンの姿があった。
リヴァイ「(馬鹿な!?こいつは俺のスピードに付いて来られなかったはずだ!)」
エレン「はぁ!」
ドガッ!
リヴァイはエレンに殴り飛ばされる。
リヴァイ「クズ野郎が...」
リヴァイは空中で受け身を取りつつ剣の炎を肥大化させる。エレンはそれを見て零地点突破・改の構えを取った。
リヴァイ「双紅蓮飛炎斬!」
ドウッ!!!
炎の刃がエレンに命中すると同時に、爆炎がエレンを包み込んだ。それから間もなく、爆炎は球状に変化し、徐々に収縮していく。そして、限界まで収縮し、視認できなくなった瞬間...
ボアッ!
エレンの額とグローブに、攻撃を受ける前よりさらに巨大な炎が灯った。
ヒストリア「あれは!」
ミカサ「なるほど。それで”改”なのね。」
ハンジ「いったい何が!?」
ミカサ「エレンは、リヴァイの炎を吸収するだけでなく、自分の力に変えているようだ。」
リヴァイ「こんなことが...あってたまるか!」ボウッ!
リヴァイが炎を逆噴射させ、エレンに突進する。それと同時に、エレンはリヴァイを超えるスピードで突進し、リヴァイの懐に潜り込む。
エレンは右手に炎を集中させ、手刀をリヴァイの身体に振り下ろした。
ズバッ!
リヴァイ「ぐあっ!」
その手刀が秘めた攻撃力は凄まじく、リヴァイに大ダメージを与えた。
-
- 96 : 2014/09/08(月) 22:21:15 :
- -校舎A棟二階-
バキッ!
トーマス「がっ!」
トーマスがエルドのハンマーによる攻撃を受け、その場に倒れこむ。その横には、意識を失い地面に伏しているアルミンがいた。
アルミンが倒されたのは、三人の戦いが始まってから間もなくの事であった。
アルミンが様子見のためにロケット花火を放った瞬間に、エルドがアルミンへと一直線に駆け出し、ハンマーの一撃を叩きこんだのである。
結果としては成功したものの、一つ間違えれば無謀ともとられかねない決死行ではあったが、エルドのこの作戦は功を奏し、彼が戦いを終始有利に進める結果となった。攻撃力、リーチ、戦闘技術、経験、全てに劣るトーマスに、何の仕掛けもないフィールドでは勝ち目はほとんどなかったのだ。
エルド「では、雷のリングを回収し、オルオを解放するとするか。」
エルドは、A棟屋上へと向かった。
リヴァイ「うぅ...(炎による攻撃はすべて吸収される。なら、直接攻撃で攻め続けるだけだ。)」
ダッ
リヴァイはエレンへと駆け出す。そして、怒涛の連続攻撃を仕掛けた。エレンはその攻撃を、ひたすら避け続ける。
リヴァイ「やっぱり直接攻撃には手も足も出ないみてぇだな。」
エレン「どうだろうな。」
リヴァイ「!!...なら今度こそこいつを食らわせてやろう!」
ダッ
リヴァイが空中へと跳び上がる。
リヴァイ「旋回炎舞!」
リヴァイは回転しながらエレン目がけて落下する。だが...
ガッ!
リヴァイの剣が止まった。いや、止められた。
エレン「死ぬ気の零地点突破・改・白刃取り!」ボッボッボッボッボッ
キュクロ「シラハドりだって!?」
ハンジ「そんな...あれが超直感の力なのか...」
ヒストリア「いや、仮に軌道を読めたって、あんな危険な剣を白刃取りなんて、出来ないし、しようとも思えないわ!」
ミカサ「それを成し遂げるのがエレンよ。」
エレン「炎はもらうぜ。」
キュオオオオオ
リヴァイ「!?(炎が吸い取られているだと!)」
リヴァイ「ぐっ!」グイッ!
リヴァイはエレンの手を振りほどく。だが、時すでに遅し。リヴァイから直接炎を吸収したエレンは、その炎をさらに肥大化させた。
-
- 97 : 2014/09/09(火) 00:15:10 :
- す、スゲェ…(°д°;)
-
- 98 : 2014/09/09(火) 00:26:19 :
- 手刀食らわせた時に首切り落としとけば楽に勝てたのに。
-
- 99 : 2014/09/09(火) 00:28:02 :
- リヴァイの炎吸収したらエレンの炎の攻撃力上がるんですか?
-
- 100 : 2014/09/09(火) 20:00:00 :
- エレンは子供だから殺せないんだよ!?
-
- 102 : 2014/09/09(火) 22:01:30 :
- リヴァイ「嘘...だろ...」
リヴァイは肥大化したエレンの炎を目にし、焦りを隠せないでいた。そして、それにより出来たリヴァイの隙をエレンは見逃さなず、リヴァイのみぞおちに右ストレートを叩きこんだ。
リヴァイは、校舎に叩きつけられた。
-A棟屋上-
ピーーーッ!
