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キリト「もう絶対離さない」第二幕『黒い影』

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  1. 1 : : 2018/01/28(日) 11:04:59
    4月あたりを予定。
    この作品の続きなので、読んでない方は是非(*‘ω‘ *)→http://www.ssnote.net/archives/44972

    名前はまだ決まっていません。なので(仮)にしておきます

    追記
    3/5
    キリト「もう絶対離さない」第二幕『黒い影』 題名が決定しました。安直すぎる・・・

    3/14
    この作品は3/25に投稿します(・ω・)(急な用事がはいり投稿できませんでした)
    よろしくです。楽しみに待っていてください!!
  2. 2 : : 2018/04/04(水) 17:48:09
    菊岡からのスカウトにより俺たちはラースに新しく作られたゲーム開発部という部署に置かれた。今までラースは国の秘密機関として動いていたため、この部署には俺と木綿季と開発者が3、4人ってところだ。

    今俺たちが作っているのはAIとplayerが一緒に作る世界。「Ideal world online」。通称『IWO』だ。みんなは『幻想世界』と言っている。そのまんまだ。このゲームは今までと違いすべてのNPCが『AI』という最大の特徴を持っている。UW(アンダーワールド)の住人を連れてきて(もちろん許可を得て)playerと接してもらうことで可能となる世界だ。もちろんUWの住人を対価無しで連れてくるわけではない。

    1、夜や帰りたくなったらUWに帰ることができる。

    2、商売などで稼いだお金は一部持って帰ることが可能。(IWOでゲットしたアイテムなどは申請すれば持って帰ることが可能)

