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コニー「見ちまったんだよ!!」 ジャン「あん?何をだよ?」 コニー「ユーレイを!!」 ホラー?
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- 1 : 2014/08/21(木) 23:24:28 :
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短めのSSになると思います
ホラーっぽいギャグです
キャラ崩壊注意
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- 2 : 2014/08/21(木) 23:51:02 :
〜夜、食堂にて〜
ジャン「ユーレイ……。は、どーせなんかの見間違いだろ」
コニー「いーや!バカでもわかる!あれはどう見ても……」
サシャ「ジャン、コニー、どうしたんですか?」
コニー「サシャか!オレ、ユーレイを見ちまったんだ!!」
ジャン「だとよ、サシャは信じるのか?」
サシャ「私は信じません、実体の無いものがこの世に存在するなんてありえません!」
サシャ「目に見えない風だって肌で感じるわけですから」
サシャ「もっとも…煮るなり焼くなりして食べられるのなら信じますがね!」
コニー「風だって食えねーだろ」
ジャン「さすが芋女だな」
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- 3 : 2014/08/22(金) 00:48:19 :
コニー「とにかく……ついさっき見たんだって!火の玉を!!」
サシャ「火の玉……どっちみち食べられませんねぇ」 ハァ…
ジャン「食うことから離れろ」
ミカサ「そもそもユーレイは食べていいものではない」 ヌッ
コニー「うぉ!ミ、ミカサか……」 ビックリ
ジャン「バカっ、何驚いてるんだ!ミカサに失礼じゃねーか!」
コニー「お、おぅ。びっくりしてすまん!」
ミカサ「こちらこそ驚かせてごめんなさい…」
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- 7 : 2014/08/22(金) 21:27:43 :
サシャ「いえいえ、悪いのはコニーですから!」
ジャン「それよりあの……エレンと一緒じゃなかったか?」
ミカサ「エレンとのスキンシップは充分満喫した……ので」
ジャン(あの死に急ぎめぇ……)
ミカサ「コニー、どこで火の玉を見たの?」
コニー「対人訓練広場のはずれだ」
コニー「そこで秘密の格闘訓練をしてたんだが、遠くで火の玉が飛んでるのを見たんだ!」
ミカサ「秘密の格闘訓練?」
サシャ「…さてはコニー、私の"白鳥の舞"に対抗して新たな戦闘スタイルを編み出しましたね!」
コニー「まーな!次回の対人格闘訓練を楽しみにしてろよ!!」
サシャ「望むところですっ!!」
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- 8 : 2014/08/22(金) 21:40:43 :
ジャン「わかったから続きを話せ」
コニー「そうだった。オレは一瞬、松明の火かと思ったが……あんな真っ赤な炎は見たことないぜ!」
ミカサ「真っ赤?」
サシャ「火の玉といったら青い炎のイメージですがね…」
ジャン「血の色だったりしてな」
コニー「っ!?そ、そう言われると……」 ゾクッ
サシャ「ジャ、ジャン…何を言い出すんですかぁ!?」 ブルブル
ジャン「おぉ、信じねーんじゃなかったか?」 ニヤニヤ
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- 9 : 2014/08/22(金) 21:42:50 :
ミカサ「ジャン」
ジャン「なんだミカサ?」
ミカサ「あなたはむやみに人を怖がらせた…ユーレイをダシにして……」
ミカサ「それはユーレイを侮辱する行為に他ならない。あなたはユーレイの呪いを受ける…受けるべき……受けろ」
ジャン「」
サシャ「今…受けろって……言いましたよね?」
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- 10 : 2014/08/22(金) 23:52:50 :
- ジャン「ミ、ミカサ……オレはホントに悪気があって言ったわけじゃ…」
ミカサ「ジャン、あなたの呪いは明日人間から馬に生まれ変わることに決定した」
ジャン「」
コニー「あだ名で馬面って言われていたが……本物の馬にクラスチェンジか!?」
サシャ「ミカサはユーレイの元締めか何かですかね?」
ミカサ「さて、冗談は置いといて話の続きをしよう」
サシャ「冗談だったんですね」
ジャン「…そうだよな、冗談なんだよな……」 ホッ
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- 12 : 2014/08/23(土) 22:44:46 :
- コニー「それでな、その火の玉は森の中から出てきたんだ……」
コニー「……だがッ!またすぐに森の中に戻っちまった!」
コニー「オレはすぐに森に向かったがもう火の玉はどこにもなかった……」
コニー「んで冷静になって考えたら…」 ブルブル
ミカサ「あれはユーレイだったのではないかと」
サシャ「そういうことですか」