機械音『リヴァイチームの雷戦戦闘フィールドへの入場を確認。サシャ・ブラウスを解放します。』
ガシャン
サシャ「モニターから見てましたよ。アルミンとトーマスの仇は取らせてもらいます。」
エルド「仇とは心外だな。あいつらならまだ生きているぞ。」
サシャ「そういうことを言っているんじゃありません!」ギリギリ
サシャは弓を引き絞る。
エルド「(こいつの矢は神経性の毒が塗られているんだったな。となると、攻撃をすべて避けてリングを回収しなければ...奴が矢を射ってきた瞬間を狙うか。)」
しかし、エルドの策は今回は的中とはいかなかった。
理由は、サシャの狙いは時間稼ぎであり、エルドが動くまで矢を射るつもりはなかったからである。
そして、膠着状態が始まった。
リヴァイ「この俺が...まがい物の零地点突破ごときに...あんなクズごときに...」
リヴァイ「(そうだ。怒れ。)」
リヴァイ「許さねぇぞ...」
リヴァイ「(怒りを力に変えろ。だが、冷静さは失うな。)」
リヴァイ「クズ野郎が...」
リヴァイ「(冷静に...怒り狂え!!!)」
リヴァイ「ぶっ殺す!!!」
ギュオオオオオ
ドンッ!!!
リヴァイの炎が急激に増幅した。
-
- 103 : 2014/09/09(火) 22:52:56 :
- リヴァイが焦った時とサラリーマンが大事な仕事の日に寝坊した時どっちが焦ってますか?
-
- 104 : 2014/09/09(火) 23:04:07 :
- ミカサ「何て男なの...ここにきてさらに炎を増幅させるなんて...」
ハンジ「あれは怒りさ。」
ヒストリア「怒り?」
ハンジ「ああ。普段は冷静に見えるリヴァイだけど、怒りこそが彼にとっての力の源であり、彼の野望を現実にする力さ。」
ハンジ「そして、その怒りに...私は憧れ、ついてきた。」
-A棟屋上-
膠着状態から約二分。エルドはこの状況を打破するための策を思案していた。
そして、結論に達した。
エルド「行くぞ!」
ダッ!
エルドがサシャへと迫る。その瞬間、サシャはエルドに矢を放つ。
この矢は陽動であり、サシャの狙いはこの攻撃にエルドが反応したところを狙い撃つつもりであった。
しかし、サシャの策は外れる。エルドはこの矢を床に穴をあけるという方法で回避したからだ。そして、再びエルドが姿を現したのは、サシャの目の前の床からであった。
サシャ「しまった!」
エルド「ふん!」
バキッ!
エルドのハンマーが、サシャの意識を奪った。
エルドは雷のリングを回収し、センサー部分にかざした。
ピーーーッ!
機械音『雷のリングを確認。ロックを解除します。』
ガシャン
オルオ「サンキューな。エルド。」
エルド「礼などいい。最後の一つのリングの回収に向かうぞ。」
オルオ「最後...あ、残ってるのは霧だけd」ガブッ!
オルオ「いでえぇぇぇ!!!」
-
- 105 : 2014/09/09(火) 23:04:57 :
- >>103
それは断トツでサラリーマンです。
-
- 106 : 2014/09/10(水) 00:32:06 :
- >>105
そうですか。くだらない質問に答えてくださってありがとうございます。SS書くの頑張ってください。
-
- 107 : 2014/09/10(水) 06:45:54 :
- エルドってスゲェ有能なんだな…
-
- 108 : 2014/09/10(水) 07:03:15 :
- >>105つまり課題をやるの忘れてつぎは絶対持ってこいと言われてそれも忘れて次忘れたら退学と言われ学校に着いてから課題忘れたと気づいた時の学生ぐらいの焦りだったんだな。
-
- 109 : 2014/09/10(水) 22:53:18 :
- -グラウンド-
リヴァイ「消えろ...双紅蓮飛炎斬!」
ボオウッ!
リヴァイがこの技を放つと、エレンは零地点突破・改の構えを取った。しかし、炎の刃がエレンに命中する直前、エレンは零地点突破・改を止め、炎の刃を回避した。
ヒストリア「避けた!?」
ミカサ「あれほどの炎を受けてしまったら、エレンの方がパンクしてしまう。」
ベルトルト「そんなことが...」
ハンジ「いいぞ!その調子だ!」
リヴァイ「消えろ!」ドオウッ!
リヴァイは炎を逆噴射させ、エレンに襲い掛かる。その時、エレンは一瞬、目を閉じた。
キュクロ「エレン...なにを...」
リヴァイ「うおおおお!」
リヴァイが二本の剣で同時に斬りかかる。驚くべきことに、エレンにそれを避けようという意志は見られない。
ライナー「受けて立つ気なのか!?」
ハンジ「終わりだ!」
リヴァイの剣が、エレンに近づく。エレンはそれを、グローブで掴もうとしていた。
この時点で、エレンのこの行動の真意をつかんでいるものはだれ一人としていなかった。
そして、リヴァイの剣が、エレンのグローブに触れた瞬間...
