このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 20:31:33 初めて投稿させていただきます。オリキャラを含めたシリーズ物にしていきたいと思います。第1段は、エルヴィンとオリキャラとの出会いの物語です。では、オリキャラを紹介します。 セレナ・ラングレー(女)、ゆくゆくはペトラ、オルオと同期で、調査兵団の看護兵になります。 でもそれは、まだ先のお話です。何度も申し上げますが初投稿です。不手際があったらすみません。 2 : 7 : 2014/01/23(木) 20:32:36 いえいえ 期待しとんます 3 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 20:56:00 842年、ウォール・シーナ地下街(痛みなんて感じない…涙なんて出ない…私は……な…に…?)憲兵「最近全然反応がねぇな…声が聞けたほうがそそるのによぉ」私は今、何も身につけていない。自分で脱いだのか、脱がされたのか、覚えていない。憲兵「よがり声出してみろよ…あ?」少女「ん…あぁっ…」いつもの様にやろう。運が良ければ、食べ物だってもらえるかもしれない。憲兵「いいぞっ…」少女「……。」1年前、下半身に恐ろしく痛い事をされた。血が出た。立って歩ける様になるまで2~3日かかった。泣いたな。あの時は。 4 : 7 : 2014/01/23(木) 20:58:36 文字は1行ずつ 空けたほうがいい 例 アルミン「やっふ」 エレン「黙れ」 見たいな感じに 5 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 20:59:20 ご期待いただき感謝です!今頭ん中がフランス革命(汗)……頑張りますっ。 6 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:17:52 アドバイスありがとございます。こんな感じですかね…続けます!同年、ウォール.シーナ内地エルヴィン「すまないな、ナイル。付き合わせてしまって…」ナイル「なに。憲兵なんざ暇をもて余してる様なもんさ。…しかしお前も大変だな。上官殿の使い走りとは。」エルヴィン「どうしてもシーナでないと手に入らない代物らしい。まあそれだけ上等の物なんだろう。俺みたいな並みの兵士には到底縁の無い話さ。」ナイル「やはり待遇は良くないのか?」エルヴィン「近々分隊長になる、という話は聞いているが、待遇を良くするとは聞いていない。」ナイル「はは。昇格すれば、待遇も良くなるさ。」エルヴィン「…だといいがな。」再び地下街… 7 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:25:46 憲兵「はぁっ…は…」少女(終わったね。服着よ。)憲兵はズボンを直すと、上着を羽織り、少女に背を向けた。少女「……。」あの絵…私の所に来る男の人の服によく描かれてる。何か生き物の横顔。角の生えた生き物。……あの絵……こわい。 8 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:39:15 ウォール.シーナ内地ナイル「…なぁ、エルヴィン。」エルヴィン「何だ?」ナイル「俺はお前の使いに付き合った。今度は俺の用事に付き合わせたいんだが…」エルヴィン「お前も何か買うのか?」ナイルは、ある人物に視線を向けた。エルヴィン「…憲兵、だな。」ナイル「ああ。しかしどうも普通じゃない。」憲兵は酒に酔っているのか、足下がおぼつかず、ふらふらと地下街の方へ歩いて行く。ナイル「地下街へ行くなんざ、ろくな目的じゃない。後をつけたい。」エルヴィン「いいだろう。」ナイル「地下街はかなり危険な場所だ。兵士であっても襲われる事もある。」エルヴィン「構わんさ。対人格闘術の成績は、俺のほうが上だったはずだが?」ナイル「その意気で頼むぞ、次期分隊長?」 9 : 7 : 2014/01/23(木) 21:43:56 そんな感じでいいです 期待 10 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:52:08 憲兵はそのまま地下街へと吸い込まれていく。エルヴィンは素早く辺りを見回した。シーナの繁華街からほんの少し離れただけなのに、こうも雰囲気が変わるとは…時折見かける通行人は、まるでゾンビの様に生気が無い。道端に座り込むのは、ボロ布を纏った人…なのだろうか、もしかしたら死体かもしれない。ナイル「あんまりキョロキョロするなよ。」歩きながら、ナイルは小声で言った。「家屋の中にはな、……見るなよ?俺たちがカモかどうか狙いをつけてるヤツがたくさんいる。