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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

ミカサ「いじめられても」前編【エレミカ】

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  1. 1 : : 2015/01/06(火) 22:21:25

    ミカサがいじめられるSSですね、はい

    ※すっごく嫌な気持ちになる(?)かも

    ※あまりキャラの悪口を言わないでね
  2. 4 : : 2015/01/06(火) 22:28:17
    第一章
    【転校生がやってきた】



    ジャン「この大食い女!!」


    アルミン「芋女!!」


    エレン「……チッ」


    サシャ「うう……」


    ジャン「てめぇ何喋ってやがる!!」


    アルミン「お前が芋食ってたせいでこの前のドッジボール大会負けたんだよ!!」


    エレン「もうお前消えろよ……な…?俺の目の前に現れるなよ……」


    サシャ「そ、そんなぁ・・・」


    アルミン「死ね、飢え死にして死ね。」


    ジャン「おいおい、そりゃ可哀想にwww」


    エレン「……はぁ…」


  3. 6 : : 2015/01/06(火) 22:37:11


    サシャ「(もう……こんな日常嫌だ・・・)」


    サシャ「(誰か助けて・・・!)


    助けられるハズもない。

    この三人は、学校でも特に太刀の悪い三人だった。

    手を出すと、標的がかわる

    どんなに酷いことをされていても……見てみぬふりをするしかないのだ。


    エレン「・・・腹減った」


    アルミン「まだ朝じゃんwww」


    ジャン「購買のババアから、引ったくってくるか」


    アルミン「はははははは!!」


    一人目。ジャン・キルシュタイン。

    馬面だが、決断力も早く、何より実行力がある

    二人目。アルミン・アルレルト。

    少しキノコ頭だが、物凄く頭が切れる。色々と、イジメのテクを身に付けている

    三人目。エレン・イェーガー。

    口数が少ないが、この中では最も危険な人物である。

    柔道黒帯、過去では、どんなスポーツも、全国大会へと導いてきた


  4. 7 : : 2015/01/06(火) 22:43:02

    クリスタ「ユミル・・・助けてあげないと……」


    ユミル「ダメだ」


    クリスタ「……」


    ユミル「次の標的は、お前になるぞ」


    クリスタ「……こんなクラス……嫌だよ…」


    ユミル「私だって嫌さ。来年まで、我慢するしかない」


    ジャン「じゃあ、誰が一番に購買に行けるか勝負な!」


    アルミン「ジャンヒイキ!!」


    エレン「……」スタスタ


    ジャン「あっ!てめっ……フライングだぞ!」


    エレン「うっせぇな……俺は腹が減ったんだ」ギロッ


    アルミン「まぁ、そんなに睨んじゃダメよエレンきゅん」


    ジャン「キモいわww」


    アルミン「あはは芋女の真似だってww」


    ジャン「やめぃwww」
  5. 8 : : 2015/01/06(火) 22:47:47
    エレン「(うるせぇ……)」スタスタ


    ドンッ!


    エレン「!?」


    「きゃ……」


    エレン「何すんだてめぇ……!」


    「すみませんでした。あの……職員室はどこでしょうか・・・?」


    エレン「チッ……ついてこい…」


    「すみません……先程から……」


    エレン「お前、名前は」スタスタ


    「ミカサ・アッカーマンと言います」


    エレン「アッカーマン……聞いたことねぇな」スタスタ


    ミカサ「今日、転校してきたので・・・」


    エレン「あっそ、で、ここ職員室な」


    ミカサ「ありがとうございました……」


    エレン「はいはい」スタスタ


    エレン「(ミカサ・アッカーマンか・・・)」
  6. 9 : : 2015/01/06(火) 23:01:32


    キーンコーンカーンコーン


    2-2


    担任「はいお前らー席に着けー」


    ジャン「ゴホッゴホッ、おーい、先公。席にどうやって着くんだよ、空気だろうが」


    担任「ジャン、座りなさい」


    ジャン「そう言えばいいんですよー」


    アルミン「先生~」


    担任「どうした」


    アルミン「足が椅子を嫌がって座れません~」


    ジャン「ちょっwww」


    この二人は、いつものごとく担任をからかう。

    このクラスの授業が遅れている大半の理由は、この二人である

    エレンは、購買か、屋上せで昼寝だ


    担任「おや、エレンがいないぞ。またか」


    アルミン「飢えに堪えかねて食料探しの旅へ行きました!」


    担任「何度目だ・・・」


    ジャン「おい先公、はやくHRしろよ」


    担任「あ、ああ。今日は転入生を紹介する、入ってきて」


    ガララ


    ミカサ「……」スタスタ


    担任「挨拶を」


    ミカサ「ミカサ・アッカーマンです。よろしくお願いします」


    担任「ミカサさんは……エレンの隣しかないなぁ……」


    アルミン「先生wwエレン切れますよwww」


    担任「だよなぁ・・・」


    ガララ


    エレン「……食った食った…」


    彼は、この短時間で、28個のパンを食べてきたのである。

    エレンは意外と律儀なので、ちゃんと料金は払う


    エレン「……は?俺の隣……?」ギロッ


    ミカサ「……!」ビクッ


    エレン「チッ……仕方ねぇ……」


    担任「ではミカサさん、エレンの隣へ」
  7. 10 : : 2015/01/06(火) 23:04:18

    ミカサ「あ、あの・・・よろしくお願いします」


    エレン「……気安く話しかけるな」


    ミカサ「……すみません」


    担任「皆、仲良くするんだぞー!」


    サシャ「・・・」


  8. 11 : : 2015/01/06(火) 23:30:16


    HR終了


    ミカサ「(準備…っと……)」


    わあああ!


    ミカサ「え?」


    ミカサの周りには、男女問わずたくさんのクラスメイトが集まってきた

    そして、当然のごとく色々と質問される


    「ねぇ、どこの高校だったの?」


    「好きな男のタイプは?」


    「お前狙ってるだろ!」


    ミカサ「え…あ……」


    人前が得意ではないミカサは、ただ困惑だけだった。

    このうるさい状況を、エレンが黙って聞いている?

    そんなの無理である。


    エレン「うるせぇぞクソ共が・・・」


    ビクッ


    クラス全体が静まりかえる。二人を除いて・・・


    ジャン「マジギレするなってwww」


    アルミン「ヤンキーみたいだよww」


    エレン「俺の周りに集まるな・・・ぶっ殺すぞ……」ギロッ


    ビクッ


    皆はバラバラに離れていった。


    ミカサ「(よ、良かった・・・)」


    少し感謝するミカサだった
  9. 12 : : 2015/01/06(火) 23:35:49
    サシャ「・・・」


    アルミン「……何見てるの?芋女」


    サシャ「・・・」


    ジャン「おいお~い?無視かぁ~?」


    サシャ「……別に見ていません」


    アルミン「喋ってんじゃねぇよ」


    ジャン「矛盾してるぞww」


    アルミン「はははははwww」


    ミカサ「……!」


    ミカサは初めて見た。いじめと言うものを

    いじめの、過酷さを


    エレン「チッ……クソが…」


    エレン「おい、教室から追い出せよ。気持ち悪ぃ」


    ジャン「やるかwww」


    アルミン「エレンも手伝ってよ」


    エレン「は?触りたくねぇよ、んなもん」


    ジャン「ゲッ……消毒~!!」


    アルミン「セーフ!!」


    ミカサ「(これが・・・いじめと言うもの?)」

  10. 13 : : 2015/01/06(火) 23:39:09


    サシャ「……」ガタッ


    スタスタ


    ジャン「自分から出ていくとはな!お利口さんだなぁwwww」


    アルミン「シャーラップww」


    ジャン「クレラップww」


    ミカサ「……」ガタッ


    タタタッ


    ユミル「はぁ・・・行っちゃったよ転校生」


    アルミン「……目障りだな、あいつ」


    ジャン「消すか」


    アルミン「次のターゲットだ」


    ジャン「転入早々お疲れ様www」


    エレン「・・・」
  11. 15 : : 2015/01/06(火) 23:49:58

    ミカサ「ま、待って下さい」タタッ


    サシャ「……何ですか」


    ミカサ「はぁ…はぁ…あなた、名前は・・・?」


    サシャ「サシャ・ブラウスです」


    ミカサ「よろしくお願いします」


    サシャ「……私に近づかない方がいいですよ」


    ミカサ「……無理です」


    サシャ「え……」


    ミカサ「だから、無理です」


    サシャ「……殺されますよ」プイッタタッ


    ミカサ「……仲良くなりたいだけなのに」


    ミカサ「ケホッ…ケホッ……」


    ミカサには、少し病気があった。

    この町に引っ越してきたのは、都会の空気より、こっちの田舎の方が綺麗だからだ。

    少し走っただけで、息が乱れるので、マラソン大会はいつも早退なのだ


    ミカサ「ケホケホッ……はぁ、上手くやっていけるのだろうか」


    自分が、いじめの対象になるなんて・・・知る余地もなかった……
  12. 16 : : 2015/01/06(火) 23:53:30
    第二章
    【変わった標的】


    ミカサが教室に帰ると、机が汚されていた

    『死ね』『根暗』『ブス』『消えろ』

    暴言でたくさん、机が汚されていた


    ミカサ「……!」


    この時、気づいてしまった。

    次の標的は、『自分』と……

    さっきまで寄ってきた人達は知らん顔。

    自分の状況は、最悪なのだ………

  13. 19 : : 2015/01/07(水) 00:48:32
    アルミン「パッパパパァン!」


    ミカサ「!」ビクッ


    アルミン「転入生だからと言って、関係ないよ~www」


    ジャン「美人なのに可哀想www」


    アルミン「さっき机にブスって書いたでしょ」


    ジャン「そーだったそーだった」
  14. 20 : : 2015/01/07(水) 00:56:06

    エレン「・・・惨めだな」


    ミカサ「……!」


    エレン「ダルい……寝てくるわ…」ガタッ


    アルミン「何、気安くエレンの隣に座ってんだよ」ゲシッ


    ミカサ「いっ……」


    ジャン「痛いか?ざまぁwww」


    サシャ「・・・!」


    アルミン「あれ?サシャいたんだ・・・? 」


    ジャン「ほら、転入早々お前の代わりになってくれたぞ」


    アルミン「ほら、もういじめられなくて済むんだよ。」


    アルミン「だからさぁ」


    アルミン「こいつの体、蹴ってよ」


    サシャ「え・・・」


    ジャン「あれぇ?蹴れないのぉ?まさかまたいじめられたいとかぁ?」


    サシャ「・・・」ビクッ


    アルミン「ほら、蹴るのは顔だからね」


    ジャン「思いっきりやれよ~!」


    アルミン「さぁ、皆も~?」


    ジャン「やーれ!やーれ!」


    アルミン「やーれ!やーれ!」


    「「「・・・」」」


    ジャン「あ”?お前ら殺されてぇか?」


    「や、やーれ、やーれ」


    一人の生徒が言った途端、瞬く間に広がった。

    そう、自分に被害がこないように

    一方、ミカサは足を蹴られた痛みに耐え、うずくまっていた
  15. 21 : : 2015/01/07(水) 01:00:50


    サシャ「そ、んな・・・」


    サシャは知っていた。暴力の痛みを

    しかし、ここでやらなかったら、自分がまた標的になってしまう

    従うしかないのだ。た反論されたら、本当に殺される


    「「「やーれ、やーれ」」」


    アルミン「やーれ!やーれ!」


    ジャン「ほらほらぁ?後5秒!」


    アルミン「5」


    ジャン「4」


    アルミン「3」


    ジャン「2」


    アルジャン「「1!!」」


    従うしかない・・・自分が生き残る為なんだ・・・


    サシャ「ああああああか!」ゲシッ


    ミカサ「~~~~~っ!!」


    アルミン「やった!やったぁ!」


    ジャン「やりよったwww」
  16. 22 : : 2015/01/07(水) 01:03:31


    ミカサ「」


    ジャン「気絶しとるwww」


    アルミン「ははははは!屋上に連れていこうか」


    ジャン「殺されるぞこいつwww」


    アルミン「いーじゃん、死ね死ねww」


    キーンコーンカーンコーン


    この残酷な笑い声は、授業の鐘が鳴り終わるまで続いた・・・


  17. 23 : : 2015/01/07(水) 01:11:15
    第三章
    【地獄の60分】


    ミカサが目を覚ますと、そこは強い風が吹いていた


    ジャン「やっとお目覚めか」


    ミカサ「・・・」


    エレン「・・・」


    アルミン「君、サシャに蹴られて気絶したんだよ?」


    ミカサ「・・・」


    アルミン「無視すんなよ!」ゲシッ


    ミカサ「……っ!」


    ジャン「事業自得だぜぇ!!」


    エレン「・・・本当に、やるのか」


    アルミン「面白そうだろう・・・?」


    ジャン「さあ、説明しようじゃんww」


    アルミン「ダジャレかよw」


    エレン「・・・今から、お前と俺たちと鬼ごっこだ」


    アルミン「もし、捕まったら・・・」


    ジャン「何にする?」


    アルミン「うんじゃ雑用係でww」


    ジャン「最高www」


    エレン「……時間は、30分。お前が気絶して時間が短くなっちまった」


  18. 25 : : 2015/01/07(水) 01:14:10


    アルミン「五分後にしようかww僕は優しいからねww」


    ジャン「きゃ~、アルミンきゅん!はぁと」


    アルミン「キモすぎwww」


    ジャン「こいつの真似www」


    さぁ・・・病気のミカサはこの三人から逃げることはできるのでしょうか・・・?

