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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

サシャ「vs調査兵団編2、晴・嵐・雷戦」

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  1. 1 : : 2014/07/11(金) 22:49:26
    前作はこちらから↓
    http://www.ssnote.net/archives/17893
    いよいよリング争奪戦の始まりです。
  2. 2 : : 2014/07/11(金) 23:37:44
    wktk!
  3. 3 : : 2014/07/12(土) 07:12:00
    期待です!
  4. 4 : : 2014/07/12(土) 11:22:52
    期待‼︎
  5. 5 : : 2014/07/12(土) 15:40:12
    まだかいのぉ?
  6. 6 : : 2014/07/12(土) 20:00:19
    カルラ「エレンー!朝よー!」

    ガバッ

    エレン「うわぁあああ!調査兵団が来たぁ!!」

    シーン

    エレン「...夢。そうか、指輪の話全部が長い夢だったんだ!」

    ミカサ「そんなわけない。」

    エレン「な!?先代の勅命ー!!」

    キランッ

    エレン「リングも指に着いてやがる...」

    ミカサ「お義父様はキュクロと情報収集に出た。」

    エレン「そんな...やっぱりあれは現実だったのか...」



    ー昨夜ー

    エレン「同じリングを持つ者同士の、ガチンコバトル!?」

    グリシャ「ああ。あとは指示を待てと書いてある。」

    アルミン「指示?」

    ババッ

    突然、茂みから二人の男女が現れた。

    ???????A「待たせたな!」

    タタン

    ??????B「今回のリング争奪戦は、私達が審判をつとめるよー!」

    リヴァイ「...」

    グリシャ「!?」

    エレン「!?」

    アルミン「(だいぶシリアスな雰囲気に合わない人達が来たね。)」

    ミカサ「(もしかしてあの二人?)」

    チェルベッロA「俺達は、99代目直属のチェルベッロ機関だ!」

    チェルベッロB「リング争奪戦において、私達の決定は99代目の決定だと思ってね!」
  7. 7 : : 2014/07/12(土) 20:01:17
    >>2>>3>>4
    期待ありがとうございます!
  8. 8 : : 2014/07/12(土) 21:21:34
    チェルベッロA「先代は、これがファミリー全体を納得させるためのギリギリの措置だっておっしゃってた。異存はないですか?リヴァイ兵長。」

    リヴァイ「ああ。」

    チェルベッロA「ありがとうございます。」

    グリシャ「待て。異議ありだ。チェルベッロ機関など聞いたことがない。そんなやつらにジャッジをまかせられるか。」

    チェルベッロB「異議は認めないよー!」

    チェルベッロA「俺の彼j...ゴホンッ、チェルベッロ機関の言うことは絶対だからな。」

    グリシャ「何...っ」

    ハンジ「残念だったねー。」

    チェルベッロB「本来、七種類のハーフイェーガーリングはボスの持つ一組と、門外顧問の持つ一組、計二組存在していて、跡継ぎの式典の際に二人が認めた七名に、二組のリングを合体させた完全なるイェーガーリングを継承するのよ。」

    チェルベッロA「でも今回は異例の事態になっちまった。二人がふさわしいと考える七名が食い違っちまったんだ。」

    チェルベッロB「そこで、真にリングにふさわしいのはどちらか?命をかけて証明してもらいます!」

    チェルベッロA「場所は深夜のシガンシナ中学校。詳しくは後で教えてやる。」

    エレン「シガンシナ中でやんの!?」

    チェルベッロB「それじゃ、さよ~なら~!」

    バッ

    エレン「ちょっ、待て!」
  9. 9 : : 2014/07/13(日) 08:50:29
    来たか!
  10. 10 : : 2014/07/13(日) 14:04:28
    最初から見てます。期待!
  11. 11 : : 2014/07/13(日) 16:49:51
    もしかして未来編の代わりにオリジナルストーリーが...!!
    ...期待
  12. 12 : : 2014/07/13(日) 21:36:03
    >>10
    ありがとうございます。
    >>11
    オリジナルストーリー、現在考案中です。
  13. 13 : : 2014/07/13(日) 21:36:14
    ー回想終了ー

    エレン「こ、殺される...命懸けの勝負なんて聞いてねぇよ!それに調査兵団のボス、ありゃ普通の人間の目じゃねぇって!」

    ミカサ「ええ。大変だ。」

    エレン「ええ。じゃねぇよ!なんで俺が後継者争いなんかしなきゃなんねんだよ!」

    ミカサ「そんなの私が聞きたいくらいだ。」

    エレン「!?」

    ミカサ「私の知る先代はこんな血迷った戦いをさせる人ではない。おかしくなってしまったとしか考えられない。」

    エレン「どういうことだ?」

    ミカサ「...」

    エレン「それより、父さんも父さんだ!何であいつらにリングをあげなかったんだよ!?素直に渡してればこんなことには...」

    ミカサ「それは違う。リヴァイはぬかりのない男。遅かれ早かれあなた達は殺される。」

    エレン「そんな...もーなんでこんなことに!もう無理!修業なんてやるだけ無駄だ!」

    ミカサ「そう...学校には行きなさい。」

    エレン「え?」



    ー通学路ー

    テクテクテク

    エレン「まだ手の震えが止まらない。もう逃げたい...逃げてみよっかな...」

    コニー「よ!エレン!」

    エレン「コニー!?」

    コニー「さすがに昨日は眠れなくてよ。落ち着かねーから学校行こうと思ってな。」

    エレン「(コニーでも緊張してるのか...)」

    コニー「いやーワクワクすんな!」

    エレン「(精神構造が違う!)」

    コニー「そんなに心配すんなって。別にこれはチーム戦なんだ。エレン一人がヘマしたって、皆で勝てばいいんだよ!」

    エレン「コニー...俺ヘマするの前提かよ!」

    コニー「へへへ。」

    アルミン「でも、コニーの言う通りだよ。」

    エレン「アルミン!」
  14. 14 : : 2014/07/13(日) 22:47:36
    アルミン「最も、僕も戦いは苦手だから、足引っ張っちゃうかもしれないけど。」

    トーマス「安心しな、お前のヘマなんか俺がチャラにしてやるよ。」

    エレン「トーマス!」

    トーマス「エレンさん。相手が暗殺部隊だろうと巨人だろうと蹴散らしてやりますよ!勝つのは俺達です!」

    エレン「(巨人はどこから!?しかも全く根拠がねぇ...でも、この三人にそう言われると、何とかなるような気がしてくる...)」

    エレンは手を見る。

    エレン「(震えも止まってら。)」

    コニー「そういや思ったんだけどよ、霧のリングの奴って、なにしてんだ?」

    トーマス「確かに。この大事なときに顔も見せねぇで...」

    アルミン「どんな人だろう...」

    エレン「全く予想がつかない...」

    アルミン「いないと言えばジャンさんもだよね。」

    トーマス「あいつなら応接室で寝てんだろ。」

    エレン「でも、ヒストリアさんと修業してるはずだぜ。」



    ーシガンシナ中ー

    ジャン「ハァハァハァ。」

    ヒストリア「ハァハァハァ。」

    マルコ「(今日もまた戦ってる。果たして決着がつくんだろうか...)」
  15. 15 : : 2014/07/14(月) 00:02:54
    ー教室ー

    生徒A「エレン、風邪って本当か~?」

    エレン「あ、ああ。(修業中の休みは風邪ってことになってたのか。)」

    生徒A「本当はサボってたんじゃねーの?」

    エレン「(はぁ、その方がどれだけ良かったか。)」

    クリスタ「おはようエレン!」

    エレン「クリスタ!」

    クリスタ「風邪が治って良かった。」ニコッ

    エレン「あ、ありがと///」

    クリスタ「アルミンもトーマスも今まで風邪だったなんて、風邪、流行ってるんだね。」

    エレン「ま、まあな。」

    クリスタ「あのさ、聞きたいことがあるんだけど...」

    エレン「何だ?」

    クリスタ「お姉ちゃんのこと知らない?先週から日本に来てる筈なんだけど、一度も帰ってきてなくて。」

    エレン「(ジャンさんと修業してるなんて言えないし...)仕事が忙しいんじゃねぇのか?」

    クリスタ「でも、お姉ちゃん、日本に来たら絶対最初に私に会いに来るんだよ。」

    エレン「(そういやヒストリアさん、超シスコンだったー!)」

    クリスタ「でも、そういう時もあるよね。」

    エレン「そ、そうだよ!大丈夫だって。」

    ユミル「お前は心配性過ぎるんだって。」

    クリスタ「あ、ユミル!おはよう!」

    ユミル「おう。クリスタ、佐藤先生に宿題出しに行くんだけど、一緒に来てくれないか?」

    クリスタ「えー。一人で行きなよ。」

    ユミル「頼むよ~。」

    クリスタ「んー...しょうがないなぁ。」

    ユミル「サンキュー!流石女神!」

    クリスタ「女神何かじゃないよ~。あ、エレン、相談に乗ってくれてありがとね。」

    エレン「おう。」

    ユミル「大変だろうけど頑張れよ。」

    エレン「ああ。」

    テクテクテク

    エレン「(もう少しクリスタと話してたかった...そういや、ユミルは何に対して頑張れよって言ったんだ?)」
  16. 16 : : 2014/07/14(月) 20:42:20
    ま、まさかユミルにも何か………
  17. 17 : : 2014/07/14(月) 21:57:59
    コニー「おーいエレン!」

    エレン「お、なんだコニー?」

    コニー「お前、風邪ひいてたって本当か?」

    エレン「はぁ?何でそうなるだよ。」

    コニー「だって、風邪で学校休んでたって聞いたぞ。」

    エレン「それは父さんが...やべ(大きな声で言ったらダメだった。)」

    エレン「父さんが俺達のこと、風邪で休みってことにしてくれてたんだよ。」ヒソヒソ

    コニー「何でだ?事情を話せばいいのに。」

    エレン「マフィアだなんて言えるわけないだろ。」ヒソヒソ

    コニー「それもそう...かな?」

    エレン「おいおい。」

    池田「コニー!」

    コニー「池田先輩、どうしたんですか?」

    池田「どうしたんですかはこっちのセリフだ!お前、一週間近くも部活休みやがって!どうせ風邪なんてひいてないんだろ!」

    エレン「(鋭い...)」

    池田「確かに主要の大会は終わったが、まだ招待試合なんかはあるし、そうでなくても練習をサボるなんて、お前、レギュラーの自覚はあるのか!?」

    コニー「あります!」

    池田「なら、何でサボってた!?」

    コニー「事情は話せませんが、やらなきゃいけないことがあるんです。」

    池田「それは、野球より大事なのか?」

    コニー「はい。」

    池田「そうか...なら勝手にしろ。」

    テクテクテク

    コニー「あ、池田先輩。」

    池田「何だ?」

    コニー「今日も練習、休みます。」

    池田「...二度も言わせるな。勝手にしろ。」

    テクテクテク
  18. 18 : : 2014/07/14(月) 23:28:38
    エレン「...ごめんな、コニー。」

    コニー「なにがだ?」

    エレン「本当は野球、やってたいんだろ。」

    コニー「そりゃ、野球もやりたいけど、今は調査兵団の奴らと戦うことの方が楽しみだ!」

    エレン「でも、キャプテンに怒られちゃったし...」

    コニー「別に大丈夫だって。それに...」

    エレン「?」

    コニー「(あの人なら、分かってくれるよな...)」



    ー夜、イェーガー家ー

    エレン「いよいよ始まる...これを言うのが何回目かわかんねーけど、何で俺がこんな目に...他に強い人とかいるだろ。」

    ミカサ「勘違いしてはいけない。」

    エレン「何を?」

    ミカサ「グリシャお義父様はリヴァイ達を阻むためにあなたにリングを渡したわけではない。あなたが後継者にふさわしいと思ったから渡したの。」

    エレン「...」

    エレン「てか、前から思ってたけど、お義父様って呼び方止めろ。」

    ミカサ「...」シュン



    ーシガンシナ中ー

    テクテクテク

    エレン「あ、皆来てる。」

    トーマス「こんばんは!エレンさん!」

    アルミン「いよいよ始まるね。」

    サシャ「どんな戦いをするんでしょうか?」

    コニー「何だろうと、勝つ!」

    シーン

    エレン「...」

    アルミン「静かだね。本当にここで合ってるのかな?」

    トーマス「あいつら、まだ来てねーのか?」

    チェルベッロB「とっくにスタンバイしてるよ!」

    ミカサ「上。」

    エレン「!」

    チェルベッロA「厳正なる協議の結果、今宵のリング争奪戦の対戦カードが決まった。」

    チェルベッロB「第一戦は...」

    チェルベッロB「晴の守護者同士の対決です!」



    第一戦、晴の守護者戦
    コニー・スプリンガー
    VS
    エルド・ジン
  19. 19 : : 2014/07/15(火) 18:58:12
    エルドがオカマになるのッ!?
  20. 20 : : 2014/07/15(火) 22:45:53
    >>19
    オカマじゃないです。
  21. 21 : : 2014/07/15(火) 22:46:07
    エレン「晴の守護者の対決...てことは。」