いつ襲ってきてもおかしくない。」 11 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 22:11:32 エルヴィン「…お前は…」怖くないのか?エルヴィンはそう質問しようとしたがやめた。ここはウォール.シーナだ。先程の憲兵は、一軒の家屋の中へと入っていく。ナイル「あそこが、やつの家、なんて事も無いだろうが…」エルヴィン「どうする?」ナイル「近くで様子を見よう。」少女(……わたし、生きてるかな…でも息をしてるし…)少女「そうだ。」(また血がでてたんだ。スカートにも染みちゃってる…何なんだろ、これ。私、何かの病気なのかな…お腹も痛いし。とにかく早く綺麗にしないと。前、汚れてた時に男の人が来て、ぶたれたっけ。何でこんな時に、とか、役立たず、とか言われて。私だって好きでなったんじゃないのに。) 12 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 22:16:24 バタ…ン!少女「!?」(…男の人…だ。)………数珠繋ぎです。今日はここまでにします。ありがとうございました 13 : 7 : 2014/01/24(金) 00:05:30 わかりました 14 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 20:59:40 再開させていただきます。憲兵は、ふらふらとおぼつかない足取りで少女へと近づいていく。目は虚ろで、口元はだらしなくゆるんでいる。本当に酒に酔っているだけなのか…。少女(ああ。またか…。)またあの生き物の横顔。角の生えた生き物。憲兵「俺の仲間がなぁ…」憲兵が口を開く。だが実際はろれつがまわらず、何を言っているのか聞き取れない。憲兵は構わず少女へと近づき、ベットへと押し倒す。そして少女のスカートの染みを見るなり、少女の頬を平手で打った。そして、少女が唯一聞き取れた言葉があった。憲兵「…殺してやる!」少女「……!?」(殺す…殺される…あ、死ぬって事か。今まで死んだ人をけっこう見かけたなぁ。全然動かなくて、人形みたいで…痛みも何も感じてない。一緒だ、今の自分と。怖くない。…殺されるのは、怖いことじゃ…ない。) 15 : : 2014/01/24(金) 21:06:55 応援 16 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 21:20:52 その時、少女は思い出した。いつか目にした空を。飛び立って行った翼を。少女「た…す…けてぇ!!」憲兵「!?」少女の突然の叫びに、憲兵は怯んだ少女「助けてっ!殺さないで!いいいぃやだあああぁっ!!」静まり返った街に、少女の叫びが響きわたった。憲兵「くっ…死ねぇ!」憲兵の隠し持っていたナイフが少女の喉元をとらえる…ナイル「動くな!」開け放たれた扉に、ナイルとエルヴィンの姿があった。憲兵は振り向き、何やら捲し立てはじめる。やはり聞き取れない。ナイル「…こいつは普通ではないな。恐らく薬物か…おい、エルヴィン?」エルヴィンは憲兵に構うことなく、部屋の奥へと進み、ベットの上でぐったりと横たわる少女を見つけた。 17 : : 2014/01/24(金) 21:26:13 キャラが喋っている時は開けずに、ナレーション?とかの時に開けるって感じかな?例エレン「ふふふふ」エレンはふてきにわらいだした。意味がわからない。黙って欲しい。アルミン「黙ろう?」と言った感じに…例えおかしいかな? 18 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 21:49:27 エルヴィン「…ナイル、こんなことは、珍しい事では無いのだな?」少女を見つめたまま、エルヴィンはナイルに問う。ナイルは素早く憲兵のみぞおちを殴り気絶させると、ふっと息をつき、ナイル「ああ。これは氷山の一角だ。」エルヴィン「…そうか。」エルヴィンはかがみこんで少女に微笑むと、「…怪我はないかい?」と問う。少女は何の反応も示さない。エルヴィンは一瞬、少女が死んでいるのではないかと不安になった。だが胸の辺りを見ると上下に動いている。呼吸はしている様だ。そしてスカートに広がる赤い染みも見えた。ナイルも気づいたらしく、ナイル「…女性兵士の応援が必要かもしれんな。」と言うと、少女に背を向けた。少女の目に、憲兵団の紋章が映った…。少女「…ひぃっ!」(あの絵だ。あの角の生えた生き物だ。こいつらも仲間なんだ。どうしよう今度こそ殺される…)少女の怯え様に、エルヴィンは一瞬訝ったが、気絶している憲兵と、ナイルとを見比べ、悟った。エルヴィン「ナイル。」ナイル「なんだ?」エルヴィン「この子はうちで引き取る事にしよう。」