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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

この作品は執筆を終了しています。

それぞれの想い

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  1. 1 : : 2019/10/24(木) 02:06:16
    完結に向けての続きです

    前編です↓
    http://www.ssnote.net/archives/81314


    中編です↓
    http://www.ssnote.net/archives/81315

    終盤編前編です↓
    http://www.ssnote.net/archives/81327

    終盤編後編です↓
    http://www.ssnote.net/archives/81328
  2. 2 : : 2020/02/28(金) 21:46:50
    訓練所 食堂

    ミーナ 「そんな事が…あったんだね…」

    ユミル 「クリスタ…」(強くなったな…)

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「エレン…」(ありがとう)

    マルコ 「僕も負けてられないな!」

    ジャン 「…死に急ぎ野郎…」

    ミーナ 「…」(後でサシャとコニーにも話しとこ…)

    ミカサ 「…」

    アニ 「…ええ」

    アニ 「…」チラ

    ミカサ 「…」

    アニ 「…」(ミカサ…)

    回想中

    ____


    訓練所前

    上官 「よし!着いた」スト

    上官 「あとは2人で歩いて帰れよー」

    アニ 「ありがとうございます」

    ミカサ 「…」ペコリ
    お辞儀

    アニ 「…」

    ミカサ 「…」スタスタ

    アニ 「待ちな…」

    ミカサ 「…」ピタ

    アニ 「エレンが居なくなって一気にテンション低くなったね…」

    アニ 「…結果はどうだったの?」

    ミカサ 「…私は…告白してない…」

    アニ 「!?」

    アニ 「ミカサ…なんで!?」

    アニ 「何しに…クリスタがアンタのためにエレンを貸したと思ってるの!?」

    ミカサ 「無理だったんだよ…」ポロポロ

    ミカサ 「もう…手遅れだったの…」ポロポロ

    アニ 「…!?」

    アニ 「…何があったの?」

    ミカサ 「…あの時…エレンと二人きりになった時…」


    ____

    エレン 「あのな実は俺…好きな人が出来た!」

    ミカサ 「!?」

    ミカサ 「それは…誰?」

    エレン 「もしかしたら…前から好きになってたかもしれないけど…今回の訓練で気付いたんだ…」

    エレン 「俺…クリスタのことが好きだ!」

    ミカサ 「そ…う…」ウルウル

    エレン 「だから俺はクリスタの告白に答えるつもりだ!」

    ミカサ 「…」ウルウル

    エレン 「あ…ごめんな?いきなりでびっくりしただろうけど…家族であるお前に伝えておきたくてな…」

    ミカサ 「…」ウルウル

    エレン 「初めてだけど…告白頑張るから!応援してくれ!」

    ミカサ 「…」ゴシゴシ

    ミカサ 「うん!応援するよ!」ニコ

    エレン 「ははwありがとな!」

    エレン 「で?話ってのはなんだ?」

    ミカサ 「ううん…何でもない!」

    ミカサ 「しっかり告白…するんだよ?」

    エレン 「おう!」
  3. 3 : : 2020/02/28(金) 21:47:43
    アニ 「…そう…だったんだ…」

    ミカサ 「ごめん…アニ…」ポロポロ

    アニ 「…」

    ミカサ 「本当は…聞きたくなかったけど…」ポロポロ

    ミカサ 「エレンが…嬉しそうだったから…」ポロポロ

    アニ 「…」ギュ

    ミカサにそっとハグをするアニ

    ミカサ 「う…う…」ポロポロ

    アニ 「…さっきあんたに…弱いって言ったけど…ごめんね…あんたは強いよ…」

    ミカサ 「う…う…」ポロポロ

    アニ 「良く感情を…出さなかったね…」

    ミカサ 「…ひぐっ」ポロポロ

    アニ 「偉いよ…ミカサ…」

    ___________

    回想終了

    アニ 「…」(…世の中は残酷だね…)

    アニ 「…」(私も…ミカサも…タイミングが遅すぎたんだよ…私達にもっと勇気があれば…もしかしたら)

    ミカサ 「…」

    ガチャ
    ドアを開ける音

    エレン 「よぉ!?遅くなった!」

    クリスタ 「優勝したよー!!」ニコ

    104期生 !?

    ジャン 「おお!!エレン!」

    ベルトルト 「エレン!」

    マルコ 「エレン!クリスタ!」

    ライナー 「エレン!クリスタ!」

    ミーナ 「クリスタぁー!!」

    サシャ 「お二人共!?」

    コニー 「おせーぞ!」

    アルミン 「…」

    ユミル 「クゥゥリィィスゥゥだァァァ!!」ポロポロ

    クリスタ 「あははwユミル!苦しいよぉw」

    ユミル 「ごめんなぁ…怖い思いさせて…」オイオイ

    クリスタ 「ううん!楽しい訓練だったよ!」

    サシャ 「良いですなぁ…クリスタは…」

    クリスタ 「なにが?」

    サシャ 「私もちょっと豪華な夕飯食べたかったです…」ショボーン

    クリスタ 「そうだね…じゃあサシャ?」

    クリスタ 「一緒に分けようか?」

    サシャ 「え?!良いんですか!?」

    クリスタ 「うん!サシャもありがとね!一緒に訓練してくれて!」

    サシャ 「神!?」

    サシャ 「ありがとうございます!私はあなたに一生ついて行きます!!」

    クリスタ 「大袈裟だよw」
  4. 4 : : 2020/02/28(金) 21:48:21
    ミーナ 「クリスタ!!」

    クリスタ 「ミーナ!」

    ミーナ 「おめでとう!クリスタ!」

    クリスタ 「ありがと!ミーナ!」

    クリスタ 「ミーナのお陰で…たくさん勇気を貰ったよ!」

    ミーナ 「そんな…私なんかなんにもやってないよ…」

    クリスタ 「ありがとね…」

    ミーナ 「クリスタ……うん!」

    ジャン 「エレン!お前って奴は…流石だな!」

    エレン 「そんな事ねぇよ!ジャン…ありがとな?」

    エレン 「お前のお陰で…クリスタにしっかり伝えたよ…」

    ジャン 「…お前…」

    ジャン 「…おう」

    エレン 「…」

    ジャン 「…」ポリポリ

    ジャン 「…ま…まぁ…ほら!マルコ!お前もなんか言ってやれ!」

    マルコ 「お疲れ様…エレン!」

    エレン 「ああ…マルコも…ありがとな!」

    マルコ 「僕がやった事は大した事ないよ…」

    エレン 「いいや…本当に感謝してるよ…ありがとな…」

    マルコ 「そ…そんな…なんか…照れるなぁ」

    ジャン 「しっかりしろ!マルコ!」

    マルコ 「エレンみたいな人にお礼されるなんて思わなかったからさ…」

    エレン 「それどういう意味だよ!w」

    ジャン 「ははwそれはつまりエレンは感謝の気持ちが無い人だって意味だ!」

    マルコ 「い!いや!そういう意味じゃないよ!!」

    エレン 「ジャン!マルコをおちょくるなよ!」

    ジャン 「ははw悪ぃな!」

    ライナー 「エレン…」

    ベルトルト 「エレン…」

    エレン 「おう!ライナー!ベルトルト!」

    ライナー 「その…すまんかった…」

    ベルトルト 「エレン…ごめん…」

    エレン 「うん?何がだ?」

    ライナー 「何って…俺は…お前に酷いことを…」

    ベルトルト 「僕も…許されないことをしたと思ってるよ…」

    エレン 「何言ってんだお前ら…?」

    エレン 「そんな事より…ベルトルト!ライナー!」

    エレン 「一緒に訓練してくれて…ありがとな!」

    エレン 「なかなかハードだったけど…楽しかったぞ!」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…エレン…」

    ジャン 「…ふw」

    ジャン 「という事だ!」

    ジャン 「ベルトルト!ライナー!エレンはどうやら感謝してるっぽいから…お前らももう普通に接するのが男と男の友情だろ?」

    ベルトルト 「…そう…だね」

    ライナー 「…ああ」

    ベルトルト 「…おめでとう…エレン!」

    ライナー 「また…やろうな?」

    エレン 「おう!二人とも!その時は俺が勝つ!」

    ライナー 「ふwお前が俺に勝てるかな?」

    エレン 「そのために…たくさん訓練するさ!」

    ライナー 「そうだな…」

    ベルトルト 「…負けないよ!」

    エレン 「…おう!」

    ジャン 「…」(エレン…お前は本当に…ムカつく奴…だな…)

    ジャン 「…」(ありがとな…エレン…)

    コニー 「優勝惜しかったな!」

    エレン 「コニー…そうだな…」

    エレン 「でも…優勝より…大切な事や…大切な人ができたから…良いんだ…」

    エレン 「…俺は…みんなのおかげで…ここまで…来れた…」

    エレン 「皆が俺の背中を押してくれたから…皆が俺を助けてくれたから…本当に…ありがとう…」

    エレン 「俺はこんなに幸せ者なんだってことを気付かせてもらった…」

    エレン 「…本当に…ありがとう…」
  5. 5 : : 2020/02/28(金) 21:48:54
    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    ジャン 「…w」

    マルコ 「…エレン」

    ユミル 「…w」

    ミーナ 「…うん!」

    サシャ 「…」(お腹すいたなぁ)

    クリスタ 「…」ニコ

    コニー 「…そうなのか…?」

    エレン 「ああ…それにアニ…ミカサ…」

    アニ 「…」

    ミカサ 「…」

    エレン 「ありがとな」ニコ

    アニ 「良いってこと…」

    ミカサ 「…ええ…」

    エレン 「そして…クリスタ…」

    クリスタ 「…うん!」

    エレン 「ありがとな…」

    クリスタ 「こちらこそ!ありがと!」

    エレン 「…皆のおかげで…その…クリスタと…付き合う事に…なった…」

    エレン 「皆…ありがとな!」

    ジャン 「…おう!」

    コニー 「そうなのか!おめでとう!」

    サシャ 「…え!?付き合うってまさか…あれですか…アレ…あれですよね!?」

    クリスタ 「ふふwそうだよ!」

    サシャ 「ひゃぁ!凄いです!」

    サシャ 「おめでとうございます!クリスタさん!」

    クリスタ 「ありがと!サシャ!」

    マルコ 「おめでとう…エレン!」

    エレン 「…ありがとな」

    ベルトルト 「おめでとう!」

    エレン 「おう!」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…ライナー?」

    ライナー 「…ふw」

    ライナー 「…エレン!」

    エレン 「…うん?」

    ライナー 「心から歓迎する…おめでとう…そして…クリスタを…泣かせるなよ?」

    エレン 「……おう!」

    ライナー 「ふw」

    ベルトルト 「ライナー…」

    ライナー 「ありがとな…ベルトルト…」

    ライナー 「確かに俺はクリスタが好きだ…でもクリスタはエレンを選んだんだ…」

    ベルトルト 「…そうだね…」

    ライナー 「それに…それ以上に…俺は大切な仲間達とこうして一緒に居れること…それが今の俺の幸せだ…」

    ベルトルト 「…僕もだよ…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…前をむいて歩こう…ライナー」

    ライナー 「ああ…やってしまった過去はもう…元に戻らない…だか…それを認めて貰えるように…俺らが変わり…そして直していこう…」

    ベルトルト 「…僕らはもう…戦士ではない…」

    ベルトルト 「そういう事だね?」

    ライナー 「そうだな…」

    ライナー 「違う方法で…こいつらの笑顔を失わないように…やっていこうな?ベルトルト…」

    ベルトルト 「…ついて行くよ?ライナー」

    ライナー 「ありがとな…」

    ユミル 「おめでとうな…死に急ぎ!」

    エレン 「ああ…」

    ユミル 「クリスタを…頼んだぞ?」

    エレン 「ユミル…ありがとな…」

    ユミル 「でも1番の恋人は私だから…お前は二番だ!」

    クリスタ 「ちょっと!ユミル!」

    エレン 「ははw」

    クリスタ 「…もう…」チラ

    ミカサ 「…」

    アニ 「…」

    クリスタ 「…」



    こうして食事の時間は終わり
    全員お風呂から上がって
    就寝時間に差し掛かるその時…
    一人の女の子が外で月を見ていた…
  6. 6 : : 2020/02/28(金) 21:49:48
    クリスタ 「…」

    クリスタ 「…」(今日は色んなことがあったなぁ…)

    クリスタ 「…」(あのエレンと…付き合えた事…優勝もしたし…キース教官に褒められたなぁ…)

    クリスタ 「…ふふw」

    クリスタ 「…」(久しぶりに1人でここに来たなぁ…でももうここに来ることは無いね…今までありがとう…)

    クリスタ 「…」(もう…過去の事で泣かないって決めたからね…)

    クリスタ 「…」

    エレンが言ってくれた
    「自分に自信を持て!」
    あの時エレンにそう言われてなかったら…
    私はきっと…ミカサには勝てなかった…
    エレンが私を信じてくれたから…気付けた…
    私の本当の気持ち…「守りたい」という気持ち…
    いいえ…もしかしたら前からそう思ってたのかも知れない…でも臆病で気弱な私がエレンを救えるわけないって思ってたから…
    心の奥に閉まってたかも知れない…
    自信がなかったの…でも…
    ありがとうエレン…私はまた貴方に救われたよ…


    クリスタ…隣いい?