    エルド「あの坊主頭か。」

    コニー「あいつか~。」

    チェルベッロB「皆、集まってくれてありがとう。」

    チェルベッロA「それじゃ、今から後継者の座を賭け、リング争奪戦を開始するぜ。」

    チェルベッロB「対戦フィールドは、あちらの体育館でーす!」

    エレン「体育館か...て、ナニあれ!?」

    体育館の窓がある部分が全て金属板で塞がれていた。

    チェルベッロA「晴の守護者のために、俺達が用意した特設会場だ。」

    チェルベッロB「今回は、晴の守護者の特性を考慮したものにさせてもらったわ。リング争奪戦では、各勝負ごとに特別な戦闘エリアを設置するから、楽しみにしててね。」

    エレン「あんな大ががりなものを!?」

    トーマス「しかし、全く晴の守護者の要素が見当たらねーな。むしろ暗い。」

    チェルベッロA「その通り!中は外からの光が全く入らない、暗室になってるぜ!」

    サシャ「それのどこが晴なんですか!?」

    ミカサ「晴の守護者の使命は、自らが太陽となり、皆を照らすこと。ので、この戦闘エリアは晴の守護者戦にふさわしい。」

    チェルベッロB「わかってくれて嬉しいなぁ。」

    エレン「ほ、本当に勝負が始まるんだな。緊張してきた。」

    アルミン「今日戦うのはコニーなんだから、落ち着きなよ。」

    ペトラ「兵長は来てくれなかったわね。」

    エルド「俺の勇姿、兵長に見せたかった。」

    ハンジ「あのぶっきらぼうな男が人の試合を応援するなんて、あるわけないでしょ。だからがっかりしないで。」
  22. 22 : : 2014/07/16(水) 20:06:18
    チェルベッロA「では、晴の守護者は体育館に入ってくれ。」

    エルド「行ってくる。」

    ハンジ「楽しませてもらうよ。エルド。」

    オルオ「とっととやれ。」

    コニー「それじゃ、行ってくる。」

    エレン「頑張れよ。」

    コニー「...あのさ、一つ思ったんだけどよ。」

    エレン「何だ?」

    コニー「円陣とかやんねーの?」

    エレン「?」

    トーマス「何でそうなるんだよ!」

    コニー「だって、野球部だといっつも試合前にやってるぜ。」

    トーマス「これは野球じゃ」

    サシャ「良いですね!やりましょう!」

    トーマス「おい!」

    アルミン「やろうよ。」

    トーマス「ぐ...エレンさんにお任せします。」

    エレン「俺!?んー...じゃあ、やるか。」

    コニー「そうと決まれば。」

    ガシッ

    エレン達は円陣を組んだ。

    アルミン「エレン、お願い。」

    エレン「あ、ああ。」

    エレン「コニーッファイッ!!!」

    全員「オーー!!!」

    コニー「ありがとな。力が湧いてきたぜ。」



    ーシガンシナ中、校門ー

    ガッ

    見張り「ぐっ」

    ドサッ

    キュクロ「やはり、シガンシナチュウはカンゼンにセンダイのテのモノにフウサされてますね。」

    グリシャ「校内は世間とは隔離された世界ってわけだな。だが、見学ぐらいはさせてもらおう。」

  23. 23 : : 2014/07/16(水) 21:11:07
    ー体育館ー

    コニー「本当に真っ暗だな。相手が全く見えねーぞ。」

    チェルベッロB「では、リング争奪戦のルールを説明するわ。リングは原則として、首から下げることにしてね。」

    チェルベッロA「そして、相手を倒し、リングを奪った者が勝利だ!もちろん、晴の守護者の二人にはさっき説明しておいた。」

    チェルベッロB「他の皆さんは、体育館の外から勝負を見守ってね。」

    チェルベッロA「体育館の壁に設置された巨大モニターから中の様子を見ることができる。赤外線カメラだから戦いの様子がよくわかるぞ。」

    エレン「本当だ。」

    サシャ「敵が持ってる武器。あれはハンマーですね。」

    グンタ「エルドの相手は剣士か。」

    ミケ「剣士であるとすら言えないただの雑魚だ。」

    トーマス「んだと!」

    ミカサ「落ち着きなさいトーマス。コニーは強くなった。何も言わなくても、そのことを彼らは理解するだろう。」

    チェルベッロA「では、晴のリング、コニー・スプリンガーVSエルド・ジン。バトル開始!!!」
  24. 24 : : 2014/07/16(水) 22:51:11
    コニー「(始まったか。でも、こんな真っ暗だと相手の位置がわかんねーし、動きようがないな。とにかく、足音はたてないようにしよう。)」



    エレン「コニー、動かないな。」

    ミカサ「この暗闇では、足音が互いの位置を把握する大きなヒントとなる。ので、無闇に動かないのは賢明な判断だ。」

    オルオ「最も、それは貴様ら一般人の話だがな。」

    アルミン「どういうこと?」

    トーマス「見ろ!敵のエルドって奴が、動き出したぞ!」



    ダッ

    コニー「(足音!?前からだ!)」

    シュッ

    コニー「うわっ!」

    ブンッ

    エルド「避けたか。大した反射神経だ。」

    コニー「(まぐれか?)」

    コニーは後退りをして、声のした方から距離を取る。

    エルド「動いても無駄だ!」

    ダッ

    コニー「(また近づいてきた!)」

    エルド「ふんっ!」

    ガキィンッ!

    ズザァ

    エルド「(刀でガードしたか。)」

    コニー「(あっぶねぇ。敵の武器はハンマーってとこか。こいつはモロにくらったらワンパンされかねねぇな。)」



    エレン「今の動き、奴はコニーの動きを把握してんのか?」

    アルミン「でも、音はたててないし、コニーの位置がわかるはずがない!」

    ペトラ「足音がなくても、暗闇の中で敵の位置を把握する方法ならいくらでもあるわ。」

    サシャ「呼吸の音、空気の流れや気配を感じることですね。」

    ペトラ「ご名答。よくわかったわね。」

    サシャ「夜の狩りにはその技術が必要になりますから。」

    エレン「(さすが狩人。)」
  25. 25 : : 2014/07/17(木) 15:43:37
    頑張れコヌィー!
  26. 26 : : 2014/07/17(木) 22:41:03
    コニー「(今の敵の動き。明らかに俺の位置を察知してた。足音がなくても位置を把握されるってわけか。だけど、それは敵だけができるって訳じゃないはずだ。一体どうやればいいんだ...)」

    コニー「(俺は考えるのは苦手なんだ。考えるより、感じろ!)」

    エルド「(...次で仕留めるとしよう。)」



    エレン「またエルドが動き出したぞ!」

    アルミン「もしかして、コニーは気付けてないのか!?」

    オルオ「俺達調査兵団は暗殺を仕事の一つにしているんだ。足音をたてずに動くことぐらい造作もない。」

    トーマス「逃げろ!コニー!」



    エルドはコニーの背後に迫った。

    エルド「(これで終わりだ。)」

    エルドはハンマーを構える。

    コニー「ようやく分かったぜ!」

    エルド「!?(構わん。このハンマーを降り下ろして終わりだ。)」

    ブンッ

    エルドのハンマーは空を切った。

    コニー「気配の察知の方法がな。」

    エルド「なんだと!」

    コニー「今度は俺の番だ。」

    エルド「(しまった!さっきの攻撃で大振りし過ぎた!)」

    コニー「極光太陽流、三の型」

    コニーは重心を低くする。

    コニー「昇日(のぼりび)!」

    ズバッ!

    コニーは一気に剣を振り上げ、エルドの体を切り裂いた。

    エルド「ぐあっ!」

    ザッ
  27. 27 : : 2014/07/18(金) 14:40:48
    カッケー!?
  28. 28 : : 2014/07/18(金) 16:30:34
    期待
  29. 29 : : 2014/07/18(金) 23:09:04
    >>28
    ありがとうございます
  30. 30 : : 2014/07/18(金) 23:09:15
    コニー「(浅かったか。)」



    エレン「すげぇ、あれがコニーが身に付けた剣術か。」

    ミカサ「極光太陽流。二千年の歴史を持ち、1対1に特化された流派よ。」

    アルミン「これならこの勝負、いけそうだね。」

    ミカサ「(だと良いけど...)」



    エルド「フッフッフッ。ハッハッハッハッ。」

    コニー「何がおかしいんだ?」

    エルド「貴様を一般人と見ていたのは誤りだったようだ。だが、お前の剣では俺はたおせんぞ。」

    コニー「なんだと!けっこうダメージ食らったくせに、偉そうなこと言ってんじゃねぇぞ!」

    エルド「今攻撃を受けたのは油断していたからだ。もう貴様の攻撃は当たることはない。先程の攻撃で俺を仕留められなかったのが貴様の敗因だ。」

    コニー「負け惜しみか!」

    エルド「負け惜しみかどうか、すぐにわかるさ。」

    ダッ

    エルド「はぁ!」

    ブンッ

    エルド「まだまだいくぞ!」

    ブンッ

    ブンッ

    コニー「(とんでもねぇ攻撃だな。でも、避けれる。)」

    エルド「これならどうだ!」

    ガバッ

    エルドがハンマーを頭上に構えた。

    コニー「下ががら空きだぜ!」

    コニー「極光太陽流」

    コニーは再び体の重心を低くする。

    エルド「(昇日か!?)」

    コニー「七の型」

    エルド「(違う!)」

    コニー「夕凪(ゆうなぎ)」

    ビュッ!

    コニーは重心を低くしたまま地面と水平に剣を振った。

    しかし、剣は空を斬った。

    エルドは斬られるより早く、ジャンプしていたのである。

    エルド「言っただろう。もう貴様の攻撃は当たらんと!」
  31. 31 : : 2014/07/19(土) 21:52:12
    コニー「なんだと!これならどうだ!」

    シュッ

    コニーは突きをくり出す。

    しかし、エルドはそれ難なく避け、カウンターをくり出そうとする。

    エルド「はぁぁぁ!...!?」

    エルドの手が止まった。

    コニーが既にカウンターの体勢に入っていたからだ。

    エルド「(まさか、さっきの突きは囮!?)」

    コニー「極光太陽流、八の型」

    コニー「陽炎(かげろう)」

    ビュッ

    コニーの剣はエルドの体に触れるが、かするだけで終わってしまった。

    コニー「く...また避けられちまった。」



    アルミン「惜しい!もう少しだったのに!」

    エレン「でもこの分なら大丈夫だろ。さっきエルドが言ってたことはハッタリだったみたいだしな。」

    ミカサ「いえ。まずいわ。」

    エレン「え!?」

    ミケ「さすがミカサ・アッカーマン。分かってるようだな。」

    サシャ「どういうことですか!?」

    ミカサ「今のコニーの攻撃はカウンター。つまり、敵が攻撃してきて、防御が出来ない状態を叩く攻撃よ。」

    エレン「それは分かるけど、それのどこがダメなんだよ?」

    トーマス「はっ!確かに!」

    エレン「トーマス、分かったのか?」

    トーマス「はい。つまり、一番敵が避けづらい状態で攻撃したってことっすよ。それなのに避けられたということは...もうどんな状況でもコニーは攻撃を当てられないと言うことです。」

    エレン「なんだって!?」

    アルミン「それじゃあもう勝ち目はないってこと!?」

    ミカサ「いえ、勝ち目ならあるわ。でもそれは戦術どうこうの話じゃない。」

    エレン「?」

    ミカサ「(コニー、あなたは一体、何を恐れているの...)」
  32. 32 : : 2014/07/19(土) 23:19:59
    エルド「そろそろこっちの番だな。」

    ダッ

    エルド「うおぉぉ!」

    ブンッ

    コニー「そんな大振り、当たるかよ!」

    エルド「ふんっ!」

    ブンッ

    ブンッ

    ブンッ



    エレン「すっげぇ。コニーの奴、全部避けてる。」

    アルミン「忘れかけてたけど、体育館内は真っ暗な筈なのに、お互いそのことを感じさせない戦いぶりだ。」

    ペトラ「二人の目も、この暗さにかなり順応してきてたようね。」

    グンタ「それにしてもコニーという坊主の身のこなしには驚いたな。エルドの攻撃は大振りとは言っても、誰でも避けられるものではないんだがな。」

    ミカサ「そう、コニーの一番の強みはそこにある。(なのに、何故反撃しないの。)」



    ブンッ

    コニー「よっと。」

    コニーはエルドの猛攻を紙一重で避けていた。

    ブンッ

    エルド「(また避けられた。だが...)」

    コニー「ぐっ。(体勢を崩しちまった。)」

    エルド「もらったぁ!!!」

    グオッ

    バキッ!

