このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
病気から始まる物語 エレアニです
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- 1 : 2015/08/10(月) 18:24:53 :
- こんにちは
今回はコメントの制限をさせていただきました
なので、皆さんの評価はお気に入り、グループ等で確認させていただきます
グループです↓
http://www.ssnote.net/groups/1641/archives/7
エレアニです
それでも良いという神様はどうぞ…
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- 2 : 2015/08/10(月) 19:51:09 :
-
俺は、恋をしたらしい
今まで恋を一度も経験したことがなかった俺は、この気持ちが恋だと気づくまでに時間がかかった
俺の恋の相手は、隣の家に住んでいるアニ·レオンハートという奴だ
アニは病気のため、家からは出られない、出られるのは、医者に行くときだけだ
俺の部屋とアニの部屋は、運の良いことに窓を開ければ会話が出来る距離にある
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- 3 : 2015/08/10(月) 19:57:48 :
-
俺たちは、その窓を使い、よく会話をしている
会話をしている内に好きになったのだ
俺達は毎日色々なことを話している
家族のこと、俺の学校のこと、好きなタイプの話までするようになった
アニは学校の話をすると、悲しそうな顔をする、学校に行っていないのだ
アニと話すと本当に楽しい
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- 4 : 2015/08/10(月) 19:58:30 :
-
エレン「早く病気…治んねーかな…」
今ではこれが、俺の口癖になっている
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- 5 : 2015/08/10(月) 20:11:28 :
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アニ「…エレン」
エレン「…ん?」
アニ「ありがとね…」
エレン「な、なんだよ…改まって…」
アニ「…私、学校行ってないからさ…友達がいなくて…いつも一人ぼっちだったんだ…」
アニ「でも…あんたが私に話かけてきてくれて…それからも毎日話相手になってくれて…嬉しかった…」
アニ「いつも一人だった私にも…ようやく友達ができたんだって…思ったんだ」
アニ「だから…そのお礼」
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- 6 : 2015/08/10(月) 20:18:21 :
- エレン「…お礼なんていらねぇよ、俺が勝手にやってることだ…それに…」
アニ「…それに?」
エレン「俺も…お前と話すの…楽しい…から…///」
エレンは顔を真っ赤に染めながら言った
アニ「…//」
それはアニも同じだった
アニ「…ありがとう」
アニはそっと、エレンに向かって微笑みながら涙を流した
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- 7 : 2015/08/10(月) 20:19:05 :
-
-
- 8 : 2015/08/10(月) 20:27:20 :
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次の日 シガンシナ高校 一年教室
入学からすでに一月あまりが経過して、クラス内ではすでにグループが結成されている
エレン「早く治んねーかなぁ…」
ジャン「はぁ?なにがだよ…」
エレン「…」チラッ
ジャン「…」
エレン「はぁぁぁ…」
ジャン「何で俺の顔を見てため息つくんだよ」
エレン「そりゃぁジャンだからな…」
ジャン「この野郎…」
アルミン「エレーン!いつものが届いたよ!」
ジャン「ちっ…またかよっ!今月で何回目だよ!」
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- 9 : 2015/08/10(月) 21:16:52 :
- エレン「いつものやつって…あぁ、ラブレターか…」
ジャン「何が あぁ、ラブレターか だよ!羨ましぃ!」
エレン「知らねぇよ、貰いたくて貰ってる訳じゃねぇし…」
アルミン「ははは…言ってみたいよその言葉…」
エレン「はぁ…俺、好きな人いるから貰ってもなぁ…」
ジャン「はぁ!?」
アルミン「…え!?」
女子一同「…!!」
エレン「…え?」
-
- 10 : 2015/08/10(月) 21:46:38 :
- ジャン「おいおい、マジかよ…あんなに恋愛に無関心なこいつが…好きな人だと!?」
アルミン「気は確かか!?意識は正常か!?」
エレン「やばい、お前らのことが嫌いになりそうだ…」
ガラガラ
キース「お前ら、席につけ!」
エレン「……はぁ…」
エレン「早く…治んねーかな…」
エレン帰宅
エレン「アニ!」
エレンはアニの名前を叫ぶと、勢いよく窓を開けた
アニ「エレン!」
その声に反応したアニも、勢いよく窓を開けた
アニ「っ…ゴホッゴホッ…」
エレン「だ、大丈夫か?」
アニ「大丈夫…ゴホッゴホッ……もう落ち着いたよ」
-
- 11 : 2015/08/10(月) 22:33:17 :
- エレン「あまり無理するなよ?」
アニ「ごめん…早くエレンと話したくてね…」
エレン「…そ、そうか…///」
エレン「え~と…今日は何話す?」
アニ「…エレンの今日の出来事とか?」
エレン「あぁ、良いけど…学校の話だけど大丈夫か?」
アニ「別に大丈夫だよ…」
エレン「そうか、じゃあまずは………」
-
- 12 : 2015/08/10(月) 22:36:20 :
エレン「……まぁ、こんな感じか?」
アニ「へぇ、ラブレターねぇ…あんたモテるんだ」
エレン「いや、モテてないぞ…」
アニ「…それにあんた、好きな人いたんだね…」
-
- 13 : 2015/08/10(月) 22:41:00 :
エレン「あ、いや、いない!いないぞ!」
アニ「…」ジー
エレン「…います」
アニ「そっ…まぁいいけどさ…」ツーン
エレン「アニ…さん?何か怒っていらっしゃいますか?」
アニ「怒ってないよ…」
エレン(じゃあなんでツーンとしてんだよ!あぁもう可愛いな!!)
