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安価で愛支(エト)とデートする。
- 東京喰種トーキョーグール
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- 1 : 2018/04/23(月) 05:57:48 :
- 何となく書きたいと思ってしまったので、書きます。
その名の通り、エトが東京喰種に登場するキャラの誰かと安価でデートするスレです。(*´∇`)
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- 2 : 2018/04/23(月) 06:02:51 :
エト「暇だねー、タタラさん。誰か面白い子とか居たりしないかなぁ。」
タタラ「さぁ、どうだろうね。俺に聞かないで、探してみたら?生憎にも今はアオギリの休止期間だ。ふらついてても当分は暇さ。」
だよねぇ。
タタラさんってやっぱりそういう返しで区切っちゃうから、まず会話になる前に止まっちゃうよ。
もうちょっと喋りの続く面白い人とか居ないかなぁ?
[3]番さーん、誰かいい人居ないかなぁ?
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- 3 : 2018/04/23(月) 06:10:19 :
- 金木くん
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- 4 : 2018/04/23(月) 06:21:35 :
エト「う~ん、あ!そうだ!眼帯の彼、金木君?彼とかどうかなぁー。」
タタラ「そんなに会いたいなら、探してあげようか?部下を飛ばしてあげるよ。」
エト「え、タタラさんそれほんと?じゃあお願いしちゃおっかなぁー。」
一日経った昼のあんていく
金木「店長、少し話が有ります。」
芳村「....分かった。奥で少し話そうか。金木君には、伝えておきたい事が幾らか有るからね。」
金木「....ありがとう御座います、店長、」
カラカラァァンッ!
董香「あっ、いらっしゃいませ~....ん?」
金木「あ、どうやら御客さんも来てるみたいだ。邪魔だろうからそろそろ場所を移そう。」
エト「あ、そこのお兄さ~ん、コーヒー一つ~。宜しく~。」
古間「ん?僕かい?良し、すぐに作ってこよ、」
エト「あぁ違う違う、そこのおっさんじゃなくて、奥の白髪の彼だよ。」
金木「え?僕?って言うか、貴女、もしかして....」
芳村「........金木君、私は少し席を外そう。接客業でもして、少し息を抜いてみるのも良いんじゃないかな?」
金木「え、いやでも僕は店長と話をしに。」
金木(でも待て、どういう訳かは知らないけど、僕にコーヒーを淹れる様に言ってるあの美人な女の人、[高槻泉]さんじゃないか?だとすると、ここは僕の私情も考慮して、)
金木「[4]する事にしよう。」
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- 5 : 2018/04/23(月) 06:26:00 :
- かんぜんにミスりました。己に指示出しちゃいました。てへ。
[6]でお願いします!
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- 6 : 2018/04/23(月) 06:41:40 :
- 大人しく従っとく
安価は>>1こう出した方がいいんでない?
わからんだらこの文コピペして数字だけ変えたりして
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- 7 : 2018/04/23(月) 06:44:42 :
- 確かに、その方が良かですな。
んじゃあお言葉に甘えて、コピります。
金木「良し、>>8することにしよう。」
芳村(彼女は、もしや。....いや、今はまだその時ではないか。)
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- 8 : 2018/04/23(月) 06:57:06 :
- コーヒー淹れてあげる
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- 9 : 2018/04/23(月) 15:59:48 :
金木「じゃあすいませんけど店長、少し古間さんとシフト替えて貰っても良いですか?」
芳村「うん、良いよ。久し振りにやってみなさい。」
古間「芳村さん、この魔猿は?」
芳村「魔猿には、仕入れを頼みたい。」
古間「承知!!」タッタッタッタッタッ!!
金木「え~っと、確かこの豆を6:4で砕いて、上8CMからゆっくりとお湯を注ぐと、美味しいマキシム風味の珈琲が出来た筈なんだけど。」
ゴトッ。
金木「お待たせしました、どうぞ。」
エト「お、ありがとー!どれどれ~、香りは良いねぇ!味はどうかなぁ?」
ズズズズゥッ。
エト「うわ、すっごい上手い。君、見た目の若さとは裏腹に、結構経験、積んでる?」
金木「あははは、そんなこと。店の先輩方が優しく教えてくれましたから。」ヒョッ
董香「あ?あっ、どうも。」テレッ
入見「はいはい、ありがとね。」シッシッ
エト「ふーん、そうなんだね。」ジー
ガタッ。チャリン。
エト「じゃあ御代ね~。美味しかったよ、また来るね~。」
金木「有り難う御座いました。」
金木(凄く可愛かったなぁ。浅緑の長髪に、その流麗な髪と釣り合うだけの均整の取れた顔。やっぱり高槻先生、だよな?)
金木「また来てくれると良いなぁ。まぁ、また僕が入ればなんだけど、さ。」
董香「........ふん。」
金木「さて!早く次の御客さんの対応もしなきゃ!....あれ、これ、さっきお金と一緒に渡されたのかな?」
次の接客をしようとテーブルを離れようとした僕の手には、300円と一緒に渡された小さな紙切れがあった。
だが、まだ仕事中だ。
そんなことを気にする暇がなるなら、仕事しないとね。
皆に怒られちゃう。
20区並木通り
エト「彼、かなり私の正体知ってそうな目付きだったなぁ。後色目って感じ。年上のおばさんもといお姉さんに興味を持ってくれて、少し嬉しいなぁ~。」
塩野「あ!高槻先生!もーう!スッゴい探したんですよぉ!?突然20区に行きたいって、理由を聞いたら、次の小説の為だ!って、本当に変わった人なんだから~。」
エト「おう悪いねぇ塩野君~ニヤァ。ちょっと恋心惹かれる珈琲が有ったものでね、時間を掛けて飲んでいたのだよ。」
エト(ま、正直の事言えば、あの喫茶店なんか行きたくも無かったけどな。眼帯の喰種の彼、金木研が居たから、見に行っただけだっつーの。........でも、珈琲作るの上手いし、彼自体、かなり強い喰種としての臭いを感じた。アオギリの樹に誘ってみるか。)
エト「おっとぉ塩野君!ちぃ~っとばかし予定を忘れていたので、すまんがさよなら~!!」
塩野「は、はぁ!?ちょっと高槻先生!!>>10に行くんですかぁ!?」
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- 10 : 2018/04/23(月) 18:08:05 :
- 旧多をフルボッコし
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- 11 : 2018/04/23(月) 21:26:43 :
エト「ちょっ、塩野君原作読んだのかい!?駄目だよ~、パテにされちゃうぞぉ~?」
エト(って、この時はまだ旧多に用はないっつーの。まぁ暇だし後で不意討ちしてみるか。)
塩野「その、頑張って下さい!先生!僕は先に会社に戻って印税関係の書類を処理しときますんで。」
エト「おう、ではな、塩野君。」
ったく、塩野君が何故Vの人間の事なんか知ってるんだか。
後でパテにするとか脅して、話でも聞いてみるかね?
次の日 アジトにて
月山「おや、金木君、戻ったのかい。」
金木「...まぁ、戻りました。」
万丈「で、肝心な話はどうだったんだ?」
金木「えぇ、重要な事が解りました。と言うよりも、今日は来客が来るかも知れません。」
月山「え?それって大丈夫なのかい?もし僕らに害を与える可能性の有る人物なら、僕の....僕の........僕の剣がneckに最高転のtwistをcriticalサセェェェェェル!!」
金木「日本語で喋って下さい。」
万丈「でも、一体誰が来るってんだよ?」
金木「えぇ、それが、」
ピーーンポーーンっ!
金木「....インターホンがないから、口で言うのか。」
?「居るんだろー?此方の情報で居場所は特定済みだから、無音でも無駄だぞ~?」
万丈「お、おい金木、何か頭のヤバそうな奴が来てるぞ?」
月山「standUP!此処は僕が応対しよう!金木君とバンジョイ君達は優雅に隠れていたまえ。」
金木(優雅にって、頭可笑しいのかな、この人。)
万丈「と、兎に角少し様子を見ようぜ、金木。相手が変態なら、変態をぶつけるのが得策だ。」
金木「........多分独特なだけで変態ではないと思うんですけどね、今扉の奥に居る人。取り敢えず奥に移動しましょうか。」
サッサッサッサ
ガチャァッ!
エト「あ、金木君居るか~、い?」
月山「Oh!これはまた綺麗なguestが来賓の様だ。一体何か様でも?」
エト「え~っとねぇ、此処に居る白髪で眼帯のマスクを持ってる若い男の喰種、居るよね?ちょっと昨日のある事について聞こうと思ってさ。」
月山「ふむ。成る程、少し待機していたまえ。」
エト「お、宜しく~。」
ダッダッダッダッ!
月山「金"木"く"う"う"う"う"ん"!!」
金木「うわ!な、何ですか急に。奇声挙げながら近付かないで貰えますか?」
万丈「そうだぜ月山。ヒナミちゃんだって今日は偶々このアジトに来てて、上で寝てるんだぞ?」
月山「おっとsorry。実は今、かの名高い小説家[高槻泉]が来ているのだが、どうやら金木君に用が有るらしい。昨日の事、と言っていたけど、何かあったかい?」
金木「まぁ、偶々あんていくで接客をやる事になりまして、その時に偶然。」
万丈「おいおい金木ぃ、そりゃあねぇぜ?!俺と月山だけ色々と置いてかれてるじゃねぇか!」
金木「月山さんは黙ってればイケメンなので女の子を捕まえる事なんて簡単だと思うんですけど、万丈さんは結構ムキムキ系が好きな女の子じゃないと寄り付かないと思うのでまぁ、頑張って下さい。」
万丈「....終わった。」
月山「ほほぉ!金木君もやはり僕のperfectなMaxqualitybodyに気付いていたんだね。流石だ。」
金木「有り難う御座います。(死んでくれないかな、ウザい。)」
金木「取り敢えず一回高槻さんの事見て来るんで、[黙ってて]下さい。」
はぁ、一体何しに来たんだろう。
...って訳でも無いんだよね。
昨日の昼にあんていくに来たときに高槻さんにお金と一緒に渡された紙、帰りに見てみたらあんなことが書かれていたなんて。
[君、アオギリの樹に来なよ。今なら特別に彼女になってあげても良いぞ~?アハハハ!]
....正直、喉から手が出るほどに最高の内容だった。
だけどその為には、あのアオギリの樹と手を組まなくてはならない。
それはどうしても避けたいルートだったんだけど、高槻さんが、僕の、その、か、かの、彼女になってくれるとなると、幾らか考える時間が欲しいと思った。
金木「兎に角今は顔を合わせよう。具体的に何をしに来たのかが分からないし。」
タッタッタッタッ。
ガチャァッ。
金木「あの高槻さん、一体何しに来たんですか?」
....あれ、誰も居ない?
いやそんな筈ない。
確かに此処には臭いが残ってる。
一体何処に居るんだ?>>12
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- 12 : 2018/04/23(月) 21:52:25 :
- まさかのカネキの部屋で全裸待機
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- 13 : 2018/04/23(月) 23:01:56 :
金木「....気のせい、まぐれ?気紛れで帰っちゃったのかもしれないな。月山さんが一回此方に来てからかれこれ五分は経ってたし、もしかしたら帰っちゃったのかも。」
考えても無駄なので、一旦戻ることにしようかな。
にしても、あの紙への返答はどうしたものかな。
僕だけじゃ決めかねない重要事項だし。
....強権発動して、内緒でアオギリに入ってアオギリの樹との小競り合いを無くしてしまうのも手だな。
皆を引っ張って行く立場なんだ、少し位は自分で動かないと。
月山「む?どうだったんだい、金木君と高槻先生との間で、一体どんな会話が為されていたのか、........非常に興味が沸いてくる。」
金木「....月山さんは五月蝿いので後でしばくとして。」
月山「そ、それは本当かい!?金木君んんんんぅぅぅぅ....オ↑ーーーーーームホ」
金木「はい、半殺しです。」
月山「楽しみにしているよ。」
万丈「....その、金木、頑張れよ。」
金木「はい、軽く捻りますよ。」
万丈「お、おお。....って、そうじゃねぇ!!結局の所、その、高槻?とか言う女の人とはどうだったんだよ?え?」
金木、「....それなんですが、実は....。」
月山「....ふむ、姿が見えなかった、と。」
金木「えぇ、実を言うと。あ、そう言えば月山さんが一目で高槻先生って分かったのって、やっぱりあの特徴的な見た目が原因ですよね?」
月山「yes!その通りだよ金木君。あの艶やかな緑色の長髪と、千人に一人の美顔、間違える筈がない。」
金木「ですよね。でも、此処で五分程話してから扉に向かったとき、姿が既に無くなっていたんですよね。一体何処に行ったんだろう。」
万丈「と、に、か、く、よ!今日は色々暇な日だったんだし、このまま明日に備えて寝ちまおうぜ!ヒナミちゃんは金木が見てやってれば大丈夫だろ。」
....そうだね、居なくなった事の話なんて無益でしかない。
さっさと寝ちゃおう。
そうだ、今日は虹のモノクロの114Pから読み直そう。
金木「じゃあ、僕は先に自室に戻って寝てますから、月山さんは手を縛って外で寝てて下さい。もし自力で外したりしたら、手首の関節外すんで。」
月山「オ、オ、オ↑ーーーーーームホ‼」バタッ
万丈「じゃ、じゃあまたな。」
金木「はい、また次の日に。」
こうして金木は自室へと戻るのだが、金木の頭の中にあった読書時間が吹き飛ぶ事等、想像も付かなかっただろう。
金木「やっぱり高槻先生は鬼才だ。何であの重要なサイコの場面でそんな斜め上の展開が掴めるんだろう。暇だし次会ったら聞いてみようかな?」
ギィィィィィッ。
金木「ただいま~、なんちゃって。」
エト「お?来たみたいだな、眼帯君!」
金木「え?この声って、高槻先....えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?ちょ、な、何て格好してるんですか!///てゆうか、何時の間に!?」
エト「まぁまぁ、そう固い事を言うなよ~。君だって内心喜んでるんじゃないのか?んん?」
いや内心って言われても、突然冷静な頭にそんな姿が飛び込んできたら、僕の息子に合図が掛かっちゃうじゃないか!
