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少女?「…きれいなとこ」魔物「グルルルルル…」

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  1. 1 : : 2014/07/18(金) 00:29:18
    はじめまして!
    初めてのssなので面白くなかったり色々あると思うのですが、できれば読んでみてアドバイスをしていただけると幸いです!
    あと入力が遅いかもですw
    それでも読んでくれるのなら嬉しいです!

    では、よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2014/07/18(金) 00:31:57
    少女?「…きれいなとこ」

    魔物「「「グルルルルルル…」」」

    少女?「………。」

    魔物 「ガウッ!!」バッ

    少女?「………」バシッ

    魔物 「クゥゥゥゥン…」ドサッ

    少女?「まだ…やる?」

    魔物 「………」ササッ

    少女がそういうと魔物の群れは静かに消えていった。

    少女?「きれいなとこ…だけど…」

    少女?「ここ…どこ?」
  3. 3 : : 2014/07/18(金) 00:39:46
    ?1「あれっ?何でこんなところに人が…?」

    少女?「…?」

    ?2「君、大丈夫だった?ここって魔物の出没地域だよね?」

    少女?(…やさしい気配…悪い人じゃないか)

    少女?「異常はありませんでした。」

    ?1「そっかよかった。あ、俺は勇者だよろしくな」

    ?2「私は僧侶、よろしく!」

    少女?「よろしく」

    勇者「というかなんでこんなとこにいたの?」

    少女?「…わからない」

    僧侶「じゃあどこからここに?」

    少女?「…わからない」

    勇者「…これは…」

    僧侶「…記憶喪失!?」

    少女?(そういうことにした方がいいか、私にはちゃんと記憶は……あれ……?)
  4. 4 : : 2014/07/18(金) 00:50:35
    僧侶「う~ん…じゃあ名前は?」

    少女?「…少女です」

    勇者「…とりあえず…どうしよっか…」

    僧侶「う~ん…」

    少女「…あの…この世界について教えて」

    勇者「世界について?」

    少女(怪しまれた…?)

    勇者「…とりあえずここは”始まりの町”の近くだな」

    少女「始まりの町?」

    勇者「あぁ。ここは魔王城から一番遠くて魔物や魔族が弱いんだ。だから新人の冒険者が集まってくる。だから始まりの町だ。」

    少女「…魔族…魔物…?」

    僧侶「えっと…魔族ってのは人と違くて魔法を簡単に使って私たち人に対して殺し、奪い、そして犯すとかするひどい種族のこと。魔物はその手下みたいなの。」

    勇者「んで今俺たちは国王様の名を受けて最強の魔族”魔王”を倒しに行くたびをしてるんだ」

    少女「…なるほど」

    少女(聞いたことがある…ここは”もう一つの世界”か)
  5. 5 : : 2014/07/18(金) 01:00:52
    少女(まさか本当にこんなことが……)

    少女「…そう、ありがとう」サッ

    僧侶「あっ、どこいくの?」

    少女「…さぁ?(確かに)」

    勇者「とりあえず一緒に行かないか?」

    少女「どうして?」

    勇者「一緒の方が危なくないし」

    僧侶「一緒の方が楽しいし」

    勇者「それに記憶がないんならなおさらさ」

    少女「……情報源は必要か」ボソッ

    少女「ん…わかった。色々教えてほしい。」

    勇者「おう!任せとけ!」

    僧侶「改めてよろしくね!」

    少女「…よろしく」

    勇者「とりあえず次の町に行こうか。」

    僧侶「おーー」

    僧侶「ほらほらっ!」

    勇者・僧侶「「おーーー」」

    少女「………おー。」

    こうして、私は勇者パーティに加入した。
  6. 6 : : 2014/07/18(金) 01:10:33
    勇者「なっ…どういうことだ?」

    僧侶「町が…」

    少女「…(酷いありさま…)」

    少女「あ…人…」

    僧侶「だっ…大丈夫ですか?今回復を!」

    村人「あ、あなたは勇者様ですか!?」

    勇者「あぁ、そうだ!」

    村人「おぉ…盗賊が森から急に現れて…女や子供、食料や金まで奪われてしまって…どうか、どうかおたすけを!」

    勇者「もちろんだ!任せろ!」

    僧侶「という感じでいつも助ける流れになるから、とりあえず安全なところで待っててね」

    勇者「僧侶!行くぞ!」

    僧侶「は~いっ」

    少女「…やっぱり、いい人たちだな…(私と違って)」

    少女「……」
  7. 7 : : 2014/07/18(金) 01:32:54
    ザッザッザッ…

    勇者「…いた、こんなとこにベースを構えててたか…一気に潰したいけど…」

    僧侶「…村の人たちをまず助けないと…人質取られたらさすがに…」

    勇者「…でも難しいな、囮と救出に分けたいところだが…」

    僧侶「わたしが助けに!」

    勇者「いや、僧侶は回復役だ、一人では危険すぎる」

    僧侶「でもっ…」

    少女「私が行く」

    勇者・僧侶「「えっ」」

    勇者「で、でも…」

    少女「…大丈夫」スッ

    僧侶「え…消えた…」

    勇者「!僧侶、囮行くぞ!」

    僧侶「はいっ!」

    -------------------------------------------------

    頭領「ガッハハハハハハハハハ今日は大量じゃった!」

    手下「お頭っ!何者かに襲撃を受けましたっ!」

    頭領「なに!よし、野郎ども、もうひと暴れだぁぁぁぁぁああ!」

    「「「「おぉーーーーーーー」」」

    ダダダダダダダダダダ…

    幼女「お母さん…」グスッ

    母親「大丈夫、大丈夫だからね…」

    ガチャ

    少女「…出て」

    全員「「「…!!!!」」」

    少女「早く…静かに」

    母親「はい、ありが…

    少女「早く、静かに…死にたい?」

    母親「…」コクコク



    勇者「――――――ッ」ザシュッ

    僧侶「ごめんなさいっ<フラッシュ>」キンッ

    盗賊「なんだこいつら!強ええぞ!」

    少女「…終わった」

    勇者「本当かっ!」

    僧侶「すごいです!」

    盗賊「お頭!村人どもが!!」

    頭領「な、なに~~~~!」

    勇者「さて、行くぞ!」

    僧侶「本気です!!!」


  8. 8 : : 2014/07/18(金) 01:51:11
    少女「---------------」サァァァァァァァァアア

    盗賊1、2「「くらえっ」」ダッ

    盗賊1「え」ブン…ドサッ

    盗賊2「なっ」ブン…ドサッ

    盗賊「なんだ?歩いてるだけなのに皆、投げられていく…!?」

    盗賊「うわっ!!!(なんだ…体が引き寄せられてっ)」ブンッ

    盗賊「」ドサッ

    頭領「く、来るな…来るな―――――」

    頭領「」チーン

    勇者・僧侶「」ポカ~ン

    勇者・僧侶((超強い!!!!というか出番なし!!))

    勇者「すごいな、驚いた」

    僧侶「うわぁーほんとにすごいです!」

    少女「……別に」

    『この化け物っ!!!』

    少女「…………こんなのすごくない」ボソッ

    勇者「ん?」

    少女「いえ、村に帰りましょう」

    -------------------------------------------------

    村人「なんとお礼を言っていいのか…」

    勇者「いえいえ、当然のことをしいたまでですよ(それに、俺は大したことはしてない…)」

    村人「何かお礼をさせてください!」

    勇者「いや、本当に

    僧侶「お金、あるの?」ユビヲサス

    勇者「」

    勇者「………宿、ありますか?」

    村人「もちろんです!何日でもどうぞ!」

    少女「貧乏なんだ…。」
  9. 9 : : 2014/07/18(金) 01:57:42
    宿にて

    勇者「お~い少女!!」

    少女「……………」

    勇者「??少女??」

    少女「……………」

    勇者「…嫌われた…?」

    少女「はっ(今私少女だった!)」

    少女「なんですか?」

    勇者「あ、いや、訓練に付き合ってくれないか?(嫌われたわけじゃなさそう)」ホッ

    少女「私が…?」

    勇者「あぁ。」

    少女「私でいいんですか?」

    勇者「あぁ、というかお前しかいないしな、それに」

    勇者「お前は俺より強い」

    少女「………まぁ、いい」

    勇者「すまないな」

    勇者「じゃあ裏手に来てくれ」

    少女「はい」
  10. 10 : : 2014/07/18(金) 02:16:19
    勇者「手加減するなよ」

    勇者「行くぞっ!!」

    少女「-----------------」ブンッ

    勇者「なっ」ドサッ

    勇者「え……今のは…」

    勇者(投げられた…のか?)

    少女「一回目」

    勇者「もう一回!!」ダッ

    少女「------------------」ブンッ

    勇者「!!!!!(今度は見えた!!!けど)

    勇者「ぐあっ!(見えるのと見切れるのは違う…か)

    少女「二回目(見られた…?)

    ---------------------------------------------------------

    少女「百回目」

    勇者「ハァ…ハァ…」

    勇者(わかってた…わかってたけど…)

    勇者「かなり悔しい!!」

    僧侶「あっはははははかっこ悪ーい!」

    勇者「僧侶!い…いつから」

    僧侶「いまさっき、もうご飯の時間だよ?」

    少女「……」グゥゥゥゥゥ

    少女「……………」///

    僧侶(あんな顔もできるんだ…可愛い!)

    勇者(可愛いけどこの子に負け続けた俺って…)

    勇者「くそぉぉぉぉぉぉぉおおおお」ダダダダダダダダダ

    少女「なっ…なに?」ビクッ

    僧侶「あー、病気みたいのだから気にしないで、勇者は感情が高まると走り込みに行っちゃうから」

    少女「はぁ…」

    僧侶「でもほんとに強いね少女は」

    少女「…………強くない」ボソッ

    僧侶「ん?」

    少女「いえ」

    僧侶「…一応勇者は王国でもかなり強いんだよ?」

    少女「…多分相性が悪い」

    僧侶「相性?」

    少女「彼の攻撃は早くて強い、でも単調」

    僧侶「あ、あぁぁぁ、なるほど」

    少女「…でも凄い、最後のほうはかなり本気だった(何度か殺しかけるくらいに…)」

    僧侶「さすがは勇者ってところだね、あ、帰ってきた」

    僧侶「おかえり~~」

    勇者「」バタッ  返事がないただの勇者のようだ

    僧侶「まずはお風呂だね」

    少女「………!!」グゥゥゥゥゥ

    僧侶「大丈夫、少女はご飯だよっ!」

    少女「………///」コクン
  11. 11 : : 2014/07/18(金) 02:32:46
    勇者「……自惚れてた、国の剣闘大会で優勝して、勇者に選ばれて、聖剣を貰って…」

    勇者「でもまだまだ俺は弱かった。」

    勇者「少女に感謝しないとな。」

    勇者「鍛えなおさないと…」

    『少女「-------------」ブンッ』

    勇者「あの技はなんなんだろう…あとで聞いてみるか…」

    <ガチャン!!>

    勇者「!!!」

    勇者「なにかあったのか?」

    --------------------------------------------------------

    僧侶「召し上がれ――」

    少女(しまった…見たこともない料理だ…)

    僧侶「…………」ニコニコ

    少女(でも、私のためにわざわざ作ってくれたみたいだし食べないと…)

    少女「…いただきます」ゴクリ

    ぱくっ

    <ガチャン!!>

    ------------------------------------------------------------

    勇者「どうした!?」

    少女「」

    勇者「まさか僧侶!料理、したのか?」

    僧侶「あれーー?今度はうまくいくと思ったのになぁ」テヘペロ

    勇者「くっ…うかつだった…また一人犠牲者が…」

    勇者「とりあえず解毒しろ!今すぐだ!」

    僧侶(さすがにひどい)
  12. 12 : : 2014/07/18(金) 02:49:52
    僧侶「ごめんっ!ほんとに!」

    勇者「悪かった、これ食べろ」

    少女「…気にしてない」

    少女(あ、今度のは結構知ってる料理だ…)

    勇者「それ食ったら寝るか、疲れたし」

    少女「そう?」

    勇者「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダダダダダダダ

    僧侶(天然って怖いわ~)

    -----------------------------------------------------------

    僧侶「じゃあ勇者はそっちの部屋ね」

    勇者「おう」

    僧侶「じゃ、おやすみ」

    勇者「また明日な」

    少女「はい」

    ガチャン

    僧侶「さて、寝よっか」

    少女「はい」

    ドサッ

    少女「!!(ふかふかだ…いつぶりだろ)」

    僧侶(いつもは無表情で大人っぽいけどやっぱりまだ子供だね~…まあ私もだけど?)

