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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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巨人の錬金術師 第一話「国家錬金術師」

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  1. 1 : : 2014/02/01(土) 19:16:33
    大まかに説明すると進撃の巨人の世界で進撃の巨人のキャラを中心に繰り広げられる鋼の錬金術師の物語です。
    進撃の巨人本編とも絡めながら進めていきたいと思います。
    オリジナルの要素等も加えていければなあと思います。
  2. 2 : : 2014/02/01(土) 19:17:43
    ~845年~

    ドオ!

    アルミン「そんな...!!あ...あの壁は...ご...50メートル...だぞ...」

    エレン「あ...ヤツだ...」

    エレン「巨人だ。」





    ダッダッダッ

    エレン「オ、オイ!?ハンネスさん!?何やってんだよ!!オイ、母さんがまだっ。」

    カルラ「エレン!!ミカサ!!生き延びるのよ...!!」

    バリバリバリ
    ガシッ

    エレン「やめろぉぉぉぉぉぉぉ」

    ベキベキ
    カパァァ

    エレン「あ...」

    パキッ





    その日人類は思い出した。
    ヤツらに支配されていた恐怖を...
    鳥籠の中に囚われていた屈辱を...
    しかし、人類はまだ気付いていなかった。
    人類は壁の中からも支配されているという事を...
    この物語は、母を失ったこの少年が壁の中の脅威に立ち向かう物語である。
  3. 3 : : 2014/02/01(土) 19:47:41
    その少年、エレン・イェーガーは、850年、第5位の成績で訓練兵団を卒業した。そしてその次の日、エレンの前に超大型巨人が再び現れた。

    訓練兵団を卒業してすぐのエレン達も、トロスト区防衛戦に参加することとなった。しかし、巨人の圧倒的力の前に成す術もなく、エレンは巨人に食べられる。

    そのころエレンの幼なじみであるミカサ達を謎の巨人が救う。巨人を襲う巨人、それは人類が予期しなかった存在だった。そして、力尽きたその巨人の中から出てきたのは、死んだはずのエレンだった。

    エレンは、巨人化能力から人々に恐れられ、駐屯兵団隊長、キッツ・ヴェールマンに処刑を宣告されるが、アルミンの必死の説得と、駐屯兵団司令、ドット・ピクシスの決断によりエレンは救われた。

    そして、エレンの巨人化能力を使い、トロスト区を巨人から奪還するという人類の進撃となる初めての作戦が行われ、その作戦は見事成功。人類が初めて巨人に勝利した。

    そして、人類の勝利に最も貢献したエレンは...

    地下牢にいた。
  4. 4 : : 2014/02/01(土) 20:23:35
    トロスト区内に閉じ込めた巨人の掃討戦には丸一日が費やされ、その間、壁上固定砲は絶えず火を吹き続けた。

    壁に群がった巨人の殆どが榴弾によって死滅し...僅かに残った巨人も主に調査兵団たよって掃討された。

    その際、巨人2体の生け捕りに成功する。





    エルヴィン「君が昏睡状態だった3日間に起きたことはこのくらいか...エレン、何か質問はあるか?」

    エレン「...」

    エレン「(調査兵団実行部隊のトップ、エルヴィン団長...とリヴァイ兵長)」

    エレン「あ...あの...ここはどこですか?」

    ジャラ

    エレンの手には鎖が繋がれていた。

    エルヴィン「見ての通りだが地下牢とだけ言っておこう。今、君の身柄は憲兵団が受け持っている。先程ようやく我々に接触の許可が下りた。」

    エルヴィン「これから我々がすることは、あまり今までとは変わらないな。」

    エルヴィンは鍵を取りだし、エレンに見せた。

    エレン「あ...その鍵は...」

    エルヴィン「ああ...君の持ち物だ。後で返すよ。」

    エルヴィン「君の生家、シガンシナ区にあるイェーガー医師の家の地下室、そこに巨人の謎がある。そうだね?」

    エレン「はい...おそらく...父がそう言ってました。」

    エレン「(そうだった。俺が巨人に食われたとき思い出した親父と最後に会った日の記憶...)」
  5. 5 : : 2014/02/01(土) 20:50:52
    トロスト区内に閉じ込めた巨人の掃討戦には丸一日が費やされ、その間、壁上固定砲は絶えず火を吹き続けた。