  19. 27 : : 2015/01/07(水) 01:21:13


    五分後……


    エレン「数える時間は、何秒だ?」


    アルミン「校舎全体だからな~!」


    ジャン「3分で十分だろw」


    アルミン「よーい!スタート!!」


    ミカサ「……」タッ


    エレン「(足遅……楽勝だな)」


    しかし、ミカサもバカではない。

    相手の考えていることの裏を取るのが、得意である。

    恐らく、あの三人は、遠くに逃げると思うだろう。

    そこを、あえて屋上に近い場所に隠れ、通りすぎていった時、屋上に戻る作戦に出た。

    遠くに行ったと思えば、きっと屋上近くは探さないはずだ

    屋上の近くの、掃除用具棚に隠れる

    好都合、隙間から向こう側が見える


    ミカサ「……ばれませんように…!」


  20. 28 : : 2015/01/07(水) 01:24:09


    一方、屋上では・・・


    エレン「なぁ、捕まえた奴が、あいつを雑用係にさせるってダメか?」


    アルミン「へ?」


    ジャン「いいんじゃね?面白そうだしww」


    アルミン「僕が一番不利だけど、まぁいっか」


    エレン「じゃあ、決まりだな」


    エレンは一体、何を考えているのざろうか・・・
  21. 30 : : 2015/01/07(水) 01:31:38


    三分後……


    アルミン「それじゃあ、よーーい」


    アルミン「スタート!!」


    遂に、始まってしまった鬼ごっこ

    果たして、勝つのはミカサか…?それとも……?


    掃除用具棚でミカサは祈るばかりだ。

    体力戦では、絶対勝てないだろう

    頭脳戦でいかなければ、負ける……


    ミカサ「お願い…します……」


    ダダダッ


    足音が聞こえる。

    心臓の鼓動が速くなっていくのを感じる


    ジャン「どーこだどこだぁ!?」ダダダッ


    第一の難関、クリア!

    続いて・・・


    アルミン「僕も負けないぞ~!」ダダダッ


    第二の難関、クリア!

    最後に・・・


    エレン「・・・」スタスタ


    来た。

    常に、何を考えて、何を見ているかわからないこの男が


    エレン「だり~」


    ミカサ「(見つかりませんように……!)」


    エレン「ん?」


    ミカサ「……」


    エレン「なんか、女っぽい匂いがするな……」


  22. 32 : : 2015/01/07(水) 01:37:20

    ミカサ「(ヤバイ・・・バレる……!)」


    本気でそう思った。しかし・・・


    エレン「気のせいか」スタスタ


    意外と呑気なのに、特には気にしない。

    しかし、ミカサは安心した・・・


    ミカサ「(良かったぁ・・・)」


    足音が完全に消えて、ミカサは屋上に向かった

    屋上には、静かなそよ風が吹いていた

    油断している場合ではない

    窓から屋上を見られたらおしまいだ。

    しっかり隠れなければならない。見つからない為に

    運のいいことに、この学校には屋上に倉庫があった

    ドアは開けっぱなしで簡単に中に入れる

  23. 33 : : 2015/01/07(水) 01:41:19


    ミカサ「よし・・・!」


    ミカサは迷わずそこに入った。

    でも、転入してきたばかりのミカサに待ち受けてきたのは、鬼ごっこより辛く、恐怖が詰まった倉庫だった……。

    この倉庫が開けっぱなしになっていたのは訳がある。

    この倉庫は、閉めたらもう二度と開かないのだ

    エレンたちが、昔ふざけていて、こういうドアにしてしまった。

    そして・・・そのドアを・・・


    バタンッ


    ミカサは閉めて閉まった・・・
  24. 35 : : 2015/01/07(水) 01:49:00
    第四章
    【涙の孤独】


    開かずの倉庫を閉めてしまったミカサ。

    彼女はまだ、そのことに気づいていない。

    ただ、三人に見つからないようにずっと身を潜めていた


    ミカサ「……ここならきっとバレない…」


    しかし、甘かった。

    ミカサの考えは、とてもとても甘かったのだ・・・


    エレン「誰がバレないって?」


    ミカサ「」


    バレていたのだ。そう、掃除用具棚にいたときから・・・

    ミカサは絶望した

    終わった・・・と。


    エレン「てめ……っ!ドア閉めやがったな・・・」


    ミカサ「え?」


    ガチャ、ガチャガチャ。

    開かない。ミカサがやっても、開かない


    エレン「チッ・・・残り10分か……」
  25. 37 : : 2015/01/07(水) 01:53:30

    ジャンとアルミンは校舎の真反対にいる。

    呼び出したら、ミカサを雑用にできないし、何よりめんどくさい。

    一番の方法。それは・・・

    柔道黒帯の実力を見せる時だ。

    ドアを蹴り破って、開けよう


    エレン「……残り五分」


  26. 38 : : 2015/01/07(水) 01:56:53


    残り五分。それは、あまりにもミカサには長く感じた

    ドアが開かないという恐怖。

    そして、この倉庫には窓がないので、空気の入れ換えができない。

    だんだん呼吸も辛くなってきて、死ぬんじゃないかと想像する。

    雑用になるのも嫌だけど、一人も嫌だ。

    今のミカサには、助けてほしい思いで溢れていた。

    そして・・・

    1つ……2つ……と、目から涙も溢れていた
  27. 39 : : 2015/01/07(水) 02:01:56


    ミカサ「苦しい・・・」


    残り2分。もうすぐで終了だが、出られなかったらどうもできない。

    三人に殺されるより早く、死んでしまうかもしてないのだ。


    エレン「おい・・・ドアの前にいたら離れとけ・・・」


    ミカサ「えっ・・・」


    次の瞬間。凄まじい音と共に、倉庫に光が射してきた。


    エレン「俺の勝ちだな・・・」


    エレンは勝ち誇ったように言う。だが、ミカサには関係なかった


    ミカサ「うわあああん」ポロポロ


    エレン「!?」


    ミカサ「ありがとう……!助けてくれて・・・ ありがとう……!!」ポロポロ


    泣いて喜ぶミカサの姿を見て、エレンはとても複雑な気持ちになった
  28. 40 : : 2015/01/07(水) 02:05:42


    アルミン「ちぇー……」


    ジャン「いなかったじゃん」


    アルミン「だからそれやめぃwww」


    >ウワアアアアアアン


    アルミン「誰か泣いてるwww」


    ジャン「ワロスwww」


    ミカサ「ヒック……グスッ……」フキフキ


    ジャン「あーー!」


    エレン「へ、俺の勝ちだな」ニヤリ


    アルミン「畜生ぉぉ!!」


    ジャン「アルミンやめろwww」


    アルミン「あーあ、残念。」


    このやり取りを見て、ミカサは思い出した。

    自分はエレンに見つかり、雑用係になったことを。

  29. 42 : : 2015/01/07(水) 02:16:17
    第五章
    【雑用係は家政婦!?】


    あの日の鬼ごっこから1週間。

    特にと言った、雑用の仕事は、まだ頼まれていない。

    ただ、ジュースやパンを買ってきたり、次の授業の準備をしてあげたり(←おい)

    ただ、鬼ごっこが終わっても、ジャンやアルミンからの暴言や軽い暴力は続いた。

    ある日、エレンが頼んできた


    エレン「おい、雑用係。第一回目の仕事だ」


    ミカサ「・・・はい」


    エレン「これから2週間。俺の家の家政婦をしろ。」


    ジャン「え」


    アルミン「え」


    ミカサ「え」


    「「「ええええええっ!?」」」


    エレン「わかったか」


    アルミン「ちょ、ちょっと待ってよエレン!」


    ジャン「かかかか家政婦だぁ!?あいつを!?」


    エレン「ああ、今日から親父と母さんがフィリピンに旅行しに行きやがった」


    ミカサ「・・・それは雑用ではなi…


    エレン「あ”?」


    エレン「……ちなみに泊まり込みだ。今日の放課後、駅前に準備してこい」


    ミカサ「は、……はい……?」


  30. 47 : : 2015/01/07(水) 02:22:33


    ジャン「バカじゃねぇのかあいつ!!」


    アルミン「いや、ジャン。逆に考えてみてよ」


    ジャン「はぁ?」


    アルミン「エレンの家にいるってことは、いつでもいじめれるってことだ」


    アルミン「きっと、エレンはやってくれるよ・・・」ニヤリ


    ジャン「なるほどな・・・」


    と、いう二人の考えとは違い、エレンは・・・


    エレン「(飯~飯~)」


    食べ物のことしか考えていなかった。

    そう、家政婦にしたのは本当に雑用係だったのだ・・・









    放課後


    駅前で旅行用のバッグを持ちながら、ミカサは待った。

    『放課後』とだけだったので、いつ来るかわからない・・・

    ただ・・・この2週間、死ぬということを覚悟して来た。
  31. 49 : : 2015/01/07(水) 02:30:52

    しかし、一時間待っても、二時間待ってもエレンは来ない。

    やっぱり、からかわれたのかと、帰ろうとする


    エレン「・・・おい」


    ミカサ「え?」


    エレン「……」


    ミカサ「ひゃああ!」


    エレン「さっきからいたぞ……」ゴツッ


    ミカサは頭突きをされた!

    エレンのパワーは、半端じゃなく、ミカサの頭全体に痛みが走った


    ミカサ「いっつ……」


    エレン「ほら、行くぞ」


    エレンが先に歩く。でも、いじめを受けてから色々な所を怪我しているミカサは、ゆっくりとしか歩けなかった

    &、重い二週間分の旅行バッグを持っているから・・・

    必死に着いていった。痛くても、我慢して。

    重くても、力を入れて。

    でも、エレンの歩くスピードが速すぎて、終には、はぐれてしまった

    しかも、はぐれたことを、二人は全く気づかなかった…。
  32. 50 : : 2015/01/07(水) 02:35:15

    しばらく歩いて先に気づいたのはエレンだった。


    エレン「あれ……!?」


    雑用係が着いてきていない。心配して、ダッシュで逆走した。

    ミカサは、エレンが気づいたのは数秒後に気づいた


    ミカサ「あれ・・・?」


    着いていったはずの、エレンがいない。

    迷子になったと、深く反省した
  33. 52 : : 2015/01/07(水) 02:41:31

    ミカサ「……人が多すぎて…わからない」


    人がたくさんいすぎて、ミカサは苦しくなった。

    一人も、苦しくなるが、多すぎても苦しくなるのだ。


    ミカサ「コホッ、コホッ……」


    またいつもの症状だ。ほっとけば治る

    と、思ったが、無理だった

    あまりの人の多さ。これは異常だった


    エレン「くそ・・・」


    ミカサを探して、必死になる。

    こんなに必死になるのは、すごく久しぶりだな

    と、痛感した。


    駅前の小さな路地を覗いて見た。

    ビンゴでミカサは、胸を抑えて咳をしていた

  34. 54 : : 2015/01/07(水) 02:47:17


    エレン「おい……っ!」


    ミカサ「すみません……っ!ゲホッ」


    エレン「・・・」


    ミカサ「スーハー・・・すみません、私が着いて行けなくて」


    エレン「……荷物は持ってやる」


    ミカサ「いいです」


    エレン「いいから、持つ」


    ミカサ「あ・・・」


    エレン「その代わり、沢山働けよ?」


    ミカサ「・・・はい」


    頷くしかないだろう、これから2週間、ずっと一緒なのだ。

    いつ、何をされるかミカサは不安で仕方なかった
  35. 56 : : 2015/01/07(水) 02:51:47


    エレンの家は、豪邸だった。

    父親が医者らしく、この田舎には似合わないような家だった。


    ミカサ「すごい・・・!」


    エレン「ほら、お前部屋、どこがいい?」


    ミカサ「どこでもいいです」


    エレン「あっそ」


    途端にエレンは不機嫌になり、自分の部屋に入った

    ミカサはどこが自分の部屋か分からない

    かといって、荷物をそのままにしていれば怒りそう


    ミカサ「大丈夫…かな・・・」


    ミカサはギュッと胸を抑えた
  36. 61 : : 2015/01/07(水) 03:02:33

    エレン「・・・おい」


    ビクッ


    ミカサ「!?」


    エレン「雑用係、飯作れ」


    ミカサ「何がいいですか?」


    エレン「なんでも」スタスタ


    ミカサ「あ・・・」


    雑用係って、本当にこんなことするのだろうか

    いいや、しない。エレンがズレているだけなのだ。


    ミカサ「冷蔵庫……開けます」


    冷蔵庫の中身は・・・!?

