このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
羽ばたく青い鳥
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- 1 : 2020/10/20(火) 21:19:02 :
- 前編です↓
http://www.ssnote.net/archives/81314
中編です↓
http://www.ssnote.net/archives/81315
終盤編前編です↓
http://www.ssnote.net/archives/81327
終盤編後編です↓
http://www.ssnote.net/archives/81328
完結
http://www.ssnote.net/archives/81360
完結から数年後のストーリーです。
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- 3 : 2020/10/21(水) 12:10:28 :
- 追記
クリスタがエレンを好きになってからアルミンに相談するまでの間を書きたいのでそっちを優先に書きます。
下のURLからお願いします。
http://www.ssnote.net/archives/87203
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- 4 : 2020/10/29(木) 15:24:48 :
- トントン
ミーナ 「クリスタ…どう?」
ドアをノックする
ガチャ
女性 「準備出来ました…良ければどうぞ?」
ミーナ 「あ…はい!」
クリスタ 「…//」
ミーナ 「うわぁ…//」
クリスタ 「…どう…かな?//」
ミーナの目の前には
真っ白なウェディングドレスを着て…
長い髪の毛を髪留めで止める…
アップスタイルというヘアスタイルで…
恥ずかしそうに聞く天使がいた
ミーナ 「…可愛い//」
ミーナ 「…それに…綺麗//」
クリスタ 「…なんか…恥ずかしいよ…//」
ミーナ 「…私より…似合ってる…//」
クリスタ 「…ありがと//」ニコ
ミーナ 「…ええ//」ニコ
クリスタ 「…」スタスタ
クリスタ 「…ベルちゃん…」スッ
ミーナのお腹をさする
クリスタ 「…貴方のお母さんと一緒…私もお嫁さんになるよ…」サスサス
ミーナ 「うふw」
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- 5 : 2020/10/29(木) 15:25:20 :
- __
エレンとお付き合いをして5年が経った…
この5年間は本当に驚きが沢山だったよ…
ミーナはあれからベルトルトに告白されて無事お付き合いをした…
皆は先に結婚するのは私とエレンと言われてたけど…1年前にミーナ達が結婚した…
そしてミーナとベルトルトに赤ちゃんが出来た…
ミーナのお腹の中で元気一杯の女の子が眠ってる…
ミーナは兵士を辞めて…専業主婦として幸せに暮らしてる…
まさか先にミーナとは…驚きだよ…
次の驚きは…
あのアニとベルトルトとライナーが巨人だった事だ…
ベルトルトが超大型巨人ということ…
ライナーが鎧の巨人ということ…
アニが女型の巨人ということ…
訓練兵を卒業して三人はすぐキース教官や私達に告白してくれた…
その時の三人は…私が見るに恐怖に脅えていた…
アニの初めて見る涙…
ベルトルトは後悔の顔で謝り…
ライナーは手が震えていた…
三人は私達に嫌われるかもと…
殺されるかもと…
そんな中で勇気を出して伝えてくれた…
私達はとても三人が嘘をついているように見えなかった…だから沈黙した…
キース教官は三人に何が目的でそんな事をしたか聞いたら…
獣の巨人というのに…故郷を人質にされてる事…三人の家族が今も死と隣り合わせで生きているとの事…
正直…私達じゃそんな大きな問題解決出来ない…だからなんにも言えなかった…
そんな中エレンがたった一言…
『一緒に戦ってお前らの故郷を取り戻そう…と…』
そのたった一言で三人は救われた…
私はそう思ってるよ…
三人はそれにすぐに同意し…
エルヴィン団長に話をした
エルヴィン団長は不思議と驚かなかった…
知能を持った巨人がいると思っていたからだ…
エルヴィン団長は三人を殺さず…
調査兵団の監視の元…身を預かられた…
リヴァイ兵長はエレンとアニ…
エルヴィン団長にはライナーとベルトルト…
最初こそ常に監視されてたけど…
今は自由にやれてるから本当に良かった…
そしてみんなで獣の巨人と数ヶ月に及ぶ戦いで…
あと一歩のところで獣の巨人には逃げられたけど…三人の故郷を奪還出来た…
多くの兵士が死んだけど…
人類はまた一歩前進した…
エレンが許してくれたから…
この結果が出たと思う…
エレンが許してくれたから…
三人は今も笑顔になれてると思う…
本当にありがとう…エレン…
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- 6 : 2020/10/29(木) 15:25:48 :
- そして1番の驚きは
エレンも巨人に変身できた事だ…
獣の巨人との戦いで沢山の巨人が攻めてきた時エレンはとっさに巨人化して皆を救った…
エレンも驚いていたけど…
私達も驚いたよ…
エレンのおかげで勝利したとエルヴィン団長は言う…
本当にその通りだと私も思ってるよ…
ジャンは最近だけど分隊長を任されてる…
サシャ…コニー…マルコ…ユミルと私と一緒に…
アルミンとミカサはエルヴィン団長の指示でエルヴィン団長達と一緒に行動してる…
一緒じゃなくてちょっと残念…
でもまさかジャンが調査兵団に入団するなんて驚いたよ…
本人に前になぜ憲兵団ではなく調査兵団に入ったか聞いたら…死に急ぎのせいって言っていた…
一緒にエレン達の夢を目指したいと言っていた…
その時のジャンは…嬉しそうだったよ…
皆…欠ける事無く今も生きている…
これも全部エレンのおかげだと思ってるよ…
そして私もエレンに救われた…
私の本当の名前は
『ヒストリア・レイス』
王家の血を引いてることから…私を王女にするという話で…
私にとっては悪い人達が沢山やって来た…
もし…王女になったら私はエレン達と一緒に居れなくなる…
それに…好きでも無い人と結婚させられる…
そんなのは嫌だ…
でも…王女にならなければ私と関わった人達を殺すと言われた…
私はどちらも選べなかった…
でも…そんな中私を助けてくれたのは…
エレン達だ…
アルミンとエルヴィン団長の指揮で皆が作戦通りに行動し…そして私は救われた…
そしてエルヴィン団長が最高顧問を通して私…
『ヒストリア・レイス』
は不慮の事故で死んだ事にしてくれた…
私はみんなのお陰で…本当の自由を手に入れてクリスタとして生きている…
私は本当に心から皆に感謝してるよ…
そして数ヶ月前に私は遂にエレンにプロポーズされた…
『俺と…結婚してくれないか?』
エレン…急に言うからびっくりしちゃった…
でも…涙が溢れ止まらないくらい…
嬉しかったよ…私はすぐ…
『はい…』
と言った…
そして今日は待ちに待った結婚式…
一言で言うなら…凄い緊張するけど…
幸せです…
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- 7 : 2020/10/29(木) 15:27:08 :
- __
クリスタ 「…」
ミーナ 「…?」
ミーナ 「…クリスタ?」
クリスタ 「…!」
クリスタ 「…あ…ごめん!ミーナ」
クリスタ 「ちょっと…考え事してた…」
ミーナ 「…そう…」ニコ
ガチャ
アニ 「クリスター!!」ダッダッ
クリミー!?
アニ 「…きゃぁ//クリスタ可愛い//」
クリスタ 「…あ…ありがと//」
ミーナ 「ちょっと!アニ!貴方はここに来ちゃいけないの!」
アニ 「そうだけど…待ちきれなくて…」
クリスタ 「…まだ後15分あるから…」
アニ 「そうだね…」
アニ 「…」
クリスタ 「…?」
アニ 「お人形さんみたい…//」ナデナデ
クリスタの頭をナデナデする
クリスタ 「もー…//」
クリスタ 「アニも早い所相手見つけて結婚しなさい?」
アニ 「えー…じゃあエレンみたいな人…というか私もエレンと結婚したいぃー!」
クリスタ 「だーめ!」
アニ 「羨ましい!」
ミーナ 「ほーら!私もそろそろ戻るから!行くよ!」スタスタ
アニ 「はーい…」スタスタ
アニ 「じゃあ…またね!」
クリスタ 「うん!」
バタン
クリスタ 「ふふw」
__
そういえばもう一つ驚きがあった…
アニは昔と比べて全く別人になった…
アニいわく本当の私だしい…
こんな可愛さがあるとは…ビックリした…
もし…私が告白する前にエレンに対して本当のアニだったらと考えると…
冷や汗が未だにする…
でもアニは基本裏のアニで暮らしてる…
本当のアニで居る時は
女の子と話す時かエレンと話す時だけ…
アニは今でもエレンが好き…
でもさすがにアニも運命の人と幸せになって欲しいからと…
前にミーナと協力して合コンとか行かせたけど…男達が怯えて逃げちゃったらしい…
一体どんなことしたらそんなことになるんだろう…
でも本人がそれが幸せと言ってるから…止められないよ…
それに…エレンはアニの全てを救ったし守ってくれたから…何となく気持ちがわかる私もいる…ダメなんだけどね…
ミカサも多分エレンの事が好きだと思うけど…前より私やエレンの気持ちを理解してくれてる…
私やエレンの仲を割くような事は一度も無い…
私とエレンの結婚発表を嬉しそうに聞いてくれたのは…こちらも嬉しかったよ…
ミカサも運命の人と出会って幸せになって欲しいなぁ…
-
- 8 : 2020/10/29(木) 15:27:47 :
- クリスタ 「…」チラ
時計を見る
クリスタ 「もう…少しかぁ…」
コンコン
クリスタ 「はい?」
ユミル 「わたしだ…」
クリスタ 「ユミル?どうしたの?」
ユミル 「…入っていいか?」
クリスタ 「いいけど…?」
ガチャ バタン
ユミル 「…おぉ…」
クリスタ 「…?」
ユミル 「クリスタ…似合ってるな!」
クリスタ 「ふふwありがと…」ニコ
クリスタ 「でもどうせならここじゃなくて…表で見せたかったよ?」
ユミル 「あ…ああ…わりぃ…」
クリスタ 「…?」
クリスタ 「どうしたの?」
ユミル 「ああ…あのな…」
ユミル 「前にも言ったし…ここで言うのもあれなんだけどな…」
クリスタ 「…?」
ユミル 「クリスタ…結婚…おめでとう」ウルウル
ユミル 「私…嬉しくてよ…」ポロポロ
クリスタ 「!?」
クリスタ 「ちょっと…どうしたの?」
ユミル 「…本当に!嬉しくて!」ポロポロ
クリスタ 「…ユミル…」
クリスタ 「ありがと」ニコ
ユミル 「…う…う…」ポロポロ
クリスタ 「ほーら?泣かないの」スッ
ハンカチ
ユミル 「ありがと…」ポロポロ
ユミル 「でも…ちゃんとハンカチならもってるよぉ」ポロポロ
クリスタ 「…」スッ
ユミルの涙を拭く
ユミル 「…う…う…」ポロポロ
クリスタ 「…」フキフキ
ユミル 「…う…」
クリスタ 「泣き止んだ?」
ユミル 「うん…」
クリスタ 「良かった…」ニコ
ユミル 「…なぁ…クリスタ…」
クリスタ 「うん?」
ユミル 「…前にも聞いた事あるけど…もう一度聞かせて欲しい…」
クリスタ 「…?」
ユミル 「…幸せか?」
クリスタ 「…」(ユミル…)
クリスタ 「…うん!」
クリスタ 「私今…一番幸せだよ!」ニコ
ユミル 「…」
ユミル 「そっか…」
ユミル 「…」
クリスタ 「…?」
ユミル 「ありがとな…私行くわ!」
クリスタ 「もー…一体なんだったのー?w」
クリスタ 「なんか…ユミルだしくないなー?」
ユミル 「私は私よ!」
ユミル 「お前の幸せが私の幸せだ!」
ユミル 「ありがとな…クリスタ」
クリスタ 「…こちらこそ!」
ユミル 「…おう!じゃあな!」
クリスタ 「うん!また!」
ユミル 「…」
バタン
クリスタ 「…ユミル…どうしたんだろ…?」
女性 「クリスタ様…お時間です…」
クリスタ 「あ!はい!」
-
- 9 : 2020/10/29(木) 15:31:02 :
- 新郎の部屋
エレン 「ふぅ…」ソワソワ
コンコン
エレン 「はい?」
アルミン 「僕だよ」
エレン 「おー…アルミンか…」
ガチャ
アルミン 「やぁ…準備は出来たかい?」
エレン 「ああ…」
アルミン 「流石エレンだ…似合ってるよ」
エレン 「ありがとな…」
紺色のフロックコートを着こなすエレン
アルミン 「ミカサ?」
エレン 「…?」
ミカサ 「…」チラ
エレン 「おお…ミカサもいるのか…」
アルミン 「本当はダメだけど…どうしてもって言うから…」
エレン 「気にしねーよ」
エレン 「ほら…そこに居ないで来いよ?」
ミカサ 「…」スタスタ
ミカサ 「え…エレン…//」
エレン 「うん?」
ミカサ 「かっこいい…//」
アルミン 「…そうだね…」
エレン 「おう!ありがとな!」ニコ
ミカサ 「…うん…」
アルミン 「まさかあのエレンが結婚するなんてね…」
アルミン 「そろそろだろうと思ったけど…驚きだよ…」
エレン 「まぁな…」
ミカサ 「…」
アルミン 「実感湧かなかったけど…こうやって結婚式場に来れば…現実なんだなって思うよ…」
ミカサ 「…」
エレン 「…ああ」
アルミン 「うん…」ニコ
シーリングファンの音だけが大きく聞こえてくるくらい…
しばらく三人は沈黙した…
アルミン 「…そろそろだね…」
エレン 「ああ…」
アルミン 「じゃあ僕達は戻るよ」
エレン 「おう…」
アルミン 「行くよ?ミカサ…」
ミカサ 「…うん…」
アルミン 「…」スタスタ
ミカサ 「…」
エレン 「…?」
アルミン 「…?」ピタッ
アルミン 「…ミカサ?」
ミカサ 「…エレン…」
エレン 「どうした?」
ミカサ 「…」
ミカサ 「…ううん…なんでもない…」ニコ
ミカサ 「じゃあ…また…」スタスタ
エレン 「おう!」
ガチャ
バタン
エレン 「…緊張…してきたな…」
男性 「エレン様…そろそろです…」
エレン 「分かりました…」
-
- 10 : 2020/10/29(木) 15:31:33 :
- 会場
皆はまだかまだかと落ち着きがなく
ガヤガヤとしていた
アルミン 「よいしょ…」スト
席に着く
ジャン 「どうだった?」
アルミン 「流石のエレンも緊張してる様だったよ…」
ジャン 「だろうなぁ…」
ライナー 「まさかあのエレンが結婚とはな…」
マルコ 「うん…驚きだよね…」
コニー 「なんか…俺も緊張してきた…」
ベルトルト 「まぁ…この空気は慣れないよね…」
ジャン 「お前の時より緊張するな…」
ベルトルト 「ははw」
アルミン 「まぁ…あのエレンだからね」ニコ
__
ミカサ 「おまたせ…」スト
アニ 「おかえり」ニコ
ミカサ 「ええ…」ニコ
ミーナ 「エレンの方はバッチリ?」
ミカサ 「うん」
ミーナ 「そっか…」
サシャ 「ご飯まだですか?」キョロキョロ
ミーナ 「まだだよ?」
サシャ 「そうですか…」
ミーナ 「ところでユミル見なかった?」
サシャ 「そういえば…居ませんね…」
アニ 「クリスタがいる部屋に行ったのは見えたけど…まだ帰ってきてないね…」
ミーナ 「もう…そろそろだって言うのに…」
アニ 「珍しいね…」
ミーナ 「そうだね」
__
エルヴィン 「そろそろだね…」
オルオ 「そうですね…まさかあの青くせぇガキが結婚とはな…」
グンタ 「エレンに先を越されたなw」
エルド 「オルオも早いところ相手見つけなきゃ…チャンス逃すぞ?」
オルオ 「ふん!くだらねぇ…」
キース 「イェーガーの奴…まさか我々にも招待を送るとはな…」
エルヴィン 「それが…エレン・イェーガーです…」
キース 「そうだな…だいたい調査兵団の団長がここにいていいのか?」
エルヴィン 「…ええ」
エルヴィン 「あの子達が調査兵団に入ってくれたおかげで…巨人の脅威は減っていってますから…」
キース 「…感謝…してるのか?」
エルヴィン 「もちろんです…正直あの子達が居なかったら…ここまで来れなかったですから…」
キース 「…お前があの三人を生かすと判断した時は…どうなるものかと思ったが…」
キース 「結果的には良い方向になったな…」
エルヴィン 「ええ…」
キース 「…」
キース 「…あの話は本当か?」
エルヴィン 「…なんですか?」
キース 「団長…辞めるという話は…」
エルヴィン 「…はい…次の時代に賭けてみようと思います…」
エルヴィン 「結果はどうなるのか分かりませんが…あの子達に答えを見せてもらおうと思います…」
キース 「…そうか…次の団長は決めたのか?」
エルヴィン 「…ええ」チラ
アルミン 「あははw」
エルヴィン 「彼なら…やってくれると思います…」
キース 「…ふw」
エルヴィン 「ではそろそろ私は…エレンに司会者を任せられてるので…」
キース 「…行ってこい」
エルヴィン 「はい…」スタスタ
上官7 「キース教官!」スタスタ
上官8 「ギリギリセーフ!」スタスタ
上官9 「…疲れたぁ」スタスタ
キース 「貴様ら…遅いぞ!」
上官7 「すいません!訓練兵たちからの質問に答えていたら遅くなりました!」スト
キース 「…まぁよい…そろそろだ」
上官8 「はい!」スト
上官9 「楽しみだ!」スト
ハンジ 「いやー…結婚式ってこんなところなのかァー!」スタスタ
キース 「…」
ハンジ 「お!キースさん!こんにちは!」
キース 「…座ってろ」
ハンジ 「わっかりましたー!」
上官7 「…」(なんて…マイペースの方だ…)
エルヴィン 「それでは皆さん…そろそろお時間です…」
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- 11 : 2020/10/29(木) 15:32:12 :
-
リヴァイ 「…そろそろか…」
ペトラ 「兵長…緊張してきました…」
リヴァイ 「落ち着け…お前と俺はただ歩くだけだ…」
ペトラ 「そうですけどぉ…初めてですから…」
リヴァイ 「俺も初めてだ…」
ペトラ 「その割には凄い落ち着き様…」
リヴァイ 「巨人を削いでる時の方が…緊張感はあるからな…」
ペトラ 「…そうですね…」
リヴァイ 「お前も緊張で漏らすんじゃねーぞ?」
ペトラ 「や…//言わないでください!//」
ペトラ 「漏らしませんから!//」
リヴァイ 「…当たり前だ…」
ペトラ 「つぅ…//」
男性 「こちらです…」
エレン 「あ…はい!」スタスタ
エレン 「あ!リヴァイ兵長!ペトラさん!」
ペトラ 「わぁ!エレン!凄い似合ってるよ!」
エレン 「ありがとうございます!」
リヴァイ 「…普段の汚ねえ格好よりは…マシになったな…エレン」
エレン 「はい!すいません兵長!」
リヴァイ 「なにがだ?」
エレン 「バージンロードやってもらいまして…」
リヴァイ 「気にすんな…お前の両親…クリスタの両親はこの世にいねーからな…」
エレン 「ありがとうございます!」
リヴァイ 「…美味い紅茶が飲めればそれでいい…」
まずは!新郎の入場です!
