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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

ミカサ「いじめられても」後編【エレミカ】

    • Good
    • 14

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  1. 1 : : 2015/01/24(土) 16:46:32
    後編っす。後編もよろしくお願いしま~す
  2. 2 : : 2015/01/24(土) 19:35:23
    前編

    http://www.ssnote.net/archives/29961


    徹夜できたらする
  3. 3 : : 2015/01/24(土) 19:53:38
    期待です
  4. 4 : : 2015/01/24(土) 19:54:28
    期待です!
  5. 5 : : 2015/01/24(土) 20:59:28
    見る
  6. 6 : : 2015/01/24(土) 22:06:38
    ユミル「ククク……こうなるなら準備が大切だ」


    ユミル「サシャ、お前もやるか?」


    サシャ「……何をするんです」


    ユミル「反撃だよ!!復讐だよ!!今まで味会わされた恐怖を!痛みを!倍返ししてやるんだ!!」


    サシャ「・・・」


    クリスタ「ユミル・・・」


    ユミル「お前には似合わねぇからやらせねぇぞ」


    クリスタ「でも・・・」


    ユミル「でもじゃない。ダメだ」


    ユミル「・・・で、サシャ。どうする?」


    サシャは選択を迫られた。

    復讐は、してやりたい。だが、逆に反撃されたら……

    興奮しているユミルは、思考が少し狂っていた。

    なので、こんな単純なことも気づかなかった・・・

    しかし、サシャは決心した


    サシャ「やります、やらせていただきます」


    ユミル「それでいい」ニヤッ


    ユミル「今日の放課後、生徒会室に来い」


    サシャ「はい」
  7. 7 : : 2015/01/24(土) 22:14:01

    恐ろしい計画が始まろうとしているなんて、微塵も思っていない四人は・・・


    「「「「zzz……」」」」


    寝ていた。

    見事なことに、全員大の字で気持ち良さそうにお昼寝中

    エレン達と関わるようになってから、ミカサは授業をサボるようになった

    テストの点数や、授業態度で何とかカバーしているが成績は並の学生のほぼ平均だ

    将来、大学に入る予定もないので、本人は気にしていない

    (と、言ってもサボり始めて6日目である)

    気持ち良い快晴の青空、一番最初に目覚めたのは・・・


    ジャン「・・・」


    アルミン「・・・」


    この二人だった。


    アルミン「……はよ」


    ジャン「……ん」


    アルミン「うーん、もう少し寝ようかな」バキバキ


    ジャン「肩凝ってんな」


    アルミン「ゆーとーせーは勉強勉強」


  8. 8 : : 2015/01/25(日) 04:01:14
    ユミルとサシャしねwwww
  9. 9 : : 2015/01/25(日) 09:48:36
    8» だよなw
  10. 10 : : 2015/01/25(日) 09:49:01
    期待!
  11. 11 : : 2015/01/25(日) 13:19:53
    期待だゾ☆
  12. 12 : : 2015/01/25(日) 16:25:18
    期待
  13. 13 : : 2015/01/25(日) 17:33:05
    駆逐してやるユミルとサシャを1匹残らず私がこの手で

    期待♪
  14. 14 : : 2015/01/25(日) 18:09:57
    期待です
  15. 15 : : 2015/01/25(日) 18:18:43
    期待です꒰⌯͒•·̫•⌯͒꒱
  16. 16 : : 2015/01/25(日) 18:53:40
    期待です
  17. 17 : : 2015/01/25(日) 22:22:09
    コメント&お気に入り登録ありがとうです~♪

    さあ、頑張るぞ。
  18. 18 : : 2015/01/25(日) 22:31:02
    ジャン「よし、エレンに落書きすっか」


    アルミン「油性だよね?ね?」


    ジャン「じゃああああああああああああああん!!!」つ油性ペン


    アルミン「wwwさすがww」


    ジャン「まず瞼に目を書くだろ」カキカキ


    アルミン「あははははww腹にも書いとけ!ww」


    この後、二人は服で見えない所に落書きをしまくった。

    顔は、見た人が噴き出すような・・・とにかく酷い有りさm……素晴らしいアートであった。


    ジャン「傑作ぅwww」


    アルミン「気付かれたら殺されそうだし、今の内逃げよww」ダッ


    ジャン「あっ、てめっ、俺を置いてくな」ダッ


    エレン「zzz……」


    ミカサ「zz……」


    そして・・・とうとうエレンが目覚めてしまった。

    『それ』に気づいたのは、ミカサだった


    ミカサ「……え?」


    エレン「?」


    ミカサ「あの……その顔は…?」


    エレン「は?」


    ミカサ「・・・」つ手鏡


    エレン「・・・」


    エレン「なんじゃこりゃあああああああああ!!」


    エレン「あ~い~つぅ~ら~!!」


    エレン「許さん!!」ダッ


    エレンは二人を探しに行った。

    ミカサを一人にしたことで・・・再び、あんなことが起きるなんて、思わなかった

  19. 19 : : 2015/01/25(日) 22:44:32

    第十二章
    【復讐という名の戦争】


    エレン「てめぇらぁ!!」


    ジャン「げげっ!」


    アルミン「やべぇwwww」


    二人は、逃げたのは良かったものの、途中で逃げた理由を忘れ、公園でコンビニの肉まんを食っていた

    しかも・・・その公園は、学校の50m先の公園だった


    女性「プッwww」


    この女性が何故笑っているか?

    もちろん、顔を洗っていないエレンの顔を見たからである

    その事に気づいたエレン。二人を引きずりながら顔を隠して路地裏に連れ込んだ


    路地裏


    アルミン「その顔www」


    エレン「お前らがやっただろ……?」ゴゴゴ


    ジャン「Yes!!」


    エレン「テンション高けぇよ」ペシッ


    ジャン「うぇぇぇん、エレンきゅんがいじめたよぉぉ~」


    アルミン「うわぁ………」ヒキ


    ジャン「え」


    エレン「そういう趣味かよ・・・」ヒキ


    ジャンが二人に引かれ、エレンの説教を笑いながら聞いたあと、三人は解散した。

    エレンはマスクとサングラスをかけて、顔を隠した

  20. 20 : : 2015/01/26(月) 00:24:55


    エレン家



    エレン「・・・遅いな」


    エレンは苛立っていた。

    学校は、もうとっくに終わった筈だ。なのにミカサは帰って来ない

    一度、帰ってきた形跡もない

    それもそうであろう。

    『アレ』がもう……すでに・・・始まっていたからだ



    ミカサ「んー!んんー!」


    ミカサは、何者かに誘拐されて、どこかへ監禁されていた

    目隠しをされ、口も塞がれた

    手足も拘束されて、身動き1つできない状態である


    「うるせぇ!!黙ってろ!!」


    怒鳴られて、腹部を思いっきり蹴られた


    ミカサ「……っ!」


    どこに連れていかれるか、わからない恐怖

    頭に思い浮かぶのは、エレンの顔だった
  21. 21 : : 2015/01/26(月) 07:30:24

    監禁されている所の広さ的に、トラックかと推測する


    ミカサ「・・・」


    抵抗しても、蹴られるだけであろう。

    ミカサは大人しくしていることにした。頭に、逃げ出す作戦を立てながら・・・


    8時になっても帰って来ないミカサに、しびれを切らせ、エレンは学校へ向かった


    エレン「腹減ったってのに・・・」


    エレン「帰りにコンビニ寄るかな」


    ところが、学校に行ってもミカサは見つからなかった

    ジャンとアルミンに応援を頼み、一緒に探したが見つからなかった


    アルミン「いない・・・」


    ジャン「エレンてめぇ、あいつに何かしたか」


    エレン「してねぇよ」


    アルミン「・・・!」


    エレン「アルミン?どうした?」


    アルミン「屋上・・・倉庫だ!」ダッ


  22. 22 : : 2015/01/26(月) 17:59:04
    凄く面白いです 頑張って下さい
  23. 23 : : 2015/01/26(月) 22:16:35
    エレン「屋上の倉庫ならいなかっただろ!?」


    アルミン「違う・・・気になることがあった」


    ジャン「気になること?」


    アルミン「古い机に・・・何か置いてあった気がする」


    エレン「気づいたのに何ですぐ取らなかったんだ」


    アルミン「だって、あいつの姿がないから・・・」


    エレン「・・・アルミンを責めても仕方ねぇ。とりあえず倉庫だ」


    拐われてしまった一人の少女と、助けに向かう紳士三人。

    果たして、無事に帰ってこれるのか・・・?
  24. 24 : : 2015/01/26(月) 22:27:21

    屋上の倉庫の古い机の上には、奇妙な箱と、置き手紙が添えられていた

    その字は、殴り書きでとても読めた字ではなかった

    恨みと怒りが交ざったような・・・何かを訴えるような字だった


    アルミン「何だろうこれ・・・読めないや・・・」


    エレン「暗号か?」


    ジャン「……ミッカゴ、フンスイコウエンニテワレマツ」


    アルミン「読めるの!?」


    ジャン「ああ」


    ジャンがなぜ、置き手紙を読めたか?

    理由は単純である

    ジャンも授業ノートは、とても汚くて、数学担当も悩まされてるのだ


    エレン「フンスイコウエン……噴水公園・・・?」


    アルミン「箱の中は?」


    パカッ


    箱の中には、マヨネーズの容器があった

    一本だけ。

    あ、メーカーはキューピーね1/2カロリーの。


    ジャン「なるほど・・・」


    アルミン「マヨネーズ……」


    ジャン「この中に噴水の水を入れて水鉄砲対戦をしようと言うわけか・・・」


    エレン「いやいや、ふざけてんのか」
  25. 25 : : 2015/01/27(火) 07:31:23


    アルミン「真夜寝ー……」


    アルミン「夜…?真夜中、寝る時か・・・?」


    アルミン「でも……『ず』ってなんだ……?」


    ジャン「考えても仕方ねぇ、『ず』は無視しろとにかく、三日後の真夜中に来いって意味だろ」
  26. 26 : : 2015/01/27(火) 18:34:13
    期待ですぞ
  27. 27 : : 2015/01/27(火) 18:39:33
    期待 期待 期待 期待 期待 期待 期待 期待 期待 期待(荒らしじゃないです)
  28. 28 : : 2015/01/27(火) 19:55:28
    なんてこったい期待
  29. 29 : : 2015/01/27(火) 20:12:30
    ミカサを助けろっ´∀`/
  30. 30 : : 2015/01/27(火) 21:57:32
    どもどもっす♪
  31. 31 : : 2015/01/27(火) 22:06:01

    アルミン「どうせ、ソバカス女だろう」


    ジャン「は、下手な真似しやがって」


    エレン「八つ裂きにしてぶっ殺してやる」


    さあ、決戦は三日後の真夜中。果たして、『ず』の意味とは・・・?


    一方、ミカサは・・・?


    ミカサ「・・・」


    目隠しは、外されていた。目の前には、背の高い男の人がいた

    彼は時折こちらの様子を伺って、その度に情けない表情を見せる

    不思議と、恐怖はなかった

    トラックから下ろされて、運ばれた部屋がここ。

    ベッドは1つでシングルのようだ。

    清潔さから見て、高級ホテルだった

    用意された夕食も、非常に豪華なものだった

    ミカサは疑問に思う

    何故、自分を誘拐したというのにこんなに設備がいいところへ連れてきたのだろう

    と。

  32. 32 : : 2015/01/27(火) 22:09:40

    「・・・ユミルは、どうしてこんなこと・・・」


    ユミル・・・?

    どこかで聞いた名だ。

    今のミカサは、少々混乱していて、頭が回らなかった

    思い出した

    クラスメイトだ、あの背の高い

    昼間、あんなことをしてきたあの人だった
  33. 33 : : 2015/01/27(火) 23:37:10
    良かった!そこまで進んでなかった!ユミルのクソババァ!60歳越えてるくせにー(°Д°)期待しかないわー!
  34. 34 : : 2015/01/28(水) 06:35:11
    ユミル関係ないジャン↑↑ww    期待です!
  35. 35 : : 2015/01/28(水) 07:23:39


    「・・・君も、ごめんね……」


    ミカサ「・・・」


    この人は、敵?味方?

    さっき、腹部を蹴った男とは声も違うし・・・

    きっと、目隠しを外してくれたのもこの男の優しさと言うものだろう


    ミカサ「・・・」


    「・・・」


    男は黙る。ずっと窓の外を眺めている

    ミカサはその男をジッと見ている


    [一日目、終了]


  36. 36 : : 2015/01/28(水) 07:30:03


    エレン「・・・」


    今日の目覚めは早かった

    キッチンに行ってみても、ミカサの姿はない

    ・・・


    エレン「学校、めんど・・・」


    エレン「サボるか・・・」


    エレンは学校をサボることにした

    今日も、明日も、ミカサの声は聞こえない

    普段の何気ない会話が、とても恋しかった
  37. 37 : : 2015/01/28(水) 18:06:58
    期待ジャン!
  38. 38 : : 2015/01/28(水) 21:15:42
    きたい(`∇´)b
  39. 39 : : 2015/01/28(水) 22:00:26
    期待です!
  40. 40 : : 2015/01/29(木) 20:35:04


    ミカサは目覚めた

    どうやら、いつの間にか寝てしまったらしい

    目をゆっくりと開けると、目の前にはユミルがいた


    ユミル「・・・起きたか」


    ミカサ「・・・」


    ユミル「は、恨むなよ。恨むならあいつらを恨め」


    そういい、ユミルは窓の外を見る

    まるで、誰かを待っているようだ

    普段は、少し釣り上がった目も今は何にも囚われていないライオンのような目をしていた


    ユミル「・・・遅い」


    徹夜でミカサを見張っていたのだろうか?

