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アニ「……あれ?」
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- 1 : 2014/02/02(日) 18:27:20 :
- ※アニの水晶化からのパラレル
※アニが可愛くて、みんなが優しいだけ
※かなり遅い
です!
-
- 2 : 2014/02/02(日) 18:27:59 :
- ほお...
期待!!(*´∀`*)
-
- 3 : 2014/02/02(日) 22:09:50 :
- 〜アニ水晶化の翌朝、地下室〜
アニ「……あれ?」
アニ「私、昨日水晶に入ったはずなのに……。」
アニ「部屋中、水浸し…?」
アニ「昨日の水晶、氷だったんだ……。全部、溶けてる………。」
-
- 4 : 2014/02/02(日) 22:13:01 :
- >>2
ありがとうございます!
氷でした!
-
- 5 : 2014/02/02(日) 22:15:13 :
- アニ「困った、実に困った。」
アニ「昨日は水晶、いや氷か、それしか縛られてなかったから、私は今拘束されていない……。」
アニ「…逃げて良いのだろうか?」
アニ「それにしても、寒い……。脱出どころじゃない……。」
-
- 6 : 2014/02/03(月) 17:47:46 :
- 〜同じ頃、地下室へ向かう階段〜
ハンジ「リヴァイ、見に行ったって何も変わらないよ?」
リヴァイ「…分かっている。」
ハンジ「まぁ良いけどね。ほら着いたよ。」
ガチャッ
アニ「………(寒い…)」
ハンジ「………」
リヴァイ「………」
バタンッ
ハンジ「OK.リヴァイ、状況を整理するよ。」
リヴァイ「おう。」
ハンジ「まず、私達は昨日捕らえた女型の巨人の様子を見に、ここへ来た訳だ。」
リヴァイ「ヤツは水晶に閉じこもって、このまま出てこないものと思っていた。」
ハンジ「そう。それでだ、いざ扉を開けたら……」
リヴァイ「そこに水晶はなく、代わりにずぶ濡れで凍えながら座っている少女が一人……。」
-
- 7 : 2014/02/04(火) 16:09:57 :
- 〜五分後〜
ハンジ「よし、入るよ…?」
リヴァイ「…おう。」
ガチャッ
アニ「ブルブル」
ハンジ「えーと、もしもーし…」
アニ「えっ(うわ、調査兵団の人来ちゃった、しかも、あの分隊長とあの兵士長じゃん。あっトラウマが)」
ハンジ「…アニちゃんかな?」
アニ「…はい。」
ハンジ「昨日の水晶はどうしたの?」
アニ「…氷でした。」
リヴァイ「…おい、てめぇ。」
アニ「!?!?(怖い怖い怖い。そうだよね、リヴァイ班の仇だもんね…。)」
リヴァイ「一晩中、氷漬けだったってことか…?」
アニ「…はい(いい気味だよね、あんたにとっては…)」
ハンジ「寒そーーう!大丈夫?ほらリヴァイ、早く毛布!」
リヴァイ「もう持って来ている。」
ハンジ「さすが!ほら、これでちょっとはマシかな?ごめんね、私達会議だから、行くね?」
-
- 8 : 2014/02/04(火) 17:56:40 :
- 〜会議中〜
エルヴィン「では、今日のところは…」
リヴァイ「待て、エルヴィン。」
エルヴィン「何だ?」
ハンジ「昨日さ、アニって子、捕まえたじゃん?」
エルヴィン「あぁ、彼女は今、水晶の中に……」
ハンジ「氷だったんだって。間違えたんだって。」
エルヴィン「………は?」
リヴァイ「この一晩で全て溶けていた。」
エルヴィン「……そうか、任せる。」
-
- 9 : 2014/02/04(火) 18:24:33 :
- ドジなアニ可愛いwww期待
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- 10 : 2014/02/04(火) 19:24:45 :
- >>9
ありがとうございます!!
実はこれ、友達とのLINEの会話を修正してお送りしています!