    コニー「がはっ!」



    エレン「!」

    アルミン「コニー!」

    ミケ「フッ」

    オルオ「ようやくか。」

    ミカサ「くっ...とうとう捉えられた。」

    ハンジ「エルドの一撃はあんたらんとこの晴の守護者と違って必殺の一撃。この勝負、決まったね。ん、誰か来たようだけど、知り合い?」

    エレン「え?」

    ??「...コニー?」

    エレン「あ、あなたは!」
  33. 33 : : 2014/07/20(日) 11:46:00
    ドゥーフェンシマーツ博士か!?
  34. 34 : : 2014/07/20(日) 20:41:31
    エレン「野球部キャプテンの池田さん!?」

    ペトラ「誰?」

    アルミン「何故ここに?」

    池田「いつもこの時間にランニングをしていてな。」

    エレン「さすがキャプテン...」

    チェルベッロA「部外者がどうやって、監視員は何をやってるんだ。」

    キュクロ「そこらヘンでネてるぜ。」

    グリシャ「観戦ぐらいはさせてもらうよ。」

    エレン「父さん!それにキュクロも!」

    池田「コニー、あいつは...闘っているのか?何故...」

    エレン「それは...(どうする。マフィアのことは言えない。でも、このままごまかすのも無理に決まってる。)」



    コニー「はぁはぁはぁ。(肋骨が何本か折れたか。)」

    コニーは、主将の池田がこの勝負を観戦していることを知らなかった。

    窓やドアが金属板で塞がれている体育館には、大抵の音は聞こえないからだ。

    エルド「苦しいだろう。だが、すぐに楽にしてやる。」
  35. 35 : : 2014/07/20(日) 21:50:01
    エルド「いくぞ!」

    ダッ

    ブンッ

    コニー「くっ...」

    エルド「また逃げるか!」

    コニー「逃げてんじゃねぇよ!反撃の機会を伺ってんだ!」

    エルド「どうだかな。」

    ブンッ

    ブンッ

    コニー「くそ...(これ以上あのハンマーの攻撃を受けたら、当分野球出来なくなっちまう。野球部の皆のためにも、それだけはダメだ。)」

    ガキンッ

    コニー「あっぶねぇ。」



    エレン「押されてきてる...」

    ペトラ「そろそろ決着が着きそうね。」

    池田「...コニー。」

    池田「何だその情けない姿は!!!」



    コニー「...キャプテン?」



    ハンジ「ハハッ。体育館の中にまで聞こえるなんて、すごい声量だね。」

    池田「さっきから見てりゃ、逃げてばっかりじゃねぇか!!!」

    エレン「それは敵の攻撃がすごいからじゃ。」

    ミカサ「いえ、コニーの身のこなしなら避けるのはそう難しくない。そして、カウンターを浴びせることも可能だろう。なのにコニーはそれをしていない。もっと言えば、戦闘開始からコニーの攻撃時の踏み込みがいつも甘かった。」

    アルミン「どういうこと?」

    ミカサ「これは推測だが、コニーは怪我を恐れているのではないだろうか。」

    トーマス「あいつがそんなことを恐れるとは思えませんが。」

    エレン「野球だ。」

    トーマス「へ?」

    エレン「あいつ、只でさえ部活サボって特訓してたんだ。さらに怪我しちまってもっと部活を休まなきゃいけなくなったら、チームに、なにより池田さんに申し訳がたたないと思ってんじゃねぇのか。」
  36. 36 : : 2014/07/21(月) 19:00:22
    オオゥ…コニー…
  37. 37 : : 2014/07/21(月) 20:52:38
    池田「あの野郎。バカなくせに余計なこと考えやがって...」

    池田「コニー!!!聞こえてるな!!?俺はお前をスタメンとして認めねぇ!!!けどな、もしここで仲間のために死ぬ気になれないんなら、俺は!!!」

    池田「お前を野球部として認めねぇ!!!今更もう何日か休んだって変わりゃしねぇよ!!!だから、死ぬ気で戦え!!!コニー!!!」



    コニー「キャプテン...そうっすね。」

    スッ

    コニーは再び剣を構える。だが、その構えは...

    エルド「まるでバッティングのフォームだ。貴様、ふざけているのか!?」

    コニー「心配すんな。大真面目だよ。」

    エルド「そうか。ならば、叩き潰すまで。」

    ダッ

    エルド「うおぉぉぉぉ!」

    グオッ

    エルドはコニーの頭部目掛けてハンマーを降り下ろす。

    エルド「(捉えた!この勝負、俺の勝)」

    ズバッ

    コニー「極光太陽流、四の型...暁(あかつき)。」

    エルド「くっ...そぉ...」

    バタン
  38. 38 : : 2014/07/21(月) 22:15:05
    エレン「今、何が...」

    サシャ「てっきり、コニーがやられてしまうと思ってました。」

    ミカサ「説明しよう。コニーはエルドがハンマーを降り下ろし始めてからスイングを始め、ハンマーがコニーの頭に命中する前に振りきった。」

    アルミン「つまり、後だしして、先に攻撃を当てたってこと?」

    ミカサ「ええ。コニーのスイングスピードがあって初めてできる芸当だ。」

    池田「あいつは誰よりも素振りしてるからな。でも、こんなところで活きるとはな。」

    ミカサ「さらに言うと、コニーの力を持ってしても、成功するかどうかはギリギリ。タイミングが少しでも早ければエルドに避けられる可能性が出てくるし、遅ければ当然、頭を強打されて倒れていただろう。」

    エレン「それでもやったってことは、あいつは死ぬ気で勝とうとしたってことだな。」

    ミカサ「ええ。」



    コニー「後は二つのリングを合わせて...」

    カチッ

    コニー「出来た!」



    チェルベッロA「たった今、勝敗が決した!」

    チェルベッロB「勝者は、コニー・スプリンガー!」

    エレン「よっしゃ!」

    トーマス「よくやったぜ、コニー!」

    オルオ「エルドの奴、情けないったらありゃしねぇぜ。」

    チェルベッロB「晴の守護者の二人は、体育館から退出してね!」
  39. 39 : : 2014/07/21(月) 23:55:41
    コニー「じゃ、出るとするか。おい、お前、立てるか?」

    エルド「貴様...最後の攻撃、峰打ちだな。そうでなければ今頃俺の体は真っ二つになっていた。何故峰を使った?」

    コニー「そりゃあ、俺達が欲しいのはそのリングだけだからな。命までとる必要はねぇと思ったからだ。」

    エルド「くそ...」

    コニー「体育館から出るの、手貸すか?」

    エルド「要らん、一人で出れる。」



    エレン「二人が出てきた!」

    テクテクテク

    トーマス「コニー、すごかったぜ!」

    ミカサ「よくやった。」

    コニー「サンキュー!」

    池田「コニー...」

    コニー「はい!」

    池田「ナイスファイトだ。」

    コニー「ありがとうございます!」

    ハンジ「エルド、負けちゃったねー。てことは...分かってるよね?」

    グンタ「調査兵団の掟、守ってもらうぞ。」

    エレン「調査兵団の掟?」

    エルド「ま、待ってくれ!油断してたんだ!」

    ハンジ「言い訳は聞かないよ。やっちゃいな!私の最高傑作にして、ボス補佐のハンジ・モスカ!」

    モスカ「ブォン」

    エルド「うわぁぁぁぁぁ!」

    ドンッ

    モスカの胸から白い砲弾(?)が射出された。

    グシャ

    それがエルドに当たると、鈍い音がした。

    エレン「...え。」

    アルミン「パーティー用の...パイ?」

    ハンジ「今日もパイ投げご苦労。モスカ。」

    ミカサ「弱者には恥を。これが調査兵団の掟。」

    エレン「恥って、ただの罰ゲームにしか見えないんだけど!」
  40. 40 : : 2014/07/21(月) 23:58:38
    モスカの容姿は説明が難しいのでこちらからどうぞ。
    http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/reborn/images/chara/gola.gif
  41. 41 : : 2014/07/22(火) 07:23:27
    ハンジにシリアスは似合わんなwww
  42. 42 : : 2014/07/22(火) 12:59:56
    びっくりしたwww
    殺すのかとおもったwww
  43. 43 : : 2014/07/23(水) 19:48:03
    チェルベッロA「今宵の勝負はここまで。そして、今回からは決戦後に次回の対戦カードを発表するぜ。」

    チェルベッロB「発表するよ。明晩の対戦は...」

    チェルベッロB「嵐の守護者同士の対決でーす!」

    トーマス「!」

    ペトラ「私の出番ね。」

    チェルベッロB「それではまた明日。さようなら~。」

    ババッ

    ミケ「俺達も帰るとしよう。」

    ババッ

    シーン...

    エレン「去っていった。」

    池田「一体何なんだあいつらは。」

    エレン「(あ、そう言えば、池田さんに何て言おう...)」

    コニー「話します。全部。」

    エレン「!?」

    トーマス「おいコニー!」

    コニー「池田さんならちゃんと秘密は守ってくれるって。」

    池田「コニー、そんなことはどうでもいい。」

    コニー「へ?」

    池田「俺はお前以上に野球バカなんでね、野球に関係ないことはどうでもいいんだよ。」

    コニー「池田さん...ありがとうございます!」

    池田「感謝されるようなことはしてねーよ。」

    コニー「そうだ!エレン、こいつは渡しとくぞ。」

    エレン「本物の晴のリング...」

    ミカサ「リングボックスにおさめよう。」

    エレン「ああ。」

    カパッ

    スッ

    エレン「一つ...埋まった。」

    アルミン「まずは先勝!幸先いいね!」

    サシャ「次も勝ちますよ!」

    トーマス「当たりめーだ。エレンさん、任せといてください!」

    エレン「あ、ああ。頼むぜ。」

    コニー「このままいっくぞー!」

    全員「オー!!!」
  44. 44 : : 2014/07/23(水) 21:03:13
    ー次の朝、シガンシナ神社ー

    ミリウス「くそー、賽銭少ねぇな。全く、最近の若いやつらは信仰心が足りてねぇ。」

    トーマス「朝から賽銭の確認か?」

    ミリウス「お、今日は早いな。まずは賽銭払えや。」

    トーマス「嫌だね。それより...」

    ミリウス「何だ?」

    トーマス「今晩いよいよ勝負なんだ。」

    ミリウス「成る程...良いだろう。修業を完成させるぞ!」

    トーマス「おっす!」

    ーシガンシナ山ー

    ミカサ「では、修業の第三段階を始めよう。」

    エレン「おう!」

    ミカサ「第三段階はいよいよ死ぬ気のコントロールの最終形、死ぬ気の零地点突破の会得よ。」

    エレン「ぜろちてんとっぱ...?」

    キュクロ「いよいよショダイしかデキなかったといわれるマボロシのオウギにススむんだな。」

    エレン「それができれば、リヴァイに勝てるのか?」

    ミカサ「どうだろう。奴は強い。」

    エレン「...やってやるよ。可能性があるならなんだろうとな!」

    ミカサ「そう...」
  45. 45 : : 2014/07/23(水) 22:20:59
    ミカサ「まずは超駆逐モードでの死ぬ気のコントロールをものにするためにスパーリングを行う。二人とも超モードになって。」

    エレン「二人とも?」

    キュクロ「リーダーにムリいって、キョカをもらってきた。タショウからだにムリはかかるが、リロンジョウはこれでいけるはず...」

    ゴクゴク

    キュクロは2錠の死ぬ気丸を飲む。

    キュクロ「ぐっ」

    ボッ

    キュクロ「(オモったよりきつい。)」

    キュクロ「...フーッ、ジュンビ...カンリョウだ。」

    エレン「キュクロ、大丈夫なのか?」

    キュクロ「オレだってあんなやつらにファミリーはワタしたくない!テカゲンはするなよ!」

    エレン「キュクロ...わかった!」

    ズガンッ

    ボウッ

    エレンは超駆逐モードになる。

    エレン「キュクロ、恩にきる。」

    ー夕方、シガンシナ神社ー

    ミリウス「よし、これで修業は終わりだ。」

    トーマス「つっても、正拳突きしかやってねぇけどな。」

    ミリウス「それで良いんだよ。あ...」

    トーマス「何だよ。」

    ミリウス「良いもんやるよ。ちょっと待ってろ。」



    ミリウス「ほらよ。」

    トーマス「これは...フック付きのワイヤー?」

    ミリウス「ついでに電動巻き取り機能付きだ。」

    トーマス「んなもんいらねぇよ!」

    ミリウス「いや、いつか使うときが来るはずだ。ま、使い方は自分で考えな。」

    トーマス「はぁ?教えろよ。」

    ミリウス「嫌だねー。」

    トーマス「くそ...もういくぜ。」

    ミリウス「ああ。じゃあな。」

    テクテクテク

    ミリウス「トーマス。」

    トーマス「何だよ。」

    ミリウス「...良く頑張ったな。」

    トーマス「...柄にもねぇこと言うなよ。」

    テクテクテク
  46. 46 : : 2014/07/24(木) 00:14:05
    エレンも腹をくくったか?
  47. 47 : : 2014/07/24(木) 00:39:35
    超期待
  48. 48 : : 2014/07/24(木) 15:11:19
    今更だが何故トーマスなのか
  49. 49 : : 2014/07/24(木) 19:14:44
    >>47
    ありがとうございます。
    >>48
    104期生上位10名はみんな別の役割があったので、104期生のモブ兵士の中からなんとなく選びました(笑)

