このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:10:44 設定 ・高校一年生 2 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:12:47 ―昼休みの教室ーベルトルト「……」チラッライナー「(…ベルトルトのやつ、またアニのことを見てるな)」ライナー「(何とかしてやりたいもんだが…)」チラッアニ「エレン、チーハンもう一つあげようか?」エレン「いいのか?」ミカサ「ダメエレン、食べ過ぎ」ライナー「(あれじゃあな…)」ベルトルト「……」ボー (外を見ている)ライナー「…なあベルトルト、トイレ行かねえか?」ベルトルト「…ああ、うん」クルッライ・ベル「…」ガラッ (教室を出てトイレに行った)ユミル「(あいつらやっぱりホモだな…)」 3 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:13:34 ライナー「…お前、このままでいいのか?」ベルトルト「何が…?」ライナー「……アニのことだよ」ベルトルト「」 (無表情)ベルトルト「ア、アニがどうしたの?」ライナー「…お前な、俺が気付いてないとでも思ってたのか?」ベルトルト「え…いや…」アタフタライナー「別に恥ずかしいことでもないだろ。お前の気持ちなんだから」ベルトルト「……」ライナー「告白しないのか?」ベルトルト「でも…アニはエレンのことが好きなんだよ…多分」シュンライナー「かも知れんな…だが、そのまま何もせずに見ているだけでいいのか?」ベルトルト「そりゃよくないよ…でも、もうあれを見てたら諦めさせられるよ…」ライナー「俺はまだ分からんと思うがな。エレンがどう思ってるのかも分からないし」ベルトルト「…エレンがアニのことを好きじゃなくても、アニはエレンのことが好きなんだから僕は無理だよ…」ライナー「結果云々の前にやってみろ。自分の気持ちを伝えろ」ベルトルト「でも…」ベルトルト「……いや、わかったよ。ダメもとでやってみるよ」ライナー「よし、よく言った」バンバン 4 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:14:10 ベルトルト「痛い痛い!」ライナー「ああ、すまんすまん。ハハハッ」ニコニコベルトルト「…僕だって、ダメだとしても自分の気持ちを伝えたいからね」ライナー「頑張れベルトルト!」ベルトルト「うん…やってみるよ」ライナー「いつ告白するんだ?」ベルトルト「うーん…明日は土曜日だからアニとどこかに行って、そこで告白しようかな…」ライナー「よし、明日はケータイを肌身離さず持って知らせを待ってる」ベルトルト「わかったよ。終わったら連絡するよ…」 5 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:15:04 ―そのころの教室―エレン「もう木の葉も赤くなってるな」 (外を見ている)アルミン「そうだね、もう秋だ」アニ「秋か…」ボソッエレン「ん?どうしたアニ?」アニ「いや、何でもないよ。それよりエレン、明日ヒマ…?」エレン「まあ特に何にもないな」アニ「ならさ…どっか行かない…?」エレン「ああ、わかった。いいぞ」ミカサ「私も行く」アニ「…うん」ミカサ「抜けがけはさせない」ギロッアニ「……」エレン「? 3人で行けばいいだろ」アルミン「(…これじゃあ全然進展はしないだろうな)」アルミン「(…でもきっとベルトルトはアニのことが好きなんだろうな。あれだけチラ見してるし)」アルミン「(これじゃあ四角関係だよ…)」エレン「おーい、どうしたアルミン」アルミン「…考え事だよ」エレン「アルミンも明日来るか?」アルミン「いや、遠慮しておくよ(疲れそうだ)」アニ「(何着ていこうかな…)」ミカサ「(アニ…)」ギリッ 6 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:15:59 ―帰り道―ベルトルト「あ、アニ…一緒に帰らない?」アニ「いいよ」ベル・アニ「…」スタスタアニ「あんた昔からだけど歩くの速いね」ベルトルト「えっ、そうかな…」アニ「まあ背が高い分歩幅があるからだろうね」ベルトルト「もう少しゆっくり歩いた方がいい?」アニ「うーん…そうだね、その方が楽かな」ベルトルト「ごめんごめん」アニ「…最近3人で遊んだりしないね」ベルトルト「急にどうしたの?」アニ「いや…何かあんたと話してたら懐かしくなってさ。