    クリスタ 「…」チラ

    クリスタ 「!?」

    クリスタ 「み…ミカサ!?」

    ミカサ 「…だめ?」

    クリスタ 「い…いや…いいよ!?」

    ミカサ 「…ありがと」スト
    座るミカサ

    クリスタ 「…」ソワソワ

    ミカサ 「…」フゥ

    クリスタ 「…」ソワソワ

    ミカサ 「…」

    クリスタ 「…」(どーしよ…)

    クリスタ 「…!?」

    回想中

    ___________

    ミカサ 「弱い癖になんでそんなに私の邪魔をするの?」

    クリスタ 「…ミカサ」

    ミカサ 「ねぇ…殴らせて…」

    ミカサ 「沢山殴って顔をグチャグチャにしてやる…」スタスタ

    クリスタ 「…」

    ミカサ 「怖いよね…クリスタ…」

    ミカサ 「私も今…エレンが取られるかもしれなくて怖いよ」

    ___________

    回想終了

    クリスタ 「…」(そ…そう言えばあんなこと言われたんだった…私…ここで殺されるのかな…)

    クリスタ 「…」(私の幸せは一日で終わってしまうのか…)

    クリスタ 「…」(バイバイ…皆…)
  7. 7 : : 2020/02/28(金) 21:50:15
    ミカサ 「…ねぇ?」

    クリスタ 「…は!はい!」

    ミカサ 「…どうしたの?」

    クリスタ 「え…いや…その…」

    ミカサ 「…?」

    クリスタ 「わ…私の事…怒っているかな…て…?」

    ミカサ 「…なんで?」

    クリスタ 「…だって…エレンの事取ったというか…なんて言うか…」

    ミカサ 「…怒ってないよ?」

    クリスタ 「ほ…ほんと?」

    ミカサ 「…私がここに来たのは…怒るためとかそんなんじゃあないよ…」

    クリスタ 「…」

    ミカサ 「ありがと…クリスタ…感謝してる」

    クリスタ 「…え!?」

    ミカサ 「あの時…私にエレンを貸してくれたこと…私が貴方だったら貸すなんて絶対にしないのに…それでも貴方は貸してくれた…本当にありがとう」

    クリスタ 「…ううん…だって私よりミカサの方がエレンと一緒に居る時間は多いから…だから…」

    ミカサ 「…ありがとう」

    クリスタ 「ミカサ…うん…」

    ミカサ 「…そして…謝らなくては行けないことがある…でもその前に…あなたに隠していたこと全てを打ち解けるよ…」

    クリスタ 「…わかった」

    ミカサはクリスタに全てを話した
    公園の出来事やサバイバル訓練での出来事を

    クリスタ 「…そうだったんだね…」

    ミカサ 「…実際は…エレンに熱を見てもらうためにおでこをくっ付けていただけなの…」

    クリスタ 「凄い…トリックだね…騙されちゃったな…」

    ミカサ 「…私は貴方に許されないことをした…本当に…申し訳ない…」

    クリスタ 「ううん…そんな事ないよ…」

    クリスタ 「ミカサはエレンのことが好きだからそういう事をしたまでだよ?」

    クリスタ 「その気持ち…私も分かるから…だから気にしないで?」

    ミカサ 「…クリスタ…」

    クリスタ 「ユミルも私の事が心配だったからそういう行動を取ったと私は思ってるよ…だから…色々あったけど…皆には感謝してるんだ…」

    ミカサ 「…」(…アニが言った通り…)

    ミカサ 「…クリスタ…もう一つ謝らせて欲しい…」

    クリスタ 「なに?」

    ミカサ 「あなたの事を弱いって言ったけど…訂正させて欲しい…」

    ミカサ 「昔の貴方は弱かった…」

    ミカサ 「今度から…私も本気で貴方を見ることにする…私はもう油断しない…」

    クリスタ 「…ミカサ…」

    クリスタ 「うん!」

    ミカサ 「…」ニコ

    クリスタ 「…」ニコ
  8. 8 : : 2020/02/28(金) 21:51:35
    素直じゃないね?ミカサ

    ミカクリ 「!?」

    アニ 「普通に言ってあげなよ?強くなったって?」

    ミカサ 「アニ…」

    クリスタ 「アニ!」

    ミカサ 「…そんな事言わない…だって私より弱いんだもん…」

    アニ 「まぁ…ミカサと比べたら確かにまだ弱いけどね…」スト
    座るアニ

    クリスタ 「ちょっと!ミカサと比べられたら弱いに決まってるじゃん!」

    アニ 「ふふwでも安心しな?」

    アニ 「クリスタは充分強いよ…私やミカサが認めるぐらいね…」

    ミカサ 「…ええ」

    クリスタ 「…二人共…嬉しい…」ウルウル

    アニ 「でもとりあえず…クリスタ」

    クリスタ 「な…に…?」ウルウル

    アニ 「お付き合い…おめでとう…」

    クリスタ 「…アニ…」ポロ

    アニ 「ほら?ミカサもまだ言ってないでしょ?」

    ミカサ 「…おめでとう…クリスタ…」ニコ
  9. 9 : : 2020/02/28(金) 21:52:08
    クリスタ 「…二人共」ポロポロ

    クリスタ 「ごめんね…私…」ポロポロ

    アニ 「言いたいことは分かるよ…でも恋って…そういう事じゃない?」

    クリスタ 「…少し…怖かったの…」ポロポロ

    クリスタ 「エレンと付き合えたのは本当に嬉しいけど…でも…ミカサとアニとの関係は悪くなっちゃうのかな?って思っててさ…」ポロポロ

    クリスタ 「そうなったら…嫌だなって思っててさ…」ポロポロ

    ミカサ 「…」

    アニ 「…」

    アニ 「クリs」

    ミカサ 「そんな事ないよ…」

    アニ 「!?」

    ミカサ 「確かに前の私なら…もしかしたらそうだったかもしれない…でも…私は私自身を見直す事にしたの…エレンを振り向かせられなかったのは私自身の問題もあるわけだったし…」

    ミカサ 「悔しさもあるけど…でも…」

    ミカサ 「それを気付かせてくれたのは…クリスタ…あなたのお陰…」

    アニ 「…ミカサ…」

    ミカサ 「だから…素直に歓迎するよ…」

    クリスタ 「…」ポロポロ

    クリスタ 「ありがとう…ミカサ…」ポロポロ

    アニ 「…私もだよ?クリスタ」

    アニ 「私も気にしてないって言ったら嘘になるけど…歓迎してるよ?」

    アニ 「私達…仲間でしょ?」

    ミカサ 「…」ニコ

    クリスタ 「…ありがと…ありがと…」ポロポロ

    アニ 「…ほら…涙出さないの…」スッ
    ハンカチをクリスタに渡す

    クリスタ 「ありがと…」ゴシゴシ

    アニ 「ったく…クリスタはよく泣くねw」

    クリスタ 「ごめんね…気を付ける…」ゴシゴシ

    クリスタ 「ありがと!二人とも!」ニコ

    クリスタ 「もしまた好きな人が出来たら…私しっかり協力するからね!」

    ミカサ 「…え?」

    アニ 「…え?」

    クリスタ 「…え?」

    ミカサ 「また好きな人が出来たら?誰が?」

    クリスタ 「え?2人がだよ?」

    ミカサ 「…え?」

    アニ 「…え?」

    クリスタ 「…え?」

    ミカサ 「クリスタ…勘違いしてると思ってるから言うけど…私はエレンの事諦めてないよ?」

    クリスタ 「…え?…えぇぇー!!?」

    クリスタ 「え?だって…エレンは私と付き合っているから…だから…えっと…」

    ミカサ 「それはもちろん知ってるよ?」

    クリスタ 「だよね?!だから…」

    アニ 「だからエレンを奪い取るの!分かったクリスタ?」

    ミカサ 「そう」

    クリスタ 「え…つまり…2人は…エレンのことが好きで…今回私に取られたけど…取り返すってこと…?」

    ミカアニ 「そういう事!」

    クリスタ 「えええ!!ダメだよ!」

    クリスタ 「エレンは私の彼氏なんだから!」

    アニ 「…そういう事言えて幸せだね…クリスタ」

    ミカサ 「そのセリフ…私がエレンのところに来たら…今度は私がクリスタの目の前で言うからね…」

    クリスタ 「えへへw」

    クリスタ 「じゃなくて!」

    クリスタ 「って事は…私…安心出来ないじゃん!」

    アニ 「そうだよ?」

    ミカサ 「安心してればいい…気が付いたら私の所にエレンはいるから…」

    クリスタ 「その言い方怖いからやめて!」

    ミカサ 「まぁ…簡単に言うと…私たちはまだクリスタのライバルだから…」

    アニ 「でも…仲間でもあるからね…安心しなよ?」

    クリスタ 「二人とも…」

    クリスタ 「わかった!私!女磨きもするし…エレンを困らせないように今よりもっともっと鍛えて強くなって…私2人に負けないように頑張るから!」

    アニ 「…ええ」

    ミカサ 「…望むところ…」

    クリスタ 「だから…私も成長するように頑張るけど…2人も私に負けないようもっともっと成長しようね!」ニコ

    アニ 「なかなか上から目線だね…でも…わかったよ」ニコ

    ミカサ 「約束だね」ニコ

    クリスタ 「えへへwうん!」

    アニ 「そうだね…」

    クリスタ「…」チラ
    星を見る

    ねぇ私…これからも約束だよ!
    エレンに今後大変な事があったら
    必ずチカラになる事!
    守りたいって気持ちを忘れない事!
    そしてこれからも自信を持ってずーっと
    エレンを好きでいる事!
  10. 10 : : 2020/02/28(金) 21:52:43

