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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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サシャ「最終章・vsタイタンファミリー編3、出陣」

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  1. 1 : : 2014/10/17(金) 22:16:42
    前作はこちら↓
    http://www.ssnote.net/archives/24661
    数えてみたらシリーズ12作目でした。
    今回はタイタンファミリーのアジトに乗り込みます。
  2. 2 : : 2014/10/17(金) 22:24:56
    【現在公開可能な情報】

    〇これまでのあらすじ

    彼らの前に現れた新たな敵タイタンファミリー。イェーガーリングを狙う彼らをエレン達は迎え撃つが、七つのリングが全て奪われてしまった。さらに、クリスタ、ヒストリアまでもが誘拐されてしまう。エレン達は、その三日後に奪還作戦を行うことを決意した。
  3. 3 : : 2014/10/17(金) 23:11:06
    期待です!!!
  4. 4 : : 2014/10/18(土) 09:41:32
    期待しかないです!
  5. 5 : : 2014/10/18(土) 12:17:45
    てっきりリング地面においてクリスタとヒストリアがいでよシェンロンみたいな事言うのかと思った。ところで生贄はいらないの?
  6. 6 : : 2014/10/18(土) 12:18:36
    リングにクリスタ達の血を垂らす。
  7. 7 : : 2014/10/18(土) 15:02:52

    なんかそれシモンファミリーみたいw
  8. 8 : : 2014/10/18(土) 15:09:03
    >>3>>4
    ありがとうございます。
    >>5
    生贄がクリスタとヒストリアです。巫女という言葉は(生贄として)神に仕える者という意味で使いました。
  9. 9 : : 2014/10/18(土) 15:23:24
    俺のアイディアパクられたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  10. 10 : : 2014/10/18(土) 15:28:50
    -クリスタ誘拐から三日後、午後四時、諫山外科医院前-

    一人の男が、病院に辿り着いた。

    エレン「俺が最後だったみたいだな。」

    コニー「ったく、待ちくたびれたぜ。」

    エレン「なんか三日も会わないと、みんなに会うのも久しぶりな気がしてくるな。みんな、修行の方はうまくいったか?」

    サシャ「ばっちりです!」

    アルミン「僕もリングの炎を灯せるようになったよ。」

    トーマス「匣もばっちり使いこなせます!」

    エレン「それはよかった。」

    アルミン「そういうエレンはどうなの?」

    エレン「もちろん、うまくいったぜ。」

    ジャン「おいエレン。」

    エレン「ジャンさん!来てくれたんですね!ジャンさんが来てくれれば...」

    エレンは途中で口を閉ざした。ジャンの殺気に気付いたからである。

    ジャン「さっきから"うま"って言いやがって、咬み殺すぞ!」

    エレン「ひぃ!ま、待ってください!」

    ミカサ「ジャン!待ちなさい!私の目が黒いうちは、エレンに手出しはさせない。もしエレンを咬み殺したければ、私より強くなることね。」

    ジャン「ちっ...」

    エレン「(助かった...)それで、奴らは一体どこに居るんだ?」

    ミカサ「リングの反応を追った結果、イェーガーリングは現在東京にあることが判明した。」

    エレン「東京!?」

    ミカサ「そこで、新幹線で東京に向かおうと思う。東京に着いた後、拠点で一泊して、その次の日に奴らのアジトであると思われる場所に突入するわ。」

    エレン「拠点?」

    ミカサ「東京についてから説明する。先ずはシガンシナ駅まで行こう。」
  11. 11 : : 2014/10/18(土) 15:52:14
    -一時間後、タイタンファミリーのアジト-

    コンコン

    オーディン「入れ。」

    ガチャ

    オーディン「フレイか。何かあったかね?」

    フレイ「シガンシナ町に残った部下から連絡があった。イェーガーファミリーの奴らが、シガンシナ駅から新幹線に乗ったらしい。目的地は東京だ。」

    オーディン「やはり、我らの居場所を察知してきたか。となると、儀式が完成する前に奴らがここへ攻め込んでくると考えていいだろう。フレイ、全ファミリーに命じろ。今から儀式が完成するまでの五日間、このアジトから出るなと。」

    フレイ「了解だ。」

    オーディン「それと、七神兵を全員集めろ。緊急集会を行う。」

    フレイ「...ロキもか?」

    オーディン「もちろんだ。素直に来てくれるとは思えんがな。」

    フレイ「分かった。では...」

    ガチャ

    テクテクテク

    タイタンファミリーのアジトには、アジト内全域に指令を伝えられる放送室がある。フレイの目的地はそこであった。その道中、彼はフレイヤに遭遇した。

    フレイ「丁度いいところで会えた。フレイヤ、一つ頼まれてくれないか?」

    フレイヤ「良いけど、何かしら?」

    フレイ「オーディンから全ファミリーに、今日から五日間、アジトから出ないようにとの指令を伝えるように言われてな。それをフレイヤに頼みたいんだ。」

    フレイヤ「何かあったの?」

    フレイ「イェーガーファミリーの奴らが俺たちのアジトの場所を察知したらしい。」

    フレイヤ「なるほど、常に全戦力をアジト内でキープしておくためね。わかったわ。私が放送室に行って伝えてくるね。」

    フレイ「ありがたい。」

    フレイヤ「ところで、フレイは何か別のようでもあるの?」

    フレイ「ああ。今言った指令のほかに、七神兵の強制招集も命じられてな。今からロキを呼びに行くつもりだ。」

    フレイヤ「それは大変ね。」

    フレイ「全くだ。だが、今回ばかりは奴にも来てもらわねば困るからな。」

    フレイヤ「頑張ってね。」

    フレイ「ああ。」
  12. 13 : : 2014/10/18(土) 21:54:09
    -タイタンファミリーアジト、ロキの部屋-

    タイタンファミリーの七神兵には、ファミリー一人一人に与えられる個室のほかに、大部屋が一つずつ与えられている(イズン・イズーナには二人で一部屋)。その大部屋をどう扱うかは個人の自由である。

    例を挙げるならば、イズン・イズーナの部屋にはプールが、トールの部屋にはありとあらゆるゲーム機と1000種を超えるソフトが備えつけられている。

    そして、ロキの部屋にあるのは、マッサージ機とベッドのみである。

    フレイ「(...この部屋も相変わらずだな。何事にも面倒くさがって興味を示さない、そんな性格がよく表れている。)」

    フレイ「それで、今日こそは来てくれるな?」

    ロキ「はぁ?行くわけねぇだろ。めんどくせぇ。」

    フレイ「...貴様!今回は我らの二千年来の目的が達成されるかどうかに関わる重大な会議なのだぞ!それなのに、面倒くさいだと...七神兵としての自覚はあるのか!?」

    ロキ「七神兵としての自覚?そんなもんねぇよ。それに...」

    フレイ「何だ。」

    ロキ「俺より弱い奴が、俺に指図すんじゃねぇよ。雑魚が。」

    フレイ「く...確かに、お前は強い。だが、今回の命令は俺からの者ではない。オーディンからのものだ。」

    ロキ「オーディン?それがなんだって言うんだ?」

    フレイ「...自分の方が強い。そう言いたげだな。」

    ロキ「そう見えたんならそうなんじゃねぇか?」

    フレイ「ロキ...ここまで愚かだとはな。そういうことなら俺と戦え。その腐った性根を治せないうちは、オーディンはおろか俺にすら勝てないということをわからせてやる。」

    ロキ「ほう。俺とやろうってか。お前こそ愚かだな。」

    フレイ「...」

    ロキ「...」

    二人の間に緊張が走る。

    ビューレイスト「二人とも、お止めになってください。」

    その緊張を崩したのは、一人の男だった。

    ビューレイスト「七神兵同士の私闘など、あってはなりませんよ。」

    フレイ「ビューレイスト...」
  13. 14 : : 2014/10/18(土) 22:08:46
    ビューレイスト。彼は、ロキ直属兵の一人である。

    ビューレイスト「フレイ様。ロキ様は一度面倒くさがり始めたら、てこでも動きません。ですから、僕が会議に出席して、ロキ様に指令を伝えます。それで、勘弁してくださりませんか?」

    フレイ「ならぬ。ロキには会議に出席する義務がある。」

    ビューレイスト「そこを何とか頼みます。もし、それでも納得していただけないのならば...」

    ニッ

    ビューレイストが、不敵な笑みを浮かべる。

    ビューレイスト「僕がロキ様に代わって、ロキとしてあなたと戦います。」

    フレイ「!!」

    ビューレイスト「そうなれば、あなたとしても都合が悪いはずです。さて、どうします?」

    フレイ「...わかった。それで妥協しよう。ロキ、ビューレイストを通して与えられた任務はしっかり守れよ。」

    ロキ「ああ。そのくらいはやる。」

    フレイ「会議室へ向かう。着いて来い、ビューレイスト。」

    ビューレイスト「はっ。」

    彼らはロキの部屋を後にし、会議室へと向かい始めた。

    ビューレイスト「(七神兵と言えど、所詮はこの程度。僕は最強にはなれない。その代わり...僕は誰にも負けない。イェーガーファミリーにも、七神兵にも。)」
  14. 15 : : 2014/10/18(土) 22:18:49
    【現在公開可能な情報】

    〇ビューレイスト

    年齢:21歳
    誕生日:6月9日(双子座)
    血液型:AB型
    身長:180cm
    体重:65kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・ロキ直属兵
    属性:霧
    特技:モノマネ
    モデル:サイコパスの槙島聖護
    http://pic.prepics-cdn.com/ppsk10/20992712.gif

    ロキに仕える男。言葉遣いは丁寧で、一見すると物腰柔らかな人物だが、フレイを前に不敵な笑みを浮かべる等、不気味な一面もある。彼は誰にも負けないと豪語するほどの能力を持っているが、その能力は不明である。
  15. 19 : : 2014/10/19(日) 22:48:19
    フレイヤ『オーディンより、全ファミリーに命令です。今日から儀式が完成する五日後まで、アジトを出ることを禁じます。繰り返します...』

    フレイ「しっかりやってくれたようだな。」

    ビューレイスト「やっぱり、フレイヤ様は働き者ですね。ロキ様とは大違いです。」

    フレイヤによって、オーディンからの命令が現在アジトにいる全ての構成員に伝えられた。ほとんどの構成員は、その命令の真意、つまり、敵襲が起こる可能性が高いということを感じ取っていた。そのため、この命令に異を唱えるものはいなかった。

    しかし、このアジト内にただ一人、命令に不服なものがいた。それは、一人の少年である。

    バルドル「今の命令って、僕も守らなきゃだめ?」

    彼の名はバルドル。七神兵のリーダー、オーディンの孫である。

    フォルセティ「左様でございます。」

    彼の質問に答えるのは、バルドルの世話係を担当しているフォルセティである。

    バルドル「五日間もずっとアジトの中なんて、退屈だよ~。」

    フォルセティ「私がバルドル坊ちゃまの遊び相手になります。それで我慢なさってください。」

    バルドル「それっていつものことじゃん。フォルセティと遊ぶのはもう飽きたよ~。他の人のところに遊び相手のお願いをしてこよう。」

    フォルセティ「い、いけません。今他の皆さんはとてもお忙しいのですよ。(それに、ファミリーには凶暴な輩も大勢いるし...)」

    バルドル「ええ!?ダメなの!?それじゃあ...」

    バルドル「最近フレイ達が捕まえた女の人!あの人達に遊び相手をお願いしよ!」
  16. 20 : : 2014/10/19(日) 23:00:36
    【現在公開可能な情報】