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- 11 : 2014/02/05(水) 16:49:17 :
- 〜会議終わり〜
アニin毛布(ちょっとは寒くなくなった…)
ガチャッ
ハンジ「アニー、ココアだよー。暖まると思ってね。」
アニ「あ、え、はぁ(え、何、毒入りとか?)」
ハンジ「じゃあね、また朝来るからね。」
アニ「あ…はい。」
バタンッ
アニ「飲んだら、死ぬのかな…?」
アニ「でも、こんなに情けかけてもらって……。」
アニ「ライナー、ベルトルト、お父さん……。来世で会おう!」ゴクッ
アニ「…………」
アニ「バンホーテンそのままの味だ……。毒じゃない、これが最後の情けか……。」
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- 12 : 2014/02/05(水) 21:03:06 :
- リヴァイ優男(^_^)
アニ次回期待。
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- 13 : 2014/02/06(木) 16:28:41 :
- >>12
ありがとうございます!!
頑張ります^ ^
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- 14 : 2014/02/06(木) 21:54:29 :
- 〜夜〜
アニ「……ん、寝てた……。」
アニ「やっぱり、何とも無い。ただのココアだった……。」
カツ…カツ…
アニ(誰か来る!?)
ガチャッ
アニ「あっ…」
エレン「よう、アニ。」
ミカサ「………。」
アニ(エレンとミカサ…。そうか、私のこと、恨んでるもんね。何、されるのかな……)
エレン「どうした?ボーッとして。風呂湧いたぞ。」
ミカサ「着替え、持ってきた。立てる?アニ。」
エレン「寒いだろ?早く入って来いよ。」
アニ「あ、あぁ…。(何だ?拷問に備えてか?それとも、風呂に見せかけた不意打ち…)」
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- 15 : 2014/02/07(金) 18:08:12 :
- 〜お風呂場〜
アニ「………」
アニ「なんか違う気がする。」
アニ「私、殺人鬼なんだけど。巨人なんだけど。」
アニ「…暖まる……」
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- 16 : 2014/02/07(金) 18:33:59 :
- 何これww?
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- 17 : 2014/02/10(月) 18:36:48 :
- >>16
アニが拷問とか色々覚悟していたのに、みんながなぜか優しくて戸惑っているところです笑。
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- 18 : 2014/02/10(月) 18:40:04 :
- 〜風呂上がり、地下室〜
アニ「ん?」
アニ「さっきまで水浸しだった床が綺麗に拭かれて……フカフカなベッドとか置かれてるんだけど。」
アニ「え、良いの?使うよ?」
アニ「罠でも何でも良いや……。疲れた、寝よう。」
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- 19 : 2014/02/12(水) 07:01:17 :
- 〜翌朝〜
アニ「…ん……」
アニ「…何なの、憲兵団並みの寝心地って何なの。」
アニ「これ、私いつ拷問されるの?」
アニ「いつ処刑されるの?」
アニ「…何かもう考えるの面倒臭くなってきているけど、何でみんなこんなに私に優しいの?」
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- 20 : 2014/02/12(水) 14:43:31 :
- コンコン
アニ(ほらご丁寧にノックまでして来る…誰だろう?)
????「おはよう、アニ。スープを作ったけど、どうだい?」
アニ「え…」
????「憲兵団には負けるけど、そこそこ美味しくできたつもりだよ。」
アニ「ア……アルミン」
アルミン「ん?そうだよ。僕はアルミン。」
アニ「………で…じゃ、ないの?」
アルミン「え?」
アニ「…恨ん、で、るんじゃ…ないの?」
アルミン「あぁ、その話は後でね。とりあえず食べなよ!」
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- 21 : 2014/02/14(金) 17:05:33 :
- 〜食べ終わった〜
アルミン「美味しかった?」
アニ「…うん。(かなり。)」
