このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
終わらない戦い《SAO×進撃の巨人》
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- 1 : 2014/02/20(木) 22:19:52 :
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SAOを舞台に進撃の巨人のキャラで書きたいと思います
小説で言うと1,2巻のあたりです
SAOを全部詳しく把握しているわけではないのでおかしな点が
あったら教えてくれると嬉しいです
また、SAOについて書かれている他のSSと似てしまうことがあ
るかもしれません
都合のいいように設定を変えているところもありますが温かい
目で見てください
更新は不定期かつ遅いです・・・スイマセン
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- 2 : 2014/02/20(木) 22:24:34 :
- この投稿は削除されました。
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- 3 : 2014/02/20(木) 22:41:47 :
振り下ろされた巨大な手が俺の脇を掠めた。
その圧倒的な迫力に俺は怯む。
掠めただけというのに俺のHPバーが二割ほど縮まる。
一方、さっきから隙を見ては攻撃を続けていたはずなのに敵の
HPバーはなぜか減っていない。
「クソッ・・・どうなってやがる・・・!」
敵の攻撃が再度来る前に間合いを取るが、あまりの敵の大きさのせいでこの間合いも一瞬で詰められてしまうのではないかと思う。
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- 4 : 2014/02/20(木) 23:19:04 :
<レベル56 巨人>と表示されている敵は少し笑っているようにも見えた。
大きさを抜いてほぼ人間の見た目と変わらない敵に俺は少し恐怖を覚える。
そして一向に敵のHPバーが減らないことが余計俺を焦らせる。
しかし、幸いなことに敵の動きは単調だった。
伸ばしてくる手をかわし一気に敵の足元に詰め寄る。
「・・・はぁぁっ!」
掛け声とともに剣を縦に振るう。水色のライトエフェクトをまとった刃が足首に傷をつける。
敵に反応があまりないことが気にかかるがそのまま起こしたモーションに従う。
振るった剣の勢いを利用し体を一回転させ今度は横に切り払う。そして十字となった傷跡の真ん中に剣を突き刺す。
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- 5 : 2014/02/20(木) 23:51:11 :
一箇所に連続で斬撃し、最後の突きで斬撃の傷を抉るソードスキル《クロス・ガボー》。
かなりの致命傷を負わせられる攻撃をしたはずだったのだが・・・・なぜか敵は顔色ひとつ変えず次の攻撃に移っていた。
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- 6 : 2014/02/20(木) 23:52:21 :
今日はここまで。
見てくださった人に感謝。
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- 7 : 2014/02/21(金) 00:36:28 :
- 期待
SAOってS(ソード)A(アート)O(オンライン)ですよね?
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- 8 : 2014/02/21(金) 19:56:04 :
↑そうですよー
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- 9 : 2014/02/21(金) 20:19:53 :
一瞬、反応が遅れた。
振り下ろされた左手を回避したが、もう一方から迫り来る右手に気付かなかった。
「クッ・・!」
咄嗟に剣でガードするも振り払われた敵の右手の勢いは止まらない。
圧倒的な力に負け俺は吹っ飛ばされた。そのまま迷宮の壁に激突する。
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- 10 : 2014/02/21(金) 21:04:04 :
「グハッ・・・」
あまりにも強い衝撃が背中に走り、一瞬息が詰まる。
痛みこそ感じられないこの世界だが今の攻撃によるダメージの深刻さをHPバーが語っていた。先程まで緑色だったはずのHPバーが、その幅を大きく縮め赤色に変わっていた。
俺は悟った。・・・この敵には勝てない。
腰の小物入れから青い結晶を取り出す。
「転移!アルゲード!」
俺の体が青い光に包まれる。光の隙間から敵を見ると薄気味悪い笑顔をこちらに向けている。倒したいという気持ちを抑えながら一際眩しい光に俺は包まれた。
・・・そうだ。これはゲームであってゲームでない。【命】を賭けた「デスゲーム」。
俺はなんとしてもこのゲームをクリアしなければいけない。
真相を知るために。
そして、現実の世界に戻るために。
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- 11 : 2014/02/22(土) 16:58:50 :
