ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

ハンジ「誕生日を祝い隊☆―えぴそぉどふぁいぶ―」ゾエ編

    • Good
    • 11

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/09/05(金) 00:33:06
    ハンジ「誕生日を祝い隊☆―えぴそぉどふぁいぶ―」ゾエ編

    9月5日は、調査兵団の奇行種代表、ハンジ・ゾエの誕生日だ!!

    よってえぴそぉどふぉぉぉ~に引き続き、俺たちで祝おうと思う!!

    えぴそぉどわん、アニ編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/12676

    えぴそぉどつ~、エレン編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/13331

    えぴそぉどすり~、ジャン編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/14184

    えぴそぉどふぉぉ~、コニー編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/15832

    ネタバレは基本単行本

    ではよろしく頼むぞ!?

    調査兵団第13代団長 エルヴィン・スミス
  2. 2 : : 2014/09/05(金) 00:33:29
    ―調査兵団本部 団長室―

    エルヴィン「やあ君たち、よく来てくれた。今日は折り入って話があってな」

    調査兵団団長、エルヴィン・スミスは、いつになく真剣な眼差しで、部屋にいる数人の部下達を見た

    リヴァイ「なんだエルヴィン。勿体ぶらずにさっさと言え」
    リヴァイがそう言うと、周りの兵士達が3歩ほど彼から距離をとる

    周りの若き兵士達にとってこの二人…エルヴィンとリヴァイは、まさに雲の上であり、畏怖すべき存在

    何かとばっちりでもこよう物なら、五体満足では済みそうにない

    顔には出さない様に努力しながらも、恐ろしい場所に足を踏み入れた感覚に、兵士達は身を震わせたのであった
  3. 3 : : 2014/09/05(金) 00:33:46
    エルヴィン「今日お前達を呼んだのは他でも無い。ハンジの誕生日の件だ」

    コニー「あっ!!誕生日を祝い隊っすか!?俺も祝ってもらったんだよな!!ハンジさんに、かあちゃんに逢わせてもらってさ…」

    コニーは、ハンジに誕生日プレゼントとして、ラガコ村にまだ生きている、巨人になった母との対面をさせてもらったのであった

    コニーは思い出したのか、涙ぐんだ

    ジャン「俺も、祝い隊に祝って貰ったな…。団長と兵長と、分隊長が家に来てな。かあちゃんびっくりしてたぜ…」

    ジャンも、祝い隊に祝ってもらっていた
    ジャンは照れたように鼻をかいた

    エレン「俺も、祝って貰ったなあ。ユトピア区の温泉旅館に皆で行ったんだよな。楽しかったぜ!!」
    エレンは目をきらきら輝かせた

    アニ「私も、祝って貰ったよ。エレンと食事をしたよね。ハンジさんに服を買ってもらってお洒落して…恥ずかしかったよ…」
    アニも、憲兵団から呼び寄せられていた

    彼女も祝い隊に誕生日を祝ってもらっていた
    今まで生きてきた中で、一番楽しい誕生日だと言える日を、祝い隊が作ってくれたのだった
  4. 6 : : 2014/09/05(金) 00:36:42
    エルヴィン「お前達は全員、祝い隊に誕生日を祝って貰ったメンバーだ。そこで、今回は祝い隊の一員であるハンジの誕生日を、皆で祝いたいと思う」

    コニー「やります!!俺、ハンジさんのためなら何でも!」

    ジャン「協力します、エルヴィン団長!」

    エレン「ハンジさんの誕生日かあ、楽しそうだ」

    アニ「サプライズにしたいね。いつも驚かされている方だから…」

    リヴァイ「ちっ…めんどくせえなあ…」
    リヴァイは舌打ちした

    エルヴィン「アニも言ってくれたが、今回はハンジには内緒で、サプライズにしたいと思う。お前たちにもいろいろ協力してもらって、ハンジを思いきり驚かそう。では、それが作戦指示書だ。皆目を通しておいてくれ」