    3、playerにkillされそうになった場合、ノーダメージ(攻撃を受けない)となる。

    4、UWで商人をしている場合、バイト(非正規雇用)を雇う必要がある。

    ほかにもいろいろあるが、主にこんなところだ

    キリト「とりあえずマップはこんな感じかな?」

    ロニエ「わぁ。結構広いですね」

    キリト「そりゃこの世界に何万と人が来るんだ。これくらいにしておかないと」

    ユウキ「おまたせ~UWからいろんな人から許可もらって来たよ」

    キリト「ありがと。え~っと?あ~やっぱり貴族様が多いか」

    ユウキ「うん。でもよかったの?ダークテリトリーの人たちも呼んで」

    キリト「ああ、調べてみたらあっちに話が通る人がいてな。勘違いしてたよ」

    キリト「人界側は話をできなかったんじゃない。してこなかったんだな」

    ベルク―リ「ん?そういえば俺も一度だけ暗黒騎士団の団長様と話したことがあったな」

    キリト「ああ、なんかそんなこと言ってたよ。『あのベルク―リって男はいないのか?』って」

    ユ―ジオ「結構気に入られていたみたいですね」

    キリト「なんかあの時悪いことしたな」

    ベルク―リ「確かに、あの時ダークテリトリーの奴らと和平を組んでいたらもちっとは未来が違ってたのかもな」

    キリト「うっ」

    ベルク―リ「でもそれは過ぎたことだ!五年前にな!今は気にすることはない!」

    ユウキ「そうだよ!今はどんな世界設定にするかだよ!和人」

    キリト「そうだな。一応UWにあった設定だけは組み込んどくか」

    キリト「魔法。剣。ソードスキル。拳闘士・・・うわっ結構あるな」

    ユウキ「ほかにも、お金の単位、クエスト設定、移動手段。あ、移動手段は竜を使うか」

    菊岡「やぁどうだい?進んでる?」

    キリト「菊岡さん・・・何度も言いますがお願いだから人材をこっちにもよこしてくださいよ」

    菊岡「?たくさんいるじゃないか」

    キリト「いやいや。ユ―ジオたちはこっちに手伝いに来てくれているんですよ!」

    菊岡「う~ん。考えてみるよ」

    キリト「またそれですか」ハァ

    菊岡「そうだ。ソードスキルのデータの使用許可は降りたからそのまま使って大丈夫だよ」

    キリト「SAOのデータをですか?」

    菊岡「うん」

    キリト「了解です」

    菊岡「それじゃ、よろしくね。僕と君の理想のために」

    キリト「理想・・・か」

    ――――
  3. 3 : : 2018/04/04(水) 17:48:57
    最初は設定等ですごく読みにくいかもしれませんがご了承ください(;^ω^)
  4. 4 : : 2018/04/10(火) 17:37:16
    期待です!!
  5. 5 : : 2018/04/11(水) 18:26:10
    期待です!
  6. 6 : : 2018/04/15(日) 19:43:44
    >>4 ありがとうございます!

    >>5 ありがとうございます!
  7. 7 : : 2018/06/22(金) 22:21:52
    やっと書く気力が出てきたので執筆中です(´・ω・`)
    待たせてしまってすみません来週までには投稿する予定です( ˘ω˘)
  8. 8 : : 2018/06/30(土) 09:35:31

    ユ―ジオ「まったくと言っていいほど、あの人の感情は読めないな~」

    ロニエ「ユ―ジオ先輩は人の心を読むの得意ですもんね」

    ユ―ジオ「ん?そんなことはないよ。ただ、相手のしぐさ、顔の表情とかを見て予測するだけ。ロニエにだってできるよ」

    ロニエ「へ~そうなんですね!今度ご教授お願いします!」

    ユ―ジオ「了解!」

    ユ―ジオ「そういえばキリト。あの人が言っていた理想・・・ってなに?」

    キリト「・・・」

    ユウキ「和人?」

    キリト「ん?ああ悪い。考え事してた。理想の内容だっけ?」

    キリト「う~ん。俺の考えてるのは理想っていうより、作ろうとしているものって感じだな」

    キリト「俺の作ろうとしているもの。それは、茅場昌彦が作ろうとした世界だ」

    ユウキ「え?どういうこと?」

    キリト「いや、あのデスゲームを作ろうってわけじゃないんだよ」

    キリト「ユ―ジオたちはSAO事件のことは知ってるよな」

    ユ―ジオ「うん。本は読んだよ」

    ロニエ「・・・」コクッ

    ベルクーリ「目は通したぜ」

    キリト「ゲーム終了後にユウキと俺は茅場にあったんだ。そこで言われた言葉『どこか別の世界には、本当にあの城が存在するのだと』この言葉がずっと気になっていたんだ。そして分かった。彼は真の異世界を見たかったんじゃないかって」

