この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
A white centipede carries a shadow
-
- 1 : 2015/04/10(金) 19:16:32 :
- 突然ですが東京喰種のスレッド立てていきます。
設定は、
アオギリ戦の後にカネキがあんていくに戻る
カネキは赫者で髪色は白のまま
まったく私の勝手ですが、ムカデ赫子は白くしたいと思います。原作カネキの赫子が白くなったと思ってください。
カネキは大学に通っている設定でお願いします。
咄嗟に思い付いた事なので、まだ最後までストーリーを考え出してません。また亀投稿になってしまうかもしれませんが、それでも良いと言う方は応援よろしくお願いしますm(__)m
-
- 2 : 2015/04/10(金) 19:59:49 :
- 楽しみ〜♪( ´▽`)
-
- 3 : 2015/04/10(金) 20:18:47 :
- アオギリ戦の後、視界に懐かしいあんていくが見えてくる。
古間さんがドアを開けてみんなの顔を見渡し、誰一人として欠けてない事を確認すると、改めて僕に向き直る。
古間「お帰り。金木君。」
芳村「金木君が帰ってきてくれて私はとても嬉しいよ。お帰り。金木君。」
四方「…研、ゆっくり休むといい。」
ニシキ「また、クソみたいに拐われたら許さねぇからな。金木、お帰り。」
入見「お帰りなさい。金木君。」
ヒナミ「お帰り。お兄ちゃん。」
みんなそう言って店内に入っていく。
トーカ「金木…」
カネキ「トーカちゃん…」
トーカ「もうどこにも行くなよ…」
カネキ「うん。どこにも行かない。」
トーカ「…お帰り。金木。」ニコッ
カネキ「ただいま。トーカちゃん。」
-
- 4 : 2015/04/10(金) 20:22:32 :
- オリジナルキャラクターは後々出すつもりです。
またのお楽しみということで。
-
- 5 : 2015/04/10(金) 20:52:43 :
- 店内に入るとヤモリやアヤト君達と争ったままになっていた。でも懐かしい珈琲の香りはそのままだ。
芳村「金木君達はもう休みなさい。片付けは私と四方君と古間君、カヤちゃんでしよう。」
カネキ「ありがとうございます。じゃあお休みなさい。店長。」
芳村「ゆっくりお休み。」
自分の部屋に入ってベッドに身を投げ出す。ヤモリの拷問でずっと座りっぱなしだったからか、この柔らかさがとても心地良い。
コンコン…
ニシキ「金木、入るぞ?」
カネキ「西尾先輩…どうぞ。」ムクッ ガチャッ
ニシキ「金木、お前さ、これからアオギリの事…どうするつもりだ?」
カネキ「しばらくは様子を見ると思います。でも加納教授やリゼさんの事…少なからずとも関係があると思うので…」
ニシキ「また、戦いに行くってか。」
カネキ「多分…」
ニシキ「お前の好きにしたらいいと思うけどよ、もっと俺やらじいさんやら頼ってくれよ?あと…お前がいねーと…クソトーカがうるせぇ…」
-
- 6 : 2015/04/10(金) 20:56:00 :
- 期待です、頑張って下さい☆
-
- 7 : 2015/04/10(金) 21:02:56 :
- ありがとうございます(^-^)
応援嬉しいです‼
-
- 8 : 2015/04/10(金) 21:08:14 :
- ニシキ「別に先輩面する訳じゃねぇけどよ…心配になんだよ、お前見てっと。」
カネキ「優しいですね。西尾先輩。」ニコッ
ニシキ「…ふん、明日から大学とかバイトとかあるからな…ゆっくり休めよ。お休み金木!!」
カネキ「お休みなさい。西尾先輩。」
バタン…
カネキ「西尾先輩…貴未さんの時からホント変わったよな…」
机に眼帯マスクを置いてそれを見つめる。
カネキ「僕は、変われていたんだろうか…」
コンコン…
カネキ「はーい。どうぞ?(誰だろう…ヒナミちゃんかな…)」
トーカ「金木…ちょっといいか?」ガチャッ
カネキ「トーカちゃん?どうしたの?」
-
- 9 : 2015/04/10(金) 21:21:01 :
- トーカ「一人で眠れる気がしなくてさ…その…一緒に…添い寝してもらっても…いいかなって…」モジモジ
カネキ「…いいよ。じゃあ僕、シャワー浴びたいから…少し待ってて…トーカちゃんはもう浴びたんだよね。」
トーカ「うん。」
カネキ「…先にベッドに入ってていいよ。嫌じゃなければ…」
トーカ「うん。」
ヤモリの拷問ですっかり白くなってしまった髪を洗う。
何日ぶりのシャワーだろうか。とても気持ちよかった。
部屋に戻ると、ベッドの上で膝に顔をうずめてトーカちゃんが座っていた。
隣にそっと座る。
カネキ「トーカちゃん?大丈夫?」
トーカ「ホントに…もうどこにも行かないよね…」
カネキ「うん。絶対に。」
トーカ「一人にしないよね…」
カネキ「もう、させないよ。」
トーカ「信じていいんだよね?」
カネキ「うん。もう大丈夫。」
-
- 10 : 2015/04/10(金) 22:16:18 :
- トーカ「カネキィィ…」ポロポロ
トーカちゃんが泣きながら僕の胸にしがみついてくる。
優しく背中をさすってあげる。
カネキ「トーカちゃん、泣き虫になっちゃったね。」
トーカ「うるさい…カネキのせいだぁ…」ポロポロ
カネキ「落ち着くまでこのままでいいよ…」サスサス
腕の中にいるトーカちゃんは間違いなく女の子なんだ。
トーカちゃんがとても小さく感じた。
僕がこの手で支えてあげられるようにならないと。
誰にも傷つけさせない。僕がさせない。
いつかの捜査官が言っていた。この世界を歪めているのは僕達喰種だと。
そうかもしれない。でも違う。僕達だけじゃない。人間も喰種もみんなだ。
この世界を正していきたい。僕が…守っていきたい。
-
- 11 : 2015/04/10(金) 22:17:54 :
- いつかの捜査官とは亜門の事です。
東京喰種:re、続き気になりますね。
亜門さん、生きてるといいな。
-
- 12 : 2015/04/10(金) 22:56:24 :
- 亜門さんは生きてると信じてます。・゜・(ノД`)・゜・。
-
- 13 : 2015/04/11(土) 19:05:40 :
- 背中をさすってあげてるうちに静かな寝息が聞こえ始めた。
そっと横にしてやり、布団をかけてやる。
カネキ「お休み、トーカちゃん。」ナデナデ
その内眠気が来て自分も知らず知らず眠っていた。
-
- 14 : 2015/04/11(土) 19:17:37 :
- ピピピピピピピピ…
カネキ「う…朝…か…」ムクッ
久しぶりに大学に顔を出してみようと考えていたので、いつもより一時間くらい早く目覚ましをかけていた。
時刻は7時半。隣ではまだ天使がかわいらしい寝息をたてている。
カネキ「トーカちゃん。トーカちゃん。朝だよ。」
トーカ「うぅ…金木…?」
カネキ「ん。おはよ。トーカちゃん。」
トーカ「何時?」ゴシゴシ
カネキ「まだ7時半かな、僕もう起きるから。あと下に降りてきなよ。」
トーカ「分かった…」
カネキ「じゃあ先に行ってるね。」バタン
-
- 15 : 2015/04/11(土) 20:22:02 :
- 下に降りると美味しそうな珈琲の香りが漂ってきた。
もうあんていくはスタンバイOKみたいだ。
カネキ「店長、おはようございます。」
芳村「おはよう金木君。よく眠れたかい。」
カネキ「はい。すみません昨日片付け任せてしまって。」
芳村「構わないよ。結構早く片付いたからね。ガラスが割れてしまったところはどうにもならなかったけれど。それはまた後で変えればいい。」
カネキ「はい。店長、今日は大学に行こうと思ってて…」
芳村「あんていくは私達に任せていいよ。行ってきなさい。」
カネキ「すみません。ありがとうございます。」
芳村「ところでトーカちゃんは起きたかな。」
カネキ「もう少しで起きてくると思いますけど…」
芳村「トーカちゃんも連れていってくれないかい?志望が上井らしいんだ。」
-
- 16 : 2015/04/11(土) 20:31:35 :
