からかい上手の高木さん
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- 1 : 2022/03/17(木) 15:48:31 :
- 原作のイメージ崩壊に繋がる恐れがあります。ご注意ください。
※暇つぶしで書いております。クオリティーの高さには期待しないでください。
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- 2 : 2022/03/17(木) 16:49:57 :
- {ゲシュタルト崩壊}
[学校 教室]
西片(今日こそ高木さんに勝とう…!)
西片(勝つ手段は何も思い浮かんでないけど)
ガラッ (教室の扉が開いた)
高木さん「あ、おはよう西片」
西片「おはよう、高木さん」
高木さん「さっき英語の教科書忘れたことに気づいちゃって…西片、今日見せてくれない?」
西片「!…あぁいいよ。にしても高木さん…意外とドジだね」
高木さん「西片もね」
西片「どこがだい?」
高木さん「だって西片、裏表靴下逆に履いてるもん」
西片「え?」
西片「高木さん。悔しいからってそんな適当なこと言うのは良くないよ。」チラッ
西片(なん…だと…本当に反対じゃあないか!)
西片「い、いやぁ…これはっこういうデザインで」
高木さん「ふーん。」
西片「ど…ドジさは引き分けってことで」
高木さん「うん」
西片(高木さんが教科書を忘れたことをからかえると思ったけど…引き分けか)
西片(昨日遅くまでテレビ見すぎたせいで寝坊して朝急いだからだ。これからは冷静さを大切にしよう)
[英語の授業]
高木さん「机、くっつけないとね」
西片「う、うん」
西片(冷静に…何を言われても動じるな…)
高木さん「カオ、ちょっと赤いよ」
西片「赤くないよ!」
西片「今日暑いなぁ」
高木さん「気温は高くないよ?」
西片「うっ…」
西片(冷静さをかいてしまった…)
西片(そう、机をくっつけるだけ。簡単なこと)
〜
田辺先生「よし、俺につづけて音読しろー」
田辺先生「デリシャス」
西片(デリシャス…意味は美味しい)
西片(美味しいってこんな字だったっけ?あれ?)
西片(!これが昨日テレビで見たゲシュタルト崩壊ってやつか!)
西片「高木さん、この字を眺めて」
西片「だんだんこんな字だったっけ?ってなってこないかい」
高木さん「確かにねー」
西片「ここで問題。この現象をなんていうでしょう」
西片(夜遅くにやってたテレビで言っていたこと…夜ふかししない高木さんがこの問題の答えを知るはずがないのさ…勝った!)
高木さん「うーん。なんだろうね」
高木さん「西片、私の顔をずっと見てみてよ。人の顔でその現象って起きるかな?」
西片「え?どうかな」
西片(答えることをうまく避けているつもりだろうけど…そうはいかないよ高木さん)
西片「高木さん。そんなことより先に問題の答えを…」
高木さん「見れなかったら西片の負けね」
高木さん「途中でそらしてもダメ」
西片「なっ」
西片(これを言われてしまったらどうしようもできないじゃないか!)
西片(落ち着け…冷静に。高木さんの顔を見るだけ…見るだけ…)
高木さん「…」ジーッ
高木さん「見ないの?5…4…」
西片「ちょっと待ってよ!見るから」
西片「…ジーッ
高木さん「カオ、赤いよ」
西片「赤くないよ!集中できないじゃないか」
高木さん「ごめんごめん。」
西片(あれっ高木さんってよく見るとカワ…)
高木さん「ドキドキしてる?」
西片「えっ!そんなことないよ!」
高木さん「今、そらした。西片の負け」
西片「そんなぁ…」
西片「でも待ってよ高木さん。質問にまだ答えてないよ」
西片(ここで高木さんに勝って一勝一敗で最低でも引き分けに持っていかなければ!)
高木さん「ゲシュタルト崩壊でしょ。」
西片「え!なんでわかったの!」
田辺先生「うるせーぞ西片」
西片「すみません」
高木さん「深夜のテレビ番組見たわけじゃないよ。元々知ってたの」
西片「なっ…」
西片(知識の多さと生活習慣の良さの二面で負けた…)
高木さん「ちなみに私はドキドキしたよ」ボソッ
西片「え?なんか言った?」
高木さん「なんでも。」
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- 3 : 2022/03/17(木) 16:51:49 :
- 自己満足。
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- 4 : 2022/03/17(木) 16:52:21 :
- よかったらコメントしてください
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- 5 : 2022/03/18(金) 02:02:44 :
- {素直}
学校
西片「木村!前貸してた漫画返して」
木村「お、西片わりいわりい」
木村「ほい」
高尾「おい…なんだよこれ…汚れてるじゃん」
西片「ほんとだ…さてはポテチ食いながら読んだろ!」
木村「そういえばそうだったな。ごめん」
高尾「木村…道徳やり直してこい」
〜
西片「朝から散々…」
高木さん「おはよう西片。どうしたの?」
西片「おはよう高木さん。木村が漫画汚してさ」
高木さん「それは災難だったね」
高木さん「西片、今日は何の日でしょう」
西片「今日?今日はバレンタインデーだよね」
高木さん「そ。あたり。西片はチョコ貰った?」
西片「いや、まだだけど…」
高木さん「はいこれ。」
西片「え?高木さんから?」
西片(クオリティが高い!)
