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ペトラ「兵長...あなたに伝えたい事が3つあります」
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- 1 : 2013/10/13(日) 18:50:39 :
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「起きてますかー?」
「やっぱ、寝てるのかなぁ...」
「うぅ...兵長?!」
聞き覚えのある声で目を覚ました
いつも近くにあった声...
そして...
もう二度と、聞けなかったはずの声ー
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- 2 : 2013/10/13(日) 18:50:55 :
リヴァイ「お前...なんで?」
ペトラ「なんか...戻ってきました//」
リヴァイ「・・・よく分からん」
ペトラ「ほら、いろいろあるんですよ...幽霊にも」
リヴァイ「もっと詳しく教えてくれないか?」
ペトラ「聞いた話だと...満月の夜...」
ペトラ「幽霊と生きてる人間が2人で会う事が出来るんです...」
ペトラ「でも、それは生きてる間に1回。死んで幽霊になってから1回なんです」
ペトラ「わたし、死んでからそれ知って...」
ペトラ「で、今日戻ってきました//」
リヴァイ「そんな貴重な1回を俺に使ってよかったのか?」
ペトラ「貴重な1回だから兵長に使ったんですよ...」
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- 3 : 2013/10/13(日) 18:51:11 :
リヴァイ「なにか...用件でもあるのか?」
ペトラ「はい...ありありですっ!」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「えー、改めまして...」
ペトラ「兵長...あなたに伝えたい事が3つあります」
リヴァイ「3つ...?」
ペトラ「はい、3つです」
リヴァイ「なんだ...?言ってみろ」
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- 4 : 2013/10/13(日) 18:51:26 :
- ペトラ「まず、一つ目は...」
ペトラ「エレンのこと...よろしくお願いします...」
リヴァイ「あぁ」
ペトラ「私...任務を達成出来ませんでした」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「エレンも結局は巨人化しちゃったし...」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「ダメダメでしたね...私たち」
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- 5 : 2013/10/13(日) 18:51:38 :
- リヴァイ「いや...」
ペトラ「ぇ...?」
リヴァイ「お前らは...本当に活躍した」
ペトラ「・・・」
リヴァイ「お前らが時間を稼いでくれなかったら、エレンは連れ去られていたかもしれねぇ」
ペトラ「・・・でも...」
リヴァイ「お前らは...」
リヴァイ「よくやってくれた」
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- 6 : 2013/10/13(日) 18:51:55 :
- ペトラ「・・・」
リヴァイ「エレンなら任せろ」
ペトラ「はい」
リヴァイ「俺が...絶対殺さねぇ」
ペトラ「よろしくお願いします」
リヴァイ「当たり前だ...」
ペトラ「はい!」
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- 7 : 2013/10/13(日) 18:52:12 :
リヴァイ「で...2つ目はなんだ?」
ペトラ「あ...えーと、それは...」
ペトラ「巨人を絶滅させてください...」
リヴァイ「・・・あぁ」
ペトラ「私たちには、もう出来ませんが...」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「この世界に、自由を与えてください」
リヴァイ「もちろんだ。約束する」
ペトラ「いつか、エレンが言ってた氷の大地や砂の雪原、炎の水が見に行けるようになればいいですよね...」
リヴァイ「俺が、それを実現させる」
ペトラ「・・・約束ですよ?」
リヴァイ「あぁ...約束だ」
ペトラ「はい...絶対お願いしますよ?」
リヴァイ「当たり前だ」
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- 8 : 2013/10/13(日) 18:52:24 :
- リヴァイ「それで、最後に言いたい事はなんだ?」
ペトラ「それは...」
ペトラ「その...」
ペトラ「ぇーっと...」
リヴァイ「なんだ?ハッキリ言え」
ペトラ「はい...あの兵長...」
ペトラ「好きです」
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- 9 : 2013/10/13(日) 18:52:43 :
リヴァイ「・・・?」
ペトラ「大好きです」
ペトラ「あなたの笑う声」
ペトラ「悲しそうで、どこか遠くを見ている瞳」
ペトラ「怒った顔も...」
ペトラ「全部、全部が...」
ペトラ「愛おしい...」
ペトラ「本当に...大好きでした」
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- 10 : 2013/10/13(日) 18:52:59 :
- ヴァイ「・・・」
ペトラ「まぁ、今更言ったところでどうだって感じですけど//」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「スイマセン...」
リヴァイ「なら...」
リヴァイ「俺もお前に伝えたい事がある」
ペトラ「え...?」
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- 11 : 2013/10/13(日) 18:53:25 :
- リヴァイ「俺も...おまっ...」
ペトラ「待ってください!!」
リヴァイ「なんだ...?」
ペトラ「兵長は...本当に優しい人だから」
ペトラ「きっと、私が喜ぶコトを言ってくれるんです」
ペトラ「本当はその答えが気になるけど...」
ペトラ「それを聞いてしまったら...」
ペトラ「あの世に行けなくなってしまうから...」
ペトラ「あなたのことを好きすぎて...」
ペトラ「消えるのが怖くなってしまうから...」
ペトラ「その答えを聞くのは...」
ペトラ「また次...あったときにします」
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- 12 : 2013/10/13(日) 18:53:39 :
リヴァイ「どういうことだ....?」
ペトラ「わたし待ってますから」
ペトラ「ずっと、ずっと待ってますから....」
ペトラ「だから、必ず、また会いましょう」
リヴァイ「お前...」
ペトラ「また会うのを楽しみにしてます...」
ペトラ「兵長...兵長は私のヒカリでした」
ペトラ「この残酷な世界で光り輝く存在でした...」
ペトラ「兵長...」
ペトラ「大好きです」
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- 13 : 2013/10/13(日) 18:53:53 :
ハンジ「あれー?リヴァイ、どうしたの?あくびしちゃって」
リヴァイ「うるせぇ。ちょっと寝不足なだけだ」
ハンジ「大丈夫?目も赤いし...」
リヴァイ「大丈夫だ」
ハンジ「ならいいけど...」
リヴァイ「それより、クソメガネ...」
ハンジ「何?」
リヴァイ「次の満月はいつだ?」
ハンジ「満月...?」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「何、急に...。気持ち悪いよ」
リヴァイ「なんか言ったか?」
ハンジ「いえ、何もー」
ハンジ「でも、なんで?」
リヴァイ「満月に起きる奇跡を体験したからだ」
ハンジ「はぃ?!」
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- 14 : 2013/10/13(日) 18:54:10 :
おい、ペトラ...
次の満月...
お前に会いに行く
必ずだ
俺は約束を守る男だ
そして、伝える
お前のコトが...
好きだと...
終わり
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- 15 : 2013/10/13(日) 18:54:41 :
- 見てくれてありがとうございます
この後、兵長がペトラに会いに行く続編も作りたいと思います
そちらも、ご覧下さい
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- 16 : 2013/10/13(日) 19:16:00 :
- いい話だ(><)
期待!
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- 17 : 2013/10/13(日) 20:05:57 :
- はい...
頑張ります
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- 18 : 2013/11/22(金) 20:52:57 :
- なんかじんわりくるなぁ・・・。
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- 19 : 2014/03/28(金) 18:04:21 :
- チョー泣ける( ノД`)…
凄くじ~んときました!
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