アルゲード中央の《転移門》に降り立った。
今更ながら俺は、転移結晶を使ったことを後悔していた。結晶類は非常に高価な代物なのでそう簡単に使っていいものではない。本来なら敵から離脱、後は迷宮区の入口まで戻ればよかったのだが…。
……それほどまでに俺はあの時、追い詰められていた。【死】というたった一文字の言葉に…。
ふと、周りを見ると街に明かりが灯り出していた。時刻表示に目をやると午後の六時を回ったところだ。
……あのまま迷宮にいたら日が暮れていた、と自分に言い聞かせ結晶の事は諦めた。
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- 12 : 2014/02/22(土) 17:44:17 :
時間に目もくれずただひたすら戦闘を続けていた事に我ながら呆れてしまう…。
入り組んだ裏通りを進み自分のホームに戻った。空腹感があるが疲れきった俺はそのままベットに倒れ込んだ。今日一日を乗り切ったという気持ちの反面、また明日も【命】を賭けた戦いをしなければならないと思うと気持ちが明るくなることはない…。
安全を最優先にするならずっとここから動かないという手もある。
それでも危険を顧みず、日々単独で最前線に潜り続ける俺は周りから見ればバカでしかない…。
しかし俺はこのゲームをクリアし、終わらせなければならない責任がある。
このSAOという世界を考え出したのは俺なのだから………。
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- 13 : 2014/02/22(土) 18:20:22 :
………SAOが始まる前、俺はごくフツー中学二年生だった。
そして俺の家は《ゲーム一家》だった。
父がゲームデザイナーだったためか、物心着いたときにはもうゲームばっかりしてた。母もゲーム好きだったから中学生になって俺がコンピュータにどっぷりハマっても大して怒られることはなかった。
両親がゲーム好き。周りには常に新しいゲームや試作中のゲームがある。そんな環境で育ったからだろうか。俺にはある夢があった。
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- 14 : 2014/03/01(土) 17:56:15 :
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仮想世界を作ること。
ゲーマーの端くれでもあれば一度はこう考えるはず。ゲームの中に入り自分が主人公となってみたい、と。
俺がその夢を持ち、父に話したのはまだ小六の時だった。
父はその夢に賛成してくれた。きっと父もそんなゲームを作ることを追い求め、ゲームデザイナーになったのだろう。
早速父はそのゲームを会社に提案し、製作実現に向かって動いてくれてた。
俺と父の夢を母も応援してくれた。いつかは家族みんなで完成したゲームをやれると思っていた。
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- 15 : 2014/03/01(土) 17:57:24 :
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↑名前&トリップ付け忘れました・・・
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- 16 : 2014/03/01(土) 18:07:41 :
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しかし俺が中学生になって約半年が経ったある日、母が死んだ…。
あまりにも急な出来事だった。
父が持って帰ってきたのは試作品の<ナーヴギア>だった。
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- 17 : 2014/03/01(土) 19:54:45 :
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下校していつも通りリビングのドアを開けると早く帰って来ていた父と頭に<ナーヴギア>を付けた母がいた。
俺は母が付けているそれが何かと聞こうと思い口を開こうとした瞬間……母がその場に倒れた。
試作品とはいえ安全面にはかなり配慮がされていたはずの<ナーヴギア>だったが…誤作動を起こしたそれは無情にも母の命を奪っていた。
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- 18 : 2014/03/01(土) 20:37:59 :
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…その後の事はよく覚えていない。救急車が家に着いたときにはもう、母は息をしていなかった。
病室で安らかに眠る母の隣で俺は一晩中泣いていた。気づけば朝日がカーテンの隙間からさしこみ、俺の頬を伝う涙をいっそう輝かせていた。
病室の片隅に父が座っていた。あの後警察に連行されたはずだったが釈放されたようだ。
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- 19 : 2014/03/02(日) 16:30:43 :
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父は無言でベットに眠る母を見つめていた。