-
- 14 : 2015/08/10(月) 22:43:53 :
- エレン「…」
アニ「あ、そうだ…私、明日は話せないかも知れない…」
エレン「え…やっぱり怒って…」
アニ「違うよ、病院に行くから…」
エレン「…そうか…」
アニ「…」
エレン「病気…早く治るといいな…」
アニ「…そうだね…」
-
- 15 : 2015/08/10(月) 22:44:12 :
-
- 16 : 2015/08/10(月) 22:52:19 :
次の日 シガンシナ高校 一年教室
ガラガラ
エレン「…」
アルミン「あ、エレン!おはよう」
エレン「あぁ、おはy ジャン「うおりゃぁあ!!」バシン…いってぇ!!」
エレンは教室に入った瞬間、ジャンにいきなり殴られた
エレン「~~~~ッ! 何でだ!?何で殴った!?」
ジャン「いつものやつ渡せって頼まれたんだよ…くそ!羨ましぃ!!」
そう言うと、ジャンはエレンにラブレターを押し付けた
エレン「またかよ…って殴る必要ないだろ!?」
ジャン「てめぇ謝れ!この世の男子全員に謝れ!」
エレン「意味がわからん!!」
アルミン「あははは…」ニガワライ
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- 17 : 2015/08/10(月) 22:53:03 :
-
- 18 : 2015/08/10(月) 23:04:58 :
-
同日 エレン帰宅後
エレン「アニ…はいないのか…」
エレンはベッドに飛び込んだ
エレン「はぁ…アニがいないと暇だなぁ…」
-
- 19 : 2015/08/11(火) 00:52:05 :
次の日 朝
エレンは二年前、両親を二人同時に無くしている
それからエレンは、親の保険金で暮らしている
親のいないエレンは、毎朝、朝ご飯を作るため早く起きている
エレン「…」
エレン「でーきたっと」
エレンは出来たての朝食を皿に乗せると、さっさと平らげて、食器を片付けた
普段よりも早い時間だが、学校に向かうことにしたエレンは家を出た
エレン「行ってきます…」
エレンに対して言葉が返ることはなかった
-
- 20 : 2015/08/11(火) 11:19:08 :
この日の夜も、その次の日も、アニは家に帰ることはなかった
-
- 21 : 2015/08/11(火) 11:22:14 :
-
数日後 シガンシナ高校 一年教室
エレン「…」
ジャン「何悩んでんだよ…女子に振られたのかw?」
エレン「…」
アルミン「僕らで良ければ相談にのるよ?」
エレン「悪いな…でも、大丈夫だ…」
アルミン「そうかい…」
-
- 22 : 2015/08/11(火) 11:28:30 :
- エレン「なぁ…アルミン…」
アルミン「…なんだい?」
エレン「…いや、何でもない…」
ジャン「おい!早く準備しないと次の授業遅れちまうぞ~」
アルミン「そうだね…エレン、行こうか」
エレン「あぁ、確か次の授業は…体育…」
アルミン「うん、しかも他のクラスとの合同授業だよ」
-
- 23 : 2015/08/11(火) 15:20:26 :
一時間後 体育館
ジャン「はぁはぁ…疲れた!死ぬ…」
アルミン「やっぱりエレンは凄いね、僕なんかもう無理…」
エレン「別にそこまでキツくも無かっただろ…」
アルミン「はははは…羨ましいな…」
ジャン「ちっ…」
ライナー「よぉ、エレン」
エレン「おっ、ライナー…だったよな?」
ライナー「おう」
アルミン「確か…隣のクラスの?」
ライナー「あぁ、よく知ってるな」
アルミン「たまたまだよ」
エレン「…で、その後ろにいるのがベルトルト…だよな?」
ベルトルト「う、うん…よろしく」
-
- 24 : 2015/08/11(火) 15:24:01 :
- アルミン「…ねぇ、ライナー」
ライナー「…?」
アルミン「確かそっちのクラスには…」