    僧侶「少女は何歳なの?」

    少女「」ギクッ

    少女(何歳だっけ……)

    僧侶(私は16だから~11かな?)

    少女「………じ、15です」

    僧侶「えっ」

    少女(しまった、こっちは単位が違ったかな?)

    僧侶「へ~~、あ、私16だよ~、お姉さんだよ~~」

    少女「……………」

    少女(16年であんなに大きいなんて…)

    少女(いや違う、私は戦闘に特化したスタイルであって決して負けたわけじゃ…)

    少女「…………寝る」

    僧侶「?おやすみ~(なんか無表情の中に影を見た…)

    少女(負けたわけじゃない!)
  13. 13 : : 2014/07/18(金) 03:06:50
    「うらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


    「--------------------」ヴォン

    「」ズガンッ

    「運悪く頭から落ちたのではなくそうやって殺したのです」

    「素晴らしい!予想を超える力だ!」

    「地面には障壁を張っていますのでどんなに強くやっても凹むこともないのですよ」

    「これが…これこそがわれらが求めた力!!」
  14. 14 : : 2014/07/18(金) 03:25:30
    「だが、強いことはわかったがあれは本気ではあるまい」

    「もちろん、あれはほんの一部、流れを自由自在にあやつるだけです」

    「では本気を見せてみよ」

    「えぇ、いいですよ…」

    --------------------------------------------------------------

    「よし、次はあの国だ!」

    「よくやった!休暇をやろう」

    「貴様は本当にすごいな!」

    「えぇ、本当にすごい、私の予想をこえてますよ」

    「すごい!!これさえあれば!」




    「………………すごくない」ボソッ
  15. 15 : : 2014/07/18(金) 03:27:34
    少女「………………」パチッ

    少女(寝起きが凄まじく悪い)

    少女(顔、洗おう)

    ガタッ

    勇者「はっ、はっ、はっ」

    少女(すごい早いな)

    勇者「…ん?少女、早いな」

    少女「いえ、あなたのほうが」

    勇者「まあ習慣だからな」

    勇者(悔しくてちょっと早めに起きたなんて言えない)

    勇者「朝ごはんちょっと待ってくれ」

    少女「ん」

    勇者(本当に表情がなくてわかりずらいな)

    少女「じゃあ」

    勇者「あぁ」

    勇者(ま、どうにかなるか)

    --------------------------------------------------------

    僧侶「んじゃ、今日も張り切って歩いてくか!」

    勇者「えっと次は…意外と遠いな」

    勇者「じゃあこっちに行って馬に乗るか」

    僧侶「よし、いくぞ」

    勇者・僧侶「おーーーーーーーー」

    少女「…………おー。(これ毎回やるのかな)」
  16. 16 : : 2014/07/18(金) 20:58:13
    期待
  17. 17 : : 2014/07/18(金) 23:42:18
    ヒソヒソ…ヒソヒソ

    勇者「とりあえず町には着いたんだが…」

    僧侶「うへ~…私の嫌いな陰鬱空気だよ…」

    少女(ここも何かあったのかな…)

    勇者「とりあえず馬車乗り場見つけないとな…」

    僧侶「あっ、あれじゃない?」

    勇者「おぉ!案外早く見つかったな!」

    少女(やな予感しかしないのはなぜ…?)

    --------------------------------------------------

    勇者「失礼します」

    商人「あぁ、すまないねぇ今は…」

    商人「あんた…もしかして勇者様かい?」

    勇者「はい、そうですが…?」

    商人「……ちと頼みごとがあるんだが」

    勇者「なんですか?聞きますよ」

    商人「ちょっとこっちに来てくだせぇ」

    商妻「ちょっとあんた…!」

    商人「…こんなチャンス、逃がすわけにゃあいかんだろ」

    商妻「…まぁそうだけどさぁ」

    僧侶「…これまた厄介そうだね」

    少女(やっぱっりか)

    商人「こっちでさぁ」

    コンコン

    『抗う絆は』

    商妻「天まで上る」

    ……ガチャ

    ?「入りな」

    勇者「ここは…?」

    ?「ここは集会所さ、勇者様、俺は酒屋ってんだよろしくな」

    商人「ここに来てもらったのはちょいと手伝ってほしいことがあるんでさぁ」

    酒屋「おいおい急ぐな、後ろの嬢ちゃんの名前くらい教えてくれよ」

    僧侶「あ、私は僧侶です。よろしくお願いします!」

    少女「…少女です」

    酒屋「おうよ、よろしくな」

    商人「そういや聞いてませんでしたねぇ、よろしく頼みまさぁ」

    勇者「で、どうしたんですか?」

    商人「最近、この町は新しい領主様になったんだが、それがとんでもねぇ暴君でして」

    酒屋「あぁ、夜出歩くなとか、こういう噂をするなとか、そんな条例を作りやがってなぁ」

    商妻「しかもそれを破ったら牢に入れられちまうんだ!」

    僧侶「それはひどい!」

    勇者「あぁ、ひどいな」

    酒屋「そこで俺たちは黙ってられねぇって集会開いてたんだが、これが中々進まねぇんだ」

    勇者「なるほど、それで俺をよんだんですか」

    商人「そういうことで」

    勇者「…わかりました。協力させていただきます。」

    酒屋「ほんとか!」

    勇者「困ってる人を助けるのが勇者ですから!」

    僧侶「ただーーし!」

    全員「??」

    僧侶「宿代と馬車ただにしてね!」

    少女「貧乏だからね…」
  18. 18 : : 2014/07/19(土) 00:45:39
    僧侶「で、どうするの勇者?」

    勇者「あぁ、とりあえず一回その領主様ってのに会いに行ってみるか。」

    僧侶「で、それからは?」

    勇者「えっと…それから考える…」

    僧侶「うわぁ~」

    勇者「し…しょうがないだろ」

    僧侶「まあ意外と脳筋だからね」フフッ

    勇者「否定できない…」

    少女「…………」

    僧侶「…どうしたの少女?」

    少女「いえ…何でもありません」

    勇者「とりあえずもう寝るか」

    僧侶「そうだね~」

    勇者「んじゃ」

    僧侶「お休み~」

    ガチャン

    僧侶「じゃ、寝よっか」

    少女「……………」

    僧侶(どうしたのかな本当に)

    -------------------------------------------------
    翌日

    勇者「ここか」

    僧侶「おきいね~やっぱり」

    勇者「とりあえず来ちゃったけど…なに言えばいいんだろう…」

    僧侶「えっ…何も考えてないの?」

    勇者「ソンナコトナイヨ」

    部下「今許可をいただきました。入ってください」

    僧侶(終わった)

    -------------------------------------------------

    「…………っ!」スッ

    (…ここから、感じる)

    「…………」ガチャ

    「!!やっぱり、これって!」

    「あ(声上げちゃった)」

    (じゃあこの町はもしかして…!)

    (やっぱり本当だったんだ…)ギリッ

    (私が…私が止めなくちゃ!)

    -------------------------------------------------
    領主「あなたが勇者殿か?」

    勇者「はい」

    領主「して、何の用かな?」

    勇者「…お分かりなのでは?」

    領主「…すまないがその事はたとえ国王様の勅命を帯びている勇者様にもいえない」

    勇者「そうですか、私でも、ですか?」

    領主「あぁ、たとえ勇者様でも、できればこれ以上は何も聞かずに帰ってほしい。私も今日から大変なんでね、あなたも夜はおとなしくしていなさい」

    -------------------------------------------------

    僧侶「結局収穫なかったね~」

    勇者「いや、少なくともわかったことがあるよ」

    僧侶「ん?」

    勇者「これは領主だけじゃなくて国がかかわってるってことがわかった。」

    僧侶「えっ!?」

    勇者「いや、どっちかっていうと領主は味方だね」

    僧侶「どういうこと?」

    勇者「…領主が『たとえ国王様の勅命を帯びている勇者様にもいえない』っていっただろ」

    僧侶「うん」

    勇者「…要するに国王様に口止めされてるってことだよ。最後に俺に言った事にも俺に何か伝えようとしてる感じがしたし、後今日からってのも気になったな」

    僧侶「確かに言われてみれば『私も大変』って意味わかんないかも」

    勇者「まぁ、全部そう感じたってだけだけど」

    僧侶「まぁ、最初はその線で行くって事でいいんじゃない?」

    勇者「そうだな」

    僧侶「でも国が絡んでるってすると、ここだけじゃ解決できないよね?」

    勇者「…確かに、まぁひとまず報告しに行こう、俺たちは一応手伝いなんだし」

    僧侶「あれ…そういえば少女は?」

    勇者「…そういえばいない…」

    少女「…なんですか?」ヒョコッ

    僧侶「あ、少女」

    勇者「今までどこ行ってたんだ?」

    少女「お花を摘んできた」

    勇者「…?で、その花はどこに?」

    僧侶「」

    少女「」

    勇者「あれっ?なにその『何もわかってないな~』みたいな感じ」

    僧侶「あんた本当なにもわかってないな~」

    勇者「やっぱりそうだった!」ガーン
  19. 19 : : 2014/07/19(土) 01:12:50
    酒屋「お国がからんっでるって言うのか?」

    勇者「あくまで推測の域をでないけどそうなる。」

    商人「そいつわ困りましたねぇ」

    勇者「とりあえず俺が夜出歩いてみて様子を探ってくるよ」

    商人「すまねぇなぁ」

    勇者「勇者ですから!」

    -------------------------------------------------

    勇者「っていうことになったから行ってくる」

    僧侶「気を付けてね」

    勇者「あぁ」

    ガチャン

    僧侶「大丈夫かな」

    少女「…あれ、勇者は?」

    僧侶「ん?探りを入れに夜の町へ出て行った…

    少女「えっ!!!」

    僧侶「ど、どうしたの?」

    少女「…………っ!!」ダッ

    ガチャッ

    僧侶「なになにっ?」

    -------------------------------------------------

    「勇者ーーーーーーーーーーー!」

    勇者「あれ?少女?」

    少女「勇者!速くこっち!」

    バッ  ドサッ

    勇者「いった!腰打った!急にどう…!?」

    勇者「な…なんだこれ…赤い光…?」

    少女「…帰ったら、言う」

    勇者「何か知ってるのか?」

    少女「…………」コクリ

    勇者「…そうか、わかった」
    -------------------------------------------------
    勇者「収まってきたか」

    少女「ん」

    勇者「帰ったら教えるんだよな」

    少女「…………」コクリ

    勇者「わかった。」
  20. 20 : : 2014/07/19(土) 01:40:45
    僧侶「あっ!少女!勇者!大丈夫だったの?」

    勇者「それなんだがかくかくしかじかで」

    僧侶「ちょっごめんわかんない」

    勇者「それを説明してもらうんだ。な」

    少女「…」コクリ

    少女「さっき、勇者が見た赤黒い光線は魔法陣の一部」

    勇者「あの道を埋め尽くしてきた光か?」

    少女「ん…」

    僧侶「で、何の魔方陣なの?」

    少女「”祭壇の魔法陣”」

    勇者「祭壇の魔法陣?」

    少女「あることをするための生贄を捧げるための魔法陣」

    勇者「ちょっと待て、まさか、いやでも…」

    少女「そう、つまりこの魔法陣は」

    勇者「いや違う、そこじゃない」

    少女「?」

    勇者「何で知ってんだ…お前」

    少女「なんでって……?」

    僧侶「そういえば少女は記憶喪失じゃ…」

    少女「なに言って……あ」

    勇者「正座」

    少女「え…?」

    勇者「正座!!」

    少女「ハイ」

    僧侶「えっと~~どういうことかな~?」ニコッ

    少女「えっと…その…」

    勇者「俺ら騙してたのかなぁ?」ニコッ

    少女「……そういうわけじゃ…」

    勇者・僧侶「「………………」」ニコニコニコニコ + ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    少女「…ゴメンナサイ」