    肉200g、人参1本、牛乳

    意外と普通だった。

    外には、じゃがいもと玉ねぎがあるので、カレーを作ろうかと思ったが、カレールーがなかった


    ミカサ「肉じゃがにしよう」

  37. 63 : : 2015/01/07(水) 03:05:17


    トントントントン


    包丁の奏でる音。

    料理をしているミカサの姿は、主婦のようだった・・・


    ミカサ「不味かったら殴られそう・・・」


    ミカサの懸命に料理を作った
  38. 64 : : 2015/01/07(水) 03:07:12

    エレン「ん……?いい匂いがしてきたな・・・」


    エレン「そろそろ出来上がりか・・・」


    さぁて、エレンはなにをしていたのでしょう。

    正解は……CMの後で!
  39. 65 : : 2015/01/07(水) 03:10:15

    エレン「っただきまーす」


    ミカサ「……」


    エレン「普通にうまい」


    ミカサ「ホッ……」


    エレン「お前も食え」













    ミカサ「ごちそうさまでした。」


    エレン「……」


    ミカサ「食器、洗いますので下げます」


    エレン「ああ」


    エレンはご飯が満足して上機嫌になった


  40. 66 : : 2015/01/07(水) 03:12:49
    CM

    進レア、人生初のジェットコースター
    続きは2014/10/3の修学旅行で!
    『もう終わってるやんけーい!』


    はい、CM終わったぞ。
    エレンは何をしていた???
  41. 67 : : 2015/01/07(水) 03:19:14


    翌日 学校


    アルミン「エレン!痛めつけた?」


    エレン「あ」


    ジャン「まさかてめぇ、忘れてたのかぁ!?」


    エレン「悪い、マジ忘れてた」


    アルミン「エレン、あいつは標的なんだよ」


    エレン「ん、」


    家では多少優しくても、学校では別なのだ

    学校では、いつもの暴言暴力の始まりだ。


    ジャン「てめぇ、何人の前通ってんだよ!」ゲシッ


    ミカサ「う・・・」


    アルミン「牛乳浸けた雑巾あるからさぁ・・・飲めよ」


    ミカサ「い、嫌・・・」


    エレン「飲め、貴重なカルシウムだぞ」


    アルミン「ぎゃははははwwwwカルシウムww」


    ジャン「なぁ、牛乳浸けた雑巾誰が触るの?」


    エレン「俺パス」


    アルミン「僕も」


    ジャン「俺も」


    ミカサ「・・・」


    アルミン「自分で飲んでよ、ねぇ……」


    ミカサ「嫌ぁ……っ!」


    ジャン「飲まねぇと竹刀でぶっ殺すぞ」


    ミカサ「う……」


    アルミン「そうそう、雑巾持ち上げたらそのまま口にやって!」


    ミカサ「んー!……」カプッ


    ジャン「ぎゃはははwww食ったww」


    アルミン「雑巾食ってるww床に溢した牛乳なのにw」
  42. 70 : : 2015/01/07(水) 03:29:04


    ミカサ「うぇ……」


    アルミン「汚ねww」


    エレン「なあ、また鬼ごっこしないか?」


    ジャン「へっ、どーせまたお前が勝つんだろ!」


    エレン「次は誰か一人がこいつを捕まえたら宿題全て任せる」


    アルミン「やるやるやる!!」


    ジャン「+遊び道具になってもらおうぜ!」


    ミカサ「そんな・・・」


    アルミン「文句があるの?ん?」ゲシッ

  43. 72 : : 2015/01/07(水) 03:30:24

    ミカサ「いえ・・・」


    エレン「今日は15分にしてやろう」


    アルミン「よーーい、スタート!!」


    ミカサ「う・・・」ヨロヨロ


  44. 74 : : 2015/01/07(水) 03:36:36


    ミカサもう、思考も無くなっていた。

    体も、ズタボロで・・・諦めて、女子トイレに入った

    ん・・・?女子トイレ・・・?

    その手があった。女子トイレなら、入ってこない


    ミカサ「今度こそ・・・」


    エレン「だからバレてるって」


    ミカサ「」


    開始5分。確保。


    ジャン「だっせぇwwwww」


    アルミン「授業中女子トイレ入ってもバレないしwww」


    エレン「基本だろ」


    ミカサ「・・・」


    ミカサは、もう絶望している。

    家政婦も、楽な仕事ばかりではない。たくさん気を使って、疲れている

    それに、宿題と遊び道具なんて・・・


    ミカサ「・・・」


    エレン「・・・」
  45. 75 : : 2015/01/07(水) 03:41:30


    ジャン「早速、遊び道具として使うぜぇ!」


    アルミン「ワクワク」


    ジャン「・・・思い付かねぇ」


    エレン「おい、顔貸せ」


    ミカサ「どうぞ・・・」


    もう、どうでも良くなってきた。

    なにをされても一緒だ。


    エレン「よっと」


    ミカサ「……」ムニィ


    ジャン「だははははwww写メw写メどこだwww」


    アルミン「ネットに載せてやろwww」


    カシャカシャカシャ


  46. 77 : : 2015/01/07(水) 03:46:04
    アルミン「!!」


    アルミン「僕ちょっとエッチぃなこと思いついちゃった」


    ジャン「エッチぃww」


    アルミン「うん、こいつの服脱がしてネットにバラ撒くんだよww」


    ジャン「誰もオカズにならねぇよwww」


    アルミン「ジャン、ヤれば?ww」


    ジャン「は?絶対嫌だしwww」


    アルミン「僕もww」


    アルミン「あ!だったら写真を売るのは!?」


    ジャン「アルミン・・・お前天才か……!?」


    アルミン「と、言うわけで……」


    ジャン「脱げ」


    ミカサ「え・・・」


    アルミン「僕らのお小遣いの為だ。脱いで」


  47. 78 : : 2015/01/07(水) 03:49:20
    ジャン「お前にも少しぐらいやるからよ~」


    ミカサ「嫌っ!」


    アルミン「チッ……気絶させるしかないね・・・」


    エレン「・・・」


    アルミン「脱げって!」バキッ


    ミカサ「嫌ぁっ!」


    抵抗して、暴れだしたミカサ。

    その時、病が・・・


    ミカサ「ガハッ……」


    アルミン「!!」


    ジャン「!!」


    エレン「……!」


    ミカサは、血を吐いて倒れてしまった!!
  48. 80 : : 2015/01/07(水) 03:55:46
    第六章
    【生きると言う意味】



    「聞こえますか!?ミカサさん!?」


    救急車の中での患者。

    酸素マスクをして、辛うじて息をしている。


    アルミン「……脆いんだよ…」


    ジャン「チッ……」


    エレン「・・・」


    医者「今回は・・・大丈夫ですが……」


    エレン「はい、ありがとうございました」


    ミカサ「……スコー…スピー」


    相当、体調が悪かったのを気づかなかった

    無理させて、更には服を脱がせようとしたり・・・

    自分達のやっていることの重大さを、今頃知ったのだ

  49. 84 : : 2015/01/07(水) 04:06:14

    ジャン「・・・」


    アルミン「はぁ・・・」


    エレン「二人とも、どうする」


    ジャン「どうするって言ったって……」


    エレン「やめて、あいつにしたことを償うか。まだ続けるか」


    アルミン「エレンは、どっちなの?」


    エレン「俺は、二人が決めた方を選ぶ」


    ジャン「・・・」


    アルミン「・・・」


    ジャン「考える時間をくれ・・・」


    アルミン「話し合うよ・・・」


    やめたい気持ちはある。だが、今更辞めても、格好がつかない

    この気持ちを、エレンは二人に託したのだ

  50. 85 : : 2015/01/07(水) 04:12:08


    病室では、ミカサが安眠していた。

    睡眠不足、肉体疲労、精神潰滅

    この3つが、主に病を酷くした理由だと言う


    エレン「・・・すまなかった」


    エレン「謝っても、許されないが。」


    エレン「ごめん」


    エレン「もう、家政婦も辞めていいから。」


    エレン「もう、謝らないでいいから」


    ミカサ「スコー…スピー…」
  51. 86 : : 2015/01/07(水) 04:18:47
    エレン「もう、安心してくれ……っ!」


    エレンの心は、いつの間にか変わっていた。

    初めて出会った時の、冷たい心では無く

    少し前に転校してきた女子に、酷いことをして後悔した心は、とても暖かく不思議なものが宿っていた。

    エレンは気づいていないだろうが

    この、『不思議なもの』とは、

    【恋】のことなのだ・・・


    彼女に、幸せになってほしい。

    彼女をもう、悲しませたくない。

    彼女を、大切にしたい。

    エレンは、ミカサに恋をしていたのだ。
  52. 87 : : 2015/01/07(水) 04:22:54


    その時、ミカサが目を開けた


    ミカサ「……?」


    エレン「……起きたか」


    ミカサ「今…声が聞こえたような……」


    エレン「おはよ」


    ミカサ「・・・あれ?」


    エレン「お前、血を吐いて倒れたんだよ」


    ミカサ「私…が……」


    エレン「なあ、家政婦疲れただろ。もう辞めていいぞ」


    ミカサ「え・・・」


    エレン「色々なこと、させて悪かった」


    ミカサ「………家政婦は、辞めません」


    エレン「え」


    ミカサ「家政婦は、辞めません」


  53. 88 : : 2015/01/07(水) 04:28:54


    ミカサ「家政婦をしていると・・・」


    ミカサ「私を頼ってくれているので、生きる意味を感じるんです」


    エレン「……!」


    ミカサ「大丈夫…です」


    エレン「……」


    エレン「どうも、ありがとうな」


    ミカサ「いい」


    アルミン「・・・」


    ジャン「・・・」


    エレン「……決断したか」


    アルミン「・・・ああ」


    ジャン「俺達は・・・」


    ジリリリリリリ!!!


    『火災発生!火災発生!!』


    エレン「・・・!」


    アルミン「話は後だ!!避難するよ」


    エレン「乗れ」スッ


    ミカサ「・・・えっ!」


    エレン「速く!歩けねぇだろ!」


    ミカサ「……お邪魔します」


    エレン「(軽い……)」


    エレン「行くぞ」ダッ

  54. 91 : : 2015/01/07(水) 10:21:44

    「おい!エレベーターは使えねぇらしいぜ!」


    アルミン「くそ……階段は人でたくさんだ」


    エレン「・・・」


    ジャン「空いてきたら行くか?」


    エレン「でも、こいつ心臓悪いぞ。煙吸ったらヤバイ」


    ミカサ「・・・大丈夫です」


    ミカサ「煙ぐらい、平気です」


    ジャン「・・・」


    アルミン「一応、ハンカチで口塞ぎな」


    ミカサ「はい・・・」


    エレン「中々空かねぇな・・・」


    ジャン「年寄りばかりだからな・・・」


  55. 94 : : 2015/01/07(水) 10:42:00

    お年寄りに対する気持ちは、三人共、超優しかった

    荷物を抱えているおばあさんがいれば、一緒に避難して


    歩くスピードが遅いおじいさんがいれば、援護してあげた

    一つ、ミカサは疑問を抱く


    ミカサ「(どうして、私達には優しくないのだろう・・・?)」


    そう、お年寄りには優しい。同級生には冷たい

    普通は、ないではないかと思う

    避難のスピードも、思ったよりゆっくりだったので、ミカサは背中から降りた


    ミカサ「ありがとうございます」


    エレン「ん、行くぞまたはぐれるなよ」


    そう言い、エレンは軽く微笑んだ
  56. 95 : : 2015/01/07(水) 10:47:45

    ミカサも、できるだけ援護をした

    小さなことしかできないけど・・・それが役に立つなら、それで十分なのだ


    人数も、半分以下になってきた

    エレン達もそろそろ避難することにした。


    エレン「よし、俺達も逃げるぞ」


    ジャン「・・・なぁ」


    アルミン「ん?」


    ジャン「火災なんて本当にあるのか・・・?煙1つ見当たらない」


    エレン「・・・」


    アルミン「・・・」


    この時、彼らは気づいていなかった。

    病院の掲示板に、避難訓練があるというポスターがあることに

  57. 103 : : 2015/01/07(水) 13:46:48
    院長「避難訓練お疲れ様でしたぁ!