    題名を「晴・雷・嵐」から「晴・嵐・雷」に変更します。(このスレを立てた後に順番を変更したためです。)
  50. 50 : : 2014/07/24(木) 19:21:04
    ー夜ー

    エレン「大丈夫か?少しフラついてるけど。」

    キュクロ「ハジめてのハイパーモードでツカれただけだ。シンパイしなくていい。」

    ミカサ「いよいよトーマスの勝負ね。」

    エレン「あいつ、大丈夫かな。」

    ミカサ「トーマスの相手はペトラ・ラルと言う。調査兵団側の守護者の紅一点だ。」

    エレン「ハンジって人も女じゃねぇか?」

    ミカサ「彼女は守護者ではない。彼女は天才科学者で、彼女の発明したハンジ・モスカが雲の守護者になっている。」

    エレン「あの機械、守護者だったのか。」

    ミカサ「と言うか、それ以前に...」

    エレン「何だよ。」

    ミカサ「ハンジ・ゾエの性別はファミリーの七不思議の一つになっている程に謎。」

    エレン「え、ありゃ女だって。」

    ミカサ「エレンがそう言うならきっとそうだろう。」

    キュクロ「それで、ペトラ・ラルのホウはどんなヤツなんだ?」

    ミカサ「一言で言うなら天才。センスだけなら調査兵団1よ。」

    エレン「そんなに強いのか...」

    ミカサ「厳しい戦いになるのは間違いないだろう。」

    エレン「...着いたな。」

    コニー「よっ。」

    エレン「コニー!それにサシャにアルミンも。」

    アルミン「今日の主役もいるよ。」

    エレン「トーマス!」

    ミカサ「準備はできているようね。」

    トーマス「はい!必ず勝ちます!」

    チェルベッロB「あ、いたいた。みなさーん、今回の戦闘フィールドである校舎A棟一階に集まってくださーい!」

    エレン「行くか。」

    トーマス「はい!」

    テクテクテク
  51. 51 : : 2014/07/24(木) 20:35:26
    チェルベッロA「じゃあ、今回の嵐のリング争奪戦のルールを説明するぞ。」

    チェルベッロB「今宵のフィールドは、校舎A棟一階の全てよ。」

    チェルベッロA「この階の中央にある大ホールをスタート位置とし、A棟一階ならどこの廊下も、教室も戦闘フィールドの一部だからな。」

    アルミン「遮蔽物の多いフィールドだね。」

    グルルルルル

    コニー「ん、何かの声がしたぞ。」

    サシャ「今のは動物の声です!しかも肉食獣のものです!」

    チェルベッロB「よく気付いたね!あそこを見て!」

    エレン「檻?」

    オルオ「中にいるのは猛獣だな。それも数十匹の。」

    エレン「なんだって!」

    トーマス「どうして猛獣がいるんだよ。」

    チェルベッロA「嵐の守護者としての適正を見るためだ。」

    サシャ「嵐の守護者の使命って何でしたっけ?」

    ミカサ「容赦のない連撃を繰り出す疾風となること。」

    チェルベッロB「その通り。そこで、疾風らしく、短期決戦を促す措置として、猛獣を採用したのよ。」

    チェルベッロA「この檻の猛獣は、二分ごとに戦闘フィールドに放たれるんだが、その数は、二分経過で一頭。四分経過で二頭。六分経過で四頭とどんどん倍になっていくからな。」

    エレン「そんなに!?」

    チェルベッロB「勿論、猛獣への攻撃は認められてるから、邪魔だったら倒しちゃって良いからね。」

    トーマス「簡単に言ってくれんじゃねぇか。」

    ペトラ「二分もかからないから心配しなくてもいいわよ。」

    トーマス「そうだな。ただし、勝つのは俺だがな。」

    ペトラ「...生意気ね。」ムスッ

    チェルベッロA「なお、観覧席は鉄格子で囲まれているので、猛獣に襲われる心配はありません。」

    チェルベッロB「以上で説明を終了するよ。読者さん、質問があったらどんどん聞いてね。」

    エレン「読者?」

    ミカサ「そこは気にしないであげて。」
  52. 52 : : 2014/07/24(木) 22:02:24
    コニー「よし!勝負前に円陣だ!」

    トーマス「いらねーよ!そんな恥ずかしいやつ!」

    エレン「そう言うなよ。やろうぜ。」

    トーマス「えっ。」

    エレン「何て言うかな、勝負は確かに一人ずつだけど、みんな繋がってるっていうか...しっかり団結した方がいいっていうか...」

    トーマス「エレンさん...自分、わかってませんでした!やりましょう!」

    エレン「よし!円陣組むぞ!」

    ガシッ

    エレン「トーマスーッファイッ!!!」

    全員「オーーー!!!」

    チェルベッロA「それでは両者は大ホールへ来てくれ。」

    トーマス「では、いってきます。」

    エレン「あ、その...無理はするなよ。」

    チェルベッロB「観覧席からは大ホールしか見えないけど、死角での戦闘は観覧席のテレビで観れるようになってるからね。」



    ペトラ「あなたが相手ね。よろしく。」

    トーマス「(絶対勝つ...)」

    ペトラ「忠告だけど」

    ポン

    ペトラがトーマスの肩に手を置く。

    ペトラ「肩に力が入りすぎよ。もっと気楽にやりましょ。」

    トーマス「(気楽だぁ?ふざけやがって。)」ギロッ

    ペトラ「そう怖い顔しないの。」



    エレン「ペトラって人、あんまり怖い感じしないな。」

    アルミン「結構美人だしね。」

    ミカサ「怖い感じがしない。これは暗殺を仕事とするものにとって一つの能力よ。」

    エレン「そう言うとこから天才ってことか。」



    チェルベッロA「それでは、嵐のリング、トーマス・ワグナーvsペトラ・ラル。バトル開始!!」
  53. 53 : : 2014/07/24(木) 23:47:20
    トーマス「(まずは間合いを詰める!)」

    ダッ

    トーマス「な!!」

    トーマスの頭上ではナイフが輪の形に並んで宙に浮いていた。

    ヒュンッ

    ナイフが一斉にトーマスを襲う。

    トーマス「くっ」

    バッ

    カカカカカカ

    ペトラ「あらら。外しちゃった。」

    トーマス「今度こそ!」

    ダッ

    シュッ

    ペトラ「そんな甘いパンチ、当たらないわよ。」

    トーマス「これならどうだ!」

    ググッ

    トーマスは腰を落とす。

    ペトラ「隙だらけよ。」

    ガッ

    トーマス「ぐっ!」

    トーマスが蹴り飛ばされたことにより、二人の距離が大きくなった。

    ペトラ「今、正拳突きをしようとした?そんな暇、与える訳ないでしょ。」

    トーマス「(くそ、また間合いが開いちまった。)」

    ペトラ「じゃ、さっさと死んでね♪」

    ビュッ

    ペトラはトーマスに二本のナイフを投げる。

    バッ

    トーマスはこれを避ける。

    トーマス「(ナイフを避けつつもう一度間合いを詰める!)」

    ビュッ ビュッ

    トーマス「へっ、当たるかよ。」

    ビッ

    ナイフがトーマスの頬をかすめた。

    トーマス「!?」

    ペトラ「どうしたの?当たったわよ。」

    トーマス「(何だ今のは、ナイフの軌道が変化して...俺に向かってきた?)」
  54. 54 : : 2014/07/25(金) 21:37:12
    ペトラ「どんどん行くわよ。」

    ビュビュビュッ

    トーマス「ちっ!」

    タッタッタッタッ

    トーマスはナイフの軌道とは垂直方向に走り出した。

    トーマス「(これならどうなる?)」

    ペトラ「逃げても無駄よ。」

    トーマス「...!?」

    なんと、三本のナイフはトーマスに向けて軌道を変化させていた。

    トーマス「嘘だろ!?くそ!」

    バッ

    トーマスは後方へと跳ぶ。

    カカ

    ザクッ

    トーマス「っ!」



    エレン「今のナイフの軌道、どう考えてもおかしい!」

    コニー「あいつは変化球使いなのか?」

    アルミン「ナイフはボールと違って変化はしないよ。それに、今のは変化球なんてレベルの変化じゃなかった。」

    ミカサ「恐らく何かタネはあるはず。問題はそれをトーマスが気付けるか...」

    チェルベッロB「バトル開始から二分が経過したので、猛獣を一頭、檻から放出するわ。」



    ギイィッ

    ペトラ「猛獣さんのお出ましね♪」

    ノシノシノシ

    トーマス「あれは...トラ!?」

    トラ「グルルルルル」
  55. 55 : : 2014/07/26(土) 12:39:52
    思ったけど。これって、フィールド(1階)が全壊したら…皆死ぬよね?

    頑張れ二人とも!
  56. 56 : : 2014/07/26(土) 23:29:25
    調査塀段は原作と違う武器じゃないの?
  57. 57 : : 2014/07/27(日) 00:43:23
    きっと軍が使うナイフなんだよ…
  58. 60 : : 2014/07/27(日) 04:47:37
    面白いです。頑張ってください
  59. 66 : : 2014/07/27(日) 20:55:10
    >>55
    リボーンの嵐戦とは違うので、フィールドが全壊するようなことはありません。
    >>56
    調査兵団の何人かが原作と違う武器を使うのであり、全員ではありません。

  60. 67 : : 2014/07/27(日) 20:55:20
    トラ「ガアァァァ」

    ダッ

    トラが駆け出した。狙う獲物は...

    ペトラ「私の方に来ちゃったか。」

    ビュッ

    バッ

    ペトラが投げたナイフをトラは難なく避ける。

    トーマス「(今のナイフは変化しなかった。わざとか、それとも...とにかく、奴がトラに気をとられてる今がチャンス!)」

    ダッ

    トーマスもまたペトラに向かって駆け出した。

    トラはその反対側からペトラに襲いかかる。

    トーマス「(よし、挟み撃ちだ!)」

    ペトラ「あら。ピンチになっちゃった。じゃ、まずはトラから。」

    ビュビュッ

    ザクザク

    トラ「ガア!」

    トラは呆気なく地面に倒れこんだ。



    ミカサ「でもこれで背後を取った。」

    エレン「いけ!トーマス!」



    トーマス「うおおお!」

    ペトラ「...ひょいっ。」

    ビュッ

    ペトラはトーマスに背を向けたまま三本のナイフを投げた。

    トーマス「(やけになったか...な!?)」

    なんと、三本のナイフは全てトーマスへと迫ってきた。

    ビッビッ ザクッ

    トーマス「ぐあぁ!」



    コニー「嘘だろ。後ろを向いたまま正確にナイフを投げるなんて。」

    サシャ「今の攻撃。まるで、ナイフがトーマスに吸い込まれていくようでした。」



    トーマス「あり得ねぇ...くっ!」

    タッタッタッタッ

    トーマスはペトラとは反対方向へ走り出す。



    オルオ「逃げる気か。だが、どんなに逃げようと無駄だ。」

    ミケ「ペトラのナイフから逃げ切る術はない。」
  61. 68 : : 2014/07/27(日) 22:06:23
    ペトラ「逃がさないわよ。」

    ビュッ

    ビッ

    トーマス「っ。」

    タッタッタッタッ

    バッ

    トーマスは教室の中に駆け込んだ。

    トーマス「(これで奴の死角に入れた。奴が俺を攻撃するにはこの教室内に入ってくるしかねぇ。その瞬間を一気に叩く!)」

    ヒュンッ

    トーマス「!?」

    ビッ

    突然飛んできたナイフがトーマスの頬を掠めた。

    トーマス「どっから来やがった!」



    エレン「ペトラって人はまだ廊下にいるぞ!」

    アルミン「ナイフの軌道と言い、あり得ない。」

    ミカサ「認めざるをえない。奴は本物の天才だ。」



    ペトラ「かくれんぼは好きよ。だって、鬼は一方的に隠れた人を追い詰めれるから。」

    ビュッ

    ザクッ

    トーマス「うぐっ!」

    トーマス「いってー!何でだっ!」

    ペトラ「もう大当たり?嵐の守護者がこんなんじゃ、ボスの方もたかが知れてるわ。」

    トーマス「!!!(俺のせいでエレンさんが...ぜってぇ負けらんねぇ!!!)」
  62. 69 : : 2014/07/27(日) 23:28:47
    トーマス「(だが、奴の攻撃を攻略しねぇ限りは無理だ。バカはバカなりに考えるしかねぇ。とにかくらこの勝負、何があった...?)」