    僧侶「勇者」

    勇者「おうっ」ハガイジメッ

    少女「なっ…なに?」

    僧侶「」ワキワキワキ

    少女「ま…まっ」

    僧侶「それっ」コチョコチョコチョコチョ

    少女「んっ…そ、う侶…まっ」

    少女「そこっ…だめ、くすぐった…」

    少女「~~~~~~~~~っ!!」ビクビクッ

    -------------------------------------------------

    少女「ハァ…ハァ…もうお嫁にいけない…」

    勇者「これで勘弁してやる」

    僧侶「いい声だったよ~」ツヤツヤ

    勇者「で、つまりなんなんだ?」

    少女「…理由、聞かないの?」

    僧侶「うん、言いたくなったら言って、聞くから。今はいいや」

    少女「いいの?」

    勇者「おしおきもしたし、お前は仲間だしな」

    少女「………」ズキッ

    少女「そう…」
  21. 21 : : 2014/07/19(土) 02:03:22
    少女「つまりこの町の人は、生贄にされる。」

    勇者「…………手遅れ、なのか?」

    少女「わからない。この魔法は24時間浴びることが条件の魔法、夜出歩いちゃダメっていうのも下準備だったのかも…」

    勇者「そんな…」

    僧侶「ねぇ、待って」

    勇者「?」

    僧侶「思い出してよ、領主は『今日から大変』って」

    勇者「!!つまり今始まったばかりなのか

    勇者「夜の間発動させたとして…外出禁止時間は10時~6時の八時間、あと2日か」

    僧侶「でも、生贄って何のための…?」

    少女「多分、虐殺兵器を作るための、生贄」

    勇者「…でもなんでこの町になったんだ?」

    少女「これ、…この町の見取り図」

    僧侶「ん?」

    少女「ここをこう繋いで、こうする。」

    勇者「!!!!!!」

    僧侶「町が巨大な魔法陣に!」

    少女「全部仕込まれていた事」

    勇者「止められるのか?」

    少女「この中心に子の魔法陣の本体がある、これに傷をつければ魔法は失敗する。」

    勇者「わかった。明日乗り込むか!」

    僧侶「よーし!張り切って休まないとね!」

    -------------------------------------------------

    勇者「かくかくしかじかっていうことだった」

    酒屋「まじかよ…」

    商人「さすがにそりゃぁ…」

    勇者「明日俺らは乗り込みに行ってくる。1日で帰ってこなかったら逃げてくれ。」

    商妻「わかった。悪いねぇ手伝ってもらうだけだったのに」

    勇者「いえ、勇者ですから!」
  22. 22 : : 2014/07/19(土) 14:49:20
    「そんな…私は…」

    「それが事実だ」

    「ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

    「落ち着け」

    「……ごめんなさい」

    「罪の意識があるならこっちにこい」

    「…」コクリ

    「もうひとつの世界を救え、今はそれが優先だ」

    「…は?」

    「頑張れよ」

    「待って!説明を要求す…」パァァァァァ

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  23. 23 : : 2014/07/19(土) 18:19:55
    「私は…なんなんだっけ」

    「私は…何をしたんだっけ」

    「……………」

    「私は…人じゃなかった」

    「私は…たくさん殺した…」

    「……………」

    ---------------------------------------------------

    「私は…夢を見てたのかな」

    「……あれ…あんまり思い出せない…」

    「……あれからどれくらい時間がたったのかな…」

    「それに…ここ、どこ?」

    「…………」

    「マゾクとかがいる私の故郷…そんなはずないよ…ね」

    (…………それにしても)

    「…きれいなとこ」
  24. 24 : : 2014/07/19(土) 20:54:51
    少女(なんだろ、この感じ)

    勇者「本当に大丈夫か?」

    僧侶「ここまで来てなんだけど少女は戻ったほうが…」

    少女「ん…大丈夫」

    勇者「そっか」

    少女「そろそろ行こ」

    勇者「そうだな、まず、誰にも見つからずに行けること」

    勇者「そして見つかったら散開、各自で魔法陣を目指す。でいいか?」

    僧侶「いいとおもうよ」

    少女「ん、異論はない」

    勇者「じゃ行くぞ!」

    僧侶・少女・勇者「「「おーー」」」

    --------------------------------------------------

    少女「……………」

    勇者「……………」

    僧侶「…………」

    少女(おかしい、まさか本当に誰にも見つからないなんて…)

    少女「…おかしい」

    僧侶「うん、確かに」

    勇者「罠か?」

    少女「…………っ転移魔法!?」パァァァァァァァ

    勇者「少女!」バッ

    僧侶「少女!!」

    勇者「くっ…間に合わなかったか」

    僧侶「何で……私たちの時は反応しなかったのに…」

    勇者「……………僧侶」

    僧侶「ん?」

    -------------------------------------------------

    少女「っ……ここ…は」ドサッ

    ?「久しぶりね人龍ちゃん♪」

    少女?「………研究者…」

    研究者「やっぱり、あの時の反応はあなただったのね、まさか彼が裏切るなんて思ってもみなかったわ、おかげであの世界転送魔法陣は壊れてしまって、あなたに会いに来るのが遅れてしまったよ」

    研究者「まぁ、おかげで世界転移は欠点を克服できたんだけどね」

    少女?「…私と戦うの?」

    研究者「まさか、ただ取引をしたくてね」

    少女?「…………なに?」

    研究者「彼の命と、あなたの命、取引しない?」

    少女?「断る」

    研究者「あら、以外ね、応じると思ったのに」

    少女?「彼はもう死んだ」

    研究者「…………いつ、どうやって知ったの?」

    少女?「……今、鎌をかけて知った」

    研究者「おっと、しばらく見ないうちに悪知恵ついちゃったか」

    少女?「……で、どうする?」

    研究者「仕方ないから戦うよ」

    少女?「そう」

    研究者「じゃあ、はじめよう!!」

    少女?「---------------------------」ダッ

    研究者「フフッやっぱりこうして見ると凄いね」

    少女「-----------------------っ!!」

    研究者「でも……」ヴォンッ

    少女?「グッ!!」ドサッ

    研究者「さすが、衝撃を受け流したか。でも------------------」ドスッ

    少女?「グッアッ!!」

    研究者「フフフフ…あっはっはっはっ!!!凄い、私の方が!!!!」

    研究者「いいことを教えてあげるよ、あの魔法陣は未完成でね、転送に数百年かかってしまうんだ。」

    研究者「記憶があやふやなのはそういうわけなんだよ人龍ちゃん♪」

    少女?「どういう…事?」

    研究者「そしてその間にどれだけ私たちが進化したのか、その間どれだけ強くなったか、教えてあ・げ・る♡」

    少女(まずい……強い!!)
  25. 25 : : 2014/07/20(日) 00:14:02
    研究者「じゃあね--------------------っ!!」

    少女?「くっ…!!」

    勇者「ちっ!!」ガキンッ

    少女?「勇者!?」

    研究者「へぇ、やるじゃん…えっと、勇者君?」

    勇者「少女!立てるか?」

    研究者「へぇ…少女、そんな名前使ってるんだ」クスッ

    少女?「!!!」

    研究者「この子はそんな名前じゃないよ?」

    少女?「やめてっ!!」

    研究者「この子は人龍ちゃん、私たちの世界で3分の2の人間を殺戮した化け物なんだよ!!」

    人龍「違う…あれは!!」

    研究者「何が違うの!!!殺ったんでしょ!!女も子供も老人もみ~~んな!!」

    人龍「それは…それはっ!!」ガクガク

    研究者「ひどいよね~そういう大事なことかくして、しかも名前まで偽ってさぁ!」

    勇者「お前黙れよ」ダッ

    研究者「フフッ無駄だよ人間!------------------------」ヴォンッ

    勇者「ラァッ!!!」ガシィッ

    研究者「なっ…」

    勇者「足で掴まりゃぁ投げられないぜ!!」ドスッ

    研究者「がぁっ!!…こんな…事がっ」ドサッ

    勇者「人間なめんな!」

    勇者(まぁ、少女との練習のおかげだな)

    勇者「少…

    人龍「あ…」ビクッ

    人龍「違う!!違う勇者!!違うそうじゃない!」ポロポロ

    勇者「落ち着け!」

    少女「嫌わないで!嫌わないで!私はただ…ただぁ~~」ポロポロ

    勇者「落ち着け、わかってるから…」ギュゥッ

    人龍「あぁ……」

    人龍「…………」

    勇者「落ち着いたか?」

    人龍「……はい」ギュッ

    勇者「あいつが言ってたことは本当か?」

    人龍「……」ビクッ

    勇者「大丈夫、何があっても嫌わないから」

    人龍「……本当?」

    勇者「信じてくれないの?」

    人龍「…………」

    人龍「……はい。本当です…全部」

    人龍「………ごめんなさい」

    勇者「そっか、でもそんな事俺は知らない。」

    人龍「え?」

    勇者「俺は俺の見てきたお前を信じてる。お前はお前だ。俺にとってお前は少女なんだよ」

    人龍「……でも」

    勇者「いいか、お前は少女だ。それ以外の何物でもない。わかったな」

    人龍「…私は、本気を出したら、本当に化け物で…」

    勇者「うるさい!!」

    人龍「ひっ」ビクッ

    勇者「それ以上言ったらおしおきだからな」

    -------------------------------------------------
  26. 26 : : 2014/07/20(日) 00:46:19
    少女(あったかい…勇者…)ギュゥゥゥ

    少女「…………」

    少女「そう言えばどうやってここに?」

    勇者「ん?あぁ、実はなぁ、僧侶は特殊な力を持ってるんだ」

    勇者「僧侶は魔法を見ただけで再現できる、その代り自分で使えないんだけど…」

    勇者「あの転移魔法はどうもお前を狙って発動されたものだったらしくてなかなか手間取ったが、僧侶が組み立ててくれたんだ。

    勇者「で、俺はそれを使ってここまで来た。」

    少女「じゃぁ、外にいるの?」

    勇者「あぁ、そうなるな」

    少女「大丈夫?」

    勇者「隠れてるからな」

    少女「……そう」

    少女「私、」

    勇者「ん?」

    少女「……帰ったら全部話す。」

    勇者「……わかった」

    少女「とりあえず、魔法陣を」

    勇者「そうだな!」

    勇者「えっと、これをこうして…」

    勇者「……あれ?」

    少女「下手」

    勇者「うっ…」

    少女「どいて」

    少女「…………」

    少女「………<転移>」パァァァァァァァ

    -------------------------------------------------僧侶「!!大丈夫だった?」ガバッ…ギュー

    勇者「うおっ!」

    少女「な…なんとか」

    僧侶「そっかそっか!」

    勇者「とりあえず先を急ごう」

    少女「うん…」

    僧侶「?」

    その後、なかなか敵にであわず、敵に出会っても難なく気絶させ、研究者以外誰も殺さずに、無事魔法陣を発見した。
  27. 27 : : 2014/07/20(日) 00:59:23
    僧侶「なるほどね~そんな事が…って私いっつもこういう時居なくない?」

    勇者「…少女遅いな」

    僧侶「無視かい…」

    僧侶「まぁ確かにお風呂行ったきりだね」

    勇者「…ちょっと行ってくる」

    僧侶「あいやまたれぃ!私が行こう!」

    僧侶「どうせ行ったら全裸の少女がいて『きゃー、勇者のえっち~』みたいになる気がする!」

    勇者「ハイハイそうですか。」

    僧侶「素直でよろしい」

    ---------------------------------------------------
    少女「……緊張する」

    少女「……大丈夫かな…?」

    少女「……」

    少女「…うん、きっと…大丈夫」

    少女(結構入っちゃったな、そろそろ出ないと)

    少女「あれ…………」ポワッ

    少女(おかしいな…)

