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サシャ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
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- 1 : 2014/01/24(金) 17:12:57 :
- 過去作も見てやってください
とびだす!こんちゅうの森!!シリーズ
http://www.ssnote.net/series/12
エレン「中途兵団!?」
http://www.ssnote.net/archives/2294
アニ「女型の巨人ってなんやねん!知らんがな!!」
http://www.ssnote.net/archives/2939
リヴァイ「第3の男」
http://www.ssnote.net/archives/3857
ライナー&ベルトルト「四人目」
http://www.ssnote.net/archives/7412
他の奴は、名前のとこのリンクからジャンプをオネシャス。
ホモじゃないよ、イモだよ。きっとn番煎じ。
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- 2 : 2014/01/24(金) 17:17:15 :
~ローゼ領内・とある農家~
セントウ・リョクゴ「…さてと、今日も一仕事するか」
セントウ・リョクゴ「オラの畑で採れた自慢の芋を、訓練兵団に届けんとな」
セントウ・リョクゴ「…って、何じゃこりゃあぁぁぁぁぁっ!!!!!」
芋畑「」グチャッ…
セントウ・リョクゴ「そんな…!畑荒らしか!?せっかく作ったオラの芋が…!!」
セントウ・リョクゴ「これじゃ、訓練兵団に芋を届けることができん…!どうすれば…」
???「ウキッ」
セントウ・リョクゴ「…ん?なんだ、この生物は?」
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- 4 : 2014/01/24(金) 17:22:07 :
~訓練兵団施設~
サシャ「~♪」
ユミル「ずいぶんとご機嫌だな、芋女」
クリスタ「これから、農家の人が芋を届けに来るんだって」
ユミル「なるほどな。分かりやす過ぎる理由だ」
サシャ「何て言ったって、芋ですよ芋!これがワクワクせずにいられますか!?」
ユミル「ふーん。ちなみに、私らと芋、どっちが大切だ?」
サシャ「それは…」ウ…
ユミル「迷った時点でアウトだろうが!!所詮私らは芋以下だってか!?」
サシャ「そんなことはありませんよ…。ただ、芋と人間を直接比較するのはどうかと…」
ユミル「まともな意見を返して来やがった…」
クリスタ(うまく切り抜けたね、サシャ…)
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- 5 : 2014/01/24(金) 17:27:36 :
セントウ・リョクゴ「あの…」
サシャ「はい?」
セントウ・リョクゴ「オラ、今日ここに芋を持ってくる約束してた農家のモンだけど…」
サシャ「わお!!お待ちしてましたっ!!さぁ、芋を!!!」
セントウ・リョクゴ「それが、その、すごく言いにくいんだけども…」
サシャ「?」
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- 6 : 2014/01/24(金) 17:32:13 :
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サシャ「なあぁぁぁっ!?えぇぇぇぇぇっ!?」ガビーンッ!!
ユミル「謎の生物に、芋を食い荒らされちまったと?」
セントウ・リョクゴ「そうなんだよ。今朝畑を見てみたら、一つ残らず食われちまっててな…」
サシャ「はっ!?えっ!?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」ガビーンッ!!
ユミル「お前は落ち着け!!話が進まんっ!!」
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- 8 : 2014/01/24(金) 17:35:43 :
クリスタ「あの…」
セントウ・リョクゴ「何だ?」
クリスタ「その、後ろにいる小さな動物は…?」
セントウ・リョクゴ「あぁ、こいつが例の畑荒らしだよ。見たことない獣だけど、どこから来たんだろうな」
???「ウキッ」
ユミル「なっ…!?」
クリスタ「ユミル…?」
ユミル(こいつは…猿!?まだ子供だが、何で猿が壁内に…!?)
子猿「?」
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- 9 : 2014/01/24(金) 17:53:20 :
サシャ「…クリスタ、ブレードを持ってきてください。こいつには、然るべき報いを…」ゴゴゴゴゴ…
クリスタ「サシャ、落ち着いて!!この子だって、悪気があったわけじゃないんだから、ね!?」
サシャ「…」ムスッ!
セントウ・リョクゴ「とりあえず、芋については知り合いの農家に依頼したんで、今日中には持ってこれると思う」
セントウ・リョクゴ「訓練兵のみんなには迷惑かけて申し訳ないが、もう少しだけ待っててくれるかい?」
サシャ「まぁ、そういうことなら…」
クリスタ「わざわざありがとうございます」
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- 10 : 2014/01/24(金) 17:57:59 :
ユミル「なぁ、おっさん。この獣、どうするつもりだ?」
セントウ・リョクゴ「そうだなぁ…。とりあえず、また畑を荒らされても困るから、できればどこかで引き取ってほしいんだが…」
ユミル「だったら、ウチで引き取るよ。こいつについて、いろいろ調べてみたいしな」
クリスタ「ちょっと、勝手にそんなこと決めていいの?」
ユミル「いいんだよ。どこかに放置するより、ウチで管理してた方が安心だろ。教官には、適当に言っておくさ」
セントウ・リョクゴ「ありがてぇ。それじゃ、よろしく頼むぜ、お嬢さん方」
ユミル「おう、任せとけ」
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- 12 : 2014/01/24(金) 18:20:59 :
ユミル「さてと…」
子猿「…」ジーッ…
サシャ「…」ジーッ…
ユミル「お前ら、威嚇合戦でもしてんのか?」
サシャ「ユミル、こいつは野放しにしてはいけません。縄で縛って、営倉に閉じ込めておきましょう」
クリスタ「いくら何でも、それはかわいそうだよ。首輪とリードで十分じゃない?」
ユミル「犬じゃねぇんだから…」
クリスタ「食糧庫が荒らされたら困るでしょ?私達の目の届く範囲で、監視しておかないと…」
ユミル「とりあえず、向こうに連れていくか。ほら、来いよ」
子猿「」プイッ
ユミル「…」イラッ
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- 13 : 2014/01/24(金) 18:25:10 :
クリスタ「あれ?機嫌悪いのかな?」
子猿「ウキッ」タタッ
クリスタ「わっ!ちょっと!」
子猿「」チョコン
ユミル「クリスタの頭に乗っちまった…」
クリスタ「ふふっ、かわいい。そこがいいの?」
子猿「ウキッ♡」
クリスタ「いい子だねっ」
ユミル「腑に落ちぬ…」
サシャ「同感です…」
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- 14 : 2014/01/24(金) 18:29:12 :
クリスタ「そうだ!この子に名前付けてあげたらどうかな?」
ユミル「クソザル」ハイッ
サシャ「非常食」ハイッ
クリスタ「それじゃ、ウキちゃんね」
ユミル「おい、私らの意見はガン無視か」
ウキ「ウキッ」
サシャ「せめて、躾はしっかりしないといけませんね」
ユミル「そうだな。せめて、どっちが上の立場なのか、よく分からせてやらねぇと…」
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- 15 : 2014/01/24(金) 18:33:03 :
サシャ「というワケで、早速指導を…」スッ…
ウキ「キャッ!!」ガリッ!
サシャ「いたっ!!こいつ、引っ掻きましたね!?」
クリスタ「敵意むき出しで手を伸ばすからだよ」
サシャ「もう許しません!!今晩のおかずが決定しました!!ユミル、ブレードでこいつを解体しますよ!!」
ユミル「任せろ。ブレードのサビにしてやる…!」
クリスタ「だ~~~~~~~め~~~~~~っ!!!!!!」
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- 17 : 2014/01/24(金) 18:37:30 :
~同日午後・格闘訓練~
ハンナ「へぇ、そんなことがあったの」
サシャ「きっとあの獣は疫病神です。さっさと追い出さないと、今に災いと食料の枯渇が…」
ハンナ「個人的主観が混じってるね、それ…」
サシャ「一応、リードでつないで教官室の外に置いておくことにしたらしいんですが…」
ハンナ「教官室に?よく教官が許したね」
サシャ「教官の目が、何と言うか…。初孫を愛でるような…」
ハンナ「あぁ、そういう事…。教官が訓練を見に来てないのは、そのせいか…」
サシャ「でも、任せてください。隙さえあれば、私がいつでもあいつを調理して…」
ハンナ「うん、やめようね」
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- 18 : 2014/01/24(金) 18:41:17 :
ハンナ「それより、教官が来てどやされる前に、訓練やっちゃおうよ。たまには私が相手でもいいでしょ?」
サシャ「そうですね。コニーとの訓練で磨いた私の格闘術、披露してあげましょう!!」
サシャ「はあっ!!」バッ!
ハンナ「ちょっ!いきなり!?」
サシャ「ふっ!!」ガシッ!!
ハンナ「いたっ!」
サシャ「あっ、すみません!掴んだ拍子に、爪が刺さってしまいました…」
ハンナ「平気平気、このくらい。なんてことないよ」
サシャ「ならばよかったです。では、続きといきましょうか…」
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- 19 : 2014/01/24(金) 18:44:56 :
~教官室~
キース「…」
ウキ「」モグモグ
キース「ふっ…」ホッコリ
キース(芋を頬張る姿、どこぞの芋女と違って、何と愛しきことか…)
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- 20 : 2014/01/24(金) 18:49:33 :
~夜・食堂~
アルミン「…でね、その際、入射の角度を15度傾けることによって、より深くえぐり取ることが…」
エレン「…」チラチラ
ミカサ「エレン、どうしたの?何か、向こうに気になるものでもあるの?」
エレン「…見てみろよ、あいつら」
ミカサ「?」チラッ
ハンナ「フランツ、あ~ん」
フランツ「あ~ん♡」
エレン「…」イライラ
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- 21 : 2014/01/24(金) 18:53:16 :
ミカサ「…エレンもやってほしいの?」
エレン「そうじゃなくて!」
エレン「もうすぐ卒業だってのに、あいつらの緊張感のなさときたらよ…」
アルミン「それでさっきからイライラしてたの?僕の話も、あまり耳に入ってないようだったし」
エレン「まぁ、それは元からだけど」
アルミン「」
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- 22 : 2014/01/24(金) 18:57:13 :
フランツ「ハンナ、あ~ん」
ハンナ「あ~ん♡」
ガブッ
フランツ「いっ!?」
ハンナ「あ、ごめんなさい!勢い余って、指まで噛んじゃった」
フランツ「いいよ、気にしないで」
ハンナ「それじゃ、私が舐めて治してあげる」
フランツ「じゃ、お願いしようかな」
ハンナ「はむっ」
フランツ「…んふっ」
ハンナ「…ん」チュパチュパ
フランツ「…ふふっ」
エレン「…」イライラ
ミカサ「…」イライラ
アルミン「」チーン
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- 24 : 2014/01/24(金) 19:01:11 :
~翌朝・女子寮~
アニ「…ん」ノビーッ
アニ「…そろそろ朝食か」
サシャ「…」
アニ(この子、朝食の時間に寝てるなんて珍しいね。具合でも悪いの?)
アニ「サシャ、起きな。朝食だよ」ユサユサ
サシャ「…うぅ」
アニ「具合でも悪いの?」
サシャ「…イモォ」
アニ「え?」
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- 27 : 2014/01/24(金) 19:05:33 :
サシャ「…イモォ!!」ガバッ!!
アニ「はっ…!?」
アァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!
