このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
ハンジ「誕生日を祝い隊☆―えぴそぉどふぁいぶ―」ゾエ編
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- 1 : 2014/09/05(金) 00:33:06 :
- ハンジ「誕生日を祝い隊☆―えぴそぉどふぁいぶ―」ゾエ編
9月5日は、調査兵団の奇行種代表、ハンジ・ゾエの誕生日だ!!
よってえぴそぉどふぉぉぉ~に引き続き、俺たちで祝おうと思う!!
えぴそぉどわん、アニ編は以下だ
http://www.ssnote.net/archives/12676
えぴそぉどつ~、エレン編は以下だ
http://www.ssnote.net/archives/13331
えぴそぉどすり~、ジャン編は以下だ
http://www.ssnote.net/archives/14184
えぴそぉどふぉぉ~、コニー編は以下だ
http://www.ssnote.net/archives/15832
ネタバレは基本単行本
ではよろしく頼むぞ!?
調査兵団第13代団長 エルヴィン・スミス
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- 2 : 2014/09/05(金) 00:33:29 :
- ―調査兵団本部 団長室―
エルヴィン「やあ君たち、よく来てくれた。今日は折り入って話があってな」
調査兵団団長、エルヴィン・スミスは、いつになく真剣な眼差しで、部屋にいる数人の部下達を見た
リヴァイ「なんだエルヴィン。勿体ぶらずにさっさと言え」
リヴァイがそう言うと、周りの兵士達が3歩ほど彼から距離をとる
周りの若き兵士達にとってこの二人…エルヴィンとリヴァイは、まさに雲の上であり、畏怖すべき存在
何かとばっちりでもこよう物なら、五体満足では済みそうにない
顔には出さない様に努力しながらも、恐ろしい場所に足を踏み入れた感覚に、兵士達は身を震わせたのであった
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- 3 : 2014/09/05(金) 00:33:46 :
- エルヴィン「今日お前達を呼んだのは他でも無い。ハンジの誕生日の件だ」
コニー「あっ!!誕生日を祝い隊っすか!?俺も祝ってもらったんだよな!!ハンジさんに、かあちゃんに逢わせてもらってさ…」
コニーは、ハンジに誕生日プレゼントとして、ラガコ村にまだ生きている、巨人になった母との対面をさせてもらったのであった
コニーは思い出したのか、涙ぐんだ
ジャン「俺も、祝い隊に祝って貰ったな…。団長と兵長と、分隊長が家に来てな。かあちゃんびっくりしてたぜ…」
ジャンも、祝い隊に祝ってもらっていた
ジャンは照れたように鼻をかいた
エレン「俺も、祝って貰ったなあ。ユトピア区の温泉旅館に皆で行ったんだよな。楽しかったぜ!!」
エレンは目をきらきら輝かせた
アニ「私も、祝って貰ったよ。エレンと食事をしたよね。ハンジさんに服を買ってもらってお洒落して…恥ずかしかったよ…」
アニも、憲兵団から呼び寄せられていた
彼女も祝い隊に誕生日を祝ってもらっていた
今まで生きてきた中で、一番楽しい誕生日だと言える日を、祝い隊が作ってくれたのだった
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- 6 : 2014/09/05(金) 00:36:42 :
- エルヴィン「お前達は全員、祝い隊に誕生日を祝って貰ったメンバーだ。そこで、今回は祝い隊の一員であるハンジの誕生日を、皆で祝いたいと思う」
コニー「やります!!俺、ハンジさんのためなら何でも!」
ジャン「協力します、エルヴィン団長!」
エレン「ハンジさんの誕生日かあ、楽しそうだ」
アニ「サプライズにしたいね。いつも驚かされている方だから…」
リヴァイ「ちっ…めんどくせえなあ…」
リヴァイは舌打ちした