    キリト「そう考えると彼は俺に『The,seed』を渡したことやすべてのことに合点がいくんだ」

    ユウキ「つまり和人は異世界。そこの人たちが感情を持って自由に暮らしてる世界を見たいんだね」

    キリト「あぁ。茅場のやったことは犯罪だ。でも、夢はすごくきれいだと心の底から思ったんだ」

    ロニエ「・・・じゃあ菊岡さんの考えてることって?」

    キリト「いや、それは俺も知らん!!」

    ユウキ「え?」

    ユ―ジオ「知らないの?」

    キリト「俺も聞いてないんだよ。自分で考えてもみたんだけど菊岡さんは表の顔と裏の顔と真の裏の顔の三つ持ってる気がして全部嘘に聞こえてしまう」

    皆「「「・・・」」」

    アナウンス『退社時刻となりました。なるべく定時の退社を心がけましょう。お疲れさまでした』

    ベルク―リ「お、退社時刻か。キリトなんか飲んでくか?」

    ベルク―リ「居酒屋でも行こうぜ」

    キリト「す、すまん。木綿季と俺は今日用事があるんだ」

    ユウキ「ごめんね」

    ベルク―リ「ちぇ。しょうがねぇ」

    ベルク―リ「二人はどうする?飲みに行くか?」

    ユ―ジオ「じゃあお供します」

    ロニエ「あ!私も!」

    ベルク―リ「よっしゃ。じゃあ行くか!キリト、ユウキ、おつかれさん!」

    キリト「バッテリーは使い切るなよ!動けなくなるぞ!」

    ベルク―リ「はいよ~」

    ―――

    キリト「じゃあ、行くか」

    ユウキ「うん!」
  9. 9 : : 2018/06/30(土) 09:36:04
    誤字脱字などがありましたら連絡いただけるとありがたいです!
  10. 10 : : 2019/01/29(火) 13:26:18
    とても面白いです!!
  11. 11 : : 2019/02/12(火) 18:19:20
    続き期待です!!
  12. 12 : : 2019/03/20(水) 15:11:38
    ベルク―リ「あ~うまい!!現実世界のビールは最高だな!」

    ユ―ジオ「歩んできた歴史が全然違いますもんね」

    ロニエ「でもやっぱり不思議ですね。私たち『えーあい』が入っている『ろぼっと』っていう存在なのに・・・物を食べたり飲んだりできる」

    ユ―ジオ「菊岡さんが『君たちには味を感じることができる。物も自由に動かせる。それなのに食べ物が電気だけだったら詰まんないし、実際僕がそうなったら嫌だ!』とか言ってたな」

    ベルク―リ「つまり俺たちに合わせて作ってくれてるってことだろ?ありがてぇ話だよな」

    ユ―ジオ「ですね~」

    ユ―ジオ「あ、店員さん。おかわりお願いします」

    店員「は~い」

    ロニエ「それにしても毎月月末になるときr・・・和人さんたちはどこかに行きますよね?どこに行ってるんでしょうか」

    ベルク―リ「どうせいちゃついてるんだろ」

    ユ―ジオ「もしかしたら普通に遊んでるのかも」

    ベルク―リ「あ~ありそうだな」

    ロニエ「あ!そうだ。話は変わるんですけど最近妙な噂を聞くようになったんです」

    ベルク―リ「噂?」

    ロニエ「はい。何でもALOの中のアインクラッド城22層で金髪の女の子が一人森の中でさまよってるそうなんです」

    ユ―ジオ「金髪?」

    ロニエ「えぇ。だけどプレイヤーの人たちが何人かその噂を聞いて探しに行ったんです。だけどそこには誰もいなかったって」

    ベルク―リ「その金髪の子もプレイヤーじゃないのか?」

    ロニエ「いえマップにプレイヤーアイコンが表示されていなかったのでそれはないそうです」

    ロニエ「そしてその女の子の周りだけ黒く靄がかかっていたそうです」

    ベルク―リ「まるでデュソルバードやユ―ジオ達が現れたときのようだな」

    ロニエ「はい。そこが気になるんです」

    ベルク―リ「でもあれは五年前のことだろ?今になってそんなことは・・・」

    ベルク―リ「ないとは限らないな」

    ロニエ「詳しくわかったらまた報告します」

    ベルク―リ「おぅ!こっちの方でも色々調べてみるわ」

    ユ―ジオ「うん。僕も調べてみるね気になるし」

    ロニエ「お願いします」

    ――――

    ユウキ「お父さん。お母さん。姉ちゃん・・・来たよ」

    キリト「・・・・」

    ユウキ「さっ!行こうか!」

    キリト「え?もういいのか?」

    ユウキ「うん。大丈夫!」

    ユウキ「あのね和人。僕ここに来る期間少しずつ伸ばしていこうと思う」

    キリト「え?」

    ユウキ「前にね。お母さんが言ってたんだ。人は死んだらお墓にいるわけじゃない。しっかりと天界で暮らしてるんだよって」

    ユウキ「最近夢の中でみんなが出てくるんだ。お父さんお母さん姉ちゃんや先にいっちゃったみんながね。『私たちはしっかりとあなたの胸の中で生きているからねもう大丈夫だよ!ありがとう』って言ってくるの」