ジャン「もっと冷静に考えりゃいい。人が死んでいちいち化けたら数え切れねぇユーレイがうろうろすることになるんだぜ」
ジャン「あっちもユーレイ、こっちもユーレイ、てな感じでな」
コニー「たしかに、キリがないな!」
サシャ「説得力がありますね!」
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- 13 : 2014/08/23(土) 23:05:41 :
ミカサ「待ってほしい。あの世に行けなかった魂の可能性もある」
ジャン「なんだと?」
ミカサ「ほとんどの魂は生まれ変わるためにあの世に行く」
ミカサ「でも、この世に未練があってあの世に行けなかった魂が化けたのなら、少数であってもおかしくない」
コニー「それならキリがあるな!」
サシャ「説得力ありますね!」
ジャン「お前らちゃんと考えてしゃべってるか?」
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- 14 : 2014/08/25(月) 22:54:21 :
ミカサ「一口にユーレイと言っても様々な種類が存在すると言い伝えられている」
ミカサ「最近のユーレイは足が無い姿が標準といわれている。しかし、逆さユーレイもかつていたらしい」
コニー「逆さユーレイ?」
ミカサ「姿が生前のまま…けれど、上下逆さで現れる」
ジャン「それはそれでシュールだな」
コニー「頭に血が上るんじゃねーか?」
サシャ「だから最近はいないんですかね」
ジャン「だから、ユーレイなんかいねぇって」
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- 15 : 2014/08/25(月) 23:12:59 :
ガチャ
ライナー「お前ら、そろそろ消灯時間だぞ」 スタスタ
ジャン「もうそんな時間か」
ジャン(ちくしょう…もう少しミカサと話してぇが……)
サシャ「じゃあコニー、またユーレイ見たら知らせてください!」
コニー「おう、サシャもすっかりユーレイのとりこだな!」
ライナー「ユーレイ?」
ミカサ「コニーが真っ赤な火の玉を見たらしい」
サシャ「真っ赤じゃなくて、火の玉といったら青ですよね」
ライナー「…いや、真っ赤とかオレンジがイメージとして思い浮かぶが」
コニー「人それぞれか」
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- 16 : 2014/08/25(月) 23:38:23 :
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ミカサ「決めた。これからは集まってコニーの目撃した火の玉について情報交換しよう」
コニー「おう、火の玉の正体突き止めてやるぜ!ワクワクしてきたぞ!」
ミカサ「ジャン、あなたもぜひ参加してほしい」
ジャン「!!」
サシャ「いいんですか?ジャンはユーレイ信じてないんじゃ…」
ミカサ「迷惑だろうか?」
ジャン「いいぜ、付き合ってやらぁ!」
ジャン(よっしゃ!ミカサと距離を縮めるチャンスだ!ユーレイさまさまだぜ!)
ミカサ「良かった、エレンやアルミンにも呼びかけよう」
ジャン(……ま、ちょっと考えりゃわかる展開だよな)
ライナー「ミカサが発起人とは積極的だな」
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- 17 : 2014/08/28(木) 22:17:21 :
- ライナー「かまわないが……っと、消灯時間寸前だ」
コニー「マジか!」
サシャ「それでは急いで寮へ戻りましょう!」
ミカサ「ジャン、コニー、ライナー、おやすみなさい」
サシャ「ごきげんよう!」
ジャン「お、おーう///」
コニー「お、ジャンの顔…火の玉をみたいに真っ赤だぞ」
ジャン「っるせーぞ、ハゲ…」
スタスタ………
サシャ「…」 ニヤリ
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- 18 : 2014/08/28(木) 23:53:53 :
〜しばらくして、訓練広場のはずれにて〜
ライナー「オレ達が寝てる時に突然ミカサが部屋に忍びこんでくるとはギョッとしたぞ」
ミカサ「もうしわけない」
コニー「…」 ボケー
ジャン「気にすんなって……他のヤツはともかくエレンとアルミンは起こさねぇでよかったのか?」
ミカサ「大変安らかな寝顔だった…ので、アルミンも同様に」
ライナー「ユーレイの件はオレ達しか知らないからな」
サシャ「みなさん……ホントにスミマセン」 ビクビク
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- 19 : 2014/08/29(金) 06:20:14 :
ライナー「それで……見たんだな、火の玉を」
コニー「っ!…サシャも見たのかっ!?」 ハッ!
ジャン「静かにしろ!夜中だぞ」 シー
コニー「お、おぅ…すまん」
サシャ「じ、じつは食糧庫に用事があったのを思い出して……こっそり寮を抜け出したんです」
ジャン「芋女、それは盗み食いしようとしただけだろ」
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- 20 : 2014/08/30(土) 15:21:13 :
- ええい、続きはまだかっ!?