小さいころはいつも私とあんたとライナーで遊んでたじゃないか」ベルトルト「懐かしいね。よく近所にある山の近くの公園で遊んでたね」アニ「うん…あの公園のブランコで…」ベルトルト「えっ?ブランコで何?」アニ「あんた覚えてないの…?」ベルトルト「何?」アニ「いや、覚えてないならそれでいいよ…」ベルトルト「気になるなあ」アニ「いいから。忘れて」ベルトルト「忘れてって言われても…」ベルトルト「あっ(そうだ、アニの明日の予定を聞くんだった)」 7 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:16:38 アニ「何?」ベルトルト「…あのさ、明日空いてる?」アニ「ああ、ごめん…明日はエレンとどっか行くんだ」ベルトルト「そっか…(やっぱりアニはエレンがのことが…)」アニ「明後日の日曜でもいいかい?」ベルトルト「うーん……」ベルトルト「…ねえアニ」アニ「何?」ベルトルト「アニは…エレンのことが好きなの…?」アニ「…!」アニ「……正直、自分でもよく分からない。でも、何かあいつがかっこいいなって思ったりする…」ベルトルト「…そう…なんだ…」ベルトルト「(ああ、やっぱり…ダメだった…)」アニ「…こんなこと、幼馴染のあんたにだから言うんだよ」ベルトルト「うん…明日頑張ってね…」アニ「わかったよ…」ベルトルト「(いいなあエレンは…アニにかっこいいなんて思ってもらえて…)」ベルトルト「(頑張ってね、なんて…どうして僕は心にもないことを言ったんだろう)」 8 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:17:28 ベルトルト「(ホントはうまくいかなければいいと思ってるのに……こんな薄情でひどい奴なんて…アニが好きになるわけないよ…)」ベルトルト「……」アニ「……」 9 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:18:08 ―次の日―エレン「えーと…待ち合わせ場所はこの辺かな?」キョロキョロミカサ「あ、エレン。おはよう」エレン「お、いたいた。おはよう」アニ「おはようエレン」エレン「おはよう。おっ、アニそれ似合ってるな」アニ「…ありがと」ミカサ「……」ジ――エレン「で、今日はどこ行くんだ?」アニ「えーと、まずミカサが行きたいって言う雑貨屋に行って、そのあとはどこかでご飯を食べて…そこまでしか決めてない」エレン「まあ、大丈夫だろ。行くところはたくさんある」ミカサ「エレン、ちゃんとお金は持ってきた?」エレン「大丈夫だって。心配するな、子供じゃないんだから」ミカサ「では行こう」スタスタエレン「ミカサの行きたい雑貨屋ってどこにあるんだ?」ミカサ「駅からちょっと歩いたところにある」エレン「へー、たぶん俺行ったことないな」アニ「エレンは雑貨屋とか行かないだろうからね」エレン「まあな」 10 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:18:51 ―雑貨屋―エレン「うわっ、このペンすごい派手だな」アニ「ほしいの?」エレン「いや、これはちょっとな…」ミカサ「エレンはこっちの方がほしいでしょ」サッエレン「それは男は使いづらくないか…?」アニ「……」~♪ (アニのケータイの着信音)アニ「あっ、メールだ」アニ「ライナーから…?」―――――――――――――――アニ、ベルトルトはまだいるか?――――――――――――――――――――アニ「まだって、元々いないけど………送信」ピッ ―ライナーの家―ライナー「ベルトルトの奴どうしたんだ…?このメール…アニにフラレたのか?」―――――――――――――――もうダメだよ…生きていけない しばらく探さないで――――――――――――――――――――ライナー「電話にも出ないし、何か嫌な予感がするな…もうアニとは別れて1人でいるのか…?」~♪ (ライナーのケータイの着信音)ライナー「おっ、アニからだ」――――――――――――――――――――いや、今日は会ってないよ エレンとミカサと雑貨屋にいる昨日ベルトルトに「明日空いてる?」って聞かれたけど、今日はエレンと出かける予定だったからベルトルトがどうかしたの?――――――――――――――――――――ライナー「なるほど…それで落ち込んでるのか…」ライナー「アニに少し説明しておくか……送信」ピッライナー「しかしどこ行ったんだあいつ…」 11 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:19:52 ―雑貨屋―アニ「え…?