    キリト「・・・」

    ユウキ「だから僕はね和人。家族を忘れるわけじゃないんだよ?しっかりとここで生きている。僕がみんなを忘れない限り生き続けるんだよ」

    ユウキ「だからさ・・・キリト」

    ユウキ「少しずつ期間を伸ばしていこうと思うんだ」

    キリト「木綿季はそれでいいんだな」

    ユウキ「うん・・・ちょっと悲しいけどね。その時は三人も連れてこようよ」

    キリト「そうだな・・・」

    ユウキ「じゃあ行こうか」

    ユウキ「ねぇ和人。僕ちょっと飲みたくなっちゃったな~」

    キリト「ん?そうだな。行くか!」

    ――――
  13. 13 : : 2019/03/20(水) 15:20:47
    お待たせしました!キリトとユウキの会話がどう表現しようか迷って試行錯誤をずっとしていました。

    誤字脱字などあったら報告お願いします

    >>10 ありがとうございます(゚∀゚)面白いって言葉だけで結構うれしいのはなぜだろうか・・・

    >>11 続きお待たせしてしまいすみません。これからも応援してもらえるとありがたいです。
  14. 14 : : 2019/04/09(火) 20:12:35
    更新お疲れ様です!
    これからも頑張ってください!
  15. 15 : : 2019/08/09(金) 10:53:58
    期待です。とても楽しみです頑張って下さい(・∀・)
  16. 16 : : 2019/11/10(日) 16:15:44
    -pipipi-
    ユウキ「う~頭痛い・・・」

