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コニー「誕生日を祝い隊☆―えぴそぉどフォォォ~―」スプリンガー編 ―コニーとかあちゃんの愛の物語―

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  1. 1 : : 2014/05/02(金) 10:37:48
    コニー「誕生日を祝い隊☆―えぴそぉどフォォォ~―」スプリンガー編 ―コニーとかあちゃんの愛の物語―

    5月2日は、調査兵団のおバカ代表、コニー・スプリンガーの誕生日だ!!

    よってえぴそぉどすりーに引き続き、俺たちで祝おうと思う!!

    えぴそぉどわん、アニ編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/12676

    えぴそぉどつ~、エレン編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/13331

    えぴそぉどすり~、ジャン編は以下だ
    http://www.ssnote.net/archives/14184

    今回はギャグではなく、シリアスに近い
    ネタバレは基本単行本

    ではよろしく頼むぞ!?

    調査兵団第13代団長 エルヴィン・スミス
  2. 2 : : 2014/05/02(金) 10:38:17
    ―調査兵団団長室―

    ハンジ「エルヴィンおっはよぉぉぉ!!」

    団長室にノックもせず入室し、興奮気味に挨拶をするハンジを、エルヴィンはちらりと見る

    エルヴィン「ハンジ、ノックくらいしなさい。一応女性だろ?君は・・・おはよう」

    ハンジ「ごっめーん、急いでたんだ!あのさぁきょうは誕生日祝い隊出動の日だと思うけどさ・・・それ、今回は私に任せてもらえないだろうか」

    エルヴィン「確かに、今日はコニースプリンガーの誕生日だが、いつも通りみんなで祝うつもりだったんだがな」

    ハンジ「うん、そうなんだけどさ、ちょっと外出許可をおくれよ。コニーと出かけたいところがあるんだ」

    ハンジはそう言って一枚の紙切れをエルヴィンに手渡した

    ハンジ「ほら、ハンコをぽぽーんとおして!」

    エルヴィンはその紙切れに視線を這わせて、頷く

    エルヴィン「なるほどな・・・こんなことなら、外出は許可しよう。コニーもな」

    ハンジ「ありがとう!じゃあ早速コニーを連れて行ってくるね!」

    ハンジは勢い勇んでコニーを探すべく調査兵団本部の探索を開始した
  3. 3 : : 2014/05/02(金) 10:40:39
    期待です~!!
  4. 4 : : 2014/05/02(金) 10:48:10
    コニーは、厩にいた
    馬の世話を同期たちとわきあいあい取り組んでいた

    ハンジ「やあやあ君たち!」

    ハンジは楽しげな104期の間にいきなり割って入った

    エレン「わ、ハンジさん!こんにちは!」
    エレンは若干びくつきながら敬礼をした

    サシャ「ハンジ班長こんにちはーーー!」

    ジャン「ハンジさんは分隊長だよイモ女!ハンジ分隊長ちいす!」

    サシャ「もういい加減イモ女はやめてくださいよー!!」

    コニー「あれは衝撃的だったからなぁ・・・wキース教官の前でイモ貪り食ってるサシャw」

    ハンジ「へぇ・・・度胸あるねぇサシャ」

    サシャ「だって、お腹がすいていたんですよー、どうしようもないじゃないですか?生理現象には勝てないんですよ人間は」

    ハンジ「うんそうだね、それは真理だね」
    ハンジはなんの違和感もなく、その若者たちの会話に入っていた

    ジャン「ところで、分隊長こんなところへ何か御用でしたか?めずらしくないっすか?」

    ジャンの言葉に、本来の目的を忘れかけていたハンジがはっとした

    ハンジ「そうそう、そうなんだよ。コニー今日暇?外出許可が下りたから、付き合ってほしいんだけど」

    コニー「今日は今から壁の哨戒ですが・・・」

    ハンジ「それは置いといていいから、ほら、許可が下りているんだ」

    コニー「あ、そうなんすか・・・ならご一緒します」

    エレン「良かった・・・俺をよびにきたんじゃなかったんだな・・・」
    エレンは心の中でいったつもりの言葉に出して言ってしまっていた

    ハンジ「ああエレン、君は明日実験に付き合ってもらうから覚悟しといてねじゃあね!」

    ハンジはコニーを伴って、馬で調査兵団本部を飛び出した
  5. 5 : : 2014/05/02(金) 10:55:03
    コニー「ハンジさん、どこに向かってるんですか?」
    行く先を知らされていないコニーは、何となく不安に駆られていた

