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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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コニー「最終章・vsタイタンファミリー編4、救出」

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  1. 1 : : 2014/11/03(月) 16:27:30
    前作はこちら↓
    http://www.ssnote.net/archives/25679
  2. 2 : : 2014/11/03(月) 17:22:45
    【現在公開可能な情報】

    〇これまでのあらすじ

    タイタンファミリーにイェーガーリング、そしてクリスタとヒストリアを奪われたエレン達。彼らはリングと二人を取り戻すため、タイタンファミリーのアジトへと侵攻する。しかし、トーマス、ジャンは七神兵フレイヤに捕獲され、ミカサは単身七神兵トールと、エレン、アルミンは仲間だったはずのアニと対峙する。
  3. 3 : : 2014/11/03(月) 20:51:56
    -小ホール-

    トール「さて、ここからが本番だな。」

    ミカサ「ええ。かかってきなさい。」

    トール「ああ。そうさせてもらうよ。ハナから...全力でな。」

    ビリビリビリ

    トール「雷光(ゴッド・スプリンター)」

    ミカサ「(いきなり来たか...以前見た時は全く対応できなかった。でも、今回はそうはいかない。必ずこの技の正体を暴いて見せる。)」

    トール「1ターン目...開始だ!」

    シュッ

    ミカサ「(消えた!?前と同じなら奴は...)」

    ミカサが下を向く。そこには既に攻撃の構えを取るトールが居た。

    ドゴッ!

    トールの肘鉄がミカサを吹き飛ばした。

    トール「今回は攻撃前に反応できてたな。でも、まだまだ遅いよ。」

    ミカサ「次は捉える。」

    トール「やってみな。2ターン目...行くぞ!」

    シュッ

    再びトールがミカサの前から姿を消す。そして、次の瞬間には先ほどと同様にミカサの懐に潜り込み攻撃の構えを取っていた。だが、ミカサはそれに先ほどよりも早く反応した。そして、刀を振り下ろす。このままいけばミカサの刀はトールの肘鉄よりも早く相手の体を捉えるはずだった。だが...

    ブンッ!

    ミカサの刀は空を切った。

    トール「後ろ。」

    ミカサ「!?」

    トールの背後からの蹴り。しかし、ミカサは彼が背後に避けることを読んでいた。

    ミカサが後方へ剣を振るう。

    ブンッ!

    またしても、空を切った。

    ミカサ「(そんなバカな!?)」

    トール「後ろ。」

    ガッ ドゴオオオン!

    トールの強烈な蹴りを食らい、ミカサは壁に叩きつけられた。
  4. 4 : : 2014/11/03(月) 22:43:32
    トール「まさか最初に背後をついたとき反応されるとは思わなかったよ。」

    ミカサ「...あなたのスピードなら私の攻撃を避け背後に回り込むことも可能だと判断し、用心していたから。(でも、そこからさらに回り込まれるとは思っていなかった。速すぎる。動きも...反応も...)」

    トール「そろそろ3ターン目に入ってもいいか?」

    ミカサ「...(雷の炎にここまでの機動力を使用者に持たせる能力はないはず...つまり、この技には何かしらの種と仕掛けがある。それを見破らなければ。)」

    トール「無視かよ。沈黙は承認ってことでいいよな?」

    トール「3ターン目!」

    シュッ

    トールは急接近し、肘鉄を繰り出した。今日三度目のこの攻撃に対し、ミカサは後ろへ下がって回避した。

    トール「逃がすか!」

    シュッ

    トールが再び急接近する。そして繰り出した攻撃は...

    ミカサ「(また肘鉄!?)」

    バッ

    ミカサはまた後ろに下がる。

    ミカサ「(攻撃がワンパターン過ぎる。まさか次も?)」

    シュッ

    トール「はぁぁ!」

    ミカサの読み通り、トールはまたしても全く同じ行動をした。彼女はそれに対しカウンターを繰り出した。それはトールの言う2ターン目に行ったものよりも正確かつ速いものだった。

    ズバッ

    トール「っ!」

    バッ

    トールは攻撃を受け、瞬時にミカサと距離を取った。

    トール「いってーな。」
  5. 5 : : 2014/11/03(月) 23:03:09
    いつの時代もトールは正々堂々(?)としたキャラだな。(悪いことじゃない)

    期待です。
  6. 6 : : 2014/11/04(火) 19:33:57
    >>6
    期待ありがとうございます。
    (神話上の)トールは戦神ですからね。
  7. 7 : : 2014/11/04(火) 20:02:54
    ミカサ「少しずつ分かってきた。あなたのその技。」

    トール「ゴッド・スプリンターのこと?」

    ミカサ「ええ。その技を使ったあなたは機動力と反応速度が飛躍的に上がっている。でもその代わりに、決められた動きしかできないようね。さっきまでの戦闘から考えると、距離が離れていれば急接近、近付いたら肘鉄、攻撃が来たら背後に回り込み、背後から攻める時は蹴り。そんなところかしら。」

    トール「3ターンで出した答えの割にはかなり優秀な答えだ。でも、30点ってところかな。」

    この点数に、内心ミカサは納得していた。彼女の出した答えはまだ仮説であり、最大の謎である機動力を向上させている方法が全く分かっていなかったからだ。

    ミカサ「(この仮説がどこまで合っているのか、次の攻防で確かめる。)」

    トール「4ターン目...始め!」

    シュッ

    トールの最初の行動は今回もミカサの懐に潜り込むというものだった。

    ミカサ「(仮説通りなら肘鉄...これは!?)」

    トールが繰り出した攻撃、それは蹴りだった。元々後ろへ下がるつもりであったミカサは間一髪この攻撃を回避に成功した。

    ミカサ「(次はどう来る...また同じ攻撃か?)」

    しかし、トールは近付いてこなかった。そして、代わりに彼がとった行動は...

    トール「サンダー・ショット...」

    ミカサ「!?」

    トール「1000万ボルト!!!」

    バチィッ バリバリバリバリッ!!!

    トールが放つことができる最大電圧である1000万ボルトの電撃がミカサに襲い掛かる。

    ズドォォォ!

    ミカサはギリギリでこれを躱す。電撃が命中した床は一瞬で黒焦げになった。

    トール「サンダー・ショット...」

    ミカサ「させない!」バッ!

    ミカサはトールの溜めを阻止するためにトールに斬りかかる。

    シュッ

    彼女の刀がトールに届く直前、彼は姿を消した。そして、次の瞬間にはミカサの背後に彼はいた。

    ミカサ「(しまった。攻撃に集中しすぎた。防御が間に合わない!)」

    ドガッ!

    トールの右フックがミカサの腹に叩き込まれる。トールの両手は、雷の炎で覆われていた。

    ミカサ「(やられた...動けない!)」
  8. 8 : : 2014/11/04(火) 22:10:37
    シュッ バキッ

    トールはミカサのマヒが解けるよりも早く次の攻撃を繰り出した。その間、0.03秒である。

    ドドドドドドドドドド

    トールが繰り出す超高速の連続攻撃はミカサに回避及び防御の時間を全く与えず、彼女は十発の打撃を食らった。

    その後、トールは攻撃を止め、ミカサから距離を取った。

    ミカサ「う...」

    ミカサは今の攻撃でかなりのダメージを負ってしまった。

    ミカサ「何で攻撃を止めたの?」

    トール「これ以上やったらあんたが俺の電気に対してより強い耐性を持っちまうからだよ。それより、俺の技の仕組みは分かったか?」

    ミカサ「さっきの仮説が打ち砕かれた。ので、振出しに戻ってしまった。」

    トール「ま、そうだろうな...」

    ミカサ「でも、さっきあなたの攻撃を食らい、電気ショックによるマヒを味わって気づけた。」

    トール「!!...言ってみろよ。」

    ミカサ「あなたの電気に酷似した雷の死ぬ気の炎、それを体の末梢神経に直接流し込んでいるわね。」

    トール「...やっぱすげぇな。その通りだ。人間は体を動かすとき各部位に電気信号を神経を通して送っている。その電気信号の代わりに、もっと強力な電気、つまり俺の死ぬ気の炎を流すことによって限界を超越した動きと反射を可能にする。」

    ミカサ「でもそれには弱点がある。それはあなたの言うターン開始前に予め私の行動に対する自分の動きをプログラミングしておかなければならない。また、解除の条件を満たすまでは自分の意志で解除することもできない。そうでしょ?」

    トール「全てお見通しってわけね。一言でいえば俺はコンピューターみたいなものさ。前もって決められた動きしかできない。でもその代わりに、そのスピードは人間を超える。原理が分かったところでどうこうできるものじゃねぇぜ。」

    ミカサ「そうかしら?(まず最初にどのようなプログラミングをされているのかを見る。次に何が来るかが分かれば対処のしようはある。)」

    トール「(...とか考えてんだろうな。これに気づかれると、プログラミングしておく量を増やさなきゃいけないから面倒なんだよな。でも、相手が相手だ。出し惜しみはしない。)」
  9. 9 : : 2014/11/04(火) 22:25:57
    【現在公開可能な情報】

    〇トールが"4ターン目"にプログラミングした動き

    ※この能力は難解であるのでここにプログラミングの一例を挙げる。

    ●パターン1(優先度B)
    開始

    接近

    蹴り
    (回避された場合左下、命中した場合パターン3へ)

    (距離十分なら下、近ければパターン3へ)

    サンダー・ショット1000万ボルト
    (命中なら終了、外れた場合は繰り返し)

    ●パターン2(優先度A)
    敵の攻撃を確認

    背後へ

    パターン3へ

    ●パターン3(優先度C)
    雷戦神の手掌(ハンド・オブ・サンダー)発動

    右フック

    十連続攻撃

    終了
  10. 10 : : 2014/11/05(水) 10:02:58
    七神兵の強さをランキングでおしえてください。
  11. 11 : : 2014/11/05(水) 18:46:19
    期待です!
  12. 12 : : 2014/11/05(水) 18:47:06
    期待です!
  13. 13 : : 2014/11/05(水) 19:04:45
    やっぱ強いな。
  14. 14 : : 2014/11/05(水) 19:24:32
    >>11
    期待ありがとうございます。
    >>10
    これまでで少しでも戦闘シーンのあった七神兵(オーディン、ユミル以外)の強さランキングを次の【現在公開可能な情報】として発表したいと思います。
  15. 15 : : 2014/11/05(水) 19:52:21
    -大広間-

    アニ「やる気になったようだね。」

    ライナー「これで遠慮なくやれるというものだ。」

    カチャッ

    ライナーは歯に入れ歯のようなものをはめた。

    メキメキメキ

    ライナー「コングチャンネル!」

    また、ベルトルトもナイフを懐から取り出し、臨戦態勢に入る。

    アルミン「僕が中距離から援護する。接近戦はエレンにお願いするね。」

    エレン「セオリー通りってことだな。任せろ!」ボウッ

    ギュイイン!

    エレンは始めにライナーに狙いをつけ急接近する。ライナーは待ってましたとばかりにカウンターを狙う。だが...

    エレン「遅い。」シャッ

    エレンはライナーのカウンターを躱しつつ彼の後ろに回り込んだ。

    ガッ!

    ライナー「ぐおっ!」

    エレンに殴り飛ばされるライナー。それと同時にエレンの背後からベルトルトが突進する。しかし、エレンは前を向いたまま腕を振り上げた。

    エレン「はぁ!」

    ゴッ!

    エレンの攻撃は何もないところを通過したように見えたが、何かに当たった音がした。それと同時に、そこから殴り飛ばされたベルトルトの姿が現れた。

    アルミン「幻覚だったのか...」

    アニ「く...(やっぱり超直感は手ごわいね。)」

    エレン「お前ら、はっきり言って弱いぜ。せめてリングの力ぐらい使えないとな。」

    アニ「リングの力?」

    ベルトルト「そんなもの...」

    ボウッ

    三人の指輪から死ぬ気の炎が放出される。

    ライナー「使えるに決まっているだろう。」

  16. 16 : : 2014/11/05(水) 19:55:53
    【現在公開可能な情報】

    〇七神兵(オーディン、ユミルを除く)強さランキング

    1位:ロキ
    2位:フレイ
    3位:トール
    4位:フレイヤ
    5位:イズン・イズーナ

    補足
    1、同じ1位差でも、フレイとトールはほぼ同率だがトールとフレイヤには大きな差がある。
    2、ミカサを入れるなら4位、エレンを入れるならもちろん最下位。
  17. 17 : : 2014/11/05(水) 20:43:47
    ライナーとベルトルトが使ってるリングはタイタンファミリーのやつですか?
  18. 18 : : 2014/11/05(水) 22:21:44
    >>18
    はい。タイタンファミリーからの支給品です。
  19. 19 : : 2014/11/05(水) 22:38:12
    アルミン「(属性はアニとベルトルトが霧、ライナーが晴か。)」

    エレン「...だが、炎だけでは...」

    アニ「当然、こういうものもある。」

    アニがポケットに手を入れる。それを見てライナーとベルトルトもポケットに手を入れた。そして、彼らが取り出したものは...

    アルミン「匣!!?」

    エレン「タイタンファミリーにも匣をつくる技術があるのか!?」

    アニ「違う。これは私たちのファミリーのものだ。」

    エレン「え...」

    アニ「私たちみたいな弱小ファミリーがこんな技術を使えることがそんなに驚きかい?」

    エレン「いや...」

    ライナー「まあいいさ。」

    ベルトルト「僕たちレオンハートファミリーの力を今、見せてあげよう。」

    アニ・ライナー・ベルトルト「「「開匣(かいこう)」」」

    ドシュゥ

    アニの匣からは具足が、ライナーの匣からはメリケンサックが、ベルトルトの匣からはナイフが出てきた。

    アルミン「気を付けてエレン。リングに炎を灯すだけでも戦闘能力は上がる。そのうえ、どんな能力があるかわからない。」

    エレン「ああ。」

    ライナー「そう身構えるな。俺たちの匣に大した力はない。」

    エレン「"敵"の言うことに耳を貸すつもりはねぇよ。」

    アニ「"敵"ね...わかってるじゃないか。少しは甘さがとれたようね。」

    エレン「アルミン。戦い方はさっきと同じでいいよな?」

    アルミン「うん。とりあえずは。これからはちゃんと援護するね。」

    エレン「ああ。頼む。」

    ボウッ

    エレン「行くぜ!」ギュイイン!
  20. 20 : : 2014/11/06(木) 22:10:54
    きたい!はじめから全部よんだ!
  21. 21 : : 2014/11/06(木) 22:35:46
    >>20
    こんな長い話を全部読んでくださってありがとうございます。
  22. 22 : : 2014/11/06(木) 23:02:54
    エレンが高速移動により三人に近付く。最初の標的はさっきと同じくライナーであった。

    ライナー「今度こそ返り討ちだ!」

    ライナーがこぶしを振り上げる。その瞬間、エレンは速度を上げた。

    シュッ ガッ!

    エレンはライナーがこぶしを振り下ろすより早く彼の腹にこぶしを叩き込んだ。

    エレン「さっきまでと変わらねぇな。」

    ライナー「ああ、そうだな。」ニッ

    エレン「!?(効いてないだと...)」

    ライナーは自分の懐にいるエレンにこぶしを振り下ろす。エレンはそれを躱した。

    エレン「(ただでさえ頑丈な体に、晴の炎による生命力の増強...厄介だな。)」

    ベルトルト「後ろ、がら空きだよ。」

    エレン「!?」

    ザシュッ

    突然、背後をベルトルトに斬り付けられた。

    エレン「(全く気付けなかった。元々の隠密行動術に霧の炎を掛け合わせたのか。)」

    バッ

    エレンは一旦距離を取る。

    ライナー「逃がすか!」

    ライナーとベルトルトがエレンを追いかける。その時...

    二人の視界が、アルミンのダイナマイトに覆われた。

    ボンボンボンボンボンボン!

