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エレン「王の資質」完結編~未來への選択~
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- 1 : 2014/04/16(水) 23:26:34 :
- 王の資質の完結編です。
またダラダラ長々と書くと思います。
更新頻度もおそらく悪いです…すいません。
それでも大丈夫な人だけ読んでくれるとありがたいです。
荒らしとかされると…ね・゜・(つД`)・゜・
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- 2 : 2014/04/17(木) 00:00:10 :
- 期待ダヨ!
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- 3 : 2014/04/17(木) 00:46:31 :
- 期待期待期待!!
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- 4 : 2014/04/17(木) 05:27:53 :
- すんごい期待してます(((o(*゚▽゚*)o)))
ここまでの作品は中々作れませんよ!!
頑張ってください(=゚ω゚)ノ
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- 5 : 2014/04/17(木) 12:01:01 :
- 期待
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- 6 : 2014/04/17(木) 16:47:10 :
- しばらく見てないうちにだいぶ進んでたw期待です!
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- 7 : 2014/04/17(木) 17:07:27 :
- 期待!!!
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- 8 : 2014/04/17(木) 17:29:40 :
- 最初から全部読みました! いや~感動しました! これからもよろしくです! 期待です!
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- 9 : 2014/04/17(木) 18:59:30 :
- 今、最初から読みました!
良いお話ですね!
期待‼︎
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- 10 : 2014/04/17(木) 20:57:14 :
- 期待!!!
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- 11 : 2014/04/18(金) 01:22:32 :
- ありがとうございます!
まさかこんなに読んでくださる人がいるとは…正直びっくり笑
明日か明後日には本編を書きたいと思いますのでそれまでお待ちください(;>_<;)
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- 12 : 2014/04/18(金) 01:55:56 :
- おもれえつ
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- 13 : 2014/04/18(金) 07:46:08 :
- 追いつきました!!
がんばってください!!
KITAI★
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- 14 : 2014/04/18(金) 07:57:09 :
- 頑張れとしか言いようがないな…
期待
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- 15 : 2014/04/18(金) 08:02:27 :
- 期待!!!
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- 16 : 2014/04/19(土) 16:40:17 :
- ウォール・マリア奪回作戦から1週間が経過した。
当初の作戦では壁の中のに残存する巨人を殲滅する作戦段階に入っているはずであった。
しかし1週間前のあの日、誰も予想しない出来事が発生したのであった。
巨人を操る巨人の出現、そしてその謎の巨人に対して鎧の巨人であるライナー・ブラウン、超大型巨人のベルトルト・フーバー、いまや人類最強とも名高いエレン・イェーガーの3人を要しても逃げるしかなかった。
殿を務めた3人も怪我からの復帰は叶っていない、巨人の謎についても解明が進んでいない…この結果は調査兵団に重くのし掛かっていた。
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- 17 : 2014/04/21(月) 23:01:30 :
- 調査兵団本部に連日多くの市民が訪れていた。
理由はただ一つ…ウォール・マリアは奪還されたのか、その時に何が起きたのかという真実を知りたいからである。
“エルヴィン団長、本当に奪還に成功したんですか!?”
“あの新聞での好評は真実なんでしょうか?それならなぜあなたたちはそんなに傷を負っているのですか?”
“巨人について何か掴んだのか~!!”
「毎日のように押し掛けたって何も伝えることは変わらねーのに…」
「仕方ないよ、ジャン。人々にとって今回の作戦はそれほど心待ちにしていたんだから」
ジャン「その心待ちにしていたのが蓋を開けてみれば、見るも無惨な帰還で…ってか」
「まあそう言うことだね。それで成果が壁を塞いだだけだから尚更なのかもね」
ジャン「その壁を塞ぐのにどれだけの兵士が命懸けたのか分かってんのかよ」チッ
「その塞いだ穴も今じゃどうなってるのか分からないから尚更不安なんだよ」
ジャン「…ったく、んで満身創痍のお前の親友はどうなんだ、アルミン?」
アルミン「とりあえず、明日には退院だって。傷事態もそこまで酷いのはなかったみたいだし。今はミカサたちが付きっきりだから僕の役目は無いかな」アハハハ
ジャン「ったく、羨ましい限りだな」ケッ
アルミン「それよりもライナーだね。本当に瀕死の状態だったから…」
ジャン「ああ、あいつの生命力は大したもんだよ。まあ、退院は当面お預けだとよ」
アルミン「だろうね…とりあえず彼らが退院するまでは何が起きたのか詳しく分からないからね」
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- 18 : 2014/04/23(水) 07:01:32 :
- 気体!北井!期待!
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- 19 : 2014/04/23(水) 23:27:51 :
- 窓からは陽射しが差し込み、部屋は安心する香りとほのかに消毒液が混じった不思議な空間。
これで静かなら文句ないのだが、青年はそんなことを思いながらベッドから降りようとした。
しかし、そんなことは3人の妻が許すはずもなく
ミカサ「エレン、まだ無理に動いてはダメ」
アニ「そうだよ。あんたはそれでなくてもすぐ無理するんだし」
クリスタ「欲しいものがあるなら私たちが持ってくるから!」
エレン「そんなに心配しなくても平気だよ!だから退院の許可が降りたんだし」
アニ「退院の許可って言っても、あくまでも自宅療養って意味だよ。なのにあんたはどうせ、仕事しようとしてんだろ?」
エレン「うぐっ…そ、それは」
クリスタ「もう…無理しないでよ…私たちは本当に心配だったんだから…」ポロポロ
エレン「な、泣くなよヒストリア!ごめん、俺がワルかったって…」アセアセ
クリスタ「じゃあ、ベッドに戻ってね♪それと、まだクリスタだよ!」ニコッ
エレン「うっ…」
ミカサ「エレン、今は休むとき。確かに混乱しているけどいざって時ではない、ちがう?」
エレン「はぁ~…分かったよ。ちゃんと休むよ、ただライナーとベルトルトと話がしたいからあいつらのとこに行かせてくれ」
アニ「分かったよ…ここで待ってな。いま車イス借りてくるから」
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- 20 : 2014/04/24(木) 23:04:28 :
- 期待
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- 21 : 2014/04/27(日) 22:38:58 :
- エレンは3人に付き添われ、二人のいる病室に足を運んだ。
エレン「…よう、二人とも」
ベルトルト「あっ、エレン!もう大丈夫…でもない感じだね」ハハ
エレン「別に二人ほど酷くねーよ。ただ、大袈裟な…」
アニ「大袈裟なんかじゃないだろ、これが普通なんだよ」ハァ
エレン「うっ…」
ライナー「人類最強も嫁さんたちの前じゃ形無しだな」
エレン「…二人とも怪我の具合はどうだ?」
ベルトルト「僕は大したことないよ!ただ、ライナーは…」チラッ
ライナー「俺だって大したこと無いさ!伊達に鍛えてないからな」
エレン「…包帯男に言われても説得力ねーよ」
ベルトルト「あははは」
ライナー「うっ…」
エレン「……」
ライナー「はぁ…エレン、何をそんな湿気た面しているんだ?俺たちの怪我を自分のせいだと思っているのか?」
エレン「…」
ライナー「そう思ってるなら、迷惑だ。俺もベルトルトもむしろお前に助けられた。なのにお前は何をそんなに責任を感じることがある?」
エレン「…あのとき、俺がもっと早く巨人になっていれば…俺が一人で…」
ライナー「エレン、何をそんなに一人で抱え込む?俺たちは“仲間”じゃないのか?」
エレン「仲間だから…俺が守らないと…」
ライナー「“仲間”だから互いに背中を守るのでないのか?確かに俺たちはお前と比べると弱い…だが、俺とベルトルトはお前の夢のために命を捧げると誓ったはずだ!」
ベルトルト「そうだよ…だから、そんなに責任を感じないで」
ライナー「お前の悪い癖だな…エレン、なんでも抱え込むな。お前には支えてくれる人がたくさんいるんだ、だから頼れ」チラッ
ライナーはエレンの横に立つ3人の女性に目を向けた
ライナー「それに、俺にベルトルト、親友のアルミン、ジャンやコニー、調査兵団の人たち…多くの人に支えられているんだ!だから、そんなになんでも抱え込むな」
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- 22 : 2014/04/28(月) 12:51:54 :
- 期待
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- 23 : 2014/04/28(月) 18:14:20 :
- 期待ですー
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- 24 : 2014/04/28(月) 21:52:20 :
- 期待
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- 25 : 2014/04/30(水) 22:09:06 :
- 楽しみ
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- 26 : 2014/05/01(木) 19:43:06 :
- 続きを!
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- 27 : 2014/05/02(金) 00:23:13 :
- 続きは?
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- 28 : 2014/05/03(土) 00:29:45 :
- ミカサ「そうだよ、エレン。私たちはいつだってエレンを支える」スッ
アニ「ミカサの言う通りだよ、だからたまには頼りなよ」
クリスタ「闘いとかでは全然役に立たないけど、私生活とか心の支えにはなれるよ」スッ
ミカサとクリスタがエレンの両腕に寄り添い、アニは後ろから抱き締めた。
エレン「…ごめんな、いつも一人で抱えちゃって。一人ではなにもできないのにさ…ありがとな」ポロポロ
3人の女性に囲まれながらエレンは泣いた。
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―――――
――――
エレン「ごめんな、急に泣いちまって…」ゴシゴシ
ライナー「気にするな、時には思いっきり感情を出すのも必要だからな!」
クリスタ「それにエレンに頼ってもらえて私たちも嬉しいんだよ♪」
アニ「さて、エレンの問題も解決したしそろそろあの時に何が起きたのか、詳しく聞かせてくれないかな
エレン「ああ、俺もあの後何が起きたのか知りたいからな…ベルトルト」
全員の視線がベルトルトに集まった。
それに気づきベルトルトはあの時のことを思い出しながら語りだした。
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- 29 : 2014/05/03(土) 08:16:27 :
- 楽しみ過ぎて、寝不足だお。
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- 30 : 2014/05/03(土) 17:03:48 :
- タイトルの未来の来の字ちげぇ
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- 31 : 2014/05/03(土) 17:16:23 :
- >>30
とろろさんが意味込めて『來』にしたか、ただ単に間違えた、か。
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- 32 : 2014/05/03(土) 17:34:06 :
- >>30 新字体を使っていないのには一応意味があります。
まあ、ただ視覚的な意味が強いですが
…
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- 33 : 2014/05/06(火) 23:25:02 :
- 期待してます
続きお願いしますm(_ _)m
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- 34 : 2014/05/08(木) 23:52:00 :
- 更新遅くてすいません(;>_<;)
明日は多めに更新する予定ですのでお待ちください!