ライナー「…何だ…お前もあいつのこと狙ってるのか…」
アルミン「うん…良いなぁ、僕もそっちのクラスが良いよ…」
ライナー「ふっふっふ…俺は既に二回も会話したぜ!!」
-
- 25 : 2015/08/11(火) 15:29:32 :
- エレン「あいつ…?」
ライナー「知らないのか!?あいつだよあいつ!!」
エレン「誰だよ…」
アルミン「ライナーのクラスには女神と呼ばれる存在がいるんだよ!!」
エレン「女神!?」
ジャン「あぁ!あの女神は最高だよ…特にあの黒髪!!」
アルミン「黒髪…?僕が知ってるのは女神は金髪だけど…」
ライナー「俺も…女神は金髪だと思ってたぞ…」
ジャン「はぁ?お前らが言ってんのはミカサのことだろ?」
アルミン「え…クリスタじゃないの?」
ライナー「俺もクリスタだと…」
-
- 26 : 2015/08/11(火) 15:38:33 :
エレン「ミカサァ?あいつが女神?」
ジャン「あぁ!」
エレン「あいつが女神ね…そう見えるか?アルミン」
アルミン「やっぱり幼馴染だと分からないんじゃないかな?」
ジャン「はぁ!?幼馴染!?」
エレン「あ、あぁ…そうだけど」
ジャン「ふざっけんなよ!羨ましぃ!!」
アルミン「まぁ、確かにミカサは美人だけど…」
ジャン「けど…?(まさか、彼氏持ち!?)」
アルミン「エレンしか興味ないと思うよ?」
ジャン「」(*_*)
ジャン「」(*_*)
ジャン「はっ!昇天しかけた…」
ジャン「ていうかお前本当にふざっけんなよ!!」
エレン「はぁ!?」
-
- 27 : 2015/08/11(火) 15:41:09 :
- ライナー「ははは…仲が良いな」
エレジャン「良くねぇよ!!」
ライナー「だが、アルミン、俺たちも同じ状況だぞ?」
アルミン「…?」
ライナー「クリスタにも好きな奴がいるらしい…」
アルミン「」ポカーン
アルミン「はぁ!?」
-
- 28 : 2015/08/11(火) 15:47:25 :
- アルミン「誰!?」
ライナー「俺かもなぁ!」ニヤニヤ
エレン「ないな」
ジャン「アホか」
アルミン「バーカ」
ベルトルト「鏡…貸そうか?」
ライナー「ぐはっ!!」
ライナー「」チーン
キース「貴様らァ!!もう次の授業が始まるぞ!さっさと体育館から出ろ!!」
エレン「やばっ…」
アルミン「え、どうするのこれ!ライナーが起きないよ!?」
ジャン「置いていけ!そんなもん!」
ベルトルト「ごめん…w」
ライナー「」チーン
-
- 29 : 2015/08/11(火) 15:48:11 :
-
- 30 : 2015/08/11(火) 15:53:43 :
同日 エレン帰宅
エレン「…アニ!!」
窓を開けてからアニの名前を叫ぶ
しかし、やはり返事がない
エレン「ふぅ…」
エレンは自分のベッドに飛び込んだ
相変わらず、アニはあれから家に帰ってきていないようだ
車がない…アニの両親も家には帰っていないらしい
エレン「そんなこと…あり得んのか…?」
エレンはアニのことが心配になった
アニの通っている病院は、確かシガンシナ病院のはずだ
エレン「…明日は土曜日か…」
エレンは明日、シガンシナ病院に行くことを決めた
-
- 31 : 2015/08/11(火) 16:00:19 :
-
- 32 : 2015/08/11(火) 16:05:47 :
-
次の日 シガンシナ病院
エレン「うぉ…やっぱりでけぇな…」
シガンシナ病院の外見を見て、エレンはそう言わずにはいられなかった
受付「…」
エレン「あの…すみません…」
受付「はい?…予約はされていますか?」
エレン「あ、診察じゃなくて、面会を…」
受付「分かりました、面会される方のお名前は?」
エレン「アニ·レオンハートです」
受付「…!? アニさんですか!?」
エレン「は、はい!」
受付「…ご友人ですか?」
エレン「はい、一応…」
受付「…分かりました、案内しますのでついてきてください」