    エレン「ナイスアルミン!」

    ライナー「今のは多少は効いたな。」

    アルミン「な!?」

    煙の中から出てきたのはベルトルトと、彼の前に立ちダイナマイトから彼を守ったライナーだった。

    アルミン「守られたベルトルトが無傷なのは分かる...でも、直撃を食らったはずのライナーまで無傷だなんて...」

    エレン「こいつら...強い。」
  23. 23 : : 2014/11/06(木) 23:09:50
    【現在公開可能な情報】

    〇晴メリケンサック(仮称)

    使用者:ライナー
    属性:晴

    レオンハートファミリーの匣は昔からファミリーの宝として保管されていたものであり、名前については不明になっている。最新技術が全く使われていないため、能力は攻撃力上昇、生命力の増強といった単純なものである。能力の単純さは他の二人の匣にも言える。
  24. 24 : : 2014/11/07(金) 08:55:06
    エレンなら肢曲使えるんじゃね?
  25. 25 : : 2014/11/07(金) 20:10:09
    >>24
    エレンには難しいですね。しかし、ベルトルトなら使えます。(教われば)
  26. 26 : : 2014/11/07(金) 21:16:17
    アルミン「でも、爆撃自体は効いてなくたって、雨の炎の効果は...」

    エレン「いや、たぶん効いてない。晴の炎で相殺されている。」

    ライナー「お前の攻撃は俺には無力というわけだ。」

    アニ「(とは言っても私とベルトルトには普通に効くし、厄介なことに変わりはない。先に潰しておく必要がありそうね。)」

    ベルトルト「攻撃再開だ。」ダッ

    アルミン「行かせない!」

    アルミンがダイナマイトを放った。

    アルミン「(例えライナーに防御されても、足止めにはなるはず...)」

    エレン「アルミン!そいつらは幻覚だ!」

    アルミン「え!?」

    ボンボンボンボンボンボン!

    ダイナマイトの爆発音が辺りに響き渡る。それと同時に、煙が立ち上った。

    ダッ

    煙の中からライナーがエレンに突進してきた。

    エレン「(ダイナマイトによって発生した煙を目くらましに利用してするとは...)」

    反応に遅れたエレンであったが何とか突進を避けるエレン。しかし、彼が避けた先にはベルトルトの刃が待っていた。

    ドスッ

    エレン「がっ...」

    バッ

    ベルトルトはエレンの腹にナイフを突き刺したまま後ろへ下がった。

    エレン「(幻覚だけでなくライナーの突進さえ囮だったのか。)く...」ブシュッ

    エレンは腹からナイフを抜く。そこからは血が流れだした。

    アニ「そろそろ、私の力も見せてあげる。」

    ヴヴン

    アニの右目の数字が六から一に変わった。

    ピキピキッ

    ゴオオオオオオ

    地面から無数の火柱が飛び出し、エレンとアルミンを襲った。そのスピードはまさに不可避である。

    エレン「(以前とは段違いにパワーアップしている。だが...)幻覚は俺には通じないぞ。」

    アニ「知ってるよ。でも、アルミンの方はどうかしら?」

    エレン「!?」

    エレンは慌ててアルミンのほうを見る。そこには、意識を失いその場に倒れようとしているアルミンの姿があった。
  27. 27 : : 2014/11/07(金) 21:20:58
    【現在公開可能な情報】

    〇霧ナイフ(仮称)

    使用者:ベルトルト
    属性:霧

    ライナーの匣同様、名前は不明で能力も単純であり、攻撃力上昇と幻覚補助(通常幻覚を使えない者でも幻覚が使えるようになる能力。)がメインとなる。しかし、その能力とベルトルト本人の能力との相性は最高であり、超直感を持つエレンでさえ存在を認識できない程の隠密行動を可能とする。
  28. 28 : : 2014/11/07(金) 23:22:06
    エレン「アルミン!」

    エレンはアルミンのもとに駆け寄る。

    エレン「(やけどをしてる!?幻覚にできるのは精神への攻撃のみで、身体への攻撃はできないはず...)」

    アニ「幻覚でやけどをするなんて信じられない。そんな顔だね。」

    エレン「...」

    アニ「確かに、普通の幻覚にはそんな力はない。でも、私クラスの術師がリングの炎を織り交ぜて作った幻覚なら、身体にダメージを与えることもできる。」

    エレン「そんなことが...」

    アニ「まだ信じられない?思い込みでやけどをすることがあるっていうのは、科学的にも証明されてるはずなんだけどね。」

    彼女が言っているのはプラセボ効果のことである。これは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられるなど、思い込みが人体に影響を与えることを言い、アルミンのやけどはそれによるものであった。

    実際に、思い込みによりやけどをさせることも可能であるという実験結果も出ているが、この場合、被験者は事前に催眠術により催眠状態になっており、素面の人間にこのような現象が起こることはまずない。しかし、アニの幻覚はそれすらも可能にする強力なものだった。

    ライナー「(リングの力を手に入れたアニの幻覚は最強だ。恐らくその幻覚は七神兵すらも倒しうるだろう。しかし、幻覚が効かない奴も居る。)」

    ベルトルト「(七神兵リーダーのオーディン、そしてイェーガーファミリーボス候補、エレン・イェーガーを始めとする者達、彼らだけがアニにとっての脅威...そして、彼らを倒すために僕らがいる!)」

    アニ「エレン、後はあんた一人だね。3対1じゃ分が悪いんじゃない?」

    エレン「それを言うなら、お前にとっても幻覚が効かない俺を相手にするのは分が悪いだろ?言っとくが、俺は勝つつもりだからな。」

    アニ「口だけなら何とでも言えるさ。ライナー、ベルトルト、今度こそ...あいつを倒すよ。」

    ライナー「ああ。」

    ベルトルト「もちろんさ。」

    アニ・ライナー・ベルトルト「行くぞエレン!」

    エレン「...かかって来い!」
  29. 29 : : 2014/11/07(金) 23:25:04
    【現在公開可能な情報】

    〇思い込みによってやけどを引き起こさせた実験

    コロンビア大学医学部のハーバート・スピーゲルが実験したことだ。彼は実験で、米国陸軍のある伍長を被験者にした。彼は、この伍長に催眠術をかけて催眠状態にしたうえで、その額にアイロンで触れる、と宣言した。しかし、実際には、アイロンのかわりに鉛筆の先端で、この伍長の額に触れただけだった。

    その瞬間、伍長は、「熱い!」と叫んだ。そして、その額には、みるみるうちに火ぶくれができ、かさぶたができた。数日後にそのかさぶたは取れ、やけどは治った。この実験は、その後四回くり返され、いつもまったく同じ結果が得られた。
    引用:http://junk2004.exblog.jp/4267065/

    ※プラセボ効果は主に思い込みによって起こる良い効果を言い、悪い効果を言う時はノセボ効果と言う場合もある。
  30. 30 : : 2014/11/08(土) 10:52:22
    思い込みって怖いですね…

    確か何かの番組で
    目隠しした人に「屋上からバンジージャンプしてもらいます」って言って、
    実は普通の部屋に入れられて
    ラジカセで風の音を鳴らしてるだけなのに
    少し段差を登ると目隠しの人は屋上にいると思い込むみたいなのありましたね。
  31. 31 : : 2014/11/08(土) 11:18:57
    このシリーズ大好きです!期待
  32. 32 : : 2014/11/08(土) 18:07:26
    >>30
    それとは少し違うような...
  33. 33 : : 2014/11/08(土) 22:57:03
    >>32

    確かに違いましたね。ごめんなさい。
  34. 34 : : 2014/11/09(日) 13:40:29
    >>31
    期待ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
  35. 35 : : 2014/11/09(日) 14:01:59
    ダッ

    ライナー、ベルトルトが前方からエレンに接近する。

    エレン「...幻覚。本体は...」

    ザッ

    エレン「後ろ!」

    ベルトルト「はぁ!」

    シュッ

    ベルトルトがナイフを持ったっ手でエレンを突く。しかし、エレンはそれを避け、その手を掴んだ。

    エレン「(待てよ...ライナーは?)」

    ライナー「うおおお!」

    ライナーはエレンの背後、つまり幻覚と同じ方向にいた。

    エレン「(幻覚の中に実体を隠していたのか!?)」

    ブンッ

    ドガッ!

    ライナーの渾身の一撃。それを食らい、エレンは壁まで飛ばされた。

    アニ「前にも使った手なのに、まるで学習してないね。」

    エレン「...」

    エレンからの返答はない。

    ベルトルト「もしかして...倒したのか。」

    ライナー「俺の全力のパンチをもろに食らったんだ。間違いない。」

    アニ「そうね。」

    ベルトルト「それで、二人をどうする?ここで殺すか、生かしたままオーディンのところに連れていくか決めないと。」

    ライナー「殺しておいたほうが、俺たちの評価は良くなるだろうな。イェーガーファミリーを裏切ったことの証明にもなる。」

    アニ「...そうだね。やっぱりこいつらは...殺...」

    ライナー「だが、殺せと言っているわけじゃない。」

    アニ「え?」

    ライナー「お前の判断に任せよう。」

    ベルトルト「イェーガーファミリーを裏切ったのだって家族を助けるために仕方なくやったこと。アニがそのことに罪悪感を持っていることに僕達が気づいていないとでも?」

    アニ「でも少しでも疑われたら、タイタンファミリーを敵に回すかもしれない。そうなったら、みんな死ぬことになる。」

    ライナー「その時はその時だ。俺たちはお前の判断の結果死ぬのなら全く悔いはないし、家族のみんなだってきっとそう思ってるはずだ。だから、お前のしたいようにしろ。」

    アニ「......なら二人とも...生かしたまま...オーディンのところに連れていく。」

    ベルトルト「了解。」

    エレン「なるほどな。」

    アニ「!!?」

    エレン「聞かせてもらったぜ。お前たちの本音をよ。」
  36. 36 : : 2014/11/09(日) 18:44:00
    ライナー「意識があったのか!?」

    エレン「当たり前だろ。俺たちはこれでも七神兵を相手にしに来たんだ。刺し傷一つとお前のパンチ一発だけで倒れるかよ。」

    ベルトルト「...言っておくが、本音を聞かれたからといって、お前の言うことに耳を貸すつもりはないからな!」

    エレン「別に何か言うつもりはない。ただ...」

    アニ「...?」

    エレン「俺たちのことを仲間だと思ってくれてたみたいで、嬉しかったよ。」

    ライナー「...!」

    ベルトルト「...」

    エレン「今のは独り言だ。気にすんな。」

    アニ「っ......」

    エレン「さて、それじゃあ仕切り直しだ。俺はお前たちを倒して、さらにもっと奥に進みたいからな。」

    アニ「無理だね。あんたの超直感は見えるものが幻覚かどうか見分けられるだけ。幻覚を解除するには普通の人間と同様に"これは幻覚だ"と強く自分に言い聞かせる必要がある。だからさっきみたいに、幻覚の中に実体があってもそれを瞬時に見破ることはできない。」

    ライナー「しかし、それができなければ俺とベルトルトの攻撃を見切ることはできない。これまでのように隙を突かれるのがオチだ。」

    エレン「別に見破れなくたってお前たちに勝つことはできる。」

    ベルトルト「何だと!」

    エレン「俺には、お前たちに絶対に負けない"武器"が一つあるからな。」

    アニ「はったりだ。二人とも、気にすることはないよ。」

    ライナー「だが、新能力ってことも考えられる。」

    エレン「新能力じゃない。今までお前たちに何度も見せてきた"武器"だ。」

    ベルトルト「何度も見せてきた...?」

    エレン「ああ。それを今から見せてやるよ。」
  37. 37 : : 2014/11/10(月) 19:50:50
    絆かな? いや、アニとライベルにも絆はあるか。
  38. 38 : : 2014/11/10(月) 23:05:15
    絆は武器ではない。
  39. 39 : : 2014/11/11(火) 19:59:09
    アニ「見せられるものなら見せてみな!」

    ダッ

    今までと同様に、ライナー、ベルトルトが駆け出す。その瞬間...

    ボウッ

    シュシュッ

    エレンは高速移動で二人に急接近し、蹴りを放った。しかし、それらは両方幻覚であった。

    アニ「やけになったかい?」

    エレン「それは見てればわかる。」

    幻覚とは別の方向から二人がエレンに襲い掛かる。結論を言えば、これもまた幻覚である。そして、エレンはそれに気づいていた。にもかかわらず、彼はその二体の幻覚を攻撃した。

    その瞬間を、本物のライナーは狙っていた。

    ライナーは全力のこぶしをエレンへと振るった。

    ブンッ

    ライナー「(消えた!?)」

    エレン「大体なあ。ちゃんと警戒してればお前の攻撃なんて当たらないんだよ。」

    ライナー「(後ろ!?)」

    エレン「打撃には頑丈みたいだが、斬撃にはどうかな。」

    ザクッ

    エレンの手刀がライナーの右肩を貫いた。

    ライナー「ぐぬぬぬ...」

    ライナーは残った力を振り絞りエレンへと殴り掛かる。

    ザシュッ

    エレン「これでお前は足を動かせない。リタイアだ。」

    ベルトルト「ライナアアア!!!」

    ベルトルトの背後からの攻撃。しかし、エレンに彼のナイフは当たらなかった。

    アニ「分からない。あんたが言った私たちに絶対に負けない"武器"。それはいったい何なの!?」

    エレン「ああ、その答えか。それは..."スピード"だ。」

    アニ「何だって...」

    エレン「用心さえしてればお前らの攻撃は避けれるんだよ。ライナーの攻撃は当然として、ベルトルトの攻撃だって、刺されるその瞬間まで気づかないわけじゃないからな。来ると思って待ってれば気づいてから避けても間に合う。だから、幻覚に攻撃する余裕もあったってわけだ。」

    ベルトルト「くっ...」

    エレン「そもそもお前ら...」

    シャシャシャシャシャシャシャシャ

    エレンが不規則に高速移動を始める。そのスピードはあまりにも速く...

    ベルトルト「目で追えない!?」

    エレン「俺のスピードに、ついてこれないだろ。」
  40. 40 : : 2014/11/11(火) 20:42:43
    期待
  41. 41 : : 2014/11/11(火) 22:13:16
    期待
  42. 42 : : 2014/11/11(火) 22:14:28
    期待
  43. 43 : : 2014/11/12(水) 14:51:55
    幻覚にも炎使われてるんなら零地点突破で吸収出来ないんですか?
  44. 46 : : 2014/11/12(水) 18:19:33
    期待
  45. 47 : : 2014/11/12(水) 19:56:31
    >>40>>42>>46
    期待ありがとうございます。

    >>43
    吸収することは可能ですが攻撃用の炎と比べて炎の量が少なめなので効率は悪いです。また、炎で作られた幻覚は零地点突破・初代エディションで凍らせることもできます。
  46. 48 : : 2014/11/12(水) 20:10:55
    シャシャシャシャシャシャシャシャ

    ベルトルト「くそ!」

    ベルトルトはやけになって攻撃を始める。しかし、攻撃は当たらない。

    アニ「落ち着いてベルトルト!」

    ベルトルト「でも、ライナーがリタイアした今、こんな開けた所じゃ隠密行動もとれない。待ってるだけじゃやられる!」

    アニ「でも、やけになったって...!?」

    ベルトルト「ん?」

    アニ「後ろよ!」

    ベルトルト「な!?」

    ガッ!

    ベルトルトが振り向いた瞬間、彼の腹部を激痛が襲った。

    エレン「今までとは逆だな。ベルトルト。」

    ベルトルト「この...」

    エレン「眠れ。」

    ドガッ ドゴオ!