こんなのどうしようもない!
金木「と、とにかく!一旦反対向いてるんで、早く服来て下さい!早く!!」
エト「....分かったぁ~ニヤァ」
金木(ふぅ、意味不明過ぎて困ったけど、取り敢えずこの状況は何とか出来そうだ。危なかった、まさか高槻先生のスタイルがあんなに良かったなんて。胸なんか、多分Dはまず有るんじゃないかな。)
金木「早くして下さい!僕の部屋なんですよ?!」
エト「はいは~い!」
スタッスタッストンッ。
金木(....音が静かになった。もう良いかな。多分大丈夫だよね。うん。別に見たいとかそう言う疚しい考えは無いから。)
金木「もう戻しますよ、」
エト「え~い♪」
むにゅっ。
金木「........まだ、戦え....る。」バタッ
エト「ありゃ、童貞君だったのかな?アハハハハハァ!そんな所も可愛いなぁ。まぁ、私も貞操は守ってるけどね。」
暫く待ってても来なかったから暇潰しに建物の上の小窓から入ってみたら、誰も気付かないもんだから探索しちゃっよ。
部屋によって全く臭いが違かったんだけど、金木君の臭いは喫茶店で覚えてたから、すぐに分かったぞ~。
エト「暇だしベッドに移してこのままで寝てみっか!がははは!」
僕は、まだ、戦え....る....
死ぬ訳....には....まだ....行か......。
>>14にて、目が覚めるか覚めないかの選択肢を決定。
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- 14 : 2018/04/23(月) 23:25:18 :
- 覚める
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- 15 : 2018/04/24(火) 02:24:03 :
金木「うっ....静まれッ....息...子!」
エト「ッ!!何で目ぇ覚めたんだよ~もう!黙って寝てろ~こんにゃろ!」
っ!?ひ、肘鉄!!
ちょ、何だかベッドで二人仲良く横になってる体勢だから、避けるに避けれな、
ゴヅッ!
エト「ちょ、避けるなっての。ベッドの端へし折れちゃったろー。寝てれば良いこと有るから!」
金木「永遠に眠らせられそうなんで、遠慮します‼」
倒れた体勢で首を横にし何とか肘鉄を避けたら金木は、手首を掴んで拘束しようと手を伸ばす。
金木(何となく察してはいたけど、やっぱり高槻先生は、喰種だっ!!このまま一発でも頭に食らえば、冗談無しの意味で気絶させられる。もし目撃された場合の事も考えると、それは不味い!)
金木「ッハァッ!!」
目で追えるか否かの高速の手捌き。
今までに戦って来た喰種でこの速度に対応出来た者はいない。
幾ら同じ喰種だとしても、高槻先生の様な女性だったら、尚更という考えもあっての事だった。
....が。
エト「早っ。そいっ。」ガシィッ!
金木「ッ痛ァッ!!何て筋力だッ!万丈さん位は有るぞ!?」
エト「失礼な事言うなぁ金木君~?そう言う口の悪い子には、」スッ。
金木「痛ッ、....え。」
エト「念願だろ?ほうら。」
もにゅっ。
金木「た"、た"り"、た"り"ま"!!た"り"ま"き"し"よ"し"ゅ"う"う"う"!!」
ぶしゅぅぅぅぅっ!!
エト「んっ?アハハ、今度こそ本当にぶっ倒れたかぁ!よしよし!このまま寝よう!金木君?」
駄目だ....ざいぜいが....間に合わ"...。
チュッチュッチュッチュー!
金木「....うんん、あれ?何だか体が痛い?.......いや違う。」
重い。
何だか知らないけど、僕の被ってる毛布の下半身辺りが、異様に重い。
まるで人一人居るみたいな、そんな重量を凄く感じる。
昨日具体的に何が有ったのか、あまり良く覚えてない。
ただこう、尋常じゃなく嬉しい体験をした気が、する。
金木「とりあえず、どかしてみるか。」
........ バサッ!
金木「........はぁぁぁ!?な、何で高槻先生が、一緒に寝てるんだ!?」
ちょっと待て、全く思い出せない。
これは一体どういう状況なんだ?
朝起きて、足が重いと気付き確認すると、高槻先生が僕の左足に抱き付きながら寝ている。
[全裸]で。
むっくむっくっ。
金木「駄目だぁ収まらない!止まれ止まれ戻れぇ僕の赫子ェェェ。」
万丈「金木ぃ!さっきから騒がしいけど何かあったかぁ!?見に行くぞ!!」
金木「ハッ!?ば、万丈さんが階段を登って来ている!不味い!このままじゃ僕が童貞卒業して完全な上位互換になったと勘違いされる。どうにかして誤魔化さないと!!」
でもどうすれば良いんだ!?
下から万丈さんが登りきるまで十数秒位しかない!
そして今、僕の左足に高槻先生が全裸で抱きついたまま寝ている。
因みに毛布は一応ある。
けど普通に被り直した所で不自然に浮き上がる形に違和感を持たれる筈だ!
くそ!此処は>>16で上手く誤魔化すかッ!
上手く行く保証は無いけど、僕の地位を脅かされる事無くやり過ごせる....筈。
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- 16 : 2018/04/24(火) 06:37:25 :
- Gが出たけどもう退治したからと言ってごまかす
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- 17 : 2018/04/24(火) 16:50:50 :
バァァンッ。
万丈「何があったぁ!金木ィィ!?」
シュゥゥッ!シュゥゥッ!
眼帯マスク「あ、万丈さん、お早う御座います。実は寝ていた布団の中にGが出て、発狂してしまいました。」
万丈「え?たかが虫程度でそれは無いだろ?そんなん手掴みで外にポイッ!だぜぇ?金木。」
眼帯マスク金木「........そ、そうですか。」
眼帯マスク金木(何て言うタフネスなんだ。僕よりもずっと精神面が強い。....万丈さんなら、ヤモリの拷問に耐え抜いて強くなれたのかも知れない。)
シュウウウウウウウウウウッ!!
金木「....ふぅ、とりあえずは終わりました。万丈さん、お騒がせしてすいません。」
万丈「そ、そうか、お疲れさん。........
所でよ、金木。」
金木「ん?どうしました?万丈さん。」
万丈「さっきからずっと思ってたんだけど
よ、ベッドで誰か、寝てんのか?」
金木「えっ、そんな事無いですけど。あ、ヒナミちゃんかな?」
不味い、万丈さんが浮き出ている何かに気付いた。
もしもの時は、....やるしかない。
いやでも、ヒナミちゃんが別部屋で寝てることを最初から知っていたのだとしたら、逆に僕は自分で自分の首を締めた事になるんじゃないのか?
くそ、言ってしまったものはしょうがない。
適当に乗りきるぞ。
万丈「いやでもよ、金木の部屋じゃなくて、自室の方で本読みながらヒナミちゃん寝てたぜ?」
金木「........。」
万丈「んで、さっきから何かを隠そうとする怪しげな金木。」
眼帯金木「........うん。」
万丈「そしてそれを聞いて怖じ気立つ様な殺気を放ち始める確信的な態度の金木。」
眼帯隻眼金木「....万丈さん、少し、遊ぼうか?」人指し指ベキッ中指ボキッ薬指バキッ
万丈「すまん金木何でもない何でもないんだ俺の気のせい風の噂だぁぁ!!!」ダッダッダッ!
ふぅ、危なかった。
本当に万丈さんを半殺しにしなくちゃならない所だった。
でも先に何かに察して逃げてくれて助かった。
仲間を傷付けずに済んだ。
金木「....はぁ、まだ朝の8時だってのに、精神がボロボロだぁ。」
........ダキッ。
金木「っ!?え"///起きてたんですか!?え?!」
エト「まぁまぁ起きてたねぇ。んはは、色々と隠し抜こうとするその意思、男として素晴らしい信念を感じたよ~?金木君。」
金木「有り難う御座います有り難う御座いますぅぅ!!だからさっさと服を来て僕から離れて下さい!!」
突然安堵していた金木の背部をぐさっ、ではなくむにょっ。
これは、金木の語彙力を[ルートV14]レベルに進行させ掛けた。
だがすんでの所で止まった金木は、すぐに高槻先生!と言う言葉から、服を着て!離れて!冷静になって!等の言葉を吐き続けた。
早く離れて貰わないと、もう僕が、僕が、我慢出来ない領域になってしまうぅぅ!!
金木「ほら、早く離れて下さいよッ!!」
ググググクゥゥゥッ!
エト「弱っちい筋力だなぁ~。女に力負けって、人間としても、喰種としても、かなりみっともない事だぞ~。」
金木「う、五月蝿いです?高槻先生が鍛えすぎなんじゃないですか!?」
ここで何とか関節を脱臼させ拘束を抜ける喰種限定の妙技を発動させる金木。
だが、そこで金木は、思いもよらぬ光景を目にする。
金木「あれ、高槻先生........隻眼?」
エト「あはははぁ!君とは違ってマジもんの天然ちゃんだぞ?え?まぁ君も、β試験的に作られた最初の半喰種だから、特別なのは近いけどなぁ。」
金木(え、なんで?高槻先生が、ただの喰種じゃなく、半喰種?しかもこの戦闘力、多分だけど、赫子無しで僕と同等。これって。)
....いや、でも待てよ。
前から色々と不審な点はあったのかも知れない。
あんていくに[偶々]訪れた。
そしてそこにいた接客の僕に[偶々]勧誘の紙を渡す。
しかもその後何らかの方法で僕の居場所を掴み、[偶々]勧誘の件について話をしに来た。
その明らかに不自然な[偶然]は、全て高槻泉と言う名のこの喰種が仕組んだ、一連の出来事だったのではないかという答えにたどり着いた金木。
そして、高槻泉、いやエトに掛けた言葉は。
金木「高槻先生は、アオギリの樹の、何なんですか?」関節ゴキャッ。
エト「今は言うべきじゃないなぁ。まぁ、別に金木研がなるって決まった訳じゃないし、いっか。」
金木(何なんだ、一体?)
エト「私は、現時点で全ての喰種の先導者となる者を見出だすべくとある人間と暗躍する[アオギリの樹リーダー]、[エト]だ。」
金木「....高槻先生が、隻眼の王?」
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- 18 : 2018/04/24(火) 17:28:16 :
金木「高槻先生、いやエトさん。それは、どういう事なんですか?」
エト「説明すると色々長くなるけど、良いのかい?」
金木「是非、説明してください。そしてもし、それが必要な事だと僕が思ったなら、アオギリの樹に、賛同します。」
エト「そうかそうか!それは嬉しい事だなぁ~!....っと、その為にはこの姿は相応しく無いな。少し待ってろ金木君、直ぐに着替えるから。」
タッタッタッタッ....ズリャンッ。
エト「うわっ、滑った!」
金木「えぇぇ!?え、ちょっと待って下さい!僕の方に落ちて来てる、」
がごぉぉぉんっ。
........痛い。
あれ、凄く頭痛がするんだけど。
頭打ったのかなぁ、まぁ、いいや。
って、何で毛布何かとキスしてるんだ?気持ち悪いな。
....でもこの毛布、羽毛だったっけ。
と言うか、柔らかい。
まるで、唇の肉感みたいな感じが、する、ぞ。
金木「........。 」
エト「ぷはぁッ!おいおい大胆だなぁ~、わざと転んだ先が自分になるように布団を配置するなんて、神業だぞ?」
金木「あ、あた、頭の中、とろけちゃってるみたいだぁぁぁぁ。あぁ駄目だ駄目だ駄目だよぉぉそんな暇が有るなら戦わなきゃァァ!!」
エト「あ、現実逃避してる。」
10分後
金木「....そんな壮大な計画を、実行しようとしてるんですか、エトさんは。」
re知識吸収金木。
エト「うんうんそうそう~。んで金木君には、高槻泉のファンであることと、先程の内容を本当に理解出来ているのかを試す試練も兼ねて、」
バサササァッ!!
