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密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの咆哮』
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- 1 : 2015/08/16(日) 13:50:06 :
- 密めき隠れる恋の翼たち~『エルヴィン・スミス暗殺計画』
(http://www.ssnote.net/archives/2247)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスとの1週間』
(http://www.ssnote.net/archives/4960)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの苦悩』
(http://www.ssnote.net/archives/6022)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの審判』
(http://www.ssnote.net/archives/7972)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの否応』
(http://www.ssnote.net/archives/10210)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの溜飲』
(http://www.ssnote.net/archives/11948)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの流転』
(http://www.ssnote.net/archives/14678)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの渇望』
(http://www.ssnote.net/archives/16657)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの血涙』
(http://www.ssnote.net/archives/18334)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの証明』
(http://www.ssnote.net/archives/19889)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの慕情』
(http://www.ssnote.net/archives/21842)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの天命』
(http://www.ssnote.net/archives/23673)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの微睡』
(http://www.ssnote.net/archives/25857)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの再陣』
(http://www.ssnote.net/archives/27154)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの謀反』
(http://www.ssnote.net/archives/29066)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの杞憂』
(http://www.ssnote.net/archives/30692)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの勇敢』
(http://www.ssnote.net/archives/31646)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの挽回』
(http://www.ssnote.net/archives/32962)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの慈愛』
(http://www.ssnote.net/archives/34179)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの青天』
(http://www.ssnote.net/archives/35208)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの夢想』
(http://www.ssnote.net/archives/36277)
密めき隠れる恋の翼たち~『番外編・エルヴィン・スミスの愛念』
(http://www.ssnote.net/archives/37309)
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- 2 : 2015/08/16(日) 13:50:53 :
★巨人に右腕を喰われたエルヴィンと最愛のミケを失うが、エルヴィンに仕えることになった隠密のイブキとの新たなる関係の続編。
『進撃の巨人』の最新話に私の想像(妄想)を書き足したオリジナルストーリー(短編)です。
オリジナル・キャラクター
*イブキ
かつてイヴと名乗りエルヴィンの命を狙っていた隠密の調査兵 。
生前のミケ・ザカリアスと深く愛し合っていた。
ミカサ・アッカーマンの年の近い叔母。
※SSnoteのルールに則り感想等を書いていただくグループコミュニティを作りました。
お手数ですが、コメントがございましたら、こちらまで
お願いします⇒http://www.ssnote.net/groups/542/archives/2
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- 3 : 2015/08/16(日) 13:52:27 :
- 調査兵団団長のエルヴィン・スミスは旧王政の宮殿の一室を仮の執務室として構えていた。他の兵団の幹部との会合の後、作戦の手はずを整える舞台としての真新しい執務机は、ヒストリア・レイス女王の好意により据えられている。