    僧侶「ショウジョ!?ダイジョウブ?」

    少女(あれ………)
    -------------------------------------------------

    僧侶「こりゃ完全に伸びてるね」

    勇者「はぁ、しかたない。明日聞くか」

    僧侶「うん、そうした方がいいね」

    勇者「少女を頼むぞ」

    僧侶「まかせたまえ!」

    ガチャン

    -------------------------------------------------

    少女「ん……ん~~」

    僧侶「おきた?」

    少女「……はい」

    僧侶「もう夜だから話は明日ね。」



    少女「…………僧侶私」

    僧侶「大丈夫」ギュッ

    少女「…………」

    僧侶「私はどんな事があってもでも友達のままだから」

    少女「そっか」ギュッ

    少女「ありがとう」
  28. 28 : : 2014/07/20(日) 01:38:03
    少女「えっと…じゃあ、話します…」

    勇者「っとその前に…世界転移ってのはなんだ?」

    少女「…この世界ともう一つの世界があるって言ったら信じる?」

    僧侶「……まじ?」

    少女「ん、そして、それは世界から世界へ転送する魔法。私はそれを使ってここに来た、そしてあなたたちにあった。」

    勇者「じゃぁ、記憶が曖昧ってのは?」

    少女「…その魔方陣ははまだ未完成で転送に数百年かかるらしくて、転送中も例外なく時は立つらしい。」

    少女「言われてみれば始めから違和感があった、けど私は記憶についてに気付かなかった」

    少女「なんかハッキリしなかった。でもこの頃色々思い出してきて、色々忘れてたことに気付いた」

    勇者「ようするに俺たちと出会ったとき、この世界に来て、でもその時は忘れていることさえわからないけどしっかりと覚えてるって思ってたわけか……なに言ってんだ俺」

    少女「……とにかく、記憶が曖昧だったのに、じかくがなかった」

    僧侶「たち悪い」

    勇者「まぁそれで昨日のあれは納得できた。さえぎって悪かった。」

    少女「いえ…………まず」

    少女「……私は人じゃない」

    少女「動物でも魔族でもない。」

    少女「わたしは”人龍”」

    勇者「人龍…?」

    少女「…人龍とは、人が作り出した殺戮兵器です。」
  29. 29 : : 2014/07/20(日) 02:01:34
    僧侶「じゃあこの町の魔法陣って…」

    少女「…はい」

    少女「私たちは体と魂で成り立っている。体と魂の形が一致していないとその生命体は滅ぶ。」

    少女「でもこの魔法陣は肉体を魂の形に合わせて、そして魔力、つまり魂を強化する魔法を発現する。」

    少女「たとえば、私は何に見える?」

    僧侶「人間だよ?」

    少女「ん…でも私は龍だった」

    勇者・僧侶「「えっ」」

    少女「私は龍だった。でもある時勇者に倒された。」

    少女「で、次目が醒めたときはこの体になってた。多分昔よりもずっと強い。」

    少女「…私は7千万の人の魂でこの姿と魔力を得た。」

    少女「…………ある日、私はこのことを知った。勝手にこんな風にさっれてショックだった。龍の誇りがあったから…そして私は人間と喧嘩をし始めた。」

    少女「昨日会った研究員は私を作った張本人だった。そしてその喧嘩の結末は彼女の言った通り」

    少女「頭が冷えた時はもうかなりの命を奪った後だった。」

    少女「私はとても後悔した。その時…罪を償うために…思い出せないけど、誰かにこの世界に送ってもらった。」

    少女「…………」

    勇者「…………」

    僧侶「罪を償うため…どうやって?」

    少女「……それがわからない」

    僧侶「…そっか」
  30. 30 : : 2014/07/20(日) 11:13:51
    僧侶「あれ…っていうことは少女って何歳?」

    少女「…ごめんなさい、はっきりとわからない」

    勇者「………………」

    勇者「……でも、やっぱり少女は少女だよ」

    僧侶「そうだよ、話してくれてありがとうね!」

    少女(やっぱり……優しいね……私と違って)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  31. 31 : : 2014/07/20(日) 21:18:36
    -夜-

    勇者「皆、明日は早く出るからな」

    僧侶「うん、わかってるよ」

    少女「あ…あの」

    勇者「ん?」

    少女「ご飯…作った」

    僧侶「おぉ~…あれ、なんやかんやで少女が作るの初めて?」

    少女「…ちょっと思い出したから」

    勇者「んじゃ、いただこうか」

    僧侶「いただきま~す」

    勇者「…初めて見る料理だな」

    少女「むこうとこっちは食文化が違うから」

    僧侶「ふ~ん…でも普通においしいね!」パクパク

    少女「…そうですか」

    勇者「…………」

    少女「」ジーーーーーーーーーーーー

    勇者「…………なぁ、少女」

    少女「はい?」

    勇者「じっと見られると食べ辛いんだが」

    少女「あっ…ごめんなさい」

    勇者「…」パクッ

    少女「…」ビクッ

    勇者「へぇ、案外いけるな」

    少女「そうですか」ニコッ

    僧侶「…ふ~~~~ん、こりゃ想定外」
  32. 32 : : 2014/07/20(日) 22:15:12
    僧侶「ねぇ」

    少女「はい?」

    僧侶「惚れたでしょ、勇者に」

    少女「そんなこちょっ///」カァァァァァ

    僧侶「でも負けないからね!」

    少女「えっ」

    僧侶「そういうことだから」

    少女「…………た、確かに不覚にも、しういった感情があることは認める///」

    少女「でも、わたしは何もしない」

    僧侶「なんで?好きなんでしょ?」

    少女「それでも」

    僧侶「好きなんでしょ?」

    僧侶「好きなんだからアタックしないと」

    少女「す、好きってあまり言わないで///」

    少女「とにかく、私は何もしない。」

    僧侶「へ~~~」ニヤニヤ

    少女「寝る!」

    少女(私は恋をするには殺しすぎた…)

    少女(それにまだ記憶がはっきりしてない…恋する資格ないよ…)
  33. 33 : : 2014/07/21(月) 01:26:06
    「父上!あなたの非道な行いもこれまでです!」

    「息子か…この私に勝てるとでも?」

    「…………」コクリ

    「そうか、ならばその身を以て真実を知れい!!」

    -------------------------------------------------

    「ぐっ……こんなことがっ…」

    「私たちを甘く見たことが、父上の敗因です。」ハァ…ハァ…

    「ぐぉぉぉ……こんなことがぁ」

    「それが事実…」ハァ…ハァ…

    「だがこれで終わったと思うなよ!!我が野望はいまだ潰えていない!!フハハハハハハ…」バタッ
  34. 34 : : 2014/07/31(木) 21:06:56
    少女「また…だ…夢で昔を見た…きがする」

    少女(やっぱりこの世界が私の故郷…)

      (初めて勇者が作った料理に見覚えがあった…少しづつ繋がってきた)

    少女「でも…なら償いって…」

    「なんでこうなる!?」

    少女「??」

    少女(勇者…?)
  35. 35 : : 2014/07/31(木) 21:11:18
    勇者「なんで毒素が含まれてんだ!ちゃんと作ったのに!」

    僧侶「いや~~才能かな?」

    勇者「いや、どちらかというと圧倒的に呪いだろ」

    少女「…………(なんか見覚えがあるような無いような…)」

    少女「おはよう」

    勇者「おう、おはよう」

    僧侶「おっはよ~」

    少女「……これは?」

    勇者「いや、僧侶が料理教えてほしいっていうから見てやってたんだが」

    コォォォォォォォォォオオオオオオオ

    勇者「どうしてもこれになるんだ」

    コォォォォォォォォォオオオオオオオ←顔に見える

    「「「…………。」」」
  36. 36 : : 2014/07/31(木) 21:15:29
    少女「にしても…珍しく早いね」

    勇者「そういえば俺より早かったな」

    僧侶「ん?や~珍しく早起きしたんだよね」

    少女「…それからずっと?」

    勇者「ん?あぁ、そうだが」

    少女(今までその時間は私との訓練の時間だったのに……)

    少女「………」ムッ

    少女「そう」

    僧侶「………」ニヤッ

    少女「早く作って」イライラ

    勇者「???」
  37. 37 : : 2014/07/31(木) 21:21:49
    僧侶「ここどうすんの?」

    勇者「あぁ、ここはな…」

    僧侶「ほほう、さっすが~」

    少女「」イライライラ

    勇者「…何故こうなる」

    僧侶「さ~…?」

    僧侶「もっかいいい?」

    勇者「しょうがないなぁ…」

    少女「っ!!」ダンッ

    勇者「っ?どうした?」

    少女「私も…手伝う…」
  38. 38 : : 2014/07/31(木) 21:25:22
    少女「…と勢いで言ってしまった自分を止めたい…」ゲッソリ

    勇者「…まさか見た目だけを普通にしたままで味をあそこまで再現した兵器を生み出してしまうとは…」ゲッソリ

    僧侶「…料理って、難しいね」

    勇者「あぁ…お前に至っては難易度がUnknownだしな」

    少女「呪い…まさかね」
  39. 39 : : 2014/07/31(木) 21:31:27
    商人「勇者様はやっぱり魔王城を目指すんですかい?」

    勇者「あぁ、そうだな」

    商人「なら今回の礼に特別に魔王城まで無料でお届けしまさぁ」

    勇者「…情けは人の為ならず…」ジーーン

    僧侶「何泣いてんの?」

    少女「…チート?」


    少女(もう少し記憶の整理をつけたかった…けど、時間が無くなった…)
  40. 40 : : 2014/07/31(木) 21:39:19
    ~馬車~

    少女「…勇者、僧侶、少し、思い出した…」

    勇者「本当か!」

    僧侶「よかったね~」

    少女「それで、ちょっと、重要なことがある」

    勇者「…わかった。聞こう」

    少女「ん…私が龍って話の続き」

    少女「私はこっちの世界の龍だった」

    僧侶「こっちの?」

    少女「…どうやって向こうに行ったかはわからないけど、向こうには魔族そのものがいなかった。」

    勇者「…魔族がいないのか」

    少女「ん…ここから本題」

    少女「私は龍だったころ、魔王の仲間だった」
  41. 41 : : 2014/08/07(木) 13:00:32
    期待です!
  42. 42 : : 2014/08/08(金) 17:53:42
    勇者「どういう事だ?」

    少女「前魔王はとても残虐だった。人間にも、魔物にも。」

    少女「せれに耐えかねた魔王が立ち上がった時、私もともに戦った。」

    僧侶「それは、今の魔王?」

    少女「…多分、彼はとても優しい。だから、話し合いをしてほしい」

    勇者「…わかった、話し合ってみよう」

    少女「勇者…」

    勇者「犠牲者が少ないならそっちの方がいいだろ」

    勇者「それに、よく考えたら俺たちはまだ魔族と戦った事ないしな」

    僧侶「…たしかに…そうだね!」

    勇者「よし、当分この方針で行こう」

    少女「…ありがとう」



    部下「勇者様!!!前方に赤い光が!!」
  43. 43 : : 2014/08/08(金) 17:53:49
    僧侶「あれって…”祭壇の魔法陣”じゃない!?」

    少女「ん…あれは”祭壇の魔法”…祭壇の魔法陣の進化系。膨大な魔力が必要だけど、すぐに生贄にできる…」

    勇者「じゃあ、あの町は!?」

    少女「…もう…」

    勇者「くそっ…部下さん、ここで待っててください!!」タタタタタタタタ

    部下「…………」タタタタタタ
  44. 44 : : 2014/08/08(金) 17:54:29
    ?「フフフフフフフフ…」

    勇者「お…お前は研究者!?」

    僧侶「えっ…あの勇者と戦ったっていう!?」

    研究者「あぁ、はじめまして、ですね」

    少女「なんで…」

    研究者「いや、人龍ちゃんと戦うからって保険かけといたんだよ」

    勇者「保険?」

    研究者「祭壇の魔法はただ力を増す魔法じゃない。生命体をほかの生命体に変化させる魔法。応用すればこんな風に生き返ることができるの!!」

    研究者「ま、事前に準備しておかないとダメなんだけどね」

    勇者「ここの町の人は……」

    研究者「ん?皆私の力になってくれたんだよ!!」

  45. 45 : : 2014/08/08(金) 17:54:43
    勇者「貴様っ!!!!」ブンッ

    研究者「無駄だよ。あの時はちょっと油断したけどね。あの技はただの自動防御なんだ」スッ

    研究者「ほら、これが私の武器(槍)」ヒュンッ

    勇者「ちっ…」ガキン

    研究者「ほら、まだ行くよ♡」ヒュンヒュンヒュンヒュン

    勇者「ぐっ……」ガキンガキンガキンガキン

    研究者「まだまだまだまだまだまだまだまだ!!」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

    勇者(まずい…押し切られる!!)