    やけに目の下が黒い。

    それに、顔が強ばっている


    ユミル「・・・」


    ミカサ「・・・」


    ミカサは黙って上体を起こした


    ユミル「・・・なあ」


    ユミル「私がこんなことするのって、何故だと思う?」


    ミカサ「・・・」


    一番最初に思ったのは、エレン達が悪いことをするから、だと思った

    しかし、ユミルはそういうのはほっときそうだ


    ミカサ「・・・」


    ユミル「ははっ、わからないだろうな」


    ユミル「暇だし、話してやる。監禁するだけじゃ理不尽だからな」

  41. 41 : : 2015/01/29(木) 21:24:51


    ユミル「・・・」


    ユミル「あれは……約一年前だったかな」



    去年ー高校一年生の頃、ユミルはとても大人しい普通の女子高生だった

    クリスタという、恵まれた親友もいるし成績もそこそこで悪くはない

    充実した毎日だった

    彼女は昔、恋人を亡くしていた

    身に付けている髪止めは彼からもらった大切な物だ

    そして、ある日・・・


    エレン『こいつか、アルミン』


    アルミン『うん、そうだよ』


    彼女の隣の席の、エルドという男に彼等は近づいてきた

    ユミルとクリスタは気にもとめないで話をしていた

    エレンと、エルドが話ていたその時……

    いきなり、エレンがエルドを蹴り飛ばした

    もちろん、隣のユミルは巻き添えを喰らった

    クリスタはびっくりして、その場に立ち尽くしていた


    ジャン『ははっ・・・泣いてやんの』


    アルミン『へえ……天井に吐いた唾は自分に返ってくるのにね』


    エレン『・・・』


    ユミル『っく……』


    壁に打ち付けられた体

    視界がだんだんと、ぼやけていくのが分かる


    クリスタ『ユミル!大丈夫・・・?』


    ユミル『あ、ああ……』


    彼女は肩を痛めていた

    ジンジンとする肩を支え、体を起こすと妙な違和感があった
  42. 42 : : 2015/01/30(金) 16:15:19
    期待。
  43. 43 : : 2015/01/30(金) 16:23:35
    期待
  44. 44 : : 2015/01/30(金) 16:39:50
    期待してます
  45. 45 : : 2015/01/30(金) 19:30:20
    また芋女ちゃんが出てこないww期待
  46. 46 : : 2015/01/30(金) 20:53:39
    エルド『お前、何するんだ……』


    エレン『・・・』


    エレン『消えろ、俺達の前から。今、すぐに』


    エルド『・・・チッ』


    クリスタ『あれ・・・?』


    ユミル『ん・・・?』


    クリスタ『ユミル、髪止めがない・・・』


    ユミル『!?』


    必死になって探した

    エルドが倒れた所辺りに、粉々になった大切な髪止めがあった


    ユミル『・・・』


    ユミルは呆然と立ち尽くすだけだった

    そして、ゆっくりと髪止めを拾い集めた


    エレン『・・・』


    ジャン『はっ・・・』


    アルミン『やりすぎだってエレンwww』


    彼らは、笑いながらこの場を去っていった・・・

    そして、この時

    ユミルは、復讐を誓った。いつか、あいつらに然るべき報いを与える、と。





























    ユミル「分かったか?悪いのは全てあいつらだ」


    ミカサ「んー、んんーー!!」


    ミカサは首を横に振り、否定した


    ユミル「違うって?はぁ?お前に何がわかるって!?あ"あ”!?」


    ユミルは、ミカサの腹部を思いっきり蹴り飛ばした

    ミカサは、血が口まで昇ってきたが口は塞がれている


    コンコン


    誰かが、来たようだ


    ??「失礼……」


    ユミル「おう、来たか」


    ??「こいつ?人質って」


    ユミル「ああ、可愛がってくれよ、アニ・・・」


    ミカサ「!!」


    アニ「へえ・・・ミカサか・・・」


    ユミル「知っているのか」


    アニ「幼馴染みってもん」


  47. 47 : : 2015/01/31(土) 09:11:39
    期待!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  48. 48 : : 2015/01/31(土) 09:33:55
    馴染み…だ…と…
  49. 49 : : 2015/01/31(土) 13:06:42


    ユミル「そーいや、転入生だったな」


    アニ「・・・こいつには少々恨みがあるからね」


    ミカサ「・・・」


    ミカサはわからない

    確かに、アニとは幼馴染みだった。

    でも、自分は恨まれるようなことはしていない

    むしろ、中学三年間、高校入学と、二人は仲が良かった

    二人で街に遊びに行ったりした

    放課後には、誰も残っていない教室で好きな人のことを語ったり。

    二人は親友の筈だった


    アニ「ミカサ・・・あんたが引っ越した後、クラスの態度は一変した」


    アニ「『ミカサが引っ越したのはいつも一緒にいたお前のせいだ』ってね」


    ミカサ「・・・」


    アニ「あんたのせいで……っ!あんたがいなければ、マルコは・・・」


    ミカサ「!」


    アニ「マルコは死なずに済んだ」


    マルコとは、アニが交際をしていた相手だ

    マルコが死んだ・・・?

    ミカサは信じられなかった。あんなに、毎日幸せそうだったのに・・・


    アニ「私の身代わりに、マルコは死んだ」


    アニ「マルコは、溺死した」


    アニ「知ってるだろ?あの、太刀の悪い三人組」


    アニ「あいつらに、バケツに顔を突っ込まされて息ができなくなって・・・っ」


    アニは涙目になった

    辛い、マルコの死を思い出してしまったからだ

  50. 50 : : 2015/01/31(土) 13:12:52

    ユミル「恨みがあるのはお互い様ってか」


    コンコン


    また、誰かが入ってきた

    それは、ユミルの前にミカサを見張っていたあの背の高い男だった


    「アニもいたんだ・・・」


    ユミル「交代の時間はまだだぞ、ベルトルト」


    ベルトルト「いや、ちょっとね・・・」


    アニ「内密の話かい?」


    ベルトルト「できれば・・・」


    アニ「じゃ、こいつは聞こえないように、」


    ミカサは数回殴られて、意識を失った・・・
  51. 51 : : 2015/01/31(土) 14:53:49


    ベルトルト「ユミル……どうして、そんなことを」


    ユミル「言っただろう、あいつらへの復讐だって」


    アニ「……そう言えば、サシャって奴は?」


    ユミル「あいつは学校に行って様子を探っている」


    アニ「冴えなさそうだけどね……」


    ユミル「あいつは、大食いだが結構頭はいい。」


    ユミル「学年順位49位だ。200人中な」


    ベルトルト「・・・」


    ベルトルト「本当に、そんなことして正解なのかな・・・」


    ユミル「は?」


    ベルトルト「この子には、何も罪はないんだよ?」


    ベルトルト「こんなに酷いことをするのは間違ってると思う」


    アニ「・・・」


    ユミル「こいつが、あいつらとつるむからだ」


    ユミル「おまけに家政婦までやってるって噂だ」


    アニ「へえ……家政婦、ねぇ」


    アニ「まあ、ミカサの両親、いないしね」


    アニ「二人とも、死んだよ。事故…でね」
  52. 52 : : 2015/01/31(土) 15:22:35
    文章力神ですね!期待です
  53. 53 : : 2015/01/31(土) 19:07:47
    ベルベットさんが良い人であると信じて期待
  54. 54 : : 2015/01/31(土) 19:39:13
    え?ベルメゾンじゃなかったっけ?
  55. 55 : : 2015/01/31(土) 20:14:28
    いやいや、ベルミイヌでしょ?あれ?
  56. 56 : : 2015/01/31(土) 20:25:26

    ユミル「へえ・・・」


    アニ「ミカサ、昔から泣かないからウザイんだよね」


    ユミル「は?」


    アニ「両親の形見を壊されても、腕のほねを折っても泣かない」


    ユミル「楽しもうがねぇってこった・・・」


    アニ「今回は・・・たっぷりと泣かせるのが目標だね」


    ユミル「ご苦労さん」


    ベルトルト「・・・」


    ベルトルト「食料、あげないの・・・?」


    アニ「同情しているかい、ベルトルト」


    ベルトルト「いや・・・」


    ユミル「こいつに食わせる飯なんかあるもんか」


    ベルトルトは、少しミカサが可哀想になってきた

    いくら、復讐の為だからといってミカサを不幸にするのは、間違っている

    しかし、ベルトルトは何も言えなかった
  57. 57 : : 2015/01/31(土) 20:54:31
    アニ、幼馴染みなのに・・・・・正気に戻って・・ポロポロ 期待です!
  58. 58 : : 2015/02/01(日) 11:44:04
    ベトベトン!ミカサを助けてあげてよ!!
  59. 59 : : 2015/02/01(日) 14:43:52
    アニは…ベルサーチ…ミカサを助けてやれよ
  60. 60 : : 2015/02/02(月) 00:09:05
    ゲスミンが出演なさったようで
  61. 61 : : 2015/02/02(月) 17:28:49
    ベル・・・ゲフンゲフン ミカサ助けろよ!
  62. 62 : : 2015/02/03(火) 07:16:10
    名前の改名はよせよ!!ベルリンガが可哀想だろうがっ!!!
  63. 63 : : 2015/02/03(火) 07:27:17

    一方、教室……


    アルミン「エレンは休みみたいだね」


    ジャン「芋女は多分敵だよな?」


    アルミン「当たり前、弱味を見せないようにしよう」


    サシャ「・・・」


    サシャ「(何も仕掛けてきませんねぇ・・・)」


    何もしてこないアルミンとジャン。そして休みのエレン。

    サシャはとても不審に思った

    『仕掛けてくる』のが今回ユミルの作戦だったのに、計画を狂わせられた

    サシャは混乱し、ユミルに電話を掛けた


    サシャ「ユミル… ユミル!」


    ユミル『あ?』


    サシャ「あの人達、何も仕掛けてきません。エレンも休みで・・・」


    ユミル『・・・そうか』


    サシャ「どうします?」


    ユミル『今日のところは様子見でいい。お前は何も仕掛けるな、いいな?』


    サシャ「はい、了解しました」


  64. 64 : : 2015/02/03(火) 21:58:26

    サシャ「今日のところは、ですか・・・」



































    エレン「・・・」


    エレン「(俺って、結構あいつに任せすぎてたんだ・・・)」


    エレン「(何もかも、一生懸命文句一つ言わねぇ)」


    エレン「チッ、俺はまた、無力なのか・・・?」


    エレン「くそ………っ!」


    エレン「どうか・・・無事でいてくれよ・・・」



    「ミカサ・・・」


    エレンが初めて、ミカサの名を呼んだ瞬間だった

    その瞬間は、どんな時よりも不安で押しつぶれそうな脆いエレンの表情が、深く残った・・・
  65. 65 : : 2015/02/03(火) 23:53:41
    エレンはこんなときだけいい面してんのかよwなんか情けないな

    期待
  66. 66 : : 2015/02/04(水) 15:59:11
    サシャは蒸かしたいも食ってればいいのにww
  67. 67 : : 2015/02/06(金) 17:50:18
    とりあえず続きみたい
  68. 68 : : 2015/02/06(金) 18:40:58
    続きまだですか?
  69. 69 : : 2015/02/06(金) 19:58:15
    そして、三日目。

    約束の日がやってきた

    午後23時。エレン達三人は噴水公園で相手を待った

    そして、30分ほどしたとき、ユミルとアニ、ミカサを連れたベルトルトがやってきた

    サシャいないようだ


    エレン「やっぱりお前か・・・」


    ユミル「は、よくお分かりで」


    エレン「で、何だ?返せよ」


    ユミル「ただで返すわけにはいかない」


    アルミン「何を要求する」


    ユミル「土下座だ、一年前の恨み分、キチッと謝ってもらいたいな」


    アルミン「へぇ・・・土下座かあ」


    ジャン「思った通り、ソバカス女は頭スッカスカだな」


    ユミル「な……っ!?」


    アニ「私にはあんたの方が間抜けにみえるよ」


    アルミン「初めての人だね」


    アニ「ふん、さっさと土下座しな。じゃないとこうだよ」


    ベルトルト「……っ」


    ミカサ「・・・」


    アニは、ミカサに頭突きをした

    ミカサの鼻からは、鼻血が出て・・・でも、目から涙は出てこなかった

    ただ、ただ地面を見つめるだけだった

    その哀しい目は、エレンの心の奥に大きく切り刻まれた


    エレン「……くそ…」


    ユミル「さあ、どうする?」ニヤ


  70. 70 : : 2015/02/06(金) 20:07:30
    と、その時


    「ユミル・・・?」


    ユミル「・・・!」


    「ユミル、どうして・・・?」


    「キャッ、ミカサちゃん顔が腫れてる・・・!」


    ユミル「クリスタ!!なんでお前がここにいるんだ!!」


    クリスタ「今日、夜中にここに来るように電話があって・・・」


    アニ「・・・」


    ミカサ「・・・」


    ベルトルト「僕さ。電話をしたのは」


    ユミル「てめぇっ!!」


    ユミル「クリスタは関係ないだろ!!」


    ベルトルト「だったらこの子も同じだ」


    ベルトルト「この子だって、この件に関しては、無関係じゃないか」


    ベルトルト「なのに、君は監禁した。人質とした」


    ベルトルト「自分勝手だと思わないの!?」


    ユミル「・・・」


    クリスタ「ユミル……」


    アニ「ベルは裏切りか」


    アニ「ほら、そいつを渡しな。あんたはもう帰っていいから」


    ベルトルト「アニ……君は本当に幼馴染みだったの?」


    アニ「あんたには関係ないよ」
  71. 71 : : 2015/02/06(金) 20:08:41
    期待です
  72. 72 : : 2015/02/06(金) 20:15:24
    ベルトルト「幼馴染みだったのなら、よくこんな酷いこと、平気で出来たよね」