ペトラ 「あ!エレン!?」
エレン 「はい!ペトラさん!」
そして二人はピアノの音が鳴る中
ゆっくりゆっくり歩き出した
__
リヴァイ 「…ふん…少しは大人になったじゃあねーか…」
女性 「こちらで待機を…」
クリスタ 「は…はい!」スタスタ
クリスタ 「あ…リヴァイ兵長…」
リヴァイ 「…」
クリスタ 「…ありがとうございます」ペコ
リヴァイ 「気にするな…」
クリスタ 「…はい!」ニコ
リヴァイ 「ペトラから聞いたが…」
クリスタ 「…?」
リヴァイ 「調査兵団…辞めるらしいな…」
クリスタ 「…はい」
リヴァイ 「…エレンに言われたか?」
クリスタ 「いいえ…」
クリスタ 「エルヴィン団長に言われました…」
リヴァイ 「…そうか…」
リヴァイ 「…辞めたくないのか?」
クリスタ 「…エルヴィン団長は私の為に脱退の話をしてくれたと思います…ので辞めますけど…」
クリスタ 「…エレンの事が…心配です…」
リヴァイ 「…」
リヴァイ 「…前と違って巨人の数もだいぶ減った…こちらが勝利するのも時間の問題だ…」
クリスタ 「…はい」
リヴァイ 「…」
リヴァイ 「…」スタスタ
リヴァイ 「…」パシ
クリスタの手を握る
クリスタ 「…!?」
クリスタ 「リヴァイ兵長?」
リヴァイ 「俺は…お前らに感謝してる…」
リヴァイ 「…ここまで来れたのもお前らのおかげだ…」
クリスタ 「…」
リヴァイ 「…だから…約束しよう…」
リヴァイ 「これから先…エレンに何があっても必ず俺が救う…」
リヴァイ 「だからお前は…安心してアイツの帰りを待っていろ…」
クリスタ 「…」(リヴァイ兵長…)
リヴァイ 「…」
クリスタ 「…約束…ですよ?…」
リヴァイ 「…ああ」
クリスタ 「ありがとうございます」ニコ
次は新婦の入場です!
リヴァイ 「…クリスタ」
クリスタ 「はい!」
約束を固く誓い…二人は歩き出した
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- 12 : 2020/10/29(木) 15:34:14 :
-
神父
新郎エレン…貴方はクリスタを妻とし…
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、妻を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?
エレン 「…誓います…」
新婦クリスタ…貴方はエレンを夫とし…
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、夫を愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?
クリスタ 「…誓います…」
よろしい…では指輪の交換を…
エレン 「…」スッ
クリスタ 「…」スッ
誓いの証として誓いのキスを……
エレン 「…クリスタ…」
クリスタ 「…」
エレン 「…好きだよ…//」
クリスタ 「…私も…大好き//」
拝啓…10年前の私へ…
貴方はきっと幸せなんて来ないって思っていたでしょ…
周りからもいじめられ…
家族と呼べる人も居ない…
私なんて…生きてる価値なんて無い…
そう思っているよね…
そんな絶望の中…
貴方はもっと周りの人に私の居場所を無くして来ます…
それでも貴方は死ななかった…
死にたいって思ってるはずなのに…
死ななかった…
今の私なら分かる…
それは…心の隅にきっと幸せな人生があるのでは…
と思っているから…
あの時読んだ…絵本の王子様に助けてくれると信じてたからだよね…
貴方はこれからも辛いことがあると思う…けど…
必ず幸せが貴方にも訪れます…
どうか…その事を忘れずに生きて下さい…
そして…いつまでもその人を守ってあげて下さい
約束だよ…
エレン 「…」スッ
クリスタ 「…」
私達は拍手が鳴り止まない中…
静かに口付けをした…
-
- 13 : 2020/10/29(木) 15:41:08 :
- そして式も終わり…
それぞれが解散して帰っていった…
私は荷物を取りに部屋に戻った…
クリスタ 「終わっちゃった…」
女性 「想い出に残る結婚式になりましたね」
クリスタ 「えへ…//はい!」
女性 「クリスタ様…こちらを…」スッ
一通の手紙をクリスタに渡す
女性 「ユミル様からです…」
クリスタ 「ユミル?」
女性 「私は片付けがあるので…」
クリスタ 「ありがとうございます!」ペコ
女性 「はい…」ニコ
ガチャ
バタン
クリスタ 「…なんだろ…」ペラ
私はユミルの書いた手紙を読んだ…
クリスタ 「…」
クリスタ 「…そっか…」
クリスタ 「…」
私は窓から空を見る
クリスタ 「…いってらっしゃい」
クリスタ 「…ユミル」
ガチャ
ペトラ 「クリスタ〜?」
クリスタ 「!?」
クリスタ 「ぺトラさん…」
ペトラ 「おめでとう!クリスタ!可愛かったよ!」
クリスタ 「ありがとうございます!」
クリスタ 「どうしたんですか?」
ペトラ 「うん!あのね…」
ペトラ 「リヴァイ兵長からの指示でさ…コーヒー買ってこいって言われたから…良ければ一緒に来て欲しいなって思ってさ…」
クリスタ 「そうなんですね…」
ペトラ 「クリスタはこれから皆と飲み会?」
クリスタ 「いや…これから私も家に帰ろうって思ってました…」
ペトラ 「じゃあ…一緒に行こ?」
クリスタ 「良いですよ」ニコ
ペトラ 「やったー!」
クリスタ 「ふふw」チラ
窓から空を眺める
バサバサ
クリスタ 「え!?」
ペトラ 「うん?どうしたの?」
クリスタ 「…ペトラさん…今外を見たら…青色の小鳥さんが居たような…」
ペトラ 「青色?…へぇ〜…」
ペトラ 「それって…幸せを呼ぶ青い鳥の事じゃない?」
クリスタ 「え?なんですかそれ?」
ペトラ 「幸せいっぱいの人だけに姿を現すと言う言い伝えがあるんだよ?」ニコ
ペトラ 「後は…新しい恋の始まりとも言われてるね…」
クリスタ 「新しい…恋?」
ペトラ 「…恋が新しく誕生したら現れるとも言われてるね…」
クリスタ 「そう…なんですね…」チラ
空を眺める
ペトラ 「エレンとクリスタは今日から夫婦になったから…ある意味新しい恋…かな?」
クリスタ 「確かに…そうですね」ニコ
ペトラ 「ええ」ニコ
クリスタ 「…じゃあ行きますか?」
ペトラ 「うん!」
クリスタ 「…」(ありがと…小鳥さん…)
-
- 14 : 2020/10/29(木) 15:42:53 :
- 結婚式場前
クリスタ 「あれ?みんな?」
ミーナ 「あ。遅いよ!クリスタ!」
サシャ 「クリスタ!おめでとうございます!」
アニ 「おめでとう!」
ミカサ 「おめでとう!」
ライナー 「流石クリスタだ…可愛いかったぞ!」
ベルトルト 「おめでとう!」
コニー 「めでたいな!」
アルミン 「おめでとう!」
マルコ 「おめでとう!」
ジャン 「おめでとうな!」
クリスタ 「ありがと!皆!」ニコ
コニー 「じゃあ!俺は母ちゃんの家に帰るわ!また明日会おうな!」
アルミン 「うん!またね!」
ライナー 「俺も一旦実家に帰るわ」
マルコ 「僕も!」
ジャン 「俺も帰るわ!」
アルミン 「うん!またあしたね!」
エレン 「おう!また明日な!」
ミーナ 「私も帰るね二人とも!」
ベルトルト 「また明日楽しもうね!」
エレン 「おう!」
クリスタ 「うん!」
アニ 「クリスタ…ユミル知らない?」
アニ 「貴方の部屋に行ったきり帰ってきてないんだよね…」
クリスタ 「ああ…ユミルは大事な用で帰ってこないって…」
アニ 「そうなんだ…よっぽど大事な用なんだね…」
クリスタ 「うん!」
クリスタ 「…」(ユミルの事はまた明日皆にしっかり伝えよう…)
クリスタ 「エレン?」
エレン 「うん?」
クリスタ 「鍵…貰った?」
エレン 「ああ…そういえば渡してなかったな…」ゴソゴソ
エレン 「ほらよ…」スッ
クリスタ 「ありがと!」
ペトラ 「なになに〜?合鍵〜?」
クリスタ 「そうですね」
ペトラ 「えぇー?ホント!?」
クリスタ 「はい!エレンがこの日に合わせて家を建ててくれましたので…」
ペトラ 「いいなぁいいなぁ!」
エレン 「ペトラさんもお金あるんですから…建てれますよ?」
ペトラ 「そーゆー事じゃないの!」
エレン 「えぇ…そうなんですか?」
ペトラ 「ったく…」
クリスタ 「あははw」
エレン 「あ…クリスタ」
クリスタ 「なに?」
エレン 「ちょっとミカサの家に行ってくるわ!」
エレン 「だから帰り少し遅くなる!」
クリスタ 「わかった!私もちょうどペトラさんとお買い物する予定だったから!」
エレン 「そっか!じゃあ…またな!」スタスタ
クリスタ 「うん!」
ペトラ 「ミカサの家?」
クリスタ 「ミカサの家というか…アニとサシャとミカサで暮らしてるんですよね…」
クリスタ 「…あとユミルと私も一緒に過ごしてました」
ペトラ 「仲良しだね!」
クリスタ 「はい!まぁ…ちょっと前に私はエレンと過ごす為家から出ていきましたけど…」
ペトラ 「なるほど!」
クリスタ 「…じゃあ…私達も行きますか?」
ペトラ 「ええ!」
-
- 15 : 2020/10/29(木) 16:12:04 :
- 買い物が済みエレンの家に向かう
クリスタとペトラ
クリスタ 「沢山買っちゃった…」スタスタ
ペトラ 「重いねぇ…」スタスタ
クリスタ 「すいません…荷物持ってもらって…」
ペトラ 「ううん!大丈夫だよ!」
ペトラ 「でも…新築なんでしょ?」
クリスタ 「はい!」
ペトラ 「家具とか…なんにもないよね?」
クリスタ 「いえ…エレンが頼んで家具は一式揃えてもらってるだしいです…」
ペトラ 「あの子…頼りになるね…」
クリスタ 「そうですね!」ニコ
ペトラ 「だからこんなに材料買ったんだね?」
クリスタ 「はい!」
ペトラ 「いいなぁ…料理出来るって…」
クリスタ 「そんなことないですよw」
ペトラ 「ううん!そんなことあるよ!」
ペトラ 「言ってなかったけど…リヴァイ兵長の指示でコーヒー買ってくるついでにクリスタからコーヒーの入れ方教えて貰えって言われてさぁ…」
クリスタ 「ええ!?そうなんですか?」
ペトラ 「アイツの作るコーヒーは一番美味い…」
ペトラ 「ってさ!」
クリスタ 「そ…そうなんですね…」
ペトラ 「私はリヴァイ兵長に何千杯もコーヒー作って勉強してたのに…悲しい…」
クリスタ 「ビックリです…」
クリスタ 「私…てっきり美味くないと思ってたから…」
クリスタ 「リヴァイ兵長…難しそうな顔して飲んでたから…」
ペトラ 「そう考えたら私…クリスタに敵わないや…」
ペトラ 「クリスタから花嫁修業してもらおうかな…」
クリスタ 「そんなことないですよ!」
クリスタ 「じゃあ…家に着いたらコーヒーの入れ方教えますね?」
ペトラ 「お願い!」
クリスタ 「はい!」
ペトラ 「ありがと!」
ペトラ 「でも…まさかクリスタに先を越されるとはね…」
クリスタ 「ペトラさんも早い所リヴァイ兵長に告白しなきゃいけないですよ?」
ペトラ 「え…えぇ!?//」
ペトラ 「そ…そんな…絶対振られる!//」
クリスタ 「でも言わなきゃ伝わりませんよ?」
ペトラ 「そ…そうだけどぉ…」
ペトラ 「リヴァイ兵長は巨人を絶滅させる目標があるから…付き合うとか頭に入ってないと思うよ…」
クリスタ 「でも応援してます!」ニコ
ペトラ 「…ありがと!」ニコ
クリスタ 「あ…ここです!」
ペトラ 「!?」
ペトラ 「ここが…二人の家…」
ペトラ 「意外と…大きい…」
クリスタ 「エレンは子供は3人くらい欲しいって言ってたので…恐らくそのために大きくしたと思いますよ」
ペトラ 「なるほど…」
ガチャ
クリスタ 「良かった…開いた…」
クリスタ 「どうぞ?」
ペトラ 「い…良いのかな?エレンもまだこの家に入ってないんでしょ?」
クリスタ 「そうですけど?」
ペトラ 「バチ…当たんないよね?」
クリスタ 「当たりませんよw」
ペトラ 「じゃあ…お邪魔します…」
クリスタ 「私も…お邪魔します…」
ペトラ 「なにそれw」
クリスタ 「初めて入るのでw」
ペトラ 「…」スンスン
ペトラ 「新築って感じの匂いだね…」
クリスタ 「そうですね…」
ペトラ 「わぁ〜ホントだ!ビッシリ家具揃ってるね…」
クリスタ 「ホントですね…フライパンとかもしっかり全部揃ってる…」
クリスタ 「じゃあ…早速ですけど…コーヒーの入れ方教えます!」
ペトラ 「お願い!クリスタ!」
-
- 16 : 2020/10/29(木) 16:13:12 :
- 一方エレンは…
アルミン 「いやぁ…感動したよエレン」
アルミン 「本当に素晴らしい結婚式だったね」
エレン 「まぁな!」ニコ
エレン 「これで母さんも父さんも安心してくれたかな…?」
アルミン 「きっとそうに違いないよ」ニコ
エレン 「ああ!」
ミカサ 「はいアルミン」スッ
ミカサ 「使ってないお布団探したらあったよ」
アルミン 「あ…ありがと!ミカサ!」
ミカサ 「クリスタとユミルの部屋が空いてるからそこで今日は寝てね?」
アルミン 「うん!」
エレン 「アルミン今日はここで寝るのか?」
アルミン 「まぁね…家に帰っても皆いないから…寂しくてね」
エレン 「まぁ…そうだもんな…」
エレン 「ライナーとコニーとジャンもマルコも居ないもんな」
アルミン 「後エレン…君もだよ」
エレン 「あ…そういえばそうだな!」
アルミン 「クリスタと仲良くね?」
エレン 「もちろんだ!」
ミカサ 「エレン…ご飯はどうする?」
ミカサ 「アニとサシャが買い出しから帰ってきたら鍋にする予定だけど…」
エレン 「あ…クリスタがご飯作るって言ってたから俺はいいや…」
ミカサ 「…そう」
エレン 「おう!」
アルミン 「…」
エレン 「よし!そろそろ行こうかな…」
アルミン 「あれ?もう行くの?」
エレン 「ああ…クリスタを一人にしたくないからな!」
アルミン 「…そっか…」
アルミン 「気をつけて帰ってね?」
エレン 「おう!色々と話せて良かったぞ!」
エレン 「じゃあまた明日な!」
アルミン 「またね」
ミカサ 「…また…ね」
ガチャ
バタン
アルミン 「…」
ミカサ 「…」
アルミン 「じゃあ僕は布団を敷いてくるね」
ミカサ 「アルミン?」
アルミン 「うん?」
ミカサ 「一つだけ聞かせて欲しい」
アルミン 「なに?」
ミカサ 「…とても大事なことだから…しっかり答えて欲しいの…良い?」
アルミン 「…」
アルミン 「う…うん…」
ミカサ 「もし……もしもだよ?」
ミカサ 「もう過去には戻れない事だから…こんな事言うのもおかしいと思うけど…」
ミカサ 「私が…もっと早く…クリスタよりも早くエレンに告白してたら…」
ミカサ 「……エレンは私の所に来てくれた?」
アルミン 「…な…!?」
アルミン 「…」
下を向く
アルミン 「…」(ミカサ…何故君は…そんな事を聞くんだ…)
アルミン 「…」(そんなの…答えられないに決まってるだろ…)
ミカサ 「…アルミン…嫌かも知れないけど…お願い…」
アルミン 「イヤだよ…」(僕は君を傷付けたくない…)
アルミン 「それに…過ぎた事じゃないか!」
アルミン 「気にすることなんて…」
ミカサ 「アルミン!」
アルミン 「!?」
ミカサ 「約束…したでしょ?答えて欲しいって…」
アルミン 「…」(僕は…どうすればいいんだ…)
アルミン 「…」(何が正解なのか分からない…)
ミカサ 「…」
アルミン 「…わかった…でもあくまで僕の考えだから…間違ってるかもしれない事もあるからね?」
ミカサ 「わかってる…」
アルミン 「…」
アルミン 「…クリスタがいつ頃エレンを好きになったか分からないし…エレンもいつ頃クリスタを好きになったか分からないけど…」
アルミン 「…すごい分かりやすく言うのなら…」
アルミン 「訓練兵として入団してからの1ヶ月間は…確実にエレンは君の告白に答えていたと思うよ……」
ミカサ 「…」
アルミン 「エレンは君以外の女の子を知らない…それにミカサ…君自身もその1ヶ月間は君だったんだ…」
ミカサ 「…どういう…こと?」ウルウル
アルミン 「君はエレンが他の女性に取られることを恐れ必死にエレンから他の人を遠ざける行為をやってしまった…」
ミカサ 「…」
アルミン 「ミカサ…君は昔の君で良かったのに…君は変わってしまった…」
アルミン 「そんなミカサを見て…エレンは君に対しての想いが…遠ざかったかもしれない…」
ミカサ 「…」ウルウル
アルミン 「ごめん…」
ミカサ 「…ううん…」ゴシゴシ
ミカサ 「ありがと!アルミン」ニコ
アルミン 「うん…」
アルミン 「ちょっと…部屋に行ってくるね」スタスタ
ミカサ 「…うん…」
-
- 17 : 2020/10/29(木) 16:15:11 :
- 帰りの途中
エレン 「…」スタスタ
アニ 「あ…エレン?」
エレン 「おお…二人とも!」
サシャ 「あれ?エレンもう帰っちゃうんですか?」
エレン 「おう!帰るぞ!」
アニ 「えぇ…せっかく私の料理エレンに食べてもらおうと思ったのに…」
エレン 「わ…わりぃな」
エレン 「帰ったらクリスタが作ってくれてると思うから…」
アニ 「…いやだ…ハグ…」
エレン 「え?」
アニ 「ハグしたら許す…//」
エレン 「分かったよ…」スッ
アニ 「…うん…//」ギュ
エレン 「ごめんな?また今度食べに来るわ」ナデナデ
アニ 「いいよぉ//」
サシャ 「アニさん…顔とろけてますよー?」
エレン 「サシャも…ごめんな!」
サシャ 「いえいえ!大丈夫です!」
エレン 「じゃあ…また明日な!」
アニ 「また明日ね!」
サシャ 「はい!また明日です!」
エレン 「…」スタスタ
アニ 「じゃあ私達も早い所帰ってご飯作ろっか!」
サシャ 「そうですね…結婚式の料理は少なくて全然満たされてないです!」
アニ 「ええ!」
__
アニ 「ふんふん〜♪」コトコト
ご飯を作ってるアニとサシャ
サシャ 「これ入れて大丈夫ですか?」
アニ 「うん!いいよ!」
アルミン 「…」カチャカチャ
食器を並べてるアルミンとミカサ
ミカサ 「…」カチャカチャ
アルミン 「…」(ミカサ…)
ミカサ 「…」カチャカチャ
アルミン 「…」
ミカサ 「…アニ?」
アニ 「うん?どうしたの?」
ミカサ 「…私…今日の結婚式で勇気貰っちゃったよ…」
アニ 「…?」
ミカサ 「クリスタとエレン…とてもお似合いだったよ…」
アニ 「…そうだね」ニコ
ミカサ 「…貴方やクリスタは私を助けてくれた…」
ミカサ 「遅くなったけど今…勇気…出すよ」ニコ
アニ 「…そうだね!これからも皆で頑張ろうね」ニコ
ミカサ 「ええ…ちょっと外に行ってくる」スタスタ
アニ 「…わかった!」
アルミン 「…」(ミカサ…)
ガチャ
バタン
サシャ 「どうしたんですか?ミカサ」
アニ 「多分…エレンとクリスタを見て心打たれたんだと思うよ?」
サシャ 「確かに…感動しました!」
アルミン 「…」
アニ 「うん!」
アニ 「…」コトコト
『遅くなったけど今勇気出すよ…』
アニ 「…」
アニ 「…!?」
アニ 「まさか…!?」
アルミン 「え?」
サシャ 「どうしました!?」
アニ 「ごめん…サシャ!あとお願い!」
アニ 「すぐ戻るから!」
サシャ 「え…?あ…はい!」
アニ 「アルミン!ついてきて!」ダッダッ
アルミン 「あ…うん!」ダッダッ
ガチャ
アニ 「…」
アルミン 「…あれ?ミカサは?」キョロキョロ
アニ 「やはり…」
アニ 「ミカサを追うよ!」ダッダッ
アルミン 「あ…うん!」ダッダッ
アルミン 「…」(ミカサ…どこに…?)