巨大な爆発が、二人を包み込んだ。
-
- 110 : 2014/09/10(水) 23:11:01 :
- -中庭-
アニ「すごい爆発だねぇ。」
グンタ「兵長...」
機械音『リヴァイチームの霧戦フィールドへの入場を確認。アニ・レオンハートを解放します。』
ガシャン
アニ「...誰かと思えば、老け顔のあんたかい。」
オルオ「ああ!?誰が老け顔だ!」
アニ「言っとくけど、あんたごときじゃ私に勝てないよ。」
オルオ「好き放題言いやが」バキッ!
鈍い音と共に、オルオはその場に倒れこむ。
アニ「あんたが話してた私は幻覚よ。こんなちんけな幻覚にかかるようじゃ、どうやったって私には勝てないね。」
ゴオオオオオオ
グラウンドでは、爆発によって生じた土煙が辺り一面を覆っていた。
キュクロ「ケムリでなにも...」
ヒストリア「見て!誰かいるわ!」
煙の中から現れた者。それはリヴァイであった。
ベルトルト「そんな!」
ハンジ「当然の結果だよ。」
ミカサ「そう慌てないで、彼の手を見て。」
ライナー「手...?」
煙が晴れ、リヴァイの手元が露わになる。それを見て、ミカサを除いた観覧席の全員が驚愕した。なぜなら、リヴァイの両手が彼が持っていた剣ごと氷漬けにされていたからである。
-
- 111 : 2014/09/10(水) 23:27:11 :
- 零地点突破したか…
-
- 112 : 2014/09/11(木) 02:29:48 :
- オルオわろた
-
- 113 : 2014/09/11(木) 22:04:25 :
- ヒストリア「凍ってる!?」
ハンジ「この現象...まさか...あの時と...」
エレン「これは...」シュゥゥゥ
エレンのグローブからは、冷気が流れ出していた。
ミカサ「これが初代が編み出した零地点突破よ。」
キュクロ「え!?」
ミカサ「死ぬ気の逆とは、死ぬ気の炎の逆の状態ともいえる。」
ライナー「炎の逆。つまり冷気か!」
ベルトルト「しかも、ただの冷気じゃない。リヴァイの炎ごと凍らせている。」
ミカサ「当然よ。この技は、死ぬ気の炎を封じるためにあるのだから。」
ヒストリア「その言い方...本当は前世の記憶とやらで、初代が使った零地点突破の正体を知ってたんでしょ。」
ミカサ「さぁ...」
リヴァイ「馬鹿な...こんなことが...」
-中庭-
アニ「全く、呆気ないね。」
グンタ「本当だ。実に呆気ない。アニ・レオンハート。」
アニ「!?」
ピーーーッ!
機械音『霧のリングを確認。ロックを解除します。』
ガシャン
アニ「な、どうして!?」
オルオ「簡単な話だ。」
アニ「あんた、なんで...」
オルオ「さっきお前が話していた俺は幻覚だったってことだ。」
グンタ「牢屋の中からの戦闘の援護は禁止事項になかったからな。」
アニ「くっ...!」
オルオ「行くぞグンタ。兵長の所へ...」
グンタ「ああ。」
テクテクテク
-
- 114 : 2014/09/11(木) 22:25:41 :
- -グラウンド-
リヴァイ「ありえねぇ...お前みたいなクズ野郎がイェーガーの奥義を使えるとは...」
エレン「...さっきまでのお前の言動、零地点突破への執拗な批判。お前、以前にも零地点突破を受けたことがあるな。」
リヴァイ「てめぇ...」
エレン「図星か。リヴァイ、もうお前のその剣にも拳にも、再び炎が灯されることはない。お前の負けだ。」
リヴァイ「...何言ってやがる。こんなんで勝った気でいんのか?」グワッ
バキィッ!
リヴァイは両手を膝に叩きつけ、氷を割ろうとする。結果、氷に僅かだが割れ目が入り、炎が漏れ出し始めた。
リヴァイ「こんなもので!!」
エレン「無駄だリヴァイ。これ以上やるのなら...先代と同じように、お前の全身を氷漬けにするぞ。」
ヒストリア「先代!?」
キュクロ「リヴァイがウけたゼロチテントッパは、センダイからのものなのか!?」
リヴァイ「黙れ!俺はイェーガーファミリーボスの正当後継者であり、先代の実子であるリヴァイだ!てめぇごときに、俺は屈しない!勝つのは...俺だ!!!」
ダッ
リヴァイはエレンの元へと走り出す。
リヴァイ「次期イェーガーファミリーボスは、この俺だ!!!」
エレンはこの言葉を聞いた後、リヴァイに急接近し、懐に入り込む。そして、リヴァイの腹に右拳を叩きこんだ。
体力が底をつきかけていたリヴァイは、この一撃を受け、その場にうずくまった。
リヴァイ「ぐぅ...」
エレン「いくぞ。」
シュゥゥゥ
エレンがグローブをリヴァイの身体に近づける。
エレン「零地点突破・初代(ファースト)エディション。」
-
- 115 : 2014/09/11(木) 23:06:31 :
- リボーンの絵柄で進撃キャラを想像すればいいですか?
