この作品は執筆を終了しています。
エレン「ヘッドフォンから鳴り出した…」
- 進撃の巨人 × カゲロウプロジェクト
- 2762
- 37
-
- 1 : 2014/07/27(日) 15:11:31 :
- http://www.ssnote.net/groups/673
↑これの続き…?
というか、シリーズですね
ボカロの曲に自己解釈を交えたストーリー(?)です
よろしくお願いします
-
- 2 : 2014/07/27(日) 15:12:32 :
今は秋
台風も去って、一段と静かな今日。
誰も予想しない出来事だった
-
- 3 : 2014/07/27(日) 15:14:10 :
- エレン「あ~…!疲れた…やっぱり勉強なんてしたくねえよ…」
エレン「次はこの参考書か…いいや!あとで!」
エレン「う~ん、スマホも飽きたし…」
エレン「久しぶりに、ラジオでも聞くかな」
ゴソゴソ
エレン「あった!」
エレン「ほんとに久しぶりだなぁ」カチッ
-
- 4 : 2014/07/27(日) 15:20:05 :
- トウキョウ ハ ハレルデショウ カチッ
オオサカ ハ クモリ ノチ ハレデショウ カチッ
エレン「ちえっ…」
エレン「今の時間…天気予報しかやってねえ!」
エレン「…あぁあ、出した意味ないな……」
キンキュウ ソクホウ デス!!!!
エレン「…ん?」
「~について、緊急記者会見が行われます」
エレン「なんだ…?」
「◯◯大統領!これはどういうことですか!?」
「~~~~~」←通訳
「◯×△□?!~」
「私もよくわかりません…実は、このような怪文書がどこからか届いたのです」
「それはどのような内容ですか!?」
「~~~」
「~!?□△×◯」
「非常に残念なことですが
本日地球は終わります」
地球が凍りつく
静まり返ったマイクの向こうで、
誰かがすすり泣いているのがわかった
-
- 5 : 2014/07/27(日) 15:27:37 :
- 何も手がつかない
あれから何十分…ずっと窓の外を眺めている
エレン「鳥が…」
空が鳥で溢れ返っている
「ここまで来れるならば来てみるがいい」
と嘲笑っているような三日月を
その大きな嘴で呑み込んでは何処かへ向かって
翼を羽ばたかせている
何処へ行くというのだろう
何処へ行けるというのだろうか
エレン「どう、するんだ…?」
-
- 6 : 2014/07/27(日) 15:30:40 :
- ベッドに放っているゲームはノーセーブ
後でやろうとしていた参考書はもちろんしていない
エレン「う…あ」
身体が勝手に震える
エレン(落ち着け…)
ガタガタと音をたてそうなほど震える身体を
いなすように、俺はヘッドフォンを付けた
いつものように
-
- 7 : 2014/07/27(日) 15:34:27 :
- エレン(…えっ?)
不明のアーティスト▼
~~~
◯◯◯◯
紅蓮の弓矢
的了鹿
不明←
エレン(操作してないのに…?)
エレン(な、なんだよ、これ…?!)
ヘッドフォンの向こうから、聞こえる
この耳元へと
「生き残りたいでしょ?」
-
- 8 : 2014/07/27(日) 15:39:39 :
- その紙切れ1枚で世界が蠢き出す
呼吸のように
脈拍のように
波打つように
揺れて、揺れて、揺れる摩天楼
エレン「どういうことだよ」
エレン「この声は…!」
何年間聞いたと思っている
俺の声、だ…!
エレン「なんだよ…なんなんだよ!」
-
- 9 : 2014/07/27(日) 16:25:07 :
- 「あの町外れにある丘があるだろう」
「あの丘を目指して走るんだ」
「あの丘を越えたら20秒で
その意味を嫌でも知ることになるよ」
「疑わないで、耳を澄ませたら20秒先へ」
エレン「どういう…ことだよ!?」
問いかけても
答えは返ってこない
空へ消えていく10秒
-
- 10 : 2014/07/27(日) 16:41:46 :
- このままじっとしていても何も起きない、と
家から出た
交差点には息が詰まるほどの人と車で埋め尽くされていた
老若男女?そんなの、この時に誰がきにするか
そんなの、もう関係ないだろ
「早く避けろよ!!」
怒号
「アアアァァァァアアアアアア」
泣き声
隙間がなくなり、身動きができなくなっていく
-
- 11 : 2014/07/27(日) 16:52:49 :
- 「なんで俺達が逃げ回らなければいけないんだ!!」
「もう嫌だ…どこなの、母さん?」
こんな叫び声で辺りはいっぱいだ
「我が主よ…!」
こんな道中で祈るなよ…
「おい、どこへ行くんだ坊主!」
エレン「いいんだよ、おじさん!先いってて!」
そうだ…俺は、逆方向へと走っている
独り走っている
目指すは、あの丘だ
-
- 12 : 2014/07/27(日) 17:04:23 :
- 「おい、そのペースで大丈夫か?ww」
ヘッドフォンから声が聞こえる
うるせえな…
「あと12分だぞ」
わかってるよ…時間が近い、ってことは
時間が来たら全部吹き飛んでしまうんだろ
そしたら、もう術がない…
何をしてだって、足掻いてやる
-
- 13 : 2014/08/01(金) 22:18:10 :
- 期待
-
- 14 : 2014/08/01(金) 22:18:17 :
- 続きが楽しみ
-
- 15 : 2014/08/03(日) 12:18:56 :
- ざわめく路地裏
クソッ、そこをよけろよ…近道なんだよ!