エト「じゃぁ~ん!はいこれ。」バサリッ。
金木「え、何ですか、これ。」バサッ。
エトが金木に渡したのは、その内容に人と喰種との話の書かれた、謎の小説原稿があった。
そのタイトルは....
金木「王の、ビレイグ?」
エト「そう。その小説にはねぇ、暗にとある意味が隠されているんだよ。その込められた意味が何なのか、金木君には今日中にそれを読破して理解して貰いたい。」
いや、良いのか?そんな早期に重要な事をバラバラと僕に教えてしまって。
てかこれ、物凄い文字量だぞ。
今までに執筆した作品並みの文量は余裕である。
楽しめそう....じゃなくて、僕だけが読めてとても気持ちが....じゃなくて、意味を理解出来るか心配だ。
エト「....な~んか嬉しそうな顔してるけどさ。ちゃんと理解して読むんだぞ?金木君。」
若木研「分かってますって!じゃあこれ読んでおきますから、後で戻って来て下さい!直ぐに返しますから!」
エト「いんや?此処に居るつもりだけど。別の部屋にちゃんひなも居るみたいだし。」
....ちゃんひなって、ヒナミちゃんの事かな。
あ、そういえば前に誰かと喋ったみたいな事をヒナミちゃんが教えてきたって、月山さんが言ってたな。
....もしかして、エトさん?
エト「その顔、多分合ってるぞ。前にある喫茶店でちゃんひな事ヒナミちゃんに出会ったんだ。で、そこで色々と助言をしてあげたって訳なのよ。」
若木研「へぇ!」パラァッ!
エト「うん、そうそう。」...ジー。
若木研「凄い、そんな人なのか、これ。」パラッ
エト「....おーい。」フリフリ
若木研「面白い!間違いなく最新の原稿だよ、これ!」パラァッ!
エト「あのさ、話、聞いてる?」
若木研「........。」パラァッ!
エト「ちょっとちゃんひなの部屋で喋ってるから、また後でね。」
タッタッタッタッ....
隣部屋
ヒナミ「えっと、驟雨は、ざわめきうるさく降り続ける雨の事を名指しする言葉である?う~ん、あんまり意味が分かんないよ~!」
一人で考えても駄目。
お兄ちゃんに聞くのが一番早いや。
ヒナミが面白く小説を読めるのだって、お兄ちゃんが沢山文字の意味を教えてくれるようになってからなんだもん。
ヒナミ「良し!そうと決まれば聞きに行こう!」
ストッ。タッタッ。
ガチャアッ。
ヒナミ「....あれ?可笑しいな、開かないや?えい、えい!」グッ!
エト「........。(可愛いなぁ~)」
ヒナミ「え~いこのぉ~!」グググッ!
エト「バッ!」
ガチャアッ!
ヒナミ「うわわわぁぁぁ!!?」ばたぁ!
だきっ。
ヒナミ「....え?」ジロッ
エト「ふふ~ん、久し振り、ちゃんひな。」
ヒナミ「た、高槻さん!?な、何で此処に?」
え、ちょっと意味が分からないよ~!?
倒れたと思ったら誰かに抱き抱えられて、見てみたら高槻先生?
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- 19 : 2018/04/24(火) 17:29:16 :
- ヒナミ「>>20しに来たんですかぁ!?」
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- 20 : 2018/04/24(火) 18:32:14 :
- 恋バナ
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- 21 : 2018/04/24(火) 22:11:06 :
エト「いやいやちゃんひなちゃ~ん、それは流石に脈絡が無さすぎる理由だとは思わないかい?ん?もっと他の理由があって、金木君に会いに来たんだよ。」
ヒナミ「え、お兄ちゃんに会いに?....それって、やっぱりそう言う事なんじゃ、無いんですか?」
エト「........じゃあ仮にそうだとして、ちゃんひなは私と金木君で何が起きると思う?」
ヒナミ「え?何がって........えぇぇぇぇぇぇぇ?ヒナミ、わ、分かんないよぉぉ!」
エト「分かんないのに聞いたりし、な、い!まぁ、多分ちゃんひなは結構ピュアだから、キスとか手を繋ぐとか位しか想像できないかもね~。」
ヒナミ「キ、キスって!そんないやらしい事なんか考えません!!勘違いしないで下さい、高槻さん!」
エト「はいはいごめんなさ~い。....あ、そうだ!ちゃんひな、暇?」
ヒナミ「えっと、何でですか?別にお兄ちゃん達が活動したりしない日は、ずっと暇ですけど。」
エト「おばさんとぉ、少しお出掛けもといデート、しないかい?色々雑貨とか見たり、本屋さんで古本とか漁ってみたりさ。」
ヒナミ「え!?行きたいです!前に月山さんって人と出掛けた時あったんですけど、何かお手洗いに行くとか言って、」
月山「オ↑ーーーーーーーー!!」
ヒナミ「って感じで喘いでたんです!気持ち悪いからあんまり出掛けたくないなって思ってて。い、高槻さんもいたんだっけ。」
エト「い~や、私も一緒に居たけど、そんな変態さんの声なんか聞こえなかったよ?もしかして、ちゃんひなってかなり五感良い?」
ヒナミ「いやいや、そんな事無いです!でも、耳の感覚が良いから前にお兄ちゃんに褒められた事が有りました。」
エト「そっかそっか!」
エト(耳が良いのは、探知として機能するな。ちゃんひなを上手く仲間に入れられたら、かなり心強いんだけど。........人質にして、金木君を脅すかな。)
エト「まぁ、今は良いか。じゃあちゃんひな!少し下のお兄さん達に出掛けるって言ってから、一緒に行こっか。」
ヒナミ「えっと、多分許してくれないと思います。」
エト「え~?何でだ?」
ヒナミ「もし誰かに拐われたり、喰種に襲われたりしたら大変だからってお兄ちゃんが言ってました。」
エト「........金木君が、か。仲間想いの良い人だね、ちゃんひなのお兄ちゃんは。じゃあ、彼に許可を貰おっか?」
ヒナミ「いや、そこまでヒナミにして貰わなくても大丈夫ですよ?」ジロッ
エト(何言ってんだか。目が滅茶苦茶光ってんじゃん、我慢してるのバレバレ~。)
エト「じゃあちゃんひなは、このままずっとこの部屋の中で何日も何日も暇を持て余したいの?つまんないぞ~?ん?」
ヒナミ「えっ、で、でもそれだとお兄ちゃんに怒られちゃ、」
エト「金木君に許しを貰えば大丈夫だよ。それに金木君は今一人の読書家になってるだろうしね。」
ヒナミ「へ?読書、家?でも、今の時期にそんな嵌まる小説なんか、お兄ちゃん持ってたかな?」
エト「私が書いたとある最新の小説原稿を渡したのだよ。そしたら彼、パラパラパラァァァァッ!ってページを捲りながら、自分の世界に入っちゃったのさ。読書に集中してる彼を無理矢理戻せば、すぐに読むために用事を済ませようとする筈。その時に許可を貰えば良いのさ。」
ヒナミ「は、はぁ。なら、一緒に行けるんですね?!」
エト「恐らくね。てか、絶対に連れてくっての。暇なのは可哀想だろ~。」
ヒナミ「有り難う御座います!」
てな訳で、話をしに行くとするかね。
どうせ集中を乱されたら嫌がるだろうから、簡単に許可なんか取れる筈だ。
もししつこく断る様なら、........体に訴えかけるか。
金木部屋
若木研「................」ペラッ
コンコンッ。
若木研「........此処は、うん、そう言う事だ。」ペラッ
コンコンコンッ。
若木研「........成る程!凄い伏線の張り方だ!こんなの想像も出来なかった。」ペラッ
ゴンゴンゴンゴンッ!
若木研「....何だか扉が五月蝿いな。集中出来ない。」ギィッ,タッタッタッタ
ガチャアッ!!
金木「誰ですか?一体。」
エト「よっ。直ぐに戻ってくる事になったな。ちょっと頼みがあるんだが。」
金木「エトさん。頼みって?」
エト「ほらっ。」グイッ
ヒナミ「お、お兄ちゃん。」ジトジト
金木「え?ヒナミちゃん?ヒナミちゃんがどうしたんですか?」
エト「実はヒナミちゃんと一緒にお出掛けしようと思ってね、君に許可を貰いに来た。」
金木「は?そんなの>>22に決まってるじゃないですか。」
-
- 22 : 2018/04/24(火) 22:57:30 :
- いい
-
- 23 : 2018/04/25(水) 02:33:38 :
金木「全然構わないですよ、僕は。」
エト「あ、そう。何でそんなに信頼しちゃえるのさ?」
金木「何度か会話している内に、エトさんが悪い人ではない事位既に分かってます。だから外出禁止理由の危険な人には勿論含まれませんし、きっとそういう輩から守ってくれると信じています。」
エト「ははは!おっけおっけ♪そんなに信じてくれるたぁ、私は心底嬉しく思うぞよ!さ、それなら少し財布を開けるとするか。」
ヒナミ「いやあの!お金とかは大切だと思うから、私なんかに使わなくて結構です!」
エト「おいおい、自分をあまり乏しめる者では無いぞ?ちゃんひなは充分に財布を開いてあげたいと思えるほどに可愛いんだから!」
ヒナミ「....ッ!///」テレテレ
金木「でも、あんまり大金とかじゃ無い方が良いですよ、エトさん。」
エト「え、なんで?」
金木「見た目から弱者と思われる可能性が高いですから、きっと金を持っていると判った途端に襲ってくる奴が出るかも知れません。」
エト「ふむ、まぁ、一理あるか。」
金木「エトさんが大丈夫だとしても、ヒナミちゃんが危険です。その為にも、最低限の買い物だけしに来た家族とか、知り合い同士の風を醸しながら出歩いて下さい。それが出来ないと、少し心配です。」
エト「おっけ~分かったよ。じゃあ今から私はちゃんひなの、てかヒナミのお母さんとか、お姉ちゃんって事で!宜しくね、ヒナミ?」
ヒナミ「お母、さん....お母さん。」ポタッ
エト「ありゃ?どうかしたかいな、ヒナミちゃん?」ナデナデ
金木「........きっと、亡くなった母親のリョウコさんを思い出してしまったんです。僕は、僕の大事な人から何か大切な者が奪われるのが赦せなかった。だから、力を上げているんです。その切っ掛け...みたいな事でも有るんです。」
エト「....母さん、か。........父は、何もしてはくれなかった。」ボソッ
金木「え?何か言いましたか?」
エト「いや、何も言ってないよ。じゃあ、大体二万あれば何かしら出来るだろ。ヒナミ、行こっか。」ダキッ
ヒナミ「グスッ....うん...あ、はい。」ゴシッ
エト「別に良いんだぞ、敬吾じゃなくて。私が書いたそうなんだから。ヒナミがお母さんと喋る時みたいな感じで普通に喋りな?うん?」
ヒナミ「...うん、分かった。今だけ、そうする。」
エト「そうそうそんな感じ。じゃ、金木君は夜の八時に此処を連れの皆と空ける準備をしたまえ。」
金木「はぁ、また何で?」
エト「君がアオギリに入る意思を感じた。だから、まぁ二度目ではあるんだろうけど、もう一度、幹部連中に顔合わせをする。今回はもうイカれたジェイソンの彼は居ないんだ。幾らかマシだろ?」
金木「......そう、ですね。分かりました、一読し終えたら、月山さんと万丈さんに声を掛けておきます。」
エト「宜しく~。じゃあ何処行こっか?ヒナミ?区内なら何処でも良いよ~。」
ヒナミ「そうだね!ヒナミ、本屋さんも良いけど、服屋さんも見たいなぁ!お母さん、連れてって!」
エト「よぉ~し!じゃあ近場の店を検索してみるから、其所に行くことにしよう。どっちから見たい?」
ヒナミ「えーっとね、服屋さん!」
エト「そっか、そんじゃ先ずは服だね~。.......お、出てきた出てきた。値段は一着最低....お~、4000円から買えるのか、まぁまぁリーズナブルだな。良し、此処にしよう。」
ヒナミ「じゃあお兄ちゃん、ヒナミ出掛けてくるね!」
金木「うん、行ってらっしゃい。」
万丈「さっきから騒がしいなぁ、一体何が有ったん、だ....。」
エト「おぉおぉ、かなり鍛えてるね、君。君も連れの一人だろうし、準備は宜しくな~。」
カツッカツッカツッ。
万丈「....おい、金木。」
金木「はい、どうしました?」
万丈「さっきの女の人、スゲェ綺麗だったな。お前の知り合いか?」
金木「そうですね、知り合いです。でもなんで?」
万丈「俺...俺....あの人に惚れちまったぁぁぁぁぁぁぁ!!」ガバッ!
