この作品は執筆を終了しています。
日向「風邪?」辺古山「…ああ」
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- 1 : 2014/02/05(水) 11:55:06 :
- なんか、辺古山さんのssが書きたくなった。
のんびりマイペース更新。
1.2のキャラが出ます。
所々メタネタ有り。なお、罪木さんは出ない模様。
…
日向「それって大変じゃないか!」
辺古山「そこで日向に頼みたい事がある」
日向「辺古山から頼みって珍しいな」
辺古山「どうか皆に伝えてくれないだろうか?」
日向「ああ、わかった。伝えておく」
辺古山(ふう、日向ならちゃんと伝えてくれるだろう…私の友達だからな。)
保健室
辺古山(しかし、おかしい…坊ちゃんが風邪を引くなら分かるが…)チラッ
西園寺「…うぅ」
小泉「…はぁ」
辺古山(何故、西園寺や小泉まで?)
辺古山(今、流行っているのか?)
辺古山(ここにお面とバットがあったら…)
九頭龍「ケホッ…」
辺古山(…遊んでいる場合ではないな。罪木がいない分、私が看病せねば)
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- 2 : 2014/02/05(水) 15:12:10 :
- 苗木(はあ…なんか、皆出席率悪いな)
苗木(いつも早くから来ている舞園さん、トラブルメーカーの江ノ島さん、元気いっぱいな朝日奈さん、十神クンは…いるか。風紀委員の石丸クン…が休みみたいだ。)
ガララッ
戦刃「大変だよ苗木君!」
苗木「後、戦刃さんか…」
戦刃「?苗木君どうしたの?」
苗木「いや、こっちの話。それより何が大変なの?」
戦刃「盾子ちゃんが風邪なんだよ!どうしよう苗木君…私、盾子ちゃんがいないと」オロオロ
苗木「わかった。ボクも行くから戦刃さんは江ノ島さんの所に案内してよ」
戦刃「うん!頑張る!」
ー寄宿舎 江ノ島さんの部屋
戦刃「盾子ちゃーん、苗木君がお見舞いに来てくれたよ」
苗木「江ノ島さん?」
江ノ島「あ、ああ…な、苗木じゃんゴホッ…あんた授業はどうしたのよ…」
苗木「江ノ島さんが心配になってサボって来ちゃった。そんなことより喋ってて平気なの?」
江ノ島「うーんだいじょケホケホ…ぶではない…です」ジメジメ
戦刃「盾子ちゃん、無理してキャラ変えなくていいよ」
苗木「それで戦刃さん、熱を下げるには何をすると思う?」
戦刃「?思いっきり運動して汗をかく?」
苗木「それ、絶対風邪が悪化するからやめた方がいいよ戦刃さん!」
戦刃「そうなの?私はこれでいつも治るんだけどな」
苗木(えー…)
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- 3 : 2014/02/05(水) 18:07:55 :
- 苗木「あれ、このおでこに乗ってるタオルって濡らして絞った?」
戦刃「え、ちゃんと置いて…あれ!?タオル濡らしてない!」アタフタ
苗木「あはは…;濡らしてなかったんだ」
江ノ島「風邪で死ぬとかありえケホケホ…ない」
戦刃「盾子ちゃんは私が死なせないから!」
苗木「じゃあボクはお粥作っておくよ」
戦刃「うん、お願い苗木君」
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- 4 : 2014/02/05(水) 21:13:33 :
- 戦刃(まずタオルを濡らして…絞って)ギュウゥ
戦刃「これくらいでいいよね盾子ちゃん!」
江ノ島「病人に聞いてどーすんの…お姉ちゃんタオル絞り過ぎ、タオルに穴空いてる」
戦刃「…」シュン
…
苗木「江ノ島さん、お粥出来た…よ?」
江ノ島「…やり…直し」バタ
戦刃「盾子ちゃああぁぁん!!」
苗木「え、ええ!?この穴空いたタオルのせいで足の踏み場が…」
戦刃「苗木君、タオル絞れないよ…」シクシク
苗木「…うん、ボクがやるから」
…
江ノ島「苗木来てくれて…ケホッ助かったわ」
戦刃「盾子ちゃん本当にゴメン」
江ノ島「あたし解熱剤飲んで寝るから…お姉ちゃんとは熱下がるまでこの部屋に入れなーい」
戦刃「」ガーン
苗木「あはは…それじゃあ江ノ島さん、お大事に」
バタン
苗木「ボクは教室に戻るけど…戦刃さんは…あれ?」
苗木「おかしいな…(なんか、罪木さんが出ないせいで戦刃さんが余計残念に…)」
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- 5 : 2014/02/05(水) 22:27:47 :
- 日向(まさか、九頭龍だけじゃなくて西園寺と小泉まで風邪引くとはな…発生源は何処からだ?)