    ベルトルト「君は次々と暴力を奮う。けど、この子は泣かない」


    ベルトルト「『泣かせるのが目標』?何だよ、それ」


    ベルトルト「そんな目標、掲げても意味なんか全然ないんだよ!!」


    アニ「・・・!」


    アニの目からは、一つ……また一つと涙が零れていった

    小さい頃からの思い出を浸っていた

    小さい時は、お互いの家を泊まったり

    少し大人になったら、一緒にデパートに出かけて買い物もした

    高校生の途中までは色んなことをした

    今までの人生、ほとんどミカサがいたのだ

    今の自分がいるのは、ミカサもいたからなのだ


    アニ「ごめん……ミカサ・・・」


    アニ「ごめんなさい・・・」


    ミカサ「・・・」


    アニは丁寧に、ミカサの拘束を解いていった

    ベルトルトが支えないと、立っていられないほどミカサの体は弱っていた


    ユミル「そうだよ…な……」


  73. 73 : : 2015/02/06(金) 22:50:37
    おお!アニユミが改心し始めた!あとはクソ芋だけや!w
  74. 74 : : 2015/02/06(金) 23:13:15
    いや土下座はしろよな?土下座ぐらいはしような?とにかく人虐めてたんだから土下座ぐらいはやってみような?
  75. 75 : : 2015/02/07(土) 07:57:50
    これはもう、エレミカじゃなくてベルミカになるべきだな…
  76. 76 : : 2015/02/07(土) 08:51:42
    多分それは出来ないですね、作者様がスレタイにエレミカって書いてるし
  77. 77 : : 2015/02/07(土) 13:31:28
    クソ芋きもい
  78. 78 : : 2015/02/07(土) 14:23:59
    さすがレルトロト!最強!
  79. 79 : : 2015/02/07(土) 16:37:05
    >>74
    超怖い……(°_°)
  80. 80 : : 2015/02/07(土) 16:38:30
    >>76
    そのぐらいしってる
  81. 81 : : 2015/02/07(土) 16:42:49
    長くなりそうなんで、感想等はこちらに

    http://www.ssnote.net/groups/1076/archives/8
  82. 82 : : 2015/02/07(土) 16:49:29

    「裏切りですか・・・?」


    「貴女まで、私を・・・っ!」


    ユミル「!?」


    クリスタ「サシャ・・・?」


    サシャ「フーッ、フーッ!、殺してやる・・・」


    サシャの手の中には、小さい銃が握りしめられていた


    エレン「お前・・・っ!」


    アニ「チッ・・・」タッ


    ベルトルト「アニ!?」


    ジャン「てめっ、逃げる気か」


    サシャ「関係ない人は巻き込みませんよ・・・」


  83. 83 : : 2015/02/07(土) 17:50:16
    サシャ「フフフ・・・まずはエレン、あなたからです」


    エレン「!」


    アルミン「エレン、逃げろ!」


    エレン「くっ」


    バァンッ!!


    サシャ「外しましたね・・・」


    エレン「後五発か・・・」


    ミカサ「・・・」


    アルミン「避けきれば、大丈夫だ」


    サシャ「次は外しません」カチャ


    ジャン「は・・・次は俺か」


    バァンッ!!


    ジャン「!?」


    ジャンの頬は赤い線ができ、血が流れた

    運よく、頬をかすったのだ


    ジャン「危ねぇ・・・」
  84. 84 : : 2015/02/08(日) 21:00:27
    サシャ「またでもか・・・しぶといですね」


    アルミン「って言うか順番的に次僕やww」


    サシャ「バカにしてますか?」イラッ


    アルミン「にゃにゃにゃ~!」


    アルミンはサシャを超、挑発した

    サシャの顔は赤くなり、どれぐらい怒っているなど一目で分かる勢いだった

    そして、すぐに銃弾を放った


    バァンッ!!


    しかし、アルミンは避けた

    銃弾のスピードを瞬時に計算し、そのタイミングに合わせて避けたのだ

    もはや、超人と呼んでもいいだろう


    アルミン「やっぱりバカは単純だ。普通に同じパターンか」


    サシャ「なぬ……っ!?」


    アルミン「なす~♪」


    ふざけているのか、こいつは

    サシャはもう一度、アルミンに銃弾を放った

    アルミンは不意をつかれ、一瞬焦ったが、ジャンに続き運良く助かった


    アルミン「うぇい・・・」


    エレン「挑発するからだ、ボケ」


    アルミン「何だよ、エレン」


    ジャン「にしても一発得したな」


    サシャ「畜生・・・!」


    サシャ「では、もう」


    サシャ「あの子を殺りましょう」


    サシャはミカサに、銃口を向けた


    エレン「!」


    銃口が構えられ、ベルトルトは唖然としていた

    ミカサを支えるのも忘れ、力を緩めた

    するとミカサは地面に倒れた


    サシャ「丁度いいです・・・狙いやすい・・・」


    サシャはニタァ……と笑うとゆっくり引き金を引いた

  85. 85 : : 2015/02/08(日) 21:06:50


    エレン「やめろ!」


    エレンがミカサに覆い被さった瞬間、銃声と呻き声が聞こえた


    バァンッ!!


    エレン「~~~っ、うっ!!」


    銃弾は見事、エレンの肩へ命中した

    エレンは肩を抑え、体勢を崩す。

    だが、ミカサを庇うことには最後まで変わらなかった


    アルミン「エレン!」


    エレン「くそ……っ!」


    サシャ「動きませんね、では、最後の一発・・・」


    「もうやめねぇか、お前」バッ


    そう言うと、男はサシャの銃を奪い取った


    サシャ「誰ですか!?」


    エレン「!!」


    アルミン「!!」


    ジャン「!!」


    皆が視線を向けた、その先には・・・


    アニ「はぁ…はぁ……」


    息を切らせているアニと、


    リヴァイ「・・・」


    リヴァイが立っていた

  86. 86 : : 2015/02/08(日) 21:13:44
    第十三章
    【忘れていた記憶】






    アルミン「先…輩……?」


    エレン「……っ!」


    ミカサ「・・・」


    ミカサ「リヴァイ・・・」


    リヴァイ「・・・!」


    リヴァイ「ミカサ・・・!?」


    途端に、パトカーのサイレンと救急車の音が聞こえてきた


    ユミル「お前、逃げたんじゃなかったんだな」


    アニ「当たり前」


    アニ「丁度、人がいたから助けを求めたら、あの人だった」


    リヴァイ「エレン、とりあえず止血するぞ」


    エレン「・・・はい」


    ミカサ「どうして・・・」


    ミカサ「うっ……」


    ミカサの記憶が甦る・・・!

  87. 87 : : 2015/02/08(日) 21:23:37



    ミカサ「思い出した・・・」


    ミカサ「ずっと、引っ掛かっていた名前・・・」


    ミカサ「リヴァイ・・・」


    アルミン「僕のハンカチ使って」


    エレン「助かる」


    リヴァイ「一応、これでいいだろう。救急車でちゃんとした処置をすると思う」


    ミカサ「リヴァイ・・・久しぶり」


    リヴァイ「ああ、五年振りか」


    ミカサ「あなたのことなんて、すっかり忘れていた・・・」


    リヴァイ「は、相変わらずだ」


    ジャン「あの・・・先輩はどういう関係で・・・」


    リヴァイ「・・・従妹だ」


    アルミン「へ?」


    リヴァイ「俺の、従妹だ」


    エレン「」


    アルミン「」


    ジャン「」


    エレン「お前、俺達に言ってねぇ!」


    ミカサ「ごめんなさい……すっかり忘れていて・・・」


    リヴァイ「元気にやってたか?」


    ミカサ「うん、今は、苦しいけど・・・」


    リヴァイ「二人とも重傷か」


    リヴァイ「ミカサ、ひでぇ顔だな」


    ミカサ「うるさい。叩かれたの」


    アニ「・・・ごめん」


    リヴァイ「そういやアニも久しぶりだな」


    アニ「うん・・・ミカサには酷いこと、したよ」


    ミカサ「気にしないで、アニ」


  88. 88 : : 2015/02/08(日) 21:34:59

    ユミル「その・・・ごめん。私も酷いことして」


    ベルトルト「僕も。すぐに止められなくて」


    ミカサ「いえ・・・」


    ミカサの目は、またいつも通りになった

    哀しい目は、もう何処かへと消えていた


    エレン「俺たちも・・・関係ない、ユミルやサシャを傷つけた」


    サシャ「!」


    ユミル「・・・」


    エレン「本当に、すみませんでした」


    アルミン「ごめんなさい」


    ジャン「すまなかった」


    エレン達の、心からの謝罪で自体は動くと思った


    サシャ「許しません」


    サシャ「あなた達は!!私の苦しみが本当に分かりますか?」


    サシャ「孤独で、いつ何をされるか分からない!!」


    サシャ「そのぐらいの謝罪で、許すなんて世の中甘くありません!!」


    エレン「・・・そうだよな」


    エレン「この傷だって、その延長だったんだ」


    サシャ「!」


    エレン「サシャ・・・」


    エレンは、地面に両手を着け、正座をする


    エレン「本当に・・・」


    エレン「すみませんでした・・・!」


    エレンは地面に頭をつけた

    そう、土下座したのだ

    エレンに続いて、ジャンとアルミンも土下座をした


    サシャ「・・・っ」


    リヴァイ「許してやったらどうだ」


    サシャ「・・・」


    エレン「・・・」


    サシャ「顔を、上げてください・・・」


    サシャ「私も、すみませんでした。そんな重傷を負わせてしまい」


    エレン「・・・!」


    ユミル「じゃあ、これでおあいこってことにしないか」


    アニ「それが一番だね・・・」


  89. 89 : : 2015/02/08(日) 21:45:10
    瞬く間に、警察と救急車がやってきた

    エレンはリヴァイの応急処置により、何とか重傷にはならなかった

    それよりも、酷かったのはミカサだった


    顔は腫れ、腹は青紫色の痣だらけ

    心臓の調子も、危なかった


    リヴァイ「・・・で、エレン。これまでのことを全て話してもらおうか」


    エレン「・・・はい」


    エレンは、今までの出来事をぽつり、ぽつりと話していった

    話を終えたあと、エレンはリヴァイに殴られるんじゃないかと気が気でならなかった


    リヴァイ「そうか・・・あいつらだったのか」


    リヴァイ「だがな、エレンよ」


    エレン「・・・」


    リヴァイ「そのあとに、いじめは良くねぇ」


    リヴァイ「復讐は、気持ちだけで充分だ。俺の母親も今は大丈夫だ」

    エレン「!」


    エレン「良かったです・・・」
  90. 90 : : 2015/02/08(日) 21:53:16
    リヴァイ「ミカサも、転校早々苦労したな」


    エレン「すみません・・・」


    リヴァイ「いや、あいつがお前らといるのも、それを乗り越えた結果だ」


    エレン「!」


    リヴァイ「一緒にいるということは、相手に好感していると言うことだ」


    エレン「先輩・・・!」


    リヴァイ「苦労させた分、ミカサを幸せにしてやれ」


    エレン「はい・・・っ」


    エレンは泣いた

    悔し涙と、嬉し涙だ。

    ミカサを、過去に幸せにできなかった悔しさ

    そして、愛しいミカサが幸せなのだと感じた嬉しさだった


    エレン「良かった・・・俺、ミカサと出会えて良かったです・・・!」


    リヴァイ「ああ、ミカサも同じ心境だろう」


  91. 91 : : 2015/02/08(日) 22:51:36

    幸い、ミカサの状態は落ち着き、翌日退院した

    退院する時に、二人は約束をした


    お互いを、名前で呼ぶこと

    ミカサはもう、敬語を使わないこと

    こうして、対等にしようと考えたのだ

    この提案はリヴァイが発案したものだった


    エレン「よかったな、退院できて」


    ミカサ「う、うん……?」


    リヴァイ「疑問系かよ」


    ミカサ「な、慣れない・・・」


    リヴァイ「ミカサは昔から馴染めないよな」


    ミカサ「む、それよりリヴァイ。今どこに住んでるの?」


    リヴァイ「お前ん家」


    ミカサ「」


    エレン「」


    リヴァイ「なんか家に人いなかったから窓ガラス割って侵入したらミカサん家だった」


    ミカサ「・・・警察呼ぼうかな」


    リヴァイ「やめろ」


    危うく、リヴァイは通報されそうになるのだった
  92. 92 : : 2015/02/08(日) 22:57:45


    エレンの家へ、帰ると物凄く驚いた出来事が・・・


    エレン「先輩、上がって下さい」


    リヴァイ「おう、お邪魔します」


    グリシャ「エレンただいま~♪」


    カルラ「あら~♪お友達~?」


    エレン「」


    ミカサ「」


    リヴァイ「?」


    カルラ「私達予定より早く帰ってきたのよ~♪」


    グリシャ「早く愛する息子に会いたくてな☆」


    カルラ「ってまぁ!女の子?何々エレン、彼女?彼女ね!キャー♪」


    エレン「とりあえず落ち着け母さん」


    エレン「ついでにキモい父さん」


    グリシャ「」


    エレン「まぁ・・・彼女だけど・・・//」


    カルラ「キャー!お祝いよ!」


    グリシャ「君、名前は?」


    ミカサ「み、ミカサです・・・」


    グリシャ「ミカサかぁ!子供は任せたっ!」


    カルラ「気が早いわよ♪」


    リヴァイ「何だこの家族は」


  93. 93 : : 2015/02/08(日) 23:02:48

    これが、荒れていた少年の家族だと言うのか?