金木「えぇぇぇ!?いやいや、それは止めておいた方が良いですって!」
万丈「何でだよ~金木?お前もあの人の事好きだったりすんのか?流石にこれは引けねぇぜ!俺は!」
金木「いや、そうじゃなくて。あの人エトさんって言うんですけど、僕の事片手で抑えられる位強いですよ。多分、向こうは万丈さんを認めないと思います。」
万丈「....エト!?え!?あのアオギリの樹に居た妙な包帯女と同じ生演奏じゃねえか!嘘だろ!?」
金木「あれ、知ってるんですか、万丈さん。僕は本を読まなきゃなんで、また後で。」
万丈「クソ!どうすればいいんだぁ!?」
-
- 24 : 2018/04/25(水) 03:00:56 :
- 月山「さっき前日此処に訪れていた高槻さんが通った気がするねぇ。しかも、ヒナミladyも連れて。」
月山(....美しい眼だった。最近美食を探究出来ていないせいか?妙に本能が五月蝿い。さて、どうするか。)
月山「....裏から付いていくか。そして一瞬の隙を見て、あの硝子の様な瞳を一つ、抉らせて貰うとしようじゃないか、月山。」
そうと決まればstandupッ!!
早々に準備をしようではないか。
レストランは機能していないのだったな....自分で料理するとしよう。
月山「そして、」ペリィッ。
スゥゥゥゥゥゥッ,ハァァァァァァ
月山「鼻腔を突き抜ける鋭い芳香ッ!!その甘く切ない芳醇さはッ!!美食のッ!!最高峰ォォウゥゥンンゥゥッ!!」
そして何時かは、金木君の体も、Teist ingしようではないかッ!
何時か必ずッ!!あの萌芽で甘美なる味を、再び。
月山「メェロォウゥゥゥゥゥゥッッッッ。」
カゲカラ金木「....少し矯正が必要かもしれないな。」サッサッサッサ
月山「となれば!!先ずは目先の欲求で腹を満たすとしよぉぉぉぉうッ!!さて、どうやってあの眼を頂くとするか。」
........にしても、何処か不思議だな。
高槻氏の香りは、人に近い様な気もしたが、喰種の独特な臭気も色濃く感じた。
....もしやすると、そう、なのか?
もし、もしもし!!そうなのだとするとッ!
月山「味は、金木君と近いのかもしれない!あぁ!!これは想定外だぁぁぁッ!!」
はぁぁ。落ち着け僕、月山、習。
こうして焦れば、身近にボロが出る可能性がある。
それだけは絶対に避けねばならない。
だが、その想定した可能性がもし的中しているのだとしたら、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ぐじゅっ。
金木「ぐぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
月山「それでは軽く、味見と行こうか。」
ぐじょろぉっ。
月山「カッ!?トレッッッッビァァァァァァァァァァァンッ!!なだこのこのまま味は!?口の中に満遍なく広がる、ハァァァァァモォニィィィィィィッ!!」
董香「月山ァァァァッ!!」シュバァッ!
月山「邪魔だよ、霧島さぁん!僕は今彼に興味が有るんだ。昔の鋭さが失われた君に、もう意味は無い。」
ゴギャァッ!
董香「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
月山「予想以上に最高だぁっ!!」
金木「董香ちゃぁぁぁぁんっ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
月山「ぁぁぁぁ、あの満月の夜の記憶が、香りと共に鋭利に蘇るよ。」
かの高名な鬼才小説家、高槻泉。
その崇高なる文字を羅列させた細く美しい腕は、どんな肉感、どんな味がするのだろう?
そしてそれを書き上げるために思考された脳髄は、どんな甘味と深みを滲み出させるのだろう?
駄目だ駄目だ落ち着け僕落ち着け僕ゥゥ!!
月山「全て食べたらいけない。彼女を殺してしまうではないか。奪うのは眼、それか片腕だ。それだけなら死にはしない。」
よぉし!!そうと決まれば動こうではないかッ!!
先ずは>>25するとしよう!
月山習、今日は宴だぁぁぁぁ。
-
- 25 : 2018/04/25(水) 07:35:55 :
- 真っ向勝負
多分返されるけど
-
- 26 : 2018/04/25(水) 08:20:30 :
~とある商店通りの木々で~
エト「で、さっきの服で本当に良かったのかな?ヒナミは?」
ヒナミ「うん!さっきお母さんが買ってくれた服でヒナミは良かったよ!あれ以外は何とも言えなかったし。」
エト「あぁ~そう。そんじゃあもう少し違う所見ていこっかな~。」
ヒナミ「え!?じゃあヒナミ彼処の店に行きたいなぁ!屋根の赤いあのお店。」
エト「....多分あれ、ソッチ系のお店だから、ヒナミちゃんとは行けないなぁ。」
ヒナミ「ッ//そ、そうなんだ。ヒナミ分かんなかった。」
エト「まぁ、知ろうと思わなきゃ知る事無いような店だから、ヒナミはそのままですか良いからね。」
ヒナミ「うん!それじゃあ、あっちの方に有るカフェなんてどうかな?!ちょっと喉も乾いてきたし、珈琲が飲みたいな!」
エト「元気だねぇ~ヒナミ!そんなら次はその店で軽く飲んでこっか。」
通りすがり「え?今の、高槻先生じゃね?いやいや、え?」カシャッ
~拡散~
ー「うわ、マジモンじゃんか!」
ー「これは何処なんだよ笑」
ー「クッソ撮影者近くて草。」
ー「特定しますた。15区ですな。」
ー「え!それマ?今俺いるんすけど。」
ー「てかさ、一緒に居る女の子メッチャ可愛くね?」
ー「私の紳士としての本能が、センサーを作動させているようだ。」
周りで偶々通り掛かった一般人が、高槻泉の姿を写真で撮りネットに投稿すると、そのスレは瞬く間に拡散されていった。
そしてその背景から場所を特定された二人は、周囲でその掲示板情報を見ていた男達に見つかる事となる。
エト「じゃ、適当に座ろっか。」
ヒナミ「じゃあヒナミ此処!」ガガァッ
エト「それじゃメニュー見よっか。」
そうだなぁ、特に癖の無い珈琲のがちゃんひなには飲みやすいだろうし、とりあえずはストレートでいいか。
私は、う~んそうだな、ブレンドでいいか。
エト「すいませ~ん!ブレンド珈琲一つと、ストレート一つ下さいな~。」
ハーイ!
ヒナミ「お客さんでカフェ来るなんてあんまり経験無いから、ちょっと新鮮だなぁ。」
エト「まぁ普通はそんな経験喰種はしないだろうからね~。ま、此処は私に任せな。」
ヒナミ「有り難う!お母さん!!」
エト(懐いてくれるのは良いんだけど、公にお母さんって言われるのは、流石に恥ずかしいな~。)
....それよりも、だ。
エトが喫茶店の窓ガラスを見ると、その奥に歩いている人々の何人かが、此方の様子を伺いながら、カメラを向けていた。
パパラッチ擬きの一般人である。
折角のプライベート休憩も兼ねているお出掛けを仕事柄有名なのが仇となり、阻害されている。
これはエトにとっては些か気分の悪い状況であった。
だがヒナミはその事に気付いて居ないらしく、ウキウキとした様子でお出掛けを楽しんでいる。
特にその事を伝える必要は無いか、と思った矢先、それは現れた。
男「あのー、もしかして、高槻さんですか?」
エト「ん?誰だい君。今はプライベートだから、喋り掛けないで貰えると助かるんだが?」
男「まぁまぁそう固い事言わないで下さいよ。横の小さな彼女も、そう怪訝そうに見つめない。」
ヒナミ「........。」ジー
エト「一体何か用でも?というか、喋るならまずその顔の見えないフードを取れ。」
男「取らなきゃ駄目ですかね?」
エト「相手に失礼だろう。それと、さっきから携帯を見てるみたいだけど、それ、私達の事じゃないか。どういう事なんだ?」
男「本人達はまだ知らなかったのか!実は、誰かがお二方の姿を写真で撮った画像をネットに上げてアクセスを稼いでるんですよ。それで今この区内に居る掲示板閲覧者がこの辺りを彷徨いてるんです。僕もその一人。」
エト「とんだ馬鹿野郎が居るもんだな。眼鏡は外しておいたから、案外分からないかと思ったんだが。」
男「その長い緑髪と素顔で、大体の人は振り返ってると思いますけどね。」
エト「....あぁそう。それよりさ、」
エト「君、>>27君かい?」
-
- 27 : 2018/04/25(水) 09:20:45 :
- ウタ
-
- 28 : 2018/04/26(木) 14:41:04 :
ウタ「....あれ、なんで、僕の名前分かるんだろ?教えた覚え無いけどなぁ。」
エト「ふざけた事を抜かすな。お前の名前を知らなくても、[ノーフェイス]の名でかなり知名度は広いだろうに。」
ウタ「...へぇ、知ってるんだ、僕の呼ばれ名。でも、そういう君の方が、よっぽど化け物、」
ヒナミ「あれ!ウタさん、こんにちは!」
ウタ「あれヒナミちゃんだ。久し振りだね。金木君達のチームと行動する事になってからもう暫くなんじゃない?」
ヒナミ「そうですね!もう半年位は会ってないと思います。忘れた頃に会えて嬉しいな!」
ウタ「金木君にも宜しく伝えておいてね。」
エト「ん?知り合いなのか。意外な脈筋だ。」
ウタ「まぁ、僕から顔見知りになったと言うよりも、今はもうある喫茶店を離れた一人の男友達から伝って知り合いになったのさ。」
エト「ま、そんな情報は良いよ。何しに来たんだ?狙いは?」
ウタ「いや、別に。偶然ネットの急上昇ニュースに今二人が此処に居るっていうのが載ってたから、暇潰しに来てみたのさ。本来の僕の目的は、...あれ、何だっけ?」
エト「そうか、それならいい。にしても、やはりそう簡単には足は伸ばせる物ではないという事かぁ~。どうした物か...。」
ヒナミ「....お母さん、もう充分楽しめたよ、ヒナミ。そろそろ戻ろう?目立つのもきっと良くないんでしょ?」
お~、何気無いフォローが的を射ている。
んでもって決めにくい終了のタイミングも此処で合わせに来たか。
中々頭も回るようだな。
エト「んだね。じゃ、戻ろっか。あ、別に呼び方は戻しても戻さなくても私は気にせんから。好きにしな。」
ヒナミ「え?良いの?ヒナミ、また呼んでも良い?」
ガシガシ
エト「良いって言ってるだろ~?気が収まらない時は、自分の思うようにするべきだ。私がそうしてきたんだから。....それに。」
ヒナミ「そ、それに。」
エト「....私は、親を知らない。だから、自分の事を母として慕ってくれるヒナミには、優しくしてやりたいのさ。」
ウタ「............優しい、か。」ボソッ
ヒナミ「....グスッグスッ...あ"、あ"り"か"と"う"ぅ"ぅ"ぅ"!!」ウェーン
エト「おいおい、泣くことは無いだろ~?ほら、買ったものは大切に持って、無くさない様に!後は迷って帰り道を見失わない!これは出掛ける時の基本だよ。これからもし一人で動くときがあれば、それを頭に置いて動くように。金木君に許可を貰ってね?」
ヒナミ「......うん!!」ゴシッ
エト「...そら、戻るぞ。」ポンポン
カラカラァァァンッ。
ウタ「........。あ、店長さーん、マイルド珈琲一つ下さーい。」
はーい!
偶々良いところを見ちゃったな。
母を失ったアオギリの樹筆頭の喰種、エト。
そしてエトに良く懐く一人の少女、ヒナミ。
エトは少女の親を失う悲しみに同情かはたまた共感を抱き、自らを母として呼ぶようにさせた。
良かったね、ヒナミちゃん。
本当は軽く殺すつもりだったんだけど、簡単にはいかないだろうし、何より、この場を壊す気にはなれなかったからね。
また後でね。
ウタ「そろそろピエロに戻ろうかなぁー。」
帰り道の裏路地
エト「じゃあ、私はもう金木君達と準備をしたいから、ヒナミちゃんは部屋で寝てて~。まぁ、来たければ来て良いけど。どする?」
ヒナミ「一緒に行きたい!」
エト「そんじゃ8時までは後1時間位あるから、[色々と]心の準備も済ませときな~。」
そうしてもう家が目の前に有るという所で、
気になる事があるエトはヒナミを見送り少し裏路地の方へと戻っていった。
カツッカツッカツッ
エト「....居るんだろ、出てこいっての。」
ヒュー...ドガァンッ!