エルヴィンは立ち上がり、少女に背を向けて言った。ナイル「おいおい。ここはウォール.シーナだぞ。我々の管轄だ。」エルヴィン「この子の体調が戻り次第開拓地へ送る。訓練兵になるには、まだ早そうだ。」ナイルは最初は腑に落ちない様子だったが、エルヴィンの一度こうと決めたら絶対に譲らない性格と、エルヴィンという男の思案深さを思いだし、「分かった。その子はお前に任せる。」と告げ、気絶した憲兵を抱え去って行った。 19 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 22:12:57 少女「…。」少女は、エルヴィンの背中を見つめていた。少女(…この男の人には、違う絵が描いてある。きれい…翼だ。私がいつか見た鳥たちと同じ…私が生きたいと思ったしるし…この人はそれを背負っている。)エルヴィン「起きれるかい?」エルヴィンに支えられながら、少女は起き上がった。エルヴィン「…大きなお世話だったかもしれないが、君の身柄は一時的に調査兵団が預かる事にする。憲兵団ではなく、ね。」少女「…。」エルヴィン「俺の言葉、わかるかい?」少女はこくりと頷く。エルヴィン「よし。…とりあえず地下街を出てからになるが、何か食べられそうかい?水は?」少女「……。」少女は僅かに首を傾けたものの、何も答えない。エルヴィンは息をつくと、「なにか、欲しいものは、あるかい?」ゆっくりと問うてみた。すると、少女の腕がエルヴィンの袖を掴んだ。少女「………さい。」エルヴィン「え?なんだい?」少女「私に……名前をください。」 20 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 22:23:20 エルヴィン「なまえ…?名前かい?」少女はこくりと頷く。少女「私は今まで、自分が何なのか…誰なのか、ずっとわからずに…いた…嫌だった…ずっと…でも、私を誰なのか決めてくれる人は誰も…いなかった…で…あなたに…きめてほしい…と思った…」辿々しくはあったが少女は訴えた。エルヴィンはその瞳に何かを感じた…エルヴィン「いいだろう。しかし、ただ、という訳にはいかない。」そう言ってエルヴィンは、再びかがみこんで少女の目を見、「約束して欲しい。」少女「やく…そく…」エルヴィン「そうだ。」 21 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 22:46:56 エルヴィン「俺は君に名前を授ける。その代わり君は、開拓地へ移って12歳になったら、訓練兵に志願するんだ。」少女「…。」エルヴィン「そして卒業したら…調査兵団に志願するんだ。」少女「ちょうさへい…だん…?」エルヴィン「我々と共に、自由へとつき進むんだ。君にはその力がある。」少女「じゆう…」(初めて聞く言葉。でも、なぜかあたたかい…)エルヴィン「約束できるかい?」少女「…はい。」エルヴィン「よし。では、君の名前だが…」エルヴィンは少し思案する様に目を細めて、「セレナだ。セレナ.ラングレー。俺が昔読んだ本の中で、囚われの身でありながらも、自由を求め戦い続け、勝利した女性の名前だ。」少女「セレナ…ラングレー…」エルヴィン「気に入ってくれたかい?」少女から、喜びの表情をうかがい知る事はできなかったが、頬を伝う涙に、エルヴィンは安堵した。エルヴィン「行こう。セレナ…」その翌日、エルヴィンは分隊長への就任を果たし、1か月後、セレナ.ラングレーは開拓地へと送られていった… 22 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 23:03:52 以上で【生まれる】を終了させていただきます。尚、これは一つの物語の序章に過ぎず、次回では訓練兵となったセレナが、ペトラ、オルオとの出会いを果たします。次回以降では、題名の後に、(セレナ続き)と明記します。これを見かけたら、『あぁ、【生まれる】の続きね…』と思っていただけたらと思います。読んでいただき、ありがとうございます。 23 : 7 : 2014/01/24(金) 23:06:52 面白かったです 24 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 23:17:17 ありがとうございます。実は、編集パスワードが何度やってもうまくいかず、執筆完了になりません…(涙)幻の作品になるかも…です。 25 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 23:27:28 やっぱり無理です。でも作品は続けます。 26 : 7 : 2014/01/24(金) 23:34:43 あに、出来れば次作をのせて下さい ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 20:31:33 初めて投稿させていただきます。