-
- 116 : 2014/09/12(金) 21:18:18 :
- >>115
リボーンと違うシーンもだいぶありますが、それでもオーケーです。
-
- 117 : 2014/09/12(金) 21:41:47 :
- ビキビキビキ
エレンのグローブが触れた部分が凍り付いていく。
リヴァイ「ぐああああ!」
最初に凍り付いた部分を中心に、零地点突破の氷がリヴァイの全身へと広がっていく。
エレン「なぜだ...なんでお前は...」
リヴァイ「うるせぇ!あのハゲと同じことをほざくな!」
エレン「先代と...!!!」
ビキイ!
リヴァイの全身が氷に覆われた。
エレンは、リヴァイから奪い取っていた大空のハーフイェーガーリングを自分が持っているものと合わせ、大空のイェーガーリングを完成させた。
エレン「もう、これが溶けることはない。」
キュクロ「そんなコトが!?」
ミカサ「あの氷は死ぬ気の炎とは逆の性質を持った、負の超圧縮エネルギーよ。」
ヒストリア「じゃあ、この勝負...」
ミカサ「ええ。エレンの勝ちよ。」
キュクロ「や...やった!」
ライナー「リヴァイは冷凍仮死状態ということか?」
ミカサ「ええ。おそらく...”揺りかご”の後、八年間眠っていたのと同様だろう。」
キュクロ「!」
ヒストリア「これで話が繋がったわ。詳しくは、ハンジ・ゾエ。あなたに教えてもらいましょうか。」
ハンジ「お前らの予想通りさ。先代によってリヴァイは凍らされた...それだけだ...」
ハンジ「(それ以上は、私たちが墓まで持っていく。)」
・
・
・
-八年前-
イェーガーファミリー構成員「ク...クーデターだ!」
グリシャ「先代は!?先代はどこだ!?」
八年前、私たちが起こしたクーデター、”揺りかご”。その戦いもいよいよ佳境に入り、リヴァイは最深部で先代、エルヴィン・スミスと戦っていた。
私やミケも同行してたけど、先代の力の前敗れ、戦線離脱し、物陰からその戦いを見ているしかなかった。そして、二人の戦いにも決着がつこうとしている、それを聞いたのはその時だった...
-
- 118 : 2014/09/12(金) 21:47:09 :
- ハゲって・・・、
エルヴィンはハゲじゃありませんよね?
単なるリヴァイの悪口ですよね・・・?
-
- 119 : 2014/09/12(金) 21:54:37 :
- リヴァイ「まさかお前がここまでできるとはな...」
エルヴィン「グリシャはお前を殺すなと言ってくれた。だが、これだけの犠牲を出した以上、ボスとしてお前を生かしていくわけにはいかない。せめて...私の手で...」
リヴァイ「やっと本性が出たな。これでお前の念願がかなうってわけだ。」
エルヴィン「なぜだ...なぜお前は...」
リヴァイ「それはお前が一番よく知っているはずだ!なんせ 分かったら消えろ!!!」
エルヴィン「...皆、すまない。やはり私には...」ボッボッボッボッボッ
カッ!
ビキビキビキ
リヴァイ「何だこの技は!?ぐああああ!」
あの秘密は誰にも...くそ、私はまたリヴァイを救えなかった。私は何て無力なんだ。
・
・
・
ハンジ「私をここから出してくれ!リヴァイの元に...」
チェルベッロA「駄目だ。既定の勝敗条件を満たしていないからな。」
ハンジ「なんだと...いいから出せ!」
ヒストリア「落ち着きなさい。ハンジ!」
エレン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ...リヴァイ...」
エレン「う...」ガク
リヴァイとの戦いで死力を尽くしたエレンは、その場にしゃがみ込んだ。
???「もう戦う力は残っていないようだな。」
エレン「!!!」
グラウンドの隅にいたのは、エルド、オルオ、グンタの三人だった。
グンタ「例え兵長が敗れようとも、勝つのは俺達だ。」
-
- 120 : 2014/09/12(金) 21:55:38 :
- >>118
この作品最大の謎(?)です。
-
- 121 : 2014/09/12(金) 23:20:42 :
- このあと謎の2組が出てくるんですよね。
-
- 122 : 2014/09/13(土) 04:29:25 :
- >>118
戦ってる時にずれちゃったんじゃない?
-
- 123 : 2014/09/13(土) 11:00:10 :
- もしかしてストレスとかで少しハゲてるトコがあるとか?
-
- 124 : 2014/09/13(土) 20:59:33 :
- >>121
そうなります。
-
- 125 : 2014/09/13(土) 21:14:49 :
- エレン「無駄だ...リヴァイは、眠りについた。」
オルオ「それはどうかな。」
エルド「むしろ、兵長が次期イェーガーの後継者になるための儀式の準備が整ったといえる。」
エレン「...?」
エルド「兵長は再び復活する。」
エルドがポケットからある物を取り出した。そのある物は...
ヒストリア「守護者のリング!?」
ライナー「全部あるだと!」
ハンジ「よっし!」
エルド「なぜリングを半分ずつ保管するのか。そして、正当後継者にしか授与されないのかわかるか?それはリング自身にも秘められた力があるからだ。」
エレン「秘められた...力?」
オルオ「それは、死ぬ気の炎を発する力だ。」
エレン「死ぬ気の炎を!?」
グンタ「マフィア間でも、そういった特殊なリングを持つファミリーの一部の者のみが知り、その他の者には秘匿にし続けられていることだ。知らぬのも無理はない。」
エルド「そして、兵長にかけられた先代の零地点突破が溶かされた床には、七つの小さな焦げ跡が残されていた。つまり、リングから発せられる死ぬ気の炎で零地点突破の氷を解かすことができるということだ。」
エレン「!!」
エルド「では、始めよう。」
コォォォォ
六つのリングが光りだす。そして...