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- 35 : 2014/05/09(金) 21:12:32 :
- ベルトルト「あの時、ライナーはあいつに重傷を負わされエレンも巨人たちに取り押さえられもうダメだと思ったよ…」フゥ
ミカサ「一つ聞いていい?巨人が取り押さえたとは?あいつらにそんな知能のある真似出来るとは思えないのだけど…」
ベルトルト「僕たちもその事には目を疑ったよ…巨人たちがまるで一つの意思に従っているようだったのだから」
エレン「俺たちがトロスト区を奪還したときのこと覚えてるか?あの時も確か巨人が想定外の行動しただろ?」
ミカサ「そういえば…つまり、あの時も今回も獣の巨人が他の巨人に命令していたということ?」
エレン「…おそらく、な」
ベルトルト「そして獣の巨人がエレンを捕らえようとしたときに異変が起きたんだ!」
ベルトルトはエレンに視線を向けた
「エレンの巨人が急に焔を纏ったんだ」
「「!!?」」
ベルトルト以外の部屋にいる全員が驚愕した
ライナー「べ、ベルトルト…どういうことだよ?」
ベルトルト「言葉の通りだよ、ライナー。本当に“焔”を纏ったんだ」
クリスタ「私は巨人についてそこまで詳しくないけど…本当にそんなことがあるの?」
アニ「…普通はあり得ないと思う。私たちもそんなこと聞いたこともないし」
ライナー「確かに巨人化した際に個々に特異な能力が発言する。例えば俺は鎧、アニなら巨人を呼び寄せる、ベルトルトは超大型という風にな。だが、炎を操るなんて…」
ベルトルト「僕も自分の言ってることが信じられないよ…だけどこの目で見たから…」
それから暫し沈黙が訪れた
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- 36 : 2014/05/09(金) 21:23:42 :
- 「…その時のこと、エレンは覚えていないの?」
沈黙を破ったのはミカサだった
エレン「……」
クリスタ「…エレン?」
エレン「あ、ああ…」
アニ「どうしたのさ?体調優れないの?」
エレン「そんなことねーよ。ただ、あの時、巨人に抑えられてヤバくなったって言ってただろ?その時のことは、覚えているんだが…その先のこと覚えていないというか、何かを忘れてしまった感じがしてさ…」
クリスタ「仕方ないよ…生死の境目だったんだから」
エレン「…俺はあの時、懐かしい感じがして…声が聴こえた気がするんだ」
ライナー「声?どういうことだ?」
エレン「…いや、なんでもない。おそらく走馬灯とかそういう類だろう、気にしないでくれ」
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- 37 : 2014/05/09(金) 23:13:15 :
- 期待
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- 38 : 2014/05/12(月) 00:45:39 :
- 楽しみ
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- 39 : 2014/05/14(水) 21:50:45 :
- ライナー「…結局のところ、何が起きたのか詳細にはわからないということか」
ベルトルト「ご、ごめん」アセ
エレン「何も謝ることねーよ、むしろ俺たちは助けてもらったんだ…ありがとな」
ベルトルト「助けたなんて…僕は二人を運ぶくらいしか出来なかったし」
クリスタ「そんなことないよ、ベルトルトがいなかったらエレンもライナーもここにはいなかったんだから…ありがとにニコッ
アニ「そうだね、ベル。感謝するよ、うちの旦那を連れて帰って来てくれて」
エレン「さて、じゃあ今日はこの辺にするか…どうせ明日から何回も話すことになると思うし」
ライナー「だな、じゃあ休ませてもらうぞエレン。」
エレン「ああ、二人ともしっかり休んでくれよ!」
そういってエレンたちは二人の病室をあとにした。
次の日、退院した3人は予想通り審議会に呼ばれ質問攻めにあった。だが、話せることはあまりなかった。
それでも、民衆の間では奪還作戦が成功したとの連絡は受けていたので喜びに浸っていた。
それと同時にエレンの持ち帰った一冊の本から何か見つかるのではないか、とのことで研究も進められた。
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- 40 : 2014/05/14(水) 22:09:07 :
- ―――――――
――――――
―――――
それから2年と少しの月日が流れた。
この間にもウォール・マリア内の調査が続行され残る巨人の殲滅も同時に行われた。
そして、何度かの遠征の後に、巨人のいないことが確認され、晴れて人類は正式に奪還したのである。
「ふぅ…やっと落ち着いてここに来ることが出来た。ただいま、母さん」
少年はすっかり大人の風貌となっていた。
「…やっとここまでこれたよ」スッ
手に持った花束を今は無き生家の前に置いた。
「…少しは大人になれたかな、母さん?」
「エレンはもう立派な大人だよ」
「そうそう、私たちの家族の大黒柱だもん!」
「誰もが認める、ね!」
エレンのしゃがむ横に3人の女性が並んだ。
エレン「…ミカサ、ヒストリア、アニ」
ミカサ「おばさんもエレンが立派になってて喜んでる」
クリスタ「うん!だけど、まだ満足しないでよ?」ニコッ
アニ「この子達に平和な世界と“海”を見せてあげるんだろ?
ミカサ、ヒストリア、アニのそれぞれの腕のなかで小さな寝息が聞こえる
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- 41 : 2014/05/16(金) 22:35:57 :
- エレン「ああ…必ず、な」
そう言いながら、エレンは3人の娘の頭を一人ずつ撫でた。
エレン「それにしてもアルミンには悪いことしちまったな…アイツもシガンシナ出身なのにさ」
ミカサ「うん…だけど、仕方ない。アルミンは今や調査兵団に欠かせない人材なんだし」
ヒストリア「アルミンの考える作戦は凄いって好評だもんね!」
アニ「それにアイツもたまには家族水入らずで、って言ってくれたんだからさ」
エレン「…だな。アルミンこ厚意に甘えさせてもらうか」
そう言って彼らは爽やかな風のなか生家の前にたたずんだ
――――――
―――――
――――
エレン「…さて、じゃあ俺は少し調べものをしてくるからお前らはここで待っててくれ」スッ
ミカアニヒス「わかった」
エレンは首から下げている鍵を取り出した
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- 42 : 2014/05/17(土) 00:20:00 :
- 期待
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- 43 : 2014/05/17(土) 09:19:37 :
- ついにですか!
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- 44 : 2014/05/17(土) 15:36:37 :
- すっかり瓦礫は片付けられた地下室への入口。
それでもエレンの足取りは慎重である。
部屋に入り、軽く室内を見渡す
エレン(…やっぱり何もねーよな、にしても相変わらず埃っぽいな)
エレンは机のある場所に向かい、そこで椅子に腰を掛け懐から本を取り出す
その本は2年前にここから持ち出した本である。
エレン(結局父さんは何を言いたかったんだよ…)ペラペラ
そんなことを思いながらおもむろに本をめくる。
エレン(そういえば、この本になんか紙が挟まってたな…何も書いてなくてまた挟んだんだっけ)
その紙は本の真ん中辺りに挟まっていた
紙を手に取り、憑つかれたように見つめる…ふと、すっぱい匂いがする感じがして、ある出来事を思い出した。
エレン(そういえば炙り出しって父さんに教わったんだっけ…それでアルミンとよく遊んだなぁ)
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- 45 : 2014/05/17(土) 17:22:28 :
- 期待
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- 46 : 2014/05/19(月) 21:24:07 :
- 期待と支援。
本当にとろろ様の小説はレベルが高すぎてほんともう・・・。
いろいろすごいです。はい。マジで。
これからも楽しみにしています!!
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- 47 : 2014/05/19(月) 21:25:56 :
- 46の者です^^;
名前を入れ忘れました、すいませんっ><;
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- 48 : 2014/05/20(火) 21:48:10 :
- >>46 ありがとうございます!なるべく期待にそえるように精進しますね!
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- 49 : 2014/05/20(火) 21:58:47 :
- その時、エレンは直感的に手元にあるランプの火に紙を近づけた。
紙が黒ずむと同時に言葉が浮かび上がった。
エレン「これは…父さんからメッセージか?」
“真実を伝える”とだけ書かれていた
(“真実を伝える”…どういうことだ?)
紙には他に何も書かれていない、そして本にも何の変化もない。
(なら…この部屋にまだ秘密が…?)
一通り部屋を見渡す…だからやはり何も見当たらない
エレン「…一人で考えてても埒があかない、か。とりあえず、上に戻るか」
エレンは紙を胸ポケットにしまい、地下室をあとにした。
-
- 50 : 2014/05/20(火) 22:23:42 :
- 期待
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- 51 : 2014/05/21(水) 06:59:58 :
- 期待
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- 52 : 2014/05/21(水) 21:32:06 :
- 続きは?
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- 53 : 2014/05/26(月) 22:31:30 :
- 扉を開けて地上に出る。
埃っぽく薄暗い空間とは正反対に澄んだ空気と和かな日差しに一瞬戸惑う。
エレンは周囲を見渡し、家族の姿を探す。
エレン「ミカサ、ヒストリア、アニ!」
少し離れた木の下で座っていた3人は最愛の人の声に反応し、近寄る。
ミカサ「エレン、お帰り!」
ヒストリア「疲れたから木陰で休んでたんだ♪」
アニ「それで、何かあった?」
エレン「…うーん、あったと言えばあったが、って感じだな」
ヒストリア「ん?どういうこと?」キョトン
エレン「詳しい話は戻ってからするよ…さて、じゃあ街に戻ろうぜ」
そう言うってエレンは3人の後ろに回り、優しく押すように帰りの馬車の場所まで向かった
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- 54 : 2014/05/27(火) 22:31:29 :
- 馬車で何時間かゆられ、ウォール・マリアの市街地についた頃にはすっかり日は暮れて夜になっていた。
ミカサ「ふぅ~、すっかり夜になったね…ちょっと待っててね!今から夕食の準備するから」
エレン「悪いな…3人とも」ストン
エレンはソファーに腰かけた
アニ「気にしないでよ…私たちはあんたを支えたくて此所にいるんだから」
ヒストリア「そうだよ♪だから、ゆっくり休んでて旦那様♪」
アニ「さて、じゃあ今日は私とミカサが夕食の当番だね!ヒストリア、あんたは子供たちのこと頼むよ」スタスタ
ミカサとアニは台所に向かい、ヒストリアは2階の子供部屋に向かった
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- 55 : 2014/05/27(火) 22:32:39 :
- 期待
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- 56 : 2014/06/02(月) 01:03:18 :
- 小説を読んでいるような気分です。情景描写がとてもお上手ですね!
キャラクタ達が、いきいきしてます。期待です!!
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- 57 : 2014/06/02(月) 22:10:08 :
- >>56 ありがとうございます(;>_<;)
ただ、あまり更新できずに申し訳ありません
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- 58 : 2014/06/02(月) 22:19:00 :
- 台所からはアニとミカサの楽しげな会話が聞こえ、2階からはヒストリアの優しい声が耳に届く。
しかしエレンは他のことに気をとられていた。昼間のことである。
エレン(やっぱりあの言葉の意味が気になる…なんなんだ、一体…)
それから暫くの間エレンはソファーで一言も喋らず座っていた。
エレンを独りの世界から呼び戻したのは妻たちの声だった。
アニ「エレン、夕食の準備ができたよ!」
エレン「ん?ああ、もうそんな時間経ってたのか!」
気がつくと、ヒストリアまでがテーブルで配膳していた。
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- 59 : 2014/06/04(水) 00:48:58 :
- 返事をもらえて感激です//
続きを期待してます‼︎‼︎‼︎
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- 60 : 2014/06/04(水) 21:32:12 :
- 領土奪還のおかげで、食生活は様変わりした。
今では普通の食卓でも肉を食べれるようになり、テーブルの上には色鮮やかな野菜と主食の肉が並ぶ。
エレンが席につく頃には配膳も終わり、ミカサ・アニ・ヒストリアも着席した。
ミカサ「じゃあ食事にしよう、いただきます」
エレアニヒス「いただきます」
こうして家族水入らずの食事が始まった
――――――――
――――――
―――――
エレン「ふぅ…ごちそうさまでした。相変わらず美味しいな」
ミカサ「お粗末様でした♪」
アニ「喜んでもらえてよかったよ」フフッ
ヒストリア「それじゃあ、片付けして子供たちの様子見に行こうか♪」
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- 61 : 2014/06/05(木) 23:44:31 :
- ゆっくりでもいいです。必ず完結まで見ます‼︎
期待です(≧∇≦)
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- 62 : 2014/06/09(月) 22:44:47 :
- 期待です〜(^ν^)
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- 63 : 2014/06/09(月) 23:35:59 :
- >>62 ありがとうございます(;>_<;)
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- 64 : 2014/06/09(月) 23:45:35 :
- それからしばらくの間、ミカサ・アニ・ヒストリアの3人は娘たちとスキンシップをとっていた。
そして、寝静まったころ3人はエレンのそばに寄り添った。
ミカサ「エレン…ずっと考え込んでるけど何があったの?」
アニ「教えてくれるんだろ?」
エレン「…これを見てくれ」
そう言って胸ポケットから1枚の煤けた紙を取り出した。
ヒストリア「なんか焦げてる?これに何が…」
3人はその紙を覗き込むと一言だけ書いてあるのがわかった
ミカサ「これは…おじさんからの手紙?」
エレン「多分、な。だが、意味がわからないんだ…」
アニ「"真実を伝える"か。端的に言えば、エレンのお父さんが知っていることについてのことだとは思うけど…」
ヒストリア「その方法が分からないよね、他には何も無いんだもんね?」
エレン「ああ…それに父さんはかなり昔に行方不明になったからな…」
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- 65 : 2014/06/10(火) 21:35:41 :
- 続きは?
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- 66 : 2014/06/11(水) 19:49:47 :
- 期待です!