    トーマス「(円陣組んで、大ホールに行って...)」

    ペトラ『肩の力が入りすぎよ。』

    トーマス「(うっせぇ!何が肩の...)はっ!肩...)」

    ペトラ「さてさて、そろそろシメに、針千本のサボテンにしてあげる。」

    ペトラ「バイバイ。」

    ビュッ

    ペトラは十数本のナイフを一斉に放った。

    ビュオッ

    ドスドスドスドスドスッ

    ペトラ「サボテンのでき具合でも見に行きましょうか。」

    テクテクテクテク

    ペトラ「...居ない?」

    トーマス「おら!」

    ペトラ「!?」

    ガッ

    トーマスの拳はペトラの腹を捉えた。

    ペトラ「くっ!」

    バッ

    ペトラはすかさず距離を取った。

    ペトラ「どういうこと?」

    トーマス「見破らせてもらったぜ。てめぇの技の正体をな。てめぇの技のタネは...ワイヤーだ!」



    オルオ「ほう。見破ったか。」

    エルド「ただの不良ではなかったようだな。」



    トーマス「てめぇは勝負の前、肩をたたくと同時に視認しにくいワイヤーを俺の肩にとりつけやがったんだ。重量を感じねーように麻酔まで打ってな。」

    トーマス「そして、ワイヤーをたぐりよせ、そこにナイフの突起をひっかけて投げる。ナイフは目標に当たる寸前まで、レールの上を滑るようにワイヤーにそって飛んでくるって仕掛けだ。今回はそこの机に変わってもらったがな。」



    エレン「それでナイフがトーマスに吸い込まれるように飛んだのか。」

    アルミン「まるでモノレールだ。」



    ペトラ「頑張ってるけど、50点ってところね。だいいち、こんなもので得意になら」

    トーマス「感謝するぜ。」

    ペトラ「!」

    トーマス「てめぇのお陰で気付けた。」

    ペトラ「?」

    トーマス「ワイヤーの使い方をな!」
  63. 70 : : 2014/07/28(月) 05:35:40
    ん~…トーマス“だけ”を応援出来ないのは何故でせう?
  64. 71 : : 2014/07/28(月) 22:51:18
    >>70
    相手がペトラだからでしょうか。それとも別の理由?
  65. 72 : : 2014/07/28(月) 22:51:27
    ペトラ「ワイヤーの使い方、あんた何言って...」

    ペトラ「!?」

    ペトラはトーマスから自分に一本のワイヤーが伸びているのを見た。

    そのワイヤーはペトラの使う物とは違い、視認するのはそう難しくないものだった。

    ペトラ「(ベルトにフックがかけられてる。さっき殴られたときやられたのね。)」

    カチャカチャ

    トーマス「外そうとしても無駄だぜ。そのフックは付けるのは簡単だが、取るのはけっこう骨のいる作業だ。」

    ペトラ「でも、このワイヤーを何に使う気?飛び道具でも使うの?」

    トーマス「いや、俺がお前のワイヤーの使い方から参考にしたのは、敵にワイヤーを付けるってとこまでだ。」

    スッ

    トーマスはワイヤーが繋がれている自分のベルトに手を置く。

    トーマス「お前を倒すのは、あくまで俺の拳だ!」

    カチッ

    ペトラ「(スイッチ?)」

    ギュルルルル

    スイッチが押されると、ワイヤーが高速で巻き取られ始めた。

    ペトラ「(引っ張られる!)」

    グイッ

    ズザァァ

    ペトラがワイヤーによって引き寄せられる先に待っていたのは、正拳突きの構えをしたトーマスだった。

    ペトラ「しまっ」

    トーマス「ぅおおおおおお!」

    ドガッ!
  66. 73 : : 2014/07/28(月) 23:06:57
    まって!それって………………………








    ずっと巻きとれば抱いたりきすしたrグシャァ
  67. 74 : : 2014/07/29(火) 08:20:53
    >>71
    ごもっともです…
  68. 75 : : 2014/07/29(火) 17:57:10
    女の子は殴りません

    っていう名言を思い出すwww
  69. 76 : : 2014/07/29(火) 21:27:04
    >>74
    大変申し訳ありませんがペトラがこれからとんでもないキャラ崩壊をします。何とか耐えてください。
    >>75
    この話では女も躊躇なく殴られます。それくらいエレン達は切羽詰まってるんです。
  70. 77 : : 2014/07/29(火) 21:27:16
    トーマスの正拳突きがペトラの脇腹を捉えた。

    ガキッ

    正拳突きを受け後ろへ飛ばされたペトラであったが、ワイヤーによって止められた。

    ペトラ「うう...」



    エレン「ペトラって人、かなり苦しんでる。」

    アルミン「防御の方は大したことなかったんだね。」

    ミカサ「いえ、彼女の防御力は決して低くない。しかし、それ以上にトーマスの正拳突きの威力が大きかった。ただの正拳突きだけど、あれは必殺技と言える代物よ。」

    エレン「(みんなすげぇな。俺も修業、頑張らねぇと...)」



    ハンジ「今のは大分効いたみたいだね。」

    ミケ「となると...あれが始まるな。」

    オルオ「やべ、鳥肌たってきた...」



    ペトラ「今の一撃、痛かったわ。本当に痛くて...最高!!!」

    トーマス「な!?最高!?」

    ペトラ「もっと私を虐めて良いわよ。その代わり...あなたをもっと虐めさせて♪」ニコッ

    トーマス「!!!」ゾクッ

    トーマス「(何だあの無邪気な笑顔は。全身に鳥肌がたっちまった。あいつ、狂ってやがる...)」



    チェルベッロA「戦闘開始より4分が経過したので、猛獣を開放する。今度は、2頭だ。」



    グルルルル

    トーマス「出やがったな。」

    トーマスとペトラの前に現れたのは2頭のオオカミだった。

    ワオォォォォン

    タタッ

    トーマス「俺の方に来やがった!こうなりゃ、返り討ちにしてや...」

    ズバズバッ

    2頭のオオカミは呆気なくと崩れ落ちた。

    オオカミを倒したのはペトラであった。

    トーマス「てめぇ!何のつもりだ!」

    ペトラ「動物なんかじゃつまんないな。だから、あなたが私を楽しませてね♪」ニコッ

    トーマス「(こいつ...ヤバい!)」ゾクッ
  71. 78 : : 2014/07/30(水) 01:13:12
    マゾなのかサドなのかッ!?
    ハッキリしないだとッ!?

    でも…良い…かも ジュルリ
  72. 79 : : 2014/07/30(水) 12:27:21
    不適切な発言(コメント)申し訳ありません。
  73. 80 : : 2014/07/30(水) 19:24:04
    オルオ「ペトラの奇行、相変わらず理解できねぇぜ。」

    ハンジ「彼女はマゾでありサドでもあるから、一般人はおろかマゾの人もサドの人も、ペトラの行動を完全に理解できる人は居ないだろうね。」

    ミケ「ペトラは戦闘において自分と相手が味わう苦痛を全てに快感得ているということになる。戦闘狂とも言えるな。」



    トーマス「(とにかく、奴のワイヤーは見破ったんだし、俺のワイヤーは奴に付いたまま。圧倒的有利には変わりはねぇんだ。)」

    トーマス「もう一発食らわせてやるよ!」

    ギュルルルル

    ズザァァ

    再びペトラの体がトーマスへと引き寄せられる。

    トーマス「おら!」

    ドガッ

    トーマスの正拳突きはペトラの体を捉えた。しかし、今回命中したのは肩であった。

    ペトラ「この、苦痛。堪らないわ。次は、あなたの苦痛を楽しませてもらうわ。」

    バッ

    ペトラがトーマスに飛び掛かる。

    フッ

    ズバッ

    トーマス「ぐあああ!」



    エレン「トーマス!」

    キュクロ「『ニクをキらせてホネをタつ』だな。」

    ミカサ「かなりのダメージだわ。それに、出血が...」



    ドクドク

    トーマス「(血が止まらねぇ。このままじゃあもう数分もしたら貧血で倒れちまう。そうなる前に倒すしかねぇ。)」フラフラ
  74. 81 : : 2014/07/30(水) 19:26:40
    トーマスも頑張って!!
  75. 82 : : 2014/07/30(水) 21:56:16
    トーマス「(となると、やることは一つ...攻めるのみ!)」

    ダッ

    ペトラ「もっと悲鳴をあげなさい!」

    ビュビュッ

    バッ ダッ

    ペトラの投げた2つのナイフを避け、トーマスはさらに突き進む。

    カチッ

    ギュルルルル

    ワイヤーの巻き取りも行われ、ペトラとトーマスの距離はどんどん近付いていく。

    ペトラ「ひょい♪」

    ビュッ

    トーマス「当たるかよ!」

    バッ

    ビシュッ

    トーマス「!?」

    トーマスの肩から血が流れ出した。

    トーマス「どーなってんだ!ナイフには当たってねぇぞ!」

    トーマス「(ナイフが飛んできた方向と逆側の肩が切れるなんて、どうなってやがる。)」

    ペトラ「考え事してる暇があるのかな!?」

    ペトラは既に攻撃体勢に入っていた。

    トーマス「くそ!」

    バッ

    ズザァァ

    トーマスは後ろに跳び、何とか攻撃を避けた。

    ペトラ「もっともっと痛めつけてあげる♪」

    スッ

    トーマス「!!(とうとう決める気か...)」

    ペトラの手には十数本のナイフがあった。

    ペトラ「もっともーっと楽しませてね。」
  76. 83 : : 2014/07/30(水) 23:39:41
    ペトラ「いくわよ♪」

    ビュビュビュビュビュビュビュビュッ

    バッ ババッ

    トーマス「(数は多いが、狙いはデタラメだ。しっかり見れば避けれる。)」

    ペトラ「まだまだ!」

    スッ

    ビュビュビュビュビュビュビュビュッ

    トーマス「まだあんのかよ!」

    バッ バッ

    ビシュッ

    トーマス「!?」

    バッ

    ビシュビシュッ

    トーマス「またかよ!(何で突然体が切られるんだ。)」

    ペトラ「もっともっと!」

    ビュビュビュビュビュビュビュビュッ

    トーマス「くっ。」

    ババッ

    ビシュビシュッ

    バッ

    ビシュッ

    トーマス「(傷がどんどん増えてきやがった。)」

    ペトラ「これで...完成!」

    ビュッ

    バッ

    ビッ

    トーマス「!!?」ピタッ

    トーマス「...」

    トーマスは動きを止めた。
  77. 84 : : 2014/07/31(木) 09:51:46
    ワイヤーかなんかかな?
  78. 85 : : 2014/07/31(木) 19:01:37
    まだかいのぉ?
  79. 86 : : 2014/07/31(木) 19:44:57
    キュクロ「トまっちゃダメだ!」

    エレン「早く逃げないと!」

    ミカサ「逃げないんじゃない、逃げられないの。」

    アルミン「どうして?」

    ミカサ「微かにしか見えないけど、トーマスのまわりには、鋭利なワイヤーが張り巡らされている。」

    エレン「いつのまに!」

    サシャ「どうやったんですか!?」

    ????「やはりナイフだな。」

    エレン「な...父さん!」

    グリシャ「いよいよ勝負も大詰めといったところか。」

    エレン「それより、ナイフってどういうことだよ。」

    グリシャ「ナイフのケツにワイヤーがつけてあったんだ。そして、壁や床にナイフを刺してワイヤーを張れば見えない切断機になる。」

    ミカサ「つまり、彼女は吸い込まれるトリックといい、ただのナイフ使いではなく、ナイフとワイヤーの両刀使いだったということだ。」



    ペトラ「そろそろ...おしまいかな。」

    トーマス「お前がな。」

    ペトラ「何か策があるの?」

    トーマス「んなもんねぇよ。要は...俺が倒れる前にお前を倒せば良いんだろ。」

    ペトラ「どうやって?」



    チェルベッロA「戦闘開始から六分が経過した。次は、四頭の猛獣を放つ。」



    グルルルル

    トーマス「(今度はライオンか。でも、もう猛獣どもは関係ねぇ。)」

    トーマス「決めてやる!」

    カチッ

    ギュルルルル



    エレン「ワイヤーを巻き取り始めた!」

    アルミン「でも、今そんなことしたら...」



    ビシュッ ビシュビシュッ

    トーマスの体の至るところから血が噴き出す。



    ミカサ「さっきのペトラと同じ。トーマスは肉を斬らせて骨を断つつもりよ。」

    グリシャ「だが、もしこの一撃で決められなければ、彼はもう戦えない。」



    トーマス「うおおおおお!」

    シュッ

    トーマスの放った正拳突きは...