ボウッ!
六つのリングから六色の炎が灯された。
-
- 126 : 2014/09/13(土) 21:18:43 :
- こういうssはこの辺りのいいへんで放置されるからやだなぁ。ケド放置はしないよね!?この作者は!?
-
- 127 : 2014/09/13(土) 21:57:57 :
- ジュゥゥゥ
リングから発せられる死ぬ気の炎が、零地点突破の氷を溶かしていく。
エレン「くそ...」
エルド「これだけではない。七つの完全なるイェーガーリングが継承されしとき、リングは大いなる力をイェーガーの血をひくものに授けるといわれる。」
エレン「イェーガーの血に?」
ドゴッ!
エレン「ぐあ!」
オルオの蹴りがエレンを襲った。その一撃を受け、エレンはその場にうずくまってしまう。その時、エレンは手に持っていた大空のリングを落としてしまった。
オルオ「返してもらうぜ。これはリヴァイ兵長のためのリングだからな。」
グンタ「これで、リングが揃ったな。」
エルド「こちらも終わったぞ。」
エルドの言葉通り、リヴァイは零地点突破の氷から解放されていた。
リヴァイ「...リングを...寄こせ...」
オルオ「もちろんです。」
エレン「ま...待て...」
カチ カチ
エルドが守護者のリングを鎖にはめていく。
カチ カチ カチ カチ
オルオ「後は、大空のリングを兵長の指にはめれば...」
スウッ
エレン「...く!」
グンタ「受け継がれしイェーガーの至宝よ。若きイェーガーに大いなる力を!」
カアアアア!
大空を含めた全てのリングが一斉に光りだす。
リヴァイ「こ...これは...」
先ほどまで倒れていたリヴァイが起き上がる。それと共に、リングから発せられる光は強くなっていく。
リヴァイ「力だ!力がとめどなくあふれてくる!これがイェーガーの後継者の証!ついに...遂にかなった!これで俺は100代目に...!!」ドクン
ガパッ!
突然、リヴァイが全身から血を噴き出して倒れた。
-
- 128 : 2014/09/13(土) 21:58:32 :
- >>126
授業中考えていた続編を書かずして終われません。
-
- 129 : 2014/09/13(土) 22:16:11 :
- リヴァイ「がはあ!」ドサッ
オルオ「兵長!」
エレン「リングが...リングが、リヴァイの血を拒んだんだ。」
リヴァイ「...」
エレン「(先代は、これを俺に伝えようとしていたのか...)」
エルド「お前、何か知っているのか!?」
リヴァイ「ぐふっ!さぞかし...いい気味だろうな...その通りだ...俺とあのハゲは、血なんて繋がっちゃいねぇ...」
エレン「...」
リヴァイ「同情すんな...クズが...」
ハンジ「私には分かる。」
ピッ
チェルベッロA「観覧席の声がフィールド内に届くようにした。では、続けてくれ。」
ハンジ「どうも...リヴァイ、私には分かる。君が裏切られた悔しさと恨みが。」
リヴァイ「...ハンジか。お前に...俺の何が分かる...知ったような口を利くんじゃねぇ...」
ハンジ「いや分かる!」
リヴァイ「なら言ってみろ!お前は俺の何を知っている!?言えねぇのか!」
ハンジ「...君は、スラム街で生まれ、生まれながらに炎を宿していた。そして、君の母親はその炎を見て、君が自分と先代エルヴィンとの間に生まれた子供だという妄想に取りつかれたんだ。」
・
・
・
君の母親は、何も知らないリヴァイを先代と面会させた。
リヴァイの母「この子があなたの息子のリヴァイです...」
エルヴィン「...確かに、これはイェーガーの死ぬ気の炎だ。間違えなく、お前は私の息子だ。」
君は先代の言葉を信じて疑わなかった。
引き取られると君は、先代の息子として、ふてぶてしくでかくなっていった。君は、威厳・実力ともに、先代の息子として、後継者として、文句のない男に成長した。でも...ある時知ってしまったんだ。
-
- 130 : 2014/09/13(土) 23:54:04 :
- 全部母さんのせい……
-
- 131 : 2014/09/14(日) 13:36:57 :
- 君の母親は、先代とは何の繋がりもなく、君は養子として引き取られていたということを。そして、自分はイェーガーとは何の血のつながりもないことを...
しかも、イェーガーの血なくしては、後継者として認められぬ掟もあった。
リヴァイ「この俺が...クズどもより劣るだと!あの...ハゲが...奴は俺を後継者にするつもりなんてなかったんだ!俺を裏切りやがったんだ!」
私とミケが君を見たのもその頃だ。一目で敵わないと思ったよ。そして、その怒りについていくと決めた。ミケもまた同じことを思ったらしい。
それから半年...