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- 67 : 2014/06/11(水) 22:21:24 :
- その後沈黙が続いた。
エレン「…っと、もうこんな時間かよ!」
ミカサ「あっ、本当だ」
ヒストリア「考えてたらすっかり遅くなっちゃったね」アセ
アニ「それに結局なんなのかも分からず仕舞いだし」ハァ
エレン「まあ仕方ないか。とりあえず明日本部に行って、アルミンと話してみるよ」
ミカサ「確かにそれが一番だね、アルミンは頼りになるから!」
エレン「ああ、よしじゃあ風呂に入って寝るか」ノビー
アニ「そうだね、エレン先に入る?」
エレン「いや、後でいいよ!それより3人とも入ってこいよ、疲れただろ?」
ヒストリア「じゃあお言葉に甘えて入らせてもらおうかな♪」
アニ「じゃあ入ってくるね…もちろん覗かないでよ」ギロッ
エレン「覗かねーよ(ってか、今さらじゃ…)」
ミカサ「…いまさら、とか思ってるでしょ?」ジーッ
エレン「そ、そんなこと」アセ
ヒストリア「エレンの相手は今度、ね//」テレッ
そう言って3人は風呂に向かった
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- 68 : 2014/06/11(水) 23:08:38 :
- 期待
-
- 69 : 2014/06/15(日) 00:41:33 :
- 期待だぁぁー(*^-^*)
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- 70 : 2014/06/15(日) 21:43:32 :
- 続きは
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- 71 : 2014/06/15(日) 22:45:01 :
- まだ日も昇らぬ朝靄の中、土を駆ける音が徐々に家から離れていくのを聞きながら3人は最愛の人の影が見えなくなるまでずっと見つめていた。
アニ「さて、じゃあ私たちは家の中に戻ろうか…」
ヒストリア「そうだね、子供たちが心配だし」
ミカサ「うん、そうだね」
決して壁外遠征に行くわけではない、そう分かっていてもどうしても心配になってしまう。
兵士であり、また人類の希望である彼だからこそ…
――――――――
――――――
――――
市街地についたのは日が昇ってから少し経ってたからであった。
彼の所属する兵団の本拠地はここから少ししたところにあるのだが、何も朝早くから仕事をするためにこんなに早く来たわけではない。
彼の親友とも呼べる青年に会うために早めに出発したのである、と言ってもその親友も同じ兵団所属であるから普通に会えるのだが、少しでも早く相談したいためにこの時間に市街に来たのである。
エレン「兵団の寮に来るなんて久々だな…アルミンのやつ起きてるか…」ブツブツ
独り言を言いながら寮に足を踏み入れる。
「ん?おい、エレンじゃないか!どうしたんだ、こんなところに!」
不意に後ろから声をかけられ振り返るとそこには体格のよいまさに兵士と言わんばかりの男が立っていた
-
- 72 : 2014/06/16(月) 00:33:05 :
- 期待
-
- 73 : 2014/06/16(月) 23:27:15 :
- エレン「っ、ライナー!」
ライナー「よう!んで、休暇の次の日に朝早くからこんなむさ苦しいとこに何のようなんだ?」
エレン「ちょっと、アルミンに用事があってな…お前こそずいぶんと早起きなんだな」
ライナー「なに、少し体を動かしてただけさ…それより何か"余程"の用事なのか?」
エレン「…相変わらず勘がいいな、ちょうどいい、ライナーお前も一緒に来てくれ」
ライナーは何も言わず、エレンと一緒にアルミンの部屋に向かった。
――――――――――
――――――――
――――――
「それで、二人してこんな早くからどうしたんだい?」
金髪のやや中性的な顔立ちの男性は眠そうにしながら来客たちに問いただした
エレン「朝早くから悪いな、アルミン。ただどうしてもお前の知恵を借りたくてな」
アルミン「…何か余程のことなんだね?」
親友の真剣な眼差しから何かを悟ったのであろう、眠気を一気に吹き飛ばし脳をフル回転させた。
アルミン「昨日までシガンシナに行ってたんだよね…もしかして何か見つかったのかな?」
エレン「さすが調査兵団の頭脳と呼ばれるだけあるな、ビンゴだよ…実はこれを見てほしくてな」スッ
エレンは腰のポーチから例の本を取り出し、その中間あたりから煤けた紙を出した。
ライナー「これは…?」
エレン「紙だよ…ただ、炙り出しによって内容が隠されていたがな」
アルミン「゛真実を伝える゛か…どういう意味って聞きたいとこだけど、おそらくこれについて聞きに来たって感じかな?」
エレン「まさにその通り、だ。」
アルミン「うーん…他に何かあるわけじゃないんだよね?」
エレンは無言のまま首を振った。
-
- 74 : 2014/06/16(月) 23:37:17 :
- アルミン「だよね…じゃあこれを発見したのはいつ?」
エレン「昨日の昼過ぎかな…地下室でこの紙の存在を思い出して、って感じさ」
アルミン「うーん…」
二人のやり取りを聞いていたライナーが疑問を投げ掛けた。
ライナー「なあ、これってどういう仕組みなんだ?」
エレン「ああ、これは柑橘類の汁を使って文字を書くのさ。そうすると一見すれば紙には何も書かれていない…しかし、その紙を火近付けると文字が浮かび上がるって仕組みさ」
ライナー「へぇ~、よくこんなのに気が付いたな!」
エレン「これを教えてくれたのは親父なんだよ、それに微かに甘酸っぱい香りがするからな」
アルミン「昔これでエレンと暗号ごっこって言って遊んだよね!」
ライナー「じゃあ、もしかしたら時間差で他に何か起こるのかもな!炙り出しも時間がかかるんだろ?」
-
- 75 : 2014/06/18(水) 21:04:07 :
- 見てますよ〜‼︎‼︎
ついに物語も核心へ、ですね!!!!?
楽しみです♪───O(≧∇≦)O────♪
-
- 76 : 2014/06/19(木) 00:39:14 :
- >>75 いつもありがとうございます(;>_<;)
明日にはその核心を少しでも書ければ、と思っています(笑)
-
- 77 : 2014/06/19(木) 00:49:27 :
- ライナーの発言を聞いた途端、アルミンは何かに気が付いたように顔を上げた。
アルミン「確かにその可能性はあるよね、これが何かを引き起こす"鍵"になるって可能性が…」
エレン「イグニッションキーってことか?」
アルミン「うん…ただ、いまの段階ではまだなんとも言えないから少し様子を見てみないと」
エレン「…そうか、じゃあ今はとりあえず待つしかないか」
ライナー「なら話もまとまったみたいだし、そろそろ出発するか?意外と時間は残ってないんでな」
その言葉を聞き、時間を確認すると集合時間まであと20分を切っていた。
エレン「ヤバいぞ!兵長に何言われるか…」アセ
アルミン「と、とりあえず早く準備して出ないと!」
それから3人は鬼気迫るように準備を進めた結果、なんとか兵長の大目玉は避けることができた
-
- 78 : 2014/06/19(木) 22:05:00 :
- それからエレンたちはいつも通りの訓練と、今後の壁外遠征の計画を立ててるうちに夕刻を迎えた。
仕事を終えた兵士たちは一階の大広間を通りながら帰路につきはじめている。
アルミン「んー、今日もあっという間に夜になったね」ノビー
ライナー「だな、最近は時間が過ぎるのが早くなったな」
「俺たちもそれだけ歳を取ったってことだろ?」
ライナー「ほう?珍しいこともあるんだな、指揮官様がこんな時間に仕事を終えてるなんて」フッ
「あん?たまには早く終わったっていいだろ?」
アルミン「いつもは日が暮れても会議室にこもってるのにね、ジャンは!」
ジャン「けっ、どーせ仕事がおせーよ俺は」フンッ
「別にそう言う意味じゃないでしょ、アルミン?」
後ろの階段からライナーよりも長身の男が現れた。
アルミン「やあ、ベルトルトお疲れ様!」
-
- 79 : 2014/06/19(木) 22:23:20 :
- ジャン「じゃあどういう意味なんだよ?」
ベルトルト「いつも皆の安全のために必死に考えてるんでしょ、作戦を?」
ジャン「べ、別に俺は自分の安全のためにやってるだけだよ!死にたくねーからな」フンッ
アルミン「相変わらずジャンは照れ屋だね」フフッ
ライナー「全くだな!」
ジャン「う、うるせー!!」
訓練兵のときのように会話をしながら歩いていると、出口の近くで誰か立っているのが見えた。
アルミン「あれ?エレン!」
エレン「おっ、やっときたか!待ってたぞ」
アルミン「どうしたの?朝の件で他に何かあるのかな?」
エレン「これ以上聞きたいことはねーよ。ただ、久々に飯でもどうかと思ってな」
アルミン「そうだね!じゃあどこにする?」
エレン「うーん、うちに来るか?ミカサたちも久々に会いたいだろうし」
この提案に反応したのはアルミンではなく、ジャンとライナーだった。
ジャン「な、なに!?おい、俺も一生していいか!?」ズイッ
ライナー「俺もぜひ!」ズイッ
エレン「あ、ああ…構わないが、ちょっと近いぞ…」
ベルトルト「まったくもう…」ハァ
エレン「ベルトルト、お前もどうだ?」
ベルトルト「じゃあお邪魔させてもらおうかな!」
エレン「んじゃ、うちに向かうか!」
-
- 80 : 2014/06/20(金) 01:16:21 :
- 市街地の外れの家では、愛する人を待つ3人の女性たちが料理をしていた。
ヒストリア「うーん…味付けはこんな感じでいいかな?」ペロ
ミカサ「うん!大丈夫だと思う」
アニ「あとはエレンの帰りを待つだけだね!」
ヒストリア「じゃあ子供たちもそろそろ起きる頃だし、2階に行こっか♪」
そう言って3人はエプロンを外し、リビングを抜け2階に行こうとした矢先
ドンドンドン
ドアをノックする音が聞こえた。
アニ「誰?」
ヒストリア「もしかしてエレンが帰ってきたのかも!」
ヒストリアは喜びながら扉に向かった。
アニ「エレンが帰ってくるにはまだ時間が早すぎる…ヒストリア気をつけて開けなよ?」
ヒストリア「わかった…どちら様ですか?」
扉越しに話しかける。
「…」
しかし何も返事はない。だが、ドアをノックする音はする。
ヒストリア「えーっと…どちら様ですか?」ガチャ
恐る恐る扉を開けていく。すると、そこにはフード被った中年の男と思わしき人が立っていた。
アニ「ヒストリア、あんた何開けてんのさ!?」
ヒストリア「だって、ノックが続くから」アセ
アニ「あのね~」
二人の会話を遮るように男は口を開いた。
「…ここにエレン・イェーガーという人物がいると思うのだが」
アニ「えっ!ああ、いるけど…どちら様?」
ミカサ「二人とももっと用心すべき!じゃないと…」
「おお、ミカサ…久しぶりだね」
ミカサ「えっ…まさか、」
-
- 81 : 2014/06/21(土) 18:52:51 :
- グリシャか!?
-
- 82 : 2014/06/21(土) 21:35:36 :
- 期待
-
- 84 : 2014/06/21(土) 22:31:16 :
- ―――――――――
――――――――
―――――――
ジャン「かなり市街地から走らせてきたが、まだ着かねーのか?」
エレン「かなり離れたとこに住んでるからな…でもそろそろ着くぞ」
アルミン「あ!見てきたね!久しぶりにくるな~」
ベルトルト「アルミンは何回か来たことあるの?」
アルミン「うーん、結構行ってるかな?」
エレン「まあアルミンは家族同然だからな、時々うちに泊まるくらいだし」
ライナー「な、なに!?」
ジャン「羨ましいんだよ!!」
ベルトルト「二人とも落ち着いて」アセ
アルミン「あははは…」
エレン「っと、ほら着いたぞ!」
到着したのはすっかり日が暮れてからだった。
エレン「裏に厩舎あるからそこに馬は繋げておいてくれ」
彼らは馬を繋いだあと、いざ入るべく玄関へと向かった。
エレン「…ん?」
アルミン「どうしたの?エレン」
エレンは視線を落とし、しきりに地面を見ている。
エレン「…見慣れない足跡がある、しかも男のだ」
ベルトルト「どういうこと?誰かが訪ねてきたってこと?」
エレン「…こっちの方にはあまり人が来ないはずなんだが…訪ねてくる知り合いもいないはずだし」
ライナー「とりあえず、早く家の中を確認した方がいいんじゃないか?何かあったら…」
エレン「だな…」ガッ
エレンは勢いよく扉を開けた
-
- 85 : 2014/06/21(土) 23:40:29 :
- アニ太刀はどうなったんですか?
-
- 86 : 2014/06/22(日) 21:36:35 :
- 期待
-
- 87 : 2014/06/22(日) 21:37:03 :
- アニ達はどうなったんですか?
-
- 88 : 2014/06/22(日) 21:37:18 :
- 続きは?
-
- 89 : 2014/06/23(月) 22:13:12 :
- お待たせしました(;>_<;)
これから続き書きますね
-
- 90 : 2014/06/23(月) 22:25:31 :
- 「うわっ!?ビックリした‼お帰りなさい、エレン♪」
そこにはいつも通りの出迎えがあった
エレン「えーっと…ただいま?ヒストリア」
ヒストリア「ふふっ、どーしたの?驚いたような顔しちゃって」
アニ「あれ?お帰り、エレン!いつ帰って来てたのさ?」
エレン「今さっきだけど、さ」
アニ「ん?その後ろにいるのはアルミン?」
アルミン「や、やあアニ!急に押し掛けちゃってごめんね」
ヒストリア「アルミン久しぶり!それにライナーにベルトルト、ジャンまで!今日はお客さんがいっぱいだね♪」
エレン「あ、ああ!急に連れてきちまって悪かったかな?」
アニ「そんなことはないさ、ただ事前に知らせてくれれば少しはもてなしできたけどね」
エレン「悪かった…ってそうじゃなくて!」
急に思い出したようにエレンは妻たちに聞いた
エレン「無事か?何かなかったか?」
アニ「無事?別に何も事件とかないよ?ただ…エレン、奥にお客さんが来てるよ、着いてきて」
ヒストリア「みんなはリビングで待ってて!」
アニとヒストリアは2階に向かった。エレンは疑問に思いながらも後を追った
-
- 91 : 2014/06/23(月) 23:33:46 :
- 期待
-
- 92 : 2014/06/23(月) 23:34:01 :
- グリシャですか?
-
- 93 : 2014/06/23(月) 23:34:08 :
- 楽しみ
-
- 94 : 2014/06/24(火) 17:38:28 :
- ・・・グリシャ!?