    〇バルドル

    年齢:10歳
    誕生日:10月10日(天秤座)
    血液型:O型
    身長:140cm
    体重:34kg
    性別:男
    祖父:オーディン
    属性:大空
    好きな遊び:ボードゲーム全般
    モデル:鋼の錬金術師のセリム・ブラッドレイ
    http://cdn.mydramalist.info/images/chars/3446.jpg

    オーディンの孫。性格、容姿ともに普通の子供である。遊ぶことがとにかく好きで、特にボードゲームが好み、世話係のフォルセティにいつも相手をしてもらっている。微弱だが、死ぬ気の炎を灯せる。祖父のことは嫌いではないが、自分にあまり興味を示してくれないことを悲しんでいる。両親はともに故人。
  17. 21 : : 2014/10/19(日) 23:17:22
    フォルセティ「しょ、正気ですか!?彼女たちからしたら、私たちは敵ですよ!」

    バルドル「お願いしてみるだけだよ。ダメだったら諦めるから。それに、もしその人たちが僕に危害を加えようとしていたら、僕は分かるから。」

    フォルセティ「しかし...(でも、退屈を紛らわすために下手に動き回られるよりはマシか...)分かりました。早速、向かいましょう。」

    バルドル「やったあ!」



    -会議室-

    ガチャ

    イズン「あ!遅いよフレイヤ。」

    フレイヤ「あら、イズンとイズーナよりも遅れるなんて...」

    トール「放送に行ってたんだから仕方ないだろ。それよりフレイは?」

    フレイヤ「ロキを呼びに行ったわ。」

    イズーナ「げっ、そんなことしてるの?あいつが来るわけないでしょ。」

    フレイ「ああ。全くだ。」

    イズン「フレイ!いつから!?」

    フレイ「丁度今来たところだ。」

    オーディン「やはり、ロキは来なかったか。」

    フレイ「ああ。代わりに、ロキの直属兵のビューレイストを連れてきた。」

    ビューレイスト「ロキ様が迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません。」

    オーディン「部下が謝ることはない。とにかく、かけてくれ給え。」

    ビューレイスト「はっ。と、その前に、一つ質問をよろしいでしょうか?」

    オーディン「何だね?」

    ビューレイスト「私以外にも、七神兵ではない者がいるようですが、彼女はどなたでしょうか?」

    オーディン「ああ。七神兵以外への紹介はまだだったね。彼女はアニ・レオンハート、レオンハートファミリーのボスだ。」
  18. 22 : : 2014/10/20(月) 09:29:17
    期待
  19. 23 : : 2014/10/20(月) 13:01:44
    観覧数がやばいwww
  20. 24 : : 2014/10/20(月) 18:26:09
    >>22
    期待ありがとうございます。
  21. 25 : : 2014/10/20(月) 18:40:34
    アニ「...どうも。」

    ビューレイスト「レオンハートファミリー...確か、我らの傘下のファミリーですね。」

    オーディン「その通りだ。そして、彼女はイェーガーファミリーの霧の守護者でもある。」

    ビューレイスト「!?」

    オーディン「しかし、どちらにつくのかユミルが聞いたところ、私たちに味方すると答えてくれた。」

    アニ「当然でしょ。どう考えたって、あんたらの方が強いから。」

    オーディン「他に質問はあるかね?」

    ビューレイスト「いえ。」

    オーディン「では、会議を始める。今回の会議の議題は、イェーガーファミリーの連中が攻め込んできたときの対応についてだ。」

    イズン「それは、殺すに決まってるじゃない。」

    フレイヤ「無理に殺す必要はないと思うわよ。捕らえるだけでも問題ないんじゃない?」

    オーディン「それは各自に任せる。対応というのは、君たち七神兵の配置についてだ。」

    フレイ「だれがどこを守るのかといったところか。」

    トール「守るべき所は、世界樹と巫女を捕らえている部屋の二か所だな。」

    オーディン「私の方で、草案を作っておいた。まず、世界樹ユグドラシルを守るのは、私とフレイ、イズン、イズーナだ。そして、二人の巫女を守るのは、ロキに任せる。」

    イズーナ「あいつに!?大丈夫なの!?」

    オーディン「会議には来ないが任務はしっかりこなしてくれる奴だ。問題ないだろう。そして、残りの七神兵のうち、トールとフレイヤには討伐隊として動き回ってもらう。敵の居場所が分かり次第、そこへ向かって敵を仕留めてくれ。そして、アニ・レオンハート。君には中央大広間をお願いする。」

    アニ「私が?」

    オーディン「ああ。あらゆる部屋につながる重要な地点だ。しっかり頼むよ。」

    アニ「了解...」
  22. 26 : : 2014/10/20(月) 18:50:27
    ユミル「おいおい。私を忘れてないか?」

    オーディン「ユミル、君にはこれからアジトを出て諜報活動に向かってもらう。」

    ユミル「というと?」

    オーディン「自衛隊の戦力を把握してくれ。イェーガーファミリーの次は彼らを相手取ることになる。」

    ユミル「分かった。じゃあ、手始めに自衛隊幹部の顔写真付き名簿をくれ。」

    オーディン「会議が終わり次第渡そう。ところで、私の草案に異論があるものはかね?」

    シーン

    オーディン「では、この案を確定案とする。では、解散だ。」



    -東京駅-

    コニー「ついに来たぜ、東京!」

    エレン「ここに奴らが...」

    アルミン「この後は、アジトに行くんだっけ?」

    ミカサ「その通り。でも、その前に...」

    サシャ「何でしょうか?」

    ミカサ「三十分間自由行動とする。」

    エレン「へ?」

    トーマス「あ、遊びに来たんじゃないんですよ。」

    ミカサ「黙って好きに動きなさい。集合は三十分後、場所はここよ。」

    ジャン「(こいつ、何考えてんだ?)」

    エレン「...了解。」
  23. 27 : : 2014/10/20(月) 20:02:30
    オーディンに孫がいるって事は息子はトールですか?
  24. 29 : : 2014/10/20(月) 21:21:12
    >>27
    この作品のトールはオーディンの家族ではないです。また、前述のようにオーディンの息子、つまりバルドルの親はもう亡くなっています。
  25. 30 : : 2014/10/20(月) 21:44:10
    各自で自由時間を楽しみ始めるエレン達。そんな彼らを、離れた位置から見つめている者がいた。

    スキールニル「(あいつら、修学旅行生みたいに自由時間を楽しんでやがる。何のつもりだ?)」

    彼の名はスキールニル。フレイ直属兵で、フレイの命によりシガンシナ駅からエレン達の尾行を行っていた。

    スキールニル「(バラバラになったか。さて、誰をつけるか...)」

    結局、彼はエレン、アルミンの二人をつけることにした。

    彼が尾行している間、エレン達は駅をぶらついていた。特に何か起きるわけでもなく、彼は退屈から大きなあくびをした。その時だった。

    トンッ

    何者かによる首筋への一撃。それにより彼は意識を失った。

    ミカサ「(やはりつけられていたか。自由行動で炙り出すつもりだったが、成功だったようね。アジトに向かう前に発見できてよかった。こいつはベンチにでも寝かせておこう。)」



    -自由行動終了時刻-

    ミカサ「みんな、ちゃんと揃ってるわね。」

    エレン「ミカサ、いい加減教えてくれよ。何で自由行動なんてとったんだ?」

    ミカサ「それは...ナ・イ・ショ。」

    エレン「???」

    ミカサ「早速アジトへ向かおう。アジトは多摩市にある。ので、バスを使う。」

    アルミン「まさか多摩市とは...」

    トーマス「移動はバスすか!?」

    サシャ「なんか、緊張感が湧いてきません...」

    ジャン「(こいつら、予想以上に変な奴らだ。)」
  26. 31 : : 2014/10/20(月) 22:09:02
    ki☆ta☆i☆笑
    アニ…途中で味方してくれるの…待ってるよぉぉ涙
  27. 32 : : 2014/10/20(月) 22:12:09
    -タイタンファミリーアジトの地下牢-

    クリスタ「あれから三日。エレン、大丈夫かな。生きてる...よね。」

    ヒストリア「大丈夫よ。エレン君は強いから、簡単に死んだりなんかしないわ。」

    地下牢に捕らえられているのは、クリスタ・レンズとその姉、ヒストリア・レンズである。

    長らく連絡が取れず、姉の行方を心配していたクリスタ。彼女が地下牢へ連行され、ヒストリアに再会した時、彼女は単純に姉に会えた喜びを感じていた。しかし、すぐにその感情は捕らわれの身であるという不安、安否のわからないエレンへの心配へと変わり、そんなクリスタをヒストリアが思い出話などをして慰めていた。

    しかし、クリスタの心からこの二つの感情が消えることはなく、反対に強くなっていた。

    ヒストリア「(地下牢での生活もこれで三日目。クリスタの限界が近づいてきたわね。でも、大丈夫...さっきの放送から察するに、近いうちにエレン君たちが助けに来る。それまで、妹のことは私が守らないと。)」

    ガチャ

    地下牢を見張る看守の交代のための出入り口にある鉄の扉。その扉が突然開いた。

    看守「な、なぜあなたがここへ?バ、バルドル様!」

    バルドル「遊びに来たよ!」

    看守「は、はい?」

    バルドル「ねぇねぇ、お姉さんたち。一緒に遊ばない?」

    ヒストリアは即答しなかった。十歳程度の子供とはいえ、敵側の人間から不意に放たれた言葉。その言葉の真意を探ったためである。しかし、その言葉には何一つ裏はなかった。

    バルドル「オセロやろ!」

    そう言って、バルドルはオセロの盤を見せる。

    クリスタ「うん!」

    先に答えたのはクリスタであった。彼女は、笑顔だった。それを見て、ヒストリアも僅かに顔を綻ばせる。そして、彼女も答えた。

    ヒストリア「退屈してたし、私もやるわ。」

    バルドル「わーい!ありがとう!」

    看守「バルドル様!彼女たちは私たちの敵側の人間ですよ!」

    フォルセティ「心配いりませんよ。もし害意があれば、バルドル坊ちゃまはそれに気付けますから。」

    看守「はぁ...」

    この出来事が戦いの行方を大きく分けることになるとは、この時は誰も予想していなかった。
  28. 33 : : 2014/10/20(月) 22:13:30
    >>31
    期待ありがとうございます。アニがこの先どうなるか、楽しみにしていてください。
  29. 34 : : 2014/10/20(月) 22:19:21
    明日から修学旅行に行ってきます。という訳で、三日か四日執筆できませんがご了承ください。
  30. 35 : : 2014/10/21(火) 17:41:34
    そういえばヒストリアとクリスタは姉妹なのになんで苗字違うんだろ?
  31. 36 : : 2014/10/21(火) 18:07:37
    >>34
    お気をつけて。待ってます。

    >>35
    二人とも苗字はレンズだったと思いますよ?
  32. 37 : : 2014/10/21(火) 23:25:38
    ヒストリアレンズとクリスタレンズ。
    苗字はレンズです。日本人とは苗字と名前が逆なので注意です。
  33. 38 : : 2014/10/21(火) 23:29:16
    ちなみに>>32の6、7行目?に書いてあるので見てみてください。
  34. 39 : : 2014/10/22(水) 16:06:31
    >>36>>37>>38
    ご親切にありがとうございます!
  35. 40 : : 2014/10/22(水) 23:18:01
    期待‼︎
  36. 41 : : 2014/10/25(土) 19:06:31
    >>40
    ありがとうございます。

    今日から執筆再開です。
  37. 42 : : 2014/10/25(土) 19:20:45
    -東京都、多摩市-

    エレン「...一体どこまで歩くんだ?」

    アルミン「バスを降りて三十分ぐらい経ったよ。」

    ミカサ「もうすぐよ。」

    ミカサにこう言われ、エレン達は再び黙々と歩き始める。そして、バスを降りてから約40分後...