    ベルトルトは壁に叩きつけられ意識を失った。

    エレン「後は...お前だけだな。幻覚の効かない俺にタイマンはきついんじゃないか?降参するなら今の内だぜ。」

    アニ「ふざけんな!」

    エレン「...」

    アニ「仲間がやられたのに、降参なんてするわけないでしょ。それに、私の力をあなたは軽視しすぎよ。忘れたわけじゃないでしょ?私の得意な戦闘スタイルは足技を中心とした格闘戦だってことを。そして...」

    グシュッ グリグリ

    アニは自らの手で眼球を動かし始めた。すると、アニの眼には五の文字が浮かんでいた。

    アニ「第五の道、人間道の存在を!」
  47. 49 : : 2014/11/12(水) 20:15:00
    期待
  48. 50 : : 2014/11/12(水) 20:21:14
    【現在公開可能な情報】

    〇六道輪廻のスキル

    アニが使える特殊能力。彼女の体には六道全ての冥界を巡った記憶が刻まれており、それにより彼女は六つの冥界から得た六つのスキルを使うことができる。詳細は下。

    一の道 地獄道 幻覚を見せる。
    二の道 餓鬼道 技を奪う。
    三の道 畜生道 人間を殺せる動物の召喚。
    四の道 修羅道 格闘スキルの向上。
    五の道 人間道 戦闘力が全体的に向上。
    六の道 天界道 マインドコントロール

  49. 51 : : 2014/11/12(水) 20:21:29
    >>49
    期待ありがとうございます。
  50. 52 : : 2014/11/12(水) 20:25:28
    輪廻眼に似てるね。仲間操ったりしそう。
  51. 53 : : 2014/11/12(水) 20:27:46
    期待
  52. 54 : : 2014/11/12(水) 23:07:27
    >>52
    輪廻眼も六道輪廻を基にしていますからね。
    >>53
    ありがとうございます。
  53. 55 : : 2014/11/12(水) 23:08:00
    期待
  54. 56 : : 2014/11/12(水) 23:32:54
    -地下牢-

    ギィィ

    バルドル「将棋盤取ってきたよ!後、すごろくも...お、お姉さん!その傷どうしたの!?」

    ゴトッ

    バルドルは将棋盤を手から放しヒストリアに駆け寄る。バルドルが言う傷とは先ほどバルドル不在時にヒストリアがロキから受けた暴行によるものである。

    フォルセティ「何かあったのですか?」

    看守「それが...」

    看守はフォルセティにこれまでに起きたことを話した。

    フォルセティ「そのようなことが...」

    看守「バルドル様にもお伝えしますか?」

    フォルセティ「その必要はないでしょう。本当はもう、全てを理解しておられるのだから。」

    バルドル「何があったの?その怪我、大丈夫?」

    ヒストリア「大丈夫よ。ちょっと転んじゃっただけだから。」

    彼女は嘘をついた。

    ヒストリア「ホントにドジよね。何もない牢屋の中で転ぶなんて。」

    クリスタ「...ホントだよ。こんなんじゃバルドル君に笑われちゃうよ。」

    クリスタも嘘をついた。偽りの笑顔を浮かべて。

    二人が嘘をついた理由。それは全てバルドルのことを思ってのことだった。彼にとっての仲間がこの事態の元凶であるなどということを、彼に知ってほしくなかったからだ。

    だが、彼は...バルドルは...全てを知っていた。その"全て"にはここで起こったことだけではなく、彼女たちの自分への気遣いの心までも含まれている。そして、彼は全てを理解したうえでこう言った。

    バルドル「ははは...お姉さんって面白いんだね!」

    そして、こう続けた。

    バルドル「フォルセティ。ヒストリアお姉さんの怪我を治してあげて。」

    フォルセティは、一瞬答えに詰まるものの、その命令を承諾した。

    この時から、バルドルはタイタンファミリー側の人間が抱いてはいけない感情を抱き始めていた。
  55. 57 : : 2014/11/12(水) 23:33:18
    >>55
    ありがとうございます。
  56. 58 : : 2014/11/13(木) 14:00:30
    この作者って放置しないね。
  57. 59 : : 2014/11/13(木) 18:29:43
    俺も>>1さんの責任感を見習わないとな…
  58. 60 : : 2014/11/13(木) 22:40:04
    -隠密行動班(サシャ達)サイド-

    コニー「一体俺たちはどこまで来たんだ?」

    オルオ「アジトの広さからしてかなり奥のほうだろ。目的地も近いはずだ。」

    ぺトラ「でもその分、敵の目も厳しくなっているはずだから注意してね。」

    サシャ「はい。」

    オルオ「...!噂をすればなんとやらってやつだ。居たぜ。」

    彼が見つけたのは扉の前に立っている一人の大男だった。

    オルオ「(果たしてこいつは一般兵か、それとも...)」

    オルオの問いの答え。それを述べておくと、この男の正体は七神兵、ロキである。それは同時に、扉の奥は地下牢でありクリスタとヒストリアが捕らわれている部屋であることを意味するが、そのことをオルオ達が知っているはずがなかった。

    ロキ「おいそこ、誰かいんのか?」

    オルオ「!?」

    コニー「(ばれた!)」

    ロキ「居るなら返事しろ。そうじゃなきゃ、敵とみなして消す。」

    サシャ「どうします?」ヒソヒソ

    ぺトラ「この際やむを得ないわ。」ヒソヒソ

    オルオ「ああ。」

    ザッ

    オルオ達四人はロキの前に姿を現した。

    ロキ「...見ない顔だな。お前らもしかして...新兵か?」

    コニー「な...」

    ロキが発した言葉はかなり意外なものだった。しかし、経験豊富なオルオは即座にこの事態に対応した。

    オルオ「その通りでございます。実は、二人の巫女の様子を見るよう命令されたのですが、何分新兵なもので場所がわからなくて...よろしければ、教えていただきたいのですが。」

    ロキ「ああ。それならちょうどいい。この扉の奥だぜ。」

    サシャ「(やった!これで二人の居場所が分かった!二人はすぐそこ...)」

    ぺトラ「(馬鹿な兵士に当たったおかげで儲けたわ。)」

    オルオ「ありがとうございます。では...」

    オルオは他の三人を制止した上で扉へと向かう。そして、彼がロキの前を通ったその瞬間であった...

    シュッ

    オルオ「!!!?」

    ロキのこぶしが、オルオへと放たれた。
  59. 61 : : 2014/11/14(金) 19:46:57
    バッ

    オルオ「(何とか躱せた...でもいきなり攻撃してくるなんてどういうことだ?俺たちが敵だってことに気付かれたのか?)」

    ロキ「てめぇ...七神兵である俺様の前を悠然と素通りするとはどういうことだ!失礼しますと一言断りを入れるのが普通だろうが!」

    コニー「(そんな理由で殴り掛かったのか!?今の攻撃は人を殺せる威力だったぞ...)」

    ぺトラ「こいつ、七神兵だったのね。」ヒソヒソ

    サシャ「特徴から言ってクリスタを連れ去った七神兵で間違えないでしょう。」ヒソヒソ

    ロキ「というかお前、よく俺の攻撃を避けたな。一般兵にそんな動きができるやつはいないと思ったが...さすがに直属兵の奴らは顔ぐらいは分かるし...」

    ロキ「そうか!お前ら、例の侵入者か!」

    オルオ「...いえ、俺たちは新兵ですよ。先ほどの失礼でしたらお詫びを...」

    ロキ「それならそれでお前らを殺す。俺は今むしゃくしゃしてるんでな。」

    コニー「(こいつ...いかれてやがる!)」

    オルオ「へ、正解だよ。お前の言う通り、俺たちは例の侵入者だ。お前を倒して、二人を解放させてもらう。」

    ロキ「...ははっ...ははははっ...そいつは嬉しいなぁ。これでお前らを殺す大義名分が立ったわけだ。嬉しい限りだ!!!」

    ググッ

    ロキが腰を下ろし右拳に力を込め始める。

    コォォォォォォオオオオオオオ!!!!

    コニー「な...」

    ロキのこぶしを球状の炎が覆う。その炎はあまりにも大きく、荒々しい。

    ダッ

    オルオはロキに背を向け走り出した。彼のこの選択は思考によるものではなく、命の危機を感じたための反射に他ならなかった。また、他の三人も一瞬遅れて同様の選択をした。

    サシャ、コニーだけでなく戦闘経験豊富なオルオ、ぺトラの二人にさえ一瞬で逃亡を選択させるほど、ロキのこぶしの炎は強大であった。

    ロキ「死ねよ屑共!!!」

    彼の頭には生贄二人の護衛などはない。彼はただひたすら...破壊のみを求めていた。

    ロキ「爆発(イクスプローズン)!!!」

    ガッ

    ドゴオオオオオオオオン!!!!!
  60. 62 : : 2014/11/15(土) 13:40:11
    イクスプローズンはビッグバンインパクトかな?
  61. 63 : : 2014/11/15(土) 14:08:36
    >>62
    それもかなり近いですが私のイメージではユピーの攻撃ですね。
  62. 64 : : 2014/11/15(土) 14:45:02
    炎が、急激に膨張する。

    先に逃亡を始めていたオルオが三人に追いついた時には、爆発による炎がすぐ近くまで迫っていた。

    このままでは、全員が爆発を受けることは明白。それを悟ったオルオが、行動に出た。

    ガッ

    オルオが、サシャとコニーを力いっぱい突き飛ばした。そして...

    ぺトラも蹴り飛ばした。

    その瞬間、オルオは爆発へと巻き込まれた。

    ぺトラ「...オルオ!!!」

    ゴオオオオオオ

    強烈な爆風が周囲を吹き荒れる。その後、爆風は収まり、爆発に巻き込まれた範囲を覆う煙も消えていった。

    三人が見たのは、小型ミサイルによってできるものと同レベルの巨大なクレーター、そして、かろうじて意識を意識を保っていたオルオの姿だった。

    オルオ「く...そ...やられちまった...」

    ぺトラ「自分を犠牲にするなんて、調査兵団のする行動とは思えない...なんでそんなこと...」

    オルオ「なんでかな...でも、この...選択は...間違ってはいないはずだ...今の攻撃は奴の全身全霊の一撃だったはず...そうでなきゃこんな威力を出せるはずがねぇ...なら...奴はもう...スタミナ切れなはずだ...」

    彼のこの発言は決して気休めのようなものではなかった。ロキが引き起こした爆発の威力は、どんなに強いものでも複数回繰り返し発動することは不可能であり、発動前の溜めから考えても先の一撃はロキが全身の炎を右拳に集中させて放った正真正銘の渾身の一撃。オルオはそう確信していた。

    また、オルオ達四人が一瞬で逃亡を選択したのは単純な炎の攻撃性だけでなく、その炎がロキが己の力のすべてを懸けて作りだしたものであったからだと、彼は推測していた。

    しかし、これはあくまで推測であり、この推測が外れた場合、つまりロキがこの威力の攻撃を何度も繰り出せる場合、自分たちに勝機があるのか...そのような不安もオルオは抱いていた。

    そして、その不安は、見事に的中する。
  63. 65 : : 2014/11/15(土) 17:09:24
    ぺトラ「っ...!」

    ぺトラが絶句した。

    オルオ「どうした?」

    ぺトラ「ありえない...あいつ...全く疲れてない!」

    オルオ「なっ...」

    ロキ「おいお前ら。逃げなくていいのか?そこに居るなら今からもう一発、さっきのを食らわせてやるよ。」

    彼の言葉は、はったり等ではない。そのことを、オルオを始めとする四人は理解していた。

    サシャ「そ、そうですよ。逃げないと。こんな奴に敵いっこありません。早く...!」

    コニー「でも、オルオさんが!」

    オルオ「俺のことは...いい...置いて......い......」

    ドサッ

    ぺトラ「...逃げるわ。」

    サシャ「オルオさんは!?」

    ぺトラ「置いていく。」

    コニー「そんなことできるか!俺はここに...」

    ぺトラ「いい加減にしなさい!」

    コニー「...」

    ぺトラ「自分を引き換えにみんなを助けたオルオの行為を無駄にする気!?あなたたちが本当にオルオのことを思っているなら...逃げなさい。」

    仲間を見捨てて生き延びるか、見捨てずに全滅する可能性が高い道を選ぶか...

    コニーとサシャは、人生最大の選択を迫られていた。
  64. 66 : : 2014/11/15(土) 19:00:00
    |∧
    |・`)チラッ…
    |o,)
    |-u
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    |∧ ∧
    |・ω・`) ソロ~…
    |o期待o
    |―u’
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    | ∧ ∧
    |(´・ω・`)
    |' _つ つ
    |―u’期待., コトッ
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    |
    | ヒュン
    | =3
    |   期待
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  65. 67 : : 2014/11/15(土) 21:34:59
    >>66
    ありがとうございます(笑)
  66. 68 : : 2014/11/15(土) 21:50:27
    -大広間-

    大広間では、エレンとアニの二度目の一対一の対決の火ぶたが切って落とされようとしていた。

    エレン「...」

    アニ「エレン...行くよ!」ダッ

    戦いが始まった。

    ザッ

    エレン「(蹴り、来る。)」

    シュッ スカッ

    アニが放ったハイキックを超直感による先読みで回避するエレン。

    グッ

    エレン「(今度は右フック...)」

    シュッ スカッ

    アニ「(また避けられた...超直感ね。じゃあ...)これならどう!?」

    シュッ

    エレン「!!」

    ガッ

    アニが再び放ったハイキックを、エレンは回避ではなく、防御した。

    エレン「(何だ今のは。攻撃が読めなかった。)」

    アニ「ボさっとしてる暇はないよ!」

    ドゴッ

    左フックがエレンの腹に叩き込まれた。

    エレン「っ...!!!」

    アニ「寝てな!」

    バキッ!

    エレン「がはっ!」

    ズザァァ

    エレンはアニに蹴り飛ばされた。

    エレン「いってぇ...」

    アニ「匣兵器で武装した足での蹴りを食らってまだ意識があるなんて、頑丈だね。」

    エレン「前にお前と戦った後も、いろんな奴に何回も叩きのめされてきたからな。(でも、ギリギリで反応して受け身を取れてなきゃ、意識が飛んでた。あいつの攻撃、超直感で反応できないなんて、一体どんな仕掛けが...?)」
  67. 69 : : 2014/11/16(日) 10:47:00
    きっと機械だ!機械なら超直感は効かないはず!!←半分ヤケクソで言ってる
  68. 70 : : 2014/11/16(日) 11:38:09
    予測不可能な展開でスゴく見応えある
  69. 71 : : 2014/11/16(日) 13:06:48
    >>70
    そう言っていただけると嬉しいです。
  70. 72 : : 2014/11/16(日) 13:28:48
    アニ「それなら、今回も叩きのめされるんだね!」

    ダッ

    エレン「(相手の攻撃をよく見るんだ。そうすれば必ず、種は分かる。)」

    アニがエレンの眼前まで接近する。その瞬間だった。

    エレン「(え...幻覚?)」

    シュッ バキッ

    エレン「がっ!」

    ズザァァ

    アニ「良いサンドバックだね。」

    エレン「(あれ、何で俺、今アニの姿が幻覚だなんて思ったんだ?今のどこに幻覚が...もしかして!)」

    ダッ

    エレン「(とにかく、次の攻撃ではっきりさせるんだ!)」

    アニ「はぁ!」

    エレン「(...これだ!)」

    シュッ ドゴッ

    エレン「うっ...!」

    フラフラ

    ふらつきながらエレンはアニと距離を取る。

    エレン「見つけたぜ。お前の攻撃のトリック。まさか超直感を持つ俺を相手に、幻覚を使った仕掛けをしてくるとはな...」

    アニ「何の事だか。」

    エレン「とぼけたって無駄だ。さっきの攻撃で確証は得た。」

    エレン「人間の攻撃ってのは予備動作がある。超直感での先読みはそれを見ることによって、そこから繰り出される攻撃を予測している。まあ、普段俺は予備動作を無意識でしか見れてないけどな。だから、最初は違和感しか感じ取れなかった。」

    アニ「...」

    エレン「でも、さっき注意してお前の攻撃を見たら、その違和感の正体がわかった。お前の攻撃には、予備動作がなかったんだ。そして、もう一つ俺は別の違和感を感じていた。それは、お前が攻撃の瞬間幻覚を使っていると何故か直感したことだ。攻撃は間違いなくリアルだし、特別変なところもない。でも、この直感が間違っているとも思わない。とすれば、そこから導き出される答えは一つ...」

    エレン「お前は、攻撃の直前の予備動作を幻覚で隠しているな。」
  71. 73 : : 2014/11/16(日) 18:33:32
    アニ「...あんたって、戦いにおいては頭がいいのね。学校の勉強はできないくせにね。それで、それが分かったところで何が変わるの?」

    エレン「確かに、どんなに幻覚に警戒しても一瞬で解くことはできない以上、幻覚の中にある予備動作を見ることはできないし、先読みなしでお前の攻撃を捌き続けるのは難しい。やっぱり、俺にできることは...」

    シャシャシャシャシャシャシャシャ

    エレン「ちょこまか動き回ることしかないってことだ。」

    アニ「(確かにこの高速移動は厄介だ。私でも動きを捉えきれない。でも、動きの全てを把握する必要はない。エレンが攻撃を仕掛けてきたその瞬間、それに反応できればそれで十分。)」

    アニ「("周")」

    アニは自身の間合いより一回り大きい範囲を"周"で囲んだ。"周"のことを話で聞いたことしかないエレンはそのことに当然気付かない。

    アニ「(この"周"に入ってきた瞬間が、あんたの最後だよ。)」

    シャシャシャシャシャシャシャシャ

    エレンは高速移動によるかく乱を続ける。しかし、アニはそれを全く意に介さない。

    エレン「(カウンター狙いか。面白い...)」

    ボウッ

    ギュイイイイン!