    少女「----------------」ガシッ
  46. 46 : : 2014/08/08(金) 23:39:51
    期待×1億
  47. 47 : : 2014/08/13(水) 00:31:32
    少女「………勇者、僧侶…逃げて。遠くに…」

    僧侶「少女…?」

    勇者「なんだ…この威圧は…!!」

    研究者「やっと本気になってくれたんだ…人龍ちゃん…」

    少女「」

    研究者「さっきまで窮屈だったでしょぉ?流型しか使えなくて」※流型はオートガードの事です

    少女『…………』

    勇者「…少女…?」

    少女『…………少女…誰だそれは?』

    僧侶「何言ってるの…?」

    研究者「そう、いつものあなたも好きだけどねぇ…やっぱりそっちの方が大好きだよぉ…フフフフフフ♪」
  48. 48 : : 2014/08/13(水) 00:52:21
    ------------------------------------------------------

    人龍『…私…』

    人龍『…なに、この姿…』

    人龍『人が…こんな生き物だったなんて…』

    人龍『…許さない…』

    人龍『ミナゴロシ…』

    ?「なんか…まずいことになってるな…」

    研究者「なにがですか?とっても面白いじゃないですか…それに…とっても素敵♡」

    ------------------------------------------------------
  49. 49 : : 2014/08/13(水) 01:02:05
    研究者「あの時はすごかったな~…すっごく…すごかった」

    少女?『あなたは…あの時の…』

    研究者「さぁ…殺しあおう?」

    少女?『人間が私に勝てるとでも…?』

    研究者「えぇ、いくよ~~」ビュンッ

    キィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイ

    僧侶「なに…この音…?」

    勇者「まずい…嫌な予感しかしない…逃げるぞ僧侶!!」

    少女?『………止まって』

    研究者「…………なっ」ピタッ

    少女?『………裂いて』

    研究者「ぅぅぅうううううあああああああああ!!!!」ビュンッ

    少女?『…………止まって』

    研究者「ちぃぃっ!!」ピタッ
  50. 50 : : 2014/08/13(水) 01:02:15
    研究者「あの時はすごかったな~…すっごく…すごかった」

    少女?『あなたは…あの時の…』

    研究者「さぁ…殺しあおう?」

    少女?『人間が私に勝てるとでも…?』

    研究者「えぇ、いくよ~~」ビュンッ

    キィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイ

    僧侶「なに…この音…?」

    勇者「まずい…嫌な予感しかしない…逃げるぞ僧侶!!」

    少女?『………止まって』

    研究者「…………なっ」ピタッ

    少女?『………裂いて』

    研究者「ぅぅぅうううううあああああああああ!!!!」ビュンッ

    少女?『…………止まって』

    研究者「ちぃぃっ!!」ピタッ
  51. 51 : : 2014/08/13(水) 01:25:26
    勇者「なんでっ…体が動かないんだ!!」」

    僧侶「なに…この魔法…今までいろんな魔術師に会って戦ったりしたけど、見たことないよ……」

    少女?『この魔法で動くなんて…人間にしては…強いね…』

    研究者「くっそ…あの時も見てたけど…こんなっ…」

    少女?『…無駄。今回は強め。』

    少女『………裂け』

    研究者「うぁぁぁぁああああああああああ」ザシュッ

    勇者「なんだ…これ…」

    勇者(止まれって言ったら止まった…裂けって言ったら……なんだ…これ…)

    僧侶「ぁ………ぁ……」

    僧侶(怖い……少女…どうしちゃったの…?)

    少女?『次…』クルッ

    勇者・僧侶「………っ!!!」
  52. 52 : : 2014/08/13(水) 01:37:32
    勇者「ま…待ってくれ!!君は誰なんだ!!」

    少女?『……私は…天龍』

    勇者「て…天龍?」

    僧侶「あ……聞いたことある…でも……」

    勇者「な…なんだ?僧侶!!」

    勇者(ちょっとでも時間を!!)

    僧侶「…自然界の頂点に立つ存在って…教科書に」

    勇者「自然界の…頂点??」

    少女?『ん…そんな事も…言われたことある』

    勇者(……あれ…照れてる時の少女に似てる……)

    勇者(そっか……あれも少女だからか)
  53. 53 : : 2014/08/13(水) 02:31:18
    少女?『………』

    少女?(なんだろ…この人…やさしい気配だ…)

    少女?『……さようなら』

    勇者・僧侶「…………っ!!」

    少女?『………裂け』

    …………し~~~~ん

    少女?『…………裂け』

    …………し~~~~ん

    少女?『』

    勇者(あれは……テンパってる感じだな)

    少女?『………裂…』

    少女?『…………あ…れ…言えない……何で…』ポロポロ

    僧侶「あっ」ドサッ

    勇者「解けた…」

    少女?「あれ………あれ……」ポロポロ

    勇者「少女」

    少女?「違う……勇者……違う……」

    少女?「いやだいやだ…嫌っちゃだめ……

    勇者「大丈夫、お前は少女だ」ギュッ
  54. 54 : : 2014/08/13(水) 02:37:10
    夏休みなのに休みが中々ないです(ーー;)

    あと二回書いてしまってましたすいません(T_T)
  55. 55 : : 2014/08/13(水) 19:50:21
    大丈夫ですよ頑張ってください!
  56. 56 : : 2014/08/13(水) 23:09:47
    頑張ります!!
  57. 57 : : 2014/08/13(水) 23:29:13
    少女「勇者ぁ…………」

    僧侶「あーー!少女と勇者がイチャイチャしてるーー!!」

    勇者「!!!」バッ

    少女「………僧侶」ポロポロ

    僧侶「えっ…何でまた泣くの!?私なんか言った?」

    少女「ちっ…ちがっ…嫌われたと思った…でも…勇者も僧侶も…」

    勇者「まぁ、あれは怖かったけど」

    僧侶「うん、かなり怖かったけど」

    勇者「やっぱり少女は少女だったしな」

    僧侶「それに殺されなかったし」

    少女「…でも」

    勇者「あーーもう!そんなに言うならかあえったらおしおきな」

    僧侶「おっ、それいいね」

    少女「待て…私はそんな事は…」

    勇者「あ~今回はさすがにこわかったな~」シラシラ

    僧侶「結果的には生きてるけど生きた心地しなかったな~」ジラジラ

    少女「う……」

    勇者「あ~これはお仕置しないと嫌いになっちゃうかもな~」ヨソミ

    僧侶「羽交い絞め擽りの刑しないとダメかな~?」チラッチラッ

    少女「む~~…わかった…好きにして…」

    僧侶「マジで!!??」

    少女「勇者に一任する」

    勇者「マジか!!??」

    少女「敵しかいない…」
  58. 58 : : 2014/08/13(水) 23:34:37
    研究者「いや、危なかった」ガラッ

    勇者「なっ…研究者!?」

    研究者「予想以上に私は強くなってるようだ…フフフ」

    僧侶「もうっ!化け物めっ!」

    研究者「さぁ…続けよ」

    ドシーーーーーーーーーン!!!!!!!

    ?「やっと見つけたぞ!!」

    研究者「馬鹿な!!貴様死んだはずじゃ…!!」

    ?「まんまと引っかかってくれたな!!」

    研究者「チッ…今回は引いてあげるよ…またね」<転移魔法>
  59. 59 : : 2014/08/13(水) 23:40:29
    ?「逃げ足速いな~相変わらず」

    勇者・僧侶「「お……」」

    勇者「お師匠様!!??」

    僧侶「お父さん!!??」

    勇者・僧侶「「えっ」」

    少女「あ…補佐官…」

    勇者・僧侶「「えっ」」

    補佐官?「はっはっは、ただの通りすがりの前勇者さ!!」キリッ

    勇者・僧侶「「えーーーーーー!!??」

    少女「…………えっ」
  60. 60 : : 2014/08/13(水) 23:46:23
    ?『どうでしたか前勇者さん』

    前勇者「おぉ、間に合ったみたいだ」

    ?『そうですか』

    少女(あれって…虚龍ちゃん…元気にしてるな…)

    虚龍『…もしかして天龍ちゃん?』

    少女「…………!!!」

    少女「なんで…」

    虚龍『だって魔力一緒だし、真っ白な髪に真っ赤な目…』

    少女「でも…」

    勇者・僧侶((なんか…着いていけてない))
  61. 61 : : 2014/08/13(水) 23:53:51
    前勇者「んじゃ、おいてげぼり食らってる二人に説明してやろう。まず、俺今年で600歳になったから」

    勇者・僧侶「「はい?」」

    勇者「なんでお前まで聞いてんだよ」

    僧侶「だって初耳…」

    前勇者「あとお前のお母さん、呪霊王は魔族だ」

    呪霊王「黙っててごめんね~~」

    僧侶「」

    勇者(あぁ、他人の俺でも着いてけないのに、お前じぁ耐えれないよ)

    前勇者「いや~なんか言いづらくてな」

    呪霊王「ごめんね~、あこれ差し入れよ♡」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ←人型

    勇者・僧侶、少女・虚龍「「「「………」」」」
  62. 62 : : 2014/08/13(水) 23:58:11
    前勇者「おぉ!!ありがとうな!!」パクパク

    前勇者は毒を受けた

    前勇者は出血した

    前勇者は呪いにかかった

    前勇者は吐血した

    前勇者の毒が猛毒になった

    前勇者は痙攣した

    ……………………………

    僧侶「私料理もう一生しないわ」

    勇者「うん、それがいい」
  63. 63 : : 2014/08/14(木) 00:00:53
    前勇者「ゴチソウサマデシタ」

    呪霊王「頑張ってね、あ・な・た」チュッ

    前勇者「ふむ、話をつづけるぞ」シャキッ

    僧侶・少女((愛の力!!))
  64. 64 : : 2014/08/14(木) 00:10:36
    ~500年前~

    前勇者「どうなっている!!!」

    魔王「」

    虚龍『魔王様っ!魔王様!!』

    前勇者「何があった!!そこの龍!!」

    虚龍『ぜ…前勇者…何者かが急に現れて…天龍ちゃんと魔王さまをっ!!』

    前勇者「…そうか…」

    虚龍『お前は何しに来たっ!!』

    前勇者「…この魔王とは人魔和親条約を結ぼうと…」

    虚龍『……嘘ではないようですね』

    前勇者「なぜわかる?」

    虚龍『私は嘘と真実を見抜く龍ですから…』

    前勇者「……結果よりも動機だ。そいつはどこいった?」

    虚龍『……それは』

    バタンッ!!