どういうこと?」――――――――――――――――――――もうダメだよ…生きていけない しばらく探さないでベルトルトがこのメールを俺に送って行方不明だ何か嫌な予感がしてな 俺はそこらを探してくる――――――――――――――――――――エレン「どうしたアニ?」アニ「…いや、何でもないよ」エレン「?」ミカサ「これを買っていこう。エレンの分も」サッエレン「だからいらないって…」アニ「(どうしたんだろうベルトルト…でも探すのはライナーに任せておこう…)」ミカサ「ダメ、エレンはこれを使って」アニ「(ライナーに任せておけば大丈夫…)」エレン「勘弁してくれミカサ!これはちょっと…」エレン「おっ、こっちの方がいいんじゃないか?」アニ「……」アニ「…ごめん、ちょっと用事ができた」エレン「え?」アニ「…誘っといてごめん」エレン「いや…わかった、しょうがないさ。また誘ってくれよな」 12 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:20:31 アニ「うん…」ミカサ「…また明後日」アニ「うん、また」タッタッ (雑貨屋を出て行った)エレン「どうしたんだろうな」ミカサ「分からない…でも何か深刻そうだった」――――――――――――――――アニ「(…まったく、人騒がせな奴だね)」タッタッタッアニ「(でもどこに行ったんだろう…まさか…あいつに限って…)」タッタッタッアニ「(何か心配になってきた…どこだろう…どこだろう…)」タッタッタッアニ「……!」タッタッタッアニ「あそこに行ってみるか…」タッタッタッ 13 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:21:42 ―山の近くの公園―ベルトルト「(…失敗したな…ライナーにあんなメール送ったりして…)」ギコ ギコ (ブランコに乗っている)ベルトルト「(余計な心配かけるだけじゃないか…)」ベルトルト「(でも今は誰とも会いたくないな…少なくとも知り合いとは)」ベルトルト「はあ――……」ベルトルト「(分かりきってたことじゃないか…)」ベルトルト「(でも…やっぱりエレンに嫉妬しちゃうな…)」ベルトルト「(アニのそばにいられるなんて…)」アニ「いた!!やっぱりここだった!」タッタッタッベルトルト「!!?」ビクッベルトルト「ア、アニ!?」アニ「…良かった…ハアッ…心配したよ…」ハアッ ハアッベルトルト「どうしたのアニ!?」アニ「どうしたのじゃないよ!あんたがライナーにあんなメール送って行方不明になるから!」ハアッ ハアッベルトルト「え…心配して探しに来てくれたの…?」アニ「まったく、ホントに心配したよ…ライナーにメールしておかないと……」ピッベルトルト「でも…アニはエレンと出かけてるんじゃなかったの…?」アニ「そうだよ…」ベルトルト「!」ベルトルト「(僕は一体何をやってるんだ…アニの邪魔をして…僕はどこまで情けないんだ…)」ベルトルト「…ごめんアニ…せっかくのデートだったのに…」 14 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:22:20 アニ「別にデートってわけでもないよ。ミカサもいたし…」アニ「それより…どうしたんだいベルトルト…?」ベルトルト「うん…いや、その…(アニ本人に言えるわけがない…)」アニ「……まあ、言いたくないんだったら無理に言わなくていいよ」ベルトルト「う、うん…」アニ「はあー、疲れた」ギコッ (ブランコに座った)ベルトルト「ホントにごめん…」アニ「いいよ別に…自分で探しに来たんだから」ギコ ギコベルトルト「…エレンとせっかく一緒だったのに…」アニ「エレンね…」アニ「…私別にエレンのことが好きなわけじゃなかったのかも…」ベルトルト「え…?どうして?」アニ「うーん、まあかっこいいと思ってたことは確かなんだけどさ、何か…ただミカサに対抗したかっただけっていうか…」ベルトルト「……」アニ「今日…なんとなくそう思った」アニ「エレンはいい奴だけどさ、ミカサがお似合いっていうか…私とは合わないっていうか…別に好きなわけじゃなかったみたいだよ」ベルトルト「そうなんだ…」 15 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:23:04 アニ「……」アニ「…昔さ、ここであんた私のこと好きって言ったよね」ベルトルト「えっ!?いつ?」アニ「5,6歳の時かな。今ぐらいの秋だったよ」ベルトルト「ごめん…覚えてない」アニ「そう…私はけっこう嬉しかったから覚えてるよ。