狛枝「あ、日向クン…深刻な顔して何かあった?」
日向「実は…」カクカクシカジカ
狛枝「へえ…」
日向「いつもの御託とか要らないからな」
狛枝「残念」
日向「それよりお前は平気なのか?」
狛枝「ボクは至って健康だけど」
日向「ならいいんだ。他の奴らはどうなんだろう?」
狛枝「流石に教室に入んないと分からないよ」
ガララッ
日向「皆おはよう!」
ソニア「まあ、日向さんに狛枝さんおはようございます。」
日向「まだ来てない奴は居るのか?」
ソニア「それは…実は田中さんがまだ来てないのです。」
左右田<オレは居ますよー
ソニア「…心配ですね」
狛枝「…きっと大丈夫、彼は風邪引いてないよ」
ソニア「ではズル休みでしょうか?」
狛枝「…ううん、破壊神暗黒四天王が風邪引いてるだけだよ。ボクはそう信じてる」
日向「おい、お前が言ったら本当になるだろ!」
ソニア「そうですか…でしたら田中さんは心配ないですね。」
…
田中「大丈夫か、ジャンP サンD マガZ チャンP… 」
日向「他に来てないのは…いないな」
狛枝「それじゃあ風邪で来てないのは…九頭龍クンと西園寺さん、小泉さんに田中クンだね」
日向「こんなに休みがいるなんて…インフルエンザだったりしてな」
ソニア「罪木さんがいないのは残念ですね」
日向「いない奴を嘆いていても仕方ない、授業を受けよう」
ソニア「そうですね、いない方達のノートもとっておかないと」
日向「じゃあおれも誰かのノート書くか」
狛枝「じゃあボクも書こうかな」
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- 6 : 2014/02/05(水) 22:44:26 :
- 日向「…なあ?」
ソニア「なんでしょう?」
狛枝「…何かな?」
日向「ノートを書き写すのはいいが、2人分余るぞ」
ソニア「私は田中さんのをやります!」
狛枝「ボクは九頭龍クンのを書くよ」
日向「俺は辺古山のを書くんだが…」
小泉と西園寺の分のノート←余り
狛枝「困ったねぇ」
日向「…どうする?」
ソニア「私達でやるのは荷がデカイです」
左右田「重いですよーソニアさん」
ソニア「2人の分のノートはあなたに任せます、左右田 和一!」控えおろー
左右田「ソニアさんの頼みなら喜んで!」
日向(報われないなー)
狛枝(左右田クンらしいや)
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- 7 : 2014/02/06(木) 00:24:34 :
- …
舞園「ケホケホ…」
舞園(アイドルが風邪引くなんて…喉は大事なのに)
ピンポーン
舞園(誰でしょうか?)
ガチャッ
霧切「身体の具合はどうかしら、舞園さん?」
舞園「ええ、さっきよりかは大夫落ち着いて来たみたいです。」
霧切「そう、それは良かったわ。タオル変えて置くわね」
舞園「あ、ありがとケホケホ…ございます」
舞園(霧切さん…普段は表情をあまり出さないから分からなかったけど…いい人だったんですね)
霧切「舞園さん、食欲は今ある?」
舞園「ええと…なくはないですね」
霧切「だったら、このお粥をたべれば大夫楽になる筈よ」
舞園「霧切さん、何から何までありがとうございます」
霧切「ふふ、当然よ…困った時はお互い様よ。だから、感謝するなら早く元気になりなさい」
バタン
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- 8 : 2014/02/06(木) 01:00:29 :
霧切(ふう、思ったより大丈夫そうだったわ…けど、妙ね…この時期に1人や2人ならまだ分かるのだけれど…1度に4人、それに先輩方の方でも4人風邪で休んでいる人がいる…これは一体…?)