エルヴィン「アニも言ってくれたが、今回はハンジには内緒で、サプライズにしたいと思う。お前たちにもいろいろ協力してもらって、ハンジを思いきり驚かそう。では、それが作戦指示書だ。皆目を通しておいてくれ」
エルヴィンはにやりと、不敵な笑みを浮かべた
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- 7 : 2014/09/05(金) 00:37:06 :
- コニー「うわぁぁぁ、これは、本気っすか!?エルヴィン団長!」
ジャン「まじ…か、よ!!」
エレン「俺にこんなこと、出来ない…」
アニ「わ、私の役割…荷が重すぎる…」
エルヴィンの作戦指示書に目を通した104期は、一様に頭を抱えた
リヴァイ「ふん…」
リヴァイだけは、冷静に鼻をならしただけだった
エルヴィン「では、諸君の健闘を期待している!!皆でハンジの誕生日を祝おう!!」
104期「ハッ!!」
リヴァイ「ちっ!!」
かくして、エルヴィン団長による、ハンジ・ゾエサプライズ誕生日大作戦が、決行されたのであった
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- 8 : 2014/09/05(金) 00:37:26 :
- ハンジ「ふんふんふ~ん♪」
ハンジ・ゾエはご機嫌だ
今日は非番
朝一番に商店街の古書の店に、開店と同時に行って、お目当ての本を手に入れたからだ
鼻唄混じりに、兵舎の修練場脇の木陰に腰を下ろし、本のページをめくっていた
ハンジ「いやあ、手に入るとはラッキーだ♪さすがは古書マスターの店なだけあるよ」
ハンジは独り言を呟きながら本を読んでいた
すると、本に影がさした
視線を上に上げると、見知った顔があった
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- 9 : 2014/09/05(金) 00:37:59 :
- ハンジ「コニーじゃないか!!やあ、おはよう!!」
ハンジはにっこりと笑顔を見せた
コニー「お、おはようございます…ハンジさん」
コニーは顔を真っ赤にしていた
ハンジ「コニーどうしたの?顔がすっごく赤いんだけど…」
ハンジがそう言った瞬間、コニーはハンジの肩をがしっとつかんだ
ハンジ「コ、コニー!?」
ハンジは突然の部下の行動に面食らった
コニー「ハ、ハンジさんは、俺みたいなガキにもすっげえ優しくて、眼鏡が似合ってて…俺はそんなハンジさんが、好きですっ!!」
ハンジ「ええええ!?コニー!?」
コニー「返事は、この紙に書かれている場所で…待ってます!!じ、じゃあそゆことで!」
コニーはそう捲し立てると、一目散に去って行った
ハンジ「コニー!?ちょっと…ああ、行っちゃった…何だったんだろ…恋の告白?まさかね…でも…」
ハンジは手に押し付けられた紙を握りながら、呟いた
ハンジ「コニー、顔真っ赤で可愛かったな」
ハンジは微笑みを浮かべた
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- 10 : 2014/09/05(金) 06:25:53 :
- ハンジ「ルンルンルンルン♪」
突然のコニーの告白?に少しびっくりしたものの、相変わらずご機嫌のハンジ
外の世界の事が書かれた本は殆どが、王政府によって処分される
ハンジが運良く手にしたのは、そんな検閲を免れた希少価値の高い物だった
それを手に、兵舎内の廊下をうろついていた
ハンジ「喉が乾いちゃった、水水~」
ハンジはスキップしながら、食堂へ向かっていた
その時、後ろから肩をガシッと掴まれた
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- 11 : 2014/09/05(金) 06:54:40 :
- ハンジ「ふぇっ!?」
ハンジが奇声をあげて振り向くと、見知った顔が、じっと自分を見ていた
ジャン「ハンジさん…」
ジャンは緊張した面持ちで、言葉を発した
ハンジ「ジ、ジャンか…びっくりした。どうしたの?そんな顔して…」
ハンジは真剣な眼差しで自分を見つめてくるジャンに、面食らいながらも、優しく言葉をかけた