    壁に群がった巨人の殆どが榴弾によって死滅し...僅かに残った巨人も主に調査兵団たよって掃討された。

    その際、巨人2体の生け捕りに成功する。





    エルヴィン「君が昏睡状態だった3日間に起きたことはこのくらいか...エレン、何か質問はあるか?」

    エレン「...」

    エレン「(調査兵団実行部隊のトップ、エルヴィン団長...とリヴァイ兵長)」

    エレン「あ...あの...ここはどこですか?」

    ジャラ

    エレンの手には鎖が繋がれていた。

    エルヴィン「見ての通りだが地下牢とだけ言っておこう。今、君の身柄は憲兵団が受け持っている。先程ようやく我々に接触の許可が下りた。」

    エルヴィン「これから我々がすることは、あまり今までとは変わらないな。」

    エルヴィンは鍵を取りだし、エレンに見せた。

    エレン「あ...その鍵は...」

    エルヴィン「ああ...君の持ち物だ。後で返すよ。」

    エルヴィン「君の生家、シガンシナ区にあるイェーガー医師の家の地下室、そこに巨人の謎がある。そうだね?」

    エレン「はい...おそらく...父がそう言ってました。」

    エレン「(そうだった。俺が巨人に食われたとき思い出した親父と最後に会った日の記憶...)」
  6. 6 : : 2014/02/01(土) 20:51:17




    ベチャ

    エレン「う...あああ...!?」

    エレン「こんな...こんなはずじゃ...」

    エレン「俺達は五年前とは違うんだ、必死に訓練した、必死に考えた。こいつらに勝つために...こいつらから奪われないために...」

    エレン「どうしてこうなる!」

    ポチャ

    エレン「(何だ今の音、あ、首に鍵を掛けてあったんだっけ...!?」

    グリシャ「エレン...帰ったら、ずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう。」

    エレン「これは、あの時の...」

    ズキン

    グリシャ「この注射のせいで今からお前に記憶障害が起こる...だから今説明してもダメなんだ...だがいつか地下室に行けば真相が分かる...」

    グリシャ「そしてエレン、この鍵をずっと、肌身離さずに持っているんだ...」

    ズキン

    グリシャ「そしてこの鍵を見るたびに思い出せ、お前が地下室にいかなくてはならないことを...」

    ズキン

    グリシャ「今からお前の左手に彫る錬成陣の使い方を...」

    グリシャ「ミカサやアルミン...みんなを救いたいなら、巨人から、いや壁内の脅威からも救いたいなら、お前はこの力を...支配しなくてはならない」

    エレン「(左手の錬成陣...この変な模様か...使い方は...左の掌を...自らの胸に...当てる!)」

    バッ

    バチバチバチ

    エレン「(この光は?)」

    ゴオッ

    ドオッ

    バキバキバキバキ

    エレン巨人「ウオオオオオオ」
  7. 7 : : 2014/02/01(土) 21:54:55




    エレン「(親父のやつ、思い出しただけで腹が立つ!)」

    エルヴィン「まだまだわからないことだらけだが...今すべきことは君の意志を聞くことだと思う。」

    エレン「オレの意志ですか?」

    エルヴィン「そうだ。君の意志が鍵だ。この絶望から人類を救い出す鍵なんだ。」

    エレン「...お、オレが...」

    リヴァイ「おい、さっさと答えろグズ野郎、お前がしたいことは何だ?」

    エレン「調査兵団に入って...とにかく巨人をぶっ殺したいです。」

    リヴァイ「ほう、悪くない。認めてやるよ、お前の調査兵団入団を...」

    エルヴィン「そこで、君にもう一つ重大な質問がある。」

    エレン「え?なんですか?」

    エルヴィン「君の巨人化能力、あれは...錬金術なのかね?」

    エレン「錬金術...それは何ですか?」

    エルヴィン「なら君はどうやって巨人化している?」

    エレン「それは...この左手の錬成陣ってやつを...自分の胸に当てて...」

    リヴァイ「やはり錬金術だな。しかしその事も知らずに使っていたとはな...」

    エレン「さっきから錬金術って一体何なんですか!?教えてください!」

    エルヴィン「そうだな、君には知っておいてもらった方が良い...錬金術とは、物質の構成や形を変えて別のものにつくりかえる技術だ。」
  8. 8 : : 2014/02/01(土) 22:50:23
    エレン「...全く訳がわかりません。」

    エルヴィン「ふっ、ならやってみせるのが早いか。」

    カキカキ

    エルヴィンは床に何やら不思議な模様をかきだした。

    パン

    エルヴィン「これが錬金術だ」

    バチバチバチ

    エルヴィンがそこに手を置くと激しい光と共に床から机が作りだされた。

    エレン「す、すげぇ。これが錬金術。」

    エルヴィン「そうだ。詳しい説明は、後にするが、錬金術はこのような事ができる。これは使いようによってはとてつもなく強力な力だ。だがそれ故に君がこの力を有することに問題があってな。」

    エレン「問題...ですか?」

    エルヴィン「錬金術を使った民間人の反乱を恐れる政府は、その技術を国が認める者にしか使わせないという政策をとっている。最も、錬金術は門外不出のものであり、民間人が知り得るものではないがね。」

    エルヴィン「通常、兵団内である程度の地位に達したものに錬金術の技術が授けられる。そして、錬金術の適正が有るものだけを政府公認の錬金術師とする。この錬金術師こそが国家錬金術師だ。そこにいるリヴァイのようにな。」

    リヴァイ「それを言うなら、エルヴィン、てめぇもそうだろうが。」

    エルヴィン「そうだったな。だがエレン、君は国家錬金術師ではない。つまり君が巨人化能力を使うことは違法なのだ。」

    エレン「巨人化能力が違法って...それじゃあ、どうするんですか!?」

    エルヴィン「明日、軍法会議が行われる。君の存在の処遇についてだ。そして、君をその会議で、国家錬金術師にするように促す。」

    エレン「俺が、国家錬金術師に...何だかまだ良くは分かりませんが巨人化の力を使うためにそれが必要であるなら、お願いします!」

    エルヴィン「うむ。私達も君の力が必要だ最善を尽くすよ。ではまた明日、軍法会議で会おう。」

    リヴァイ「それまで大人しくしてろ、グズ野郎。」

    トテトテトテ
  9. 9 : : 2014/02/01(土) 22:51:07
    今日の分は以上です。
    コメント欲しいです(切実に)
  10. 10 : : 2014/02/02(日) 00:39:33
    さて俺は鋼の錬金術師でも見てくるかな。コニーがエレンの能力持ってたら、訓練兵オワタだったな
  11. 11 : : 2014/02/02(日) 08:14:15
    >>10さん、コメントありがとうございます!
    確かにコニーはヤバいですね(笑)
  12. 12 : : 2014/02/02(日) 08:23:43
    ~次の日~

    ガチャ ギィィ
    コツコツコツ

    エレン「!」

    ハンジ「ごめんねエレン、待たせてしまって。でもやっとここから出られそうなんだ。」





    コツコツコツ

    ハンジ「私は調査兵団で分隊長やってるハンジ・ゾエ。そっちの彼は」

    クンクン

    エレン「あ...あの...」

    ハンジ「彼も同じ分隊長のミケ・ザカリアス。そうやって初対面の人の匂いを嗅いでは...]