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- 21 : 2014/08/30(土) 19:54:55 :
-
サシャ「そんなことありません!…そして食糧庫から出てきた時に森から気配を感じたんです!」
サシャ「それを確かめようと向かったら……」 ガクガク
コニー「落ち着け、サシャ!」
サシャ「うぅ……教官に見つかったとしてもユーレイ探索と言ってごまかせると思っていたのにっ、まさか本物と遭遇するなんて!!」
ミカサ「念のため言っておく。そんな言い訳は教官に通用しない」
サシャ「名案だと思ったんですがね…」
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- 22 : 2014/08/30(土) 20:09:31 :
ライナー「しかし、なぜ今オレたちを招集したんだ?」
ジャン「わざわざこんな夜中に集めなくてもよ」
ミカサ「それは……」
サシャ「ま……まだ……気配を感じるんですよぉぉぉぉぉ!」
コニー「な、なんだってー!!」
ジャン「静かにしろって!」
ミカサ「ジャンもうるさい」
ジャンコニサシャ「すまん(すみません)」
ライナー「サシャ、気配を感じると聞いたが霊感ってやつか?」
サシャ「いえ、音です!音が聞こえるんですっ!」
コニー「サシャは地獄耳だからな」
ジャン「まだユーレイとやらがうろついてるってコトか」
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- 23 : 2014/08/30(土) 23:56:30 :
サシャ「お願いですっ!このままユーレイが毎晩出ては食糧庫に盗み…ゲフン…出かけられません!」
サシャ「力を合わせてユーレイを退治しましょう!!」
ミカサ「私からもお願い。みんなに危害が加わる前になんとかしよう」
ジャン「いいぜ、暇つぶし代わりだ、やってやらぁ!」
コニー「張り切ってるな、ジャン!オレも負けねぇぞ!」
ライナー「兵士がユーレイで怖がってるようじゃ巨人と戦えんからな、日頃の訓練の成果を見せつけてやる!」
サシャ「私も怖さが吹っ飛びました。今からユーレイ……火の玉の出た森に案内します」
サシャ「近くで遭遇しかけたんですけど迫力満点で怖さがハンパなかったんですけど……みんなと一緒なら怖くありません!」
ミカサ「そう言われるとうれしい」
コニー「照れるぜっ!」
ジャン(…迫力満点だと?)
ライナー「ジャン、どうした?」
ジャン「…なんでもねぇ」
スタスタ…
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- 24 : 2014/09/02(火) 22:28:16 :
〜森の中〜
月明かりとランタンの灯りを頼りに進む一同
サシャ「気配は感じませんけど…そろそろですね」
ライナー「火の玉を見た現場か?」
サシャ「いえ……ありました!」
ミカサ「あった?」
サシャが指をさし示す先にあったのは……
ジャン「…何だこりゃ?」
ミカサ「けもの道?」
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- 25 : 2014/09/03(水) 00:13:55 :
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コニー「いや、けもの道じゃねぇな。草が均一に倒れてる」
サシャ「その通りですコニー。これは……ハッ!!!」
サシャ「みなさんっ、茂みに隠れてッ!!」 ガサッ
ジャンミカライコニ「「ッ!?」」 ガサッ
サシャ「ヤツが来ました!……音が近づいてきます!」
ライナー「ヤツとは……火の玉か!」
サシャ「うぅぅ…食べられたりシマセンヨネ……」 ブルブル
ミカサ「サシャ、ここは落ち着くべき。ドゥドゥ」
サシャ「私はジャンじゃありません!」
ジャン(オレは馬じゃねぇ…って、ツッコミてぇーッ!)
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- 26 : 2014/09/03(水) 06:22:00 :
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コニー「音って、ヒュー…ドロドロて感じの音だよな……!」
ライナー「静かにしろ!」 シーッ
やがて少しずつ音が聞こえてきた。しかしー
ジャン(ん?)
ミカサ(音がヒュードロドロではない……)
ライナー(あれは……!?)
コニー(で、ででで)
サシャ(出ましたぁーーーーーッ!)
火の玉3m級「」 ゴロンゴロンゴロン
ミカサ(火の玉が転がっている!?)
ジャン(デケェ!)
ライナー(確かに…真っ赤に燃えてはいるが……)
ミカジャライ(想像していたイメージと違う!)