ジャン「ハンジさん…実は、俺…」
ジャンは徐に、ハンジの肩をつかんで、ぐっと自分に引き寄せた
ハンジ「ジ、ジャン!?」
顔と顔が近づく
ハンジは顔を真っ赤にした
ジャン「ハンジさん、俺はあなたが好きです!」
ジャンはハンジに熱い視線を向けて叫んだ
顔は限界まで赤面していた
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- 18 : 2014/09/05(金) 09:13:39 :
- ジャンは限界まで顔を近づけて、ハンジの頬にそっとキスをした
ジャン「…////こ、ここで返事を待っていますから…」
ジャンはそう言って紙切れをハンジに渡すと、一目散に走り去って行った
ハンジ「………えっと…ほっぺにキスされてしまった…どういうことだ…頭がついていかない…」
ハンジは頬に手で触れながら、首を傾げた
ハンジ「ジャン、顔真っ赤だったなあ…しかし、頬にキスされるなんて、何年ぶりだろ…しばらくご無沙汰だしなあ…////」
ハンジは頬を緩めて呟いた
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- 19 : 2014/09/05(金) 09:19:37 :
- ハンジは火照った顔を冷やすべく、水で顔を洗っていた
すると、背中をポン、と叩かれた
ハンジ「…あ、エレンじゃないか」
エレン「ハ、ハ、ハンジさん…ちょっと…運動場に来てください…」
ハンジ「わ、ちょ、エレン!?」
エレンは半ば強引にハンジの手を引き、兵舎の屋外運動場に連れ出した
エレン「…ハンジさん俺…ハンジさんのためならなんでもやります…だって俺は、ハンジさんが…好きだから!!」
エレンはそう言うと、手にがりっと歯をたてた
次の瞬間、エレンの身体は15メートル級の巨人になった
ハンジ「えええ、エレン!?!?」
ハンジは目を丸くした
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- 20 : 2014/09/05(金) 09:25:15 :
- 巨人になったエレンは、なにやら地面に文字を書いて、ごろんと横になった
ハンジ「…ハンジさん、好きにして下さい…えええ!?」
チラリとつぶらな瞳でこちらをみてくるエレンに、ハンジは顔を赤らめた
ハンジはしばし躊躇った後、大きくガッツポーズをして、エレンの身体を触りまくったのであった
やがて、巨人化を解いたエレンは、ハンジに一枚の紙を手渡した
エレン「ハンジさん、満足できましたか…告白の返事は、その紙に書かれた場所で…待っています」
ハンジ「え、エレン!ちょっと…」
ハンジが呼び止める間もなく、エレンは走り去ってしまった
ハンジ「コニーといい、ジャンといい、エレンといい…一体どんな状況なんだ、これは…」
ハンジは首を傾げた
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- 21 : 2014/09/05(金) 14:46:10 :
- その頃、兵舎厨房にて…
アニ「と、とりあえず…生地は焼けたみたい…後は飾り付けか…」
アニは慣れないケーキ作りを、試行錯誤しながら取り掛かっていた
大きなケーキを幾つか、焼き上げた
調査兵団挙げての誕生会…人数分行き渡る様な、膨大な数のケーキだった
リヴァイ「こっちにはチョコクリーム、こっちには生クリームで装飾していくぞ」
リヴァイは自前の三角巾に、エプロンですっかり女将さん状態である
アニ「はい、兵士長。よろしくお願いします。私は果物を切ります」
リヴァイとアニは、ケーキ作り担当を任されていた
リヴァイ「アニ、クリームとチョコの味みてくれ」
リヴァイはアニにスプーンを差し出した
アニ「兵士長…は、はい」
アニはクリームとチョコを順に口に入れてもらう
その瞬間、とろけんばかりに顔が緩んだ
アニ「おいしいです…」
リヴァイ「そうか、ならこのままやるぞ」
アニ「はい、兵士長」
アニとリヴァイは、初の共同作業に勤しむのだった
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- 22 : 2014/09/05(金) 16:25:52 :