アルミン「後で、ハンジ分隊長あたりが呼びに来ると思うから。」
アニ「…うん。(ついに、か。どんなことされるのかな……)」
アルミン「じゃあ、僕は行くね?」
アニ「…うん。(アルミンとも、会うのは最後かな……)」
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- 22 : 2014/02/16(日) 16:43:21 :
- 〜一時間後くらい〜
アニ(なんか、暇になってきたな……)
コンコン
モブリット「アニ•レオンハート。団長及び調査兵団幹部がお呼びです。案内しますから、こちらへ。」
アニ「はい…。(よし、覚悟はできた。私は戦士だ。あの人誰だろ…。)」
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- 23 : 2014/02/17(月) 15:37:51 :
- 〜廊下〜
アニ(そういえば、私一回も拘束とか、監視とかされてないんだよね……あとこの人は誰だろ…)
モブリット「あ、申し遅れましたが、私はハンジ分隊長の副官のモブリットです。」
アニ「あ、はぁ…」
モブリット「困った上司ですよ。この間もせっかく手に入れたバンホーテンのココアを箱ごと盗られましてね……」
アニ(あっ……)
モブリット「ただ、嘘はつきませんし、あまりに非人道的なこともしない。兵士としても相当強い。充分、信ずるに値する方ですよ。」
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- 24 : 2014/02/17(月) 17:50:00 :
- これは新感覚ですね。期待します。
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- 25 : 2014/02/18(火) 17:04:55 :
- >>24
ありがとうございます^ ^
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- 26 : 2014/02/20(木) 16:57:14 :
- モブリット「では、こちらが団長室です。」
アニ「…はい。」
モブリット「失礼します。アニ•レオンハートを連れて参りました。」
ガチャッ
ハンジ「ご苦労様。さ、入って。モブリット、コーヒーでも入れて来てよ。」
モブリット「はぁ…かしこまりました。五人分でよろしいですね?」
ハンジ「うん!よろしくー。」
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- 27 : 2014/02/21(金) 19:42:39 :
- 〜団長室〜
エルヴィン「アニ•レオンハート。今日は君の今後の処遇を伝える。」
アニ「…はい。(私は、戦士…戦士だ)」
リヴァイ「てめぇが何になって、何をしたか、自分で分かっているな。」
アニ「……はい…(やっぱり、この人は怖い…)」
エルヴィン「まずは、これを見ろ。」
アニ「…これ、憲兵団の封筒……」
ハンジ「ほら、開けて。」
アニ「…憲兵団の、除隊、通知…?」
エルヴィン「その通り。君は巨人化してストヘス区に甚大な被害をもたらした。よって、もう憲兵団にはいられない。」
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- 28 : 2014/02/21(金) 19:46:20 :
- アニ「…はぁ(変な所でご丁寧だね…)」
リヴァイ「ったく…わざわざ通知なんて変な所でご丁寧だな……。」
アニ「………」
エルヴィン「それに加えtモブリット「失礼します。コーヒーをお持ちしました。」
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- 29 : 2014/02/27(木) 19:36:02 :
- しばらくぶりです^^;
大学受けてきました……。
また書きますね!
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- 30 : 2014/02/27(木) 19:42:05 :
- モブリット「あっ…申し訳ございません!お話の途中で……」
エルヴィン「…いや、構わない……ご苦労。」
モブリット「ハッ!これが、団長です。」
エルヴィン「ああ。」
モブリット「ミケ分隊長、どうぞ。」
ミケ「…良い香りだ……」
モブリット「これがハンジ分隊長の分です。」
ハンジ「ありがとっ♪」
モブリット「リヴァイ兵長、どうぞ!」
リヴァイ「…悪くない。」
モブリット「で、アニさん。コーヒーは平気でしたか?」
アニ「あ、はい…ありがとう、ございます……。」
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- 31 : 2014/02/27(木) 19:48:03 :