    呪霊王「ちょっとどうなっているのこ……れ…」

    前勇者「なんだお前……わ…」

    ズッキューーーーン♡
  65. 65 : : 2014/08/14(木) 00:13:08
    呪霊王「そう…あなたは何者かを追っていくのね…」

    前勇者「あぁ、こんなことをしたんだ。何か企んでるだろう」

    呪霊王「…ならその間こっちの事は私に任せておきなさい!!」

    前勇者「あぁ…」ミツメル

    呪霊王「えぇ…」ミツメル

    虚龍「…………」
  66. 66 : : 2014/08/15(金) 23:51:13
    勇者(虚龍っていう龍は少女の友達だったのか)

    前勇者「その時はそいつの残した魔法陣が残っててすぐに向こうに行けたんだ。
    そして敵の動向を探るためにとある組織に潜入したんだが、とんでもないことがわかったんだ」

    僧侶「それは?」

    前勇者「”祭壇の魔法”でほぼすべての生命体を魔力に変えて、神を討ち、新しい神となるということだった。」

    勇者「そんなことをしようと…」

    前勇者「その計画には天龍の力が必要になると聞いたんだが、わかるか?」

    少女「…神といってもこの世界すべてを支配できるわけじゃない。そのため、神は力を3つに分けた。
    ”私”と”魔王”そして”国王”魔王わ魔族を、国王は人を、共存できるように導く役割を与えられ、私はそれを見守る役割だった。」
  67. 67 : : 2014/08/15(金) 23:54:25
    勇者「しかし、俺は国王から魔族を討ち滅ぼせと命じられたぞ?」

    少女「ん…思いたくないけど国王は神を裏切った…少なくとも私はそう思った」

    虚龍「…確かに、そう考えると人間が私たちに宣戦布告したのもうなずける…」

    僧侶「あれ?私たちの間だと魔族の方が戦いをしかけてきたって…」



    ?「それらも含めて、わしが説明しよう」
  68. 68 : : 2014/08/16(土) 00:05:37
    勇者「こ…国王様!?」

    部下「…すみません、ここにいろって言われましたが、報告しちゃいました」

    領主「いや、私がそう命じていたのだ、どうか責めないでやってくれ」

    僧侶「領主様まで…」

    国王「…まず、わしは秩序と混沌を操ることができる。その力を使って戦をおきずらくしておった。
    じゃが、1000前、急に前魔王が豹変したのじゃ。」

    少女「ん…本当の事。それで私と前魔王の空間と時を操る力を引き継いでる魔王を倒しに行った」

    国王「あぁ、そうじゃ。じゃが、その時のいざこざで人魔戦争になってしまったのじゃ。」

    前勇者「それで俺が遣わされたのか」

    国王「そうじゃ。しかし、その対応に追われ、警備が手薄になってしまった。」

    少女「そして、私と魔王が討たれた…」

    国王「いや、わしも討たれ、偽物に国を乗っ取られてしまったのじゃ」

    僧侶「じゃあ町に細工したりしてたり、魔族を討てって言ってたのは…」

    国王「あぁ、偽物じゃ」

    勇者「…それは誰が黒幕なんだ?」

    国王「…やはり、前魔王じゃろうな」

    勇者「じゃあ研究者は…」

    前勇者「使われているだけ、だろうな」
  69. 69 : : 2014/08/16(土) 00:10:15
    国王「そこで、お主たちは奴を倒しに行くのじゃろう?」

    前勇者「あぁ、もちろんだ!」

    勇者「あぁ、勇者として見過ごせないな」

    僧侶「ゆ…勇者が行くな私も行くよ!!」

    少女「ん…リベンジ」

    虚龍『はい!!』

    国王「…お主らがそちらへ行くと同時にわしは国を取り戻す。…頼めるか?」

    前勇者「もちろんだ!!」

    領主「そうなると、少し時間が欲しい。日程はこちらで決めて構わないな」

    呪霊王「えぇ、異次元転送の準備も結構かかるしね」

    国王「うむ、そうと決まればすぐに準備に取り掛からなくては」

    前勇者「わかりました。」
  70. 70 : : 2014/08/16(土) 00:16:53
    前勇者「とは言ったものの、俺と呪霊王はここで転移魔法をつなげておく必要があるそこで、勇者、お前特訓な」

    勇者「はい!師匠!!」

    ---------------------------------------------------------

    勇者「ということらしい」

    僧侶「えっ!!母さんたち来ないの!?」

    勇者「そうらしいな」

    僧侶「………そうなんだ」

    少女「ん…二人を信じてる証だと思えばいい」

    勇者「ん~~、そうだな、師匠は俺のことを信じて…あ」

    僧侶「あ」

    少女「ん?」

    勇者「はっ!!」ガバッ

    少女「えっ……あ」

    僧侶「むっふっふ~~」ワキワキ

    少女「ま…て…やめろ…やめて…」

    少女「-------------------------っ」
  71. 71 : : 2014/08/16(土) 00:27:54
    ~数週間後~

    僧侶「起きてる…勇者?」

    勇者「…こんな時間にどうした」

    僧侶「…いや、修行の調子はどうかなって」

    勇者「あぁ、かなりいいぞ勇者の奥義見たいのも教わったしな」

    僧侶「…そう」

    勇者「どうした?お前らしくないな」

    僧侶「そうかな?」

    勇者「…まぁ明日だしな」

    僧侶「…うん」

    勇者「大丈夫か?」

    僧侶「…」

    勇者「…守ってやるよ、俺が」

    僧侶「勇者…だから?」

    勇者「いや、俺だからだよ」

    僧侶「フフッ線引きがわからないよ…」

    勇者「そうか?」

    僧侶「…今日、一緒に寝ていい?」

    勇者「…悪戯しないならな」

    僧侶「…ケチ」ゴソゴソ…ピトッ

    勇者「…本当に大丈夫か?」

    僧侶「……私ね…はじめ勇者が旅に出るとき着いてくって言ったでしょ」

    勇者「あぁ、言ったな」

    僧侶「その時、凄い怖かったんだ…知らないことだらけで…でも楽しかったんだ、色々知れたから」

    勇者「…あぁ」

    僧侶「でも…今回は…違う意味で怖い…」

    勇者「……」

    僧侶「勇者…強くなったし、少女も強いけど…私、足手まといになんないかなって…」

    勇者「……そっか」

    僧侶「私のせいで~ッとかなっちゃいそうで…それを考えてると…」

    勇者「……」
  72. 72 : : 2014/08/16(土) 00:30:28
    勇者「昔っからそうだったな…足手まといじゃないかって…そう思ってびくびくしてんの」

    僧侶「そうだっけ…」

    勇者「でも、悪い、俺馬鹿だからいい言葉浮かばない…だから」ギュゥ~

    僧侶「!!」

    勇者「…こんなことしかできない…」

    僧侶「んん…十分だよ…」
  73. 73 : : 2014/08/16(土) 00:36:52
    僧侶「………おっけ、もう大丈夫」

    勇者「気の利いたこと言えなくてごめん」

    僧侶「それでこそ勇者だからね」ニヤッ

    勇者「…馬鹿にしてるだろ」

    僧侶「ソンナコトナイヨ」

    勇者「…まったく…もう寝るぞ」

    勇者(胸がやばかった…よく保ったな、理性…そして息子よ…)

    僧侶(フフッ…ギュッてされた…フフフッ…)

    僧侶(そういう所…大好きだよ…)ギュッ

    勇者(あ…これ徹夜だわ)
  74. 74 : : 2014/08/16(土) 21:06:32
    少女「………ムッ」ジーーー

    部下「なっ…なんですか?」タユン

    少女(……大きい…)ペタン

    少女「何歳?」

    部下「えっ…21ですけど」

    少女「……21年でこんな…」ガクッ

    少女(いや…私は戦闘に特化したスタイルであって…

    呪霊王「あら~?何やってるの?」タユタユン

    少女「」チーン

    部下「ちょっ…少女さん!?」
  75. 75 : : 2014/08/16(土) 23:12:06
    勇者「ふ~~…まさか僧侶があそこまで不安に思ってたとわな」

    勇者(…少女は大丈夫かな…)

    少女「…………」

    勇者(あれ…少女?)

    少女「…う……け…」

    勇者(なんか言ってる…)

    少女「………こんなんじゃダメ…」

    勇者「おはよ」

    少女「!!!!!!!!!!!」ビクゥッ

    少女「おはよう」

    勇者「何で声震えてんだ?」

    少女「…なんでもないです」
  76. 76 : : 2014/08/16(土) 23:24:40
    勇者「お前も不安なのか?」

    少女「……別に…」

    勇者「はぁ…素直に言えよ」

    少女「…ん……少しだけ」

    勇者「やっぱお前でもか」

    少女「天竜の力をきちんと使えなかったら、きっとまた皆を…」

    勇者(何でこいつらはみんなに迷惑をかけるかもっていう不安なんだ全く…)

    勇者(………だから…)

    勇者「大丈夫だ、俺が守ってやるよ」ナデナデ

    少女「………もしかして頭撫でれば喜ぶって風に思ってますか?」

    勇者「嫌だったか?」パッ

    少女「………」グイッッ

    勇者「………」

    少女「………」ハヨハヨ

    勇者「プッ……(心の声が聞こえた)」

    少女「なんですか」

    勇者「いや、なんかお前のことわかるようになっていたなって」ナデナデ

    少女「そう……」

    勇者「………」ナデナデ

    少女「………」
  77. 77 : : 2014/08/16(土) 23:29:48
    僧侶「あーーー!!イチャイチャしてる――!!」

    勇者「!!!」バッ

    少女「あ………」

    僧侶『抜け駆けは許さないよ!!』

    少女『ムッ…昨日の夜譲ったのに』

    僧侶『なっ……何処でそのことを…』

    少女『……今』

    僧侶『くっ貴様っ』

    僧侶『大体あんた恋する資格ないよ~とか言ってたくせに』

    少女『なっ…何でそのことを…』

    僧侶『へ~やっぱりそう思ってたんだ』

    少女『ムゥッ……』

    勇者(目で話してる…仲いいな~)



    虚龍『みなさ~ん!!準備できましたよ~~』
  78. 78 : : 2014/08/16(土) 23:36:19
    前勇者「さて、これから魔法陣を開くぞ」

    勇者「わかりました、皆、気合入れていくぞ!」

    少女「おーーーーー!!」

    虚龍『どっ…どうしたの!?』

    少女「えっ……ゆ、勇者!僧侶!///」

    僧侶「あっ、わすれてた~」

    勇者「ごめんごめん」

    少女「むぅぅ…」ジロッ

    呪霊王「あらあら」フフフッ

    前勇者「はっはっはなら、改めて行くぞっ!!」

    虚龍・僧侶・少女・勇者「「「「おおーーーーー!!」」」」
  79. 79 : : 2014/08/17(日) 18:58:26
    国王「始まったか…」

    領主「…うまくいくでしょうか」

    国王「こんな時のためにこれを国民に公開しておいたのじゃ」

    領主「そ、それは…」

    魔族「…準備が整ったぞ国王!!」

    国王「おぉ…助かるのう」

    魔族「…こっちとしてもお前らとは仲良くしたいってのが大半の意見だから簡単だったぞ」

    国王「……時間じゃな、行くぞ」
  80. 80 : : 2014/08/19(火) 15:39:02
    偽国王「これから魔族側からの侵略行為が予測される。皆、この都市からは一歩も出ぬよう…」

    国王「それまでじゃ偽物!!」

    偽国王「なっ…なんじゃ貴様っ!!」

    「国王が…ふたり?」

    「偽物って……」

    「どういう事?」

    ザワザワ

    国王「皆の者!!ここにおるものはこの国の破壊とたくらむ偽の王じゃ!!」

    「そんな…」

    「確かにこの頃変なことが多いな」

    「じゃあ…」

    偽国王「だまれ!!お前の方こそ偽物じゃないのか!!」

    「た、確かに…証拠もなにもないし…」

    国王「…皆、これを覚えているか?」

    「あ、あれは…」
  81. 81 : : 2014/08/19(火) 16:28:09
    国王「そう、ラーの鏡じゃ」

    偽国王「なっ…それは倉庫の中に…」

    国王「こんなこともあろうかと持ち出しておいて正解じゃった」

    偽国王「……ふ…フハハハハハハ!!もう遅いわ!!」

    「な、なんだあれは!!」

    「…闇の塊が…なんなの!?」

    国王「それも対策済みじゃ!!」

    魔族軍「「「「おおおおおおお!!!!」」」」

    「まっ…魔族が!!」

    魔族兵「こちらへ避難してください!!」

    「…くそっこうなりゃどうにでもなれ!!」

    騎士団「……状況はわからないが魔族は今、味方ととらえてあの得体のしれない闇と戦うぞ!」

    ------------------------------------------------------

    騎士兵「くっ!!」ズバッ

    闇塊「グォォォォォォ!!」バッ

    騎士兵「!!!」

    魔族兵「おらぁ!!」ズシャッ

    騎士兵「…すまない!」

    魔族兵「いいってことよ!!」

    人魔「「「「「「おおおおお!!!!!!!」」」」」
  82. 82 : : 2014/08/19(火) 17:00:33
    国王「……こちらはもう大丈夫か…」