コニサシャ(ヒィィィぃぃぃぃ……) ガクガクブルブル
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- 27 : 2014/09/05(金) 22:26:49 :
ジャン「飛んでねぇじゃねぇか!」
サシャ「でもすごい迫力でしょう」
コニー「あのけもの道みたいなのは火の玉が通った跡だったのか!」
ライナー「いや、どう見たって火の玉……ではあるが、ユーレイじゃないだろ」
サシャ「なんですとっ!」
ミカサ「コニーが見た火の玉はあんな感じ?」
コニー「あの時は遠くから、しかも一瞬しか見えなかったが…火の色はあれにちげぇねえ」
火の玉3m級「」 ゴロンゴロンゴロン…
一同の隠れた茂みを通り過ぎていく火の玉……
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- 28 : 2014/09/05(金) 23:23:04 :
ジャン「中に人が入ってんじゃねぇのか?」
サシャ「でも……火の玉自体は燃えてますよ」
ミカサ「そもそも何のために転がっているの?」
コニー「巨人の霊じゃないか?」
ライナー「ありえんだろ」
ミカサ「謎は深まるばかり……」
行ったり来たりする火の玉…… ゴロンゴロン
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- 29 : 2014/09/18(木) 22:53:59 :
サシャ「どうします?」
ライナー「教官に報告するか」
ミカサ「信じてもらえないような気がする」
ジャン「だろうな。現に見てるオレも信じられねぇ…ていうかワケがわからねぇ」
コニー「じゃ、寮へ戻ってみんなを起こすか?」
ライナー「起こしてどうするつもりだ?」
コニー「そりゃあ…あの火の玉を生け捕りにするんだ!」
ジャン「はぁ!?」
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- 30 : 2014/09/18(木) 23:17:55 :
サシャ「コニー、狩猟民族の血が騒ぎ出しましたね!」
ミカサ「さっきまで怯えていたのに」
ライナー「待て待て。どうやって生け捕りにする気だ?」
コニー「まず水を入れた桶をたくさん用意し、ある場所に隠す」
コニー「そしてそこに火の玉をおびき出しみんなで取り囲む。そして一斉に水をかけるんだ!」
ライナー「水で火を消すと?」
ミカサ「もし本物のユーレイだったら水は効かない…のでは?」
コニー「えっ、そうなのか?」
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- 31 : 2014/09/18(木) 23:23:21 :
ジャン「いや、なんであんな色の炎なのかわからねぇが、ユーレイじゃねぇのは確かだ」
ジャン「ユーレイだったらゴロゴロ音を出して転がらねぇぞ」
ミカサ「言われてみれば、ユーレイは物理を超越した存在」
ミカサ「物理にとらわれたユーレイなど認めない…絶対に」
ライナー「…ミカサはどうしたんだ?」
ライナー(ある意味ユーレイより怖いぞ)
サシャ「ユーレイのことになると妙に真剣といいますか、固執するんですよね」
ジャン「…ミステリアスなミカサも……いいかもな」
コニー「ジャン、キモい」
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- 32 : 2014/09/29(月) 21:53:33 :
ジャン「ゴホン……とりあえず、二組に別れて行動しねぇか?」
コニー「てぇと?」
ジャン「火の玉を監視する二人と、寮に向かってみんなを呼ぶ二人だ」
ジャン「そんで合流してから水を用意するなりおびき出す準備をしていきゃいい」
ミカサ「なるほど」
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- 33 : 2014/09/29(月) 22:06:03 :
ライナー「どうやっておびき出すんだ?」
ジャン「それはマルコやアルミンを呼んでから考えりゃいい」
サシャ「食べ物を並べておびき出すのはどうでしょう!なんでしたら今から食糧庫へっ!!」
コニー「単にお前が食べてぇだけだろ!」
サシャ「いい案だと思うんですけどねぇ……あれ?」 キョロキョロ
ライナー「火の玉が見えんぞ?」
コニー「話に夢中で見失っちまったか!?」
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- 34 : 2014/09/30(火) 00:50:03 :
ジャン(ちぃ、ミカサと二人っきりになれると思ったのによ……お開きか?)
ジャン(せめて、もう少しミカサと話を……ん?)
ミカサ「」
ジャン「ミカサ………!?」 クルッ!
火の玉3m級「」 メラメラ
ライナー「!……いつの間に後ろに!?」
ジャン「気づかれちまったのか!」
サシャ「ひ……」
コニー「で、でででぇたぁぁぁぁぁぁあああああ!!!」
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- 35 : 2014/09/30(火) 01:39:06 :
- 面白いです!!w
私の大好きな人物ばっかりなので嬉しいw
サシャコニはこういうのに必要ですね!
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- 36 : 2014/10/02(木) 01:01:21 :
サシャ「ミ、ミカサ様ぁ!お助けを!!」 カラダヲユスル!