- アニ(すごいな…全員の好み把握しているのか……。)
モブリット「では、これで。」
エルヴィン「ああ、アニ•レオンハート。本題に戻ろう。」
リヴァイ「さっきエルヴィンが言いかけたことだが、エレンの調査兵団入団が決まった時にな……」
ミケ「今後万が一、エレンの他に知性を持ち、かつ人類に心臓を捧げると誓った者は、強制的に調査兵団に配属されることになった。」
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- 32 : 2014/03/03(月) 18:27:25 :
- アニ「…え?…それは、どういう……?」
リヴァイ「どうって、そのままの意味だ。それで、どうするつもりだ?」
ハンジ「選択肢は二つだ。人類の敵である、ただの巨人として我々と戦うか、人類に心臓を捧げ、調査兵団の一員として生きるか。」
アニ「………」
エルヴィン「どちらを選ぶかは、君に任せる。」
アニ「………うっ…ひっく……」
ハンジ「えっ!?どうした?突然泣き出しちゃって!!」
アニ「……イナー、ベ…トル、ト…ううっ」
ハンジ「え?何だって?」
アニ「…ライ、ナー•ブラウン、ベル、トルト•フーバー……」
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- 33 : 2014/03/03(月) 21:19:51 :
- 〜十分後〜
モブリット「失礼します。ライナー•ブラウン、ベルトルト•フーバーの両名を連れて参りました。」
ライナー「…アニ!何で……」
アニ「ライナー、ベルトルト!」
ベルトルト「無事だったんだね!」
アニ「うん…あのね、結晶化なんて初めてだったから……その、失敗して、氷になっちゃったんだ……。」
ライナー「そうか、そうか!」
ベルトルト「何でも良いよ!無事なら、それで充分だよ!」
-
- 34 : 2014/03/05(水) 18:33:31 :
- リヴァイ「感動の再会のところ悪いが、ここは調査兵団団長室だ。」
ライナー「あっ…失礼しました……。」
ベルトルト「申し訳、ございません……。」
エルヴィン「それで、どっちがどっちだ?彼女が一番に会いたい人といえば、君達もそうなんだろう?」
ベルトルト「……っ、僕が、超大型巨人、です……。」
ライナー「……鎧の、巨人です…。」
エルヴィン「…そうか。」
-
- 35 : 2014/03/08(土) 22:43:46 :
- リヴァイ「エレンの奴、驚くだろうな……」
エルヴィン「君達は、既に調査兵団の一員であるが、どうしたい?」
アニ「あのっ!」
エルヴィン「……?」
アニ「三人だけで、話を、させてください……」
-
- 36 : 2014/03/08(土) 22:46:55 :
- エルヴィン「…君達が人類の味方であると決まったわけではない。」
アニ「…っ……」
エルヴィン「使われていない、地下の資料室がある。リヴァイ、ミケ。ドアの前に立っていろ。」
リヴァイ「チッ……面倒くせぇ……。」
アニ「…!」
-
- 37 : 2014/03/12(水) 18:18:43 :
- 〜地下の資料室〜
アニ「あの、二人とも……」
ライナー「何だ?」
アニ「…私は、調査兵団に、入りたい。」
ライナー「何だと!?アニ、本当か!?」
アニ「…氷が溶けて、色々なことを考える余裕があった。でも、思い出したのは、あんた達だったんだ。」
ライナー「アニ、兵士になるのか?お父さんはどうなる?」
アニ「…これが私の独り立ちなんだと思うの。ちょっと違う形だし、親に返せる恩もないけどね。」
ベルトルト「僕は、アニについて行くよ。僕も、兵士になる。」
ライナー「……!?ベルトルト!?」
ベルトルト「ここに来てから、ライナーもアニも、すごく辛そうだった。僕も辛かった。」
-
- 38 : 2014/03/12(水) 18:29:29 :
- ベルトルト「僕、もう嫌なんだ。これまでみたいに笑えないアニを見るのも、自分を見失っているライナーを見るのも。」
ライナー「……そんなこと、考えていたのか…。」
アニ「……ありがとう、ありがとうベルトルト……」
ベルトルト「うん。もっと笑って。子どもの頃みたいに。」
アニ「……うん!」
ライナー「……おい、俺のこと、忘れていねぇか?」
アニ「あっ…あぁライナー、フフッ、忘れていないさ。」
ベルトルト「そうそう、これで、二重人格にならなくて済むね!」
ライナー「ハッ、俺は兵士になるなんて言っていないが?」
アニ「聞かなくたって分かるよ。いつだって、三人は一緒!」
ライナー「まぁ、そうだけどな!」
ライベルアニ「あはははは!!」
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- 39 : 2014/03/13(木) 19:13:12 :
- バッコオォォォン!!