- ハンジ「なぁんか変だなあ…エレン達の様子が明らかに可笑しい…で、この紙切れさ…意味不明なんだけど…」
ハンジが手渡された紙切れには、中途半端な線のようなものが書いてあるだけだった
ハンジ「場所って何処だよ…というか、皆で私をからかってるんだな…そんな手に乗りますかっての」
ハンジは肩をすくめて、歩を進めていた
そんな矢先…
ハンジ「うわっ!?」
ある部屋の前を通りかかった時、突然扉が開き、腕を取られて部屋に引きずり込まれた
そのまま身体を扉に押さえつけられる
何かで目を塞がれて、視界が真っ暗になった
ハンジ「だ、誰だよ!!見えない!!」
ハンジはじたばたと身体を動かすが、相手の体重で扉に身体を押し付けられて、身動きがとれない
「誰だかわからんか?」
ハンジ「…エルヴィン」
エルヴィン「ご名答」
視界が突然開けた
ハンジの目を塞いでいたのは、エルヴィンの大きな手だったのだ
ハンジ「な、何のまねだよこれは…」
ハンジは目の前にあるエルヴィンの真剣そのものの顔に、たじろいだ
エルヴィン「わからんか、どんな状況か」
エルヴィンは不敵な笑みを浮かべた
ハンジ「…じ、冗談だろ…?エルヴィンまで…」
ハンジは顔を真っ赤に染めた
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- 23 : 2014/09/05(金) 16:32:56 :
- エルヴィン「ハンジ、お前は良く見ると結構、いやかなり美しいな」
エルヴィンはそう言うと、ハンジの頬をさらりと撫でた
その感触に、ハンジは身体をびくっと震わせる
ハンジ「や、やめてくれよ、エルヴィン」
エルヴィン「なかなかかわいらしい反応だな、ハンジ」
エルヴィンはそう言うと、おもむろにハンジの耳に口を近づけた
ハンジ「ちょ、ちょ…」
エルヴィン「ハンジ、お前が好きだ。いつもまっすぐなお前がまぶしい」
ハンジ「えええええ!!ちょ、ちょっと待って待って!!」
エルヴィンの囁きと、近づいてくる唇に、ハンジは思わず目を閉じた
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- 28 : 2014/09/05(金) 19:21:11 :
- 期待する。
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- 32 : 2014/09/05(金) 20:43:47 :
- エルヴィンはハンジの頬に唇で触れた
エルヴィン「好きだよ、ハンジ。返事を待っている。ここに書かれている場所でな」
エルヴィンはそう言うと、ハンジをぎゅっと抱き締めて、部屋から出ていった
ハンジ「な、な、何なんだよ…一体…皆で私をからかってるとしか、思えない…」
ハンジは顔を真っ赤にしながら、へなへなとその場に崩折れた
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- 33 : 2014/09/05(金) 20:48:23 :
- ハンジ「というかだね、この渡されたメモの意味が全くわからない…文字は書かれているけどさ…」
ハンジは皆から渡された五枚のメモを並べて、首を傾げた
ハンジ「返事って…何を返事すればいいんだよ…」
ハンジは突然身に降りかかってきた出来事に、頭を抱えた
ただ、皆が自分をからかってるんだというのだけは、何となくわかっていた
ハンジ「騙されやしないんだからね…」
ハンジは頬を膨らませた
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- 34 : 2014/09/05(金) 20:55:40 :
- 「分隊長」
ハンジが半分拗ねながら廊下を歩いていると、後ろから声がかかった
振り向くと、いつも側にいる副官モブリットの姿があった
ハンジ「ああ、君か」
ハンジは不機嫌を隠しもせずにそう返事をした
モブリット「…分隊長、何かあったんですか?」
ハンジ「…何で?何でもないよ。本を読んでいただけだよ」