月山「華麗に屋上からの挨拶ッ!!僕は最高にセンスが良い。」
エト「....何だ君か。一体何か用でも?最初からずっと後を付けてたみたいだけど。」
月山「いや何、かの崇高なる鬼才小説家高槻泉の味が、非常に気になってね。可能であれば、その美しい瞳を一つ、僕にくれないかなと。」
やっぱりこいつ、[美食家]か~。
端から私の事を喰うつもりで、付けてたのかよ、面倒だな。
月山「そしてそれを是非ッ!ソテーにして戴きたいのだが、協力して貰えるかい?高槻先生、いや、高槻泉。」
エト「....それは、私を人間と予想しての行動か?それとも、喰種と予測しての、行動なのか?」
月山「....もしどちらであっても、今更関係ない。僕に、その瞳を....その瞳をッ!!」
喰ゥワァセェロオォォォォォォッ!!!
-
- 29 : 2018/04/26(木) 14:43:25 :
- 此処で選択肢。
>>30にて、軽く調教するか、真面目に半殺しにするか。
尚、赫子は使わないか、使うか。
-
- 30 : 2018/04/26(木) 15:36:59 :
- 手抜くとしつこそうだから全力で
-
- 31 : 2018/04/26(木) 19:10:52 :
月山「ぅんんぅぅでぇはッ!!これより月山習の孤食晩餐会をッ!!開きマァァァスッ!!」
バギギゲギョギョッ!!
エト「....甲赫、かな。さて、どうするか。殺すのは不味いな。」
月山「殺されるのはぁ、君どぅわぁぁぁ!!」
ダンッ!
エト「っ!危な。」ダッ。
月山「避けろ避けろぉ!そうされればされるほどに、僕の感覚がより一層研ぎ澄まされていくのが感じるんだよぉぉっ!」バッ!
エト(結構な剣筋。仲間に欲しいかも。あ、いや、ヤモリ枠になりそうだし、厄介者になるかも知れん。)シュッ。
月山「Niceッ!!流石に喰種だった様だね、安心したよ。これなら....」
エト「これなら?何だ?」
月山「これなら........片腕を削いでも問題なぁぁぁぁぁぁあしっっ!!」シュバッ!
エト「やっぱりちょっと面倒だなぁ。」タッ。
月山「避けろかわせ逃げろォォッ!僕のmindをッ!!mentalを興奮させてくれぇぇ。」
ザンッ!バシュッ!ガインッ!ズザッ!
エト(面倒臭いな。....金木君ですら彼には冷たかったのは、これか。)ダンッ!
そのまま横付けになっている朽ちかけの階段を蹴りで昇っていき月山から距離を置こうとする。
が。
ギュルルルルゥゥッ!
エト(....甲赫を螺旋状にして伸ばして来たか。差し詰め、ロングランス、と言った所だね。捜査官なら通用したかもしれない。)
20M近く離れていた距離を詰めるほどに伸縮された月山の赫子。
食らえば勢いも重なり容易に肉体を突き刺さるだろう。
だが、彼女は、Sでも、SSでも収まりきらない。
月山「次こそは当てるっ!!long!lans!」
シュルルルルゥゥッ!
エト「.........うぜぇ。」
バギギギバギャギャガァァァァッ!!
苛々するな。
久し振りに、出すか、赫子。
本気とは行かぬまでも、50%位なら彼も死にはしないだろう。
ヒューーーーっ!!
ドザァァァァァンッ!!
月山「ぬはははははぁぁはっぁぁッ!!決まった様だね。」
....ボトッ。
月山「........名瀬、何故僕の赫子が千切れ落ちてくる。....まさか?」
謎の威圧感を感じ上を見上げる月山。
その表情は、先程までの余裕ある顔では無くなっていた。
異様な怖じ気。
金木研ですら出せない程の重圧を、月山は今までで初めて、浴びた。
な、何だ、なんだあれはぁぁぁっ!??!
赫者、とでも言うのかぁぁぁッ!!
上から飛び降りてきた謎の大きな影。
その形は、両肩に二本の分厚い剣を携え背部から15本近くのふくよかな形状の突起を出現させた、赫者の形態と化したエトであった。
その姿は、あんていくの店長芳村の全力の形態よりも一回りは大きいと言えた。
これでもまだ本領ではない。
隻眼の梟「....来いよ。」ブォォンッ
月山「Huhッ!?僕のッ!!僕の赫子は、これでは終わらなぁぁぁぁいっ!!舐めるなぁぁぁぁぁぁあ高槻ィィィィッ!!」
バギギゲギョギョッ!!
隻眼の梟「....。」バギギギギッ。
ドガガガガガガガガガァァァァァッ!!!
発射される、背部からの弾丸。
それは、人も喰種も皆同じく、体に穴を空けられる威力である。
数は20。
回避は必須だ。
バギョギョッ!ガガガガガガァァァァァンッ!
月山「流石僕。冷静になればこんなもの、容易く防げ、」
隻眼の梟「遅ぇよっ。」
シュンッ....ブジャァァァァァッ。
月山「....あれ、可笑しいな。僕の赫子が、出ないぞ?」
隻眼の梟「赫包、貰ったぞ。」ガジュッ。
月山「グハッッ!?な、なで、なでぇ!?ぼくが喰われて居るんだぁぁぁッ!!」
お前から戦いを挑んだんだ。
殺る覚悟も、殺られる覚悟もどっちもしとけ。
月山「金木くぅぅぅぅぅぅんっ。」
バタァッ。
ブシュゥゥゥゥゥッ。
エト「....はぁ、疲れるなぁ~。てか、最近飯喰ってないから、こいつの肉でも喰うか。」
ガシュッ。
月山「ンハァッ!?な、何をする?止めろぉぉぉ!」
エト「取りあえずは、君が暴れられない様に、赫包を戴くかな。」
そうしてエトが直に掴み抉ったのは、先の戦いで肉毎ズタズタに肩のブレードで切り裂いた、月山の赫包である。
意識があるままに肉を掴まれた月山はと言うと、
月山「Auhhhhhhhhhhhhhhhaaaannnn!!」
そんな声を挙げながら、肩を血だらけにし気絶した。
まぁ、当然と言えば当然である。
ごっくん。
エト「うん?意外と美味しいな、こいつの肉。」
色々と大変だったけど、赫包も喰えたし、満足満足!
それじゃあ後40分位は有るから、適当に戻って準備するか。
-
- 32 : 2018/04/26(木) 19:17:38 :
- >>33で、エトが金木の稽古をこれからアオギリの拠点にて行うか行わないか。
-
- 33 : 2018/04/26(木) 20:48:51 :
- する
-
- 34 : 2018/04/26(木) 22:32:05 :
一行自宅内
金木「........よしっと。」
エトさんから渡された[王のビレイグ]、まだ原稿の状態だけど、全く誤字も無いし、何より、作品としてかなりの完成度だったなぁ。
次に作品を書いたとして、また僕だけに見せてくれないものかな。
いや、流石にそれはないか。
それに、かなりの内容量だから、執筆も楽じゃないだろうし。
逆に少し頭を休めて欲しい所だな、ファンとしては。
手元の時計を見たけど、時刻は7時50分。
今日の夜ある場所へ向かわなくてはならないことは、万丈さんとヒナミちゃんには言ってある。
けど、月山さんが居ないのが少し気掛かりだな。
まぁ、あの人は良いや。
金木「そしてこの小説の本当の真意は、喰種と人間との理解、共存、でいいんだよね。」
ここまで確りとした道筋の立てられた小説を読んでもその事に気づけなかったら、その人には一度読み直して欲しい。
いや、少なくとも人には理解出来ないかもしれない。
最低条件は、喰種が読むことな気がしたからね。
後10分でエトさんが来る筈だから、それまでに二人に伝えて(帰ってきたら月山さんにも)、何時でも向こうの拠点に集まれるように準備しなきゃ。
金木(....でも、アオギリの樹には、........苦い思いしか無い。)
こうなることを懸念して、僕はアオギリとは敵対的な姿勢を取っていたのに、エトさんがあんな事を紙で伝えてくるから、その、肯定しちゃったじゃないか!
いや、けど後悔は無い。
それに僕は、この半年でかなりの喰種~喰ってきた。
かなり力も上がってる。
前みたいにただ雑用係何て事、言わせるつもりはない。
金木「服は何時もの黒服でいいかな。....でもこの服、脇の所が肋骨に沿って露出してるから、妙に擦れて気になるんだよな。」
月山さんの服のセンスには、本当に驚かされるよ。
馬鹿にしてる訳じゃないけど、その、ね。
コンコンコン
っ!もう万丈さん達は準備したのか?
早いな、少し急がないと。
金木「そろそろ向かいます。ちょっと待っててください。」
万丈「おう。後よ金木。」
金木「ん?どうしました?万丈さん。」
万丈「俺決めたんだけどよ、エトの、いや、エトさんの事、喰種としても経験としても俺より先輩だろう事を理解したんだ。だからよ、俺、下に付くことにする。」
金木「....それも、良いと思いますよ。ただ万丈さんは、あくまでも僕の部隊なので、その辺りはご了承を。」
万丈「お、そ、そうだよな。そこら辺はちゃんと分かってるつもりさ。じゃあ、俺はヒナミちゃんと先に出てるぞ。」
金木「分かりました。僕も直ぐ行きます。」
ダッダッダッダッ
金木「........っぐ。」
何だか最近飯屋赫包が痛む。
まるで、その許容量を越えているかのように、ギシギシと内側から圧せられている様な感覚だ。
....僕の赫子に、なにかしら起こっているのか?
これが、ヤモリの言っていた、RC細胞の研磨、強化って奴なのか?
それとも....
金木「とにかく、行こう。エトさんを万が一でも待たせたくない。」
8時
エト「お、ちゃんと時間通りに来たみたいだね。偉いじゃないか。」
金木「子供じゃないんですよ、あんまりからかわないで下さい、エトさん。」
万丈「まぁまぁ金木、落ち着けって。多分冗談だろ。」
エト「この不安な金木君と比べて、ヒナミは偉いねぇ~。時間の五分前からこのムキムキさんと一緒に出てて。お母さんは感心したぞ~?」
ヒナミ「え?いや、そんなこと無いです!ただお兄ちゃんはお母さんの書いた原稿を読んでただけで、遅れるつもりは無かったんです。」
金木「....ヒナミちゃん。」
エト「そうやって庇ってあげるところ、実に良い子だね~。それに比較して、金木君はこんな小さい子に擁護されて、悲しくないの?」
金木「エトさん、もう言わないでください。」
万丈「ま、まぁまぁ二人とも!そろそろ行くんだろ?さ、車に乗っていこうぜ。」
エト「ほ~、ムキムキ君、自動車免許持ってるのか。流石に歴とした男なだけは有る。....それと比較すると金木君は、」
金木「んん!!さぁ、早く乗りましょうエトさん。後ヒナミちゃんも。万丈さんは運転手な訳ですけど、ちゃんと身分証明ははぐらかせるような言い分考えておいてください。いざという時に大変ですから。」
万丈「分かってるって!んじゃ、行くとしますか!!」
ヒナミ「ヒナミ、車なんて乗った記憶無いから、凄い楽しみー!!」
エト「はは!ヒナミは可愛いなぁ。そんじゃムキムキ君、10区に向かってくれ。」
万丈「あいよ!」
ブルルルルロォォォォッ!!
-
- 35 : 2018/04/26(木) 22:34:14 :
- >>36で、アオギリの樹にて激烈な歓迎を受けるか受けないか。
(ナキが恨みを晴らす。タタラが以前とどれ程違うか手荒に試す等。)
-
- 36 : 2018/04/27(金) 06:51:57 :
- 受けない
-
- 37 : 2018/04/27(金) 15:51:54 :
暫く走り続けて、早数時間が経過。
途中万丈が道を間違え遠回りをしたため、エトからの評価は、
[頼れる男]から、
[ムキムキの男]に降格した。
だが、一応は辿り着いたのでオーケーである。
万丈「....で、此処が今のアオギリの拠点って事なんだよな?」
エト「うむ。まぁ、外見も内装もほぼ廃屋同然のビルだがな。人も滅多に寄り付かないから、此処をアジトにしたという訳だ。」
金木「これなら、前に居た所の方がまだ綺麗でしたね。」
ヒナミ「彼処は、ちょっと嫌だなぁ。」
エト「おいおい金木君、女の子を怖がらせちゃ駄目だろう?きゃー、わたしこわーい。」
金木「貴女の方が怖いですよ。」
ジーーーーー。
金木「すいません本当に失礼しました。」
舐めた口を聞いたら怒ったりするのか。
その辺はやっぱり同じだな、エトさんも。
いや、生き物は皆そうか。
万丈「そら、行こうぜ。」ガッガッガッ
金木「あ、待ってください万丈さん。ほら、ヒナミちゃんも行こうか。」
ヒナミ「え?う、うん。でも、お母さんは?」
金木「あれ?........居なくなってる。まぁ、きっと先に行ったんでしょ。」
そんなこんなで薄暗いビルの中へと進んでいく三人。
無論背後に隠れていたエトには気付かず、そのまま奥へと入っていった。
....ザッ。
エト「....あんまりこの時は見せたく無いからな、隠れた方が都合が良い。」
この姿からアオギリの裏のリーダーとして身形を変えている訳だが、あの包帯は、私の赫子を赫者の纏いの要領を使って薄く覆った物だ。
それにあれは、声を加工する様な機能も付いている。
身元がバレる心配は無い。
ベキキキィィィィッ
エト「だから、こうしないと駄目なんだー。」
シュルルルルルゥゥゥッ
良し、これなら誰だか分からない状態だね。
それに此方じゃないと仲間が気付かないんだ。
凄く面倒だなぁ。
........あ、金木君達には此方の姿だと分からない可能性が有るかも知れないね。
ちゃんと探して見つけておかないと。
エト「さてと、早く行こっと。」ルンルン
アジト一階~朽ちたホール
金木「さてと、皆、二人とも、此処で少し待っていようか。」
万丈「だな。この拠点は流石に俺も詳しくは知らん。ヒナミちゃんは金木の所でじっとしてな。」
ヒナミ「うん。早く戻ってこないかな、お母さん。ううん、此処だと、エト?さんかな。」
金木「そうだね。此処でエトさんがお母さんなんて呼ばれてたら、え?って事になるだろうし。」
取りあえずは此処で待っていよう。
誰かが来ても、多分話くらいは通してくれている筈だ。
........まさか、通してあるよな?