    クリスタハコレカラモトックンツヅケルノ?
    モチロンダヨアニ!
    アハハ


    木の裏影

    ユミル 「…ミカサとアニがクリスタの所に行ったから心配で来たけど…なんだよ…ちくしょう…楽しそうじゃあねーかよ…」

    ユミル 「ベッドにもーどろ!」スタスタ

    ユミル 「…」ウルウル

    ユミル 「もう…お前は…昔のお前じゃあねぇ…前をむいて…歩けるさ…」ポロポロ

    ユミル 「良かった…本当に…良かった…」ポロポロ

    ユミル 「お前の…努力が…優しさが…皆に認められたんだよ…」ポロポロ

    ユミル 「…お前は…もう…一人ぼっちじゃあねぇ…」ポロポロ

    ___________

    教官室前

    アルミン 「…」スタスタ

    コンコン
    ドアをノック

    キース教官 「なんだ…?」

    アルミン 「アルミン・アルレルトです…」

    キース教官 「…入れ」

    ガチャ

    アルミン 「失礼します…」

    バタン

    キース教官 「アルレルト…なんだ?」

    アルミン 「夜遅くすいません…キース教官…実は頼みたいことがあるのですが…」

    キース教官 「話してみろ…」


    上官7 「さぁ…今日はゆっくり寝れるぞ…」スタスタ

    上官7 「…!?」

    上官7 「…お?あれは…アルミンか?なぜキース教官の室に?」

    上官7 「気になるな…なんの話をしてんだ?」
    盗み聴き

    上官7 「…」

    上官7 「…!?」
  11. 11 : : 2020/02/28(金) 21:53:16
    男子寮

    ライナー「うーん…」

    エレン 「ほら…早くしろよ…」

    ジャン 「なげーぞー」

    コニー 「Zz」

    マルコ 「でさ…w」

    ベルトルト 「そうなんだねw」

    ライナー 「これだ!」パシ

    エレン 「ふw」

    ライナー 「くっ!?JOKER!?」

    エレン 「じゃあ俺の番だな…」

    ライナー 「…」シャカシャカ
    シャッフル

    ライナー 「…いいぞ」

    エレン 「うーん…これだ!」パシ

    エレン 「しゃー!あがり!」

    ライナー 「ぐぬ…」

    ジャン 「やっと終わったか…」

    マルコ 「終わった?」

    ジャン 「ああ…」

    ガチャ
    ドアを開ける音

    アルミン 「…」スタスタ

    エレン 「…」(アルミン…)

    ジャン 「…」

    ベルトルト 「…」

    ライナー 「…」

    上官 「失礼する…」

    エレン 「上官さん…」

    上官 「キース教官の命令でアルレルトの部屋を変える…」

    エレン 「そう…ですか…」

    アルミン 「…」ガサガサ
    荷物をまとめてる

    ジャン 「…」

    上官 「少しだけの期間だから安心しろ」

    エレン 「…はい」

    アルミン 「準備出来ました…」

    上官 「よし…行くぞ」スタスタ

    アルミン 「…」スタスタ

    エレン 「…アルミン…」

    バタン
    ドアを閉める

    エレン 「…」

    ジャン 「ふん…」

    マルコ 「…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    コニー 「Zz」

    ___________

    女子寮

    アニ 「Zz」

    サシャ 「Zz」

    ミカサ 「Zz」

    ミーナ 「Zz」

    ユミル 「皆寝たな…」

    クリスタ 「そうだね…」

    ユミル 「…」

    クリスタ 「…」

    ユミル 「クリスタ」

    クリスタ 「なに?」

    ユミル 「その…悪かった…」

    クリスタ 「なにが?」

    ユミル 「エレンの事で…」

    クリスタ 「あぁ…気にしてないよ?」

    クリスタ 「ユミルはユミルなりに私のことを考えてそういう行動を取っただけだから…」

    ユミル 「…でも…ちょっと後悔してる」

    クリスタ 「ユミル?」

    ユミル 「うん?」

    クリスタ 「ありがと!」

    ユミル 「…」

    クリスタ 「今日までずっと迷惑掛けちゃって…それに私のあの時のワガママを聞いてくれて…ありがと!私…今すごい幸せだよ!」

    クリスタ 「エレンと付き合えたってこともあるけど…ユミルがずっとそばにいてくれたから…幸せだよ!」

    ユミル 「…ああ…」

    クリスタ 「だから気にしないで…ね?」ニコ

    ユミル 「…ありがと…な…」ウルウル

    クリスタ 「今日は一緒に寝る?」

    ユミル 「いや…大丈夫…だ…」ウルウル

    ユミル 「1人で…寝るよ…」ウルウル

    ユミル 「おやずみ…」ポロポロ

    クリスタ 「分かった…おやすみ!」

    クリスタ 「…」(ありがと…ユミル…)

    ユミル 「…」(クリスタ…お前は本当に…成長したな…)
  12. 12 : : 2020/03/01(日) 15:50:06
    それから3日が経ち…

    キース教官 「今日最後の訓練を始める!」

    キース教官 「対人格闘だ!気を引き締めてやれ!」

    104期生 「はっ!」

    エレン 「よし!アニ!やろうぜ!」

    アニ 「いいよ…来な?」

    ミカサ 「エレン…私とはやらないの?」

    エレン 「ミカサ…今からアニとやるからなぁ…」

    アニ 「ミカサ…残念だけどエレンは貸さないよ?」

    ミカサ 「アニ…独り占めは良くない…ので…勝った方がエレンとやることにしよう…」

    アニ 「いいよ…」スッ
    構える

    ミカサ 「…」スッ
    構える

    エレン 「お…おい…俺とはやらないのか?」

    アニ 「ちょっと待っててね…エレン」

    ミカサ 「すぐに終わらせるよ…」

    クリスタ 「じゃあエレン!私とやろ!」

    エレン 「クリスタか!良いぞ!」

    ミカアニ 「!?」

    アニ 「待ちな!クリスタ!」

    ミカサ 「横取りとは…いい度胸…」

    クリスタ 「だってエレンが暇そうだったから…」

    アニ 「だめ…エレンは私とやるんだ」

    ミカサ 「いいえ…私とやるの」

    クリスタ 「私とやるの!」

    エレン 「お…おい三人とも…落ち着けって!」

    ライナー 「なら…クリスタ!俺とやろう!」

    アニ 「ふっ!」シュ!

    スパン!

    ライナーに足蹴り

    ライナー 「がはっ!」ドサ

    ベルトルト 「ライナー!?」

    コニー 「こえぇ…」ビクビク

    ジャン 「ならミカサ!俺とやろうぜ!」

    ミカサ 「ふっ!」シュ!

    ドゴゴォォン!

    ジャンにパンチ

    ジャン 「…ぐへ…」ドサ

    ミーナ 「さ…さすがミカサ…怖い…」

    エレン 「わかったよ!なら交代でやろうぜ?」

    アニ 「まぁ…いいか…」

    ミカサ 「本当は独り占めしたいけど…しょうが無い…」

    クリスタ 「そうだね…」

    エレン 「じゃあまずはアニとやるわ」

    エレン 「その間ミカサはクリスタとやっててくれ」

    ミカサ 「わかった…」

    クリスタ 「うん!じゃあ…ミカサ!」

    ミカサ 「ええ」スッ
    構える

    クリスタ 「お願いね!」スッ
    構える

    エレン 「よし!こっちもやろうぜ!」スッ
    構える

    アニ 「そうね」スッ
    構える

    ミーナ 「…」(クリスタ…あのミカサと訓練してる…凄いなぁ…)

    ユミル 「さすが私のクリスタだ」シクシク

    ミカサ 「ふふw」

    クリスタ 「てやー!!」シュ!

    ミカサ 「ふっ!」シュ!

    エレン 「おら!」シュ
    パンチ

    アニ 「…」スッ
    躱す

    アニ 「…」パシ
    腕を掴む

    アニ 「…」クル

    エレン 「うわ!」ドサ
    倒れる

    アニ 「…」ギュ
    寝技を仕掛ける

    エレン 「ぐっ…」バタバタ

    アニ 「…暴れないで…エレン…」

    エレン 「…く…そ…動けねぇ…」バタバタ

    アニ 「ふふw」ギュー

    アニ 「エレン…すーき」ボソ

    エレン 「は…はぁ!?//」

    エレン 「いきなりなんだよ!?アニ!」

    アニ 「照れないで//」

    アニ 「エレンが言ったんだからね?2人だけの時は本来の私でいて欲しいって…ね♡」

    エレン 「そ…そうだけど…近すぎだろ…」

    アニ 「このままずっとくっついていようね?」

    ミカサ 「やるね!」

    クリスタ 「…」ハァハァ

    離してくれぇ!

    ミカクリ 「うん?」チラ

    ミカクリ 「!?」

    アニ 「ふふw」ギュー

    クリスタ 「ちょ!ちょっと!アニ!」

    ミカサ 「アニ!今すぐエレンから離れろ!」

    ミカサ 「私がエレンと寝技する!」ダッダッ

    クリスタ 「だめ!私がするの!」ダッダッ

    エレン 「3人とも離れてくれぇ…」

    上官 「こ…これは…どういう…」

    ミーナ 「…」(ほら…上官困らしちゃったじゃん…)

    上官 「…3対1とは…イェーガー…訓練にほんと熱中してるな…」

    上官 「関心関心」ウンウン

    ミーナ 「…」(絶対訓練じゃない…)

    エレン 「死ぬぅゥ…」
  13. 13 : : 2020/03/01(日) 15:50:42
    訓練が終わり夕食時間

    エレン 「飯食おうぜ!クリスタ!」

    クリスタ 「うん!」

    ミカサ 「私も一緒に食べる!」

    アニ 「私も」

    ユミル 「クリスタは私のだ!」

    ジャン 「俺も混ぜろ!」

    エレン 「ああ!皆でな!」

    ライナー 「クリスタ隣いいか?」

    アニ 「ふっ!」シュ
    足蹴り

    スパァァン!