    ハンジ「大丈夫だよー心配しないで?ついてきて」

    コニー「は・・・はい」
    分隊長の奇行ぶりをよく知っているコニーにとって、分隊長の「心配しないで」が逆に心配になるのも無理はなかった

    だがもともと明るく前向きな性格のコニー
    すぐにその状況を忘れ、はしゃぎ始めていた

    コニー「ハンジさん、湖にアヒルがいますよー!がこがこ言ってます!」

    休憩のために、湖畔で馬をつないだ二人は湖を眺めていた
    コニーは落ち着きなくあちらこちらをうろうろしては、その都度歓声を上げていた

    ハンジ「そうだよね、まだ15才なんだもんね。こんなあどけないのが、普通、だよね」
    ハンジは憂いを秘めた表情で、そんなコニーを見つめていた

    ハンジ「コニー、お昼にしよう。ほら、おにぎりつくってきたんだ」

    コニー「はい!おお、うまそう!」
    ハンジは魚のほぐし身の入った大きなおにぎりをコニーに手渡した

    コニーはすぐにぱくついた

    コニー「うまい!!ハンジさんありがとうございます!」

    ハンジ「はは、良かったよ」

    ハンジはそのあどけない純粋な笑顔に、つい自分の内なる母性が目覚めたような、そんな表情になった


  6. 6 : : 2014/05/02(金) 11:11:16
    休憩を終え、また出発したハンジとコニー

    しばらくそのまま馬で突き進むうち、コニーは何となく行先がわかった気がした

    コニー「ハンジさん、あの、もしかして・・・」

    ハンジ「ん?なに?もうすぐつくよ」

    ハンジはにっこり笑顔になって、また前を向いた


    ハンジ「さて到着ー」

    コニー「・・・」
    着いた先は、やはりコニーが思っていた場所だった

    ハンジ「ラガコ村さ。君の、故郷だね」
    ハンジはコニーの肩をぽんと叩いた」

    コニー「ハンジさん・・・」

    ハンジ「君、きょうは誕生日だろう。私なりのプレゼントのつもりでね・・・お母さんに会いに行こう」

    コニー「ハンジさん・・・はい」
    ハンジはコニーを連れて、村の奥へと足を進めた
  7. 7 : : 2014/05/02(金) 11:23:14
    村は閑散としていた
    当たり前だ、ここは村人が全員巨人になったとされる村で、家々は内側から破壊されていた