ミカサ「」 ガックンガックン
ライナー「だめだッ…失神してやがる!」
サシャ「お、お気を確かにぃいッ!!」
コニー「お、お、落ち着けっ落ち着けぇッ!」
ミカサ「…マフラー、モヤサナイデェ…」
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- 37 : 2014/10/03(金) 00:19:43 :
ジャン「な、なんなんだよっ、チクショウ!」
ジャン(いざ間近で見るとこんなに怖えなんて…) ビクビク
コニー「ジャン、マジぃぞ!ミカサが気絶しちまってる!」
ジャン「ミカサが気絶してるだと!?」
ジャン「…そうか、そういうことだったのかよ!」
ライナー「何かわかったのか?」
ジャン「ミカサがこの中で一番ユーレイにビビってたってことだ!」
コニライサシャ「「は?」」
コニー「いや…あの……」
ライナー「それは今、声高に言うことではないような気がするが」
ミカサ「グレンニモエル、ハマノユミヤ−」
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- 38 : 2014/10/03(金) 00:49:19 :
ジャン「すぐに気づけたはずなんだ、ユーレイに一番詳しいやつがユーレイに一番弱いってことぐらいよ…」
ライナー「そうなのか?」
ジャン「今までのミカサのおかしい言動も、恐がっているのを隠すためにちげぇねぇ」
サシャ「そういうこと考えてる場合ですかね……ん?」
ジャン「なんで気づかなかったんだよ……こんな鈍感じゃ、死に急ぎ野郎とまるっきり一緒じゃねぇか」 ギリ…
コニー「…」 ボケー
サシャ「あのー、お取り込み中すみませんけど」
ジャン「あん、なんだよ?人が真剣に考えてる時に……アレ?」
火の玉3m級「」 ゴロゴロゴロゴロゴロ…
コニー「火の玉がスゲェ勢いで遠ざかってるぜ」
ライナー「あれは逃走しているんだ!!」
ミカサ「エレン…アブナイカラ、ワタシノトコロニ…」 ムニャムニャ
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- 39 : 2014/10/05(日) 19:08:34 :
ジャン「ミカサを気絶させやがってぇ!逃さねぇぞ!!」 バッ
ライナー「待てジャン!一人で追いかけるなッ!!」 ダッ
コニー「ジャンもちょっとおかしくなってねぇか?」 ダッ
サシャ「やはり人は怖いものを見ると正常でいられなくなっちゃうんですかね?」 ダッ
ミカサ「ハッ……エレンッ!!」 ダッ
サシャ「ミカサも気がついたみたいですね」
コニー「エレンはここにいねーぞッ」
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- 40 : 2014/10/05(日) 19:19:14 :
火の玉3m級「」 ゴロゴロゴロゴロゴロ…
逃げる火の玉を追う一同…
ジャン「チッ…こうなるんだったら立体機動装置を用意しとけばよかったぜ」
コニー「転がるのはえぇッ!」
サシャ「このままじゃ見失ってしまいます!」
ライナー「お前ら、もう火の玉は怖くないのか?」
サシャ「大丈夫です!あれは火の玉ではなく、火に包まれた芋です!」
コニー「そう思えば怖くもなんともないぜ!」
火の芋?3m級「」 ゴロゴロゴロゴロゴロ…
サシャ「うへへへへ…」 ヨダレダラー
ライナー「完全に正常に戻ったようだな」
ミカサ「マフラーを燃やそうとした報いを受けろッ!!!」 ゴゴゴゴゴ
ライナー「…こっちも戻ったか」
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- 41 : 2014/10/09(木) 23:24:59 :
ジャン「やべぇッ!マジで見失っちまうッ!!」
サシャ「やーい腰抜けー、弱虫ーッ、アホーッ!」
ミカサ「サシャ……?」
サシャ「挑発しても止まる気配がありませんねぇ、焼き芋…」
焼き芋?3m級「」 ゴロゴロゴロゴロゴロ…
ライナー「挑発ならジャンしか適役はいないだろう」
ジャン「俺が?」
コニー「おう!その悪人面から繰り出される罵声は効果バツグンだな!!」
ジャン「んだとぉッ!?」
サシャ「失礼ですよコニー!悪人面ではなく馬面というべきです!」
コニー「そうか、悪かった!」
ジャン「それも充分失礼なんだよッ!」
ライナー「ジャン、ここは先頭に立って男を見せろ!ミカサの仇をとってやれ!!」
ジャン「チッ……しゃーねぇ、やってやらぁ!」
ミカサ(そもそも挑発して止まるものなのだろうか)
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- 42 : 2014/10/09(木) 23:46:13 :
ジャン「おい、ユーレイだかなんだか知らねぇがちんたら転がってるだけだろフンコロガシ!そんなんじゃ怖くもなんともねぇんだよッ!」
フンコロガシ?3m級「」 ゴロゴロゴロゴロゴロ…
ジャン「んで俺らの背後に回ってもすぐ逃げだすとは傑作だな!拍子抜けしちまったぜ!」
ゴロゴロゴロゴロゴロ…
ジャン「女を気絶させたからビビっちまったか!?そんなチキンだったら最初っから出てくるんじゃねぇ!」
ゴロゴロゴロゴロゴロ…
ジャン「せいぜい遠くに逃げてチビりやがれ、お漏らし野郎ー!!」
ゴロゴロ…ピタッ
ジャン「!?」
コニー「止まったのか!?」
ゴロ…
ライナー「いや…」
ゴロゴロ
ミカサ「こちらに…」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!