    エレンが超高速でアニに突進する。そして、アニの"周"に入り込んだ。

    そこからのアニの反応速度は超人的なものだった。エレンの攻撃が身体に届くよりも早く、アニのカウンターがエレンを捉えた。

    ガッ!

    エレン「っ...」フラッ

    倒した。アニはそう確信していた。だが...

    グッ

    エレンは、倒れなかった。

    エレンは始めから、カウンターを受け止める気だった。もし防御もせずにアニの全力のカウンターを食らっていれば、意識があるはずがない。しかし、例え防御しても、彼に立つ力が残っているかは微妙なところであった。

    しかし、彼は倒れなかった。それは、彼の勝利を示していた。全力のカウンターを放った直後のアニにはエレンの攻撃に対処する術はなかった。

    エレン「うおおおおお!」

    ガッ!

    一発のパンチが、アニの体に叩き込まれた。
  72. 74 : : 2014/11/16(日) 21:56:35
    ま…まさか幻覚にこんな使い方があったなんて……尊敬です!!
  73. 75 : : 2014/11/17(月) 19:45:21
    >>75
    ありがとうございます(笑)
  74. 76 : : 2014/11/17(月) 20:03:15
    アニの身体が仰け反る。

    エレン「はあああ!」

    ドッドッドッドッドッドッ

    エレンが勝負を決めるラッシュを放った。

    エレン「これで、とどめだ。」シュッ

    ガッ! ドゴオン!

    エレン「はぁはぁはぁはぁ...」

    アニ「...また...勝てなかった。」

    エレン「!?」

    アニ「そう身構えなくてもいいよ。私にはもう...這う力も残ってないから。そう言えば...前の戦いのときにも...こんなこと言ったね。」

    エレン「...」

    アニ「...勝利のご褒美をあげなきゃね。この大広間の出口の中で、あんたたちの目的地へと続いているのは真ん中の出口だよ。」

    エレン「分かった。恩に着る。」

    エレンはそう言って、アルミンのもとへ向かう。そして、アルミンをおぶった時だった。

    アニ「...信じてくれるんだ。」

    エレン「当たり前だろ。仲間だからな。」

    アニ「仲間...ね...」

    エレン「そうだ。これ、やるよ。」ポイッ

    エレンがアニへと放り投げたもの、それは進撃匣だった。

    エレン「イェーガーリングの炎を注入することで使えるようになる強力な匣兵器だ。最も、タイタンファミリー側にいたんじゃ一生使う機会はないかもな...」

    アニ「私たちにまた裏切れっていうの?」

    エレン「そんなこと言ったつもりはねぇよ。ただひとつ、言っておく。したくもないことはするな。もし誰かが強制的にそれをさせているのなら...戦え。そいつを倒して、自由になれ。」

    アニ「...エレン。」

    エレン「じゃあな...アニ。」

    テクテクテク

    アニ「戦え...か。」ボソッ
  75. 77 : : 2014/11/17(月) 20:20:57
    お…これは危険な場面の時に助けてもらえるフラグか!?
  76. 78 : : 2014/11/17(月) 21:20:42
    そこから繰り出される攻撃を予測している。予測してんなら直感っていわなくね?
  77. 79 : : 2014/11/18(火) 20:06:00
    >>78
    超直感での攻撃の先読みはエレンが"無意識"に敵の予備動作から攻撃を"予測"することで行っています。しかしこれは"無意識"の行動であるので当の本人や敵からしたら"直感"であると感じられるため、超直感と呼んでいます。(幻覚を見破る場合も些細な違和感を無意識の内に感じ取って見破っています。)
  78. 80 : : 2014/11/18(火) 20:28:28
    -小ホール-

    ミカサ「はぁ...はぁ...はぁ...はぁ...」

    トール「(とんでもない奴だ。恐ろしささえ感じるほどに...ゴッド・スプリンターを攻略し始めている。最初にどんなプログラミングをしたか見ると言っても、そもそもそんな余裕を与えないのがこの技の強み。そのはずなのに...こいつは避け続けた。そして、攻撃のスキを伺ってくる。その対策もしてあるから、今のところは対処できてるけど...)」

    ミカサ「...」

    トール「(奴の剣は少しずつ俺に近付いてきている。しかも、俺のプログラミングの癖まで把握されてきてる。でも、奴の体力が限界に近付いているのも明白。このまま続けて勝てるか...それとも..."あれ"をやるか。いや、"あれ"はオーディンに禁止されてるし...)」

    トール「(このままいこう。)23ターン目、行くぜ。」

    シュッ



    -地下牢-

    ヒストリアとクリスタが捕らわれている地下牢から離れた所にある別の地下牢に、トーマスとジャンは両手両足をロープで拘束された状態で捕らえられていた。

    トーマス「...ん...!」

    キョロキョロ

    トーマス「ここは...牢屋?そうか、俺はあいつに倒されて...」

    ジャン「ようやく起きたか。」

    トーマス「ジャン!」

    ジャン「よし、早速出るぞ。」

    トーマス「おう...って、どうやんだよ!」

    ジャン「俺のベルトの金具部分にナイフが仕込んである。両手が縛られているから自分で取り出すのは無理だが、お前なら取れるだろ。」

    トーマス「なるほどな。そういうことなら、善は急げだ。」

    ノソノソ

    トーマスは屈伸してジャンに近付く。

    ガサゴソ

    ジャン「おいてめぇ...どこ触ってんだ?」

    トーマス「な...見えないんだからしょうがねぇだろ。」

    ガサゴソ...カチャ

    トーマス「ここか!よし...」

    カチャカチャカチャカチャ...

    トーマス「て言うか、何でナイフなんか仕込んでたんだよ。」

    ジャン「いつ敵に拘束されるかわかったもんじゃないからな。腕時計にも仕込んでたんだが、さすがにそれは没収された。」

    トーマス「...確かに、マフィアならその心がけは必要だな。俺も見習わないと...」

    ジャン「はぁ?マフィアは関係ないだろ。俺が用心しているのは、他校からの刺客だよ。」

    トーマス「(そっちかよ!)」

    カチャ

    トーマス「...多分、取れたぞ。」

    ジャン「よし、それならまず俺の手の縄を切れ!」
  79. 81 : : 2014/11/18(火) 22:05:02
    -地下牢入り口前の廊下-

    ぺトラ「逃げるのよ!早く!」

    サシャ「(オルオさんを見捨てる。それが正解なのは分かってる。でも...)」

    コニー「(そんなことできるかよ!だけど...あいつと戦ったところで、勝ち目はない...)」

    ロキ「どっちでも良いが、そろそろ決めたよな?次、いくぞ。」

    ググッ

    コォォォォォォオオオオオオオ!!!!

    ロキがこぶしにまとった炎は、先刻のものと同レベルのものだった。

    ぺトラ「(やっぱりさっきの攻撃による疲れが見えない。何てやつなの!)」

    コニー「ぺトラさん...逃げましょう。」

    ぺトラ「決心してくれたようね。サシャも良いわね?」

    サシャ「はい。」

    ダッ!

    ロキ「今さら逃げ切れると思ってんのか!?」

    タッタッタッタッ

    ロキが三人を追いかける。身体能力そのものが優れている彼は三人との距離をどんどん詰めていく。

    ロキ「悔やむんなら決断の遅さを悔やむんだな!」

    ロキが攻撃態勢に入る。彼と三人との距離は...10メートル。それは攻撃態勢に入ってからも彼らが逃げ続けることを考えても十分な近さだった。しかし...それは時として、仇となる。

    コニー・サシャ「開匣(かいこう)!!!」

    ドシュゥ

    コニーとサシャが匣兵器を開匣した。コニーの匣の中から現れたのは一本の剣である。一方、サシャの匣の中にあったのは、弓と矢であった。

    ぺトラ「(まさか!最初からこのつもりで!)」

    コニー「いくぞぉぉぉ!」

    ダッ

    コニーがロキへともう突進する。

    ロキ「(逃げた振りをして俺が近付いたところを攻撃か...悪くない策だが、その距離じゃあお前の攻撃が届く前にお前の攻撃が届くのは、俺がこぶしの炎を爆発させたあとになる。お前らの負けだ。)」

    パシュッ

    ロキ「!?」

    弦が風を切る音と共に、一本の矢が放たれた。

    その矢は美しい弧を描き、ロキの身体へと突き刺さった。

    ロキ「(大したことねぇな。揺動にもなりゃしな...!?)」

    ロキが気付いた異変。それは、身体がマヒしていることである。

    ロキ「(これはトールの技を受けた時と同じ...まさか、雷の炎を纏わせていたのか!)」

    コニー「悔やむんなら俺らをなめてかかったことを悔やむんだな。」

    ロキ「(速い!?)」

    コニー「七の型...」

    ロキ「くそがあああああああ!!!!!」

    コニー「夕凪(ゆうなぎ)」

    ザシュッ
  80. 82 : : 2014/11/19(水) 12:10:57
    続きが楽しみ
  81. 83 : : 2014/11/19(水) 16:28:42
    コニーの剣技好き!
    もっと頑張れーー
  82. 84 : : 2014/11/19(水) 21:28:24
    【現在公開可能な情報】

    〇極光剣(スパダ・ディ・アウローラ)

    使用者:コニー
    属性:晴

    ハンジ作、コニー専用匣兵器。剣自体の攻撃力は普通の剣と大差はないが、晴の炎の活性の力により持つ者の運動能力を上昇させる。また、治癒能力もわずかながら備えており、軽い傷なら柄を当てることで治すことができる。
  83. 85 : : 2014/11/19(水) 21:49:42
    コニーの夕凪が、ロキの両足を切り裂いた。コニーがこの攻撃で、ロキを倒すことよりも機動力を奪うことを優先したことは正解である。機動力を封じられた場合、遠距離攻撃を持たないロキは、攻撃も完全に封じられることになるからだ。

    だがそれは、機動力を奪えた場合の話である。

    コニー「三の型、昇日(のぼりび)!」シュッ

    スカッ

    コニーの剣は、空を切った。

    コニー「(避けただと...あの傷で足が動くのか...!?)」

    コニー「傷が浅い...」

    コニーの言う通り、夕凪によってできたロキの両足の傷は浅く、彼の機動力を削ぐには到底及ばなかった。

    コニーの渾身の一撃によって与えたダメージをここまで小さくしたものは他でもない。

    死ぬ気の炎である。

    ロキを初めとする七神兵は全身から死ぬ気の炎を放出することができる。その中でも飛び抜けて炎の継続使用に長けたロキは、自らの肉体を死ぬ気の炎で常に保護している。その防御力は、炎の鎧と呼んでも名前負けしない程のものである。

    ロキ「吹っ飛びな。」

    ロキが突如溜め動作に移る。その時コニーは、これが千載一遇のチャンスであると確信した。

    自分と敵との距離は極めて近く、敵は渾身の一撃を放つための溜め動作に入っている。またと来ないであろう絶好のチャンス。何故いきなりロキがこんな隙を作ったのかなどコニーは考えなかった。それが、命取りだった。

    ロキのこぶしは溜め動作に入ってから0.1秒も経たないうちに地面へと向かい始めた。そしてそのこぶしを、今まで彼が爆発前にこぶしに纏っていた炎と何ら遜色のない、巨大な炎が覆っていた。

    そう...彼にとって、爆発のために使用する炎は時間を懸けて用意する必要などなく、即座に用意できる代物だったのだ。

    ロキ「爆発(イクスプローズン)!!!!!」

    ガッ!

    ドゴオオオオオオオオン!!!
  84. 86 : : 2014/11/20(木) 18:22:41
    そもそもロキの足は切れるのだろうか・・・って位強いな
  85. 87 : : 2014/11/20(木) 18:29:41
    リヴァイの再登場に期待
  86. 88 : : 2014/11/20(木) 19:45:55
    87  同じく!
  87. 89 : : 2014/11/20(木) 22:04:08
    >>87>>88
    このまま再登場せずに終わってしまうのは惜しまれますね。(意味深)
  88. 90 : : 2014/11/20(木) 23:03:19
    爆発による強烈な光が辺りを包み込む中、爆発が届かないところから冷静にその一部始終を観察している者がいた。ぺトラである。

    ロキの絶大な力を目の当たりにし、動揺していたかに見えたぺトラであったが、実は三人の中で最も冷静に、現状の打開策を模索していた。

    逃亡を促したのもそれが最善策であると導き出したからであり、コニーとサシャがそれを拒み、ロキに立ち向かってからは彼女はずっとロキを観察していた。

    彼が持つ無尽蔵な炎にも底があるはずだ...そう信じ、彼女はその時が来るのを安全な場所で見計らっていた。

    そして、爆発がコニーを巻き込んで周囲を消し飛ばした直後、彼女に不意に希望の光が差し込んだ。

    ロキ「はぁ...はぁ...」

    爆風が吹き荒れる中で、極限まで神経を集中させることで、研ぎ澄まされた聴覚がロキの荒くなった呼吸の音を拾ったのだった。

    ぺトラ「(これは...奴のスタミナが、とうとう切れ始めた!?もしそうなら、こいつを...倒せるかもしれない。)」

    そう思ったのも束の間、彼女は再び絶望した。

    煙の中から出てきたロキからは全くスタミナ切れであることが感じ取れなかったからである。

    ぺトラ「(そんな...いえ、やせ我慢をしているだけかもしれない。)サシャ!奴の攻撃が届かないところから狙撃するのよ!」

    サシャ「!?...了解です!」

    パシュッ

    ロキ「そんな矢、消し飛ばすまでだ!」

    コォォォォォォオオオオオオオ!!!!

    ぺトラ「!?」

    ガッ

    ドゴオオオオオオオオン!!!