    エルヴィンはにやりと、不敵な笑みを浮かべた
  5. 7 : : 2014/09/05(金) 00:37:06
    コニー「うわぁぁぁ、これは、本気っすか!?エルヴィン団長!」

    ジャン「まじ…か、よ!!」

    エレン「俺にこんなこと、出来ない…」

    アニ「わ、私の役割…荷が重すぎる…」

    エルヴィンの作戦指示書に目を通した104期は、一様に頭を抱えた

    リヴァイ「ふん…」
    リヴァイだけは、冷静に鼻をならしただけだった

    エルヴィン「では、諸君の健闘を期待している!!皆でハンジの誕生日を祝おう!!」

    104期「ハッ!!」

    リヴァイ「ちっ!!」

    かくして、エルヴィン団長による、ハンジ・ゾエサプライズ誕生日大作戦が、決行されたのであった
  6. 8 : : 2014/09/05(金) 00:37:26
    ハンジ「ふんふんふ~ん♪」
    ハンジ・ゾエはご機嫌だ

    今日は非番

    朝一番に商店街の古書の店に、開店と同時に行って、お目当ての本を手に入れたからだ

    鼻唄混じりに、兵舎の修練場脇の木陰に腰を下ろし、本のページをめくっていた

    ハンジ「いやあ、手に入るとはラッキーだ♪さすがは古書マスターの店なだけあるよ」

    ハンジは独り言を呟きながら本を読んでいた

    すると、本に影がさした

    視線を上に上げると、見知った顔があった
  7. 9 : : 2014/09/05(金) 00:37:59
    ハンジ「コニーじゃないか!!やあ、おはよう!!」
    ハンジはにっこりと笑顔を見せた

    コニー「お、おはようございます…ハンジさん」
    コニーは顔を真っ赤にしていた

    ハンジ「コニーどうしたの?顔がすっごく赤いんだけど…」

    ハンジがそう言った瞬間、コニーはハンジの肩をがしっとつかんだ

    ハンジ「コ、コニー!?」

    ハンジは突然の部下の行動に面食らった

    コニー「ハ、ハンジさんは、俺みたいなガキにもすっげえ優しくて、眼鏡が似合ってて…俺はそんなハンジさんが、好きですっ!!」

    ハンジ「ええええ!?コニー!?」

    コニー「返事は、この紙に書かれている場所で…待ってます!!じ、じゃあそゆことで!」
    コニーはそう捲し立てると、一目散に去って行った

    ハンジ「コニー!?ちょっと…ああ、行っちゃった…何だったんだろ…恋の告白?まさかね…でも…」

    ハンジは手に押し付けられた紙を握りながら、呟いた

    ハンジ「コニー、顔真っ赤で可愛かったな」
    ハンジは微笑みを浮かべた
  8. 10 : : 2014/09/05(金) 06:25:53
    ハンジ「ルンルンルンルン♪」
    突然のコニーの告白?に少しびっくりしたものの、相変わらずご機嫌のハンジ

    外の世界の事が書かれた本は殆どが、王政府によって処分される

    ハンジが運良く手にしたのは、そんな検閲を免れた希少価値の高い物だった

    それを手に、兵舎内の廊下をうろついていた

    ハンジ「喉が乾いちゃった、水水~」

    ハンジはスキップしながら、食堂へ向かっていた

    その時、後ろから肩をガシッと掴まれた
  9. 11 : : 2014/09/05(金) 06:54:40
    ハンジ「ふぇっ!?」
    ハンジが奇声をあげて振り向くと、見知った顔が、じっと自分を見ていた

    ジャン「ハンジさん…」
    ジャンは緊張した面持ちで、言葉を発した

    ハンジ「ジ、ジャンか…びっくりした。どうしたの?そんな顔して…」

    ハンジは真剣な眼差しで自分を見つめてくるジャンに、面食らいながらも、優しく言葉をかけた

    ジャン「ハンジさん…実は、俺…」

    ジャンは徐に、ハンジの肩をつかんで、ぐっと自分に引き寄せた

    ハンジ「ジ、ジャン!?」

    顔と顔が近づく
    ハンジは顔を真っ赤にした

    ジャン「ハンジさん、俺はあなたが好きです!」
    ジャンはハンジに熱い視線を向けて叫んだ

    顔は限界まで赤面していた
  10. 18 : : 2014/09/05(金) 09:13:39
    ジャンは限界まで顔を近づけて、ハンジの頬にそっとキスをした