まあ、昔の話だね」ベルトルト「……」ベルトルト「…それで、アニは何て返事したの…?」アニ「ごめん…そこは覚えてない」ベルトルト「そっか…」アニ「……」ギコ ギコベルトルト「…アニ」アニ「何?」ベルトルト「……僕は今でも好きだよ…アニのこと…もう一度…返事が聞きたいな…」アニ「…!!」アニ「……」アニ「…あんたさ…人にさんざん迷惑かけといて、いきなりそれ…?」ベルトルト「……ごめん」 16 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:23:57 アニ「…今思い出したよ。あの時の返事…確か、私もベルトルトのこと好きだよって言ったんだよ…」アニ「今も……同じ返事だよ…」ベルトルト「…!!」ベルトルト「アニ…ありがとう…」アニ「…あの時も、あんたそんなようなこと言った気がするよ…」 17 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:24:43 ―後日―ライナー「……一体どういうことだ?わけが分からないぞ」ベルトルト「いやごめんねライナー。心配かけて」ライナー「ああ、本当に心配した。そしてお前を探してる時に、アニからベルトルトが見つかったってメールがきた。なんでアニが見つけたんだ?」アニ「エレンたちと別れて探してたんだよ」ライナー「なるほど、そこまでは分かった。しかし何でその後2人が付き合うことになったんだ?」ベルトルト「うーん、まあ…」アニ「話すのが面倒だから自分で考えな」ライナー「ベルトルト!どうやってアニを落としたんだ?というかそれ以前に色々と分からん」アニ「落としたって何さ」ゲシッライナー「痛ッ!痛いって…」ベルトルト「まあ、いいじゃないか」アニ「詮索するんじゃないよ」ライナー「色々と分からん!何があったんだああ!!」アニ「うるさいよ」ベルトルト「ハハッ」クスクス 終わり 18 : 桜好き、花好き、虫嫌い、女とか言うな#零bUcwH7fdxs : 2014/02/01(土) 12:30:54 良いね。ライナーと最後が面白かった 19 : みぃWtJt4MLDLg : 2014/02/03(月) 01:12:53 乙!よかった ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:10:44 設定 ・高校一年生 2 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:12:47 ―昼休みの教室ーベルトルト「……」チラッライナー「(…ベルトルトのやつ、またアニのことを見てるな)」ライナー「(何とかしてやりたいもんだが…)」チラッアニ「エレン、チーハンもう一つあげようか?」エレン「いいのか?」ミカサ「ダメエレン、食べ過ぎ」ライナー「(あれじゃあな…)」ベルトルト「……」ボー (外を見ている)ライナー「…なあベルトルト、トイレ行かねえか?」ベルトルト「…ああ、うん」クルッライ・ベル「…」ガラッ (教室を出てトイレに行った)ユミル「(あいつらやっぱりホモだな…)」 3 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:13:34 ライナー「…お前、このままでいいのか?」ベルトルト「何が…?」ライナー「……アニのことだよ」ベルトルト「」 (無表情)ベルトルト「ア、アニがどうしたの?」ライナー「…お前な、俺が気付いてないとでも思ってたのか?」ベルトルト「え…いや…」アタフタライナー「別に恥ずかしいことでもないだろ。お前の気持ちなんだから」ベルトルト「……」ライナー「告白しないのか?」ベルトルト「でも…アニはエレンのことが好きなんだよ…多分」シュンライナー「かも知れんな…だが、そのまま何もせずに見ているだけでいいのか?」ベルトルト「そりゃよくないよ…でも、もうあれを見てたら諦めさせられるよ…」ライナー「俺はまだ分からんと思うがな。エレンがどう思ってるのかも分からないし」ベルトルト「…エレンがアニのことを好きじゃなくても、アニはエレンのことが好きなんだから僕は無理だよ…」ライナー「結果云々の前にやってみろ。自分の気持ちを伝えろ」ベルトルト「でも…」ベルトルト「……いや、わかったよ。ダメもとでやってみるよ」ライナー「よし、よく言った」バンバン 4 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:14:10 ベルトルト「痛い痛い!」ライナー「ああ、すまんすまん。