このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
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闇夜に輝く緑の眼光
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- 1 : 2015/03/17(火) 00:37:25 :
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ー848年ー
「グルルルルル・・・」
闇に包まれた街の中で、ヤツの喉を鳴らす音が響き渡る・・・
真夜中に出歩く1人の男性。
こんな時間に人はいないと思っていたその男。
自分の命が狙われているとは知らずに夜の散歩を楽しんでいる。
ガタッ
暗闇の中、物音が響き渡る。
男「!だ、誰かいるのか・・・?(こんな時間に出歩くのは俺ぐらいだと思ってたんだが・・・)」
ザザッ
何かが動いている・・・
ザザッ
暗闇に潜む何か・・・
男「や、やっぱり・・・誰かいるのか?お〜い・・・」
おそるおそる声を出す。
だが、声を出す行為はヤツにとって場所を把握する手がかり。
「グルルルルル・・・」
喉を鳴らす狩人・・・
男「ひっ!こ、この声・・・狼 ・・・?」
ズッ ズッ
男には見えた。暗闇の中で、緑に輝く何かの眼光。
「グルルルルル・・・」
男「う、嘘だろ・・・こんな生物が実在するのか・・・!?」
身長は約2m弱。
鋭く、まるで肉を引き裂くのに特化したような長い爪。
毛むくじゃらな体に、尖った耳。
突き出た口に、涎を垂らしながら、肉を引き千切るために進化してきたと思われる無数に生えた牙をギラつかせる。
そして何よりも
緑に輝く鋭い眼光。
ーーーーーー
今夜も1人、死んでゆく。
鋭い爪で引き裂かれ、牙で肉を引き千切られる。
ミンチにされた男の体。
ズッ ズッ ズッ
返り血をポタポタと垂らしながら、面倒な訓練を受けに寮に戻ってゆく。
次第に体の毛が少なくなり、上半身裸体の少年に戻ってゆく。
スタスタ
寮に戻ればいつもの一日が始まる。
ただ、それだけのこと・・・
ーーーーーー
ーーーー
ーー
今宵も何処かで誰かが死んで
今宵も何処かで、何かが血で染まって
今日もヤツは人を殺す。
今日もヤツは、独り呟く。
「グルルルル・・・死んじゃえよクソ野郎」
今夜も何処かで血が飛んで
暗闇の中、ふと後ろを振り返ると・・・
"闇夜に輝く緑の眼光"
闇に生きる狩人は
今も何処かで鳴いている・・・
「グルルルルル・・・」
-END-
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- 2 : 2015/03/17(火) 00:41:43 :
- エレン・イェーガーが化物だったら、という話です。まあ、巨人化出来る時点で化物なのかもしれませんが…。
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