このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
クリスタ「はじめまして、私の名前は…」
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- 1 : 2021/01/25(月) 12:25:38 :
- ほとんど廃墟みたいなサイトですが、
暇なのでなんか書こうと思います
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- 2 : 2021/01/25(月) 13:03:21 :
______さよなら、お父さん。
真っ赤に燃え盛る豪邸の前で、キラキラのブロンドヘアを炎色に染めながら少女はほくそ笑むのだった。
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「こちらです、フーバーさん。」
中年の少し太った女性が、建物の奥へ奥へと進んでいく。フーバーと呼ばれた二人の男女は静かに女性の後ろへついていった。
ここは、孤児院。
身寄りのない可哀想な子供たちがたくさんいる。二人の男女は長年不妊治療に勤しんできたが、努力の甲斐も虚しく子供を授かることは一度もなかった。
女が高齢出産と言われる年齢に達したことを機に、この孤児院で養子を貰おうということになったのだ。
「さ、どうぞ」
キィィィィィィィィ、カチャリ。
木製の古びたドアがゆっくりと開かれた。
最初に見えたのは、絵。
花と太陽と女の子が白いキャンバスの上に元気いっぱいに描かれていた。
「………………………………こんにちは!!」
キャンバスの後ろに隠れていた少女が、これまた元気いっぱいに挨拶をする。キラキラのブロンドヘアに、雪のような白い肌、アクアマリンの瞳がパチパチと瞬いている。その姿は宛らお姫様のようだ。
「………こんにちは。」
フーバーと呼ばれた男女は愛おしそうな顔をして、挨拶を返した。
「お姉さんたちだぁれ??誰か貰いに来たの?」
黄金のまつ毛をパチパチと瞬かせながら、少女は不思議そうに言った。
「あぁ、私の名前はユミルだ。ユミル•フーバー。で、こっちが私の旦那のベルトルト。」
「………フゥン、…ユミル」
ユミル「ん?」
少女の表情が一瞬曇ったように見えたが、気のせいだったか。
「………はじめまして!!私の名前はクリスタ!!クリスタ•レンズって言うの!」
「よろしくね!ユミル!ベルトルト!」
パァァァァァっと後光がさす勢いでクリスタは優しく微笑んだ。その光景はまさに天使…、いや女神のようだ。
ユミルとベルトルトもクリスタの朗らかな表情に思わず癒やされる。
この世には、こんな女神のような穢れなき生物が存在しているのか、と。
少女の朗らかな表情の下に、悪魔が潜んでいるとも知らずに。
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- 3 : 2021/01/25(月) 13:20:55 :
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ユミル「それ、クリスタが描いたのか?」
ユミルは目の前にあるキャンバスを指差して言った。
クリスタ「そうだよ!私、絵を書くのが趣味なの!他にもたくさんあるんだよ!」
そう言うとクリスタはちょこちょこ急ぎめに歩き、壁に立ててあるたくさんのキャンバスを取り出した。
昼寝をする猫。可愛らしいアヒルの親子。友達らしい、庭を駆け回る女の子と男の子。
その他にもたくさんの絵がキャンバスに描かれていた。
ベルトルト「すごいね…」
あまりの作品の多さとクオリティの高さにベルトルトは感嘆の吐息を洩らした。
クリスタ「ありがとう!中でもね、このアヒルの親子の絵が一番の自信作なんだ!とっても可愛いでしょ?」
アヒルの絵を取り出してクリスタはニコニコと笑った。
アヒルの絵には、母親が子供に愛おしそうに触れている様子が描かれている。
絵のクオリティに感心すると同時に、クリスタも自分がそうされることを望んでいるのかもしれないと思うと二人の胸がキュウと苦しくなった。
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ユミル「___、いいか?ベルトルト」
ベルトルト「あぁ、もちろんさ。僕も同じ意見だよ」
二人はクリスタを引き取ることにしたのだった。
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- 4 : 2021/01/25(月) 22:14:25 :
- ポンっ。
“フーバー”という朱色の字が綺麗に紙にうつった。
これで3人はめでたく家族になったのだ。
ユミル「これから一生、よろしくな。クリスタ」
ベルトルト「何の遠慮もしなくていいからね。今日から僕たちは家族なんだから」
二人は笑顔でクリスタに手を差し伸べした。
クリスタ「一生………」
クリスタ「っっ、!!一生!よろしくね!!…ユミル、パパ!!」
嬉しさのあまり、クリスタは身震いして二人に抱きついた。宝石のような眼からは雫が垂れている。
ユミルとベルトルトもそれに気付き、クリスタを抱き返した。
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- 5 : 2021/01/26(火) 01:20:03 :
- 期待
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- 6 : 2021/01/26(火) 21:55:58 :
- ありがとうm(_ _)m
仕事があるから低浮上ですが、
生暖かい目で見て頂けると幸いです
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