    空を切った。
  80. 87 : : 2014/07/31(木) 19:49:09
    な、なんだってー!?
  81. 88 : : 2014/07/31(木) 21:25:09
    ペトラ「(この勝負、私の勝ち♪)」

    ザッ

    ペトラ「!!!」

    トーマスは再び正拳突きの構えを取っていた。

    ペトラ「(どういうこと。私を倒すつもりで正拳突きを放ったなら、こんな早く次の攻撃に移ることはできないはず。まさか!さっきの正拳突きは囮!?)」

    トーマス「いくぜ!」

    ペトラ「(しまった!避けられない!)」

    トーマス「うおぉぉぉぉらぁ!!」

    ドガッ!

    必殺の正拳突きが命中した。

    しかし...

    正拳突きが命中した相手は、先程フィールドに放たれたライオンだった。

    トーマス「そんな...」

    ペトラ「最後に獣に攻撃を阻まれるなんて、本当についてなかったね。これはさすがに、同情するよ。」

    フッ

    ペトラはナイフを構える。

    ペトラ「久々に楽しませてもらったわ。ありがとう。そして...」

    ズバッ!

    ペトラ「さようなら。」

    トーマス「ちく...しょぉ...」

    ドサッ
  82. 89 : : 2014/07/31(木) 22:38:02
    エレン「トーマス!」

    グリシャ「あの出血量はまずい。早く治療しないと。」

    コニー「トーマスを連れてくる!」

    チェルベッロB「待ちなさい!リングが完成するまでは勝負は終わってないわ。」

    アルミン「でも早くしないと!」

    サシャ「強行突破です!」

    チェルベッロB「その場合は失格とし、助けようとした者、助けられた者、二人分のリングが相手の物になるわよ。」

    エレン「二人分...」

    コニー「ペトラって奴!さっさとリングを完成させろよ!」



    ペトラ「...最後にもう少し、楽しませてもらうね。」

    トーマス「...(体が...動かねぇ。)」

    ノシノシノシ

    トーマスが正拳突きを命中させたライオンを除く、三頭のライオンがトーマスへと近づく。

    ライオン「グルルルル」

    ライオン「ガア!」

    ガブッ

    トーマス「うあああああ!」

    ペトラ「その叫び声...良いわ♪」

    ガブッ

    トーマス「あああああああ!!!」



    オルオ「残念な奴だな。相手がペトラだったばっかりに...」

    ハンジ「味方の私でさえ、ゾクゾクするよ。」



    アルミン「このままじゃ!」

    コニー「もう失格になってもいい!助ける!」

    サシャ「でも鉄格子が...」

    エレン「ミカサ...頼む!」

    ミカサ「失格になるわ。」

    エレン「わかってる。でも...仲間を助けなきゃ!」



    トーマス「ぁぁ...」

    ライオン「グルルルル」

    ライオンの口がトーマスの頭蓋に迫る。

    ペトラ「さて、おしまいおしまい。」

    ライオン「ガアア!!」

    ギュウウウウン

    ペトラ「!?」

    バキッ

    ライオン「ガア!」

    ズドーン

    ライオンは壁に叩き付けられると、意識を失った。

    トーマス「エ...レン...さん...」

    エレン「目の前で大事な仲間を失ったら...死んでも死にきれねぇ!」
  83. 90 : : 2014/08/01(金) 00:26:13
    トーマスの危機を救ったのは、超駆逐モードになったエレンであった。

    そのエレンの前に、残りの2頭のライオンが襲いかかる。

    ライオン「ガアア」

    ライオン「グオオ」

    ドガッ

    ライオン「ガァ」バタン

    バキッ

    ライオン「グォ」バタン

    ペトラ「(強い...)」



    コニー「あれは...エレンなのか。」

    アルミン「間違いない。エレンだよ。」

    サシャ「すごいです!」

    チェルベッロB「バカな。どうやって鉄格子を...あれは!」

    チェルベッロA「鉄格子を曲げるなんて、何て奴だ。」

    エルド「しかし、聞いてないですよミケさん。あんなバカでかい炎を出せる奴がいるなんて。」

    ミケ「...(どうなっている。以前会ったときとはまるで別人だ。一体何をしたんだ。グリシャの仕業か?いや、先代が寵愛し、奴の家庭教師に就けたというミカサ・アッカーマンの仕業か。)」

    エレン「いくら大事だとか言われても、リングだとか、次期ボスの座だとか、そんなもののために、俺は戦えない。」

    ペトラ「!」

    ミケ「!」

    オルオ「はぁ!?」

    シュゥゥゥゥ

    エレンの額の炎が消える。

    エレン「でも、友達が...仲間が傷つくのは、イヤなんだ!」

    ????「ほざくな。」

    ドンッ

    エレン「がっ!」

    謎の衝撃波がエレンを襲った。

    エレン「くっ...うう...」

    アルミン「あっ!あいつは!」

    ミカサ「リヴァイ。」
  84. 91 : : 2014/08/01(金) 00:31:56
    あの160cmという30代では普通じゃないチビなリヴァイか!!?
  85. 92 : : 2014/08/01(金) 20:56:13
    リヴァイ「...」ギロッ

    リヴァイはエレンを鋭い眼光で見つめる。

    エレン「...」キッ

    リヴァイ「ほう。その目。まさか、本気で俺を倒して後継者になるつもりでいるのか?」

    エレン「そんなつもりはねぇよ。俺はただ、この戦いで仲間を誰一人として失いたくないだけだ!」

    リヴァイ「...そうか。」

    コオオオオオ

    リヴァイの右手が光始める。

    チェルベッロB「リヴァイ兵長、やめてください!ここで手をあげてはリング争奪戦の意味がありません!拳をお収めください!」

    リヴァイ「うるせぇ。」

    ドンッ

    チェルベッロB「きゃっ!」

    チェルベッロA「ハンナ!」

    リヴァイ「俺はキレた訳じゃない。むしろ楽しくなってきた。」ニイッ

    エレン「(笑った!?)」ゾクッ

    グンタ「兵長が笑うなんて。」

    ペトラ「八年ぶりだわ。」

    リヴァイ「ようやくわかった。一時とは言え、親父がお前を選んだ訳が。その甘ったるい妄言、弱々しい炎、お前とあのハゲ頭はよく似ている。」

    エレン「え!?」

    アルミン「(ハゲ頭?)」

    リヴァイ「フッ。こいつは悲劇、いや喜劇が生ませそうだ。」

    エレン「(何がおかしいんだ?)」
  86. 93 : : 2014/08/01(金) 22:04:51
    ハゲ?…エルヴィンの事かァ!?
  87. 94 : : 2014/08/01(金) 22:06:52
    リボーンだ!期待!!
  88. 95 : : 2014/08/01(金) 22:08:38
    >>94
    ありがとうございます!
  89. 96 : : 2014/08/01(金) 22:08:46
    リヴァイ「おいチェルベッロ。続けろ。」

    チェルベッロA「...はい。勝負の結果を発表する。今回の対決はエレン・イェーガーの妨害によりペトラ・ラルの勝利とし、嵐のリングならびに大空のリングを調査兵団側のものとする。」

    エレン「やっぱりか...」

    チェルベッロA「じゃあ、戴くぜ。」

    エレン「チッ...ほらよ。」

    シュッ

    エレンはリングを放り投げる。

    パシッ

    チェルベッロA「確かに。」

    バッ

    チェルベッロA「リヴァイ兵長、大空のリングです。」

    ピキンッ

    大空のリングが完成した。

    リヴァイ「これがここにあるのは当然のことだ。俺以外にイェーガーファミリーのボスは考えられないからな。」

    リヴァイ「他のリングなどどうでもいい。これで俺が命令さえすれば、ファミリーの名のもとにお前らを皆殺しにできる。」

    エレン「そんな!!」

    リヴァイ「だが、あのハゲ頭が後継者に選んだお前を、ただ殺したのではつまらん。お前を殺るのは、争奪戦で本当の地獄を見せてからだ。あのハゲ頭のようにな。」

    エレン「!?」

    ミカサ「!」

    グリシャ「リヴァイ!!!貴様!!!先代に何をした!!」
  90. 97 : : 2014/08/01(金) 22:13:38
    ツナがエレンで、XANXUSがリヴァイって感じですか?
  91. 98 : : 2014/08/01(金) 23:14:44
    >>97
    その通りです。
  92. 99 : : 2014/08/01(金) 23:14:54
    リヴァイ「それを調べるのがお前の仕事じゃねぇのか?門外顧問。」

    グリシャ「貴様...まさか!」

    ミカサ「落ち着いてお義父様。何の確証もない。」

    グリシャ「君こそその剣をしまえ。」

    リヴァイ「喜べモドキども。お前らにはチャンスをやったんだ。残りのバトルを全て行い、万が一、お前らが勝ち越すようなことがあれば、イェーガーリングもボスの地位も、全てくれてやろう。」

    エレン「!!」

    リヴァイ「だがもしお前らが負けたら、お前の大切なものは全て...消える。」

    エレン「大切なもの...全て!?」

    リヴァイ「まあせいぜい、あのハゲ頭が惚れ込んだ力を見せてみろ。」

    リヴァイ「チェルベッロ。もういいぞ。」

    チェルベッロA「はっ。では明晩のリング争奪戦の対戦カードを発表する!明日の対戦は...」

    チェルベッロA「雷の守護者対決だ!」

    サシャ「私ですね。」

    コニー「サシャ、頼んだぜ。」

    リヴァイ「...オルオか。悪くない。」

    バッ

    リヴァイは去っていった。

    グリシャ「リヴァイ...」

    ミカサ「お義父様、あなたはイタリアへ飛んで。先代のことが気掛かりだ。」

    グリシャ「すまない。ミカサ。あいつらを頼む...」

    ミカサ「任せて。彼らのことはあなたより私の方がよく知っている。」
  93. 100 : : 2014/08/02(土) 08:42:15
    リヴァイがボスになったら政治で例えると恐怖政治ってのをやりそう…
  94. 101 : : 2014/08/02(土) 13:07:54
    >>101
    たぶんザンザスと変わらないですね。
  95. 102 : : 2014/08/02(土) 13:08:09
    エレン「トーマス!」