    ライナー 「ぐぉ!」ドサ
    倒れる

    マルコ 「ライナー!?」

    アニ 「そこは私の席」

    ミーナ 「アニ!駄目でしょ!」

    アニ 「ふん」

    ベルトルト 「…ミーナ…となり良い?」

    ミーナ 「うん!いいよ!」

    サシャ 「美味しいです…生き返ります」シクシク

    コニー 「何泣いてんだ?」パクパク


    そして食べ終わり


    エレン 「じゃあ風呂いこうぜ?」

    ジャン 「ああ」

    ライナー 「そうだな」

    上官7 「エレン」

    エレン 「!?」

    エレン 「上官7さん…」

    上官7 「話したいことがある…」

    エレン 「分かりました」

    エレン 「わりぃみんな…先言っててくれ」

    ジャン 「あいよー行こーぜ?マルコ」スタスタ

    マルコ 「うん」スタスタ

    コニー 「待ってるぞー」スタスタ

    上官7「ここじゃあ話しずらい…外に来てきてくれるか?」

    エレン 「はい」

    ___________



    エレン 「なんですか?話とは?」

    上官7 「ああ…」

    上官7 「アルミンのことなんだが…」

    エレン 「…はい」

    上官7 「あれからアルミンとは話してるか?」

    エレン 「…いいえ…」

    上官7 「まぁ…そうだよな…」

    上官7 「実は…」

    回想中

    ___________

    上官7 「…お?あれは…アルミンか?なぜキース教官の室に?」

    上官7 「気になるな…なんの話をしてんだ?」
    盗み聴き

    アルミン 「夜遅くすいません…キース教官…実は頼みたいことがあるのですが…」

    キース教官 「話してみろ…」

    アルミン 「…僕を開拓地に行かせてください」

    キース教官 「…何故だ?」

    アルミン 「…自分は…弱いからです…」

    アルミン 「この弱さはもう…治らないと思っています…」

    キース教官 「…己が弱いと思うのは誰だってある…まずそれを分かり…人は強くなる」

    キース教官 「だから…いずれお前も強くなると信じたいが…お前の目を見ればわかる…」

    アルミン 「…」

    キース教官 「死んでいる…僅かな希望をも失った…そんな目をしている」

    アルミン 「…」

    キース教官 「貴様みたいなゴミは開拓地が相応しい…」

    アルミン 「…はい…」

    キース教官 「次の休日…夕飯を終えたら向かう…」

    アルミン 「…はい」

    キース教官 「今いる部屋も変える」

    キース教官 「貴様はもう私の教官でも無いからな…」

    アルミン 「…はい」

    キース教官 「消えろ」

    アルミン 「…はい」

    アルミン 「…」スタスタ
    ガチャ

    バタン

    アルミン 「…」スタスタ

    上官7 「それでいいのか?」

    アルミン 「!?」

    アルミン 「上官7さん…聞いていたのですね?」

    上官7 「ああ…」

    アルミン 「…僕は弱いので…」

    上官7 「…お前は強いと…俺は思っている…」

    上官7 「あの訓練…お前はクリスタという女の子を強くした…」

    上官7 「前からクリスタは手を焼いていた…」

    上官7 「そういう奴を強くするのが我々の仕事でもある…」

    上官7 「だか…我々上官がやらなければいけない使命を…」

    アルミン 「…そうですか…でも僕は弱いので…」

    上官7 「今の居場所が無いのか?」

    アルミン 「…」

    上官7 「…エレンは良い奴だ…しっかり自分から話をしろ…」

    上官7 「和解できる筈だろ?」

    上官7 「お前らの絆はそんなものでは無いはずだ」

    アルミン 「…」スタスタ

    上官7 「…」

    ___________

    回想終了

    上官7 「てことだ…」

    エレン 「そう…ですか…」

    エレン 「…」(アルミン…)

    上官7 「明日がその休日だ…」

    エレン 「…」

    上官7 「俺は別にアルミンがどうなろうが知らんが…とりあえずエレン…お前には伝えたぞ?」

    上官7 「…あいつはもう…兵士ではない…」

    上官7 「…」スタスタ
    帰っていった

    エレン 「…」
  14. 14 : : 2020/03/02(月) 07:31:08
    お風呂を上がり部屋に戻る皆

    ジャン 「明日は休日か!」

    マルコ 「サバイバル訓練があったからね!」

    コニー 「明日の休みだけで疲れ取れるかなぁ…」

    ライナー 「エレン明日はデートか?」

    エレン 「…」

    ベルトルト 「…エレン?」

    エレン 「…うん?」

    ライナー 「明日の予定なんかあるのか?」

    エレン 「…あ…いや…特に」

    ライナー 「そうか」

    エレン 「…」

    ジャン 「…死に急ぎどうした?」

    エレン 「…さっき上官7が言っていたんだが…」


    エレンは皆に上官7と話したことを伝えた


    ライナー 「…そうか…」

    ジャン 「…」

    マルコ 「…アルミン…開拓地に行くんだ…」

    コニー 「アルミン居なくなるのか?」

    ベルトルト 「まぁ…そういうことになるね…」

    コニー 「…まじか…」

    エレン 「…俺の責任だ…」

    ジャン 「!?」

    ジャン 「なんでお前の責任なんだよ?」

    エレン 「俺がアルミンを裏切ったから…」

    ジャン 「話が全然わかんねぇ…」

    エレン 「…俺は昔アルミンと喧嘩しないことを約束したんだ…でもサバイバル訓練の時に…訓練ではなく…マジの喧嘩をしちまったんだ…」

    ベルトルト 「でもアルミンは君の事を殴っていたから…その約束を先に破ったのはアルミンだよ?」

    エレン 「そうなったのも俺が悪いんだ…俺ばっかりアルミンを頼っていて…俺はアルミンの願い事を…アルミンから頼まれた事を守ってあげれなかった…」

    ライナー 「クリスタに会わないで欲しいって事か?」

    エレン 「…ああ」

    ライナー 「…」

    ジャン 「そんなのはあいつのワガママだ…」

    ジャン 「アイツは俺らを騙した!」

    ジャン 「アイツも充分俺らを裏切ったんだ!」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    マルコ 「…」

    コニー 「…」

    エレン 「…」

    ジャン 「…」イライラ

    ジャン 「あー!…くそ!」

    マルコ 「…今ここで僕達がこの話をした所で解決しないし…余計頭が混乱することになる」

    ジャン 「お前はお人好し過ぎなんだよ!エレン!」

    エレン 「…悪い…」

    マルコ 「…エレン…君はどうしたいの?」

    エレン 「…俺は…どうすればいいんだ?」

    マルコ 「…」

    コニー 「俺は…」

    ライナー 「…どうしたコニー?」

    コニー 「…サバイバル訓練の後アルミンに何をされたかミーナに教えてもらったけどさ…」

    ベルトルト 「確か…そうだったね」

    ジャン 「…」

    エレン 「…ああ」

    コニー 「俺は頭が悪いから…なんて言えばいいか分からないけど…」

    コニー 「確かにアルミンは悪いことしたと思っているけどな…」

    コニー 「美味い物食いたかったしな?」

    コニー 「でも…俺は謝ってくれたら許すけどな…」

    コニー 「…それにアルミンとはまたバカやりたいしな…」

    ジャン 「…」

    マルコ 「…そうだね…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    エレン 「…コニー」

    コニー 「でもエレンがその後俺らにアルミンから話しかけてくるまで待ってようと言う話をしたから待ってたけど…居なくなるなんて…聞いてないから…結構寂しいな…はは」

    エレン 「…こんな時…アルミンが居れば…話をまとめて良い意見言ってくれるのにな…」

    ジャン 「…」

    マルコ 「…そうだね…」

    ジャン 「…確かに…コニーの言った通り…」

    ジャン 「…俺は…あいつの謝罪が…しっかりあれば…許してやらないことも…無い」

    エレン 「…じゃあアルミンに話をして…」

    ジャン 「…それはダメだ!」

    エレン 「!?」

    エレン 「なんでだよ!」

    ジャン 「俺らが謝れば許すよと言う話をして謝ってきても本当に反省してると言えるのか?」

    エレン 「…それは…」

    ジャン 「あいつ自信…本気で謝ってくれるまで許すつもりもねぇ…それにアイツは明日いっぱいで居なくなるんだ…」

    ジャン 「エレンには申し訳ねぇが…もうどうでもいい…」

    エレン 「…」

    マルコ 「…」

    ジャン 「…寝るわ」

    マルコ 「…うん」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    コニー 「…ああ」

    エレン 「…」(どうすればいいんだ…)
  15. 15 : : 2020/03/02(月) 07:32:03
    そして次の日

    朝食を済ませある人は再びベットに着き…ある人は外に行き…ある人は仲間と一緒に会話をしていた中…外で話をするエレン達

    エレン 「…」

    クリスタ 「…」

    ミカサ 「…」

    アニ 「…」

    ユミル 「…」

    ミーナ 「…」

    エレン 「…てことなんだ…」

    クリスタ 「…そっか…」

    エレン 「皆は…どう思うんだ?」

    ユミル 「…まぁ…エレンには申し訳ねぇが…ジャンの言ってる事が正しいな…」

    アニ 「…ええ…それにミーナを傷つけたし」

    アニ 「ミカサには悪いけどね」

    ミーナ 「…」

    ミカサ 「…元の原因は私がアルミンに頼んだ事だから…私は…」

    ユミル 「…確かに私も頼んだけどな…でもあくまでクリスタを諦めさせる計画しか聞いねぇ…アイツはクリスタを危険に晒してるんだ…私は許さねぇ」

    クリスタ 「…でも…もし謝ってきたら?」

    ユミル 「はん!それは100%ねぇよ…」

    アニ 「そうね…今日で居なくなるんだし…その気が無いね」

    エレン 「…」

    ミカサ 「…」

    クリスタ 「…ミーナは?」

    ミーナ 「…私も…ジャンの言ってる事が正解かな…」

    クリスタ 「…そう…だよね」

    エレン 「…」

    エレン 「…どうすればいいんだ…」

    ユミル 「良いんじゃねえか?アイツが開拓地に行きたいって自分から言ったんだったら…素直に行かせてやれば?」

    ミカサ 「それは絶対に無い…」

    ユミル 「でも今日までアイツからのアクションが無いのも事実だ」

    ミカサ 「…」

    ユミル 「…この話をしてる時間が無駄だ…戻るぞ?クリスタ」スタスタ

    クリスタ 「え…うん…ごめんね?」

    エレン 「ああ…また後でな…」

    クリスタ 「…うん」スタスタ

    アニ 「…私も…サシャも寮で待ってるし…戻ろ?」

    ミーナ 「…うん」

    エレン 「…ありがとな」

    アニ 「ええ」スタスタ

    ミーナ 「…またね」スタスタ

    エレン 「…」

    ミカサ 「…」

    エレン 「…」

    ミカサ 「…エレンは…どうしたいか分からないの?」

    エレン 「…ああ…」

    エレン 「ミカサは?」

    ミカサ 「…ごめん…思い付かない…」

    エレン 「…そうだよな…こういう時アルミンに俺らは頼っていたからな…」

    ミカサ 「…」

    ミカサ 「…ねぇ…エレン…」

    エレン 「…なんだ?」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「…ミカサ」

    ミカサ 「…寂しい…」ポロポロ

    エレン 「…」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「ごめんな」ギュ
    軽くハグをするエレン

    エレン 「こういう時…俺がしっかりしなきゃいけないのにな…」

    ミカサ 「…私が…悪い…」ポロポロ

    エレン 「そんな事ないぞ?アルミンも悪いことしたんだ…まず俺たちがそれを認めなきゃ…」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「…ミカサ…顔を上げろ」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「安心しろ…俺たちは家族だ…ずっと一緒だ!」

    ミカサ 「…でも…」ポロポロ

    エレン 「泣くなミカサ…」ゴシゴシ
    手でミカサの涙を拭く

    ミカサ 「うん…ごめん…」

    エレン 「…ちょっと…1人でやることがあるから…また後でな…」

    ミカサ 「…アルミンの所に行くの?」

    エレン 「…違う」

    エレン 「…でも…答えが出るかもしれない…」

    ミカサ 「…」

    エレン 「…だから…行ってくるわ!」ダッダッ

    ミカサ 「…」
  16. 16 : : 2020/03/02(月) 07:32:38

    コンコン

    キース教官 「誰だ?」

    エレン・イェーガーです

    キース教官 「…入れ」

    ガチャ

    エレン 「失礼します」

    バタン

    キース教官 「…なんだ?」

    エレン 「キース教官…相談したいことがあります…」

    キース教官 「…アルレルトか…」

    エレン 「…はい」

    キース教官 「…開拓地は決まった事だ…もう変更は出来ない…」

    エレン 「…」

    キース教官 「…出ていけ」

    エレン 「…」

    キース教官 「…聞こえてたか?」

    エレン 「…僕は…どうすればいいのでしょうか?」

    キース教官 「…どうしようもならん」

    キース教官 「アルレルト自身で私に伝えてきたんだ…貴様がどう行動取ろうが関係ない」

    キース教官 「使えなくなった兵士は捨てるまでだ」

    エレン 「…分かりました…」

    キース教官 「…」

    エレン 「…失礼し…」

    キース教官 「良いか?聞こえんかったみたいだからもう一度言おう…」

    エレン 「!?」

    キース教官 「ここに紙がある…簡単に言えば処分書だ…」

    キース教官 「この紙1枚にサインすれば開拓地に強制移動だ」

    キース教官 「本来は私の意思で書く物だ…要らんゴミは処分するためにな」

    エレン 「…はい」

    キース教官 「確かに私の行動で取り消すことは出来なくはない…だがアルレルト自身から開拓地に進んで頼んできた事だ」

    キース教官 「だから私はそれに沿ってサインしたまでだ…」

    キース教官 「だから貴様がどう言おうが変更はない!」

    キース教官 「この処分書は開拓地から来る兵士に渡したら私でも取り消すことは出来なくなる…」

    キース教官 「だから貴様も開拓地に行きたくなければ…訓練をしっかりやる事だ」

    エレン 「…はい…」

    キース教官 「…消えろ…」

    エレン 「…はい…」

    ガチャ

    バタン

    キース教官 「…」
  17. 17 : : 2020/03/02(月) 07:33:01


    エレン 「…」(キース教官に相談すればなんとかなるって思ったけど…やっぱり…ダメだったか…)

    エレン 「俺は…どうすれば…」

    キース教官めちゃくちゃ怒ってたな!