いや、流石に大丈夫、だよね。
金木「とにかく今は静かに待機。変に動くと此処の喰種の方達に敵意を感じさせてしまうかもしれない。」
万丈「おう。........って、金木、お前、大丈夫か?」
金木「え?........ぐっ!?」ベキャッ
ヒナミ「お、お兄ちゃん!大丈夫?!」
金木「だ、大丈夫ッ、心配しないでッ。」
何だ、これ。
赫子が、勝手に腰から出てきてる。
馬鹿な、今さら赫子の操作に失敗する理由なんて無い。
それに、感情的にもなっていないのに。
一体この赫子は、何なんだッ。
金木「ごめんッ、二人とも。少しだけ奥に行ってくるから、ッツ、近付かない様にっ。」
万丈「お前、その赫子、いつもと何か違くないか?いや、その、何つーか。」
金木「すいません、少し失礼します。」ダッ
ヒナミ「あ、お兄ちゃん。....ねぇ万丈さん、お兄ちゃん、大丈夫?」
万丈「あ?あぁ、多分な。けど....」
あの赫子、何でか知らねぇけど、普段と形が違くなかったか?
それに、色もこう、紫色って言うのか?そんな感じになってた。
普段の金木の赫子は、リゼさんのと同じ赤いざらついた鱗赫の筈なんだが、....妙だ。
万丈「ヒナミちゃん、少し見てくるから、待っててくれ。」
ヒナミ「え、で、でも。」
万丈「もしかしたら、金木が危ねぇかも知れねぇんだ。」
ヒナミ「え?!大丈夫じゃないの?お兄ちゃん。」ジッ
万丈「だからそれを見てくる。悪い、待っててな?」ダッダッダッ
金木「ア"ァ"ァ"ァ"ッ!!だ、駄目だっ!!赫子がッ、収ま"ら"な"い"ぃ"ッ!!」
じ、自我が、お、オサ、収まッ、がひゃっ!がッ!可"笑"し"い"っよ"ぉ"っ!
ゾゾゾゾゾゾ
金木「ひゃひゃあはははぁぁ!!あぁぁぁぁ疲れたぁ~。閉じ込められるのは、もう勘弁なのよぉ、金木君?」
ダッダッ 万丈「か、金、木?」
ぞぼっぶじゃぁっ!
-
- 38 : 2018/04/27(金) 15:55:24 :
このまま赫包が暴走し百足になった所を、
>>39にて、
出撃していたアオギリの樹Sレート幹部が数人で押さえつけるか、
ノロ、タタラ等が単独で抑えるか。
-
- 39 : 2018/04/27(金) 21:55:00 :
- タタラあたりが抑える
-
- 40 : 2018/04/28(土) 00:24:46 :
バッ!バッバッ!バッ!ババッ!
とある区の厄介な捜査官チームを崩壊された後、無事にアジトへと帰還したアオギリの樹の喰種達。
それぞれの顔を宛も見ると、相当な疲労が蓄積しているのが分かる。
とは言えそれは手下連中に限り、幹部クラスの喰種達は未だその眼に力を宿している。
余裕はいかないまでも、余力の残せる戦いであった。
アヤト「ックソッ!また手柄を取られちまった!何なんだよ全くよぉ!」ガンッ
鯱「童、手を叩く暇があるのなら、鍛練せい。」
アヤト「うるせぇ鯱!てめぇと違って此方は今回の戦いで殆ど捜査官を殺せなかったんだ!タイミング良く手柄を全部かっさらっていきやがって!!クソッ!だが、ノロの野郎は正直化け物だ。俺がどうこう出来そうに無いのは解ってる。だが、一体どうしたらあんなになるってんだ!!」
タタラ「アヤト、黙れ。さっき奥のアジトの一階中から異様な気配を察知した。多分、アオギリの樹の拠点を嗅ぎ付けてきた喰種だ。」
アヤト「な、何?!それマジかよ!良し、俺が行ってくる!」ダッ!
タタラ「待てアヤト。恐らくその気配の元は、相当な手練れだ。お前では無駄死にするだけかもしれない。引け。」
アヤト「あ"ぁ"ぁ"ぁ"!?....畜生ッ!!」
ノロ「........。」指差し
タタラ「此処に居る全員、俺が先行して向かう。裏から付いてこい。ただ、手出しは無用だ。」
100人近い雑魚共「はい!」
タタラ「........エトは拠点にそろそろ戻る筈だが、一階の喰種が邪魔で気配を辿れない。」
俺が先導してやらなくてはならないのが面倒だ。
だが代わりはまだ育ってはいない。
それまで、俺がやるだけだ。
数分後~アジト内部
ヒナミ「皆、大丈夫かな。万丈さんも全然戻ってこない。心配だよ。」
待ってろって言われたけど、これは少し可笑しいよ。
私も見に行った方が良いんじゃないかな?
うん、きっとそうだよ。
となれば、今すぐに確認した方が良いよね。
ヒナミ「今直ぐに見に行こう!」
ぞろぞろぞろぞろ
ヒナミ「ッ!?へ?喰種の、大軍?後ろから近付いて来てる!隠れないと!」
あぁでもお兄ちゃんがそれじゃ見れないよぉ。
どうしようどうしよう!?
こういう時に行動出来ないのが駄目なんだよ私は!!
ヒナミ「と、取りあえずは何処かに隠れ、」
エト「ちゃんひなはこっちー。」ダキッ
ヒナミ「え?.......この感じ、エトさん!」
エト「うん、良く分かったね。声とか見た目違うのに。」
ヒナミ「外見が違くても、臭いを覚えていたので分かりました!って、そうだ!エトさん!後ろからドンドン大勢の喰種が集まってるんです!危ないですよ!それに、お兄ちゃんと万丈さんが帰ってこないんです!!このままだと、」
エト「それぐらい解ってる。ちゃんひなは遠い所に持ってってあげるから、そこからこのビルを見てて。」
ヒナミ「....お願いします!助けてあげてください!」
エト「うんうん。じゃあ、またね。」
ダァァァンッ!!
ざわざわざわざわ
タタラ「....エトは、少し前まで居たのかな。だけど、知らない気配が一つと、何処かで覚えの有る気配が二つ、此処に来ていたみたいだ。」
タタラ(........奥に、[何か]居るな。)
すと.......すと........すと。
タタラ「....その気配何処かで見たと思えば、ヤモリの玩具になってた君か。出来損ないだった筈だけど、随分と雰囲気が変わってるじゃないか。」
........ん?....あの赫子、体に巻き付いている。
以前見た奴の赫子は、リゼの赫子と同じとか言う赤色の鱗赫じゃなかったかな。
............同種を、喰らったか。
タタラ「ふ、イカれ具合はヤモリ以上だね、君、本当に良くなった。」
百足「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"、本当、素晴らしい肉がががぁぁあるある歩いて来たぁぁぁ!!僕は俺の可愛い胃を満腹にさせたいのぉぉぉ!!私に食べさせてぇぇぇぇ!!え?え?え?」
タタラ「........行くぞ。」
ジュゾゾゾゾゾゾッ!
........ヴォンッ!!!
タタラ「ッ!!後ろ、」
ギャリギャリギャリィィィィィッ!!
タタラ「....か。凄い早さだ。鯱の踏み込みと同等かな。いや、」
....バドゥッ!ヴォンッ!!
バギャァァァァァ!!
百足「ゲハヒャアハヒィィガガハハハぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!」
タタラ「それ以上、だな。強い。」バキキッ
俺の尾赫でも圧される、か。
良い力だ。
仲間に欲しいが、厳しいな。
タタラ「アヤトには無理だったね。俺で良かった。」
-
- 41 : 2018/04/28(土) 00:33:00 :
- >>42にて、
時間を吹っ飛ばして数時間後に移行するか、タタラと百足金木との戦闘を書くか。
-
- 42 : 2018/04/29(日) 04:42:04 :
- >>43にて、
時間を吹っ飛ばして数時間後に移行するか、タタラと百足金木との戦闘を書くか。
(古いため更新)
-
- 43 : 2018/04/29(日) 06:39:15 :
- 戦闘は飛ばしてください
-
- 44 : 2018/04/29(日) 16:21:28 :
何処か、良く分からない。
此処は、何処?
俺は、一体。
........あれ、僕だっけ。
まぁ、そんなことどうでも良いや。
俺は、何をしていたんだ?
何処で、何を、何をしてたんだろう?
........全く思い出せない。
どうしようか、もし俺の大事な人が悲しんでいたりしたら。
....大事な人なんか、居るのかな。
人だけじゃない、喰種もだ。
俺なんかが消えて悲しむような知り合いなんて、居たのかな。
何を信じたら良いんだ?
俺は、これから先、何をすれば良いんだ?
........
......
....
..
金木「............ん。....此処は。」
アヤト「ッチ、やっと起きやがったか。おい半端野郎、てめぇ、一体何しにアオギリの樹まで現れた?返答によっちゃあ、タタラに....いや、俺に潰されるぞ。」
金木「........アヤト君、此処は、何処なんだろう?全く記憶が無いんだ。」
確か、万丈さんが俺とエトさん、それとヒナミちゃんを車に乗せて15区か何処かに有るエトさん率いるアオギリの樹に向かったってのは覚えてるんだけど、最後に覚えているのが、何処か暗い場所で俺の赫子が体を覆って行く所で終わっているんだ。
俺はこの場所に来るのがゴールだったのだろうか?
それとも、違う所なのだろうか?
アヤト「....お前、何も覚えてねえのか?お前はなぁ金木。」
金木「........。」ゴクッ
アヤト「アオギリの樹リーダーの喰種[タタラ]って奴と一騎討ちで戦って、互いの赫包を潰して相討ちしたんだ。」
金木「....あ。」
そうだ、思い出した。
俺は確かぼろぼろの廃墟ビルに四人で辿り着いて、消えたエトさんを置いてそのまま中へと進んだんだ。
そして、突然走った背中の痛みに危険を感じて、それで真っ暗なトイレで痛みに耐えて。
....でも、それだけだったか?
俺は何かに自我を奪われた後、退いていく最後の視界の中、生々しい感触の何か柔らかい者を、貫いていた気がするんだ。
ヒナミちゃんは、ホールに居た。
エトさんは、居なかった。
それ以外、........っあ。
金木「万丈、さん?」
アヤト「....万丈って、お前あいつとr...」
金木「アヤト君ッ!何処かに万丈さんは居なかった!?俺、俺はもしかしたら、万丈さん、....致命傷を与えたかもしれない。」
アヤト「........自我が失う程、[その力]はヤバイんだな。俺は、共食いなんかしねぇ。」
金木「あぁぁっ、万丈さんっ!エトさん、助けてくださいッ!駄目なんですッッ!こんなんじゃ、まともに制御なんか出来るわけ無いッ!」
御願いしますッッ、エトさんッッ!!
貴女は、赫者なんでしょう?
どんな厳しい特訓にも耐えますッッ!!
だからッ!!
俺に、俺にッ!!
金木「俺を....助けて下さいッ。」
アヤト「........金木。」
ギィィィィィィッ。
金木「っ!誰?」
アヤト「ッ!!て、てめぇは!!」
エト「やぁ金木君。お話、聞いたよー。強くなりたいんでしょ。力、制御したいんでしょ。」
金木「っ、はい。俺は、もう、誰かを危険にしたくはない。」
エト「じゃ、頑張ろっか。ねぇアヤト君。」
アヤト「あぁ?何だよ?言っとくが俺はコイツに半殺しにされてんだ。協力なんかしねぇかんな!!」
エト「誰も手伝って欲しいなんて言ってないよ?アヤト君、もしかして金木君が心配?」
アヤト「はぁぁぁ!?ち、違ぇし!別にそうなんじゃねえかと思って先に言っただけだっつーの!!俺はもう帰るからな!?」バァンッ!