    キリト「お、起きたな木綿季」

    ユウキ「おはよう和人」

    キリト「おはよう。もう飯できるぞ」

    ユウキ「は~い」ファー

    キリト「あっそうそう。今日ロニエから連絡があってな、至急ALOにきてほしいんだって」

    ユウキ「なにかあったのかな?」

    キリト「さぁな・・・とりあえず朝飯くってALO行こうぜ」

    ユウキ「うん」

    ――ALO――

    キリト「さて、ロニエは・・・」

    ユウキ「アインクラッドの方にいるみたいだね」

    キリト「ログハウスか」

    ――――

    キリト「ロニエ~いるか?」

    ロニエ「あっキリト先輩おはようございます!」

    キリト「おはよう」

    ユウキ「おはよう」

    キリト「なにかあったのか?」

    ロニエ「はい。とりあえずお茶用意するので座っててください」

    ユウキ「ありがと~」

    キリト「いつも材料の調達とかありがとうな」

    ロニエ「いえ、好きでやってるので全然大丈夫です」

    ロニエ「どうぞ」

    キリト・ユウキ「ありがと」

    ロニエ「キリト先輩、本題に入ってもいいですか」

    キリト「どうぞ」

    ロニエ「はい。実はですね・・・・」

    ――前回の話を参照してください――

    キリト「なるほどな。金髪の女の子か」

    ロニエ「まだ噂の段階なので本当かどうかはまだ確信は持てないんですけど」

    キリト「その女の子の容姿はどんな感じだったか聞いたか?身長とか」

    ロニエ「はい。どうやら私と同じくらいかそれ以上と」

    キリト「髪の毛の結び方は?」

    ロニエ「完全に下ろしていて、長さは背中の肩甲骨あたりまであったそうです」

    ユウキ「結構はっきりと見えてるね」

    キリト「うん」

    ユウキ「それにその特徴・・・もしかしてアリス?」

    キリト「俺もそれは考えてた。だけどもう5年前だぜ?」

    ユウキ「う~ん」

    ロニエ「心当たりがあるんですか?」

    キリト「予測だけどな、ルーリッド村で一緒に暮らした女の子だったんだ」

    ロニエ「なるほど」

    ユ―ジオ「アリスだったとしたらすぐに助けないとね」

    キリト「あぁ。でも・・・ってユ―ジオ!?」

    ユ―ジオ「おはようキリト、ユウキ、それにロニエ」

    ユウキ「いつものことだけど急に現れるよね」

    キリト「それやめてくれ・・・心臓に悪い」

    ロニエ「ユ―ジオ先輩おはようございます」

    ユ―ジオ「今話してるのは昨日ロニエが話してたこと?」

    ロニエ「はい。とりあえずキリト先輩の耳にも入れとこうと思いまして」

    ユ―ジオ「正直僕もアリスかなって思っているんだよね」

    キリト「まぁ考えても仕方がないか、とりあえず探しに行こうぜ」

    ユウキ「そうだね。幸い明日は日曜日だし、あした丸々使って探せば見つかるかも」

    キリト「じゃあ明日のこの時間にまた集合!」

    ユ―ジオ「あれ?今日じゃないんだ」

    キリト「今日はUWでちょっとやることがあってな」

    ユ―ジオ「手伝おうか?」

    キリト「おぅよろしく頼む」

    ――――

    ユ―ジオ「で、今日は何するの?」

    キリト「今日は普通に調査だ。ルーリッド村のように占領されるようなことがないようにな」

    ユ―ジオ「え?そうだったっけ?」

    キリト「あれ?覚えてないのか?」

    ユ―ジオ「うん。そこら辺の記憶があいまいで」

    キリト「いや、別に無理して思い出さなくてもいい」

    ユ―ジオ「・・・うん。そっかルーリッド村占領されたんだ」

    キリト「さて、各村々を周って調査だ」

    ユ―ジオ「お、おー」
  17. 17 : : 2019/11/10(日) 16:51:24
    >>14 リュウキさんありがとうございます。また更新していきますのでよろしくお願いします!

    >>15 期待コメありがとうございます。頑張ります!!
  18. 18 : : 2020/01/26(日) 18:49:06
    村長「あっキリトさん」

    キリト「おっす。カルラ村の村長さん」

    村長「キリトさん。どうぞクラフとお呼びください」

    キリト「じゃあクラフさん」

    カルラ村はもともとルーリッド村があった場所から西に10キロ離れた森の中にある村である。果ての山脈からの侵略の危険性がなくなったと聞いた人たちは農民や貿易商人をはじめとした人たちが央都セントリアから離れ、自分たちの農村を築くようになった。カルラ村のそのうちの一つで、村長は東西南北のセントリアで貿易商をしていた。そしてこのような場所に村を作ったのは、すべての農村を一往復で回れることらしい。

    キリト「最近どうですか?何か困ったこととか」

    クラフ「いいえ。全然問題ありません」

    キリト「そっか。じゃあどこかで人殺しとかはあったりした?多分ないと思うけど」

    キリトがそういうには理由があった。最高司祭を討った後、最高司祭が操っていた倫理コードもまた同時に解除された。それによってルーリッド村は隣村からの合併という名の襲撃を受け、滅ぼされてしまった。キリトはこの状況を何とかしなければと考え、菊岡と話し合った結果『人を殺してはならない』という、コードだけは復活することになった。

    クラフ「えぇ。全く平和なものです。ただ一つ心配なのは」

    キリト「ん?なんでも言ってくれ」

    クラフ「私事で申し訳ないのですが・・昔、ルーリッド村という村がありまして、私は貿易商ですからその村に御邪魔させていただくことも多かったんですよ」

    クラフ「ですが、最近年のせいですかね。まだあの村がなくなって数年しか経っていないというのに、村長さんの名前と顔。確かその村長さんには娘さんがいらっしゃったと思うのですが、その娘さんの顔までもがすべて記憶の彼方に飛んで行ってしまったような感じで全く思い出せないのですよ」