    一本の矢を弾く為に渾身の一撃を放ったロキ。彼のその行動はまだ戦う力を残していた二人にある最悪な仮説を立てさせた。

    彼の爆発(イクスプローズン)は渾身の一撃等ではない。それどころか、ほぼ無限に放つことができるのではないか。

    サシャ「化け...物......」

    サシャがそう呟いた時だった。

    ロキ「はぁ...はぁ...」

    先刻ぺトラが聞いたロキの荒い呼吸が再び聞こえた。
  89. 91 : : 2014/11/21(金) 00:04:46
    【現在公開可能な情報】

    〇電狩矢(エレットロ・フレッチェ)

    使用者:サシャ
    属性:雷

    ハンジ作、サシャ専用匣兵器。雷の炎の硬化の力により貫通能力が向上している他、雷の炎特有の電気の性質のよって電気ショックにより麻痺を引き起こすことが可能である。
  90. 92 : : 2014/11/21(金) 07:26:51
    神経を集中させるだけで爆風が吹き荒れる中小さい呼吸を聞き取れるならウルの能力は一体何だったのだろうか。
  91. 93 : : 2014/11/21(金) 17:06:57
    攻撃の直後だけスタミナぎれになるのかな?
  92. 94 : : 2014/11/21(金) 20:28:30
    >>92
    確かにぺトラの耳を少し良くしすぎました。ただ、ぺトラは全神経を集中させてこの音を聞き取りましたが、ウルはボケーとしている時でもこれより小さい音を聞き取ることができます。
  93. 95 : : 2014/11/21(金) 22:51:16
    その呼吸の音が、ぺトラを我に返らせた。そして、彼女は現状の把握に全神経を注ぎ始める。

    ぺトラ「(確かに、奴は攻撃後に息切れをしている。でも、煙が晴れるころには...いえ、二、三回呼吸した後には呼吸が整い、スタミナ切れの様子を見せていない。)」

    ぺトラ「(奴の呼吸を整える技術が優れているとか...?いや、それはない。仮に奴の息切れの原因が激しい運動によるものなら、その線もある。でも、私が呼吸音を聞いた二回の攻撃では奴は息切れを起こすほどの運動をしていなかった。それにもかかわらず奴が息切れをしたということは、やはりガス欠が原因だと考えるのが無難。でも、それならなぜ、彼は何度もあの技を放てるの?)」

    サシャ「やっぱり考えれば考えるほど恐ろしいですね。」

    ぺトラ「そうね...」

    サシャ「あいつの炎は雲の炎。その性質は増殖で、決して攻撃的な炎じゃない。それなのに、こんな威力を出せるなんて...」

    ぺトラ「あ...増殖......まさか!」

    ぺトラ「ロキ!!!」

    ロキ「...何だ?遺言でも遺したくなったか?」

    ぺトラ「お前のその無尽蔵な炎。その正体がわかった。お前は...」

    ぺトラ「自身の炎を、雲の炎の力で増殖しているな。」

    彼女の発言に、サシャは驚愕した。しかし、その仮説を考え出したぺトラが一番、自分の発言に驚愕していた。

    こんなことが可能なはずがないと。

    エネルギー保存の法則と言うものがある。要約すれば無から有は作れず、何もしなければ何も起こらないというものだ。死ぬ気の炎を使った戦いの多くは一般的な物理法則が通用しない。しかし、それはあくまで生命エネルギーと言う計り知れない強さを持つエネルギーを対価にしているからこそ成し得るものであり、エネルギー保存の法則はそれらの戦いにおいても生きている法則だった。

    だが、ぺトラの立てたこの仮説は、完全にそれを無視していた。それは無から有を作り出すとまではいかないものの、1から無償で10を創り出すことになるからだ。

    この仮説は間違っている。彼女はそう思おうともしていた。しかし、ロキの次の発言が、その思いを踏みにじった。

    ロキ「ああ。そうだ。よくわかったな。」

    彼は淡々と言った。嘘をついているようには見えなかった。

    ロキ「隠す必要は元々ないからな。俺は炎を使った際に自身の増殖の力で使用した分の炎を創りだすことができる。オーディンが言うにはこれは技とか能力とかの類じゃなく、体質なんだとよ。」

    ぺトラ「尽きない...炎...」

    ロキ「簡単に言えばそうだな。」

    ドサッ

    ぺトラはその場に崩れ落ちた。

    ぺトラ「勝てるわけ...ない......こいつが居る限り...私たちに勝機はない......」
  94. 96 : : 2014/11/22(土) 05:27:57
    よくわからん
  95. 97 : : 2014/11/22(土) 09:26:22
    ペトラすごっ
  96. 98 : : 2014/11/22(土) 09:40:16
    ペトラが発狂しないって余程ヤバイ奴なんだな
  97. 99 : : 2014/11/22(土) 11:57:25
    エレンの零地点突破で普通に勝てる件
  98. 100 : : 2014/11/22(土) 16:59:18
    ↑それな
  99. 101 : : 2014/11/22(土) 21:31:30
    やっと追い付いた(*^^*)
    期待しまくりです♪
    作者さんファイトー(^^)d
  100. 102 : : 2014/11/22(土) 21:48:11
    >>96
    無限に死ぬ気の炎が出せると言う点を押さえていただければ大丈夫です。
    >>99
    バレマシタカ...それにエレンが気付くかどうかはまた別の話です。

    チョウチョッカンガアリマスケド...
    >>101
    期待ありがとうございます!これからも頑張って書いていきます!
  101. 103 : : 2014/11/22(土) 22:12:57
    ロキ「...やっと理解したか。俺とお前らの格の違いをよぉ...」

    サシャ「...エレンなら...勝てます。」

    ぺトラ「え...」

    サシャ「エレンなら...私たちのボスなら...勝てます。」

    ぺトラ「あいつは無限に炎を使えるのよ!しかも、あのこぶしを爆発させる技は単純だけど、その分これといった弱点がない。いくらエレンでも...」

    サシャ「勝てます。だから...」

    スゥッ

    サシャは弓を引き絞る。

    サシャ「少しでも...かすり傷でもいい...奴に傷を与えましょう。」

    ぺトラ「...そうね。(私としたことが、中学生に励まされるなんてね。)」

    サシャ「いきます!」

    パシュッ

    サシャが矢を放つ。その直後...

    ビュッ

    ぺトラがナイフを投げた。

    ロキ「はっ...ちんけな攻撃だなぁ。」

    スゥゥゥ

    ロキは、最小限の動きで矢とナイフを躱した。

    ロキ「そんな攻撃、ちゃんと見れば当たんねぇよ。」

    サシャ「それでも...!」

    サシャとぺトラは攻撃を続ける。

    ロキはそれらを躱しつつ二人にゆっくりと近付く。二人はそれと同じスピードで後ずさりしながら、ひたすらにロキを攻撃する。

    トン

    二人の背中が、壁に触れた。

    サシャ「(もう下がれない。私たちの悪あがきも、ここまで...)」

    コォォォォォォ!

    ロキがこぶしにゆっくりと炎を溜め始める。

    サシャ「(エレン...後は...)任せました。」

    ???「ああ。任せろ。」

    ボウッ

    ロキ「!!?」

    ???「うぉぉぉぉ!!!」

    ガッ! ドゴオン!

    サシャ「エレン...」

    エレン「こいつは、俺がぶっ飛ばす。」
  102. 104 : : 2014/11/22(土) 22:16:26
    期待
  103. 105 : : 2014/11/22(土) 23:47:42
    >>104
    ありがとうございます。
  104. 106 : : 2014/11/23(日) 00:09:03
    エレン「...」

    エレンは周囲を見回す。

    エレン「コニー...オルオさん...」

    シャッ

    シャッ

    エレンは一瞬でコニーを二人のもとに届ける。オルオも同様にして、二人へ届けられた。

    エレン「その二人と、アルミンのことを頼む。」

    ぺトラ「(アルミン?)」

    ぺトラはその言葉を聞き周囲を見回す。すると、彼女の右隣に意識を失ったままのアルミンがいた。

    ぺトラ「(気付かなかった。何て速さなの。)」

    サシャ「そうだ...エレン、奴の能力を説明しておきます。奴は、無限に炎を生み出すことができるそうなんです。」

    エレン「無限に炎を...」

    サシャ「はい。ですから、渾身の一撃であると思われていた爆発(イクスプローズン)を、奴は何回も放つことができます。」

    エレン「なるほど。」

    ロキ「エレン・イェーガー。」

    エレン「...何だ?」

    ロキ「さっき、俺をぶっ飛ばすとかほざいていたように聞こえたが、聞き間違えじゃねぇよな?」

    エレン「ああ。」

    ロキ「そうか...前回は一撃でやられたくせに、良くもまぁそんなことが言えるなぁ!!!」

    エレン「前の俺とは違う。それに、お前の攻撃の対処法も心得ている。」

    ロキ「ほう...なら今すぐ見せてみろ!その対処法とやらを!」

    コォォォォォォオオオオオオオ!!!!

    ロキが爆発(イクスプローズン)の構えに入る。その瞬間...

    ボウッ!

    エレンがロキへと猛突進を仕掛けた。

    ロキ「(やはり、お前の言う対処法は俺が炎を溜め始めた瞬間に超高速での突進攻撃を仕掛けることだったか。確かに、スピードはクソみたいに速い。だが...)」

    ロキはこぶしを地面へと向けた。その時エレンは、10メートルほどしか進めていなかった。

    ロキ「(元々俺に溜め時間なんて必要ねぇ!その作戦は外れだぁ!!!)」

    ガッ!

    ドゴオオオオオオオオン!!!
  105. 107 : : 2014/11/23(日) 00:12:00
    期待
  106. 108 : : 2014/11/23(日) 15:57:50
    >>107
    ありがとうございます。
  107. 109 : : 2014/11/23(日) 17:48:21
    サシャ「エレン!!!」

    ロキ「あっけねぇなぁ...」

    エレン「...まだ終わってはいない。」

    ロキ「!?」

    煙が晴れ、エレンが姿を現す。

    ロキ「ほう、まだ立っていられるとはな...爆発を受ける寸前に使った匣兵器とやらの力か?」

    ぺトラ「(匣...いつの間に使ったの?)」

    彼が言うように、エレンは爆発に巻き込まれる直前に自身の匣兵器である天空マント(マンテッロ・ディ・チェーリ)を開匣していた。

    ロキ「防御用の匣兵器ってところか。もしかして、それが本当の対処法だったか?だとしたら、本当にあっけない限りだなぁ!」

    エレン「...」

    エレンは無言で、ロキを見続けていた。

    彼の目は...闘志に満ちていた。

    ロキ「ちっ...」

    軽く舌打ちをするロキ。彼は明らかに苛立っていた。

    ロキ「何だその目は。まだ勝てる気でいるのか!いい加減現実を見ろ!そして絶望しろ!!!」

    エレン「...」

    ロキ「そんな目をするんじゃねぇ!俺は、てめぇやヒストリア・レンズみてぇな、どんなに希望をへし折っても心が折れないやつが大っ嫌いなんだよぉ!!!!!」

    エレン「!...ヒストリアさん?」

    ロキ「ああそうだ!あの女、死を待つだけの身の癖に生き生きとした目をしてやがったから、俺が罰を与えてやった!だが、それでもあいつの目は死ななかった!あの時はフレイが来てそれどころじゃなくなったから気にしなかったが、今考えれば最高に胸糞悪い女だった!!!」

    エレン「罰だと...お前、ヒストリアさんに何をした!」

    ロキ「殴って殴って殴りまくった。それだけだ...」

    エレン「ロキ...!!!お前は絶対に許さない!!!!!」
  108. 110 : : 2014/11/23(日) 20:19:40
    凍らしちゃえーー
  109. 111 : : 2014/11/23(日) 22:22:26
    ロキ「許さない...?なら、どうするんだ?前回と言い今回と言い、手も足も出せていないお前に何ができるんだ?」

    エレン「聞いてなかったのか?対処法ならあるとさっき言ったはずだぜ。」

    ロキ「...(と言うと、対処法ってのは超高速での突進でも防御用匣兵器でもなかったってことか。まあ良い。どの道大したことはねえだろ。)」

    コォォォォォォオオオオオオオ!!!!

    ロキ「今度こそ死ねや!」

    ロキはそう叫ぶと同時に、エレンへと飛びかかった。空中からエレンへとこぶしを振り下ろそうとするロキ。それを見てエレンは後ろへ跳んだ。

    ロキ「(そんなんじゃ避けた内に入らねぇよ!)」

    ガッ!

    ロキのこぶしが地面に触れた。

    ドゴオオオオオオオオン!!!

    雲の炎の爆発が彼を中心に同心円状に広がっていく。エレンも当然、その爆発に巻き込まれた。

    しかし、ロキが勝利を確信したその時、彼は見た。

    全方向へと広がったはずの爆炎が、ある一点へと向かっていく光景を...そして、その一点に、エレンが立っているのを...

    ロキ「(何だ...あれは...炎を吸収している!!?)」

    サシャ「その手がありましたか!」

    ぺトラ「あの技が、リヴァイ兵長の炎を自分の力にしたという...」

    エレン「零地点突破・改」

    ボボウッ!

    ロキ「(さっきより炎が大きくなっただと!?)てめぇ、その技は何だ!?」

    エレン「炎を吸収する技だ。本当は俺が言うまでもなく、もう分かってるんだろ?」

    ロキ「...何で最初の攻撃は受けた!この俺様を相手に手を抜きやがったのか!」

    エレン「いや、あれはお前の攻撃を一度しっかり見ておきたかったからだ。俺のこの技で吸収できるかどうかをな...だが、それをしたことは俺自身反省してるよ。お前を一時でも、調子に乗らせてしまったからな。」

    ロキ「!!!......殺ぉぉぉぉぉぉす!!!!!!」
  110. 112 : : 2014/11/24(月) 00:04:08
    いっけぇぇぇぇぇエェレェェェェェェェェンン
  111. 113 : : 2014/11/24(月) 11:22:14
    ↑原作のアルミンみたいw
  112. 114 : : 2014/11/24(月) 12:11:05
    トレス!
    あくまでもパクりじゃない!    期待
  113. 115 : : 2014/11/24(月) 14:45:39
    >>114
    期待ありがとうございます。
  114. 116 : : 2014/11/24(月) 15:01:38
    ロキが怒りに任せてエレンに襲い掛かる。エレンが仕組んだとおりに。

    ロキ「死ねぇぇぇぇぇ!!!」

    ロキが怒りの一撃をエレンに放つ。しかし、その一撃はエレンには当たらなかった。

    エレン「安い挑発に...乗ってくれてありがとな。」

    ロキ「(後ろ!?)」

    ピキピキピキ

    ロキ「ぐおおおおお!何だこれは!体が...体が凍っていく!!!」

    エレン「零地点突破・初代エディション」

    ピキピキピキピキピキピキ

    ピキンッ

    ロキは、零地点突破・初代エディションによって全身を氷漬けにされた。

    サシャ「やった...」

    ぺトラ「あの化け物を...倒した!」

    エレン「これで、二人を助けに行ける...ぐ...」シュゥゥゥ

    エレンの額の死ぬ気の炎が消えた。

    サシャ「大丈夫ですか!?」

    エレン「ああ。心配ない...それより、ヒストリアさんとクリスタの居場所は分かるか?」

    サシャ「はい。あの扉の先に、二人は居るそうです。」

    ぺトラ「ロキは二人の護衛を担当していたらしいの。」

    エレン「護衛?それなのに、ヒストリアさんを傷つけたのか...クズ野郎が......次に戦うときは、絶対に殺してやる...」

    サシャ「......それより、早く二人のところへ行きましょう。」

    エレン「そうだな。」

    テクテクテク

    エレンはややふらつきながらも扉へと歩を進めた。
  115. 117 : : 2014/11/24(月) 19:26:53
    -地下牢2-

    ゴンゴン!

    看守2「何だ?うるさいなぁ。あいつら、暴れてやがんのか。」

    ガチャ

    看守2は牢の扉を開ける。

    看守2「な...お前ら、どうやってロープを...」

    ドゴバキッ

    トーマス「よし、これで地下牢から出られるな。」

    ジャン「...」

    テクテクテク

    トーマス「おい、待てよ!」

    テクテクテク



    -地下牢1の扉の前-

    エレン「はぁ...はぁ...(この扉の先に...二人が...)」

    ガチャ

    エレンが扉を開ける。扉の奥には、地下深くへと続く階段があった。

    エレンはその階段を一段ずつ下っていく。

    一方、サシャとぺトラは意識のないアルミン、コニー、オルオの三人を護衛していた。エレンが二人を無事救出することを信じて。

    長い長い階段であったが、エレンはその五分の四を下り終えていた。その時、声が聞こえた。

    クリスタ「お姉ちゃん、大丈夫?」

    ヒストリア「ええ。これもフォルセティさんのおかげよ。ありがとう。」

    エレン「!!」

    二人の声を聞いた瞬間、思わずエレンは駆け出した。そして、階段を下り終えた瞬間...

    エレン「うわっ!」

    ドテーン!