エレン「はい」
-
- 33 : 2015/08/11(火) 16:10:49 :
-
シガンシナ病院 34号室
エレン「ここですか?」
受付「はい…では、入ります」
ガチャ…
エレン(あれ…?ノックもなにもなしでいいのかよ…)
受付「…一番奥のベッドです」
エレン「アニ…っ!?」
アニは腕、足、頭を包帯に包まれ、ベッドに横になっていた
アニは病気のはずだ、なのになぜ外傷があるのか
エレンは説明を求めるような目で受付の人に振り向いた
-
- 34 : 2015/08/11(火) 16:40:02 :
-
エレン「何で…アニは…!!」
受付「…アニさんが…病気だったのは知っていますか?」
エレン「はい…」
受付「先日、アニさんはこの病院に診察に来たんです」
受付「アニさんの病気は…この前の診察で完全に治癒したことがわかったんです」
エレン「治癒…したんですか!?」
受付「えぇ」
受付「しかし、シガンシナ病院から自宅へ車で帰る途中、アニさんんのお父さんの運転する車が他の車と接触事故を起こしてしまったんです」
エレン「…」
受付「直ぐに現場からこの病院へ運び込まれたのですが、アニさんのご両親は…」
エレン「…そうですか」
-
- 35 : 2015/08/11(火) 16:54:49 :
-
受付「…唯一家族の中で生き残られたアニさんも、手足の骨を折る重傷です…幸い命に別状はありません」
エレン「アニ…」
エレンはアニの方に再び視線を戻した
受付「…事故当時、頭も強く打ちつけたことが原因で、今も意識を失っていますが、数日後には目を覚ますと思います」
エレン「…」
受付「…それでは、私は受付の方に戻ります」
エレン「はい、ありがとうございました…」
受付「…では」
受付は、エレンをアニがいる部屋に残して部屋を出ていった
-
- 36 : 2015/08/11(火) 17:24:40 :
- エレン「…アニ」
エレンはアニのもとへ近づく
エレンはベッドの横にある椅子に座った
エレン「…よく考えれば、こんなに近くでお前の顔見るの初めてだな…」
エレン「…」
エレンはアニの頭を撫でた
エレン「お前も…親が…」
エレン「何で…この世界はこんなにも残酷なんだよ…」
エレンは手を強く握りしめ、涙を流した
-
- 37 : 2015/08/11(火) 17:24:51 :
-
- 38 : 2015/08/11(火) 17:28:01 :
それから毎日、エレンはアニのいる病室に通った
アニの隣で、毎日毎日語りかけた
その日の出来事、友達のこと
しかし、アニは3日経過しても目を覚ますことはなかった
-
- 39 : 2015/08/11(火) 17:36:14 :
-
5日後
シガンシナ病院 34号室
エレン「…アニ」
エレンは今日も学校帰りにアニのいる病院へたち寄っている
エレン「…まだ…目、覚まさないのか…」
エレンは再び目から涙が流れ落ちるのを必死に堪える
その時…
アニ「…ん」
エレン「…!?」
アニ「…エ…エレン?.」
エレン「アニ!!」
アニ「何で…私…ッ!」
アニはあまりの激痛に顔をしかめた
エレン「アニ!無理するなよ!…今看護師さん呼んでくるから待ってろ」
-
- 40 : 2015/08/11(火) 17:42:28 :
エレンはアニにそう言うと、駆け足で病室を出た
看護師「先生…どうですか?」
医者「…うん、大丈夫だね、一応レントゲンを撮っておこうか」
アニ「はい…」
エレン「良かった…」
アニ「私…意識失ってたんだね…」
アニ「…どれくらい眠っていたんだい?」
エレン「5日くらいだ」
アニ「…お母さんとお父さんは?」
医者「…」
アニ「…?」
-
- 41 : 2015/08/11(火) 17:49:49 :
- 医者「君のご両親は…君が負傷した交通事故で亡くなったよ…」
アニ「え…」
医者「気の毒だが…これが現実だ…」