    キリト「それはいつごろまで覚えていましたか?」

    クラフ「つい最近までは覚えていましたよ。それはもうはっきりと」

    キリト「じゃあこいつは覚えてたりします?こいつもルーリッド村出身で剣士までなったんですけど」

    クラフ「お?いやぁちょっと覚えてないですね」

    キリト「そうですか。わかりました。記憶戻るといいですね」

    クラフ「ありがとうございます」

    キリト「あっそうそうクラフさん。IWOのコンバート企画は参加されますか?」

    クラフ「あ~ユウキさんが持ってきてくれたあれですか。もちろん参加するつもりですよ」

    キリト「そっか。じゃあ今日はこれくらいで」

    クラフ「ありがとうございました」

    ――――

    ユ―ジオ「おれ何もできなかった」

    キリト「まぁ今日はついてきてもらうだけのつもりだったから」

    キリト「で?あのカルラ村の村長さん見覚えある?」

    ユ―ジオ「あるよ!毎月一回必ず来てくれてたもん。食料品とか売り買いしてくれてたし」

    キリト「だよなぁ」

    ユ―ジオ「なんで記憶なくなっちゃったんだろう?」

    キリト「う~んちょっと調べてみるか」

    ユ―ジオ「どうやって?」

    キリト「会社のUWの記録データからルーリッド村が襲撃された時の映像を見てみるんだ」

    ユ―ジオ「なんでルーリッド村?」

    キリト「なんか気になるんだよなぁ」

    キリト「なんかすべてのことがルーリッド村から始まっているような気がするんだ」

    ユ―ジオ「・・・・ごめん。僕その調べものパスしてもいいかな」

    キリト「あー・・・分かったそりゃそうだよな」

    ユ―ジオ「ありがとう」

    ――――

    ユウキ「おかえりなさ~い」

    キリト「ただいま」

    ユ―ジオ「ただいま」

    ユウキ「どうする?あと少しで終業時間だけど」

    キリト「ユ―ジオとロニエ、ベルク―リは帰宅。俺は少し残ってやることがある」

    ユウキ「じゃあ僕も手伝うね」

    キリト「サンキュー」
  19. 19 : : 2020/03/26(木) 18:33:43
    1年近く見ていませんでしたがかなり進んでいるようで読者としても嬉しいです!
    これからの展開にも期待ですね!
  20. 20 : : 2020/05/31(日) 07:40:05
    >19 リュウキさん!ありがとうございます。最近はなかなか忙しいため、以前のように毎週更新のような形は取れなくなってしまいましたが、この作品とロニエの話は不定期ですが更新しようと考えています。

    これからもよろしくお願いします!!
  21. 21 : : 2020/12/15(火) 13:25:42
    書き方を少し変えようと思います。

    もうしばらくしたら投稿しようと思います。
  22. 22 : : 2020/12/15(火) 13:56:12
    「何について調べるの?」

    ユウキは少し考え事をしている俺の顔をのぞいてきた。黒い影の正体。ルーリッド村が突然UW全体の人たちの記憶から消えてしまったこと。この二つにはやはり大きな因果関係があると俺は踏んでいる。どちらが起因しているのかは分からないが、調べてみる価値があると思ったのだ。ユウキは俺からの返答がないことに少し心配そうな顔をし始めた。俺は慌ててユウキに今考えていたことを話す。

    「実はルーリッド村の人たちの記憶がUWの住人から消えてしまっていたんだ。最初に話を聞いたのはカルラ村のクラフ村長。次にトストル村のエルラ村長。他の人たちにも聞いてみたんだが、全員覚えていなかったんだ」

    「え?じゃあ」

    ユウキは視線をユージオに向ける。ユウキはALOで自分がみんなの記憶に残るように努力していた時期がある。その影響だろう。その目は心配と言うよりも悲しそうな目をしていた。その視線に気がついたユージオが慌てて話し始める。