苗木「あ、霧切さん」
霧切「あら苗木君、江ノ島さんの具合はどうだったのかしら?」
苗木「それが…咳をして寝込んでいるみたい。あれ、ボク霧切さんに話したっけ?」
霧切「いいえ、けど…大体予想は出来るわ。朝日奈さんの方は大神さん。石丸君の所には大和田君と不二咲君…だとしたら苗木君の行く場所なんて1つに絞られるわ」
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- 9 : 2014/02/06(木) 01:22:12 :
- 苗木「はは…流石霧切さん。」
霧切「ねえ苗木君、今回の風邪の件…きっと何かある筈よ」
苗木「うん、ボクもそんな気がしてるんだけど…」
霧切「苗木君は授業に出ていなさい。わからなくなるわよ」
苗木「うん、ゴメンありがとう」
霧切(調べる必要があるわね…)
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- 10 : 2014/02/06(木) 08:53:27 :
朝日奈「さくらちゃん…ドーナツ食べたい」
大神「朝日奈よ、今は我慢して早く風邪を治すのだ」
朝日奈「けど、こんな時だからドーナツがぁ…」
大神「風邪で食欲が落ちているというのにドーナツを食べたいというのは…世界を探しても朝日奈だけだろう。」
朝日奈「さくらちゃん…それどういう意味?」
大神「ふふ…それだけ食欲があるのなら直に治るだろう」
朝日奈「うん、ご飯食べて早く元気になって…それから元気になるよケホッ」
大神「うむ…ならば我の作った粥、食べてくれるな?」
朝日奈「うん、でも…今は少しだけ寝てていいかな?」
大神「ああ…我は朝日奈が眠れるまで傍に居よう」
朝日奈「うん、ありがとう……さくらちゃん」
大神「うん?」
朝日奈「…お休み」
大神「…お休み、朝日奈」
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- 11 : 2014/02/06(木) 12:58:04 :
辺古山(さて、お粥を作って食べさせてタオルを替えたのはいいが…暇だな)
辺古山(そういえば…小さい頃にも同じことがありましたね。小さいながらも坊ちゃんを看病して…)
辺古山(坊ちゃんが風邪引いたのは私のせいだと責任を負って…そういえば、その時くらいからでしょうか。坊ちゃんの為ならなんとしてでも…命令される駒でもいいから傍に居たいと思ったのは…)
辺古山(…今もその気持ちは変わらない。坊ちゃんのことは好き…でも命令される駒は、感情を持ってはいけない…それは、
戦いの妨げにしか…なら)カクッ
辺古山「…zZ」
九頭龍「…ペコ」
九頭龍「…苦しませてごめんな」
九頭龍「…zZ」
ササッ
辺古山「…zZ」
戦刃「…」モウフパサッ
バタン
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- 12 : 2014/02/06(木) 15:45:34 :
石丸(ぼ、僕は…授業に出ないと)フラフラ
ガチャッ
大和田「おう、兄弟見舞いに…っておい!無理すんじゃ、ねえって!」
石丸「授業に…出ないと…勉強が、遅れる…ではないかハハッ」
不二咲「石丸君、無理しちゃダメだよ!」
大和田「不二咲のいう通りだ兄弟!」
不二咲「今行って、どうするの?授業に出てもきっと頭に入らないよ」
石丸「だが、そうだとしても…」
大和田「おい、兄弟…頼むから無理しないでくれ」
石丸「それでm」
不二咲「駄目だよぉ」
大和田「兄弟!」ガシッ
石丸「離せ!」ズルウリ
不二咲「石丸君ヘビみたい…」
大和田「…もうこいつ睡眠薬飲ませようぜ」
不二咲「…うん」
…
大和田「兄弟止めるの楽じゃねえな」
不二咲「うん、なんか…普通じゃなかったよ」
大和田「タオルでもデコに置くか」
不二咲「うん、風邪治るといいねぇ」
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- 13 : 2014/02/06(木) 18:08:14 :
霧切(調べるにしたって何処を調べるべきかしら…図書室?)