    ミケ「フンッ」

    ハンジ「鼻で笑うクセがある。まあこんなのでも分隊長を務めるほどの実力者ではあるんだ。それと...」

    エレン「まだなにか?」

    ハンジ「私達は二人とも国家錬金術師だ。」

    エレン「国家錬金術師、リヴァイ兵長達と同じ...」

    ハンジ「そう。あ!」

    エレン「?」

    ハンジ「ごめん、無駄話しすぎた。もう着いちゃったけど...大丈夫!むしろ説明なんか無い方がいい。」

    エレン「え?」

    ガチャ

    ハンジ「エレンが思っていることをそのまま言えばいいよ。勝手だけど私達は、君を盲信するしかないんだ。」
  13. 13 : : 2014/02/02(日) 11:26:51
    エレン「...軍法会議所!?」

    憲兵「そのままゆっくり進め。」

    コツコツコツ

    憲兵「そこにひざまずけ。」

    ガチャン

    エレン「(憲兵団のトップ、ピクシス司令に、エルヴィン団長、リヴァイ兵長。ん...ミカサとアルミンも。」

    ガタッ

    ダリス「さあ...始めようか。」

    エレン「(あの風貌、右目の眼帯、あの人は確か、3つの兵団のトップ、ダリス・ザックレー総統。)」

    ダリス「エレン・イェーガー君だね?今回決めるのは君の同行者をどちらの兵団に委ねるかだ。その兵団次第で君の処遇も決定する。」

    ダリス「憲兵団か...調査兵団か...」

    ダリス「では憲兵団より案を聞かせてくれ。」

    ナイル「憲兵団師団長、ナイル・ドークより提案させていただきます。我々は、エレンの錬金術を、徹底的に調べあげた後、速やかに処分すべきと考えております。」

    ナイル「彼は高度に政治的な存在になりすぎました。なのでせめて、できる限りの情報を残してもらった後に我々人類の英霊となっていただきます。」
  14. 14 : : 2014/02/02(日) 11:36:07
    ダリス「次は調査兵団の案を伺おう。」

    エルヴィン「はい、調査兵団13代団長、エルヴィン・スミスより提案させていただきます。」

    エルヴィン「我々調査兵団はエレンを正式な団員として迎え入れ、彼の錬金術の力を利用し、ウォールマリアを奪還します。そしてそのために、彼を国家錬金術師にする許可をお願いします。以上です。」

    ダリス「分かった。次に...エレン、君に質問がある。調査兵団の入団を希望しているようだが、君はこれまで通り兵士として人類に貢献し、巨人化するという錬金術を行使できるのか?」

    エレン「は...はい、できます!」

    ダリス「ほう...!今回の奪還作戦の報告書にはこう書いてある、巨人化の直後、ミカサ・アッカーマンめがけて3度拳を振り抜いたと...」

    エレン「...!!」

    ダリス「ミカサ・アッカーマンは?」

    ミカサ「はい、私です。」

    ダリス「君がミカサか。エレンが襲いかかったのは事実か?」

    ミカサ「...はい、事実です...しかし、それ以前に私は二度、巨人化したエレンに命を救われました。」

    ミカサ「一度目はまさに私が巨人の手に落ちる寸前に、巨人に立ちはだかり私を守ってくれました。二度目は、私とアルミンを榴弾から守ってくれました。これらの事実も考慮していただきたいと思います。」

  15. 15 : : 2014/02/02(日) 11:48:40
    ナイル「それはどうだろう。君の報告書にもそう書かれていたが、君の願望的見解が多く見受けられたため、客観的な資料価値に欠けると判断した。」

    ミカサ「...!」

    ナイル「それに、君がエレンに肩入れする理由もわかっている。エレンの素性を調べるうちに6年前の事件の記録が見つかった。」

    ナイル「驚くべきことに、この二人は当時、9歳にして、強盗である3人の大人を刺殺している。」

    ナイル「その動機内容は正当防衛として一部理解できる部分もありますが、根本的な人間性に、疑問を感じます。彼に人類の命運・人材・資金を託すべきなのかと。」

    聴衆「そうだ...こいつは子供の姿でこっちに紛れこんだ巨人に違いない。しかし狂暴な本性までは隠すことができなかったんだ。」

    聴衆「あいつ、ミカサとかいうやつもだ。人間かどうか疑わしいぞ。」

    エレン「違う!!イヤ違います...オレは化け物かも知れませんが、ミカサは関係ありません。無関係です。」

    エレン「それに、そうやって自分に都合の良い憶測ばかりで話を進めたって、現実から逃げているだけでろくなことにならない。」

    ナイル「何だと...こいつ...」

    エレン「大体あなた方は、巨人を見たこともないクセに何がそんなに怖いんですか?」

    エレン「力を持ってる人が戦わなくてどうするんですか!?生きる為に戦うのが怖いっていうなら力を貸して下さいよ。」

    エレン「この...腰抜け共め...」

    エレン「いいから黙って、全部オレに投資しろ!」

    聴衆「ひ...」

    ナイル「構えろ!」

    エレン「(やっちまった...まずい)」

    バキッ

    リヴァイがエレンの顔面を蹴った。
  16. 16 : : 2014/02/02(日) 11:59:51
    ドスッ
    ガシッ バキッ
    ガンッ

    リヴァイは足でエレンの顔を床に押し付けた。

    リヴァイ「これは持論だが、躾に一番効くのは痛みだと思う。」

    リヴァイ「今お前に一番必要なのは、言葉による「教育」ではなく、「教訓」だ。しゃがんでるから丁度蹴りやすいしな。」

    エルヴィン「総統...ご提案があります。エレンの巨人の力、錬金術は不確定な要素を多分に含んでおり、その危険は常に潜んでいます。そこでエレンについて有事の際には、リヴァイ兵士長を向かわせ、これを静めさせます。」

    ダリス「ほう...できるのかリヴァイ?」

    リヴァイ「殺すことに関して言えば間違いなく。問題はむしろその中間が無いことにある...」

    ダリス「議論は尽くされたようだな、では結論を言い渡す。」

    ダリス「エレン・イェーガーは調査兵団に託そう。」

    ナイル「...!」

    ダリス「次に彼を国家錬金術師にするかどうかだが...」

    ナイル「それは何があっても認めません!彼に様々な特権のある国家錬金術師の資格を渡すなど、もしかしたら、我々兵団の脅威に...」

    リヴァイ「心配するな。」

    パチン

    リヴァイが指を鳴らした。すると

    ボッ ゴオッ!