エト「....大丈夫だよ、金木君の大事な仲間は、皆アオギリに協力するのと引き換えに、今回の件を無かった事にしてくれるって。」
金木「ほ、本当ですか!?あ、でも、万丈さんの腹部に空けた傷は、大丈夫なんですか?」
エト「確か今回の一件が終った後トイレに向かったら、ムキムキの彼が居たって話は聞いたね。もう一刻の猶予も無かったから、急遽とあるオカマの喰種を呼び寄せたんだよ。金木君なら、良く知ってるんじゃない?」
金木「え?........ヤモリと一緒に居た喰種、ニコ?」
エト「そうそうそれー。彼...彼女がムキムキ君の傷を治してたよ。あっという間に治ってた。」
金木「........そう、ですか。後でお礼を言わなきゃな。」
エト「ま、色々有ったにせよ、無事アオギリの樹に入門しましたー。これで、金木君にとって都合の良く[計画]が進められるねー。」
金木「人と、喰種の共存する世界。」
エト「こんなふざけた世界、壊してやらないとね、金木君。」
金木「壊したくは無いんですけどね。」
-
- 45 : 2018/04/29(日) 16:25:05 :
- >>46にて、
暫くの月日が経ち、天才捜査官(アイツ)の足止めを幹部数人と行う(15区防衛戦)事になるか、
その作戦には参加せず、ゆっくりとエトと遊ぶか。
-
- 46 : 2018/04/29(日) 16:47:43 :
- 遊ぶ遊ぶ〜
-
- 47 : 2018/04/29(日) 18:08:36 :
金木研が率いる万丈、月山、ヒナミ、の一行は、アオギリの樹に参入してから、早半年近くが経過していた。
最初の頃、金木研の過去の弱々しい姿を知っていたアオギリの樹の喰種達は、タタラと凄まじい激戦を繰り広げていた謎の喰種を見て金木とは気付けなかった。
だが、幹部内で最強クラスの喰種であるタタラがその喰種と相討ちで倒れた際に、
この喰種は、殺すな。アオギリの樹の、メンバーだ....。
そう言ったのが切っ掛けになり、マスクが崩れ現れた素顔を見た喰種達は、その喰種が、ヤモリの拷問の玩具にされていたあの悲しい喰種であることに気付く。
そう、形この喰種は、短い期間とは言えアオギリで活動をしていた者だったのだ。
最初はその事実を飲み込めずにいたアオギリメンバーであったが、
皆、彼、金木研は私がアオギリの樹に戻しに来たんだよー。仲間。
そうエトが一言付け足すことにより、何とかその喰種を追い打つ事は引き留まった。
だが、留まった理由はエトが言葉を掛けたから、と言うわけでもなかった。
あ"ぁ"ぁ"ぁ"い"ィ"ィ"な"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!こ"れ"ぇ"ぇ"ぇ"絶対に美味しいわぁぁぁ!!
タタラの巨大な尾赫により抉り取れた赫包は、紫色の歪な形をしていた鱗赫の元となる赫包一つのみで、通常の赤い赫子の発生源となる赫包は、まだ複数残っていたのだ。
顔の仮面が崩れ落ち其処から見えた金木の顔は、白目を剥いた狂人のような顔付きであった。
だが、何とか暴れだす前にエトが首を手刀で打ち付け気絶させた事により、どうにか鎮静化に成功した。
モブ1「な、なんて赫子だッ!!あんなもの、我々ではどうにも出来ないぞ!」
モブ2「タタラさんがやられるなんてッ!しかも、まだ赫包が残っているのかッッ!?化け物だッ!」
モブ3「もし近付いていたら、喰われていたのかも知れないのか?」
そしてその悪鬼の如し狂人の表情は、相当に精神を鍛え上げられているアオギリの喰種達にすら、恐怖を抱かせる程であった。
だが、何も怖がられるだけという訳でもなかった。
鱗赫モブ1「彼処までどうやったら強くなれるんだ?あのタタラさんの極大な尾赫を分断する赫子、顔を覆う紫のマスク。」
鱗赫モブ2「あの喰種に、俺は可能性を感じるんだ。あのタタラを地に伏せさせるだけの戦闘力だ。まず間違いなく幹部クラスだ。そしたら、俺はあの喰種に付いていく。」
そう、同じ鱗赫の喰種達から、尊敬と畏怖を集めたのだ。
驚異的な速度、鯱と渡り合える程だ。
圧倒的な赫包、他の喰種の数倍だ。
体に纏う赫子、喰種としての最高峰。
これだけの点を見せつけたら、無論同じ種族からは思いを抱かれるだろう。
そして、
鯱「....強きッ。久しく見る、武術ッ。あやつには、興味を惹かれる。」
アヤト「....っち!ふざけやがってぇ!!」
ノロ「........。」ジー
幹部の喰種等からは、各々から考えさせる光景であった。
最早、幹部入りは明らかであった。
そして、少し前の話に辿り着く。
エト「金木君、今日大きな任務が有るんだけど、行ってくれるかなー?」
金木「俺が、ですか?....いや、少し用が有るので、今回は引きます。」
エト「まぁまぁ、行ってよー。君が居るか居ないかで、勝率は、いや、敗率は大きく下がるんだ。」
金木「....敗、率?なんで、負けるのが前提何ですか?勝つのが作戦なんじゃ無いんですか?」
エト「ううん、今回は無理。相手は、[CCG ]の[死神]、有馬希将だからね。勝つなんて愚か、死が目前に有り続ける敵だよー。それに、アイツは殺しちゃ駄目な人間だし。」
金木「....もしかして、有馬希将さんは、例の協力者、何ですか?」
エト「うん、そだよー。だから、万が一も無いだろうけど、殺しちゃ駄目なんだ。だから、本音を言うと、行かなくても行っても、どっちでも良いんだよねー。どうする?」
金木「だったら、俺は行きません。ある約束も有りますしね。」
エト「ふーん、何か予定有るの?」
とぼけてるのかな、この人は。
貴女が言ったんでしょう、この条件を。
金木「忘れてないですよね。俺と、付き合ってくれるって約束。その事ですよ。」
エト「....あれ、結構本気だったの?」
金木「....まさか、嘘なんですか?だったら、俺は此所から退員しても良いん、」
エト「あーあー分かったよーもう。」
シュルルルルゥゥッ。
金木「っは!?っちょ!!///」
エト「あははは!!やっぱり君は耐性が無さすぎる!じゃあその約束、守ってあげるよ。」
金木「....え?」
エト「え?じゃなくて、彼女になってあげるって言ってんの。」
....嘘じゃ無かったのか?え?
-
- 48 : 2018/04/29(日) 18:10:49 :
- >>49にて、
遊んでる話を書き始めるか、
有馬と戦う幹部等の戦いを書き始めるか。
-
- 49 : 2018/04/30(月) 02:08:18 :
- 遊ぶ話でお願いします!
-
- 50 : 2018/05/01(火) 01:39:26 :
いらっしゃいませー!
エト「なぁなぁ、これとかどうかな?少し淵が緑掛かっててお洒落だと思わないか?」
金木「へぇ、眼鏡ですか。....うん、良いんじゃないですか?そこまで値も張らないですし、手に取りやすいですしね。」
エト「はいじゃあこれ買いね~。」ガコッ
色々と段階を踏んでから行うのが普通なのかもしれないけど、喰種にそんな余裕は無い。
勢いで様々な行動に出る感じだ。
その例が、今かもしれない。
今、昨日俺がエトさんと交わした筈の約束の件を一言言うと、
エト「ん~、ちょっち待っててね。軽くスケジュール確認せんと、そろそろ不味いかもだからな。」
と、執筆関係の話を少し嫌そうに話ながら、ポケットに入れて....ポケットは途中から持ってきた服に有ります。
で、ポケットに入れてあった手帳を見ながら、
エト「じゃあ、明日とか早速どう?空いてるっぽいぞ?ん~?」
そう言ってきた物だから、俺も釣られる様に反射的に、
金木「はい!じゃあ明日、何処かに買い物とかに行きましょう!!」
なんて勢いと共に、OKしてしまった。
いや、実際にはアヤト君や、俺の率いる[鱗赫部隊]と合同で特訓をする筈だったんだけど、あはははっと。
だから、用事が急に出来たんだ、と一言だけ言い、何とか俺のスケジュールは変更された。
そして、現在俺とエトさんはと言うと、
エト「ほっほほ!ねぇ、これ良いんじゃない?金木君はどう思う?」
金木「小物の財布ですか?....うわぁ、この両面に縫われたデザイン、お洒落だなぁ。幾らなんですか?」
エト「んっとね~、....ありゃ、中々だわこりゃ。2万6000円。」ビシッ
金木「ぐっ!そ、それは流石に....」
エト「おいおい、まだ眼鏡と洋服と靴下しか買ってないだろ~?もっとしっかりしてくれ!」
金木「それ、3品買った言い方ですけど、眼鏡二個の1万円、洋服三つの2万円、靴下四つの3千円で合計九個で3万3千円ですからね?」
エト「ッチ、バレタカー。」フンフーン
金木「あの、知らない方へ向くの、少し戻してもらえません?俺の予算はそこまで大きく無いんで、バイトとかでもしないと貯金が無いんですよ。」
エト「う~む、それもそうか。........なら、こうするか?」
俺がどんどん膨らんでいく金額に少し頭を困らせていると、エトさんが突然ポケットに手を入れて、あの通帳を取り出した。
何をする気なのか分からず少し黙って見ていると、
エト「....日は....から、....だな。........多分....かな?良し!」
小声で色々と思案しているらしくあまり内容が聞き取れなかったのだが、突然確りとした声で良し!と言うと、俺の方へと近付いて来て、耳元でぼそっと息を吐き掛ける様にある事を呟いた。
エト「君、小説、好きだよな?私の所属している勤務先の会社に、大学とか高卒の履歴とか提示して、一回面接を受けてくれ。」
金木「え?エトさんの、勤務先、ですか?いや、なんで?」
エト「何、簡単簡単!書き上げた原稿を熱烈なファンに見て貰って感想を頂き、その助言料も兼ねて少し仕事を任せようかなと。用は、入社しろって事。」
金木「え!?そ、そんな事して良いんですか?もうマネージャーとかアシスタントだとかの関係者は居るんでしょ?」
エト「だ、か、ら!金木君は少し特殊な扱いの仕事を任せてあげるって言ってるの。アシスタントでもない、マネージャーも無いから、」
金木「........。」
エト「まぁ言ってしまえば、秘書的な?いや、執事?ざっくり言えば、協力者っての感じ。」
金木「ッ!!そ、そんな、俺なんかが良いんですか?だって俺、頭が幾らか良いだけですし、特殊な資格なんて、英検2級と漢検1級位ですよ?」
エト「良いの良いの資格とか!てか、漢検1級って、それもうプロの小説家並みじゃないか、君。」
金木「え?いやいや!漢字を覚えてるだけで、全然対した文章力なんて有りませんよ。」
エト「ま、それだけ力になる経歴も有るなら、尚更私の協力者もとい助言係としては相応しいんじゃないのか?」
いや、それはそうなんだけど、そういう事じゃ無いんだ。
俺みたいな一ファンが、エトさんの様な名高い小説家の人と仕事なんて行って良いのか?って事なんだ。
きっと、死ぬ気でエトさんの付き添い関係になりたい人は居る筈だ。
なのに、横から入るみたいに俺がポッと来ても良いのだろうか?
エト「後、あれだぞ。結構な金額は貰えると思うぞ。月に、ざっと70万とか。普通に楽ではない仕事だからな、ははは!!」
金木「やります、やらせて下さい。文の脱字誤字も語学的文法も全部確認します。」
デート当日、金木は仕事を見つけた。
-
- 51 : 2018/05/01(火) 01:45:59 :
- >>52にて、
数日後、会社に顔を出して仕事に就く話か、
1ヶ月後、24区にて強力な喰種をスカウトする抜擢チームに入るか。
(尚この場合スカウトする話を書いた場合でも、会社に就職はしています。どちらを書くかのお話です。)
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- 52 : 2018/05/01(火) 22:28:29 :
- 後者でお願いします 期待です!!
