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アニ「アンタとの訓練」
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- 1 : 2014/01/01(水) 17:59:38 :
- 原作のキャラを崩さない程度の軽度のエレアニになります。
初のSS投稿につき読みにくさ、誤字脱字、
他至らぬところあるかと思います。
それでもいいよという優しいお方、見てくださると嬉しいです!
それでは、お目汚しなSSになるかと思いますが、
どうかよろしくお願い致します!
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- 2 : 2014/01/01(水) 18:01:46 :
――― 何時からだろうか。
ただ単に面倒だと思っていたこの訓練の時間が、
私にとって心地よい時間に感じるようになったのは?
いや、その問いに対する答えは、はっきり言ってしまえば分かっている。
今日も今日とて私の傍らで無様な姿でひっくり返っている、この男と関わるようになってからだ。
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- 3 : 2014/01/01(水) 18:14:32 :
- アニ「・・・ふぅ、もう終わりかい?」
エレン「ぐ・・・くそぉ・・・」
悔しそうな声を漏らしながらムクリと起きるエレン。
見慣れた光景だ。
アニ「ホント。アンタは、見た目よりずっとタフなんだね・・・」
アニ「・・・どっかのデカブツ(達)は見た目の割に繊細なのに」チラ
皮肉めいた言葉を口にして、同郷の馴染みを横目で捉える。
相も変わらずデカイのが2人で、むさ苦しく取っ組み合っているのが見えた。
――― それと同時に、ほんの少しだけ羨ましいなどと感じてしまう自分もいる。
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- 4 : 2014/01/01(水) 18:26:19 :
- エレン「ははっ、それだけが取り柄だからな」ニッ
起き上がったエレンは、相変わらずの眩しい笑顔で私を見つめ返す。
無表情で相手を投げ飛ばす私とは対照的だ。
アニ「あんたの場合、スピードや力はともかくとしても」
アニ「動きがなっちゃいない、分かりやすい上に隙もデカイ」
エレン「うーん、俺もアニの隙をついたつもりだったんだけどなぁ・・・」
不思議そうに首を傾げてみせるエレン。
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- 5 : 2014/01/01(水) 18:31:43 :
- アニ「まったく、仕方ないね」ハァ
ヤレヤレという表情とは裏腹に、
コイツが私の動きをしっかり学ぼうとしている姿勢に嬉しく思う自分がいた。
――― あの時のように。
だから、ついつい饒舌になってしまう。
アニ「私の場合、隙が出来てるんじゃなくて作っているんだ」
アニ「対人格闘に慣れていない輩はその隙にさえ気づかないもんだけど」
アニ「私と組み続けたアンタや、慣れた輩はまずそこを突いてくる訳さ」
エレン「じゃあ俺は見事にお前の術中にハマった・・・ってわけか?」
アニ「そういうこと」
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- 6 : 2014/01/01(水) 18:36:38 :
- アニ「私の足技や寝技を駆使するにしても、まずは間合いを詰めなきゃ意味が無い」
アニ「アンタが覚えるべきは、そういう頭の使い方のほうが優先だよ」
エレン「なるほど・・・」
この男は、いつでも真っ直ぐで単純だ。
動きも。
眼差しも。
その心さえも。
――― だから私も。
少しだけエレンの真っ直ぐな心に、絆されてしまったのかもしれない。
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- 7 : 2014/01/01(水) 18:43:33 :
- 私はこの世界で一番忌み嫌われている化け物の仲間だ。
目的の為と言い聞かせ、多くの人を殺した。
この壁で覆われた世界の秘密を知るために、訓練兵として身を置いた。
訓練兵になると同時に、ライナーとベルトルトとは距離を取るようにした。
――― そうして、気がつけば1人でいることに慣れてしまった。
いや、慣れたと思い込むことにした。
私は感情を押し殺すのが得意になっていった。
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- 8 : 2014/01/01(水) 18:51:57 :
- 誰かが言った。
氷のように冷たい目をした奴だと。
何を考えているかわからない鉄仮面のような女だと。
そのくせ成績ばかり良くて気に食わないと。
私は気づかない振りをした。
何度も、何度も、何度も。
自分の心に嘘をついて。
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- 9 : 2014/01/01(水) 18:55:47 :
- ――― でも、こいつは違った。
周りの奴らが敬遠していた私の事も、良くも悪くも特別扱いせず。
ただ同じ仲間として見てくれた。
けれどそれが、私にとって何よりも居心地が良かったんだ。
こいつの前では、私も「普通の人間」でいられる。
――― それが、嬉しかった。
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- 10 : 2014/01/01(水) 19:01:04 :
- ――― だからきっと、こいつの前にいる私が、
――― 密かに抱いているこの感情も、とても普通なこと。
アニ「ほら、立ちな」スッ
――― 手を差し伸べる。
エレン「ああ、ありがとよ」グッ
――― 彼が握り返す。
ほんの数秒の、なんて事のない訓練中のやりとり。
けれどその一瞬が、
――― 何よりも私を一人の少女に変える。
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- 11 : 2014/01/01(水) 19:10:57 :
- 伝わってくる彼の温もりに僅かに高揚したり。
手に握った汗を勘ぐられていないか密かに焦ったり。
できることなら、このまま握り続けていたいと願ったり。
――― 柄にも無いことばかりが頭の中を駆け巡る。
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- 12 : 2014/01/01(水) 19:13:05 :
- ふぉぉぉぉ!
超期待!
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- 13 : 2014/01/01(水) 19:17:03 :
―――
アニ「・・・じゃあ、次はアンタがナイフを取り上げる側だね」ザッ
エレン「あぁ、頼む!」
いつもの調子で木剣を受け取り、私は持ち場についた。
寂しい時も、辛い時も、
不意に笑みがこぼれそうな時であっても、
無表情を決め込むのは、私の十八番だからね。
・・・あぁ、あのデカイのが背のことを言ってきた時以外はね。
――― 思い出したら腹が立ってきたから、
エレン「よしっ!来い、アニっ!!」
――― 今日も全力で、
アニ「ふふっ・・・行くよ!」ニッ
アンタとの訓練に付き合ってやるよ。
スパーン!
~第1部:おわり~
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- 14 : 2014/01/01(水) 19:21:43 :
- >>12さん
ありがとうございます!
ご期待に添えるよう頑張ります!
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- 15 : 2014/01/01(水) 19:23:48 :
- というわけで第1部、短めですがこれで終わりです、!
読んでくださった方々、ありがとうございました!
また手が空き次第、続きを書いていこうと思います、!
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- 16 : 2014/01/01(水) 19:47:33 :
- すごくよかった
続きも超期待です
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- 17 : 2014/01/02(木) 18:17:02 :
- おもしれぇ!
続き期待!
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- 18 : 2014/01/02(木) 19:11:49 :
- >>17さん
ありがとうございます!
続きも書いてる途中なのでしっかり完結させたいと思います^^
(まさかかの有名なエレアニ大好きさんからコメント来るとは、、、ガクガク!!)w
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- 19 : 2014/01/02(木) 19:22:22 :
- http://www.ssnote.net/archives/6605
↑続編になります
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- 20 : 2014/02/04(火) 23:08:11 :
- よかったです
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- 21 : 2014/02/07(金) 23:38:40 :
- >>20 エニさん
コメントありがとうございます♪
お返事遅くなってしまって申し訳ないです(汗)
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