ハハハッ」ニコニコベルトルト「…僕だって、ダメだとしても自分の気持ちを伝えたいからね」ライナー「頑張れベルトルト!」ベルトルト「うん…やってみるよ」ライナー「いつ告白するんだ?」ベルトルト「うーん…明日は土曜日だからアニとどこかに行って、そこで告白しようかな…」ライナー「よし、明日はケータイを肌身離さず持って知らせを待ってる」ベルトルト「わかったよ。終わったら連絡するよ…」 5 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:15:04 ―そのころの教室―エレン「もう木の葉も赤くなってるな」 (外を見ている)アルミン「そうだね、もう秋だ」アニ「秋か…」ボソッエレン「ん?どうしたアニ?」アニ「いや、何でもないよ。それよりエレン、明日ヒマ…?」エレン「まあ特に何にもないな」アニ「ならさ…どっか行かない…?」エレン「ああ、わかった。いいぞ」ミカサ「私も行く」アニ「…うん」ミカサ「抜けがけはさせない」ギロッアニ「……」エレン「? 3人で行けばいいだろ」アルミン「(…これじゃあ全然進展はしないだろうな)」アルミン「(…でもきっとベルトルトはアニのことが好きなんだろうな。あれだけチラ見してるし)」アルミン「(これじゃあ四角関係だよ…)」エレン「おーい、どうしたアルミン」アルミン「…考え事だよ」エレン「アルミンも明日来るか?」アルミン「いや、遠慮しておくよ(疲れそうだ)」アニ「(何着ていこうかな…)」ミカサ「(アニ…)」ギリッ 6 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:15:59 ―帰り道―ベルトルト「あ、アニ…一緒に帰らない?」アニ「いいよ」ベル・アニ「…」スタスタアニ「あんた昔からだけど歩くの速いね」ベルトルト「えっ、そうかな…」アニ「まあ背が高い分歩幅があるからだろうね」ベルトルト「もう少しゆっくり歩いた方がいい?」アニ「うーん…そうだね、その方が楽かな」ベルトルト「ごめんごめん」アニ「…最近3人で遊んだりしないね」ベルトルト「急にどうしたの?」アニ「いや…何かあんたと話してたら懐かしくなってさ。小さいころはいつも私とあんたとライナーで遊んでたじゃないか」ベルトルト「懐かしいね。よく近所にある山の近くの公園で遊んでたね」アニ「うん…あの公園のブランコで…」ベルトルト「えっ?ブランコで何?」アニ「あんた覚えてないの…?」ベルトルト「何?」アニ「いや、覚えてないならそれでいいよ…」ベルトルト「気になるなあ」アニ「いいから。忘れて」ベルトルト「忘れてって言われても…」ベルトルト「あっ(そうだ、アニの明日の予定を聞くんだった)」 7 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:16:38 アニ「何?」ベルトルト「…あのさ、明日空いてる?」アニ「ああ、ごめん…明日はエレンとどっか行くんだ」ベルトルト「そっか…(やっぱりアニはエレンがのことが…)」アニ「明後日の日曜でもいいかい?」ベルトルト「うーん……」ベルトルト「…ねえアニ」アニ「何?」ベルトルト「アニは…エレンのことが好きなの…?」アニ「…!」アニ「……正直、自分でもよく分からない。でも、何かあいつがかっこいいなって思ったりする…」ベルトルト「…そう…なんだ…」ベルトルト「(ああ、やっぱり…ダメだった…)」アニ「…こんなこと、幼馴染のあんたにだから言うんだよ」ベルトルト「うん…明日頑張ってね…」アニ「わかったよ…」ベルトルト「(いいなあエレンは…アニにかっこいいなんて思ってもらえて…)」ベルトルト「(頑張ってね、なんて…どうして僕は心にもないことを言ったんだろう)」 8 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:17:28 ベルトルト「(ホントはうまくいかなければいいと思ってるのに……こんな薄情でひどい奴なんて…アニが好きになるわけないよ…)」ベルトルト「……」アニ「……」 9 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:18:08 ―次の日―エレン「えーと…待ち合わせ場所はこの辺かな?」キョロキョロミカサ「あ、エレン。おはよう」エレン「お、いたいた。おはよう」アニ「おはようエレン」エレン「おはよう。おっ、アニそれ似合ってるな」アニ「…ありがと」ミカサ「……」ジ――エレン「で、今日はどこ行くんだ?」