    リヴァイの前方で爆発が起こった。

    リヴァイ「そうなったら俺がこいつを消し炭にするまでだ...」

    リヴァイ「焔の錬金術師の、この俺がな。」
  17. 17 : : 2014/02/02(日) 12:08:14
    ダリス「良かろう、彼を国家錬金術師にすることを認めよう。しかし...国家錬金術師とは本来、兵団の中でも錬金術の才があると認められたものに与えられる資格だ。そこで提案がある。」

    ダリス「君が国家錬金術師となる器があるかどうかテストさせてもらおうと思う。」

    エレン「テスト...ですか。」

    ダリス「依存はないか、エルヴィン。」

    エルヴィン「はい。ありません。」

    ダリス「ではテストの内容を言い渡す。ウォールシーナ最西端の町、リオール区で不正に錬金術を使用し、教主となっているものがいる。その者の捕縛成功で合格とする。」

    ダリス「リヴァイの協力は禁ずるが...君の古くからの共に協力を要請することは許可しよう。」

    エレン「ありがとうございます。(ミカサとアルミンのことか...)」

    ダリス「ではこれにて軍法会議を閉会する。健闘を祈るよ、エレン・イェーガー君。」
  18. 18 : : 2014/02/02(日) 12:10:00
    軍法会議も終わり、次からはやっと鋼の錬金術師のストーリーに入れます。
  19. 19 : : 2014/02/02(日) 13:34:19
    ~ウォールシーナ、リオール区~

    ーこの地上に生ける神の子らよ、祈り信じよされば救われん。
    太陽の神レトは汝らの足元を照らす。
    私は太陽神の代理人にして汝らが父

    アルミン「このラジオ、宗教放送?」

    エレン「神の代理人って、なんだそりゃ?」

    ミカサ「この残酷な世界に、神も仏もない。」

    店長「嬢ちゃん、何を言ってるんだがいまいち分からないんだが...それにしても、ここいらじゃ見ない顔だな、旅行?」

    アルミン「いえ、任務で。人を探してて。」

    エレン「ところでこの放送なんだ?」

    店長「コーネロ様を知らんのかい?」

    エレン「コーネロ!?」

    ミカサ「知っているの?」

    店長「知ってるも何も、コーネロ教主様は太陽神レト教の代理人だぞ!」

    エレン「太陽神レト教?(そんな宗教聞いたことないな。)」

    客「奇跡の業のレト教教主様だ。数年前にこの街に現れて俺達に神の道を説いてくださったすばらしい方さ!」

    エレン「実は俺達、そいつを捕まえに

    アルミン「その奇跡の業を見に来たんです!」

    エレン「おいアルミン、話が違うぞ。」ヒソヒソ

    アルミン「この人たちはコーネロを慕っているんだよ。そんなこと言ったら何も教えてくれないよ。」ヒソヒソ

    店長「どうした?」

    アルミン「いえ、何でもないです。」
  20. 20 : : 2014/02/02(日) 13:37:54
    総統がコーネロの名前をエレン達に教えるところを書くのを忘れてました。エレン達はコーネロの名前をあらかじめ知っています。
    また、進撃の巨人の世界ですがラジオ、無線といった通信器具は発達しているということになってます。(そうでないと進めずらい)
  21. 21 : : 2014/02/02(日) 15:29:43
    ロゼ「こんにちは、おじさん。あら、見られない方が...」

    店長「おっ、いらっしゃいロゼ。彼らはコーネロ様の奇跡の業を見に来たそうだ。」

    ロゼ「それはすばらしいですね。レト神のご加護がありますように!」

    テクテクテク

    店長「ロゼもすっかりあかるくなったなぁ。」

    客「ああ、これも教主様のおかげだ。」

    エレン「何かあったのか?」

    客「あの子ね、身寄りもない一人者の上に去年恋人まで事故で亡くしちまってさ...あん時の落ち込みようといったらかわいそうで、見てられなかったよ。」

    店長「そこを救ったのが創造主たる太陽神レトの代理人、コーネロ教主の教えだ!生きる者には不滅の魂を、死せる者たは復活よ与えてくださる。その証拠が奇跡の業さ。」

    エレン「死せる者に復活を...か。そんなこと、本当にできるなら、この世界がこんなになるはずないのにな...」ボソッ

    アルミン「エレン...」

    ー祈り信じよ。さすれば汝が願い成就せり。
  22. 22 : : 2014/02/02(日) 15:41:56
    コーネロ「すべての子らに光の恩寵があらんことを...」

    カチ

    側近「お疲れ様です。教主様。」

    ロゼ「教主様!」

    コーネロ「おお、ロゼか。いつも感心だね。えらいぞ。」

    ロゼ「いえ、当然のことです。それで、あの...いつになったら...」

    コーネロ「ああ、君の言いたいことはよくわかっているよ。神は君の善行をよく見ておられるからね。」

    ロゼ「それじゃあ!」

    コーネロ「だがなロゼ、今はまだその時期ではない。わかるね?ん?」

    ロゼ「...そう...ですよね...まだ。」

    コーネロ「そう、いい子だね、ロゼ。」




    ~町の広場~

    ワーワー

    民衆「教主様!」

    コーネロは小さな花を手にとった。

    バチバチバチ

    光と共にコーネロが持つ花はひまわりに変わった。

    エレン「あれが奇跡の業か...」

    ミカサ「総統の話では、錬金術。」

    アルミン「あんなことができるなんて、錬金術ってすごいんだね。」

    エレン「さて、どうやってあいつを捕らえるか。強行突破か?」

    アルミン「ダメだよ、あいつのまわりにはいつも護衛の兵がいるんだ。」

    エレン「そんなもん巨人化して!」

    ミカサ「ダメ、こんなところで巨人化したら、騒ぎになる。」

    アルミン「兵長も使うなって言ってたしね。...あ、あそこにいるの、ロゼって娘だ。そうだ!あの娘に案内してもらおう!」

    エレン「おーい、ロゼさーん。」

    ロゼ「あ、三人共、来てらしたのですね。」

    アルミン「あの、僕達、この宗教に興味持っちゃって。ぜひ教主様とお話したいんですが、案内してくれますか?」

    ロゼ「まあ!信じてくれたのですね!」
  23. 23 : : 2014/02/02(日) 17:09:42
    ~コーネロの部屋~

    側近「教主、面会を求めるものが来ております。」

    コーネロ「誰だ?」

    側近「それが、軍の兵士でありまして...」

    コーネロ「何だと!」

    側近「もしかしたら我々の計画が...追い返しますか?」

    コーネロ「いや、それではかえって怪しまれよう。追い返したところでまた来るだろうしな。」

    コーネロ「奴らはここには来なかった。というのはどうか?」

    側近「神の御心のままに...」
  24. 24 : : 2014/02/02(日) 17:19:37




    側近「さあ、どうぞこちらへ。」

    テクテクテク

    側近「教主様は忙しい身でなかなか時間がとれないのですが、あなた方は運がいい。」

    エレン「すいません。長話はしないようにします。」

    側近「ええ、すぐ終わらせてしまいましょう。」

    コーネロの側近の男は突然銃を取りだし、ミカサの頭に向けた。

    側近「このように!」

    ズガンッ!