同兵団分隊長、ハンジ・ゾエが逸る気持ちを抑えきれず、ドアを勢いよく開けても、伴われてきたエレン・イェーガーは浮かない、というよりもぼうっと遠くを眺める瞳は、彼が日常的に秘める野獣のような荒々しさを失っているかに見える。エルヴィンは左手の拳を強く握って執務机の上に置いていたが、それを軽く上げる。キース・シャーディスから聞いた内容を報告しようとするハンジを阻止した。エレンの辛い過去が再び巡り、『人類の鍵』の士気が下がるのでは、とエルヴィンは気にかけた。
「ハンジ…この執務室は今から閉鎖する」
「何? 突然?」
「最終報告は…もちろん、我々の本拠地であるトロスト区の本部で、ってことだ。私を含め、本部で待機する精鋭たちの前で報告してもらう」
いくぶん硬い声でも穏やかさがハンジに向けられた。その声にリヴァイの右口角が僅かだが、上向きに動いた。
「まぁ…このシャンデリアがぶら下がる部屋では…不似合いな話だろうな――」
同兵団、兵士長のリヴァイが見上げる豪華な執務室の天井は旧王族が贅を尽くし、金銀の星々が降り注ぐような装飾だった。それでも数はだいぶ減らされ、ヒストリアの命令でそれらを金に換金し、貧しい住民たちへ平等に分配していた。
数少ない荷物を持つエルヴィンを含め、皆は宮殿の回廊を歩いていた。リヴァイは元は暗殺者で、今では女王の護衛で調査兵に生まれ変わったイブキのことをエルヴィンに問う。
「おい…エルヴィン…イブキは知っているのか…?」
「何のことだ?」
「トロスト区に戻ることだが…?」
「あぁ…彼女は女王の護衛が優先だ…それが相応しい」
乾いた声音でただ正面を見据えるエルヴィンの横顔を眺めて、リヴァイは眉根を寄せる。
「突き放すのかよ、おまえは…!」
苦虫を噛むような精一杯の小声で言うも、エルヴィンは何も言わず、口を一文字に結んでいた。リヴァイはケニー・アッカーマンの『イブキを慰み者だけにはするな』という彼女に対する遺言を思い返していた。
「おい、ここであいつといい思いだけして…それで捨てるのかよ…?」
他の皆には聞かれぬよう、リヴァイはエルヴィンの傍らで苛立つ声を突きつけても、エルヴィンはただ真っ直ぐ、正面を向いている。凄みが増す横顔を眺めながら、リヴァイは軽くため息をつく。
その強い眼差しに彼なりのイブキに対する思惑をそれとなく理解していた。
「まぁ…ここに置いていくのもありか…」
「あぁ…」
それ以上、二人は何も話さず、宮殿の回廊を後にし、皆の愛馬が待つきゅう舎に向かっていた。
ちょうどそのとき、エルヴィンは失ったはずの右腕に違和感を感じる。周辺の温度とは違い、温かくて付きまとうような空気に触れても、痛みは感じない。左手を沿え、微かに憂いの色が目に宿った。その違和感を与えるであろう、正体に向かって、心の中で問う――。
(ミケか…? わかるだろう、彼女を…イブキを想う気持ちが強ければ、強いほど……)
かつて、イブキと愛し合っていて、今では彼女の心に存在するミケ・ザカリアスの正体を僅かに感じ、左手で右腕を軽く握ると、その違和感は穏やかに消えてゆく。ただでさえ『私』を優先し、さらにはイブキが傍らにいると、男として揺らぐのは目に見えている。これまで通り、冷酷な指揮官としての決意にそれを侵食させてはならぬ、と気持ちを引き締める。もちろん、イブキを手放せない存在に変わりはない。また安全な王都に置き去りにした方が彼女のため、と突如、決めても胸の奥が詰まる感覚に苛まれる。
――生きて帰って、命が尽きるまで傍にいられたら、という新たなる決意もエルヴィンの心のどこかで芽生えていた。それを思えば微かに頬を緩め、左手をだらりと腰の付近に下げていた。
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- 4 : 2015/08/16(日) 13:55:27 :
- (イブキ…君にも壁外の自由の風を感じてほしかったが……)
顔を上げると、きゅう舎の屋根越しに覗く暮れゆく空は、明日を迎え入れる準備をして、蒼空に滲む茜色がどこまでも広がっていた。この地で何度かイブキと同じ夕暮れを眺めていたことを思い返しても、振り切るようにエルヴィンは鞍上に跨る。左腕だけの動作も手馴れたもので、兵士としてのぎこちなさは感じられなかった。
イブキがヒストリアの部屋のドアを開け、護衛する女王と共に廊下に出て、何気なく窓の外を見やると、
ハンジをはじめとする調査兵団の兵士たちが各々の愛馬に跨り駆けていた。その中にエルヴィンも含まれ、イブキは顔を窓に近づけ彼の動きに視線を送っていた。
「あれ…? エルヴィンもいる…みんな、どうしんたんだろ?」
イブキが小首を傾げる姿をヒストリアは眺めていた。また女王の傍には姿勢を正したダリス・ザックレイ総統側近の兵士が近づいてきて、敬礼をし、手に抱えていた封筒をヒストリアに手渡した。
「ご苦労様です…これはザックレイ総統からですか?」
「いいえ、こちらはエルヴィン団長からの親書のため…私がお持ちしました」
丁寧で低く落ち着いた声音を聞いて、ヒストリアはエルヴィンから届けられた封筒を改めて見やって、慌ててその場で開封した。文書の文字を読み終えるころには目を大きく見開き、続いてイブキに視線を向け、ごくりと唾を呑み込んだ。
「イブキさん…聞いてなかったの…?」
「ヒストリア、何を?」
「エルヴィン団長がトロスト区の本部へ戻ることを」
「えっ…!? どうして、エルヴィン!?」
イブキが慌てて振り向いて、再び調査兵団が馬で駆けゆく姿を眺めるも、王都を離れる彼らの背中で自由の翼のマントが小さく揺れるだけだ。
ヒストリアが手にするのはエルヴィンからの文書で、旧王政の宮殿で世話になったことの礼状であり、突然決まったとはいえ、挨拶もせずトロスト区の調査兵団本部へ戻る旨の詫び状も兼ねていた。イブキにも告げず、エルヴィンはこの宮殿を後にしていた――。
「エルヴィン…」
思いも寄らないエルヴィンの行動にイブキは呆然と窓の外を眺めていた。もう調査兵団の姿は誰一人も目視できない。イブキは少し前にエルヴィンに口付けられた唇に触れ、また失うのか、と思えば震えそうになる。エルヴィンから『命が尽きるまで一緒に生きてくれ』と言われても、イブキは返事をしなかった。それでも、兵士としてのエルヴィンの身体を思えば、胸が締め付けられる。
暮れなずむ窓の向こうの無限に広がる大空をエルヴィンと共に何度か眺めていたことをイブキは思い返す。
(どうして…? エルヴィン…私を置いていくのは…女王の護衛を…全うするように…って意味なの…それなら)
「…どうか……生き抜いて、私を迎えにきて……」
イブキは心でエルヴィンに願うつもりも、寂しげな声音が唇からもれていた。心臓を捧げ、敬礼する右手の拳は微かに震える。自らを鼓舞するようでも、眼差しは切なくて、細めていく。
イブキの横顔を眺めやり、ヒストリアはエルヴィンに対する怒りが少しずつ嵩んできた。
(愛し合う二人は…一緒にいるべきだ。どんな困難でも…この二人が一緒にいれば、乗り越えられる!)
