ベルトルト「ポケット(に収まらない)モンスター」アニ
- ポケモン × 進撃の巨人
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- 1 : 2014/04/04(金) 11:15:35 :
- ベルトルト「ポケット(に収まらない)モンスター」アニ
リクエスト頂きました、ポケットモンスター進撃version
ネタバレなし
進撃のぽけもん世界をお楽しみ下さい
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- 2 : 2014/04/04(金) 11:20:47 :
- ベルトルト「ガクガクぶるぶる…」
ベルトルトは震えていた
圧倒的勢力のネル・トン・紅鯨団が、トロスト区を少しずつ、悪いぽけもんを使って支配しはじめた
そんな最悪な状況の中、何故かくじ引きによって選ばれたベルトルトは、つよいぽけもんを集めるために、ぽけもんブリーダーとなって旅に出る事になった
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- 3 : 2014/04/04(金) 11:52:00 :
- イェーガー博士「よく来た、ベルトルト、アニ。君たちは選ばれたぽけもんブリーダーだ」
ベルトルト「くじ引きでですよね…」
力無い言葉を発するベルトルト
アニ「ま、そうだけど、決まったものほは仕方がないよ。いい加減覚悟を決めたらどうだい?ベルトルト。でかい図体が泣いてるよ」
アニはベルトルトの肩をぽんと叩いて呟いた
イェーガー博士「君たちに餞別として、一匹ずつぽけもんをあげよう。さあ選ぶといい」
イェーガー博士は、小さな玉…モンスターボールを二つ、ぽんと投げた
―出てきたのは…
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- 4 : 2014/04/04(金) 12:03:40 :
- エル・ヴィン「やあ君たち、こんにちは」
リ・ヴァイ「なんだ、このクソガキ…」
体長180㎝を越えるふさふさの金髪の偉丈夫エル・ヴィンと…
体長160㎝くらいの黒髪目付きが悪い、リ・ヴァイが現れた
イェーガー博士「さあ、どちらでも好きな方を選びたまえ!!」
ベルトルト「どっちも可愛くない…」
アニ「私はエル・ヴィンにしようかな。リ・ヴァイは何だか怖い気がするし」
ベルトルト「じゃあ僕がリ・ヴァイか…」
リ・ヴァイ「仕方ねえ、ついていってやるよ」
イェーガー博士「進化させれば凄く強くなる。根気よく育てるんだぞ!!」
ベルトルトとアニは、ぽけもんマスターとして旅立つのであった
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- 13 : 2014/04/04(金) 14:57:52 :
- エル・ヴィン「なあ、マスターアニ」
アニ「なんだい、そのスターウォーズの様な呼び方は…」
ベルトルト「マスターヨーダ、マスターウィンドウ…」
リ・ヴァイ「スターウォーズってなんだわからねえ…」
エル・ヴィンは顔を曇らせた
エル・ヴィン「俺はな、進化したくないんだ…そこだけは譲れないからよろしく頼む」
アニ「なぜだい!?進化させれば強くなるんだろ?」
リ・ヴァイ「…エル・ヴィンは、進化すればヅラ・ヴィンに、さらにメガ進化すればツル・ヴィンになるんだ。だから進化をいやがっている」
リ・ヴァイはほくそえんだ
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- 16 : 2014/04/04(金) 18:37:23 :
- ※ここで閑話休題
筆者はポケモンを殆ど知りません
ゲームは新しい?Xだけはクリアしました
アニメもあまり見ていません
そんなポケモン初心者が織り成すポケモンの世界を、生暖かい目で見守っていただけば幸いです
では引き続きよろしくお願いいたします♪
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- 26 : 2014/04/05(土) 09:55:45 :
- ベルトルト「リ・ヴァイはどんな進化をするのかな!?」