    ダッ

    コニー「早く病院に連れて行かねぇと!」

    トーマス「エレンさん...すみません...」

    エレン「何で謝るんだよ。」

    トーマス「負けちまった上に...エレンさんのリングまで...」

    エレン「そんなの良いんだよ!もうしゃべるな!安静にしてろ!」



    ??「あの甘さ...相変わらずだね。エレン・イェーガー。」



    ー諫山外科医院ー

    エレン「トーマスをお願いします。ええっと...(何て名前だっけ。)」

    ヒストリアの部下「ミーナよ。」

    エレン「は、はい。ミーナさん。」

    ヒストリアの部下「任せて。」

    エレン「では。」

    テクテクテク

    エレン達は病院を出た。

    アルミン「ヒストリアさんはまだ帰ってきてないんだね。」

    サシャ「一体ジャンさんとどんな修業をしているんでしょうか。」

    コニー「多分、すっげぇキツイ特訓をしてるんだろうぜ。」

    エレン「しかし...これで一気に不利になっちまったな。」

    サシャ「一勝二敗。次負けたら後がありません...」

    エレン「俺、本当にあの時、勝負に割って入って良かったんだろうか。」

    ミカサ「それは誰にも分からない。でも、エレンが正しいと判断したのなら、それでいい。」

    ミカサ「いつだって、結果は誰にも分からない。だから、悔いが残らない方を、自分で選びなさい。」

    エレン「...ああ。そうだな。」

    ミカサ「今のはある男の受け売りよ。」

    エレン「ある男って?」

    ミカサ「...明日もある。早く帰って休みましょう。」

    エレン「無視かよ...」
  96. 103 : : 2014/08/02(土) 14:34:10
    ー次の日、シガンシナ山ー

    ミカサ「では、今日の修業に入りましょう。」

    エレン「おう。」

    キュクロ「ああ。」

    ミカサ「では二人とも、昨日のようにハイパーモードに...」

    ドドドドドドド

    エレン「ん、何の音だ?」

    キュクロ「イノシシだ!」

    エレン「だな。」

    ドドドドドドド

    エレン「こっちに、向かってきた!てか...」

    ドドドドドドド

    エレン「でか!!!」

    ミカサ「三メートル級のイノシシ。大物ね。」

    エレン「に、逃げろ!」

    タッタッタッ

    キュクロ「ダメだ!イノシシからハシってニげられるワケがない!」

    エレン「(お、終わった...)」

    ???「でやあああ!」

    シュッ

    グサッ

    何かがイノシシに放たれ、突き刺さった。

    ズドーン

    エレン「た、助かった...て、サシャ!?」

    サシャ「怪我はありませんか?」

    エレン「おう。(この流れ、二度目だ。)」
  97. 104 : : 2014/08/02(土) 16:42:11
    ミカサ「いよいよ今日ね。サシャ。」

    サシャ「はい!」

    エレン「修業のでき具合はどうだ?」

    サシャ「もちろんバッチリです!」

    エレン「それは良かった。」

    キュクロ「キョウカつがどうかが、コンゴのタタカいにもエイキョウしてくるからな。」

    サシャ「任せてください!狩人の一族の誇りを賭けて、必ず敵をハントして見せます!」



    ー夜、シガンシナ中ー

    ザーーー

    エレン「今日は雨か。」

    キュクロ「カミナリになりそうだ。」

    アルミン「みんな、来たみたいだね。」

    エレン「アルミン...俺達が最後か。トーマスは?」

    コニー「意識をまだ取り戻してないんだ。でも、峠は越したから、すぐに良くなるってミーナさんが言ってたぜ。」

    サシャ「ところで、今日の戦闘フィールドはどこでしょうか。」

    チェルベッロA「あそこだ!」

    エレン「チェルベッロ!あの方向は...屋上?」

    ピカッ

    雷光によって屋上が照らされる。

    屋上には四本の巨大な針が立てられていた。

    エレン「な、何あれ~!!?」
  98. 105 : : 2014/08/02(土) 18:24:34
    ー屋上ー

    ガチャ

    エレン「お、屋上が...」

    四本の針は一辺の長さが7メートルほどの正方形の各頂点から空へと伸びている。

    また、四本の針に囲まれた正方形の内部にはトランポリンが敷かれていた。

    さらに、そのトランポリンにはなにやら黒い物が張り巡らされていた。

    チェルベッロA「今宵の戦闘エリアは雷の守護者にふさわしい避雷針のエリアだ。名付けて、エレットゥリコトランポリン。」

    エレン「(名付ける意味あんのか?)」

    ピカッ

    ドオンッ!!!

    雷が避雷針へと落ちる。

    ババババババ

    エレン「トランポリンが光った!?」

    チェルベッロA「このエレットゥリコトランポリンには特殊な導体が張り巡らされていて、避雷針に落ちた電流が何倍にも増幅され、駆け巡る仕組みになっているんだ。」

    エレン「そんな!立ってるだけで焦げ死んじまう!」

    コニー「あいつら、今日が雷雨だって知ってたな。」

    サシャ「しかし、何故トランポリン何ですか?」

    ミカサ「雷の守護者の使命は稲妻のごときスピードと型破りな動きで敵を翻弄すること。恐らくトランポリンは型破りな動きを体現させるために設置されたのだろう。」

    チェルベッロA「雷の守護者はトランポリンの中央へ。なお、今回の対決は俺一人で審判を務める。」

    ミケ「リヴァイが怪我をさせてしまったからな。」

    グンタ「女にも容赦ないですからね。」

    ペトラ「私もリヴァイ兵長に虐められたいな~。」

    コニー「よしっ、円陣やるぞ!」

    エレン「おう!」

    ミカサ「待って。これを...」

    エレン「これは、トーマスが着けてたネックレスか。」

    アルミン「いい考えだね。いなくても心は一つって感じがするよ。」

    エレン「そうだな。よしっ、やるぞ!」

    ガシッ

    エレン「サシャーッファイッ!!!」

    全員「オーーー!!!」

    サシャ「では、行ってきます!」
  99. 107 : : 2014/08/02(土) 20:13:05
    サシャ「よいしょっと。」

    バッ

    サシャはトランポリンの上に乗る。

    チェルベッロA「勝負の基本ルールは今までと同じだが、今回の特別ルールとして、エレットゥリコトランポリンから落ちても負けとする。また、観覧席とフィールドの間には、赤外線感知式のレーザーを設置した。だからもう妨害するなよ。」

    説明の合間に、両者はトランポリンの中央に着いた。

    オルオ「まっ、お手柔らかに頼むぜ。」

    チェルベッロA「それでは、雷のリング、サシャ・ブラウスVSオルオ・ボザド。バトル開始!」

    サシャ「いっきますよ!」

    ビヨーン

    サシャがオルオに一気に飛び掛かる。



    エレン「すっげぇ跳躍力。」

    ミカサ「トランポリンの反発力を最大限に活かしているわ。」



    サシャ「はあ!サシャキーック!」

    スカッ

    サシャのサシャキック(ただの飛び蹴り)が当たる前にオルオはジャンプしていた。

    オルオ「へへん!当たるかよ!」

    サシャ「まだまだ!」

    ビヨーン

    着地の反発力も利用してサシャもジャンプする。

    サシャ「とお!」

    ガッ

    サシャの蹴りはオルオにガードされる。

    ビヨーン ビヨーン

    両者は着地するが、トランポリンによって、跳び跳ね続ける。
  100. 108 : : 2014/08/02(土) 20:44:56
    今のところは平和に見える
  101. 109 : : 2014/08/02(土) 21:32:34
    >>108
    サシャ対オルオをシリアスに書くのは想像以上に難しいです。
  102. 110 : : 2014/08/02(土) 21:32:44
    グンタ「今気付いたんだが、このフィールド、オルオには不利じゃないか?」

    エルド「どうしてそう思う?」

    グンタ「考えても見ろ、あんなにピョンピョン跳ねてたら、あいついずれ...」



    オルオ「なかなかの身のこなしだな。さすが雷の守護者候補として出てきているだけのことはある。だが、勝つのはおr」ガブッ

    サシャ「?」

    オルオ「いってぇ!!!」



    グンタ「舌噛むぞ!(てか、もう噛んだな。)」

    エレン「(戦闘中に舌噛むなんて、あの人大丈夫か?)」



    サシャ「だ、大丈夫ですか?」

    オルオ「うっせぇ!戦闘中だ。敵に気を使うな!」

    サシャ「そうですか。それなら...」

    スッ

    オルオ「ほう。弓矢を使うのか。」

    サシャ「はい。」

    オルオ「なら俺も武器をだ...武器を出そう。(危うく噛むところだった。)」

    スーッ

    オルオは二本の棒を取り出し、両手に持った。

    オルオ「お前らは素人だから、サービスで1つ教えといてやる、俺のバトンはスタンバトンだ。」

    サシャ「スタンバトン...それって何ですか?」

    オルオ「知らねぇのかよ。スイッチを押すと電流が流れるバトンだ。触らねぇ方が良いぞ。」



    エレン「何であんなに教えてくれるんだろう。」

    アルミン「それは多分、相手がバカだからだよ。」

    ペトラ「その通り。」

    ミケ「あいつは調査兵団1のバカだ。」

    コニー「俺達で一番バカなのはサシャだから、おバカ対決ってことか!」

    エレン側全員「いや、一番のバカはコニーだ。」

    コニー「はぁ?俺は天才だぞ。」

    ミカサ「...黙って戦いを見よう。」
  103. 111 : : 2014/08/02(土) 23:13:42
    オルオ「今度は俺から行くぜ!」

    ビヨーン

    オルオがサシャに飛び掛かる。

    スカッ

    先程と同じくサシャがジャンプで避ける。

    しかしここからは違った。

    サシャは空中で弓を引き絞っていた。

    ピシュッ

    放たれた矢は正確にオルオに向かった。

    ガキィン!

    オルオはその矢をスタンバトンで弾く。

    サシャは着地するが、やはり反動で跳び跳ね続けた。

    オルオ「あの体勢から正確に弓矢で射る技術は評価してやろう。だがそれだけじゃあ俺にはかt」

    ピカッ

    雷光が辺りを照らすと同時に二人はジャンプした。

    ババババババ

    オルオ「ったく、俺のカッコいい台詞の邪魔をしやがって。とにかく、それだけじゃあ俺にはかt」ガブッ

    オルオ「うぎゃっ!」

    サシャ「(何故かすっごく勝てそうな気がします。)」
  104. 112 : : 2014/08/02(土) 23:57:27
    これで負けたらサシャは…
  105. 113 : : 2014/08/03(日) 09:18:15
    調査兵団はマトモな奴がいないな
  106. 114 : : 2014/08/03(日) 15:57:36
    >>113
    エルドとグンタは常識人
  107. 115 : : 2014/08/03(日) 22:17:16
    >>114しかしオルオがかなりのバカ
    これは…コニーとどっちがバカなんだろうな
  108. 116 : : 2014/08/03(日) 23:39:20
    サシャ「(さて、残りの矢は11本。次はどう攻めましょうか...)」

    オルオ「いくぞ!」

    ビヨーン

    サシャ「(考えてる暇はないようですね。)」

    ビヨーン

    サシャは再びジャンプでオルオの攻撃を避ける。

    サシャ「(着地と同時に攻撃としましょうか。)」

    サシャは弓を引き絞りながら着地した。

    サシャ「反撃です!」

    ババババババ

    サシャ「!?」

    ビリビリビリッ

    サシャの体を高圧電流が襲った。

    サシャ「う...雷は落ちてないはず...」ヨロッ

    オルオ「今のは俺のスタンバトンから流した電流だ。悪いが、フィールドを利用させてもらった。」



    エレン「そんな...じゃあ。」

    グンタ「このフィールドは、オルオにとって圧倒的有利。」

    アルミン「でも、こんな使い方を思いつくなんて、そんなにバカじゃなかったみたいだね。」

    ミカサ「やはり、一番のバカは...」

    コニー以外「(コニーだ。)」

    コニー「?」
  109. 117 : : 2014/08/04(月) 01:00:51
    オルオはバカな事をする
    コニーは普通にバカ
    って事か?
  110. 118 : : 2014/08/04(月) 18:53:35
    サシャ「うぅ...」フラフラ

    オルオ「さっきの高圧電流がけっこう効いてるようだな。」

    ピカッ

    サシャ「!?」

    オルオ「おっと。」

    ビヨビヨーン

    ババババババ

    サシャ「(ふぅ、何とか避けれ...)」

    オルオ「敵は雷じゃねぇぞ!」



    アルミン「オルオって人、電撃から避けるとき、サシャの方へジャンプしていたのか。」

    ミカサ「やはり彼は、マヌケではあるがバカじゃない。」



    オルオ「はぁ!」

    フッ

    サシャはスタンバトンの攻撃を避ける。

    それと同時に二人は着地した。

    ビヨーン

    サシャは着地の反動を利用して、一気にオルオと距離をとった。

    オルオ「スタンバトンの電撃を食らってここまで動けるとはな。だが動きが悪くなっているのも事実。この勝負、やはり俺が...」

    サシャ「次で決めます。」

    オルオ「!?」

    サシャ「今度は私が、フィールドを利用する番です。」
  111. 119 : : 2014/08/04(月) 20:38:19
    オルオ「このフィールドを利用する?どうやって?」

    サシャ「それは...こうやるんです!」

    ビヨーンッ!