高木さん「うん。義理ね。西片、顔赤いよ」
西片「あ、赤くない…よ」
高木さん「フフ」
〜
廊下
浜口「西片…俺は見たぞ…高木さんからチョコもらうとこ…」
西片「あ、ああ義理をね」
浜口「義理でも羨ましいぜ。貰えない俺は敗北者か!?」
西片「浜口は北条さんから貰えるよ」
浜口「ほ、本当か!」
西片「わかんないけど」
浜口「わかんねえのかよ!」
浜口「ま、その辺うろついて貰えるかどうか試してくるぜ。じゃあな」
西片「うん」
木村「西片。手に持っているものは…」
西片「義理チョコだよ」
木村「高木さんからだろ?」
西片「うん」
木村「よかったじゃん。ま、俺は無くても大丈夫だけどな」
西片「去年はもらいたそうにしてたのに」
木村「…ま、まあ…気が変わったんだ」
高尾「素直になれよ」
木村「………悔しい。ちくしょー!もう誰も俺に話しかけないでくれーーー!」ダッ
高尾「き、木村…さん?」
〜
北条「西片くん。ちょっといい?」
西片「北条さんじゃないか。どうかしたの?」
北条「あの…浜口さ、チョコ欲しがったりしてた?」
西片「うん、してたよ」
北条「!!!本当?」
西片「北条さんから貰えないかなーって言ってたよ」
北条(指名!?)
北条「あ、あのさ西片くん。これ、浜口に渡してほしいんだけど」
西片「チョコ?直接渡さないの?」
北条「ま、まぁ…わたしっ…色々…そう、忙しくて」
西片「そうなんだ。おっけー渡しとくよ」
北条さん「このこと誰にも言わないでよ」
西片「うん」
〜
放課後
西片「浜口ー」
浜口「何だよ西片。あれから結局チョコを誰からももらえなかった俺をからかいにきたのか?」
西片「違うよ。チョコ渡しに来たんだよ」
浜口「お前からか?冗談はよせよ…」
西片「北条さんから」
浜口「ああ、そうか…北条さんからか………っておぅい!」
浜口「それは本当か!?」
西片「嘘なんかつかないって」
浜口「ありがとう西片!一生忘れないぜ!」
浜口「♫♪♬」
〜
帰宅途中
西片(今日は何回からかわれたっけ)
高木さん「西片、あのさ、今日北条さんからチョコ貰ってなかった?」
西片「え?まあ、うん。何で知ってるの?」
高木さん「たまたま見かけちゃってさ。」
西片(まずい。浜口に渡す用だったなんて言えないから俺がチョコ貰ったみたいになっちゃってる)
高木さん「ふーん。西片私以外からもチョコ貰ったんだね」
高木さん「それって本命かな?」
西片「し、知らないなぁ」
高木さん「……私は本命今日あげたよ」
西片「え?誰に!」
西片(俺が貰ったのは義理だから…俺じゃないとして)
西片(誰だ?)
高木さん「誰でしょう」
西片「えーと…高尾!」
高木さん「はずれ」
高木さん「意外と近くにいるかもね」
西片「近く…?」
西片(もしかして…いやいやそんなはずは。俺のは義理だ)
高木さん「3、2、1」
西片「カウントダウンあるの!?」
高木さん「時間切れー」
高木さん「最大のヒント出したのに」
西片「えー…」
西片(なんで俺こんなに悔しいんだろう?)
高木さん「もう一つ。ヒントをあげるよ。私は朝に一つ嘘をつきました。」
西片「え?嘘?」
西片(朝はほぼ木村とかと喋ってて…高木さんと話したのはチョコ渡すやりとりの時だけ…)
西片(………えっ!?もしかして
…)
高木さん「じゃあ私こっちだから。」
西片「え?…あ、うん。また明日」
〜
高木さん(素直に言える勇気があったらいいんだけどな)
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