    エレン 「!?」

    上官7 「よう!」

    エレン 「上官7さん」

    上官8 「悪い!盗み聞きしてたわ!」

    上官9 「怖かったな!」

    エレン 「皆さんお揃いで…」

    上官7 「で?キース教官に相談した結果なんか分かったか?」

    エレン 「…いえ…怒鳴られただけでした…」

    上官8 「…へーw」ニヤニヤ

    上官9 「怒鳴られた…だけ…な?w」

    エレン 「…なんか変ですか?」

    上官7 「いや…まぁ難しい…わな!」

    上官8 「そうだな!」

    上官9 「エレンはまだお子ちゃまだからな!」

    エレン 「…なんか分かったなら教えてください!」

    上官7 「そうだな…」

    上官9 「キース教官が言ってたじゃねーか!」

    上官7 「おい!うるせぇな!俺が言うから黙ってろよ!」

    上官8 「俺に言わせろ!」

    上官7 「お前ら!でしゃばってくんな!」

    エレン 「あの!」

    上官達 !?

    エレン 「…ごめんなさい…自分にそんな余裕ないので…早く教えてください」

    上官8 「…悪いな」

    上官7 「ああ…」

    上官7 「要はアルミンが自分から頼んで開拓地に行くことをキース教官に伝えたんだ」

    上官8 「キース教官はそれにただ従ってサインしたまでだ」

    エレン 「…」

    上官9 「そして開拓地から来る兵士に…その書類を渡すまでは取り消すことは出来る」

    エレン 「…」

    エレン 「!?」

    エレン 「そうか!」

    上官7 「気付いたか?」

    エレン 「つまりその人に紙を渡すまでにアルミンが…」

    上官8 「そう!アルミンがキース教官に取り消すことを頼めば取り消してくれるってことだ!」

    上官9 「本来はキース教官の意思でサインするから取り消すことは無いけど…アルミンはできる兵士と言うのはキース教官も知ってるからな!」

    上官7 「キース教官自身も取り消したいんと思ってるだろうしな!」

    エレン 「そうか…」

    上官7 「エレン!」

    エレン 「はい?」

    上官7 「…アルミンは今外にいる」

    上官8 「外出届けが届いてたからな」

    上官7 「おそらく門限ギリギリまで外にいるつもりだろう」

    エレン 「…分かりました」

    上官9 「…おう!行ってこい!外出届けは提出しといてやるよ」

    上官7 「どこにいるか知らんが…お前なら見つけられるはずだ!」

    エレン 「はい!」

    エレン 「すいません!ありがとうございます!」ダッダッ

    上官9 「やれやれ…困った訓練兵達だな」

    上官8 「だな…」

    上官7 「でも…キース教官の気持ちがわかった気がするな…」

    上官8 「そうだな…でもあの人の方が俺らより当たり前だけど…凄いよな…」

    上官9 「凄いと言ったらやっぱりあれだな…前は兵士の人数も少なかったから団長やりながら教官をやってた事だな…」

    上官8 「ああ…俺らが訓練兵の時な!」

    上官7 「あれ?教官は自分から進んでやるって言ってやってたんじゃなかったっけ?」

    上官8 「そうだったけな?」

    上官9 「まあいいわ…」

    上官7 「そうだな…」

    上官9 「明日の訓練の準備するぞ?」スタスタ

    上官8 「休みてえな…」スタスタ

    上官7 「ははw」

    上官7 「…」(頑張れよ…エレン…)
  18. 18 : : 2020/03/09(月) 03:29:36
    商店街

    アルミン 「…」スタスタ

    アルミン 「…」スタスタ

    カランカラン
    パン屋に入る

    おばさん 「いらっしゃい!」

    アルミン 「こんにちは…」

    おばさん 「あら!アルミン!」

    アルミン 「どうも…」

    おばさん 「今日はエレンとミカサは一緒じゃあ無いの?」

    アルミン 「はい…僕一人で来ました」

    おばさん 「そう…なんか元気ないけど…大丈夫?」

    アルミン 「はい…大丈夫です…」

    おばさん 「そう…?」

    アルミン 「じゃあ…おばさん…これ下さい」

    おばさん 「はいよ!」

    アルミン 「はい」スッ
    お金

    おばさん 「ありがとね…これミカサとエレンの分」スッ

    アルミン 「え…」

    おばさん 「サービスよ!」

    アルミン 「…ありがとう…ございます」

    おばさん 「訓練大変だもんね…元気だしてね」

    アルミン 「はい…」

    アルミン 「さよなら」ニコ

    おばさん 「ええ…またね…」

    カランカラン

    アルミン 「…」

    アルミン 「…」スタスタ

    おばさん 「…アルミン…」

    ___________

    商店街


    エレン 「どこだ…」ダッダッ

    エレン 「アルミン!」ダッダッ

    エレン 「…」キョロキョロ

    いらっしゃい!いらっしゃい!

    ママーあれ買ってー!

    はいはい

    エレン 「…くそ…」ダッダッ

    ___________

    アルミン 「…」スタスタ

    アルミン 「…」ピタ

    カランカラン
    文房具屋

    おじさん 「いらっしゃい」

    アルミン 「…」スタスタ

    おじさん 「…」(あれ?あの子は…)

    アルミン 「…」スッ
    ペンを手に持つ

    アルミン 「…」

    回想中

    _______

    文房具屋

    アルミン 「どれにしようかなー」

    ミカサ 「…」スッ
    ペンを見てる

    エレン 「ペンなんて書ければなんだっていいだろ…」

    アルミン 「ダメダメ…しっかりとこう…手に持った時しっくりくるようなペンじゃなきゃ」

    エレン 「ふーん…」

    ミカサ 「これは?」スッ

    アルミン 「どれどれ…」

    アルミン 「…うん…うん…」

    ミカサ 「…」

    アルミン 「このサイズ…この手に馴染む質感…良いね!」

    アルミン 「これにしよう!」

    ミカサ 「ふふw」

    エレン 「お?決まったか?」

    アルミン 「うん!ミカサとエレンは決まった?」

    エレン 「俺はなんだっていいからアルミンのと一緒でいいわ」

    ミカサ 「じゃあ私も」

    アルミン 「うん!わかった!」

    買い終わり

    おじさん 「まいどー」

    カランカラン

    アルミン 「いい買い物したね!」

    エレン 「そうだなー」

    アルミン 「訓練兵になって初めての休日…今日は楽しかったよ!2人共!」

    ミカサ 「ええ…」

    エレン 「まぁ…楽しかったな!」

    アルミン 「気持ちも入れ替えるつもりでペンも新しくしたし!これで座学頑張れるよ!」

    エレン 「そうだな!」

    アルミン 「3人おそろいだし!」

    エレン 「ああ」

    ミカサ 「ええ…」

    エレン 「まだ時間あるけど…どうする?アルミン」

    アルミン 「うーん…さっき行ったパン屋さんでお腹は満たされたし…公園にでも行こ?」

    ミカサ 「わかった」

    エレン 「りょーかい」

    アルミン 「ありがと!」

    _______

    回想終了
  19. 19 : : 2020/03/09(月) 03:30:17
    アルミン 「…」

    アルミン 「…」スッ
    ペンを戻す

    アルミン 「…」スタスタ

    アルミン 「…」スッ
    紙を手に持つ

    アルミン 「…」スタスタ

    アルミン 「…これ買います」

    おじさん 「あいよ」

    買い終わり

    おじさん 「…まいど」

    カランカラン

    アルミン 「…」

    アルミン 「…」スタスタ

    ___________

    商店街


    エレン 「…どこだ」ハァハァ

    エレン 「…」ハァハァ

    エレン 「…アルミン…」ハァハァ

    エレン 「…」チラ

    エレン 「…あれは…」

    ___________

    公園

    アルミン 「…誰もいないや」

    アルミン 「ツイてる」スタスタ

    アルミン 「…」スッ

    テーブル付きのベンチに腰を下ろす

    アルミン 「…」スッ
    紙とペンを置く

    アルミン 「…」カキカキ

    ___________

    パン屋

    カランカラン

    おばさん 「いらっ…」

    おばさん 「あら!エレン!」

    エレン 「おばさん…久しぶり」

    エレン 「おばさんアルミン見なかったですか?」

    おばさん 「ああ!さっきアルミン来たわよ!」

    エレン 「…そうですか」

    おばさん 「うん…なんか元気なかったわよ?」

    おばさん 「まさか…喧嘩とか?」

    エレン 「まぁ…ちょっと…」

    おばさん 「そう…男の子同士の喧嘩なんかよくある事だけど…仲直りしなさいね?」

    エレン 「はい…」

    おばさん 「仲直り出来たらまたミカサを連れて来てね?もちろんアルミンも一緒にね?」

    エレン 「はい」

    エレン 「ありがとうございます」

    おばさん 「ええ!またね!」

    カランカラン

    エレン 「…」スタスタ
  20. 20 : : 2020/03/09(月) 03:30:48
    エレンとミカサへ

    君達がこの手紙を読んでる頃には…多分僕はもう開拓地に向かう馬車に乗ってると思う…何も言わずに君達の目の前から消えてしまう僕を許してくれ…

    ___________

    文房具屋

    カランカラン

    おじさん 「いらっしゃい」

    エレン 「…」スタスタ

    エレン 「…」キョロキョロ

    エレン 「…」

    エレン 「おじさん」

    おじさん 「なんだ?」

    エレン 「ここに金髪の俺よりちょっと背が小さい奴見なかったか?」

    おじさん 「…ああ…もしかしてアルミンか?」

    エレン 「知ってるんですか?」

    おじさん 「ああ…1ヶ月前くらいにペンを持ってきてインク切れたから入れて欲しいって頼まれて入れたことあるから…何となく覚えてたんだよ…」

    おじさん 「やっぱりアルミンだったか…前来た時と雰囲気がまるで違ったから似てる人かなって思っちまったな…」

    エレン 「さっき来たんですね?」

    おじさん 「おう!そうだぞ!」

    エレン 「…そうですか…ありがとうございます」

    おじさん 「おう!また来いって伝えといてな!」

    カランカラン

    エレン 「…やっぱりな…」スタスタ

    エレン 「…なら…あそこに…」スタスタ

    ___________

    エレンとミカサへ

    君達がこの手紙を読んでる頃には…多分僕はもう開拓地に向かう馬車に乗ってると思う…何も言わずに君達の目の前から消えてしまう僕を許してくれ…

    僕は君達を傷つけてしまった事を本当に後悔してる…僕たちは家族のはずなのに僕がそれを壊してしまった。そして他のみんなも騙し、そして裏切ってしまったことを本当に後悔してる。僕は許されないことをしてしまった。だから僕は君達の前から消えることにした。それで許してくれとは言わない。責めてもの償いだ。本当にごめん。さようなら。そして最後にエレン、ミカサ。出来たら君たちともう一度一緒に……