リヴァイ「エルヴィンを引き摺り下ろし、イェーガーファミリーを手に入れる。」
・
・
・
ミカサ「そして”揺りかご”につながるのね。」
ハンジ「これが私が知るすべてだ。”揺りかご”の後、ミケと共に調べた。」
リヴァイ「くだらねぇことを...」
エレン「先代が...裏切られてもお前を殺さなかったのは...最後までお前を、受け入れようとしてたからじゃないのか...?」
エレン「先代は、血も掟も関係なく、誰よりお前を認めていたはずだ。先代は、お前を本当の子供のように...」
リヴァイ「...せぇ。」
エレン「...」
リヴァイ「うるせぇんだよ!気色の悪い無償の愛が、何の役に立つ!?俺がほしいのはボスの座だけだ!」
オルオ「兵長...」
リヴァイ「ぐ...ぐあっ!」ゴパッ
リヴァイは血反吐を吐いた。その苦痛に耐えかねたリヴァイはリングを外した。
チェルベッロB「リヴァイ兵長!あなたにリングが適正か、協議する必要があります!」
リヴァイ「だまれ!敵わねぇなら道ずれにしてやるまで...皆殺しだ!」
エレン「!?」
リヴァイ「まずはエレン...お前からだ!」
チェルベッロB「いけません!戦闘を中止に」
ズバッ!
グンタ「悪いが黙っていてもらおう。」
チェルベッロA「貴様!よくもハンナを!」
-
- 132 : 2014/09/14(日) 13:53:01 :
- ミカサ「チェルベッロ!もうわかったでしょ!?彼らはルールを守る気なんてない。だから、私たちをここから出して!」
チェルベッロA「わかった。調査兵団側を失格とし、観覧席の赤外線を解除する。」
ピッ
チェルベッロA「解除できない!?」
エルド「悪いが予め細工をさせてもらった。」
キュクロ「バカな!?そんなヒマ...あ...ハンジか!」
オルオ「さすがですよ。ハンジさん。」
ミカサ「ハンジ...貴様!」
エルド「そうハンジさんを責めるな。貴様らが加勢に来たところで、結果は変わりはしない。」
ヒストリア「どういうこと!?」
グンタ「もうすぐ調査兵団全団員がここに到着する。」
ミカサ「!!」
オルオ「もうお前らは終わりなんだよ!」
ミカサ「くそ...」
ハンジ「...」
リヴァイ「エレン。お前だけは、俺が直接この手で殺してやる。」コォォォ
リヴァイの右手が光りだす。リヴァイの体力はほぼ0に等しく、炎の威力も普段の五分の一にも満たないが、それでも力を使い果たしたエレンにとどめを刺すには十分だった。
リヴァイ「死ね!」
ガッ!
リヴァイ「ぐあっ!」
何者かの蹴りを食らったリヴァイは、天を仰ぐように倒れた。
エレン「ミカサ...」
グンタ「バカな!?何故観覧席から出られた!?」
ハンジ「私が赤外線センサーを解除したんだよ。」
オルオ「えぇ!?」
リヴァイ「ハン...ジ...何の...つもりだ...」
ハンジ「リヴァイ。もう、止めにしよう。」
-
- 133 : 2014/09/14(日) 15:07:10 :
- ハンジさあああん!!
-
- 134 : 2014/09/14(日) 16:33:19 :
- リヴァイ「止めにしよう...だと...」
ハンジ「ああ。だって考えてもみてよ。ここで彼らを殺したって、ボスになれるわけじゃない。だから、潔く引くべきだ。それに...私が惹かれたのは、そんな怒りじゃない!」
リヴァイ「...?」
ハンジ「私が惹かれたのは、どんなに苦境でも目的を達成しようという執念が混じった怒りだ。今みたいに、どうしようもなくて八つ当たりをしようとしている怒りじゃない。」
リヴァイ「うる...せぇんだよ。お前...何様のつもりだ?俺は...調査兵団の...全団員を使ってでも...こいつらを...皆殺しにする。」
ハンジ「増援は来ないよ。私が帰って良いって連絡しちゃったから。」
リヴァイ「お前...そんな...ことまで!」
エルド「兵長、増援などなくとも、われら三人がいれば残党の処理など容易です。」
リヴァイ「そうか...ならば...殺れ。最悪でも...エレン...だけは...処分しろ。」
エレン「な!?」
ハンジ「リヴァイ!」
エルド「お任せを!」
ミカサ「できると思っているの?」
ミカサがエレンの前に立ちはだかる。
オルオ「ミカサ・アッカーマンか。確かにお前は強い。だが...」
バッ
三人が一斉に襲い掛かる。
オルオ「三対一ならこちらに分がある!」
エレン「ミカサ!」
ミカサ「...」シュッ
ミカサが三人の前から姿を消す。次の瞬間...
バキッ!
グンタ「がっ!」
オルオ「グンタ!」
ドゴッ!
オルオ「ぐあっ!」
エルド「ば...馬鹿な!?」
ガッ!