-
- 18 : 2020/10/29(木) 16:17:12 :
- エレンの家
ペトラ 「今日はありがとね!」
クリスタ 「いえいえ!こちらこそ!ご飯一緒に作ってもらって助かりました!」ペコ
ペトラ 「良いのいいの!また何かあったら言ってね?一応先輩だから…」
クリスタ 「はい!」ニコ
ペトラ 「…もー!可愛いなぁ」ギュ
ハグをする
クリスタ 「ひゃ!?//」
クリスタ 「ぺ…ぺトラさん!?」
ペトラ 「こんな可愛いくて綺麗な人…エレンは幸せ者だね」
クリスタ 「え…えへ//」
ペトラ 「クリスタは調査兵団辞めちゃうからなかなか会えなくなるけど…また絶対遊びに来るからね?」
クリスタ 「はい!」
クリスタ 「エレンの事…よろしくお願いいたします!」
ペトラ 「うん!任せて!」
ペトラ 「じゃあ!おやすみ!」
クリスタ 「はい!気を付けてください!」
ペトラ 「うん!」
バタン
クリスタ 「ペトラさん…リヴァイ兵長と上手く行く事を願ってます…」ボソッ
クリスタ 「エレンの帰り…待とうかな…」
クリスタ 「…」チラ
窓から外を伺う
エレン 「…」スタスタ
クリスタ 「あ!エレンだ!」
クリスタ 「…!?後ろから誰か…ミカサ?」
-
- 19 : 2020/10/29(木) 16:17:51 :
- エレン 「…へぇ〜…流石ハンネスさんだ…」
エレン 「立派な家だなぁ…」
エレン 「電気もついてる…クリスタ俺の帰り待ってるな…」
ミカサ 「エレン!」
エレン 「!?」チラ
エレン 「あれ?ミカサ?」
ミカサ 「…」ハァハァ
エレン 「どうしたんだ?」
ミカサ 「ごめん…」
エレン 「いや…良いけど?」
ミカサ 「ここがあなたの家?」
エレン 「ああ…ハンネスさんに頼んどいて正解だったな…良い家だ…」
ミカサ 「そうね…」
ミカサ 「でも…良いの?」
エレン 「なにがだ?」
ミカサ 「この場所は元々貴方の…カルラおばさん達の家だったから…私はてっきり元通りに戻すと思ってたから…」
エレン 「ああ…良いんだ…」
エレン 「俺は前を見て歩く事を決めたからさ…」
ミカサ 「…エレンが良いなら私は構わないよ」
エレン 「…」
エレン 「ミカサ…なんか用があってきたんだろ?」
ミカサ 「ええ…」
エレン 「なんだ?」
ミカサ 「…」
ミカサ 「…とても…大事な話だから…しっかり聞いて欲しい…そして貴方の答えを聞かせて欲しい」
エレン 「どうした?」
ミカサ 「…」(私は結局今まで貴方に言えなかった…それは誰のせいでもなく…私が臆病だったから…でも伝えたい…後悔が残らないように言いたい…)
ミカサ 「…エレン…私は…」
貴方のことが…初めて会ったあの日から…
ずっとずっと…大好きでした…
もう生きる意味を無くしてしまった私を…
助けてくれて本当にありがとう…
私に暖かい家をくれて…ありがとう…
私の心を…暖かくしてくれて…ありがとう…
マフラーを巻いてくれて嬉しかったよ…
今日までずっと私を優しくしてくれて
本当にありがとう…
私に恋を教えてくれて…
ミカサ 「…」ウルウル
ミカサ 「…ありがと!」ニコ
エレン 「…ミカサ…」
エレン 「…ありがとな…」
エレン 「でも俺には…クリスタが…」
ミカサ 「やめて?エレン」
エレン 「!?」
ミカサ 「今はクリスタの事じゃなく…貴方の答えを聞かせて?」
ミカサ 「優しさなんて…いらないよ…」
ミカサ 「…お願い…」ウルウル
エレン 「…ミカサ」
エレン 「…」(お前がそれを望むなら…俺は)
エレン 「…悪い…今までミカサが俺をそう想ってた事に気付かなかったよ…」
エレン 「…ごめんな…俺はミカサとは付き合えない…」
ミカサ 「…」ウルウル
エレン 「…俺は…お前を家族として好きだけど…そんな風には見てないから…」
ミカサ 「…」ゴシゴシ
エレン 「…これで…良いか?」
ミカサ 「…エレン…貴方はやっぱり…優しいね…」ニコ
エレン 「…大丈夫か?」
ミカサ 「ええ…ありがと…私のワガママを聞いてくれて…」
エレン 「おう…」
ミカサ 「これで私はエレンを諦められるよ」ニコ
エレン 「…」
ミカサ 「でも…最後に…」スッ
エレン 「…!?」
ミカサ 「…」チュ
エレンにキスをする
エレン 「…」
ミカサ 「…」
ミカサ 「私の…ファーストキスは…エレン…」ウルウル
ミカサ 「貴方に…あげたかったの…」ウルウル
ミカサ 「だから…貰ってね?」ニコ
エレン 「…みか…さ…」
ミカサ 「ごめんね…急にこんなことして…」
エレン 「…」(ミカサ…)
エレン 「ああ…こちらこそごめんな…ミカサ…」
ミカサ 「うん!おやすみ!」ニコ
エレン 「…おう!」ニコ
ミカサ 「…」ダッダッ
走って帰るミカサ
エレン 「…ミカサ…」
エレン 「…」スタスタ
ガチャ
エレン 「ただい…」
クリスタ 「…」ギュ
エレンにハグをする
エレン 「!?」
クリスタ 「…」
エレン 「…クリスタ?」
クリスタ 「良いの…私…知ってるから…」
エレン 「…見てたのか?」
クリスタ 「うん…だから…良いの…」
エレン 「…ごめんな…」
クリスタ 「エレンも悪いんだから…ミカサの気持ちをしっかり分かってあげれなかったんだから…」
クリスタ 「ずっと傍にいたのに…なんで気付いてあげれなかったの…」
エレン 「…ごめん…」
クリスタ 「…ばか…」
エレン 「…」ギュ
クリスタを抱き締める
エレン 「ああ…」
クリスタ 「…」チュ
エレンにキスをする
エレン 「…」
クリスタ 「ふふw元気だして?」
エレン 「…そうだな」
クリスタ 「ご飯…食べよ?」
エレン 「…ああ」ニコ
クリスタ 「…」ニコ
-
- 20 : 2020/10/29(木) 16:20:52 :
- ミカサ 「…」ダッダッ
ミカサ 「…」ハァハァ
ダメ…止まっては行けない…
悲しみも全て…走ってる最中は来ないから…
だから…その間に忘れなきゃ…
ミカサ 「…」ウルウル
ミカサ 「ダメだって!」ゴシゴシ
そして…
ミカサ 「…着いた…」ハァハァ
自分の家に着くミカサ
ミカサ 「…」ハァハァ
ミカサ 「…」ウルウル
ミカサ 「やめてよ…」ゴシゴシ
ミカサ 「…」ウルウル
ミカサ 「なんで!?泣き止んでよ!」ゴシゴシ
ミカサ 「お願いだから…」ウルウル
ミカサ 「…泣きたく…ないよぉ…」ウルウル
ミカサ 「…エレン…」ポロポロ
?? 「ミカサ…」
誰かが後ろから私の名前を呼ぶ…
私は誰かが呼ぶ方に身体を向けた
アニ 「…」ギュ
アニがミカサを抱き締める
ミカサ 「…あ…に…」ポロポロ
アニ 「…泣きたい時は泣けばいいよ…」
アニ 「貴方は充分…我慢したじゃない…」
ミカサ 「…う…う…」ポロポロ
アニ 「ごめんね…エレンとの会話…聞いちゃったの…」
ミカサ 「う…」ポロポロ
アニ 「良く…言えたね…」
アニ 「偉いよ…ミカサ…」
ミカサ 「私…私…」ポロポロ
ミカサ 「エレンの事…諦めたくないよぉ…」ポロポロ
ミカサ 「好きなの…私…エレンが好きなの…」ポロポロ
アニ 「私の肩を貸すから…その間沢山甘えてね…」
ミカサ 「アニ…アニ…」ポロポロ
ミカサ 「うぅ…」ポロポロ
ミカサ 「…ぅ…ふ…うわぁぁぁん……」ポロポロ
アニ 「…」ギュ
アルミン 「…」グッ
自分の手を握る
アルミン 「…」(僕は…ばかだ…)
月に照らされながら
ミカサの声が小さく小さく…
夜の街に鳴り響く……
-
- 21 : 2020/10/30(金) 23:44:25 :
- そしてミカサはなんとか泣きやみ…
食事を終え…ミカサとサシャは部屋に行き
就寝した…
ミカサ 「すぅ…すぅ…」
サシャ 「Zz」ムニャムニャ
アニ 「…」ナデナデ
ミカサの頭を撫でる
アニ 「…寝たかな…」
アニ 「お風呂…行こうかな…」スタスタ
ガチャ
バタン
アニ 「…」スタスタ
アニ 「…?」
アニ 「アルミン?」
アルミン 「…やぁ…アニ…起きてたんだね」
食卓の椅子に座ってるアルミン
アニ 「今からお風呂に入るから…」
アニ 「アンタこそ…早く寝た方がいいよ?」
アルミン 「…僕が悪いんだ…」
アニ 「…なにが?」
アルミン 「僕があんなこと言わなければ…ミカサは傷付かずに済んだのに…」
アニ 「…ミカサと何を話したの?」
アルミン 「…」
アルミンはアニにミカサに言った事を話した
アニ 「…そう…」
アルミン 「…僕の責任だ…」
アニ 「…アンタは間違ってないよ」
アニ 「正しい事をしたよ…」
アルミン 「…何でそう思うんだ?」
アニ 「ミカサはアンタと話したからエレンに告白しに行ったかは定かじゃないけど…」
アニ 「どちらにせよ良い結果になった」
アルミン 「…どこが…良い結果なのさ…」
アルミン 「…ミカサは振られることを分かって…告白したんだよ…」
アルミン 「…これのどこが…」
アニ 「…アンタは乙女心を知らないから無理ないかもね…」スッ
椅子に座る
アルミン 「…」
アニ 「…本当は…エレンがミカサの気持ちに早く気付いてあげれば…ミカサも楽だったかもしれない…でもエレンは鈍いからしょうがないよ…」
アニ 「それプラス…エレンとミカサはずっと傍に居たんだから…気付きにくいさ…」
アルミン 「…」
アニ 「アンタに教えてあげる…乙女心っていうのがどんななのか…」
アニ 「アンタの頭脳でも解決出来ない問題さ…」
アルミン 「…そう…」
アニ 「アンタはミカサは傷付いてると思ってるかもしれないけど…違うね…」
アニ 「…ミカサは振られた事でやっと前に進めるのさ…」
アルミン 「…」
アニ 「…ミカサは自分を許せなかったのさ…」
アニ 「クリスタとエレンが結婚発表をして来た時…ミカサは私だけに話してくれた…」
-
- 22 : 2020/10/30(金) 23:45:10 :
- 少し前
ミカサ 「エレンが幸せそうで嬉しいけど…素直に喜べない私が居て許せないの…」
アニ 「…ミカサ…」
ミカサ 「…ねぇ…アニ…」
ミカサ 「もう…嫌なの…」
ミカサ 「私はクリスタもエレンも好きなの!」
ミカサ 「だから…応援したい…でも…」
アニ 「…」
アニ 「もし…前に進みたいなら…」
アニ 「…あの時出来なかった告白を…エレンに伝えれば…いいと思うよ…」
ミカサ 「そう…だよね…」
ミカサ 「…でも…」
アニ 「分かってる…貴方のタイミングで…良いから…ね?」
ミカサ 「…うん…」
__
アニ 「…まさかこんな早く伝えるとは…正直思わなかったよ…」
アルミン 「…ミカサ…」
アニ 「でもミカサはしっかり伝えた…」
アニ 「振られた事で辛いかも知れないし…傷も付いたかも知れない…でも…」
アニ 「成長はしたんだよ…」
アルミン 「そう…なんだ…」
アニ 「それが…好きになった人のケジメなんだよ…」
アニ 「だからアンタは自分を責める必要なんてない…」
アルミン 「…」
アニ 「…しっかりしな…アンタがしっかりしなきゃ誰がミカサを守るの?」
アルミン 「!?」
アルミン 「そんなの…エレンや…」
アニ 「エレンはクリスタがいる…」
アルミン 「…」
アニ 「とりあえず…」
アニ 「…明日は皆でエレンとクリスタを祝うんだから…はやく寝な…」
アニ 「私はお風呂に行くから…おやすみ」スタスタ
アルミン 「…うん…おやすみ」
アルミン 「…」
アルミン 「…」ウルウル
アルミン 「僕は…一体何をしてるんだ…」ポロポロ
アルミン 「約束…したじゃないか…」ポロポロ
アルミン 「もう二度と…皆を傷つけないって…誓ったじゃないか…」ポロポロ
アルミン 「…ごめんよ…ごめんよ…」ポロポロ
アルミン 「…何が変わるんだよ…結局なんにも変わってないじゃないか…」ポロポロ
アルミン 「…ふ…ぐぅ…」ポロポロ
アルミン 「…エレン…助けてくれ…」ポロポロ
アルミン 「…僕じゃあ無理なんだ…」ポロポロ
アルミン 「…こんな僕が…ミカサを守れるわけないじゃないか…」ポロポロ
アルミン 「…好きな人を傷付ける様な…こんな僕じゃあ…」ポロポロ
-
- 23 : 2020/10/30(金) 23:46:53 :
一方エレンとクリスタは…
エレン 「ご馳走様!」
クリスタ 「美味しかった?」
エレン 「おう!美味かったぞ!」
クリスタ 「ふふw良かった…」
エレン 「ありがとな!」
クリスタ 「うん!」
クリスタ 「じゃあ…食器洗っとくからお風呂先に入っててもいいからね?」
エレン 「風呂沸いてるのか?」
クリスタ 「うん!エレンが帰ってくる前に沸いといたよ」
エレン 「…そっか…」スタスタ
エレン 「クリスタ…俺も手伝うよ」
クリスタ 「え?いいよ?別に」
エレン 「良いから良いから…」カチャカチャ
クリスタ 「エレン…ありがとね」ニコ
エレン 「こちらこそ…作ってくれてありがとな」ニコ
クリスタ 「えへ//」
クリスタ 「…じゃあ片付け終わったら一緒にお風呂入ろ?」
エレン 「え!?//」
エレン 「一緒に!?」
クリスタ 「なに?ダメなの?」
エレン 「いや…ダメじゃないけど…ちょっと恥ずいかな…//」
クリスタ 「あ〜なんか変な事考えてるでしょ〜?」
エレン 「ば…!?ちげーよ!」
クリスタ 「なら良いよね?」
エレン 「…まぁな…」
クリスタ 「やった!」
エレン 「…クリスタは恥ずくないのか?」
クリスタ 「恥ずかしいよ?でも…私達…夫婦でしょ?//」
エレン 「…確かに…」
エレン 「…なら…」スッ
エレン 「…」チュ
クリスタにキスをする
クリスタ 「!?」
クリスタ 「え…エレン!?//」
エレン 「沢山…クリスタに甘えれるな//」
クリスタ 「もー//」
クリスタ 「食器落としちゃうから…やめてよぉ//」
エレン 「はははwわりぃわりぃ」
エレン 「早く終わらせような!」
クリスタ 「うん!」
そのあと私達はお風呂に入って
手を繋ぎながら就寝した…
-
- 24 : 2020/10/30(金) 23:48:18 :
-
そして次の日
皆が集まり…
エレンとクリスタのお祝いが開かれる…
ライナー 「今日は呑むぞエレン!」
エレン 「おう!」
コニー 「俺炭酸でいいや…」
ジャン 「何言ってんだ!お前も呑むんだよ!」
アルミン 「ジャン…無理に呑ませちゃいけないよ?」
マルコ 「あははw」
ベルトルト 「はいミーナ」
ミーナ 「ありがと」
アニ 「さすがにアンタは呑めないよね」
ミーナ 「赤ちゃんいるしね…」
クリスタ 「はい…ミカサ」
ミカサ 「ありがと…」ニコ
サシャ 「早く乾杯しましょ?お腹すきました!」
ジャン 「クリスタ…ユミルは?」
クリスタ 「あ…うん…実は皆に話しておかなきゃいけないことがあるの…」
ジャン 「なんだ?」
クリスタ 「ユミルの事なんだけど…昨日の結婚式が終わった時ね…この手紙を渡されたの…」
ライナー 「どれどれ…」
皆手紙を読み終わる
ジャン 「うん…これじゃあいまいちわかんねーな…」
クリスタ 「まぁ…そうだよね…」
アニ 「クリスタはなんか分かったの?」
クリスタ 「うん…ユミルと一緒にいたから…何となくわかるんだ…」
クリスタ 「恐らくユミルはね…」
クリスタ 「〜ってことだと思うの…」
ジャン 「そうか…」
サシャ 「ユミル…残念です…」
アルミン 「…」
コニー 「アイツ…」
ベルトルト 「…」
ミーナ 「そっか…」
ミカサ 「…」
マルコ 「…」
アニ 「…なら…ユミルの分も私達で楽しみましょ?」
エレン 「ユミルがそう思ったことだからな…」
ジャン 「…そうだな…」
クリスタ 「うん…多分そっちの方がユミルも嬉しいと思うよ!」
ジャン 「じゃあ…改めまして…」
ジャン 「エレン!クリスタ!結婚おめでとう!乾杯!」
かんぱ〜い!!