-
- 95 : 2014/06/24(火) 20:53:24 :
- 期待ヽ(*´∀`)ノ
-
- 96 : 2014/06/25(水) 22:43:34 :
- 皆さんありがとうございます(;>_<;)
-
- 97 : 2014/06/25(水) 22:59:54 :
- 2階にある一室…そこは家族の共用スペースであり、1つのテーブルと4つの椅子、そしてエレンのお気に入りである木製の揺り椅子が置いてある。
もちろん食事は一階のリビングでとるのだが、家族水入らずで過ごすときはこの部屋を使う。
エレンはいつもならその部屋にはリラックスして入るが、今日は違った。
アニ「ミカサ、エレンが来たよ」コンコン
「入って」
中からは小さい頃から知っている声で返事があった。
その返事を聞き、アニとヒストリアに続いてエレンも緊張した面持ちで入った。
入ると椅子に座るミカサ…そしてテーブルを挟んで見知らぬ男性が座っている。
しかし、その後ろ姿はどこが見覚えが…その時脳内に稲妻が走った。
その後ろ姿…それは全てが変わったあの日、内地の診療に出かけると言って家を出たその人のものだと気が付いた。
エレン「と、父さん…なのか?」
その人物は振り向き、優しい瞳で答えた
「エレン、大きくなった…久しぶりだな」
-
- 98 : 2014/06/26(木) 00:02:39 :
- 続きが楽しみ
-
- 99 : 2014/06/26(木) 00:14:00 :
- 期待です❗️
-
- 100 : 2014/06/26(木) 00:19:40 :
- 楽しみ
-
- 101 : 2014/06/29(日) 09:26:39 :
- 更新が無いっ………きっ、禁断症状ががが...ゼ、ヒィハァハァ
-
- 102 : 2014/06/29(日) 22:02:30 :
- 更新できずにごめんなさい(;>_<;)
-
- 103 : 2014/06/29(日) 22:18:10 :
- エレン「…生きてたんだな」
グリシャ「生きてる…それは少し違うな。正確に表現するなら形なき存在だからな」
エレン「…あの書き置きといい相変わらずわけの分からないことを言うな。まあいい、とりあえず真実とやらを教えてくれ」
グリシャ「…いいだろ、ただ下にも仲間がいるんだろ?なら下で話そう」
エレンは何も言わず席をたち部屋を出た。それに続くようにしてグリシャ、ミカサ、アニ、ヒストリアと続いた。
――――――――――――
――――――――――
――――――――
一階で待っていた4人は、エレンたちが降りてきたことに気付き目を向けた。
そこに男が増えているのに気が付くと、アルミンは驚きを隠せず、他の3人は困惑した面持ちであった。
アルミン「その後ろにいる人って…」
エレン「ああ…この人は俺の親父だ。急に悪いな」
ライベル「なっ!?」
ジャン「どういうことだよ!?」
エレン「詳しいことはよく分からない。ただ、これから巨人について知ってることを話してくれるそうだ…」
グリシャ「君たちはエレンの仲間か…アルミンも久しぶりだね」
アルミン「お、お久しぶりです」
エレン「とりあえずみんな椅子に座ってくれ。アニ悪いけどお茶淹れてきてくれないか?」
アニ「ああ、待ってて」
ヒストリア「私も手伝うよ!」
-
- 104 : 2014/06/29(日) 22:19:22 :
- 期待
-
- 105 : 2014/06/29(日) 22:19:27 :
- 楽しみ
-
- 106 : 2014/06/29(日) 22:19:34 :
- 続きは?
-
- 107 : 2014/06/29(日) 22:37:56 :
- それからアニとヒストリアによりお茶が配られ、全員席に着いた。そして、場が落ち着いたところでグリシャが口を開いた。
グリシャ「巨人とは何か…これを話す前に君たちは"心"がどこにあるか知っているか?」
ヒストリア「心ですか?えーっと…ここ?」
そういいながら、ヒストリアは自分の胸を指した。
グリシャ「普通はそこだと思うだろう…だが、実際は違う」
エレン「頭、だろ」
グリシャ「ああ、その通りだ。そしてその"心"の中心にあるもの、それが魂というものだ。この心と肉体を繋ぎ止めるものは何か分かるかね?」
アルミン「…精神ですか?」
グリシャ「流石アルミンは頭がいいな。その通りだよ。つまり、肉体とは魂の入れ物でしかないとも言える」
ライナー「そんな…」
グリシャ「入れ物でしかないといっても肉体はとても重要だ、それだけは覚えおいてくれ」
-
- 108 : 2014/06/29(日) 22:43:31 :
- 期待
-
- 109 : 2014/06/29(日) 22:43:36 :
- 楽しみ
-
- 110 : 2014/06/29(日) 22:43:43 :
- 続きは?
-
- 111 : 2014/06/29(日) 22:48:15 :
- ミカサ「おじさん、それが一体巨人とどう関係あるの?」
グリシャ「逸る気持ちもわかるが、順序が大切だから落ち着いてくれ。では、エレンお前はあの本の内容について知っているか?」
あの本とは地下で発見したものであり、エレンは腰のポーチから取り出した。
エレン「大まかには、な。だが、この文字読めないぞ」
グリシャ「ほう、この本の文字を読めるものがいたのか…何者だ?」
エレン「ユミルって女だよ」
一瞬グリシャの顔に緊張が走った…しかしすぐに平静を装い話を続けた。
グリシャ「…そうか、ならもう一度語る必要は無いようだな。この本は神話や寓話の類い、そう思っているだろ?」
エレン「…ああ、ユミルに聞いた限りではな」
グリシャ「その認識は間違っていない…だが、神話などが単なる作り話と思っているならそれは違うぞ!」
アルミン「ど、どういうことですか!?」
グリシャ「神話や寓話などは"事実"に基づいて書かれているのだ」
-
- 112 : 2014/06/29(日) 22:48:51 :
- 今日はここまでです!
-
- 113 : 2014/06/30(月) 23:30:54 :
- エレン「つまりこの中の話は過去に起きた真実だってことか?」
グリシャ「…事実であるが、真実ではない」
アルミン「どういうことですか?」
グリシャ「そもそもこの本は神に遣える一族によって伝えられているものだ、そしてその一族の末裔も恐らくまだ生きているだろう」
グリシャは手に本を取り、話を続ける。
グリシャ「この本の本来の役割としては真実を伝えるためではないのだよ…むしろ逆で真実を隠すために作られたというのが正解だろう」
エレンとアルミンを除いて、何を言っているのか理解できない表情を浮かべた。
ジャン「どういうことですか?」
ここで答えたのはエレンだった
エレン「物語のように脚色することで、あたかも作られたもののようにに錯覚させた、ってことなんだろ」
グリシャ「ああ、エレンの言う通りだ。そのように作り替えられた部分があるから真実ではないってこのなのだよ」
ライナー「な、なるほど…」
エレン「これが史実に基づいてるってことも、心や魂のことも分かった…だが、これが巨人とどう関係があるんだよ?」
-
- 114 : 2014/06/30(月) 23:49:29 :
- 期待
-
- 115 : 2014/06/30(月) 23:49:40 :
- 続きが楽しみ
-
- 116 : 2014/07/02(水) 19:44:06 :
- どう関係があるんだァァ⁉︎
期待‼︎‼︎‼︎‼︎
-
- 117 : 2014/07/02(水) 20:00:26 :
- きたーいww
-
- 118 : 2014/07/02(水) 22:44:46 :
- お待たせしました!
更新します
-
- 119 : 2014/07/02(水) 22:57:51 :
- グリシャ「君たちはこの本の内容をどのように聞いたか覚えているかな?」
エレン「簡単に言えば、様々な種族の生物が争いをしていてその中の一つに神器なるものが与えられた。その神器の力によって争いが収められたって感じだ」
グリシャ「ふむ…まあ噛み砕けばそんなかんじだな。ここで重要なのが"神器"というワードだ」
ヒストリア「神器ですか?それって一体…」
グリシャ「この神器とは神に与えられた王を選定する道具とでも言うべきかな」ゴホゴホ
今まで話に夢中で気にも止めないことであったが、グリシャの顔色がとても悪いことにエレンは疑問に思った。
グリシャ「この"神器"によって選ばれたものがこの世界の王となるのだ」
ライナー「つまり今内地に住んでいる王は神器によって選定されたってことですか?」
グリシャ「それは違うな…私が言っているのはヒトの王ではなく、世界の王のことさ」ゲホ
エレン「親父、体調悪いんじゃないか?顔色も優れないみたいだし」
グリシャ「大丈夫だ…どうせ一時的なものだからな」
その言葉の真の理由をこの時点で理解できるものはいなかった。
-
- 120 : 2014/07/02(水) 22:59:59 :
- 続きが楽しみ
-
- 121 : 2014/07/02(水) 23:11:42 :
- グリシャ「さて、話を戻そう。この世界の王とは今後の未来を決める役割を担っている存在なのだよ」
アルミン「未来、ですか?」
グリシャ「ああ…つまりこの者が望むように世界はなると言い換えることもできる」
グリシャ以外「なっ!?」
アニ「そ、それじゃあそいつが破滅を願えば…」
グリシャ「それがまさに今、現実に起こり始めているのだよ」
アルミン「じゃあ世界は終わるしかないってことですか!?」
グリシャ「…この世のシステムとは良くできていてそれを抑える作用も存在する」
エレン「…それが本に書いてあった輪廻って意味か?」
グリシャ「ああ、一方的な破壊が出来ないようになっているのだ。この本にある"争い"とは世界の未来の在り方を決める争いなんだ。そしてそのために二人目の"王"候補が選ばれるだ」
グリシャ「旧来の王の願いと新たな王の願いの衝突…これが今世界で起きているのだ」
ライナー「じゃ、じゃあその王候補が勝てば未来は変わるってことですか?」
グリシャ「そうだ」
エレン「なら、その王候補って誰なんだよ?」
グリシャは一呼吸置いてからある人物を見つめた
-
- 122 : 2014/07/02(水) 23:18:16 :
- エレンですか?
-
- 123 : 2014/07/02(水) 23:18:20 :
- 期待
-
- 124 : 2014/07/03(木) 18:05:51 :
- 最初から見ましたww
すごく面白いです期待www
-
- 125 : 2014/07/03(木) 23:03:30 :
- ありがとうございます!
-
- 126 : 2014/07/03(木) 23:16:37 :
- グリシャ「エレン、お前の母であるカルラだ…」
「「っ!!?」」
その場にいる全員が驚愕した
ミカサ「カルラおばさんが王候補!!?だっておばさんは…」
エレン「…母さんは死んだ、いや俺が…」
いつものエレンとは思えないほど弱々しい声で答えた
グリシャ「…そうだな、エレンお前にはつらい思いをさせたな」
アルミン「じゃ、じゃあ僕たちには抵抗する術がないんじゃ…」
グリシャ「…確かにカルラはもういない。だが、カルラの血を受け継いでるエレンがいる」
ジャン「王の継承権みたいのがエレンに移行してるってことですか!?」
グリシャ「半分だけ移行してる」
エレン「…はんぶん?」
グリシャ「ああ、カルラから半分の遺伝子を受け継いでるからな。だからカルラが生きていた時、お前の優先度は低かったんだ」
グリシャ「だがカルラ亡き今、エレンお前こそが新たな王になる人材なのだ」
エレン「だが、あくまでも半分なんだろ?だったら…やつには…」
グリシャ「確かにそうなるな。だが、エレンお前にあのとき注射したのを覚えているか?」
それは壁が破壊された日、父グリシャによってされたものである。
エレン「そういえばそんなことあったな…だが、あれは巨人になるための薬なんだろ?」
グリシャ「巨人になる、か。厳密には違うな」
-
- 127 : 2014/07/04(金) 00:50:12 :
- 期待
-
- 128 : 2014/07/04(金) 00:50:19 :
- 楽しみ
-
- 129 : 2014/07/04(金) 22:40:08 :
- 期待してます‼︎‼︎
-
- 130 : 2014/07/04(金) 23:30:42 :
- 続きは?
-
- 131 : 2014/07/05(土) 01:08:42 :
- とろろ様のSS力(なんだそれ)は世界一いいいいいいいいいいいいいいい
-
- 132 : 2014/07/05(土) 13:31:20 :
- 期待
がんばってください!!
-
- 133 : 2014/07/05(土) 23:40:24 :
- 皆さんありがとうございます!
少しでも期待に応えれるようにがんばります
-
- 134 : 2014/07/05(土) 23:54:12 :
- グリシャは天井を見上げながら話した。
グリシャ「あれは…カルラの意思とでも言うべきかな」
エレン「母さんの…意思?」
グリシャ「カルラは…常にお前のことを心配していたんだ。自分の宿命ともいえるべきものを、息子のお前に背負わせたくない、とな」
エレン「どういう…ことだ…」
グリシャ「先ほど話した通りお前には母さんから受け継いだ力がある。だが、それはお前を辛い道に導くものでもある。だから母さんはお前のその力を抑え込んでいたんだ」
ミカサ「抑え込んでいたんだ?どういうこと?」
グリシャはエレンを見る。
グリシャ「先ほど半分と言ったが、それはあくまでも継承権のようなものだ。だが、お前にはそれ以上に強い力を母さんから受け継いだんだよ」
-
- 135 : 2014/07/06(日) 00:01:37 :
- 期待
-
- 136 : 2014/07/06(日) 00:01:44 :
- 続きが楽しみ
-
- 137 : 2014/07/06(日) 00:02:18 :
- どんな強い力受け継いだんですか?
