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東京喰種~The crime of a centipede~
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- 1 : 2014/07/28(月) 09:33:48 :
- 間違ってるのは…何…?
世界…?にんげん…?
…ソれトモ…ぼク…?
「…う…」
眼を開くと見えたのは…
「あれ…ここ…は…?」
見覚えの無い、真っ白な部屋と…
『紅に塗れた自らの腕だった』。
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- 2 : 2014/07/28(月) 09:34:44 :
- 「…う…」
東京喰種~The crime of a centipede~
「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『業問』
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- 3 : 2014/07/28(月) 09:35:14 :
- 痛い痛イいたイいたいイタイ!!!!!!!!!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっ!!!!!!!!」
地面に崩れ落ちようとする身体。
しかし…『身体に巻きつけられた拘束具』がその邪魔をする。
「何だよ…っ!!!!!なんだよなんなんだよこれぇっ!!!!!」
何故拘束されているのか。何故自分の腕が目の前に転がっているのか。
考えようにも、痛みで頭が回らない。
「うっ、ゔっ、ゔゔゔゔゔあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…!!!!!!」
叫んでいないと、自分が壊れてしまいそうで。
ひたすら叫んでいると、突然声が聴こえた。
「随分と五月蝿いんだね」
「ふー…!!ふー…!!!」
いつの間にか目の前に立っていた男に、隠す事無く殺意を向ける。
「おっと、そんな怖い目をしないでくれよ…僕は君の『友達』だよ…?」
…友達…?
少なくともこんな男は記憶に無い。
しかし、痛みのせいで記憶など殆ど無いのが現状だ。恐らく、彼は本当に自分の友人なのだろう。
それなら…!!!
「この…!!!拘束具を…!!解いて…ください…!!!!!」
取り敢えず問題の一つが解決できる、そう思い安堵した。
しかし…
「ごめんね、それは出来ないんだよ」
「…は…?」
目の前の男はニヤニヤと笑うだけで、動こうとしない。
「なんで…!!!!!」
「なんでなんでなんでなんでなんでえええ!!!!!!」ガシャン!!!
男に掴みかかりたいが、それもできない。
ただ無機質な金属音が響くだけだ。
「これはこれは、『薬』は良く効いているみたいだね。…地行君が言うには研究段階らしいが、十分実用段階にある…」ボソッ
『薬』
その単語を聞いた瞬間、突然ある光景がフラッシュバックする
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これは『Rc抑制剤』を少しばかり改良した薬でね、投与すると喰種の身体能力を人間の域に落とす上…」
「Rc細胞の痛覚麻痺機能を完全にシャットダウンするんだ。つまり…」
「痛覚がいつもの10倍ほどになったと思ってくれればいいかな?」ニコッ
「…僕達は『友達』だもんねえ?『友達』というのは…同じ場所に立っているべきだろう!?」バッ
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「あ…」
「R…c…」
「…喰種…!!!」
思い出した記憶が鍵となり、また新たなフラッシュバックを引き起こす。
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- 4 : 2014/07/28(月) 09:35:36 :
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「いやあ、お目覚めかな?『眼帯』君…!」
「僕は君の拷問を担当する、羽鳥千切(はどり ちぎる)だ。よろしく」ニコッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
グチャッ!グチッ!!
「ひはははは…!!!腕を麻酔無しで解剖されて声も出さないとは成る程、随分と拷問慣れしているようだ…!!!!!…遊びがいが有るよ…!!!」
ズチュ…バゴュッ!!!
「あ!!!今の感触的に脊髄イったかな!?危ない危ない、つい『友達』を壊しちゃうとこだったよ…あれ?聞こえてる?…あー、意識飛んじゃってるよ…参ったなぁ、折角楽しかったのに…」
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- 5 : 2014/07/28(月) 09:35:53 :
「そうか…僕は…!!!!!」
…全て思い出した。
自分の事も、なんでここに居るのかも。
「僕は…あの時…!!!」
CCGによって「あんていく」が襲撃されたあの日。僕は芳村さん達を救うために、「あんていく」へ向かった…
でも、あの亜門っていう捜査官に邪魔されて…!!