- カネキ「そうなんですか…分かりました。起きてきたら一緒に出ます。」
芳村「ありがとう。あ、金木君。」
カネキ「はい?」
芳村「実は昨日のアオギリについてなんだが…」
カネキ「…」
芳村「23区のコクリアは分かるね?そこからSSレート以上がかなり脱走したらしい。」
カネキ「な…それ、本当ですか?」
芳村「アオギリ本隊が襲撃したみたいだ。どうやら本命はそっちだったらしい。」
カネキ「そういえばエトやタタラが見当たらなかったな…」
芳村「脱走者のほとんどはアオギリに入ったらしいんだが、他に逃げた可能性もある。20区にも来ているかもしれない。昼間でも十分気を付けてくれ。」
カネキ「…分かりました。」
-
- 17 : 2015/04/11(土) 21:22:44 :
- トーカ「おはようございます。」
芳村「トーカちゃん、丁度起きてきたね。今日は金木君に上井に連れていってもらったらどうだい?」
トーカ「え、上井に?」
芳村「今日は学校休みなんだったら、金木君と一緒に上井を見学させてもらうといい。」
トーカ「…金木、大丈夫?」
カネキ「僕は構わないよ。」
トーカ「分かった。じゃあ店長、すみません行ってきます。」
芳村「うん。行ってきなさい。」
トーカちゃんは先に外に出ていってしまったので追いかけようとドアノブに手をかける。
芳村「金木君。」
カネキ「?」
芳村「君は眼帯の喰種としてCCGに警戒されている。レートはまだ判別結果が出ていないらしいが…そちらにも気を付けてくれたまえ。」
カネキ「…分かりました。行ってきます。」
芳村「うん。」 バタン
-
- 18 : 2015/04/12(日) 19:01:24 :
- 亜門視点にしたいと思います。
-
- 19 : 2015/04/12(日) 20:29:52 :
- CCG20区支部に一人の捜査官がいた。
身長191cm、体重94kgという偉丈夫。
名を亜門鋼太郎。階級は上等捜査官。
対アオギリ戦では、Sレート、瓶兄弟を二人一気に仕留めるなど、立派な功績を残した。
亜門がなぜこの場にいるのかというと、上司である篠原幸紀に急遽、呼び出しを受けたからである。
ガチャッ
篠原「おっす、亜門。」
亜門「おはようございます。篠原さん。」
篠原幸紀。階級は特等捜査官。亜門程身長は高くないが、こちらもかなりの体格だ。
CCGでは「不屈の篠原」と呼ばれ、その階級に十分な功績を数々持ち、多くの喰種達から恐れられている。
-
- 20 : 2015/04/12(日) 20:46:49 :
- 篠原「あら、アキラは?」
亜門「あぁ、今はトイレに。」
篠原「そか、戻ってきたら話をしよう。」
アキラとは、亜門の現パートナー、真戸暁二等捜査官の愛称である。
真戸暁二等捜査官。亜門と同じく、アカデミーを首席で卒業した。
ガチャッ
アキラ「篠原特等、おはようございます。遅れてしまい、申し訳ありません。」
篠原「いいよ別に。遅れた訳でも無いし、俺も今来たばっかりだ。」
アキラ「ありがとうございます。…それで篠原特等、緊急の呼び出しで話とは?」
-
- 21 : 2015/04/12(日) 20:55:49 :
- 篠原「あぁ…君たちの担当はラビット…だったね。」
亜門「はい。残念ですがまだあまり掴めておらず…」
担当…とは、俺とアキラの一組で探し、見つけたら駆逐する対象となっている喰種の事だ。今はおそらく20区に潜伏していると思われる、羽赫の喰種ラビットになっている。
レートはAレート以上で気を抜いていては死を覚悟するレベルだ。
篠原「いや、それは大丈夫。実はね、今日はその事で話があって来たんだ。」
アキラ「その内容は…?」
篠原「アオギリが23区のコクリアからSSレートまでの喰種を大量に逃がしただろ?」
亜門「はい。ほとんどはアオギリ側についたと聞いていますが…」
篠原「あぁ。でもそれでちょっと厄介な事になっちゃってね。」
亜門「厄介?」
-
- 22 : 2015/04/12(日) 20:57:44 :
- オリジナルキャラクターの詳細出しまーす(・∀・)ノ
-
- 23 : 2015/04/12(日) 21:11:58 :
- 篠原「アオギリについていかなかった喰種で単独でかなりの被害を出しそうな奴がいるんだよ。」
アキラ「…レートは…?」
篠原「レートはSSレート。名を九尾。赫包はいくつか判別出来ていないが…9本の尾赫を持っている。」
亜門「き、9本…!!」
篠原「マスクが狐そのまんまでね。赫子を出した際には容姿が化け狐、九尾のように見える事からその名がついた。」
アキラ「そんな奴がコクリアにいたなんて…」
篠原「厄介な事に物凄く好戦的な奴でさ。進んで喰種の捕食を行っている。おそらく赫者だろう。捜査官殺しもかなりの件数やっている。」
亜門「そいつがまさか…」
篠原「そのまさかだよ。20区に潜んでる可能性が高い。」
-
- 24 : 2015/04/12(日) 21:21:49 :
- 篠原「更にコイツに対処できる丁度いいペアが見つからなくて…」
アキラ「それで私達にと…」
亜門「しかしラビットの捜査は…」
篠原「仕方ないが、九尾が片付くまでは…」
亜門「くっ…」
篠原「亜門、気持ちは分かるがレート的には九尾の方が被害は甚大だ。どういうわけか最近ラビットの活動もあまり見られない。この時を逃すわけにはね…」
亜門「…分かりました。早急に対処に当たります。」
篠原「うん。ありがとう。早速取りかかってくれ。」
アキラ「最初は20区の見回りからした方がよろしいかと思うのですが…」
篠原「それでも良いが、もし九尾と対峙したときは初見で挑むな。応援を呼んでからの方がいい。いくらお前ら二人でも…厳しいだろう。」
亜門「分かりました。十分気を付けます。」
-
- 25 : 2015/04/12(日) 21:26:40 :
- なんとなく尾赫の喰種で強い奴があまりいない気がしたので、今回「九尾」としてオリジナルキャラクター出してみました。
このままでも構わないよって方は応援よろしくお願いいたしますm(__)m
-
- 26 : 2015/04/13(月) 00:04:59 :
- 面白いです(笑)
-
- 27 : 2015/04/13(月) 00:43:59 :
- ありがとうございますm(__)m
閲覧数は少しずつ増えていってるのは分かるんですが、コメント無いとやっぱりどうしても不安で( ;∀;)
面白いとか言っていただけると本当にありがたいです(^-^)
-
- 28 : 2015/04/13(月) 00:48:38 :
- 面白いです
頑張ってください
-
- 29 : 2015/04/13(月) 00:57:53 :
- ありがとうです(。´Д⊂)
感謝感激ですm(__)m
-
- 30 : 2015/04/13(月) 01:03:36 :
- 篠原特等が帰ったあと、俺はアキラと20区の見回りに出ることにした。
アキラ「亜門上等、今日の昼食、一緒にどうだろう?」
亜門「ん?構わんが…珍しい事もあるもんだな。お前から昼飯に誘われるとは。」
アキラ「一応上司でありパートナーだからな。そのくらいの事はあってもいいだろう。」
亜門「一応は余計だ。しかし相変わらず夜飯には誘っても来ないだろう。」
アキラ「当たり前だ。私はこれでも女子だからな。それに捜査馬鹿の亜門上等と夕飯など…私の貴重な時間まで喰種の話などしたくはない。」
亜門「まぁそれもそうだな。あと、捜査馬鹿も余計だ。」
アキラ「君にはその名前がお似合いだよ。…さて、さっさとこの捜査を終わらそう。」
亜門「そうだな。」
-
- 31 : 2015/04/13(月) 01:05:38 :
- またカネキ視点に戻ります。
-
- 32 : 2015/04/13(月) 01:20:16 :
- ポケットの中で携帯が鳴る。
メールの着信音。トーカちゃんは隣にいるし、僕にメールを送ってくる人物は一人しかいない。
From:ヒデ
件名:なし
カネキィィィィ!!!お前今日は来るよな!?
マジで寂しすぎて俺もう死んじゃうから早く来やがれ!!
