この作品は執筆を終了しています。
ペトラ「ここにいます」
-
- 1 : 2013/09/19(木) 21:02:22 :
- 兵長、エレンー
お気づきではないのでしょうか?
気づいているはず...ないですよね
でもー
私は...
ここにいます
---------
------
---
-
- 2 : 2013/09/19(木) 21:08:48 :
痛い
体中が痛い
女型に踏みつけられた
そうだ、私は死んだんだ
だけど...ここにいる
たぶんだけど、幽霊ってヤツかな?
小さい頃、本で読んだことがある
死んだ人間が...
「未練」
「後悔」
とかがあると...すぐにはあの世にはいけなくて...
この世に残る事が出来る
でも、周りには自分は見えてなくて
だけど、ここにいる
存在しないものがここにー
-
- 3 : 2013/09/19(木) 21:19:52 :
- 幽霊とか信じなかったけど、改めて自分がなるとは...
思っても見なかった
そして、自分が死ぬという事も...
考えてはいなかった
もちろん調査兵団に入る以上「死」は避けられない
同じく調査兵団の仲間の死は何度も経験した
毎回遺体を持って来れた訳じゃないし、生きているか、死んでいるかも分からない人もいる
でも、それは「仕方ない事」であった
というより、そうでもしなくちゃ壁外になんて行ってられない
「だれかが死ぬのは当たり前」という考えを持って外に出なくちゃ、
あんなに何人もの死を受け止める事が出来ない
もう「感情」は捨てなくちゃ行けない
壁外にいる時、それは自分を押し殺す時だ
心を捨てて、死んでいく仲間の横で馬を走らせた
しかし...
それが自分になるなんて
まだ信じられない
本当に死んじゃったのかなぁ
もうこの世に、ペトラ・ラルは存在しないのかなぁ
ここにいる私は...死んでしまった魂なのかなぁ
-
- 4 : 2013/09/19(木) 21:26:36 :
リヴァイ「...はぁ」
目の前に兵長がいる
さっきからため息をついてばっかりだ
それに足を怪我している
女型と戦った時...のものだと思う
私たちが無力だったから、兵長にまで怪我をー
出来る事なら、謝りたい
謝りたいし、お礼も言いたい
話したい事もたくさんある
でも、兵長には私は見えていないのかなぁ
さっきから横にいるのに、見てくれる事は無い
気づいてほしい
ここにいることを
ここに存在している事を
-
- 5 : 2013/09/19(木) 21:37:59 :
ペトラ「兵長ー」
リヴァイ「・・・」
リヴァイ(今、名前を呼ばれたような...。チッ、気持ちわりぃな)
やっぱり、私の事は見えてないようだし、声も聞こえないのか...
どうやっても気づいてもらえないのか...
そもそも、なんで私はここにいるんだ?
私の未練ってなに?
女型を倒せなかった事?
エレンを守るという任務を果たせなかった事?
お父さんより早く死んでしまった事?
考えればたくさん出てくる
でも、すべてしっくりこない
わたしの未練...
それは
たぶんー
-
- 6 : 2013/09/19(木) 21:52:22 :
ガチャー
ハンジ「やぁ、リヴァイ」
リヴァイ「なんだお前か」
ハンジ「なんだって失礼な、ハンジさんは君の事が心配できて上げたのにぃー」
リヴァイ「誰も心配してくれなんて言ってねーよ」
ハンジ「でも、怪我だってしてるし...。それに...色々あったし」
リヴァイ「・・・」
ハンジ「リヴァイ、大丈夫なの?」
ハンジ(って...大丈夫な分けないか、あーもぉー私ったら...)
リヴァイ「怪我なら、だいぶ直ってきた」
ハンジ「ーそっか。でもさ...私が言ってるのはそういうことじゃ—」
リヴァイ「分かってる」
ハンジ「え?」
リヴァイ「お前の言いたい事ぐらい分かっていると言ってるんだ、クソメガネ」
ハンジ「・・・」
リヴァイ「・・・」
-
- 7 : 2013/09/19(木) 22:00:30 :
あぁ
ハンジ分隊長
ハンジ分隊長にまで迷惑かけて...
本当に申し訳ないです
そうだ、わたしの未練...
それはー
きっと...