-
- 138 : 2014/07/06(日) 00:02:42 :
- 教えてください
-
- 139 : 2014/07/08(火) 18:00:07 :
- 期待
-
- 140 : 2014/07/08(火) 18:01:04 :
- 続きはまだですか?
-
- 141 : 2014/07/09(水) 17:49:55 :
- 期待です。続きが待ち遠しいです(>×<;)
-
- 142 : 2014/07/09(水) 23:06:12 :
- 最高です!
-
- 143 : 2014/07/10(木) 00:14:49 :
- 皆さんありがとうございます!
更新の頻度はあまりたかくないのでご了承願います(;>_<;)
-
- 144 : 2014/07/10(木) 00:24:12 :
- エレン「…」
エレンは無言で父に視線を送った。
グリシャ「…この話をする前に、君たちがある意味では一番知りたい話をするのがいいだろうな」ゴホゴホ
ミカサ「…おじさん」ジーッ
ミカサはなにも言わずただ心配そうな面持ちでグリシャの様子を観察した。
グリシャ「ミカサ、そんな私のことを気にしても仕方ないぞ。さて、では巨人についてやっと話す段階にたどり着いたな」
アルミン「今までのことが全部巨人に関係してるってことなんですよね?…とても繋がりが見えないけど」
エレン「だな…正直共通項が全くなかったからな」
エレンの声にまだ力は戻っていないように周りは感じた。
グリシャ「世界はどこかで繋がってるということだ。まあそんなことは置いておくが…まず巨人の正体を簡潔に述べてしまえば…」
「君たちと同じ人間だ」
「「なっ!?」」
全員衝撃が隠せない一方で、不思議な感じもしていた。
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- 145 : 2014/07/10(木) 18:11:24 :
- ダニィ
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- 146 : 2014/07/10(木) 21:05:04 :
- がんばってください!!
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- 147 : 2014/07/12(土) 23:29:40 :
- アルミン「に、人間ってどういうことですか!?」
いつものような冷静さがなく、動揺を隠しきれないまま質問したがそれはその場にいる全員の心情を表してるものであった。
それと対極的な声色でグリシャは答えた。
グリシャ「そのままの意味だよ。そもそも、エレンも含め君たちの中に巨人になれるものも存在するのだ…なんら不思議でもあるまい」
ライナー「え、いやでも、奴等には俺たちと違って理性がないじゃないですか!?」
グリシャ「その違いこそ、私が最初にした話に通じているのだ」
エレン「魂とか心の話、か」
エレンは極めて冷静な感じで答えた。もちろん内心は動揺している。
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- 148 : 2014/07/12(土) 23:38:23 :
- 期待
-
- 149 : 2014/07/12(土) 23:38:32 :
- 続きが楽しみ
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- 150 : 2014/07/14(月) 18:08:54 :
- 精神…
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- 151 : 2014/07/18(金) 00:26:09 :
- グリシャ「心の中心にあるのが魂…言い換えるなら心とは魂を被う殻のようなものだ。なぜ被われているか?」
これは誰かに問いかけたものではない。なぜならすぐに理由を話したからだ。
グリシャ「魂とはそれほど重要であると同時に、それほど危険なものでもあるからだ」
アニ「危険?重要なのはなんとなく理解できるけど…」
グリシャ「魂とはその者も本質である。そして莫大なエネルギーでもある。そんなものが何にも被われていないでいるなんて危険以外の何者でもないだろ?」
誰も答えることが出来ない。それは理解出来ないのではなく、言葉を発せないからである。
グリシャ「巨人とは…心が壊され、肉体から魂が解放された姿なんだよ。そして巨人が人を襲う理由、それは本質的な"渇き"のようなものだ」
ライナー「渇き?」
この問いかけに反応したのはエレンだった。
エレン「つまりエネルギーの補充みたいなもんだろ?しかも同質の、な」
アルミン「同質のエネルギーを人間を食べることによりエネルギーを補充できる、その理屈はわかるけど、では何故巨人は死なないんだろう?」
これは至極全うな質問であった。エネルギーを補充できていないならいつかは枯渇するはずであるから。
グリシャ「その理由は獣の巨人が持つ"神器"の影響だろう」
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- 152 : 2014/07/18(金) 00:34:07 :
- 期待
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- 153 : 2014/07/18(金) 00:34:18 :
- 続きが楽しみ
-
- 154 : 2014/07/19(土) 01:24:22 :
- 早く続き書いてください
-
- 155 : 2014/07/19(土) 17:28:20 :
- おもろいわ、これ
-
- 156 : 2014/07/20(日) 00:37:19 :
- うううん、続きが気になる...
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- 157 : 2014/07/21(月) 23:08:35 :
- グリシャ「神器は願いを叶えるほどの力を持つ…言わば莫大なエネルギーの塊だ。おそらくそこから供給されているんだろう。それに人の魂を解放できるのも神器の力だろう」
エレン「だろうって、確証はあんのか?」
グリシャ「確証は無いが、そんなことを可能にするのは神器の力以外考えられない」ゴホゴホ
ライナー「なるほど、神器の力により巨人に増やし人類を滅ぼす…まさに世界の崩壊というわけか」
グリシャ「そういうことだ。そして、その副産物ともいうべきものが君たち戦士と呼ばれる存在だ」
ベルトルト「ふ、副産物!?僕たちが!?」
ライナーとアニも同じように驚きを表している
グリシャ「ああ、君たちは巨人にされる過程において強い心を持っていたことにより巨人になる力を得たのだ。そしてその心の強さが、君たちの特徴に繋がっている」
ジャン「ライナーたちの特徴ってと、鎧とか超大型みたいなのか?」
グリシャ「例えばライナー、君の鎧の力は護りたいという心」
ライナー「…護りたいという想い…」
グリシャ「ベルトルトは誰かの役にたてるような強さ」
ベルトルト「…役に立ちたい…」
グリシャ「そのような想いがあったからこそ、君たちはある意味では辛い運命を背負ってしまったのかもしれないな」
エレン「ん?じゃあアニの力はなんなんだ?」
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- 158 : 2014/07/21(月) 23:28:13 :
- 続きが楽しみ
-
- 159 : 2014/07/21(月) 23:31:36 :
- グリシャは少し黙ったままだった。
グリシャ「…アニは確か巨人を呼び寄せる能力だったかな?」
アニ「え、ええ。なぜそれを?」
グリシャ「それは秘密だ。さて、先ほどのエレンの質問の答えだが…はっきり言って分からない。ただ、強い心を持っているというのは確かだ」
エレン「さすがに全てを知ってるってわけでもねーんだな。少し安心したな」
この安堵はある意味では当然とも言える。なぜなら、自分の実の親が世界中のことをなんでも知っていたら、逆に疑わしくもなっていた。
エレン「んで、さっきの俺が母さんから受け継いだって話に戻してほしいんだが…」
グリシャ「そうだったな…」
そう答えつつもなかなかグリシャは本題を切り出さない。
全員逸る気持ちを抑えつつも、ついに一番聞きたい者が尋ねた
エレン「…なんか話しにくいことがあんのか?」
グリシャ「…いや、柄にもなく感傷に浸っていただけさ。カルラのことをおもいだしてね…」
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- 160 : 2014/07/21(月) 23:46:12 :
- 続きが楽しみ
-
- 161 : 2014/07/23(水) 02:08:46 :
- グリシャ「いつまでも先伸ばしにしていても仕方ないな…」
エレン「悪いな」
その言葉にどこか安心した表情をした気がした。
グリシャ「お前が母さんから受け継いだのは…強い心と元素の力だ」
エレン「心と元素の力?」
グリシャ「元素の力とは、この世を構成する5つの要素、木・土・金・水・火のことだ。そして、その内お前は火の力を受け継いだんだ」
エレン「火の力?どういうことだ?」
グリシャ「言葉で説明する必要もそんなにあるまい。お前はすでに一度その力を体感したはずだ、その身でな」
エレン「…あのときのか」
エレンが思い出したもの…それは獣の巨人と対峙したときのことだった
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- 162 : 2014/07/23(水) 13:06:15 :
- 続きが楽しみ
-
- 163 : 2014/07/28(月) 23:34:37 :
- 期待
-
- 164 : 2014/07/28(月) 23:34:51 :
- 続きはまだですか?
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- 165 : 2014/07/30(水) 02:28:47 :
- 続きが楽しみ
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- 166 : 2014/07/30(水) 23:09:52 :
- グリシャ「元素の力、これは歴代の王たちも使うことができた力だ。そしてお前は火の力を受け継いだ」
エレン「火の力、か」
グリシャ「まあ、まだ使いこなすことは出来ていないみたいだがな」
エレンは無言のまま頷いた。
グリシャ「その力は紛れもない母さんから貰ったものだ、大切に使いなさい。」
エレン「ああ…わかってる。んで、心ってのはどういうことだ?」
グリシャ「それは…ある意味ではとても辛い選択だったのか、あるいは避けられな運命だったのか…」
エレン「どういうことだ?」
グリシャ「お前はあの日…母さんを失ったときのことを覚えているか?」
エレン「…ああ」
か細く力のない声だった。
ミカサ「エレン…」スッ
ミカサはエレンの手を握った。その横からはアニ、ヒストリアも続くように手を重ねた。
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- 167 : 2014/07/30(水) 23:11:29 :
- 続きが楽しみ
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- 168 : 2014/07/30(水) 23:22:07 :
- グリシャ「別にお前を責めているわけじゃない。むしろその選択をするように仕向けた私たちこそ…親として失格かもしれないからね」
エレン「…どういうことだ?仕向けた?私たち?」
グリシャ「あの日体験したことは今さら説明する必要ないだろう、だからあの日起きた真実をエレンに教えよう」
グリシャ「私たちはあの頃、君たち戦士が攻めてくるのを知っていた。もちろん詳しい日にちは分からなかったがね。」
ライナー「そうだったんですか…」
グリシャ「獣の巨人の狙いは裏切り者の私と、王の候補であるカルラを殺すこと、それが本当の狙いだったのだよ」
ベルトルト「えっ…そんな…」
グリシャ「もちろん私たちも狙われているのは知っていた。だから、エレンお前に最後の力を託すため、私とカルラは密かに決めていたことがあるんだ」
エレン「…決めていた?」
グリシャ「戦士が来たら…お前の前で最後を迎えることを、さ」
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- 169 : 2014/07/31(木) 01:00:39 :
- 期待
-
- 170 : 2014/07/31(木) 01:00:49 :
- 続きが楽しみ
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- 171 : 2014/07/31(木) 07:37:19 :
- フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
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- 172 : 2014/07/31(木) 20:58:36 :
- 荒らしは消えろ。
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- 173 : 2014/08/01(金) 03:06:51 :
- 期待
-
- 174 : 2014/08/01(金) 03:07:00 :
- 続きが楽しみ
-
- 175 : 2014/08/01(金) 03:07:33 :
- 早く続き書いてください
-
- 176 : 2014/08/01(金) 21:41:13 :
- 荒らしは良くない。
-
- 177 : 2014/08/06(水) 23:31:30 :
- エレン「ど、どういうことだよ…」
エレンが珍しく狼狽を表に表した
グリシャ「そのままの意味だ…お前の前で死ぬということさ」
エレン「なんでそんなこと考えてたんだよ…おい、親父…」
グリシャの胸ぐらを掴んだ…だがその手に力は感じられない
グリシャ「言ったはずだ…お前に最後の力、心の強さを託すためだ。」
グリシャはエレンを見ながら語りだした。
グリシャ「お前は昔から目的意識がぶれない、そんな子供だった…だからお前のその性格を利用したんだよ。お前なら必ず心を強く持ってくれるとね」
グリシャ「そしてお前は私たちの予想通り、巨人を倒すこと、そのために努力してくれた。」
エレン「…じゃあ…おれは…あのとき、母さんを助けることが出来なかったのはひつぜん…なのか…力があっても…かわらなかった…のか」
独り言のように呟く。
-
- 178 : 2014/08/06(水) 23:42:11 :
- エレン「おれは…母さんをたすけられなかった。おれには…だれかを助けることはできない…」
「それは違うよ、エレン!」
その言葉を発したのはヒストリアだった。
ヒストリア「私はエレンに助けられた!エレンがいなかったら私はここにいないよ!」ギュー
アニ「私もだよ、エレン。あんたがあの時手を差しのべてくれた。そのおかげて私はエレンの横にいられるんだよ」ギュー
ミカサ「私も同じ、だがらエレンあなたは今までのことを後悔しないで。エレンは多くの人を助けている」
その後ろではライナーやベルトルトまでもが頷いている。
グリシャ「…お前は良い人達に出逢えたのだな。お前に辛い罪を背負わせてしまった私に謝罪する資格はない…だが、一つだけ言わせてくれ…」
「カルラを…私の愛した人を…助けてくれてありがとう」
エレン「俺は…母さんを助けてなんかいない。…この手にかけただけだ」
グリシャ「それは違うぞ。確かにカルラはお前の前で最後を迎える予定だった…だが、お前は巨人に無惨にさらさせるのではなく…楽に逝かせてくれた。それはとても辛いことだった…だから感謝しているんだ」
-
- 179 : 2014/08/10(日) 15:59:02 :
- 期待!!