カネキ(元気だなぁヒデは)クスッ
どんなときでも心配をかけてくれる親友のメールに恩を感じながら返信ボタンを押す。
To:ヒデ
件名:Re:
もうすぐ着くから死なないでてね(笑)
このときはまだヒデに文句をたらされまくる事を僕は知らない。
-
- 33 : 2015/04/13(月) 12:25:21 :
- 上井大学の中庭に首にヘッドフォンをかけた黄色い頭を見つける。
カネキ「ヒデ!!久し振り。」
ヒデ「な、金木お前何で髪白…というか裏切り者め~!!」
カネキ「ヒデ急にどうし…イデデデデ!!」
ヒデに耳を引っ張られ、耳元で疑問を投げつけられる。
ヒデ「何でお前がトーカちゃんと一緒にいんだよ!!」ボソッ
カネキ「痛いよヒデ。トーカちゃん志望が上井だから見学だってさ。」
ヒデ「む、なんか余裕ある感じでムカツク。」
カネキ「えぇ…酷いな…」
ヒデ「まいっか。トーカちゃん!!見学するなら色々教えてあげるよ!!」
トーカ「え、えっと…」
カネキ「終わったらメールしてよ。ここで待ってるから。」
トーカ「ん。分かった。」
トーカチャン,コッチコッチ
-
- 34 : 2015/04/13(月) 14:45:36 :
- トーカちゃん、出来ればカネキ君と一緒に上井まわりたかったのかな?(ニヤニヤ)
-
- 35 : 2015/04/13(月) 18:12:16 :
- その通りですww
トーカちゃん、本当はとっても優しい子ですからね。
ヒデの好意を無駄にするような事は決してしないと思います。
トーカちゃんかわいい(´・ω・`)
-
- 36 : 2015/04/13(月) 18:51:54 :
- カネキ「さてと…立ち聞きなんて相変わらず趣味が悪いですね。月山さん。」
木の陰から月山と呼ばれた男が姿を現す。
月山「君達3人の邪魔はしたくなかっただけさ。別にとって喰おうって訳じゃない。」
カネキ「どーだか。」パキ…
月山「おっとっと、こんなところで殺り合う気かい?君の『それ』もすっかり癖になってしまったようだね。」
カネキ「あなたには関係の無い事だ。」ポキ…
月山「気を悪くさせてしまったのならすまない。なに、君の耳にも入れておかなければならない事があったからね。霧嶋さんはオープンキャンパスに行ったのだろう?どこか喫茶店ででも。」
カネキ「あなたに何をされるか分からないし、そこまで長くなる話では無さそうですね。」
月山「shook…ほとんど信用してくれてないようだね。」ハハハ
カネキ「はい。全く。」
-
- 37 : 2015/04/13(月) 19:03:14 :
- 月山「フゥン…君はすっかりhardになってしまったね。金木君、屋上は使えるのかな?」
カネキ「この時間帯なら誰もいないと思います。」
月山「誰かいる場合は…僕は責任は取らないからね。」バッ
月山は周りに誰もいないことを確認すると、キャンパスの壁を一気にかけ上がっていった。
喰種の身体能力はすごい。多少助走はいるが、半喰種の僕が簡単に壁をかけ上がれる。そんな芸当、人間のままでは100%できまい。
月山「ふむ。誰もいなかったようだね。」
カネキ「誰かいた場合、そしてその誰かにあなたが手をかけていたら僕はこの場であなたを殺していた。」
月山「おやおや…それだと君が面倒になるんじゃないかい?」
カネキ「心配いりません。世間では喰種がここにいること自体が間違いのように認識されてますから。」
-
- 38 : 2015/04/13(月) 20:50:40 :
- 月山君www
-
- 39 : 2015/04/13(月) 21:13:02 :
- 月山さんおもしろいですよねww
:reだとどうなってしまうんでしょう(。・ω・。)?
-
- 40 : 2015/04/13(月) 21:32:48 :
- 月山「全く、食物連鎖の頂点は僕等喰種だというのに…悲しきかな!!人間風情が。」
カネキ「そんなことより話を進めましょう?コクリアからの脱走者の話ですよね?」
月山「芳村氏から話は聞いているようだね。なら話は早い。実はね、脱走者の一人がアオギリ側につかずに単独で逃げ込んだらしいんだ。」
カネキ「どのくらいの影響を及ぼしそうなんですか?そいつは。」
月山「コクリア事件からまだ1日たっていないというのに、すでに被害は甚大だよ。」
カネキ「それが20区に潜んでる可能性がある…と。」
月山「金木君、気を付けてくれたまえ。名は九尾。レートはSS、尾赫の赫者らしいね。非常に好戦的でAレート以上を共喰いしていると思われる。」
-
- 41 : 2015/04/13(月) 22:38:08 :
- なるほど、カネキ君はこれから九尾と闘う事になるんですかね?w
-
- 42 : 2015/04/14(火) 09:47:55 :
- そういう予定ですww
闘いの展開は今考えてます(・∀・)ノ
-
- 43 : 2015/04/14(火) 10:38:35 :
- 月山「僕は君が心配なんだ。いくら暫定SSの君でもね。」
カネキ「僕の判別レート出たんですか…あなたも一応Sレート美食家、20区の厄介者なんですからね。そちらこそ気を付けてください。」
月山「向こうはレートこそ僕より上…だが!!何年も牢獄で体が鈍っていた奴に遅れをとるつもりは無い!!安心してくれたまえ金木君。」
カネキ「別にそこまで心配もしてませんけど。月山さんは意外と鋭いところありますもんね。」
月山「意外と…は余計かな。では金木君。また会おう。」
そういうと月山さんは下に誰もいないことを確認するとトンッと屋上から下りていった。
-
- 44 : 2015/04/14(火) 18:23:38 :
- 月山は平常運転wwwwwww
期待!
-
- 45 : 2015/04/14(火) 18:51:17 :
- 期待ありがとうございまーす(。・ω・。)ゞ
-
- 46 : 2015/04/14(火) 18:55:42 :
- カネキ「九尾…トーカちゃんはAレートだったっけ…僕が暫定SS…狙われる危険性大か…少し調べる必要あるな…」
ピロン♪
カネキ「ん?終わったのかな。早くないか?」
From:トーカちゃん
件名:
行きたい学科の所だけ見たら早く終わったんだけど…
今どこ?
カネキ「ヤバい。早く戻らないと…」
下に人がいないのを確認し、屋上から飛び下りる。待ち合わせ場所まで急ぐ。
カネキ「ごめんトーカちゃん。ずいぶん早かったね。もう見なくていいの?」
トーカ「また今度金木と一緒に見に来るからいい…」
カネキ「?まぁ、いいけど…」
-
- 47 : 2015/04/14(火) 19:43:04 :
- トーカちゃん\(//∇//)\
-
- 48 : 2015/04/14(火) 19:46:37 :
- トーカちゃん可愛い
続きが楽しみ
頑張ってください
期待して待ってます
-
- 49 : 2015/04/14(火) 21:41:16 :
- 店長は入見君ではなくカヤちゃん、
亜門さんは篠原特等ではなく篠原さん、って呼んでると思う。
面白い!期待!
-
- 50 : 2015/04/14(火) 21:42:28 :
- 九尾は私も想像してました(笑)
-
- 51 : 2015/04/14(火) 23:57:51 :
- あのー
エレン九尾
↑↑
九尾
名前が………(ノД`)シクシク
-
- 52 : 2015/04/15(水) 00:07:11 :
- 名無き白さん、アドバイスありがとうございますm(__)m
多数の期待ありがとうございます。頑張ります(。・ω・。)ゞ
名前、被っちゃいましたねww
それでもよければ引き続き応援よろしくお願いいたしますm(__)m
-
- 53 : 2015/04/15(水) 00:13:36 :
- あと、色々時間軸おかしいですよね…アオギリ戦からまだ1日しかたってないのに篠原さん復活してるし…すでに亜門さんとアキラはパートナーだし…
すみません。頑張りますのでご了承ください…m(__)m
-
- 54 : 2015/04/15(水) 00:32:58 :
- 気にしませんよw
続きたのしみです(≧∇≦)
-
- 55 : 2015/04/15(水) 00:33:02 :
- カネキ(…調べられる事なら今日のうちから調べておきたいな…)
トーカ「金木。金木。」
カネキ「うん?ごめん聞いてなかった…」
トーカ「いや、別に…なんか難しそうな顔してたから…」
カネキ(不安そうな顔してる…はぁ、情けないな僕は…トーカちゃんにこんな顔させないって決めたのに…)
カネキ「なんでもないよ。気にしないで。(九尾の事は…伏せとこうかな…)」アゴサスリ
トーカ「…嘘。何隠してんの。」
カネキ「へ?(僕そんなに顔に出やすいかな…)」ビックリ
トーカ「なんか誤魔化そうとしてない?(さっきヒデさんが言ってた通りだ…隠し事あると顎さする…)」
カネキ「いや…あははは…」アセアセ
トーカ「笑って誤魔化すな。」
-
- 56 : 2015/04/15(水) 00:34:53 :
- ありがとうございます(^-^)
続き、頑張ります( *・ω・)ノ
-
- 57 : 2015/04/15(水) 00:35:21 :
- 続きが楽しみ
頑張ってください
-
- 58 : 2015/04/15(水) 00:37:41 :
- どーもです(。・ω・。)ゞ
-
- 59 : 2015/04/15(水) 00:47:35 :
- カネキ(危険にはあわせたくないし…でも正直に言うべきなのか?)