    エレン「」


    アルミン「」


    ジャン「」


    ミカサ「そうだったんだ・・・」


    院長「それでは~避難訓練で最も賞賛された方々を紹介しまぁす!」


    院長「まずはそこの、金髪で髪がサラサラの君!」


    アルミン「?」


    院長「ほらほら、前に出てきて」


    アルミン「……僕?!」


    院長「うん」


  58. 104 : : 2015/01/07(水) 14:02:55

    パチパチパチ


    院長「そして、馬面の君!!」


    ジャン「・・・」イラッ


    院長「あ、後そこのカップル」


    ジャン「もう適当じゃねーか、それとカップルじゃねぇよあいつら」


    エレン「・・・俺ら?」


    ミカサ「・・・」


    院長「この四人の高校生が、賞賛されましたぁ!」


    なんと・・・学校で悪の三人とミカサが表彰された

    いつの間に用意したかわからない花束と、そこら辺の大根をいただいた。


    院長「それでは解散でぇぇす!!」


    アルミン「あいつマジ、ハイテンションすぎるww」

  59. 106 : : 2015/01/07(水) 14:13:59

    エレン「・・・て、決断は?」


    ジャン「頼む」


    アルミン「・・・僕らは、罪を償う。だけど、それ以外のことは変わらないようにする」


    エレン「こいつへのいじめは、償う。けど、今までやってきた他の悪いことは止めないと言うことだな?」


    ミカサは訳がわからなかった

    一人だけ知らない話。

    ただ、もういじめは、無くなった。そう思い、全身に安心感がきた


    エレン「あ、でも雑用係はやめさせねぇぞ」


    アルミン「はぁ!?ずるいって!」


    ジャン「卑怯者!」ブーブー


    エレンはミカサに雑用係をやらせるようで、アルミンとジャンは野次を飛ばしていた

    無論、エレンは知らん顔


    ミカサ「あのー・・・とりあえず、雑用係だけですか?」


    アルミン「ちぇっ!」


    エレン「じゃあ、また鬼ごっこするか」


    ジャン「お前絶対勝つだろ!」


    ミカサ「ちょっと・・・走る系のは・・・」


    エレン「……」


    ミカサは少し、我が儘を言ってみた。

    恐怖心95%安心感5%の気持ちで


    ジャン「心臓・・・?」


    ミカサ「はい」


    ミカサは心臓の辺りをギュッと握った。

    転校してから、すごく痛かった心臓


    エレン「んじゃ、トランプにするか」


    ミカサ「できればそれでお願いします」


    アルミン「(って言うか雑用係はいいのかよwww)」

  60. 109 : : 2015/01/07(水) 14:25:26
    第七章
    【やっぱり非日常】


    トランプの結果、エレンが一位、アルミンが二位、ミカサが三位、ジャンが最下位だった


    エレン「また俺だな」


    アルミン「畜生ぉぉ!!」


    ジャン「だからやめぃwwww」


    ミカサ「・・・」


    エレン「んじゃそろそろ帰るか、もう退院だし」


    ミカサ「はい」


    ジャン「おい、おいエレン」


    エレン「ん?」


    ジャン「この前はブスとか勢いで言ったけどよ、あいつ可愛い顔してるよな?」コソコソ


    エレン「ああ」


    ジャン「その・・・」


    アルミン「ヤったりしないの?」


    エレン「」


    エレン「しねぇよバカ!」


    ジャン「興味本意だよ、ヤっちゃえよ、お前あいつのこと好きなんだろ?」


    エレン「はぁ?」


    アルミン「あいつと一緒にいるとき、エレン超楽しそうだよ」


    エレン「え・・・」


    ジャン「お前絶対好きだって!傍から見たらよくわかる」


    アルミン「あはは~17年間恋してなかったのにね~☆」


    ミカサ「あのー・・・何のお話ですか?」


    ジャン「うぉっ!びっくりした……」


    ミカサ「すみません・・・」


    アルミン「とにかく、女として見てみろって」コソコソ


    エレン「よくわかんねぇ・・・」


    しかし、エレンはこの後、ミカサに手を出してしまう

    恋を知ったエレンはどうするのか・・・?
  61. 110 : : 2015/01/07(水) 14:33:38

    エレン「(女として・・・)」


    ミカサ「・・・?」


    エレン「帰るか、途中で食材買うぞ」


    ミカサ「はい」


    澄んだ瞳に高い鼻。綺麗な色の唇。

    エレンはまず、ミカサの体に注目した

    肌は真っ白で、東洋人系だ。

    狭い肩幅に膨らんだ胸・・・


    エレン「この変態野郎!」


    ミカサ「へ?」


    エレン「え、あ、いや・・・」


    自分自身に言うつもりが、言葉に出ていた

    再開

    スラッとした足はエレン達が付けた傷跡でたくさんだった

    その傷跡を見て、エレンと心はとても痛くなった


    エレン「……」


    本当に、恋なのか?

    今まで酷い扱いをさせて女に、恋をしたのか?

    しかし、ミカサを意識すると鼓動が高鳴る

  62. 111 : : 2015/01/07(水) 14:39:38

    エレン「ダメだ・・・」ボソッ


    エレンはとても後悔した

    あんな風に接したのに、恋人にできるか


    ジャン『ヤっちゃえよ』


    ジャンの言葉がグルグル脳をまわる


    エレン「(余計なこと言いやがって・・・)」


    ミカサ「何を買うんですか?」


    エレン「色々だ」


    ミカサは洗剤が切れていたのを思いだし、エレンの元を離れていく

    でもエレンは何となく一緒にいてほしくて腕を掴んだ


    ミカサ「へ・・・?」


    ミカサはキョトンとした

    急に腕を掴まれた正直、びっくりしていただろう


    エレン「……」


    ミカサ「買わないんですか・・・?」
  63. 117 : : 2015/01/07(水) 23:14:12
    エレン「今日は、カレーにしてくれ」


    ミカサ「はい、昨日の肉じゃがの残りをカレーにしていいですか?」


    エレン「お前に任せる」


    ミカサ「では、入れたい材料を買いましょう」


    自分の気持ちを誤魔化して、エレンはかごに材料をいれた


    ミカサ「カレールーはなかったはず・・・」


    エレン「・・・」


    ミカサ「明日の朝は何がいいですか?」


    エレン「今日と同じでいい」


    ミカサ「はい、了解しました」


  64. 118 : : 2015/01/07(水) 23:18:57

    今後、買い物に行かなくていいようにたくさん材料を買った

    特に、エレンはすぐ腹を空かせるので普通の家の倍ぐらいの量を買った

    父親が医者という恵まれた環境だったので、エレンは人生で金銭で困ったことは一度もない


    ミカサ「よいしょ・・・」


    思いかごは、ミカサが運んでいる

    なんとなく、エレンはそれが嫌になりミカサからかごを奪った


    ミカサ「あ・・・」


    エレン「重たいだろ」


    ミカサ「重たいなら私がやります」


    エレン「こういうのは男に任せろ」


    ミカサ「……ありがとうございます」


  65. 119 : : 2015/01/07(水) 23:22:43


    帰宅後、エレンはミカサの部屋、自分の部屋を紹介する


    エレン「お前の部屋だ」


    ミカサ「私に部屋・・・!?」


    エレン「ああ」


    ミカサは昨日、リビングで寝落ちていたので、エレンはすぐに部屋を用意した

    用意と言っても、自分の部屋だが。

    アルミンやジャンが泊まりに来たときに使う折り畳みベッドを出した


    ミカサ「広い・・・!」


    ミカサ「ありがとう……ございます…」


    エレン「別にいい。今日からはしっかり寝ろよ」


    ミカサ「はい」


  66. 120 : : 2015/01/07(水) 23:25:22
    夜になり、そろそろ眠くなる時間が来た

    ミカサはまだ、家事をしている

    几帳面で、念入りに丁寧に全てこなしていった

    ミカサがいない間も、エレンは意識してしまう

    やっぱり、鼓動が高鳴る。

    こんなものが、恋というものなのか・・・
  67. 121 : : 2015/01/07(水) 23:28:41


    エレン「……くそ…」


    気になって、気になっていつまで経っても眠れない

    あんなに冷徹だった彼を、こんな風までにするとは、恋はすごいものである

    時計の針は、もうすぐ0時を示そうと
    している


  68. 123 : : 2015/01/07(水) 23:33:57


    翌日、学校に着くなりエレンが突然言い出した


    エレン「なぁ、アルミン。相談がある」


    アルミン「………めずらしいね?」


    ジャン「俺にも相談しろよ!!」


    アルミン「ジャンは黙って」


    ジャン「えー……」


    エレン「あいつを・・・俺らの仲間にいれないか?」


    アルミン「・・・!!」


    ジャン「・・・」


    エレン「償う…からさ……」


    アルミン「はぁ……エレン」


    エレン「・・・」


    アルミン「考えることは同じだったみたいだね」


    ジャン「俺達も、その事昨日話し合ったんだ」


    エレン「じゃあ・・・」


    アルミン「うん。歓迎するよ」


    エレン「あいつ呼んでくる」


    アルミン「そー言えば僕ら、あいつのこと名前で呼んだことないよね」


    ジャン「何だったけ?」


    アルミン「僕、あの時聞いてなかった」


    ジャン「俺もww」
  69. 124 : : 2015/01/07(水) 23:39:32

    エレンはミカサに声をかける


    エレン「おい」


    ミカサ「・・・はい」


    教室の空気が、とたんに凍り付いた。

    また、始まる……と・・

    だが・・・?


    エレン「お前を、今日から俺達の仲間にいれてやる」


    ミカサ「・・・え?」


    エレン「俺達の仲間にいれる」


    ミカサ「よく、分かりませんがよろしくお願いします」


    エレン「俺達の仲間になったからには、悪いことをしてもらう」


    ミカサ「悪いこと・・・?」


    ユミル「……どういう風の吹き回しだ?」


    クリスタ「いじめ……無くなったの・・・?」


    サシャ「・・・」


    2-2の生徒が、完全に安心感を取り戻した瞬間だった
  70. 130 : : 2015/01/08(木) 07:29:10
    第八章
    【過去】



    ミカサ「悪いこととは・・・?」


    ジャン「知りたいか?」


    ミカサ「だって・・・あまり過激でも…」


    アルミン「(あ、悪いことするのはいいんだwww)」


    アルミン「じゃあさ、今からジャンを殴ってみてよww強さで判断するよ」


    ジャン「はぁ!?俺かよ!」


    エレン「まさかこいつの拳が怖いんじゃないだろうな?」


    ジャン「んなわけ」


    エレン「じゃあやれよ、簡単だろ?」ニヤッ


    ジャン「楽勝楽勝wwwww」


    ミカサ「え……と、本当に殴るんですか?」


    ジャン「ああ、こい」


    ミカサ「頬に・・・ですよね」


    エレン「・・・」


    アルミン「(ビンタしろビンタしろビンタしろビンタしろビンタしろ)」


    ミカサ「すみません!!」


    ドゴォッ


    ジャン「(・・・え……?)」


    エレン「」


    アルミン「」


    ジャン「」チーン


    エレアル「「はあああああ!?」」


    ミカサ「すみません・・・こうなることは分かっていたのに・・・」


    ジャン「い、いや・・・気に…するな」


    アルミン「ブッフォオwwwwww」


    エレン「女に負けてやんのwww」


    ジャンが受けた鉄拳・・・それは、エレンとアルミンが想像するより、死にかけるほどのパワーがあった

    ジャンも、結構喧嘩は強い方だが、(学校内二位)このぐらいにぶっ飛ばされたのはエレンに殴られたとき以来である。
  71. 131 : : 2015/01/08(木) 07:34:05
    アルミン「あはは最高wwこれ、何でもできるんじゃね?」


    エレン「走ったりは出来ねぇだろ」


    アルミン「じゃあまず、初期段階から・・・」


    エレン「俺やっても意味ねぇじゃん」


    ジャン「それ俺のネタ」


    アルミン「あれかwww」


    ミカサ「(初期段階とかあるんだ)」


    エレン「放課後でいいかな」


    アルミン「ってか、放課後しかできないしwww」


  72. 132 : : 2015/01/08(木) 08:01:28

    放課後


    ジャン「定番と言えば、コンビニの裏だよな」


    アルミン「でもあそこ臭いからなぁ」


    ミカサ「あのー、何をするんですか?」


    エレン「カツアゲ」


    ミカサ「えっ?」


    エレン「金取るんだよ。」


    ミカサ「私も・・・ですか?」


    エレン「今日は見てるだけでいい」


    ミカサ「はい・・・」
  73. 133 : : 2015/01/08(木) 08:30:03


    コンビニの裏には、当然のごとくヤンキーっぽい人達がいた

    コンビニの裏は、こんな風なんだとミカサは思った


    ミカサ「本当にお金とるんですか?」


    エレン「俺はいらねーけど、あいつらがな。金なら俺がやるのによ」


    ミカサ「あの・・・」


    エレン「何だ」


    ミカサ「どうして、悪いことをするんですか?」


    エレン「・・・それは……」


    >オカネチョーダイ

    >ンダトゴルァァ!!