ベルトルトは目を輝かせた
リ・ヴァイ「俺はな、身長がクソ伸びる。だから進化推奨だ」
リ・ヴァイはほくそえんだ
エル・ヴィン「リ・ヴァイは進化すれば、ヤ・ヴァイ、さらにクソヤ・ヴァイになる。しかもな…リ・ヴァイで158㎝だったのが、クソヤ・ヴァイでは160㎝にも達するんだ!!ははは!!」
エル・ヴィンは高笑いした
アニ「一センチ刻み…」
ベルトルト「ちっ…ちっさい…」
リ・ヴァイ「それだけしか伸びねえのかよ!!」
リ・ヴァイの悲鳴が、辺りに響き渡った
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- 31 : 2014/04/05(土) 11:22:07 :
- トロストシティを一路南へ
ベルトルト「リ・ヴァイはさ、特技とかあるの?」
ベルトルトは長身( 190㎝越)を屈めてリ・ヴァイに話し掛けた
リ・ヴァイ「ちっ…でけえ図体しやがって…」
リ・ヴァイは吐き捨てる様に呟いた
ベルトルト「ご、ごめん…気にさわったかな…身長わけてあげられたらいいのに…」
リ・ヴァイ「…ふん。そうだ、特技か…今のところは《乙女蹴り》って技しか知らねえな。さっさと育てろクソトルト」
アニ「…リ・ヴァイは口が悪い子だね…エル・ヴィンはどんな特技があるんだい?」
エル・ヴィン「俺はな、《長距離策敵陣形展開!!》を習得している」
エル・ヴィンはどや顔をした
アニ「どんな効果なの」
エル・ヴィン「しばらく敵と遭遇しない技だ!!」
ベルトルト「じゃあずっと使っててよ!!」
リ・ヴァイ「強くなれねえだろうが!!」
エル・ヴィン「進化したくないから、ずっと使っておこうか…」
エル・ヴィンはため息をついた
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- 33 : 2014/04/05(土) 14:27:20 :
- >>M.さん☆
そうなのか!!めもめも!!
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- 38 : 2014/04/06(日) 15:14:17 :
- アニ「とりあえずさ、各地を巡って、ポケモンジムって所に行って、ジムリーダーを倒そう」
アニの言葉に、エル・ヴィンが頷いた
エル・ヴィン「各地を回りながら、仲間になるポケモンをゲットしていこう、アニ」
エル・ヴィンはアニの肩にポンと手を置いた
リ・ヴァイ「おい、クソトルト、俺よりチビなポケモンしか掴まえんなよ!?」
ベルトルト「誰がクソトルトだよ…どうせなら大きくて強いポケモンが欲しいよ!!」
リ・ヴァイ「俺は強いぞ!?ポケモン類最強と呼ばれているんだからな!ポケモン4000人に値する実力と言われているんだからな!!」
リ・ヴァイの言葉に、顔をほころばせたベルトルトであった
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- 42 : 2014/04/07(月) 17:27:05 :
- 一行は一路南、シガンシナシティに向かおうとしたが、何故か門が封鎖され、南に行けなかった
エル・ヴィン「仕方があるまい。東回りか西回りで旅をするか…」
エル・ヴィンは端正な顔立ちを曇らせながら言った
アニ「西回りなら、クロルバ区だね。先にそっちから行こうかな」
アニの言葉に頷くベルトルト
ベルトルト「うん、そうしよう!!アニの言うことは絶対さ!!」
リ・ヴァイ「てめえには自分の意思はねえのかよ、クソトルト」
ベルトルト「あっ、リ・ヴァイはまた僕をクソトルトって言ったな!!ぐぬぬ…」
アニ「喧嘩は止めなよ。身内で争ってる暇はないよ!?」
アニの矢のような言葉に、首をすくめたベルトルトとリ・ヴァイであった
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- 43 : 2014/04/07(月) 17:34:01 :
- そうと決まれば話は早い
一行は一路西クロルバビレッジを目指して歩みをすすめた
リ・ヴァイ「クソトルト、俺はレベルが上がれば、乙女蹴り以外にも沢山技を覚えるぞ。例えばガンつける…これは、相手を威嚇し、怯ませる技だ。あとはこれは進化後になるが、《超高速スピン回転切り立体機動仕立て》…を覚えるぞ」