    オルオ「な...に...!?」

    サシャはトランポリンの力を最大限利用し、高さ約五メートルまで跳躍した。

    サシャ「ひっさーつ!」

    サシャ「流星群!」

    ピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュ

    サシャは十本の矢を空から一気に放った。

    オルオ「(この量、全部避けるのは無理か。)」

    バッ キンキンキンキンッ

    ババッ キンッ ビシュッ

    オルオ「ぐっ...(かすったか。)」

    キンッ

    オルオ「良い攻撃だった。お前の矢は残り一本。それを避ければ俺の勝ちだ。」

    サシャ「あの~、1つ聞いていいですか?」

    オルオ「何だ?」

    サシャ「一本かすりましたよね?」

    オルオ「ああ。そうだが。」

    サシャ「それ...毒矢ですよ。」

    オルオ「...なに!?」

    サシャ「即効性の神経毒を塗ってあります。そろそろ、効いてくる頃ですよ。」

    オルオ「何を言って...」フラッ

    オルオ「う...(体の自由が...)」
  112. 120 : : 2014/08/04(月) 22:40:57
    サシャ「狩りにおいて大事なことは、いつでも最悪の場合をシミュレーションしておくことです。敵の武器にもしかしたら毒が塗っているかもしれない、触ったら感電するかもしれない。だから、あなたがその武器の説明をしなくても私はその武器を受け止めようなどとは思ってませんでした。」

    サシャ「あなたのフィールドを使った攻撃は、そのシミュレーションを上回ったのですごかったです。でも、結局はそのシミュレーションを怠ったあなたの負けですね。」

    オルオ「まだだ!まだ負けちゃいね...え...」バタン

    オルオ「く...そ...体が...」

    サシャ「巨大猪でも一瞬で倒れる程の毒です。諦めてください。」



    エレン「(今日俺達を襲ってきた猪のことか。)」



    サシャ「さて、これからどうしましょう。トーマスはそちらのペトラさんに酷いことをされましたから、仕返しとしましょうか...」

    オルオ「...(久しぶりだ、この感覚。自分が狩られる側だと実感したとき感じるこの悪寒。俺、終わったな...)」ゾクッ

    サシャ「なーんて、嘘です。仕返ししようだなんて思ってませんよ。」

    オルオ「(助かった。)」ホッ

    サシャ「では、リングを戴きます。」

    サシャはオルオからハーフイェーガーリングを奪った。

    カチッ

    サシャ「これで良いんですよね?」

    チェルベッロA「ああ。勝敗は決した。雷の守護者戦、勝者は...」

    チェルベッロA「サシャ・ブラウス!」
  113. 121 : : 2014/08/04(月) 23:27:27
    まぁ、仕返しするならペトラにするよな…。
  114. 122 : : 2014/08/04(月) 23:43:26
    エレン「よしっ!これで二勝二敗!並んだぜ!」

    コニー「よくやった!サシャ!」

    ハンジ「オルオへの罰はどうする?」

    ミケ「神経毒にやられているから、リアクションが出来なくてつまらない。後にしよう。」

    ペトラ「無抵抗なところにパイをぶん投げるのも面白そうだけど...今はミケさんに賛成で。」

    エルド「それがいい。」

    グンタ「やはりリアクションがなくてはな。エルドみたいに。」

    エルド「うるさい。」

    ハンジ「(確かエルドのリアクションって、大したことなかったような...)」

    チェルベッロA「では、明日の対戦カードを発表する。」

    エレン「残るは雨、霧、雲か。ミカサ、霧と雲の人はちゃんと来てくれるのか?」

    ミカサ「さあ、どうだろうか。」

    エレン「おいおい。もし明日霧か雲だったらどうすんだよ。」

    ミカサ「心配しなくていい。着々と揃ってきている。」

    エレン「また根拠のない...」

    チェルベッロA「明晩の対決は...」

    チェルベッロA「雨の守護者の対決です。」

    アルミン「...」

    ミケ「フッ。」

    エレン「(そうだ。アルミンの相手は...激強のあいつだ。)」

    ミケ「ようやく俺の出番か。待ちくたびれたよ。しかし...相手があの雑魚では待った甲斐が無いというものだ。」

    コニー「何だと!」

    アルミン「まあまあ。それはやってみないと分からないよ。」

    ミケ「ほう、面白い。」

    バッ

    雷撃隊「失礼します!」
  115. 123 : : 2014/08/05(火) 22:27:44
    雷撃隊「オルオ隊長!あれ?どうなさいました!?」

    ハンジ「さっきの争奪戦でちょっとね。それより、続きを聞かせて。」

    雷撃隊「はっ!校内に何者かが侵入しました!雷撃隊が次々にやられています!」

    ハンジ「!?」

    ミカサ「だから言ったでしょ。着々と守護者が揃ってきていると。」

    エレン「え?」



    テクテクテク

    ジャン「おいてめぇら。俺の学校で、何してんだ?」

    ガッ

    雷撃隊「ギャッ!」



    雷撃隊「ハンジ殿。正体不明の侵入者はまっすぐここに向かっています!」

    エルド「何者だ?」

    ペトラ「どんな奴がくるのか楽しみだわ。」

    エレン「何が起きてんだ?」

    キュクロ「ナニかがこちらにムかってきているようだが。」

    ミカサ「彼が修業から帰ってきたのよ。」

    エレン「彼?」

    雷撃隊「ぐああっ!」

    ドシャッ

    テクテクテク

    エレン「あ!」

    エレン「ジャンさん!来てくれたんだ!あの最強のジャンさんが!」

    ジャン「校内への不法侵入、及び校舎の破損。連帯責任でここにいる奴ら全員咬み殺す。」

    アルミン「僕達も!?」

    エレン「あの人、校舎壊されたことに怒ってるだけかよ!」

    サシャ「本当に学校が好きなんですね。」
  116. 124 : : 2014/08/05(火) 23:53:20
    "う"ぉおぉおぉお!!ジャンさん"ま"ってましたよ!!?
  117. 125 : : 2014/08/06(水) 14:20:02
    ジャンはヒストリアさんが“うま”いこといって丸め込んだのか...あっ
  118. 126 : : 2014/08/06(水) 14:35:09
    >>124
    ジャン「何か悪意が感じられたが、気のせいか...」
    >>125
    ジャン「覚悟はいいか?」
  119. 127 : : 2014/08/06(水) 14:44:22
    >>126(° д° )
  120. 128 : : 2014/08/06(水) 14:55:37
    ハンジ「あれ?向こうの守護者じゃないの?」

    ミケ「どの道ただの子供だ。」

    チェルベッロA「お前はエレン側の守護者だな。だったら勝手な行動は慎んでもらおう。」

    ぺトラ「そんなの関係ないわ!こいつは...私の獲物!」

    バッ

    ぺトラがジャンに襲い掛かる。

    ジャン「邪魔。」

    ガッ

    ぺトラ「ぐっ!」

    ドサッ

    エレン「すげぇ。調査兵団をいとも簡単に...」

    キュクロ「ミゴトなカウンターだ。ナニモノだ?」

    ミカサ「彼は私たちの雲の守護者にして、シガンシナ中風紀委員長、ジャン・キルシュタインよ。」

    ハンジ「雲ってことは私のモスカの相手か。」

    ミケ「ハンジ、奴をどう思う?」

    ハンジ「ぺトラがけがをしていることを踏まえても、今のカウンターはなかなかのうまさだったと思うよ。」

    ミケ「やはりお前は科学者だな。俺には止まって見えたぞ。」

    ハンジ「さすがはミケ。ところで、心なしか敵のみなさんが不安そうにこっちを見てるんだけど...」

    エレン「(もう終わりだ。誰も止められない。)」

    ジャン「おいメガネ。」

    ハンジ「私のこと?」

    ジャン「ああ。今お前...うまって言ったな?」
  121. 129 : : 2014/08/06(水) 15:03:31
    ジャンにこの動画を見せたい

    http://www.nicovideo.jp/watch/sm24142153
  122. 130 : : 2014/08/06(水) 16:20:39
    >>129
    ジャン「影山と一緒に月島を咬み殺した後、お前を咬み殺す。」
  123. 131 : : 2014/08/06(水) 16:35:46
    ハンジ「馬じゃなくてうまさって言ったんだよ。」

    ジャン「言ってんじゃねぇか。まずはお前から咬み殺す。」

    チェルベッロA「やめろ。守護者同士の場外乱闘は失格とするぞ。」

    コニー「まじかよ!」

    エレン「止めないと!」

    アルミン「落ち着いてくださいジャンさん!」

    アルミンがジャンを止めようとする。

    ジャン「邪魔だ。俺の前に立つんじゃねぇ。」

    バキッ

    アルミン「うわっ!」

    ドサッ

    エレン「アルミン!大丈夫か!?」

    アルミン「な...何とか。」

    ジャン「他の奴らは大人しくしてろよ。順番に咬み殺してやるから。」

    エレン「そんな...」

    ミカサ「待ちなさいジャン。ここで暴れてもいいけど、大きな楽しみがなくなっても良いの?」

    ジャン「楽しみ?」

    ミカサ「ええ。もしここで我慢して争奪戦を戦えば、争奪戦後に、私があなたと戦ってあげてもいい。」

    ジャン「!!...それは本当か?」

    ミカサ「ええ。」
  124. 132 : : 2014/08/06(水) 18:09:40
    ジャン「校舎の破損は完全に直るのか?」

    チェルベッロA「我々が責任を持って直す。」

    ジャン「そうか...気が変わった。帰らせてもらうよ。」

    テクテクテク

    エレン「あのジャンさんが戦いをやめた...そんなにミカサと戦いたかったのか。てか、ミカサ、あんな約束して大丈夫なのか?」

    ミカサ「彼の相手ぐらい、別に問題ない。」

    エレン「さすがだよ...」

    ミケ「おい、金髪の小僧。」

    アルミン「僕の事?」

    ミケ「ああそうだ。今の動きはいったい何だ?一週間で少しはましになっているかと思っていたんだが、少しも変ってないようだな。」

    アルミン「それはやってみないとわからないよ。」

    ミケ「口だけは達者だな。いいだろう。明日の勝負、楽しみにしておく。さらばだ。」

    バッ

    ハンジ「ちょっと!置いてかないでよ!」

    バッ

    エレン「行ってくれた...」

    アルミン「ジャンさんが暴れだしたときはどうなっちゃうのかと思ったよ。」

    ミカサ「だが、ジャンが仲間に加わるとなれば心強い。彼も修業でパワーアップしているに違いない。」

    コニー「あいつがパワーアップなんて、楽しみだぜ!」

    ?????「みんな~」
  125. 133 : : 2014/08/06(水) 19:52:18
    エレン「ヒストリアさん!」

    ヒストリア「調査兵団と入れ違いになったみたいね。ジャン君はまだ来てないでしょ?」

    エレン「さっき来てたんですが...」

    ヒストリア「えぇ!?もう!?」

    ミカサ「心配しなくてもいい、あまり暴れずに帰った。」

    ヒストリア「そう...こんなにもはやく帰ってくるなんてね。」

    エレン「帰ってくるって、一体どこにいたんですか?」

    ヒストリア「そうね。何ていうか...修業の旅。」

    エレン「修業の旅?」

    ヒストリア「ええ。あの子、私の話を全然聞いてくれないから大変で。だから、リング争奪戦の舞台がここだと知ったときは焦ったわ。そこで、あらゆるシチュエーションの勝負ってことで修業の地をシガンシナ中から遠ざけたの。おかげで、海・山・川...あらゆる環境で彼を鍛えられたわ。」

    エレン「壮絶そうだ...」

    ミカサ「それで、ジャンはどれくらい強くなったの?」

    ヒストリア「さぁ~」

    エレン「さぁ~って何ですか!?」

    ヒストリア「強くなったのは確かだけど、どれくらいかは私にもわからないわ。ジャン君の成長は底なしだから。」

    エレン「...」ゴクン
  126. 134 : : 2014/08/06(水) 20:22:18
    おらワクワクすっぞ!!
  127. 135 : : 2014/08/06(水) 21:34:04
    アルミン「あの、突然ですが、調査兵団のミケってどんな人なんですか?」

    ヒストリア「どうして知りたいの?」

    アルミン「明日対戦するので...」

    ミカサ「情報収集ね。やはりアルミンは戦いの基本をよくわかっている。それに比べてこれまでの三人は...」

    サシャ「すいません。」

    コニー「情報なんてどうでもいいだろ。」

    エレン「コニーは一回黙っとけ。」

    ヒストリア「ミケのことだけど、私もよくわからないわ。調査兵団は、普段は表舞台に出てこないから。ただ、通り名は聞いたことがあるわ。」

    アルミン「通り名ですか?」

    ヒストリア「ええ。その通り名は...人狼よ。」

    エレン「人狼...」ゴクン

    ヒストリア「理由は詳しく知らないけど...」

    ミカサ「その名の由来は彼が独りでの戦闘を好むことと、超人的な身体能力、及び五感にある。」

    エレン「知ってたのか。」

    ミカサ「ええ。しかし私もこれ以上のことは知らない。」

    アルミン「十分ためになったよ。」

    ミカサ「それはよかった。では、今日はもう帰ろう。アルミンは明日に備えて休みなさい」

    アルミン「うん。そうさせてもらうよ。」






    続く...
  128. 136 : : 2014/08/06(水) 21:38:50
    続きはこちらからどうぞ↓
    http://www.ssnote.net/archives/21220
  129. 137 : : 2014/08/06(水) 22:55:33
    >>135 σ(°д°)?
  130. 138 : : 2014/08/07(木) 07:57:39
    >>137
    君じゃないだろwww
  131. 139 : : 2020/10/06(火) 15:16:36
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=51

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