ミカサ「アニ!?」
クリスタ「どうしたの!?」
アニ「サシャが…離れな…」グググ…
サシャ「イモォ…イモォ…」ガジガジ
クリスタ「ちょっとサシャ!!寝ぼけてるの!?アニは芋じゃないよ!!」
ミカサ「すごい力…!離れないっ!!」グググッ!!
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- 29 : 2014/01/24(金) 19:09:22 :
アニ「ちょっ、痛いって!噛むのを辞めな!!」ゲシッ!
サシャ「ぐふっ…!」ドサッ!
クリスタ「サシャっ!!」
サシャ「…」
アニ「はぁ、はぁ…。食べることへの執念が、これほどまでとは…」
ミカサ「腕は大丈夫!?」
クリスタ「血が出てる!!早く手当しないと!!」
アニ「大丈夫だよ、私は。それより、サシャを起こして…」
アニ「!?」
クリスタ「どうした…の!?」
ミカサ「これは…!?」
サシャ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
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- 31 : 2014/01/24(金) 19:13:09 :
サシャ「イモォ…イモォ…」┌(┌^o^)┐カサカサ…
アニ「…気持ち悪っ!」
クリスタ「え?何コレ?」
ミカサ「四つん這いになって…?まだ寝ぼけているの?」
サシャ「イモォ!!」┌(┌^o^)┐カサカサカサッ!!
アニ「キモォ!!」
クリスタ「ちょっと、待ってよサシャ!!」
ミカサ「速いっ!!」
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- 33 : 2014/01/24(金) 19:17:37 :
サシャ「」┌(┌^o^)┐カサカサッ!
ミカサ「全然追いつけない!何というスピード…」ダダダッ!
クリスタ「角を曲がったよ!私達も…」ダダダッ!
ドンッ!!
ミカサ「うっ…」ドサッ!
ハンナ「…」
フランツ「…」
クリスタ「ハンナ!フランツ!」
ミカサ「今、サシャを追いかけているの!そこをどいて!!」
ハンナ&フランツ「イモォ…」
ミカサ「えっ…?」ゾクッ…!
クリスタ「まさか…」
ハンナ&フランツ「イモォ…」┌(┌^o^)┐カサカサッ!
クリスタ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
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- 34 : 2014/01/24(金) 19:21:13 :
フランツ「」バッ!
ミカサ(マズい、このままでは…!)
ユミル「おらあっ!!!」ドゴッ!!
フランツ「がっ…!!」ドサッ!!
クリスタ「ユミルっ!!」
ユミル「どいてろクリスタ!!」
ユミル「喰らえっ!!」ゲシッ!!
ハンナ「あぁっ…!!」ドサッ!
ミカサ「…助かった」
ハンナ&フランツ「」チーン…
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- 36 : 2014/01/24(金) 19:25:20 :
ユミル「どうなってやがるんだ、このバカ夫婦は…」
クリスタ「ハンナとフランツだけじゃなくて、サシャもおかしいの!」
ミカサ「最初はサシャが寝ぼけているだけだと思ったけど、どうやらそうではなさそう」
アニ「これは、タダごとじゃなさそうだね」
クリスタ「アニ、もう大丈夫なの?」
アニ「とりあえずね。早いとこサシャを捕まえないと、大騒ぎに…」
ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!
イモォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!
アニ「…手遅れか」ハァ…
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- 37 : 2014/01/24(金) 19:29:09 :
ライナー「何だこいつ!?」グググ…
サシャ「イモォ!イモォ!!」
ベルトルト「ライナーから離れて、サシャ!!」
コニー「とおっ!!」ビシッ!
サシャ「あっ…」
サシャ「」バタンッ…
ライナー「…助かった」
ベルトルト「そんなにライナーがおいしそうに見えたのかな?」
ライナー「冗談じゃない。こんなの理由が無さすぎるだろうが…」
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- 39 : 2014/01/24(金) 19:33:21 :
クリスタ「ライナーっ!」
ライナー「おう、クリスタ」
クリスタ「大丈夫?サシャは…?」
ライナー「ここだ」
サシャ「」チーン…
ミカサ「とりあえず、サシャも縛って動きを封じておかないと。大変なことになる前に」
ベルトルト「サシャ『も』?」
アニ「こいつらもだよ」
ハンナ「」
フランツ「」
ベルトルト「わお…」
コニー「なぁ、何が起きてるか分からねぇのは、俺が…」
ユミル「大丈夫だ。ここにいる奴は誰一人、状況を理解できてねぇから」
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- 41 : 2014/01/24(金) 19:36:18 :
ライナー「とりあえず、他の奴らにもこのことを伝えるんだ。俺は教官に伝えてくる…」
ミカサ「気を付けて。他にも同じ症状が出ている人がいるかもしれない。油断は禁物」
ライナー「おう、任せろ」
スタスタ…
アニ「…さて、私らはとりあえず、こいつらを柱にでも縛りつけておこうか」
クリスタ「かわいそうだけど、仕方ないね。何するか分からないわけだし…」
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- 43 : 2014/01/24(金) 19:40:15 :
~15分後~
エレン「…マジかよ」
アルミン「病気…なのかな?そんな症状、聞いたことないや…」
ジャン「俺の知らない間に、随分と愉快なことになってるな、芋女…」
ミーナ「他のみんなは大丈夫なの?」
マルコ「とりあえず、フランツ以外の男子は問題ないみたいだ。これから出るのかもしれないけど…」
ユミル「問題は、なぜこいつらがこんなおかしな状態になっちまったかという事だ」
ミカサ「イモイモと呟きながら、四つん這いで人に襲い掛かる…。まるで、理性のない巨人のように…」
アルミン「まさか、人間が巨人になってしまう兆候だったりとか…」
アニ&ベル「!?」
ユミル(ねぇよ、んな事…)
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- 44 : 2014/01/24(金) 19:43:10 :
コニー「それにしても、ライナー遅くないか?そろそろ戻ってきてもいいと思うんだが…」
クリスタ「事情の説明に時間がかかってるのかもね」
アルミン「異常事態中の異常事態だから、無理もないね」
ミーナ「ちょっと私見てくるよ。様子だけ見て戻ってくるから」
アニ「頼んだよ。くれぐれも気を付けて」
ミーナ「了解っ!」
タッタッタッ…
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- 45 : 2014/01/24(金) 19:46:19 :
ユミル「…イモォ」ボソッ…
一同「!?」ビクッ!!
ユミル「はっはっは、冗談だよ。皆敏感になっててウケる!」ケラケラ
コニー「笑えねぇ冗談はやめろ!!」
エレン「俺達はまだ脅威を目の当たりにしたわけじゃねぇから、何とも…」
アニ「あんたらもじきに分かるようになるよ…」
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- 47 : 2014/01/24(金) 19:50:35 :
~15分後~
アルミン「…遅いね」
ミカサ「ミーナまで戻って来ないとは、どうしたものか…」
クリスタ「教官に捕まったのかな?ライナーと一緒に話をしてるとか?」
ユミル「だとしても、ライナーまで遅すぎるだろ。さすがに時間がかかりすぎだ」
エレン「あ!おい、戻って来たぞ!」
ライナー「…」
ミーナ「…」
キース「…」
アルミン「教官まで!わざわざお越しいただいてすみません」
ベルトルト「ずいぶん時間がかかったね、ライナー。一体何を…」
ライナー「…」
アルミン「ライナー…?」
ユミル「え?おい、嘘だろ?まさか、そんなワケ…」
ライナー「…イモォ」
ユミル「…あった」
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- 51 : 2014/01/24(金) 19:54:21 :
ライナー「イモォ!!」バッ!
アルミン「ひいっ!!」ガシッ!
エレン「アルミンっ!!」
ライナー「イモォ!!イモォ!!」カチャカチャ
アルミン「やっ…!あぁっ…!そこはダメっ!!ちょっ…ズボンを降ろさないでっ!!」ジタバタ
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
アニ「待ってミーナだけおかしい」
キース「イモォ」┌(┌^o^)┐カサカサッ!
ベルトルト「こっちは正常だ。もとい、普通にダメだ」ダッ!
ジャン「どうすんだ、この状況…」
マルコ「とりあえず、アルミンは助けようか…」
ライナー「イモォ!!イモォ!!」
アルミン「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」
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- 54 : 2014/01/24(金) 19:58:09 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ライナー「」チーン
キース「」チーン
ミーナ「」チーン
ミカサ「恐ろしい相手だった…」
ユミル「残りのみんなはちゃんと正常か?」
一同「はーい」
ユミル「ならいいが…」
エレン「まさか、ライナー達までこんなになっちまうとは。アルミンもトラウマになるところだったな…」
アルミン「」グスッ…
アニ(かわいい…)
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- 55 : 2014/01/24(金) 20:02:16 :
コニー「ライナーもミーナも、ここを出るときは何ともなかったよな」
クリスタ「ここから教官室に行くまでの間で、おかしくなっちゃったってこと?」
マルコ「そう言えば…」
ジャン「どうした?」
マルコ「今回の事件に似たような症例を、本で読んだことがあるんだ」
ジャン「そいつは本当か!?」
マルコ「うん。ここに来たばかりのころ、書庫を漁っているときに、チラッとね。その本がまだあればいいんだけど…」
ユミル「何だっていい、探してみるしかねぇだろ。一刻も早く、この症状の正体を探らねぇと、エライことになる」
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- 57 : 2014/01/24(金) 20:06:09 :
ベルトルト「そうと決まれば、早速書庫に行こう」
エレン「ちょっと待て、こいつらはどうする?」
ジャン「近くに居たくねぇが、目を離すわけにもいかねぇな。誰か、見張りを付けとくか?」
コニー「じゃあ、俺が残るわ。どうせ難しい話とか分かんねぇし」
クリスタ「でも、一人で大丈夫なの?」
コニー「他の奴らも2、3人連れてくるよ。さすがに一人じゃ、何かあった時に対応できねぇからな」
マルコ「それじゃ、よろしく頼んだよ、コニー」
コニー「おう、任せとけ!」
エレン「そんじゃ、行きますか」
一同「おうっ!!」
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- 60 : 2014/01/24(金) 20:10:18 :
~ローゼ領内・とある農家~
農夫「おい、どうしちまったんだ、セントウ・リョクゴさん!」
農夫「生芋そんなに頬張ったら、腹壊してしまうぞ!」
セントウ・リョクゴ「」モグモグ…!
農夫「ダメだ、全く聞く耳を持ってない…」
農夫「なしてこんなに芋ばっかり…?もうなくなっちまうぞ…」
セントウ・リョクゴ「」スクッ…
農夫「食い尽くしちまったか…」
セントウ・リョクゴ「…イモォ」
農夫「…え?」
セントウ・リョクゴ「…イモォ!!」┌(┌^o^)┐カサカサッ!
農夫「ひ…」
農夫「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」
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- 61 : 2014/01/24(金) 20:14:09 :
~訓練兵団施設・書庫~
マルコ「…あった!」
ジャン「本当か!?」
マルコ「うん、これで間違いない。このページを見てくれ」
アルミン「なになに、『834年、人間がひたすら芋のみを求めて這いずり回る、謎の病がシーナ内地の一部で流行した』…」
ミカサ「シーナでも同じことが起きていたなんて…」
アルミン「『芋があるうちは純粋に芋のみを貪るが、芋が尽きると、周囲の生物を無差別に襲いだす』…」
エレン「だから、皆が襲われたのか…」
アニ(んん?ミーナは?)