    エレンは何もないところで足を滑らせ、転倒した。

    エレン「いててて...」

    クリスタ「エ...エレン!!!」

    ヒストリア「エレン君!」

    エレン「二人とも、助けに来たぜ。」

    エレン「(思いっきり転んじゃったよ...カッコわりぃ...)」ガーン
  116. 118 : : 2014/11/24(月) 22:51:07
    クリスタ「エレン、すごい転び方だったけど大丈夫?」

    エレン「う、うん。」

    ヒストリア「強くなっても、そういうところは変わらないのね。」

    エレン「ははは...(そういや、変わらないって言われたのって随分久しぶりだな...)」

    看守「エレン...こいつが...」

    フォルセティ「エレン・イェーガー殿。扉の前を守っていた七神兵、ロキ様はどうされましたか?」

    エレン「氷漬けにしてやったよ。」

    フォルセティ「ほう...」

    エレン「二人とも、いまそこから出してやるからな。お前、鍵を渡せ!」

    看守「そう簡単に渡すものか!」

    バルドル「やめといた方が良いよ。そこのエレンって言うお兄ちゃん、ボロボロだけど、それでも看守のおじさんよりは段違いに強い。大人しく鍵を渡したほうが、お互いのためだ。」

    フォルセティ「私もそう思います。」

    看守「く...分かりました。ほらよ。」ポイッ

    パシッ

    エレンは鍵をキャッチし、檻のロックを解除した。

    そして、エレンは二人とバルドルのいる檻の中に入る。そして、エレンとクリスタが目を合わせた時だった。

    クリスタ「...グスッ」

    エレン「ク、クリスタ!?どうかしたのか!?」

    クリスタ「よかった...エレンが生きてて...」

    エレン「クリスタ...」

    ヒストリア「信じてたわよ。あなた達がきっと私たちを助けてくれるって。」

    エレン「ヒストリアさん...そうだ、その子供は?」

    ヒストリア「ん...ああ。彼は...」

    バルドル「僕の名前はバルドル。お姉さん達に遊び相手をしてもらってたんだ!楽しかったよ~。お姉さん達、本当にありがとうございました!」

    ヒストリア「どういたしまして。」ニコッ

    クリスタ「私たちも楽しかった!こちらこそありがとう!」ニコッ

    バルドル「えへへ...」

    エレン「(このガキ、クリスタのとびっきりの笑顔をもらいやがったな...いや、そんなこと言ってる場合じゃない...)」

    エレン「早く、この地下牢から出ようぜ。サシャやぺトラさんが待ってる。」

    ヒストリア「他のみんなは!?」

    エレン「...アルミンとコニー、それとオルオさんは意識を失ってます。また、何班かに分かれて潜入したので、他のみんなのことは分かりません。でも、無事であることを願ってます。」

    ヒストリア「そう...じゃあ、行きましょうクリスタ。」

    クリスタ「うん。」

    先ずエレンが最初に檻を出て、次にクリスタが、最後のヒストリアが檻を出た。そして、エレンが階段の一段目に足を乗せた時だった。

    フラッ

    ドサッ

    突然、エレンが倒れた。
  117. 119 : : 2014/11/25(火) 00:44:05
  118. 120 : : 2014/11/25(火) 07:21:02
    エレえぇぇ!!!!!ン!!!?
  119. 121 : : 2014/11/25(火) 15:07:55
    疲れたのかな?それとも・・・
  120. 122 : : 2014/11/25(火) 20:37:28
    クリスタ「エレン!!?」

    ヒストリア「エレン君!?」

    二人はエレンの元へ駆け寄る。

    ヒストリア「(良く見たら全身ボロボロだわ。今まで普通に歩いていたのが普通なくらい...)」

    フォルセティ「気力で無理やり持たせていたというところでしょうか。」

    クリスタ「どういうことですか!?」

    フォルセティ「本来ならば、彼の身体は歩くことすらままならないほどに傷を負い、疲弊していた。しかし、彼はそれをあなたがたを助けたいという意志の力で、動かしていたのです。」

    クリスタ「私たちを助けるために、そんな無茶を...」

    フォルセティ「責任を感じることはありません。その意志の力があったからこそ彼は道中で倒れることなく、ここまで来れたのです。敵のアジトで倒れることは死を意味しますから、結果的にはあなたがたが彼を救ったといえましょう。」

    ヒストリア「フォルセティさん...」

    フォルセティ「しかし...残念ながら、彼はここまでのようです。」

    クリスタ「!!?」

    フォルセティ「この件が終わったら、オーディン様に彼を含む侵入者全員の助命を願い出ます。ラグナロクさえ完成すれば彼らの命を奪う必要もなくなりますから...」

    バルドル「そんな面倒なことしないで、治せばいいじゃん。」

    フォルセティ「な!?」

    バルドル「一つ一つの傷は大したことないんだし、フォルセティなら治せるでしょ?」

    フォルセティ「それはなりません!ヒストリア殿は儀式の生贄として必要な人材であるから治療をしかした。しかし、エレン・イェーガー殿は完全な我らの敵。戦いも終わっていないのに彼を治すなどと言うことは、反逆行為に値します!」

    バルドル「そうだろうね。だからこれは、世話係への命令じゃない。単なる僕の、わがままだ。フォルセティが嫌なら、やらなくてもいい。」

    フォルセティ「坊ちゃまは...あなたは、彼らの何を見たのですか...オーディン様の孫であるあなたが、何故賊にここまでの肩入れをするんですか!?」

    ヒストリア「オーディンの孫!?」

    バルドル「うん。今まで隠しててごめんね。」

    ヒストリア「(ただの子供じゃないと思ってたけど、敵の総大将の孫だったとはね...)」

    フォルセティ「バルドル坊ちゃま。私にお教えいただけませんか。あなたが見たものを。」

    バルドル「...分かった。フォルセティにはいつもお世話になってるし、話すよ。」
  121. 123 : : 2014/11/25(火) 20:48:50
    いくら相手が強いとはいえクリスタ達が救出されるのを抵抗しないで黙って見てるのも反逆行為じゃないの?
  122. 124 : : 2014/11/26(水) 14:36:55
    コレ何て孫に捨てられる老いぼれの構図?
  123. 125 : : 2014/11/27(木) 19:08:11
    >>123
    実はオーディンの直系の子孫はバルドル一人なので、バルドルはかなり大事に扱われています。
    今回の場合、敵の撃退、生贄二人の救出阻止よりも、バルドルの身の安全が重要になるので、反逆行為にはなりません。
  124. 126 : : 2014/11/27(木) 19:44:05
    >>125
    そんなに大事にされてるならクリスタたちに近づかせるのはおかしくね?危険を察知?出来るらしいけど万が一の事も考えるとリスクは極力避けるべき。それにクリスタたちを人質にすればエレンたちの身柄も確保できた。
  125. 127 : : 2014/11/27(木) 21:21:49
    バルドル「順序立てて話すね。最初は、僕がお姉さんたちと初めて会った時のことだ。僕がここに来た理由は、遊び相手を探してということに他ならない。もちろん、捕らわれの身とはいえ敵である人間に会いに行くんだし、それなりに用心はしてた。でも、実際にここに来て、二人の心を見て、ちょっと驚いたんだ。心が...とてもきれいだったんだ。」

    バルドル「特に、妹のクリスタさん。彼女はたぶん、このファミリーの人間の誰よりもきれいな心を持っている。そして、それを見て僕は警戒心が解いたんだ。でも、その時はそれだけだった。」

    ヒストリア「ちょっといいかしら?さっき"二人の心を見て"と言ってたけど、それってどういうこと?」

    フォルセティ「それは、トップシークレットですから説明できません。」

    バルドル「ごめんね。これは僕だけの問題じゃないから。それで、お姉さんたち二人に会った時の話はしたから、次に話すのは...ロキがヒストリアさんに酷いことをした後の話だ。」

    クリスタ「!?」

    ヒストリア「(知ってたの...?どうして...?)」

    バルドル「僕はその時現場に居合わせなかったけど、後でその時のことを知って、また驚いたんだ。妹のために何の躊躇いもなく体を張ったヒストリアさんに。そして、そんな酷い目に遭っても尚、僕のことを心配してくれる二人に...」

    バルドル「そして今、二人を助けに来た彼を見た。彼も、きれいな心を持っていた。お姉さんたちとは違って荒々しさも潜んでいたけど、心の奥底には優しさが溢れていた...」

    バルドル「こんな心優しい二人を生贄にするなんて、僕はもう我慢できないよ。だから、せめて二人を助けようとしている彼を助けたい...そう思ったんだ。ダメだよね。次おじいちゃんに会ったら説教どころじゃ済まない...」

    フォルセティ「...優しい少年に成長なさったのですね。私は嬉しゅうございます。」

    コォォォォ

    フォルセティが晴の炎をエレンの傷口に当て始めた。

    バルドル「え...治してくれるの!?」

    フォルセティ「勿論ですとも。私はバルドル様の世話係。坊ちゃまのわがままに応えるも一つの役目です。」

    フォルセティ「(この子は今、自立しようとしている。それをどうして妨げることができましょうか。例え、ファミリーの命運を変えることになろうとも...)」

    看守「た、大変だ。バルドル様とフォルセティ様が裏切られた...止めないと、どんな罰を与えられるか...」ブツブツ

    ヒストリア「大丈夫よ。」

    ドゴッ

    ドサッ

    ヒストリア「意識を失っていたから何も出来なかった。そう説明すれば許してくれるわ。」
  126. 128 : : 2014/11/27(木) 21:21:57
    ↑バルドル優しいジャン
  127. 129 : : 2014/11/27(木) 21:34:23
    >>126
    ヒストリアは武器もリングも取り上げられてますし、フォルセティはそれなりに強いので、フォルセティ自身、彼女らが凶行に走った場合でも対処できると考えていました。また、地下牢の警備は世界樹の警備に次いで堅く、突破されることはほとんど想定されていません。これらのことから、二人の所にバルドルを行かせても良いと判断したわけです。
    そもそも、バルドルの能力は危険察知のレベルを超えており、彼がその人物を安全だと言えば、その人物は99パーセント安全であると判断できます。

    また、クリスタたちを人質に取ればよかったとありますが、看守さんはロキを倒した敵を前にかなり動揺しており、フォルセティは、元々敵が来たらバルドルの安全を優先して何もしないつもりだったのでその発想に至りませんでした。
  128. 130 : : 2014/11/28(金) 00:16:26
    バルドル・・・カッケェー!?
  129. 131 : : 2014/11/28(金) 23:46:06
    -数分後-

    エレン「...んん。」

    クリスタ「エレン!」

    フォルセティ「目を覚まされたようですね。」

    エレン「傷が治ってる...どうして?」

    ヒストリア「フォルセティさんが治してくれたのよ。」

    エレン「フォルセティ...おじいさんの事ですか。ありがとうございます。でも、敵であるはずの俺になんでそんなことを?」

    バルドル「気にしない気にしない。それより二人を連れて地下牢から出なよ。」

    フォルセティ「そういうことです。」

    エレン「はぁ...なら、お言葉に甘えさせていただきます。行こうぜ。」

    クリスタ「うん。」

    ヒストリア「バルドル君、フォルセティさん、さようなら。」

    フォルセティ「さようなら。」

    バルドル「まったね~!」

    エレン達三人は階段を上がり始める。そして、地下牢の出口の扉が開く音がした。

    バルドル「さて、これからどうしようか。おじいちゃんは厳しいから、どんな目に遭うか...でも、僕はまだ大丈夫か。フォルセティは...」

    フォルセティ「私のことは心配ありませんよ。」

    バルドル「...あのさ、治療を始めてからずっと考えてたんだけど、こうなったらとことん彼らの味方をするのはどうだろう。」

    フォルセティ「それは完全なるファミリーへの裏切りを意味しますな。」

    バルドル「......」



    サシャ「生きててよかったです!クリスタぁ!」

    クリスタ「私も、また会えて嬉しい!」

    ヒストリア「妹が嬉しそうで何よりだ。」

    ぺトラ「これで作戦の半分が成功した訳だけど、エレンが地下牢に行く前より明らかに元気になってるのは何で?」

    エレン「フォルセティさんに治してもらったんだ。」

    ヒストリア「敵なんだけど、私たちの魅力に惹かれたの。」

    エレン「え、そういう理由だったんですか?」

    ヒストリア「ええ。(かなりざっくり言えばだけど。)」

    エレン「さて、これからどうするか...やっぱり、アルミンたちを置いていくわけにはいかないよな。」
  130. 132 : : 2014/11/29(土) 15:59:47
    フォルセティ「それならば、私が三人とも治して差し上げましょう。」

    エレン「お願いしま...って、フォルセティさん!どうしてここへ!?」

    バルドル「あれから二人で話したんだけど、僕たちエレン達についていくことにしたんだ。」

    ヒストリア「それって、タイタンファミリーを裏切るってこと?」

    フォルセティ「左様でございます。」

    バルドル「これから一緒に頑張ろうね!」

    エレン「...」

    ぺトラ「信用できないわ!彼らはタイタンファミリーの人間なんでしょ!?それなのにいきなり裏切るから仲間に入れてなんて、信用できるわけないでしょ!」

    クリスタ「でも、この二人はすごいやさしい人なんです。だから...」

    ぺトラ「そういう事じゃないの。彼らがタイタンファミリーの人間であることが問題なの。」

    エレン「俺としては、そこはどうでもいいです。ただ...どうして俺のけがを治したのか、そのことについて教えてください。たぶんそれが、タイタンファミリーを裏切る理由と繋がると思うので。」

    バルドル「分かった。お兄さんたちにも教えるね。」

    エレン「...なんで君?」

    バルドル「だって、フォルセティにお兄さんのけがを治させたのは僕だもん。」

    エレン「ええ!?」

    ヒストリア「実はバルドル君はタイタンファミリーボス、オーディンの孫なの。フォルセティさんは彼の世話係を務めているのよ。」

    エレン「えええ!!?」

    ぺトラ「オーディンの孫!!」

    バルドル「じゃ、話すね。」

    それから、バルドルは先ほどと同様にヒストリアとクリスタの救出を助けたいと思うに至った経緯を話した。

    サシャ「事情はよくわかりました。」

    エレン「でも、一つだけ腑に落ちない。君はさっき会って数分で俺の心を全て理解したような発言をした。でも、それはありえないと思うんだ。会ったばかりの人間の心なんて、理解した気にすらなれやしない。」

    バルドル「それができるんだよ。僕の能力ならね。」

    エレン「能力?」

    バルドル「これはお姉さんたちにも話してないけど、仲間に入れてもらう以上言っておかないとね...」
  131. 133 : : 2014/11/29(土) 19:23:09
    バルドル「その前に...フォルセティ、三人の治療を始めて。」

    フォルセティ「わかりました。」

    エレン「そんなに急がせなくても...」

    バルドル「敵のアジトにはできるだけ長居したくない。そうでしょ?ぺトラさん。」

    ぺトラ「!?...ええ。そうよ。」

    サシャ「それで、あなたの能力とは何ですか?」

    クリスタ「私も気になる!」

    バルドル「僕の能力、それは...」

    バルドル「人間の心を見る能力だ。」

    エレン「人間の心を...」

    ヒストリア「見る?」

    バルドル「うん。僕は視界に入っている人間の心を深層心理まで把握できるんだ。勿論、ボーっとしてしてれば使えないし、逆にオンオフの切り替えもある程度可能だから、ゲームをする時なんかは相手の心が見えないようにすることもできるんだ。それと、死角にいる人の心は見れないよ。だから背後からの不意打ちも普通に有効で...って...みんな、どうしたの?」

    エレン「心を見れるって急に言われてもなぁ、ついていけないって言うか...」

    サシャ「はい、ちょっと試させてください。私は今何を思い浮かべているでしょうか?」

    バルドル「蒸かした芋。」

    サシャ「せ、正解です!」

    ヒストリア「そのチョイスはどこから...」

    クリスタ「本当にサシャは食いしん坊だね。」

    ぺトラ「能力については、取りあえず信用するわ。あなた達が私たちに同行しようとする理由についてもね。後は、ボスの判断に任せるわ。」

    エレン「俺ですか!?」

    ヒストリア「当然でしょ。ボスだもの。」

    クリスタ「エレンって何かのボスなの?」

    サシャ「その説明はここを出てからでお願いします。」

    バルドル「僕たちのこと、受け入れてくれる?」

    エレン「...(タイタンファミリーの人間、しかも敵のボスの孫を仲間にするのか。確かにメリットは色々ありそうだけど、こんな子供とはいえ敵だからな...でも...この二人の力は、俺たちに必要だ。)」