宴は夜中まで続いた…
____
そして帰りの時間となり…
ライナー 「いやぁ…呑みすぎた…」フラフラ
コニー 「エレン…おめぇも…もっと…のめよぉ」フラフラ
エレン 「さすがにもういらねぇよ…」フラフラ
エレン 「ばかコニーめぇ…」グリグリ
コニー 「やったなぁ…こいつぅ〜」グリグリ
ジャン 「おぉ〜…クリスタも沢山呑んだかぁ〜?」フラフラ
クリスタ 「うん!呑んだよ!」
ジャン 「その割には…全然酔ってねぇ…じゃねーかぁ…」フラフラ
アニ 「アンタ…クリスタに強要しようとしない…」
クリスタ 「あははw」
マルコ 「ったく…ジャンしっかりしてくれ」ユサユサ
ジャン 「まだまだ行くぞぉ〜!!」
アルミン 「あははw」
サシャ 「私…もう食べれません…おなかいっぱいです…」
サシャ 「ふぅ…幸せ//」
ミカサ 「…」ニコ
ミーナ 「もうお開きだよー!」
ベルトルト 「みんな!もう帰る時間だから支度してくれ!」
お会計を済ませ各々帰っていく
マルコ 「帰るよ?ジャン」
ジャン 「うぃ〜」フラフラ
ジャン 「お前らまたなぁ〜」フラフラ
エレン 「おうぅ〜」フラフラ
アルミン 「ほら…コニーライナー帰るよ?」
コニー 「わかったぁ〜」フラフラ
ライナー 「了解だ…」フラフラ
アルミン 「じゃあまたねエレンクリスタ!」
エレン 「おう…またなぁ〜」
クリスタ 「うん!おやすみ!」
ミーナ 「私達も帰るね!」
ベルトルト 「じゃあまたね!」
エレン 「おおぉ…またなぁ〜」
アニ 「気をつけなね」
ベルトルト 「うん!」
アニ 「じゃあ私達も帰ろっか…」
エレン 「そうだな…」フラフラ
クリスタ 「ほーら…しっかりしてエレン」
エレン 「すまねぇ…」フラフラ
サシャ 「アニ…私歩けません…」ゲフ
アニ 「サシャ…食べ過ぎ…」
-
- 25 : 2020/10/30(金) 23:50:08 :
- ミカサ 「…」
ミカサ 「クリスタ…ちょっと話しがあるの…」
クリスタ 「え?なに?」
ミカサ 「…大事な話だから…2人っきりで…」
クリスタ 「…」(昨日の…事かな…)
アニ 「…」(ミカサ…)
クリスタ 「…わかった…」
クリスタ 「アニ…ちょっとエレンよろしくね?」
アニ 「ええ…」
ミカサ 「…」スタスタ
クリスタ 「…」スタスタ
アニ 「…」
エレン 「ふぅぅ〜」フラフラ
エレン 「…」
アニに寄り掛かる
アニ 「ひゃ!?//」
アニ 「え…エレン!?//」
エレン 「クリスタぁ…」ギュ
アニに抱きつく
アニ 「私はアニだよぉ…//」
サシャ 「アニさん…また顔とろけてますよ
…」
____
ミカサ 「…ごめんね…急に…」
クリスタ 「…昨日の事?」
ミカサ 「!?」
クリスタ 「良いんだよ…私見てたからさ…」
ミカサ 「…ごめんなさい…」
ミカサ 「…私…エレンにキスを…」
クリスタ 「ミカサ?」
ミカサ 「…?」
クリスタ 「良いの…」ニコ
ミカサ 「…クリスタ…」
クリスタ 「…どう?告白した後の気分は?」
ミカサ 「…とても…スッキリした…」ニコ
ミカサ 「エレンにはずっとこの事を伝えたくて伝えたくて…苦しかったの…」
ミカサ 「だから…言えてスッキリした…」
クリスタ 「…良かった」ニコ
ミカサ 「…」スタスタ
ミカサ 「…」ギュ
クリスタをハグする
クリスタ 「…ミカサ?」
ミカサ 「…これで…貴方やエレンの事を応援出来るよ…」
ミカサ 「素直に…エレンと貴方の結婚をおめでとうって言える…」
クリスタ 「…」ギュ
クリスタもハグをする
クリスタ 「…ありがと…ミカサ…」
ミカサ 「…ううん…」
ミカサ 「こちらこそ…本当にありがとう…」
ミカサ 「エレンの事…任せたよ…」
クリスタ 「…うん!」
クリスタ 「じゃあ…戻ろっか…」
ミカサ 「ええ!」ニコ
クリスタ 「…」ニコ
-
- 26 : 2020/10/30(金) 23:50:39 :
アニ 「え…エレン恥ずかしいよ//」
エレン 「…ふにゃ…Zz」
サシャ 「アニさん…顔真っ赤ですよ…」
クリスタ 「おまたせ!」
クリスタ 「ってエレン!?なにしてんの!」
エレン 「…Zz」
アニ 「あ…エレンは寝てるだけだから//」
クリスタ 「もー呑みすぎだよぉ…」スッ
エレンの肩を持つ
エレン 「…ムニャムニャ」
アニ 「話…終わった?」
ミカサ 「ええ…」ニコ
アニ 「…」(ミカサ…だいぶ表情が軽くなってる…)
アニ 「…」(恐らくクリスタ…貴方はまた許してくれたのね…)
クリスタ 「ほーら!しっかり!」
アニ 「…」(また…貴方の優しさにミカサは救われたよ……ありがとう…)
アニ 「…それじゃあ帰るよ?」
アニ 「ほら…サシャおんぶしてあげるよ?」
サシャ 「ホントですか!助かります!」スッ
アニの背中に乗る
アニ 「…」ヨイショ
アニ 「…サシャ…また太ったでしょ?」
サシャ 「あ…//」
アニ 「食べ過ぎ…」スタスタ
サシャ 「す…すいません//」
アニ 「食事制限でも付けようかな…」スタスタ
サシャ 「や…痩せますから!どうか食事制限だけは…お願いします!」
ミカサ 「じゃあね…クリスタ」
クリスタ 「うん!またね!」
ミカサ 「…エレンもじゃあね?」
エレン 「…Zz」
ミカサ 「まぁ…起きないよね」ニコ
クリスタ 「ごめんね…」ニコ
ミカサ 「おやすみ!」
クリスタ 「おやすみ!」
ミカサ 「…アニ…交代でサシャを持とう…」
アニ 「なら交代しよ?」
ミカサ 「そんなに重いの?」
サシャ 「もー!やめてください!//」
クリスタ 「ふふw」
クリスタ 「じゃあ…私達も帰ろっか?」
エレン 「…Zz」
クリスタ 「…」
クリスタ 「…」ヨイショ
エレンをおんぶする
クリスタ 「エレン…意外と軽いんだね…」スタスタ
クリスタ 「…」スタスタ
エレン 「…ぅん?」
クリスタ 「あ…起きた?」
エレン 「…うん…あれ?なんでおんぶされてんだ?」
クリスタ 「エレン寝てたからね?」スタスタ
エレン 「…そうか…」
エレン 「なら…しばらくこのままで…」
クリスタ 「了解ー」ニコ
エレン 「…クリスタ…いい匂いだなぁ…」
クリスタ 「もー//」
エレン 「…これからも一緒だぞ…」
クリスタ 「…もちろんだよ」
エレン 「…愛してるぞぉ…」
クリスタ 「…」ニコ
クリスタ 「…私も…愛してるよ…」
それから一ヶ月後…
獣の巨人の死体の痕跡と…
その周りには複数の巨人も殺された痕跡が見つかった…
そこには異様に小さい巨人の痕跡もあった…
-
- 27 : 2020/10/31(土) 07:03:32 :
-
____
クリスタ 「…」
私は眠りから目を覚ます…
もう朝だ…
早くあの子の支度を終わらせなきゃ…
クリスタ 「…ふぁ…」
クリスタ 「…」チラ
???? 「すぅ…すぅ…」
クリスタ 「…ふふw」
クリスタ 「起きて…私の天使…」ユサユサ
???? 「うーん……まだ…寝るの…Zz」
クリスタ 「しっかり起きなさい?今日はパパが帰ってくる日だよ?」
???? 「…」
???? 「…ふえ!?」ガバッ
???? 「パパは!?」キョロキョロ
クリスタ 「もう少しで帰ってくるよ」
???? 「…そっかぁ…」
???? 「おはよぉ…ママぁ…」ゴシゴシ
クリスタ 「おはよう…エレリア…」ナデナデ
エレリア 「えへへ//」
クリスタ 「ほら…一緒に顔洗うよ?」
エレリア 「うん!」スタスタ
クリスタ 「…」ニコ
エレンと結婚して三年が経った…
そして私達には可愛い天使が生まれた…
名前はエレリア…
2才で元気盛んな女の子だ…
今日はエレンが特別任務で壁外調査から帰ってくる…そのためエレリアも楽しみにしてる
約一ヶ月ぶりだもんね…
エレリア 「ママ…タオルタオル…」
クリスタ 「手を濡らしたまま歩かないの…ほら」スッ
エレリア 「ありがとぉ…」フキフキ
クリスタ 「もうこんな時間…ゆっくり寝過ぎたかな…」
クリスタ 「エレリア…お出かけの準備するよ?」
エレリア 「うん!」
-
- 28 : 2020/10/31(土) 07:04:03 :
そして準備をし…
エレリア 「ママ!出来た!」
クリスタ 「はい…じゃあこれ…」スッ
エレリア 「うん!お守り!」
そう言ってエレリアにネックレスをつける
エレリア 「えへ//」
クリスタ 「ふふw」ニコ
このネックレスはエレンと初めて一緒にデートをした時に買った翼のネックレスだ…
職人さんに頼んで私とエレンのネックレスを一つに混ぜてくれた…
白と黒の翼のネックレス…
エレリアのお守りとして…
外に行く時はつける事にしてる…
コンコン
クリスタ 「あ…来たかな…」スタスタ
ガチャ
ミーナ 「おはよう!クリスタ!」
クリスタ 「おはよう!ミーナ!」
エレリア 「ミーナおばさん…おはようございます!」ペコ
ミーナ 「あははw相変わらず礼儀がいい子で…でもおばさんじゃ無いからね…お姉さんだからねw」
エレリア 「あ…ごめんなさい!ミーナおば…お姉さん!」
ミーナ 「今言い間違えそうだったでしょ…」
クリスタ 「ふふw」
ミーナ 「クリスタ達はもう出掛けられる?」
クリスタ 「ええ…」ニコ
ミーナ 「じゃあ…行こっか!」
クリスタ 「行くよ?エレリア」
エレリア 「あ…ママ!これ!」スッ
そう言ってエレリアは私に砂が入った3cmくらいの小瓶を渡す
エレリア 「ママとパパのお守り!」
クリスタ 「ありがと」ニコ
この小瓶の中は前にエレンが皆と
夢だった海を見た時…そこにあった砂を詰めた物だ…
またいずれ…巨人が居なくなったら一緒に見に行く約束をエレンとしてる…
楽しみに待ってるからね…
ミーナ 「クリスター?」
クリスタ 「あ…うん!」
クリスタ 「エレリア…」スッ
手を出す
エレリア 「うん!」スッ
手を繋ぐ
-
- 29 : 2020/10/31(土) 07:05:18 :
学校前
ミーナ 「はい!着いたよ!」
エレリア 「ベルお姉ちゃんは?」キョロキョロ
クリスタ 「もうすぐ来るよ」
ミーナ 「エレリアは本当にベルのこと好きなんだからw」
エレリア 「うん!お姉ちゃん好き!」
エレリア 「一緒に遊ぶ!」
クリスタ 「そうねw」
ミーナ 「エレリアちゃんは2歳だっけ?」
クリスタ 「そうだよ?」
ミーナ 「じゃあ来年になったら学校行けるね」
エレリア 「うん!」
二年前にキース教官が学校という
子供達に学を教える建物を作った…
と言うより…キース教官が頼んで作って貰った…
巨人の脅威が減った今…もう幼い子供達には
働かさずに勉強を教え…友と学び…
明るい未来を作っていくために学校と言うものを作った…と言っていた
3歳から13歳までの子供が入学可能だ…
お金はお昼ご飯代だけで…他は全て国が負担してくれてる…これもキース教官が頼んだ事のお陰です。
キース教官は本当に偉大なお方です…
キーンコーンカーンコーン
とか思ってたら帰りのチャイムがなった…
気付いたら周りには子供達を迎えに来たお母さんお父さんが待っている…
ベル 「先生!さようなら!」ペコ
教師7 「はい!さようなら」ニコ
ミーナ 「ベル〜こっちだよー」フリフリ
ベル 「あ!ママ!」スタスタ
エレリア 「ベルお姉ちゃん!」
ベル 「あ!エレリアちゃん!」
クリスタ 「ふふw」
ベル 「あ…クリスタお姉ちゃん…」
クリスタ 「お帰り…ベルちゃん」ニコ
ベル 「う…うん//」
ミーナ 「うん?どうしたの?」
ベル 「クリスタお姉ちゃん…本当に可愛い…」
ベル 「ママと全然違う…」
ミーナ 「ベルちゃん?さりげなく酷いこと言ってるよね?」
ベル 「あ…ごめんね!」
ベル 「ママも綺麗だよ!」
ミーナ 「クリスタと比べられたらそりゃ負けるよぉ…」
クリスタ 「ミーナも可愛いよ…」ニコ
ミーナ 「あ…ありがと//」
ベル 「ただいま…赤ちゃん…」サスサス
ミーナのお腹を優しく撫でる
ミーナ 「ふふw」
ミーナは次の子供を妊娠してる…
まだ性別は分からないけど…
家族が一人増える事は凄い嬉しい事だね…
-
- 30 : 2020/10/31(土) 07:08:27 :
- エレリア 「ママ!ベルお姉ちゃんと遊んでいい?」
クリスタ 「今日はミーナとお買い物するから…」
エレリア 「え?ほんと?」
クリスタ 「ええ」 ニコ
エレリア 「やったー!その後は?」
クリスタ 「私のおうちでベルちゃんとエレリアとミーナでご飯作るよ?」
エレリア 「やった!一緒に作る!」
クリスタ 「ベルちゃんもお願いね?」
ベル 「うん!」
教師7 「お?クリスタ!今日は一緒か!」スタスタ
ミーナ 「いつもベルをありがとうございます」ペコ
教師7 「ベルはいつも元気だもんな!」
ベル 「うん!」
クリスタ 「来年はエレリアもそちらにお世話になります」
教師7 「そう言えば2歳だもんな!」ナデナデ
エレリアの頭を撫でる
エレリア 「せんせー!ベルお姉ちゃんと一緒にお勉強する!」
教師7 「そっかそっか!ベル!エレリアを守ってやってくれな!」
ベル 「うん!」
この教師7は私達が訓練兵の時にお世話になった上官7の方だ…
上官を辞め…学校の教師となり子供達と楽しくやっている…
キース教官も教官長を辞め…今はこの学校の校長だ…
今教官長をやってるのはエルヴィン元団長だ…
エルヴィン教官はアルミンに団長の座を託した…
アルミンは団長のプレッシャーに動じず…
しっかり団長としてやれている…
流石アルミン…
キース校長 「これは…レンズとカロライナ…」
スタスタ
クリスタ 「キース校長…久しぶりです」ペコ
ミーナ 「いつもベルがお世話になっております」
キース校長 「うむ…」
ベル 「こう…ちょ…」サッ
ミーナの後ろに隠れる
キース校長はその顔つきのせいか…
子供達に恐れられている…
本人はそんなつもりないけど…
教官をやってたせいかな…
でも…そんなキース校長の事が大好きな子供が一人いる…それは…
エレリア 「キース校長!」ダキッ
キース校長の足に抱きつく
エレリアだ…
キース校長 「エレリア…」スクッ
エレリアを持ち上げる
キース校長 「元気にしてたか?」
エレリア 「うん!」
エレリア 「私…3歳になったらせんせーの所に遊びに行く!」
キース校長 「そうか…楽しみに待ってるぞ」
エレリア 「うん!」ニコ
クリスタ 「ふふw」
ミーナ 「凄いね…あのキース校長に恐れ一つなく話しかけれるなんて…今の私でもちょっと怖いのに…流石エレンの子…」
教師7 「はははw」
-
- 31 : 2020/10/31(土) 07:09:27 :
教師8 「あれ?お前ら!」スタスタ
教師9 「おー!久しぶりだなー!」スタスタ
クリミー 「久しぶりです!」
これでいつもの御三方が揃った…
説明しなくても…分かるよね…
キース校長のお誘いで三人は教師となった…
教師8 「クラスが違うからなかなか会えないな!」
ミーナ 「そうですね」ニコ
教師9 「エレンは元気にしてるか?」
クリスタ 「はい!元気ですよ」
教師7 「そういえば今日帰ってくるだしいな!」
クリスタ 「はい!」
教師7 「良かったな!エレリア!」
エレリア 「うん!」
キース校長 「お前ら…子供達はしっかり帰宅させたか?」
教師8 「あ!今から帰宅させます!」
教師9 「おっと!そう言えばそうでした!」
キース校長 「早く行け!」
教師8.9 「はい〜!!」ダッダッダッ
キース校長の方針で
自分が担当している子供達は
お父さんお母さんのお迎えがなかった場合…
教師の責任で一人一人家まで送る様にしている…
キース校長 「ったく…お前は?」
教師7 「今日は全員お迎えがあったため…自分はこれで終了です!」
キース校長 「そうか…では私は学校の見回りをする…」
キース校長 「気をつけて帰るように…」
エレリア 「うん!」
エレリア 「またね!」フリフリ
キース校長 「またな…」スタスタ
ベル 「…エレリアちゃん凄いね…」
エレリア 「なにが?」
ベル 「キース校長…怖くないの?」
エレリア 「うん!優しい!」ニコ
ミーナ 「…」ニコ
クリスタ 「…」ニコ
教師7 「そうだな!優しいな!」
少年 「せんせー!」
教師7 「お?どうした?」
少年 「せんせーって元々調査兵団の人なんでしょ?」
教師7 「そうだが?」
少年 「悪い奴倒すんでしょ?」
少年 「僕にも教えてよ!」
教師7 「何を言ってんだ…w」
少年 「僕も悪い人ぶっ飛ばしたい!」
教師7 「駄目だ!」
少年 「え〜…ケチ!」
つばさ 「じゃあ…私が教えてあげようか?」
クリミー 「!?」
教師7 「!?」
少年 「え…だ…誰?」
教師7 「つ…つばささん!?」
教師7 「な…なんでここに?」
つばさ 「あら…ここに来てはだめ?」ニコ
教師7 「べ…べつに…」
つばさ 「はいこれ…」スッ
クリスタにお酒が入ったビンを渡す
クリスタ 「あ…ありがとうございます…」
クリスタ 「でも…つばささん…なんでここに?」
つばさ 「貴方の家に行ったけど…居なかったからここに来たの」
クリスタ 「すいません…そちらに伺う予定でしたけど…」
つばさ 「いいのいいの…気にしないで…」
つばさ 「元々用があったしね…」
つばさ 「久しぶりでどうかなって思ったけど…そのお酒…上手く作れたよ」ニコ
クリスタ 「すいません…お休みしてる所を作らせて下さり…」
つばさ 「気にしないの!」ナデナデ
クリスタの頭を撫でる
クリスタ 「ありがとうございます」ニコ
エレリア 「あ!つばさお姉ちゃん!おはようございます!」ペコ
つばさ 「あら〜エレリアちゃん!元気してた〜?」
エレリア 「うん!」
-
- 32 : 2020/10/31(土) 07:11:18 :
ミーナ 「お…おはようございます…つばささん!」
つばさ 「おはよう…その子が貴方の子供?」
ミーナ 「そ…そうです!ベルと言います!」
ミーナ 「…」(この人…怖いんだよね…)
つばさ 「ふーん…ベルちゃんねー…」
つばさ 「初めまして…つばさお姉ちゃんと言ってね?」
ベル 「は…初めまして…」ペコ
少年 「と…とりあえずせんせ!なんか技見せてよ!」
教師7 「お前はまだそんなこと言って…駄目だ」
少年 「ちぇ…」
教師7 「お母さんは居るのか?」
少年 「うん!あっちでお喋りしてるんだ!」
少年 「だから暇なんだよね!」
教師7 「そうかそうか…」
少年 「ねぇ!鬼ごっこしよ!?」
教師7 「人にぶつかると危ないからダメだ…」
少年 「やろ!せんせーが鬼ね!」
少年 「捕まえてみろー!」ダッダッ
教師7 「おーい!話を聞けー!」
少年 「へへへー!」
ドン!
