この作品は執筆を終了しています。
ペトラ「一体何を期待してると言うの」※現パロ
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- 1 : 2014/02/07(金) 23:47:35 :
- こんばんは!SS訓練兵Baby Pinkです♡
今回は現パロ書きたいと思います。
ただいまmaaちゃんとコラボ中♡
http://www.ssnote.net/archives/9624
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- 2 : 2014/02/07(金) 23:57:36 :
- ちなみにシリアスだけどちょこちょこ笑い入れます。それでもよければ見て下さい。
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- 3 : 2014/02/08(土) 00:10:20 :
もう何日まともに食べてないんだろう。
もう何日まともに寝てないんだろう。
右手に携帯を握りしめたまま…
あたしは部屋の明かりさえも付けず
一体何を期待してると言うの?
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- 4 : 2014/02/08(土) 06:27:35 :
ピロリン♪
ペトラ「ーっ!」
ペトラ「もしかしてっ!」
ペトラ「…」
ペトラ「オルオか…」
ペトラ「アドレス変更…?」
ペトラ「…消去。」
ペトラ「ーーー来るわけない、よね。」
携帯(iPhone5)がなる度に
まさか。とか、もしかして。
とか思ってドキドキして
すぐに落ち込んで
ため息を繰り返して
もう何度目なんだろう。
彼は、
帰って来ない。
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- 5 : 2014/02/08(土) 06:37:14 :
ーーーーー
あたしはPC会社の父を持つ社長令嬢。
彼はホスト上がりの
父の子会社で働く
サラリーマン。
付き合って3年程してた。
ペトラ「今日もブランドバッグ
買い漁りに行くかぁ〜♡」
街に出ていたあたしは
1人での買い物を楽しんでいた。
目の前に彼がいた。
女の人と腕を組んで。
ニコニコ楽しそうにして。
誰?
その女、誰?
ペトラ「っ、リヴァイ!!」
リヴァイ「…ペトラ?」
ペトラ「何してんのよ!!
この女誰よ!!」
リヴァイ「ペトラ落ち着け。
これは違うんだ。」
ペトラ「何が違うの?
腕組んでたじゃない!」
ハンジ「あー…彼女さん?」
ハンジ「あの、これは…」
ペトラ「もういい!さよなら!」
リヴァイ「おい!!」
ペトラ「リヴァイなんて、
大っ嫌い!!」
そう言い捨て、
その場を走り去った。
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- 6 : 2014/02/08(土) 08:29:30 :
家に帰ると凄い数の
着信履歴とメール。
私は理由も聞く気になれず
連絡を一切処断した。
ペトラ「絶対、許さないんだから。」
そう。
電話、メールを始め、
LINE、Twitter、mixi、
手紙、文矢、伝書鳩、
待ち伏せ、つきまとい、
テレパシーですら
全てを無視した。
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- 7 : 2014/02/08(土) 09:33:24 :
あたしを怒らすなんて
許さない。
反省すればいいのよ。
もうリヴァイなんて知らないっ!
リヴァイがあたし以外の女の人と
あんな楽しそうにするなんて。
ペトラ「またメール来た。」
リヴァイ「電話にでてくれ。」
ペトラ「何よ。無視無視っ!」
その日電話は一晩中鳴り続けた。
ーーーーー
ペトラ「…もう10時だ…」
ペトラ「着信53件…」
ペトラ「しつこ」
ペトラ「…」
ペトラ「今日はリコとランチでも行こうかな」
ペトラ「あっもしもしリコ?
今日空いてる?
ランチでも行かない?」
ペトラ「わかった、じゃあいつものとこね」
ーーーーー
リコ「ペトラお待たせ!」
ペトラ「いきなりごめんね。
あそこのパスタ食べたくなっちゃって。」
リコ「好きだね〜。まあ私もだけど。」
リヴァイ「ペトラ!」
ペトラ「…! リヴァイ。」
リヴァイ「何で電話出ないんだよ。」
ペトラ「何よ!出るも出ないもあたしの勝手でしょ!あの女に電話すれば!」
リヴァイ「聞けよペトラ!!」
ペトラ「嫌!!行こうリコ。」
リコ「う、うん…。」
リコはリヴァイに軽く頭を下げた。
足早に歩くあたしを追いかけながら
気まずそうにしてた。
ペトラ「ごめんね、リコ。」
リコ「だいたい予想は付くけど、
何?女できてたの?」
ペトラ「うん…見ちゃったの。」
リコ「そっか…。
でも話だけでも聞いてあげれば?」
ペトラ「いーの!反省すればいいのよ。」
リコ「…。無くしてからじゃ遅いんだよ。」
ペトラ「え?何か言ったぁ?店入るよ。」
リコ「いや…」
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- 8 : 2014/02/08(土) 16:04:17 :
ペトラ「美味しかったね。また行こうね。」
リコ「うん。じゃあまたね。
ペトラ…素直になりなよ。」
ペトラ「…何のこと?」
リコまで何を言い出すの。
私、悪くないもん。
反省させたらいいのよ。
興ざめしちゃったな。
ーーーーー
ペトラ「やっと家着いたー!
よく喋ったなぁ。お風呂入ろう」
…
ペトラ「雨…?」
お風呂入ってる間に雨降ってたのか。
なんとなく携帯を見た。
そこには
リヴァイから30件の着信と
10件のメール。
「電話に出てくれ」
「話をしよう」
「ペトラの勘違いなんだ」
「会いたい」
「待ってるから」
ペトラ「"待ってるから"…?」
ガタッと立ち上がりカーテンを開ける。
外にはリヴァイが傘もささずに
突っ立っていた。
ペトラ「バカじゃないの…?」
プルルルルル♪
ペトラ「…」
部屋に鳴り響く電話を
あたしは知らない振りをした。
ペトラ「そんな事したって、
許されると思ってんの?」
ピーーーーー
電源を落として
寝た。
彼からの連絡は、
1ヶ月も続いた。
それでもあたしは
許す事が出来ず
話も聞かず知らない振りをした。
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- 9 : 2014/02/08(土) 16:09:41 :
ペトラ「だいたいなんで、
謝罪の言葉が無いの?
なめてんの?」
謝るまで絶対許さない。
1ヶ月続いたある日。
リヴァイからメールが来た。
「ごめんな」
それが彼からの最初で最後の
謝罪だった。
そして、それっきり
連絡はパタリと来なくなった。
あたしはムキになって
意地を張って、謝られても
それでも無視をした。
あたしだけじゃなかったんだよ?
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- 10 : 2014/02/08(土) 18:58:05 :
彼は私だけだと思ってた。
私はワガママだったけど
彼は全て受け入れてくれた。
何をしても私だけを
追いかけてくれるって…
いくら突き放しても
必ず帰ってくると。
彼は不器用だったのかもしれない。
私はそれに気付くのが遅かった。
ねぇ、私は彼に
何かを残してあげる事ができたのかな。
どうして目の前の彼を
信じてあげられなかったんだろう。
来る訳ない"いつか"なんて
いつまで信じてるつもりなの?
私は今日も枕を濡らす
それでもまだ奇跡を信じ、
願い続ける心がある。
それともただの傷跡が
残るだけなのかな。
彼はもう二度と
帰ってこなかった。
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- 11 : 2014/02/15(土) 22:22:08 :
- 何か…切ないですね。
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