羽鳥「ん…。目の焦点が定まってきたね…それに…悲鳴もあげなくなったようだ」ジロッ
羽鳥「いやぁ、良かった良かった!『君が苦しむところなんて見たくないからねえ』!」
「…拷問(こんなこと)やっといて良く言いますよ…!!!」
羽鳥「…ふむ」
羽鳥「報告によると君は極限状態に陥ると口調が変化するそうだから…今はまだ余裕があるって事かな…?」
「…言っておきますが…」
羽鳥「ん?」
「…拷問なんてもう慣れた…何をされても…僕は何も言いませんよ…?」
羽鳥「息を切らして言っても説得力は無いがね。…でもまぁもしその言葉が本当だとするなら…」
羽鳥「13区のとこのジェイソンにでもやられたのかい?」
「!?」
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- 6 : 2014/07/28(月) 09:36:11 :
- 羽鳥「はは、何で分かったんだ、って顔だねえ…?」
羽鳥「簡単な事さ、君はこのコクリアに入った記録が無い喰種だ。だが拷問を受けたという。…それはつまり、君が喰種に拷問を受けた事を意味する。」
「…!!」
(こいつ…頭が回るな…)
(でもいける…ジェイソンの時で分かった、こういうタイプは慢心しやすい…!!!ましてやこっちは人間、逃げるのは容易…)
羽鳥「んー…!にしてもそうかぁ…!ジェイソンかぁ…!!!!!」ニヤァ
(…っ…!嫌な笑い方だな…!)
「…それがどうしました?」
羽鳥「いやぁ、懐かしくてねえ…元はと言えば、私の拷問技術は彼から盗んだものだ…」
「…は?」
羽鳥「彼が拷問して殺した死体を十、百、千と見てきた…!!!どれも鮮やかだったぁ…!!!綺麗に取り去られた内臓、強引に潰された眼球ぅ…!!!見る度に心が踊ったよぉ…!!!!!」
羽鳥「…死体を見るために、ジェイソンを逃がした事もあったくらいだ…」ボソッ
(…!!こいつ…!!!)
羽鳥「だがね、ある時気付いたのさ…「自分はもう十分ジェイソンを超えたのではないか?」とね。」
(…ジェイソンより性質が悪い…!!!狂ってる…!!!)
羽鳥「だからね、一つ芝居を打ってみたんだ」
羽鳥「適当に拾ってきた実験台(モルモット)を拷問し、殺した…そしてその死体を放置してみた」
(…!?)
羽鳥「するとどうだ!?CCGはそれを「ジェイソンの仕業」として捜査を始めたんだよ!!!その中でも最も性質が悪い事件としてね!!!」
羽鳥「私の心は高鳴った…!!!!!もうジェイソンを超えたのだと…!!!!!」
(…人間じゃない…!)
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- 7 : 2014/07/28(月) 09:36:38 :
- 羽鳥「…だがね。」
羽鳥「後から気付いたのさ。それじゃ駄目だと。」
羽鳥「我々の拷問の味を最も良く知るのはCCGか?いや、違う…!!…それは拷問された対象だろう!?」
羽鳥「それが君だよ!!!『百足』!!!両方の拷問を受けた君に…!!どちらがより!!完璧な拷問だったかを決めてもらう!!決めさせる!!!!!」
「…!!気持ち悪い…!!!」
羽鳥「…おっと、これは失策だ…もう時間がない…私とした事が」
羽鳥「続きは明日行うよ…それまでは寂しいと思うが、本当に申し訳ない…」
「…」
羽鳥「…」タッ、タッ…
羽鳥「…ではさようなら。…また会おう…」ガチャッ…
「…」
羽鳥「…『金木 研 』君」
金木「!!?待っ…!!!!!」
ガチャッ……
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- 8 : 2014/07/28(月) 09:37:01 :
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- 9 : 2014/07/28(月) 09:40:16 :
東京喰種~The crime of a centipede~
『不知』
に続く…
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- 10 : 2015/01/07(水) 14:58:41 :
- すげぇ、
期待だァァァァ‼︎
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