人にぶつかる
少年 「いててて…」
教師7 「ほら…言わんこっちゃない…」
少年 「すいません…」チラ
アニキ 「いってーな!」
アニキ 「お前…どうしてくれんだぁ!?」
アニキ 「骨折れちまったじゃねーか!」
子分1 「アニキ!大丈夫ですか?」
子分2 「てめー…アニキに何してくれてんだ!」
子分3 「慰謝料払いやがれ!」
少年 「ひ…ひぃ!?」ビクビク
つばさ 「あらら…」
教師7 「ったく…調子乗るから…寄りによってガラの悪い奴に当たるし…」
アニキ 「親の所に案内してもらおうか?」
少年 「せ…せんせー!」
つばさ 「ほら…呼ばれてるわよ…」
教師7 「分かりましたよ…」スタスタ
教師7 「すいません…少年が悪い事を…」
教師7 「ほら!しっかり謝りなさい!」
少年 「ご…ごめんなさい!」
アニキ 「ごめんで済むなら憲兵団はいらねぇんだよ!」
子分1 「慰謝料払いやがれ!」
子分2 「それとも…痛い目にあわせてぇか?」
子分3 「ひひひw」
その声に街の人々が群がる
オイオイケンカカ?
イヤ…コドモガイジメラレテルワ
ダイノオトナガ…
アニキ 「…うるせぇ!おめぇらもぶっ飛ばされてぇか!?」
ヒッヒィ!
教師7 「とりあえず…お前は母親の所にいけ…」
少年 「う…うん!」ダッダッ
子分1 「なんだ?お前が慰謝料でも払ってくれるのか?」
教師7 「…」(子供がいるし…めんどいな…)
エレリア 「ママ…」ギュ
クリスタ 「大丈夫だよ…」
ミーナ 「…もう!」スタスタ
クリスタ 「ミーナ?」
-
- 33 : 2020/10/31(土) 07:12:11 :
ミーナ 「あんた達!」
兄貴達 「あぁん?」
ミーナ 「せっかく…壁外は安全になって来てるって言うのに…壁内にアンタ達みたいな人が居るから他の人が苦労するのよ!」
ミーナ 「子供相手に大の大人4人が群がって慰謝料慰謝料って…恥を知ったらどう!?」
アニキ 「てめぇ…」
ミーナの説教に周りの人も声をあげる
ソウダソウダ
ハジヲシレ
アニキ 「どうやらぶっ飛ばされてぇのはお前のようだな…」
子分1 「アニキ!やっちまいますか!」
ミーナ 「クリスタ!後よろしく!」サッ
クリスタの後ろに回る
ベル 「クリスタお姉ちゃん!お願い!」サッ
クリスタの後ろに回る
クリスタ 「もー!戦えないんだったら文句言わなきゃ良かったのに…」
ミーナ 「でも!腹立つから…」
ミーナ 「それに私…妊婦だし」ニコ
クリスタ 「無理しないの!」
クリスタ 「まぁでも…ありがとねミーナ」ニコ
ミーナ 「えへ…」ニコ
つばさ 「しょうが無い…じゃあ私が…」
クリスタ 「!?」
クリスタ 「いえ…つばささん…大丈夫ですよ!」
つばさ 「…そう?」
クリスタ 「私に任せてください…」スタスタ
教師7 「お…クリスタ!たのんだ!」
クリスタ 「分かりました…」スタスタ
アニキ 「…なんだてめぇ…」
子分1 「おいおい…お前一人か?」
子分2 「一人で俺らを相手するつもりか?」
子分3 「やめとけってw」
クリスタ 「…」コキコキ
__
つばさ 「大丈夫?」
教師7 「クリスタは大丈夫ですよ…」
ミーナ 「つばささんは分からないですもんね…」
つばさ 「…だって訓練兵卒業した時10位だったんでしょ?」
つばさ 「凄いことだけど…4人相手はさすがに厳しいんじゃない?」
教師7 「クリスタは二年で10位になったんだ…」
つばさ 「あれ?卒業までは三年じゃなかった?」
教師7 「クリスタが本気出したのは1年後だ…それまでは最下位争いをしてた…」
つばさ 「へぇ…じゃあ皆よりスタートダッシュしたのは1年遅れだったわけね…」
つばさ 「じゃあ二年で10位は確かに…凄いね…」
教師7 「クリスタの格闘術は強いぞ〜」
教師7 「あのエレンとほぼ互角に戦ってたからなぁ…」
つばさ 「へぇ〜…」
ミーナ 「やっちゃえー!」
ベル 「やっちゃえー!」
エレリア 「頑張ってー!」
__
-
- 34 : 2020/10/31(土) 07:13:09 :
クリスタ 「もう!見世物じゃないんだからね…」
クリスタ 「まぁ…いいわ…」
アニキ 「女一人でおれらをどうこうできるのか?w」
クリスタ 「…良いから…来な?」ギロ
兄貴達 「!?」ビク
アニキ 「…」(なんだ…コイツ…)
アニキ 「やっちまえ!」
子分達 「へい!」ダッダッ
教師7 「さすがアニの弟子だ…まずは目で相手を威嚇し…ビビらす…」
子分1 「おら!」シュ
パンチ
クリスタ 「…」スッ
受け流す
クリスタ 「…」シュ!
張り手を顎に当てる
スパーン!
子分1 「ぐぅへ…」クラクラ
ドサ
K.Oする
子分2 「なっ!?」
子分3 「な…何を!?」
アニキ 「…ちっ!」(アイツ…元兵士か!?)
アニキ 「…お前ら!殺せ!」
子分2 「へい!」スッ
小型ナイフを取り出す
子分3 「くっ!」スッ
小型ナイフを取り出す
ミーナ 「な!?ナイフ!?」
エレリア 「ママ!?」
つばさ 「流石にやばいんじゃない?」チラ
教師7 「ああ…やばいな…」
教師7 「アイツら…殺されるぞ…」
クリスタ 「…へぇ…そんなんで勝てるとでも?」ギロ
アニキ 「…なんだコイツ…ビビらないのか!?」
アニキ 「…クソっ!やれ!」
子分2 「おら!」ヒュ!
ナイフを振る
クリスタ 「…」シュ
躱す
クリスタ 「…」シュ
正拳突き
ズドン
子分2 「ぐぁっ!」ドサ
クリスタ 「…」
子分3 「今だ!」ガシ
クリスタの首を後ろからヘッドロックする
クリスタ 「…」
子分2 「…」ゴホゴホ
子分2 「ナイスだ!」
クリスタ 「…」シュ
180度脚を上げ子分3の顔面にハイキック
ドゴン!
子分3 「ぐわぁ…」ドサ
クリスタから手を離す
子分2 「なっ!?」
クリスタ 「…」シュ!
上げた脚を振り下ろし子分2の頭を叩き付ける
ズドン!
子分2 「が…ふ…」ドサ
K.Oする
子分3 「鼻が…鼻が折れたぁ…」バタバタ
あまりの痛さにジタバタさせる
クリスタ 「…」グリグリ
子分3の鼻を踏み付ける
子分3 「や…やめてくれ!」
子分3 「あ…い…あぁぁ!!」
クリスタ 「…」シュ
みぞおちにパンチ
ズドン!
子分3 「が…は…」ドサ
K.Oする
教師7 「そして…一つ一つに殺意を込めて相手を倒す…その冷酷さは相手をトラウマにさせる…」
アニキ 「ひ…ひぃ!」
クリスタ 「さっき…骨折れたって言ってたね…」
アニキ 「う…うそです!すいません!」
クリスタ 「そう…なら…本当に折ってあげる」スタスタ
アニキ 「あ…あ…」ドサ
膝が地面に着く
教師7 「ありゃ完全に戦意喪失だな…逃げる事も出来なくなってるな…」
つばさ 「あまりの恐怖に腰も抜けてるじゃん…どっちみち逃げられないよ…」
クリスタ 「…」スッ
構える
教師7 「久しぶりに見たな…クリスタのあの構え…」
ミーナ 「アニが良くやる構えですね…」
アニキ 「やめ…」
クリスタ 「…」シュ
スパーーン!
アニキ 「…が…」ドサ
倒れる
-
- 35 : 2020/10/31(土) 07:14:06 :
-
教師7 「…流石クリスタ!」
クリスタ 「…ふぅ…」
つばさ 「…やるじゃん…」
つばさ 「…」(でもいいのかな…子供達も街の人々も見てるところをこんな派手にやっちゃって…)
エレリア 「…かっこいいー!!」
ベル 「クリスタお姉ちゃん!流石!」
ヤッパリサスガダナクリスタチャンハ!
ナンダ!クリスタイタノカ!オレモミタカッタナァ!
カレイナウゴキダッタナァ
つばさ 「…」ポカーン
つばさ 「…なに…この歓声?」
教師7 「ああ…クリスタはこの街の人気者だからなw」
教師7 「ここら辺で悪い事なんかしてみろ…クリスタが飛んでくるぞw」
つばさ 「知らなかった…」
クリスタ 「//」ペコペコ
恥ずかしそうに会釈をする
クリスタ 「//」スタスタ
エレリア 「ママかっこよかったよ!」
クリスタ 「ありがと」ニコ
ミーナ 「流石クリスタ!しっかりと特訓やってるんだね?」
クリスタ 「たまにエレンとねw」
クリスタ 「エレリアを守るために…ね?」
ミーナ 「ふふw」
クリスタ達が話してたら…
アニキ 「…く…」スクッ
立ち上がる
アニキ 「…」パシ ダッダ
落ちているナイフを拾ってクリスタに襲いかかろうとする…が…
教師7 「…ふっ!」シュ
ボディに1発パンチを当てる
ズドン!
アニキ 「が…」ドサ
しゃがみこむ
教師7 「さて…お前らを銃刀違反で拘束する」
アニキ 「は…憲兵団でも無いのに…何言ってるんだ…」
教師7 「…なら教えてあげよう…」
教師7 「学校の教師になるにはある条件が必要だ…」
教師7 「子供達に勉強を教える為に頭も良くないといけないが…」
教師7 「我々教師には子供達を危険から護るため…」スッ
手帳を見せる
アニキ 「!?」
手帳には憲兵団のバッジがあった…
教師7 「憲兵団に入団しなきゃいけない…」
アニキ 「おま…!?」
教師7 「今の子供達でも分かる事だぞ?子供達と学校で学ぶか?」
憲兵団 「応援受信で来た!」スタスタ
憲兵団 「遅くなった!」スタスタ
教師7 「コイツらがナイフで市民達に…」
教師7 「危険が及ぶため…やむを得なく格闘術で制圧した…」
憲兵団 「問題ない…ご苦労!」
憲兵団 「ほら!たて!」
アニキ 「く…そ…」
憲兵団にチンピラ達は連行された
-
- 36 : 2020/10/31(土) 07:14:44 :
教師7 「ふぅ…一件落着か…」
クリスタ 「ありがとうございます」
教師7 「こちらこそありがとな!」
つばさ 「あーあ…クリスタに良いところ取られちゃった…」
クリスタ 「つばささんがやったら相手を殺しかねないですから…」
つばさ 「ちゃーんと手加減するって!」
クリスタ 「それに…妊婦さんにそんなことさせません…」
つばさ 「…そうね」ニコ
つばさ 「ありがと!」
教師7 「ごめんな?任せて…」
クリスタ 「教師の立場として子供がいる前で…そんなことあんまりしたくないですもんね…」
教師7 「ああ…わかってくれて助かる…」
つばさ 「でも私やクリスタがいなかったら…倒してたでしょ?」
教師7 「まぁ…流石にですね…」
少年 「せんせー!ありがと!」
教師7 「今度から前をしっかり見ろよな?」
少年 「うん!でもやっぱりせんせー強いじゃん!教えてよ!」
教師7 「うーん…強くなりたいか?」
少年 「うん!」
教師7 「…強くなるには…自分の弱さに気付く事だ…」
教師7 「護るべき人がいずれお前にも出来る…その時に人は強くなれる…」
教師7 「…わかったな?」
つばさ 「…」ニコ
クリスタ 「…」ニコ
ミーナ 「…」ニコ
少年 「…?」
教師7 「ははwまぁ分からないか…」
教師7 「つまり…」ガシ
少年の肩を掴む
教師7 「お前は強さより…ちゃんと宿題出しやがれ…」ギロ
少年 「!?」ビク
少年 「は…はい!」ビクビク
教師7 「よーし!明日しっかり出せよ?」
少年 「は…はい!」ビクビク
つばさ 「ふふw」
クリスタ 「…当たり前ですけど…教師…ですね…」ニコ
つばさ 「…クリスタ?」
クリスタ 「はい?」
つばさ 「…カッコイイでしょ?」
つばさ 「…うちの旦那…//」ニコ
クリスタ 「…」ニコ
クリスタ 「はい!」
ミーナ 「…え?」
ミーナ 「えぇー!?」
ミーナ 「つばささんって結婚してたんですか?というか…旦那さんって…教師7さんの事ですか!?」
クリスタ 「あれ?知らなかったの?」
ミーナ 「し…知らなかった…」
クリスタ 「二人とも結婚式はあげてないからね…それに知り合いの前だと教師7さんは敬語で話してるから…無理もないか…」ニコ
ミーナ 「ビックリ…」
つばさ 「ふふw」
つばさ 「だからここに来たのよ…」スタスタ
つばさ 「それじゃあね?」フリフリ
ミーナ 「はい!」
クリスタ 「お酒ありがとうございます!」
つばさ 「うん!またね!」
教師7 「あ…クリスタ!」
クリスタ 「はい?」
教師7 「これ…アニに渡してくれないか?」
そう言って紙1枚をクリスタに渡す
クリスタ 「これは…」
教師7 「アニは流石だな…これなら合格だ!」
教師7 「時間はかかると思うが…待ってるって言っといてやってくれ!」
クリスタ 「…はい!ありがとうございます」
教師7 「おう!」
つばさ 「ほら?行くよ?」
教師7 「で…でもやる事が…」
つばさ 「良いのいいの!」ガシ
腕を掴む
教師7 「…わかったよ…」スタスタ
つばさ 「…えへ//」
教師7 「どこにいく?」
つばさ 「じゃあ…お酒でも飲もうかな…」
教師7 「お腹に赤ちゃんいるからダメ!」
つばさ 「うそうそ…帰ろっか…」スタスタ
教師7 「…了解です」スタスタ
-
- 37 : 2020/10/31(土) 20:02:16 :
クリスタ 「お酒も貰ったし…」
クリスタ 「私達も…買い物行こ?」
ミーナ 「だから…つばささんのお店今閉まってるんだ…」
クリスタ 「そうそう…産休でね…」スタスタ
エレリア 「ママ!それ持つ!」
クリスタ 「落とさないでね?」
エレリア 「うん!」
お酒を持つ
ミーナ 「今日は送迎会!」
ミーナ 「沢山美味しいもの作ろうね!」
ベル 「うん!」
クリスタ 「そうね」ニコ
____
そして買い物を済ませ
クリスタの家でご飯を作っていた…
クリスタ 「ふんふんふーん♪」
エレリア 「ママ!出来たよ!」
クリスタ 「ありがと!じゃあこの中に入れて?」
エレリア 「うん!」
ベル 「うーん…」
ミーナ 「どう?」
ベル 「ジャガイモの皮…剥くの大変…」
ミーナ 「こうやってやるんだよ?」サッサッ
ベル 「ママ凄い…」
ミーナ 「ベルも出来るようになるよ…」ニコ
ベル 「うん!がんばる!」
クリスタ 「ふふw」
コンコン
誰かがドアをノックする
クリスタ 「あ…誰か来たみたい…」
エレリア 「私行く!」スタスタ
ガチャ
アニ 「わぁ!エレリア!」
エレリア 「あ!アニお姉ちゃん!」ギュ
アニに抱きつく
アニ 「エレリア〜元気してたぁ〜//」ギュ
エレリア 「うん!げんきだよ!」
クリスタ 「アニ!」
ミーナ 「久しぶり!」
アニ 「うん!久しぶり!」
ベル 「アニお姉ちゃん!私も抱っこ!」
アニ 「はーい!」
ベルを抱っこする
ベル 「えへへ//」
アニ 「両手に華だぁ〜//」
ミーナ 「幸せそうだねw」
クリスタ 「アニは子供好きだからね…」ニコ
クリスタ 「アニがいるってことは…」
アニ 「うん!皆帰ってきたよ!」
クリスタ 「エレンとは一緒じゃないの?」
アニ 「エレンはアルミンとミカサとリヴァイ兵長でまだやる事やってるよ…後のみんなは多分こっちに向かってると思うよ」
クリスタ 「なるほどね…」
アニ 「いい匂い…」
ミーナ 「まだ…出来てないんだよね…」
アニ 「じゃあ私も手伝うね!」
クリスタ 「ありがと!」ニコ
アニ 「ほら!二人も頑張ろうね!」
エレリアベル 「うん!」
-
- 38 : 2020/10/31(土) 20:02:59 :
クリスタ 「あ…そういえば教師7さんに今日会ってさ…アニにこれを渡しといてくれって…」スッ
アニ 「これって…」パシ
アニ 「…」ピラッ
アニ 「…」
クリスタ 「合格…だって!」ニコ
アニ 「…」ウルウル
アニ 「嬉しい…」ポロ
ミーナ 「ふふw良かったね?」
アニ 「うん…」ポロ
エレリア 「アニお姉ちゃん…悲しいの?」
アニ 「ううん…嬉しいの…」ポロ
ベル 「これ…使って?」スッ
ハンカチを渡す
アニ 「2人共…ありがとぉ…」ゴシゴシ
クリスタ 「これで夢…叶うね!」
アニ 「うん…でも私にはまだやる事があるから…それが終わったらね!」
クリスタ 「教師7さんが待ってるから慌てずにって!」
アニ 「ありがと!」ニコ
クリスタ 「…」ニコ
この3年間でアニには夢が出来た…
それは教師になることだ…
今の子供達に巨人と戦う事を教えるんじゃなく…
友達と一緒に楽しく成長していく暖かい未来を目指してる…
そのためアニはちょっと空いた時間も教師になるため勉強をしていた…
私が渡した紙は…その合格発表だ…
本当に良かったよアニ
でもアニは壁を一度壊した責任がある…
だから今すぐ教師になると言うのは本人的にも出来ないこと…
だから時間がかかるかもしれないけど…
それはあと時間が解決してくれるよ…
__
アニ 「なんか俄然やる気出てきた!」
アニ 「沢山作ってジャンとマルコとライナーを送迎するよ!」
クリスタ 「うん!」
ミーナ 「ええ!」
今回の送別会はジャンとマルコとライナーが訳あって会えなくなるため…
今回の会が開かれた…
ジャンとマルコはその腕を買われて
ウォールシーナでの王都の護衛を任せられた…元々二人はそれが夢だったからとても良かった…でもミカサの事はいいのかな?
ライナーはアニ、ベルトルト、ライナーの故郷での護衛を任命された…
というより…ライナーがアルミンにお願いをした…
故郷を守るため複数の兵士が護衛についているが…正直守りが薄いため…三人はそれを心配していた…
けどライナーは鎧の巨人という強力な味方だったため…なかなか許可が降りなかったけど…巨人の数も減っている為…
ライナーが居なくても何とかなると思い…
アルミンは許可をとった…
そして三人とも今回の特別任務を終え次第
2日後には行かなきゃ行けなくなった…
そして昨日アルミンから連絡があり…
明日には帰ると言われて急ぎで
ミーナと私はその準備を進めていた…
-
- 39 : 2020/10/31(土) 20:03:51 :
コンコン
また誰かが来たみたい…
ガチャ
コニー「おいっすー!」
サシャ 「お久しぶりです!皆さん!」
クリスタ 「2人とも!」
ミーナ 「久しぶり!」
エレリア 「あ!コニーとサシャだ!」
コニー 「よう!エレリア!」
エレリア 「よう!」
サシャ 「元気でしたか?」
エレリア 「そっちこそ!」
コニーとサシャは良い意味で
エレリアと仲がいい
エレリアは友達感覚…かな…?