    エレンは、カツアゲしている二人の方を見る

    そして、少し悲しそうな表情で言った


    エレン「あいつらに、言っていいかきいてからな」


    ミカサ「はい」


    エレン「よし、肉まんでも買うか」スタスタ


    ミカサ「あ・・・」タッ


  74. 134 : : 2015/01/08(木) 13:40:08
    ミカサ「歩くの速いですね・・・」


    エレン「お前が遅いだけじゃね」


    ミカサ「う・・・」


    ミカサ「(確かに私遅いかも・・・)」


    エレン「ま、冗談だけどな」


    エレン「肉まん5つ」


    コンビニ定員「へーい」


    エレン「お前ポテチ3つもってこい」


    ミカサ「はい」


    ミカサ「(本当に悪い人なのかな・・・)」テクテク


    ミカサ「(本音は優しい気がする・・・)」ゴソゴソ


    エレン「てめぇ、真面目にやりやがれ!」


    ミカサ「!?」


    ミカサ「(何かあったのだろうか)」


    ミカサがレジに戻ると、丁度エレンが定員の胸ぐらを掴み殴りかかっているところだった

    定員の顔は、半泣きだった


    ミカサ「殴ったら、ダメです!」


    エレン「こいつが・・・」


    ミカサ「何があったにしろ、暴力はいけません!!」


    ミカサが、しっかり注意してくれたと思った次の瞬間、とんでもないことを言い出す


    ミカサ「何か、コンビニ側が悪いことをしたならば、店長を呼んで割引させてもらうのです」


    シーーン


    エレン「(何言ってんだこいつ)」


  75. 135 : : 2015/01/08(木) 13:53:23
    店長「どうかしましたか!?」タッタッ


    コンビニ定員「店長ぉぉ~」(泣)


    エレン「キモっ」バッ


    コンビニ定員「」


    店長「うちのが何かしましたか・・・?」


    エレン「どうしたもこうしたもねぇよ、どういう人材を扱ってんだこのコンビニは」


    さぁ、エレンの毒舌が始まる

    このあと、エレンの説教が30分ぐらい続いた末、全ての商品をタダにしてもらった

    もちろん、買う商品を増やした


    エレン「報酬ありすぎだろ」


    ミカサ「(肉まん×30ポテトチップス×70・・・)」


    エレン「重くないか?」


    ミカサ「はい、肉まんはまだしも、ポテトチップスは軽いですから」


    エレン「(でも70個って重いと思う)」


    コンビニの裏に戻ると、アルミンとジャンが不良達からお金を奪って喜んでいた

    不良達は、ゴミ箱の中に全員入れられた


    アルミン「やべぇ楽しいwwww」


    ジャン「弱すぎだろこいつらwww」


    エレン「いや、30分ぐらい戦って勝ったんだろ?」


    ジャン「違げぇよ、25分間挑発して、3分で片付けて2分で全員の金取ったんだよwwww」


    アルミン「ってか何その荷物www」


    エレン「ああ、タダで全部貰った」


    アルミン「分かったwwエレンまた説教したでしょwww」


    エレン「ああ、肉まんとポテチ全部貰った」


    ジャン「食えるのかよwww」


    エレン「山分けに決まってんだろ」


    アルミン「流石www」


    アルミン「いつも割引だったのに何で今日は貰ったん?」


    エレン「こいつが……な」


    ミカサ「?」キョトン


    ジャン「だはははははwwwww」


    アルミン「うるさい」


    ジャン「」
  76. 136 : : 2015/01/08(木) 14:04:02
    近くの公園


    アルミン「僕コンソメ派ww」


    ジャン「俺、のりしおww」


    エレン「俺は塩かな、お前は?」


    ミカサ「へ?私も・・・ですか?」


    エレン「当たり前だろ、10個だけどな」


    アルミン「コンソメ20個ひゃっほーいww」


    ジャン「最高www」


    ミカサ「私・・・ポテトチップス一度も食べたことないので・・・」


    エレン「は?マジかよ」


    ミカサ「はい、小さい頃から菓子類は食べていません」


    アルミン「勿体ないなぁww」バリボリ


    ジャン「早速かよwwwなら俺もw」


    エレン「じゃあ、肉まんは?」


    ミカサ「・・・ありませんね」


    エレン「じゃあ、食ってみろ。ポテチは塩が無難だろ」


    ミカサ「ありがとうございます」


    エレン「ほれ、肉まん」


    ミカサ「や、柔らかい・・・」


    初めて触った、肉まんの感触だった

    柔らかく、温かく。何だかとてもポカポカした

    そして、一口


    ミカサ「……!!!」


    エレン「どうだ?」


    ミカサ「とても美味しいです……」


    エレン「だろ?」


    アルミン「僕も肉まん食べる~♪」


    ジャン「じゃあ俺も~♪」


    初めての肉まんは、とても感動する味だった

    うるさい歌も聞かされて・・・


    アルミン「肉♪肉♪肉まん♪」


    ジャン「肉まん熱っwww」


    騒がしい笑い声も聞かされて・・・


  77. 137 : : 2015/01/08(木) 14:24:37


    男の子「……」ジーー


    ミカサ「……?」


    男の子「!」


    ミカサ「どうしたの?」


    ずっとこっちの方を見つめている、男の子がいた。

    他に遊んでいる友達もいなさそうで、ずっと立っていた


    男の子「・・・」


    エレン「黙ってちゃ分からんだろ」


    男の子「・・・」


    ミカサ「もしかして・・・はい、これ」


    ミカサは男の子にポテトを1つ、手渡した

    すると、途端に男の子は笑顔になり、すごい勢いで食べ始めた

    すぐに食べ終わった

    ミカサは思う。この子は、自分の同じように育っているのか?

    と。


    ミカサ「はい、もう1つあげる。もう暗くなるから、帰らないとダメだよ」


    男の子「うん・・・ありがとう、お姉ちゃん!」


    ミカサ「バイバイ」


    男の子「じゃあね!」


    エレン「おい、良いのかよ」


    ミカサ「私みたいな思いは、させたくないので・・・」


    そう、小さい頃、どんなにねだっても勉強道具しか買ってもらえなかった日々

    少し我が儘を言うと、お父さんに打たれて・・・

    そんな我が儘を聞いてくれなかった、お父さんとお母さんも、今では他界した

    今思えば、もっと言うことを聞いて我が儘を言わなければ良かったと後悔する
  78. 138 : : 2015/01/08(木) 14:29:12

    エレン「・・・」


    アルミン「初期段階も終わったし、また明日だねwwww」


    エレン「なぁ、アルミン」


    アルミン「ん?www」


    エレン「あいつ、俺がコンビニの定員に手を上げたぐらいで止めるんだ。カツアゲなんか、できやしねぇと思うぞ」


    アルミン「・・・」


    アルミン「本当にそうかな」


    エレン「え?」


    アルミンはニヤリと笑うと、またジャンとふざけ始めた

    『本当にそうかな』

    ミカサでも、カツアゲはできると言いたいのだろうか

    でも、今のエレンにはどんなに考えても分からなかった

  79. 141 : : 2015/01/08(木) 15:44:13
    ジャン「じゃじゃじゃじゃああああん!!」


    アルミン「おぅふっwwwww」


    エレン「うるせー」


    ジャン「じゃん?じゃじゃじゃじゃああああん!!!」


    ミカサ「フフフ・・・」クスクス


    子供「ママー、あの人何してるのー?」


    子供ママ「見ちゃいけません!!」


    ジャン「じゃーん………」ズーーン


    アルミン「音痴音痴wwwwwww」


    ジャン「では、最後に・・・」


    アルミン「にぃ~?」


    ジャンアル「「じゃあああああん!!!」」


    エレン「おーおー、素晴らしい素晴らしいー」(棒)