    「別に俺は気にしてないよ。少し悲しいけど、これから原因を突き止めるんだし、みんなの記憶も元に戻るかもしれないしね」

    「そっか・・・」

    ユウキは視線を目の前のモニターに移す。過去のデータを探すためだろう。俺も隣に立ってキーボードに手をおいた。

    「早く原因を突き止めてルーリッド村の記憶を戻してあげないとな」

    「うん!」

    この問題は別にルーリッド村だけの問題ではないかもしれない。もしかしたらIWOにもその影響が出てくる可能性があるのだ。そうなるとIWOの実装も揺らいでくる。今現在このラースで行われている中であまり重要視されていない研究の一つであることから少しの揺らぎが崩壊につながりかねないのだ。菊岡は擁護してくれるだろう。ただそれではダメなのだ。そんな考えが頭を過ぎる中、隣で端末を操作していたユウキが「見つけた!」と声をあげた。俺はユージオと顔を見合せ、一つ頷く。

    「今から第一スクリーンに移すよ」

    俺たちは目の前にあるスクリーンの中の一番中心にある第一スクリーンをみた。画面にはルーリッド村の人々が逃げ惑う姿が映し出される。おそらく俺とユウキ達が現実世界に戻った時の映像だ。俺は唾を飲み込み、一呼吸してから「再生してくれ」とユウキに指示を出した。ピッという音とともに聞こえてきたのは悲鳴。空気を裂くような剣の音。吹き出す血の音。子供の叫び声。何を燃料にしているのか分からない火の音。音声だけでも混沌としていて、映像を見ることがとても辛い。止められるのなら今すぐにでも止めてしまいたい。でも目を背けることは許されない。これは禁忌目録を解除した俺の責任だ。分かっていても手が震える。呼吸が浅くなる。いったん呼吸を整えたい。再生を止めたい。やめてくれ!と声を出そうとした瞬間。

    ユウキとユージオが俺の手を取ってきた。それだけで俺の呼吸は整い、体の緊張が緩んだ。相当強張っていたのだろうか少し筋肉がつりそうだ。俺はふとユウキを見る。ユウキは俺以上に顔色が悪かった。ユウキは俺の視線に気がつくと微笑んで返してくれた。同時に情けないと思った。男である俺が守ってやらないといけないのに、と。しかし悔やんでいる時間はない。俺は視線をスクリーンに向ける。

    「あれ?アリス?」

    ユージオはそう言いながらスクリーンを指差す。俺は指差す先を見てみるがアリスを見つけることができなかった。ユウキもどうやらはてなマークが浮かんでいるらしい。

    「どこにいるんだ?」

    「え?見えない?」

    「俺にはよく見えないかな・・・」

    「ぼ・・私も見えないかなー」

    ユウキはたまに気がついたときに一人称が私になる。そういう時は大体考え事をしている時だと本人が言っていた。

    「じゃあユウキ。ここをズームしてみて」

    ユウキは言われた通り画面左下をズームする。すると金色の髪の毛が見えてきた。もっとズームするとアリスと判別できた。

    「おまっよく見えたな!」

    「全然気がつかなかった」

    ユージオは「まぁアリスの居場所は誰よりも早くわかるよ。騎士だし」と胸を張る。しかし、俺達には分からない感覚なので一歩距離を置きたくなった。俺は「そっか」と言いユウキに「アリスに焦点を当てて再生してみてくれ」と指示を出す。ユウキは一つ頷くとカメラ対象をルーリッド村からアリスに切り替え、再生してくれる。音声を聞いていると何か祈っている声が聞こえてきた。

    『ユージオ・・ユージオ・・・』

    「アリス!!」
  23. 23 : : 2020/12/15(火) 14:40:06
    書き方を変えてみました(2回目)
    言い回しミスってても許容してくださると嬉しいです。
    流石に生活が変わったので本当に不定期(半年一回ペース)になるかもしれません。リメイクの方にも取り掛かっています(近況報告)。
    あとwinからMacに変えたことによりメモ帳データがなくなったので新規で始めてました

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