    側近「!?」

    ミカサ「甘い!」

    バンッ!

    側近「グハッ!」

    衛兵A「何だと!」

    アルミン「やっぱり何かいかがわしいことをしてるようだね。」

    エレン「ミカサ、加勢するぞ!」

    衛兵B「させるか!」

    衛兵は持っている武器をエレンへ降り下ろす。

    ブン スカッ

    エレン「おせぇな。あたんねーよ!今度はこっちだ!」

    ガシッ ブン バタン

    衛兵B「うっ。」

    衛兵A「おのれ!」

    ミカサ「うるさい。」

    バンッ!

    アルミン「二人ともさすが!」

    ミカサ「こんなやつら、相手じゃない。」

    エレン「それにしても...神様の正体見たり、だな。」
  25. 25 : : 2014/02/02(日) 17:36:13
    一応、ハガレンキャラの画像です。(画像は第一期)
    コーネロ
    http://www.sonymusic.co.jp/Animation/hagaren/1st/chara/cor01.html
    ロゼ
    http://www.sonymusic.co.jp/Animation/hagaren/1st/chara/ros01.html
  26. 26 : : 2014/02/02(日) 18:28:29
    エレン「ロゼの言ってた教主の部屋ってのはこれか?入るとしようか。」

    ミカサ「私が先に入って中の様子を...」

    ギィ

    エレン「開いた?」

    アルミン「入れってことだね。行こう。」

    テクテクテク

    ギィ
    バタン

    コーネロ「神聖なる我が教会へようこそ。」

    エレン「出やがったな。おいコーネロ!大人しく捕まってもらおうか!」

    コーネロ「私を捕まえる?何故?」

    アルミン「国家錬金術師ではないあなたが錬金術を使うことは違法だ。」

    コーネロ「錬金術?」

    ミカサ「奇跡の業、あれは錬金術。」

    コーネロ「...さて何の事やら、私の奇跡の業を錬金術と一緒にされては困るね。」

    エレン「錬金術のことは良く分かんないからどうでもいい。とにかくついてこい。話なら中央で上のやつとしろ。」

    コーネロ「それは困るな。この教主の座を捨てる訳にはいかない。」

    ミカサ「あなたは一体、何が望み?」

    コーネロ「私の望みか。それは、私のためなら喜んで命を捨てようという柔順が信者だ。すばらしいぞぉ!死をも恐れぬ最強の軍団だ!」

    コーネロ「準備は着々と進みつつある!見ているがいい!あと数年の後に私はこの国を切り取りにかかるぞ!」

    エレン「くだらねぇ!」

    コーネロ「なんだと?」

    エレン「くだらねぇんだよ。人類が巨人に対して一丸になって戦わなければならないってときに、そんなこと考えてることがな!」

    コーネロ「何を!」

    アルミン「エレン、話はもう終わりにしよう。コーネロ!手荒な真似をされたくなかったら、大人しく捕まれ。」

    コーネロ「無理だな。もしも私を捕まえ、例えば私を縛って外に出ればこの私に騙されきっている馬鹿信者どもが貴様らを襲うぞ。貴様らがいくら私をペテンだと言っても無駄だ!」

    アルミン「確かに、僕達の言葉には耳も貸さないだろうね。でも、彼女の言葉なら...」

    ギィ

    コーネロ「な!?ロゼ!?」
  27. 27 : : 2014/02/02(日) 20:37:36
    ロゼ「教主様!今おっしゃったことは本当ですか!?」

    ロゼ「私達をだましていらっしゃったのですか!?奇跡の業は、神の力は、私の願いをかなえてはくれないのですか?」

    ロゼ「あの人を甦らせてはくれないのですか!?」

    コーネロ「ふ...確かに神の代理人というのは嘘だ。だが、お前の恋人を甦らせることは可能かもしれんぞ!」

    エレン「そんなこと、例え錬金術でも無理に決まってる!」

    コーネロ「ああそうさ。普通ならな。」

    エレン「どうゆうことだ?」

    コーネロ「私にはこれがある。」

    コーネロは自らがつけている指輪をエレン達に見せた。

    コーネロ「この、賢者の石がな。」

    エレン「賢者の石?」

    コーネロ「錬金術を知らぬ貴様らには無縁の長物だ。さて、ロゼ。」

    コーネロ「いい子だからこちらにおいで。」

    アルミン「行ったら戻れなくなるよ。」

    コーネロ「さぁどうした?お前はこちらがわの人間だ。」

    ミカサ「行ってはダメ。」

    コーネロ「お前の願いを叶えられるのは私だけだ。そうだろう?」

    エレン「ロゼ!」

    コーネロ「最愛の恋人を思い出せ。さあ!!」

    テクテクテク

    エレン「...」

    ロゼ「三人共ごめんなさい。それでも私にはこれしか...これにすがるしかないのよ。」

    コーネロ「いい子だ、本当に。」

    コーネロ「では、我が教団の将来をおびやかす異教徒はすみやかに粛清するとしよう。」

    ガシャン

    コーネロが何かのバーをさげた。

    バシン
    グルルルル

    そこにいたのは、ライオンの頭にトカゲの尻尾を持つ生き物だった。

    コーネロ「この賢者の石というのは全くたいした代物でな。こういうものも作れるのだよ。合成獣、キメラを見るのは初めてかね?ん?」

    キメラ「グォルルルルルル」
  28. 28 : : 2014/02/02(日) 20:38:02
    読んでる人いますかね?
  29. 29 : : 2014/02/02(日) 20:49:54
    がんばれーーーー!!
  30. 30 : : 2014/02/02(日) 21:38:16
    見てくれてる人いた!((o(^∇^)o))
    >>29さんありがとうございます!がんばります!
  31. 31 : : 2014/02/02(日) 21:57:47
    エレン「合成獣だと?」

    コーネロ「その通り、錬金術を使えば動物同士を合成させることができる。さあ!!いけ!キメラよ!」

    キメラ「ガオ」

    ダッダッダッ

    ミカサ「ここは私が。」

    キメラ「グオオオ」

    ミカサがキメラを迎え撃つ。

    キメラ「ガォォォ」

    キメラのひっかき攻撃をミカサはブレードで防いだ。

    キンッ!
    バキッ!