サシャ 「いい匂いです!」
サシャ 「お腹すきました!」
コニー 「ああ!腹減ったな!」
アニ 「ちょうど良かった!アンタ達も手伝って!」
サシャ 「えぇ…私は食べるの担当なので…」
コニー 「俺あんまり得意じゃないんだよな…」
ベル 「お姉ちゃん達…つくろ?」
サシャ 「…」(可愛い…)
サシャ 「はい!分かりました!」
コニー 「えぇ…」
エレリア 「コニー…」
コニー 「うん?」
エレリア 「つくろぉ?」ウルウル
上目遣い
コニー 「…//」(可愛い…)
コニー 「よっしゃ!作るぞぉ!」
ミーナ 「…」(うん…流石クリスタの子…)
ミーナ 「…」(女の子の武器をフルにつかってるね…)
クリスタ 「ありがと!これなら早く終わるよ!」
____
そしてその後
ジャンやマルコ…ベルトルトとライナーが集まり…あとの三人を待っていた…
クリスタ 「よし!後はエレンとアルミンとミカサだけだね!」
ミーナ 「そうだね!」
サシャ 「エレン達まだですか?」
ジャン 「まぁ…流石にアルミンは団長だからな…色々報告書書かなきゃいけないしな…」
マルコ 「そうだね…」
ベル 「えへへ…パパ…」
ベルトルト 「高い高ーい」
アニ 「アンタもこう見るとお父さんなんだね」
エレリア 「ライナーお兄ちゃん!私も高い高ーいして!」
ライナー 「おう!」(可愛い…)
そしてしばらく待っていたら
ガチャ
ドアが開く
エレン 「よぉ!待たせちまったな!」
ミカサ「もう出来てる…」
アルミン 「ごめんね!みんな!」
ジャン 「おう!やる事終わったか!?」
アルミン 「うん!エレンとミカサが手伝ってくれたから早く終わったよ!」
エレン 「いいってことよ!」
ミカサ 「ええ」ニコ
エレリア 「…ふぁぁ…」ウルウル
エレリア 「パパァァー!!」バキッ
ライナーを蹴飛ばす
ライナー 「ぐほっ!」
マルコ 「だ…大丈夫?ライナー」
ライナー 「流石エレンの子だ…少し効いたぞ…この俺を倒すとは…やるな…」
コニー 「何言ってんだ?」
エレン 「久しぶりだ!エレリア!」ダキッ
抱き抱える
エレリア 「ぱぱぁー!ぱぱぁー!」ウルウル
エレン 「おいおい…泣くなよw」
アルミン 「まぁ…無理も無いさ…一ヶ月外に居たんだから…」
エレン 「そうだな…」
クリスタ 「エレン…」
エレン 「おう!クリスタ!」
クリスタ「…」ギュ
エレンに抱きつく
エレン 「く…クリスタ?」
クリスタ 「…良かった…」
エレン 「…ああ…」ギュ
サシャ 「良いですねぇ…」
ジャン 「人前で良くやれるわ…」
ジャン 「羨ましい!」
マルコ 「そんな事ないよ…調査兵団とはそう言うもんだろ?」
マルコ 「常に死と向き合って…人類の為に戦うんだから…」
ベルトルト 「そうだね…」ニコ
ジャン 「そんな事言われ無くても…分かってるわ…」
ジャン 「…ったく」ニコ
アニ 「ほら!みんな揃った事だし…早速乾杯するよ!」
サシャ 「そうですね!」ダラダラ
コニー 「おい!よだれ拭け!」
ミーナ 「はい!エレン!アルミン!ミカサ!」
そう言ってお酒を渡す
エレン 「お…これつばささんのお酒か!?」
クリスタ 「うん!そうだよ!」
ミカサ 「キレイ…」
アニ 「みんな持った?乾杯するよ!!」
アニ 「せーの!」
『かんぱーーい!!』
そして楽しく送別会が始まった…
-
- 40 : 2020/10/31(土) 20:04:34 :
アニ 「はい…エレン!あーん」
エレン 「おう!」パクッ
エレン 「美味いな!」
アニ 「ふふ//」
アニ 「私が作ったの!//」
エレン 「さすがアニだ!」ナデナデ
頭を撫でる
アニ 「えへへ//」
エレリア 「むぅ…」
エレリア 「アニお姉ちゃん!パパは私のだからダメ!」
アニ 「違うよ〜私のだよ〜」
エレリア 「べー」
アニ 「べー」
エレン 「ははw」
クリスタ 「それは私のセリフだよ…」
エレリア 「パパ!これ私が作ったの!」
エレリア 「はい!あーん!」
エレン 「あーん!」パクッ
エレリア 「どう?どう?」
エレン 「うん!美味しいぞ!」ナデナデ
エレリアの頭を撫でる
エレリア 「えへへ//」
エレン 「エレリアもほら…あーん」
エレリア 「あ…あーん//」パクッ
エレリア 「美味しい…//」
エレン 「だろ!?」
エレリア 「これ!ママが作ったの?」
クリスタ 「それはアニが作った料理だよ」
エレリア 「…えっ…」チラ
アニを見る
アニ 「へへw」
勝ち誇った顔をする
エレリア 「…むぅー」プクッー
アニ 「エーレン//」ダキッ
エレンの腕を掴む
エレリア 「だめ!それはママがやるの!」
エレリア 「ママも来て!」
クリスタ 「ふふwはーい」ダキッ
エレンの腕を掴む
エレン 「ははwこりゃ両手に華だな…」
エレリア 「私も!パパにくっつく!」ギュ
エレン 「正面には天使がいたなw」
アルミン 「エレンは人気者だねw」
エレン 「そうだな…でも食えねぇやw」
アニ 「そう?じゃあ私があーんしてあげるね//」
エレリア 「だめ!アニお姉ちゃん!」
クリスタ 「じゃあ…私が…」
エレリア 「ママならいいよ!」
クリスタ 「はい…エレン」スッ
エレン 「ん…」パクッ
エレン 「美味い!これはクリスタが作った料理だろ?」
クリスタ 「凄い…よく分かったね…」
エレン 「クリスタの料理美味いからな!」
クリスタ 「…//」
アニ 「二人ともお熱いねえ…」
アニ 「まぁ…私もエレンのこと好きだからね//」
エレリア 「私もパパの事好き!」
アルミン 「アニは相変わらずだね」
クリスタ 「そうだねw」
エレリア 「私はパパとずっと一緒にいるから私の方が好きだもんね!」
アニ 「あら…私は約10年は一緒にいるよ?」
エレリア 「な…」ガーン
アルミン 「アニも対抗しないw」
アニ 「ふふw」
エレン 「ははwクリスタもアニもエレリアもアルミンもみんな俺の大切な人だぞ!」
アルミン 「そうだね…」ニコ
アルミン 「…」チラ(ミカサは?)
ミカサ 「〜w」
サシャ 「〜w」
ベル 「〜w」
アルミン 「うん…しっかり楽しめてるね…」
ベルトルト 「〜」
ライナー 「〜」
ミーナ 「〜w」
アルミン 「…うんうん…」
サシャ 「…」バクバク
コニー 「〜!」パクパク
アルミン 「喉…詰まらせなきゃいいけど…」
ジャン 「〜w」
マルコ 「〜」
アルミン 「あっちも楽しそうだ…」
ミーナ 「はい!じゃあここで!今回の主役のライナーとマルコとジャンから皆に一言言ってください!」
エレン 「おー!いいねー」
ジャン 「はぁ!?そんなの聞いてねーぞ!」
ミーナ 「今私が決めましたー!」
マルコ 「強引だねw」
ライナー 「マジか…」
ベルトルト 「ごめんねw」
-
- 41 : 2020/10/31(土) 20:05:55 :
ミーナ 「まずはマルコから!」
マルコ 「え!ぼ…僕から!」
コニー 「おー!言え言えー!」
シーン
皆が静かにマルコを待つ
マルコ 「え…ちょっと恥ずかしいけど…」
マルコ 「そうだね…」
マルコ 「僕は…最初憲兵団を志願して訓練兵になった…」
マルコ 「僕の両親を安心させたい気持ちもあったからね…でも僕を変えてくれたのは…」
マルコ 「エレン…君だった…」
エレン 「…マルコ…」
クリスタ 「…」ニコ
マルコ 「もちろん…みんなと一緒に居たからともあるけど…一番の影響はエレンだね…」
マルコ 「気付いたら僕は調査兵団になってたよ…もちろん最初は両親にも反対されたけど…初めて…そうだね…反抗しちゃった…」
マルコ 「エレンの夢だった海を見る事を…僕は一緒に見たいって思ったんだ…」
マルコ 「いつ死ぬか分からない世界だから…不安も沢山あったけど…僕は君達と居れて本当に感謝してるよ…」
マルコ 「そして2日後には憲兵団に入り王都の護衛としてやっていくけど…またいずれ会いに行くからね!」
マルコ 「その時はまたよろしくね?」
マルコ 「…えっと…以上…かな?」
ミーナ 「…」パチパチ
ミーナの拍手で皆も拍手をする
エレン 「マルコ!あっちに行っても元気でな!」
マルコ 「…うん!」
コニー 「やべぇ…泣きそうだ…」ゴシゴシ
サシャ 「そうですね…」ウルウル
ミカサ 「はい…サシャ」スッ
ハンカチを渡す
サシャ 「ありがとうございます!」ゴシゴシ
-
- 42 : 2020/10/31(土) 20:06:20 :
ミーナ 「…じゃあ次は…ライナー!」
ライナー 「お…俺か…」
ベルトルト 「頑張ってくれ!」
ライナー 「…」
ライナー 「…そうだな…」
ライナー 「まぁ…俺の場合はマルコやジャンと違って…別に調査兵団を辞める訳でもないし…故郷の護衛として使命を真っ当するからな…」
ライナー 「でも…せっかくのいい機会だから…」
ライナー 「俺も皆に感謝してる…」
ライナー 「俺は一度…いや…俺らは一度この壁を破壊して…皆を惨劇にあわせてしまった…」
ベルトルト 「…」
アニ 「…」
ライナー 「本来なら…俺らはこの国の敵なのに…それでもこうやって皆と楽しくやれている…」
ライナー 「本来なら…俺らは…」
ライナー 「…」ウルウル
ライナー 「…くっ!」ゴシゴシ
ベルトルト 「…ライナー…」
アニ 「…」ウルウル
エレリア 「アニお姉ちゃん?」
アニ 「…」ウルウル
エレン 「…」ナデナデ
アニの頭を撫でる
ライナー 「…本当に感謝してる…」
ライナー 「…ありがとう…エレン…」
ライナー 「お前が…俺らを許してくれたから…今の俺らがいる…」
ライナー 「ベルトルトもこうやって…暖かい家庭を作れてる…」
ライナー 「アニも自分の夢を目指して…日々頑張れてる…」
ライナー 「俺もこうやって…幸せな感情が持てる…」
ライナー 「俺は…幸せだ…」ウルウル
ライナー 「…つぅ!…」ゴシゴシ
ミーナ 「…もう…いいよ…ありがとライナー」ポロポロ
ベルトルト 「はは…ほらミーナ」フキフキ
ミーナ 「うん…ありがと…」
ベルトルト 「…僕も皆に感謝してるよ!」
ベルトルト 「この感謝は一生…忘れない!」
ベルトルト 「本当にありがとう!」
アニ 「…」ポロポロ
エレン 「アニ…」
アニ 「…わ…私も…」ポロ
アニ 「か…感謝してるよ…」ポロ
アニ 「勝手に自分を押し殺して…相談もせず…本当はもっと早く相談してたら…良かったのに…」ポロ
アニ 「…私達は壁を壊して…」ポロ
アニ 「…ごめんなさい…」ポロ
クリスタ 「アニ…」
ミカサ 「…」スッ
アニをハグする
アニ 「!?」
アニ 「…ミカサ…」
ミカサ 「でも…私はそんなアニに感謝してるよ…」
ミカサ 「貴方達が居てくれたから…今の私達がいる…」
ミカサ 「…だから…自分を責めないで?」
ミカサ 「私はアニが居てくれて…本当に感謝してる…」
アニ 「…ミカサ…」ポロ
アニ 「…うん…」ギュ
ミカサをハグする
ミカサ 「…大好きだよ…」
アニ 「…うん…私も…」
エレン 「俺も感謝してる!お前らのお陰でここまで来れたしな!」
コニー 「そうだぞ!」ポロポロ
マルコ 「…」ウルウル
マルコ 「…」ゴシゴシ
マルコ 「ははwコニー涙を拭いてくれw」
ライナー 「…」
アルミン 「ライナー…」
ライナー 「…アルミン…」
アルミン 「君達は僕らの大切な仲間だよ…」
ライナー 「…そうか…」ウルウル
ライナー 「…」ゴシゴシ
ライナー 「ありがとな!」
クリスタ 「…」ポロポロ
クリスタ 「…」ゴシゴシ
エレン 「…流石に…感動するな…」
クリスタ 「ええ…」ニコ
エレリア 「ママ?大丈夫?」
クリスタ 「うん!」
ベル 「ママ!パパが泣いてるよ!」
ベルトルト 「…う…う…」ポロ
ミーナ 「これはね…嬉し泣きだから良いの!」
ニコ
ベル 「パパ嬉しいの?」
ベルトルト 「もちろんだよ…ベル…」ギュ
ベルを抱く
ミーナ 「ふふw」
コニー 「ほら!次はジャンだぞ!」
ジャン 「うう…」ポロポロポロポロ
コニー 「っておい!お前泣きすぎだろ!」
ジャン 「うるせぇ!」ポロポロポロ
アルミン 「ははw通りで静かだなっと思ったら…」
-
- 43 : 2020/10/31(土) 20:06:58 :
ジャン 「くっそ!」ゴシゴシ
ジャン 「次は俺の番だな…」
ジャン 「…死に急ぎ…俺にもこんな風にエレンに文句言ってた時もあったな…」
ジャン 「毎日毎日懲りずにお前と喧嘩して…いつもボコボコにされて…」
ライナー 「その自覚…あったんだな…」
ジャン 「うっせ!」
ジャン 「俺はお前の事がスゲー嫌いだった!」
エレン 「…」
ジャン 「でも…正直お前を尊敬してた…」
ジャン 「お前のその生き方…俺には輝いて見えた…」
ジャン 「仲間を常に気遣い…助けを求める人を必ず助けようとした…」
ジャン 「どんなに裏切られても…どんなに文句を言われても…それでもお前は助けようとする…」
ジャン 「そんなの…尊敬するに…決まってんだろ…」
ジャン 「俺はお前に救われた…皆もお前に救われた!」
ジャン 「でもお前は必ずこう言う…」
ジャン 「俺はみんなに救われてるって…」
エレン 「…ああ…」
ジャン 「だから…俺もお前と海を見たかった…」
ジャン 「俺もお前の夢を一緒に追いたかった
…」
ジャン 「だから…一緒に海を見た時…嬉しかった…」
ジャン 「こんな俺に…仲間と言ってくれて…ありがとう…」ウルウル
ジャン 「こんな俺と…ずっと一緒に居てくれて…ありがとう…な…」ポロポロ
ジャン 「…いじょう…だ…」ポロポロ
エレン 「なんか…照れるな…」
エレン 「ジャン!」
ジャン 「…」ポロ
エレン 「あっちに行っても…忘れないからな!また遊びに来いよ!またばかやろうぜ!」
ジャン 「…」ポロポロポロポロ
ジャン 「…ち…ちくしょー!」ダッダッ
外に行くジャン
エレン 「…あれ?」
マルコ 「ははwあれじゃあみんなに一言ってよりエレンに対して一言だよw」
アルミン 「でも…感動したよ…」
マルコ 「そうだね…」
アルミン 「でもジャンは正しいよ…」
アルミン 「ここにいる全員…エレンが居なかったら…こんな風に皆で笑い合えてないからね…」
マルコ 「そうだね…」ニコ
マルコ 「ちょっとジャン呼んでくるね」スタスタ
エレン 「ミカサ!アルミン!一緒に食べようぜ!」
ミカサ 「ええ!」
アルミン 「うん!」
クリスタ 「じゃあ私達はライナーの所に行こっか?」
エレリア 「パパは?」
クリスタ 「今は…あの三人にしてあげて?」
エレン 「〜w」
アルミン 「〜!」
ミカサ 「w」
エレリア 「うん!分かった!」
-
- 44 : 2020/10/31(土) 20:07:37 :
場所は変わり
旧調査兵団本部
リヴァイ班
リヴァイ 「ふぅ…」
ペトラ 「はい…コーヒーです…」
リヴァイ 「…」ズズ
ペトラ 「結果…残念です…」
リヴァイ 「そうだな…今回の調査で巨人が3体見つかったからな…」
ペトラ 「…前回は巨人に遭遇せず…終わったのに…」
リヴァイ 「アイツらは?」
ペトラ 「流石に疲れて寝てます…」
リヴァイ 「風呂も入らずに…」
ペトラ 「私は…入りました…」
リヴァイ 「知ってる…匂いで分かる…」
ペトラ 「…//」
ペトラ 「…」スト
椅子に座りコーヒーを飲む
リヴァイ 「…またやり直しだな…」
ペトラ 「…調査…ですか?」
リヴァイ 「…めんどいが…しょうがねぇ…」
ペトラ 「それだと…時間がかかります…」
リヴァイ 「ああ…だが前よりは時間はかからねぇ…」
リヴァイ 「アニが巨人になり…声で巨人を呼び出す事で…手っ取り早く事が進めるようになったからな…」ズズ
ペトラ 「…そうですけど…」
リヴァイ 「…なんだ?」
ペトラ 「…兵長は死ぬまで調査をやるつもりですか?」
リヴァイ 「…違う…巨人を絶滅させるまでだ…」
ペトラ 「…」
リヴァイ 「お前も…アイツらもいい歳だ…いい加減家庭を作ってさっさと脱退した方がいい…」
リヴァイ 「俺みたいな奴は…俺だけで充分だ…」
ペトラ 「…いやです…」
リヴァイ 「…そうか…」
ペトラ 「そういう事じゃないです…イヤなんです…」
リヴァイ 「…」
ペトラ 「どうして…そんなに…自分を犠牲にするんですか…」
リヴァイ 「…目を瞑れば…分かる…」
ペトラ 「…」
リヴァイ 「今まで死んで逝った奴らの怒りが…」
リヴァイ 「俺は…そんな奴らの死を無駄にはしない…」
-
- 45 : 2020/10/31(土) 20:09:05 :
ペトラ 「…」
ペトラ 「…私…これ以上…待てません…」
リヴァイ 「…」
ペトラ 「…私は…」
ペトラ 「リヴァイ兵士長…」
ペトラ 「貴方が…好きです…」
リヴァイ 「…」
ペトラ 「私は調査兵団に憧れました…」
ペトラ 「そして調査兵団になり」
ペトラ 「初めての壁外調査…」
ペトラ 「私は初めて巨人を目にした時…恐怖だった…」
ペトラ 「さっきまでそこにいた仲間が目の前で食い殺され…」
ペトラ 「私は恐怖で…」
ペトラ 「…恐怖で…」
ペトラ 「も…漏らして…しまった…//」
ペトラ 「…」
リヴァイ 「…」
ペトラ 「でも!そんな時私は貴方に救われました!」
ペトラ 「次々と倒していくあなたの背中を見て私は…憧れた…」
ペトラ 「だから私はリヴァイ班に入れた事がとても嬉しかった…憧れの人と一緒に戦える事を…誇りに思った!」
ペトラ 「でも…いつしかそれは…リヴァイ兵長…貴方に憧れから恋に変わっていた…」
ペトラ 「でもリヴァイ兵長は…」
ペトラ 「目標があるため…私はそれを伝えれなかった…」
ペトラ 「邪魔だと思われるのが嫌だったからです…」
ペトラ 「大事な任務なのに…恋してるって…イヤですよね…」
ペトラ 「だから…もし…巨人を絶滅させることが出来たら…私はリヴァイ兵長にこの想いを伝えようと思って…ずっと一緒に戦ってきました…けど…」
ペトラ 「そんな事してたら…私はおばあちゃんになっちゃいます…」
ペトラ 「…だから…今…言いました…」
リヴァイ 「…ああ…聞いてた…」
ペトラ 「…すいません…」
リヴァイ 「…気にしねぇ…」
ペトラ 「…」
リヴァイ 「…」
リヴァイ 「ペトラ…俺のコーヒーとお前のコーヒーを持て」
ペトラ 「え?あ…はい!」
リヴァイ 「上に来い…」スタスタ
ペトラ 「…はい…?」スタスタ
-
- 46 : 2020/10/31(土) 20:09:42 :
-
ガチャ
2階にあるバルコ二ーに出る
リヴァイ 「…」スト
椅子に座る
ペトラ 「…」カチャ
リヴァイ兵長のコーヒーを置く
ペトラ 「…」スト
椅子に座る
リヴァイ 「…綺麗な月だ…」ズズ
ペトラ 「…そうですね…」ズズ
リヴァイ 「…お前は女か?」
ペトラ 「え!?」
リヴァイ 「あんな所で告白とはな…ロマンチックの欠片もねぇ…」
ペトラ 「す…すいません…//」
リヴァイ 「オマケに漏らしたとか言いやがって…汚ぇな…」
ペトラ 「…すいません…//」
リヴァイ 「…」ズズ
ペトラ 「…//」
リヴァイ 「お前は…俺が嫌いか?」
ペトラ 「え!?」
リヴァイ 「巨人を絶滅させることを目標に生きてる様なこの俺を嫌いか?」
ペトラ 「…嫌いでは無いです…でも…」