アニ「…うそですよね?」
医者「…」
エレン「…」
アニ「…うぅ…」
アニはベッドの上で大粒の涙を流した
医者「…親戚や、お爺ちゃんやお婆ちゃんは?」
アニ「…私のお母さんとお父さんは…親戚とはあまり仲が良くなくて…頼れるような人はいません…」
アニ「お婆ちゃんとお爺ちゃんも…今年病気で亡くなりました…」
アニは涙を流しながら言った
医者「…そうか」
看護師「どうしましょうか…医療費は保険でどうにかなりますが…」
医者「この子のこれからの生活か…」
-
- 42 : 2015/08/11(火) 17:56:42 :
- エレン「アニ、俺と一緒に住まないか?」
突如、エレンが発した言葉に医者と看護師、アニも驚く
医者「君…そう言うことはご両親の許可を得てから…」
エレン「大丈夫です、俺も二年前、両親死んでるんで」
医者「!?…今はどうやって生活を?」
エレン「親の保険金と、休日のバイトで…まぁ、この前は休みましたが…」
医者「…しかし、アニさんが許可しなければ…」
エレン「どうだ?アニ」
アニ「…」
アニは再び大粒の涙を流すとこう言った
アニ「ありがとう…エレン…嬉しいよ…」
エレン「決まりだな…」
-
- 43 : 2015/08/11(火) 18:00:49 :
-
数週間後 アニは退院した
アニの両親のお葬式は、アニが退院する前に行われた、勿論アニも出席した
退院後、アニは直ぐに引っ越しの準備を始めた
アニの家のローンは、とても二人に払いきれる金額ではなかったため、不動産屋に売ることになった
アニは、両親二人の保険金を受け取り、エレンの家での生活を開始した
-
- 44 : 2015/08/11(火) 18:24:06 :
-
アニがエレンの家に引っ越した翌日の朝
エレン「はぁーあ…おはよう、アニ」
アニ「あ、エレン、おはよう!」
エレンは椅子に座ると「はぁぁ…」というだらしない声を出した
エレン「慣れないな…」
アニ「そうかい?私は別に違和感ないけど…」
エレン「違うよ…人がいることに慣れないんだ」
アニ「…」
エレン「…悪い、気にしなくていいぞ」
アニ「…できたよ」
アニは朝食をエレンの座る前の机に置いた
エレン「うぉっ!すげぇ!」
ご飯、味噌汁、サラダ、サケの塩焼き…一般的な日本の朝食が並んでいた
普段、手抜きの料理しか作らないエレンとは大違いだ
エレン「い、頂きます!」
アニ「…ど、どうだい?」ドキドキ
エレン「…」
アニ「…」ドキドキ
エレン「うめぇええぇぇ!!すげぇよアニ!」
アニ「そ、そうかい?///」
-
- 45 : 2015/08/11(火) 23:13:51 :
- エレン「あぁ!俺の料理とは大違いだな…」
アニ「ありがと…ほらっ!早く食べないと学校に遅れるよ」
エレン「ん?…やべっ!行ってきます!!」
アニ「行ってらっしゃい…エレン」
エレンの言葉に返事をしてくれる人がいる、エレンはそれだけで幸せだった
-
- 46 : 2015/08/11(火) 23:13:59 :
-
- 47 : 2015/08/11(火) 23:17:06 :
-
シガンシナ高校 一年教室
エレン「はぁあ…眠い…」
ガラガラ
アルミン「あ、エレンおはよう、眠そうだね」
エレン「あぁ、昨日夜遅くまで引っ越し作業してたからな…」
ジャン「はぁ!?引っ越し!?」
エレン「お、おう…?」
アルミン「そんな…」
エレン「…ん?」
女子一同「…えぇ!?」
エレン「ん?ん??」
-
- 48 : 2015/08/11(火) 23:29:06 :
-
ジャン「マジかよ…」
アルミン「どこに引っ越すんだい?」
エレン「は?シガンシナだよ」
アルミン「はぁ?」
エレン「俺の引っ越しじゃないぞ?第一そんな金ねぇよ」
ジャン「じゃ、じゃあ誰の?」
エレン「アn…」
エレン(まてよ…ここで俺の家に女子が住んでいると知られたら…!)