ガチャッ
霧切(中に人が…)
ジェノ「ゲーラゲラゲラ!これちょー楽しいんですけどー」ヘクチ
腐川「あ、あれ?今私…」ヘクチ
ジェノ「根暗と交互に入れ替われるとか超新鮮〜!」ヘクチ
腐川「あ、あいつを出さないようにしないと…」ヘクチ
ジェノ「まだまだいっちまうからな!」ヘクチ
腐川「白夜様は…?」ヘクチ
ジェノ「飽きたから白夜様に会いに行こー」
霧切(今の何?)
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- 14 : 2014/02/06(木) 23:58:59 :
澪田「ありゃりゃ!響子ちゃん発見っす!」
霧切「あら、澪田先輩」
澪田「うっきゃー!もしかしてもしかして響子ちゃんも遊びに来たんすか?」
霧切「遊び…ではないわね」
澪田「じゃあ勉強?」
霧切「まあ、間違いではないわね。」
澪田「そんなことより、今風邪が流行ってるらしいんすよ」
霧切「そうね、私のクラスもよ」
澪田「マジっすか!お揃いっすね」
霧切「ところで罪木先輩はどうしていないのかしら?」
澪田「それがよくわかんねーんすよ…昨日、授業を抜け出してからそれっきりっす」
霧切「そう、わかったわ…それじゃ」
霧切(罪木先輩が早退…気になるわね)
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- 15 : 2014/02/07(金) 08:39:49 :
辺古山(はっ…私は眠ってしまったのか?)
辺古山(目を醒ますか…)パチッ
戦刃「」ゴソゴソ
辺古山「おい、お前…何をしている?」
戦刃「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい実は保健委員の記録を探して解熱剤があるか確認しようとしてて…盾子ちゃんが持ってたし、まだあるかなーって…起こしてごめんなさい。」
辺古山「解熱剤を探して居るのか?」
戦刃「うん、高熱の皆に分けようと思って」
辺古山「ふむ、その手があったか…だが、出来るだけ薬に頼らずに治す方が治癒力が増すらしいぞ」
戦刃「そ、そうなんだ教えてくれてありがとう」
辺古山「ところで…」
戦刃「?何?」
辺古山「お前の言っている解熱剤を持った奴は高熱なのか?」
戦刃「うん、高熱だよ。それがどうしたの?」
辺古山「いや、なんでもない(私の考え過ぎか?)」
戦刃「そう?それじゃあ私は教室に戻るね」
辺古山(…だが、普通高熱になっている奴が事前に解熱剤を所持するのか?罪木ならまだしも)
戦刃(これで私も皆の役に立てる…!この解熱剤があれば!!)