-
- 180 : 2014/08/10(日) 21:43:25 :
- 早く続き書いてください
-
- 181 : 2014/08/10(日) 22:27:31 :
- とろろさんがんばって(つД`)ノ
-
- 182 : 2014/08/10(日) 22:49:36 :
- 期☆待☆
-
- 183 : 2014/08/12(火) 00:02:37 :
- 突然の来訪者、グリシャ・イェーガーが訪れてから数時間が経過したあとエレンは自室のベッドに一人で腰を掛けていた。
もちろん、来客であるはずのライナーたちもこの家にはいるのだがとても誰かと話す気分にはなれなかった。
エレンは呆然と腰をかけていると、控えめなノックが鳴り響いた。
「エレン、入るよ」
アニ、ミカサ、ヒストリアの3人が入ってきた。
エレンはもちろん3人が入ってきたのは知っている。しかし、無言のままであった。
ミカサ「エレン…辛いよね」
そう言って三人はエレンを囲むように座った。
-
- 184 : 2014/08/12(火) 00:08:38 :
- 続きが楽しみ
-
- 185 : 2014/08/12(火) 00:25:54 :
- 期待です!
王の資質シリーズとても大好きです!
-
- 186 : 2014/08/12(火) 00:56:52 :
- 早く続き書いてください
-
- 187 : 2014/08/13(水) 09:05:54 :
- 続きが楽しみ
-
- 188 : 2014/08/13(水) 09:06:22 :
- 早く続き書いてください
-
- 189 : 2014/08/13(水) 14:42:09 :
- 楽しみ
-
- 190 : 2014/08/14(木) 09:17:47 :
- 期待!!!
-
- 191 : 2014/08/14(木) 22:35:38 :
- 皆さんありがとうございます(;>_<;)
相変わらず更新頻度低いですが…ご了承を
-
- 192 : 2014/08/14(木) 22:58:18 :
- 今から少し前のこと
グリシャが知っていることを話終えた、まさに直後とも言えるタイミングであった
グリシャ「エレン…これから先はお前が決める道だ。お前がどう選択しようとも誰も責めはしない…だからお前に最後に一つだけ伝えることがある」
グリシャ「神器を破壊した際、相応の対価を払えば願いが叶うと言われている。もちろん願わなくてもいい…だがら、自分の選択を決して悔いるな…」
そう言ってグリシャはエレンを見る
グリシャ「お前は私たちの自慢の息子だ。お前のことを誇りに思う…」
エレンはグリシャを見上げ、言葉を発しようとした。
しかし、出た言葉は言おうとしたことと全く違うものになってしまった。
ぐっ、と急に苦しみ始めた父親の姿がそこにあった。
エレン「な!?親父!どうしたんだよ!?」
立ち上がり近寄ろうとするが、グリシャがそれを制する。
グリシャ「じかん…のようだ…」ウグッ
エレン「どういうことだよ!?なあ!!」
エレンが肩に触れようと手を伸ばすがその手はグリシャの服に触れるだけで、その先に温かさは感じない。あるのはまさに空間だった。
グリシャ「…このからだは…かりそめのもの…だ…わたしは…もうこの世に存在していない…」
エレン「は?…意味…わかんねーよ…」
グリシャ「…最後におまえのかおをみれてよかった…お前ならこの世界を…絶望からすくって…く…れる」
「なぜなら…おまえは…私とカルラ…の…希望…なんだから…な」
そういうと、そこにいたグリシャはいなくなり霧のように拡散し、消えた。
-
- 193 : 2014/08/15(金) 06:48:48 :
- 期待です!がんばってください!
-
- 194 : 2014/08/15(金) 23:22:06 :
- 続きが楽しみ
-
- 195 : 2014/08/16(土) 20:29:50 :
- 追い付いたw続き早くみたいですw
-
- 196 : 2014/08/18(月) 17:39:30 :
- このシリーズすごくおもしろいです!期待してます!
-
- 197 : 2014/08/18(月) 17:40:22 :
- このシリーズすごくおもしろいです!期待してます!
-
- 198 : 2014/08/18(月) 17:41:24 :
- 197はミスです。すいません。
-
- 199 : 2014/08/18(月) 23:57:57 :
- 皆さんありがとうございます(;>_<;)
-
- 200 : 2014/08/18(月) 23:59:07 :
- 早く続き書いてください
-
- 201 : 2014/08/19(火) 00:11:52 :
- グリシャが忽然と姿を消したことに部屋にいた全員、驚きを隠せなかった。
だが誰も言葉も発することも出来なかった…目の前にいるエレンを見ると何を口にしていいのかわからなかった。
その沈黙を破ったのはエレンであった。
エレン「悪い…俺は先に休むな。みんなは食事してくつろいでくれよ…3人とも、悪いけどあとは任せた…」
力なく紡がれた言葉だった。
そして数十分後
ヒストリア「こんな状態で悪いんだけど、みんな召し上がってね」
アニ「お風呂も沸いてるから好きに使ってよ。寝室は…アルミン、いつものとこ使っておいて」
ミカサ「じゃあかなりイレギュラーであるけど、お休み」
そう言って三人はエレンのいる部屋に向かった。
-
- 202 : 2014/08/19(火) 00:18:34 :
- 続きが楽しみ
-
- 203 : 2014/08/20(水) 18:26:34 :
- 続きが気になるwまだかーw
-
- 204 : 2014/08/20(水) 23:00:29 :
- まだ?
-
- 205 : 2014/08/21(木) 16:41:55 :
- 続きが楽しみ
-
- 206 : 2014/08/22(金) 16:19:28 :
- エレン大丈夫かな?(´;ω;`)
期待です
-
- 207 : 2014/08/23(土) 21:41:05 :
- 早く続き書いてください
-
- 208 : 2014/08/24(日) 01:13:19 :
- 早く続き書いてください
-
- 209 : 2014/08/24(日) 01:26:10 :
- 続きが楽しみ
-
- 210 : 2014/08/25(月) 20:33:46 :
- グリシャに何が・・・
皆さん、あまり最速はやめましょうね。
-
- 211 : 2014/08/25(月) 21:27:58 :
- 書き溜めなどしてないので本当に更新頻度が低いです(;>_<;)
ご了承願います
-
- 212 : 2014/08/25(月) 21:41:23 :
- そして…
現在、エレンは3人の妻たちに囲われるようにしてベッドに腰かけている。
エレン「なんだろうな…いざ親父に会って聞いてみたらさ…」
嗚咽を堪えているのか言葉が途切れ途切れになっている
エレン「どう…すればいいか…分かんなくなっちまった……俺のせいで母さんが…とか、俺は…なんなのか…とかさ」
そのときエレンは背中に温かさを感じた。その温もりは、左腕、右腕と包み込んでいった。
アニ「エレン…今は辛いよね、辛いなら泣いていいんだよ、そのために私たちはいるんだよ」ギュ
ヒストリア「エレンは間違ってないよ、そしてこれからも今までと同じ"エレン"のままでいいんだよ」
ミカサ「私たちはエレンに助けられた。その事実は変わらないし、エレンが背負った辛い過去の分だけ救われた未来もある」
「だから、今まで"エレン"でいるために今はたくさん泣いて、私たちが受け止めるから」
その言葉によって、青年は幼子のように3人に抱きしめられながらひたすら泣いた。
-
- 213 : 2014/08/26(火) 17:48:35 :
- 期待
-
- 214 : 2014/08/26(火) 17:48:43 :
- 続きが楽しみ
-
- 215 : 2014/08/28(木) 00:04:44 :
- 続きが楽しみ
-
- 216 : 2014/08/29(金) 20:04:58 :
- 期待しています
-
- 217 : 2014/08/30(土) 00:49:18 :
- 早く続き書いてください
-
- 218 : 2014/08/30(土) 18:23:24 :
- 期待!
-
- 219 : 2014/08/30(土) 22:36:56 :
- あまり早く続き書いてとか言わないほうがいい。
続きが気になるのはわかる。でもとろろさんを急かすのは良くないと思う。
とろろさん 影で応援しています。
-
- 220 : 2014/08/30(土) 22:42:51 :
- 期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待期待
-
- 221 : 2014/09/01(月) 18:35:08 :
- 期待
-
- 222 : 2014/09/01(月) 18:35:16 :
- 続きが楽しみ
-
- 223 : 2014/09/01(月) 23:29:13 :
- 期待です(*^^*)
-
- 224 : 2014/09/02(火) 00:10:03 :
- どのくらい泣き続けていたのだろうか…知らぬ間に部屋の明かりは無くなり、暗闇の中で目を覚ました。
エレンは体を動かさずに目だけで周囲の様子を確かめた
エレン(…寝ちまってたのか?)
だが、その疑問は一瞬にして否定された。
先程まで自分を包み込んでいた女性たちの姿がない。
ここは、エレンたちの寝室…ならここ以外に寝る場所はない。
娘たちの部屋か、と考えたがそれもあり得ない。
そう思い、ベッドから這い出ると愕然とした。
エレン(…どういうことだ!?)
確かによく知る部屋である、しかしそこはかつてシガンシナ区に存在し、今や廃墟と化した部屋であったのだ。
エレンはそのことを認識するために少しの間、思考が停止していた。
そして、行動に移ろうとした瞬間部屋の戸が開かれた。
そし驚愕と懐かしさを感じた。
(久しぶりね…大きくなったわね、エレン)
エレン(か、母さん…なのか?)
そこにいたのはエレンの母であるカルラであった。
-
- 225 : 2014/09/02(火) 00:12:50 :
- 続きが楽しみ
-
- 226 : 2014/09/02(火) 00:25:20 :
- エレン(…本物なのか?どういうことだ?)
考えることが出来ず、思ったことをそのまま呟いていた。
カルラ(正真正銘あなたの母よ。ただ、本物かと問われるとそうとは言えないわね)
そう言いながらカルラはエレンを抱きしめた。
その温もりは忘れることの出来ないかつてエレンを包んでいたものだった。
エレン(か、あさん)
カルラ(こうすれば温もりは感じられるでしょ?でも、私は貴方の中にいるだけであって、肉体はないのよ)
エレン(母さん、ごめん俺…助けられなかった…あのとき母さんを…)
カルラ(バカね、父さんから聞いたんでしょ?私は貴方に助けられたのよ!だから謝る必要なんてないわ)
(それよりもいつまで立ち止まってるつもり?貴方は私たちの自慢の息子なのよ、いつまでそんな情けない表情してるのよ!)
エレン(で、でも…)
カルラ(もう、貴方に期待してるのは私たちだけじゃないんだからね…貴方の大切な人たちが期待してるのよ?)
(まったく、3人も綺麗なお嫁さんをもらってるのに…幸せにしてあげなさい!今もあなたを支えてくれてるんだからね!)
カルラのその言葉にエレンは肩を震わせた。
そしてカルラの前に力強く立った。
カルラ(世話が焼けるわね…それでいいのよ。さあ、行きなさい!貴方の大切な人たちのところに…そして私たちの愛した世界に)
エレンは何も言わず、敬礼した。
カルラ(フフッ、やっと立派な姿を見れたわ♪次はいい報告待ってるわよ!)
突如、世界は完全なる闇に包まれた。
そして、目を開けると温かな朝陽が差し込んでいた
-
- 227 : 2014/09/02(火) 18:19:47 :
- 続きが楽しみ
-
- 228 : 2014/09/03(水) 00:22:25 :
- 続きが楽しみ
-
- 229 : 2014/09/03(水) 23:24:03 :
- 続きが楽しみ
-
- 230 : 2014/09/06(土) 22:01:15 :
- 期待×100です!!
-
- 231 : 2014/09/08(月) 22:30:09 :
- エレン(ん…あれは…夢?)
周囲を見渡す。
両サイドにはミカサ・アニ・ヒストリアが眠っている。
部屋のなかも昨日と同じである。
エレン(…心のなかにいる、か)
自分の胸に手を当てる。そこには確かにいつもと違う温もりを感じる気がした。
エレン(…母さん、ありがとな。もう迷わない!)