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- 62 : 2014/01/24(金) 20:18:10 :
アルミン「『突如現れた謎の医師によって病は食い止められたため、大事には至らなかった。しかしこの病は、壁外からやってきた可能性が高い』だって!」
ユミル「壁外の病だと?聞いたことねぇぞ…」
クリスタ「えっ?」
ユミル「あ、いや、何でもない…」
エレン「突如現れた謎の医師…?気になるな…」
ミカサ(もしかしてだけど、それって…)
アニ「それで。その病が、何でまたウチで発生してるの?」
マルコ「分からない。本によると『発生源の特定には至らなかったが、壁外の動植物から感染した疑いが強い』って書いてあるね」
ベルトルト「動植物…。でもそれなら、壁外調査に出てる調査兵団に発症者がいてもおかしくないと思うけど?」
エレン「そんな話は聞いたことねぇな。第一、隠し通すことなんかできねぇだろうし」
マルコ「16年前の件は、おそらく一部地域のみでの発生だったから、こっちまで情報が伝わらなかったんだね」
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- 63 : 2014/01/24(金) 20:22:11 :
アルミン「だとしても不可解だ。どうして、壁外から遠いシーナで壁外の病が流行ったんだろう…?」
ユミル「考えたって分かりゃしねぇよ。今分かってるのは、ウチの連中がヤバいってことだけだ」
クリスタ「ちょっと待って、その病気にかかると、芋がたくさん食べたくなるんだよね!?」
ユミル「おい、まさか…」
マルコ「本によると、そうみたいだね。ここに芋が無かったから、どの程度芋を欲するのかは未知数だけど…」
クリスタ「ユミルっ!」
ユミル「…もしかすると、そのようだな。何てことだ…!」
アルミン「どうしたの?」
ユミル「確定かどうかは分からんが、病気を持ち込んだ奴を知ってるかもしれねぇ」
ジャン「そいつは本当か!?」
ベルトルト「一体どこから!?」
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- 65 : 2014/01/24(金) 20:26:11 :
ユミル「実は昨日、ある畑の芋を食い荒らした獣が、ウチに連れてこられたんだ」
アルミン「それって、教官室の前で飼ってるっていう、アレ…?」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
ユミル「そうだ。あいつの場合、芋を食いつくした途端おとなしくなったらしいが、問題は、その獣がどこから来たのか、という事だ」
ユミル「何故ならその獣は、この壁内に生息している種ではねぇからな」
一同「!?」
マルコ「ユミル…。どうしてそんなことが分かるんだい?」
ユミル「こちとら、いろいろ余計な知識が備わってんのよ。詮索はよしてくれ」
マルコ「分かったよ…」
ベルトルト「…」
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- 66 : 2014/01/24(金) 20:30:08 :
ユミル「そんでもって、仮にその獣が」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
ユミル「ウキちゃん///…が感染源だとすると、一つ、サシャについて心当たりがあるんだ」
ミカサ「そう言えば、一番最初に症状が出たのがサシャだった。心当たりとは一体…?」
ユミル「…引っ掻かれたんだよ、あいつ。例のけm」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
ユミル「ウキちゃん///…にな」
アルミン「つまり…そのウキちゃんに引っ掻かれたことによって、謎の病原菌がサシャの体内に入り、あのような症状を…?」
エレン「ちょっと待て、それじゃ残りの奴らは?みんな、そいつに引っ掻かれたっていうのか?」
ジャン「そういや、サシャは昨日の格闘訓練で、珍しくハンナと組んでたな」
マルコ「無関係とは思えないね。病原菌を持ったサシャが、何かの拍子にどこかを爪で引っ掻いたとすれば、そこから感染しても不思議ではない」
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- 67 : 2014/01/24(金) 20:34:13 :
ベルトルト「じゃあ、フランツは?」
ユミル「一発ヤったんじゃねぇのか?」
エレン「いや…」
ミカサ「私も見た」
ユミル「えっ?お前ら…マジか!?」
アルミン「いや、そっちじゃなくて…」
エレン「昨日の晩飯の時、フランツがパンをハンナに食わせようとしたとき、間違ってフランツの指まで噛んでたんだよ」
ミカサ「ハンナがサシャから菌をうつされていたのなら、フランツにもそこで菌がうつる可能性もある。違わない?」
マルコ「なるほど。となると、病原菌は感染者を通じて、傷口から感染するとみて間違いなさそうだね」
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- 69 : 2014/01/24(金) 20:38:27 :
ユミル「おい、さっきの騒動で、あいつらに引っ掻かれた奴はいねぇか!?」
ベルトルト「僕は大丈夫だよ」
ミカサ「私も」
アルミン「僕は危なかった。いろんな意味で…」ドヨーン…
クリスタ「アルミン…」ホロリ…
エレン「俺とジャンとマルコは後から来たから、問題はねぇな」
マルコ「教官室にいたキース教官と、そこに向かったライナーとミーナが感染したのも、理由は確定かな」
エレン「だな。とりあえず、できるだけ肌を覆って、傷をつけられねぇようにしないとな。早くコニーにも伝えねぇと…」
-
- 71 : 2014/01/24(金) 20:42:26 :
ミカサ「…ちょっと」
ベルトルト「何だい?」
ミカサ「一つ、恐ろしい事を思い出したのだけれど…」
クリスタ「私も、ミカサと同じことを思い出したかも…」
ユミル「そう言えば、さっきからずっと一言も発してねぇ奴がいるぞ…」
アニ「…」
ジャン「え?まさか…?」
アニ「…イモォ」┌(┌^o^)┐
ユミル「やっぱりかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
-
- 73 : 2014/01/24(金) 20:46:23 :
ミカサ「ふっ!!」ガシッ!
アニ「!?」
ミカサ「誰か、縛るロープを!!早く!!」
ジャン「お、おうっ!!今取ってくる!!」ダッ!
ユミル「抑えるの、私も協力するぞ!!」ガシッ!
ベルトルト「そんな…!どうしてアニまで!?」
クリスタ「今朝、サシャを抑えるときに、アニが腕を噛まれていたの!!」
エレン「何だと!?何で今になって!?」
マルコ「先に噛まれたアニが後から発症したという事は、発症までの時間に個人差があるという事かも!?」
アルミン「もしくは、徐々に菌が強力になっているとか!?」
エレン「何にせよ、どうにか抑えておかねぇと、被害が増えちまう!!」
-
- 75 : 2014/01/24(金) 20:50:24 :
アニ「イモォ!!イモォ!!」ジタバタ!
クリスタ「あぁ…。普段のクールなアニちゃんが、あられもない姿に…」
アルミン「ある意味、貴重だけどね」
ベルトルト「激しく同意」
ユミル「お前ら!!静観してねぇで、抑えるの手伝えっ!!」
ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!
一同「!?」
エレン「何だ!?」
ミカサ「これは…ジャンの声!?」
-
- 77 : 2014/01/24(金) 21:03:21 :
ジャン「大変だっ!!急いでここから脱出するぞ!!」
アルミン「何が…!?」
イモォ…
一同「!?」
ジャン「奴らがそこまで来てる…」
エレン「奴らって…」
サシャ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンナ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
フランツ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
キース「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ライナー「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「くっ…!ミーナへのツッコミ役が不在だっ!!」
アニ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
-
- 79 : 2014/01/24(金) 21:08:27 :
ミカサ「おとなしくしてて!」ビシッ!
アニ「」ドサッ…
エレン「なんてこった、縛ってた奴らが…!コニーはどうなった!?」
コニー「イモォ…」┌(┌^o^)┐
エレン「アカン奴や…」
マルコ「皆!!こっちの窓から逃げるんだ!!」
アルミン「ここからなら、立体機動装置が保管してある倉庫を経由して、外に逃げることができる!!」
ユミル「立体機動装置…!そいつがあったな!!」
ベルトルト「さぁ、早く!!」
エレン「よしっ!!」ダッ!
ミカサ「ここはやむを得ない…!」ダッ!
ジャン「なんでこんなことに…」ダッ!
-
- 82 : 2014/01/24(金) 21:20:49 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
トーマス「イモォ!!」ガブッ!!
ダズ「ひいぃぃぃっ!!噛まれたあぁぁぁぁっ!!!」
サムエル「ダズっ!!大丈夫か!?」
ダズ「…」
サムエル「…ダズ?」
ダズ「イモロロロロロロロロロロロロォ…」┌(┌^o^)┐ベシャ
サムエル「ひいぃぃぃぃっ!!!!!!ダズが四つん這いマーライオンになったぁぁぁぁぁっ!!!!!」ダッ!
ダズ「」バッ!
ガブッ!!
アァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ…!!
-
- 84 : 2014/01/24(金) 21:25:46 :
~トロスト区周辺の森~
ジャン「はぁ、はぁ…」
ユミル「ここまで来れば、とりあえず安心だろう。施設に残ったやつらが心配だが…」
マルコ「あの獣を何とかしない限り、感染は拡大するばかりだ」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
エレン「獣だけじゃねぇ。感染した奴らも止めねぇと、いずれ壁内全域に…」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
アルミン「クリスタ、ちょっと静かにしようか」
-
- 86 : 2014/01/24(金) 21:30:23 :
ベルトルト「とりあえず、今ここにいる8人で、これからどうするか考えないとね…」
ミカサ「と言っても、治療法が分からない限り、どうしようも…」
ユミル「…!!」
クリスタ「どうしたの、ユミル?」
ユミル「静かに。みんな、姿勢を低くして息を殺せ」
一同「…」サッ…
イモォ…
一同「!?」
-
- 88 : 2014/01/24(金) 21:35:39 :
ミカサ「あれは…?」
セントウ・リョクゴ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
クリスタ「昨日の農家の人!?あの人まで…」
ユミル「きっと、連れてくるまでの間に引っ掻かれていたんだな。最悪だ…」
ジャン「ちょっと待て、後ろにも誰かいるぞ…」
ゾロゾロ…
住民達「イモォ…」┌(┌^o^)┐
住民達「イモォ…」┌(┌^o^)┐
住民達「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ゾロゾロ…
エレン「何て人数だ…」
アルミン「感染はウチだけじゃなかったのか…」
ベルトルト「きっと、さっきの農家の人が広めてしまったんだろう」
-
- 89 : 2014/01/24(金) 21:40:50 :
ミカサ「この人たち、どこから…」
ジャン「トロスト区だ」
ミカサ「…どうして分かるの?」
ジャン母「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ジャン「母ちゃん…」(´;ω;`)ブワッ
ユミル「哀れな…」ホロリ…
-
- 90 : 2014/01/24(金) 21:45:11 :
マルコ「しかし、人間がこれほどまでになってしまうとは…」
アルミン「芋を求める様はまるで怪物イモータル、いや、イモォタルだ…」
クリスタ「…怖い!」
アルミン「噛まれたり引っ掻かれたりした人間が、次々と感染していく。これじゃまるで…」
アルミン「…バ芋ハザード!!!!!」
-
- 98 : 2014/01/25(土) 15:09:22 :
ジャン「馬鹿!あんまデカい声出すな!!気付かれるぞ!!」
???「おい」
一同「!?」
ハンネス「お前ら、無事か?」
エレン「何だよ、ハンネスさんか…。脅かすなよ…」
ハンネス「8人…。他の訓練兵はどうした?」
アルミン「おそらく、奴らの餌食に…」
ハンネス「そうか…。俺もさっきまでトロスト区にいたんだが、あそこはもう地獄だ」
-
- 99 : 2014/01/25(土) 15:15:32 :
ハンネス「さっきも見たと思うが、奴ら、芋を求めて移動を始めやがった」
ミカサ「それじゃ、このままではやはり被害は増える一方…」
マルコ「何か、止める手立てがあればいいんだけど…」
ハンネス「こんな時、イェーガー先生がいてくれたらなぁ…」
エレン「父さんが?何でだよ?」
ハンネス「昔、イェーガー先生に、俺の女房の流行り病を治してもらったって言ったよな?」
エレン「あぁ、そういえばそんなことを言ってたな」
ハンネス「その病ってのが、アレだ」
エレン「マジかよ!?」
-
- 100 : 2014/01/25(土) 15:21:10 :
アルミン「確か、シーナの一部でしか流行ってなかったって聞いたけど!?」
ハンネス「女房がたまたま、野暮用でシーナに赴いていたんだ。その時にもらっちまったらしい」
ハンネス「幸い、周囲に広がる前にイェーガー先生に治してもらって、事なきを得たってワケだ」
ミカサ「そんなことが…」
ハンネス「きっと治療法も知ってると思うんだが、居場所が分からないんじゃなぁ…」
エレン「クソッ!どこほっつき歩ってやがるんだ、あのクソ親父!!」
ハンネス「とりあえず、ここに居ても始まらねぇ。どこか、安全な場所へ…」ズルッ…
ハンネス「…でっ!」ドテンッ!