ベルトルト「扉が…壊された……!」
アニ「バカな…この扉は……!」
ライナー「鉄製だぞ……!!」
リヴァイ「…話が終わったなら早くしろ。戻るぞ。」
アニ「は…はい……」
ライナー「ほ、ほら立てベルトルト!」
ベルトルト「…ひいぃ……」
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- 40 : 2014/03/16(日) 23:19:47 :
- 〜その日の夜、地下室〜
ハンジ「じゃ、三人ともおやすみ。」
バタンッ
ライナー「…ここに保管されていたのか……。」
アニ「うん。ベッドが置かれたのは、氷が溶けた後だけど。」
ベルトルト「それにしても、こんなことってあるんだね。」
アニ「……そうだね。みんな、すごく優しいんだ。」
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- 41 : 2014/03/17(月) 10:09:37 :
- ライナー「…明日、全員に報告だってな。」
ベルトルト「…それよりもさ、信じていいのかな?」
アニ「…どっちみち、私達の正体はばれているんだ。」
ライナー「…そうだな。たとえ嘘でも、それが普通なんだ。」
アニ「…私は、信じたい。三人で生き残れる可能性を、少しでも感じたい。」
ベルトルト「…そうだね。」
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- 42 : 2014/03/18(火) 22:16:35 :
- 〜翌朝〜
エルヴィン「…揃ったな。」
リヴァイ「あぁ。」
エルヴィン「急に召集して申し訳ない。これから、全団員に報告すべきことがある。三人とも、前へ。」
ライベルアニ「ハッ!」
エルヴィン「ここにいるのは、新たに調査兵団の一員になる者と、従来通り調査兵団の一員として人類に心臓を捧げ続ける者である。」
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- 43 : 2014/03/18(火) 22:19:22 :
- エルヴィン「右から、超大型巨人改め、ベルトルト•フーバー。」
ベルトルト「ハッ!」
エルヴィン「鎧の巨人改め、ライナー•ブラウン。」
ライナー「ハッ!」
エルヴィン「そして、女型の巨人改め、アニ•レオンハート。」
アニ「…ハッ!!」
-
- 44 : 2014/03/20(木) 22:38:12 :
- エルヴィン「以下三名は、巨人化能力を持つものとして戦う。」
リヴァイ「決まりではエレンと同じ扱いになるが、俺一人では四人のデカブツの面倒は見きれねぇ。」
ハンジ「私やミケ、その他の幹部もそこまで暇じゃないんだ。」
エルヴィン「よって、逸材の多いトロスト区104期訓練兵出身の者を、リヴァイの直轄班とすることが決まった。」
ライベルアニ「!!」
エルヴィン「これは決定事項である。君達には、従ってもらうしかない。」
リヴァイ「ヘマすんじゃねぇぞ。」
エルヴィン「話はこれだけだ。以上、解散。」
-
- 45 : 2014/03/23(日) 09:52:39 :
- 〜その日の夜〜
リヴァイ「……騒ぐんじゃねぇぞ。」
エレン「はい!」
アニ「………」
ライナー「………」
ベルトルト「………」
アルミン「久しぶりだね。みんなで揃うの。」
サシャ「エレンはリヴァイ班、アニは憲兵団でしたからね!」
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- 46 : 2014/03/23(日) 09:57:50 :
- ベルトルト「……でも、全員揃ってないよ。僕のせいで……。」
ジャン「……そうだな。」
アニ「私が、あんたの家族を殺したんだよ……。」
エレン「それは、事実だ……。」
ライナー「…俺のせいで、なりたくもない兵士に志願したんじゃないのか?」
コニー「…そうかもな。」
-
- 47 : 2014/03/26(水) 12:53:01 :
- エレン「事実だよ。俺の母さんを殺したのも。」
ミカサ「トーマス、ミーナ、マルコも。」
ジャン「みんなお前らが殺したの、忘れる訳ねぇし、忘れて良いはずがねぇんだ。」
アニ「……分かってるよ。分かってる。」
ライナー「分からないのは、何故俺達を殺さないかだ。」
ベルトルト「どうして、君達は僕らを受け入れているの?」
-
- 48 : 2014/03/28(金) 22:19:20 :
- アルミン「……しかし忘れない。」
アニ「え…?」
アルミン「許そう、しかし忘れない。」
ライナー「どういう、ことだ?」
アルミン「人類が互いに争っていた時代、まだ巨人が出現していない時代の言葉だ。」
ミカサ「争いの時、一方の軍隊が何の関係もない島に逃げ込んだがために、その島が戦場になった。」
ジャン「しかもその軍隊は、自分達が不利な状況になった時、島民を犠牲にしたんだと。」
エレン「結果、島民は虐殺されることになった。兵士ですらないのに殺されたんだ。」
-
- 49 : 2014/03/29(土) 08:54:34 :
- アルミン「争いが終わってしばらく経つと、何も知らないその軍隊の子孫達が、その島に観光へ行くようになるんだ。」