    ジャン「…////こ、ここで返事を待っていますから…」

    ジャンはそう言って紙切れをハンジに渡すと、一目散に走り去って行った

    ハンジ「………えっと…ほっぺにキスされてしまった…どういうことだ…頭がついていかない…」
    ハンジは頬に手で触れながら、首を傾げた

    ハンジ「ジャン、顔真っ赤だったなあ…しかし、頬にキスされるなんて、何年ぶりだろ…しばらくご無沙汰だしなあ…////」
    ハンジは頬を緩めて呟いた


  11. 19 : : 2014/09/05(金) 09:19:37
    ハンジは火照った顔を冷やすべく、水で顔を洗っていた

    すると、背中をポン、と叩かれた

    ハンジ「…あ、エレンじゃないか」

    エレン「ハ、ハ、ハンジさん…ちょっと…運動場に来てください…」

    ハンジ「わ、ちょ、エレン!?」

    エレンは半ば強引にハンジの手を引き、兵舎の屋外運動場に連れ出した

    エレン「…ハンジさん俺…ハンジさんのためならなんでもやります…だって俺は、ハンジさんが…好きだから!!」

    エレンはそう言うと、手にがりっと歯をたてた

    次の瞬間、エレンの身体は15メートル級の巨人になった

    ハンジ「えええ、エレン!?!?」
    ハンジは目を丸くした
  12. 20 : : 2014/09/05(金) 09:25:15
    巨人になったエレンは、なにやら地面に文字を書いて、ごろんと横になった

    ハンジ「…ハンジさん、好きにして下さい…えええ!?」

    チラリとつぶらな瞳でこちらをみてくるエレンに、ハンジは顔を赤らめた

    ハンジはしばし躊躇った後、大きくガッツポーズをして、エレンの身体を触りまくったのであった


    やがて、巨人化を解いたエレンは、ハンジに一枚の紙を手渡した

    エレン「ハンジさん、満足できましたか…告白の返事は、その紙に書かれた場所で…待っています」

    ハンジ「え、エレン!ちょっと…」
    ハンジが呼び止める間もなく、エレンは走り去ってしまった

    ハンジ「コニーといい、ジャンといい、エレンといい…一体どんな状況なんだ、これは…」
    ハンジは首を傾げた
  13. 21 : : 2014/09/05(金) 14:46:10
    その頃、兵舎厨房にて…

    アニ「と、とりあえず…生地は焼けたみたい…後は飾り付けか…」
    アニは慣れないケーキ作りを、試行錯誤しながら取り掛かっていた

    大きなケーキを幾つか、焼き上げた
    調査兵団挙げての誕生会…人数分行き渡る様な、膨大な数のケーキだった

    リヴァイ「こっちにはチョコクリーム、こっちには生クリームで装飾していくぞ」

    リヴァイは自前の三角巾に、エプロンですっかり女将さん状態である

    アニ「はい、兵士長。よろしくお願いします。私は果物を切ります」

    リヴァイとアニは、ケーキ作り担当を任されていた

    リヴァイ「アニ、クリームとチョコの味みてくれ」

    リヴァイはアニにスプーンを差し出した

    アニ「兵士長…は、はい」
    アニはクリームとチョコを順に口に入れてもらう

    その瞬間、とろけんばかりに顔が緩んだ

    アニ「おいしいです…」

    リヴァイ「そうか、ならこのままやるぞ」

    アニ「はい、兵士長」

    アニとリヴァイは、初の共同作業に勤しむのだった
  14. 22 : : 2014/09/05(金) 16:25:52
    ハンジ「なぁんか変だなあ…エレン達の様子が明らかに可笑しい…で、この紙切れさ…意味不明なんだけど…」