住民「!?」┌(┌^o^)┐
-
- 101 : 2014/01/25(土) 15:27:15 :
エレン「ちょっ…!なんでコケてんだよ!!」
ユミル「おいおっさん、何してんだ!!」
ジャン「俺達は顔を出すな!!気付かれたのはおっさんだけだ!!」
ハンネス「いてて…。地面がぬかるんでやがった…」
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐カサカサ
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐カサカサ
ハンネス「あっ…」
エレン「終わったな、ハンネスさん…」
ミカサ「ご愁傷様…」
ベルトルト「すごいな、助けようと言う素振りすらないよ」
アルミン「まぁ、巻き添えはゴメンだしね」
-
- 102 : 2014/01/25(土) 15:33:19 :
セントウ・リョクゴ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンネス「クソ…!こうなったら…」
クリスタ「何をする気なの…?」
ハンネス「…」
ハンネス「い…いもぉ…」┌(┌^o^;)┐
一同「!?」
エレン「そんな!ついにハンネスさんまで!?」
ユミル「いや、あれは苦し紛れの演技だ。ベルトルさんにも負けない、冷や汗ダラダラ状態だぞ、あれ」
ベルトルト「…」
-
- 103 : 2014/01/25(土) 15:36:24 :
ジャン「ダメだ、あんなので乗り切れるワケが…」
ハンネス「…」┌(┌^o^;)┐ダラダラ…
住民「…イモォ」┌(┌^o^)┐
住民「イモォ」┌(┌^o^)┐
カサカサ…
ジャン「…あったよ」
-
- 104 : 2014/01/25(土) 15:42:08 :
ハンネス「だあぁぁぁっ!!もう駄目かと思ったぁぁぁっ!!」
エレン「俺も」
ユミル「しかし、今のは大きな収穫だ。モノマネだけで、奴らの仲間だと錯覚させることができると分かった」
マルコ「仮に奴らと遭遇しても、今の動きでやり過ごすことができるというワケだね」
ジャン「本気で言ってるのか、お前ら…?」
ミカサ「さすがに、私はあんな動きをするのには抵抗が…」
エレン「仕方ねぇだろ、そうしねぇとお前までイモォタルになっちまうんだから。俺はそんなの嫌だぞ」
ミカサ「やる」キリッ
ジャン「」
-
- 105 : 2014/01/25(土) 15:45:27 :
ハンネス「よし、奴らへの対抗手段もとりあえず分かったところで、移動だ」
エレン「どこに行くんだ?」
ハンネス「もし、まだあそこにイモォタル共の手が及んでいないとしたら、最高の味方になってくれるはずだ」
アルミン「最高の味方…?それは一体…?」
ハンネス「…調査兵団本部だ」
-
- 106 : 2014/01/25(土) 15:51:04 :
~ローゼ領内・とある村~
サシャ父「何てことだ…」
コニー「イモォ…」┌(┌^o^)┐ザクザク
アニ「イモォ…」┌(┌^o^)┐ザクザク
キース「イモォ…」┌(┌^o^)┐ザクザク
村人「芋畑を掘り起こして、芋を貪っている…」
ライナー「イモォ!!イモォ!!」
ダズ「アッーーーーーーーーー♂」
村人「あっちは違うものを掘ってますけど…」
サシャ父「…」
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
サシャ父「…」
-
- 107 : 2014/01/25(土) 15:57:15 :
サシャ「」ザッ…
サシャ父「サシャ!?お前、無事…」
サシャ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
サシャ父「…じゃなかったね、うん、分かってた」
サシャ「」バッ!
ガブウゥゥッ!!!
-
- 110 : 2014/01/25(土) 20:00:05 :
~調査兵団本部~
ハンネス「…って言うワケなんだ」
エルヴィン「なるほど、外ではそんな事態が」
エレン「ここは安全なんですか?」
ハンジ「とりあえず、ウチはまだ大丈夫だね」
ミケ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンジ「うん、ごめん、前言撤回。ウチにも来てたみたい…」
リヴァイ「ふんっ!」ゴッ!
ミケ「ぐっ…!」
ミケ「」バタッ…
リヴァイ「チッ…!気持ち悪ぃな…」
-
- 111 : 2014/01/25(土) 20:05:06 :
アルミン「すでに調査兵にも感染者が…!他にも広がっていたら大変なことになりますよ!」
ハンジ「とりあえず、感染チェックして問題なさそうな兵は、地下の私の研究室へ。そこが一番安全だ」
モブリット「では、自分が訓練兵達を案内します」
ハンジ「頼んだよ、モブリット」
モブリット「じゃ、こっちへ」
エレン「よろしくお願いします」
ガチャン…
-
- 112 : 2014/01/25(土) 20:10:32 :
ハンジ「さて、と…」
ミケ「」
エルヴィン「こいつが感染していたという事は、すでにウチにも感染者がいたか、他の感染者と接触したかという事だが…」
リヴァイ「何だっていい。こいつを縛って置かねぇと、面倒なことになる。おい、オルオ…」
オルオ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
リヴァイ「…は、却下」ゴッ!
オルオ「」チーン…
ハンジ「音もなく入って来たね。四つん這い、ある意味最強じゃない?」
-
- 113 : 2014/01/25(土) 20:15:27 :
エルヴィン「どうにか治療薬を作れないか、ハンジ」
ハンジ「やってはみるけど…。過去の文献で似たような症状を見たことがあるけど、薬の作り方まで載ってたかなぁ…」
リヴァイ「このままじゃ、壁内人類は巨人に食われる前に、芋食い人間によって崩壊の一途を辿ることになる。そんなのはゴメンだ」
ハンジ「そうだね。とりあえず、頑張ってみるよ。オルオとミケ、借りてくね」
エルヴィン「何をする気だ?」
ハンジ「実☆験」ニゴッ…
エルヴィン「…」ゾクッ…
-
- 114 : 2014/01/25(土) 20:20:21 :
~翌日・研究室~
一同「zzz…」
ハンジ「…イモォ」
一同「!?」ガバッ!!
ハンジ「ははは、おはよう。びっくりした?」
エレン「冗談やめてくださいよ…」ドキドキ
ジャン「目ん球も心臓も、臓器全部飛び出すかと思ったぜ…」ドキドキ
ユミル「こんなに心臓に悪いとは…。昨日は悪かったな、みんな…」
クリスタ「」
マルコ「先生、クリスタが息してません」
ミカサ「ふんっ!!」ドゴッ!