    ミカサ「あれがアジトよ。」

    トーマス「あ、あれが!?」

    コニー「なんか...小さくねぇか?」

    コニーがそう言うのも無理はなかった。なぜなら、ミカサが指さした先にあったのは、一軒の小さな山小屋だったからだ。

    サシャ「秘密のアジトですし、このぐらいがベストなんでしょう。」

    ミカサ「では早速入って。靴は脱がなくていいから。」

    エレン「?」

    皆はその山小屋へと入る。

    ジャン「やっぱせめぇな。」

    ミカサ「こっち。」

    ジャンがミカサのほうを向く。そこには地下へと続くはしごがあった。

    ミカサ「この山小屋はダミーで、本当のアジトはこの地下にある。ついてきて。」

    そう言って、ミカサははしごを下り始めた。
  38. 43 : : 2014/10/25(土) 19:38:31
    エレン「じゃ、俺から下りるぜ。」

    エレンがミカサに続いてはしごを下る。そして、地面にたどり着いた。

    エレン「すげぇ...」

    エレンは驚嘆した。エレンの眼前に広がっていたのは、広大な空間だった。

    ミカサ「ここは敵が攻めてきた場合には迎撃するための大広間になっている。まず、みんなには下の階の応接室に来てもらう。」

    アルミン「うわぁ、すごいね。」

    トーマス「さっすがイェーガーファミリーっす。」

    エレン「他のみんなも下りてきたな。」

    その後、コニー、サシャ、ジャンの順に全員がこの大広間へとたどり着いた。

    ミカサ「では行こう。」

    テクテクテク

    そして、エレン達はエレベーターで地下二階へと下りた。

    ウイィィン

    テクテクテク

    ミカサはエレベーターを降りてからも歩き続ける。そして、ある扉の前に立ち止まった。ミカサはその扉を開ける。

    ミカサ「ここが応接室よ。入って。」

    テクテクテク

    エレン達がぞろぞろと応接室へと入っていく。

    ???「随分と遅かったな。」

    アルミン「ああ!」

    サシャ「あなたは!」

    コニー「オルオ・ボザド!」

    ぺトラ「みんな、久しぶり。」

    トーマス「ぺトラ・ラル!なぜお前たちが。」

    エレン「オルオさん、ぺトラさん、先に来てたんですか。」

    トーマス「エレンさん!何でこんな奴らに敬語を使ってるんですか!?」

    エレン「この人たちは味方なんだし、別にいいだろ。」

    アルミン「え!?」

    エレン「...説明してなかったのかよ。ミカサ。」

    ミカサ「テヘッ♪」

    エレン「キャラ変えてごまかすな!」
  39. 44 : : 2014/10/25(土) 19:51:55
    【現在公開可能な情報】

    〇イェーガーファミリーアジト(日本支部)

    住所は東京都多摩市。イェーガーファミリーの日本での拠点として造られた物である。先代はこのアジトをエレンに与えようと思っていたため、ミカサに使用許諾をお願いされたときは快く引き受けた。モデルは家庭教師ヒットマンREBORNのボンゴレ地下アジト。

    ※主要施設

    地下一階 大広間
    地下二階 応接室、会議室
    地下三階 居住区、食堂、キッチン、食糧庫
    地下四階 居住区、大浴場、シャワー室、洗濯室
    地下五階 トレーニングルーム用耐震壁
    地下六階 トレーニングルーム
    地下七階 トレーニングルーム用耐震壁
    地下八階 ジム、バッティングセンター
    地下九階 ボーリング場
    地下十階 図書室、資料室、医務室
    地下十一階 医務室、集中治療室
    地下十二階 発電動力室
  40. 45 : : 2014/10/25(土) 22:08:48
    拷問室とか無いんですか?
  41. 46 : : 2014/10/25(土) 22:09:09
    尋問室とかありそうですけど。
  42. 47 : : 2014/10/25(土) 22:48:43
    >>46
    それよりバッティングセンターとボーリング場があることに草
  43. 48 : : 2014/10/25(土) 23:01:38
    >>46
    平和的なファミリーなので尋問室はないです。
    >>47
    娯楽施設はほしいかなと思いました。
  44. 49 : : 2014/10/25(土) 23:16:04
    >>48
    いくら平和でも尋問くらいすると思いますけど。拷問と勘違いしてません?(勘違いして無かったらすみません)
  45. 50 : : 2014/10/25(土) 23:20:08
    トーマス「こいつらが仲間ですか...やっぱり信じられないです!」

    オルオ「なんだと!」

    アルミン「僕も同意。」

    オルオ「お前ら、俺とやろうってんのか?」

    トーマス「はっ、リング争奪戦で負けた野郎が何言ってんだか。返り討ちにしてやるよ。」

    アルミン「それはダメ。」

    トーマス「はぁ?」

    アルミン「確かに、この人たちを信じられないっていう意見には同意だよ。でも、現状を考えたら味方は出来るだけ多いほうがいいのも事実。だから、喧嘩はダメ。」

    トーマス「う...(正論だ。)」

    コニー「でもよ、信頼もできない奴を仲間にしてもいいのかよ。」

    アルミン「その信頼は、これから築いていけばいいのさ。」

    エレン「全くその通りだな。」

    ぺトラ「そういうわけで、これから仲良くしていきましょう。」

    サシャ「はい!」

    ミカサ「では、私は出発する。」

    エレン「せっかく良い雰囲気になってきたのに、水を差すなよ。それで、どこに行くんだ?」

    ミカサ「敵のアジトへと行って、潜入のための準備をしてくる。」

    エレン「敵のアジトに!?一人で大丈夫なのか?」

    ミカサ「ええ。むしろ一人の方が動きやすい。オルオ、ぺトラ、頼んでいた敵アジトの偵察結果を教えて。」

    ぺトラはそれを聞き、一つの冊子を取りだした。

    ぺトラ「これに纏めてあるわ。移動中に目を通しておいて。」

    ミカサ「ありがとう。では、行ってくる。」

    テクテクテク

    サシャ「本人はああ言ってましたけど、心配ですね。」

    ぺトラ「大丈夫よ。彼女は世界最強と謳われている殺し屋。へまはしないわ。それより、晩御飯まだでしょ?」

    アルミン「はい。だいぶお腹が減ってきたところです。」

    ぺトラ「だったら私が作ってあげる。実は、料理には自信があるの。」

    サシャ「それは楽しみです!」

    ジャン「(俺空気だな...)」
  46. 51 : : 2014/10/25(土) 23:24:16
    >>49
    尋問は応接室で行います。敵を捕らえて長々と尋問というようなことはしません。
  47. 52 : : 2014/10/26(日) 00:05:29
    >>51
    警察で言うなら取り調べ程度ですか?
  48. 53 : : 2014/10/26(日) 00:09:03
    -東京都内のとある場所-

    ミカサが立ち止まったのは、陸上競技場と思しき建物の前だった。

    ミカサ「(これが、リングの反応がある建物か。しかし、この外観は幻覚。報告によれば、アジトの周り全てが幻覚で覆われていて、建物の形すら掴めないらしいが...問題はない。周を使えばいい。)」

    ミカサがリングの炎を灯す。そして、その炎を広げていった。

    ミカサ「(後は、本当の壁まで歩を進める。幻覚で出来た壁を突き抜けられれば、本物の壁が見えてくるはず。)」

    ミカサは歩き出す。そして、競技場の壁へと入り込んだ。

    ミカサ「(...思った通り、これでアジトに辿り着けた。では早速、細工を始めるとしよう。)」

    ミカサが、懐から透明なフィルタを取り出す。そして彼女は発見した防犯カメラに近づき、カメラの部分をそのフィルターで覆った。

    彼女が取りだしたフィルターは、防犯カメラを覆うことで、そのカメラに偽の映像、つまりいつもと変わらぬ風景を撮影させることができる。これには霧の炎による幻覚が用いられており、時間の変化による明るさの変化などにも対応できる仕組みになっている。しかし、幻覚としては初歩であるため、僅かにしか霧の炎を出せないミカサでも用いることができるのである。

    そして、彼女は付近にあった8つの防犯カメラにフィルターで細工を施した。続いて、彼女は壁の材質を確認する。その理由は一つ。突入方法を決めるためだ。

    敵アジトへの突入である以上、入口から堂々と入っていく訳にはいかない。入口から入らないのならば、突入方法は大きく分けて二つ。敵に気付かれないような裏口から侵入するか、新たな入口を無理やり作るかだ。前者の場合は敵のアジトを詳しく知っている必要があり、そのための調査の時間が少なかった今回の場合は使えない。従って、明日の突入に用いる予定であった方法は後者である。

    そして、そのためにはどの程度の衝撃で外壁を壊せるか確かめておく必要があるのだ。

    ミカサ「(なかなかの硬度だけど、爆弾を用いれば壊せる。それに、私の剣で切ることも可能...まずは、爆弾を仕掛けよう。)」

    彼女はタイタンファミリーアジトの天井に、爆弾を仕掛け始めた。
  49. 54 : : 2014/10/26(日) 00:09:27
    >>52
    そんな感じですね。
  50. 55 : : 2014/10/26(日) 03:14:50
    現代の取り調べは凄く長いんですけど。
  51. 56 : : 2014/10/26(日) 03:16:59
    毎日6時間は普通にする。
  52. 57 : : 2014/10/26(日) 10:27:33
    別にそんなの関係ないじゃん
    SSだよ?現実世界とは別なんだよ
    作者さんのイメージ通りでいいじゃん
    あと期待です
  53. 58 : : 2014/10/26(日) 14:31:09
    >>56
    知りませんでした。
    >>57
    期待ありがとうございます。
  54. 59 : : 2014/10/26(日) 14:47:27
    数秒後、ミカサは設置予定だった爆弾を全て仕掛け終えた。彼女が次に向かう先は、アジトの中である。

    ザシュッ

    ミカサは両手に持つ二本のブレードでタイタンファミリーアジトの壁を切り刻み、入口を作り出した。

    敵アジトへの潜入による彼女の目的は三つ。

    一つは、侵入者が現れた際の敵の動きの把握。二つ目は警備システムの破壊。三つ目は、建物の中で細工を施すことで注意を屋内へと向かせ、屋外へ施された細工に気付かせにくくすることだ。

    ミカサは手始めに、一番近くにあった監視カメラを破壊した。その二、三秒後、警報が鳴り響く。

    『異常発生。異常発生。Cブロックにて監視カメラが破壊されました。付近の兵士は問題解決の務めてください。』

    ミカサは警報に構うことなく監視カメラを破壊していく。そしえ、三台のカメラを破壊し終えた時であった。

    構成員「敵か...?」

    見つかった。しかし彼女は焦らない。次の瞬間...