    アルミン「そんな!ブレードがいとも簡単に折られた!」

    コーネロ「どうだ!!鉄をも切断する爪の威力は!」

    ミカサ「くっ」

    カチャ

    ミカサは刃を付け替える。

    コーネロ「一気にやってしまえ!」

    キメラ「ガォォォォォ」

    ブン! ブン!
    ブン!

    ミカサ「やぁぁぁぁ!」

    キィンッ!

    エレン「爪で防がれた!何なんだあいつの爪は。こうなりゃ、俺も加勢するぞ、ミカサ!」

    ミカサ「大丈夫、下がってて。」

    コーネロ「素直に助けを乞えばいいものを...」

    キメラ「グロォォォォォ」

    ブン!
    スッ

    エレン「よし!うまくよけれてる。あ!ミカサ、あぶねぇ!」

    キメラは体勢を立て直しきってないミカサへ噛みつこうとしてきた。

    アルミン「ミカサァァァァ!」

    ガブッ スカッ

    キメラ「!?」

    ギュイーン

    コーネロ「な、なんだあれは!?」

    エレン「立体機動だ!」

    ミカサ「確かに動物にしては強い。でも、巨人と比べたらなんということはない。ので、これで終わり。」

    パシュ
    ギュイーン!

    ミカサ「やぁぁぁ!」

    スパッ!

    キメラ「グォォォォォォ...」

    バタッ

    アルミン「倒した!」

    エレン「すごいぜミカサ!」

    ミカサ「(エレンに誉められた、嬉しい。)コーネロ、後はあなただけ。」

  32. 32 : : 2014/02/02(日) 23:24:52
    コーネロ「くくく...キメラを倒すとは、巨人退治の訓練は伊達じゃないということか。ならば、この私が今度こそしっかりと神の元へ送り届けてやろう。ふん!」

    バチバチバチ
    ズズズズズ

    コーネロの持つ杖が機関銃に変化した。

    アルミン「あ、あれは!機関銃!」

    エレン「何だよそれ!?」

    アルミン「巨人が現れる前、人間同士の戦いで使われていたと言われている武器だ。とんでもない速度で連射してくる。」

    ミカサ「どうすれば?」

    アルミン「それは...」

    ガシャ

    アルミン「逃げるしかない!立体機動だ!」

    エレン「分かった。」

    コーネロ「逃がさん!」

    パシュ
    ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
    ギュイーン

    エレン「あぶねぇ!」

    コーネロ「速い!だが、出口を中から開けるにはこちらで操作せねばならんようになっておるぞ!」

    ミカサ「なら、切る。」

    シャキン
    スパスパ!

    コーネロ「何ぃ!?」

    ミカサ「出口が無ければ作るまで。」

    エレン「さっさと逃げるぞ!」

    タッタッタッタッ

    コーネロ「何をしておる!追え!教団を陥れる異教徒だ!」

    衛兵C「止まれそこの者!」

    衛兵D「おいボウズども、この人数を相手にする気か?ケガしないうちにおとなしく捕まり...」

    アルミン「じゃ」

    ミカサ「ま」

    エレン「だー!!!」

    ドカドカドカドカドカ

    タッタッタッタッ

    エレン「あれ?この部屋は?」

    アルミン「どうやら放送室みたいだね。」

    ミカサ「ここでさっきのラジオ放送を...」

    アルミン「あ、そうだ!良いこと考えたんだけど...」
  33. 33 : : 2014/02/02(日) 23:28:32
    今日の分は以上になります。
  34. 34 : : 2014/02/03(月) 18:53:33



    タッタッタッタッ

    衛兵E「待てー!!」

    アルミン「あ、行き止まり!」

    衛兵E「フッフッフッ、もう逃げられんぞ、大人しくつかまるんだな。」

    衛兵F「あれ?二人しかいないぞ。」

    衛兵G「構わん、こいつらを先に捕まえるぞ。」

    衛兵E「こっちは30人、お前らは2人だ。諦めた方がいいと思うぞ。」

    アルミン「銃は持ってないの?」

    衛兵E「お前らガキに銃なんか使うかよ。」

    アルミン「なら、おじさん達、逃げた方が良いよ。」

    衛兵E「は?立場わかってんのか!?」

    シャキン

    ミカサがブレードを抜いた。

    ミカサ「私の特技は、肉を削ぎ落とすことです。私の特技を体験したい方がいれば、どうぞ一番先に近付いて来てください。」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    衛兵E「(何だ、この殺気は...)」
  35. 35 : : 2014/02/03(月) 19:05:45
    ~放送室前~
    タッタッタッタッ