アニ「ひどい、話だね…。」
アルミン「そうだね。そしてその島に立てられた石碑に『許そう、しかし忘れない。』と彫られたんだ。」
-
- 50 : 2014/03/29(土) 08:59:47 :
- ライナー「……俺達も、許してくれるとでも言うのか?」
アルミン「…そうだ。僕達は恨むことを捨てて、君達と仲間になることのメリットを取ったんだ。」
ベルトルト「ずっと、許されることなんて、望んじゃいけないと思ってた…。」
アルミン「団長の前で誓ったんだろう?人類のために、その力を使ってくれるって。」
-
- 51 : 2014/04/03(木) 22:37:06 :
- アニ「…もちろんだよ。」
アルミン「なら、それでいい。生きて、人類のために尽くして欲しい。」
アニ「誓うよ。許してくれたあんた達に恩を返すって。」
ベルトルト「……何か、安心したな。もう、君達を殺さなくていい。」
ライナー「ずっと、兵士のままでいていいんだな。」
-
- 52 : 2014/04/09(水) 10:54:52 :
- サシャ「……ふっ、ふふふっ!」
アニ「……サシャ?」
サシャ「初めて見ました!三人の、そんな顔!!」
コニー「ああ!確かにな!!お前らいっつも大人みたいな表情だったもんな!」
ミカサ「…アニ、可愛い。」
アニ「…へ?」
ミカサ「緊張が解けたアニの顔。可愛い。」
アニ「…ふっ。よしてよ。」
-
- 53 : 2014/04/09(水) 11:01:34 :
- \コンコン/
エレン「…?はい!」
エルヴィン「…随分湿っぽい空気じゃないか。」
エレン「エルヴィン団長!」
エルヴィン「かしこまる必要はない。これを届けに来ただけだ。」
サシャ「クンクン…ハッ!!」
アルミン「これ…肉!?」
ハンジ「これだけじゃないよ〜。」
コニー「うおお!うまそう!!」
ジャン「ジュース…これシーナにしかないやつじゃねぇか!?」
ユミル「しかもこの量だ。驚いたね。」
クリスタ「お菓子も美味しそう……」
-
- 54 : 2014/04/09(水) 14:34:43 :
- エレン「団長……これは?」
エルヴィン「私達からの支給品だ。」
アルミン「支給品?」
ハンジ「だってー、するでしょ?新しい仲間の歓迎パーティ!」
エレン「!!」
ハンジ「ミケが選んだものだから、味は保証するよ!」
ミケ「……フンッ」
リヴァイ「……感謝するんだな。」
エルヴィン「では、あとは若い人達で楽しんでくれ。」
アニ「…あのっ!!」
-
- 55 : 2014/04/09(水) 14:45:34 :
- エルヴィン「?」
アニ「リヴァイ兵長…」
リヴァイ「何だ……?」
アニ「…毛布、ありがとうございました。」
リヴァイ「…あぁ。」
アニ「ハンジ分隊長。」
ハンジ「はーい?」
アニ「ココア、ありがとうごさいました。」
ハンジ「どういたしまして!」
アニ「ミケ分隊長、エルヴィン団長。」
エルヴィン「…何かね?」
ミケ「……」
アニ「私を、私達三人を、受け入れてくれてありがとうございます!」
ミケ「……フッ」
エルヴィン「礼を言われることではない。」
-
- 56 : 2014/04/09(水) 14:48:55 :
- ライナー「俺達からも、ありがとうごさいます!」
ベルトルト「この恩は、必ずお返しします!」
リヴァイ「恩を返したきゃ、仲間達と全ての人類に返すんだな。」
ライベルアニ「…はい!!」
エルヴィン「長居をしすぎたな。では。」
-
- 57 : 2014/04/12(土) 20:50:56 :
- バタンッ
エレン「……」
アルミン「えーっと……」
ジャン「……」
サシャ「……えー、手を合わせてください!」
ユミル「ぶっっ!!」
クリスタ「あははっ!サシャったら何それぇ?」
サシャ「え?いただきますを言うんです!」
コニー「そうか!」
アルミン「なんか…懐かしい気がするね。」
アニ「…ふふっ」
サシャ「全員、合わせましたね?」
エレン「おう!」
サシャ「それでは、いただきます!!」
104期「いただきます!!」
-
- 58 : 2014/04/12(土) 21:04:33 :
- ライナー「肉うまいな!」
ベルトルト「うん!あ、アニもどうぞ!」
アニ「どうも。相変わらず腕長いねぇ。」
エレン「アニ!」
アニ「ん?」
-
- 59 : 2014/04/12(土) 21:11:27 :
- 最高だな
-
- 60 : 2014/04/12(土) 21:16:39 :
- ミカサ「わーらうと負けよー」
ジャン「あっぷっぷ!!」
104期全員の変顔
アニ「ぶっ!!」
ベルトルト「んっ…ふふっ!」
ライナー「ぶはっっ!」
アニ「あはははは!!ちょっ…これはずるい!」
ベルトルト「サシャと、コニー…強烈すぎっ!あははっっ!」
ライナー「ミカサ!その中で完璧な無表情やめろっ!!シュールだっ!!」
-
- 61 : 2014/04/12(土) 21:31:04 :
- ミッッwカッッwサッッw
-
- 62 : 2014/04/12(土) 22:31:20 :
- >>61
想像していただけたようで何よりです笑。
-
- 63 : 2014/04/16(水) 08:57:22 :
- >>59
コメント見逃してましたすいません∑(゚Д゚)
ありがとうございます!!