    ハンジが手渡された紙切れには、中途半端な線のようなものが書いてあるだけだった

    ハンジ「場所って何処だよ…というか、皆で私をからかってるんだな…そんな手に乗りますかっての」
    ハンジは肩をすくめて、歩を進めていた

    そんな矢先…

    ハンジ「うわっ!?」
    ある部屋の前を通りかかった時、突然扉が開き、腕を取られて部屋に引きずり込まれた

    そのまま身体を扉に押さえつけられる
    何かで目を塞がれて、視界が真っ暗になった

    ハンジ「だ、誰だよ!!見えない!!」

    ハンジはじたばたと身体を動かすが、相手の体重で扉に身体を押し付けられて、身動きがとれない

    「誰だかわからんか?」

    ハンジ「…エルヴィン」

    エルヴィン「ご名答」

    視界が突然開けた
    ハンジの目を塞いでいたのは、エルヴィンの大きな手だったのだ

    ハンジ「な、何のまねだよこれは…」
    ハンジは目の前にあるエルヴィンの真剣そのものの顔に、たじろいだ

    エルヴィン「わからんか、どんな状況か」
    エルヴィンは不敵な笑みを浮かべた

    ハンジ「…じ、冗談だろ…?エルヴィンまで…」
    ハンジは顔を真っ赤に染めた
  15. 23 : : 2014/09/05(金) 16:32:56
    エルヴィン「ハンジ、お前は良く見ると結構、いやかなり美しいな」
    エルヴィンはそう言うと、ハンジの頬をさらりと撫でた

    その感触に、ハンジは身体をびくっと震わせる

    ハンジ「や、やめてくれよ、エルヴィン」

    エルヴィン「なかなかかわいらしい反応だな、ハンジ」

    エルヴィンはそう言うと、おもむろにハンジの耳に口を近づけた

    ハンジ「ちょ、ちょ…」

    エルヴィン「ハンジ、お前が好きだ。いつもまっすぐなお前がまぶしい」

    ハンジ「えええええ!!ちょ、ちょっと待って待って!!」
    エルヴィンの囁きと、近づいてくる唇に、ハンジは思わず目を閉じた
  16. 28 : : 2014/09/05(金) 19:21:11
    期待する。
  17. 32 : : 2014/09/05(金) 20:43:47
    エルヴィンはハンジの頬に唇で触れた

    エルヴィン「好きだよ、ハンジ。返事を待っている。ここに書かれている場所でな」

    エルヴィンはそう言うと、ハンジをぎゅっと抱き締めて、部屋から出ていった

    ハンジ「な、な、何なんだよ…一体…皆で私をからかってるとしか、思えない…」

    ハンジは顔を真っ赤にしながら、へなへなとその場に崩折れた
  18. 33 : : 2014/09/05(金) 20:48:23
    ハンジ「というかだね、この渡されたメモの意味が全くわからない…文字は書かれているけどさ…」