強い意志を秘め、エレンは傍らで寝ている彼女たちを起こさないようにそっと部屋を出て、1階へと降りた。
1階には昨日連れてきた仲間たちが寝ている。
いつもは集まれば騒がしくなるが、今はとても静かだった。
エレン(あいつらにも迷惑かけたからな…ゆっくり休んでもらわねーとな)
そう思いながら、エレンは音を立てず家を出た。
まだ、日が出て間もないのか、ひんやりした空気が漂う。
その冷たい空気のなか、家の裏側にある薪割り場に向かった。そこにある、一つの切り株に腰を掛ける。
それから一時間程ずっと空を見上げていた。
-
- 232 : 2014/09/08(月) 22:34:38 :
- 続きが楽しみ
-
- 233 : 2014/09/10(水) 20:45:04 :
- 期待!
-
- 234 : 2014/09/12(金) 20:23:27 :
- 期待です‼
-
- 235 : 2014/09/21(日) 16:08:19 :
- とろろさん、マジ神です‼︎
このss、ものすごく期待してます
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
-
- 236 : 2014/09/21(日) 23:57:12 :
- ありがとうございます(;>_<;)
-
- 237 : 2014/09/22(月) 00:08:04 :
- エレン(…さてと、そろそろ部屋に戻るかな)
家のなかに戻ると、1階にミカサ・アニ・ヒストリアの姿があった。
エレン「もう起きてたのか…早いな」
そう言いながらエレンは3人を抱き寄せた。
ミカサ「急に居なくなっていたからビックリした」
アニ「そうだよ、どこにいたのさ?」
エレン「悪い、悪い。ちょっと外でのんびりしてたんだよ」
その答える様子は昨日弱々しさはなく、今までと同じエレンであった
ヒストリア「…エレン、もう大丈夫かな?」
3人はエレンのその姿を、眼を見て確信していた。強がりではなく、本当に大丈夫なのだと。
エレン「ああ、心配かけたな。もう大丈夫さ」
エレンの抱きしめる腕の力が微かに強くなったように感じた。
-
- 238 : 2014/09/22(月) 00:09:31 :
- 続きが楽しみ
-
- 239 : 2014/09/22(月) 17:01:35 :
- 期待!!!
-
- 240 : 2014/09/23(火) 09:19:35 :
- ほうちはしないでね!
-
- 241 : 2014/09/24(水) 00:02:50 :
- その後、寝ている間に起きたことをミカサたちに伝えた。
エレン自信信じてもらえるか半信半疑であったが、彼女たちはあっさり受け入れた。
そして、その日のうちに仲間たち、また調査兵団の上層の幹部にのみグリシャより伝えられた情報は伝達された。
これもまた、あっさり受け入れられた。エレンは拍子抜けであったが、エレンの今までの功績を考えれば当然とも言えることであった。
――――――――――
―――――――
――――
そして…
グリシャによりもたらされた情報を元に、人類はついに世界の奪還への一歩となる作戦会議が執り行われた。
エルヴィン「…以上がエレンの父である、グリシャ殿から伝えられた情報である」
エルヴィンより告げられた情報は衝撃が多く会議室には沈黙が訪れた。
この沈黙を破ったのは、調査兵団きっての変人と呼ばれる人物であった。
ハンジ「でもエルヴィン、大切な情報が足りないよ?その゛神器゛はどこにあるのさ?」
エルヴィン「それについては調べてもらった。…頼むよ」チラッ
会議室の一角へと目を向けた。
-
- 242 : 2014/09/24(水) 00:05:44 :
- 期待!!!
-
- 243 : 2014/09/28(日) 18:07:39 :
- 期待♪
まだかな~♪ワクワクo(^▽^)o
-
- 244 : 2014/09/28(日) 23:02:33 :
- 期待
-
- 245 : 2014/09/28(日) 23:02:48 :
- 続きが楽しみ
-
- 246 : 2014/09/29(月) 23:05:28 :
- ありがとうございます!
-
- 247 : 2014/09/29(月) 23:23:46 :
- 視線の先にいたのは、エレンとアルミンだった。
エレン「神器についてですが、調べた結果神殿にあることがわかりました。」
アルミン「そして、その神殿の所在地ですがまずはこの地図を見てください」
取り出されたのは1枚の古ぼけた大きな紙であった。
その紙を丁寧に広げ、両端をライナーとベルトルトが持つ。その大きさは畳一畳ほどの大きさ。
アルミン「これはエレンの家に再び行って持ってきたものです。これによると、マリアからちょうど南に行った場所に神殿なあると思われます」
ハンジ「なるほどねぇ~!だから巨人は南から来ると言われていたのか」
会議室内には感心するもの、驚愕するものが見てとれた。
そのなかで少数がある意味では、冷静に現実を見ていた。
リヴァイ「…ってことは、そこには元凶のアイツもいるってことだろうな。そして…」
エルヴィン「…おそらく巨人にされてしまった人達も、な」
その言葉で戸惑いが広がった。今まで自分がしてしまったこと、そしてこれからしなければいけないことについて…
エルヴィン「…ここいるものは今までに巨人を殺したことがあるだろう。そして、これからの最後の戦いでも、だ。」
エルヴィン「だが、過去を悔いても仕方ない。ましてや、これからの戦いにおいてそれを持ち込むことは自分、そして仲間の命を危険に曝すことになるだろう。だから、今決断してくれ。」
「この戦いに参加するか、しないか。強制はしない。その代わり参加すると決めたものは、覚悟を持って欲しい。」
-
- 248 : 2014/10/06(月) 00:11:01 :
- 最終的に作戦不参加を希望したものはいなかった。
参加するもの全員が、壁の中の大切な人のため、共に戦う仲間のために覚悟を決めたのであった。
エレン「…ふう」
エレンはコーヒーを飲みながら、これからのことを考えていた。
この先に起こる戦いにおいて自分の存在は今まで以上に重要になること、その事が意識から離れずにいた。
エレン(…今まで多くの人と触れあい、助けられてきた。今こうやって闘えるのは一人だったら不可能だったな)
だがらこそ、守りたい。数々の思い出がそう意識させていた。
そんなことを考えていたからか、自分の周りに集まっていた温もり気がつくのが遅くなった。
-
- 249 : 2014/10/24(金) 07:56:10 :
- 続きが楽しみ
-
- 250 : 2014/11/04(火) 21:51:50 :
- 期待です
-
- 251 : 2014/11/04(火) 21:52:44 :
- 期待です
-
- 252 : 2014/11/05(水) 01:34:02 :
- 期待です!
-
- 253 : 2014/11/06(木) 00:39:38 :
- 期待!
-
- 254 : 2014/11/09(日) 14:36:12 :
- くっっっっっっそ期待です!
-
- 255 : 2014/11/20(木) 21:41:14 :
- 今まで書けずに申し訳ございません(;>_<;)
-
- 256 : 2014/11/20(木) 21:56:19 :
- エレン「ん?…お前たちか」ナデナデ
そこにはエレンの3人の娘がいた。
まだ幼いながらも、もしくは幼いからこそ父親の心情を感じとっていたのかもしれない。
「パパぁ~、どうしたの?」ギュー
エレン「…いや、何でもないよ!それよりもお前たちこんな遅い時間まで起きてるなんて、悪い子め~」
そういいながらエレンは娘たちの髪が乱れるように撫でた
「うわ~、やめて~」キャッ
そんな風につかの間の安らぐ時間を過ごしていた。
ミカサ「エレンに遊んで嬉しかったみたいだね!」
アニ「本当、すっかり寝ちゃってるよ」ダキッ
ヒストリア「お父さんっ子かぁ~」ナデナデ
エレン「あんまり相手出来てなかったけど、これからはもう少し相手してあげるからな」
「ミカサ・アニ・ヒストリア、こんな俺を愛してくれて、幸せをくれてありがとな。3人には本当に感謝しきれない…本当にありがとう。
次の戦いが終わったら…家族揃って世界を見に行こう!」
返事は無かった。代わりに強く抱き締めあった
-
- 257 : 2014/11/20(木) 21:58:18 :
- 期待
-
- 258 : 2014/11/20(木) 22:16:50 :
- そして…
兵団一行は現在、ひたすら南へ下っていた。
出発は日が出る前であり現在、太陽は真上辺りまで昇っている。
ここまで大規模な戦闘は起こらず、まるで嵐の前の静けさだった。
アルミン「なんだか落ち着かないね…」
エレン「確かにな…いくら減らしていたとはいえ、少なすぎる」
不穏な空気が流れる…なにか起こるのではないか、という…
エレン「…まあ、いいか。消耗しなくてすむし、多少の無駄話も許されるだろ?」ニヤリ
アルミン「…もう、エレンは」ハハ
エレン「いやさ、今更ながらここにいるやつらには本当に頭が上がらないだろ?
皆の助けがあったからこそ、ここまでこれたんだし。
だから、今日の作戦を成功させて俺はその恩に報いたいんだよ」
アルミン「別にみんなエレンに頼まれたからいるってわけでもないよ?もちろん、エレンの力になりたいのも事実だけど、それ以上に自分の意思でここにいるんだから。
僕は外の世界を君と探検するために、ね!」
エレン「…頼りにしてるぜ、相棒」
エレンはアルミンに向かって拳を出した。
だが、二人が拳を合わせる前に周りを走る仲間たちも同じように拳を出していた。
ライナー「二人だけ、というのは少しずるいな」ニヤリ
ベルトルト「僕らも仲間でしょ?」グッ
ジャン「ライナーが嫉妬しちまってるぜ?」ニヤリ
コニー「これで全てと決着にしよーぜ!」グッ
エレン「お前ら…、それに団長、ハンジさん、兵長まで…」
そこにはいつのまにかエレンを中心とした陣形が出来ていた
「これで最後だ!必ずや、人類に自由を!!」
拳が空高く掲げられた
-
- 259 : 2014/11/20(木) 22:31:12 :
- 日が沈み、空は紅く染まった頃、ついに目的地とおぼしき場所に到着した。
石造りの神殿。
本殿とおぼしき巨大な建物が奥の方に見え、そこまでの石畳と両サイドに石柱が等間隔に並べられている。
周囲には石でできた建物と巨木がちらほら見える。
エレン「ここに…神器が…」
石畳に踏み込んだ瞬間、異変が起きた。
突如として、多くの気配が彼らを包囲した。
ジャン「きょ、巨人!?どこから!?」
リヴァイ「ちっ、おいエレンお前は本殿にさっさと向かえ!」
エレン「えっ!?」
リヴァイ「お前なら気付いているだろ?あっちに更に厄介そうな気配が現れたのを…」
エルヴィン「ここは我々に任せるんだ!さあ、いけ!」
エレン「…はい!」グイッ
リヴァイ「お前ら二人も行ってエレンをサポートしてやれ!」
ライベル「了解です!」グイッ
-
- 260 : 2014/11/20(木) 22:58:44 :
- エレンは彼らの想いを、覚悟を胸に石畳の道を駆けた。
少し走ると、道が拓けた。
本殿より少し離れた場所に半径50mほどの円形の広場についた。
エレンが馬を降りると、それに続きライナー・ベルトルトも降りエレンの少し後ろに並んだ。
3人が中ほどまで歩くと周囲にあった柱の上に火があがった。
ベルトルト「な、なんだ!?」ビクッ
エレン「…久しぶりだな」ギロッ
エレンは回りに見向きもせず、抜剣した。
「やあ、お久しぶりですね~エレン・イェーガーくん」
軽快な言葉とは裏腹に暗闇から顕れたその姿は醜悪そのものに感じた。
-
- 261 : 2014/11/20(木) 23:01:03 :
- 期待
-
- 262 : 2014/11/20(木) 23:01:12 :
- 続きが楽しみ
-
- 263 : 2014/11/20(木) 23:09:59 :
- エレン「気色悪い口調で俺の名を呼ぶな…」ギロッ
「ご立腹ですか~、まあいいでしょ。さて、君たちあれが見えますか?」
獣の巨人は半身立ちとなり後ろにある祭壇を指した。
その先には本殿の扉が見える。
「あの中に君たちの欲する、神器がありますよ~」
口調は相変わらず軽快なままである。
ライナー「…余裕のつもりか」ギリッ
「まあ地の利がありますからね、あの神器は私を王として認めていますからね」
エレン「…だったら俺たちがお前を倒し、神器を破壊して全て終わらせてやるよ」ザッ
「果たしてそれが本当に出来るか、見物ですね」ニヤニヤ
こうして世界の命運をかけた闘いが始まった。
-
- 264 : 2014/11/20(木) 23:14:31 :
- 期待
-
- 265 : 2014/11/20(木) 23:30:43 :
- 3人は示しを合わせたように迷いなく動き出した。
エレンが動き出すのと同時にライナーが鎧の巨人となり、獣の巨人に突進した。
もちろん単調な突進では当たることはなく、触ることすらできなかった。
だが、ベルトルトも見ていただけではない。ライナーと同時に巨人化していたが、それは上半身のみの姿。
突進を避けた獣にたいして、大岩のごとき拳を何度も打ち付けた。
石畳がめくり上がり、土煙が舞う。
その土煙にまぎれ、エレンが弱点であるうなじめがけ斬りかかった。
だが、その刄は肉を切り裂くことは無かった。
体を覆う長い毛に阻まれ、刄が折れてしまったのである。
エレン「なんだと!?肉を削ぐどころか、毛すら切れないのかよ!?」
「作戦としていいですね~、捨て駒を使うあたりが特に」ニヤリ
舌打ちしながらも、エレンはすぐさま獣のうなじから離脱していた。
そのまま鎧の巨人の肩に飛び移り、距離を取った。
エレン「作戦変更だ…俺が巨人化するか…なっ!?」
その瞬間3人は驚愕した。
距離を取っていたはずなのに目の前に獣の姿があったからである。
そして、差し迫る異様に長い腕…エレンはすぐに立体起動に移り、鎧の巨人は防御姿勢を取った。
「あまあまですね」
耳に爆音のように風を切る音が聞こえ、同時に突風が襲う。
-
- 266 : 2014/11/20(木) 23:42:01 :
- その様子を超大型巨人の目を通して見ていたベルトルトに戦慄が走った。