    ___________
  21. 21 : : 2020/03/09(月) 03:31:53
    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…う…う…」ポロポロ

    アルミン 「家族で…出かけ…たかった…」ポロポロ

    ここに居たか…アルミン

    アルミン 「!?」

    エレン 「…探したぞ…」

    アルミン 「え…エレン!?」

    アルミン 「…」ゴシゴシ

    アルミン 「…」サッ
    手紙をポケットに入れる

    エレン 「…」スタスタ

    アルミン 「…」

    エレン 「…隣…良いか?」

    アルミン 「…」

    エレン 「…」スッ
    座る

    アルミン 「…」

    エレン 「やっぱりな…」

    アルミン 「…」

    エレン 「さっきパン屋と文房具屋に行ってきてな…お前をみたって言うから…ここにいると思ってきたんだ…」

    アルミン 「何しに来たの…」

    エレン 「…開拓地…行くんだな…」

    アルミン 「…」

    エレン 「上官7から聞いてな…」

    アルミン 「…」

    エレン 「このまま黙っていくつもりだったのか?」

    アルミン 「…」

    エレン 「…」

    アルミン 「止めに来たの?」

    エレン 「…まぁ…そんな所だ…」

    アルミン 「もう決まったことだよ…僕は開拓地に行く」

    エレン 「キース教官が言っていた…開拓地から迎えに来る人が来るまでは取り消してくれるってさ…」

    アルミン 「…そう…」

    エレン 「でもそれには本人からキース教官に言わなきゃ駄目なんだ…俺らがどんなに言おうと本人が言わなきゃ…な…」

    アルミン 「…なら僕の答えは…取り消さない…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…ごめん」

    エレン 「それで良いのか?」

    アルミン 「…」

    エレン 「ミカサがどんな気持ちで今いるのか知らずに…」

    アルミン 「…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…ミカサにはごめんって言っといてくれ…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…僕は門限ギリギリまでここに居るよ…」

    アルミン 「帰ったら夕飯の時間だ…僕はそのあいだ開拓地に行く準備をして…君達に会わないように消えるよ」

    アルミン 「…」(それが…責めてものの僕の償いだ…)

    エレン 「…そうか…」

    エレン 「なぁ…アルミン…なら最後に俺のお願い事を聞いてくれるか?」

    アルミン 「…」

    エレン 「…門限ギリギリに帰ってきてもいいから…帰ってきたら訓練場に来てくれるか?」

    アルミン 「…なんで?」

    エレン 「ダメか?」

    アルミン 「…」

    エレン 「俺はお前が開拓地に行くことを許す…その代わりだ…頼む」

    アルミン 「…わかった…」

    エレン 「…おう」スッ
    立ち上がる

    エレン 「…またな」

    エレン 「…」スタスタ

    アルミン 「…」
  22. 22 : : 2020/03/09(月) 03:32:34


    エレン 「…」スタスタ

    クリスタ 「あ…エレンどこいってたの?」

    エレン 「…ああ…ちょっと外出してた」

    クリスタ 「そうなんだ」

    エレン 「なぁ?クリスタ」

    クリスタ 「何?」

    エレン 「ミカサ達を食堂に呼んできてくれるか?」

    クリスタ 「どうしたの?」

    エレン 「ちょっと話したいことがある」

    エレン 「俺はジャン達を呼んでくるから」

    クリスタ 「わかった!」

    エレン 「ありがとな」


    そして食堂にみんな集まり


    エレン 「皆悪い…集まってもらって」

    アニ 「気にしない」

    ミーナ 「うん!大丈夫だよ」

    ミカサ 「…」

    ライナー 「おう」

    ベルトルト 「うん」

    マルコ 「…」

    コニー 「何の用だ?」

    サシャ 「話とはなんですか?」

    ジャン 「…」

    ユミル 「気にしないが…まさかアルミンの事じゃあねーだろうな?」

    エレン 「悪いユミル…アルミンの事で話があるんだ…」

    ユミル 「そうか」ガタッ
    椅子から立ち上がる

    クリスタ 「ユミル?」

    ユミル 「あいつの事の話なら興味ねーよ」スタスタ

    ジャン 「ああ…俺もだ」ガタッ
    椅子から立ち上がる

    ジャン 「…」スタスタ

    マルコ 「…ジャン…」

    エレン 「…」

    エレン 「頼む!!」
    頭を下げる

    ユミルジャン 「!?」

    エレン 「…頼む…話だけでもいい…聞いてくれないか?」

    ミカサ 「…エレン」

    ユミル 「…」

    ジャン 「…分かったよ…」

    ユミル 「…ちっ」

    エレン 「…二人共…すまない…」
    顔を上げる

    席に戻る2人

    ユミル 「で?なんだ?」

    ジャン 「くだらない事だったら怒るぞ?」

    エレン 「さっき外出してきてアルミンと話した…」

    ミカサ 「…だから居なかったの?」

    エレン 「ああ…」

    ユミル 「…で?」

    エレン 「アルミンは本気で開拓地に行くつもりだ…」

    コニー 「…まじか…」

    サシャ 「アルミン…残念です…」

    ミカサ 「…」

    クリスタ 「…」

    ライナー 「…そうか」

    ベルトルト 「…」

    ユミル 「…で?その開拓地に行くのを止めようとしたってことか?」

    エレン 「…ああ…だか無理だった…」

    ジャン 「あんまり知らねぇけど…開拓地行きが決まったなら…取り消すことは出来ねぇだろ?」

    そんなことは無い

    皆 「!?」

    上官7 「…」スタスタ

    エレン 「上官7さん…」

    上官7 「いきなり話しかけてすまんな…エレンが寮に戻ってきたのを確認してな…今日の仕事を終わらせて来た」ガタッ
    椅子に座る

    エレン 「…そうですか」

    ジャン 「…そんな事ないとはどういう?」

    上官7 「ああ…本来開拓地に行く奴は訓練について来れなくなった人や…後遺症が残るような怪我をした人が決まってはないが行く場所だ…」

    上官7 「まぁ結局キース教官の判断で決めるからそこら辺は分からないが…主にそんな感じだ」

    上官7 「そして今回のアルミンの開拓地行きはあくまでアルミン本人の意思でキース教官に頼んだ事だ」

    上官7 「キース教官はそれに従ってるだけであって…キース教官の意思ではない」

    ジャン 「…取消はできるんですか?」

    上官7 「出来るが…それにはアルミン自身でキース教官に頼まなきゃいけない…本人で無ければキース教官は取り消さない…絶対に」

    ミカサ 「…そう…なの」

    上官7 「…あと1時間半で夕飯の時間だ…それまでにアルミンが取り消さなかったら開拓地からくる兵に受け渡す…そうなったら二度とここには帰って来れない…最悪もう二度と会えないかもな…」

    しばらく皆に沈黙が続いた中
    エレンが口をする

    エレン 「…だから…皆に話があって集まってもらったんだ…」

    上官7 「…あるのか?取り消す方法を…」

    エレン 「分かりません…でもアルミンとは家族です…家族なりに…最後にケジメをつけようと思います…」

    上官7 「…そうか…教えてくれ」

    エレン 「…はい」

    エレンは皆にエレン自身が思ってること…アルミンに最後にやれる事を伝えた
  23. 23 : : 2020/03/09(月) 03:33:09
    エレン 「…」

    ジャン 「…本気か?」

    エレン 「…ああ」

    エレン 「…ミカサ…協力してくれるか?」

    ミカサ 「…うん…わかった…」

    エレン 「…ごめんな…」

    エレン 「…皆…ちょっと辛い思いさせてしまうかもしれねぇ…けど俺がアルミンに対して最後にやってあげれることなんだ…」

    クリスタ 「エレン…」

    エレン 「理解してくれるか?クリスタ…」

    クリスタ 「…もちろんだよ!」ニコ

    エレン 「…ありがとな」

    ミーナ 「…ちょっと…辛いけど…エレンに頼まれることなんて全然無いから…私も協力するよ」

    エレン 「ミーナ…ありがとな」

    アニ 「…私も」

    エレン 「ああ…」

    ライナー 「…了解だ…エレン」

    エレン 「悪いな…ライナー」

    コニー 「協力するぞ!」

    サシャ 「ちょっと怖いですけど…我慢します!」

    エレン 「ありがとな!2人とも」

    ユミル 「…わーったよ」

    ユミル 「しゃーねーから付き合ってやるよ」

    マルコ 「僕も…」

    エレン 「ありがとな」

    上官7 「まぁ…どうなるか知らんが…了解」

    エレン 「…ありがとうございます」

    ジャン 「…見ててやるだけだぞ?」

    エレン 「…それの事なんだけど…ジャンとユミルとアニと上官7さんにはやって欲しいことがあるんだ…」

    ジャン 「なんだ?」

    アニ 「…」

    ユミル 「…」

    上官7 「…」

    ___________

    すっかり外は夜になり
    1人の男の子が門限ギリギリで帰ってきた

    アルミン 「…」スタスタ

    アルミン 「…もうここともおさらばか…」

    アルミン 「…悔いしか無いけど…これも僕のせいだから…しょうがない…か…」スタスタ

    アルミン 「…」(エレン…)
  24. 24 : : 2020/03/09(月) 03:33:53
    訓練場

    エレン 「…」
    空を見上げてる

    アルミン 「…」スタスタ

    エレン 「…」

    アルミン 「…」ピタ

    エレン 「…」

    アルミン 「…約束通り来たよ…エレン」

    エレン 「…」

    アルミン 「…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…ありがと…エレン…今までの事…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…僕は君にいつも助けられてもらってばっかだったね…」

    アルミン 「…当たり前のようにエレンとは毎日ずっと居たから…忘れていたけど…」

    アルミン 「僕は君と居れて幸せだった…」

    アルミン 「…ありがとう…」

    エレン 「…空…綺麗だな…今日は星がよく見える…」

    アルミン 「…」チラ
    上を見上げる

    そこには…とても数え切れる事のない無数な星が…光が空に輝いていた

    エレン 「…アルミン…もう一度言うが…戻る気は無いんだな?」

    アルミン 「…」

    アルミン 「…そうだね…」

    アルミン 「…僕は弱いから…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…バイバイ…」スタスタ

    エレン 「…」

    アルミン 「…」スタスタ

    エレン 「…ちょっと待て!!」

    アルミン 「!?」

    アルミン 「…何?エレン」

    エレン 「…皆…出てきていいぞ」

    アルミン 「…?」

    ザッザッザ

    アルミン 「!?」

    ジャン 「…」

    マルコ 「…アルミン…」

    ミーナ 「…」

    アニ 「…」

    クリスタ 「…」

    ミカサ 「…アルミン」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    コニー 「…アルミン」

    サシャ 「…アルミン」

    エレンの合図で隠れていた皆がアルミンの目の前に出てきた

    アルミン 「…な…皆…!?」

    エレン 「…」

    アルミン 「…エレン…話が違うじゃないか!」

    アルミン 「僕は皆と会わないようにする為に門限ギリギリまで外出してたのに…」

    エレン 「…俺は別に2人きりで会おうなんて一言も言ってないぞ?アルミン」

    アルミン 「…」

    アルミン 「…そうだね…確かに言ってないね…僕の勘違いだったよ…でもエレン…分かるだろ?僕の気持ちが…会わないようにしようとしてる僕の気持ちが!?」

    エレン 「…悪いアルミン…お前の気持ちを考えてやれず…」

    アルミン 「…もう遅いよ…」

    エレン 「…でもな?アルミン…お前もミカサの気持ちを考えてやれよ!」

    アルミン 「…」

    エレン 「…アルミン」

    アルミン 「…なんだい?」

    エレン 「…決闘しろ…」

    アルミン 「……!?」

    アルミン 「何言ってんだ?エレン…?」

    エレン 「…決闘しろと言ってんだ…」

    アルミン 「…何言ってんの!?」

    エレン 「…」スタスタ
    アルミンの方に行く

    アルミン 「…そんなの嫌に決まってるじゃないか!?それに僕は弱い!君の方がはるかに強いのは全員知っている事だよ?」

    エレン 「…」ピタ
    アルミンの目の前で止まる

    アルミン 「…冗談だろ…エレン?」

    エレン 「…うぉぉぉ!!」シュ
    アルミンの顔面にパンチ

    スドォォン!