ヒストリアは亡き父が巨人に変貌を遂げ、最後は自分が仕留めたとはいえ、あの壁上の困難を二人が力を合わせ、乗り越えたことを思い返す。自分はもう大事な人には簡単に会えない、と想像をめぐらせば、幼い女王に不似合いなしわを眉根に寄せていた。
「――女王、私は…これで」
「ちょっと、待ってください!」
エルヴィンの使者としてやってきた兵士が敬礼をし、踵を返そうとするが、それをヒストリアが止めていた。
「私もエルヴィン団長に届けて欲しい『文書』があります! すぐに用意しますので、お待ちください」
「かしこまりました…」
兵士がお辞儀をした途端、ヒストリアは自室に戻る。イブキと兵士は少しだけ待たされるが、女王は慌てた様子で改めて回廊に現れた。
「この文書をなるべく早めにエルヴィン団長に届けてください! お願いします!!」
「た、賜りました…それでは、早馬で……」
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- 5 : 2015/08/16(日) 13:58:02 :
- ヒストリアに封筒を手渡された高年の兵士は、幼いはず顔つきのヒストリアの険しい眼差しに気圧された。
直立不動で心臓を捧げる敬礼をし、慌てながら再び踵を返した。その背中を見送り、続いてイブキには少しだけおどけて片目を閉じる。
「イブキさん…本日を持ちまして、女王の警護の任を解きます!」
「どういうこと!? ヒストリア…?」
言いながら、ヒストリアはイブキにも文書が入る封筒を手渡す。イブキはヒストリアの眼差しと手元の封筒を忙しく見比べた。
「今夜はこれまでの労いをかねて、お食事会にしましょう!」
イブキはヒストリアが言うことに、戸惑いを覚えてもすぐに意図を感じ、柔らかい笑みを注ぐ。
「わかりました、女王様! すぐに用意を」
互いに笑顔を交わし、かつては豪華で、今では質素な食堂に向かってヒストリアに仕える数少ない兵士たちを集めては女王主催のささやかな宴を開く運びとなった――。
翌早朝。トロスト区の調査兵団団長の執務室ではエルヴィンが中心となり、キース・シャーディス前団長から聞いたというエレンの父、故グリシャ・イェーガーの秘められた可能性が披露された。
リヴァイだけは皆から少し離れ、他の思惑があってか、壁際の椅子に深く腰掛け、ただ精鋭たちが話し合う姿を眺めていた。物知りだったイェーガー医師がレイス家で代々受け継がれた秘密を知っていた上で、狂気の沙汰に及んだことであろうと、ハンジは皆に淡々と説明する。
「――いずれにしても、すさまじい覚悟がなければ、出来ることじゃない…そんなお父さんが調査兵団に入りたい、と言った10歳の息子に見せたいと言った地下室…すべてがあると、言い残した地下室にはいったい何があると思う?」
ゆっくりとまくし立てるようにハンジはエルヴィンに疑問を投げかけた。イェーガー親子を通し、自分自身の亡き父が教鞭をとる背中を思い浮かべては、エルヴィンの口端は少しずつ引き締まっていく。
エルヴィンが何も答えないため、ハンジは引き続き想像を巡らせる。
「それって、言ってはいけなかったこと…?」
「イヤ…」
無言を貫いていたようだったが、ようやく口を開くエルヴィンにリヴァイは視線を向ける。それを感じなくても、相変わらずの冷徹で、低く通る団長の声が執務室に広がっていた。
「…つまり、初代、レイス王が我々から消し去った『世界の記憶』…だと思いたいが、ここで考えたことで、わかるわけがない…」
『世界の記憶』と口にして、エルヴィンは俯き、呼吸を整えた。幼い頃、亡き父に教えられた教室で、質問のため上げた右腕が今はなくても、当時からのその想いは存在する。一瞬だけ下げたエルヴィンの視線にリヴァイはやはり、立案した作戦とは異なる思惑が彼の胸の奥底に沈んでいると確信していた。
「本日ですべての準備は整った。ウォール・マリア奪還作戦は二日後に決行する。地下室には何があるのか? 知りたければ見に行けばいい…それが調査兵団だろ?」