トーカ「なんか言えよ…隠し事なんて…酷いじゃん…」
カネキ「…(泣かせちゃ駄目じゃないか…それにもし僕がトーカちゃんと一緒じゃないときに万が一の事があったら?駄目だ。言うべきだ。もうこれ以上泣かせたりしない!!)」
カネキ「トーカちゃん。言うよ。トーカちゃんを危険にあわせたくないし、泣かせない。そう…決めたからね。」
トーカ「金木…」
カネキ「ここで話すのはちょっと気が引けるかな…僕の家近くだからそこで話そう。」
トーカ「あ、うん…(金木の家///)」
カネキ「じゃあ行こうか。」
-
- 60 : 2015/04/15(水) 00:59:05 :
- 金木宅…
ガチャ…
カネキ「入っていいよ。」
トーカ「お邪魔します…(ここが金木の家…)」
カネキ「そっちリビング。少し散らかってるけど…ソファーにでも座ってて。」
トーカ「分かった…(うわ、本ばっかり…この量はすごいな…でもこの重なってる本以外は結構片付いてる…)」
カネキ「トーカちゃーん。珈琲飲むー?」
トーカ「あ、飲むー。」
数分後…
カネキ「はい。トーカちゃん。」
トーカ「ありがと。ゴクッ…おいしい。」
カネキ「そう?良かった。」ニコッ
トーカ「っ///て、店長に比べたら、ま、まだまだだけどね!///」ドキドキ
カネキ「店長のはおいしいからなぁ。もっと近づくように頑張るよ。」ゴクッ
-
- 61 : 2015/04/15(水) 01:10:12 :
- 僕はトーカちゃんに話の内容を伝える。話が進むにつれ、彼女の顔が強張っていくのが分かった。
トーカ「九尾…尾赫のSSレートか…クソニシキとは大違いね。」
カネキ「その言い方は西尾先輩が可哀想だよ…」
トーカ「だってアイツ、ギリAかBだもん。ある意味アンタなんかより中途半端かもね。」
カネキ(西尾先輩…なんかごめんなさい…)
その頃あんていくでは…
ニシキ「へっくしょん!!」
古間「あれ、ニシキ君、風邪?それとも誰かに噂されてんのかな?」
ニシキ「後者ならほぼクソトーカのせいな気がする…」
-
- 62 : 2015/04/15(水) 21:21:06 :
- >>53別に謝る事ではないですよ。ちょっと気になっただけであって…
まぁ、そんなことより期待です!面白いんでもっと自信を持っていいですよ!
-
- 63 : 2015/04/15(水) 21:43:23 :
- ありがとうございます(^-^)
原作しか見てなかったのでアニメの方も見てみたんですけど…
カネキ君、かっこいいですね‼惚れ直しました(^-^)
そしてトーカちゃんかわいい‼
-
- 64 : 2015/04/16(木) 12:14:01 :
- 気付けば辺りは暗くなってきている。
カネキ「そろそろあんていくに戻らないとね。送るよトーカちゃん。」
トーカ「アタシ一人で大丈夫よ。」
カネキ「はぁ…さっきの話聞いてた?危険だから。」
トーカ「相変わらずお節介なやつ。分かった。送られてやるよ。」
帰り道は結構暗くなってしまった。ギリギリまだ見えるか。
トーカ「アンタが暫定SSか…強くなったんだ…」
カネキ「急にどうしたのトーカちゃん。」
トーカ「どうせならアタシを完璧に守れるぐらいまで強くなりなよ。」フフッ
カネキ「うん。頑張る。」ニコッ
-
- 65 : 2015/04/16(木) 12:44:37 :
- 曲がり角を曲がったところで少し高い建物が少なくなり、多少明るくなる。
カネキ「あれ…あそこ…誰か倒れてる…?」
見れば壁に寄りかかるようにして誰か倒れている。暗くてよく見えないが、血を流しているように見える。
トーカ「金木、アヤトはアオギリだよね…」
カネキ「うん。そうだけど…」
トーカ「じゃあ何でここにいんのよ!?アヤト!!」ダッ
カネキ「ちょっとトーカちゃん!!」ダッ
近づいてみるとトーカちゃんの言う通りだった。
トーカ「アヤト!!しっかりしな!!アヤト!!」
カネキ「何でアヤト君、一人でこんなところに…」
アヤト「あ…姉貴…か…?」
トーカ「大丈夫!?すごい怪我してるんだからあんまりしゃべらない方が…」
アヤト「姉貴…早く…逃げろ…おい半端野郎…姉貴連れて早く…」
カネキ「でもアヤト君置いてけないから…」
アヤト「いいから早くしろよ!!奴が…九尾が来る!!」
-
- 66 : 2015/04/16(木) 12:47:01 :
- 続きが楽しみ
-
- 67 : 2015/04/16(木) 14:22:45 :
- 期待です!
-
- 68 : 2015/04/16(木) 19:04:50 :
- 期待ありがとうございます(^-^)
-
- 69 : 2015/04/16(木) 22:33:06 :
- トーカ「は?アンタ何言って…」
カネキ「トーカちゃん!!伏せて!!」
ガキィィィン…
辺りに金属音に似た音が鳴り響く。
???「ウフフ…強そうなの…来た…!!」ニタニタ
アヤト「ほら…来ちまったじゃねぇか…しくじんなよ半端野郎…」ガクッ
トーカ「アヤト!!?…気絶しただけか…」ホッ
カネキ「君が九尾?…2本か…ずいぶん太いね。」
九尾「エヘヘェ…誉められたととっていいのかな?」
九尾は2~3m後ろに跳び退いたかと思うと地面を蹴って一気に突っ込んできた。
左右から2本の尾赫を叩きつけてくる。
2本だけでは抑えられないだろう。やむなく残り2本を出して1本に対して2本でどうにか抑え込む。
九尾「へぇ…4本…アンタも十分太いじゃないか。」ニタニタ
カネキ「そりゃ、どうもっ!!」ガキィィィン…!!
またも金属音が大きく鳴り響き、お互いに距離を取る。
九尾「ウフッ、久しぶりに楽しくなりそう♪」
-
- 70 : 2015/04/16(木) 22:49:45 :
- 期待じゃ!
-
- 71 : 2015/04/16(木) 22:50:39 :
- 期待\(//∇//)\
-
- 72 : 2015/04/16(木) 22:56:02 :
- カネキ(一筋縄ではいかなそうだな…次の一撃で…仕留める…!!)
こちらから先に動く。それに合わせて向こうも真正面から突っ込んでくる。
カネキ(やっぱり…動きが単調だ…ギリギリまで引き付けて…)
九尾「くらえっ!!」ヒュッ
九尾は右足に尾赫を巻き付け、回し蹴りを繰り出す。
すれすれをしゃがんでかわし、回りきって隙ができた九尾の横っ腹に赫子を横凪ぎに叩きつける。
九尾「なっ!!」
カネキ「少し眠ってて貰うよ。」ドゴッ
九尾「カ…ハッ!!」
九尾は向かいの壁まで吹き飛び、背中から壁に叩きつけられる。
地面に倒れこんで身悶えた後に泡を吹いて動かなくなる。
カネキ(死にはしなかったかな…今のうちに…)
-
- 73 : 2015/04/16(木) 22:57:18 :
- 期待ありがとうございます(^-^)
自分で書いといてなんですが、カネキ君、強ぇww
-
- 74 : 2015/04/16(木) 23:52:40 :
- カネキ「トーカちゃん、逃げるよ。走れる?」
トーカ「まぁ、なんとか…」
カネキ「アヤト君は僕が背負ってく。とにかく早いとこここを離れよう。」
トーカ「え、でも九尾はそこでのびてるんじゃ…」
カネキ「いや、あんだけ暴れたんだ。白鳩が来てもおかしくない。」
トーカ「うん…」
素早くアヤト君を背負う。
カネキ「トーカちゃん、一応マスク着けといて。」
自分の眼帯マスクを片手で雑に着けながら言う。
トーカ「とっくに。」
トーカちゃんはすでにウサギのマスクを着け終えていた。
カネキ(アヤト君は顔半分だけのやつだけど大丈夫か…)
タッタッタ…
カネキ「待って、誰か来る…」
見えてきたのはいつかの捜査官。その隣には見たことのない女性捜査官。
一つだけ分かることは、今一番会いたくない状況で一番会いたくない人に会ってしまったということだ。
亜門「眼帯…か?それと隣にいるのは…!!」
アキラ「!!…ラビット…!!」
トーカ「うわ、かなりマズイ状況ね。」
カネキ「幸い、二人だけみたいだ。両脇のブロック塀の上を走り抜けよう。仕掛けるのは得策じゃない。」ボソッ
-
- 75 : 2015/04/17(金) 06:57:47 :
- 喰種の身体能力なら一蹴りでブロック塀に飛び乗り、走り抜ける事は可能だ。
ただ気になるのは女性捜査官の方。どのタイプのクインケを使ってくるかだ。羽赫なら避ける為に走り抜ける事は難しいし、もし近距離で当たれば致命的だ。
いつかの捜査官はたしか甲赫だったはず。そっちは攻撃範囲外だから問題ない。
カネキ「トーカちゃん…僕が女性捜査官の方を走り抜ける。トーカちゃんは反対側を走り抜けて。」ボソッ
トーカ「分かった。無理すんなよ。」ダッ
カネキ「もちろん!!」ダッ
一蹴りでブロック塀に飛び乗る。トーカちゃんも乗れたみたいだ。一気に走り抜ける。
亜門「待て!!眼帯!!」
カネキ「そうもいかないんです。」ダダッ
チラリと女性捜査官を見る。しかしなぜかカネキの方を向いていなかった。
カネキ(な…まさか!!)