    アルミン 「…が!」ドサ
    倒れる

    エレン 「…俺は本気だ…アルミン!」

    アルミン 「…ぐ…」

    エレン 「…オラ!」シュ
    アルミンのお腹に蹴り

    ドォン!

    アルミン 「うっ!!」

    エレン 「…」

    アルミン 「…がっ…」ハァハァ

    アルミン 「…は…は…」

    エレン 「…」

    アルミン 「…やっぱり怒ってるよね…エレン!」スク
    立ち上がる

    エレン 「…」

    アルミン 「…僕が…許せないんだろ!」

    エレン 「…」

    アルミン 「許せないのは知ってるんだ!」

    アルミン 「…だから…僕は消えることを選んだんだ!」

    エレン 「…そうか…」

    アルミン 「…殴りたきゃ…殴ればいい…」

    エレン 「…ああ…そうさせてもらう!!」シュ
    顔面にパンチ

    スドォォン!

    アルミン 「…ぐ…あ…」ドサ
    倒れる

    エレン 「立て…アルミン!お前はそんなもんではないだろ!」

    アルミン 「…は…来い…よ…」スク

    エレン 「…」

    エレン 「…うぉぉぉ!!」
  25. 25 : : 2020/03/09(月) 03:34:49
    教官長室

    コンコン

    キース教官 「誰だ?」

    上官7 「私です…」

    キース教官 「…お前か…入れ」

    ガチャ

    上官7 「失礼します」

    バタン

    キース教官 「…なんだ?」

    上官7 「…今訓練所でイェーガーとアルレルトが決闘しています」

    キース教官 「…ほう…」

    キース教官 「接触はすると思ってたが…まさかそんな事になってるとはな…」

    上官7 「…自分はイェーガーに頼まれてここに来ました…」

    キース教官 「…なんだ?」

    上官7 「キース教官も来て欲しい…と言ってました…」

    キース教官 「…何をしろと?」

    上官7 「…いいえ…ただ見てて欲しいと言ってました」

    キース教官 「…訓練兵の決闘を止めずに?」

    上官7 「…はい」

    キース教官 「…ならん…止めてこい」

    キース教官 「そしてアルレルトに伝えろ…開拓地に行く準備をしろと」

    上官7 「…」

    キース教官 「夕飯の時間になる前にイェーガーがアルレルトを説得して私の所に来るかと期待はしたが…もう時間切れだ…」

    キース教官 「…早く行け」

    上官7 「…」

    上官7 「…自分からもお願いします…」
    頭を下げる

    キース教官 「…」

    上官7 「エレンは…エレンなりにアルミンを救う方法を考えての行動です…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…お願いします」

    キース教官 「…頭を上げろ…お前が頭を下げる必要は無い」

    上官7 「…キース教官が来てくれるまで…上げません」

    キース教官 「…お前…」

    ガチャ

    上官8 「お願いします!」バッ
    頭を下げる

    上官9 「自分からも!お願いします!」バッ
    頭を下げる

    上官7 「!?」

    キース教官 「!?」

    上官7 「…お前ら…」

    キース 「…な…!?」

    上官8 「申し訳ございません!私達も上官7の話は聞いていまして…ドアの外で待っていました…」

    上官9 「こちらの話し声が聞こえていまして…それで上官7が頭を下げてると聞いて…いてもたっても居られませんでした!」

    上官8 「勝手な行動で本当に申し訳ございません!しかしキース教官…我々もアルミンの能力は必ず役に立つと確信しています!」

    上官9 「どうか…見に行くだけでも…」

    キース教官 「…私が見に行ってどうなる?」

    キース教官 「何が変わる!?」

    キース教官 「これは私の判断で決まった事ではない!これはアルレルト自身が決めた事だ!」

    上官7 「わかっています!」

    キース教官 「じゃあ意味が無いというのもわかるだろ!?」

    キース教官 「貴様ら…上長の命令も聞かず…後で処罰だ!」

    キース教官 「今すぐアルレルトを連れてこい!」

    上官7 「…意味は…あります…」

    キース教官 「…なんだ?」

    上官7 「…時間稼ぎです…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…その処分書は…キース教官本人では無ければ…兵士も受け取れません…」

    上官7 「…だから…訓練所に来て欲しいんです…」

    キース教官 「…ふざけるな…」

    上官7 「ご無礼を承知です!」

    上官7 「結果はどうなるかわかりません!ただもう一度…エレンにチャンスを与えてください!」

    上官7 「…お願いします!」

    上官8 「お願いします!」

    上官9 「お願いします!」

    キース教官 「…」

    キース教官 「…貴様らは訓練兵の時から言う事を聞かん…本当に駄目な奴らだ…」

    キース教官 「教官として…子供達を育てて少しは大人になったと思ったら…なんにも変わってない」

    キース教官 「挙句の果てに時間稼ぎのために来いだと?ふざけるな!」

    上官8 「…」

    上官9 「…」

    キース教官 「…他の上官を呼んでアルレルトを連れてきてもらう…お前らは出ろ」

    キース教官 「…しばらく謹慎だ!」
  26. 26 : : 2020/03/09(月) 03:35:29
    上官7 「キース団長!!」

    キース教官 「!?」

    キース教官 「…私は教官長だ…」

    上官7 「…私の妹を…覚えていますか?」

    キース教官 「…その話と今は関係ない」

    キース教官 「…失せろ!」

    上官7 「…」

    上官7 「…何でアンタはそんな威張ってるんですか!!」

    キース教官 「…なに!?」

    上官7 「…」ハァハァ

    上官8 「…おま…!?」

    上官9 「…」ギュ
    手を握る

    上官9 「そうですよ!…こちらの気持ちも少しは理解してくださいよ!」

    上官8 「…」(コイツら…)

    上官8 「…」(本当に…バカだな…)

    上官8 「…我々はただ教官として!訓練兵を救いたいんです!」

    上官8 「…貴方にもその気持ちが理解している筈ですよ!」

    キース教官 「…」

    上官7 「…私の妹は…病で死にました…」

    上官7 「母も父も他界し…私とたった2人で生きていました…」

    上官7 「…しかし…妹は治ることの無い病にかかりました」

    キース教官 「…」

    上官7 「…私はそれでも…妹を治したかった…生きていて欲しかった…私はすぐ医者に頼んだけど…治療費が高く…お金が全然足りなかった…」

    上官7 「…だから私は調査兵団になる事を決心しました…」

    上官7 「…調査兵団は…死亡率も高い…だから入団率も一番低いため…貰える額も多かったからです…」

    キース教官 「…そうか」

    上官7 「…はい…なので私は妹を信頼出来る人…叔母様に託し…訓練兵として入団しました…」

    上官7 「しかし…調査兵団になるには…3年かかります…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…3年間…妹を医者に見て貰えない…そんな気持ちがあり上手く集中して訓練に取り組めれませんでした…毎日毎日妹は死んだのでは?…と考えていました…しかしそれから1ヶ月後の事でした…」

    上官7 「ある一通の手紙が届きました…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…叔母様からでした…内容はこう書いてありました…」

    上官7 「…私が調査兵団になると聞き…国が医療費を卒業まで3年間負担してくれると…だから妹を医者に預けたと言う内容が書いてありました…」

    上官8 「…」(そんな話…聞いてないぞ)

    上官9 「…」(初耳だ…そうだったのか…)

    キース教官 「…」

    上官7 「国に感謝してます…本当に調査兵団になるのか分からない自分の為に…医療費を負担してくれるなんて…」

    上官7 「…そのお陰で私は…気を楽にし訓練に取り組めました…」

    上官7 「…そして上官8、上官9と出会い共に3年間一緒に頑張りました」

    上官9 「…」

    上官8 「…」

    上官7 「…そして…調査兵団に入団し…1年後…妹はついに…病で他界しました…私はその時…壁外調査に行ってて妹の最後が見れませんでした…隣に…居れませんでした」ギュ
    手を握る

    キース教官 「…」

    上官8 「…」

    上官9 「…」

    上官7 「…私は生きる目的を失った…何を頑張ればいいのか…何を支えに生きていけばいいかを…」

    上官7 「ただ…ただ…後悔だけがあり…私は…自分を許せませんでした」

    上官7 「…妹の最後を見届けれなかった自分を…」

    キース教官 「そうか…」

    上官7 「…そんな時…貴方は…キース団長が声をかけて下さった…」

    上官7 「…」

    回想中
  27. 27 : : 2020/03/09(月) 03:36:29
    ___________

    上官7 「…」

    上官8 「…大丈夫か?」

    上官7 「…いや…」

    上官9 「…まぁ…無理もねぇ…まだお前の妹がいなくなって一週間だもんな…」

    上官7 「…」

    上官8 「…だが…仕事はしっかりと集中しなきゃ…死ぬぞ?」

    上官7 「…ああ」

    上官9 「とりあえず俺らは頼まれた仕事あるから…行くけど…」

    上官7 「…ああ」

    上官9 「…自殺とか…考えんじゃあねーぞ?」

    上官8 「おい!なんてこと言うんだよ!」

    上官9 「…すまん…けど…今のお前は正直やりかねないから…」

    上官8 「…」

    上官7 「…大丈夫…」

    上官7 「また…後でな…」

    上官9 「…ああ…行くぞ?」スタスタ

    上官8 「…ああ」スタスタ

    上官7 「…」

    キース団長 「…おい!」

    上官7 「!?」

    上官7 「…キース団長…」

    キース団長 「貴様…銃のメンテナンスを怠ったな!?」

    上官7 「…え?」

    キース団長 「…今部下から話があった!メンテナンスがまだ済んでないと!今週の担当は貴様だろ!」

    上官7 「…ああ…そう言えば…」

    キース団長 「…」ガシ
    胸ぐらを掴む

    上官7 「…う…」

    キース団長 「いいか!?貴様みたいな奴は死んでも構わないが!貴様1人のミスで大勢の部下が死ぬ恐れがあるんだぞ!」

    上官7 「…すいま…せん…」

    キース団長 「一人一人重大な任務…責任があるんだぞ!?貴様のミスで死んだ奴の責任が取れるのか!?ええ!?」

    上官7 「…取れません」

    キース教官 「…」パッ
    手を離す

    キース団長 「…決められた事はしっかりとやれ!」

    上官7 「…はい」

    キース団長 「…」スタスタ

    上官7 「…キース団長!」

    キース団長 「…」ピタ

    キース団長 「…なんだ?」

    上官7 「…調査兵団を…辞めたいです…」

    キース団長 「…本気か?」

    上官7 「…はい」

    キース団長 「…」スタスタ

    キース団長 「…」シュ!
    顔面にパンチ

    ボコォン!