    実にハイテンションである


    ミカサ「ご両親・・・戻って来たようだし、私は必要ない」


    エレン「!」


    ミカサ「え、エレン・・・楽しかった。ありがとう」


    エレン「こちらこそ・・・ありがとう」


    リヴァイ「帰るのか」


    ミカサ「うん」


    カルラ「あら・・・ゆっくり話しておきたいと思ったんだけど♪」


    グリシャ「またにしようか」


    ミカサ「はい。お世話になりました」


    エレン「荷物、まとめるの手伝う」


    フィリピン旅行から突然帰ってきたエレンの両親

    ミカサは両親彼女認定で仲良くなった(?)のだった
  94. 94 : : 2015/02/09(月) 01:08:49

    エレン「今日で終わりか・・・突然だったな」


    ミカサ「はい、私もびっくり」


    エレン「ほんじゃ、学校だな。会うのは」


    ミカサ「お世話になりました」


    エレン「またこいよ」


    リヴァイ「終わったか」


    ミカサ「うん、それじゃあ」


    エレン「またn……


    カルラ「まったね~!!」


    グリシャ「いつでも来るがよ~い!!」


    ミカサ「ありがとうございました」


    バタン


    エレン「・・・」


    カルラ「可愛かったわ///」


    グリシャ「流石エレンの彼女だ」


    エレン「(何だよこいつら・・・)」
  95. 95 : : 2015/02/09(月) 21:10:55

    ミカサ「・・・」


    リヴァイ「・・・」


    ミカサ「叔父さんは、元気?」


    リヴァイ「ああ。母さんが死んでからも酒飲んで鉄砲ごっこしてる」


    ミカサ「へえ・・・」


    リヴァイ「小学生に混じってな」


    ミカサ「凄」


    リヴァイ「お前・・・転校してきてからの経緯、エレンに聞いたぞ。」


    リヴァイ「お前は、あいつらからいじめられた苦しさを知ってて、あいつらと一緒にいるんだよな?」


    ミカサ「?」


    ミカサ「どういう意味?」


    リヴァイ「お前は、自分の意思であいつらと一緒にいるかってことだ。」


    リヴァイ「周りの雰囲気に流されていないよな」


    ミカサ「・・・うん」


    ミカサ「いじめられても、あの三人はとてもいい人と分かったから。」


    ミカサ「だから、私は一緒にいる」


    リヴァイ「・・・」


    リヴァイ「ふっ、そうか」


    リヴァイはミカサの話を聞き、安心したようだ

    少し微笑み、真っ直ぐを前を見た


    ミカサ「そういえば、家に帰るのは久々だ」


    リヴァイ「掃除しておいた」


    ミカサ「助かった」


  96. 96 : : 2015/02/11(水) 22:16:54

    ミカサ「リヴァイは、これから此処に住むの?」


    リヴァイ「まぁ……な…」


    ミカサ「そう・・・学校も一緒?」


    リヴァイ「ああ。5日前ぐらいに転入してきた」


    ミカサ「全然気づかなかった」


    リヴァイ「まあ、特進だしな」


    ミカサ「・・・!?」


    リヴァイ「まあ、校舎が違うってこった」


    この高校は、特進と普通科がある

    普通科は、勉強にあまり拘らず、授業も厳しくない。

    ほとんどの生徒が普通科である

    それに比べ、特進は特別優れた能力を持つ者達が通う、普通科とは比べ物にならないようなところである

    特進生はほとんど毎日勉強をしている

    授業もハードだ。着いてこれないは年間でもかなりいて、高校を中退する者もいる

    特進生は特別に保健・体育の授業がないのだ。


    ミカサ「私も・・・特進になるか迷ったけど、普通科にした」


    リヴァイ「何故だ?お前なら着いていけるだろう」


    ミカサ「あまり・・・勉強、勉強って言うのも疲れる」


    ミカサ「もう、一人暮らしの私が特進に入ってもきっと高校を中退していた」


    ミカサ「周りがどんどん頭良くなるのに、私だけ置いていかれるのも精神的にくる」


    ミカサ「ので・・・」


    リヴァイ「・・・ふ、お前らしい」


    ミカサ「変わらないでしょう」


    リヴァイ「ああ、全くな」

  97. 97 : : 2015/02/11(水) 22:28:29

    あれから1週間が経った

    サシャは、エレンの体の傷が残ったため、発砲した罪で逮捕されてしまった

    ユミルは、ミカサが監禁したが、証拠も残っていないし、ミカサも許しているのでなんとか捕まらなかった

    あの事件に関わっていたとして、ミカサ、エレン、ジャン、アルミン、ユミル、クリスタは特に教師に注意される標的となった

    (だが、エレン、ジャン、アルミンの三人は全く気にしていない)

    (クリスタは天使で優等生だった為そんなに影響なし)

    どんな風に注意されるか?

    例えばこうである


    歴史担当「で、ここが~」


    エレン「ふわぁ~~!」


    歴史担当「・・・イェーガー、静かにしろ」


    エレン「すんません~」ベー


    歴史担当「・・・もういい。」


    アクビをした程度で一々注意されるのだ

    (ただ単にエレンのアクビが大きかった、だけかもしれないが)


  98. 98 : : 2015/02/12(木) 22:36:44

    昼休み、屋上


    ミカサ「毎日毎日……」


    リヴァイ「どうした、ミカサ」


    ミカサ「いっつも私ばかり・・・」ブツブツ


    エレン「先輩、こうなったらこいつ、こっちの世界に帰ってきません」


    ミカサ「全く・・・」ブツブツ


    リヴァイ「・・・みたいだな」


    アルミン「とにかく先公ウザイよね~!」


    ジャン「大したこと教えてねぇ癖に点数低かったら怒るんだあいつらは」


    アルミン「そうそう」


    ジャン「俺なんか何回親を呼び出されたことか・・・」


    エレン「いや、お前の成績学年最下位だろ」


    ジャン「」


    アルミン「wwwwwwwwwww」


    リヴァイ「そういや、今度テストがあるらしいな」


    ミカサ「何なの・・・」ブツブツ


    エレン「あったっけ?アルミン」


    アルミン「あるよ。二週間後に部活が停止になるから三週間後だね」


    そうだ、もうすぐで学生の敵、テストという地獄が待っているのである・・・
  99. 99 : : 2015/02/13(金) 21:19:32
    第十四章
    【付き合うということの意味】



    ・・・


    ジャン「あ”~だりぃ……」


    アルミン「へっ、普段から真面目にやらないからだ」


    ジャン「ゲスい・・・」


    ジャンが項垂れている理由?

    簡単である

    後、一週間でテストというものがあるのだ

    現在、エレン、ミカサ、ジャン、アルミン、リヴァイの五人は勉強中だ

    リヴァイとミカサ以外の三人はほとんど勉強をしていない

    何故かって?

    『勉強?ナニソレ美味しいの?』人間なのだ


    リヴァイ「・・・」カリカリ


    ミカサ「・・・」カリカリ


    エレン「zzz・・・」


    アルミン「僕もう外行ってくる」


    ジャン「あ、俺も」


    アルミン「何する?」


    ジャン「キャッチボール」


    アルミン「まぁ、二人でやるには最適だね」


    ジャン「(フッ、俺天才)」


    バタンッ


    ミカサ「ふう・・・国語と数学終わり・・・」


    リヴァイ「少し疲れたな。気分転換にコーヒーでも飲むか」


    ミカサ「私コーヒー無理」


    リヴァイ「ん、じゃあ紅茶でいいか」


    ミカサ「うん」
  100. 100 : : 2015/02/13(金) 21:30:31


    エレン「zzz・・・」


    ミカサ「(鼻ちょうちん・・・割ってみよう)」


    ミカサ「えい」チョン


    エレン「ん!?」パァンッ


    ミカサ「起きた・・・」


    エレン「うぉっ!?いつの間に寝てたんだ!?」


    ミカサ「結構前から」


    エレン「・・・全く覚えがない」


    ミカサ「そう・・・リヴァイ、コーヒー一つ追加」


    リヴァイ「ああ」


    エレン「ん・・・メガネ貸してくれ」


    ミカサ「どうぞ」


    エレン「おう・・・」


    エレンは磨きあげられたメガネを装着する


    エレン「やる気出ねぇな・・・」


    エレンが再び、ダラッとなったその時・・・!


    バリィンッ!!


    ミカサ「・・・っ!」


    リヴァイ「んだ?今の音は」


    エレン「・・・窓が割れた音に近い」


    スタスタ


    家中、音の原因を調べた

    すると、ミカサの部屋の窓が一つ割れていた


    ガラスの破片の中には、野球ボールが紛れていた

    と、すると犯人は・・・


    アルミン「ゴメン!!窓ガラス割っちゃった」


    ジャン「すまん!!」


    やはり、こいつらである


    ミカサ「・・・」


    エレン「やっちまったな・・・」


    ミカサ「まず片付けよう。リヴァイは掃除機持ってきて」


    リヴァイ「ん」


  101. 101 : : 2015/02/18(水) 22:39:54

    ミカサとエレンは割れたガラスの破片を片付ける

    オロオロしているジャンとアルミンを一瞬睨み、エレンは作業を続ける


    ジャン「」


    アルミン「」


    ミカサ「……いっ…!」


    エレン「!」


    リヴァイ「おい、破片を片付ける。危ねぇから部屋から出ろ」


    リヴァイ「・・・」


    ミカサ「・・・」


    リヴァイ「遅かったか」チッ


    ミカサ「洗ってくる」


    リヴァイ「すぐに絆創膏を張るなよ。俺が治療する」


    ミカサ「了解」


    エレン「アルミン、ジャン。早く行こう」


    ジャン「ああ・・・」


    アルミン「そだね・・・」


  102. 102 : : 2015/02/18(水) 22:48:00

    ミカサの傷はとても浅く、ただの切り傷だった

    血を綺麗に洗い流し、リヴァイに言われた通り治療を待つ

    アルミンがずっと、指先を見てきたが、「大丈夫」___とミカサは微笑んだ

    ほっ……と、一息つきリヴァイが救急箱を持ってやってきた


    リヴァイ「消毒はいらねぇな。」


    ミカサ「絆創膏?」


    リヴァイ「いや、ガーゼを張っておこう。炎症を起こす場合があるからな」


    ミカサ「わかった」


    エレン「・・・」


    エレンは面白くなかった

    リヴァイが引っ越して来たとたん、ミカサは自分をあまり相手にしなくなった

    それが、何となくイライラしてモヤモヤして・・・

    「俺ってかまちょか・・・?」と自分で思うエレンだった
  103. 103 : : 2015/02/19(木) 22:29:37

    リヴァイ「ん、いいだろう」


    ミカサ「どうも」


    アルミン「べべべべ弁償・・・」


    ジャン「おおおおお俺今月やべぇよ・・・」


    リヴァイ「弁償はしなくていい。俺が何とかしてやる。」


    アルミン「先輩・・・!」キラキラ


    ジャン「マジ最高っす・・・」キラキラ


    エレン「・・・」


    エレン「俺、帰るわ・・・」


    アルミン「え!?」


    エレン「ははは・・・やる気出ねぇのにいても無駄だろ・・・」


    アルミン「(それ僕も同じ)」


    ジャン「(俺のことじゃねぇか)」


    ミカサ「どうして……」


    リヴァイ「分からねぇのなら俺が教えてやるぞ。」


    エレン「・・・じゃあ」


    バタン……ッ


    やる気が出ないのにいても無駄

    それは逃げる為の口実だ。

    ミカサとリヴァイが仲良くしている。

    エレンはそれが嫌だった。モヤモヤして、胸が気持ち悪い

    早足で、エレンは場を離れた


    ガチャ


    ミカサ「待って・・・!」


    ミカサが駆け足で走ってきた

    エレンとの間はおよそ15mほど。しかしミカサは少し息切れる


    エレン「んだよ」


    エレンはムスッと冷徹な声で答える


    ミカサ「私が…何か悪いことした・・・?」(はぁ…はぁ…)


    エレン「・・・さぁな」


    ミカサ「何かしたなら・・・謝る…ので」


    エレン「・・・いい。何でもねぇよ」


    ミカサ「じゃあどうして一緒に・・・」


    エレン「っせぇな、しつけぇんだよ」


    ミカサ「・・・っ」


    そう吐き捨て、エレンは去っていった

    ミカサはただ、その後ろ姿を見ることしか出来なかった
  104. 104 : : 2015/02/20(金) 07:32:47
    自分が何か悪いことをしたか

    ミカサには全く分からなかった。

    エレンが何故、急に怒りだしたのか、

    まぁ、エレンの性格だったら急に怒りだすのも珍しいことではない

    だがああいう酷い暴言を吐くのは初めてだった


    リヴァイ「おい、エレンはどうだ」


    ミカサ「・・・かえっちゃった」


    リヴァイ「・・・」


    ミカサ「戻ろう」
  105. 105 : : 2015/02/21(土) 22:15:25



    あれから、2週間が経った

    あの日の次の日は普通に接してくれたが、どこか態度は冷たかった

    いつも、表情は無表情で必要な時以外は話しかけない

    放課後も、一緒に過ごしてはくれなかった

    アルミンとジャンも、気をきかせていつも場を盛り上げてくれた

    何故、怒っているの?