サシャ「すごい勢いで向かってきましたぁーッ!!」
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- 43 : 2014/10/13(月) 22:18:43 :
ジャン「よっしゃ!これで逃げられる心配はねぇ」
ミカサ「で、でもこのあとどうすれば…」
コニー「ここで天才である俺の出番だ!!」 デデーン!
ミカサ「なにか手があるの?」
コニー「あぁ!本当は最初サシャに使いたかったがな…ここでお披露目することになるなんてな!」
ライナー「コニー…やるんだな!?今…!ここで!」
コニー「あぁ!勝負は今!!ここで決める!!!」
サシャ「どんな技なんでしょうか……」 ゴクリ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!
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- 44 : 2014/10/13(月) 22:38:38 :
コニー「刮目せよ!これが特訓の成果だ!」 スゥ…
コニーは両手を胸の前で交差した姿勢のまま腰を落とした!
サシャ(なんでしょう、この構え…見たことのない……)
ジャン(バカの勢いについ飲まれちまったが…)
ミカサ(ちゃんとした技なのだろうか) ドキドキ
ーここでちょっとスローモーションー
ゴロ ゴロ ゴロ ゴロ ゴロ ゴロ
赤く燃える火の玉がどんどん近づいてくる……その距離10メートル……
9……8……7……6……5……4……3……2………
距離が縮まり気持ち少し減速した?…と思えたその刹那ッ!!
コニー(今だー)
「コニー秘拳!つむじかぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」
シュバッ!
交差した腕をいっきに解き横に広げた!!
フワーリ
ライナー「な…」
ジャン「火の玉が…」
ミカサ「浮いた…」
火の玉がコニーらの頭上をかすめるように飛び越えていったー
サシャ「おぉー」
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- 45 : 2014/11/11(火) 00:01:17 :
サシャ「…というかコニー!すごいじゃないですか!!そんな技を私にかけようとしてたんですか!?」
コニー「……自分でも驚いている」
コニー「今まで成功しなかったのが土壇場で成功するなんてな」
サシャ「天才ですコニー!これなら巨人はもちろん、ユーレイも怖くありませんッ!」
ジャン「…なんでだ?」
サシャ「ユーレイが出たとしても吹きとばせます!怖いものなしですよ!!」
コニー「そうだ、これで俺たちは無敵だなッ!!」
ミカジャンライ「「……」」
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- 46 : 2014/11/11(火) 00:04:24 :
テンサイコニーバンザーイ!! ヨセヤイ、テレルゼ!!
ライナー「…なぁ、これは二人に言うべきか?ジャン、ミカサ」
ミカサ「絶対に言うべき」
ジャン「言うタイミングが重要だな。今言える雰囲気じゃねぇ」
ライナー「たまたま地面の凹凸で跳ね上がったなんてな…」
ミカサ「…そういえば火の玉は?」
ドッカーンッ!!
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- 47 : 2014/11/30(日) 21:09:00 :
ミカサ「この音は!?」
ライナー「あれを見ろ!大木にぶつかって火の玉が砕けたぞ!!」
ジャン「お前ら、急ぐぞ!!」 ダッ!
ー大木の根もとに散乱する木片ー
ジャン「ほとんど火が消えかけてる。火事の心配はねぇな」
コニー「火の玉の正体は木だったのか?」
ガサガサ
サシャ「そこの茂みから音がしました!!」
コニー「新手のユーレイか!?」
エレン「違うぞ!!」 ガサ
アルミン「うぅ…」 ガサ
ミカサ「エレン!アルミン!」
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- 48 : 2014/11/30(日) 21:46:20 :
ジャン「なんで死に急ぎ野郎がここにいるんだ?」
エレン「なんでって…お前らがミカサに連れられて部屋から出ていくのに気がついて跡をつけてたんだ!」
アルミン「途中で見失っちゃったけどね」
エレン「途方に暮れてたら、叫び声が聞こえたんで急いで向かってたらデカイ火の玉が俺達に向かって飛んできたんだ!!」
アルミン「とっさに避けたんだけど、ホントに危ないところだったよ」
コニー「そ、そうだったのか」 ダラダラ
サシャ「火の玉もひどいことをしますね」 ダラダラ
ミカサ(コニーの必殺技のせいでは?)