    ズバッ

    タイタンファミリー構成員の首は宙を舞っていた。

    ミカサ「(一般戦闘員の力は大したことないようね。これなら勝機も見えてくる。)」

    ミカサは走り続ける。



    -世界樹の間-

    オーディン「...フレイか。作戦通り来てくれたようだね。」

    フレイ「もちろんだ。しかし、もう攻めてくるとは。」

    オーディン「いや、恐らくこれは敵情視察といったところだろう。奴らが全戦力を投入しているならば、ここまで姿を隠し通せ続ける訳がない。」

    イズン「ええ~、つまんないの。」

    イズーナ「またあいつらと戦えると思ったのに~。」

    オーディン「君たちも来たか。楽しみは後に残しておくものだよ。」
  55. 60 : : 2014/10/26(日) 15:09:33
    『全隊員へ報告します。第一セキュリティシステムが破壊されました。至急そちらへ向かってください。繰り返します...』

    放送が示す通り、ミカサはセキュリティシステムを破壊していた。そして、彼女はある思考に辿り着いていた。

    ミカサ「(そろそろ潮時か...)」

    彼女は自分が入ってきた入口へと戻り始めた。途中、数人の敵兵に見つかったが、彼らは彼女の手により一瞬で首なし死体へと化した。

    そして、潜入から僅か一分三十秒後、ミカサはアジトから脱出した。

    その後、セキュリティシステムの修復が行われた。しかし、これは結局明日の作戦決行時までに直ることはなかった。また、天井に仕掛けた爆弾が発見されることもなかった。

    結果、彼女の潜入作戦は、大成功であった。



    -イェーガーファミリーアジト-

    彼女がアジトへ戻ってきたのは午後11時半。その頃には明日の作戦に備えて多くの者が床についていた。

    彼女は、まだ晩御飯を食べていなかったため、食堂へと向かった。

    ミカサ「...まだ起きてたの?」

    エレン「ああ。眠れなくてな。」

    アルミン「お茶を飲んでたんだ。」

    ミカサ「お茶には僅かだが眠気を覚ます効果がある。今飲むのはお勧めできない。」

    エレン「アルミンから聞いてるよ。でも、心を落ち着かせたくてな。」

    アルミン「すぐに眠れた他のみんながうらやましいよ。」
  56. 61 : : 2014/10/26(日) 17:26:12
    >>57
    質問しただけなんですけど。
    きたい
  57. 62 : : 2014/10/26(日) 17:41:38
    >>61
    きたいありがとうございます
  58. 63 : : 2014/10/26(日) 18:18:09
    ミカサ「無理もない。他のみんなが普通じゃないだけ。」

    エレン「普通じゃないか...確かに、トーマスはやくざの家系だし、ジャンさんはあの通りの性格だし、サシャとコニーは能天気だしな。」

    ミカサ「エレンも別の意味で普通じゃないけど。」

    エレン「なんだよいきなり。」

    ミカサ「明日の目的は分かってる?」

    エレン「クリスタとヒストリアさんを助け出し、リングを取り返すんだろ?」

    ミカサ「その通り。なら、もし敵と対峙したらどうする?」

    エレン「逃げられるんなら逃げる。けど、たぶん無理だから倒す。」

    ミカサ「命は?」

    エレン「取らない。時間の無駄だろ。」

    ミカサ「どうやら元に戻ってるようね。」

    アルミン「ミカサ。この質問の意図って一体...?」

    ミカサ「アルミンが重体だったとき、エレンの殺意が暴走していたの。もし、それが治っていないなら、最後の問いに迷わず"命を取る"と答えていただろう。」

    アルミン「あの優しいエレンが...?」

    ミカサ「ええ。それはまるで、前世のエレンを見ているようだった。言うならば、エレンらしかった。」

    エレン「(そんなこと、クリスタも言ってたな。)」

    ミカサ「でもそれは、あなたらしくない。」

    エレン「はぁ?エレンらしいのが俺らしくないって、訳分かんねーよ。」

    ミカサ「あなたは、この平和な時代を生きるエレン・イェーガーは二千年前のエレンとは違うと言うことよ。事実、エレンらしかった頃のあなたはどこか辛そうだった。自分への罪悪感からくる怒りを無理やり殺意に換えていた。そんな姿は見たくない。あなたは、弱気で、ドジで、何をやってもダメダメで...」

    エレン「(ひどいこというな...)」ガーン

    ミカサ「でも仲間思いで、優しくて、大事な時には頼りになる。それがあなたよ。それを失ったら、あなたはエレンであってもあなたじゃなくなる。このことを、忘れないでほしい。」

    エレン「...やっぱり、訳分かんねーよ。だけど...不必要に相手の命を取るようなことはしないよ。だって、血まみれの顔でクリスタに会いに行ったら、クリスタに引かれちまうからな。」

    アルミン「ははは...確かにそうだね。」

    ミカサ「それでこそエレンよ。」

    それから彼らは小一時間程談笑した後、寝室へと向かった。
  59. 64 : : 2014/10/26(日) 18:53:46
    -明朝、タイタンファミリーアジトの前-

    エレン「この競技場の正体がタイタンファミリーのアジトなんだな...」

    オルオ「その通りだ。お前ら、ちゃんと作戦内容は頭に入れてるんだろうな?」

    トーマス「もちろんだ。」

    ミカサ「では、ここから二手に分かれよう。」

    ぺトラ「そうね。」

    コニー「お互い頑張ろうな。」

    サシャ「必ず作戦を成功させましょう!」

    サシャの掛け声とともに、彼らは二グループに分かれる。その分かれ方は、エレン・アルミン・トーマス・ジャンのグループと、ミカサ・コニー・サシャ・ぺトラ・オルオのグループである。

    彼らの作戦を大まかに説明すると、エレン達が爆弾によってできた入口からアジトへ侵入し、敵をひきつけ、ミカサ達がその隙に敵になるべく見つからぬように侵入し、クリスタとヒストリアの救出、及びリングの奪取をするというものだった。隠密行動を必要とされるにもかかわらずこれほどの人数が配置されたのはターゲットを守る敵との戦闘が避けられないからである。

    二つのグループに分かれてから一分後、エレン達は爆弾を仕掛けた天井周辺に、ミカサ達はその場所から離れたところにある待機場所に辿り着いていた。

    エレンは作戦前にミカサから支給された腕時計を見る。時刻は10時29分15秒であった。

    作戦決行は10時30分ジャスト。その瞬間、爆弾を爆発させることになっている。

    エレン「...あと三十秒だ。」

    エレンが呟く。辺りに緊張が走る。

    エレン「10...9...8...」

    カウントダウンが始まった。

    エレン「7...6...5...4...」

    アルミンとトーマスは、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

    エレン「2...1...」

    ポチッ

    エレン「いくぞぉぉぉ!!!」

    ドゴオオオン!

    仕掛けられていた爆弾により、大爆発が起こった。遂に作戦が開始された...
  60. 65 : : 2014/10/26(日) 23:23:04
    『異常発生。異常発生。Cブロックにて大規模な爆発を観測。繰り返します...』

    構成員A「なんてこった...アジトの天井に大穴があいちまった...」

    構成員B「侵入者が来るぞ!迎撃態勢をとれ!」

    付近にいた兵士たちは天井の大穴の方を向き身構える。また、異常発生の報を聞き、アジト内の全兵士がCブロックへと向かっていた。

    爆発から5秒。エレン達が姿を現す気配はない。

    構成員A「(どうなっている。今の爆発はなんだったんだ?)」

    兵士たちが疑問を抱き始めたその時。

    ドゴオオオン!

    構成員C「う、後ろだぁぁ!!!」

    迎撃態勢をとっていた兵士たちのはるか後方の天井から、エレン達は舞い降りた。それと同時に、不意を突かれた兵士たちへとダイナマイトが投げ込まれた。

    ボンボンボン!!!

    迎撃のため固まっていた兵士たちはこの攻撃により一網打尽にされた。意識の残っている兵もいたが、雨の炎の力により動きを制限されていた。

    エレン「すげぇな。これがアルミンの匣兵器か。」

    アルミン「まあね。」

    トーマス「俺の匣兵器だってすごいっすよ!」

    ジャン「おい、お前らここに兵器自慢に来たわけじゃねぇだろ。敵兵も集まってきたし...まずひと暴れとしようぜ。」

    エレン「そうですね。じゃあ、作戦通り、ここからさらに二手に分かれる。できるだけ暴れて、少しでも注意を引きつけるんだ。」

    エレン「散開!」

    ダッ

    エレン達は二手に分かれ走り出した。エレンはアルミンとのペアだ。

    そして、それを迎え撃つべく、タイタンファミリーの兵士たちが一斉に武器を構えた。
  61. 66 : : 2014/10/26(日) 23:28:12
    【現在公開可能な情報】

    〇雨ダイナマイト(ダイナマイト・ディ・ピオッジャ)

    属性:雨
    使用者:アルミン

    ハンジ作のアルミン専用匣兵器。このダイナマイトによって引き起こされる爆炎には雨の炎が含まれており、爆発に巻き込まれた人間の体の自由を奪う。多彩な種類のある花火と違い、雨ダイナマイトは通常型とロケットボム型の二種類しかないが、花火ではなく正真正銘のダイナマイトであるため威力は高い。
  62. 67 : : 2014/10/26(日) 23:40:05
    -異常発生報告直後、地下牢-

    ヒストリアは、放送の内容からエレン達がアジトに侵入してきたことを察していた。クリスタもまた、同様だった。

    バルドル「ちょっと二人とも!ちゃんとゲームに集中してよ!」

    ヒストリア「あ...ごめんね。」

    フォルセティ「バルドル坊ちゃま!今の放送をお聞きしましたか!?」

    バルドル「うん。」

    フォルセティ「それならば話は早い。今すぐ部屋に戻りましょう。」

    バルドル「嫌だよ。今いいところなんだから...」

    フォルセティ「ここは賊がターゲットとしている場所の一つです。最悪の場合、賊がここへ攻めてきます。そうなれば、バルドル坊ちゃまの命も危険にさらされます。」

    バルドル「賊って、このおねぇちゃんたちのお仲間さんでしょ?なら、大丈夫だと思うよ。」

    フォルセティ「へ?」

    バルドル「このおねぇちゃんたちは優しいから。」ニコッ

    フォルセティ「しかし、彼女達が優しくても賊が優しいかどうかは...」

    バルドル「"類は友を呼ぶ"って言葉、知ってるよね?優しい人には優しい友達しかできないの。だから、敵意がないことを示せば大丈夫だよ。」

    フォルセティ「...そうですか。(ここまで賊が攻め込んでくるとも考えにくいし、別にいっか...)」
  63. 68 : : 2014/10/27(月) 11:39:52
    期待だお(^ω^)
  64. 69 : : 2014/10/27(月) 17:02:12
    >>64のやつリンスじゃなくて、リングじゃないの?あと、期待‼︎
  65. 70 : : 2014/10/27(月) 17:58:30
    坊ちゃま頭はそれなりに良いのかな?
  66. 71 : : 2014/10/27(月) 19:14:38
    >>69
    それぐらい間違いってわかるだろ。
  67. 72 : : 2014/10/27(月) 21:43:16
       +
    +  ∧_∧ +
     +(0゚・∀・)
      (0゚つと) +
    + と_)_)