    何故、何も言ってくれないの?















    あの日のことだった

    リヴァイが顔に傷跡を残して帰ってきたのは


    ミカサ「!」


    ミカサ「リヴァイ・・・!!」


    リヴァイ「・・・ミカサ、話がある」


    リヴァイ「後で来い」


    そう言い、リヴァイは自室へと戻った
  106. 106 : : 2015/02/21(土) 22:28:00

    少ししてから、リヴァイの部屋へ行った

    本がキチンと並べられ、埃一つない綺麗な空間だった


    リヴァイ「適当に座れ」


    ミカサは言われた通り、座った


    リヴァイ「単刀直入に言う。お前は、エレンのことを知りたいとは思わないのか?」


    ミカサ「・・・え」


    リヴァイ「あいつのことをもっと知りたいと思わねぇのか?」


    ミカサ「・・・」


    知りたい

    でも、聞いたらダメな気がする


    リヴァイ「知りたいと言うならば」


    リヴァイ「何故知ろうとしない」


    ミカサ「そんなの・・・っ」


    リヴァイ「その気持ちに嘘をつくのか」


    リヴァイ「だったら別れろ」


    ミカサ「・・・!」


    ミカサ「どうして・・・」


    リヴァイ「彼氏彼女というものはお互いを知る為にできるものだ」


    リヴァイ「ただ単に好き同士がくっつく訳ではない」


    ミカサ「・・・!」


    リヴァイ「いいか?もう一度問う」


    リヴァイ「お前はエレンのことを知りたいか、知りたくないか?」


    ミカサ「・・・」
  107. 107 : : 2015/02/21(土) 22:31:58

    ミカサ「知りたい・・・」


    ミカサ「もっと、エレンのことを知りたい」


    リヴァイ「そうか」


    リヴァイ「なら今すぐ話し合え。電話でなら伝えにくい思いも伝わるだろう」


    ミカサ「ありがとう、リヴァイ」


    リヴァイの言葉はとても大きくミカサの心を動かした

    リヴァイの思いは、ミカサに幸せになって欲しいからだ


  108. 108 : : 2015/02/22(日) 22:09:04

    ミカサはエレンの電話番号のボタンを順序よく押していく。

    だが、最後の1つ・・・

    この電話で、エレンが自分を否定してしまうかもしれない

    この考えが、彼女の頭の中をよぎった

    しかし、知りたいのだ

    愛する男性の気持ちを・・・


    最後のボタンをおす。


    プルル……プルル……


    ミカサ「・・・」


    ミカサはギュッ……と、目を閉じた


    エレン『もしもし』


    ミカサ「!」


    繋がった・・・


    ミカサ「あの・・・」


    エレン『・・・おう』


    ミカサ「あの……ちょっと…話が・・・」


    エレン『長くなるか?』


    ミカサ「・・・多分」


    エレン『・・・いい、話せ』


    ミカサ「・・・」


    ミカサ「私、分からない」


    ミカサ「貴方がどうして怒っているか」


    エレン『!』


    ミカサ「リヴァイが来てから、ずっと怒っているように思える。」


    ミカサ「私が、何かしたのなら謝りたい。ので・・・」


    エレン『・・・』


    勇気を出して、ミカサは質問した

    もう、言ったからには後戻りはできない。


    エレン『直接会って、話せないか』


    ミカサ「!」


    エレン『俺の家は両親がいるから、どっか待ち合わせして』


    ミカサ「・・・うん…!」


    エレン『じゃあ、駅前な。今すぐ』


    ミカサ「・・・」


    プツッ……ツー…ツー…



  109. 109 : : 2015/02/22(日) 22:12:18

    駅前に先に着いたのは、エレンだった。

    そう言えば、ここでミカサは迷子になった

    何だか遠い昔に思える記憶

    もう、冬だ。

    肌寒い風が体を冷やそうとする


    エレン「・・・」


    ミカサ「あの……!」


    エレン「・・・寒いし、何処か行くぞ」


    ミカサ「うん・・・」


  110. 110 : : 2015/02/22(日) 22:57:10

    マク○ナルド


    エレンはホットコーヒーとビックマッ○セットを頼む

    ミカサはアップルパイとホットコーヒーを頼んだ

    エレンはひとまずハンバーガーを食べ、ミカサと向き合った


    エレン「その・・・さっきの答え、だけど」


    ミカサ「・・・」


    よく見ると、エレンの顔にも傷跡があった。


    エレン「正直、怒ってない」


    ミカサ「・・・?」


    エレン「怒ってないけど・・・」


    エレン「その・・・」


    ミカサ「・・・」


    エレン「お前と先輩が仲良くしてて・・・イライラした」


    エレン「先輩が来てから、先輩に夢中になって・・・」


    エレンは恥ずかしながら自分の正直な気持ちを告白した

    ミカサはどう、受け止めるのか・・・?


    ミカサ「・・・それ…?」


    エレン「ああ」


    ミカサ「何だ・・・」ホッ


    ミカサ「嫌われたかと・・・」


    エレン「考えることが、すれちがってたのか」


    ミカサ「リヴァイは大丈夫、従兄弟」


    ミカサ「もしかして・・・嫉妬してくれた・・・?」


    エレン「!!」


    エレン「嫉妬だと……?」


    ミカサ「そう。」


    エレン「・・・」


    エレン「・・・」カアア///


    ミカサ「フフフッ、顔が真っ赤」


    エレン「うっせぇ、こっち見んな」カアア///


    ミカサ「無理です♪」


    エレン「こんにゃろ・・・っ!!」


    無事、誤解が解けた二人だった

    付き合う意味も、しっかりと学べていい経験だっただろう
  111. 111 : : 2015/02/22(日) 23:04:16
    最終章
    【さようなら】




    エレン「退学・・・?」


    担任「ああ、そうだ」


    アルミン「えー、嫌ですよ」


    担任「決まったの」


    ジャン「母ちゃんに怒られる」


    担任「知らんがな」


    エレン達は、職員室へ呼び出されていた

    担任が、退学届けを出せ…と。


    アルミン「先生ーよく考えてよ。ほ僕みたいな頭のいい生徒がいなくなったらこの学校、どうするわけ?」


    ジャン「うぉw自分で言ったww」


    担任「それはそうだが・・・」


    アルミン「はい、退学取り消し~」


    エレン「流石だな」


    アルミン「僕は正論を言っただけだよ」


    ジャン「眠い」


    担任「しっかり授業に出ないと、今度こそ退学だぞ」


    アルミン「はいはーい☆」


    頭のいい、アルミンのおかげでエレン達は助かった

    まあ、担任がバカなのだが
  112. 126 : : 2015/02/23(月) 22:51:28

    屋上へ行くと、ヘッドホンをして音楽を聴いているミカサの姿があった

    こっちの気配には気づいていないようで、ずっとリズムに乗っている

    うむ、レアな瞬間だ


    エレン「おい!」


    ミカサの肩に手を掛けると、ビクッ・・・と一瞬震え、こちらを振り向いた


    ミカサ「びっくり・・・」


    アルミン「随分といいリズムで」


    ミカサ「・・・//」カアア


    ジャン「にしても、退学かあ」


    ミカサ「!?」


    エレン「退学とかめんどくせぇ。やるわけねぇだろ」


    ミカサ「ホッ・・・」
  113. 127 : : 2015/02/25(水) 00:00:01

    アルミン「何?びっくりしたわけ?ww」


    ミカサ「ちょっと・・・」


    エレン「退学なんてするかよ。俺達はあの先公よりはバカじゃない」


    ミカサ「(教師より頭いいということ?)」


    ジャン「それ俺のこと含めてるか?」


    アルミン「なわけwww」


    ジャン「」


    エレン「ジャンは頭悪ぃけどまあ、行動力あるしな。」


    アルミン「ふん!僕はどうせ運動もできない奴だよ!」


    ミカサ「まだ誰も何も言ってないような・・・」
  114. 128 : : 2015/02/25(水) 00:09:48
    エレン「なあ、少し相談があるんだが」


    エレンの方からとは、これはまた珍しいことである。

    一体、どんなことなのか・・・?


    エレン「最近、俺達が悪さをしないだろ?」


    ジャン「まぁな」


    エレン「それでよ・・・」


    ミカサ「・・・」


    エレン「部活してる奴等がスカウトしてきてうぜぇんだよ」


    アルミン「」


    ジャン「」


    エレン「?」


    アルミン「てめ、僕には将棋部からしかスカウト来てないぞ!!」


    ジャン「俺なんか飼育部だぞ!?馬面だからって!!」


    エレン「んだよ、お前らいいな。」


    エレン「俺なんか、サッカー、野球、バスケ、テニス、柔道、剣道、卓球」


    エレン「それに、陸上、演劇、水泳、ダンス、新体操、バレーだぞ」


    ミカサ「私もそのぐらい・・・」


    アルミン「」


    ジャン「!?」


    エレン「あいつらどうにかしてぇんだよ・・・」


  115. 129 : : 2015/02/26(木) 22:36:26


    アルミン「もー一回不良になれば?」(棒


    ジャン「そーそー」


    たくさんの部活に勧誘されているエレンを羨ましく思い、二人は適当なことを言う


    エレン「・・・それがいいのか」


    エレンは素直に受け入れる


    ミカサ「え・・・また悪いこと・・・?」


    エレン「・・・」


    しかし、カツアゲなどは一部の生徒にしか分からない

    だからといって、もう、いじめはやめることにした

    不良の方法・・・

    やはり、あの方法しかないのか・・・?






















    夕方


    アルミン「今日も頑張ったっぺ」


    ジャン「どこの田舎者だよwww」


    アルミン「ここ田舎な」


    エレン「う~・・・」


    ミカサ「?」


  116. 130 : : 2015/02/26(木) 22:42:36
    エレン「なんか問題でも起こすかな・・・」


    ミカサ「!」


    ミカサ「ダメ!!」


    エレン「うぉっ!?」


    普段はとてもおとなしいミカサが、急に大声を出した

    そのため、エレンは少し驚いた


    ミカサ「今度、問題起こしたら退学になっちゃう・・・」


    ミカサ「嫌だ・・・」


    急にしおらしくなり、でもそれがとても愛しくて・・・


    エレン「・・・っ///」


    ミカサ「だから、ダメ!」


    エレン「じゃあどうすりゃ・・・」


    アルミン「だったら、こうしたら?」


    エレン「?」


    ~提案中~


    エレン「できっか!!」


    ミカサ「あわあわ・・・///」


    ジャン「あらあら、ウブねぇ」


    アルミン「キモい」


    ジャン「・・・」


    エレン「ででででも、これで終わるんだよな・・・?」


    アルミン「まあ、エレンは変態扱いだろうけど」


    エレン「くそ・・・///」
  117. 131 : : 2015/02/26(木) 22:48:12


    アルミンの作戦とは・・・?


    一週間後


    >キャー!

    >エレンセンパァイ!!

    >コンナノウソヨ!!


    『強引に彼女にキスを迫る!!』

    エレン・イェーガー氏17歳が昨夜、交際している女性ミカサ・アッカーマンさんに強引にキスを迫ったとのこと

    アッカーマンさんが抵抗したところ、イェーガー氏は軽い暴行を加え、傷を負わせた

    イェーガー氏は、キスを出来なかった腹いせに、誰かに暴行する恐れが・・・


    アルミン「僕のポスターマジ傑作!」
  118. 132 : : 2015/02/27(金) 19:57:19
    >エー?サイテージャン

    >ウワァ・・・ゲンメツシタ


    エレン「・・・///」カアア


    ミカサ「す、すごい・・・」


    ジャン「アルミンはパソコン系最強だからな」


    アルミン「フフフフ……ハハハハ!!」


    ジャン「(怖っ)」


    エレン「にしても、悪かったな。傷をつけて」


    ミカサ「軽傷だから・・・」


    アルミン「でも痛かったしょ?」


    ミカサ「まあ・・・」


    このポスターを本当の事と、思わせるために少しミカサの顔に傷をわざとつけた

    しかし、とても痛いはずだ


  119. 133 : : 2015/03/01(日) 21:13:23
    ジャン「にしても、エレンの変態扱い半端ねぇwww」


    エレン「・・・」


    >ウワッ!?イマ、コッチミナカッタ?