確固たる自信に少しだけ好奇心が混ざった顔を向けられ、ハンジを含む精鋭たちも頷き、団長の意見に同意した。
精鋭たちは話し合いを終えて、執務室から辞去しようとしても、リヴァイだけが何かいいたげにエルヴィンに視線を向ける。ドアに背を向け、ハンジがドアを閉めようとした瞬間、そこに突如、イブキが現れた。
「あぁ! イブキ、エルヴィンに何か用があるのね、どうぞ、どうぞ…!」
ややおどけた口調で、執務室に入るようイブキを促しても、リヴァイもドアの向こうに残されていたことに気づく。
「まぁ…いいか!」
ハンジはエルヴィンとイブキを二人っきりにさせてやれなく、少しバツが悪い顔を浮かべた。だが、自らもシャーディス元団長があこがれの存在であったことを気心しれた精鋭に久方ぶりに迫られ、黙れ、と険のある声音で返していた。
「おまえ……女王の護衛はどうした?」
ドアが閉まる瞬間を見計らい、リヴァイはイブキに棘のある一声を捧ぐ。肝心なイブキは意に介さず、手元の文書をリヴァイに見せる。
「異動命令が出て…!」
やや茶目っ気溢れる眼差しはエルヴィンに向けるも、手元の文書はリヴァイに見せる。
――女王護衛の任を解き、調査兵団団長・エルヴィン・スミスの補佐を命ずる。
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- 6 : 2015/08/16(日) 14:00:17 :
- リヴァイはその女王直筆の文書を手にしながら、舌打ちし、破り捨てたい気持ちをどうにか抑え、イブキの手元に戻していた。
リヴァイはドアに背を向け、コートのポケットに両手を突っ込みながら俯き加減のままエルヴィンに問う。
「気の早い話だが…ウォール・マリアを奪還した後はどうする? 何より防衛策の確立が先だと思うが、その後は…?」
「脅威の排除だ…壁の外にはどうしても我々を巨人に食わせたいと思ってる奴がいるらしいからな…」
イブキはエルヴィンに異動命令書を見せたいがために、明け方から愛馬で駆けて来た。
団長の腹心であるリヴァイの凍りつくような声音に執務室は張り詰めていて、ただそれを見守るしかない。
エルヴィンはイェーガー家の地下室にこだわり、そこに彼の人生のすべてをかけるような言い草に、リヴァイの眼差しは冷徹さが増してゆく――。
「…おまえがそこにたどり着くまで…生きているかわからねぇから聞いてんだぜ? その身体は以前のようには動かせねぇ…さしずめ、巨人の格好のエサだ」
リヴァイの語尾は更に棘が鋭くなり、イブキは息を呑んだ。エルヴィンは『エサ』と呼ばれても、自覚があるのか、手負いの右腕を自然と見やり、左手を優しく添える。リヴァイの苛立ちを抑えるような声音は続く。現場をハンジに任せ、お荷物を抱えるのは、真っ平ごめんだ、と言い放つ。
「ここで、おまえは…イブキと果報を待て、それでいいな?」
傍らのイブキを冷めた尻目で眺めやり、改めて正面のエルヴィンをリヴァイは睨む。珍しく饒舌で、冷めた声を聞き続けるエルヴィンは瞳に憂いを宿らせても、すぐさま幼い頃、父親が熱心にこの世界の秘密の確信に迫り、身振り手振り息子に説明する光景が浮かんだ。忘れ形見の情景に想いを馳せつつ、エルヴィンは顔を上げ、淡々と自分の意見を述べ始める。
「ダメだ…エサで構わない、囮にでも使え…指揮権の序列もこれまで通り、私がダメならハンジが…」
自分に対しても冷酷な指揮官として、エルヴィンはリヴァイに自分の意見をぶつける。自分が立案したのだからと、自分が行かなければ、意味がない、説得するほどリヴァイの眼差しは氷の如く冷めて、その瞳から冷気が揺らぐようだ。巨人にとって、エルヴィンが執務机で策を練ることが最大の脅威で、それが人類にとって、『一番の選択』だと、リヴァイが言うも、エルヴィンは反論し続ける。
「いいや、違う…『一番』はこの作戦にすべてを賭けること――」
「オイオイオイオイ…待て…!」