    領主「魔族はここ何百年おとなしかった為かすんなりと受け入れられましたからね」

    国王「勇者よ、後はそちらだけじゃ…」

    ?「……国王…久しぶりですね」

    国王「!!!」
  83. 83 : : 2014/08/22(金) 19:49:40
    前魔王「………」

    勇者「お前が前魔王か!!」

    前魔王「…そういう貴様は何者だ…」

    勇者「俺は勇者だ!!」

    前魔王「ほう…勇者パーティに龍2匹に魔族一人か」

    僧侶「魔族ハーフだからね!!」

    前魔王「そんな些細なことはどうでもよい…わしを倒しに来たのか?」

    勇者「あぁ、そうだ!!」

    前魔王「…いいだろう、相手をしてやる」
  84. 84 : : 2014/08/22(金) 19:58:38
    少女「…さすが凄い魔力…」

    虚龍『えぇ…』

    前魔王「叩き潰してくれる!!!」コォォォォォオオ

    勇者「行くぞ!!」ダッ

    少女「ん……」タタタタタ

    僧侶「援護するよ!!」<光幻魔法>

    虚龍『私も上空から支援します!!』<虚無の弾幕>

    前魔王「ふっ…この塵芥どもが」
  85. 85 : : 2014/08/22(金) 20:38:10
    前魔王「くらえぇっ!!」<時空湾曲>

    少女「------------------はぁっ…!!」グンッ

    前魔王「流石天龍といったところか…この軌道をずらすとは」

    勇者「……っ!!!」ブンッ

    前魔王「それに、さすが勇者、いい太刀筋だ」ガキンッ

    虚龍『余裕ですねっ!!』<虚砲>

    前魔王「なかなかだな」<時空置換>

    勇者「こっちにっ!?」

    勇者「ぐあっ!!」

    虚龍『うあぁっ!!』

    僧侶「っ!回復をっ!」

    前魔王「させると思うか?」

    少女「-----------------っ!!」ドスッ

    前魔王「ぐっ……」<転移>

    僧侶「ありがと!!」

    少女「ん…仲間だから」

  86. 86 : : 2014/08/22(金) 20:49:25
    勇者「すまん僧侶」

    虚龍『ありがとうございます』

    勇者「にしても強いな」

    少女「当然、相手は神の力がある」

    前魔王「…それは貴様も一緒だろう天龍…何故本気で使わない流れを支配する力を」

    少女「…………さぁっ!!」ダッ

    前魔王「……その体では負担が大きすぎて正気が保てないといった所か」<時空湾曲><転移>

    少女「ムッ---------------------」グンッ

    前魔王「後ろががら空きだぞ」ブンッ

    勇者「こっちの事も忘れんなよ」ガキンッ

    少女「はぁっ!!------------------」バキィッ

    前魔王「ちっ……」<転移>

    虚龍『そこっ!!』<虚砲>

    前魔王「ぐあぁっ!!この塵芥風情が!!」

    僧侶「…私だってこんな事くらいできるんですよ?」<聖なる波動>

    前魔王「ぬぉぉぉぉおお!!」
  87. 87 : : 2014/08/22(金) 21:00:44
    虚龍『とどめっ!!』<虚数収束砲>

    前魔王「調子に乗るなぁっ!!!!」スパンッ

    勇者「なっ…切った!?」

    少女「…あれは…‘魔剣’…」

    僧侶「くっ…あれだけで更に凄い魔力が…」

    前魔王「…消えろ」ブンッ…ゴォォォォォオオ

    勇者「斬撃がっ!!」

    少女「--------------っ」ガッ

    少女「------------------!!!!」ググググ

    少女「……曲がれ…」グンッ

    前魔王「なんだ使えるじゃないか」ブンッ…ゴォォォォォオオ

    虚龍『くっ!!!』<断絶>

    少女「……和らげっ!!」

    前魔王「無駄だ」

    バリンッ!!!!

    虚龍『あ……』ズバッ

    僧侶「!!!」<治癒魔法>

    ドシーーン!!

    虚龍『ぅぅっ……』

    僧侶「大丈夫!!息はあるよ!!」
  88. 88 : : 2014/08/24(日) 21:27:50
    勇者「僧侶!!たのむぞ!!!」ダッ

    前魔王「ふんっ!!」ブンッ…ゴォォォォォオオ

    少女「……曲がれ…」

    前魔王「小癪なっ…」ブンブンブン

    ゴゴォォォォォォオオオオオオオ

    少女「曲がれぇっ!!!!」

    前魔王「その程度かっ!!」<時空湾曲>

    少女「っ!!」

    勇者「…はぁぁっ!!」カッ

    全員「「「!!!!!」」」

    前魔王「貴様それはっ!?」

    勇者「そう、」
  89. 89 : : 2014/08/24(日) 21:45:01
    --------------------------------------------------------

    勇者「これが…」

    前勇者「そうだ、これが歴代勇者に引き継がれし奥義」パァァァアア

    勇者「…魔王に対抗できる力…」

    ---------------------------------------------------------

    勇者「聖光気!!!」
  90. 90 : : 2014/08/25(月) 21:13:57
    前魔王「くっ…(始めから使わぬから使えぬものと思い込んでおったわ)」

    勇者「うぉぉぉおおおお!!!(まだ十秒位しか持たない!!これで決める!!!)」

    ザシュッ!!!!!!

    前魔王「…バカナ…」ドサッ

    僧侶「…終わ…った?」

    勇者「………」

    少女「…ハァ…ハァ…」

    前魔王「」サァァァァァァ

    僧侶「砂に…なってく」

    勇者「終わったか…」
  91. 91 : : 2014/08/25(月) 21:41:03
    え?終わり?なわけないよね
    執事終了してないから
    続き期待です!
  92. 92 : : 2014/08/25(月) 22:23:08
    研究者「…うっふふ…ありがと」

    全員「「「!!!!」」」

    研究者「これで魔王の力も私のものとなった…」ゴォォォォォ

    少女「っ!!!!!」

    勇者「どうした?少女?」

    少女「あなた…なんで…」

    研究者「うっふふ…さぁ、何ででしょう?」

    僧侶「どういうこと???」

    虚龍『ぅ…魔王…様?』

    研究者「せいか~い、久しぶりだねぇ」

    勇者「は…?」

    僧侶「な…なになにどういう事??」

    魔王「いや~上手くいったよ、父さんに気付かれないようにこの子の体に忍び込んで…」

    虚龍『え…』

    魔王「あなたもちゃんと役に立ったよ、おかげでちゃんと前勇者がこっちに来てくれた」

    勇者「待て…お前が、魔王なのか?」

    魔王「そうだよ」

    僧侶「…おかまだったの?」

    魔王「違うよ、この子の魂が思ったより強くてね、最初の頃は私が抑え込まれてたんだよ。だからまだしゃべり方までは矯正できてないんだ」

    勇者「…何をするつもりだ」

    魔王「神を超える」

  93. 93 : : 2014/08/25(月) 23:45:42
    魔王「天龍ちゃん…いっつも羨ましかった。神の力を純粋に受け継いでるのはあなたが、それに比べて私は力を完全には受け継げなかった。出来損ない」

    魔王「強いあなたが好きだった、でもやっぱり」

    「憎かったよ」

    魔王「だから考えた、私が強くなる方法を、いやぁ私の描いたシナリオ通り動いてくれてありがとね」

    魔王「天龍ちゃん、もう私はあなたを超えた」

    魔王「君たちも、ここまで来てくれてありがと。お礼に本気で葬り去ってあげる」

    虚龍『っ!!ふせてっ!!』<虚数収束砲>

    魔王「---------------------」グンッ

    少女「なっ……」

    魔王「この研究者って子凄かったよ。まさか科学で天龍ちゃんの力を手に入れるなんて」

    虚龍『このっ……!』フラッ

    僧侶「!!」

    勇者(…虚龍、少女、僧侶、俺…駄目だ、勝てない)

    魔王「じゃぁ始めようか」

  94. 94 : : 2014/08/25(月) 23:51:07
    勇者「皆っ逃げるぞっ!!!」ダッ

    虚龍『僧侶さんお願いします!!』シュンッ

    僧侶「小っちゃくなった!!!」

    少女「………」ダッ

    魔王「逃がさないよ」<時空切断>

    少女「……曲がれ」グンッ

    タタタタタタタタタ…

    魔王「……まぁいいか、鬼ごっこと洒落込もう」
  95. 95 : : 2014/08/26(火) 00:05:58
    勇者「ハァ…ハァ…皆、いるか?」

    僧侶「うん」

    虚龍『はい』

    少女「ん…」

    勇者「しかし、どうする…」

    虚龍『すいません、私結構限界で』

    勇者「何言ってんだ、俺だって限界だよ」

    僧侶「……私が足止めするから、皆その隙に私たちの世界へ…」

    勇者「却下」

    僧侶「でも、私はまだ…」

    虚龍『駄目ですよ!!』

    少女「……死ぬ目をしてる…そんな人に任せられない」

    僧侶「じゃぁどうするの!!??」

    「「「「………………」」」」

    少女「勇者、帰還魔法陣使える?」

    勇者「あぁ、ただ時間かかるぞ?」

    少女「私と僧侶で構築の手伝う」

    虚龍『私もスペルエンハンスかけます!!』

    勇者「…少女か虚龍の方が早いんじゃ…」

    虚龍『すいません、魔力がすっからかんで』

    少女「あなたが適任」

    勇者「…わかった。やってみよう」

  96. 96 : : 2014/08/26(火) 00:14:41
    少女(…………勇者)

    少女(…………)

    勇者「行くぞ!!」パァァァァァァ

    僧侶「…!!!」

    虚龍『っ!!』

    少女「…………」
    ------------------------------------------------------
    少女「………」

    勇者「よし…あと少しだっ!!!」

    少女「……」

    少女「勇者…」

    勇者「なん…だっ!!!」

    少女「………止まって」ピタッ

    僧侶「…!!!なんで…!!」

    虚龍『天龍ちゃん??』

    勇者「なっ………」
  97. 97 : : 2014/08/26(火) 00:19:10
    少女「僧侶…ごめん」

    僧侶「………??」

    少女「でも……」

    少女「勇者……私はあなたが好き」

    勇者「え……」

    少女「大好きだから」チュッ

    勇者「っ……!!」

    虚龍・僧侶「えっ…!!??」

    少女「……これで…満足だよ」ダッ

    勇者「どっ…何処に行く!!!」

    僧侶「少女!!」

    虚龍『まさか…』
  98. 98 : : 2014/08/26(火) 00:40:16
    魔王「……」

    天龍『裂け』

    魔王「ちっ……天龍ちゃん?」<時空湾曲>

    天龍『……止まれ!!』

    魔王「無駄だよ……動け」

    ピタッ

    魔王「っ………(流石に全部盗めたわけじゃないのか)」

    魔王「このっ!!!!」<時空切断>

    天龍『私はこの世に導く存在ではなく‘調整’する存在として生まれた』グンッ

    天龍『誰とも違う存在…思えば昔からそうだった』

    魔王「だからどうした!!!」<時空湾曲>

    天龍『さびしかった、誰からも崇められ、誰からも恐れられ、誰からも羨ましがられる…私は…こんな力いらなかった』

    天龍『でも、今は…感謝する…だって』

    『勇者を守れる』

    天龍『こういった事態に備えて神に与えられた最後の手段がある』グンッ

    魔王「は……だからどうしたって言ってんだろぉ!!??」

    天龍『………お前の存在を封印する』

    魔王「は…?無駄だよ、そんなことしても今の私ならすぐに解除できる」

    天龍『その世界では 死 はない』

    魔王「だ~か~ら~、何が言いたいんだよ!!!」

    天龍『だから…私と永遠に殺しあおう』
  99. 99 : : 2014/08/26(火) 00:45:33
    勇者「くそっ…魔法陣が…」

    僧侶「少女…」

    虚龍『………』

    ------------------------------------------------------

    魔王「…は?頭おかしいんじゃね―のお前!!」

    天龍『大丈夫…未練はない』

    魔王「お前…そういう意味じゃない!!永遠の意味わかってんのか!!??」

    天龍『この思い出だけで生きていける…勇者』ニコッ

    魔王「人の話聞きやがれ!!!」

    天龍『ばいばい…勇者』

    ------------------------------------------------------
  100. 100 : : 2014/08/26(火) 00:57:46
    勇者「…なんでだよ…少女…」

    僧侶「勇者…」

    虚龍『…多分…だけど…』

    勇者・僧侶「「??」」バッ

    虚龍『インフィニットキル、神が与えた最終手段、多分天竜ちゃんはそれを使おうとしてる』

    勇者「インフィニットキル…?」

    虚龍『神の力を持った者は基本的に倒せないし封印できない、でも天龍ちゃんは特殊な方法で封印できる。』

    僧侶「…それは…?」

    虚龍『いくら神の力を持ってても封印の解除には時間がかかる。だからその時間を与えなければいい。異世界に封印して永遠に殺し合えば永遠に封印できる』

    勇者「…すまん…意味がわからないな…」

    僧侶「…それをやろうっていうの!!??」

    虚龍『…多分』

    勇者「…馬鹿だよ…あいつ…」

    パァァァァァァァァァアアアア
  101. 101 : : 2014/08/26(火) 00:59:40
    勇者『俺は…少女を守れなかった』
  102. 102 : : 2014/08/26(火) 01:04:49
    僧侶『…その後の勇者はつらそうにしてた。でも、勇者は勇者だった、私の好きな勇者のままでいてくれた』

    僧侶『…でも、告白はしてない。告白をするのは少女が帰ってきてから』

    僧侶「…さて、そろそろ時間かな?」

    勇者「僧侶~~~!!!」

    僧侶「やっぱり…」

    勇者「ついに…遂に完成した!!!!」
  103. 103 : : 2014/08/26(火) 01:17:20
    前勇者「…今度こそ、守れよ勇者」

    勇者「…神様から頂いたこの機会、絶対に無駄にしません!!」

    僧侶「じゃっ、びしっと決めてきな!!」

    勇者「あぁ、行ってくる」

    勇者(少女…今行くからな)

    ------------------------------------------------------

    天龍『………それだけじゃわからない、説明を要求する」

    勇者「了解した」

  104. 104 : : 2014/08/26(火) 01:17:48
    勇者「俺はこっちの世界に戻ったとき…
  105. 105 : : 2014/08/26(火) 01:32:48
    今日で書き上げるつもりが親の妨害によってさらに長引いてしまう予感ですww
    書き始めから長くかかってしまい申し訳ありませんっ!!