ペトラ 「自分だけ苦しい想いをするのは…間違ってます…」
リヴァイ 「…そうか…」ズズ
ペトラ 「…」
リヴァイ 「俺はこれからも巨人を絶滅させるまで前を歩く…その間に置いてかれた奴は置いていく…」
ペトラ 「…」
リヴァイ 「…もしそう言ったら…お前はどうする?」
ペトラ 「…」
ペトラ 「…私はそれでもリヴァイ兵長に追いつこうと頑張って前を歩きます…」
ペトラ 「だから…リヴァイ兵長は気にせず前を見ていてください…」
ペトラ 「…もし…私が置いてかれそうだった時も…絶対にこちらを向かないでください…」
ペトラ 「…私が死んでも…後悔しないで下さい…」
ペトラ 「私はリヴァイ兵長…貴方と一緒に戦えた事を誇りに思ってます…なので…悔やまないで欲しいです…」
ペトラ 「お願いします…」
リヴァイ 「…そうか…」ズズ
ペトラ 「…はい…」
リヴァイ 「…なら俺の答えはこうだ…」
俺はこれからも前を歩く…
置いてかれた奴は置いていく…
だから俺は…お前と足並みを揃える…
後ろは見ねぇが…横は見れるからな…
だから…勝手に死ぬんじゃねぇ…
リヴァイ 「…」ズズ
ペトラ 「…へい…ちょ…」ウルウル
リヴァイ 「わかったな…?」
ペトラ 「は…い…」ポロポロ
リヴァイ 「泣くな…子供じゃねぇ…」
ペトラ 「…すいま…せん…」ゴシゴシ
リヴァイ 「…」スンスン
リヴァイ 「…いい匂いだ…」
ペトラ 「…そう…ですか…?」
リヴァイ 「昔とは違ぇ…血なまぐさく無くなったな…」
ペトラ 「…」
ペトラ 「…はい…」ニコ
リヴァイ 「…」
リヴァイ 「ペトラ…」スッ
ペトラ 「はい……!?」
リヴァイ 「…」
ペトラ 「…」(へい…ちょ…)
ペトラ 「…」ウルウル
リヴァイ 「…」
ペトラ 「…今のは…なんですか?」ウルウル
ペトラ 「私に対しての…同情ですか?」ウルウル
リヴァイ 「…違うな…」
ペトラ 「…恋…ですか…?」ウルウル
リヴァイ 「…」ズズ
リヴァイ 「…違うな…」
リヴァイ 「…お前に対しての答えだ…」
ペトラ 「…」ウルウル
ペトラ 「…」ゴシゴシ
ペトラ 「…なら」スッ
椅子から立ち椅子を持つ
ペトラ 「…」ドン
リヴァイ兵長の隣に椅子を置く
ペトラ 「…一緒に…飲みましょ?」ニコ
リヴァイ 「…」ズズ
リヴァイ 「…ああ…」
リヴァイ 「…」
リヴァイ 「ペトラ…」
ペトラ 「はい?」
リヴァイ 「お前が作る珈琲が…」
リヴァイ 「…一番…美味いな…」ズズ
ペトラ 「…」
ペトラ 「…はい…」ニコ
私のファーストキスは
珈琲の味が混ざっててちょっと苦かった…
でも甘酸っぱい…幸せのキスでした…
バサバサ
青い小鳥が月に照らされ羽ばたく…
暖かい風に吹かれながら…
-
- 47 : 2020/10/31(土) 20:11:22 :
ジャン達の送迎会が終わり…
みんな帰宅の準備を進めていた
ミーナ 「…」カチャカチャ
ミカサ 「…」カチャカチャ
アニ 「…」ゴシゴシ
クリスタ 「…」フキフキ
四人は大量の食器を片付けていた…
エレン 「クリスタ…エレリア寝ちまった…」
エレリア 「Zz」
クリスタ 「流石に…朝から動いていたからね…」
エレン 「そっか…」
エレン 「エレリアベッドに寝かせておくな…」
クリスタ 「うん!お願い!」
ベルトルト 「こっちも寝ちゃった…」
ベル 「Zz」
ミーナ 「片付け終わったら…帰るからもうちょっとまっててね…」
ベルトルト 「うん」
サシャ 「うぷ…もう食べれまへん…」
コニー 「お前は…食べすぎだ…」ゲフ
ライナー 「お前もな…」
マルコ 「ははw」
アルミン 「ミカサ…僕もなんか手伝おうか?」
ミカサ 「大丈夫…アルミンはお疲れでしょ?」
アルミン 「いや…」
ミカサ 「気にしないで休んでて?」ニコ
アルミン 「う…うん…」
ジャン 「…」
そして片付けも終わり…
ベルトルト 「じゃあ…僕達は帰るね」
ミーナ 「あっちに行っても元気でね?」
ジャン 「ああ…そっちもな…」
マルコ 「じゃあね…ベルちゃん」
ベル 「…ふゅぅ…Zz」
ライナー 「おう!」
ベルトルト 「明後日にはもう居ないんだよね?」
マルコ 「ライナーはそうかもしれないけど…僕達は明日の日の出にはもう居ないんだ…」
マルコ 「移動するのに時間かかるから…」
ジャン 「中心部に行くからな…」
ベルトルト 「そっか…」
ベルトルト 「ジャン…マルコ…また手紙でも送るね!」
ジャン 「ああ!」スッ
手を出す
ベルトルト 「…」
ベルトルト 「うん!」スッ
固い握手をする
クリスタ 「ミーナ達も今日はありがとうね」
ミーナ 「うん!またね!」
ベルトルト達は帰っていった…
-
- 48 : 2020/10/31(土) 20:12:02 :
アニ 「じゃあ私達も帰ろっかな…」
ミカサ 「そうね…サシャがまた苦しいだしいし…」
サシャ 「…すいません…お二人共…」
クリスタ 「わかった!」
エレン 「ありがとな!三人とも!」
ミカサ 「ええ…」ニコ
アニ 「うん!」
サシャ 「は…はい…」
アルミン 「またね…ミカサ」
ミカサ 「ええ…また…」ニコ
アニ 「あんた達も…夢叶えてよかったよ…」
マルコ 「うん!」
ジャン 「…そうだな」
アニ 「元気でね…」
マルコ 「…」ニコ
ジャン 「…おう…」
ミカサ 「2人共…今まで一緒に戦ってくれてありがとね」ニコ
マルコ 「こちらこそ…色々助かったよ…」
ジャン 「…ありがとな…」
ミカサ 「ええ」ニコ
サシャ 「お二人さん!また会いましょう!」
マルコ 「またね!サシャ!」
ジャン 「食べ過ぎで死ぬんじゃねーぞ!」
サシャ 「そちらこそ!」
ジャン 「…食べ過ぎで死なねーよ…」
マルコ 「ははw」
アニ 「ライナーもまた外でね…」
ライナー 「おう!」
アニ 「ほらサシャ…背中乗って?」
サシャ 「すいまへん…」
ミカサ達は帰っていった
マルコ 「じゃあ…僕達も帰ろう」
ジャン 「そうだな…時間もそんなにねぇしな…」
ライナー 「わかった…コニー行くぞ?」
コニー 「りょーかいだー」
アルミン 「コニー立てるの?」
コニー 「…」
コニー 「ライナァー…」
ライナー 「…ほらよ…」
コニー 「サンキュ!」スッ
ライナーにおんぶしてもらう
クリスタ 「またね?3人とも…」
ジャン 「おう!クリスタも…エレンと仲良くな?」
クリスタ 「うん!」
マルコ 「…エレリアちゃんによろしくって言っといてね?」
クリスタ 「わかった!」
ライナー 「また会おう!」
クリスタ 「また会おうね!」
エレン 「マルコ…」
マルコ 「エレン…」
エレン 「…」スッ
マルコにハグをする
マルコ 「…」スッ
ハグをする
エレン 「…またな?」
マルコ 「…君の事になると…何故か気持ちがかなり来るよ…」
マルコ 「…君には沢山の勇気を貰った…」
マルコ 「僕はこれからも…エレンと同じように…胸を張って生きていくよ!」
エレン 「ああ!」ニコ
マルコ 「…うん!」ニコ
ライナー 「じゃあな…エレン!」
エレン 「ライナー…お前とはまた会えるからな!」
ライナー 「そうだな!」
エレン 「でも…任せたぞ!」
ライナー 「もちろんだ!」
エレン 「…」スッ
ハグをする
ライナー 「…ふw」スッ
ハグをする
エレン 「…ジャン…」
ジャン 「…」
エレン 「お前も…元気でな!」
ジャン 「…おう…」
エレン 「あっちはマナーとか厳しいって言うから…バカすんなよ?」
ジャン 「リヴァイ兵長程ではないだろ…」
エレン 「…かもな…」
エレン 「…」スッ
手を出す
エレン 「ハグは照れくせぇだろ?」
ジャン 「…」パシ
エレンの手を払う
エレン 「…?」
ジャン 「…」スッ
エレンにハグをする
エレン 「…」
ジャン 「…ありがと…な…」
エレン 「ああ…」スッ
ハグをする
マルコ 「…ジャン…」
クリスタ 「…」ニコ
アルミン 「じゃあ…またね?2人とも!」
エレン 「おう!またな!」
クリスタ 「またね!」
アルミン達は帰っていった…
エレン 「…すっかり静かだな…」
クリスタ 「そうだね…」
エレン 「…クリスタ?」
クリスタ 「うん?」
エレン 「風呂でも…入るか?」
クリスタ 「…うん!」
-
- 49 : 2020/10/31(土) 20:13:38 :
帰りの途中のアルミン達
マルコ 「今日は楽しかったね…」
マルコ 「最高の思い出だよ!」
ライナー 「そうだな…」
コニー 「Zz」
アルミン 「コニーも寝ちゃってるね…」
マルコ 「そうだね…食べ過ぎだよ…」
ジャン 「…」
ライナー 「どうした?ジャン?」
ジャン 「…」
ジャン 「悪ぃ…ちょっと俺アルミンと話があるから先行っててくれないか?」
アルミン 「僕?」
ジャン 「ああ…」
ライナー 「そうか…なら行くか?」
マルコ 「そうだね」
マルコ 「じゃあ…家で待ってるよ?」
ジャン 「おう!」
アルミン 「…ジャン?」
ジャン 「…あっちで話そうぜ…」
アルミン 「う…うん…」
__
アルミン 「…どうしたの?」
ジャン 「…」
ジャン 「ありがとな…ライナーの事やマルコの事…俺の事を想って…」
ジャン 「行かせてくれて…」
アルミン 「…そんな事ないさ…」
アルミン 「巨人の数も減ってたから…君達を行かせられただけさ…」
ジャン 「…でも…お前は許可をとった…」
アルミン 「…みんな…別々の夢がある…僕は出来るだけみんなの為に動いただけだよ…」
アルミン 「…でもジャン…君はいいのかい?」
ジャン 「…なにがだ?」
アルミン 「…君はミカサのことが好きなんだろ?」
ジャン 「…ああ…好きだな…」
アルミン 「後悔…しないの?」
ジャン 「…まぁな…」
ジャン 「…というより…俺は一度告白してる…」
アルミン 「!?」
アルミン 「…そうなの?」
ジャン 「まぁ結果は…見ての通りだけどなw」
アルミン 「…そっか…」
ジャン 「…1年前だな…」
-
- 50 : 2020/10/31(土) 20:14:26 :
__
一年前
ジャン 「ミカサ…俺と付き合ってくれ!」
ミカサ 「…ジャン…」
ジャン 「頼む!」
ミカサ 「…ありがと…ジャン…」
ミカサ 「…でも貴方とは付き合えない…」
ミカサ 「…ごめんね?」
ジャン 「…」
ジャン 「…まだエレンの事が好きなのか!?」
ミカサ 「…」
ジャン 「…エレンはクリスタを選んだんだ!」
ジャン 「…ミカサ…いい加減エレンを忘れろよ!」
ミカサ 「…」
ジャン 「…」
ミカサ 「…ふふw」
ジャン 「!?」
ミカサ 「それは無理…」
ミカサ 「…エレンを忘れる事なんて…これから先も絶対に無理だよ?」
ミカサ 「私がエレンを忘れたくないから…」ニコ
ジャン 「…そうか…」
ミカサ 「…私はエレンのことが好きだよ?」
ミカサ 「でもちょっと違うよ?」
ジャン 「…」
ミカサ 「家族として…好きなの」ニコ
ミカサ 「…私はエレンとクリスタを応援してる…」
ジャン 「…そうなのか…」
ミカサ 「…ええ…」
ジャン 「…なら…なんで?」
ミカサ 「…私には好きな人がいるの…」
ミカサ 「その人はエレンと同じくらい…大切な人なの…」
ジャン 「…誰だ?」
ミカサ 「…うふw」
ミカサ 「教えない!」ニコ
ジャン 「…」
ミカサ 「その人は今…一生懸命みんなの為にずっと大変な思いをしてる…」
ミカサ 「…その人に人類の全てが掛かってるから…」
ミカサ 「…私が邪魔をしてはいけないの…」
ミカサ 「だから…言わないし…これからもその人にはこの想いを伝えないつもり…」
ミカサ 「…私は黙って…その人を守っていく…」
ミカサ 「…わかった?」
ジャン 「…ああ…」
___
ジャン 「…てな…」
アルミン 「…」
ジャン 「ミカサは結局名前を教えてくれなかったけどな…」
ジャン 「…でも何となくわかったんだ…」
アルミン 「…そう…」
ジャン 「だからこうやって…お前に話をしている…」
アルミン 「…」
ジャン 「…アルミン…お前はどうなんだ?」
アルミン 「…」
ジャン 「…俺がお前を見るに…」
ジャン「お前がミカサを見る目が俺と同じ様に見えた…」
アルミン 「…」
ジャン 「それとも…俺の気のせいか?」
アルミン 「…」
ジャン 「嫌いなのか?」
アルミン 「…そんなわけ…ないじゃないか…」
ジャン 「…そうか…」
ジャン 「…なら…何故黙ってるんだ?」
アルミン 「…この僕が…ミカサを守れるはずがない…」
ジャン 「…良いのか?それで?」
ジャン 「俺が知ってる限り…ミカサはもう1年はお前を待ってるんだぞ!」
ジャン 「…本当はもっと前からお前を待ってるかもしれねぇけどな!」
ジャン 「…女の子を…待たせるなよ…」
アルミン 「…僕は…ミカサを傷付けた…」
アルミン 「僕は二度と…君達を傷付けないって心から誓ったのに…」
アルミン 「…僕は…最低だ…」
ジャン 「…」
アルミン 「ジャンは分からないだろうけど…思い出すんだ…あの時の光景が…」
アルミン 「…ミカサを泣かせてしまった…あの時の光景が…」
ジャン 「…何があったかは確かに知らないけどな…」
ジャン 「お前は約束を守ってるぞ…」
アルミン 「!?」
ジャン 「お前は…俺らの道しるべとなって誰一人欠ける事の無いようにみんなを守るって…言ったじゃないか!」
アルミン 「…」
ジャン 「…一人でも欠けたか?」
ジャン 「…ユミルは…自分の意思で行動したから…関係はねぇぞ?」
アルミン 「…」
ジャン 「確かに俺らはエレンに救われた…けどそれと同じくらい…俺らはアルミン…お前にも救われたんだ…」
ジャン 「…お前の的確な指示のお陰で…ここまで来れたろ?」
アルミン 「…」
ジャン 「…アルミン…迷っているなら…迷いを捨てろ!」
ジャン 「…お前以外に誰が…ミカサを守るんだ!?」
ジャン 「…お前なら…出来るはずだ…」
ジャン 「アルミン・アルレルト」
ジャン 「…必ず…想いを伝えろ…」
アルミン 「…ジャン…」
ジャン 「…言う気になったか?」
アルミン 「…ははw」
アルミン 「…ジャン…ありがと…」ニコ
ジャン 「…おう!」ニコ
アルミン 「…行ってくる!」ダッダッ
ジャン 「おーい!そっちはエレンの方向だぞー!」
アルミン 「知ってるさ!」ダッダッ
アルミン 「大丈夫!ミカサには伝えるから!」ダッダッ
ジャン 「…まぁ…良いわ…」
ジャン 「…アルミン…ミカサのこと…頼んだぞ…」ニコ
-
- 51 : 2020/10/31(土) 20:15:14 :
僕は走った…
走って走って…
エレンの家に向かった…
僕なりに…君に伝えるよ…
僕の想いを…答えを…
アルミン 「…」ハァハァ
アルミン 「…寝てる…かも…」
アルミン 「…」(でも…そんな余裕は無い…)
コンコンコン
アルミン 「…」
ガチャ
クリスタ 「あれ?アルミン?」
アルミン 「や…やぁ…クリスタ」
クリスタ 「どうしたの?忘れ物?」
アルミン 「エレンと話がしたくてさ…」
エレン 「うん?おお!アルミン!」
アルミン 「やぁ…エレン」
クリスタ 「アルミンがエレンと話をしたいって…」
エレン 「おう!良いぞ?」
アルミン 「ちょっと外で話そう?」
エレン 「了解!ちょっと待っててな!クリスタ」
クリスタ 「うん…」
__
エレン 「どうした?」
アルミン 「…うん…」
アルミン 「こうやって仕事以外で二人で話すのも久しぶりだね…」
エレン 「…そうだな…」
アルミン 「…うん…」
エレン 「…」チラ
月を見る
アルミン 「…」チラ
月を見る
アルミン 「…エレン」
エレン 「うん?」
アルミン 「僕達はミカサと家族でしょ?」
エレン 「ああ…そうだな…」
アルミン 「そっか…」
エレン 「…ああ…」
アルミン 「僕はエレン…君が大好きだ…」
アルミン 「これからもずっと一緒に…戦っていこう…」
エレン 「…ああ!俺もだぞ!」
アルミン 「…単刀直入で言うよ…」
エレン 「おう!」
アルミン 「もう…僕達は家族じゃないよ…」
エレン 「…!?」
エレン 「アルミン?」
アルミン 「ごめんね…急にこんな事を…」
アルミン 「…でもエレン…家族を…辞めないか?」
エレン 「…何言ってんだ?」
エレン 「俺らはずっと一緒にいたろ!?」
エレン 「アルミン…どうかしてるぞ?」
アルミン 「…でもエレン…君には本当の家族がいるだろ!?」
エレン 「!?」
アルミン 「…君はクリスタやエレリアちゃんを護っていくんだ…」
エレン 「…当たり前だ…俺はこれからもクリスタ達や…アルミンやミカサを護っていく!」
アルミン 「…僕じゃあダメなのか!?」
エレン 「!?」
アルミン 「…エレン!僕は…頼れないのか?」
エレン 「…アルミン?」
アルミン 「エレン…僕に任せてくれないか…?」
アルミン 「…僕は好きなんだ…」
アルミン 「…僕は…ミカサを愛してるんだ!」
エレン 「…アルミン…」
アルミン 「…お願いだ…エレン!」
アルミン 「…僕がミカサを護りたい…」
アルミン 「その為に…これからも一生懸命鍛えていくし…もっともっと勉強をしていく…」
アルミン 「今は力不足かも知れないけど…」
アルミン 「今は心配かも知れないけど…」
アルミン 「お願いだ…」
エレン 「…」
エレン 「…そっか…アルミン…ミカサのことが好きなんだな…」
アルミン 「…」
エレン 「…お前がそう言ってくれるなんてな…」
エレン 「俺は嬉しいよ…」
アルミン 「…エレン…」
エレン 「…ごめんな?お前の気持ちに気付けなくて…」
アルミン 「…ううん…そんな事ないさ…」
アルミン 「僕は…自信がなかった…」
アルミン 「エレンみたいに…僕は強くないから…ミカサを護れるはずが無いって思っていた…でも…」
アルミン 「…僕はそれ以上に…ミカサを護りたいんだ…」
-
- 52 : 2020/10/31(土) 20:15:47 :
-
エレン 「…」スッ
アルミンをハグする
アルミン 「!?」
アルミン 「…エレン…?」
エレン 「…お前は充分強い…」
エレン 「今日までずっと…俺らの道しるべとなって…やって来たじゃないか…」
エレン 「お前が居てくれたから…今の俺らが居る…」
アルミン 「…」(ジャンと…同じ…)
エレン 「…感謝してるよ…アルミン!」
アルミン 「…」(ありがとう…エレン…)
エレン 「…」スッ
ハグをやめる
アルミン 「…エレン」
エレン 「…アルミン…なら行動で証明して見せろ…」
エレン 「…」ゴソゴソ
エレン 「…」スッ
アルミン 「!?」
エレンがポケットから出したのは
僕とエレンとミカサで一緒に買った
お揃いのペンだ…
アルミン 「…」ゴソゴソ
アルミン 「…」スッ
僕もポケットからペンを取り出す
エレン 「ははwやっぱりお前も使っていたか…」
アルミン 「…当たり前じゃないか…」
エレン 「恐らく…ミカサも今も使ってるな…」
アルミン 「そうだね…」
エレン 「…アルミン…分かるだろ?」スッ
エレンのペンをアルミンに渡す
アルミン 「…」パシ
受け取る
エレン 「…」
アルミン 「…」
____
また三人でお揃いのペン!