狭い病室に沈黙が続く…。
沈黙を破ろうと思い、何かを言おうとしたが言葉が出てこなかった。…いや、正確に言えば俺の母を殺した男となど会話なんてしたくなかった。
当たり前だと思っていた幸せが壊されたその日以来、父と話すことはほとんどなくなった。
父もまた、話しかけてくることはほぼなかった。
無論、あの時夢みてたゲームの話などもう俺は忘れかけていた…。
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- 20 : 2014/03/04(火) 17:50:06 :
あの日以来、俺は引きこもりがちになっていた。父も仕事をしばらくの間休み、部屋から出てこないことも多々あった。
久しぶりにまともな会話を父としたのは俺が中学二年になってすぐのことだった。
この日、珍しく朝食の時間が重なり、俺は父の座る斜め向かいの席に座った。交わす言葉もなく黙々と食べていたが父が突然切り出した。
「本当にすまなかった……」
忘れていた…いや、思い出さないようにしてきた記憶が一気によみがえってくる。何の事か大体想像はつくが…なぜ今更その話を…。
結局あの事件は不慮の事故扱いになったと聞いた。
何をしようがもう、母は帰ってこない…。だからもうその事は割り切ったはずだった。
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- 21 : 2014/03/04(火) 18:13:37 :
「謝るんじゃねぇよ……!」
つい、言葉に力が込もってしまった。
いかし父は動じずそのまま続ける。
「もし…お前がまだあの夢を実現したいというなら…」
「父さんと母さんの夢を叶えてくれるというなら…」
そう言うと同時に隣の椅子に置いてあった紙袋から何かを取り出した。
「これを……」
それは俺の家族を崩壊させた元凶そのもの、<ナーヴギア>だった…。デザインなどが多少違うが一目見ればすぐに嫌でも思い出してしまう…。
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- 22 : 2014/03/04(火) 18:38:12 :
- あー、なるほどね。
SAOの中の敵が巨人なわけね
喋ってるのは…キリト?エレン?
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- 23 : 2014/03/05(水) 16:46:28 :
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↑もうすぐ分かりますよー
書くの遅くてスイマセン・・・
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- 24 : 2014/03/10(月) 17:18:58 :
「なんで……これが…」
てっきり、このゲーム実現はあの事故をきっかけになくなったと思っていた。
本来だったら怒りや憎しみの感情が込み上げてくるはずだったが驚きがそれを上回った。
無言でそれを見つめていたが、すぐに父の言葉は続く。
「実はもうほぼゲームは完成している……」
「ただ、正式サービスを開始する前にお前にやってほしいんだ…」
「もちろん…どうしても嫌と言うならやらないくてもいい…」
「そしてこのゲームを…会社から正式サービスするかどうかは…お前に決定権がある…」
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- 25 : 2014/03/10(月) 17:33:21 :
「………………え……それってどういう…」
言い終わらないうちに父は紙袋に〈ナーヴギア〉を仕舞い、それを俺の目の前に置くと自分の部屋に戻っていった。
はっきり言って全く状況が理解できなかった…。
ゲームの開発はもう中止になったと思っていた…がもう完成間近。しかも正式サービス開始前までもう来ているなんて…。
しかも正式サービスするかどうかを俺が決める……?どういうことなのか想像がつかない…。
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- 26 : 2014/03/10(月) 18:01:49 :
翌日、散々悩んだ挙句に俺は紙袋に手を伸ばした。取扱説明書など普段は読まないが、今までとは根本的にちがうゲームなのでさすがに読まないわけにもいかず…。
不格好なヘルメットを手に取り、ふと思う。
結局ネットやゲームの世界から自分は抜け出せないのだ、と。
母を殺したのは、今、俺が手に持っているこの〈ナーヴギア〉だ。こんなもの二度と見たくもない、そう思っていた。
けれどゲームへの情熱、探究心…そういったものが俺を駆り立てた。
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- 27 : 2014/03/10(月) 18:24:53 :
しかもまだ正式サービス開始してないゲームを独り占めできるという喜びが、よりいっそう俺を駆り立てた。
〈ナーヴギア〉を被りベットに寝転がり、後は掛け声一つであの時夢見た事が実現する。高まる鼓動を抑え目を閉じる。
「母さん……ついに家族の夢が叶うよ…………………行ってきます…」
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