    >キモー


    エレン「まぁ、しょうがない。」


    アルミン「開き直りwww」


    エレン「うっせ」




    ユミル「だっひゃひゃひゃwww」


    クリスタ「もう、ユミル。笑っちゃダメでしょ!?」


    ユミル「だってよwww」


    ミカサ「さっき一年生に何か貰った」


    クリスタ「ミカサを心配してるからだよ」


    ユミル「wwwwwww変態扱いぱねぇww」


    エレン「・・・」


    無論、ユミルやクリスタ達は、エレン達の目的を知っている

    だから、変態扱いをしないのだ

    その点を分かってくれるところが、エレンにとって大助かりだった


    アルミン「何気にこのメンバーさ、初めてじゃね?」


    ジャン「そーいやな」


    ユミル「クリスタに色目使いやがったらぶっ殺す」


    アルミン「その前に僕がぶっ殺す」


    クリスタ「二人とも!怖いこと言うのはやめて!」


    ユミル「・・・へーい」


    アルミン「すんませぇぇん」


    ジャン「へ、お前らお似合いだな」


    アルユミ「「何処がだよ!!?」」


    ミカサ「息ぴったり・・・」


    エレン「やっぱりお似合いだな」


    アルミン「エレンてめぇ・・・」


    ユミル「いい加減にしねぇと・・・」


    アルユミ「「ぶっ殺すぞ・・・」」ゴゴゴ


    エレン「俺に勝てますかね」


    アルミン「・・・戦わなければ勝てない!!」


    ミカサ「!?」


    エレン「やるってか?」


    アルミン「勝てば…生きる。負ければ・・・死ぬだけ」


    エレン「戦っても負けるんだよ!」


    バキッ


    エレンがアルミンの頬を殴った

    あまりの勢いで、アルミンは7mほど、後ろにぶっ飛んだ

    殴られた部分が赤く腫れ、気絶していた


    クリスタ「キャァァ!」


    ジャン「あー、大丈夫」


    ジャン「ビンタすりゃ治るって」


    クリスタ「・・・」


    クリスタ「えいっ!」


    ユミル「!?」


    クリスタがアルミンに思いっきりビンタをした

    意外と大胆だ・・・と、ミカサは思った
  120. 134 : : 2015/03/02(月) 23:07:37
    アルミン「・・・ってぇ」


    ユミル「(うわ、本当に起きやがった)」


    エレン「アルミン、勝てねぇだろう?」


    アルミン「久々にエレンの鉄拳喰らったけど、痛いねぇ・・・」サスリサスリ


    ジャン「お前ミカサ…から受けてみろって、エレンに並ぶぞ」コソコソ


    アルミン「うそー……」


    いいや、本当である

    ジャンを一回殴った思い出がある。

    ジャンはあの時、半分死にかけたと言う・・・


    クリスタ「大丈夫……?」


    アルミン「(女神・・・)」


    ジャン「大丈夫大丈夫、こう見えて石頭だからな」
  121. 135 : : 2015/03/04(水) 22:26:26
    エレン「購買行ってくるわ」


    ミカサ「私も、お昼忘れた」


    ジャン「俺、金がない」


    エレン「奢ってやる」


    ジャン「さっすがぁ!」


    ミカサ「(太っ腹・・・)」


    エレン「でも、買いすぎるなよ」


    こういうところは、本当に目敏い。

    すかさず、言うのだ

    何故か?

    それはエレンがジャンの性格のこと、沢山(値段高い)を買い占める

    自分の金じゃないから

    それでも仲がいいということは、お互いを信じきっている証拠と言ってもいいだろう。
  122. 136 : : 2015/03/08(日) 22:36:06
    ユミル「・・・おい」


    クリスタ「ん?」


    ユミル「クリスタじゃない、キノコだ」


    アルミン「(誰やねん)」


    ユミル「お前だよ!」ガシッ


    アルミン「にゃ!?」


    クリスタ「(かわいい)」


    ユミル「クリスタに惚れたりしねぇよな、オラ」


    アルミン「・・・だったらどうする?」ニヤッ


    いつも、アルミンはこういう本当のことのような言い方をする

    先日も、エレンがミカサはカツアゲができるかと心配していたら、「そうかな?」と、言ったのだ。(前編参照)

    こんな言い方をすれば、誰でもそいなのかと思い込んでしまうだろう。


    ユミル「クリスタはどこにも嫁にやらんからな」


    アルミン「勝手にすれば」
  123. 137 : : 2015/03/08(日) 22:42:15

    クリスタ「(アルミンって、私のこと好きなの???)」


    クリスタ「???」


    少し天然なクリスタであった

    この天然さが、男共を虜にしたのかもしれない。実際、どうかは知らないが

    しかし、クリスタを好きになる大半はこれが原因だろう

    学校では、[クリスタ親衛隊]という組織がある

    意外なことにユミルはとの一員ではない。

    理由は?ユミルなりのこだわりがあった

    [クリスタ親衛隊]などに入ったら、確かにクリスタの良さをわかりあえる仲間がいるだろうが、それではクリスタを一人占めできないからだ

    ユミルらしいと言えばユミルらしい。


    ユミル「よしよし、クリスタはかわいいなぁ」


    クリスタ「もう!子供じゃないのにっ!」


    ユミル「いーや、子供だ。かわいいなあ」


    アルミン「・・・」


    アルミン「(アホらし)」
  124. 138 : : 2015/03/08(日) 22:47:07
    エレン「ったく、お前は・・・」


    ジャン「遠慮はしないぜ」


    ミカサ「すごい・・・」


    ジャンはビックバーガーを5つ買っていた

    ビッグバーガーとは、この学校で伝説の素晴らしいバーガーである

    縦7cm横10cm。特大バーガーだ

    一日、五個しか販売されないレア商品だ。

    値段は1つ700円である

    エレンはその他のパンやおにぎりを30個、ミカサはサンドイッチ一個である


    アルミン「ジャン、1つチョーダイ」


    ジャン「ああ、1つはお前のだ」


    アルミン「昼御飯なんてこれで充分過ぎるって」


    ジャン「余りはエレン行きだな」


    エレン「食べかけは食わねぇぞ」


  125. 139 : : 2015/03/13(金) 21:54:46

    ミカサは結構少食である

    本当は、コンビニのおにぎり一個でいいのだが、今日は何となくパンが食べたい気分だったのでサンドイッチにした

    購買のパンは大きい

    半分で十分だった。


    ミカサ「ごちそうさま」


    クリスタ「ええッ!もういいの!?」


    ミカサ「ええ・・・残り、いる?」


    クリスタ「いや、私パン苦手なんだ。ユミルは?」


    ユミル「私もパス。弁当でいい」


    ミカサ「(食べかけは食べないそうだし、捨てるかな)」


    ミカサは、ごみ箱に捨てようとした


    エレン「んだよ、勿体ねぇ。」


    ミカサ「へ?」


    エレン「食わねぇのなら寄越せ。粗末にするな」


    ミカサ「・・・どうぞ」


    アルミン「あれれ、食べかけは食わないんじゃなかったの」


    エレン「うっせぇな。誰が好きで同姓の食べかけを食う」


    クリスタ「ユミル、お腹一杯~」


    ユミル「どれ、残りをくれ」


    パクッ、もぐもぐ


    エレン「・・・」


    タイミングが良いのか悪いのか・・・

    エレンは、アルミンに言ったことを後悔した


    アルミン「・・・あれでもかい?」


    エレン「・・・女同士は勝手にしてろ」


    アルミン「エレン、耳真っ赤になってる~」


    エレン「うるせぇ」


    ミカサ「ち、ちょっと・・・」
  126. 140 : : 2015/03/15(日) 20:55:17

    ジャン「喧嘩すんなよな~」モグモグ


    エレン「・・・チッ、馬面に注意されるとはな」


    ジャン「すげぇだろ」ドャア


    エレンの発言に普通はキレる筈だが、ジャンは少しアホなので流せる

    アルミンだったら反撃して今ごろ大喧嘩になっていたところだろう

    (ただ単にジャンにプライドがないだけかもれないが)


    エレン「ふん・・・」スタスタ


    ユミル「あーら、出ていっちゃった」


    クリスタ「何?ユミル。出ていって欲しくなかったの?」ニヤニヤ


    ユミル「はぁ!?んな訳あるか!」


    クリスタ「冗談だってば・・・」


    ミカサ「(正直びっくりした)」


    実に、微笑ましい日常・・・『だった』
  127. 141 : : 2015/03/15(日) 21:06:04

    エレンは校長室の前を通っていた。

    特に理由はないが、学校中を散歩していた。

    すると、校長室から・・・


    『校長、イェーガー、アルレルト、キルシュタインの件ですが』

    『フム、実は私も思っていたことだ』

    『一週間前は窓ガラスを10枚程割るし、あんな事件も起きました』

    『・・・退学とな?』

    『ええ。イェーガーの家は大金持ちです。悪いことをしても金を払えば済むのです』

    『しかし物は元に戻せても、我々の評判はガタ落ちです』

    『だが、退学は厳しい。いくら校長の私でもな・・・』

    『アッカーマンを使うのです』

    『アッカーマン・・・?』

    『最近、あの三人と付き合い始めた転入生です』

    『ほう、それでどうすると・・・?』

    『アッカーマンを徹底的に潰すのです。彼女は両親もいないので学校にクレームがくることはありません』

    『それに、アッカーマンはイェーガーと交際しているような仲です。彼女が辞めれば彼等も後を追い、退学するでしょう』

    『少々気が乗らないが・・・わかった。君に任せる』

    『はい。必ずこの学校に平和をもたらします』


    エレン「・・・は?」


    エレンは覗いてしまった。

    汚い、大人の世界の会話を・・・

    そして、それが。

    これからの自分達の運命を・・・



  128. 142 : : 2015/03/15(日) 21:11:51

    ジャン「うお!!水、水!パン詰まったっ!」


    アルミン「ぎゃははははははwwww」


    ユミル「ざまぁねぇぜwwwwww」


    クリスタ「大丈夫!?」


    ジャンはペットボトルのお茶を飲み干す


    ジャン「はぁ…はぁ……死ぬかと思ったぜ」


    ミカサ「よ、良かった・・・」


    >ピンポンパンポーン

    >2-2。アッカーマンさん。至急、校長室まで来てください



    ミカサ「え・・・」


    アルミン「何かしたん?ww」


    ミカサ「いえ・・・(?)」


    何をしたか、全く分からない。

    名前で呼ばれる程なら、とても急ぎの用だろう

    ミカサは急いで、校長室へと向かった・・・
  129. 143 : : 2015/03/16(月) 20:47:01

    校長室



    ミカサ「先生、用事は・・・?」


    「・・・校長、私から説明しても?」


    「ふむ、頼む」


    「では・・・アッカーマン。君は本当に良くできている逸材だ」


    ミカサ「はぁ」


    「もちろん、学校としては誇りだ。だがな、1つ」


    「イェーガー達と、最近つるんでいるだろう。」


    ミカサ「いけないことですか、一緒にいるぐらい個人の勝手では?」


    「君の言いたいことは分かる。しかし我々としてはやめてもらいたい。やめれば、無論良いことはある」


    「特進科へ進める。学校の評判も上がるし君の評判も極端に上がるだろう」


    ミカサ「(別に特進に行かなくてもいい)」


    「どうだね、彼らとの付き合いをやめるだけで一気に良いことばかりではないかね」


    ミカサ「・・・お断りします」


    返事は、即答で返した。

    別に特進に行きたくもないのに付き合いをやめて行けと?

    そんな話、馬鹿げている


    「そうか・・・」


    ミカサ「はい。私は彼らと過ごします。それで人生に損はありません」


    過去に、あんなにいじめられたというのに、彼女は彼らを信じきっている

    日々の日常で、これほどの絆が芽生えていたのだ。


    「なら・・・」


    ガチャッ


    ドアの鍵が閉まる音がした

    嫌な予感しかしなかった。

    その予感は・・・最悪なことに的中であった。


    「言うことを聞けっ!!」


    バシッ


    ミカサ「・・・っ!?」


    いきなり、校長に殴られた

    そして、次は教師が・・・・・・


    「行け、行くと言え。君がやめればいいんだ」


    ゲシッ


    ミカサ「かは……っ!」


    今度は腹を蹴られた。

    エレン達よりも、力が強く、遠慮気味もない

    だから余計に痛かった

    慣れてしまっている筈なのに。大人の暴力は、底知れぬ程の恐怖が詰まっていた・・・

    他人の子供を預かっているのだ。自分達は痛くも痒くもない

    だから、こうして平気でやれるのだ

    こいつらは。
  130. 144 : : 2015/03/23(月) 09:25:27

    それから、30分間続けられた

    意識を失っても、教師と校長は尚も暴力を奮い続けた

    普段のストレスを、全てミカサにぶつけていた

    人間は、物ではないのに。

    傷つけられるものではないのに。


    ミカサ「・・・っく…」


    意識を取り戻した頃、もう外は真っ暗だった

    電灯の光が、やけに眩しい


    「やっと起きたか。さっさと帰るように。」


    「明日も来なさい」


    「・・・強情な女だ」ボソッ


    ミカサ「・・・」


    はっきりとしない頭で、教室へ戻った

    教室は、当然のごとく誰もいない。机の上には散乱するプリントだらけ

    誰も、片付けてくれないか…と、溜め息をつく


    ミカサ「・・・はぁ…」


    ミカサ「・・・どうしようか」


    リヴァイに相談すべきか?