不穏な空気を包み、閃かすことないリヴァイの右手の平がエルヴィンの元へ伸びようとする。傍らに立つイブキが止めようと思っても、リヴァイの冷徹な口調は続く。
「……これ以上、俺に建前を使うなら、おまえの両脚を折る。ちゃんと後でつながりやすいようにしてみせる…この作戦の最中、確実にお留守番しねぇとな…」
低く高圧的だった口調で目を見開くリヴァイの尻目が不意にイブキに向いた。
「しばらく…便所に行くのも苦労するぜ? だが、イブキと仲良くお留守番してりゃ、手伝ってもらえるだろうがな」
リヴァイの伸ばした手のひらを見ていたが、エルヴィンは視線を下げ不意に口元を緩ませ、ハハ…と小さく声漏らし笑う。イブキはエルヴィンの珍しい笑い声に目を見開き、唾を飲み込んだ。
「それは困るな…確かにおまえの言うとおり…手負いの兵士は現場を退く頃かもしれない…それから私のところにもこれが…」
エルヴィンは立ち上がり、執務机に向かい、引き出しから開封された封筒をリヴァイに見せた。
それは女王の署名が添えられたイブキの異動命令だった。リヴァイは舌打ちして、文書から顔を上げエルヴィンを睨む。またその左手には真新しい自由の翼のマントを大事そうに抱えていた。
「これも女王がか…?」
「あぁ…ヒストリア女王には世話になりっぱなしだ…」
イブキのために用意された自由の翼のマントを見やって、続いて彼女に視線を送るが、リヴァイの頬は僅かに緩む。
「エルヴィン、このマントをイブキに着けさせてやれ…」
「えっ…!」
イブキがエルヴィンの目前に立つと、左手だけでぎこちなくても、イブキにマントを装わせた。
窓の外から東の空に上り始めた柔らかな太陽の光が零れ落ちる。 その輝きはイブキの妖しい美しさにさらに異彩を放つ。
肩のボタンをイブキは自ら留めて、エルヴィンを見上げては美しい笑みを湛えても、固い決意は右手の拳が胸を叩く。心臓を捧げる敬礼をエルヴィンに指し示した。エルヴィンはイブキの決意を感じつつ、美しい頬に触れたくても左手は彼女の肩を軽く触れた。
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- 7 : 2015/08/16(日) 14:02:45 :
- 「……でもな、リヴァイ…この世の真実が明らかになる瞬間には私が立ち会わなければならない…」
左手をゆっくり下ろしても、固く拳は握られる。リヴァイに向ける視線は鋭く磨かれたやじりのようで、もちろん的は彼の冷淡な瞳である。その捉えられた眼差しは、眉根を寄せ、鋭さはエルヴィンにも劣らない。
「それが…そんなに大事か? てめぇの脚より?」
「あぁ」
「人類の勝利より?」
「…あぁ」
「そうか…」
短い呼応にエルヴィンの決断の強さをリヴァイは感じる。踵を返して肩越しにエルヴィンとイブキを眺めていた。冷徹で光も射さないような暗灰色の瞳には変わりはない。
「エルヴィン…おまえの判断を信じよう…だがな、イブキを蔑ろにするのは許せねぇ…」
背中を向けながらドアを閉め、リヴァイは空ろのまま執務室を出て行った。ドアに一瞥をくれ、訓練場に向かう道すがら、イブキと初めて会って、ケニーと再会した日々をリヴァイは重ねる。
(他のやつらがあいつに…イブキに惚けても、俺が何とも感じねぇのは…育った環境が似ていた…妹みたいに無意識に思っていたのか…)
鼻を鳴らして笑うも、訓練場が近づいてきて、リヴァイは気を引き締め久方ぶりの遠征へ赴く準備に入った。
リヴァイの足音が遠ざかり、イブキは腰を片手で支え、ややすまし顔でエルヴィンを見上げていた。
「どうやら…私たちは離れられないみたいね、命が尽きるまで…」
シガンシナ区の奪還の決意は固いが抑えていたイブキへの気持ちがあふれ出し、左手で彼女の身体を引き寄せた。改めて温もりを感じながら、エルヴィンの本音が口をついた。
「君への愛念を感じるからこそ…安全な場所に……」
「だから、置き去りにしたの…?」
「ああ…」