    ミカサ「面白かったです」パチパチ


    ジャン「このバンドを応援してくれる奴等よ!」


    アルミン「バンドって最低三人だよねwww」


    ジャン「ありがとうよぉぉぉ!!!」


    子供「ママー、かっこ悪いねあの人」


    子供ママ「だから、見ちゃいけません!そしてあんな風になっちゃダメよ?」


    子供「うん!かっこ悪いもんね!!」


    ジャン「」


    アルミン「やめれwwwww」


  80. 142 : : 2015/01/08(木) 16:53:18
    エレン「!」


    エレン「肉まんお前ら何個食った・・・」ゴゴゴ


    アルミン「10個」


    ジャン「15個」


    ミカサ「1つです」


    エレン「俺の分が何故少ない・・・」


    アルミン「ジャン、逃げよう」タッ


    ジャン「ああ、こりゃヤバイ」タッ


    ミカサ「・・・?」


    エレン「肉まん返しやがれぇぇ!!!」ダッ


    ミカサ「!?」


    こうして、アルミンとジャンは逃走し、エレンは鬼のような形相で追いかけていった

    ミカサは一人、ポツンと残されたのでエレンの家に帰ることにした

    エレンはポテトを置いていって、ジャンとアルミンはしっかり持って行ってしまったようだ

    エレンの分と自分の分を抱えて歩き出した
  81. 143 : : 2015/01/08(木) 17:08:02


    家に着くと、自分は鍵を持っていないことに気づいた

    もうすぐ本場の真冬になってくるこの時季

    何もしなかったら、少し冷えるのだ。

    玄関の横に座って、ミカサは気長にエレンを待った

    もう、何分待ったか分からない頃、ミカサは寝落ちていた

  82. 144 : : 2015/01/08(木) 17:14:35

    エレン「ふー…冷えてきたな……」


    肉まんを両手いっぱいに抱えて、エレンは帰ってきた

    どうやら、ジャンとアルミンは負けたようだ。

    玄関にいる寝落ちしたミカサを見て、エレンは鍵を預けなかったことを思い出した


    エレン「寒かったかな・・・」


    暖房をつけて、毛布をかけて・・・

    エレンは隣で肉まんを食べながらテレビを見て笑った

  83. 145 : : 2015/01/08(木) 17:32:40

    ミカサが起きた頃には、辺りは夜が明けようとしていた

    昨日の記憶があまり思い出せず、隣で寝ているエレンを見て焦った


    ミカサ「あれ・・・!?」


    自分には毛布が掛かっている。エレンは腹を出してぐーぐー寝ている

    昨日、迷惑かけた分朝食は少しだけ豪華にしてあげた
  84. 149 : : 2015/01/08(木) 18:34:49

    エレン「ん・・・?」


    エレンが目を覚ますと、ミカサは朝食の準備を済ませており、洗濯をしにいっていた


    エレン「ああ・・・寝たのか・・・」


    風呂に入ってないな、と思い浴室に向かった

  85. 150 : : 2015/01/08(木) 21:07:29


    風呂と洗濯機は、同じ場所にある

    ボーーっとしながらふらつく足取りで浴室へ向かった


    ミカサ「あ・・・おはようございます」


    エレン「ん、お前風呂入ったか?」


    ミカサ「はい。ついでに掃除しました」


    エレン「ん、ありがとな」


    洗濯機が終わり、ミカサは外へ

    今日は快晴だ。いい具合に洗濯物は乾くだろう

    ミカサは今日の夕方が少し楽しみになった


    ミカサ「♪」


    学校へ向かう途中、エレンが昔のことを話すと言ってきた

    肉まんのことで追いかける時、二人に許可をとったのだろう

    エレンは、順序よく、話していった
  86. 151 : : 2015/01/08(木) 21:47:42
    時は3年前。エレンが中学二年生の時のことだ

    部活の先輩で、とても憧れていた人がいた

    名前は、『リヴァイ』と言う

    いつも、挫けそうになった時は励ましてくれて

    失敗すると、強い口調だがビシバシ鍛えてくれた

    そんなある日


    顧問『今日からリヴァイが退学した。新キャプテンを決める』


    エレン『え・・・?』


    突然のことだった。先輩は、何も俺達に言っていない

    何故、退学したか。

    顧問の先生に聞いても口を割らなかった

    勿論、エレン達がこれで納得できるはずがない


    エレン『もう、あの顧問は使えねぇ』


    アルミン『僕、調べてくる。先輩が退学なんて、納得できないよ』


    ジャン『じゃあ俺、他の先輩達に聞いてくる』


    エレン『俺は・・・先輩の家に行ってくる』


    こう話し合い、エレンはリヴァイの家へと向かった

    すると、リヴァイの家の前には引っ越しのトラックが。

    エレンは急いでリヴァイを訪ねた


    エレン『先輩!何で引っ越すんですか!?』


    リヴァイ『・・・エレンか』


    エレン『俺達、納得できません!!』


    リヴァイ『決まったことは仕方ねぇんだ。後は頼んだぞ、エレン・・・』


    エレン『先輩・・・』


    こうしてリヴァイは、去っていった

    結局エレンは、理由も教えて貰えず、モヤモヤした気持ちで翌日を迎えた
  87. 152 : : 2015/01/08(木) 22:02:31

    エレンは気になって、一晩眠れなかった

    先輩の電話に電話しても、もうその番号は、存在しなかった

    一晩眠れなかったのは、アルミンとジャンも同じらしい


    エレン『・・・』


    ジャン『おい、エレン。何か聞けたか?』


    エレン『・・・先輩、引っ越していった・・・』


    ジャン『・・・そうか』


    アルミン『僕、ある噂を聞いたんだ』


    アルミンが聞いた噂によれば、リヴァイは一部の後輩達に恨まれていたらしい

    その、後輩達がいつからか分からないが、ある日リヴァイの家に手紙を置いてきた


    『俺達は、この一家を呪ってやる。』


    たったこれだけだ。

    最初は、イタズラかと思い、一家もリヴァイも気にしていなかった

    しかし、日が経つにつれ、その手紙の量は異常を越えていた

    リヴァイ自身は大丈夫だったが、我慢の限界のきたリヴァイの母親はノイローゼになった

    そこで、心配したリヴァイの母の親が引っ越しの提案をして、リヴァイは引っ越していったと言う・・・

    リヴァイの家族を追い込めたのは許せない。

    エレン達は、リヴァイに特に強い恨みをもつ奴らを調べた

    この頃から、エレン達の心は荒れ始めていた

    調べによると、三人見つかった

    オルオ、エルド、グンタという三人組である。

    そいつらは、同級生の中でもかなりいきがっていてアルミンも何度か絡まれたことがあった

    復讐してやりたい気持ちはあった。

    だが今問題を起こすと、来年の高校受験に負担が掛かる

    エレン達は怒りを抑え込み、オルオ達と同じ高校を希望した。

    高校に入ったら、復讐することを誓って・・・
  88. 153 : : 2015/01/08(木) 22:11:04

    ミカサ「でも、今同級生に、『オルオ』という名前はありませんよね?」


    エレン「ああ、転校したからな」


    ミカサ「!」


    エレン「俺たちが、転校させた。先輩と同じように」


    ミカサ「・・・」


    エレン「あいつらが転校したら、目的は果たしたんだ」


    エレン「でもな、復讐した気になれなかった」


    ミカサ「えっ・・・」


    エレン「今でも、復讐の心は分からない」


    エレン「だから、あいつらにぶつけられなかった復讐心を、カツアゲとかで発散しているんだ」


    エレン「勿論、他の学年に手を出すつもりはない」


    エレン「同級生だけは、どうしても無理なんだ・・・」


    そのような過去があったとしても、良くないことはエレンも知っている

    けれど抑えきれないのだ。

    先輩をドン底に突き落としたあいつらを・・・
  89. 154 : : 2015/01/08(木) 22:17:30
    ミカサ「そうだったんですか・・・」


    エレン「・・・」


    エレン「(幻滅、したよな・・・)」


    ミカサ「私もその気持ち、よくわかります」


    エレン「へ・・・?」


    ミカサ「それほど先輩を、尊敬していたんですよね?」


    エレン「・・・」


    そんなこと、考えたこともなかった

    自分達が、先輩を尊敬していたから

    言われてみると、本当にそう思えた。


    エレン「全く・・・敵わねぇな」


    ミカサ「?」


    首をかしげるミカサを、愛しいと思ってしまうエレンであった
  90. 157 : : 2015/01/08(木) 23:55:22
    第九章
    【ノリ♪】


    学校につくと、二人が何やら変な話をしていた


    アルミン「そのとき、桃から出てきた変態野郎は、警察に捕まってムショ行きになったとさ」


    ジャン「ムショwwww」


    エレン「何の話だ?」


    アルミン「僕が考えた日本昔話だよ」


    ジャン「マジ受けwwwwww」


    ミカサ「今のは・・・桃太郎ですね」


    アルミン「違う」


    エレン「じゃあ何だよ」


    アルミン「変態野郎」
    エレン「そのままじゃねぇか」即答


    ジャン「ツッコミワロスwww」


    アルミン「もっと聞く?」


    ジャン「頼むww」


    昔々、あるところに、カメを虐めている子供達がいました

    そこで、通りかかった青年が、カメを助けてあげました

    カメは、助けてくれたお礼にその青年を竜宮城へと連れていきました


    エレン「浦島太郎じゃねぇか」


    アルミン「続きを聞いてからいいなよ」


    竜宮城の中には、とてつもなく美人がたくさんいました。

    一緒に食事をして、酒を飲んで・・・

    酔った青年は、一人の美女を押し倒しました。

    なんと、この青年は変態ニートだったのです。

    怒った美女は、青年……いや、ニートの股間を蹴ってやり、それから大勢で殺しかけました

    それからと言うもの、カメは決して砂浜に行きませんでしたとさ。

    お・し・ま・い


    ジャン「ニートwwwww」


    ミカサ「あははは・・・」


    エレン「っく……ww……」プルプル


    アルミン「どう?」


    ジャン「やべぇ助けてwwwww」


  91. 158 : : 2015/01/09(金) 00:09:10

    アルミン「先公が来るまで時間があるから、もう1つ」


    どこかの国か忘れたけど、雪の降る、寒いクリスマスの聖夜でした。

    人々が暖かそうに賑わっている中、貧相な服を着てマッチを売っている少女がいました

    マッチと買ってくれと上から目線で言っても、誰もマッチを買ってくれません。

    そこで少女は、マッチに火を点けて妄想することにしました

    ああ・・・あそこにいるイケメンと付き合えたら・・・

    ああ・・・もういっそのこと、変態オヤジに押し倒されたい・・・

    この少女は、かなりの変態でした。

    そして少女は、妄想をし過ぎた末、少年を路地裏にひっぱり警察に捕まったとさ

    お・し・ま・い


    ジャン「どこの国だよwww」


    アルミン「知らね」


    エレン「とりあえず本当の物語作って人に謝れ」


  92. 159 : : 2015/01/09(金) 00:21:06

    キーンコーンカーンコーン♪


    ジャン「チッ……」


    アルミン「次は、昼休みだね」


    そして昼休み・・・


    ジャン「おい、早く話せよ」


    エレン「俺、購買行ってくる」


    アルミン「逝ってらっしゃい」


    エレン「おい」


    アルミン「?」


    エレン「気のせいか・・・?」スタスタ


    アルミン「好都合。エレンがいない」


    ジャン「聞くのか?」


    アルミン「うん」


    アルミン「ねえ」


    ミカサ「はい・・・?」


    アルミン「君、エレンとヤったりしないの?」


    ミカサ「ヤる・・・?」


    ミカサ「ヤるって、何をですか?」


    ジャン「え」


    アルミン「え」


    ミカサ「?」


    アルミン「(ジャン、何!?まさかのアレも知らない純粋系?)」コソコソ


    ジャン「(そのようだ。このタイプは鈍感が多いぞ)」コソコソ


    アルミン「(エレン乙ww)」コソコソ


    ミカサ「ヤる・・・?ヤる・・・?」


    アルミン「今のは忘れて」


    ジャン「じゃあ、直球に聞く。お前エレン好きか?」


    ミカサ「好き・・・とは?」


    アルミン「友情系じゃなくて恋愛系」


    ミカサ「えっ・・・//」ポッ


    ジャン「(両想いか畜生ぉぉぉ!!!)」


    アルミン「(リア充がぁぁぁ!!!)」


    ミカサ「分かりません」


    ジャンアル「「え?」」


    ミカサ「時々、意識してしまう時はありますが、好きかどうかは・・・」


    ジャン「(それを好きって言うんじゃぁぁぁい!!)」


    アルミン「(リア充がぁぁぁ!!!)」


    エレン「チッ……今日は売れ残りだった・・・」


    アルミン「(危ねぇ・・・ギリギリセーフ)」


    ジャン「(死ねリア充)」
  93. 160 : : 2015/01/09(金) 00:32:13
    エレン「ん?なんだ?」


    アルミン「ちょっと後で話し合おうかエレン・・・」ニコォッ


    ジャン「ああ・・・ゆっくりとな・・・」


    エレン「???」


    ミカサ「(好き・・・か・・・)」


    ここに来て初めて、ミカサはエレンを意識し始める

    チッ・・・リア充が・・・

    おおっと、今のことは忘れてくれたまえ。

    さぁ、食事タイムだ


    アルミン「っただきまー♪」


    ジャン「うおっ!?唐揚げくれ」


    アルミン「やだね、バーカ」


    ジャン「んな!?」


    ミカサ「私の差し上げます」


    ジャン「ラッキー☆どうも☆」パクッ


    ジャン「」


    ミカサ「!?」


    ジャン「う、うう・・・」


    ミカサ「すみません、不味かったですか?」


    ジャン「う、ううう・・・うまい!!」


    アルミン「間際らしいわボケ」


    ジャン「いやマジで!!」


    アルミン「本当に?エレン一個貰うよ。後で返すから怒んないでね」パクッ


    アルミン「」


    ジャン「なっ!?なっ!?」


    アルミン「肉の奥まで届く旨味・・・そして衣の絶妙間・・・」


    アルミン「生きてて良かった・・・」


    ジャン「ああ・・・俺食い物でそう思ったの初めてだ・・・」


    エレン「旨いよな」モグ


    アルミン「(この野郎・・・毎日こんな旨い料理を食ってんのか・・・)」


    ジャン「(羨ましいぃぃ!!!)」
  94. 163 : : 2015/01/09(金) 07:27:59


    放課後


    ジャン「(畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生っ!!)」


    アルミン「(ってかマジでヤってないのかこいつら)」(笑)


    エレン「何ニヤけてんだ?」


    アルミン「うっせ」ニヤニヤ


    ミカサ「(復讐心、抱いてると思えない・・・)」


    それもそうだろう。エレン以外の二人は、本物のアホなのだ

    昨日の行動で分かるだろうが、公園でミニライブを二人でやるぐらいだ。

    しかも、子供にバカにされている
  95. 167 : : 2015/01/09(金) 22:15:02
    アルミン「!」


    アルミン「ねぇジャン・・・」コソコソ


    ジャン「?」


    エレン「(嫌な予感しかしない)」


    ジャン「えっ!?マジで!!」


    アルミン「そーなんだよねー」


    エレン「(何だ、気のせいか・・・)」


    アルミン「フッ」ニヤリ


    ジャン「バカめ」ボソリ


    アルミン「ねー、ジャンって恋人いるの~?」


    ジャン「いねぇよ、つくりてぇな~「」


    エレン「?」


    ミカサ「?」


    アルミン「僕も僕も~!」


    アルミン「ってかさ、この子彼女にしようかなって思うんだけど。」ガシッ


    ミカサ「えっ!?わ、私ですか・・・!?」


    エレン「・・・!?」


    ジャン「(動揺してる・・・くくく)」


    そう、ジャンとアルミンはエレンをヤキモチ妬かせる作戦に出た

    いつまでもウジウジしているリア充が隣にいると思うと、狂ってしまうそうだ

    ならば、くっつけた方が・・・

    チッ、考えただけでも・・・イライラする

    おおっと、すまない。また聞こえなかったことにしておいてくれ


    アルミン「いいかな~?」


    ミカサ「あの・・・嫌・・・」


    アルミン「嫌なの?」


    ジャン「いーじゃん、付き合えって」


    エレン「・・・」


    アルミン「じゃ、お近づきのキスしよっか」


    ミカサ「え・・・」オロオロ


    アルミン「はい、目ぇ閉じて・・・」


    エレン「~~~~っ!待て!!」


    アルミン「(来たぁぁぁぁぁ!!!)」


    ジャン「(えんだあああああああああああああああ!!!)」


  96. 169 : : 2015/01/09(金) 22:22:14


    エレン「・・・」ガシッ


    ミカサ「あうっ!」グラッ


    アルミン「何するのさ!!」


    エレン「いくらアルミンでも、譲れねぇ!!」


    ジャン「あれ?エレン君奪略?」


    エレン「こいつは・・・俺のもんだ!」


    アルミン「えんだああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


    ジャン「ヒュー!!ヒュー!!お似合いカップルさんよぉぉ!!!」


    エレン「・・・は?」


    ミカサ「」


    アルミン「遂に告白したぞ☆」


    ジャン「したぞ☆」


    エレン「」


    ミカサ「」


    アルミン「さあさあお答えは!?」


    ミカサ「」


    ミカサ「・・・///」


    ミカサ「私も・・・好きかもです・・・」


    エレン「?!」


    アルミン「おおう!バカップル!!」


    ジャン「おめでと~!後で肉まん奢れ!!」


    ミカサ「・・・」


    エレン「」


    エレンはよく、状況が分からなかった

    だが、自分の想いと、ミカサの想いが同じということだけ理解できた

    その場のノリで告白なんて、エレンも意気地無しである

    直接告白できないことをひどく後悔するのであった。
  97. 170 : : 2015/01/09(金) 22:30:24
    第十章
    【変わった生活】


    エレンが告白して、ミカサが返事を出したところ、付き合う(?)ことになった二人

    アルミンに強制的に手を繋がされ、帰っている途中である。


    エレン「・・・」


    ミカサ「・・・」


    二人は全く実感がなかった

    あんな告白であれば、信じるのは難しいことであろう


    エレン「・・・おい…」


    ミカサ「ひ、ひゃい!」


    エレン「プッ・・・何だよその返事・・・」


    ミカサ「す、すみません・・・!」


    エレン「あの・・・お前・・・俺、なんかで・・・」


    ミカサ「わ、私こそ・・・」


    エレン「・・・」


    ミカサ「・・・」


    エレンは握りしめた手の力を少し強くして、ミカサの頬を引っ張った

    軽く微笑んで、エレンは言った


    エレン「これから・・・よろしくな」


    ミカサ「は、はい!」


    そしてまた、家へと歩き出した。
  98. 175 : : 2015/01/10(土) 18:10:06
    まさかこんな展開が来るとは!超期待です!