ライナー(正確には火の玉が勝手にバウンドしただけだがな)
アルミン「…それで、こんな所で何してたんだい?」
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- 49 : 2014/11/30(日) 22:57:57 :
ミカサ「実は…」
ペチャクチャパークチャ
ミカサ「…ということ。二人には明日話そうと思っていた」
アルミン「ユーレイ退治か…」
エレン「一応目標は達成したわけだな」
アルミン「赤い炎…リチウムを使っていたのかもしれないね」
ジャン「リチウム?」
アルミン「化学の炎色反応のひとつで、リチウムを燃焼させると赤い色の炎を出すからね。それを玉の表面に塗っていた可能性があるよ」
コニー「えんしょくはんのう?」
エレン「アルミンの好きな分野だな」
サシャ「リチウムって食べものですか?だとしたらなんてもったいない!!」
-
- 50 : 2014/12/14(日) 23:48:33 :
ライナー「話はそこまでだ!残がいの中に人がいたぞ!」
サシャ「なんと!」
ジャン「火の玉の中にいた奴か?」
ライナー「男女のペアだ。木をどかすのを手伝ってくれ!」
ミカサ「いったい誰がマフラーを燃やそうとしたの?ツラを確認しよう」 ゴゴゴ
エレン「ミカサのマフラーを燃やそうとしてたのか?」
ライナー「まぁ、いろいろあったんだ」
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- 51 : 2015/02/08(日) 22:18:21 :
謎の男「あだだ…」 ダラー
コニー「お、おいヤベェぞ!男の口から血が出てる!」
サシャ「て、手当てを!」
謎の女「大丈夫よ。舌を噛んだだけだから心配しないで」
謎の男「どんな時でも冷静沈着、みごとだペトラよ」 ダラー
アルミン「え?…あれ、このジャケットの紋章は……自由の翼だ」
エレン「ということは…調査兵団の団員か!」
ジャン「なんだってこんな所に?」
ペトラ「ま、まぁ、その…落ち着いて聞いてほしいんだけど……」
謎の男「なにも怖がることはねぇ、訓練兵。俺達は別に怪しガリ」 プシャー
ペトラ「なんでそこで噛むの。オルオは口にチャックしてて」
オルオ「いかんいかん」 フキフキ
ミカサ「なぜ調査兵団がここに…?」
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- 52 : 2015/02/08(日) 22:52:31 :
「「新しいスポーツの宣伝の練習ですか!?」」
ペトラ「調査兵団のレクリエーションで今度やるんだけどね。それにちなんだ宣伝だったんだけど…」
オルオ「もっとも、分隊長が古文書から見つけた古いスポーツだが。」
ペトラ「でも、すごく楽しいのよ!」
オルオ「俺達はおもしろさをアピールすべく、インパクトのでかい宣伝方法を考案したわけだ」
アルミン「それが巨大火の玉ですか?」
エレン「すげぇ…」
コニー「普通じゃねぇ…」
ライナー「火を使うスポーツですか?」
オルオ「火は使わねぇ。関係してるのは玉だけだ」
アルミン「あの…かなり危なくないですか?火の玉の中に入って転がすなんて…」
ペトラ「まぁ、たとえ火の中水の中って言葉もあるくらいだから」
オルオ「正直かなり蒸し暑かったが愛するペトラとの共同作業だからな」
ペトラ「この人のことは無視しちゃっていいから」
ライナー(…兵士とはいえ、変なことに命を懸けるな。理解できん)
サシャ(ありえませんね。私だったらいくらパンを積まれてもやりません)
ミカサ(正気の沙汰ではない)
コニー(調査兵団は奇人変人の巣窟だって噂は本当だったのか!)
エレン(すげぇ!これが調査兵団!!) キラキラ
アルミン(エレン、君はどこまでも調査兵団が好きなんだね…)
ジャン(……類は友を呼ぶってか?)