オリキャラを含めたシリーズ物にしていきたいと思います。第1段は、エルヴィンとオリキャラとの出会いの物語です。では、オリキャラを紹介します。 セレナ・ラングレー(女)、ゆくゆくはペトラ、オルオと同期で、調査兵団の看護兵になります。 でもそれは、まだ先のお話です。何度も申し上げますが初投稿です。不手際があったらすみません。 2 : 7 : 2014/01/23(木) 20:32:36 いえいえ 期待しとんます 3 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 20:56:00 842年、ウォール・シーナ地下街(痛みなんて感じない…涙なんて出ない…私は……な…に…?)憲兵「最近全然反応がねぇな…声が聞けたほうがそそるのによぉ」私は今、何も身につけていない。自分で脱いだのか、脱がされたのか、覚えていない。憲兵「よがり声出してみろよ…あ?」少女「ん…あぁっ…」いつもの様にやろう。運が良ければ、食べ物だってもらえるかもしれない。憲兵「いいぞっ…」少女「……。」1年前、下半身に恐ろしく痛い事をされた。血が出た。立って歩ける様になるまで2~3日かかった。泣いたな。あの時は。 4 : 7 : 2014/01/23(木) 20:58:36 文字は1行ずつ 空けたほうがいい 例 アルミン「やっふ」 エレン「黙れ」 見たいな感じに 5 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 20:59:20 ご期待いただき感謝です!今頭ん中がフランス革命(汗)……頑張りますっ。 6 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:17:52 アドバイスありがとございます。こんな感じですかね…続けます!同年、ウォール.シーナ内地エルヴィン「すまないな、ナイル。付き合わせてしまって…」ナイル「なに。憲兵なんざ暇をもて余してる様なもんさ。…しかしお前も大変だな。上官殿の使い走りとは。」エルヴィン「どうしてもシーナでないと手に入らない代物らしい。まあそれだけ上等の物なんだろう。俺みたいな並みの兵士には到底縁の無い話さ。」ナイル「やはり待遇は良くないのか?」エルヴィン「近々分隊長になる、という話は聞いているが、待遇を良くするとは聞いていない。」ナイル「はは。昇格すれば、待遇も良くなるさ。」エルヴィン「…だといいがな。」再び地下街… 7 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:25:46 憲兵「はぁっ…は…」少女(終わったね。服着よ。)憲兵はズボンを直すと、上着を羽織り、少女に背を向けた。少女「……。」あの絵…私の所に来る男の人の服によく描かれてる。何か生き物の横顔。角の生えた生き物。……あの絵……こわい。 8 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:39:15 ウォール.シーナ内地ナイル「…なぁ、エルヴィン。」エルヴィン「何だ?」ナイル「俺はお前の使いに付き合った。今度は俺の用事に付き合わせたいんだが…」エルヴィン「お前も何か買うのか?」ナイルは、ある人物に視線を向けた。エルヴィン「…憲兵、だな。」ナイル「ああ。しかしどうも普通じゃない。」憲兵は酒に酔っているのか、足下がおぼつかず、ふらふらと地下街の方へ歩いて行く。ナイル「地下街へ行くなんざ、ろくな目的じゃない。後をつけたい。」エルヴィン「いいだろう。」ナイル「地下街はかなり危険な場所だ。兵士であっても襲われる事もある。」エルヴィン「構わんさ。対人格闘術の成績は、俺のほうが上だったはずだが?」ナイル「その意気で頼むぞ、次期分隊長?」 9 : 7 : 2014/01/23(木) 21:43:56 そんな感じでいいです 期待 10 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 21:52:08 憲兵はそのまま地下街へと吸い込まれていく。エルヴィンは素早く辺りを見回した。シーナの繁華街からほんの少し離れただけなのに、こうも雰囲気が変わるとは…時折見かける通行人は、まるでゾンビの様に生気が無い。道端に座り込むのは、ボロ布を纏った人…なのだろうか、もしかしたら死体かもしれない。ナイル「あんまりキョロキョロするなよ。」歩きながら、ナイルは小声で言った。「家屋の中にはな、……見るなよ?俺たちがカモかどうか狙いをつけてるヤツがたくさんいる。いつ襲ってきてもおかしくない。」 