クリスタ「ぐぼぉっ!!」
アルミン「よかった、息を吹き返した」
ベルトルト「…」
モブリット(いいのか、それで…)
-
- 115 : 2014/01/25(土) 20:25:08 :
ハンネス「それで、バ芋ハザードについて何か分かったことはあるのか?」
ハンジ「とりあえず、ウチの兵にも数名感染者がいた。現在は地下牢で隔離している」
ハンジ「メンバーを見てみたら、昨日トロスト区に所用で出向いていた人達でね。その際、感染したと思われる」
エレン「この一晩で、どれだけ感染者が増えたことか…」
ハンジ「それがね、驚くべきことに、イモォタルと化した人たちは、夜は行動しないんだよ」
エレン「えっ?」
ハンジ「どうやら彼らは視力が低く、暗い夜間では何も見えないためだと思われる」
ジャン「なるほど。おっさんのザルなモノマネでごまかせたのは、そういう理由もあったのか」
ハンネス「ザルで悪かったな…。結構必死だったんだぞ、アレ」
-
- 116 : 2014/01/25(土) 20:30:45 :
ハンジ「彼らに襲われた人間はイモォタルと化すのに対し、他の動物にはそう言った症状は見られなかった」
ハンジ「どうやら、人間限定の症状みたいだね。恐ろしい限りだ」
アルミン「モノマネによって襲撃を退けられたという事は、奴らはやはり他のイモォタルには興味を示さないと?」
ハンジ「どうだろうね。芋が残っている状態ならひたすら芋を求めるんだろうけど…」
ハンジ「問題は、芋がなくなった後だ。ゾンビのように彷徨い続けるのか、共食いを始めるのか。まったく予想がつかない」
ハンジ「いずれにせよ、放っておけば確実に壁内人類は滅亡する。ヘタすれば、一週間とかからずに、ね…」
一同「…」
-
- 117 : 2014/01/25(土) 20:35:36 :
ハンジ「と、言うワケで、君たちにも協力してほしい」
エレン「協力?いったい何を…?」
ハンジ「決まってるでしょ?皆を元に戻すために、ね♪」
ミカサ「皆を元に…?」
マルコ「そんなことが可能なんですか!?」
ハンジ「可能…と言うよりは、あくまで可能性の段階だけど…」
ハンジ「何もしなければ、何も変えられない。今を変えるのは、戦う覚悟だ」
-
- 118 : 2014/01/25(土) 20:40:21 :
ハンネス「なるほどな…。それで、俺達は何をすればいい?」
ハンジ「まずは、これを見てほしい」スッ…
アルミン「これは…」
ジャン「…芋?だけど、芽が生えて表面が緑色に…」
ハンジ「そう、これは不適切な保存方法で放置していた、芽の生えた芋。当然、食べれば食中毒を引き起こす」
ハンジ「そもそも、何故芽の生えた芋が体に良くないか、知ってるかい?」
アルミン「確か、芽や変色した部分には、ソラニンなどの毒性成分が多く含まれるため、だったと思います」
マルコ「昔はその事を知らずに、発芽した芋を食べた人たちが次々と倒れていったことから、『悪魔の植物』なんて呼ばれていたこともあったとか」
ハンジ「さすがだね。その通りだよ」
エレン「へぇ…。全然知らなかった」
ジャン(芋女が平気な顔で喰ってたことは伏せておこう…)
-
- 119 : 2014/01/25(土) 20:45:17 :
ハンジ「この発芽芋なんだけどね、実はとんでもない能力が隠されていたんだよ」
ハンネス「何だよ、その能力ってのは?」
ハンジ「実はこの芋をイモォタルに食べさせると、他者への感染を抑制することができるんだ!」
ユミル「えっと…?つまり、どういう…」
ハンジ「簡単に言うと、発芽芋を食べたイモォタルに引っ掻かれても、新たなイモォタルが発生しなくなるってことさ」
クリスタ「すごい…!」
-
- 120 : 2014/01/25(土) 20:50:07 :
アルミン「それは、どういった理屈なのですか?」
ハンジ「イモォタルの体を蝕んでいる菌、芋のヴァイラスだから仮に『ヴァ芋ラス』と名付けておくよ」
ハンジ「そのヴァ芋ラスは、どうやらソラニンなどの成分を吸収すると、弱体化してしまうらしいんだ。感染力がなくなるのは、そのためさ」
マルコ「それなら、大量に発芽芋を食べさせれば、ヴァ芋ラスを体内から消し去ることは…?」
ハンジ「理論上は可能だ。しかし、今度は人間の体のほうもタダじゃ済まないだろうね」
ジャン「そうか、毒性成分なんだもんな…。ヘタすれば、死んじまうってことか」
ハンジ「そういうこと。芋一個分くらいなら、感染力を抑える程度の効力を期待できるけど、それ以上は危険だ」
-
- 121 : 2014/01/25(土) 20:52:11 :
- すげーすげー
-
- 122 : 2014/01/25(土) 20:55:16 :
ミカサ「でも、それがうまくいけば、これ以上感染が広がることもなくなる。早く動き出さないと」
エレン「しかしなぁ…。すでに何人がイモォタル化してるか分からないんだぞ?俺達だけでどこまで食い止められるか…」
ハンジ「食い止めるのは、私達の周囲の人間だけで十分だ。私達には別の目的があるからね」
ベルトルト「別の目的…?」
ハンジ「16年前、シーナで同じような症状が発生したと言うのは知っているよね」
ハンネス「あぁ、俺の女房が当事者だ。それがどうかしたか?」
ハンジ「どうやら、王都ミットラスの診療所に、ヴァ芋ラスを駆逐できる抗体が保管されているらしいんだ」
ハンジ「前回の事件の際に治療した医師が、もしもの時に備えて用意していたものらしい。つまり、今回の様な時に備えてね」
ハンネス「イェーガー先生が…?」
アルミン「じゃあ、つまり…」
エレン「皆を助けられる!!」
-
- 123 : 2014/01/25(土) 21:05:40 :
ハンジ「そうは言っても、さすがに全感染者分の抗体はないだろうね」
マルコ「それじゃ、結局は…」
ハンジ「だからこそ、私がいるんじゃないか!」
ハンジ「抗体の成分さえ分かれば、後はそれを複製するだけ。時間はかかるかもしれないけど、確実に皆を救うことができる」
モブリット「なるほど。その間、我々が発芽芋を使って感染拡大を食い止められれば、壁内人類を元に戻せる、ということですね!?」
ハンジ「その通り。簡単じゃないかもしれないけど、やるしかない。君たちの協力が必要だ」
ユミル「これはもう…」
ジャン「やるしかねぇだろ!」
エレン「断る理由なんか、どこにもない!!」
ハンジ「ありがとう。君たちが生き残っていてくれて助かったよ」
-
- 124 : 2014/01/25(土) 21:12:15 :
アルミン「しかし…。抗体の件はともかく、イモォタルに対する発芽芋の効果などは、どうやって調べたんですか?」
ハンジ「あぁ、それね。彼らに協力してもらったんだ」
アルミン「彼ら…?」
ミケ「」チーン…
オルオ「」チーン…
アルミン「えぇぇ…」
モブリット「ミケ分隊長とオルオが…」
ハンジ「違うよモブリット。彼らは被験体のミケソニーとオルビーンだよ。実験に協力的で助かったよ」
アルミン(鬼の子だ…)
ベルトルト(悪魔の末裔だ…)
マルコ(どんな実験をしたのかは、聞かない方がよさそうだ…)
-
- 125 : 2014/01/25(土) 21:19:16 :
ハンジ「さて、善は急げ、ってね。準備ができたら、すぐにミットラスに向けて出発しよう。指揮はエルヴィンが…」
エルヴィン「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンジ「…取らずに、私が取るよ。あと、誰かエルヴィンをお願い…」
ミカサ「失礼…」ドゴッ!
エルヴィン「」バタッ…
エレン「まさか団長まで…」
ハンジ「どんどんこちら側の戦力が削がれている。急いで動き出さないとね」
モブリット「では、自分は動ける兵を集めてきます」
ハンジ「よろしく。気を付けてね」
-
- 126 : 2014/01/25(土) 21:26:10 :
ハンジ「さて、と…」
ハンジ「これから我々は、第1回壁内遠征へと出発する」
ジャン「一字違うだけで、スゲーかっこ悪い響きだな…」
ハンジ「目指すは王都ミットラス。きっと、過酷な道中になるだろう」
ベルトルト「待ってください、移動はどうするんですか?」
ハンネス「確かに…。馬はイモォタルのモノマネができねぇぞ」
ハンジ「そりゃ、決まってるでしょ」
ハンジ「これで…」┌(┌^o^)┐カサカサ…
-
- 127 : 2014/01/25(土) 21:33:18 :
エレン「その状態で内地まで行くんですか…?」
ハンジ「仕方ないよ。イモォタルに襲われないで向かうには、これしかない」┌(┌^o^)┐
マルコ「過酷さのレベルが段違いだ…」
ベルトルト「まぁ、やらないといろいろと危ういからね…」
ハンジ「とりあえず、発芽芋を少しずつ配っておくよ。道中で奴らに襲われたら、口の中に放り込んでやるんだ」
エレン「はぁ…どうも…」
一同「…」
-
- 128 : 2014/01/25(土) 21:40:10 :
ハンジ「さて…」
ハンジ「謎のイモォタル化事件が発生してから、もうじき丸一日。その間、推定で壁内の9割の人類がイモォタル化したと思われる」
ハンジ「一日で9割。現実的でない数字だ」
一同「…」
ハンジ「改めて再確認だ。この作戦を行うために、この場にいる者達がイモォタルと化してしまうかもしれない」
ハンジ「それでも、人類のために心臓を捧げることができるのか。もう一度、自分の胸に聞いてみてくれ」
エレン(俺達はもう知ってる…)
ユミル(もう、見ちまった…)
ジャン(イモォタルがどうやって、人間をイモォタルに変えちまうのか…)
-
- 129 : 2014/01/25(土) 21:47:49 :
ハンジ「…君たちは、イモォタルになれと言われたら、なれるのか?」
一同「なりたくありません!!」
ハンジ「…そうか。皆、いい表情だ」
ハンジ「では今!この場にいる者を、イモォを屠るイェーガー部隊として迎え入れる!!」
ハンジ「これが本物の敬礼だ!!心臓を捧げよ!!」
一同「はっ!!」(右手に発芽芋を持ちながら)バッ!!
ハンネス(何、この茶番…)
-
- 130 : 2014/01/25(土) 21:54:25 :
ハンジ「…それじゃ、行こうか」
リヴァイ「…」ザッ!
ハンジ「…リヴァイ!どうしたの?」
リヴァイ「…」
ジャン「え…?このパターンはまさか…」
-
- 131 : 2014/01/25(土) 22:01:57 :
リヴァイ「馬鹿言うな。てめぇらを見送りに来ただけだ」
ハンジ「え?リヴァイは一緒に来てくれないの?」
リヴァイ「あんな気持ち悪ぃ連中の中に飛び込めるわけねぇだろ。てめぇらが勝手に解決して来い」
ハンネス「おいおい、人類最強ともあろうモンが、ビビっちまったのか?」
リヴァイ「勝手に言ってろ。とにかく俺はここに残る。異論は認めん」
ハンジ「もう、無責任だなぁ…。それじゃ、地下に拘束してる兵たちの面倒、頼んだよ?」
リヴァイ「…チッ!」
ハンジ「さーて、行きましょ行きましょ。こんなおっさんはほっといて」
スタスタ…
ガチャン…
-
- 132 : 2014/01/25(土) 22:08:13 :
リヴァイ「…ふぅ」
リヴァイ「」ガクンッ!
リヴァイ(何とか自分を保っていたが、そろそろ限界か…)
リヴァイ(俺としたことが…。こんな姿を奴らに見せるわけにはいかねぇからな…)
リヴァイ「…」
リヴァイ「…イモォ」┌(┌^o^)┐
-
- 137 : 2014/01/26(日) 11:00:09 :
~ローゼ‐シーナ間の平原~
ハンジ「進めぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」┌(┌^o^)┐カサカサ
エレン「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
ミカサ「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
アルミン「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
ジャン「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
マルコ「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
ベルトルト「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
クリスタ「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
ユミル「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
ハンネス「…」┌(┌^o^)┐カサカサ
-
- 138 : 2014/01/26(日) 11:05:55 :
男「イモォ!!」ガブッ!
調査兵「うわあぁぁっ!!!」
ハンネス「マズい、一人が気付かれて食われた!!」
マルコ「さすがに、完全に奴らの目を欺くことは不可能だったか!!」
調査兵「…イモォ!!」┌(┌^o^)┐カサカサッ!
ジャン「くっ…!仲間がまた一人…!」
アルミン「このままでは、我々も気付かれるのは時間の問題かと!!」
ハンジ「彼の死を無駄にするな!!進めぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
一同「…」┌(┌^o^)┐カサカサッ!!