「私は…あなたと危うい状況にいるほど、生きている実感と…愛情を感じる…って変かな…」
「そうか…」
イブキのしんみりとしても、茶目っ気がある口ぶりにエルヴィンはため息をついた。不快な気持ちからではなく、言われて少し心が弾むのに近い。エルヴィンは何か閃いたように右眉を上げ、自分の胸に抱き寄せていたイブキの頬に左手を添える。
「朝から言うのもなんだが…このストヘス区で馴染みの酒場がある。今夜…一緒に行こう」
「えっ…! わかった…」
思いがけない誘いにイブキは一瞬だけ戸惑っても、笑顔で頷いた。
イブキはエルヴィンの執務室を後にすると、調査兵団の訓練場にて、基本的な立体機動装置を装備し、細かな動きをリヴァイや他の幹部たちにチェックさせていた。木々から木々へ空(くう)を素早く飛び交う動きに幹部たちは目を見張った。
「経験が…まだまだ浅いはずなのに、ここまで装置を扱えるとは…!」
「さすが、俺が教えただけあるだろう…?」
リヴァイは満足げにイブキの動きを見上げても、すぐに目元は細く鋭くなる。
「いきなり巨人の討伐はできなくても…エルヴィンの右腕のカバーぐらいは出来るだろう…」
「そうだな…」
他の幹部たちも頷いてイブキの動きを眺め、皆は日没まで立体機動の訓練に明け暮れていた。
訓練を終えた後、イブキは久しぶりに本部内の自分の部屋に戻っていた。窓を開けて、ほこりっぽくなった部屋の空気を入れ替える。窓の向こうの太陽はすでに西の彼方に落ちていて、藍色が広がる空にぽつりぽつりと星が瞬き始めている。
「また戻ってこれた…」
涼しげなそよ風が頬をかすると、ふとミケがこの夕暮れ時に夕食のトレイを持ってきて、共に過ごした食事の時間を思い返す。
「ミケも…この部屋に何度も来てくれたのに…」
危険が迫ったその瞬間、その胸から沸いてくるようなミケが注意を促す声を何度も聞いていた。その胸元から熱くなる鼓動を感じる。
「まだ…あなたを失って間もないのに……エルヴィンと私は…」
肩越しにエルヴィンにその身を委ねたベッドを眺めても再び正面の窓の外を眺める。そのとき、イブキの胸に柔らかな声が響く――。
(イブキ…それでいいんだ…)
胸に広がるミケの声を捕まえるように両手をあてがう。零れ落ちる涙は止められず、そのままにしていた。
「ミケ…ごめん…私は…なんて女なの…」
窓から入り込むそよ風は優しくイブキにまとわりつく。ミケがエルヴィンとの関係も優しく見守っているようで、イブキはただ硬く微笑むしかなかった。
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- 8 : 2015/08/16(日) 14:03:39 :
- 隣のシャワールームで汗を流して、身なりを整えるとイブキは執務室でエルヴィンと待ち合わせていた。早い時間に会ったときと同じ白いシャツの上から黒のジャケットを羽織っている。
エルヴィンはイブキを傍らに徒歩で移動し、馴染の酒場に向かった。ウェスタンドアをイブキが開けると、正面にはカウンター席があり、そこを隔てこのストヘス区中の酒を集めたかのようなボトルが数段の棚に並べられている。ドア付近には丸テーブルがいくつか並べられ、淡く茶色が滲むランプが天井でいくつか灯されていた。トロスト区が巨人に襲われた当初、このバーは壊滅せずとも半壊し、一部は修理したての真新しい木材の香りが漂っていたが、時間が経つにつれ、それは微かにしか感じない。
イブキは黒い細身のパンツに白いコットンシャツを着ているが、谷間が見え隠れするような胸元は、すでに出来上がって、他愛もない話で盛り上がる男性客の視線を奪っていた。惚け顔を眺める給仕の女性からは、呆れ顔で酒を注がれている。
エルヴィンを見つけた酒場のマスターは二人をカウンター席に座らせた。女性連れであることを驚きから目を大きく見開いたのは最初だけで、深く詮索せず、エルヴィンが好きな銘柄のウイスキーのボトルを棚から探していた。