11 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 22:11:32 エルヴィン「…お前は…」怖くないのか?エルヴィンはそう質問しようとしたがやめた。ここはウォール.シーナだ。先程の憲兵は、一軒の家屋の中へと入っていく。ナイル「あそこが、やつの家、なんて事も無いだろうが…」エルヴィン「どうする?」ナイル「近くで様子を見よう。」少女(……わたし、生きてるかな…でも息をしてるし…)少女「そうだ。」(また血がでてたんだ。スカートにも染みちゃってる…何なんだろ、これ。私、何かの病気なのかな…お腹も痛いし。とにかく早く綺麗にしないと。前、汚れてた時に男の人が来て、ぶたれたっけ。何でこんな時に、とか、役立たず、とか言われて。私だって好きでなったんじゃないのに。) 12 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/23(木) 22:16:24 バタ…ン!少女「!?」(…男の人…だ。)………数珠繋ぎです。今日はここまでにします。ありがとうございました 13 : 7 : 2014/01/24(金) 00:05:30 わかりました 14 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 20:59:40 再開させていただきます。憲兵は、ふらふらとおぼつかない足取りで少女へと近づいていく。目は虚ろで、口元はだらしなくゆるんでいる。本当に酒に酔っているだけなのか…。少女(ああ。またか…。)またあの生き物の横顔。角の生えた生き物。憲兵「俺の仲間がなぁ…」憲兵が口を開く。だが実際はろれつがまわらず、何を言っているのか聞き取れない。憲兵は構わず少女へと近づき、ベットへと押し倒す。そして少女のスカートの染みを見るなり、少女の頬を平手で打った。そして、少女が唯一聞き取れた言葉があった。憲兵「…殺してやる!」少女「……!?」(殺す…殺される…あ、死ぬって事か。今まで死んだ人をけっこう見かけたなぁ。全然動かなくて、人形みたいで…痛みも何も感じてない。一緒だ、今の自分と。怖くない。…殺されるのは、怖いことじゃ…ない。) 15 : : 2014/01/24(金) 21:06:55 応援 16 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 21:20:52 その時、少女は思い出した。いつか目にした空を。飛び立って行った翼を。少女「た…す…けてぇ!!」憲兵「!?」少女の突然の叫びに、憲兵は怯んだ少女「助けてっ!殺さないで!いいいぃやだあああぁっ!!」静まり返った街に、少女の叫びが響きわたった。憲兵「くっ…死ねぇ!」憲兵の隠し持っていたナイフが少女の喉元をとらえる…ナイル「動くな!」開け放たれた扉に、ナイルとエルヴィンの姿があった。憲兵は振り向き、何やら捲し立てはじめる。やはり聞き取れない。ナイル「…こいつは普通ではないな。恐らく薬物か…おい、エルヴィン?」エルヴィンは憲兵に構うことなく、部屋の奥へと進み、ベットの上でぐったりと横たわる少女を見つけた。 17 : : 2014/01/24(金) 21:26:13 キャラが喋っている時は開けずに、ナレーション?とかの時に開けるって感じかな?例エレン「ふふふふ」エレンはふてきにわらいだした。意味がわからない。黙って欲しい。アルミン「黙ろう?」と言った感じに…例えおかしいかな? 18 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 21:49:27 エルヴィン「…ナイル、こんなことは、珍しい事では無いのだな?」少女を見つめたまま、エルヴィンはナイルに問う。ナイルは素早く憲兵のみぞおちを殴り気絶させると、ふっと息をつき、ナイル「ああ。これは氷山の一角だ。」エルヴィン「…そうか。」エルヴィンはかがみこんで少女に微笑むと、「…怪我はないかい?」と問う。少女は何の反応も示さない。エルヴィンは一瞬、少女が死んでいるのではないかと不安になった。だが胸の辺りを見ると上下に動いている。呼吸はしている様だ。そしてスカートに広がる赤い染みも見えた。ナイルも気づいたらしく、ナイル「…女性兵士の応援が必要かもしれんな。」と言うと、少女に背を向けた。少女の目に、憲兵団の紋章が映った…。少女「…ひぃっ!」(あの絵だ。あの角の生えた生き物だ。こいつらも仲間なんだ。どうしよう今度こそ殺される…)少女の怯え様に、エルヴィンは一瞬訝ったが、気絶している憲兵と、ナイルとを見比べ、悟った。エルヴィン「ナイル。」ナイル「なんだ?」エルヴィン「この子はうちで引き取る事にしよう。」エルヴィンは立ち上がり、少女に背を向けて言った。