鎧の巨人の体が半分以上消失していたからである。
そして、鎧のうなじからは同様に負傷したライナーが投げ出された。
ライナー「うぐっ…」
エレンは突風の中、無理やり立体起動を使ってライナーを回収した。
「おや、生きていましたか~」
エレン「ライナー、しっかりしろ!?」
ライナー「ま、まだ…大丈夫だ…」グッ
負傷部位からは白煙が上がり、修復が始まっている。
隙は見せまいと超大型巨人の拳が獣の迫っていた。
それは少しでも時間を稼ごうというベルトルトの意図があった。しかし、それは何も意味をなさなかった。
エレンはベルトルトを止めるべく、声を出そうとした。だが、それは間に合わず超大型は首から上を残し、消え去った。
エレン「ベルトルト~!!」ダッ
無我夢中で超大型の残された頭部に向かった。
そのそばには無惨な姿のベルトルトが横たわっていた。
息はある、修復も始まっている。
だが、トテモ戦える状況ではない。
-
- 267 : 2014/11/20(木) 23:42:39 :
- 期待
-
- 268 : 2014/11/20(木) 23:45:21 :
- 今日中には書き終えます
-
- 269 : 2014/11/20(木) 23:56:07 :
- 「これで駒を捨てきりましたね」ニヤニヤ
エレン「…ざけるな、ふざけるな!」ガリッ
エレンは衝動的に巨人になってしまった。
それが挑発であっても、ライナー・ベルトルトが捨て駒扱いされたのが許せなかった。
鋭く響く咆哮ともに繰り出された一撃。
それは獣の巨人へと届いた。
しかし、有効打になることはありえず、そのままねじ伏せられた。
獣は黒髪の脚を消し去り、腕をちぎりうつ伏せに倒した。
「所詮、この程度でしたか…クックッ、それでは最後に惨めに終えてもらいましょうか」
エレンの見つめる先には、傷付いたライナーとベルトルト。
そして、その先には自分を信じて闘っている仲間たち。
だが、今の自分に彼らの信頼に答えて闘うことができない。動けない。
激昂し、安い挑発に乗り惨めに這いつくばる自分、そのせいで…世界は…
エレンはどんどん暗闇に墜ちていった。
-
- 270 : 2014/11/20(木) 23:59:46 :
- 期待
-
- 271 : 2014/11/21(金) 00:15:14 :
- 無限に続く暗闇、泥沼のように抜け出せず堕ちていく。
そんな中、エレンは暖かい光に触れた。
それは記憶、それは思い出、それは信頼、それは愛情。
グリシャとカルラ、リヴァイやハンジ・エルヴィンなどの団員、ジャンやコニーなどの同期、ライナーとベルトルト、親友のアルミン、3人の娘たち…そして愛するミカサ・アニ・ヒストリア
それらの想いを感じた。
「さて、それでは処刑へと移りますね。イェーガーくんも反応しないみたいですし」
「や…めろ、エレンには…ふ、れるな」
「死に損ないがモゾモゾとどうしましたか?」ニヤリ
脚はまだ修復途中でまともに歩けないライナーとベルトルトがそれでも尚、抵抗しようとしていた。
ベルトルト「エレン…はこ、の世界に…必要…なんだ…ぜっ、たいに…殺させ…ない」グッ
「こんなのが世界に必要なんて笑わせますね」
そう言いながら、獣の巨人は黒髪の巨人の頭を潰そうとした。
ライナー「やめろー!」グッ
しかし、ライナーが動く前に異変が起きた。
手足の無かったはずなのに修復されていて、さらにその腕で獣の攻撃を防いでいる。
「な、なんだと!?」
さらに変化は続く。
突如、獣の巨人の体毛が黒煙を上げる。
そして、踏まれている巨人の全身から焔が猛狂い始めた。
驚愕している獣を尻目に、焔の巨人は獣を投げ飛ばし、立ち上がった。
そして、そのまま獣に接近し、後ろから羽交い締めにした。
-
- 272 : 2014/11/21(金) 00:20:11 :
- 期待
-
- 273 : 2014/11/21(金) 00:27:27 :
- 「ぐっ…き、貴様~」
必死に抵抗するが、逃げ出せず、特に能力も発動しない。
焔の巨人「…得意の能力も使えないみたいだな、その鬱陶しい毛も燃えカスにしてやる」グッ
さらに力が入るとともに、焔の勢いも増す。
「こ、このまま続ければ貴様も焼け死ぬぞ…いいのか?」グッ
焔の巨人「お前を消せるなら望むとこだ‼」
焔は激しさを増して、周囲の石をも焦がす。
獣の巨人を覆っていた毛が遂に燃え尽きた。だが、焔の巨人も無事ではなく、炭化し、中にいるエレンは蒸し焼き状態になっていた。
そんな火炎の中心にいる2体の巨人の肩に二人の姿が現れた。
焔の巨人「なっ!?お前ら何してるんだ!?」
ライナー「こ、ここまで追い込んでくれたんだ!あ…とはまかせろ!」
再生できると言っても、痛みは感じるし、死ぬこともある。それなのに…
ベルトルト「君を死なせ…る、わけには…」グッ
焔の巨人「や、やめろー!!」
忠告を無視し、二人は獣のうなじにブレードをさし、中から人とおぼしきものを取り出した。
-
- 274 : 2014/11/21(金) 00:35:01 :
- 期待
-
- 275 : 2014/11/21(金) 00:51:45 :
- 猛狂う焔が収まり、周囲には焼けた痕がちらほら残っている。
エレンは今、二人の仲間のそばに座っている。
エレン「ばか野郎…」
ライナー「ば、バカとはひどい…な」
ベルトルト「本当だよ…」
二人は全身大火傷で生きているのが不思議な状態にある。
修復は始まっているがどれくらいかかるか検討もつかない。
ライナー「おれ…とベルトルトは…当分動けん。あとは…任せた…」
エレン「ああ、ゆっくり休んでろ。神器を破壊して全てを終わらせてくる」
エレンはブレードを片手に神殿の扉に手をかけた。
開かれた扉の先、見た目のわりに狭い部屋に疑問を持ちつつも、踏み込んだ。
奥に台座があり、その上には1つの杯がある。
それを手に取り、ライナーたちのいる広場に戻った。
エレン「二人とも…これが神器だ。こいつさえ壊せば全てが終わるぞ!」
ライナー「…頼んだぞ」
ベルトルト「任せたよ…」
エレンはその杯を石畳の上に置き、持っているブレードを突き刺そうとした。
ところが後ろから高笑いが聞こえた。
エレン「…何がおかしい?」ギロッ
睨む先には、もう人としての原形をとどめておらず何かもわからないものが語り出しだ。
「それで全てがハッピーエンドとでもおもったか?
そいつを壊せば巨人が消える。だが、事実が変わるわけじゃない!
巨人にしたやつらは戻らないし、巨人の能力をもつ奴もただではすまないぞ!」
エレン「…な…に?」
ライナー「そいつの…言葉に耳を貸す…な」
「貴様は王として生きるが、その二人は確実に御陀仏だ!他にも影響が出るぞ!」ハッハッハー
ベルトルト「迷う…ことないよ、僕達は…死んで当たり前…だ。まだ罪を…償えて…ないから」
エレン「そんなことない!お前たちは、人類に尽くした‼お前たちの罪なんてもう、ない!」
ライナー「…お前に、そう言ってもらえて…安心した。…お前とともに…戦えて…誇りに思う…」
ベルトルト「…君は僕達のたった一人の王だ。さあ…世界のために…」
なにか…なにかあるはずだ…二人を、誰も傷付かないでいい、道が…
ライナー「迷うな!お前は…王として、自分の、人類の…願いを叶えてくれ!」
俺の…願い。…願い?…願い
-
- 276 : 2014/11/21(金) 00:58:58 :
- エレンは顔をあげた。そして再び、剣を構えた。
その眼には迷いはなかった。
「クックックッ、駒は棄てたか!結局自分勝手だな!」ハッハッハ
エレン「いや、俺は皆を守るためにこれを壊すんだ!」
「ふん、綺麗事を言ってもそこの二人は死ぬぜ?」
エレン「いや、死なせない…誰もな!」チャキッ
「そんなこと不可能だぜ?クックッ」
エレン「神器は王の命を捧げることにより願いを叶えてくれるんだろ?」ニヤリ
「なっ!?」
ライナー「まさか…やめろ!」
ベルトルト「そんな!ダメだ!」
ライナー、ベルトルトは動かない体を必死に動かそうと努力する。
しかし、どんなにあがいてもエレンのそばに近寄ることはできず、ましてや止めることさえ…
エレン「…お前たちが動けなくて助かったな。
じゃあ…あとのことは頼んだ。
神器よ!我は王として命ずる!
我の願いは…
」
-
- 277 : 2014/11/21(金) 01:09:39 :
- 閃光が走り、当たりは暖かい光に包まれる。
ちょうどその時、ミカサ・アニ・ヒストリアは暖かい光に包まれた。
それは最愛の人に抱き締められている暖かさ。
何かを囁きかけてた。
やがて、世界に色が戻った。
ライナー、ベルトルトの傷は癒えていた。そして、黒い塊は消えていた。
広場の中央には、二つに割れた神器とその中間に刺さる刄、一人の青年が横たわっていた。
ライナー「おい、エレン!エレン!」
ベルトルト「起きてよ!エレン!」
二人は必死に横たわる青年の名を呼ぶ
後ろから多くの馬の足音が聞こえる。
馬を止め、人々が囲うように集まる。
青年は多くの人に囲まれながら、絆を結んだ人たちに最後の言葉を残し、光に包み込まれて消えた。
これは一人の少年が歩んだ王の物語である。
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- 278 : 2014/11/21(金) 01:12:38 :
- とりあえずこれで物語としては完結となります。
長い間見てくださった方たちには本当に感謝の言葉しかありません。
途中で更新しなかったり、とてもダラダラ書いたりと本当に不満の溜まることだったと思います。
本当に申し訳ありません。
最後にここまで見てくださった人たち、ありがとうございました‼
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- 279 : 2014/11/21(金) 01:58:56 :
- うわぁぁぁぁ!もし続きがあるなら書いて下さいぃぃぃ!!
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- 280 : 2014/11/23(日) 01:15:03 :
- とてもおもしろかったです!その後がすこし気になってしまいます!笑
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- 281 : 2014/11/23(日) 11:50:36 :
- その後の話が一応構想としてありますが…もしかして需要はあるのかな?
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- 282 : 2014/11/23(日) 12:58:54 :
- 需要だと?そんなの…
ありありだ
早く書け
削ぐぞ
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- 283 : 2014/11/23(日) 21:59:34 :
- >>282
削いじゃだめぇ!!
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- 284 : 2014/11/24(月) 00:39:11 :
- 見たいです!是非お願いします!
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- 285 : 2014/11/25(火) 06:31:35 :
- 俺からもお願いします。
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- 286 : 2014/11/25(火) 06:51:54 :
- 構想あるなら
書いてください
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- 287 : 2014/11/26(水) 02:49:24 :
- じゃあ一応書きたいと思います。
ただ、蛇足のようなものとも言えるのでそこはご了承願います。
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- 288 : 2014/11/26(水) 07:06:46 :
- やったー‼☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
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- 289 : 2014/11/27(木) 11:56:50 :
- 期待してます!
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- 290 : 2014/11/27(木) 15:45:48 :
- 続き書いてください!いや、うんマジで!
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- 291 : 2014/11/27(木) 19:45:36 :
- 続編のスレを建てました!
そちらにも書いてありますが…更新は亀になるので…ごめんなさい
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- 292 : 2014/12/03(水) 23:21:56 :
- わぁ~すごく面白かった!!
エレンがまた生き返ってほしいです!!!щ(゜▽゜щ)
エレンたちはどうなるのかをまた書いてください!!
楽しみにしてます!!
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- 293 : 2016/06/20(月) 03:14:47 :
- 結局のところエレンは何て言ったんですか?
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- 294 : 2017/12/31(日) 01:42:04 :
- 続編期待!!
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王の物語 シリーズ
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