      ∧_∧
     ( ・∀・) ワクワク
    oノ∧つ⊂)
    ( ( ・∀・) ドキドキ
    ∪( ∪ ∪
     と_)_)

      ∧_∧
     (0゚・∀・) ドキドキ
    oノ∧つ⊂

    期待!
  68. 73 : : 2014/10/27(月) 21:53:22
    >>68>>69>>72
    期待ありがとうございます。
    >>69
    ご指摘ありがとうございます。直しておきました。
  69. 74 : : 2014/10/27(月) 22:07:03
    -二回目の爆発より5秒後、Eブロック-

    ぺトラ「周りに敵はいないようね。」

    コニー「エレン達がしっかり敵をひきつけてくれてるってことだな。」

    『Cブロックにて敵を確認しました。数は4人。直ちに殲滅してください。』

    サシャ「エレン達のことですね。」

    ミカサ「彼らの努力を活かすためにも、必ず二人を助けて、リングを取り返しましょう。」

    オルオ「おう。」



    -Cブロック-

    構成員D「ぐあっ!」ドサッ

    構成員E「こいつら...強い。」

    構成員F「接近戦では勝ち目はない!距離を取れ!」

    アルミン「思い通りにはさせないよ!」シュッ

    アルミンは周囲に花火をばらまいた。その花火の効果は煙幕である。

    モクモクモク

    構成員F「くそ。これでは銃が使えない...」

    ドガッ

    構成員F「ぐおっ!」

    ドガッ バキッ ガッ

    煙幕に紛れて、エレンが次々にタイタンファミリーの兵士を倒していく。だが、それを止める者が現れた。

    シュッ パシッ

    エレン「!?(こぶしを掴まれた!?一体だれが...)」

    煙幕がわずかに晴れる。すると、エレンのこぶしをつかんでいる者が姿を現した。

    ??「エレン・イェーガー...見つけたなり~。」
  70. 75 : : 2014/10/27(月) 22:21:20
    エレン「!!」バッ

    エレンはこぶしを掴む手を振り払い、距離を取る。

    エレン「お前、何者だ。七神兵じゃないとなると...直属兵ってところか。」

    ウル「ピンポーン!大正解なり。俺の名前はウル。トール直属兵なりよ。」

    アルミン「直属兵...どうする?」

    エレン「そりゃ戦うしかねぇだろ。」

    ウル「やる気になってくれてうれしいなり。そう言うことなら、俺も心置きなく本気でやれるなり。」ボウッ

    ウルがリングの炎を灯す。その炎の色は黄色である。つまり、属性は晴。そして、彼は懐から一本の注射器を取り出した。

    エレン「(何をするつもりだ...)」

    ブスッ

    アルミン「(自分に刺した!?)」

    ウル「これで元気百倍なり~。さぁ、かかってくるなりよ。」

    エレン「何だか知らないが...調子に乗るなよ。」ボッ

    ギュイイン!

    エレンの高速での突進。しかし、ウルはそれをひょいと躱した。

    エレン「まだだ!」

    シュシュシュシュッ

    エレンはウルへとラッシュを繰り出す。しかし、それらはどれ一つとして当たらない。

    ドガッ

    エレン「ぐっ!」

    ウルのカウンターがエレンの顔面を捉えた。

    アルミン「エレン!」

    エレン「大丈夫だ。大したダメージじゃない。(そうだ。攻撃自体は大したことはない。問題なのは...あの回避能力だ。)」
  71. 76 : : 2014/10/27(月) 22:31:07
    【現在公開可能な情報】

    〇ウル

    年齢:17
    誕生日:3月15日(魚座)
    血液型:B型
    身長:181cm
    体重:65kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・トール直属兵
    属性:晴
    口癖:〇〇なり
    好きなアニメ:キテ〇ツ大百科
    モデル:べるぜバブの奈須洋平
    http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/p/poison3rd/20130130/20130130183948.jpg

    戦闘方法は素手。卓越した回避能力を持つがその理由は現在は不明。彼の基本戦術は敵の攻撃を確実に回避しつつ、カウンターを叩きこむことである。"なり"を使い始めたのは5歳。キテ〇ツ大百科以外にもアニメが大好き。
  72. 77 : : 2014/10/28(火) 01:04:15
    思ったけどスピード早かったら普通パワーも高いよね。
  73. 78 : : 2014/10/28(火) 05:07:14
    思ったけどパワー低かったらメリケンとかつけるよね。
  74. 79 : : 2014/10/28(火) 20:32:11
    コ○助に憧れたのかな?
  75. 80 : : 2014/10/28(火) 23:01:20
    >>77
    なかなかいいところに気が付きますね。もちろんパンチ自体が軽ければ威力は低くなりますが、一般的にスピードが速ければ威力は上がります。つまり、回避能力の高さはスピードによるものではないということです。じゃあ何によるのかというのはもうすぐ判明します。
  76. 81 : : 2014/10/28(火) 23:16:47
    ウル「一発も当たってないなりよ。」

    アルミン「エレン、もう一度攻撃を仕掛けて奴の気を引いてくれ。僕が死角をつく。」ボソッ

    エレン「分かった。」ボウッ

    ギュイイン!

    ウル「またなりか。馬鹿の一つ覚えなりよ。」

    エレンの突進はまたしても躱される。さらに、エレンは先ほどと同様にラッシュを繰り出す。

    ウル「学習能力がないようなり。」

    ウルは右こぶしでカウンターを仕掛けようとする。しかし、彼は右手を止めた。

    バッ

    ウルが空中へと跳ぶ。次の瞬間...

    ボンボンボン!!!

    ウルが居た場所をダイナマイトによる爆発が襲った。

    アルミン「そんな!完全に死角をついたはずなのに!」

    ウル「見えなくたって、聞こえるなりよ。」

    アルミン「聞こえる?(ダイナマイトを投げた時の音も、導火線の音もエレンのラッシュを避けながら察知できるような大きさじゃないはず...)」

    エレン「よくわかんねぇけど、空中じゃあ身動きが取れないぜ!」

    エレンが右ストレートを放つため右手を引く。その時だった。

    ウルは既に...避け始めていた。

    シュッ ヒョイッ

    ウル「でも避けれたなりよ。」シュッ

    ガッ!

    エレンは再びカウンターを受け殴り飛ばされる。

    エレン「っ...(今のはおかしい...)」
  77. 82 : : 2014/10/28(火) 23:35:38
    エレン「(さっきから不思議だった。大して動きが速いわけでもないのに、なんであんなに攻撃を避け続けられるのかが...でも、今その理由が分かった。奴は、俺が攻撃の構えを取ろうとし始めた瞬間から避け始めてるんだ。だけど、仮に攻撃するときに大きな癖が俺にあったとしても、そんなことができるだろうか...)」

    エレンが発見したウルの摩訶不思議な回避力にアルミンも気付いていた。その上で、彼は死角からの攻撃をどう避けたのかを考えていた。戦闘中に与えられる思考の時間は極めて短い。しかし、彼はその短時間で一つの答えに辿り着いた。

    アルミン「見て...聞いてる...そして奴の炎は晴...分かったぞ。奴の強さの秘密が...」

    エレン「本当か!?」

    アルミン「こいつは、晴の炎をさっきの注射で体内に注入することで、五感を活性化させたんだ。」

    エレン「五感!?」

    パチパチパチパチ

    ウル「すごいなり!もう分かっちゃうなんて、さっすがイェーガーファミリーなり。」

    エレン「五感って、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚だよな。それを活性化させただけであんな動きができるのか?」

    アルミン「ああ。エレンのラッシュを避けられたのは、その神がかった動体視力でエレンの動きを完全に把握し、パンチの軌道を打つ前から先読みしたから。死角からのダイナマイトを回避できたのはダイナマイトを投げる音か導火線の音を聞いて攻撃を察知したからなんだ。」

    ウル「ご名答なり。でも、それに気付いたからって手加減してあげないなりよ。」

    アルミン「その必要はないよ。」

    ウル「!?」

    アルミン「種も仕掛けも分かった今、僕たちの勝ちは決まったから。」
  78. 83 : : 2014/10/29(水) 06:41:44
    いい所に気が付いたと言われて嬉しい。期待。
  79. 84 : : 2014/10/29(水) 22:20:22
    >>83
    期待ありがとうございます。
  80. 85 : : 2014/10/29(水) 22:42:29
    -トーマス、ジャンサイド-

    ドガッ バキッ

    トーマス「ったく、次から次へときりがねぇぜ。」

    ジャン「全くだ。」

    ガッ

    トーマスとジャンの二人も順当にタイタンファミリーの兵士たちを倒しながら進んでいた。しかし、そんな彼らの前にも快進撃に待ったをかける者が現れる。

    作戦開始から5分後、トーマスとジャンの前から一般兵の姿は消えていた。

    トーマス「もう終わりか。張り合いがなさすぎるぜ。」

    ジャン「奥へと進むぞ。少しでも敵の気を俺達に引くんだ。」

    トーマス「そんなこと、てめぇに言われなくても分かってるんだよ。」

    ジャン「...威勢だけはいいな。」

    ビキビキ

    トーマス「?」

    ジャン「どうした?」

    トーマス「今、床から音がしなかったか?」

    ジャン「俺は聞いてねぇな。気のせいじゃないのか?」

    トーマス「そうか...」

    ビキビキ!

    ジャン「!?」

    トーマス「やっぱりだ!しかも、さっきより大きい!」

    ビキビキビキビキ

    床から聞こえる音はますます大きくなっていく。そして...

    ズアァァ!