  106. 106 : : 2014/08/31(日) 00:37:58
    ?「…やはり彼女は発動しましたか」

    勇者「…誰?」

    ?「私は神様です」

    「「「「………」」」」

    国王「…本当の事じゃよ」

    神様「…まず貴方方に謝らねばなりません」

    僧侶「何をですか…?」

    神様「天龍についてです。」

    神様「…私は こうなるように仕向けました。」

    勇者「!!!!!」

    神様「…彼女には世界の犠牲になってもらう日のために他とは隔離された場所を与え、そして

    ガシンッ!!!

    国王「勇者!!」

    勇者「っ…!!!!!」

    神様「国王…申し訳ありません」

    僧侶「勇者!」

    勇者「…悪い…」

    神様「いえ、悪いのは私で

    勇者「違う。俺は今、何もできずにここにいる俺に腹が立って八つ当たりをした…勇者にあるまじき行為だ…」

    僧侶「……神様…もうどうにもならないの…?」

    神様「…一つだけあります」

    全員「「「!!!」」」

    神様「…天龍が作り出した封印は彼女の心そのものなのです。心を許したものになら開くことができる可能性があります。」

    勇者「!!!」

    僧侶・虚龍「「勇者…!」」

    勇者「…そこに行くにはどうしたらいい?」

    神様「…貴方にはこの魔法陣を覚えてもらいます。」

    勇者「こっ…これは!!!」


  107. 107 : : 2014/08/31(日) 00:40:23
    勇者「…難しい」

    神様「………」

    僧侶「………」

    神様「とりあえず練習しましょうか」

    勇者「………はい」
  108. 108 : : 2014/08/31(日) 01:00:10
    天龍『…それで、ここに?』

    勇者「あぁ。」

    天龍『で?』

    勇者「帰るぞ」

    天龍『…………』

    勇者「お前だって、俺たちと生きたいだろ!?」

    天龍『大丈夫』

    勇者「何が大丈夫なんだよ!!」

    天龍『……勇者、私はもう十分、十分貰った』

    天龍『楽しい思い出も、温もりも、友情も…恋も…勇者と僧侶、そして前勇者や呪霊王、とにかく皆がくれたこの思いだけでいつまでも戦っていける』

    勇者「…………」

    天龍『だから』

    勇者「俺は十分じゃない、まだお前にあげたいものや貰ってないものがある」

    勇者「だから来い」

    天龍『でも…』

    勇者「…もし魔王がいなかったらお前は俺たちといたか?」

    天龍『ん…?…多分』

    勇者「なら俺が魔王なんかぶっ殺してやる」

    天龍『…不可能、今の魔王は私の封印の中でも私と互角。外に出たら…』

    勇者「…………」
  109. 109 : : 2014/08/31(日) 01:09:37
    僧侶『勇者……少女…』

    ---------------------------------------------------------

    前勇者「神様、どういうつもりですか?たとえ勇者と天龍が帰ってきたとしても、あれほどの力を持った魔王が…」

    神様「……これは試練なのです」

    僧侶(なんかとても入りずらい空気…でも、試練って…)

    神様「私は神です。何でもできる…とは言いませんが何とかできます。しかしそんな力を乱用するわけにはいきません」

    神様「ですが、今回の一件は私にも批があります、ですからあの子の気持ちを試しているのです」

    前勇者「あの子…天龍ですか?」

    神様「えぇ、あとついでに勇者の子も彼には…いえ、彼らといった方がいいのでしょう」

    僧侶(………ゴクリ)

    前勇者「…!!……立ち聞きはよくないぞ」

    僧侶(!!!)

    僧侶・虚龍・呪霊王「「「ごめんなさい」」」

    三人「「「えっ」」」

    ------------------------------------------------------

    僧侶「…帰ってきてよ少女、でないと色々フェアじゃないしね!!」
  110. 110 : : 2014/08/31(日) 01:17:01
    天龍『…いつまでいる気?』

    勇者「お前が帰るまで」

    天龍『……それじゃ私がここにいる意味…ない』

    勇者「なら俺と来い」

    天龍『私は、あなたに生きてて欲しくて…ここに来た。あなたと行く、あなたと行かない、どっちをとっても目的が果たせない』

    勇者「俺と来て魔王を倒す、でいいだろ」

    天龍『…不可能』

    勇者「俺を生かしたいなら俺ときた方が目的を果たせる可能性が高くないか?」

    天龍『貴方があきらめて帰ればいい』

    勇者「それこそ無理だな」

    天龍『…強情』

    勇者「お互い様だな」
  111. 111 : : 2014/08/31(日) 01:28:17
    天龍『…!!!魔王が来る…』

    勇者「この世界に死はないんだろ?」

    天龍『…でも、死んだ痛みはある』

    勇者「…いいことを聞いたな」スッ

    天龍『!!!!!』

    勇者「っ!!!」グサァッ

    天龍『なにしてるっ!!!』

    勇者「ほ…本当に死なないんだな…」ボタボタ

    天龍『何してる!!!』

    勇者「…卑怯なのはっ…百も承知さ…」

    勇者「それでも、俺はお前と…帰りたい…」ハァ…ハァ…

    天龍『……っ』

    勇者「お前は…」

    天龍『……帰りたい』

    天龍『…でも、しょうがない!!こうしないとみんな死ぬ!!』

    天龍『だったらこうする以外の方法はない!!!』

    勇者「決めつけるなるな!!!」

    天龍『っ!!』

    勇者「お前は探したのか?探そうとしたのか!!」

    天龍『それは…』

    勇者「探して探して、無かったらその言葉をつかえ」

    天龍『…………』

    勇者「俺と来い。そして方法を探そう」

    勇者「…それでもなかったら、こうすればいいだろ」

    天龍『……わかった』

    勇者「…さて、そうと決まればさっさと帰るぞ!!」

    天龍『………』

    勇者「うぉっ…傷がもうふさいでる…すげぇなここ」

    天龍『…あなたは私のことを凄いと言う…でも…』

    勇者「…よし、行くぞ!!」

    天龍((でも、あなたの方が、ずっと凄いよ))
  112. 112 : : 2014/08/31(日) 01:45:10
    僧侶「少女~~~!!」ダキッッ

    少女「………僧侶…」

    僧侶「お帰り~~」

    少女「……ただ今」ニコッ

    僧侶「さて、勇者」ガシッ

    勇者「おうよ」ワキワキ

    少女「それ卑怯!!」

    勇者「百も承知です」

    ------------------------------------------------------

    少女「ハァ…ハァ…戻らなければよかったかもしれない…」

    国王「戻ったのか!!」

    呪霊王「…よかったわね…」ホロリ

    前勇者「あぁ、よかったなぁ」

    少女「………皆…」

    神様「…よく、戻りましたね、勇者、僧侶」

    少女「あなたは…神様…」

    神様「…まず謝らせて頂戴」

    少女「ん…そんなのいらない」

    神様「…ですが…」

    少女「何か少しでも違ったら、勇者たちと会えなかった。私は感謝してる…」

    神様「…天龍…」

    勇者「さて、あの魔王ぶっ飛ばす方法考えるか!!」」

    神様「……その必要はありません」

    全員「「「?????」」」

    神様「私が、何とかします」

    勇者「でも!!」

    神様「大丈夫です。」

    勇者「でもそんな…」

    神様「…せめてもの罪滅ぼしと受け取ってください」

    国王「しかし、どうするのですかな?」

    神様「魔王をこの世界の管理者権限で削除します」

    僧侶「そんなことできるの!!??」

    神様「えぇ、私の神という称号と引き換えに、ですが」

    少女「それじゃ…」

    神様「…勇者」

    勇者「?」

    神様「あなたを、新しい神とします」

    勇者・僧侶「「えぇーーーーーーー!!??」」
  113. 113 : : 2014/08/31(日) 01:46:52
    神様「では、頼みましたね」

    勇者「ちょっ…待って~~~!!!」

    こうして、勇者は神となった。
  114. 114 : : 2014/08/31(日) 01:54:55
    ~その後~

    元勇者「…この地区の生命とエネルギーの分布は?」

    僧侶「確かこんな感じだったよ」

    少女「…もうちょっと多い方がいいかも」

    元勇者「そっか、じゃぁそうしてみよう」

    パァァァァァァァアアアアア

    元勇者「…ふう」

    僧侶「お疲れ様、勇者」スリスリ

    元勇者「おっ…おい、僧侶…」

    僧侶「ん~~何?」

    少女「ムッ」バシッ

    僧侶「いてっ…怒られちった」テヘペロ

    元勇者(…あれからどれくらいたったんだっけか…)

    僧侶「うんうん、私は超人父と異人母の血でほぼ不老…」

    少女「…私は元々そういうの」

    二人「「時間間隔なんてない」からね~~」

    元勇者「…人の考えを読むな」

    二人「「人??」」

    元勇者「…神の思考を読むな」

  115. 115 : : 2014/08/31(日) 02:03:48
    前勇者「おっやってるねぇ~」

    呪霊王「おっひさ~~」

    国王「ふむ、この雲は座り心地がいいのう」

    領主「まったくですなぁ」

    部下「もう、年よりくさいですよ!」

    店主「勇者s…神様久しぶりでさぁ!!」

    店主妻「久しぶりね!!」

    酒屋「おっ…この匂い…こりゃいい酒だな!!」

    虚龍『ふ~~やっと着いたよ』

    僧侶「領主さんたちが生きてるってことは、まだあまり経ってないのかも」

    元勇者「そうだなぁ…」

    少女「…まだだめ」バシッ

    僧侶「あうっ…ばれたぁ」

    少女「あとは…」

    元神様「申し訳ありません、遅れてしまいました」

    元勇者「よし、全員そろったな!!」

    僧侶「じゃぁ!!」

    少女「ん…」

    元勇者「皆、今日は朝まで飲むぞ!!!」


    全員「「「「おーーーーーーーーーーーーーー!!!」」」」
  116. 116 : : 2014/08/31(日) 02:07:32
    一応これで終わりなんですが…こんなの呼んでくれた人には感謝します!!
    …自分で読んでみても…あれな出来ですが、楽しくかけたので、よかったです(笑)

    これからもっとレベルアップしていきたいので、また投稿した時は読んでいただけると幸いです
  117. 117 : : 2014/09/02(火) 19:52:24
    ちょい最後物足りない感じですが、面白かったですよ!
  118. 118 : : 2014/09/11(木) 13:45:49
    わかりやすく書けていると思いますよ。面白かったです!
    お疲れ様でした。
  119. 119 : : 2020/09/29(火) 12:49:29
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

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