~~~~~~~~想像中~~~~~~~~~~~~~
アルミン『エレンの家に女の子だとぉ!?』
ジャン『よーし!お前らぁ!!こいつの家に行きたいかー!!』
クラス一同『おぉー!』
~~~~~~~~~~想像終了~~~~~~~~~~
エレン「なんてことに…」ブツブツ
アルミン「…?」
エレン「バ、バイトで知り合った友人だよ!!!」
アルミン「…」
アルミン(エレン、耳が赤い…何か隠して…)ニヤニヤ
ゲスミン(これは…嘘をついてるなぁ…)ニヤニヤ
エレン「…?」ゾクゾク
ゲスミン「ねぇ、エレン…今日の学校帰り、エレンの家に行きたいなぁ」ニヤニヤ
エレン「は!?…え、あ、いや…今はその…散らかっててだな…」
ゲスミン(この慌てぶり…ビンゴ!!)ニヤリ
-
- 49 : 2015/08/11(火) 23:34:29 :
ゲスミン「大丈夫だよ、気にしないから!」
エレン「いや、俺が気にすんだよ!」
ゲスミン「平気だよ、もし気になるなら…」
ゲスミン「エレンが速攻で片付ければいいさ!」
エレン(どうする…このまま散らかってるといい続けると、俺がまったく掃除が出来ない奴だとクラス中に広めることに…)
ゲスミン「それとも、エレンの家はそんなに散らかってるの??.」
エレン(くそっ!まずいぞ…このままじゃ!!)
ゲスミン「どうなの?エレン??」
ゲスミン(勝った…!)ニヤリ
-
- 50 : 2015/08/11(火) 23:40:18 :
- エレン「…分かった」
アルミン「本当かい?ありがとう!!」
エレン(まぁ、いずれバレることだ…アルミン一人くらいなら…)
ジャン「連れて来たぞ!アルミン!」
ライナー「よお、今日エレンの家に行って良いって本当か?」
クリスタ「ゴメンね?私たちまで…」
ベルトルト「大丈夫?」
ユミル「いいんだよ!こいつが今良いって言ってただろ??」
サシャ「お菓子食べ放題ですか!?」
コニー「食べ放題!?いいのかエレン!?」
マルコ「ありがとう、エレン!」
ミカサ「エレンの家に行くのは久々」
エレン(仲良くなってから数日の奴らまでいやがる…)
エレン「…マジかよ」
ゲスミン「…」ニヤリ
-
- 51 : 2015/08/13(木) 23:46:24 :
放課後 エレンの家の前
アルミン「エレン!鍵早く出して!!」
エレン「…鍵はかけてないんだ」
アルミン「え?泥棒入っちゃうよ?」
エレン「あはははは…」ニガワライ
エレン(もうバレても良いや…)
-
- 52 : 2015/08/15(土) 11:55:27 :
ガチャ
エレンは家の扉を開けた
アニ「あ、エレン!!お帰…り…」
アルミン「」
ジャン「おいおい…」
ミカサ「女狐…」ボソ
サシャ「誰でふか?」モグモグ
その他「エレンって結婚してたのか…」
アニ「…?」
エレン「…悪いな」ニガワライ
-
- 53 : 2015/12/28(月) 16:53:17 :
アニ「えーと…」
アルミン「こんにちは!!エレンの友人のアルミン・アルレルトです、もしかしてエレンの彼zエレン「おい…」…」
ミカサ「あなたはエレンの何なの?」
アニ「…別に、今のところは何でもないけど…今のところはね」
ミカサ「…!?」
サシャ「おへがふらはってやふでふか?」訳 これが修羅場ってやつですか?
コニー「おぉ!!そうなのか!?俺修羅場って初めて見たぜ!!」
アルミン「あははは…」ニガワライ
-
- 54 : 2015/12/28(月) 16:57:44 :
ライナー「とにかく家に上がらせてもらおうぜ、話はそれからだ」
サシャ「やっほーい!!おっかし~~!!」
エレン「おい、サシャ!!靴のまま家に入るんじゃねぇよ!!」
その他「おじゃましまーす」
-
- 55 : 2015/12/28(月) 16:58:50 :
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