ピラッ
『モノクマ絶望高熱剤』
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- 16 : 2014/02/07(金) 13:06:04 :
- ボクが教室へ戻ると…
苗木「あれ、人が更に減っている?」
桑田「おい、こりゃどういうことだ苗木!女子がセレスしかいねーじゃん!?」
苗木(どうやらセレスさんしかいないようだ。)
苗木「多分、風邪とかサボりじゃないかな?」
桑田「まあ、そうだろうな…」
スピーカー『全学年の生徒に告ぐ、相次ぐ風邪で今日の授業は中止だ。本日は外出は控え、寮でゆっくり身体を休ませること、以上!』
桑田「マジかよ!」
葉隠「…フー!」
山田「なんですとー!」
十神「ふん、なら自室で本を読み更かすか」
苗木(皆は、寮へ戻ってしまった。)
苗木(ボクはどうするか…いや、今日は休もう。なんかどっと疲れたし)
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- 17 : 2014/02/07(金) 15:39:14 :
日向「…なあ」
ソニア「…はい」
狛枝「…」
左右田「」
日向「…俺達の努力は一体何だったんだろうな」
狛枝「大丈夫、心配いらないよ。寧ろ物騒なことじゃなくて良かったんじゃない?」
日向「…はあ、帰るか」
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- 18 : 2014/02/07(金) 16:38:41 :
ガラッ
戦刃「皆、解熱剤…あれ?」
戦刃(いない…それに)
戦刃「苗木君がいなーい!」ダダダ
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- 19 : 2014/02/07(金) 17:21:04 :
霧切(罪木先輩の早退に…少数の風邪で休んでいる人、誰かがこのタイミングを狙って…まあ、いいわ、次は保健室ね)
ー保健室
辺古山(…やはり、怪しい。誰かに伝えるべきかそれとも…)
パタン
辺古山「…」スッ
霧切「…私はあなたと闘いに来た訳じゃない」
辺古山「…なら、何をしに来た。返答次第では、容赦はしない。」
霧切「…大丈夫よ、私は調べ物をしているだけ」
辺古山「調べ物…まさかとは思うが、今回の風邪の件か?」
霧切「まあ、察しの良い人には分かるわよね。私が調べているのは、風邪の発症元と…誰が関与したか、という事になるわ」
辺古山「ああ、それなら1つ心当たりがあるぞ」
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- 20 : 2014/02/07(金) 17:57:49 :
狛枝「…ねぇ日向クン、あそこで寝てるのって…」
日向「…七海だな」
狛枝「…じゃあ、あそこにいるのは?」
日向「…花村ー!!」
…
七海「…という夢をさっき見たんだ」
澪田「なんか…寝過ぎじゃねっすか?」
七海「…うーん、ごめんちょっとした休憩」
日向(?あそこにいるのは七海)
日向「おーい七海!」
七海「あ、日向君…おっすおっす」
日向「七海お前、どうして授業にでないんだよ」
七海「日向君、ごめんね…早起きして図書室に居たら何だか眠くなっちゃって…ねみぃ」
日向「それは早起きの意味がなってないぞ」
澪田「あ、維吹もあるよ!それ二度寝っすよね!不健康で身体のリズムが大幅にズレるってこないだ蜜柑ちゃんに注意されたっす」
日向「罪木は医療に関しては人が変わったようになるからな」
澪田「蜜柑ちゃんは他に自信があることを増やせば変われると思うんすよ!」
日向「…例えば?」
澪田「恋に愛にオシャレに料理とか!」
七海「…私もしてみようかな?」
日向「まさか、七海…」
七海「オシャレや料理」
日向「…ははは、そうだよな」
澪田「創ちゃんの考えてたことがわかったっす!」ペロリン
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- 21 : 2014/02/07(金) 20:58:08 :
- 霧切「それで、あなたの知っていることって何?」
辺古山「それは…」カクカクシカジカ
霧切「…ふぅん、つまり江ノ島さんが怪しいと。」
辺古山「まあ、私の推測だが」
霧切「そうね、その可能性もあるけど私は広い視野で見ているの」
辺古山「…その、霧切」
霧切「…何かしら?」
辺古山「…私も気になるから付いて行って良いだろうか?」
霧切「あら、だめよ。私はある事が切っ掛けで人を信用しないようにしてるの」
辺古山「ふむ…その手袋か。だが、私は坊ちゃん…いや、九頭龍を苦しませている奴を何としてでも突き止めたい!霧切や私の為ではない、私の愛する九頭龍の為にだ。」
霧切「…ちょっと熱くなり過ぎよ。そういうのは別の時…彼が起きている時に言いなさい」
辺古山「なっ!?」
霧切「それで?そこの病人達はどうするつもり?」
辺古山「それなら大丈夫だ。そこにいるお前、九頭龍達を頼む」
ヒョイ
苗木「あ、はい…」
霧切「…苗木君どうしてここにいるの?」
苗木「いや…ちょっと声が聞こえたから気になって」
霧切「あまりいろんなことに首を突っ込まない方がいいわ…だからあなたはここにいてちょうだい」
苗木「…わかった。」
霧切「…じゃあ行きましょうか」
辺古山「ああ、霧切は考えることや調べ事に集中してくれ。私は怪しい奴がいたらこの竹刀で気絶させる」
霧切「ふふ、頼もしいわね」
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- 22 : 2014/02/08(土) 12:04:56 :
終里「あー、何か腹減った…食い物ねーかなー」
終里(…ある訳ねーよな。食堂へ行こう)
ー食堂
弐大(墳、マネージャーたるもの選手に栄養のバランスがいい料理を作るのもワシの役目じゃああぁ!)