    しかし、特進科は勉強で忙しい筈だ。こんなことでペースを乱されたらリヴァイの成績はガタ落ちである


    ミカサ「・・・」


    帰ろう、とミカサはカバンを持って教室を出た
  131. 145 : : 2015/03/23(月) 09:41:04


    ミカサ「・・・ただいま…」


    家に帰れば、夕食を作って待っているリヴァイがいた


    リヴァイ「・・・!」


    リヴァイの目が、大きく見開いた


    リヴァイ「お前・・・何をされた」


    リヴァイ「その顔・・・誰にされたんだ」


    ミカサ「・・・?」


    リヴァイ「エレンじゃねぇよな・・・あいつはここまでしねぇ」


    ミカサ「・・・ナンノコト?」


    リヴァイ「チッ、他に怪我ねぇか?」


    ミカサ「・・・わからない…?」


    リヴァイ「クソ、頭がおかしくなってやがる。目を覚ませ」


    今のミカサは普通の状態ではなかった

    話す言葉が片言で記憶もない

    それに体の感覚が麻痺していた

    痛いという感覚が、全く感じられなかったのだ


    リヴァイ「クッソ。エレンの父親に頼むか」











    20分後、エレンの父親、グリシャがやってきた


    グリシャ「・・・精神的にかなりきている」


    グリシャ「極度のストレス・・・ここまでなると何をするかわからない」


    リヴァイ「・・・どういう意味で」


    グリシャ「自殺……をしかねない」


    ミカサ「・・・?」


    グリシャ「今は大丈夫だ。だが・・・」


    グリシャ「・・・。こうなったのも何か原因があるのだろう。その原因と鉢合わせしたら、最後だ」


    リヴァイ「誰だ、クソ・・・」


    グリシャ「今、支えられるのは君しかいない。この子の傍にいてあげてくれ」


    リヴァイ「・・・俺だけじゃねぇ。エレンだって、こいつを支えられる人間の一人だ」


    グリシャ「・・・それはもう、できない」


    リヴァイ「・・・は?」


  132. 146 : : 2015/03/23(月) 09:51:05

    グリシャ「・・・引っ越さなければならないんだ」


    リヴァイ「・・・」


    グリシャ「仕事の関係だ。遠くに引っ越す」


    リヴァイ「・・・じゃあ、エレンとミカサは、離れ離れって…ことか?」


    グリシャ「・・・」


    リヴァイ「ざけんなよ……クソが」


    グリシャ「もう、決まった。さっきもエレンに話したが、出ていってしまった」


    リヴァイ「こんな結末、許せると思ってんのか……!」


    グリシャ「・・・すまない」


    ミカサ「・・・リヴァイ、なんのお話?」


    リヴァイ「・・・何でもねぇよ…」


    ミカサ「じゃあ、どうして・・・」


    ミカサ「泣いているの?」


































    エレン「・・・ふざけるなよ…」


    父親からの話を聞いて、家を飛び出したエレン


    エレン「・・・やだよ……離れたくねぇ…」


    エレン「この町がいいんだよ」


    都会ではなくて、田舎だけど不自由なく暮らせた

    学校では、トラブルばかり起こして・・・でも楽しかった

    ジャンにアルミンにミカサと出会えた素晴らしい日常


    エレン「・・・」


    エレン「・・・!そうだ……」
  133. 147 : : 2015/03/23(月) 09:57:39


    翌日、ミカサの原因を調べるべく、リヴァイは尾行した

    昨日のようなことはもうなく、いつものキリッとしたミカサに戻った

    それは、グリシャがくれた精神安定剤が効いていた


    リヴァイ「・・・」


    リヴァイがふと、気になったのはミカサはずっとうつむいているということだ

    歩いてる時もまるで人の顔を見ないように避けている


    リヴァイ「何があったんだ・・・」


    ミカサ「・・・」


  134. 148 : : 2015/03/24(火) 17:53:33


    ~昼休み~ 屋上



    エレン「・・・」


    ミカサ「・・・」


    アルミン「(何この雰囲気)」


    ジャン「(マジでじゃあああああああん!!!何だけど)」


    ユミル「おいキノコ。これはドーユーじょーきょーだ」


    アルミン「・・・空気読めよババア」
  135. 149 : : 2015/03/24(火) 18:52:56
    ユミル「……は、まだババアじゃねぇし」


    アルミン「黙れ。KY。」


    ユミル「キノコが調子乗ったこと言うじゃねぇか。上等上等」


    アルミン「キノコは話せませぇん。お前ちゃんとキノコ見たことある?とれとも妖精さんが喋ったか?wwww」


    ユミル「んだと、てめぇ……。もう一度言ってみろ!!」


    アルミン「何度でも言ってやるよ。」


    クリスタ「くふふ、やっぱり二人は似た者同士だね」


    アルユミ「「どこがだ!!」」


    アルユミ「「てめぇ、真似すんな!!」」


    ジャン「プッ。似てんじゃねぇかwwwww」


    エレン「・・・」


    ミカサ「・・・」


    >2-2アッカーマン。至急校長室まで来い


    ミカサ「・・・っ」


    ジャン「行かねぇのか」


    ミカサ「・・・嫌だ」


    放送の声は、昨日よりも荒々しくとても残酷な声だった


    エレン「・・・一緒に行くか。」


    ミカサ「嫌だ……」


  136. 150 : : 2015/03/25(水) 13:49:52

    クリスタ「どうして?」


    言えない。言える筈がない

    こんなこと、言いたくない。

    不快な思いをする。不快な思いをさせてしまう


    エレン「ほら・・・」


    ミカサ「・・・うん…」


    ミカサは何とか、校長室へ向かった


    校長室


    エレン「俺はここで待ってるから」


    ミカサ「・・・うん」


    「やぁ、きたか」


    「答えは、出たかね?」


    答え?

    そんな昨日出したではないか。

    貴様らが無理矢理答えを変えようとしているんじゃないか。


    ミカサ「変わりません……」


    「ほぅ・・・」


    ガチャっ


    エレン「!?」


    エレンが校長室前にいることも知らずに鍵をかけた


    ミカサ「・・・っ!」


    「では、やはり・・・」


    ドンッ!ドンッドンッ!!


    エレン「開けろ、どうするつもりだ!!」


    「!?」


    「どういうことだね!!」


    エレン「開けねぇなら・・・」


    忘れていたかもしれないが、エレンは柔道黒帯。

    ドアを壊すことなど容易いことなのだ


    バリンッ……


    ガラスの割れる音が廊下中に響きわたる。


    「・・・!」


    エレン「てめぇっ!」


    ミカサ「・・・っ、エレン……っ!」


    エレン「お前、こっち来い。そいつらの近く行くな」


    ミカサ「うん・・・」


    「何かね、イェーガー。君はここには呼んでいないぞ」


    エレン「うるせぇクソジジイ。てめぇらのことなんて知ったことか」


    「イェーガー。アッカーマンをこちらに寄越せ」


    エレン「お断りだ、てめぇらの汚ぇ倉庫に放置しておく訳にゃいかねえ」


    エレン「何なら退学でもいいぜ?どうせ俺はもうこの学校にいねぇからな」


    ミカサ「えっ・・・」


    エレン「オラ、早く退学させろよ。」


    ミカサ「行っちゃうの・・・?」


    エレン「・・・安心しろ」


    フッ、と微笑んでエレンは前を向いた

    安心しろ?

    いきなり退学と言い出して混乱しているのに安心など出来るわけがないだろう。

    この、エレンの落ち着きようはなんだ?


    「貴様ッ!教師の言うことを聞け!」


    エレン「聞くだけな、うん」


    「ぐぅ・・・っ!」


    エレン「・・・行くぞ」


    ミカサ「うん・・・」


    ミカサ「・・・」クルッ


    「?」


    ミカサ「べーっ!」


    「(何可愛い)」


    スタスタ……


    エレン「俺が、転校するのは本当だ」


    ミカサ「・・・」


    エレン「だが、絶対に会える」


    ミカサ「どうして、分かるの・・・?」


    エレン「・・・まぁ、いいから」


    ミカサ「・・・」


    エレン「ジャンやアルミンに滅多に会えなくなるが、お前は大丈夫だ」


    ミカサ「・・・」


  137. 151 : : 2015/03/25(水) 14:12:54

















    エレン「明日には引っ越しの準備だ」


    エレン「俺も、明日からはこの学校に来ねぇ」


    エレン「担任と、ジャンやアルミンには話した」


    エレン「・・・今日が、最後だ」


    ミカサ「・・・」


    目に、ジワァッ……っと、涙を浮かべる


    ミカサ「本当に、会える・・・?」


    エレン「ああ、会える」


    ミカサ「・・・絶対忘れない?」


    エレン「忘れねぇよ」


    ミカサ「・・・」


    エレン「・・・じゃあな…」











    そして、エレンは優しい
            口付けをした・・・




















    ________________________________

    _______________________


    _________













    さようなら・・・










  138. 152 : : 2015/03/25(水) 14:19:19



    春休み……













    ミカサ「・・・」


    リヴァイ「おい、引っ越しの準備は終わったか?」


    ミカサ「・・・うん、いつでも行ける」


    リヴァイ「・・・悪いな、俺の家に引っ越しなんて・・・」


    ミカサ「ううん、心臓も大分良くなったし、叔母さんとも住めるし」


    リヴァイ「・・・」


    リヴァイ「じゃあ、行くぞ・・・」


    ミカサはリヴァイの実家に引っ越すことになった

    リヴァイの父親が、一人暮らしは危ないからという理由だった

    新しい学校の手続きもしているというので、有無を言えなかった


    ミカサ「・・・」


    エレンとは、あれから会っていない

    あの日から、もう3、4ヶ月経った


  139. 153 : : 2015/03/25(水) 14:27:40


















    リヴァイ母「ようこそ、ミカサ。」


    ミカサ「叔母さん・・・よろしくお願いします」


    ケニー「うぉい!ミカサぁ!おめぇも飲むかぁ?」ヒック///


    リヴァイ「また昼から飲みやがって。このクソジジイが」


    ケニー「るせー!」ヒック///


    ミカサ「・・・叔父さん、変わらない」


    リヴァイ母「変わらな過ぎて困るのよ…」


    リヴァイ「・・・チッ」


    リヴァイ母「ミカサ。折角だからご近所に挨拶してきなさい。荷物は預かるから」


    ミカサ「うん・・・」


    リヴァイ「俺もついていこうか?」


    ミカサ「いえ、いい」


    ミカサ「行ってきます」
  140. 154 : : 2015/03/25(水) 14:32:41



    また、大都会だ

    不便なことはそんなにないが、やはり田舎の方がいい

    綺麗な景色と、自然の香りが、とても恋しい。


    ピーンポーン


    ミカサ「・・・」


    >ハイ


    ガチャ


    ミカサ「初めまして。近所に引っ越して来ました、ミカサ・アッカーマンと申します」


    「・・・」


    ミカサは、相手の顔を見ずに挨拶をした


    「本当に、初めてか?」


    聞き慣れた声がした。



    終わり☆
  141. 155 : : 2015/03/25(水) 14:34:20
    ふぅ、やっとこさ終わった!

    おまけも追加するので、是非読んでみて下さい!!
  142. 156 : : 2015/03/25(水) 15:55:06
  143. 157 : : 2015/03/25(水) 23:35:07
    すっごく面白かったです!!

    おまけが気になります(≧▽≦)
    おつかれさまです!
  144. 158 : : 2015/03/25(水) 23:56:10
    面白かったです!!
    おまけ期待しています!
  145. 159 : : 2015/03/26(木) 00:55:40
    この終わり方いいよね!
    乙でした!
  146. 160 : : 2015/03/26(木) 08:07:30
    面白かったです!おまけも期待です!
  147. 161 : : 2015/03/28(土) 09:36:31
    お腹減ったんで早くおまけを書いてください。期待してます。
  148. 162 : : 2015/03/28(土) 10:06:42
    まあそう急かさずに。これでも食べて、少し待っときんしゃい。⊃◎ドーナツ
  149. 163 : : 2015/03/28(土) 11:27:00
    おまけ【横顔】ジャンサシャ 

    >>89の場面辺り ジャン視点


    エレンが、撃たれちまってビックリした。

    リヴァイ先輩が、登場したのもビックリした。

    ビックリしているあっという間に警察やら救急車やらやって来てあいつやエレンは運ばれて行った

    俺達は、すぐ事情聴取を受けることになっちまった

    チッ、めんどくせぇ・・・。

    あの芋女が、大人しくしていれば、こんなことにはならなかった筈だ


    ジャン「・・・クソが」


    ギロッと睨んだ方向には、芋女がいる。


  150. 164 : : 2015/04/15(水) 14:35:14
    彼女は泣いている。

    とてもとても、反省している。

    ……俺達が、あんなことしなければこんな大惨事にならなかった

    いままで、すまなかった

    謝りきれない程の後悔が俺を襲った























    彼女の姿は、もうパトカーの中に吸い込まれていた。













  151. 165 : : 2015/04/17(金) 08:54:31
    凄く面白かったです!
  152. 166 : : 2015/05/16(土) 22:36:03
    おまけ2【揺れる気持ち】アルクリ?アルユミ?