-
- 139 : 2014/01/26(日) 11:10:17 :
~シーナ内地・とある場所~
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐
住民「イモォ!」┌(┌^o^)┐
???「ふふふ…。来るがいい、愚かな人間共よ。俺の探し物は、既に見つかっている」
???「後は、壁内人類を全て葬るのみ。もう、誰にも止められん…」
サシャ「…」┌(┌^o^)┐
???「ふふふ…」
-
- 140 : 2014/01/26(日) 11:15:14 :
~王都ミットラス・とある診療所~
ハンジ「ここだ」
エレン「過酷な道のりだった…。もう全身がバッキバキだ…」
ジャン「普段使わない筋肉を盛大に使っちまったからな…。明日は筋肉痛どころの騒ぎじゃねぇな、こりゃ…」
マルコ「まだ動けるだけマシだよ、僕達は…」
アルミン「」ピクピク…
クリスタ「」ピクピク…
ユミル「ご愁傷様…」
ミカサ「」ケロッ
ハンネス(バケモノめ…)
-
- 141 : 2014/01/26(日) 11:20:25 :
ハンジ「今から中に入るけど、くれぐれも気を付けて。奴らが潜んでいる可能性が高いからね」
ジャン「しかし、ここに来てから、奴らの姿をほとんど見てないですね」
アルミン「きっと、ここには芋がないから。今の僕達にとってはありがたいね」
ベルトルト「道中、荒らされた芋畑をいくつも見たからね。ひどい有様だった」
エレン「実だけじゃなく、葉や茎までまで無かったもんな。根掘り葉掘りとは、まさにこのことだぜ」
マルコ「きっとこの壁内には、芋はほとんど残ってないだろうね。あるとしたら、僕らが持ってる発芽芋くらいじゃないかな」
ユミル「まさか、こんな事態になるなんてな…。こんなことなら、最初にあのけもn」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
ユミル「ウキちゃん…を預かった時、解体して晩飯にしとくんだったな…」
ハンジ「過ぎたことを嘆いていても始まらない。奴らが集まってくる前に、早く抗体を持って帰らないとね」
モブリット「よし、行きましょう!」
???「おっと、そこまでだ」
一同「!?」
-
- 142 : 2014/01/26(日) 11:25:08 :
アルミン「なっ…」
ユミル「あいつは…」
クリスタ「…ウキちゃんっ!?」
ウキ「よぉ、久しぶりだな、お嬢さん。まだイモォタル化してないとは、さすがだ」
ハンジ「何だ、あの生物は…!初めて見た…」
ウキ「そうだろうな。だって俺は、壁外からやって来たんだからよ」
ユミル「…やはりか」
ハンジ「お前は一体何者なんだ?なぜ、獣が喋っている…?」
ウキ「俺の事かい?話すと少々長くなるんだがな…」
ウキ「俺の目的はただ一つ。帰れなくなった故郷に帰る。絶対に、何としてもだ!」
ベルトルト「!?」
-
- 143 : 2014/01/26(日) 11:42:30 :
アルミン「故郷と言うのは、壁外の事かい…?」
ウキ「そういうことになるな。とある事情で、俺は壁内に送り込まれた、言うなれば戦士だ」
ベルトルト「それ何かどこかで聞いたことある」
ウキ「俺は壁内で探し物をするために、無知性イモォタル…いや、イモォサルとしてここへ送り込まれたんだ」
ウキ「何も分からず、ただ壁内を彷徨い歩き、芋を貪る日々。もうずっと、終わらない悪夢を見ているようだったよ…」
ユミル「何かそれ他人事のような気がしないんだけど」
ウキ「そんなある日、お前たちに出会った。訓練兵団の施設に
連れてこられてな」
ウキ「どういう過程でそこに連れてこられ、そこで何をしていたかは知らないが、俺はある物を発見し、口にしたんだ」
アルミン「ある物って…?」
ウキ「…蒸かした芋だよ。調理場にあったのを、つい、な」
ウキ「冷めてしまっては元も子もないと判断し、俺はその場で喰った」
ジャン「衝撃の事実。芋女と謎の獣は、思考回路が一緒でした」
ウキ「そこで俺は理性を取り戻し、現在に至るってワケだ」
ハンジ「いや待て、芋を食べてからの過程がだいぶ大雑把なんだけど!?」
-
- 144 : 2014/01/26(日) 11:47:42 :
ウキ「簡単に言えば、蒸かした芋を口にしたことによって、俺は知性イモォサルとなり、探し物を見つけるため、人類をイモォタルに変えたのさ」
エレン「さっきも言ってたな。探し物って、一体何だよ?」
ウキ「こいつさ…」
サシャ「…」ザッ
クリスタ「サシャ!?どうしてあなたがここに!?」
ユミル「おいお前、もしかして元に!?」
サシャ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「ちょっとでも期待した私が馬鹿だった…」
-
- 145 : 2014/01/26(日) 11:55:49 :
ウキ「人間をイモォタルに変える過程で、ある特殊な能力を持ったイモォタルが生まれることがある。そいつこそが、俺の探し物だ」
ウキ「あっさり見つかって助かった。これで俺は、故郷へ帰ることができるんだからな」
ハンジ「ある能力って…?」
ウキ「…来い」
ライナー「…」┌(┌^o^)┐カサカサ…
ベルトルト「ライナーっ!!」
ハンネス「一体何を始める気だ…?」
ウキ「…サシャ、俺に芋を食わせてくれてありがとう」
サシャ「…芋くらい、何度でも食べさせてあげますよ!!」
サシャ「」スッ
ペチンッ!!
ライナー「…っ!」ドサッ!
ミカサ「唐突の…平手打ち!?」
ジャン「何て気持ちのいいペチン音…」
エレン「理由のない暴力じゃねぇか…」
ウキ「理由…あるんだな、それが…」
一同「!?」
-
- 146 : 2014/01/26(日) 12:00:19 :
ウキ「今のペチンは、能力発動のトリガーだ。とくと見やがれ…」
サシャ「…」バッ!
イモォ…
一同「!?」
マルコ「これは…!?」
ゾロゾロ…
住民達「イモォ…」┌(┌^o^)┐
住民達「イモォ…」┌(┌^o^)┐
住民達「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ベルトルト「こんなに!?一体、どこに隠れていたんだ!?」
アルミン「サシャが手をかざした途端、突然現れた…」
-
- 147 : 2014/01/26(日) 12:05:08 :
サシャ「…」スッ…
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ゾロゾロ…
エレン「そんな、囲まれた!!」
ハンネス「逃げ場がねぇ…!万事休すか!!」
マルコ「やはり、こいつらはサシャが統率している!!奴の言ってた能力と言うのは、イモォタルを操る能力…!?」
ウキ「簡単に言えば、そんなところだな。この能力を手中に収めれば、俺は晴れて任務達成ってワケだ」
ウキ「強いて言うなら、『ザヒョォ』能力ってところだな」
ベルトルト「そんなのと『座標』を一緒にするなぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ユミル「落ち着け、ベルトルさん…」
-
- 149 : 2014/01/26(日) 12:10:13 :
ウキ「こいつさえいれば事足りたんだが、一度広まった感染は止められない。ついでに、人類にも滅びてもらうことにしたのさ」
ウキ「壁内の芋は、ほぼ食い尽くした。後は、お前らを料理するだけだ…」
ハンジ「くっ…!」
ウキ「実はなぁ、16年前に俺の親父が同じことをしようとしたが、見事に失敗しちまってな」
エレン「16年前…!?」
ウキ「医者に見つかり、拷問されて治療法を吐かされた後、殺されたらしい。まったく、腹立たしい限りだ」
ハンネス「イェーガー先生、そんなことしてたのかよ…」
エレン「親父…」
ウキ「俺はその医者を決して許さない!必ず見つけ出して、俺がこの手で殺してくれる!!」
アルミン「どうするの、エレン?」
エレン「どうするって言われてもなぁ…。とりあえず、俺が息子だっていうのは黙ってたほうがよさそうだ」
ミカサ「それがいい」
-
- 151 : 2014/01/26(日) 12:15:07 :
ハンジ「つまり、16年前は治療法を敵に吐かせて解決したという事か。となると、抗体の作り方を、こいつも知っているという事に!?」
ウキ「まぁ、そうなるな。当然、教える気は無いが」
ベルトルト「ちょっと待って。その、手に持っているのは一体何だい?」
ウキ「これか?これは、お前らの探している抗体とやらだ。これしか残ってなかったがな」
アルミン「そんな…!すでに敵の手に渡ってしまっていたのか!!」
マルコ「そいつを渡せと言ったら…?」
ウキ「…欲しいかい?」
クリスタ「ウキちゃん、お願い!それがないと、壁内の人達が大変なことに!!」
ユミル「馬鹿!その大変なことにした張本人がこいつだろうが!!」
-
- 152 : 2014/01/26(日) 12:20:19 :
ウキ「いいぜ、欲しいならこっちまで取りに来な。ただし…」
ウキ「…お前がな」
クリスタ「!?」
エレン「ふざけんな!そんなの罠に決まってるじゃねぇか!!」
ジャン「行くなよ!あいつの思うツボだ!!」
クリスタ「でも…」
ウキ「別に来なくてもいいんだぜ。俺の手がうっかり滑って、抗体を地面にぶちまけちまうかもしれねぇがな」
マルコ「そんな…!」
ハンジ「何て奴だ…!」
ウキ「さぁ、どうする…?」
-
- 153 : 2014/01/26(日) 12:25:10 :
クリスタ「…分かった、待ってて。今行くから」
ユミル「おい駄目だ!!行くな!!」
クリスタ「このままじゃどの道、私達はイモォタルになるのを待つだけ。そんなの駄目だよ!!」
クリスタ「多少のリスクを冒してでも、皆を助けられる可能性に縋らないと!お願い、行かせて!!」
ユミル「クリスタ…」
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐カサカサ
クリスタ「ひっ!」
ウキ「おい、そいつらを黙らせろ、サシャ。あいつがビビって来れねぇだろうが」
サシャ「…」スッ…
住民「…イモォ」┌(┌^o^)┐ピタッ
クリスタ「…」
-
- 154 : 2014/01/26(日) 12:30:20 :
ウキ「ほら、さっさと来な。抗体はここだぜ?」
クリスタ「…」テクテク…
エレン「クリスタ…」
クリスタ「…さぁ、来たよ。抗体をちょうだい、ウキちゃん」
ウキ「よく来たな」
ウキ「ほらよ…」パッ…
クリスタ「あっ…」
抗体「」パリーンッ…!
クリスタ「そんな…」
ハンジ「あいつ!!やっぱり…!」
-
- 156 : 2014/01/26(日) 12:39:47 :
ユミル「言わんこっちゃねぇ!!クリスタ、早く離れろ!!」
ウキ「逃がすかよっ!!」ビュッ!
クリスタ「あぁっ!!」ガリッ!
アルミン「なっ…!」
ジャン「引っ掻かれちまった!!クリスタっ!!」
クリスタ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「なあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
ベルトルト「落ち着けユミル!!このままじゃ、僕らも危ない!!」
ミカサ「とりあえず、発芽芋を…!!」ビュッ!
クリスタ「もがっ!?」バクンッ!
ウキ「こいつら、発芽芋の効力に気付いてやがったか…」
-
- 157 : 2014/01/26(日) 12:44:12 :
サシャ「…」スッ…
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐
エレン「ヤバいぞ!!このままじゃ…」
モブリット「上だ!立体機動で、建物の屋上に避難するんだ!!」
マルコ「立体機動…!その手があったか!!」
ベルトルト「よし、すぐに…」ガシッ!
ベルトルト「!?」
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「しまった、ベルトルさんが捕まった!!」
-
- 158 : 2014/01/26(日) 12:49:04 :
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐
アルミン「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
エレン「アルミンっ!!」
ハンジ「他人に構うなっ!!一人でも多く生き残るんだっ!!」
ハンネス「ここは年長者の俺が…!俺がケリを付けねぇと…!」
住民「イモォ…」┌(┌^o^)┐カパァ…
住民「」┌(┌^o^)┐ガブッ!!