弐大(しかし、この時期に風邪引く奴らがおるとは…とんだ軟弱者じゃのう…)
弐大(ワシのあれをしたら…直ぐにあ奴らは元気になるじゃろうか…)
終里「お、弐大のおっさん!」
弐大「応、終里か…」
終里「なあなあ?その飯食っていいのか?」ヘッヘッヘッ
弐大「何、お前さんもう腹を空かせておるのか…わっはっはっは!ちょうど良かったのぉ終里!」
終里「これうめーよ」ヒャーホゥ
弐大「じゃろう?」
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- 23 : 2014/02/08(土) 15:50:02 :
霧切「…あら?」
辺古山「どうした霧切?」
霧切「…これって」
辺古山「…モノクマ絶望高熱剤?」
霧切「…効能:この錠剤を1つでも服用した場合、その人に合った異常行動が見られるようになります。なお、中には症状が現れない方もいます。効き目は熱が下がり終わるまでです。周りが感染する心配はありません。ps.解決をしたければ俺様の部屋に来い!」
辺古山「意味不明だ…だが、これがもし本当だとすると…」
霧切「苗木君が危ない?」
辺古山「いや、それどころか他の奴らも…」
霧切「…駄目ね、これは印刷された文字。俺様なんて書いてあるけどミスリードな気がするわ」
辺古山「まあ、確実に田中ではないだろうな」
霧切「とにかく江ノ島さんの所へ行きましょうか」
辺古山「そうだな」
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- 24 : 2014/02/08(土) 15:57:13 :
苗木(はあ、結局部屋に戻れないってことか…ボク絶対幸運なんかじゃないよ)
苗木(皆何してるのかな…やっぱり寝ているのかな?)
九頭龍「…」ムクッ
苗木(ん?)
九頭龍「…ゴシゴシ」ボー
苗木「九頭龍先輩?あのー?」
九頭龍「…何だ夢か」ゴロン
苗木(あのー夢じゃないです)
西園寺「日向おにぃ…?」ムクッ
苗木「あれ、西園寺先輩?」
西園寺「苗木おにぃかぁ…ねえ、退屈だから苗木おにぃ何かやってよ!」
苗木「ええ!?」
西園寺「例えばさー…眠れるまで頭撫でてほしいなー」プイッ
苗木「あはは…;」ナデナデ
苗木(何だこれ…というよりこれは寧ろ日向クンのイベントでしょ!?…って声が聞こえた気がするけど気のせいか)
小泉「…zZ」
九頭龍「…zZ」
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- 25 : 2014/02/08(土) 16:35:26 :
石丸「…うう、む…」
不二咲「…うなされてるみたいだねぇ」
大和田「ああ…」ピピピ…
不二咲「石丸君の熱は何度?」
大和田「40度3分…」
不二咲「…この風邪って移っちゃうのかな?」
大和田「どうだろうな…ただ、このままほっとくと…」
石丸「…授業……に………遅れ」ズルウリ
不二咲「うぅーん、離れられないねぇ」
大和田「はあー」
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- 26 : 2014/02/08(土) 17:18:28 :
朝日奈「…あ、れ?」
大神「起きたか、朝日奈」
朝日奈「ドーナツはぁ?ドーナツ…」
大神「まあ、まずは粥を食え」
朝日奈「ドーナツ♪」モグモグ
大神「朝日奈、それは粥であってドーナツでは…」アタフタ
朝日奈「ドーナツ…さいこー」
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- 27 : 2014/02/08(土) 18:33:15 :
霧切「さあ、此処が江ノ島盾子の部屋よ」
辺古山「ふむ、よく警戒しよう」
ピンポーン
ガチャッ
江ノ島「うんー?霧切に辺古山先輩じゃん、何か用?」
霧切「実は話しがしたくて来たの。入れてくれるかしら?」
辺古山「出来れば私もだ」
江ノ島「ふーん、いいよ。上がって」
霧切「それで、あなたはこれに見覚えはある?」
『モノクマ絶望高熱剤』
江ノ島「ぶっちゃけると憶えてない」
辺古山「…お前が作ったんじゃないのか?」