    エレン「バルドル、フォルセティさん、俺たちの力になってくれ。」

    バルドル「...もっちろん!」

    フォルセティ「喜んで。」

    ぺトラ「ボスがそう言うのなら、私に異論はないわ。」

    エレン「ぺトラさん...」
  132. 134 : : 2014/11/29(土) 22:23:26
    バルドルは裏切るな
  133. 135 : : 2014/11/29(土) 22:31:25
    おもしろい
  134. 136 : : 2014/11/30(日) 10:04:40
    バルドルを人質にするんですね。わかります。
  135. 137 : : 2014/11/30(日) 14:48:00
    ヒストリア「そうと決まれば、これからどう進むのか決めましょう。」

    フォルセティ「先ずはヒストリア殿の装備を回収なさるのはいかがでしょう。」

    ヒストリア「没収されたリングと匣のことね。」

    エレン「ヒストリアさんって匣も持ってたんですか。」

    ヒストリア「あなた達のものよりは性能は少し劣るけどね。それで、その部屋は近いの?」

    フォルセティ「かなり近いですね。」

    バルドル「お兄さん達は次はどこへ向かうつもりだったの?」

    エレン「場所は分からないけど、イェーガーリングの回収に向かうつもりだった。」

    フォルセティ「イェーガーリングですか...場所は、世界樹の間ですね。」

    サシャ「世界樹の間?」

    ぺトラ「よくわからないけど、場所が分かったならこっちのものね。」

    バルドル「それがそうでもないんだよ。世界樹の間は緊急時において一番の警備対象になるんだ。」

    フォルセティ「世界樹の間を守っていらっしゃるのは、オーディン様、フレイ様、イズン・イズーナ様ですね。」

    エレン「七神兵が四人も!?」

    クリスタ「それってまずいの?」

    エレン「ああ。かなりまずい。」

    バルドル「イズイズの二人は二人で一人分みたいなものだけど、それでも三人だからね。そもそも、おじいちゃんが居る時点で厄介。」

    サシャ「オーディンはボスだけあってやっぱり強いんですね。」

    バルドル「うん。まあ歳だから腕っぷしとかはそこまで強くないんだけど、戦闘経験豊富で巧みな攻撃を仕掛けてくる。そして、最も厄介なのは特殊能力。おじいちゃんも心を見れるんだ。」

    エレン「な!?オーディンも!」

    フォルセティ「元々、バルドル様の能力はオーディン様の一族に受け継がれているものなのです。」

    バルドル「漫画とかで見たことあるかもしれないけど、心が見える敵って本当に厄介だよ。攻撃は先読みされるし、避ける方向も先読みされるし、自分の弱点も筒抜けだ。」

    エレン「(そんなやつ、どうすりゃいいんだよ...)」

    バルドル「うろたえちゃダメ!」

    エレン「は、はい!」

    バルドル「今回の目的がおじいちゃんを倒すことだったらかなりの無理ゲーだけど、イェーガーリングを回収することなら、不可能じゃない。三人の治療が終わるまでの間、作戦を考えよう!」
  136. 138 : : 2014/11/30(日) 15:04:51
    【現在公開可能な情報】

    〇フォルセティ

    年齢:62歳
    誕生日:10月21日(天秤座)
    血液型:B型
    身長:172cm
    体重:64kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・バルドル担当世話係
    属性:晴
    趣味:バードウォッチング
    モデル:ワールドトリガーのウィザ翁
    http://syoukai.manga777.com/wp-content/uploads/2014/11/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%BC8-1.jpg

    バルドルの世話係を務めている老人。料理、洗濯、掃除、裁縫等家事全般をこなす。バルドルへの忠誠心は本物だが、最近では忠誠心以上に親心を持つようになった。反対に、バルドルも彼を信頼しており、親のように思っている。昔は七神兵直属兵としてバリバリ戦っていた。
  137. 139 : : 2014/11/30(日) 17:21:34
    ヒストリアの匣って誰が作ったの?性能は?
  138. 140 : : 2014/11/30(日) 18:56:31
    >>139
    作った人はヒストリアのファミリーの科学者です。性能はもう少し後で明かされます。
  139. 141 : : 2014/11/30(日) 19:23:22
    -トーマス、ジャンサイド-

    テクテクテク

    トーマス「...敵の姿が見えねぇな。もうほとんど倒しちまったってことか?」

    ジャン「自惚れてら...」

    トーマス「んだと!?」

    ジャン「俺たちだけでそんなに倒せるなら、最初から正面突破の作戦をとるだろ。そうしなかったってことは...あとは言うまでもないだろ。」

    トーマス「ち...なら、何で敵の姿がないんだよ。」

    ジャン「奥に来過ぎちまったからじゃねぇか?一般兵は当然、前のほうの護りだろうしよ。」

    トーマス「...なるほど。」

    ジャン「てか、敵のアジトの中なんだから、あんまり喋んな。」

    トーマス「ああ...って、事の発端はてめぇが喧嘩を売るような発言をしたからだろうが。」

    ジャン「...しーっ」

    トーマス「!!」ムカッ

    テクテクテク

    ジャン「(この先、大広間になってる。何かありそうだな。)」

    トーマス「おい、ジャン。あそこ...」ヒソヒソ

    ジャン「ああ。わかってる...行くぞ。」

    二人は視界の奥にある大広間へとゆっくり歩を進める。敵の待ち伏せを警戒してとったこの行動は、悪くない選択であったと言える。しかし、彼らのこの行動は、全くの無駄であった。

    ジャン「(敵は...ここからは見えないな。真ん中にあるのは、木...なのか?もしかして、例の世界樹ってやつか...!?)」

    ゾクッ!

    突然、ジャンを悪寒が襲った。

    バッ

    ジャンはとっさに後ろに下がる。

    ジャン「はぁはぁはぁ...(何だ、今の悪寒は。)」

    トーマス「おい、どうした?」

    ジャン「どうしたって、感じなかったのか?今の悪寒を!?」

    トーマス「別に何も...」

    ジャン「(一体、どういう...)」

    ?????「なぁに。簡単なことだ。君だけが私のテリトリーに入った。それだけのことだ。」

    二人の前に現れたのは、一人の老人。彼は、大広間の入り口から彼らにこう語った。

    トーマス「何だあいつ?」

    ?????「どうした?来ないのかね?君たちの望むものはこの先にあるぞ。イェーガーファミリーの守護者諸君。」

    ジャン「なに...」

  140. 142 : : 2014/11/30(日) 19:24:04
    久しぶりに見たら面白いことに…
    つかフォルセティワールドトリガーの…星の杖(オルガノン)とか使い出すのか?
    とりま、期待です!
  141. 143 : : 2014/12/01(月) 09:27:18
    >>142
    人のモデルがヴィザ翁って言ってんのに何で武器まで同じと思うんだよ。
  142. 144 : : 2014/12/01(月) 15:09:44
    バルドル達に死亡フラグが・・・
  143. 145 : : 2014/12/01(月) 20:34:46
    ↑それな
  144. 146 : : 2014/12/02(火) 21:29:19
    >>142
    期待ありがとうございます。今のところ使う予定はないですが、オルガノンは面白い武器なので誰かに使わせても面白そうですね。
  145. 147 : : 2014/12/02(火) 22:08:13
    トーマス「誰が敵の言ってることなんて信用するかよ!」

    オーディン「この私が、七神兵のリーダーのオーディンであると知っても、そのようなことを言うのかね?」

    トーマス「な...お前が!?」

    ジャン「...だとしたら何だって言うんだよ。七神兵のリーダーが言うことだから信じろって言うのは、無茶な理論だぜ。」

    オーディン「無茶な理論?それを君たちが言うのか。敵の言うことは信用しないと言いながら、私がオーディンであるということにはすぐに信用した君たちが...」

    トーマス「なっ!?てめぇ...」

    ジャン「よせトーマス。怒るだけ相手の思うつぼだ。オーディン、お前の目的はおしゃべりなんかじゃなく、ただ俺たちを挑発して、その部屋に俺たちを招きたいだけなんだろ?」

    オーディン「...」

    ジャン「だったら行ってやるよ。本当に俺たちの望む品があるんなら願ったり叶ったりだし、罠ならぶち破ればいいだけだからな。文句ないな、トーマス。」

    トーマス「ああ。」

    オーディン「そうか。君たちが物わかりの良い若造たちで良かった。そんな君たちに誓おう。君たちの望むものはまちがいなくこの部屋にある。ただし、君たちの命の保証はできないがね。」

    ジャン「そうかよ。」

    トーマス「上等だ!」

    二人は再び歩を進める。オーディン、フレイ、イズン・イズーナの待つ、世界樹の間へと...



    -小ホール-

    ザシュッ

    トール「っ!!!」

    ズザァァァ

    ミカサ「はぁ...はぁ...はぁ...やっと...捉えた。」

    トール「く...(しまった...とうとう直撃を食らっちまった。プログラミングが完全に把握されたってことだ。このまま続ければ、確実に負ける。)」

    ミカサ「うぅ...」フラッ

    ミカサは倒れそうになるも、かろうじて踏ん張った。

    トール「(向こうも限界が近いのか...いや、もう限界は超えて、気力のみで戦っていたはずだ。つまり、その気力すらも尽きかけている...?でも、それが尽きたとき、俺がまだ生きている保証はない。)」

    ミカサ「さっさと...来い...」

    トール「(そんな博打、こんなところで打てない。俺はまだ、生きてたいんだ。だから...後でオーディンに怒られるけど..."あれ"をやる!)」

    トール「ミカサ・アッカーマン。」

    ミカサ「なに?」

    トール「ここまで俺の相手に付き合ってくれたお礼に、良いもん見せてやるよ。フレイに聞いた話だと、前世の記憶はあるようだし、見覚えはあるかもしれないが、あんた自身の目で見るのは初めてなはずだ。」

    ミカサ「前世の記憶...貴様、何をするつもりだ!?」

    トール「巨人化」

    ガリッ

    カッ!!!
  146. 148 : : 2014/12/03(水) 11:24:00
    ミカサ「何をするつもりだ!?」
    トール「心当たりがあるみたいだな」
    おかしくね?
  147. 149 : : 2014/12/03(水) 18:21:01
    ↑確かに どちらかというと
    ミカサ「ま、まさか…!」
    だな
  148. 150 : : 2014/12/03(水) 19:54:56
    >>148>>149
    おっしゃる通りです。直しておきます。
  149. 151 : : 2014/12/03(水) 21:55:33
    トールが、自身の右手の皮膚を噛みちぎった瞬間、強烈な光が小ホール全体を包み込んだ。

    ミカサ「まさか...」

    光が弱まり、ミカサは目を開ける。彼女の目の前にいたのは...

    約10メートルの大きさの、銀髪の巨人だった。

    ミカサ「巨人化できる人間が、この時代にいるなんて...」

    トール(巨)「それがいるんだよね。7人も。」

    ミカサ「喋れるの!?」

    トール(巨)「え!?普通は喋れないもんなの!?俺の知ってる巨人化できる奴らはみんな普通に喋れるから、それが当たり前だと思ってたよ。」

    ミカサ「巨人化できる者は7人と言ったわね。それは、七神兵全員と考えていいのかしら?」

    トール(巨)「...好きにしな。どの道、お前はここで終わりだ!」バチバチバチ



    -アジト最深部-

    タッタッタッタッ

    アルミン、コニー、オルオの治療を終え、ヒストリアの装備も回収したエレン達はアジトの通路を走っていた。目的地は勿論、世界樹の間である。

    アルミン達三人は、バルドルとフォルセティのことを完全に受け入れた訳ではなかったが、そんなことを言っていられない状況であることも百も承知であり、彼らは何も言わずに走った。

    クリスタ「はぁ...はぁ...速いよ...みんな...」

    エレン「クリスタ!」

    バルドル「何とか踏ん張って。もう少しだから...」

    タッタッタッタッ

    バルドル「ほら、見えてきた。世界樹の間だ。」

    タッタッタッタッ

    エレン「(真ん中にある大きい木。あれが世界樹か?)」

    エレン達は、遂に世界樹の間に足を踏み入れた。それとほぼ同時に、彼らの前に三人の男女が立ちはだかった。

    フレイ「よくここまで来た。イェーガーファミリー。」

    イズン「でも、あんたたちの快進撃もここまでよ!」

    イズーナ「イェーガーリングは渡さないから!」

    バルドル「やっぱり、ここの護衛はフレイとイズイズだったね。」

    フレイ「バ、バルドル!?」

    イズン「何であんたがイェーガーファミリーと一緒に!?て言うか...」

    イズーナ「イズイズって呼ぶなー!」

    バルドル「えへへ。ごめんね~。」
  150. 152 : : 2014/12/03(水) 23:28:40
    ライバネイン出して欲しい
    もしくは『雷の羽(ケリードーン)』だけでもいいから
  151. 153 : : 2014/12/04(木) 16:40:54
    これを見てからモンストのバルドルが好きになった
  152. 154 : : 2014/12/04(木) 17:30:25
    俺の脳内だと巨人化したトールが不細工になる
  153. 155 : : 2014/12/04(木) 21:20:39
    >>152
    これから出るキャラで合いそうなキャラが居れば出すかもしれません。
    >>153
    私はバルドルを持ってませんが、星四の中では強いほうだったはず。持ってるなら使ってやってください(笑)
    >>154
    顔はエレン巨人化みたいな感じです。ただ髪がもっと短くて銀髪です。
  154. 156 : : 2014/12/04(木) 21:26:37
    巨人してもかみなりつかえるの?
  155. 157 : : 2014/12/04(木) 21:46:18
    フレイ「そんなことはどうでもいい。」

    イズン・イズーナ「良くない!」

    フレイ「...バルドル、これだけははっきりしておきたい。お前は俺たちを裏切ったのか?」

    バルドル「逆に聞くけど、無理やり捕まってるように見える?」

    フレイ「そうだな。ならば、お前も敵として対処する。オーディンの唯一の後継ぎである以上、殺すことは極力避けたいが...痛い目を見ることは覚悟してもらう。」

    バルドル「嫌だよ。このまま逃げさせてもらうから。」

    エレン「おい、バルドル。」

    バルドル「なに?」

    エレン「向こうにもう一人いるんだけど、あれがオーディンか?」

    バルドル「...うん。おじいちゃんだ。」

    ヒストリア「単純に考えれば、彼の近くにある祭壇にイェーガーリングがありそうだけど...」

    フォルセティ「恐らくそうでしょう。イェーガーリングは儀式のために祭壇に祀られていましたから。」

    コニー「おい、後ろに倒れてる人が二人いるみたいだけど...あれってまさか...」

    イズン「正解!そのまさかよ!」

    イズーナ「あいつらはあんたらのファミリーの嵐の守護者と雲の守護者でーす!」

    エレン「なんだって!?」

    オルオ「あいつらは先にこの部屋に辿り着いたが、こいつらにやられちまったってことか。」

    フレイ「こいつらと言ったが、あのような雑魚二人、オーディン一人で十分だったよ。」

    エレン「雑魚だと!?」

    アルミン「エレン、落ち着いて!二人はまだ生きてる可能性が高い!」

    オーディン「"可能性が高い"ではない、彼らは生きているよ。」

    エレン「!?」

    オーディン「だが、ゆっくりしていると命が危ないのも事実だ。早く助けてやったほうがいいぞ。」

    エレン「うっせぇ!言われなくても二人も助ける!」

    アルミン「(奴が二人を生かした理由は、僕たちが手に入れなければいけないものを増やすためか。でも、当然だけど彼らを置いていくことなんてできない。)」

    アルミン「幸い、二人とイェーガーリングの位置は近い。だから、作戦通りに進めよう。」

    エレン「ああ。」

    フレイ「作戦?」

    エレン「まあ見てな。みんな...行くぞ!」
  156. 158 : : 2014/12/04(木) 21:46:46
    >>156
    使えます。
  157. 159 : : 2014/12/05(金) 20:17:34
    エレンが檄を飛ばす。その直後...

    ボンボンボンボンボンボン!