ハンジは手に持っていた本を示してそう言った
モブリット「あの、分隊長、少しだけお時間宜しいですか…?」
モブリットがもじもじしながら、言葉を発した
ハンジ「いいよ。何かな?」
ハンジは顔を赤らめる副官に、怪訝そうな表情をみせた
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- 35 : 2014/09/05(金) 21:00:57 :
- モブリット「あの、分隊長…ずっと、考えていたんですが…」
ハンジ「うん、何を?」
モブリット「あ、あなたの事を…です」
モブリットはそう言うと、顔を真っ赤に染めた
ハンジ「………ふうん」
ハンジは気の無い返事をした
モブリット「あの、分隊長とは長い間一緒に仕事をさせて頂きました。最初こそあなたについていく事に疑問を感じていましたが…今では、その、あの…ですね」
ハンジ「はっきり言いなよ」
ハンジはピシャリと言った
モブリット「お、俺は、あなたが好きです。付き合って頂けませんでしょうか。俺を部下としてではなく、一人の男として見ていただけませんでしょうか」
モブリットは真摯な眼差しを、ハンジに向けた
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- 36 : 2014/09/05(金) 21:04:39 :
- ハンジ「………君までそうやって、からかうんだね、私を。君はそう言う冗談はやらない子だと思っていたよ。返事なんていらないだろ?じゃあね…」
ハンジはそう言うと、茫然とする副官を残して、その場を後にした
ハンジ「モブリットまで私をからかってさ…まあ、キスやらなんやらはされなかったけど…ほんと、人の心を弄ぶんじゃないよ…」
ハンジは頬を膨らませながら、何気なく食堂へと足を運んだ
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- 37 : 2014/09/05(金) 21:09:29 :
- ハンジが食堂に足を踏み入れた瞬間…
『ハンジ分隊長!!お誕生日おめでとうございます!!』
たくさんの兵士達が、一斉にそう叫んだ
ハンジ「ふぇっ!?な、何事!?」
コニー「ハンジさんお誕生日おめでとうございます!!」
ジャン「メモの意味、わかってくれたんですね!!」
エレン「ハンジさんおめでとうございます!!」
3人がハンジを誕生日席へとエスコートした
ハンジ「メモの意味なんかわからないよ…っていうか、これはどんな状況…」
ハンジは突然の事に、目を白黒させた
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- 38 : 2014/09/05(金) 21:15:25 :
- ジャン「メモを並べてみて下さいよ」
ハンジのメモをジャンが並べる
すると、ハートマークの中に、文字が浮かんできた
ハンジ「ハンジ分隊長お誕生日おめでとうございます。調査兵団一同プラスアニ」
リヴァイ「おいクソメガネ、お前のためにアニがわざわざ出張して、ケーキ焼いてくれたぞ」
アニ「兵士長と一緒に作りました…」
ハンジは目の前に並ぶ大きなケーキを、食い入るように見つめた
ハンジ「何だよ…びっくりした…」
ハンジは泣き笑いの様な表情をみせた
こうして、調査兵団挙げての誕生会が幕をあけた
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- 39 : 2014/09/05(金) 21:17:42 :
- ハンジ「全く、エルヴィンも皆もなに考えてるんだよ…純な私の心を弄んでさ…告白なんかされちゃって、本気で悩みかけたさ…」
エルヴィン「まあそう怒るな。確かに皆はお前を女として好き、ではないだろうが、ハンジ・ゾエという一人の人間として好きで、尊敬されているんだよ」
エルヴィンはハンジの頭を優しく撫でてやった
ハンジ「やっぱりエルヴィンの差し金かあ…」
ハンジはため息をついた
コニー「俺は、ハンジさんが好きっすよ!!」
ハンジ「コニー、ありがとう」
ハンジはコニーに慈愛のこもった眼差しを向けた