ドサッ
ミカサ「あなたたちの推測は、的外れだったようだ。」
エレン「(調査兵団の幹部三人を一瞬で...強すぎる...)」
-
- 135 : 2014/09/14(日) 16:50:50 :
- リヴァイ「...役立たずの...クズどもが...」
ハンジ「...リングの秘密を知っていたら、リヴァイは、ボスの座を諦めていたと思う?」
ヒストリア「どうかしら?」
ハンジ「諦めるわけがない。より怒りをもやし、掟ごとぶち壊していたはずだ。そのはずだ...このことさえ知っていれば...別の手を打てたはずなんだ...」
ヒストリア「...そうね。」
チェルベッロA「リヴァイ兵長。あなたを失格とし、イェーガーリングを没収します。」
リヴァイ「チェル...ベッロ...お前たちの...望み通りだ...予言が当たって...満足か...?」
チェルベッロA「予言ではありません。すべては決まっていたこと。あなたは役割を終えたんです。」
リヴァイ「...ちっ......」
リヴァイはゆっくりと目を閉じた。
チェルベッロA「それでは、リング争奪戦を終了し、全ての結果を発表する。リヴァイ兵長の失格により、大空戦の勝者はエレン・イェーガーだ。よって...」
チェルベッロA「イェーガーファミリーの次期後継者となるのは、エレン・イェーガーと、その守護者六名とする。」
ミカサ「...よくやったわ。エレン。これで家に帰れるわ。」
エレン「ああ...そうだ...な......」フッ
ドサ
エレンは、まるで死んだかのように眠りについた。
その後、守護者の皆がエレンのもとに駆け付ける。あまりに穏やかな眠りに、本当に死んでいるのではと心配するものも出たが、生きているとわかると、皆は安堵し、笑顔を見せた。
そして、皆は、それぞれの家へと帰って行った。エレンは、ミカサが担いで行った。
そして...午前七時。
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- 136 : 2014/09/14(日) 17:23:38 :
- もう終わりに近づいてる…やだなぁ。まだまだ続いて欲しい。貴方がたのオリジナルストーリーを作ってください!できればでいいので…期待してます
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- 137 : 2014/09/14(日) 18:50:46 :
- チェルベッロが急に原作っぽくなっててワロタ
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- 139 : 2014/09/14(日) 20:45:43 :
- やったね!このss大好き!期待してるよ!♪♪♪
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- 140 : 2014/09/14(日) 20:55:59 :
- ミカサ「エレン、起きて。学校へ行く時間だ。」
エレン「...」zzz
ミカサ「エレン!」
エレン「ん...おはよ、ミカサ。」
ミカサ「おはよう。学校へ行く時間よ。」
エレン「行ってきまーす。」
ミカサ「行ってきます。」
カルラ「いってらっしゃい。」
テクテクテク
エレン「ほんとに終わったんだな...あの戦い、夢じゃないよな。」
ミカサ「もちろんよ。そうだ。エレンに渡しておくべきものがある。」
エレン「箱...この箱、まさか!?」
ミカサ「察しがいいのね。」
パカッ
エレン「イ...イェーガーリング!?」
ミカサ「ええ。ほかの守護者には、昨晩既に渡してある。肌身離さず持っていなさい。」
エレン「いやだよ!マフィアのボスになる気は、今だってさらさらないからな!」
ミカサ「リヴァイには俺が先代の跡を継ぐって言ったじゃない。」
エレン「あれは継がせないって言っただけだろ!それに、そのリング燃えるじゃん。こえーよ。」
ミカサ「燃えるからこそよ。そのリングが発する死ぬ気の炎は強力な武器になる。」
エレン「武器に?」
ミカサ「その話はあとでしよう。それより、あなたにはもっと気になることがあるんじゃない?」
エレン「え...あ、そうだ。先代の容体は!?」
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- 141 : 2014/09/14(日) 20:56:20 :
- >>139
ありがとうございます。
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- 142 : 2014/09/14(日) 21:32:13 :
- ミカサ「回復した。もう心配ない。」
エレン「よかった。」ホッ
ミカサ「...先代に、リヴァイをなぜ引き取ったのか聞いたわ。」
エレン「なんでそんなこと...」
ミカサ「リヴァイを引き取ったことがそもそもの発端だからよ。そしたら、先代は自分と重なったからと言っていた。」
エレン「自分と重なった?」
ミカサ「エレンは先代のフルネームは知ってる?」
エレン「え...確か、名前はエルヴィンだから、エルヴィン・イェーガーか?」
ミカサ「そう思うでしょ。でも違う。エルヴィンの本名はエルヴィン・スミスよ。」
エレン「ええ!?イェーガーじゃないのか!?じゃあ、先代もイェーガーの血を引いてなくて...あれ、掟じゃそれはあり得ないはず。」
ミカサ「先代はイェーガーの血を引いているわ。」
エレン「じゃあ、何で苗字が違うんだ?」
ミカサ「先代は、イェーガー98代目の妾の子なの。」
エレン「妾の子!?」
ミカサ「ええ。それはつまり、誰にも望まれずに生まれてきたことを意味する。そして、先代は、母とともにイェーガーファミリーとの、先代の父である98代目との関係をすべて断たれた。そのため、先代は母方の姓であるスミスを名乗ることになったのよ。しかし、98代目と彼の正妻との子が病、抗争、暗殺などによって全て殺されてしまった事で、日本で暮らしているエレンの家を除いた唯一の血縁者である先代が、99代目に就任することになったの。」