アキラ「ラビットォォォ!!」ヒュッ
-
- 76 : 2015/04/17(金) 09:23:28 :
- 鞭状のクインケがトーカちゃんの肩を捉える。
トーカ「うぐっ…!!」
気づけば女性捜査官といつかの捜査官が位置が変わっている。
亜門「眼帯!!」ドゴッ
カネキ「ぐ…」
甲赫のクインケで横っ腹を殴られ、壁に激突する。
カネキ(トーカ…ちゃん…)
壁に頭を打ったせいか、目がかすむ。
アキラ「ラビット…よくも父を殺してくれたな。その報いだ…」スッ
鞭の反対側からナイフのようなクインケが伸びる。
トーカ「チッ…クソ野郎…」
アキラ「とどめだラビットォォ!!」ギラッ
カネキ(くそ!!間に合え間に合え間に合え間に合え!!)
全力を振り絞るが赫子は伸びてくれない。
ナイフがトーカちゃんに迫る。
カネキ「やめろぉぉぉぉ!!」
ドクン…
カネキ(僕は…また失うのか…?)
ドクン…
カネキ(次は何を失うんだ?)
ドクン…
カネキ(トーカちゃんを守れない?)
ドクン…
カネキ(いやだ…嫌だ!!)
カネキ「いやだぁぁぁぁぁ!!!」ビキビキビキビキ
亜門「何!?まだそんな力が残って…!!」
カネキ「そんなの許せない!!!」
-
- 77 : 2015/04/17(金) 09:34:57 :
- 続きが楽しみ
-
- 78 : 2015/04/17(金) 09:48:30 :
- ありがとうです(。・ω・。)ゞ
-
- 79 : 2015/04/17(金) 12:27:05 :
- ヒュッ
アキラ「何っ!?」ガキィィィン
クインケが真っ二つに弾け飛ぶ。
自分の腰からは2本の恐ろしく長い赫子。
いや、肩から腰にかけて全て繋がっている感覚。
これだけの赫子を使っているのに、暴走して力に支配される感覚も無い。
今なら何でもできそうな気がする。
赫子の表面が剥がれ落ちて消えていく。
中から白く輝く赫子。
喰種の捕食器官という概念を無くすような美しさだ。
トーカちゃんの元に駆け寄り、二人の捜査官から距離を取る。
トーカ「金木…それ…」
カネキ「トーカちゃんごめん。怪我させちゃった…守れなかった…」
トーカ「バカ、こんな傷くらいで何ウジウジしてんのよ。生きてられりゃそれでいいのよ。」
カネキ「うん…」
トーカ「そんなんでアタシを守るなんて言ってたの。バッカじゃない。いいからこのクソみたいな状況どうにかしちゃって。」
カネキ「フフッありがと。応援として受け取っとくよ。」ニコッ
トーカ「…///もう…バカ…///」
-
- 80 : 2015/04/17(金) 12:45:46 :
- 続きが楽しみ
-
- 81 : 2015/04/17(金) 19:20:56 :
- ありがとです~(・∀・)ノ
-
- 82 : 2015/04/17(金) 19:30:14 :
- 金木カッケェ!!!期待!!
-
- 83 : 2015/04/17(金) 20:21:27 :
- カネキチ、イケメン過ぎる\(//∇//)\
-
- 84 : 2015/04/17(金) 20:31:50 :
- 期待ありがとうございます(^-^)
あと、65のカネキの最後の台詞、アヤトって呼び捨てにしてますので、
カネキ「でもアヤト君、置いていけないから…」
に訂正お願いします。
-
- 85 : 2015/04/17(金) 21:09:04 :
- カネキ「行ってくるよ。トーカちゃんはアヤト君と下がってて。」
いつかの捜査官と向き合う。
亜門「眼帯、お前と話がしたいと思っていた。」
カネキ「あなたとは前に話したはずです。この世界を歪めているのは喰種だけじゃない。」
亜門「俺や他の捜査官も含めた人間もだ…と言いたいんだな?」
カネキ「…」
亜門「あの後、それについて考えた。確かにそうだ。俺も含め、多くの喰種捜査官達は罪意識の無い喰種をたくさん殺してきただろう。それは確かにいけない事なのかもしれない。お互い様だと言うやつもいるだろう。」
亜門「だがどうだ!?この連鎖はいつ終わる!?喰種は人間しか喰う事ができないのだろう!?喰種は長い間喰わないと、空腹で狂ってしまうそうだな…人間でも狂って暴走した喰種を『止める』事は可能だろう…だがその空腹から『救える』か!?目の前で苦しんでいる喰種を一つの命として扱い、自分の身を差し出せる人間がこの世界に何人いる!?皆無だ!!昔から多くの人間達が喰種は悪だと、知識の中に植え付けてきてしまったからな!!」
カネキ「…」
トーカ「…」ズキ…
亜門「眼帯…お前ならこの世界、どう生きる。」
カネキ「…僕はそれには答えられません。この世界の未来を変える事もできないかもしれない。だけど…僕は足掻きます。自らの人生に。この世界の間違った理(ことわり)に。無駄な足掻きかもしれない。でもそれが少しでも世界の改革の助けになるのなら…いくらでも足掻きます。」
亜門「フフッやはりな。俺もお前も答え方は同じだったようだな。だが…俺とお前とではそれぞれの足掻き方があるだろう。」
カネキ「はい。あなたにも僕にも、お互いには分からないでしょう。だから…分からせます。」
亜門「俺とお前の立場上、こうやって語り合うしか無いだろうからな。」ガチャ…
いつかの捜査官は重々しいクインケを構える。
こちらも長く伸びた白い赫子を揺らす。
カネキ「分かりました。」ビキキ…
カネキ「よければお名前、聞かせてもらってもいいですか?」ニコッ
亜門「よく聞け、俺の名はッ!!」
亜門「亜門鋼太郎だ!!!」
カネキ「いきますよ。亜門さん。」
-
- 86 : 2015/04/17(金) 21:11:35 :
- 続きが楽しみ
-
- 87 : 2015/04/17(金) 21:18:13 :
- どーもですm(__)m
-
- 88 : 2015/04/17(金) 21:46:45 :
- 亜門鋼太郎と名乗った捜査官。実力はおそらく特等捜査官にもあまり劣らない。
カネキ(流石だな…手に二刀持って振り回しているのに疲れを見せるような顔をしてない…それに…一撃一撃の重さが増してきてる…)
亜門が甲赫『クラ』を一刀にして振りかぶる。
亜門「はぁッ!!」ガキィィィ
カネキ「ふッ!!」ガキィィィ
激しい火花が飛び散り、金属音が鳴り響く。
かれこれ同じような攻防が10分は続いている。
亜門「眼帯…中々やるな!!」
カネキ「あなたこそ…重いですよ、亜門さん!!」
亜門が右からクラを横に払う。それに合わせて赫子を叩きつける。
ガキィィィン…
クラにひびが入り、赫子も散る。
亜門・カネキ「はぁ…はぁ…はぁ…」
二人とも息が荒くなり、体力の限界も近くなってくる。そろそろ終了間際だ。
亜門「眼、帯ィィィッ!!」ダダッ
カネキ「おおぉぉぉぉぉッ!!」ダダッ
最後の一撃をくらえと言わんばかりにお互い突っ込んだ時だった。
トーカ「危ない!!」
アキラ「亜門上等!!」
二人の頭上に一つの影が降り立つ。
-
- 91 : 2015/04/18(土) 07:03:58 :
- 亜門「な、コイツは!?」
身体中を覆う赫子はまるで狐の毛並みを想像させる。
赫子を纏った手と足の指先はもう『ヒト』のようなものではなく、既に『ケモノ』と表した方がよい。
先程よりも一回り大きくなっている様子から、赫子の分厚さを物語る。
下半身には均等に太くしなやかに『化け狐の九尾』の象徴、9本の尾赫が生えている。
つけているマスクは九尾のおぞましさを伝えてくる。
そこにいるのは『喰種』ではなく、紛れもなく『九尾』なのだ。
九尾「ウフフフッ二人だけでたの楽しそうなことやってるじゃない。混ぜてよ。」ヒュッ
目の前に尾赫が迫る。
今使える残りの赫子を全て出してそれを受けとめる。
亜門の一撃が比にならない重さだ。
カネキ「ぐ…重ッ…」グググ
九尾「喰種の方は強そうだね。白鳩の方は…もう駄目かな?」
見れば亜門のクラが大きく欠け、亜門の脇腹から結構な量の出血をしている。
亜門「が…ゴフッ!!」
カネキ「亜門さん!!」
九尾「てことで、バイバイ。」
九尾が亜門に飛び掛かる。
亜門「くそ…」
スパッ スパッ
カネキ「その人に…手を出すんじゃない…」
九尾「…なぜ白鳩を庇う…」
カネキ「殺しを楽しみにしている君には理解できないと思うね。」ビキビキビキビキ…
-
- 92 : 2015/04/18(土) 08:02:10 :
- 期待です!(^_^ゞ
九尾は女性ですか?