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- 40 : 2014/09/05(金) 21:23:04 :
- ハンジ「しかしさあ、モブリットまで仕込むなんて、ちょっとやりすぎだよ、エルヴィン。彼は真面目なんだからさあ」
エルヴィン「ん?何の話だ?俺はモブリットには何も指示していないぞ。誕生会には呼んだはずだが…まだ来てないな」
ハンジ「え…指示してないの…?本当に?」
リヴァイ「告白を指示されたのは、コニーとジャンとエレンだけだ」
エルヴィン「もしや、ハンジお前…」
ハンジ「じゃあ、モブリットはまさか、本気だったのか…や、やばい!!ちょっと…出てくる!!」
ハンジはそう言うと、食堂から転げるように外へ出た
-
- 41 : 2014/09/05(金) 21:36:26 :
- ハンジはまっすぐモブリットの部屋へ向かった
からかわれているとばかり思い込んでいて、冷たい態度をとってしまった事を、後悔しながら
モブリットの部屋の扉をノックすると、力無い返事が聞こえてきた
ハンジは副官の部屋に足を踏み入れた
モブリットは窓際の椅子に座っていたのだが、ハンジの姿を確認するなり、弾かれたように立ち上がった
モブリット「分隊長…先程はすみませんでした。急に、あんなことを言ってしまって…あなたは私の上司なのに、そう言う目で見ていると言ってしまって…」
モブリットは項垂れた
ハンジ「………いや、君は悪くないよ。私がね、勘違いをしていたんだ」
ハンジはモブリットの顎に手をかけて、顔を上に向かせ、事の成り行きを説明した
モブリット「…なるほど、皆にサプライズで告白されたんですね。良かったじゃないですか、分隊長。こんな事滅多にありませんよ」
モブリットはそう言って、微笑んだ
ハンジ「だから、君もからかってるんだなと思い込んでたんだ。ごめんね、モブリット」
モブリット「いいえ、気を悪くされたのかと焦っていましたが…取り越し苦労でよかったです」
モブリットの言葉に、ハンジは彼の頭を優しく撫でた
-
- 42 : 2014/09/05(金) 21:38:47 :
- ハンジ「で、君の告白の返事、聞きたい?」
ハンジは艶やかな目でモブリットを見た
彼の顎に手をかけたまま…
モブリットは顔を真っ赤にした
モブリット「は、はい」
ハンジ「……給料3ヶ月分、早くちょうだいね?」
ハンジはそう言うと、モブリットに抱きついたのだった
-
- 43 : 2014/09/05(金) 21:41:56 :
- エルヴィン「ハンジはうまくやったかな」
ジャン「しっかし、モブリットさんもタイミングが悪すぎますよね…ぷぷ」
リヴァイ「まあ、笑ってやるな…」
エレン「兵長、顔がにやけてますよ!?」
コニー「ハンジさんのサプライズ誕生会、喜んでもらえて良かったっすね!!」
アニ「ああ、そうだね…」
皆でケーキに舌鼓を打ちながら、ハンジの幸せを願うのだった
-
- 44 : 2014/09/05(金) 21:44:08 :
- エルヴィン「誕生日を祝い隊」
リヴァイ「任務完了」
104期『サプライズ大成功!!』
こうして9月5日のハンジの誕生日は、にぎやかに幕を閉じたのであった
―完―
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- 45 : 2014/09/05(金) 21:46:25 :
- 執筆お疲れ様です!!
ハンジさんの誕生日、素敵でした♪
皆に告白されて照れているハンジさんが可愛くて可愛くて…ごほん
任務成功してよかったです!
-
- 46 : 2014/09/05(金) 21:48:52 :
- 執筆お疲れ様です。
ハンジさん、モブリットから素敵な“給料3ヵ月分”がもらえるといいですね。
素敵なお話をありがとうございました。ハンジさんも、幸せな誕生日になりましたね。
-
- 47 : 2014/09/05(金) 21:52:50 :
- ハンジさん可愛いです!!
そして、師匠のモブリットとハンジさんは素敵です!!!コニーも大好きです(笑)
ハンジさんの誕生日SS素敵でした!!