これでまた僕は頑張れるよ!
そうだな…
ええ…
このペンを見る度…僕達は繋がってるって思えるしね!?
そんなの無くても…俺らはずっと一緒だぞ!
このペンを買ってから…
訓練の時も会議の日も
巨人と戦ってる時もずっとずっと
ポケットに入れていた…
僕達の想い出の…ペンだから…
でもエレン…君がそれを望むなら…僕は…
______
エレン 「…」
アルミン 「…エレン…」
アルミン 「…ありがとう…」
エレン 「…」
アルミン 「…」ググッ
パキッ!
僕はエレンのペンを真っ二つに折り割った…
エレン 「…」
アルミン 「…」
エレン 「アルミン!」
アルミン 「…」
エレン 「ミカサを…頼んだぞ…」ニコ
アルミン 「…エレン…」
エレン 「お前を信じるぞ!」
アルミン 「うん!」
エレン 「俺らは親友…だろ?」
アルミン 「…」(親友…そうだね…)
アルミン 「もちろんさ!」ニコ
アルミン 「本当にありがとう…エレン!」
エレン 「ありがとな…アルミン団長!」
アルミン 「ははwやめてくれw」
エレン 「そうか?」
アルミン 「じゃあ…またね!」
エレン 「おう!」
アルミン 「ミカサを幸せに…するよ!」
エレン 「…おう…」
アルミン 「…」ダッダッ
エレン 「…アルミン…」
クリスタ 「…ふーん…」
エレン 「!?」
エレン 「クリスタ!?」
クリスタ 「…どうしたの?」
エレン 「ま…まさか…聞いてたのか?」
クリスタ 「…丸聞こえだよ…?」
エレン 「わ…わりぃ」
クリスタ 「ううん…良い話を聞けて私も嬉しいよ…」
エレン 「そうか…」
クリスタ 「…かっこよかったよ…2人共…」
エレン 「そうか?」
クリスタ 「ええ…」ニコ
エレン 「…まぁ…嬉しかったな…」
エレン 「クリスタは見てなかったかもしれないけど…アルミンの目が本気だった…」
エレン 「なんか…気付いたらみんな成長してるんだなって思ったわ…」
クリスタ 「…そうだね…」ニコ
エレン 「…」ニコ
エレン 「…」スッ
エレン 「…」チュ
クリスタにキスをする
クリスタ 「…ん//」
エレン 「…クリスタ…ベッド…行こっか?」
クリスタ 「…うん//」
私達は暖かいキスをして
一夜を明かした
-
- 53 : 2020/10/31(土) 20:16:21 :
やった…本当に嬉しい…
ミカサ…ごめん…
今まで待たせちゃって…
こんな情けない僕だけど…
これからは僕が…君も護るから…
アニ 「…ふぅ…疲れた…」
サシャ 「すいません…」
ミカサ 「サシャ…調子乗って食べ過ぎないの」
サシャ 「はい…」
アニ 「やっと家に着いた…」
ミカサ 「早くお風呂入って寝よう…」
アニ 「ええ…」
アルミン 「ミカサ!!」
ミカアニサシャ 「!?」
アルミン 「…」ハァハァ
ミカサ 「アルミン?」
アニ 「あんた…どうしたの?」
サシャ 「アルミン…どうしたんですか?」
アルミン 「ご…ごめん…」
アルミン 「ちょっと…お願いがあって…」
ミカサ 「…?」
アルミン 「…」
アルミン 「あ…明日さ!」
アルミン 「ミカサの家で…一緒にご飯食べて…良いかな?」
ミカサ 「…?」
アルミン 「あ…ごめん…急でビックリしたよね…」
ミカサ 「…私は別に構わないけど?」
アルミン 「ほんと?」
ミカサ 「うん…?」
アルミン 「あ…ありがと!」
アニ 「…」
__
三年前
バタン
アニ 「…」(お風呂入ろっと…)
う…う…
アニ 「…うん?」(アルミン?)
アニ 「…」(何泣いてんのよ…)
僕は…一体何をしてるんだ…
約束…したじゃないか…
…何が変わるんだよ…結局なんにも変わってないじゃないか…
…僕じゃあ無理なんだ…
…こんな僕が…ミカサを守れるわけないじゃないか…
…好きな人を傷付ける様な…こんな僕じゃあ…
アニ 「アルミン…」
アニ 「…」(アンタはそれほど…ミカサの事を…)
____
アニ 「…」
アニ 「そっか…アルミン家にくるのね」
アルミン 「い…良いかい?」
アニ 「…ならミカサ…貴方の手料理をアルミンに振舞ってあげな?」
ミカサ 「え…?」
アニ 「私はサシャと二人で外食して来るよ」
サシャ 「え!?良いんですか!?」
アニ 「ええ…アルミンの奢りでね?」
サシャ 「嬉しいです!ありがとうございます!アルミン!」
アルミン 「…アニ…」
アニ 「…」(遅いっつーの…)
アルミン 「ありがと…」ニコ
アニ 「…二人で楽しくね?」
ミカサ 「う…うん…」
アルミン 「じゃあ…またお昼にそっちに向かうね!」
ミカサ 「わかった…」
アニ 「ええ…おやすみ」
アルミン 「おやすみ!」スタスタ
ミカサ 「アニ?」
アニ 「私達はお邪魔のようだしね?」ニコ
ミカサ 「…//」
サシャ 「やったーです!外食外食!」
アニ 「ほら?帰るよ?」
ミカサ 「…うん…」
-
- 54 : 2020/10/31(土) 20:17:36 :
ジャンとマルコは日の出とともにウォールシーナに向かった…
そして朝になり…
エレン宅
ガチャ
エレリア 「ママ…パパまだ寝てるよ?」
クリスタ 「お寝坊さんだね?」ニコ
クリスタ 「起こしてあげな?」
エレリア 「うん!」
エレリア 「パパー起きてー」ギュ
エレンに抱き着く
エレン 「う…ん…」ゴシゴシ
エレリア 「朝だよー!」
エレン 「はははw天使がなんか言ってるな…」
エレリア 「ほら!起きてー」
エレン 「…エレリアも一緒に寝るか?」
エレリア 「え!?//」
エレリア 「う…うん//」
クリスタ 「コラコラ…エレリア…誘惑に負けないの…」
エレン 「はははw」スクッ
身体を起こす
エレリア 「は…!」
エレリア 「違うよ!パパ!今日はピクニックに行く約束でしょ?」
エレン 「ああ…そうだったな!」
エレン 「おはよう…天使達」ナデナデ
クリスタとエレリアを撫でる
エレリア 「えへへ//」
クリスタ 「ふふ//」
エレン 「なら準備するか…」
エレリア 「私も!準備する!」
クリスタ 「じゃあ待ってるね」
クリスタ 「…」(エレリアのネックレスを忘れないように)
タンスに入っているネックレスを取り出そうとしたら…
クリスタ 「…」チラ
一枚の手紙に目を置いた…
クリスタ 「…」パシ
ユミルの手紙だ…
クリスタ 「…」スッ
椅子に座る
-
- 55 : 2020/10/31(土) 20:18:17 :
-
四年前
調査兵団本部
クリスタ 「ふぅ…終わった…」
ユミル 「おう!こっちも終わったぞ!」
クリスタ 「じゃあ…あっちで休憩しよっか!」
ユミル 「そうだな!」
クリスタ 「…」
ユミル 「…」
クリスタ 「ユミル…」
ユミル 「うん?」
クリスタ 「ユミルはやりたい事とか…無いの?」
ユミル 「なんだいきなり?」
クリスタ 「良くよく考えたら…私ユミルの事であんまり話さないからさ…」
ユミル 「特に…無いかな…」
クリスタ 「私の事は気にしなくていいよ?」
ユミル 「いや…本当に無いんだよな…」
クリスタ 「…じゃあもし見つかったら教えてね?」
クリスタ 「私が手伝えることならやるからさ!」
ユミル 「…ありがとな!天使!」
クリスタ 「…」
クリスタ 「じゃあ…好きな人とかは?」
ユミル 「…えっ?」
クリスタ 「居ないの?」ニコ
ユミル 「…!?」
ユミル 「な…何言い出すんだよ!」
ユミル 「そんな奴いねーよ!」
クリスタ 「怪しい…」
ユミル 「ちげーよ!ビックリしただけだ!」
クリスタ 「…ふーん…」
ユミル 「私が好きなのはお前だけだよ…」
クリスタ 「…女の子なんだから…好きになってもいいじゃん…」
ユミル 「…別に好きになりたくねぇ訳じゃねーよ…」
ユミル 「…いねーんだよ…」
クリスタ 「じゃあ調査兵団の中で誰が一番マシ?」
ユミル 「…いや…」
クリスタ 「教えてよ!」
ユミル 「…強いて言うなら…」
クリスタ 「うん!うん!」
ユミル 「…エレン……かな……」
クリスタ 「……え…!?」
ユミル 「強いて言うならな!?」
クリスタ 「ユミル…エレンは…渡さないよ?」
ユミル 「やめろその顔!怖ーよ!」
ユミル 「別に好きって訳じゃねーよ!」
クリスタ 「ほんとに?」
ユミル 「ああ…」
ユミル 「アイツの生き方は…なんか知らないけど…カッコイイじゃねーか…」
クリスタ 「…うん…」ニコ
ユミル 「アイツはバカだから…なんにも考えてないけど…」
ユミル 「でもバカだから…皆を救えてる…そんな気がする…」
クリスタ 「…そうだね…」
ユミル 「アイツには…感謝してる…」
ユミル 「クリスタを救ってくれたことや…ライナー達を救ってくれたこと…」
ユミル 「今もこうやって楽しくやれてるのも…アイツのおかげだ…」
クリスタ 「…うん!」
____
クリスタ 「…」
クリスタ 「…」ペラ
ユミルの手紙を見る
______________
最愛なるクリスタへ…
結婚おめでとう…
あんまりしんみりしたくないから…
短く終わらせるつもりで言う…
私はクリスタ達に会えて本当に感謝してる…
こんな短気で不器用な私を守ってくれて…
ありがとう…
この想いは一生忘れないつもりだ…
覚えているか分からないが…
クリスタ…お前は前に私に
やりたい事があるか聞いたな…
その時は無いと言ったが…今…
私にもやりたい事が…初めて出来たよ…
私は今からそのやりたい事をやりに行く…
別に心配することは無い…少しの間…
居なくなるだけさ…
エレンと結婚の発表を聞いた時私は…
心の底から涙を流した…
私がもう…護らなくても…
エレンがお前を護ってくれるさ…
私の想いをエレンに託した…
だからもう泣くなよ…クリスタ…
お前はこれから先ずっと幸せだ…
暖かい家庭を作って…平和でいてな…
ありがとう…そして…さようなら
ユミルより……
p.s 返事待ってるぜ!
______________
-
- 56 : 2020/10/31(土) 20:19:29 :
-
クリスタ 「…」
クリスタ 「ふふw」
この手紙を初めて見た時…
私は直ぐに理解したよ…
貴方がもう帰ってこないってことを…
もう二度と…会えない事を…
だから私は涙が溢れ出そうだった…
でも…貴方が私にした最後の約束だから…
涙は流さなかったよ…
最後は笑顔で…お別れ出来たよ…
それに…
どこにいるか分からないのに…
返事待ってるって…バカじゃん…
でも…
あれから三年経ったけど…
最初で最後の手紙を書くよ…
クリスタ 「…」スッ
ペンを持つ
クリスタ 「…」カキカキ
クリスタ 「…よし!」
クリスタ 「…」スッ
私はユミルの手紙と書いた手紙を持つ
クリスタ 「…」チラ
暖炉がパキパキと薪を燃やしている…
クリスタ 「…」スッ
パキパキ
私は両方の手紙を暖炉の中に入れて燃やした
クリスタ 「…」ニコ
エレリア 「ママー出来たよー!」
エレン 「クリスタお弁当は作った?」
クリスタ 「ええ!」ニコ
クリスタ 「エレリア…これ…」スッ
エレリア 「うん!」
ネックレスをエレリアの首にかける
エレン 「よし!行くか!」
エレリア 「うん!」
クリスタ 「…」ニコ
____
ミカサ宅
アルミン 「ご馳走様!ありがと!」
ミカサ 「ううん!ありがとう!」
アルミン 「うん!」
ミカサ 「…じゃあ…片付けるね…」
アルミン 「あ!」
ミカサ 「うん?どうしたの?」
アルミン 「…」
エレン…本当に君には感謝してる…
この想いは感謝してもしきれない…
僕はみんなと約束を護る…
僕は…みんなの道しるべとなり…
皆をこれからも救う…
そしてミカサ…僕は君と一緒に
人生を歩みたい…
これから二人でお互いを支え合って…
二人で道を作っていこう…
アルミン 「…ミカサ!」
ミカサ 「…?」
アルミン 「僕は…僕は…」
ミカサ 「…」
アルミン 「君の事が…」
アルミン 「〜〜〜!!」
ミカサ 「…」
ミカサ 「…」ウルウル
ミカサ 「…」ゴシゴシ
ミカサ 「…」ニコ
-
- 57 : 2020/10/31(土) 20:20:05 :
-
エレン 「良い天気だな…」
エレリア 「うん!」
クリスタ 「晴れて良かったね…」
エレン 「そうだな…」
エレリア 「パパ!」
エレン 「うん?」
エレリア 「肩車して!」
エレン 「おう!良いぞ!」
クリスタ 「ふふw」
エレリア 「やった!」
エレン 「ほら!高いだろ!」
エレリア 「うん!高い高い!」
バサバサ
エレリア 「あ!?」
エレン 「うん?どうした?」
エレリア 「ママ!パパ!今青い小鳥さんがいたよ!」
エレン 「え?どこどこ?」キョロキョロ
エレリア 「あれ?いなくなっちゃった…」
エレン 「本当にいたのか?」
エレリア 「居たもん!エレリア嘘つかないもん!」
クリスタ 「そうねw」
エレン 「確かにエレリアは正直者だからな…」
クリスタ 「エレリア…それはね幸せを呼ぶ青い小鳥さんだよ…」
エレリア 「幸せを呼ぶ?」
クリスタ 「幸せがいっぱいの人の所に姿を現すらしいよ?」
エレリア 「そうなんだ…」
エレン 「エレリアは幸せか?」
エレリア 「うん!」
エレリア 「パパとママと一緒に居れて幸せだよ!」
エレリア 「パパ!ママ!大好き//」
エレン 「そうか!俺もだぞ!」
エレリア 「ママは?」
クリスタ 「…」ニコ
クリスタ 「もちろん…」
クリスタ 「〜〜」
______
天国にいるユミルへ
三年経ったけど…
貴方に最初で最後の手紙を贈ります…
【大好きです】
クリスタより……
______
エレリア 「うん!」
エレン 「…ああ…」
クリスタ 「ふふw」
エレン 「…クリスタ」スッ
クリスタ 「………はい//」スッ
私達は手を繋ぐ……
クリスタ 「…」
青い小鳥か……
この世界のどこかで……
新しい恋が……
始まったんだね……
ーーー終ーーー
-
- 58 : 2020/10/31(土) 20:24:46 :
- すいません長らくお待たせしました。
これでこのssは終了となります。
このSSを書こうと思ったのは…
中学生の時に思いました…
気付いたら20代前半…
中学の時に描いた始まりと終わりの流れを上手く描けて良かったと思います。
原作とは全然違う終わり方ですが…
こんな終わり方はほっこりしますよね…
本当に読んでくれてありがとうございます
また書くことがあるかは分かりませんが…
その時はまたよろしくお願い致します!
それではまた逢う日まで!
- このスレッドは書き込みが制限されています。
- スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。
- 著者情報
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