    ハンジは皆から渡された五枚のメモを並べて、首を傾げた

    ハンジ「返事って…何を返事すればいいんだよ…」

    ハンジは突然身に降りかかってきた出来事に、頭を抱えた

    ただ、皆が自分をからかってるんだというのだけは、何となくわかっていた

    ハンジ「騙されやしないんだからね…」
    ハンジは頬を膨らませた
  19. 34 : : 2014/09/05(金) 20:55:40
    「分隊長」

    ハンジが半分拗ねながら廊下を歩いていると、後ろから声がかかった

    振り向くと、いつも側にいる副官モブリットの姿があった

    ハンジ「ああ、君か」
    ハンジは不機嫌を隠しもせずにそう返事をした

    モブリット「…分隊長、何かあったんですか?」

    ハンジ「…何で?何でもないよ。本を読んでいただけだよ」
    ハンジは手に持っていた本を示してそう言った

    モブリット「あの、分隊長、少しだけお時間宜しいですか…?」
    モブリットがもじもじしながら、言葉を発した

    ハンジ「いいよ。何かな?」

    ハンジは顔を赤らめる副官に、怪訝そうな表情をみせた

  20. 35 : : 2014/09/05(金) 21:00:57
    モブリット「あの、分隊長…ずっと、考えていたんですが…」

    ハンジ「うん、何を?」

    モブリット「あ、あなたの事を…です」
    モブリットはそう言うと、顔を真っ赤に染めた

    ハンジ「………ふうん」
    ハンジは気の無い返事をした

    モブリット「あの、分隊長とは長い間一緒に仕事をさせて頂きました。最初こそあなたについていく事に疑問を感じていましたが…今では、その、あの…ですね」

    ハンジ「はっきり言いなよ」
    ハンジはピシャリと言った

    モブリット「お、俺は、あなたが好きです。付き合って頂けませんでしょうか。俺を部下としてではなく、一人の男として見ていただけませんでしょうか」

    モブリットは真摯な眼差しを、ハンジに向けた
  21. 36 : : 2014/09/05(金) 21:04:39
    ハンジ「………君までそうやって、からかうんだね、私を。君はそう言う冗談はやらない子だと思っていたよ。返事なんていらないだろ?じゃあね…」

    ハンジはそう言うと、茫然とする副官を残して、その場を後にした


    ハンジ「モブリットまで私をからかってさ…まあ、キスやらなんやらはされなかったけど…ほんと、人の心を弄ぶんじゃないよ…」

    ハンジは頬を膨らませながら、何気なく食堂へと足を運んだ
  22. 37 : : 2014/09/05(金) 21:09:29
    ハンジが食堂に足を踏み入れた瞬間…

    『ハンジ分隊長!!お誕生日おめでとうございます!!』

    たくさんの兵士達が、一斉にそう叫んだ

    ハンジ「ふぇっ!?な、何事!?」

    コニー「ハンジさんお誕生日おめでとうございます!!」

    ジャン「メモの意味、わかってくれたんですね!!」

    エレン「ハンジさんおめでとうございます!!」

    3人がハンジを誕生日席へとエスコートした

    ハンジ「メモの意味なんかわからないよ…っていうか、これはどんな状況…」
    ハンジは突然の事に、目を白黒させた
  23. 38 : : 2014/09/05(金) 21:15:25
    ジャン「メモを並べてみて下さいよ」

    ハンジのメモをジャンが並べる
    すると、ハートマークの中に、文字が浮かんできた

    ハンジ「ハンジ分隊長お誕生日おめでとうございます。調査兵団一同プラスアニ」

    リヴァイ「おいクソメガネ、お前のためにアニがわざわざ出張して、ケーキ焼いてくれたぞ」

    アニ「兵士長と一緒に作りました…」

    ハンジは目の前に並ぶ大きなケーキを、食い入るように見つめた

    ハンジ「何だよ…びっくりした…」
    ハンジは泣き笑いの様な表情をみせた

    こうして、調査兵団挙げての誕生会が幕をあけた
  24. 39 : : 2014/09/05(金) 21:17:42
    ハンジ「全く、エルヴィンも皆もなに考えてるんだよ…純な私の心を弄んでさ…告白なんかされちゃって、本気で悩みかけたさ…」

    エルヴィン「まあそう怒るな。確かに皆はお前を女として好き、ではないだろうが、ハンジ・ゾエという一人の人間として好きで、尊敬されているんだよ」

    エルヴィンはハンジの頭を優しく撫でてやった

    ハンジ「やっぱりエルヴィンの差し金かあ…」
    ハンジはため息をついた

    コニー「俺は、ハンジさんが好きっすよ!!」

    ハンジ「コニー、ありがとう」
    ハンジはコニーに慈愛のこもった眼差しを向けた
  25. 40 : : 2014/09/05(金) 21:23:04
    ハンジ「しかしさあ、モブリットまで仕込むなんて、ちょっとやりすぎだよ、エルヴィン。彼は真面目なんだからさあ」