    コーネロ「小僧共め!どこへいった!」

    エレン「どこ探してんだコーネロ!こっちだぜ。」

    コーネロ「...!おのれぇ。もう逃がさんぞ!」

    エレン「もう諦めたらどうだ?あんたの嘘もどうせすぐ街中に広まるぜ?」

    コーネロ「ぬかせ!教会内は私の直属の部下だし、バカ信者どもの情報操作などわけもないわ!」

    エレン「...あんたを信じてる人達もかわいそうだよ。」

    コーネロ「信者どもなぞ戦のための駒だ!ただの駒に同情など不要!」

    コーネロ「それになあ、神のためだと信じ、幸福のうちに死ねるのなら奴らも本望だろうよ!ウハハハハハハ」

    エレン「くっ...ぶはははは!」

    コーネロ「!?何がおかしい!!」

    エレン「あんたじゃやっぱり、国をひっくり返すなんて無理だ!」

    コーネロ「何だと!?」

    エレン「これなーんだ?」

    エレンはラジオのスイッチをコーネロに見せた。

    コーネロ「(スイッチオンになっている!?)」

    コーネロ「まさか貴様ぁー!」





    ラジオ「いつからだ!そのスイッチいつから...
    最初からもー全部だだもれだぜ。
    なっなっなっ何て事を~!」





    エレン「(アルミンの作戦大成功!さすがだぜ。)」

    エレン「さあ、もう諦めるんだな!」

    コーネロ「このガキ...ぶち殺す!」
  36. 36 : : 2014/02/03(月) 20:25:32
    バチバチバチバチ

    コーネロの杖が再び機関銃となった。

    エレン「やべ!」

    ダッ

    コーネロ「死ねぇ!」

    ガガガガガガガガ
    キンキンキンキン

    コーネロ「机の影に隠れたか。銀製の机にしたのがこのような結果になるとは...だがそこから出た時が貴様の最後だ。」

    エレン「(アルミン、話が違うじゃねぇか。あいつはこれで諦めるっていってたのに。どうする...あの機関銃の攻撃を避けながらあいつを切るなんて無理だ。)」

    エレン「(巨人化するか!いやダメだ。こんなことで騒ぎを起こしたら今度こそ処刑だ...くそ!腕だけで良い!腕だけでも巨人化できれば良いんだ...)」

    エレン「(そうだ、腕だけで良いんだ。もちろん、上手くいく保証は0だが、やってみるしかねぇ!)」
  37. 37 : : 2014/02/03(月) 20:35:11
    ダッ

    エレン「(これで決める!)」

    コーネロ「死ぬ覚悟は出来たようだな!」

    エレン「お前を倒す!だから俺は死なねぇよ。いくぜ!ハァァァァァ」

    ポン

    エレンは左手の錬成陣を右手に当てた。

    バチバチバチバチ

    コーネロ「これは、変成反応!貴様、錬金術を!」

    バチ

    コーネロ「何だその腕は!」

    エレンの右腕はとてつもない程の大きさになっていた。

    エレン「(やった、できた!)」

    コーネロ「何をしたか知らんが無駄だ!」

    ガガガガガガガガガ

    エレン「効かねぇよ。」

    エレンは巨大化した右腕で弾丸を防いだ。

    エレン「コーネロ!これでぶっ飛べ!!」

    エレンは右腕を振り上げる。

    エレン「巨人の鉄槌(ハンマー デア タイタン)!!!」

    コーネロ「おのれぇぇぇぇぇぇ!」

    バゴォォォォォォン!
  38. 38 : : 2014/02/03(月) 20:35:55
    ちなみに技名はドイツ語訳です。(タイタンを除いて。)
  39. 39 : : 2014/02/03(月) 22:16:31
    コーネロ「ピクピク」

    エレン「おっしゃ、勝ったぜ!」

    アルミン「エレン!」

    エレン「アルミン!囮役ご苦労さん。大丈夫だったか?」

    ミカサ「私が全部倒した。」

    エレン「ミカサすげぇな!(逆に恐ろしい。)」

    ミカサ「大したことはない。(エレンにまた誉められた!)」

    ピキッ
    コロコロコロ

    エレン「?」

    アルミン「コーネロの指輪の宝石が取れたみたいだね。賢者の石...だっけ。」

    パキッ
    サラサラサラ

    ミカサ「消えた。」

    エレン「これでもうコーネロも悪さできないってことだな。賢者の石の事はよくわかんないけど。」

    アルミン「さあ、縄で縛って連れていこう。」

    ロゼ「...そんな...うそよ...だって、生き返るって言ったもの。」

    アルミン「ロゼ、来てたの?」

    エレン「諦めろロゼ、元から

    ロゼ「何て事してくれたのよ。これからあたしは!何にすがって生きていけばいいのよ!教えてよ!ねえ!」

    エレン「何かにすがる必要なんかない。自由に生きろよ。」

    エレン「お前は今までコーネロのやつに支配されてた。そして今もだ。お前の心はコーネロに支配されてる。」

    エレン「いい加減自由になって一人で空を飛び立てよ!巨人から自由になることに比べたら、簡単なことじゃねぇか!あんたにだって立派な、自由な翼があるんだからよ。」



  40. 40 : : 2014/02/03(月) 23:35:19
    ~次の日~

    ダリス「コーネロの捕縛、ご苦労だった。国家錬金術師資格試験、合格だ。」

    エレン「やった!ミカサ、アルミン、協力ありがとな。」

    ミカサ「エレンの役にたてて嬉しい。」

    アルミン「僕もだよ。」

    ダリス「国家錬金術師資格の獲得にあたって3つのものを君に託す。」

    ダリス「1つはこの国家錬金術師任命状だ。」

    ダリスはエレンに任命状を渡した。

    エレン「ありがとうございます。でも、この紙、無くしてしまいそうなんですが...」

    ダリス「構わんよ。その紙は儀礼上の物だからね。しかし、残り2つのものは無くしてはいかんぞ。2つ目は、国家錬金術師の証明となる銀時計だ。」

    今度は銀時計をエレンへと渡した。

    ダリス「それを使えば国家錬金術師に許された特権を使うこともできる。肌身離さず持っていたまえ。」

    エレン「ハッ!」

    ダリス「最後は...二つ名が与えられる。」

    エレン「二つ名ですか?」

    ダリス「リヴァイで言えば「焔」のように国家錬金術師には得意とする錬金術によって二つ名が与えられる。」

    ダリス「君に与える二つ名は、「巨人」だ。」

    エレン「!?...「巨人」ですか。まさかこの世で最も憎んでいるものの名が与えられるとは...」

    ダリス「不満かね?」

    エレン「いえ、逆に巨人と戦うための心の糧として、ありがたく頂戴します。」

    ダリス「うむ。巨人の錬金術師よ!これから我が国、いや全人類のために尽力してくれ。」

    エレン「ハッ!」

  41. 41 : : 2014/02/03(月) 23:35:51
    今日の分はここまでです。
  42. 42 : : 2014/02/04(火) 19:26:40
    ~旧調査兵団本部~