    至る所から爆発音が鳴り響いた。それと同時に、辺り一面が煙に包まれる。

    イズーナ「煙幕!?」

    イズン「何も見えない。でも、それは奴らも同じはず...」

    そう思ったのも束の間、彼女たちは複数の足音を耳にした。それは迷いのない足音であった。

    イズーナ「(そんな!?この煙幕の中、どうして迷いなく動けるの!?)」

    フレイ「(...そうか!あいつらの狙いはイェーガーリング。儀式の最中に祭壇からリングを動かすことは許されないから、どんな状況であろうとリングの所在地は変わらない。だから迷いなく進めるんだ!それに対し、俺たちの標的は動く人間。敵の位置を確認できなければ動けない...)」

    オーディン「フレイ!イズン!イズーナ!お前たちは裏口を固めろ!バルドルから情報を得ているならそこから逃げる算段のはずだ!」

    彼がこう命令した時、煙の中からエレン、コニー、オルオ、フォルセティが飛び出した。

    エレン「(出口を塞ぐその作戦は間違ってねぇ。でも、一人でイェーガーリングを護りきるのは無茶だ。)」

    四人は全員オーディンへと攻撃を仕掛けようとする。それと同時...

    オーディン「主神の槍(グングニール)!」

    シャッ

    オーディンが何もないところから槍を出現させた。そして、彼は薙ぎ払いの構えを見せた。

    オーディン「ぬん!」ブオン!

    ガガガガ!

    エレン「がっ!」

    コニー「なっ!」

    オルオ「うおっ!」

    フォルセティ「ぐっ!」

    ズザァァ

    エレン「(槍の一振りで俺たち全員を突き飛ばしやがった。バルドルの奴...歳だから腕っぷしは強くないって言ってたけど、かなり強いじゃねぇか。)」

    フォルセティ「いやはや、困りましたな。四人がかりでもこの様とは...」

    オーディン「想定外という顔だな。まぁ、無理もない。七神兵以外には私の戦闘力を低めに見せていたからな。このように、裏切り者を炙り出すために...」

    エレン「お前、心を見れるくせに仲間を信じてないのか!?」

    オーディン「当たり前だ。人間の心とはすぐに変わるもの。一度忠誠心を見せた者でも、次に会った時、それが変わっていないとは限らないからな。」

    エレン「...本当はボスのこととか言いたくないけど、断言できる。お前にボスとしての資格はない!」

    オーディン「今それを聞いたところで、負け犬の遠吠えにしか聞こえんよ。」

    ???「じゃあその負け犬に足元を掬われるてめぇは何なんだろうな!」

    オーディン「!?」

    ドガッ!
  158. 160 : : 2014/12/05(金) 20:29:45
    【現在公開可能な情報】

    〇オーディン

    年齢:65歳
    誕生日:1月1日(山羊座)
    血液型:O型
    身長:170cm
    体重:66kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・ボス、七神兵リーダー
    属性:大空
    悩み:少しだが髪が薄くなってきている
    モデル:鋼の錬金術師の"お父様"
    http://stat.ameba.jp/user_images/20110529/19/yoshiki-0722/6b/0c/j/o0480064011258488429.jpg

    タイタンファミリーのボス。孫のバルドルと同様に、他人の心を見ることができる。戦闘力は極めて高く、バルドル曰く腕っぷしは強くないが、それは他の強力すぎる能力に比べて目立って脅威ではないと言うだけであり、格闘においても他の七神兵と比べて何ら遜色はない。(むしろ優れている方である。)懐疑心が強く、他人の本心を見透かせるにもかかわらず他人をあまり信用しない。また、孫であるバルドルへの愛情もないわけではないが、普通の人間が孫に持つものと比べると希薄である。
  159. 161 : : 2014/12/05(金) 23:15:30
    今更だけど何でオーディンはアニに重要なところをまもらせたの?敵の仲間だったのに。
  160. 162 : : 2014/12/05(金) 23:39:45
    >>161
    他人を余り信じないオーディンが尚更信じられないアニに重要な場所を護らせたのはちゃんと理由があります。その理由は(かなり)後ほど明かされます。
    ヒントは先ほどのフォルセティへのセリフとアニの担当場所の大広間は多数の通路と繋がっている部屋であるということです。
  161. 163 : : 2014/12/05(金) 23:59:49
    オーディンは背後から突き飛ばされた。彼を突き飛ばしたのは、彼に倒され意識を失っていたはずのジャンであった。

    ジャンは、雲トンファーの先端を急激に伸ばすことで倒れたまま、オーディンに攻撃したのであった。

    エレン「意識があったのか。」

    ジャン「ああ。気が付いたのはついさっきだけどな。それより、さっさとイェーガーリングを回収しろ。」

    エレン「もちろんだ。」

    バッ

    エレンは祭壇へと近付き、イェーガーリングを手にした。それと同時に、オルオがトーマスを、フォルセティがジャン抱えた。

    エレン「目的は達成した!出口へ向かうぞ!」

    彼らが向かうのは裏口。そこを使えば30秒でアジト外に出ることができる。しかし、そこには当然、フレイとイズン・イズーナが立ちはだかっていた。

    エレン「(強行突破するしかない。でも、相手は七神兵。そう簡単にはいきそうもないが...)」

    ズシンズシンズシンズシン

    エレン「!?」

    アルミン「何の音だ!?」

    ぺトラ「近付いてきてる。」

    クリスタ「足音に聞こえるけど...」

    タッタッタッタッ

    大きな音の中に、小さな足音が聞こえた。その音の主は...

    エレン「ミカサ!」

    ミカサ「エレン!周囲の状況から察するに、遂にヒストリアとクリスタ、そしてイェーガーリングを奪還したようね。」

    アルミン「(状況認識が早すぎる...)」

    サシャ「ミカサ、この音は何ですか?」

    ミカサ「足音。実はその音の主から逃げてきたの。」

    ヒストリア「音の主って?」

    ミカサ「巨人。」

    ズシンズシンズシンズシン!

    トール(巨)「待てぇ!ミカサ・アッカーマン!」

    エレン「な!?喋る巨人!?」

    イズン「あいつ、トールじゃない!巨人化は禁止されてるのに、何でやってんのよ!」

    バルドル「(しまった。七神兵が増えた。いや、これは逆に好機かもしれない。トールの心はミカサって人への殺意に満ちている。これをうまく使えば...)」
  162. 164 : : 2014/12/06(土) 11:24:03
    アニが裏切ってもすぐに誰かがアニを倒しにいけるからいろんな部屋と繋がってる所守らせたんじゃない?
  163. 165 : : 2014/12/06(土) 13:35:40
    >>164
    違いますね。いずれ分かるのでそれまでお待ちください。
  164. 166 : : 2014/12/06(土) 14:01:58
    トール(巨)「逃げるのを止めたか、やっと観念したようだな。」

    ミカサ「周りが見えてないの?あなたを倒せる戦力が揃ったから逃げるのを止めたのよ。」

    トール(巨)「周りが見えてないのはどっちだ。ここには俺の味方もいるんだぜ。むしろお前たちのほうがヤバくなったんじゃないの?」

    バルドル「コニーさん、お願いがあるんだけど...」

    ヒソヒソ

    バルドル「できる?」

    コニー「ああ。俺の引き出しに不可能と言う文字はない。覚えとけバルドル!」

    タッタッタッタッ

    バルドル「...引き出しじゃなくて辞書じゃない?」

    トール(巨)「いくぜ!」バチバチバチ

    トールがサンダー・ショットの構えを取る。

    ミカサ「はぁ...やっぱり、周りが見えてないのね。」

    トール(巨)「なに!?」

    ミカサ「足元、気を付けたほうがいい。」

    ザシュッ ザシュッ

    トール(巨)「な!?(両足の腱を切られた?)」グラッ

    後方へとバランスを崩すトール。

    コニー「おっと、倒れる方向はそっちじゃねぇぜ。お前が倒れるのは...あっちだ!」

    ドゴオッ!

    コニーが、トールの頭を剣の腹で思い切りかっ飛ばした。その衝撃で、トールは前方へと倒れこむ。その先にあるのは、フレイ、イズン、イズーナの護る裏口である。

    イズン「ばか!こっち来るな!」

    フレイ「やむをえん、退避だ!」

    ババッ

    バルドル「今だ!全速力で裏口へと向かうんだ!」

    トールの掛け声で、皆は走り出した。

    クリスタ「みんな...待って...」

    エレン「掴まれ。」

    クリスタ「え?」

    ガシッ

    ギュイイン

    クリスタ「きゃあああ!」

    フレイ「通してたまるか!」

    アルミン「意地でも通るさ。」シュッ

    アルミンはありったけの雨ダイナマイトと煙玉を放り投げる。

    フレイ「くっ...(ヘルフィアンマでまとめて消し去りたいところだが、それをすればクリスタ・レンズを殺してしまう可能性がある。)」

    フレイ達が手をこまねいている間にエレン達は世界樹の間を脱出した。

    バルドル「後は出口へと突っ走るだけだ!」
  165. 167 : : 2014/12/06(土) 16:02:39
    バルドルがんばれーー
  166. 168 : : 2014/12/06(土) 17:31:47
    ゴオオオオ

    クリスタ「今度は何の音?」

    エレン「炎を噴射している音だ。近付いてくる...」

    アルミン「あ、あいつは!」

    オーディン「逃がさんぞ!」

    オルオ「足から炎を逆噴射させてやがる。」

    ぺトラ「そんな芸当ができるなんて...」

    コニー「しかも速いぞ!このままじゃ追いつかれる!」

    サシャ「誰かが食い止めるしか...」

    エレン「それなら俺が...」

    ヒストリア「私が食い止めわ!」

    バルドル「え!?」

    クリスタ「お姉ちゃん!」

    ヒストリア「私は奴らにとって必要な存在。だから、死ぬ心配はないわ。それに、奴らは私に対して、死ぬ危険性のあるような攻撃ができない。足止めとして、これ以上のアドバンテージはないわ。」

    エレン「でも...」

    バルドル「わかった。任せるよ!」

    エレン「バルドル!?」

    ミカサ「必ずまた、助け出すから。」

    エレン「ミカサ!?」

    アルミン「任せるしかないんだ。誰も失うことなくこの戦いを終わらせるには、これが最適解なのだから。」

    ヒストリア「またね。」

    ヒストリアは立ち止まり、匣を開匣する。

    ヒストリア「跳ね馬の鞭(ウィップ・キャバッリーノ)」

    エレン「くっ...」

    クリスタを抱えているエレンはヒストリアから目をそらし、出口へと進んだ。

    クリスタ「みんな...待ってよ...お姉ちゃんを置いてかないで!!!」

    エレン「っ...」

    ヒストリア「跳ね馬乱舞。」

    ビシバシビシビシバシ

    ヒストリアが鞭を不規則に振るう。

    オーディン「ほう、貴様が残ったか。」

    ヒストリア「ここから先は通行止めよ。不規則に、そして超高速で動く私の鞭による攻撃を縫って、先に行くことは不可能。少なくとも...彼らが脱出するまでにはね。」

    オーディン「ほう。では、試してみよう。」

  167. 169 : : 2014/12/06(土) 17:39:17
    【現在公開可能な情報】

    〇跳ね馬の鞭(ウィップ・キャバッリーノ)

    使用者:ヒストリア
    属性:大空

    イェーガーファミリーからもらった匣兵器に関する情報をもとに、ウォールファミリー(ヒストリアのファミリー)の科学者が造った匣兵器。大空の炎の特徴である調和の能力をほとんど捨てた代わりに、もう一つの特徴である高い推進力を引き出している。そのため、彼女が鞭を振るったとき、その先端の速度は音速に迫る。
  168. 170 : : 2014/12/06(土) 18:21:40
    通行止めってSAOパクったな。それがなんだって事だけど。
  169. 171 : : 2014/12/06(土) 19:09:50
    通行止めで禁書目録が浮かぶ私は末期。
  170. 172 : : 2014/12/06(土) 20:45:39
    >>170
    SAO見たことないです(笑)
  171. 173 : : 2014/12/06(土) 21:11:58
    タッタッタッタッ

    バルドル「あの扉の向こうだ。」

    ミカサ「開ける時間も勿体ない。斬る。」

    スパスパ

    ミカサ「みんな、急いで出て。」

    タッタッタッタッ

    アルミン「やった。外に出れた!」

    クリスタ「お姉ちゃん...」グスッ

    フォルセティ「皆さん、まだ安心はできません。人通りの多い所へ行きましょう。そこまで行けばもう追ってくることはありません。彼らは表の世界の人間が自分たちの存在に気づくことを嫌っていますから。」

    エレン「......分かりました。」

    タッタッタッタッ

    ガヤガヤガヤガヤ

    コニー「大通りに出た。」

    バルドル「ここまで来ればひとまず安全だ...」

    フォルセティ「早速、トーマス殿とジャン殿の治療をしましょう。」

    ミカサ「その前に場所を移そう。ここでは人目に付き過ぎる。」



    オーディン「見事に、足止めを食らってしまった。ヒストリア・レンズ、君の孤軍奮闘は実を結んだわけか。」

    ヒストリアは何も答えない。いや、答えられない。なぜなら、意識を失っているからだ。

    オーディン「しかし、君は一つ勘違いをしている。確かに、私達は君を殺せないし、二人の巫女と七つのイェーガーリングが揃わなければ儀式を完成させることはできない。だが、君一人居れば、儀式を進めることは可能なのだよ。」

    オーディン「君の命と引き換えにな。」



    トーマス「ん...」

    アルミン「あ、目が覚めたみたいだね。トーマス。」

    トーマス「アルミン...みんなも...ここは?」

    アルミン「奴らのアジトの外だよ。あと、これを渡しておくね。」

    トーマス「これは...イェーガーリング!ということは、作戦は成功したんだな!?」

    アルミン「まあ、一応...」

    トーマス「お、クリスタもいるな。だけど、ヒストリアの姿が見えねぇな。どうしたんだ?」

    アルミン「...」

    エレン「くっ...」

    クリスタ「お姉ちゃん...」グスッ

    トーマス「え、俺なんかまずいこと言っちゃった?」

    ミカサ「ゴホン...とにかく、これで全員自分で動けるようになったから、アジトに帰るわ。今作戦の反省等は帰ってからよ。」

    バルドル「アジトにはどうやって行くの?」

    トーマス「ミカサさん、そいつ誰ですか!?」

    ミカサ「その話も後。」ギロッ

    トーマス「す、すみません...」

    バルドル「え...」

    ミカサ「どうしたの?」

    バルドル「いや、意外だなあって思って。」

    ミカサ「なるほど。心を見たのね。確認のためみんなにも言っておくけど、アジトへの交通手段はバスよ。」

    トーマス「(また公共交通機関ですか...)」
  172. 174 : : 2014/12/06(土) 21:27:07
    -バス-

    クリスタ「...」

    エレン「(クリスタ、ようやく泣き止んだけど、今度は無言になっちまったな。くそ、俺がもっと強ければ...)」



    トーマス「最後にそんなことが...」

    アルミン「でも、ヒストリアさんは必ず、僕らで助け出そう。」

    サシャ「勿論です!」

    コニー「燃えてきたあ!」



    ぺトラ「やっぱり、本隊に応援を頼む必要がありそうね。」

    オルオ「戦力は多いに越したことがないからな...」




    ジャン「...」



    バルドル「コニーさんたちは元気だね。」

    ミカサ「ええ。そうね。」

    フォルセティ「ミカサ殿。一旦は逃げ切れたわけですが、私たちの目的であったラグナロクを止めるには彼らを倒すしかありません。」

    ミカサ「ラグナロク?」

    バルドル「ミカサさんが考えているタイタンファミリーの目的と同じだよ。タイタンファミリーのみんなはそれをラグナロクって呼んでるんだ。」

    フォルセティ「本題に戻ります。はっきり言いますが、私には勝機があるようにはとても思えません。」

    ミカサ「確かに、今のままでは勝ち目はない。元々力の差があったことに加え、奴らは巨人化という奥の手まで持っていた。」

    ミカサ「でも、私たちはただ逃げ帰ってきたわけではない。イェーガーリングを取り返すことに成功した。これで、進撃匣を使うことができる。」

    バルドル「進撃匣...?」

    ミカサ「それを使えば、奴らの力にもきっと対抗できる。そう、私たちの進撃はこれからよ。」





    続く...
  173. 175 : : 2014/12/06(土) 21:32:55
    打ち切り漫画みたいなラストですが続きます。
    続きはこちらから↓
    http://www.ssnote.net/archives/28368
  174. 176 : : 2020/10/28(水) 13:52:46
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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