ハンネス「どわあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
エレン「ははははははははははははははははははっ!!!!!!(爆笑)」
-
- 159 : 2014/01/26(日) 12:54:15 :
ワラワラ…
ミカサ「そんな…!次々とイモォタルが群がっている…」
ジャン「…はっ!!」
ジャン「今だ!!イモォタルがおっさんたちに集中している隙に、上へ登れ!!」
エレン「ははは…はっ!?そうだ、今しかない!!」
アルミン「どの道、全員が捕まったら終わりだ!!」
ハンジ「上を目指せっ!!」
パシュッ!!
ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!
スタッ…
エレン「はぁ、はぁ…」
ミカサ「…」
アルミン「…」
ハンジ「間に合ったか…」
ジャン「何人、犠牲になった…?俺の合図で、何人あいつらが…」
-
- 160 : 2014/01/26(日) 12:57:07 :
ユミル「…下を見ろ」
マルコ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ベルトルト「イモォ…」┌(┌^o^)┐
クリスタ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
モブリット「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンネス「イモォ…焼酎」┌(┌^o^)┐
一同「奇行種だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
-
- 162 : 2014/01/26(日) 13:04:03 :
ウキ「馬鹿な奴らだ。上へ逃げたところで、意味などないと言うのに」
ミカサ「…何という事!」
エレン「どうしたミカサ?」
アルミン「あ…あぁ…」
フランツ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンナ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
キース「イモォ…」┌(┌^o^)┐
コニー「イモォ…」┌(┌^o^)┐
アニ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「ミーナ、ブレなさすぎだろ」
ハンジ「すでにこっちにも潜んでいたのか…!」
-
- 163 : 2014/01/26(日) 13:09:17 :
ウキ「貴様らがその装置で高所に飛ぶのは予測できた。あらかじめ、高い建物にイモォタルを潜ませておいて正解だったな」スタッ
サシャ「」スタッ
ジャン「サシャ!クソザル!よくも…!」
ウキ「さぁ、やれサシャ。あいつらをイモォタルに変えてやるんだ!!」
サシャ「」スッ…
イモォタル達「」バッ!!
アルミン「うわあぁぁっ!!!」
エレン「もう…駄目か!?」
???「諦めちゃダメよ!!」
一同「!?」
ビシビシビシッ!!!
イモォタル達「」バタッ…
ミカサ「イモォタル達が、一瞬で気絶した…」
-
- 166 : 2014/01/26(日) 13:13:58 :
ジャン「そんな…ウソだろ!?」
エレン「まさか、お前が…!?」
ユミル「…ミーナ!!」
ミーナ「救世主様の参上よ!!みんな、大丈夫?」
ハンジ「君は?イモォタル化してなかったのか?」
ミーナ「私は操られたふりをして潜入し、こいつらの弱点を探っていたんです!!」
アルミン「そうだったのか…」
エレン「でもお前は、ライナーを見に教官室に行ったとき…」
ミーナ「あの時、実はね…」
-
- 168 : 2014/01/26(日) 13:18:34 :
~ミーナ回想~
ミーナ(ライナー、何してるんだろう?教官に説明してるにしては、時間がかかりすぎだよね…)
ミーナ(…とか思ってるうちに、教官室に着いちゃった。さて)
グアァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!
ミーナ「!?」
ミーナ(今のは、ライナーの声!?中で一体何が…!?)
ミーナ(扉の隙間から…見えた!)ジー…
ライナー「…イモォ」┌(┌^o^)┐
ミーナ「!?」
ウキ「こいつでもなかったか。まぁいい、まだまだ人類は大量にいるからな」
ミーナ(変な動物が、喋ってる!?それに、ライナーのあの変な動きは…!?)
-
- 169 : 2014/01/26(日) 13:22:51 :
キース「イモォ?」┌(┌^o^)┐
ウキ「どうした?外に何かあるのか?」
ミーナ(教官まで…?それに、いま扉を開けられたらマズい…!)ガタッ!
ミーナ「!!」
ウキ「誰かいるのか!?」
ガチャ…
ミーナ「あ…」
ウキ「…こんなところにもいたか」
ミーナ(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!どうすれば…)
ミーナ(…そうだ!!)
-
- 170 : 2014/01/26(日) 13:27:20 :
ウキ「おい、お前もこいつらと同じように…」
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
ウキ「…んん?」
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
ミーナ(お願いお願いお願いお願い!!!なんとかうまくいって…!!)
ウキ「若干違和感があるが、まぁいいか。おいお前ら…」
ライナー「イモォ!!イモォ!!」
キース「アッーーーーーーーーー♂」
ミーナ「ホモォォォォォォォォォォッ!!!!!!」┌(┌^o^)┐
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミーナ「こうして理性を失った私は、ホモォとなって彷徨い歩いていたの」
ユミル「いや、結局あいつらと大差ねぇじゃん。芋かホモかの違いだけで」
ウキ「あいつ、どうりでおかしいと思った。やってくれたな…」
ジャン「いや、気付けよ」
-
- 171 : 2014/01/26(日) 13:32:29 :
ミーナ「でもでも!ちゃんとみんなを元に戻す方法を見つけたんだよ!!」
ハンジ「それは本当かい!?」
ミーナ「はい!さっき、アニに仕込んでおいたのでそろそろ…」
アニ「…うーん」
アルミン「アニっ!気が付いたの!?」
アニ「…ここは?」
ユミル「正気に戻ってるのか!?」
アニ「あんたら、一体何を…?それに、口に何かが…」モゴモゴ
アニ「…何コレ?」
-
- 172 : 2014/01/26(日) 13:36:56 :
ミーナ「それこそ、アニを正気に戻したモノの正体!!」
ミーナ「…蒸かした芋です!!!!!」
一同「…は?」
ミーナ「あれぇ?なんかリアクション薄いなぁ」
ユミル「蒸かした芋で正気に戻るとか、馬鹿なこと言ってんじゃねぇぞ」
ジャン「芋女じゃねぇんだから…」
エレン「あんまふざけたこと言ってるとキレるぞ、マジで」
ミーナ「そんな!信じてよぉ!!」
ウキ「まさか、こいつにバレていたとは…!」
ハンジ「って、ホントなのかーい!!」ビシッ!
-
- 173 : 2014/01/26(日) 13:42:05 :
アルミン「そういえば、あの獣も理性を取り戻すとき、蒸かした芋を食べたと言っていた!同じ理由なら、十分頷けるよ!!」
ミーナ「でしょ!私だって、やるときはやるんだよ!!」
ミカサ「蒸かした芋…。そんな簡単な方法で、皆を元に戻せるなんて」
ウキ「あぁそうだよ!そんな簡単なことのために、俺の親父は拷問され、命まで奪われたんだ!!これが憤らずにいられるかっ!!」
ジャン「こればっかりは、お前に同情するわ」
エレン「なんか……ゴメンな」
ユミル「まぁ何にせよ、これではっきりした。蒸かした芋をこいつらに食わせれば、私達の勝ちだな」
ウキ「ふふふ…」
ユミル「…何が可笑しい?」
-
- 174 : 2014/01/26(日) 13:47:10 :
ウキ「いや、お前があまりにも間抜けなことをほざいているのでな」
ユミル「どこが間抜けだって!?現にこうして、アニが元に戻ったじゃねぇか!!」
ウキ「やれやれ、人類と言うのも案外、頭の弱い種族なのだな」
ユミル「~~~~~っ!!!!」ムカ~~~~~ッ!!
アルミン「ユミル、落ち着いて。あいつの言ってることは正しいよ」
ユミル「んだと!?お前まで、私が間抜けだって言いたいのか!?」
アルミン「そうじゃない。考えてみてごらん、蒸かした芋の原料は一体何なのかを…」
ユミル「ああん!?芋を蒸かしてるだけなんだから、芋に決まってるだろうが!!」
アニ「…なるほど、そういうことか」
ミーナ「え?全然分かんない」
-
- 175 : 2014/01/26(日) 13:51:45 :
アルミン「じゃあ、その芋は今、どこにあるの?」
ユミル「そんなもん決まってるだろ!!芋は…」
ユミル「…あっ!!」
アルミン「そう。奴が言うには、壁内に存在する芋は食い尽くされた。蒸かせる芋そのものが存在しないんだよ」
ユミル「なんてこった…!抗体を目の前でダメにされ、打開策も封じられ、どうしろって言うんだ!!」
ジャン「ミーナ、お前実はこういった事態に備えて、何か対策してるんだろ?大量の芋をどこかに確保してるとか…」
ミーナ「えっ!?いや、そのぉ…」
ミーナ「…ごめんなさい」
一同「…はぁ(深いため息)」
ミーナ「なっ!そんなに落胆しなくてもいいでしょ!!」
-
- 176 : 2014/01/26(日) 13:54:14 :
ジャン「結局、ミーナはミーナだったな」
アニ「諦めな。ミーナだからね」
アルミン「まぁ、ミーナだもんね」
ユミル「結局、こいつが敵でも味方でも大して変りなかったな。せいぜい、アニが正気に戻った程度で」
エレン「ま、ハナから期待してなかったけどな。とりあえずお疲れさん」
ミーナ「…」グスン…
-
- 178 : 2014/01/26(日) 14:00:48 :
ウキ「傷心のところ悪いが…」
サシャ「」スッ…
ゾロゾロ…
イモォ…
一同「!?」
ミカサ「下にいたイモォタルが、登って来た!!」
ユミル「まったり会話してる場合じゃなかった!!」
ハンジ「だめだ、もう逃げ場が…」
モブリット「イモォ!!」バッ!
ハンジ「うわっ!?」ガバッ!
モブリット「イモォ…イモォ…」グググ…
ハンジ「ちょっ!モブリット、離してよっ!!」
-
- 180 : 2014/01/26(日) 14:05:08 :
ベルトルト「イモォ…」ペロペロ
アニ「すごい力で離れない…!ってか、舐めるのやめてキモイ!」
マルコ「イモォ…」ガブッ!
ジャン「いてぇっ!!ってか、噛まれたやべぇ!!!」
ライナー「イモォ!!イモォ!!」カチャカチャ
アルミン「やぁぁぁんっ!!やめて、ズボンを降ろさないでぇぇぇ!!!」
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「ダメだ、ミーナがまた理性を失った」
-
- 181 : 2014/01/26(日) 14:10:05 :
クリスタ「イモォ…」
ウキ「そいつは確か発芽芋を食わされていたな。ならば、俺が直接…」
ウキ「はっ!」ガリッ!
ユミル「しまった!!引っ掻かれちまった…!!」
ハンネス「イモォ…焼酎」
ミカサ「ふんっ!!」ドゴッ!
ハンネス「まおうっ!!」
ハンネス「」バタッ…
ミカサ「奇行種は放っておいて、私達は向こうの建物へ!!」パシュッ!
エレン「お、おうっ!!」パシュッ!
-
- 182 : 2014/01/26(日) 14:15:07 :
ジャン「みk…イモォ!」ガシッ!
ミカサ「ジャン…!離してっ!!」ブンッ!!