    エルヴィン「ん?何の話だ?俺はモブリットには何も指示していないぞ。誕生会には呼んだはずだが…まだ来てないな」

    ハンジ「え…指示してないの…?本当に?」

    リヴァイ「告白を指示されたのは、コニーとジャンとエレンだけだ」

    エルヴィン「もしや、ハンジお前…」

    ハンジ「じゃあ、モブリットはまさか、本気だったのか…や、やばい!!ちょっと…出てくる!!」

    ハンジはそう言うと、食堂から転げるように外へ出た
  26. 41 : : 2014/09/05(金) 21:36:26
    ハンジはまっすぐモブリットの部屋へ向かった

    からかわれているとばかり思い込んでいて、冷たい態度をとってしまった事を、後悔しながら

    モブリットの部屋の扉をノックすると、力無い返事が聞こえてきた

    ハンジは副官の部屋に足を踏み入れた

    モブリットは窓際の椅子に座っていたのだが、ハンジの姿を確認するなり、弾かれたように立ち上がった

    モブリット「分隊長…先程はすみませんでした。急に、あんなことを言ってしまって…あなたは私の上司なのに、そう言う目で見ていると言ってしまって…」

    モブリットは項垂れた

    ハンジ「………いや、君は悪くないよ。私がね、勘違いをしていたんだ」

    ハンジはモブリットの顎に手をかけて、顔を上に向かせ、事の成り行きを説明した

    モブリット「…なるほど、皆にサプライズで告白されたんですね。良かったじゃないですか、分隊長。こんな事滅多にありませんよ」
    モブリットはそう言って、微笑んだ

    ハンジ「だから、君もからかってるんだなと思い込んでたんだ。ごめんね、モブリット」

    モブリット「いいえ、気を悪くされたのかと焦っていましたが…取り越し苦労でよかったです」
    モブリットの言葉に、ハンジは彼の頭を優しく撫でた
  27. 42 : : 2014/09/05(金) 21:38:47
    ハンジ「で、君の告白の返事、聞きたい?」

    ハンジは艶やかな目でモブリットを見た
    彼の顎に手をかけたまま…

    モブリットは顔を真っ赤にした

    モブリット「は、はい」

    ハンジ「……給料3ヶ月分、早くちょうだいね?」

    ハンジはそう言うと、モブリットに抱きついたのだった
  28. 43 : : 2014/09/05(金) 21:41:56
    エルヴィン「ハンジはうまくやったかな」

    ジャン「しっかし、モブリットさんもタイミングが悪すぎますよね…ぷぷ」

    リヴァイ「まあ、笑ってやるな…」

    エレン「兵長、顔がにやけてますよ!?」

    コニー「ハンジさんのサプライズ誕生会、喜んでもらえて良かったっすね!!」

    アニ「ああ、そうだね…」

    皆でケーキに舌鼓を打ちながら、ハンジの幸せを願うのだった
  29. 44 : : 2014/09/05(金) 21:44:08
    エルヴィン「誕生日を祝い隊」

    リヴァイ「任務完了」

    104期『サプライズ大成功!!』


    こうして9月5日のハンジの誕生日は、にぎやかに幕を閉じたのであった

    ―完―
  30. 45 : : 2014/09/05(金) 21:46:25
    執筆お疲れ様です!!
    ハンジさんの誕生日、素敵でした♪
    皆に告白されて照れているハンジさんが可愛くて可愛くて…ごほん
    任務成功してよかったです!
  31. 46 : : 2014/09/05(金) 21:48:52
    執筆お疲れ様です。
    ハンジさん、モブリットから素敵な“給料3ヵ月分”がもらえるといいですね。
    素敵なお話をありがとうございました。ハンジさんも、幸せな誕生日になりましたね。
  32. 47 : : 2014/09/05(金) 21:52:50
    ハンジさん可愛いです!!
    そして、師匠のモブリットとハンジさんは素敵です!!!コニーも大好きです(笑)
    ハンジさんの誕生日SS素敵でした!!
    素敵なお話をありがとうございます!!
  33. 48 : : 2014/09/05(金) 22:09:34
    執筆お疲れ様でした!