アニ「えーと、まずミカサが行きたいって言う雑貨屋に行って、そのあとはどこかでご飯を食べて…そこまでしか決めてない」エレン「まあ、大丈夫だろ。行くところはたくさんある」ミカサ「エレン、ちゃんとお金は持ってきた?」エレン「大丈夫だって。心配するな、子供じゃないんだから」ミカサ「では行こう」スタスタエレン「ミカサの行きたい雑貨屋ってどこにあるんだ?」ミカサ「駅からちょっと歩いたところにある」エレン「へー、たぶん俺行ったことないな」アニ「エレンは雑貨屋とか行かないだろうからね」エレン「まあな」 10 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:18:51 ―雑貨屋―エレン「うわっ、このペンすごい派手だな」アニ「ほしいの?」エレン「いや、これはちょっとな…」ミカサ「エレンはこっちの方がほしいでしょ」サッエレン「それは男は使いづらくないか…?」アニ「……」~♪ (アニのケータイの着信音)アニ「あっ、メールだ」アニ「ライナーから…?」―――――――――――――――アニ、ベルトルトはまだいるか?――――――――――――――――――――アニ「まだって、元々いないけど………送信」ピッ ―ライナーの家―ライナー「ベルトルトの奴どうしたんだ…?このメール…アニにフラレたのか?」―――――――――――――――もうダメだよ…生きていけない しばらく探さないで――――――――――――――――――――ライナー「電話にも出ないし、何か嫌な予感がするな…もうアニとは別れて1人でいるのか…?」~♪ (ライナーのケータイの着信音)ライナー「おっ、アニからだ」――――――――――――――――――――いや、今日は会ってないよ エレンとミカサと雑貨屋にいる昨日ベルトルトに「明日空いてる?」って聞かれたけど、今日はエレンと出かける予定だったからベルトルトがどうかしたの?――――――――――――――――――――ライナー「なるほど…それで落ち込んでるのか…」ライナー「アニに少し説明しておくか……送信」ピッライナー「しかしどこ行ったんだあいつ…」 11 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:19:52 ―雑貨屋―アニ「え…?どういうこと?」――――――――――――――――――――もうダメだよ…生きていけない しばらく探さないでベルトルトがこのメールを俺に送って行方不明だ何か嫌な予感がしてな 俺はそこらを探してくる――――――――――――――――――――エレン「どうしたアニ?」アニ「…いや、何でもないよ」エレン「?」ミカサ「これを買っていこう。エレンの分も」サッエレン「だからいらないって…」アニ「(どうしたんだろうベルトルト…でも探すのはライナーに任せておこう…)」ミカサ「ダメ、エレンはこれを使って」アニ「(ライナーに任せておけば大丈夫…)」エレン「勘弁してくれミカサ!これはちょっと…」エレン「おっ、こっちの方がいいんじゃないか?」アニ「……」アニ「…ごめん、ちょっと用事ができた」エレン「え?」アニ「…誘っといてごめん」エレン「いや…わかった、しょうがないさ。また誘ってくれよな」 12 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:20:31 アニ「うん…」ミカサ「…また明後日」アニ「うん、また」タッタッ (雑貨屋を出て行った)エレン「どうしたんだろうな」ミカサ「分からない…でも何か深刻そうだった」――――――――――――――――アニ「(…まったく、人騒がせな奴だね)」タッタッタッアニ「(でもどこに行ったんだろう…まさか…あいつに限って…)」タッタッタッアニ「(何か心配になってきた…どこだろう…どこだろう…)」タッタッタッアニ「……!」タッタッタッアニ「あそこに行ってみるか…」タッタッタッ 13 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:21:42 ―山の近くの公園―ベルトルト「(…失敗したな…ライナーにあんなメール送ったりして…)」ギコ ギコ (ブランコに乗っている)ベルトルト「(余計な心配かけるだけじゃないか…)」ベルトルト「(でも今は誰とも会いたくないな…少なくとも知り合いとは)」ベルトルト「はあ――……」ベルトルト「(分かりきってたことじゃないか…)」ベルトルト「(でも…やっぱりエレンに嫉妬しちゃうな…)」ベルトルト「(アニのそばにいられるなんて…)」アニ「いた!!やっぱりここだった!」タッタッタッベルトルト「!!?」