    僕には、好きな人が出来た。


    クリスタ「ねぇ、休日パフェ食べに一緒に行きたいんだけど……」


    アルミン「えー、めんどくせ」


    この子だ。

    僕より小さくて、可愛い。

    そんな彼女に、惹かれている。

    最近まで、貶してたのに情けないのはわかってる。

    けど、好きだ


    ユミル「クリスタ~そんなの私と行けばいいだろう?」


    クリスタ「だってユミル、甘いの嫌いだもん!」


    このデカ女。

    また、僕達の間に入ってきた。うっぜぇ。

    二人きりにしろよ、空気読めねぇなぁ
  153. 167 : : 2015/05/16(土) 22:38:52


    アルミン「うるせぇよババア」


    ユミル「私がババアならお前はクソジジイだな」


    アルミン「っせぇよ、ソバカスつけて何のオシャレだよ」


    ユミル「いやいや、お前のキノコヘアーより200倍マシだぞ」


    あれ……。

    僕、こいつと今、喧嘩しているはずなのに・・・

    すっごく楽しい・・・!


    何でだよ・・・僕が好きなのは……


    クリスタ「ちょっと二人とも!」


    君なのに。


  154. 168 : : 2015/05/16(土) 22:41:01
    おまけ3【誕生日】エレミカ


    俺は、新しい地に住み始めた。

    父さんの、仕事の事情でだ

    あいつらと離れるのは、嫌だったけど、仕方ねぇや

  155. 169 : : 2015/05/16(土) 23:55:06


    此方は北だからな・・・寒い。

    雪が降ってる。

    もう、2月か・・・


    エレン「もうすぐで、会えるな」


    俺はミカサの顔を思い出した。

    あの何もかもが弱くて、いつも不安な心持ってて愛しい彼女。

    何をしているだろうか

    ちゃんと、ジャンやアルミン達と仲良くしているだろうか

    俺以外の奴と浮気していないだろうか。

    何を心配してるんだ、俺

    しっかりしろ。信用しねぇなんて最低だぞ


    ピロリン


    ん・・・?

    誰からだ?


    リヴァイ よう、エレン


    リヴァイ先輩じゃん。うわ、超久しぶり。

    つか先輩LINEしてたのかよ、意外


    エレン お久しぶりです。何のご用件    でしょうか?


    エレン「びっくりした……」


    ピロリン


    リヴァイ おい、あと1週間後は何の     日だと思う


    へ・・・?

    節分か?いや、もう終わっているし・・・


    エレン 何ですか?   


  156. 170 : : 2015/05/30(土) 18:35:15
    更新早く!楽しみ!期待!
  157. 171 : : 2015/05/30(土) 18:37:03
    ていうか終わってるやん笑
  158. 172 : : 2015/05/30(土) 19:39:27
    リヴァイ ミカサの誕生日だ


    ・・・あ


    エレン   


    リヴァイ 何か、渡した方がいいか


    ・・・

    俺から渡さねぇと、意味がない。

    リヴァイ先輩に頼ってプレゼントを渡して貰うのは、俺のプライドが許さねぇ。


    エレン「・・・そうだ」ニャッ
  159. 173 : : 2015/05/30(土) 19:43:39


    ~春休み~


    ピーンポーン


    お・・・来た見てぇだな。

    ちょっくら驚かせてやるか。


    ミカサ「初めまして。近所に引っ越してきたミカサ・アッカーマンです。よろしくお願いします」


    はあああ・・・めっちゃ暗くなってるな。

    まあ、仕方ねぇよな・・・ゴメンな、突然消えちまって。


    エレン「本当に初めてか?」


    ミカサ「え?」


    驚いてらぁ・・・
  160. 174 : : 2015/06/04(木) 00:50:34
    プレゼントとはなんですか?
  161. 175 : : 2015/08/16(日) 08:53:50
    エレンの事だどうせポテチ(塩)だろww
      











    嘘です、すみません期待してます!
  162. 176 : : 2015/08/16(日) 09:33:59

    ミカサ「う、嘘……!?」


    エレン「嘘じゃねぇよ。本物だ」


    ミカサ「もう……二度と会えないかと思った……」グス


    エレン「必ず会えるって言っただろ」


    ミカサ「住所も……っ教えてくれなかったから…」


    エレン「すまん。先輩の家の近くだって転校前から実は知っていたんだ」


    ミカサ「だから、『絶好会える』って……?」


    エレン「ああ」


    こんな形で再会するなんて……

    これも、私たちなりの再会の仕方なのかもしれない。

    とにかく良かった。またこうして今まで通り話すことが出来て。

    あの二人がいないのは寂しいけれども。
  163. 177 : : 2015/08/23(日) 00:19:57
    期待(^-^)!!!!
  164. 178 : : 2015/08/23(日) 10:20:31

    エレン「上がれよ。母さんたちも会いたがってたぞ」


    ミカサ「えっ……」


    何だよ?嫌なのか?


    ミカサ「……//」


    モジモジしてんな、久しぶりで照れてるのか?

    ・・・可愛い。


    エレン「何照れてんだよ。ほら上がれ」


    ミカサ「……お邪魔します」


    俺もまだ少し馴れないこの家。

    前よりは小さくなったけれど、部屋ありすぎてもなww

    今度あいつら呼んで泊まらせようかな


    カルラ「久しぶりぃ!!」ギュッ


    ミカサ「」


    母さん・・・気絶してるってやめろよな死ぬぞ


    グリシャ「母さん落ち着きなさい」


    カルラ「やだ私ったら嬉しすぎてつい・・・」


    エレン「俺の部屋に連れてくから、後で何か頼むわ」


    カルラ「わかったわ!久しぶりなんだからいっぱい話しなさいな」


    エレン「おう」


    俺だって、最初からその予定だ。
  165. 179 : : 2015/08/29(土) 16:43:19
    めっちゃいいです!
  166. 180 : : 2015/08/29(土) 18:42:44
    あまりエレミカは好きじゃなかったんだがこのss見てものすごく好きになってしまった……とゆーことで期待してます!
  167. 181 : : 2015/08/29(土) 20:11:20
    わー!ありがとーございます!
  168. 182 : : 2015/08/29(土) 20:34:44
    ミカサ「…あの!」


    エレン「ん?」


    ミカサ「い、一旦家に帰ってもいい?」


    エレン「!?」


    ミカサ「持って来たいものがあって……」


    なんだ、そんなことかよ。てっきり嫌われたのかと思った。


    エレン「ああ。ここで待ってる」


    ミカサ「ごめんなさい。すぐ戻ってくる!」


    バタン!!


    ふぅ……緊張した。持って来たいものって何だろうな?

    そういえば俺も渡す物があるんだった。今日渡そう。遅れたけれど誕生日プレゼントを。

    ん?誕生日……?何か忘れてるような?



























    ミカサ「お待たせ…」ゼェゼェ


    エレン「おい、随分でけぇな」


    ミカサ「……っあの!!」


    エレン「えあ!?」


    ビックリした・・・いきなり大きな声出してどうしたんだ?







  169. 183 : : 2015/08/29(土) 20:47:44
    ミカサ「お誕生日おめでとう!」


    ・・・あ。

    あああああああああああああああ!!!!!

    そうだ、俺今日誕生日だ。

    誕生日プレゼントを渡す予定だったのに先越されちまった。

    わ、笑えねぇ……!


    ミカサ「め、迷惑だった……?」


    エレン「あ!いや!めっちゃうれしい」


    エレン「ありがとうな」


    ミカサ「……//」


    エレン「開けてもいいか?」


    ミカサ「はい……」


    開けてみると中には大量のポテチがあった。俺が大好きな塩味の。

    好み、覚えててくれたんだな。


    エレン「マジでありがとう……何個あるんだよwww」


    ミカサ「……ざっと80個ぐらい?」


    真面目に答える姿がすごく愛しい。
  170. 184 : : 2015/08/29(土) 20:54:06
    こいつが渡したんだ。俺だって渡してやる。


    エレン「なぁ!」


    俺はプレゼントを渡した。

    買う時照れくさかったけど今、目の前にある笑顔を見るとすごく良かった。

    遅くなってごめん。

    そして、


    エレン「誕生日おめでとう」


  171. 185 : : 2015/08/29(土) 20:57:29
    以上で本ssは終了します。ながったらしい物語を読んでくださりありがとうございました。
  172. 186 : : 2015/08/30(日) 13:26:00
    とても素晴らしいssだった
  173. 187 : : 2015/11/28(土) 09:59:14
    ジャンとアルミンもつれてこいやっっっ!
  174. 188 : : 2015/12/20(日) 22:46:01
    か、かかかかかかかか。かぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!
  175. 189 : : 2016/02/10(水) 15:26:50
    お疲れ様です!引退されてしまうんですね…寂しいです(泣)
  176. 190 : : 2016/06/14(火) 12:47:53
    エレミカ糞だから仕方な~い
    エレミカゴミミカサキモすぎサブキャラよりもブスだから仕方な~い☆♪おっと目が腐る前にブラウザバックしよ
  177. 191 : : 2016/06/18(土) 09:47:08
    期待ですદ=๑๑( ੭ ε:)੭ु⁾⁾
  178. 192 : : 2016/06/18(土) 09:49:09
    ごめんなさい間違えました

    お疲れ様でした!!私が今まで見てきたssでランキング付けたら明らかに上位だと思います!!(当社比)

    楽しませていただきました、ありがとうございました!
  179. 193 : : 2016/06/20(月) 10:21:51
    まれに見る駄作  

  180. 194 : : 2016/07/02(土) 01:12:28
    最高の名作だった(≧∇≦)
    それと駄作とか言うなら見るなよカスが!
  181. 195 : : 2016/07/15(金) 23:12:25
    こういう人がこれからの日本を支えていくのか…
  182. 196 : : 2016/07/16(土) 22:47:25
    マジ最高の作品だった。
    それと駄作とか言うやつ自分は書けんのか?
    出来もしねえ癖に偉そうなこと言ってんじゃねえよカスが
  183. 197 : : 2016/08/18(木) 23:52:53
    神作ktkr‼︎
    乙でした‼︎これからも楽しみにしてますね‼︎頑張って下さい(*^^*)
  184. 198 : : 2016/12/24(土) 17:24:50
    キャラ崩壊って書けよこんなキモいミカサいねぇしエレンもこんなキモくねぇし原作見ろよ妄想とかssとか人の意見でとらわれんな
  185. 199 : : 2016/12/24(土) 17:25:03
    エレゴミって書いとけよ
  186. 200 : : 2017/01/18(水) 19:42:48
    エレゴミで草
  187. 201 : : 2017/01/18(水) 20:09:09
    そうやって嫌いなcp荒らしたりするからこのサイトは腐敗するんだよ良い加減気づけよ。そんなに嫌いなら読むなよそれかテメーでSS書けや
  188. 202 : : 2017/03/25(土) 22:38:21
    すごく面白かった(●´ω`●)
    やっぱりエレミカ最高\(^o^)/あとお疲れ様でしたー(*´∀`)♪
  189. 203 : : 2017/03/26(日) 19:50:47
    うわーん.°(ಗдಗ。)°.エレミカが大人になって結婚した話とか見たーい!
  190. 204 : : 2017/04/21(金) 18:52:26
    駄作とか言ってるやつ全部自演だろw
  191. 205 : : 2017/06/20(火) 06:33:06
    いいお話ですね!
  192. 206 : : 2017/06/24(土) 21:40:51
    (゚∀三゚三∀゚) ウホー!
    神 作 過 ぎ か よ
  193. 207 : : 2017/11/07(火) 17:52:12
    神作! 原作でもエレミカでおわってほしいぃぃぃいいい!!
  194. 208 : : 2017/11/11(土) 08:07:49
    この話、完結してるのに荒らしが居る  意味ねえだろ!そしてどこが駄作? 
  195. 209 : : 2017/11/11(土) 12:13:14
    おまけのクリスタとユミルの間で揺れる
    アルミンがとてもよかったです
  196. 210 : : 2018/01/22(月) 23:03:23
    す、すごい…
    神作です!
    コメント見たらすごい遅れてた…
  197. 211 : : 2018/01/26(金) 09:36:55
    こういうssマジ私の好みにどストライク(*゚∀゚*)
  198. 212 : : 2018/07/17(火) 20:41:52
    今読み返してたんですけど、誤字や物語の、矛盾点が半端なく多いですね。すみません。

    至らないところは、脳内変換でお願いします。

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eremika1

MARIA

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