素敵なお話をありがとうございます!!
-
- 48 : 2014/09/05(金) 22:09:34 :
- 執筆お疲れ様でした!
そう、モブリットがなかなか出てこないなーと思ってたらまさかのサプライズw
本当、タイミング悪い子……。
兵長とアニのコンビもいいですね。クールな二人が仲良くケーキ作り…。和みます。
みんなにお誕生日祝ってもらえて愛されてるなぁ、ハンジさん。
最大のプレゼントは給料3ヶ月分ですね♪
-
- 49 : 2014/09/05(金) 22:59:28 :
- >はんちゃん☆
コメントありがとうございます!!
ハンジさん照れて可愛かったですかねw
たまにはこんなハンジさんもありかなあと♪
ハンジさん御幸せに♪
-
- 50 : 2014/09/05(金) 23:00:57 :
- >数珠繋ぎさん☆
読んでいただき、ありがとうございます♪
給料3ヶ月分の、本だったりしてねww
ハンジさんを一緒に祝ってあげたいです♪コメントありがとうございました♪
-
- 51 : 2014/09/05(金) 23:02:19 :
- ハンジの幸せを第一に思う皆が
「ハンジさん!大好きです!」に表されていたようで素敵でした!
-
- 52 : 2014/09/05(金) 23:02:23 :
- >EreAni師匠☆
読んでいただき、ありがとうございます♪
今回はコニーがいい味出してましたかね♪
モブハンはいつものように…w
コメントありがとうございました(*´ω`*)
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- 53 : 2014/09/05(金) 23:04:45 :
- >キミドリさん☆
モブリットはまさにサプライズというかw
タイミング悪すぎですよね w
笑ってしまうw
兵長とアニのコンビもなかなか絵になりそうで(*´ω`*)
モブリット、給料3ヶ月分しっかり貯金しとかなきゃですね w
読んでいただきありがとうございました(*´ω`*)
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- 54 : 2014/09/05(金) 23:05:55 :
- >ハンジもどきさん☆
ハンジさんは愛されキャラですよね♪
ちょっと暴走ぎみの…
でも優秀な!!
皆に愛されています!!(*´ω`*)
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- 55 : 2014/09/06(土) 08:19:42 :
- 来月はエルヴィンか!
どんなのになるのか楽しみ〜!
乙です!
-
- 56 : 2014/09/06(土) 08:20:42 :
- >アルミンLoveさん☆
読んでいただきありがとうございます♪
エルヴィンも盛大に祝ってあげたいです♪
-
- 57 : 2014/09/06(土) 23:25:57 :
ハンジさん告白されてる時の反応がすごく可愛い( ; ゜Д゜)ジャンやエレン達の告白の仕方が上手い…!私までドキドキしてしまった…。
アニとリヴァイ兵長のケーキ作りも貴重…緊張してるアニが可愛かったです。
(遅れましたがハンジさんお誕生日おめでとう!w)
88さんも執筆お疲れ様でした。
次作にも期待です(゜▽゜*)
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- 58 : 2014/09/06(土) 23:37:39 :
- >いちご大福さん☆
ハンジさんは大人ですけど、すれていないというか…可愛い感じで☆
エレン、イケメンだから、あの顔で言われたらかなり照れちゃうかもしれませんw
アニとリヴァイは本来なら戦う相手ですが、立場変われば何となく気が合いそうです♪
アニは真面目ですしね♪
読んでいただき、ありがとうございました(*´ω`*)
-
- 59 : 2014/09/07(日) 15:29:39 :
- コメントは2回目です!
今回もとても素敵な作品ありがとうございました(人*´∀`)+゚:。*゚+
お疲れ様です
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- 60 : 2014/09/10(水) 09:28:40 :
- >エレアニ ベルユミ リヴァハン 最強さん☆
コメントありがとうございます♪
また遊びにきて下さい♪(*´∀`)
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誕生日を祝い隊☆ シリーズ
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