「この近くの大食堂では調査兵団が食事会をしてて、大騒ぎみたいですね…」
「そうですか…」
少し砕けた口調で酒を出され、エルヴィンは特にバツが悪そうな顔をせずとも、グラスを左手で受け止めた。ウィスキーの香りをほんの少し楽しんだ後、口に含む。イブキも同じウィスキーのグラスを唇に近づけ、あまりの強さに驚くが、樽の香りが気に入った、と感想をいい、マスターの頬も緩んでいた。
互いにグラスを傾け他愛もない話をしながら、イブキは思わず口をつく。
「ねぇ、エルヴィン…ミケも…ここにきたことがあるの?」
「あぁ…だが、あいつは…下戸で、こういう酒場の雰囲気が好きだったらしく……飲めないのに何度もここに付き合ってもらったな」
「そうなの…」
これまで知らなかったミケについて知らされ、また彼に想いを馳せばイブキは空ろに顔を上げ正面のボトルを眺めていた。傍らのエルヴィンと築いた関わりと自分の感情が複雑に絡み合い、イブキは唇を噛む。
「俺じゃ…役不足か?」
「そんなことない…」
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- 9 : 2015/08/16(日) 14:06:28 :
- 問われ、イブキは微かに笑みを湛えて、エルヴィンに顔を向ける。ほろ酔いで、頬はほんのりと紅く染まり、これまでにないイブキの色気が漂う笑みにエルヴィンは釘付けになる。あえて気にしないようにし、グラスのウィスキーを飲み干したとき、イブキの隣にダン、と派手に音を立てながら酔っ払いの男性客がグラスを置いて、イブキの顔を覗きこむように声をかける。すでにボトル1本は空にしていて、頬は真っ赤である。
「ねーちゃん、キレイなおねーちゃん! 俺とも…飲まない…か…あ、やっぱりいい…」
声をかけても、突然、視線を下げ、歯切れが悪くなり、そそくさとカウンター席から離れていく。イブキが小首を傾げ傍らのエルヴィンを見ると、眉を吊り上げながら、男を睨みつけ、威圧感で追い返していた。
その姿にイブキは柔らかく微笑み、エルヴィンの肩に手を添えた。
「もう…そんな怖い顔しないの…」
「あぁ…。イブキ、そろそろ帰ろうか…」
「そうね――」
酒場から出て、二人は夜道の人も疎らな石畳の通りを歩く。イブキはその日の疲れを癒すように両手を夜空に伸ばしていた。
「私が仕事以外で夜道を何気なく歩くって…初めてかもしれない」
微笑をよこすイブキにエルヴィンはその顔を眺める。少しだけ酔った勢いで、左の手ひらを彼女の腰に添えたくても、立場をわきまえ、それは堪えていた。
歩みを進め、ある建物から漏れる灯りがイブキの笑顔を照らしたとき、賑やかな声が二人の下にも届けられる。
「この食堂ね! みんな張り切って食事している…!」
笑い声だけなく、囃し立てるような大声は盛り上がりの絶頂だった。エレンとジャン・キルシュタインが互いの身体に拳を向ける最中であったが、突として苦しそうなうめき声と同時にその騒ぎが止んだ。
「どうやら…リヴァイが止めに入ったようだな…」
エルヴィンが鼻で笑って、その食堂を背にしながら本部に到着すると、彼の執務室に向かっていた。
目的は隣続きの寝室である。
エルヴィンはイブキをベッドに招いて、抱きしめるとこれまでにないくらい荒々しく彼女を求める。
自分に重なるエルヴィンの息遣いにイブキはいつもと異なるとすぐさま気づく。
(男の人は…大きな戦いの前…だと…こういうときは激しくなる…?)
熱くて、淫靡な音を立てる口付けから開放され、首筋に唇の感触が移動したとき、イブキはミケと過ごした最後の夜と重ねてた。手を伸ばす背中の感触はもちろん、ミケとは違う。 だがイブキはその指先に伝わる感触を通してあることを思い出していた。エレンを奪還したはいいが、右腕を巨人に喰われ、エルヴィンの世話をしていたとき、彼に抱かれる夢を見たことがあった。何の装飾もない天井を見上げ、その場面がこの寝室だったと感じる。
(あのとき…から…私はエルヴィンを求めていた…の?)