ジャン「死に急ぎ兵団…」 ボソ
オルペトエレ「なんか言った(か)?」
ジャン「い、いえっ!なんでもありません!!」
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- 53 : 2015/04/16(木) 00:01:05 :
ペトラ「人気のないところで練習してたんだけど…巻き込んじゃってごめんね」
オルオ「訓練兵団の敷地に入っちまったのはまずかったな」
サシャ「そこまで宣伝にこだわるとは…どんなスポーツなんですか?」
オルオ「迷惑をかけた以上言っちまおう。ズバリ、ボーリングだ」
アルミン「ボーリング……聞いたこと無いね」
エレン「本当か?アルミンでも知らないことあるんだな」
アルミン「何でも知ってるわけじゃないよ」
ペトラ「ここだけの話だから他言無用ね!」
オルオ「ボーリングの詳細は当日リヴァイ兵長が直々に実演してくださるはずだ」
エレン「リヴァイ兵長も参加するんですか!」 キラキラ
オルオ「俺を羨望の眼差しでみられても照れるだけだぞ、訓練兵」 フッ
ペトラ「オルオのことは眼中にないでしょ」
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- 54 : 2015/06/10(水) 00:36:42 :
ライナー「お聞きしたいのですが、最初はオレ達から逃げようとしたんですよね」
オルオ「そうだが」
ライナー「なぜ途中で引き返したんですか?」
オルオ「…」 ジロ
ペトラ「…」 ジロ
ジャン(オ、オレをにらんでいるだと!?)
コニー「そりゃあジャンの挑発が効いたからだよなっ」
サシャ「なんて挑発してましたっけ?再現してもらいますか?」
ペトラ「いいからッ!そんなの再現しないで!!」 クワッ
オルオ「くだらねーことするんじゃねーぞ!バァーカッ!!」 クワッ
サシャ「ひぃっ」 ビクッ
ジャン「ハッ!」 ビクッ
エレン「ジャンのやつ、どんな挑発したんだ?」
アルミン「さぁ?」
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- 55 : 2015/06/10(水) 00:38:09 :
オルオ「コホン……それよりも、この封筒の中にボーリングのパンフレットが入っているから練習でもしとけ」
エレン「あ、ありがとうございます!」
ペトラ「それじゃあまたね。早く身体を休めてね」
一同「はい!」
ミカサ「…ユーレイでなくて良かった。でなければ削いでいた……」 ゴゴゴゴ
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- 56 : 2015/06/10(水) 00:40:45 :
~しばらくして~
オルオ「なかなか見所ある訓練兵じゃねぇか」
ペトラ「そうね、また会うのが楽しみね。でも火の玉アピールは失敗しちゃったけど、どうする?」
オルオ「確かに失敗したが次のは考えてある」
ペトラ「どんなのなの?」
オルオ「それはな……ん?なんでボーリングのパンフがオレの懐に?さっき渡したはずだが」
ペトラ「ちょっと、ひょっとして間違えてサッカーのメモ渡したんじゃないのっ?」
オルオ「し、しまった、オレとしたことが…。しかもあれには簡潔なルールしか書いてないぞ」
ペトラ「オルオのバカっ!」
オルオ「まぁ、だいぶ離れちまったから後日渡そう」
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- 57 : 2015/06/10(水) 00:49:21 :
~後日~
エレン「ぐぐぐ…」 ダダダ
コニー「うぬー…」 ダダダ
サシャ「むむむ」 ダダダ
ジャン「あ゛ーイラつく!」 ダダダ
アニ「あの四人は何してるんだい?」
アルミン「おはよう、アニ」
ミカサ「サッカーの練習をしているところ」
アニ「サッカー?あれがかい?」
ライナー「やはりおかしいよな」
アルミン「手を使わずに足を使ってボールを蹴ったりして奪って遊ぶスポーツらしいんだけど…」
アニ「手を使っちゃいけないからって、手を後ろに回して縛ることないんじゃない?」
エレン「いや、でもこうしないとつい手が出ちゃってよ…」
コニー「えらく走りづれぇんだが」
サシャ「サッカーって変なスポーツですね。何が楽しいんでしょう?」
ジャン「絶対アニの意見が正しいって。マジで」
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- 58 : 2015/06/10(水) 00:50:12 :
エレン「そうだ!たしか頭を使ってもいいんだよな」
アルミン「そうだけど」
エレン「ミカサー!こっちにボールを投げてくれ。頭でボールを奪う練習をするぜ!」
ミカサ「わかった」 ポーン
コニー「エレン!負けねぇぞッ!」 バッ
サシャ「私がボールを奪ってみせます!」 バッ
ジャン「お、おいッ!そんな固まったら…」
ゴッチーン
エレン「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 ゴロゴロ
コニー「あたまがぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 ゴロゴロ
サシャ「わ゛れ゛る゛ぅう゛う゛う゛う゛う゛!!」 ゴロゴロ
ミカサ「エレェェェェェンッッ!!!」
ライナー「頭の玉突き事故だ…」
ジャン「だから言わんこっちゃねぇ…」
アルミン「医務室に連絡をッ!」 ダッ
アニ「ホントにバカだね……」 ボソッ
おしまい
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- 59 : 2015/08/28(金) 09:12:32 :
- 最初すごい怖かったけど最後wwwwwwすごく面白かったです!
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○○してしまった! シリーズ
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