ビクッベルトルト「ア、アニ!?」アニ「…良かった…ハアッ…心配したよ…」ハアッ ハアッベルトルト「どうしたのアニ!?」アニ「どうしたのじゃないよ!あんたがライナーにあんなメール送って行方不明になるから!」ハアッ ハアッベルトルト「え…心配して探しに来てくれたの…?」アニ「まったく、ホントに心配したよ…ライナーにメールしておかないと……」ピッベルトルト「でも…アニはエレンと出かけてるんじゃなかったの…?」アニ「そうだよ…」ベルトルト「!」ベルトルト「(僕は一体何をやってるんだ…アニの邪魔をして…僕はどこまで情けないんだ…)」ベルトルト「…ごめんアニ…せっかくのデートだったのに…」 14 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:22:20 アニ「別にデートってわけでもないよ。ミカサもいたし…」アニ「それより…どうしたんだいベルトルト…?」ベルトルト「うん…いや、その…(アニ本人に言えるわけがない…)」アニ「……まあ、言いたくないんだったら無理に言わなくていいよ」ベルトルト「う、うん…」アニ「はあー、疲れた」ギコッ (ブランコに座った)ベルトルト「ホントにごめん…」アニ「いいよ別に…自分で探しに来たんだから」ギコ ギコベルトルト「…エレンとせっかく一緒だったのに…」アニ「エレンね…」アニ「…私別にエレンのことが好きなわけじゃなかったのかも…」ベルトルト「え…?どうして?」アニ「うーん、まあかっこいいと思ってたことは確かなんだけどさ、何か…ただミカサに対抗したかっただけっていうか…」ベルトルト「……」アニ「今日…なんとなくそう思った」アニ「エレンはいい奴だけどさ、ミカサがお似合いっていうか…私とは合わないっていうか…別に好きなわけじゃなかったみたいだよ」ベルトルト「そうなんだ…」 15 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:23:04 アニ「……」アニ「…昔さ、ここであんた私のこと好きって言ったよね」ベルトルト「えっ!?いつ?」アニ「5,6歳の時かな。今ぐらいの秋だったよ」ベルトルト「ごめん…覚えてない」アニ「そう…私はけっこう嬉しかったから覚えてるよ。まあ、昔の話だね」ベルトルト「……」ベルトルト「…それで、アニは何て返事したの…?」アニ「ごめん…そこは覚えてない」ベルトルト「そっか…」アニ「……」ギコ ギコベルトルト「…アニ」アニ「何?」ベルトルト「……僕は今でも好きだよ…アニのこと…もう一度…返事が聞きたいな…」アニ「…!!」アニ「……」アニ「…あんたさ…人にさんざん迷惑かけといて、いきなりそれ…?」ベルトルト「……ごめん」 16 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:23:57 アニ「…今思い出したよ。あの時の返事…確か、私もベルトルトのこと好きだよって言ったんだよ…」アニ「今も……同じ返事だよ…」ベルトルト「…!!」ベルトルト「アニ…ありがとう…」アニ「…あの時も、あんたそんなようなこと言った気がするよ…」 17 : Wqkzx6585Oo : 2014/02/01(土) 09:24:43 ―後日―ライナー「……一体どういうことだ?わけが分からないぞ」ベルトルト「いやごめんねライナー。心配かけて」ライナー「ああ、本当に心配した。そしてお前を探してる時に、アニからベルトルトが見つかったってメールがきた。なんでアニが見つけたんだ?」アニ「エレンたちと別れて探してたんだよ」ライナー「なるほど、そこまでは分かった。しかし何でその後2人が付き合うことになったんだ?」ベルトルト「うーん、まあ…」アニ「話すのが面倒だから自分で考えな」ライナー「ベルトルト!どうやってアニを落としたんだ?というかそれ以前に色々と分からん」アニ「落としたって何さ」ゲシッライナー「痛ッ!痛いって…」ベルトルト「まあ、いいじゃないか」アニ「詮索するんじゃないよ」ライナー「色々と分からん!何があったんだああ!!」アニ「うるさいよ」ベルトルト「ハハッ」クスクス 終わり 18 : 桜好き、花好き、虫嫌い、女とか言うな#零bUcwH7fdxs : 2014/02/01(土) 12:30:54 良いね。ライナーと最後が面白かった 19 : みぃWtJt4MLDLg : 2014/02/03(月) 01:12:53 乙!よかった ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。