江ノ島「憶えてないけど…こんな名前付けるのあたししかいないわ」
霧切「憶えてない…?」
江ノ島「ほら、見てみなよ…」
『モノクマ絶望高熱剤:追記、これを服用した日からの記憶はなくなる』
江ノ島「きっと、何でもいいから誰かの絶望した顔が見たかったのよ」
辺古山「お前がやったのには変わりないだろう」
江ノ島「そうだけど、憶えてないんだ!…だから、無駄足だったな!」
辺古山「…霧切、他を調べよう」
霧切「そうね、そうするわ…」
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- 28 : 2014/02/08(土) 19:54:55 :
セレス(これから暇ですわね…授業は中止、山田君はさっさと何処かへ行ってしまいますし…仕方ないので食堂へ行きますか)
弐大「…もう食い終わったんかー!」
終里「なんかまだ足んねーなあ。おっさんもう作ってねーの?」
セレス(賑やか…ですわね。さて、たまには自分でロイヤルミルクティーを作るのも悪くありませんわ)
セレス(まずはミルクを…あら?)
セレス「ちょっといいですか?」
花村「何かな?」
セレス「私の為にロイヤルミルクティーを淹れて下さらない?」
花村「おっけー」
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- 29 : 2014/02/08(土) 20:44:35 :
戦刃(うぅ、この解熱剤…落として割っちゃった)シクシク
戦刃(あれ、でもこのマーク…)
霧切「あら戦刃さん」
戦刃「あ、霧切さん…この解熱剤、落として割っちゃったよ」
霧切「…ちょっと待って、それって本当に解熱剤な訳?」
辺古山「…違うのか?」
霧切「私が見つけた紙と瓶のラベルシールがピッタリよ」
辺古山「…そうみたいだな」
戦刃「…あれ、またシールがくっ付いてる」
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- 30 : 2014/02/08(土) 22:02:32 :
西園寺「…zZ」
小泉「…zZ」
苗木「…zZ」
九頭龍(…大分寝ちまったみてーだな。今何時だ?)
[11:27]
九頭龍(はあ、熱はまだあるが大丈夫か…)
九頭龍「よっと!」
九頭龍(はあ、西園寺や小泉…何故か苗木まで寝てやがる。どうなってやがんだ)
ガララッ
辺古山「坊ちゃん!!」
九頭龍「…どうしたペコ?」
辺古山「まだ風邪が治ってないのですから、動きまわらないで下さい」
九頭龍「まあ、そうだな…」プイ
辺古山「私、今日半日がとても長いようで短く感じられました」
九頭龍「…そうか」
辺古山「…今回の風邪の騒動は坊ちゃんの仕業だったんですね」
九頭龍「…は?何言ってんだペコ?」
辺古山「良いんですよ。憶えてないのは分かっていますから」
九頭龍「…おい、さっぱり分かんねえから説明しろ」
辺古山「坊ちゃんは今回、私に道具じゃないと気付かせる為に九頭龍家の瓶を使用した」
戦刃『まだシールがくっ付いてるみたい』
辺古山『…そうみたいだ』
霧切『…これは!?』
『九頭龍』
辺古山「私がそれに気付かないように…そして、罪木に早退させてまで薬を作らせた。罪木は薬の事を詳しく知っているからな。そして罪木は江ノ島を慕っていたからあんな名前を付けたのだろう。江ノ島と一緒に考えて。罪木は江ノ島と自分、坊ちゃんに服用させるつもりが、いつものドジを発動させて他の奴にも服用させてしまったということだろう。」
九頭龍「…ペコ、お前の考えは凄いな。大体合ってる。」
辺古山「大体…とは?」
九頭龍「俺は只の風邪だよ。はあ、けど一騒動起こした甲斐があったってもんだ」
辺古山「坊ちゃん…?」
九頭龍「今だったら理解してくれるよな?ペコ、お前を愛してる。道具とかそういうことじゃなくて、たった1人の幼馴染み、女性として」
辺古山「…はい、冬彦坊ちゃん」
辺古山(あの後、霧切や戦刃、苗木がいるにも気付かずに2人だけの空間にいると思った私と冬彦坊ちゃんは2人して恥ずかしいとこを見せてしまった。だが、私は今日という日をいつまでも忘れないだろう。かけがえのない大切な日を)
おわり?