    そういえば芋女どうなったんですか?ww
  99. 176 : : 2015/01/10(土) 20:32:57
    あひさ!マリが、書いてきたSSの中で一番ドキドキしてる最高の作品だ!続き楽しみにしとくぜ!! タノシミダナァ~
  100. 177 : : 2015/01/10(土) 20:41:06
    >>175
    芋女ちゃんは後から出てきますねw

    >>176
    兄さん!!ありがとう……!超嬉しいよ!
  101. 178 : : 2015/01/10(土) 20:44:47
    >>174

    ミカサ「その……期待、してます/////」
  102. 179 : : 2015/01/10(土) 20:48:32
    翌日から二人は、ジャンとアルミンに茶化されるのだった。


    ジャン「キャー!熱いわ、熱すぎるわぁ!」


    アルミン「どうしたんだい……?」


    ジャン「あそこのカップルが熱すぎるのぉ~!」


    アルミン「ギャー!イチャつかないでぇ~!」


    エレン「お前らいい加減にやめたらどうだ………?」


    ミカサ「はひふ・・・」


    ユミル「(へぇ~・・・)」


    ユミル「(驚きだな)」


    クリスタ「」


    ユミル「クリスタやい、何故放心しているのだい?」


    クリスタ「びっくりです。私びっくりしてます。どうしましょう。」ぼーー


    ユミル「愛しきクリスタちゃんを私が癒してあげ……


    クリスタ「いや、いい」


    ユミル「……オゥ」


    サシャ「(私はあんなに苦しんだのに・・・)」


    ミカサ「はわわ・・・//」


    サシャ「(何故、あの人ばかり報われるんです?)」


    サシャ「(酷いですよ。)」


    この頃からだろうか。

    サシャの気持ちが、大きく変わり始めてしまったのは
  103. 180 : : 2015/01/10(土) 23:29:35
    ちょっと容量ヤバイので、感想等はここでおなしゃす

    http://www.ssnote.net/groups/1076/archives/5

    コメント規制しやす
  104. 181 : : 2015/01/11(日) 21:17:33
    ジャン「ステーキ焼けそうなぐらい熱いわー」


    エレン「ないな」


    アルミン「アホか」


    ミカサ「あり得ないと思います」


    ジャン「」


    ジャン「(なんで俺のギャグって毎回スベるんだよ・・・)」(泣)


    アルミン「(それは君に素質がないんだよ)」


    ジャン「(!?)」
  105. 182 : : 2015/01/13(火) 00:09:09


    ミカサ「・・・少し提案(?)があるんですけど」


    アルミン「何々?」キラキラ


    ミカサ「このチラシ・・・」


    『寿司100個、30分で食べたら無料!!&10万円プレゼント!!』


    ジャン「ぬおおおおおおおおお!?」


    アルミン「おおおおおお!!」


    ジャンアル「「金ぇぇぇ!!!」」


    エレン「そこかよ」


    ミカサ「これ、今日みたいですし行ってみたらどうかと・・・」


    ジャン「お前最高っ!!」


    アルミン「マジ最高、うん天才すぎる」


    エレン「んじゃいくか、今日」


    こうして、放課後の予定が決まった。

    実はミカサは、ある考えを持っていた

    カツアゲなどをするよりは、寿司も食べれてお金を貰えるこっちの方がいいのではないかと

    これなら、一石二鳥で楽しめそうだと。
  106. 183 : : 2015/01/13(火) 00:16:20

    そして、待ちに待った放課後

    彼らはある寿司屋の前で軽く深呼吸する。


    ジャン「・・・」


    アルミン「・・・」


    エレン「・・・」


    ミカサ「(すごい顔してる)」


    真剣な眼差しで、目の前のドアを・・・

    挑戦への扉を・・・

    開いた


    板前「へい!らっしゃい!!」


    ミカサ「あの・・・このチラシの、三人分お願いします」


    板前「おう!兄ちゃん達!まだ合格者はいねぇぜ、頑張れよ!」


    ジャン「ったりめぇよ!!」


    板前「はははっ!威勢のいい!」


    アルミン「ちなみに食いきれなかったら?」


    板前「ははっ!食べた分の料金と皿洗いだwww」


    ミカサ「(え、チラシに描いてない)」


    板前「まあ頑張れよ!」


    エレン「・・・」


    アルミン「三人食べきったら30万……」


    ジャン「天国や・・・」


    こうして、男三人の挑戦が、幕を開けた
  107. 184 : : 2015/01/13(火) 00:21:46
    板前「あいよ!!」


    ミカサ「は、速い・・・」


    エレン「・・・チッ」


    アルミン「うわ・・・思った以上に多い」


    ジャン「楽勝ww」ガツガツ


    エレン「(少ない・・・)」


    そして、15分後・・・


    エレン「・・・」


    エレンは特に食べ終わっていた。

    そう、開始5分で完食したのだ。脅威的な食欲だ。


    アルミン「・・・辛い……」


    アルミンは30個ぐらいから、ペースが落ちていった

    今はもう、茶で流しているようなものだ。

    現在37個目


    ジャン「」チーン


    ジャンは15個でダウンした。

    根性のない奴だ。すぐに気絶している
  108. 185 : : 2015/01/13(火) 00:40:37


    エレン「勿体ねぇな・・・」


    ミカサ「は、早いですね・・・」


    エレン「・・・」


    ミカサ「?」


    エレン「(なんか敬語って、嫌だな・・・)」


    アルミン「もーー無理!!ギブギブ!」


    板前「ははははっ!兄ちゃんすごいな、ほれ10万」


    エレン「その前に」


    アルミン「!?」


    エレン「まさかこれ、残すつもりねぇよな?」


    アルミン「ま、まさか・・・」


    ジャン「」


    エレン「ジャンとアルミンの食うぞ」


    ミカサ「」


    アルミン「エレェェェン!!」


    エレン「食い物粗末にするなっての」


    板前「(ヤバイ、破産しそうや・・・.)」


    ミカサ「1つ、戴いても・・・」


    エレン「ん、何がいい」


    ミカサ「何でもいいです」


    エレン「ん。あー」


    ミカサ「あー」


    アルミン「アーーンしてんじゃねぇよリア充がぁぁぁ!!!」


    エレン「あ」


    ミカサ「あ」


    間接したことを今気づく二人であった

    そして、ジャンは今だに気絶中・・・
  109. 186 : : 2015/01/13(火) 23:22:24


    エレン「おい、30分で二人の分も食ったから金やれよ?」


    板前「」


    アルミン「早く早く!!」


    ジャン「じゃああああああああああん!!!」


    板前「(もうこの企画二度とやらない)」


    板前「あいよ…」


    ジャン「元気出せよ、また来てやんよ~」


    板前「(もう来るな。頼むから)」


    心の底から、この企画を立てた自分に後悔する板前さん。

    金を受け取って、アルミンは大喜びだった

    寿司も食えて、金も貰った

    ミカサの作戦は、大成功で幕を閉じた

  110. 187 : : 2015/01/13(火) 23:28:30
    第十章 【おまけ】



    エレンの家


    エレンは最近、不満を感じていた

    そう・・・それは、ミカサのことである。

    同級生なのに、ずっと敬語だ。

    しかも、最近は交際を始めたというのに、以前と態度は変わらぬままだ

    そこでエレンは、アルミンにLINEで相談してみた

    すると・・・?


    『ガンバーー↑↑』


    ふざけている

    この時ほど、エレンはスマホを壊したいと思う日はなかった

    どうしたら、普通に話してくれるのか

    必死に考えているうちに、寝た

    考えてから7分で

  111. 188 : : 2015/01/13(火) 23:37:44

    エレンは夢を見た。

    夢は、いつもと同じ日常である

    しかし、1つ違うところがあった

    ミカサが・・・敬語じゃないのだ

    しかも・・・


    ミカサ『エレン、ご飯冷めちゃうよ』


    ミカサ『ほら、ボーっとしない』


    エレンの名前まで、呼んでいる

    エレンは夢の中で憤死した・・・

    いい、人生だった・・・

    と。


    夢が覚め、いつの間にか時は経っていた

    ソファーに寝かされていて、少し肩が痛かった

    キッチンを見ると、やっぱりいつものミカサがいた

    真剣に家事をこなす姿。

    さっきの夢と、重ね合わせて見てしまい顔が途端に赤くなる


    エレン「……//」


    ミカサ「あ、起きましたか」


    エレン「お、おう・・・」


    ミカサ「どうかしましたか?」


    ガマンガマン。愛しくて、何だか抱き締めそうになるのはガマン

    思わず、クッションに顔を埋める


  112. 189 : : 2015/01/13(火) 23:41:06
    エレンはミカサに頼もうと思った

    名前で呼んでくれ、と。


    エレン「・・・お前…」


    ミカサ「はい」


    しかし、それを許せないような純粋な目

    この目に、エレンは負けた


    エレン「(まずは俺が名前呼ばねぇと・・・)」


    ミカサ「?」


    エレン「・・・」


    まずは自分で頑張ろうと、決心するエレンだった

  113. 190 : : 2015/01/14(水) 18:14:00

    第十一章
    【再び始まる悪夢】


    アルミン「昨日の寿司最高だったねwww」


    ジャン「あ、ああ・・・」


    二人は昨日の感想を語っていた

    二時間目の授業の途中だと言うのに


    数学担当「・・・」イライラ


    アルミン「僕もうポテチ食い終わったwww」


    ジャン「俺もwww」


    数学担当「おい、アルレルト。ノートに写しているのか?」


    アルミン「当たり前っすよ~」


    ジャン「じゃああああああああん!」


    数学担当「・・・そうか。授業中は静かにな」


    アルミン「む~り~」


    ジャン「ブッwwww」


  114. 191 : : 2015/01/14(水) 23:05:54
    数学担当「・・・」イラァッ


    数学担当「よし、いいかお前らペンを置け」


    アルミン「ペンがぁぁ!ペンが僕と離れたくないって・・・」


    ジャン「私とアルミンきゅんを離すなんて最低よ!」(裏声)


    エレン「ブッwwww」


    分かるだろうか?このやり取りが毎日続いているから2-2は一番遅れているのだ

    もちろん、クラスのガリ勉はイライラしている

    しかし、以前注意したところ、返り討ちに合ったのでもう諦めている


    エレン「あー、もうだりぃ。サボるわ、」


    ミカサ「受けないんですか?」


    エレン「ん、お前もくるか?」


    ミカサ「いえ、授業受けます」


    アルミン「僕も行く~!」


    ジャン「じゃあああああああん!!」


    シーーン


    数学担当「はぁ・・・アッカーマン。君は注意もできないのか?」


    ミカサ「えっ・・・?」


    数学担当「ったく・・・再開するぞー……」


    ミカサ「・・・」


    ミカサ「(私、何か悪いことしたかな・・・?)」


    首をかしげるミカサを睨んでいる者が二名いた。

    サシャ。


    サシャ「(先生に怒られてる癖に何故首をかしげているんですか)」


    サシャ「(人間としてどうかと思います)」


    ユミル。


    ユミル「は、ヘラヘラしやがって」


    ユミル「気に入らねぇな」


    クリスタ「ユミル…?」


    これが・・・悪夢の扉を開いた瞬間だと、誰が予想しただろうか・・・

  115. 192 : : 2015/01/15(木) 07:29:09

    その頃・・・


    アルミン「ギャハハwwwじゃあああん!!」


    ジャン「んだよwww」


    アルミン「授業妨害いこーよww」


    ジャン「おぉう!!」


    アルミン「じゃあエレン、行ってくる」


    エレン「zzz……」


    ジャン「ねwてwるww」


    アルミン「ジャン笑いすぎ」


    ジャン「じゃああああああああああああああああああああん!!」


    エレン「……うるせー…」


    アルミン「怒られてやんの」


    ジャン「うっせ」


    また変なことを始めようとしていた(アルミンとジャンのみ)

    エレンはいつも通り、ポカポカするお日様の下でお昼寝中

    暖かいお日様の下でお昼寝・・・なんて幸せ者だちくしょu……


    「・・・おい」


    エレン「zzz……」


    誰かが話しかけてきた。

    エレンは気づかず、軽くいびきをかいて寝ている

  116. 193 : : 2015/01/15(木) 21:12:09

    「・・・チッ、変わらねぇな」


    エレン「zzz……」


    「フッ・・・もう少し黙っておくか」


    「また…な。」


    足音は遠ざかっていく。

    一体、この人物の正体とは・・・?