    エルヴィン「国家錬金術師資格取得、おめでとう。」

    エレン「ありがとうございます。」

    リヴァイ「まあ、そんくらいできてもらわねぇとな。」

    ハンジ「素直に誉めてあげなよリヴァイ。」

    エレン「でも錬金術とはすごいですね!何でもできるんですね!」

    リヴァイ「何でも?」

    エレン「杖を機関銃にしたり、小さな花を大きなひまわりにしたり、何でも作れてすごいです。俺もできるようになりたいな!」

    リヴァイ「お前は錬金術をまるで分かっていないようだな。」

    エレン「え?」

    ミカサ「クソチビ、何が言いたい。」

    アルミン「ちょっとミカサ!兵長に対してその態度はダメだよ!」

    リヴァイ「勝手にしろ。エレン、1つ言っておく。錬金術の基本は等価交換だ。何かを得ようとするならそれと同等の代価が必要ってことだ。」

    エレン「等価交換...ですか。」

    エルヴィン「質問だが、さっき君が言っていたことは、本当にやったことなのか?」

    エレン「はい。コーネロが。」

    エルヴィン「...君が言った錬成は不可能なはずだが。」

    アルミン「そう言えば、コーネロが賢者の石があれば人を生き返らせる事ができるって言ってましたよ。」

    リヴァイ「賢者の石だと!?」

  43. 43 : : 2014/02/04(火) 20:36:31
    エルヴィン「それは本当なのか!?」

    エレン「はい。えっと...見た目で言うと紅い石でした。」

    ハンジ「今もコーネロが持ってるの?」

    ミカサ「いや、戦いの後に壊れました。」

    エルヴィン「壊れた...か。賢者の石は「完全な物質」であるはずだ。壊れたということは偽物なのかもしれない。」

    リヴァイ「だが錬金術の力を高めたのは事実だろう。」

    エルヴィン「賢者の石...これが手に入れば巨人との戦いも有利に進められるかもしれんな。」

    エレン「本当ですか!?」

    エルヴィン「ああ。賢者の石についてこれから調べてみるとしよう。エレン、ミカサ、アルミン、ご苦労だった。明日から3日間、休暇を与える。体を休めるといい。4日後にまたここへ来てくれ。」

    エレミカアル「「「ハッ!!」」」

  44. 44 : : 2014/02/04(火) 22:02:36
    ~地下牢~

    コーネロ「くそ~。わしをこんな目にあわせおって、あのガキ共、許さんぞぉぉぉ!」

    コツコツコツコツ

    コーネロ「あんた達は!?助けに来てくれたか。」

    ???「やぁね。誰があなたみたいな無能者を助けるの?」

    コーネロ「な、何を!あの石を使いあんた達の言う通りにすれば国を取れると言ったではないか!!」

    ???「んー。そんなことも言ったかしら?こっちとしてはリオール区でちょっと混乱を起こしてくれるだけでよかったのよね。」

    ???「それとも何?あなたみたいな三流が一国の主になれると本気で思ってたワケ?あはははは!!ほんっとおめでたいわぁ、あなた!」

    ????「ねえラスト、このおっさん食べていい?食べていい?」

    ラスト「だめよグラトニー。こんなの食べたらお腹こわすわ。こんな誘ってきたんだ...いえ、四流野郎なんか食べたらね。」

    コーネロ「ぬあああああ!どいつもこいつも私を馬鹿にしおって!」

    ラスト「良いこと教えてあげる。あなたを捕まえた坊や達を差し向けたのは私達よ。」

    コーネロ「何だと!?」

    ラスト「あなたみたいな四流じゃ、こんなちっぽけな役も無理だってね。あなたはもう、用済みよ。」

    コーネロ「!?ま...待ってく

    プス

    突然ラストの爪が伸び、コーネロの脳天を突き刺した。

    ブシャ

    ラスト「さぁて、お父様の計画のために、次はどんな手を使おうか...」

    グラトニー「に~♪」

    ボリッ ゴキン

    ラスト「おや、食べちゃいけないったら。」






    第二話へ続く...
  45. 45 : : 2014/02/05(水) 11:17:33
    かなり面白い
  46. 46 : : 2014/02/05(水) 18:08:16
    ハガレンのまんまやなぁ、もうちょいオリジナルでやったらおもしろい。
  47. 47 : : 2014/02/05(水) 18:08:57
    頑張ってください。
  48. 48 : : 2014/02/05(水) 18:24:13
    >>45さん、ありがとうございます。
    >>46さん、後二話ぐらいハガレンにそってやる予定なのでオリジナリティがないかもしれません…ですがその後壁外遠征に出るのを機に独自のストーリーを交えていくつもりです。面白い話になるようにがんばります。
  49. 49 : : 2014/02/05(水) 20:14:31
    第二話のURL、貼り忘れてたので貼っておきます。
    http://www.ssnote.net/archives/9446
  50. 50 : : 2015/04/11(土) 19:48:14
    ハガレンのストーリーそのまんまやな
  51. 51 : : 2023/09/01(金) 20:24:08
    ルパン三世のマモーの正体。それはプロテリアル安来工場で開発されたSLD-MAGICという高性能特殊鋼と関係している。ゴエモンが最近新斬鉄剣と称してハイテン製のボディーの自動車をフルスピードで切り刻んで、またつまらぬものを斬ってしまったと定番のセリフ言いまくっているようだ。話をもとにもどそう、ものづくりの人工知能の解析などを通じて得た摩耗の正体は、炭素結晶の競合モデル/CCSCモデルとして各学協会で講演されているようだ。
  52. 52 : : 2023/09/01(金) 20:24:30
    ルパン三世のマモーの正体。それはプロテリアル安来工場で開発されたSLD-MAGICという高性能特殊鋼と関係している。ゴエモンが最近新斬鉄剣と称してハイテン製のボディーの自動車をフルスピードで切り刻んで、またつまらぬものを斬ってしまったと定番のセリフ言いまくっているようだ。話をもとにもどそう、ものづくりの人工知能の解析などを通じて得た摩耗の正体は、炭素結晶の競合モデル/CCSCモデルとして各学協会で講演されているようだ。
  53. 53 : : 2023/09/02(土) 13:23:46
    想像力のない作者だな。
  54. 54 : : 2023/09/02(土) 14:36:53
    >>53
    特大ブーメラン乙(^ω^)

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