-
- 93 : 2015/04/18(土) 16:33:13 :
- そうですね(^-^)
喰種なら女性でも十分強そうですよね。
最初は男性の設定でいこうと思ってたんですが、口調とかから女性になりましたww
-
- 94 : 2015/04/18(土) 18:01:22 :
- 九尾「エヘヘ…すぐ死んじゃう人間よりアンタみたいなタフな喰種と殺り合った方が楽しいもんね…」ギュルギュル…
切断した両腕があっという間に再生する。
九尾「いくよ…ちゃんとついてきてね。」ヒュッ
速い。おそらく今まで戦った中で一番。
九尾「ボーッと突っ立ってていいの?」ビキキ…
目の前に九尾の鋭い爪が迫る。 でも…
ガシッ
カネキ「考え無しで行動してると思う?」グググ…
ただ突っ込んで来る相手の手を掴むなど容易いことだ。
カネキ「君は突っ込んで来てばっかりだね。いくら速くてもそんなんじゃ面白くない。」ドゴッ
九尾「ぐ…女の子に膝蹴りなんて酷いなぁ…」
カネキ「SSレートが何言ってる。そんなの慣れっこでしょ…殺しはしないよ…少し痛いかもしれないけど…」
九尾「おー怖。やってみなよ。」ダッ
カネキ「はぁ…無駄だって。」ビキキ…
腰を落とし、相手の動きを見つめる。
九尾「これくらって立てる!!?」ヒュッ
だが九尾の尾赫は空を切る。
カネキ「だから、君は単調なんだって。」
九尾「ぐがッ!?また同じ攻撃…」ゴフッ
赫子で横っ腹を強打。
九尾「痛いな…これ以上は…キツいか…」ダッ
九尾「またね。眼帯君。」
-
- 95 : 2015/04/18(土) 18:12:02 :
- 九尾は素早く建物の壁を登って夜の中に消えていった。
亜門「追わないのか…眼帯…」
カネキ「僕はストーカーじゃないですよ。それに…これ以上殺り合ってたら…死んでた…」
亜門「全然押してたじゃないか…」
カネキ「たぶん九尾は全然本気じゃないですよ。好戦的な九尾はすぐ終わっちゃつまらないと考えたんでしょうね。」
カネキ「では僕はこれで。ちゃんと休んで下さいね。喰種と違って瞬間的に再生する訳じゃないんですから。」
亜門「また俺を見逃すのか…」
カネキ「僕は殺しは趣味じゃないです。それにあなたを殺してしまうのは、違うと思う…」
亜門「な、待て眼帯!!」
その叫び声は空しく響く。
アキラ「亜門上等…」
亜門「どう違うと言うのだ…眼帯…貴様は分からんやつだ…」
-
- 96 : 2015/04/18(土) 19:49:18 :
- 期待
-
- 97 : 2015/04/18(土) 20:55:56 :
- あんていくに着き、店長に事情を話すと、3人とも無事で良かったと言って、僕達に治療を施してくれた。
僕とトーカちゃんはほとんどの回復していたのだが、アヤト君が結構な重傷で、完全に回復して目を覚ますのは明日になりそうだ。
気を失ったままで顔色もかなり悪かったのだが、今は少しずつ良くなってきている。
肋骨が2~3本折れていて、打撲痕が身体中にあった。
喰種といえども、本物の化け物のように無限に再生してくれる訳ではないのだ。
アオギリのニコやノロは異常だが。あの再生速度は喰種のものとは思えない。(ノロの事は四方さん情報)
アヤト君は僕の部屋のベッドに寝せている。今日はソファーで寝ることになりそうだ。
アオギリ戦の後、2日連続であんていくに寝泊まりしていたので、今日の午前中に家に帰ったのがやっとだ。
今日辺りしっかり家を片付けようと思っていたのだが、九尾の奇襲に会い、亜門さんとの激闘を繰り広げ、アヤト君の看病をしなければいけないので、片付けは先伸ばしだ。
西尾先輩が「クソトーカの弟かよ。また厄介な奴連れてきやがって。」とか言いながらも色々と手伝ってくれたので、スムーズに看病できた。
四方さんに九尾の事を話すと、店長と何やら話をして出ていってしまった。何か調べる事でもあるのだろうか。気になるところでもある。
今日、急に現れた九尾。倒れていたアヤト君。あの傷は九尾に負わせられたと考えて間違いないだろう。
ただなぜアヤト君と九尾に接点があったのかだ。
アヤト君がなんの理由も無しに20区に来た訳は無いだろう。
やはりそこが引っかかる。
アオギリの命令か…アオギリ側につかずに逃げた九尾の処理を頼まれた…いや、アヤト君一人で九尾討伐に向かわせる訳がない。
九尾に対してアヤト君一人では戦力的に部が悪すぎる。
なぜ…一人で20区にいたのか…明日アヤト君に聞いてみるしかなさそうだ…
-
- 98 : 2015/04/18(土) 22:16:33 :
- 今はトーカちゃんが僕の部屋でアヤト君の様子を見ている。
ガチャッ
カネキ「トーカちゃん。珈琲淹れてきたよ。」
トーカ「あ、ごめん。ありがと…」
ソファーに座っているトーカちゃんの隣に座る。
カネキ「アヤト君どう?問題ないかな。」
トーカ「うん。だいぶ顔色も良くなったし、ぐっすり寝てる。」
カネキ「そっか…」
トーカ「…金木、アヤト助けてくれてありがと…なんで20区にいたのかは分からないけど、アオギリに身を置いてるアヤトには敵意あるかなって思ってた…」
カネキ「僕が助けたいと思ったからだよ。あんなに傷ついてて…ほっとける訳ない。」
トーカ「…金木、なんであの捜査官を助けたの?なんで…リョーコさんが死んだのはアイツのせいでもあるし、女の方はアタシによくも父をって言ってた。アタシに恨みがあるんだと思う…なら、あの時殺しておけば今後困ったりすることもないかもしんないのに…」
亜門さんを殺してはいけないと思ったのは、自分と同じ考えを持っているなら、敵同士でも、いつか分かり合えると思ったからだ。
この間違った世界を変えていくには亜門さんは必要な人なんだ。そう思える人を、殺してはいけない。そう考えた。
カネキ「トーカちゃんはさ…僕が今日とった行動は…間違っていたと思う?」
トーカ「…分かんない…でも、人間と喰種の関係を真剣に考えてる捜査官もいるんだなって思った。アタシはただ無作為に喰種達を殺す捜査官ばかり見てきたから…」
カネキ「そっか…情けないな僕は…トーカちゃんに今日の行動が正しかったか聞くなんて。」
トーカ「…」
カネキ「トーカちゃんは…子供の頃から人間達に怯えて生きてきたんだもんね…喰種がどれだけこの世界に疑問を抱いてるか知らなかった僕がトーカちゃんにどうこう言える筋合いは無いよね…」
トーカ「金木…」
カネキ「でも喰種の世界に入ってから分かったよ。喰種ももちろん人間も、必死に生きてる。間違った世界に疑問を感じながらもね。」
トーカ「…アタシは、腹が減ったからとか、ただ単にムカついたからとかで人間をたくさん殺してきた。それで白鳩に目ぇつけられて追われたりしてもおかしくない。でも…もう死ぬのが怖い…死に怯えた生活は…疲れたよ…」
カネキ「トーカちゃん、もうその心配はする必要ないよ。『ラビット』はもうお休みだ。」
トーカ「え…?」
カネキ「トーカちゃんは僕が守り続ける。僕が死なせない。」
トーカ「金木…」ポロポロ
カネキ「トーカちゃん、こんな流れというか…本当は真正面から言いたいんだけど…トーカちゃんが好きです。これからずっと、僕にあなたを守らせて下さい。」
トーカ「それは…アンタが先に死んだら駄目なんだからね。アタシを守るためとか言ってアタシを残して死んだら…許さないからね。」グスッ
カネキ「うん。分かってる。トーカちゃん、返事…聞かせてもらえるかな…」
トーカ「もう、せっかちなんだから…///」クスッ
トーカ「アタシも…金木の事が好き。一生、金木についてく。」ニコッ
カネキ「トーカちゃん…」ギュッ
トーカ「フフッなんかやっと戻ってきたって感じ。」ギュッ
カネキ「クスッ大袈裟だなぁ。ただいま。トーカちゃん。」
トーカ「もう離さないんだから。どこにも行くなよ。おかえり金木。」
-
- 99 : 2015/04/18(土) 22:18:27 :
- 期待
-
- 100 : 2015/04/18(土) 22:21:18 :
- すごいです、さすがですね!
-
- 101 : 2015/04/18(土) 22:46:03 :
- ありがとうございますm(__)m
いやいやそんなことないです(´・ω・`)
でも応援ありがとうございますm(__)m
-
- 102 : 2015/04/18(土) 22:47:47 :
- もう涙出そう。・°°・(>_<)・°°・。
-
- 103 : 2015/04/18(土) 22:53:48 :
- そんなにですかΣ(゜Д゜)
カネキ君VSオリキャラのつもりで書いたssがこんなに期待を貰える作品に進化するとはΣ(゜Д゜)
期待と応援をいただき本当に感謝感激です!!
これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします!!