ジャン「イモォ…」バタッ…
エレン「大丈夫か、ミカサ!!」ヒュゥゥゥ…
ミカサ「…」ヒュゥゥゥ
エレン「…ミカサ?」スタッ
ミカサ「…ごめんなさい、エレン。さっきジャンに捕まれた時、爪が刺さってしまった」スタッ
エレン「何!?それじゃ…」
ミカサ「でも、きっと大丈イモ…。私は肉体モを支配モできるので、ヴァ芋ラスを抑え込むことができるォ…」
エレン「ダメだ、ヴァ芋ラスに肉体を支配されかけてる…」
ミカサ「エレイモォ、私のォ事は置イモて言って構わないモォので、早く逃げてイモォイモォ…」(^o^)
エレン「残念の一言で語りきれないレベルの言語力になってやがる…!こいつもダメなのか!!」
-
- 184 : 2014/01/26(日) 14:20:06 :
ミカサ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ウキ「残念だったな。これで、残ったのはお前だけだ」スタッ
サシャ「」スタッ
エレン「クソッ…!」
エレン「こんなふざけた病気なんて、俺の父さんがまた治療しちまうさ!!最後に勝つのは、俺達人類だ!!」
ウキ「父さんが…?するとお前は、俺の親父を殺した医者の息子だってか!?」
エレン「…そうだ」
ウキ「何と、こいつは…」
-
- 185 : 2014/01/26(日) 14:25:13 :
ウキ「…ふっ」
ウキ「あはアハアははあハハぁhlはっぁははっッァァァぁっぁははハッはぁhぁぁははぁh!!!!!!!!」
エレン「なっ…!?」
ウキ「ははは…はぁ。こいつは傑作じゃねぇかよ、おい…」
ウキ「親父の無念は俺の無念。親父の恨みは俺の恨み。親父の仇は俺の仇!!」
ウキ「お前には、イモォタル化なんて生易しいもんじゃ済ませねぇ!!」
ウキ「じわじわとなぶり、いたぶり、産まれたこと、生きていること、それらを果てるまで後悔させた後で殺してやる!!」
エレン「こいつ、狂ってやがる…!!」
-
- 186 : 2014/01/26(日) 14:30:15 :
ウキ「サシャ…」
サシャ「」スッ…
ゾロゾロ…
ミカサ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
アルミン「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ライナー「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ベルトルト「イモォ…」┌(┌^o^)┐
アニ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ジャン「イモォ…」┌(┌^o^)┐
マルコ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
コニー「イモォ…」┌(┌^o^)┐
クリスタ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「イモォ…」┌(┌^o^)┐
フランツ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンナ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ハンジ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
モブリット「イモォ…」┌(┌^o^)┐
キース「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
-
- 187 : 2014/01/26(日) 14:32:04 :
エレン「あ…あぁ…」ガタガタ
ウキ「まだだ。もっと集めろ」
サシャ「」スッ…
イモォ…
イモォイモォ…
エレン「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」
-
- 189 : 2014/01/26(日) 14:35:22 :
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- 190 : 2014/01/26(日) 14:45:08 :
その時、サシャは思い出した。
サシャ「…?」
有事に備えておいた非常食の存在を。
サシャ「」ゴソゴソ…
ポケットに忍ばせていた、蒸かし芋を…
サシャ「…♪」
サシャ「」アーン…
ガブッ…!
ビリビリビリビリビリビリッ!!!!!!
ウキ「!?」
-
- 191 : 2014/01/26(日) 14:50:12 :
エレン(いい人生だった…)
エレン「…」
エレン「…ん?」
サシャ「…目を開けてください、エレン!!人類はまだ、負けていませんっ!!」
エレン「サシャ!?お前正気に!?どうして…」
サシャ「以前、食堂から盗んdゲフンゲフン、頂戴した蒸かし芋がポケットに入っていたんです!」
エレン「それを食って、正気に戻ったってのか…」
-
- 192 : 2014/01/26(日) 14:55:12 :
サシャ「周囲のイモォタルたちは、私のザヒョォ能力で退けました!!」
ウキ「そんな馬鹿な…」
ウキ(最悪だ…!よりによってザヒョォが、最悪の奴の手に渡っちまった…!)
ウキ「どうにか取り返さねぇと!!」ダッ!
サシャ「来るなや!!芋の恨み!!クソッ!!ブッ潰れぇや!!!」
ビリビリビリビリビリビリッ!!
ウキ「マズい…!」
イモォタル一同「イモォ…」┌(┌^o^)┐
ウキ「ひっ…!」
イモォタル一同「イモォォォォォォォォォォォッ!!!!!!」┌(┌^o^)┐
ウキ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
エレン「…すげぇ」
イモォォォォォォォォォォォォォォォ…
シーン…
ウキ「…イモォ」┌(┌^o^)┐
サシャ「…人類の勝利ですっ!!!」
-
- 193 : 2014/01/26(日) 15:00:06 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
サシャ「…ふっ!!」
ビリビリビリビリビリビリッ!!
ミカサ「…うっ!」
アルミン「うわっ!」
ハンジ「んっ!?」
エレン「ミカサ!アルミン!ハンジさん!」
ミカサ「私は…?確か、イモォタルに襲われて…」
エレン「正気に戻ってる…。サシャ、お前がやったのか?」
サシャ「どうやらザヒョォ能力には、イモォタルを元に戻す力もあるようです。少々疲れますが…」
ハンジ「なるほど。ザヒョォ能力を持ったサシャが味方になれば、もう怖いものはない!」
-
- 194 : 2014/01/26(日) 15:05:10 :
サシャ「この辺の人達は元に戻しました。目を覚ませば、きっと正気に戻っているはずですよ」
ジャン「いやぁ…。まさか芋女に救われるとは…」
マルコ「サシャも、やるときはやるんだね」
アニ「まさか、二度もおかしくされるとは…。屈辱だよ」
ベルトルト「イモォタル化してた時の記憶が全くない…」
アルミン「僕も記憶があいまいで…。なんかお尻が痛い気がするけど…」
ライナー「大丈夫か?俺が見てやろうか?」
アルミン「ひっ!!」ビクッ!
ミーナ「ホモォ…」┌(┌^o^)┐
ユミル「やっぱりこいつは治ってなかった」
-
- 195 : 2014/01/26(日) 15:10:13 :
クリスタ「まさか、ウキちゃんが悪者だったなんて…」
コニー「ま、何だっていいさ。考えても分かんねぇしな」
ハンネス「あぁ…。無性に芋焼酎が飲みてぇ気がするなぁ」
キース「ならば、今夜は私と一杯やるか?祝勝会と行こうではないか」
モブリット「自分も参加いたします!!」
サシャ「あの…」
一同「?」
サシャ「今回はその…」
サシャ「皆さんに多大なご迷惑をおかけしたみたいで、本当にすみませんでした…」
ミカサ「サシャのせいではない。すべて、あの獣が引き起こしたこと」
ウキ「イモォ…」┌(┌^o^)┐
-
- 196 : 2014/01/26(日) 15:15:05 :
アルミン「バ芋ハザード…。本当に恐ろしい病気だったね…」
ハンジ「全くだよ。ヘタすれば、壁内人類が滅亡してもおかしくなかった」
エレン「ま、終わり良ければ全て良しってな。こうしてみんな元に戻れたんだ、もういいじゃねぇか」
サシャ「エレン…。ありがとうございます」
エレン「おうっ!」
ハンジ「さて、これからどうしたものか…」
アルミン「イモォタル化した人類は、まだまだたくさんいますからね」
サシャ「私に任せてください!」
ミカサ「サシャ?」
サシャ「私がザヒョォ能力を駆使して、壁内の皆さんを元に戻します!」
-
- 197 : 2014/01/26(日) 15:20:22 :
サシャ「もとはと言えば、私があのけもn…」
クリスタ「ウキちゃんだよ」
サシャ「ウキちゃんに引っ掻かれてしまったことが、全ての始まり。多少なりとも、責任はありますからね」
ハンジ「それじゃ、私達も一緒に…」
サシャ「いえ、一人で行かせてください」
クリスタ「でも、サシャ…」
ユミル「放っとけ。どうせこの機会に、壁内のあちこち巡って喰い歩きツアーでも考えてるんだろうよ」
サシャ「…」ギクッ!
ジャン「図星かよ…」
サシャ「ま…!まぁ、そんなことは二の次ですよ!ははは…」
キース「まぁ…今回ばかりは大目に見てやるとするか」
-
- 199 : 2014/01/26(日) 15:25:17 :
サシャ「それでは皆さん!!」
一同「…!」
サシャ「また会うその日まで、しばしお別れ。お互い、元気な姿で再開できることを望みつつ、私は発ちます!」
コニー「気ぃつけてな」
ベルトルト「風邪ひかないようにね」
ユミル「途中で餓死しました、なんてオチは勘弁してくれよ」
一同「あははははははははっ」
サシャ「あ、そうだ」ゴソゴソ
エレン「何してんだ?」
サシャ「これをつまみながら行くことにしましょう」⊃芋
エレン「お前、まだポケットに入ってたのかよ、蒸かした芋!」
キース「貴様と言う奴は…。帰ってきたら覚えておれ」
-
- 200 : 2014/01/26(日) 15:30:20 :
サシャ「…では、行って参ります!!」ダッ!
クリスタ「バイバイ、サシャ…」
サシャ「…人類の反撃は、これからですっ!!!!!!!」モグモグ…
タタタタタタタタッ…
ミカサ「サシャ…」
ミカサ「行ってらっしゃい…」
-
- 201 : 2014/01/26(日) 15:36:38 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――――サシャ
――――サシャ、起きて
ミカサ「サシャ!」
サシャ「ん…?」
ミカサ「もう帰らないと。日が暮れる」
サシャ「あれ?ここは?」
ミカサ「営庭。訓練が終わってから、あなたはここでずっと寝ていた」
サシャ「あれ?壁内食べ歩きツアーに行っていたと思うんですが…?」
ミカサ「…そんなに寝ぼけるまで熟睡していたの?」
サシャ「いや、なんだかすごく長い夢を見ていた気がするんですが…」
サシャ「何でしたっけ?思い出せません…」
ミカサ「…サシャ?」
サシャ「へ?」
ミカサ「どうして、蒸かした芋を手に持っているの?」
サシャ「…え!?」
サシャ「イモォ…」┌(┌^o^)┐・完
-
- 203 : 2014/01/26(日) 15:51:57 :
- 乙!面白かった!!
-
- 204 : 2014/01/26(日) 16:49:49 :
- 乙w吹きまくったwww
-
- 205 : 2014/01/26(日) 17:05:38 :
- 腹筋返してwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
-
- 206 : 2014/01/26(日) 17:33:58 :
- 乙wwww
腹筋崩壊したwwwwww
-
- 207 : 2014/01/26(日) 17:45:29 :
- これはwwwwww
-
- 209 : 2014/01/26(日) 20:59:29 :
- イモォwww
-
- 210 : 2014/01/26(日) 22:49:01 :
- 乙ぅ
-
- 211 : 2014/01/29(水) 21:40:33 :
- バイ○ハザードと一文字違いでこんなになるなんてwww
-
- 213 : 2014/09/18(木) 18:14:55 :
- イモォwwwwwww
-
- 214 : 2015/01/02(金) 19:26:06 :
- 夢オチwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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- 215 : 2016/01/02(土) 20:45:48 :
- 思ったより内容が深かったことについて
-
- 216 : 2019/01/02(水) 10:10:37 :
- ┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓┏(┏^o^)┓イモォ.......
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- 217 : 2020/10/06(火) 10:06:04 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
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【キャロル様教団】
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何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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