    そう、モブリットがなかなか出てこないなーと思ってたらまさかのサプライズw
    本当、タイミング悪い子……。

    兵長とアニのコンビもいいですね。クールな二人が仲良くケーキ作り…。和みます。

    みんなにお誕生日祝ってもらえて愛されてるなぁ、ハンジさん。
    最大のプレゼントは給料3ヶ月分ですね♪
  34. 49 : : 2014/09/05(金) 22:59:28
    >はんちゃん☆
    コメントありがとうございます!!
    ハンジさん照れて可愛かったですかねw
    たまにはこんなハンジさんもありかなあと♪
    ハンジさん御幸せに♪
  35. 50 : : 2014/09/05(金) 23:00:57
    >数珠繋ぎさん☆
    読んでいただき、ありがとうございます♪
    給料3ヶ月分の、本だったりしてねww
    ハンジさんを一緒に祝ってあげたいです♪コメントありがとうございました♪
  36. 51 : : 2014/09/05(金) 23:02:19
    ハンジの幸せを第一に思う皆が
    「ハンジさん!大好きです!」に表されていたようで素敵でした!
  37. 52 : : 2014/09/05(金) 23:02:23
    >EreAni師匠☆
    読んでいただき、ありがとうございます♪
    今回はコニーがいい味出してましたかね♪
    モブハンはいつものように…w
    コメントありがとうございました(*´ω`*)
  38. 53 : : 2014/09/05(金) 23:04:45
    >キミドリさん☆
    モブリットはまさにサプライズというかw
    タイミング悪すぎですよね w
    笑ってしまうw
    兵長とアニのコンビもなかなか絵になりそうで(*´ω`*)

    モブリット、給料3ヶ月分しっかり貯金しとかなきゃですね w
    読んでいただきありがとうございました(*´ω`*)
  39. 54 : : 2014/09/05(金) 23:05:55
    >ハンジもどきさん☆
    ハンジさんは愛されキャラですよね♪
    ちょっと暴走ぎみの…
    でも優秀な!!
    皆に愛されています!!(*´ω`*)
  40. 55 : : 2014/09/06(土) 08:19:42
    来月はエルヴィンか!

    どんなのになるのか楽しみ〜!

    乙です!
  41. 56 : : 2014/09/06(土) 08:20:42
    >アルミンLoveさん☆
    読んでいただきありがとうございます♪
    エルヴィンも盛大に祝ってあげたいです♪
  42. 57 : : 2014/09/06(土) 23:25:57


    ハンジさん告白されてる時の反応がすごく可愛い( ; ゜Д゜)ジャンやエレン達の告白の仕方が上手い…!私までドキドキしてしまった…。
    アニとリヴァイ兵長のケーキ作りも貴重…緊張してるアニが可愛かったです。
    (遅れましたがハンジさんお誕生日おめでとう!w)

    88さんも執筆お疲れ様でした。
    次作にも期待です(゜▽゜*)
  43. 58 : : 2014/09/06(土) 23:37:39
    >いちご大福さん☆
    ハンジさんは大人ですけど、すれていないというか…可愛い感じで☆
    エレン、イケメンだから、あの顔で言われたらかなり照れちゃうかもしれませんw
    アニとリヴァイは本来なら戦う相手ですが、立場変われば何となく気が合いそうです♪
    アニは真面目ですしね♪
    読んでいただき、ありがとうございました(*´ω`*)
  44. 59 : : 2014/09/07(日) 15:29:39
    コメントは2回目です!
    今回もとても素敵な作品ありがとうございました(人*´∀`)+゚:。*゚+
    お疲れ様です
  45. 60 : : 2014/09/10(水) 09:28:40
    >エレアニ ベルユミ リヴァハン 最強さん☆
    コメントありがとうございます♪
    また遊びにきて下さい♪(*´∀`)

▲一番上へ

このスレッドは書き込みが制限されています。
スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。

著者情報
fransowa

88&EreAni☆

@fransowa

この作品はシリーズ作品です

誕生日を祝い隊☆ シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場