ベルトルト「なんだかすごく長い、料理みたいな名前だね、強そうだけど…」
リ・ヴァイ「ああ、俺は強い、さいつよだ。だから早く育てろクソトルト」
ベルトルト「さいつよ…じゃなくてさいきょう…だよ、リ・ヴァイ…」
リ・ヴァイ「…言葉のあやだろうが…クソトルト!!」
ベルトルトは何も悪くないのに、なぜかリ・ヴァイに頭を叩かれたのであった
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- 44 : 2014/04/07(月) 17:39:21 :
- アニ「ねえエル・ヴィン。君は長距離策敵陣形展開以外に、どんな技を覚えるんだい?」
アニは、ブルーの瞳を好奇心旺盛に輝かせながら言った
エル・ヴィン「俺は他にはな…《君に敬意を…》を覚えるよ。敵を魅了する技だ。後は、《前進せよ!!》も覚えるな。自身の攻撃力を上げる技だ」
アニ「…えっと…戦う技は…?今までのは全部補助だよね?」
エル・ヴィン「ん、何か問題でも?」
エル・ヴィンは涼しげな表情で呟いた
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- 47 : 2014/04/08(火) 16:01:55 :
- リ・ヴァイ「エル・ヴィンまて、てめえにはまだ覚えられる技があるぞ!!確か《不気味なスマイル》だ。本人も納得の怪しい微笑みは、敵は勿論味方まで、半径三メートル以内には近付きたくなくなるんだ…」
リ・ヴァイの言葉にエル・ヴィンは肩を落とす
エル・ヴィン「俺はなんだか自分が嫌になってきた…俺は貝になりたい…」
そう言って、自らモンスターボールに入ろうとするエル・ヴィン
アニ「ま、待ってよエル・ヴィン、貴方がいなくなったら私はどうすれば!!」
アニが珍しく熱く語ると、エル・ヴィンがまるで水を得た魚の如く復活し、アニの肩をガシッと掴んだ
エル・ヴィン「君を一人にはしない!!私が一生涯愛し続ける!!結婚しよう、アニ!!」
ベルトルト「こらっ!!アニは僕と!!」
アニ「ちょっと!!落ち着いてよ…!」
二人に詰め寄られて顔を白黒させるアニを尻目に
リ・ヴァイ「…放置だな…」
リ・ヴァイはふん、と鼻を鳴らしてさっさと行ってしまった
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- 51 : 2014/04/12(土) 11:12:10 :
- ベルトルト「リ・ヴァイ!待ってよ~!」
ベルトルトがやっと追い付いた時、リ・ヴァイは何者かと睨み合っていた
リ・ヴァイ「ちっ…隙がねえ…」
リ・ヴァイの視線の先には、背の高い無精髭のぽけもんが立っていた
アニ「あれは何?」
エル・ヴィン「あれはミケ・スンだ。進化すればミケ・スンスンになる」
アニ「何だか可愛いね…見た目は可愛くなくてワイルドだけど…」
アニがミケ・スンを見ながら呟くように言った
ミケ「スン」
ミケ・スンは鼻を鳴らした
リ・ヴァイ「仲間に加えるには、痛みを与えなければな…戦うぞ!!」
ベルトルト「仲間にしたくないよ!!怖そうだもん!!」
ベルトルトはじたばたした
リ・ヴァイ「でけえ図体してじたばたすんな!!さっさと命令しやがれ!!」
ベルトルト「わ、わかったよ!!リ・ヴァイ、乙女蹴り!!」
ベルトルトの声と同時に、リ・ヴァイは乙女蹴りをミケに放った
ミケ・スン「スン♪」
ミケの鼻鳴らし!
リ・ヴァイは気をとられた
リ・ヴァイ「くっ、あの鼻鳴らしのせいで、攻撃の気が削がれる!!」
アニ「エル・ヴィンは、長距離策敵陣形展開しかできないから役にたたないよ…」
エル・ヴィン「す、すまない…」
エル・ヴィンは落ち込んで、地面にのの字を書いた
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- 66 : 2014/04/19(土) 09:51:57 :
- リ・ヴァイ「おらっ、乙女蹴り蹴り蹴り!!」
リ・ヴァイは乙女蹴りを連発した
ミケ・スンは全てを寸前で躱していたが、ついに一発だけ命中した
ミケ・スン「いった…たたた」
ミケ・スンは弁慶泣き所を押さえた!!