ナイル「おいおい。ここはウォール.シーナだぞ。我々の管轄だ。」エルヴィン「この子の体調が戻り次第開拓地へ送る。訓練兵になるには、まだ早そうだ。」ナイルは最初は腑に落ちない様子だったが、エルヴィンの一度こうと決めたら絶対に譲らない性格と、エルヴィンという男の思案深さを思いだし、「分かった。その子はお前に任せる。」と告げ、気絶した憲兵を抱え去って行った。 19 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 22:12:57 少女「…。」少女は、エルヴィンの背中を見つめていた。少女(…この男の人には、違う絵が描いてある。きれい…翼だ。私がいつか見た鳥たちと同じ…私が生きたいと思ったしるし…この人はそれを背負っている。)エルヴィン「起きれるかい?」エルヴィンに支えられながら、少女は起き上がった。エルヴィン「…大きなお世話だったかもしれないが、君の身柄は一時的に調査兵団が預かる事にする。憲兵団ではなく、ね。」少女「…。」エルヴィン「俺の言葉、わかるかい?」少女はこくりと頷く。エルヴィン「よし。…とりあえず地下街を出てからになるが、何か食べられそうかい?水は?」少女「……。」少女は僅かに首を傾けたものの、何も答えない。エルヴィンは息をつくと、「なにか、欲しいものは、あるかい?」ゆっくりと問うてみた。すると、少女の腕がエルヴィンの袖を掴んだ。少女「………さい。」エルヴィン「え?なんだい?」少女「私に……名前をください。」 20 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 22:23:20 エルヴィン「なまえ…?名前かい?」少女はこくりと頷く。少女「私は今まで、自分が何なのか…誰なのか、ずっとわからずに…いた…嫌だった…ずっと…でも、私を誰なのか決めてくれる人は誰も…いなかった…で…あなたに…きめてほしい…と思った…」辿々しくはあったが少女は訴えた。エルヴィンはその瞳に何かを感じた…エルヴィン「いいだろう。しかし、ただ、という訳にはいかない。」そう言ってエルヴィンは、再びかがみこんで少女の目を見、「約束して欲しい。」少女「やく…そく…」エルヴィン「そうだ。」 21 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 22:46:56 エルヴィン「俺は君に名前を授ける。その代わり君は、開拓地へ移って12歳になったら、訓練兵に志願するんだ。」少女「…。」エルヴィン「そして卒業したら…調査兵団に志願するんだ。」少女「ちょうさへい…だん…?」エルヴィン「我々と共に、自由へとつき進むんだ。君にはその力がある。」少女「じゆう…」(初めて聞く言葉。でも、なぜかあたたかい…)エルヴィン「約束できるかい?」少女「…はい。」エルヴィン「よし。では、君の名前だが…」エルヴィンは少し思案する様に目を細めて、「セレナだ。セレナ.ラングレー。俺が昔読んだ本の中で、囚われの身でありながらも、自由を求め戦い続け、勝利した女性の名前だ。」少女「セレナ…ラングレー…」エルヴィン「気に入ってくれたかい?」少女から、喜びの表情をうかがい知る事はできなかったが、頬を伝う涙に、エルヴィンは安堵した。エルヴィン「行こう。セレナ…」その翌日、エルヴィンは分隊長への就任を果たし、1か月後、セレナ.ラングレーは開拓地へと送られていった… 22 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 23:03:52 以上で【生まれる】を終了させていただきます。尚、これは一つの物語の序章に過ぎず、次回では訓練兵となったセレナが、ペトラ、オルオとの出会いを果たします。次回以降では、題名の後に、(セレナ続き)と明記します。これを見かけたら、『あぁ、【生まれる】の続きね…』と思っていただけたらと思います。読んでいただき、ありがとうございます。 23 : 7 : 2014/01/24(金) 23:06:52 面白かったです 24 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 23:17:17 ありがとうございます。実は、編集パスワードが何度やってもうまくいかず、執筆完了になりません…(涙)幻の作品になるかも…です。 25 : 数珠繋ぎGhXIBTSJXc : 2014/01/24(金) 23:27:28 やっぱり無理です。でも作品は続けます。 26 : 7 : 2014/01/24(金) 23:34:43 あに、出来れば次作をのせて下さい ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。