    その中で、一軒だけちがった様子の家があった

    そこは家は崩れていたが・・・頭部が大きすぎてバランスが取れず、身動きが取れない巨人が寝転んだ形でいた

    その巨人こそが、コニーの母親である可能性が高いと言われていた

    コニーはゆっくりその巨人に歩み寄った
    ハンジはそのあとをついていく

    巨人は拘束具をつけていたが、どのみち頭が重すぎて動くことはできない
    しかし何が起こってもおかしくはないこの状況

    だがなぜか、この巨人の瞳にはさきほどハンジが抱いたような母性の様なものが感じらるのであった

    コニー「かあちゃん」

    コニーはおそるおそるその巨人に近寄った

    巨人は視線だけコニーを追うように、動かしていた

    巨人「オ・・ア・・エリ」

    確かに、はっきりと、そう言った

    ハンジも、コニーもそれをはっきりと聞き取った
  8. 8 : : 2014/05/02(金) 11:23:26
    コニー「かあちゃん!」

    巨人「コ・・・コニ・・・」

    ハンジ「・・・」

    コニー「かあちゃん、俺がわかるのか?!」

    コニーはいてもたってもいられず、巨人に駆け寄って、その頬に手を伸ばした

    ハンジは立体起動のグリップをしっかり握る
    万が一のことがあったときに迅速に対応できるように・・・

    巨人「コニ・・・」

    コニー「かあちゃん、俺が、わかるんだな・・・俺、俺・・・」
    コニーの瞳から、ぽろぽろと涙が零れ落ちた

    実はコニーは以前にもハンジとほかの兵士達と共に、この村にきて、いろいろ検証をしていた
    その時は、ほかの兵士の手前、あまり感情を出すことをしなかった
    涙は、出してしまったが

    だが今は見張りの兵士をさがらせて、ハンジとコニーと母巨人の3人だけ

    咎める人もいない

    ハンジは思う存分、コニーに感情を出してほしいと思っていたのだった

    巨人「コ・・・ニ」
    巨人はその細い手を動かそうとした

    ・・・だが、その筋肉は機能していないようで、動かすことはかなわなかった
    ただ、微かに震えている事だけはわかった

    ハンジ「理性が・・・あるのか」
    ハンジの目は冷静にその行動を分析していた
  9. 9 : : 2014/05/02(金) 11:33:02
    ハンジ「コニーのお母様。こんにちは。以前お会いしましたね。私は調査兵団の分隊長ハンジ・ゾエといいます」
    ハンジはコニーの後ろから、母巨人にそう声を掛けた

    巨人はハンジの方をじっとみていたがやがてまた言葉の様なものを発した

    巨人「コ・・・ニ・・・ブ・・ジ」

    それはハンジに向けてのメッセージの様だった

    ハンジ「・・・コニーは無事です。コニーは、調査兵団で頑張っています。本来ならば憲兵団に入れる成績を収めたコニーですが、その勇気をもってわが調査兵団に来てくれました。そして我々に力を与えてくれています。立派な、息子さんです」

    巨人「あ・・り・・が」

    コニー「かあちゃぁぁぁん」
    コニーは母巨人の顔にしがみついて泣いた

    ハンジ「コニー」

    ハンジはもう大丈夫だろうと、3歩下がって様子をうかがうことにした

    コニー「母ちゃん、おれ、がんばる。母ちゃんをいつか元に戻してやるためにも、俺、頑張るから」
    コニーは涙をぬぐいながら、その決意を秘めた強い瞳を、母に向けたのだった
  10. 10 : : 2014/05/02(金) 11:36:57
    帰り道、馬をゆっくり走らせながら、コニーはまっすぐ前を向いていた