エレン「そんなことが...」
ミカサ「先代が初めてリヴァイに会ったとき、思い出してしまったらしいわ。父親に、"お前は私の息子ではない。"と言われた時のことを...例え、本当の息子ではなくても、自分を父親だと思っている子供に、自分の息子ではないと言えば、どれだけその子が悲しむだろうか。それを想像してしまったために、先代はリヴァイを引き取ったらしい。」
エレン「...先代は、リヴァイを引き取ったことを後悔してたのか?」
ミカサ「全くしてなかった。」
エレン「はは。それは良かった。リヴァイにあんなこと言っといて、先代が本当はリヴァイを愛してなかったなんてことがあったら、リヴァイに謝らなきゃいけなくなる。」
ミカサ「そうね...」
エレン「あ、学校。着いたな。」
ミカサ「ええ。今日からまた、普通の日々が始まる。」
エレン「普通じゃねぇよ。仲間と一緒に、平和な日々を過ごせる。それで十分、俺にとっては特別だ。」
ミカサ「...そうね。」ニコッ
エレン達は、学校へと入っていった。
エレン達に、再び平凡で、特別な日常が帰ってきたのだった。
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- 143 : 2014/09/14(日) 21:35:38 :
- まじでなんか終わりそう…
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- 144 : 2014/09/14(日) 23:05:42 :
- -東京、とある建物-
一人の男が、廊下を歩いていた。すると、顔のよく似た二人の少女が後ろから追いかけてきた。
???「フレイ見っけ。」
フレイ「...イズンとイズーナか。お前ら、今日はちゃんと時間通りに来たんだな。」
イズン「当たり前でしょ。」
イズーナ「オーディンに招集をかけられたんだから。」
フレイ「24回中18回。」
イズン「?」
フレイ「お前たちが招集時間に遅刻した回数だ。」
イズーナ「うそー!そんなにしてない!」
フレイ「嘘じゃない。事実だ。」
????「あら、フレイにイズン、イズーナ。久しぶり。」
二人に声をかけたのは、容姿端麗な女性だった。
イズン「フレイヤ!久しぶり!」
フレイヤ「それにしても、二人が時間通りに来るなんて、珍しいこともあるのね。」
イズーナ「フレイヤまでそういうこと言うの~。」
???「あれ、だいぶそろってんな。」
そう言ったのは、12歳ぐらいの少年だった。
フレイ「トールは偉いな。イズイズより年下なのに、毎回ちゃんと時間通りに来る。」
トール「えへへ。まーね。」
イズン「フレイ!イズイズって略すな!」
フレイ「二人の名前を言うと面倒だからいいだろ。そんなことは置いといて、他の奴らは来ているのか?」
フレイヤ「霧のユミルはちゃんと来ているわ。ロキは...たぶん来ないわね。」
フレイ「あの男、招集を何だと思っているんだ。ましてや、今日の会議は我らタイタンファミリーの二千年来の計画の最終段階についての会議だというのに...」
フレイヤ「彼の愚痴を言うのは止めて、会議室へ行きましょう。オーディンが待ってる。」
フレイ「そうだな。」
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- 145 : 2014/09/14(日) 23:26:05 :
- ガチャッ
?????「...来たか。こうして集まってくれたこと、感謝する。」
イズン「待ちくたびれた?オーディン!」
オーディン「いや、待っている間、ユミルと談笑していたから暇ではなかったぞ。それにしても、君達二人が時間通りに来るなんて珍しい。」
イズーナ「もお、みんなして酷い!」
オーディン「それで、もう一人の遅刻魔は?いや、彼はサボり魔か。」
フレイ「例のごとく、欠席だ。」
オーディン「やはり奴は来んか。まあ良い。会議を始めよう。」
それは、エレン達の日常を崩すには十分すぎる力を持っていた。
彼らが、調査兵団との戦いに勝ち、やっとの思いで掴み取った日常、それがたった十日で崩れ去るとは、誰が思っただろうか。
オーディン「では、九日後、イェーガーリングを手に入れるため、フレイ、トール、イズン、イズーナにはシガンシナ町へ出発してくれ。その後の動きは君たちに任せよう。」
フレイ「了解だ。」
トール「人柱(ひとばしら)の回収は?」
オーディン「それはユミル、君に任せる。」
ユミル「...はいよ。」
オーディン「皆の者。必ずや、イェーガーリングと人柱を手中に収め、、我らが二千年来の悲願、世界の再構築を世界樹ユグドラシルの名のもとに執り行うのだ!」
オーディン「では、解散してくれ。諸君らの健闘を祈る。」
最終章、vsタイタンファミリー編へ続く...
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- 146 : 2014/09/14(日) 23:35:59 :
- 次回に期待
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- 147 : 2014/09/14(日) 23:41:08 :
- 続きはこちらからどうぞhttp://www.ssnote.net/archives/23643
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- 148 : 2020/10/06(火) 13:26:02 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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