    トーマスの足元の床が割れ、巨大な植物の蔓が現れる。そしてその蔓は次の瞬間にはトーマスの全身を縛っていた。

    トーマス「なんじゃこりゃ!?」

    ジャン「前だ!」

    ジャンが叫ぶ。彼がトーマスに知らせようとしたもの。トーマスの体を突き刺そうと伸びる極太の木の枝の存在だった。
  81. 86 : : 2014/10/29(水) 23:04:33
    トーマスへと襲い掛かる木の枝は、枝と説明することに違和感を感じるほど太く、彼の体を貫けるほど鋭く頑丈であった。彼もそのことを少なからず理解しており、死を覚悟し始めていた。だが、その枝は彼の体に届かなかった。

    ジャンが、それをトンファーでへし折ったからである。

    トーマス「...サンキュー。」

    ジャン「さっさとその蔓から出ろよ。敵のお出ましだ。」

    トーマスは全身の力を使って蔓から脱出した。それと同時に、一人の女がトーマス達に近づく。

    ジャン「今の攻撃。お前の仕業だな?」

    ????「その通り。いい動きだったわ。雲の守護者さん。」

    ジャン「それはどうも。」

    トーマス「おいジャン。こいつ、リングつけてねぇぞ。」

    ジャン「...てことは、七神兵か。」

    フレイヤ「当たりよ。私の名前はフレイヤ。晴の七神兵よ。」

    トーマス「まさかこんなにも早く七神兵と当たるとはな...」

    フレイヤ「ごめんなさいね。」

    トーマス「いや、願ったり叶ったりだ。」

    ジャン「それに関しちゃ、俺も同意だ。」

    フレイヤ「それは良かった。(この感じから察するに、やっぱり彼らは囮だったようね。本命は派手な襲撃に紛れて別の入り口から侵入ってところかしら。そっちの方はきっとトールが向かってるだろうし...私はこの二人を倒すことを優先しよう。)」

    トーマス「ジャン。七神兵が相手だ。早速匣兵器を使うぞ。」ボウッ

    ジャン「お前に言われなくても分かってるよ。」ボウッ

    フレイヤ「(匣兵器...フレイが言ってた物ね。)」

    トーマス・ジャン「開匣(かいこう)!!!」
  82. 87 : : 2014/10/29(水) 23:05:52
    【現在公開可能な情報】

    〇開匣(かいこう)

    漢字の通り匣(ボックス)を開けて、中にある匣兵器(ボックスへいき)を取り出すこと。
  83. 90 : : 2014/10/30(木) 20:34:10
    ドシュゥ

    二人の匣から匣兵器が取り出された。トーマスの匣兵器は嵐グローブ(テンペスタグローブ)。ジャンの匣兵器は雲トンファー(トンファー・ディ・ヌーヴォラ)である。

    フレイヤ「とっておきの武器を披露してくれたあなたたちに応えて、私の武器も見せてあげる。」

    フレイヤ「出てきなさい。私の緑の武器(フォース・オブ・プラント)」

    ビキビキビキビキ

    フレイヤの周囲の床がひび割れ始める。

    ズアアアアアア!

    トーマス「な...」

    床から無数の巨大な蔓が現れた。

    フレイヤ「私の武器は活性化させ、巨大化させた植物よ。この無数の植物の鞭を、あなたたちは掻い潜れるかしら?」

    トーマス「...」

    トーマスは無意識に一歩下がった。

    ジャン「下がるな。退くことを覚えたら、勝てる戦いも勝てなくなるぞ。」

    トーマス「そうだな...やってやるよ!」

    フレイヤ「いきなさい!」

    フレイヤの掛け声とともに、無数の蔓の鞭が一斉に二人に襲い掛かった。

    ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

    絶え間なく繰り出される連続攻撃。しかも一撃一撃の威力も決して軽いものではなく、クリーンヒットを許すことはできない。そんな中、不運にもトーマスに不可避の角度からの攻撃が襲い掛かった。

    バチンッ!

    彼はそれを右手の甲で防御する。それとほぼ同時に、ジャンも避けきれなかった攻撃をやむをえず防御した。

    その1、2秒後、二人は再び防御した。防御は回避と違い、ダメージを抑えるものであってゼロにするものではない。

    このまま続ければ二人が敗北することは誰の目にも明白だった。
  84. 91 : : 2014/10/30(木) 20:46:07
    【現在公開可能な情報】

    〇フレイヤ

    年齢:22
    誕生日:8月31日(乙女座)
    血液型:A型
    身長:167cm
    体重:55kg
    性別:女
    所属:タイタンファミリー・最高幹部"七神兵"
    属性:晴
    趣味:盆栽、畑仕事
    モデル:家庭教師ヒットマンREBORNのアリア
    http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-9e-b8/asyuradou0202/folder/516850/56/6509956/img_3?1251882405

    容姿端麗な女性。七神兵の中でもフレイに次いで真面目で常識人。おおらかで、ほかの七神兵との関係も良好であり、特にトール、イズン、イズーナにとっては姉のような存在である。戦闘時には植物を異常活性させて武器として扱う。植物がなければ戦闘力が激落ちするため、いつも植物(主に蔓植物)の種を持ち歩いている。
  85. 92 : : 2014/10/30(木) 22:50:53
    -地下牢-

    バルドル「ん~。もうチェスにも飽きたな~。」

    クリスタ「朝からずっとやってるからね。他のゲームで遊ぼうよ。」

    バルドル「うん!早速部屋から将棋盤をとってくるね。」

    ギィィ

    バルドルは二人が捕らわれている檻から出て、地下牢を後にしようとする。

    フォルセティ「どこへ行かれるのですか?」

    バルドル「部屋に将棋盤を取りにいく。」

    フォルセティ「では、私もお供します。」

    ガチャ

    看守「(ふぅ。やっと行ったか。あんな子供でも将来のボスだからな。落ち着かないったらありゃしない。)」

    ガチャ

    看守「(え!?もう戻ってきた!?)」

    ロキ「おー、いたいた。クリスタ・レンズにヒストリア・レンズ。」

    ヒストリア「!!」

    クリスタ「あ...あの人...私をここへ連れてきた...」

    看守「ロキ様!なぜここに!?」

    ロキ「ここの護衛の当番になっちまったからよ。ぶっちゃけ必要ないと思うんだがな。あんな雑魚共がここまで来れるはずがねぇ。」

    ヒストリア「それはどうかしら?」

    ロキ「ああ?」

    ヒストリア「彼らの底力をなめないほうがいいわよ。」
  86. 94 : : 2014/10/31(金) 20:07:27
    ロキ「...おい。こいつらに躾はしたのか?」

    看守「躾ですか...その類のことはしていませんよ。何せ大事な生贄ですから。」

    ロキ「なるほど。だからか...檻の鍵をよこせ。」

    看守「へ?一体何の御用で?」

    バキッ

    看守「がっ!」

    ロキは突然、看守の男を殴り飛ばした。そして、彼の懐から鍵を抜き取った。

    クリスタ「酷い...」

    ギィィ

    ロキが檻へと侵入する。

    ヒストリア「何をするつもり!?」

    ロキ「躾だよ。お前らがもう反抗的な態度をとれないようにするためのな。」

    躾。この言葉を聞いたクリスタは、これから何が起こるのか全く予想できていなかった。反対に、ヒストリアはあらよる"躾"を想定していた。しかし、ロキにとっての"躾"は一つしかなかった。

    バキッ

    ヒストリア「っ...!」

    クリスタ「おねぇちゃん!!!」

    ロキ「死んだほうが良いってくらいに痛めつけねぇとな。でないと、お前らはいつまで経っても実現しない希望にすがっちまう。」

    ドガッ バキッ

    クリスタ「や...やめて...」

    クリスタの目からは涙がこぼれていた。

    看守「オーディン様に...知らせねぇと...」
  87. 95 : : 2014/10/31(金) 20:18:57
    ドゴッ ガッ

    ロキの理不尽な暴力は続く。先ほど述べた躾を行う理由はあくまで建前であり、彼がヒストリアを痛めつける理由は護衛という面倒な任務を任されたことによる苛立ちをぶちまけるために他ならない。つまり、相手は誰でもよかったのだ。

    ヒストリアは、不条理な暴力を無言で受け続けていた。

    ロキ「...そろそろ許してやるか。次は、妹の方だな。」

    クリスタ「...!」

    ヒストリア「待って...」

    ロキ「ああ?」

    ヒストリア「クリスタには手を出さないで。クリスタの分は、私が受ける。」

    ロキ「ほう。」

    クリスタ「ダメよ!これ以上やられたら、おねぇちゃんが死んじゃう!」

    ヒストリア「大丈夫よ。私は強いから。それに...(あなたのためなら、私はどんなことにも耐えられる。)」

    ロキ「いいんだな?」

    ヒストリア「もちろんよ。」

    クリスタ「待って!私が...」

    クリスタが止めようとするが、ロキの耳には入らなかった。そして、ロキのこぶしが再びヒストリアへと振り下ろされる。

    ガッ

    ロキのこぶしは、彼女に届く前に止まった。何者かに腕を掴まれたからだ。彼の暴行を止めたのは...

    フレイ「ロキ、貴様ぁ!!!」
  88. 101 : : 2014/11/01(土) 18:55:49
    フレイは激昂していた。そんな彼とは反対に、ロキは平然としていた。

    ロキ「フレイじゃねぇか。こんなところに何の用だ?」

    フレイ「決まっているだろう。お前を止めるためだ。」

    ロキはそれを聞いて看守の方を見る。

    ロキ「面倒なマネしやがって...」

    看守「す、すみません!」

    フレイ「謝ることはない。お前の判断は正しい。ロキ、お前はこの二人がどれだけ我々にとって大事な存在か分かっているのか?」

    ロキ「ずっと前から練ってた計画に必要なんだろ。」

    フレイ「...分かっていながらあんなことをしたのか!とにかく二度とこんな真似は許さん!お前は地下牢の入り口を守っていればいい!もしまた問題を起こすようなら...俺とオーディンの二人でお前に罰を下す。」

    ロキ「二人でか...それはちと面倒だ。分かった分かった。奴らの侵攻が終わるまでは大人しく任務を全うするよ。」

    テクテクテク ガチャ

    ロキは地下牢を後にした。

    フレイ「さて、俺も持ち場に戻るか。」

    クリスタ「あの!」

    フレイ「...何だ。」

    クリスタ「おねぇちゃんを助けてくれて...ありがとうございます。」

    その言葉に、フレイは呆然とした。確かに結果としてヒストリアを助けることにはなったが、あくまで自分は彼女達にとっての敵。そんな自分に感謝の言葉が発せられるとは思っていなかったからだ。

    少し間をおいて、フレイは我に返り、答えた。

    フレイ「お前らのためなどではない。ただ...」

    フレイ「どういたしましてとだけは言っておこう。」

    フレイはそう言い残して地下牢を後にした。

    クリスタとヒストリアは、先ほどのフレイのように呆然としていた。

  89. 102 : : 2014/11/01(土) 19:22:17
    -エレン、アルミンサイド-

    ウル「勝ちは決まった?ふざけてるなりか~?」

    アルミン「ふざけてないよ。それを今から証明してあげる。エレン、君はさっきまでと同様にあいつを攻撃してくれ。それで...」

    作戦説明の続きをアルミンはエレンに耳打ちした。

    エレン「...わかった。」

    ウル「(なにを話したなりか...ま、どうせ大したことないなり。)」

    エレン「行くぜ!」ボウッ

    ギュイイン!

    ウル「(やっぱりさっきまでと同じ。気が抜けるなり。)」

    エレンの攻撃はまたしても躱される。しかし、エレンは構わず攻め続ける。

    ウル「いい加減にするなり。お前の攻撃は当たらないなり。」

    ウルがカウンターを仕掛けようとする、その時だった。ウルはアルミンがダイナマイトを放ったことに感付いた。

    ウル「それも意味ないなり。」バッ

    ボンボンボン!!!

    ウル「(さて、次もさっきと同じでエレン・イェーガーが来るなりか?)」

    ウルはエレンへと視線を移す。

    ウル「(...!?目と耳をふさいでる?なぜ...)」

    シュルル

    ウル「(なるほど、今度の追撃は雨の守護者の爆弾なりか。でも、避けるのは訳ないなり。)」

    ウルが着地と同時に横っ飛びをしてその爆弾から離れる。

    ウル「こぶしだろうと爆弾だろうと俺には絶対当たらないなり!」

    アルミン「それ、爆弾じゃないよ。」

    ウル「へ...?」

    アルミン「花火さ。」

    キィィィン!