-
- 104 : 2015/04/18(土) 23:24:54 :
- アヤトが意識だけでも覚めてたらどんな反応するかなぁ…w
期待☆
-
- 105 : 2015/04/18(土) 23:34:52 :
- あなたはカミィィィィ!!!
-
- 106 : 2015/04/19(日) 05:44:21 :
- ありがとうございます( ノД`)…
-
- 107 : 2015/04/19(日) 12:00:48 :
- 「眼帯ィィィィ!!!!助けてくれたのは感謝すっけど姉貴になにしてんだあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」ってなるんじゃない?w
-
- 108 : 2015/04/19(日) 17:29:07 :
- アヤト君ってかっこいいけどやっぱり子供っぽいところ見せて欲しかったりしますよねww
-
- 109 : 2015/04/19(日) 17:30:13 :
- ちょっとばかりアヤト視点になります。
-
- 110 : 2015/04/19(日) 19:57:13 :
- カーテンの隙間から射し込む太陽の光で目が覚める。
知らない天井。いつもよりふかふかのベッドの感触。
まだ覚醒しきってない頭は若干の混乱を覚える。
まだ痛む身体をなんとか起こす。
壁にかけてある時計は7時ちょいすぎを指している。
まだぼやけている目で辺りを見渡す。
ベッドの向かいのソファーには寄り添い合って寝息を立てている二人。
大体理解できた。昨日気を失った後に、この二人が自分を運んで治療を施してくれた。そしてベッドに俺を寝かせ、何があってもすぐ対応できるように同じ部屋のソファーで寝ていた。
アヤト「半端野郎、バカ姉貴…平和ボケした顔して気持ち良さそうに寝やがって…」
ということは、ここはあの日荒らしてしまった喫茶店か二人のどちらかの家だろう。
アヤト「こんなふかふかのベッドなんて久しぶりだな…」
アオギリに入った日から満足して寝れた日なんて無かった。死ぬような思いをしながら任務に参加して、自分は使える存在なのだと必死にアピールしてきた。
だから身内に、しかも直接の姉が平和ボケしてしまったのかと…顔を思い出す度にイライラが止まらなかった。
姉貴は強かった。小さい頃はどんなときでも守ってくれると思ってた。だから自分が姉貴を守れるぐらいまで強くなりたい…と考えた時もあった。
なのに…姉貴は…人間の世界に入ることを選んだ。
姉貴は…人間とは分かり合えないって言ってたのに…自分からそっちに行くなんて…
単純に馬鹿らしいと思った。自分から危険区域に入るようなものだ。
でもその中に姉貴にとっての幸せがあるのなら。自分がその幸せを守れるのなら。別にそれでもいいと思った。生きてさえいればいい。そしたらまた会える。また昔みたいに話せる。そう思ってた。
姉貴を理解できるのも。守ることができるのも。一番は自分だと思ってた。
だから…半端野郎に嫉妬した。
自分より強い奴なんていくらでもいた。でもどいつも姉貴とは接点が無いし、強い奴は自分の事ばかり考えている奴が多かった。
結局は姉貴を守れるのは俺だけなんだと、そう…思ってた。
あんなにタイミング良く…『一人にしないよ』なんて…
あぁ…かっこいいな…
俺は…姉貴の事を考えてたつもりだっただけなんだ…
結局はアオギリに入ったのも…人間世界から逃げたのも…その時の自分の都合。
…かっこ悪いな…俺…
なぁ…なんでそんなにかっこよくなれんだよ…
なんでそんなに…姉貴に近付く事ができんだよ…
今さら考えてもしょうがないか…俺は負けたんだ。半端野郎、あんたに。
だからさ…俺が大切に想ってきた姉貴を…泣かすんじゃねーぞ。もう、どこにも行ってやるなよ。
もしそんなことしたら…俺が殴り飛ばしに行ってやる。そして絶対に姉貴の元に帰させてやる。
姉貴の側にずっといれるのは…姉貴の事を守ってやれるのは…
半端野郎。お前だけなんだからよ。
-
- 111 : 2015/04/19(日) 21:11:11 :
- 。・゜・(ノД`)・゜・。
-
- 112 : 2015/04/19(日) 21:30:21 :
- シスコンだ。アヤトェ
-
- 113 : 2015/04/19(日) 22:11:04 :
- トーカちゃんを想うアヤト君をかっこよくしようと思ったんですが…どうしてもシスコンのイメージが( ノД`)…
-
- 114 : 2015/04/21(火) 09:06:29 :
- カネキ「ん…朝…?…あ。」
アヤト「起きたか半端野郎。」
カネキ「身体はもう動かせるの?」
アヤト「あぁ…多少はな…」
カネキ「アヤト君、何で…20区に…あの場所にいたの?」
アヤト「…俺は…九尾の討伐任務を言い渡されたんだ…」
カネキ「一人で…?」
アヤト「いや、実際にはあと三人いた。もうとっくに九尾に…」
カネキ「そっか…アオギリに…戻るの?」
アヤト「戻らない…いや、戻れないんだ…九尾を討伐するまでは…」
カネキ「え?」
アヤト「任務を完全に遂行するまでは帰れない。失敗して逃げ帰れば殺される…」
カネキ「…(アオギリ…許される事じゃないぞ…)」
アヤト「でも俺は…九尾に勝てない…俺は弱い…もう帰る場所なんて…」
アヤト君が膝を抱えてうずくまる。
僕はベッドに側に座りアヤト君の頭にポンと手を置く。
アヤト「なんだよ…ガキじゃねぇんだぞ…」
カネキ「アヤト君はトーカちゃんと同じで根は優しいから弱くなんか無いよ。今弱くたっていいじゃないか。強くなればいい。初めから強い人なんてどこにもいないよ。」
アヤト「なんかお前が言うと説得力あるな…」
カネキ「そうかな。」フフッ
-
- 115 : 2015/04/21(火) 17:34:50 :
- カネキ君の説得、格好良い(((o(*゚▽゚*)o)))!
新さんが居たら、同じ事言いそうw
-
- 116 : 2015/04/21(火) 21:30:51 :
- アラタさん( ノД`)…
少しでもいいのでアラタさんの回想シーン見たいです( ノД`)…
-
- 117 : 2015/04/22(水) 15:55:47 :
- アヤト「俺…アオギリ抜けようと思う…急で迷惑かもしれねぇけど…ここって大丈夫なんだよな?」
カネキ「喰種同士で助け合うのがあんていくの方針だからね。店長ももちろん許してくれると思うよ。」
アヤト「悪い…」
トーカ「んで?アタシには何も言うこと無いって?」
アヤト「うおッ!?姉貴起きてたのかよ…」
トーカ「アンタはそれでいいかもしれないけど…アタシは聞きたい事言いたい事たくさんあんのよ。今全部言えって訳じゃないけど…一言言って欲しい。」
アヤト「えっと…姉貴、急に家飛び出したりしてごめん…もうあんなことしない…」
トーカ「アタシはね、店長や古間さん、入見さん、四方さん、ニシキ、ヒナミ、あと一番は金木に救われた。」ギュッ テヲニギル
カネキ「え、僕?」
トーカ「アタシを暗いどん底から引きずり出してくれたのはいつだってアンタなんだよ。これからも。」
カネキ「うん…」ギュッ ニギリカエス
トーカ「だからさ、アヤト。もうアンタも救われていいんだよ。アンタ怖がりじゃん。もうそんな真っ暗な道、一人で進む事無いよ。」ニコッ
アヤト「姉貴…ありがと…」ゴシゴシ
トーカ「なーに泣いてんだバカアヤト。泣き虫は直ってないな~」バシバシ
アヤト「痛ッて!?それに泣いてなんかねぇ!!」
トーカ「フフッほら店長のとこ行くよ。」ナデナデ
アヤト「頭撫でんな!!///」
-
- 118 : 2015/04/22(水) 19:14:50 :
- 自分の作品でもアヤトをアオギリ脱退させてるけどそんな簡単に抜けれるものかな…
直談判しても却下されるか殺されるかだろうし、かと言って勝手に抜けても部下に追われるだろうし…
とにかく頑張ってください!