天井からエルヴィンの乱れ揺れる前髪に視線を移し、身体が重なり合う激しい動きとベッドが軋む音、また自らの甘美に喘ぐ歌声で、それ以上の考えは遮られた。
-
- 10 : 2015/08/16(日) 14:07:18 :
- 互いの愛欲を交わした後、裸で寄り添いあう。息が整うとイブキはエルヴィンに問う。
「どうしても…シガンシナに行きたいのね」
「あぁ…そうだ」
硬い口調で答える。亡き父が笑みと身振り手振りを交え、幼い頃の食卓で話してくれた『この世界』の仮説を教えてくれた光景が改めて脳裏に過ぎる。イブキはかすれた声をエルヴィンに向け、汗で湿った胸元に手を添えた。
「私には…もう何もない…調査兵として私の隠密の力が人類のため、そして…あなたが見たい真実の役に立つなら…何でもするから…後戻りはできない」
「それは…もう、何度も聞いている…それに君の決意はすでに理解している…」
その行為を終えてもエルヴィンの衰え知らずの左手がイブキを抱き寄せる力は強い。
「それに…何もないわけじゃない…俺がいるだろう…」
イブキはそういわれ、微笑み顔を上げる。
「それから、君は…涙をよく流す…」
「えっ! どうして…だろ」
エルヴィンに指摘され、イブキは驚きから少しだけ体が跳ねさせた。暗殺者のイヴだった頃、冷酷で闇の中だけに生きて、涙を流すことはなかった。イブキとして、ただの女に戻る時間が増えていくと、涙を流すようになったとイブキは実感していた。
「次は…我々が見事、シガンシナを奪還したとき、勝利の涙を見せてくれ…」
強さに甘さがほんの少し混ざったエルヴィンの声と共に屈強な身体に抱きしめられながら、イブキは幸福感にも浸っていた。もちろん、それはとてつもないことの挑みへ対する二人だけの決意の表れも交わるようだった。
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- 11 : 2015/08/16(日) 14:08:34 :
- 翌日の夕日が西の地平線に近づいた頃、イブキは壁上に立っていた。よく訓練された多くの愛馬は専用のゴンドラに乗っても、動じることはない。作業を進める最中、トロスト区の住人が集まる賑やかな声が兵士たち耳にも届いていた。特にハンジは自分の名前を叫ぶ、聞き覚えがある声に視線を送る。
壁下の監視台を目を凝らして眺めると、見知った顔が立っていた。
「あれは…フレーゲル?」
壁下ではフレーゲル・リーブスが中心となり、調査兵団への激励が渦を巻いていた。またリヴァイは珍しく礼を言われ、口元を緩めるが、領土を戻してくれ、という願いは勝手なこと、と一蹴していた。もちろん、歓迎されることは悪くない、その気持ちに浸っていると、隣の104期の若い兵士たちは激励を決意の叫びで返していた。
壁上の突端に立ち、エルヴィンはかつてない見送りに頬を緩める。もちろん、傍らにはイブキが立っていて、エルヴィンを眺める横顔は妖しくて魅力的な笑顔を湛えている。その笑顔にエルヴィンは気づいて、互いに軽く頷いた。笑顔を封印すると、すぐさま左手はブレードを振り上げ、また自分を奮い立たせるようにエルヴィンは獣の最後の叫びのような咆哮で呼応した。
「うおおおおおおおお……!!! ウォール・マリア最終奪還作戦――!! 開始!!」
エルヴィンの叫びは後戻りはできない決意の表れのようで、右腕を失ってもなお、団長としての気高さ、力強さは失っていない。兵士たちはその叫び声に目を奪われるも、壁下の住人たちの歓迎する勢いさえ巻き込んで、更なる叫び声が壁上まで届いていた。しかしながらリヴァイだけは射るような眼差しでエルヴィンの失った右腕を眺めていた。この突端に立たせるべきではなかった、と後悔しても大人しく執務机に座って果報を待っているだけの男でもない。ただ、捨て駒になる覚悟の叫びがリヴァイの耳を劈いた。
壁上を早歩きで自分の愛馬の下へ行くイブキに並行し、リヴァイは彼女の肩に触れる。
「イブキ…エルヴィンを頼む、もちろん…おまえも気をつけろ…」
「ええ、まかせて!」
イブキは力強く頷く。リヴァイは手負いの団長をイブキに任せ、彼自身は気がかりなエレンを特に注視する。
自由の翼をなびかせ、あたりを茜色に染めた夕暮れ時のゆったりとした時間を叩き壊し、馬蹄を轟かす兵士たちがその手中に人類の勝利を収めたいがために前へ前へと進む。
イブキはどこからともなく吹いてくる風に心が躍るようだが、少し前で駆けるエルヴィンはただ険しく前だけを見ていた。
(エルヴィン、あなたを…支えるから…この命に代えても――)
唇を一文字に結び、エルヴィンと同じ方向を眺め、手綱を握る手のひらはより力が込められていった。
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- 12 : 2015/08/16(日) 14:10:23 :
- ★あとがき★
いつもありがとうございます。
今回はいつもよりかなり長くなりました。エルヴィンのさまざまな表情から
妄想が駆り立てられ、色んな表情のエルヴィンを表現したくなり、特に顔の描写に気をつけていると、
長くなってしまったと思います…。削りながら書いているつもりでも、
1ページずつ眺めていたら、このシーンにイブキがいそう、って妄想が浮かんでは
長くなっていきました。また最新話では皆が食堂にいるのに、エルヴィンだけが
いないため、もしかしてイブキとお出かけ…って思っていました。
物語に佳境に入っているようだけど、さらなる展開が楽しみであり、
終わりに向かっているのか、と思えば寂しさも募ります。
ですが、エルヴィン大好きな私はそれにめげずに創作していきます!
引き続きよろしくお願いします!
お手数ですが、コメントがございましたら、こちらまでお願いいたします!
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★Special thanks to 泪飴ちゃん(•ㅂ•)/♡love*
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