    強烈な音と光が周囲を包み込んだ。
  90. 103 : : 2014/11/01(土) 23:01:02
    アルミンがウルに投げたのは強烈な音と光を放つ閃光花火である。しかし、その強烈すぎる威力はまるで...

    ウル「(スタングレネード!?結局爆弾なりか!?)」

    アルミン「今だエレン!」

    エレン「おう!」

    ウル「(...何も見えないし、何も聞こえない。おまけに火薬のにおいで鼻も利かない、でも...まだ俺には触覚があるなり!触覚さえ生きていれば空気の動きを感じ取り、敵の動きを察知できるなり!...奴め、思った通り馬鹿正直に攻めてきたなり。)」

    ウルが感じ取っていた通り、エレンは一直線にウルへと向かっていた。だが、エレンがウルに辿り着く前に、それは起こった。

    ウル「(何なりか...これは...あらゆる方向から風が吹いてくるなり!これではエレン・イェーガーの位置が...)」

    この風はもちろん意図して起こされたものである。アルミンがダイナマイトをウルの周囲に放ち、爆風でウルの触覚の働きを妨げたのだ。

    ウル「(いつ来る!?どこから来る!?わからないなり!)」

    いつ攻撃が来るかわからない。そんな恐怖がウルを襲う。そんな中、遂にその時は訪れた。

    ウル「っ...!?」

    彼の腹に激痛が走った。それから6回、彼の体に激痛が走る。

    そして、最後に今までで一番の痛みが彼を襲い、そのまま彼は意識を失った。

    エレン「...何とか勝てたな。」

    アルミン「僕はこいつらとちゃんと戦ったことがなかったから、直属兵さえここまで厄介だなんて思ってなかった。七神兵は一体、どれだけ強いんだろうか...」

    エレン「俺も、奴らの全力を見たことがないからわからねぇ。でも、そんなことは気にしてられねぇ。俺たちの任務は、ひたすら前に進むことだ。」

    アルミン「うん。そうだね。行こう、奥へ...」
  91. 104 : : 2014/11/01(土) 23:34:30
    -トーマス、ジャンサイド-

    トーマスとジャンの二人は、フレイヤの植物による攻撃を回避し続けていた。数秒に一回は回避がかなわず、防御を余儀なくされている彼らは少しずつではあるが確実に体力を削られていた。

    トーマス「(そろそろ頃合いか...いや、まだか。)」

    トーマスが反撃の隙を伺う中、優勢なはずのフレイヤは彼らへの警戒を続けていた。

    フレイヤ「(この状態が三十秒は続いている。普通に考えれば彼らにこの攻撃への対処法はなく、このまま続ければいずれは彼らの体力が尽きる。でも、本当にこのままでいいのかしら。)」

    彼女がここまで二人を警戒する理由、それは、彼らがまだ匣兵器の能力を見せていないことに起因する。

    フレイヤ「(イェーガーファミリーが私たちを打倒するために造った兵器。それが、炎を纏って武器の性能を上げるだけのもの...そんな訳がない。でも、それならなんで彼らはその力を使わないの?この状況では使えないから?それとも...)」

    フレイヤは悩む。そして、結論へと辿り着いた。

    フレイヤ「(槍を使う。それで一気に倒してしまおう。)」

    彼女の言う"槍"とは、最初トーマスを蔦で捕縛した時に彼を突き刺す前にジャンに折られた極太の木の枝のことを指す。ジャンがトンファーでへし折ったことから分かる通り、決して防御不可の威力と硬度を持っているわけではない。しかし、蔓の鞭の攻撃を防ぐのに手一杯な二人にこの"槍"を防ぐ術はないように思われた。

    フレイヤ「(これで...終わりよ!)」

    ズァァァ!

    地面から二本の"槍"が突き出る。そして、二人に襲い掛かった。

    ジャン「来るぞ。」

    トーマス「ああ、分かってる。今こそ匣兵器の力、見せてやろうぜ。」
  92. 105 : : 2014/11/02(日) 07:23:47
    聴覚凄いなら耳打ちぐらいきこえてるでしょ。
  93. 106 : : 2014/11/02(日) 14:40:02
    >>105
    やらかしました(笑)いまいち聞き取れなかったことにしてくださいm(__)m
  94. 107 : : 2014/11/02(日) 14:57:52
    コォォォ

    二人の匣兵器が光りだす。

    フレイヤ「(...何をする気!?)」

    ジャン「はぁ!」ブンッ

    ジャンがトンファーを振るう。すると...

    ベキベキベキバキッ

    彼の前方の蔓の鞭と"槍"が全てなぎ倒された。

    フレイヤ「(そんな...どうして...あ、あれは!)」

    フレイヤが見たもの、それは長さ4メートルほどまで伸びているジャンのトンファーである。これこそが彼の匣、雲トンファー(トンファー・ディ・ヌーヴォラ)の能力である。

    一方、トーマスへと向かった"槍"は今にも彼を貫こうとしていた。そして、それはトーマスの間合いへと侵入する。それに対し、彼も行動を起こす。

    ザッ

    彼が取ったのは正拳突きの構え。そして、彼は正拳突きを自分に襲い掛かる"槍"へと放った。

    シュッ

    彼のこぶしは"槍"を捉えた。だが、それによって生じるはずの音が全くなかった。なぜそうなったか。それは、フレイヤが放った"槍"がトーマスのこぶしに触れた瞬間、消滅したからである。

    触れたものを瞬時に分解させる、フレイのレーヴァテインと同様の力、これが、トーマスの匣、嵐グローブ(テンペスタグローブ)の能力である。

    フレイヤ「(やっぱり、彼らは何もできなかったんじゃなかった。待ってたんだ。私が意識を完全に攻撃に向けるこの時を。)」

    シュッ ベキベキベキッ

    ジャンがトーマスの前方にある蔓の鞭を薙ぎ払った。

    トーマス「サンキュー。」

    ジャン「礼は良い。千載一遇のチャンスだ。一気に決めるぞ!」
  95. 108 : : 2014/11/02(日) 15:02:06
    【現在公開可能な情報】

    〇雲トンファー(トンファー・ディ・ヌーヴォラ)

    属性:雲
    使用者:ジャン

    これまたハンジ作。ジャン専用匣兵器。雲の炎を纏って攻撃力を上げている他、雲属性の炎の性質である増殖を活かし、トンファーを伸ばすことができる(元の長さまでなら縮めることも可能)。最大でどこまで伸ばせるかはジャン本人も把握していない。
  96. 109 : : 2014/11/02(日) 15:20:29
    ダッ

    ジャンとトーマスが反撃に出る。

    フレイヤ「っ!」

    フレイヤは防御のための植物を出そうとする。しかし、間に合わない。

    ジャン「ふん!」

    ドガッ

    トーマス「うおおお!」

    ドゴォッ

    二人の渾身の一撃が命中し、フレイヤは空中へと飛ばされた。地上では、ジャンとトーマスの二人が追撃の構えを見せていた。

    フレイヤ「させない...」

    ズァァァ!ズァァァ!

    二人の前方の床から次々に植物が現れる。そして、それらは一斉に二人に襲い掛かった。

    バッ

    二人は後ろへと跳ぶ。結果、回避されたがフレイヤは追撃を防ぐことに成功した。

    彼女にとっては、それで十分だった。

    ジャン「くそ!仕留め損ねた。」

    トーマス「だけど、今のはだいぶ効いたはずだ。」

    トーマスの見立て通り、フレイヤは二人の攻撃によって重傷を負っていた。ジャンの攻撃で肋骨を数本折り、トーマスの正拳突きで内臓が少し損傷していた。また、トーマスが殴った部分からは血が流れだしていた。

    トーマス「嵐の炎を奴の体に流し込んだ。いずれあいつは失血で倒れる。これで十分だ。」
  97. 110 : : 2014/11/02(日) 16:37:08
    ハンジさんの技術力はマフィア一ィ!!?
  98. 111 : : 2014/11/02(日) 18:26:38
    >>110
    そうかもしれません。
  99. 112 : : 2014/11/02(日) 18:39:32
    フレイヤ「これで十分?そんな考えで攻撃してたのかしら。だとしたら...甘すぎる。」

    トーマス「何だと!」

    フレイヤ「確かに私は重傷を負ったわ。でも、そんな傷がたちまち無意味になったらどうするの?例えば、こんな風に...」

    スゥゥゥ

    フレイヤの全身の傷が瞬く間に治っていく。そして、5秒も経たないうちに彼女の傷は完治した。

    そう、七神兵フレイヤの最大の強みは植物を操る力ではなく、晴の炎による治癒能力なのだ。

    トーマス「嘘だろ...」

    フレイヤ「これで振出しに戻ったわね...」

    ジャン「(振出しじゃない。俺たちの体力は確実に削られている!俺たちがよりいっそう劣勢になっちまったんだ。)」

    フレイヤ「第二ラウンドの始めとしましょう。」

    蔓の鞭が再び二人に襲い掛かった。

    ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

    再び防戦一方となる二人。二人の体力が底が見え始めていた。
  100. 113 : : 2014/11/02(日) 18:43:46
    【現在公開可能な情報】

    〇嵐グローブ(テンペスタグローブ)

    属性:嵐
    使用者:トーマス

    お察しの通りこれもハンジ作。トーマス専用匣兵器。このグローブは嵐の炎の分解作用を引き出し触れるものを瞬時に消滅させる。レーヴァテインと同様の効果だが威力は劣る。また、グローブの炎を相手に流し込むことにより毒として使うことも可能。
  101. 114 : : 2014/11/02(日) 18:57:06
    ヒストリアって炎使えますか?
  102. 115 : : 2014/11/02(日) 19:08:28
    -隠密行動班(ミカサ達)サイド-

    作戦開始から10分、彼女達は未だに敵に見つからないでいた。

    エレン達が囮となり引きつけているからと言って、敵が全くいないわけではない。ならどのように敵兵に発見されるのを回避しているかというと、早い話、見つかる前に倒しているのである。

    ミカサの腕にかかれば一般兵を瞬殺するのは容易である。しかし、それだけでは先に敵に見つかる可能性もある。それを防げているのは彼女が"周"を使っているからだ。

    "周"とはリングの炎を円状に薄く広げてレーダーとして扱う技である。彼女の"周"の広さは半径25メートル。屋外ならまだしも見通しの悪い屋内であれば先ず先に見つかることはない。また、"周"で広げた炎は肉眼で見ることは不可能であり、大抵の者はその領域に入っていることに気付けない。

    ミカサ「(この曲がり角を曲がったところに敵が居るようね。)」

    スッ

    ミカサが他の者を制止する。次の瞬間...