アニ「よし、今だ!!それっモンスターボール!」
アニはポケモン捕獲用のボールをミケ・スンに向かって投げた
ミケ・スンはモンスターボールの中に、しっかり収まった
アニ「やったぁぁ!!ミケ・スンを捕まえた!!これで戦えるよ!!」
アニはガッツポーズをした
エル・ヴィン「俺は…もしや…」
アニ「エル・ヴィン、モンスターボールに戻れ!!」
エル・ヴィン「やっぱり…」
シュルルル…エル・ヴィンは小さくなって、モンスターボールに収まった
アニ「ミケ・スン、出でこい!!」
アニはエル・ヴィンをモンスターボールに直し、ミケ・スンを出した
リ・ヴァイ「さらばエル・ヴィンお前の事は、多分忘れない」
リ・ヴァイは遠い目をした
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- 71 : 2014/06/05(木) 11:26:03 :
- ミケ・スン「アニ、よろしくな」
ミケ・スンは190センチを超える長身のポケットモンスターだ
(どんな大きさのポケットなんだという突っ込みはいらないYO)
ミケスンはスン♪という目くらましの技だけでなく、猫の様な敏捷を持っており、それに呼応した体術が彼の特技であった
アニ「ミケ・スンがいればどんなポケモンも攻略できる気がするよ」
アニは目をきらきらと輝かせた
リ・ヴァイ「ま、俺の強さにはかなわねえがな」
リ・ヴァイは鼻をならした
ベルトルト「いやあミケ・スンのほうが大きいし、きっとリ・ヴァイより強いと思うよって・・・そ、そんな目でみるなよおおおお」
リ・ヴァイ「身長で強さの優劣を決めるなバカトルト!」
ベルトルト「うわあん、またへんなあだ名つけられたぁぁ」
ベルトルトの悲鳴があたりに響き渡った
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- 72 : 2014/06/24(火) 16:13:08 :
- リ・ヴァイ「バカトルト、さっさと先へ進むぞ。しかしそのでか物は目立つな・・・ポケモンの風上にもおけねえ」
リ・ヴァイはミケ・スンにむかって吐き捨てる様に言った
ミケ・スン「スン・・・すまない」
ミケ・スンは素直に頭を下げた
リ・ヴァイ「だいたいポケットモンスターっていう名前だぞ?俺たちは。お前でかすぎてポケットに収まらんだろうが」
ベルトルト「いや、リ・ヴァイ。君もいくら背が低いからって、ポケットにおさまるくらいの大きさではないよっていたあああ!」
ベルトルトの言葉を遮る様に、リ・ヴァイの乙女蹴りがベルトルトのすねに炸裂した
リ・ヴァイ「背が低いとか小さいとかいうな、バカトルト!」
アニ「ちょっと、喧嘩はやめなよ、みっともない。いい大人なんだろ?」
アニは眉をひそめた
リ・ヴァイ「俺は若いぞ、まだ若い!」
ミケ・スン「リ・ヴァイはアラサー男子だ」
リ・ヴァイ「お前だってアラサー男子だろうが!」
リ・ヴァイ「俺の方が見た目ぴちぴちだ!」
ミケ・スン「いや、眉間のしわが年齢を感じさせる」
リ・ヴァイ「お前のそのひげに白髪がまじっているのをしっているか?!」
ミケ・スン「何?それはぬかった・・・早速処理せんとな。アニ、すまんが抜いてくれ」
ミケ・スンは長身をおりまげて、小柄なアニに顔をずいっと差し出した
鼻と鼻が、ふれあいそうな距離にまで、顔が近付く
アニ「ちょ、近いから!ミケ・スン」
ミケ・スン「いいじゃないか、マスターアニ、俺とお前は一連托生なんだ」
ベルトルト「だめだよ!アニは僕が僕が!!」
リ・ヴァイ「うるせえクソトルト!」
アニとの距離に嫉妬したベルトルトであったが、結局リ・ヴァイに阻まれて、ミケ・スンの邪魔をすることが叶わなかった
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