    コニー「ハンジさん、ありがとうございます。おかげで、また勇気がもらえた気がします」

    ハンジ「良かった。私も君と君のお母さんを見ていて、なんだか昔を思い出したよ・・・」

    ハンジは憂いを秘めた瞳を、遠くに向けた

    ほぼ会う事がなくなった、両親の姿をその遠い空に見ているような、そんな表情だった

    ハンジ「いい、誕生日だったかい?ケーキも、プレゼントも、なかったけど・・・」

    コニー「かあちゃんにあえて、かあちゃんが俺の名を呼んでくれた。それだけで、俺には最高の、プレゼントです!ありがとうござますハンジさん!」

    コニーはハンジに輝くような笑顔を見せた

    ハンジもつられる様に、笑顔を見せたのだった
  11. 11 : : 2014/05/02(金) 11:41:13
    ―調査兵団団長室―

    エルヴィン「ハンジ、ご苦労。どうだった?」

    ハンジ「ああ、コニー喜んでくれていたよ。良かったよ」

    リヴァイ「そうか・・・ならいい。今は食堂で同期と誕生日パーティーしてやがる。俺たちも呼ばれてるぞ。行くか」

    エルヴィン「そうだな。たまには無礼講も悪くない」

    ハンジ「ああ、行こう。私たちの、子どもの様な子達の楽しむ姿を、見にね」

    リヴァイ「…なんだお前、変人のくせに急に母親ヅラしやがって・・・気色わりぃ」

    ハンジ「私だってたまには・・・ね」
    そういって、ハンジはふっと笑みを浮かべた

    そうして、3人は、そろって食堂へ向かったのだった


    エルヴィン「誕生日祝い隊」

    リヴァイ「任務」

    ハンジ「完了!!」

    ハンジからの誕生日プレゼントは、コニーにとって幸せの一ページとなったであろうか

    ―完―
  12. 12 : : 2014/05/02(金) 11:45:23
    ロメ姉!流石だよ!とてもいい話だったよ!( *・ω・)ノ
  13. 13 : : 2014/05/02(金) 11:51:09
    面白かった
  14. 14 : : 2014/05/02(金) 22:38:41
    乙です!

    来月はマルコだけど…どうなるのかなぁ?
  15. 15 : : 2014/05/02(金) 23:10:55
    こんばんは。
    コニー、よかったねぇ♪うん。
    私もハンジさんが作ってくれたおにぎり、食べたいなぁ。
    誕生日祝い隊&88さん、お疲れ様でした。
    次回も楽しみにしてます。
  16. 16 : : 2014/05/03(土) 07:02:06
    感動的!
  17. 17 : : 2014/05/03(土) 07:37:34
    >>れんきゅん
    ありがとう!!楽しんで書けました♪

    >>名無しさん
    ありがとうございます!!

    >>アルミンLOVEさん
    ありがとうございます!!
    来月どうしましょ、

    >>数珠繋ぎさん
    ありがとうございます!!
    わたしも食べたいです♪


    >>ハンジもどきさん
    ありがとうございます!!
  18. 18 : : 2014/05/03(土) 08:09:53

    いい話です(;_;)
    コニーの気持ちを考えると…涙が(;_;)/
  19. 19 : : 2014/05/04(日) 13:09:16
    誕生日祝い隊のお話は、家族の温かさが素敵です。
    今回は、ハンジさんのお母さんな一面が見られてとても良かったです。
    次回も楽しみに待っています!
  20. 20 : : 2014/05/05(月) 21:05:24
    >>アニ☆☆さん☆
    コメントありがとうございます♪
    コニー辛い思いをしながら頑張っているんですよね
    そんなコニーへのプレゼントになればいいなと思って書きました♪
  21. 21 : : 2014/05/05(月) 21:07:09
    >>Billさん☆
    コメントありがとう!
    ハンジさんがいつもはあまり見せない母性をちらっと垣間見せてみました♪
    来月はマルコです
    また頑張りますので、よろしく♪
  22. 22 : : 2014/05/06(火) 20:43:01
    コニいいい!
    どんな風に祝い隊が出動するのかと思っていたら、まさかのコニ母ネタとは!
    コニーの性格だけに底抜けに明るい作品を想像していたのですが、とても良い意味で裏切られました。
    来月はマルコですね…!そちらも楽しみにしています。笑
  23. 23 : : 2014/05/11(日) 19:34:32
    うう...
    良かったねコニー...
  24. 24 : : 2014/05/12(月) 09:30:10
    >マリンさん☆
    こにぃぃぃ!
    そうなんです、今回は少しシリアスっぽくしてみました!
    頑張ってるコニーのために・・ですねw
    来月・・・どうしましょうかw

    >妹姫☆
    こにーよろこんでくれたかなぁ・・・w
  25. 25 : : 2014/05/13(火) 00:18:58
    コニー、誕生日おめでとう!
    コニーのお母さん、早くもとに戻るといいですね。
  26. 26 : : 2014/05/14(水) 10:20:21
    >かとさん☆
    コメントありがとうございます♪
    ほんと、元に戻ってほしいと切に願っているのであります!!
  27. 27 : : 2014/12/30(火) 14:43:59
    コニいい!!お前母親思いでいい奴だよほんと!!(;o;)
    これは感動した

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著者情報
fransowa

88&EreAni☆

@fransowa

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