    ダッ

    構成員G「ん?」

    ザシュッ

    ミカサ「来ていいわよ。」

    サシャ「何度見てもすごいですね。」

    コニー「毎度思うんだけど、殺すことはないんじゃねぇか?ミカサなら可能だろ?」

    オルオ「甘いこと言ってんじゃねぇよガキ。可能な限り敵戦力を削いでおくのは大事なことだ。」

    ぺトラ「そうよ。マフィア同士の戦いに情けは禁物よ。」

    コニー「...」

    ミカサ「おしゃべりはその辺にして。私たちは既にかなり奥の方まで来てしまっている。」

    彼女達は再び進み始める。

    ミカサ「(この先に広間があるようね。敵は一人...!?)」

    コニー「どうした...!?」

    ゾクッ

    全員が何かを感じ取った。

    サシャ「今の、何ですか?」

    ミカサ「"周"に気付かれた。そして、奴が反対に"周"をした。」

    ぺトラ「それって...」

    ミカサ「ええ。敵はかなりの実力者よ。恐らく...七神兵。しかも、わざわざ殺気を込めて感じ取りやすい"周"で返して来たことから、やる気満々というところね。」

  103. 116 : : 2014/11/02(日) 19:10:37
    >>114
    使えます。
  104. 117 : : 2014/11/02(日) 19:16:50
    【現在公開可能な情報】

    〇周

    リングから炎を円状に薄く放射し、反射による炎の揺らぎで範囲内の人や物の位置を把握する能力。しかし、それ以上は把握できない。また、"周"を使用している間は他に炎を使えないので戦闘中の使用は避けるのが賢明である。才能があれば誰でもできる。

    ※モデルはリボーン22巻で雲雀が見せた技だが、性能としてはハンター×ハンターの"円"に近い。
  105. 118 : : 2014/11/02(日) 22:23:00
    コニー「戦うしかねぇってことか...どうするんだ?」

    ミカサ「あなたたちは先に行って。奴の相手は私一人でする。」

    サシャ「ええ!?無茶ですよ!」

    ミカサ「しかし、これが最善。奥へ進めば別の七神兵との戦いは避けられない。ので、人数は割けない。でも、進撃匣(しんげきボックス)が使えない今の段階では、一人で七神兵と戦えるのは私しかいない。」

    コニー「...」

    ぺトラ「分かった。じゃあその七神兵は頼んだわ。」

    サシャ「ぺトラさん!?」

    オルオ「ぎゃーぎゃーわめくな。心配することはねぇよ。こいつは世界最強の殺し屋なんだからよ。」

    コニー「っ...分かったよ。この場はミカサに任せて、俺たちは前に進む。それで、さっさとイェーガーリングを手に入れて、進撃匣を使えるようにする。もちろんクリスタたちも助ける。それが済んだら...加勢に戻る!それまで死ぬんじゃねぇぞ!」

    ミカサ「ええ、もちろん。サシャも納得してくれた?」

    サシャ「はい!でも、決して無理はしないでください!」

    ミカサ「ありがとう。では...行こう。」

    ミカサ達は歩き始めた。



    -小ホール-

    ???「やっと来たか。作戦の相談でもしてたのか?」

    ミカサ「お前だったか...」

    サシャ「知ってるんですか?」

    ミカサ「ええ。あなたたちがフレイと戦っているときにシガンシナ中で戦った。奴は雷の七神兵...トール。」

    トール「久しぶりだね。ミカサ・アッカーマン。今日こそ決着つけようぜ。俺とあんたら、どっちが強いのかを。」

    ミカサ「(あんたら...つまり、私たち全員を相手取るつもりね。でも、そうはさせない。)」

    ミカサ「初めに言っておこう。今日あなたと決着をつけるのは、私一人よ。」

    トール「はぁ?ダメに決まってんだろ。ここはだいぶアジトの奥だし、黙って通すと思う?」

    ミカサ「思わない。ので、力ずくで...」

    スーッ

    ミカサは二本のブレードを抜く。そして...

    ミカサ「通るまで!」ダッ

    ミカサがトールへと猛スピードで斬りかかった。トールはそれを間一髪で躱す。が、彼の態勢は崩れた。

    ミカサ「今よ!走って!」

    コニー「おう!」

    ダダッ

    コニーたちは一斉に奥の出口に向かって走り出した。
  106. 119 : : 2014/11/02(日) 22:40:25
    トール「ちぃっ!行かせるか!」

    バッ

    トールは着地と同時にコニーたちの方へと走り出す。だが、その進路をミカサが塞いだ。そして、ミカサは再びトールに斬りかかる。

    シュッ シュッ シュシュ

    ミカサの猛攻を前に、トールは防戦一方となる。しかし、彼はすぐにその状況を打破する。

    トール「(ここだ!)」

    ガッ

    隙と言えるかも微妙なほどの僅かな隙。その隙をつき、トールはミカサの腹にこぶしを叩き込んだ。

    ミカサ「(何のこれしき...!?)」

    ミカサは異常に気付いた。

    ミカサ「(動けない。これは...雷戦神の手掌(ハンド・オブ・サンダー)。いつの間に!?)」

    この技によってミカサがマヒする時間は、前回の戦いよりも短く0.05秒であった。しかし、トールが彼女を振り切るには十分な時間であった。

    トール「(一気に片す!)」

    トールは神の審判(サンダー・ショット)を放つため炎を右手に溜め始めた。用意する電圧は100万ボルト、必要な時間は僅かに0.1秒。しかし、この時間は、致命的なものとなる。

    ズガンッ!

    トール「っ!?」

    一発の銃声。それとほぼ同時にトールの肩から血が噴き出した。

    トール「(銃を持ってたのか。致命傷は避けた。炎が込められてる訳じゃないからダメージも小さい。でも...やられた。)」

    弾丸の痛みにより彼はサンダー・ショットの溜めをやり直さなければならなくなった。しかし、そんな時間はもうない。

    トール「第一ラウンドはあんたの勝ちだな。」

    タッタッタッタッ

    コニーたちが小ホールを抜けた。
  107. 120 : : 2014/11/02(日) 22:49:54
    タッタッタッタッ

    オルオ「ギリギリ成功だな。」

    ぺトラ「ミカサに報いるためにも先を急ぎましょう。」

    コニー「...」

    サシャ「歯がゆいですよね。」

    コニー「ああ。進撃匣。これさえ使えれば...」





    -時は戻り、作戦決行日の朝、会議室-

    ミカサ「...以上で作戦の説明は終了。質問は?」

    シーン

    ミカサ「ないようね。では、ここを出る前に渡しておくものがあるので渡そう。」

    エレン「何だよ。」

    ミカサ「待ってて。」

    ガチャ

    エレン「急に出ていきやがった。」

    アルミン「このタイミングで渡すってことは、作戦に関係あるものかな。」

    ガチャ

    ミカサ「これよ。」

    コニー「これって...」

    トーマス「匣じゃないですか!」

    サシャ「その匣、随分ボロボロですね。」

    ミカサ「ええ。二千年前からあるものだから...」

    エレン「な...二千年前!?」

    ミカサ「その通り。これは名前を進撃匣(しんげきボックス)と言って、初代イェーガーファミリーから受け継がれている秘伝の匣兵器よ。」
  108. 121 : : 2014/11/03(月) 10:50:12
    エレン「はぁ?そんなもんあるなら何で渡してくれなかったんだよ!」

    アルミン「というか、進撃匣って変な名前だね。」

    ミカサ「変ではない。この匣は初代守護者たちが巨人に対して進撃するために使った匣。そして、これを使うためにはイェーガーリングで炎を注入しなければならない。」

    ジャン「...なるほど。それで渡さなかったってわけか。」

    ミカサ「ええ。でも、今回の作戦でイェーガーリング取り返せれば使えるようになる。ので、渡しておく。」

    ミカサは守護者の皆に匣を手渡しする。

    エレン「あれ、それは...」

    ミカサ「アニの匣よ。」

    エレン「そっか...よし、それも俺にくれよ。」

    ミカサ「なぜ?」

    エレン「アニがタイタンファミリーに捕まってる可能性もあるだろ。だから、もしアニを見つけれたら渡しておきたくてさ。」

    ミカサ「そういうこと...ならばエレンに渡しておこう。」





    コニー「アニはエレンの見立て通りここに捕らわれてるのかな。」

    サシャ「その可能性はあんまり高くありませんよ。リングを取られてない可能性もありますし、もし取られていても逃げ延びている可能性は十分あります。」

    ぺトラ「逆に、殺されてしまった可能性もあるしね。」

    コニー「!!...アニ。お前、一体どこにいるんだ?」
  109. 122 : : 2014/11/03(月) 11:41:14
    -エレン、アルミンサイド-

    エレン「結構奥まで来たな。」

    アルミン「うん。敵の数も少なくなってきたし、僕たちもクリスタたちのところに辿り着けそうだね。」

    エレン「ああ。そこにはアニも居たりすんのかな?」

    アルミン「なきにしもあらずってところかな。」

    エレン「...」

    二人は奥へと進み続けていた。そして、作戦開始から約12分後、二人は大広間につながる廊下に差し掛かった。

    エレン「あそこに行ってみるか。」

    アルミン「待って。人が居る。慎重に行こう。」

    アルミンが発見した人数は三人であった。二人は慎重に大広間に近付く。

    エレン「(あれ、もしかして...)」

    二人は尚も近付く。

    エレン「あ...」

    アルミン「嘘...」

    ??「待ってたよ。エレン。」

    エレン「ア...アニ!?」

    アルミン「他の二人は、ライナーとベルトルトだ!」

    ライナー「久しぶりだな。」

    エレン「お前たちも捕まってたのか?」

    アルミン「(いや、それにしては様子がおかしい。)」

    アニ「あんた、やっぱりバカだね。捕らわれの身の人間がこんなところに居るわけないでしょ?」

    エレン「はぁ?どういうことだよ。」

    ベルトルト「アルミン。頭のいい君はもう分かってるはずだ。」

    エレン「アルミン、どういうことだ!?」

    アルミン「アニたちがこのアジトにいて、その理由が奴らに捕まったわけじゃないならば、考えられるのは偵察のために潜入していたから。でも、それなら大広間のど真ん中で堂々と立っているなんてありえない。つまり...」

    アルミン「アニたちはタイタンファミリー側の人間。僕らの敵ってことだ。」

    エレン「え!?」
  110. 123 : : 2014/11/03(月) 16:23:11
    エレン「それは本当なのか!?」

    アニ「ええ。私たちの任務はこの大広間であんたたちを迎撃することさ。」

    エレン「何でだ!?何で裏切った!?しかも、自分の家族をモルモットとして使っているような奴らに...」

    アニ「裏切った?私たちレオンハートファミリーはもともとタイタンファミリーの傘下よ。そして、彼らは私が仲間になってくれれば家族を解放してくれると言った。他に質問は?」

    エレン「...ねぇよ。なぁ、アニ。俺はお前を...いや、お前たち三人のことを仲間だと思ってた。でも、それは勘違いだったのか?」

    アニ「...そうよ。」

    エレン「そうか、なら...遠慮はいらねぇな。お前らを...裏切り者を...」ゴクゴク

    ボウッ

    エレン「駆逐する!!!」



    -トーマス、ジャンサイド-

    フレイヤ「ふぅ...だいぶ手間取っちゃたわ。でも、これで嵐の守護者と雲の守護者、捕獲完了ね。」






    続く...
  111. 124 : : 2014/11/03(月) 16:28:36
    続きはこちらから↓
    http://www.ssnote.net/archives/26639
  112. 125 : : 2020/10/28(水) 13:11:33
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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