    30分後、アルミンとジャンが帰ってきた

    頬を真っ赤に腫らしながら。

    そこには、無数の掌の後があった


    エレン「・・・どうした?」


    アルミン「いゃあ・・・」


    ジャン「女子の着替え覗いてたら見つかっちまってよ・・・」


    エレン「は、下らね」


    アルミン「何だよー、家でいつでも見れるからって」


    エレン「・・・は?」


    アルミン「見てるんでしょ?一応、付き合ってるんだし」


    エレン「」


    ジャン「てめっ、ムッツリか!」


    エレン「嫌々嫌々いや、見たことねぇよ」


    アルミン「嘘付くな!」


    ジャン「午前10時29分。エレン・イェーガー逮捕」


  117. 194 : : 2015/01/15(木) 21:38:01
    エレン「はあああ!?」


    このあと、エレンは二人を殴り気絶させ、再びお昼寝に取りかかったという・・・

    その時の記憶は、二人とも忘れていて、エレンは何も話そうとはしなかった。

    教室では・・・あんなことが起こっていたというのに・・・













































    数学担当「はい、次は課題を出しておくから、やってくるように」


    「「「ええー」」」


    数学担当「・・・」スタスタ


    ユミル「感じ悪ぃな」


    クリスタ「きっと、疲れてるんだよ!」


    ユミル「おーおー、クリスタちゃんは可愛いことしか言わんな」


    クリスタ「?」


    ユミル、憤死。

    10時20分、ユミル死亡。17歳の人生だった


    ユミル「な訳」


    ミカサ「(屋上にいるかな)」


    ミカサは屋上へ向かう準備をしていた。


    そこへ・・・


    サシャ「・・・」


    ミカサ「!」


    サシャ「少し、いいですか?」


    ユミル「・・・クリスタ、ちょっと待っててくれないか」


    クリスタ「うん、いいよ」


    ユミル「サシャ、私も交ぜてくれ」


    サシャ「・・・」チラッ


    ユミル「・・・」


    ミカサ「(何か、すごいオーラ……)」


    サシャ「人気のないところで」


  118. 195 : : 2015/01/15(木) 22:43:56
    トイレ裏



    ミカサ「・・・」


    サシャ「・・・あなた、どうしてあの人達と仲良くしてるんです?」


    ミカサ「え・・・?」


    サシャ「今まで、酷いことしてきたのに、どうしてですか」


    ミカサ「それは・・・」


    エレンの優しい一面を見てしまったから。

    本当は、優しい心を持っていると知っているから

    そして、過去を知ってしまったから


    ミカサ「・・・」


    ユミル「おい、答えろよ」


    しかし、過去を勝手に話したくはない

    皆に知られたくないこともあるだろうし・・・

    ミカサが沈黙を続けていると、突然腹部に衝撃が


    ミカサ「~~~っ!?」


    ユミル「さっさと答えろ、無駄な時間だ」


    ミカサ「・・・言いません」


    ユミル「は?」


    ミカサ「これだけは、絶対に言いません」


    サシャ「・・・もう、いいです」


    サシャ「あなたも、私の敵です」


    サシャ「覚悟して下さいよ」


    サシャ「許しませんから」


    ユミル「・・・言うじゃん」


    ミカサ「・・・」


    サシャ「今日はここまでにしておきます。」


    ユミル「へっ・・・」ペッ


    ユミルはミカサに唾を吐いて、サシャと共に行ってしまった

    これが・・・本当の幕開けだった
  119. 196 : : 2015/01/16(金) 07:30:39


    ミカサにこんなことをしたら、エレン達に殺される

    サシャとユミルは分かっている。

    では、何故仕掛けたのか?

    理由は・・・?


    ミカサ「・・・」


    ミカサ「はあー……」グタ


    ミカサ「またか……」


    そのままミカサは、昼の休みまでそこに座っていた

    昼の休み。エレン達が教室に戻ると、ミカサの姿はなかった。

    おかしい、いつもなら・・・


    エレン「?」


    アルミン「いない」


    ジャン「てめー、エレン。どっか隠しただろ」


    エレン「アホかお前は」


    ジャン「まぁな!」ドャア


    アルミン「無視無視~」


    エレン「ん、で?どこいるんだよ。誰か知ってるんだろ?」


    しかし、誰も応えない。サシャとユミル以外は知らないから当然だろう
  120. 197 : : 2015/01/16(金) 20:16:02
    ジャン「え、マジで隠した?」


    エレン「おい、知らねぇのか」


    アルミン「・・・」


    アルミン「・・・君かぁ……」


    アルミン「君が隠したんだね~」


    サシャ「・・・」ピクッ


    アルミン「・・・芋女ちゃんか。隠したの」


    サシャ「・・・何のことですか」


    アルミン「は?今、明らかに反応したよね」


  121. 198 : : 2015/01/18(日) 16:14:39


    ユミル「は・・・隠したのは私だ」


    エレン「・・・どこだ」


    ユミル「さあ、自分達で探せば」


    ジャン「チッ、言わせておけばこのアマ・・・」


    ユミル「殴れば?傷害罪で訴えてやるよ」


    エレン「・・・今は探すぞ。」


    エレン「後でしっかりお返しするけどな」ボソッ


    アルミン「ちょっwwwww」


  122. 199 : : 2015/01/19(月) 20:37:29


    シーーン


    クリスタ「ゆ、ユミル・・・」


    ユミル「心配するな。クリスタは知らんぷりしてろ」


    クリスタ「でも・・・」


    ユミル「ターゲット、なりたいか?」


    クリスタ「え・・・」


    ユミル「覚悟がないなら半端なこと言うな。わかったか」


    クリスタ「・・・」


    ユミル「大丈夫だって・・・」ナデ


    クリスタ「・・・」


    一方、エレン達はミカサを捜索していた。

    トイレの裏・・・女子トイレの裏など、考えてもいなかった。


    エレン「おーい」


    アルミン「仕返し、すんの」


    エレン「当たり前だ」


    ジャン「俺もやろかな」


    アルミン「じゃあ僕も~♪」
  123. 200 : : 2015/01/19(月) 21:57:27

    遊びの様に決めている。

    アホか・・・と、思うだろうが、頭の中は・・・


    エレン「(殺す)」


    ジャン「(じゃああああああああああああああん!!)」


    アルミン「(フフフフフ・・・どう殺ろうかな・・・)」


    ジャン以外は非常に恐ろしいことを想像している


    ミカサの方はと言うと・・・


    ミカサ「・・・」ボーー


    ミカサ「!」


    ミカサ「も、戻らなければ・・・」


    ミカサ「・・・あまり、痛くなかったな」


    ミカサは、前にジャン達に受けていた暴力に慣れてしまった

    そのため、ユミルの一撃は息が止まったが、痛みはほとんど感じられなかった

    過去というものは、時に救ってくれるものだ・・・


    ミカサ「行こう」


    制服についた泥を落とし、屋上へ向かった

  124. 201 : : 2015/01/19(月) 22:01:43


    アルミン「背ぇ高いから見つかると思ったのに」


    エレン「教室はいねぇよな・・・」


    ジャン「あ」


    アルミン「どうしたん?」


    ジャン「これ・・・」


    ジャンが見つけたもの。それは、いつもミカサが肌身離さず持っていたキーホルダーだった

    少し、古くて所々傷があるが、大切に保管されていた物だ


    エレン「これ・・・」


    アルミン「この近くは確かだ」


    ジャン「また女子トイレだったりww」


    アルミン「まさかww」


  125. 202 : : 2015/01/19(月) 22:06:30


    トイレ裏


    エレン「・・・」


    アルミン「・・・」


    ジャン「・・・」


    メガネケースがあった。

    これは、エレンの物でいつもミカサに磨かせていたので、多分落としたのだろう


    エレン「・・・ここか」


    アルミン「教室には戻らない。とすると屋上しかない」


    エレン「行ってみるか」スタスタ


    屋上へ行ってみると・・・

    黒い綺麗な髪の毛を風に乗せながら景色を見ているミカサがいた


    ミカサ「あ・・・」


    ジャン「いたな」


    エレン「心配シタ・・・」
  126. 203 : : 2015/01/20(火) 22:36:06
    アルミン「見つかった☆★」


    ミカサ「心配、かけちゃいましたか?」


    エレン「ああ・・・」


    ジャン「ふう、疲れた。」ドサッ


    アルミン「僕も寝る~!」ドサッ


    ジャン「雲1つねぇな・・・」


    エレン「じゃあ、俺も」ドサッ


    ミカサ「わ、私も・・・」ドサッ


    四人、並んで寝転び空を眺める

    ジャンが言った通り、今日は雲1つない快晴だ


    アルミン「普段見ないところって、意外に綺麗だね」


    ジャン「わたあめ・・・」


    アルミン「芋女かよwww」


    ジャン「一緒にすんなwww」
  127. 204 : : 2015/01/24(土) 08:41:06

    ミカサ「・・・あの」


    エレン「ん…?」


    ミカサ「あの、二人のこと・・・」


    エレン「?」


    アルミン「芋女とソバカスじゃね?」


    ミカサ「です」


    エレン「あ、あいつらか。シバク」


    ジャン「カタカナこえぇwww」


    ミカサ「復讐……などは止めていただきたい……です」


    アルミン「何で?」


    アルミン「何で何で?」


    ジャン「oh……」


    ミカサ「え…いや……私が原因で争いが起きるのは・・・ちょっと…」


    エレン「お前が嫌なら軽くにする」


    ジャン「(やめないジャンwwwww)」


    アルミン「(何だかんだエレン喧嘩好きやなwwww)」


  128. 205 : : 2015/01/24(土) 16:38:37

    ミカサ「ダメです」


    エレン「は?」


    ミカサ「暴力は、いけません!」


    エレン「・・・」


    エレンが言うことを聞くだろうか?

    ジャンとアルミンはニヤニヤしながらエレンの反応を待った


    エレン「・・・」


    ミカサ「・・・」


    エレン「んー・・・」


    ミカサ「ダメです」


    エレン「腹減った」


    ミカサ「話を逸らさないでください」


    ミカサはエレンをキッと睨んだ。

    その顔に圧倒され・・・


    エレン「わかった・・・」


    アルミン「(ぷくくく、彼女に弱いね)」ニヤニヤ


    ジャン「(へっ痴話喧嘩しやがってよ)」ニヤニヤ


    良かった。自分と同じ、痛い思いをさせないで

    ミカサは心の中で、そっと思った


  129. 206 : : 2015/01/24(土) 16:43:09


    一方、教室では・・・



    ユミル「へ、作戦を考えた」


    クリスタ「ユミル・・・?」


    ユミル「あいつらは、よっぽどアッカーマンが大切らしいな」


    ユミル「反撃してやんよ」


    クリスタ「ユミル・・・?」


    ユミル「今までの恨み・・・全部倍返ししてやる!!!」


    クリスタ「・・・!」


    ユミルは一体、何を考えているのだろうか?

    そして、エレン達に反撃?

    この続きは、また後半で・・・


    ~end~

  130. 207 : : 2015/01/24(土) 19:46:15
    お疲れさまです!


    続き期待してます。
  131. 208 : : 2015/01/24(土) 20:21:28
    面白かったです!
    原作ではヒロインのミカサが
    いじめられる現パロという奇抜な発想や
    粗暴なエレンが段々とミカサに
    心を開いていく描写などが
    素晴らしいと思います(((o(*゚▽゚*)o)))

    続編も楽しみに待ってます‼︎


  132. 209 : : 2015/01/24(土) 20:55:26
    まずユミル達は何をされたん?いじめられてたのはサシャだけちゃうんか?


    続編期待
  133. 210 : : 2015/01/24(土) 20:59:26
    まあまあ、続編に書こうおもてる
  134. 211 : : 2015/01/26(月) 17:12:38
    続編も楽しみヾ(´︶`♡)ノ♬☆♪
  135. 212 : : 2015/01/27(火) 23:33:33
    いつの間にか続編までいってる!早く見なきゃ((((ヽ(;^^)/イソゲー
  136. 213 : : 2015/01/28(水) 07:14:43
    後編
    http://www.ssnote.net/archives/30698
  137. 214 : : 2016/06/14(火) 12:45:34
    エレミカにしてる時点で糞確定
  138. 215 : : 2016/07/18(月) 02:49:42
    >>214
    お前が糞確定w
  139. 216 : : 2017/06/24(土) 17:38:51
    萌え(^ω^三^ω^)萌え

    乙(^ω^三^ω^)乙
  140. 217 : : 2017/06/25(日) 23:52:09
    どうなるの⁈
    はやくエレミカの関係見たい〜

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eremika1

MARIA

@eremika1

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