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- 53 : 2018/05/02(水) 19:19:05 :
- お、初期待来ましたね、嬉しいです。
では、書いていきます。
タタラ「全員、話をしなくてはならない。重要な話だ。此処に居ないものには退員か死をもって制裁を加える。」
モブ1「ひぇ、やっぱしタタラさんは色々とキツいなぁ。絶対に遅れられねぇわ、絶対に。」
モブ2「幹部の中でも唯一、元から巨大な組織を動かしていた喰種の関係者だったらしいからな。その辺りはどうしても手厳しいんだろ。」
モブ1「まぁ、アヤトさんやアホのナキ、武骨な鯱さんら辺はシンプルに頼れるんだけどなぁ。」
モブ2「....俺は、金木さんも信じて良いと思うぜ。」
モブ3「は?お前正気かよ?あんな凶暴な喰種の一面を持ってる狂乱者が、信用出来る?」
モブ2「お前には言ってねぇよ。....あの喰種は、元はヤモリのイカれに弄ばれていたらしい。けど、隙を見て拘束を外し、一対一で正面から打ち破ったんだ。なんて強さだよ、全く。」
モブ1「あぁ、しかもそれはまだ彼が覚醒した瞬間の事。今のあの男から感じる物と言えば、[優しさ]と[暗さ]だが、いざ危険な直面に当たると、[優しさ]は[酷しさ]に、[暗さ]は[狂暴さ]に一変する。そして終いには、[暴走状態]だ。」
モブ3「........確かにな。」
モブ2「俺、あの男のタタラさんとの一騎討ちを見て、内心バクバクだったんだ。何なんだ?この化け物は、ってね。だってあの[SS レート][赤舌]の赫子と何一つ変わりないと言われる最強クラスの尾赫を、異様な太さの鱗赫4本で押さえて、しかも追加の紫の赫子で対処したんだぜ?あれはもう、リーダークラスの幹部で間違いねぇよ。」
モブ3「....あの喰種は、正直に言えば途轍もなく恐ろしい。何時精神をぐらつかせるか判らない、不安定な喰種なんだ。もしコントロール出来なくなったりでもしたら。」
モブ1「実はその事なんけどよ、とある噂が流れてるんだよ。」
モブ3「噂?何なんだ、それは?」
モブ1「あぁ、何でも幹部の喰種の一人の[エト]、包帯巻きの女の事なんだが、あの幹部が、アヤトさんも集めて二人で金木さんの特訓をしているらしいんだ。」
モブ2「それってマジかよ。てか、エトってそんなに強いのか。」
モブ3「もしその話が本当ならば、........あの男は今頃自分の赫子を押し潰す事が出来るのかもしれないな。」
キィィィィィィンッ!!
雑兵達「うわぁぁぁぁぁ!!??」バサッ
タタラ「すまん、マイクの調整が少し慣れていなくてな。では、話を始めることにする。どうやらほぼ全員が集まったらしいからな。」
鯱「遅ッッ、遅ィッ!!」
ナキ「兄貴兄貴兄貴兄貴ィィィ!!!何で俺を置いて先に逝っちまうんだよぉぉぉ?俺生きるの辛ぇよぉぉぉッ!」
アヤト「........は、精神はまだまだだな。餓鬼って所か。」
ナキ「あ"ぁ"ぁ"ぁ"?お前アヤトォ、俺の、俺の兄貴の事を馬鹿にしたなぁぁぁ!?」
アヤト「お前に言ったんだっつーの!良い加減メソメソ泣くのは止めろっていってんだ!鬱陶しくて叶わねぇんだ。」
ナキ「........ぐぇぇぇぇ、兄貴、コイツぶっ殺すよぉぉぉぉっ?良いかな?」
アヤト「....。」ダンッシュッ
ナキ「あれ!?どっかに消えやがった。」
タタラ「其処、五月蝿い。話を聞いてるのか?」キィィィィィンッ!
雑兵達「わざとなのか?」バサッ
今タタラがマイクで全員に聞かせていた作戦内容は、非常に厳しい物であった。
[24区]にて、[喰種]のスカウトを行う、と言う物である。
あの区域には、共食いすら当たり前と化している喰種ばかりが巣くっている。
必然的に、強力な力を持つ喰種が居る、と言う訳だ。
実際、エト等も24区の出身である。
そして今回、前回行った[ある作戦]の惨敗的な結果にタタラ達幹部は悩み、今回の決断に至った。
来るべき日に、今のままでは何処までも戦力不足である。
タタラ「....と言う訳で、今からその作戦に参加する喰種の部隊を抜擢する。これは名誉だ、断ることは赦されん。」
モブ全員(それはもう、名誉でも何でもない。ただの聞こえの良い[仕事]だ。)
タタラ「では、今から無作為に選出した部隊を指で指す。........嫌そうな顔した後ろの奴等半分、全員抜擢。」
雑兵達「っえ!?」
タタラ「そして幹部からは....」
タタラ「[SS]鯱、[S~SS]金木、[S]アヤト[S]ナキを選ぶ。残りの[SS~]ノロ、[S]エト、そして[SS~]タタラ事俺が拠点を守る。」
実質拠点を守るのは、SSS一人、SS~二人という訳だ。
これだけの幹部を送っても、守りに抜かりはでないだろう。
タタラ「では、解散。後日明朝、作戦開始。」
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- 54 : 2018/05/02(水) 19:23:59 :
- >>55にて、
エトの出身地の24区を調べに来ていた芳村店長と所属柄戦闘か、
捜査官部隊と遭遇、特等とのワンonワンで金木が戦うか。(既存の特等捜査官を出します。その辺りは好きに指定して貰って構いません。)
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- 55 : 2018/05/03(木) 21:50:04 :
- 待機中
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- 56 : 2018/05/03(木) 21:59:53 :
- エトとデートするのが目的なのに全然デートできないんだが
安価下
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- 57 : 2018/05/03(木) 22:00:49 :
- あと、カネキの一人称もすごく違和感ある
僕でよくねっすか?
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- 58 : 2018/05/04(金) 02:22:00 :
- 56+57の方は同じ人ですよね。
確かにそうなんですよね。
ですけど、何の前話も幾らかの設定も無く、初っぱなから突然話(この場合はデート)を書きまくってばかりの作品になったとして、果たしてそのSSに中味は有るのだろうか?と僕は途中から思ってしまったんです。
なので、遠回りになってしまうのですがこの様な形式で書かせて頂いて貰っています。
僕としてはこの様な書き方でタイトル内容も幾らか踏みながらの進行をして行きたいので、これでお付き合いして貰えると有り難いです。
安価とは言いましたが、特に何の脈絡も前提も無しに次数の人に内容の指示を煽る言葉が分からなかったので、安価で進む形式とした次第です。
金木の一人称なのですが、ストーリーに従い途中から敢えてキッパリと変えました。
[僕]が[俺]に変わったのは、弱々しい印象を言葉遣いの段階から取っ払う為に行いました。
仮に女性と付き合う男性の殆どが[僕]だと思うと、僕は違和感を感じたからです。
まぁここに関しては、名無しさんとの感性の違い、ですかね。
あくまで自分の思った通りに書きたいので、すいません。
ですが、明らかに間違っている所が有れば、すぐに反省するつもりでいます。
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- 59 : 2018/05/04(金) 02:25:42 :
- 少し話題がずれてしまったので、前回の内容分岐は[有ったけど過ぎた事]にします。
(捜査官との遭遇、及び撃退。対戦特等捜査官は、篠原特等。)
では、タイトル通りの内容をやっていきます。
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- 60 : 2018/05/04(金) 03:34:16 :
あの日の戦闘から2ヶ月後。
共に暮らす様になってから幾らかの年月を過ごしたアオギリの樹の喰種達とは、もうただの他人同士では無くなっていた。
俺が拷問を中断し半殺しにした狂人の喰種ヤモリ、彼ととても親しかったと言う現アオギリの樹幹部の喰種のナキさんとは、今では俺の体から出る臭いが、
ナキ「兄貴の臭いだぁぁぁぁぁっ!!兄貴ぃぃぃぃぃぃあぁぁぁっ!!」
と言った流れから、非常に仲が良くなった。
今ではもう戦闘では背中を任せられる程に絆が深いものとなった。
そして、あの人とも仲良くなった。
金木「ぁ、タタラさん、おはようございます。今日は暇ですねー。」
タタラ「....そうだね。」
曾て俺が初めてアオギリに連れて来られた時に出会った白いコートに身を包む喰種、タタラ。
彼とはその当時は全く会話何てものしなかったしすることも叶わなかったんだけど、[あの日の戦い]で五分に渡り合って以来、対等の存在として話してくれるようになった。
それはつまり、タタラさんが遠回しに俺の事を根っから信用してくれているという意味だとも思っている。
そうじゃなければ、まず此方から話し掛けても無愛想に顔を振り返らせるだけで無言だし、最悪首を掴まれてキレる事だってある。
けど、今はかなり順調に関係を深めていってると思う。
けど、あの人は今でも良く分からない。
ノロ「............。」ボー
金木「あ、あの、ノロさん。」
ノロ「........ボギッ。」
金木「いやあの、首を180度回転させるの止めてください。心臓に良くないです。」
アオギリの幹部の一人、ノロさん。
たまに一緒の作戦に参加する事も有るんだけど、彼の事は未だに何も分かっていない。
そもそも同じ生物なのか?と思ってしまう事もある位だ。
けどノロさんは、ボーっとしてはいるが、指示でスイッチが入ると尋常ではなく強い。
簡単に比較すれば、特等二名とも普通に渡り合える程だ。
まぁ、有馬希将にはどんな喰種も勝てない、とエトさんは言うが。
そんなノロさんについて分かるのはそれ位だ。
そして、前に色々とやったのもあり最初は辛い態度を取られてしまったのが、俺よりも少し年下の、
アヤト「....あぁ?何だよ金木。俺に用でもあんのか?さっきからじっと見やがって気持ち悪いなぁ。」
金木「はは、つれないなぁ。少し見てただけだよ、偶々だから気にしないで。」
アヤト「....はっ。んじゃあな、少し豆でも買ってくる。........付いて来んなよ?」
金木「大丈夫だって。」
だぁんっ。
彼は、過去にヤモリの拷問部屋から抜け出した際に成り行きで半殺しにした喰種、霧島絢都君。
半分の骨を折って半殺しにする、というダイナミックな八つ当たりもどきの事をしてしまったのがありアヤト君には随分と罵倒されたけど、
今はトーカちゃんを傷付けてしまったという後悔の念からか、俺と仲良くなる事によって間接的に仲を戻そうと考えていたみたい。
けど今は、普通に仲が良くなっている。
良いことだね。
金木「でもやっぱり一番交流が深いのは....」
エト「おー、金木君じゃないか。アジトに残ってるんだな、珍しい。何か用でも有ったのか?」
金木「あ、エトさん、居たんですね。」
この喰種組織を表で操るトップ兼幹部、エト。
俺はもう色々と有ったので、普通の構成員とは扱いが違うわけだけど、その辺りは別にアオギリの喰種達は誰も気づいてはない。
仮に察しても、俺の琴線に触れまいと必死に誤魔化していたりする。
そんなエトさんは、勿論だが仲が良い。
良すぎてもう仕事場も同じだし、稀に家も同じだったりする。
というよりも、前にアオギリに入員する条件として、
[自分が彼女になる]という内容が有ったので、一応納得は出来る。
が、別にその場だけとも、その月だけとも適当にフれた筈なのに、俺に対して好意を寄せることもう半年以上だ。
これはもう、完全に公式的な彼女と言えるだろう。
そんなエトさんは、今日のアオギリアジト周辺の見回りを終えたらしく、偶然此方に寄ったらしい。
エト「あ、そうだ!金木く~ん、今日、暇?」
金木「え?えぇ、特に任務も仕事も有りませんから、暇ですよ。何か?」
エト「んじゃあさぁ、今日は少し付き合ってよ?どーお?」ジッ
金木「はい!何処へでも!」
そんなエトさんは、回りにどの喰種の気配も無いことを分かっていたのか、何時もの独特な包帯はもうほどいていて、普段の私服姿だった。
そして俺は、唐突に来たエトさんからのデートの誘いを断れる訳もなく、暇を無くすのであった。
まぁ、用事が無ければ基本デートだから、常に暇は無いかもね?ははは。
金木「じゃあ、行きましょうか。」クスッ
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- 61 : 2018/05/04(金) 17:09:41 :
- 色々と有りましたが、まぁ取り敢えずは区切りが付きました。
これも、少ないながらに見てくれていた方のお陰だと思います!
まぁ、今度からはまた新しいSSを書ければなと思ってますので、見てくれると幸いです(*´∇`)
名無しの方々、有り難う御座いました!!
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- 62 : 2018/05/04(金) 18:05:13 :
- 続編期待!!
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- 63 : 2019/08/22(木) 17:03:54 :
- 期待!
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- 64 : 2019/09/08(日) 12:21:15 :
- とてもよかった!!
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- 65 : 2019/09/24(火) 19:18:11 :
- 久し振りにssnoteを見たら、まさかの期待の声が来ていてとても嬉しく思いました!
余談:続編とは流石にいけませんが、最近スマブラに影響されてガノンドロフが主人公の軽い転生物を書こうと思っています。
一撃で終わる魔人拳、格好良すぎます......
少々遅いですが、この作品を読んでいただき、ありがとうございます!
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- 66 : 2020/10/01(木) 14:27:28 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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