-
- 119 : 2015/04/22(水) 19:47:49 :
- 応援ありがとうございます。
確かにそうですねΣ(゜Д゜)
優秀な人材ならば抜けると言い出しても無理矢理戻しそうですが…反逆の意思を示したら暗黙の了解ということで殺すなりするのではないでしょうか。
アヤト君なら無理矢理戻すこともありそうですけど…
-
- 120 : 2015/04/23(木) 10:58:57 :
- 下に降りていった時に店長に挨拶をすると優しい笑顔を向けてアヤト君を歓迎してくれた。
芳村「アヤト君、とりあえず、おかえりと言っておこうか。これからはあんていくの一員としてみんなで助け合いながら生活してもらうよ。」
アヤト「ありがとうございます。」ペコッ
芳村「じゃあ今日は早速店の方に立ってもらおうかな。奥で着替えてくるといい。」
アヤト「は、はい。」
トーカ「緊張しすぎだよ。もっと楽にしな。」
芳村「やっぱり姉弟だね。トーカちゃんが入ったばかりの時と似ているよ。」ニコニコ
アヤト「姉貴も緊張してたんじゃねぇか…」
トーカ「う、うるさいな///」バシ
アヤト「痛いな、すぐ叩くなよ…すぐ手が出るのは姉貴も直ってねぇな。」
トーカ「何ぃ!?」
ニシキ「金木、お前も大変だな。」
カネキ「何がですか?」
ニシキ「姉弟でうるさいの面倒見なきゃなんねーのな。」
カネキ「面倒だなんて。二人ともどっちもいい子ですし、久しぶりの再開だから、このくらいがいいんです。」
ニシキ「ふーん。」
カネキ「でもあんまり度が過ぎる時は…」スッ
ニシキ「?何すんだ?」
カネキ「トーカちゃん、アヤト君。」
トーカ・アヤト「あぁ!?」
カネキ「二人とも喧嘩は良くないよ。静かにしようか。」ニコッ パキ…
トーカ・アヤト「ご、ごめんなさい…!!」ビクゥ
ニシキ(あー、なるほどね…ありゃ恐いわ…)
-
- 121 : 2015/04/23(木) 13:12:10 :
- アヤト「い、いらっしゃいませ!!」
常連客「あら、新人さん?かわいい顔してるわね、もしかしてトーカちゃんの弟さん?」
アヤト「ま、まぁ…」
常連客「姉弟で偉いわね。頑張って。」ニコニコ
アヤト「は、はぁ…」
カネキ「アヤトく~ん。これ三番テーブルに持っていって~」
アヤト「は、は~い。」タタッ
カネキ「おつかれ。」ボソッ
アヤト「おい!普通に人間来るんじゃねぇか!!」ボソッ
カネキ「あぁ、あの人常連さんだからね。いつもこの時間帯に来るんだ。仲良くしといて損は無いよ。」
アヤト「なんかやりにくい…」
カネキ「慣れれば大丈夫だよ。トーカちゃんも仕事中あんなにニコニコしてる。」
アヤト「ふーん。姉貴に出来るなら俺にも出来るな…」
トーカ「ちょっと~?聞き捨てならないのが聞こえたんだけど?」
カウンター裏に戻ってきたトーカちゃんが言う。
アヤト「何だよ。冗談も通じねぇのか?」
トーカ「アンタねぇ…」
カネキ「二人とも、仕事中だよ。喧嘩は無しにしてアヤト君はこれを持っていって。トーカちゃん、二番テーブルのお客さん、オーダー待ってる。」
トーカ「わ、分かった…」
アヤト「お、おい。姉貴から…」
カネキ「仕事中です。」ニコッ
アヤト「はい…」
トーカ(こわっ…)
-
- 122 : 2015/04/23(木) 13:34:23 :
- 続きが楽しみ
-
- 123 : 2015/04/23(木) 15:12:26 :
- 期待!
-
- 124 : 2015/04/23(木) 15:38:36 :
- 期待ありがとうございます
-
- 125 : 2015/04/23(木) 17:50:07 :
- そんなこんなが何回かあったが、無事、一日目を終了した。
アヤト「だはぁ…疲れた…」
カネキ「お疲れ。はい、珈琲。」
アヤト「あ、サンキュ…」
カネキ「最初は少し困ってたみたいだったけど、だいぶ慣れたみたいだね。」ゴク…
アヤト「でもやっぱり、人間とあんな風に接するのは慣れねぇな…今までは殺してきてばっかだったし…」ゴク…
アヤト「おぉ…この珈琲旨いな…」
カネキ「そう?良かった。」ニコッ
アヤト「ふーん…この珈琲、兄貴が淹れたのか…」
カネキ「ぶッ!!あ、兄貴!?」
アヤト「ん?ダメか?」
カネキ「いや、ダメっていうか…何で…?」
アヤト「いや…助けてもらってしかもここの仲間入りさせてもらった身なのに、いつまでも半端野郎って呼んでるのはダメかなって…それに姉貴と付き合ってんだろ?」
カネキ「な、何でそれ知って…」
アヤト「あんなに仲良さそうに話してたら誰でも察しつくわ。それに二人で肩寄せあって寝てたじゃねぇか。」
カネキ「あ…」
アヤト「あと、朝の姉貴の発言。『これからも』って、私達これですよ発言じゃねぇか。」ズズ…
アヤト君が珈琲を飲みながらもう片方の手の小指を立てて言う。
カネキ「アハハ…」
アヤト「ま、なんにしてもこれからよろしく、兄貴!!」ニッ
珈琲を飲み干したアヤト君が今まで見たことのない最高の笑顔を向ける。
これが本当のアヤト君の顔なんだな…
カネキ「うん。こちらこそ。」ニコッ
この笑顔をアオギリや他の連中に…
奪わせやしない。
-
- 126 : 2015/04/23(木) 21:01:13 :
- アヤト君エ○ン感が出ちゃうなw期待
-
- 127 : 2015/04/23(木) 22:27:26 :
- すみません。自分の文章力不足ですかね( ノД`)…
なんか自分もそう思えてきた(´・ω・`)
アヤト君もエ○ンも声優さん同じですからね( ノД`)…
期待ありがとうございます。
-
- 128 : 2015/04/23(木) 23:01:56 :
- 店内の片付けをし終わり、二階に上がる。
芳村「お疲れ様だったね。アヤト君、もうあんていくには慣れたみたいだね。」
アヤト「はい。芳村さん、ありがとうございます。」
カネキ「店長、アヤト君の部屋は…」
芳村「その事なんだけどね、空いている部屋が今無いんだよ…金木君の家はここから近かったかな?」
カネキ「徒歩15分くらいですかね…」
芳村「すまないんだが、アヤト君を頼んでいいかな。アヤト君も金木君となら大丈夫だろう。」
カネキ「僕はそれでも構わないです。」
アヤト「兄貴がいいんなら…」
ニシキ「兄貴!?お前ら…もうそんなに仲良くなったのか…?」
カネキ「アハハ…」
アヤト「そう呼ぶことにしたんだ。ニシキ兄もよろしく。」
ニシキ「にしきにぃ~!?」
カネキ(なんかアヤト君、色々間違ってるんだか、これが本当のアヤト君なんだか…だいぶキャラが違うんだけど…)
-
- 129 : 2015/04/24(金) 17:40:48 :
- 期待です
-
- 130 : 2015/04/24(金) 19:38:57 :
- あんていくからの帰り道。
カネキ「今日は仕方ないから僕のベッド使って。僕ソファーで寝るから。」
アヤト「明日は布団買いにいって、マスクも新しいの新調して…そのあとあんていく…大変だな明日…」
カネキ「まぁまぁ…何事も慣れだよ慣れ…」
アヤト「ん?どうしたん…」
カネキ「アヤト君マスク持ってたっけ?」ボソッ
アヤト「顔半分なら。」
カネキ「アヤト君はまだCCGに公表はされてないだろうから大丈夫だと思うけど…」
アヤト「兄貴はSSだもんな…まぁでも関係無いだろ。さっさとやっちまおうぜ。」ピキ…
カネキ「はぁ…喧嘩っ早いのは姉弟どっちもか…赫眼出すの早いよ…」ヤレヤレ
白鳩「赫眼だ。クインケを展開せよ。」ガシャン
カネキ「僕もやらなきゃいけないのか…アヤト君、殺しちゃダメだよ?クインケ破壊だからね?」ビキビキビキビキ…
白鳩「赫子発現!!形状は鱗赫!!A班、眼帯と接触!!レートはSS!!」
アヤト「げっ、A班って…他にもまだ出てくんのか?」
カネキ「この5人を片付けたらさっさと逃げようか。」
アヤト「だな…兄貴、しくじんなよ。」ダッ
カネキ「アヤト君もね。」ダッ
赤黒い赫子の表面が剥がれ落ち、白い赫子が姿を表す。
白鳩「眼帯の喰種、赫子形状変化!!来ます!!」
百足は自らの影と共に夜道を駆ける。
-
- 131 : 2015/04/24(金) 19:45:41 :
- とりあえず、ここで区切ります。
続編書きます。
まだ九尾も倒して無いので。
-
- 132 : 2015/04/24(金) 19:54:25 :
- 続編です↓
www.ssnote.net/archives/34326
-
- 133 : 2015/04/24(金) 19:54:42 :
- 続編期待!アヤトくんw
-
- 134 : 2015/04/24(金) 19:55:54 :
- http://www.ssnote.net/archives/34326
リンクはれてなかったからはっといたよ!
-
- 135 : 2015/04/24(金) 19:57:32 :
- ごめんなさい( ノД`)…
ありがとうございますm(__)m
-
- 136 : 2015/04/25(土) 20:45:46 :
- どういたしまして。
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
original TOKYO GHOUL シリーズ
- 「東京喰種トーキョーグール」カテゴリの最新記事
- 「東京喰種トーキョーグール」SSの交流広場
- 東京喰種トーキョーグール 交流広場