エレン「俺は訓練兵になった頃は成績上位じゃなかった。むしろ平均値よりも下回っていた記憶がある」



エレン「俺は不器用だから立体機動や技巧術の訓練は苦手だったし、今は得意になった格闘術も最初はアニに手も足も出ない状態だった」



エレン「俺はアルミンみたいに頭が良いわけでも無かったし、ミカサ みたいに何でも出来るわけじゃなかった」




エレン「特に女で家族だったミカサにはいつも嫉妬していたし、本人は気付いてないとおもうがいつも敵意むき出しだった」





エレン「だが俺は人よりも精神力が強かった。そして俺は努力家だった。だから結果はすぐに出てきた」





エレン「身体能力だけは昔から高かった俺は、アニの指導もあってか格闘術の成績はどんどん伸びていった。ガキの頃は体ばかり大きなガキ大将と喧嘩していたからな」





エレン「ただやはり素人同士の喧嘩じゃ強くなるのは限界があった。俺より体格も力も劣っているアニに負けた時は技術の差を痛感した」





エレン「一つがよく出来るようになれば他も出来るようになり、俺は良い流れに乗ってきたと思う」





エレン「周りの連中を見返してやりたいと思っていたし、ミカサ にもいつか勝ちたかった。まぁ訓練兵を卒業してからも、アイツに一度も勝てたことはないがな」







エレン「成績上位になれるなんて夢のようだと言われていた時とは違う。上の奴を追い抜いて、5番で訓練学校を卒業した」






エレン「出来ないという思い込みを俺はしない。自分はできる奴だと良い意味で思い込み、口だけのやつにならないために自主練は欠かさなかった」





エレン「その努力の積み重ねのおかげで今の俺があるんだ。過去の事なんて関係ないさ。今の自分がどうなのか?これからの自分を想像して切磋琢磨すればいい」





エレン「努力すれば報われるわけではなく、報われるまで諦めないで努力を継続するんだ。いいか?凡人にはそれしか出来ないんだ。天才なんて滅多にお目にかかれないんだからよ」





エレン「多くの人間は凡人だ。行動を起こさないと何も成し遂げられずに人生が終わっちまうぞ」