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- 31 : 2014/02/09(日) 00:41:59 :
- ー後日談
苗木(あの日から1日経った今日、いつものように教室に入ると…何故か霧切さんがボクの席に座っていた)
苗木(分からない、いつもの不運か?)
霧切「あら、苗木君おはよう。」
苗木「…おはよう霧切さん」
霧切「今日は何の日か知っているかしら?」
苗木「ええと…お正月は先月だったし、ボクの誕生日は終わったよね…?何かあったかな?」
霧切「ふふ、苗木君は鈍いのね。はい、これ渡すわ。お返しなんて必要ないわよ」
苗木「あ、ありがとう…」
苗木(その後ボクは机の中を見て今日が何の日か思い知った。)
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- 32 : 2014/02/09(日) 01:06:24 :
ー後日談2
石丸「なあ、兄弟…僕は昨日一体何があったのだ?」
大和田「気にしないでいい。だが、昨日授業はなかったぞ」
石丸「そうか、それを聞いて僕は安心したぞ!」
不二咲(知らない方がいいよねぇ)
大神「朝日奈、昨日は何も憶えてないのか?」
朝日奈「うーん、そうなんだよね…さくらちゃんと何か約束してたっけ?」
大神「いや、何も約束してないから気にするな」
朝日奈「えー、そんなこと言われたら気になるよー」
大神「…フッ」
日向「あ、おい七海探したぞ!」
七海「…うーん?日向君かあ」
日向「待ち合わせの時間に来ないから心配したぞ!」
七海「ごめん日向君、心配してくれたんだね」
日向「あ、ああ…」
七海「日向君」
日向「…何だ?」
七海「ゲームで知ったんだけど、これ…あげるね」
日向「…これは!?」
七海「ロシアンルーレットっていう奴の食べ物バージョンなんだけど…」
日向「どんなゲームだー!!あれか!?狛枝の入れ知恵なのか!?」
七海「…だからゲームだよ日向君」プクー
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- 33 : 2014/02/09(日) 07:34:11 :
- ー後日談 3
澪田(…クピー!やっぱり冬は冷え冷えっす!)
澪田(きっと、寒い思いしながら待ってくれてるに違いねえっす!)
豚神「…」
澪田「白夜ちゃん!」
豚神「…あ、澪田さん」
澪田「ハッピーバレンタイン!これ維吹からっす!維吹の手作り編み編みセーターです」テヘリン
豚神「有り難う」
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- 34 : 2014/02/09(日) 07:35:56 :
ー後日談 ファイナル
辺古山(私は今日、早起きをした。何故なら今日は…Buon san valentino…いや、バレンタインだからだ。私は自分の思いがわかった昨今、伝えれる時に伝えた方がいいと思った。だから…今作り終わった所だが… )
[6:00]
辺古山(そろそろ固まっただろうか)
バタッ
辺古山(これでよし…)
辺古山(この想いは自分の言葉で)
ピンポーン
辺古山(わかりやすく、心を込めて…)
ガチャッ
九頭龍「…ペコ?」
辺古山(貴方に伝えようー)
本当におわり
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- 35 : 2014/02/09(日) 07:38:47 :
九頭龍と辺古山のただ、ほのぼの(イチャラブ)させるssにするつもりが、霧切さんをいれた瞬間この結果だよ。霧切さんが勝手に動く動く…辺古山さんもね。
書いてて楽しかったです。
ここまで見て下さった皆さん有り難うございました。
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- 36 : 2014/04/02(水) 10:19:27 :
- 面白いですね!乙(・ω・)ノ
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