いや、絶対に、
リヴァイ兵長だー
-
- 8 : 2013/09/19(木) 22:18:41 :
ハンジ「なんかさぁ...この部屋、変な空気感じない?」
リヴァイ「気持ちわりぃこと言うな」
ハンジ「いや、本当に。廊下と空気が変わったというか...」
リヴァイ「何が言いたい?」
ハンジ「変なヤツって思われるかもしれないけど、この部屋、私たち以外にもいそうじゃない?」
リヴァイ「お前が変なヤツってことは誰でも知ってる」
ハンジ「何それー!!てか、絶対変だって。この部屋!」
リヴァイ「うるせぇ」
ハンジ「ひどいな、せっかく来てやったのにー」
リヴァイ「帰れ」
ハンジ「もういいよ、心配して損したよ。部屋で寂しく、孤独に調査報告書でもかくよ」
リヴァイ「勝手にしろ」
ハンジ「ふーんだ!行きますよー」
ガチャー
リヴァイ「おい、クソメガネ」
ハンジ「何?まだなにかー!?」
リヴァイ「...ありがとな」
ハンジ「・・・」
ハンジ「...うん。じゃ、行くね」
リヴァイ「あぁ」
-
- 9 : 2013/09/19(木) 22:18:56 :
- ハンジ分隊長...
言葉じゃ...この思いは表せません
ただー
ありがとうございました
本当に、本当にありがとうございました
そして、兵長ー
兵長...
気づいてください
お願いします
わたしはここにいるんです
ここに存在しています
たとえ見えなくてもー
ここにいます
あなたの隣にー
-
- 10 : 2013/09/19(木) 22:19:22 :
ペトラ「兵長...」
リヴァイ「...?」キョロキョロ
ペトラ「兵長!?ここです、ここにいるんです、お願いです、気づいてください...!」
リヴァイ「ペトラか...?」
ペトラ「兵長...」
リヴァイ「お前、ここにいるのか」
ペトラ「はいっ!います、ここに、兵長の隣に...」
リヴァイ「...そうか、お前か」
ペトラ「はい、いますよ...。ペトラです、ペトラ・ラルです」
リヴァイ「どうしてお前が...?」
ペトラ「それは...きっと兵長に...伝えたい事があったから...でしょうか?」
リヴァイ「俺にか?」
ペトラ「はい...わたし、兵長の事...好きだったんです」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「これを...伝えたかったんです」
リヴァイ「...そうか」
ペトラ「すいません、もちろん憧れの先輩でした。でも...憧れの先に言ってしまいました」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「だから、兵長の近くでお供させていただくの...本当に楽しかったんです」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「後悔も、悔いも、なにもありません。調査兵団に入れて...よかったです」
リヴァイ「そうか」
ペトラ「はい...。ほら、兵長、やっぱりわたしの私の未練は兵長でした。思いを伝えた後、どんどんと体が透けてくるんです」
リヴァイ「そうなのか?」
ペトラ「兵長には見えないんですか?」
リヴァイ「あぁ」
ペトラ「でも、それでよかったです」
リヴァイ「なんでだ?」
ペトラ「だって、わたしの最後の姿が幽霊なんて...お恥ずかしいですから」
リヴァイ「お前らしいな」
ペトラ「はい。でも、そろそろお別れですね」
リヴァイ「そうなのかー」
ペトラ「はい...でも、もしよければ、もう少しお近くにいてもよろしいですか?」
リヴァイ「別にかまわないが」
ペトラ「...ありがとうございます//」
リヴァイ「・・・」
ペトラ「あの...我ががまですが...その、寄りかかってもよろしいでしょうか?」
リヴァイ「勝手にしろ」
ペトラ「...失礼します」
-
- 11 : 2013/09/19(木) 22:20:20 :
その瞬間、リヴァイ兵長と目が合った
まるでわたしがそこにいるのが分かっているようだった
そして、服と服がこすれ合う音が微かに聞こえるとともに...
兵長の唇はわたしの唇と繋がった
そして、兵長の流した涙が...
わたしの頬をゆっくりと流れていったー
終わり
-
- 12 : 2013/09/19(木) 22:25:39 :
- 乙!!!
-
- 13 : 2013/09/19(木) 22:49:50 :
- ガチ泣きしてもうた
-
- 14 : 2013/09/19(木) 22:56:23 :
- 感動!
-
- 15 : 2013/09/20(金) 00:58:38 :
- 乙!
素晴らしかった感動←
-
- 16 : 2013/09/20(金) 07:05:31 :
- リヴァイ班生きてて欲しかった…涙
-
- 17 : 2013/09/20(金) 10:18:10 :
- 乙
-
- 18 : 2013/09/20(金) 16:54:55 :
- ありがとうございました
-
- 19 : 2013/09/20(金) 17:55:42 :
- また、ssの希望とかありましたらお願いします♪
-
- 20 : 2013/09/28(土) 21:12:07 :
- rinnkaさんめっちゃこのss感動しました!!
次回作も期待&応援します!!
-
- 21 : 2023/08/01(火) 15:53:19 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
toyama3190
oppai_jirou
catlinlove
sukebe_erotarou
errenlove
cherryboy
momoyamanaoki
16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
unko_chinchin
shoheikingdom
mikasatosex
unko
pantie_ero_sex
unko
http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場