エレン「死ぬのは…誰でも嫌だろ!!」
ものすごい速さで駆け抜ける
10秒…ってとこか?
ずっと走ってるのに、こんなに速く走れるものなのか
エレン「でも…速く…もっと速くっ!」
いつしか涙目になっていた
-
- 16 : 2014/08/03(日) 12:44:25 :
- エレン「今日は…エイプリルフールじゃないのか!?」
エレン「くっそ…なんだよ、なんなんだ…本当に!」
『疑わないで、耳を澄ませたら20秒先へ』
エレン「疑いてえよ…でも…」
この状況、誰が疑えるんだよ
誰がどうやっても
何をやっても、神が裁きを受けたって
絶対に終わらねえ、この人類賛歌
-
- 17 : 2014/08/03(日) 12:53:14 :
- さっきからずっと走っている
あと少しのはずなのに、ずっと遠くのように思える
もう少し…あとちょっと…
そんなことを考える
その間も、刻々と時間は迫る
「駆け抜けろ、もう残り1分だ」
そんな言葉も聞こえないくらいに
疲れ、焦り、時間…そんなのと戦いながら
走って
目指していた「それ」はすぐ目の前にあった
-
- 18 : 2014/08/03(日) 12:56:12 :
- エレン「うっ…っく、は…は…着いた…」
息も絶え絶えだった…たどり着いた時には
見上げる空には
エレン「なんだこれ…?」
魔法のような美しい空を反射する壁に
エレン「あいつら誰だよ…?」
白い布を身に纏う
「素晴らしい!研究してきた甲斐があった!」
嬉しがり、手を打つ科学者が、そこに立っていた
-
- 19 : 2014/08/03(日) 12:56:51 :
お前のこと…
疑うよ
-
- 20 : 2014/08/03(日) 12:59:34 :
- エレン「は…おい…街…か?」
エレン「実験施設…おい、研究って…!?」
そう、そこから見た街…街なのか?
壁の向こうの風景は、実験施設の様だったのさ
「もう不必要だ」
エレン「何が…ふひつ、よ……」
そういい放った科学者は、
ひょい、と片手間に爆弾を投げた
実に気だるそうに、呑気で、怠そうで
-
- 21 : 2014/08/03(日) 13:01:20 :
- バァァァァボォォォォォォォォォォォ
エレン「あ……あ…」
篭の…箱の中の小さく支配された空間で
何も知らずにのうのうと生きてきたんだ
…と
エレン「もえてる…赤い…ぁあ……みんな…」
-
- 22 : 2014/08/03(日) 13:06:31 :
- 次第に広がっていく火
燃え尽きていく街「だった」モノを
呆然と…唖然と、自然と恐怖で蹲る目を
そんな中、1つの音が耳元に飛び込んできた
そう、聞きなれた
聞き飽きた
聞き覚えのある
あの、声で
あの音が
あのオトが
「ごめんね」
俺の記憶は
音は
視界は
感触
体温
血管
体は
そこで全て途切れたままだ
-
- 23 : 2014/08/03(日) 13:09:18 :
エレン「って言う、夢を見たんだよ」
アルミン「えー、なんだよその夢!」
ミカサ「…正夢に、ならなければいいこと」
エレン「なるわけねえだろww」
ミカサ「…うん、そうね」
アルミン「まぁ、早く食堂に行こうよ」
エレン「おう!」
今は秋。
明るい声が響く廊下で
また1つ、新しいモノガ
-
- 24 : 2014/08/03(日) 13:09:29 :
- 終わりです
-
- 25 : 2014/08/03(日) 13:10:46 :
- できれば感想がほしいです!お願いします!
-
- 26 : 2014/08/04(月) 12:35:38 :
- おもしろい
-
- 27 : 2014/08/04(月) 13:26:58 :
- ありがとうございます!(`・ω・´)ゞ
-
- 28 : 2014/08/07(木) 10:26:48 :
- 面白いです(≧~≦))
-
- 29 : 2014/08/13(水) 13:08:13 :
- 面白かったです。この曲だけではなく様々な曲でSSを建てて欲しいです
-
- 30 : 2014/08/14(木) 16:12:08 :
かっこよかった!
-
- 31 : 2014/08/18(月) 00:32:14 :
- ヘッドフォンアクターだw
-
- 32 : 2014/08/21(木) 01:09:07 :
- ≫31タイトル見たらわかるだろwww
-
- 33 : 2014/10/21(火) 09:57:18 :
- >>19『目』を疑ったんだろ?
-
- 34 : 2016/05/31(火) 05:02:04 :
- ふおおおお!私の大好きなヘッドフォンアクターじゃないか!すごく面白かった!
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
四季 シリーズ
- 「進撃の巨人 × カゲロウプロジェクト」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場
- 「カゲロウプロジェクト」SSの交流広場
- カゲロウプロジェクト 交流広場