-
- 64 : 2014/04/16(水) 09:02:39 :
- ベルトルト「はぁ…落ち着いた……。」
サシャ「そんなにおもしろかったですか?」
アニ「あんたが一番強烈だよ。」
ライナー「いや、ミカサが最高だ。」
アニ「なんで、こんな不意打ちを…?」
エレン「アニがさ、笑ったらどうなるんだと思って。ライナーとベルトルトも、そんなに笑顔見たことなかったしな!」
クリスタ「アニの笑顔、すごく可愛いよ!」
アルミン「これから、たくさん笑ってよ。さっきみたいに。」
アニ「…アルミン……」
-
- 65 : 2014/04/16(水) 09:08:18 :
- アニ「わかった。みんな、ありがとう。」
アルミン「うん。一緒に頑張ろう、アニ。」
アニ「…うん!」
アルミン「やっぱり、アニの笑顔は素敵だね!!」
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- 66 : 2014/04/16(水) 09:11:45 :
- やっと終わりです…!!
アニもあまり可愛くできなかったしグダグダな文章でしたけど、見てくださったみなさん、ありがとうございました!!
本当はネタが良かったんですけどね、意外と難しいですね……。最初の氷のくだり、どこ行ったって感じですね。
それでも、どうにか書ききれて良かったです!改めて、ありがとうございました!!
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- 67 : 2014/04/16(水) 10:02:46 :
- お疲れさまです!!!
最後のところはとてもほっこりしててよかったです!!!
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- 68 : 2014/04/16(水) 17:34:28 :
- みんいなやさしいな〜。・゜・(ノД`)・゜・。
お疲れ様でした!
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- 69 : 2014/04/18(金) 11:21:45 :
- なかなか面白かったです(^-^)
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- 70 : 2014/04/18(金) 22:33:11 :
- アニのハッピーエンドを望む私にはぴったりのssでした!
素晴らしいssを書いてくれてありがとうございます。乙!!
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- 71 : 2014/04/18(金) 22:44:31 :
- お疲れ様です!
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- 72 : 2014/08/21(木) 15:23:37 :
- 乙っした
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- 73 : 2015/05/02(土) 15:48:02 :
- アニの笑顔いいな 茶屋の娘さんすごいです 水晶…氷www周りの人優しい アニ達の使命も果たさなくてもいいアニ達のハッピーエンド最高!原作もこれが本当だったら超最高
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- 74 : 2018/08/21(火) 01:23:57 :
- 水晶が氷てwww
吹いたわw
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- 75 : 2018/10/18(木) 05:11:07 :
- それなwww
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- 76 : 2019/05/05(日) 21:11:58 :
- こんな未来がエレンたちの世界のどこかにあったらなぁ‥‥原作の方はこのままバッドエンドっぽいし無理にハピエンにするのもやめたほうがいいって思ってたけどこれみたら辛くなってきた。
もうアニが結晶から出てくるには顎で砕くか始祖で溶かすかしかないのかなぁ。
‥‥どちらにしろアニは処刑ルートぽいね。それかハンジさんの実験台ルートか憲兵団で実験台ルート。どちらにしろライナーとベルトルトにはもう会えないだろうしアニは幸せになれない。リヴァイ班を殺してる時点でファンから相当ヘイトが溜まってるキャラだろうから作者さんもアニハピエンルートにはほぼ確実にしないと思う。
展開予想してたら辛くなってきた‥‥もぅむり‥ssでぃやされょ‥‥
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- 77 : 2019/05/05(日) 21:14:04 :
- 顎で噛み砕く&始祖で溶かす は個人的なただの考察だから公式設定だと思わないでね。アニ本人が解かせる可能性も0じゃない。
話は変わるけれどこのssの作者さん、最高の作品をありがとうございました。
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