    上官7 「…うっ!」ドサ

    キース団長 「…甘ったれるな!そんなふざけた事を言いやがって…」

    上官7 「もう…意味が無いんですよ!!」

    キース団長 「!?」

    上官7 「…妹が…病で死にました…」

    キース団長 「…前に言ってた妹か…」

    上官7 「…はい…」

    上官7 「…自分が調査兵団になったのも…妹の病を治すため…お金が必要だったから…調査兵団に入りました…でも…もう…」ポロポロ

    上官7 「…私は…生きる目的を失いました」ポロポロ

    キース団長 「…」

    上官7 「…私は…これからどうすれば…」ポロポロ

    キース団長 「…貴様みたいな奴は調査兵団に要らん…我々はチームだ!そんなチームを乱す様な奴は調査兵団から脱退しろ!」

    上官7 「…は…い…」ポロポロ

    キース団長 「手続きを行う…後で来い!」

    上官7 「…はい」ポロポロ

    上官7 「…う…う…」ポロポロ
  28. 28 : : 2020/03/09(月) 03:36:58
    ____

    上官8 「ホントか!?」

    上官9 「…調査兵団…抜けるのか?」

    上官7 「…ああ…ごめんな…」

    上官8 「…お前の事情は俺らがよく知っている…気にするな…」

    上官9 「そうだそ!」

    上官7 「…ああ」

    上官7 「…じゃあ…キース団長のところに行くから…」

    上官8 「…おう」

    上官9 「…ああ」


    コンコン

    キース団長 「誰だ?」

    上官7 「…上官7です」

    キース団長 「…入れ」

    ガチャ バタン

    上官7 「…」

    キース団長 「…これにサインしろ」
    書類を渡す

    上官7 「…はい」

    上官7 「…!?」

    上官7 「キース団長…これは…?」

    キース団長 「…今…訓練兵に訓練を教える教官を募集してる」

    キース団長 「…今までは我々が訓練を教えてたが…我々が教える訓練は訓練兵は慣れてないから難しい…」

    キース団長 「それに…我々が訓練兵に常に付きっきりな状態では無いから…訓練兵の生命にも関わる問題になっている」

    キース団長 「これらの原因は圧倒的な人手不足だ…」

    キース団長 「だから…充分な人数の教官を探している」

    上官7 「…はい…」

    上官7 「…これにサインですか?」

    キース団長 「…嫌か?」

    上官7 「…正直…やりたくないです…」

    キース団長 「…そうか…」

    上官7 「…すいません」

    キース団長 「…貴様はこれからどうする?」

    上官7 「…特に…考えてません…」

    キース団長 「…なら教官をやれ…」

    上官7 「…」

    キース団長 「…生きる目的を失い…活力を失ったお前はもうゴミ同然だ…」

    上官7 「…」

    キース団長 「…だがそんな貴様は…教官に向いてる…スキルがあると私は見ている」

    キース団長 「…一度試してみろ」

    上官7 「…」

    キース団長 「…いつでも辞めればいい…辞めたい時の書類も後で送る」

    上官7 「…分かりました…」

    キース団長 「…貴様の思う生きる目的と言うのがそこにあるかもしれん…結果はどうなるか分からんが…」

    上官7 「…はい」

    ___________

    回想終了
  29. 29 : : 2020/03/09(月) 03:37:28
    上官7 「…生きる目的を探してみろと…」

    キース教官 「…」

    上官8 「…」

    上官9 「…」

    上官7 「…その数カ月後…上官8、上官9も一緒に教官になりました…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…本当に…感謝してます…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…自分は妹を救えませんでした…妹が頑張って伸ばした手を掴めませんでした…あの時…壁外調査を行う前日にもしかしたらと思ってたのに…自分は外に出てしまった…」

    上官7 「…だから…もう二度と助けを求めてる子供を見放す事はしたくないんです!」

    キース教官 「…それは自分の罪滅ぼしの為か?」

    上官7 「いいえ!」

    上官7 「…自分自身がそうしたいからです!」

    キース教官 「…ほう…」

    上官7 「もう二度と後悔しません!もう二度と…死んでった妹にだらしない格好は見せたくありません!もう二度と…生きる目的を失いません!」

    上官7 「…これが…僕の答えです!」

    キース教官 「…見つけたようだな…」

    上官7 「…はい…長い間お待たせしてすいませんでした!」

    キース教官 「…」

    上官7 「…だから…お願いします!」バッ
    頭を下げる

    上官8 「…」バッ
    頭を下げる

    上官9 「…」バッ
    頭を下げる

    キース教官 「…」

    キース教官 「…頭を上げろ…そして聞け」

    上官7.8.9 「…」頭をあげる

    キース教官 「…先程なんにも変わってないとお前らに怒号を浴びせたが…私の思い違いだったようだ…」

    キース教官 「訓練所に向かう…」スク
    立ち上がる

    上官7.8.9 「!?」

    上官7.8.9 「ありがとうございます!」

    キース教官 「…上官8.9!」

    上官8 「はい!」

    上官9 「はい!」

    キース教官 「開拓地から来る兵士を待たせてくれ…」

    上官8 「はっ!」

    上官9 「はい!」

    キース教官 「20分だ…それ以上はやらん」

    上官7 「ありがとうございます!」

    上官8 「やったな!」

    上官9 「ほんとだな!」

    上官7 「…お前らのおかげだよ…ありがとな?」

    上官8 「へへ…」

    上官9 「なんか照れくさいからやめろよ」

    キース教官 「早く行け!!」

    上官8 「はい!」ダッダッ

    上官9 「…了解です!またな!」ダッダッ

    上官7 「おう!」

    キース教官 「…ふ…」(ばかものが…)

    キース教官 「行くぞ」スタスタ

    上官7 「…はっ!」スタスタ

    キース教官 「後アイツらにも伝えとけ…謹慎は取り消しだ…」スタスタ

    上官7 「…」(キース教官)

    上官7 「はい!」スタスタ
  30. 30 : : 2020/03/09(月) 03:38:07
    訓練所

    エレン 「立て…アルミン!」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…う…ぐ…」スク
    立ち上がる

    エレン 「…うおぉぉ!」

    クリスタ達 「…」
    黙って見届けてる

    上官7 「…着きました」

    キース教官 「…うむ…」

    2人はエレン達に気付かれない場所で見ている

    上官7 「…」(エレン…約束は守ったからな…)

    キース教官 「…」(イェーガー…貴様の答えを見せてみせろ)


    アルミン 「…う…」ドサ
    倒れる

    エレン 「…なぜ殴ってこない!?アルミン!」

    アルミン 「…僕は…殴られて当然のことをしたから…」ハァハァ

    エレン 「…これは決闘だ!いらん感情を捨てて来い!」

    アルミン 「…」ハァハァ

    エレン 「…アルレルト!俺をがっかりさせるな!」

    アルミン 「…無理だ」ハァハァ

    エレン 「…俺には決闘を申し込んどいて…お前はやらないのか!」

    アルミン 「…」スク
    立ち上がる

    アルミン 「そうだよ!僕は弱いから!」

    エレン 「…そうか…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…僕は君を殴らないし…戦わない…」ハァハァ

    エレン 「…」

    エレン 「…やっぱり昔から変わってないな…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    エレン 「…お前が悪ガキにいじめられた時から…お前はなんの成長もしていない…」

    アルミン 「…」

    エレン 「…俺は後悔してる…お前と喧嘩しないと約束した事も…」

    アルミン 「…挑発しても…無駄だよ…」ハァハァ

    エレン 「…ミカサと俺とお前と3人で一緒に海を見ようって話をしたよな…」

    アルミン 「…」

    エレン 「一緒に行こうって話したよな…」

    アルミン 「…それが…なに?」

    エレン 「…いや…ただお前はいずれ俺らについてこれないっておもってたからな…こうなる事を何となく気付いてたんだ」

    エレン 「…お前が辞めることを…」

    アルミン 「…嘘をつかなくても…いいよ」

    エレン 「…俺はお前と一緒に居て後悔してる」

    アルミン 「…」

    エレン 「…俺ら3人でずっと一緒にいた思い出なんかいらないんだよ!」

    アルミン 「…やめてくれ…」ボソッ

    エレン 「…覚えているか?訓練兵に入って初めての休日に3人で出かけたことを…」

    エレン 「こうなる前からずっと3人で出掛けてたけど…あの時の休日が1番思い出に残ってる…でも」

    アルミン 「…」

    エレン 「…あんな記憶…本当にどうでもいいんだよ!俺は早く忘れたいんだよ!」

    アルミン 「…やめろ!!」

    エレン 「…なんだよ?アルレルト…」

    アルミン 「…嘘でも…言っていいことや…悪い事があるだろ!?」

    エレン 「…」

    エレン 「…だって本当の事だろ?どうせお前は消えるんだから…意味の無い思い出だろ?」

    アルミン 「…」ダッダッ
    エレン向かって走る

    アルミン 「…うおおお!」シュ
    エレンの顔面にパンチ

    バキッ!

    エレン 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…これ以上喋るな!エレン!」

    アルミン 「…僕は…僕は…」

    エレン 「…」ガシ
    肩を掴む

    エレン 「…うぉら!」シュ
    パンチ

    ドゴォン!

    アルミン 「…が…ふ…」ドサ
    倒れる

    エレン 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    エレン 「…ジャン?」

    ジャン 「…ああ」スタスタ
    前に出る

    エレン 「…」スタスタ
    後ろに退く

    ジャン 「…」
    アルミンの目の前で止まる

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…ジャン…」スク
    立ち上がる

    ジャン 「…覚悟しろ…アルミン!」

    アルミン 「…僕を…恨んでるんだろ…」ハァハァ

    アルミン 「…僕を許せないよな!?」

    ジャン 「…当たり前だ!!」シュ
    お腹にパンチ

    ドゴン!

    アルミン 「がふっ!」

    ジャン 「うおら!」シュ
    お腹にパンチ

    ドゴン!

    アルミン 「ぐぇ!」ドサ
    倒れる

    アルミン 「…」ゲホゲホ

    ジャン 「…」

    ジャン 「…」(エレン…俺は本気でやるぞ…)

    回想中
  31. 31 : : 2020/03/09(月) 03:38:50
    ___________

    1時間半前

    エレン 「俺は…アルミンと決闘を申し込む」

    皆 「!?」

    ミカサ 「エレン?何言ってんの!?」

    エレン 「…おかしな事言ってるように聞こえるが…俺は本気だ…」

    ミカサ 「…そんなの…絶対にダメ!」

    エレン 「…」

    ユミル 「おいおい…ちょっと待てよ」

    ユミル 「そんな無意味なことしてどうするんだ?」

    ジャン 「…ああ…話を聞いて損したぜ…」

    ライナー 「…それに…たとえ決闘を申し込んだとして…アルミンはそれを飲まないぞ?」

    エレン 「…わかってる…」

    エレン 「…だから…俺は一方的にアルミンを殴る…」

    コニー 「…お…おい!さすがの俺もその話はおかしいって思うぞ?」

    サシャ 「…そうですよ!」

    アニ 「…」

    クリスタ 「…」

    ベルトルト 「…」

    マルコ 「…」

    上官7 「…いいんじゃあねーか?」

    皆 「!?」

    上官7 「…それが…お前の考えた方法なら…」

    上官7 「…お前が最後にしてやれることなら…俺は賛成だ」

    エレン 「…はい」

    ミカサ 「…エレン!そんな事させない!」

    エレン 「ミカサ!!」

    ミカサと皆 「!?」

    エレン 「…頼む…俺を信じてくれ…」

    ミカサ 「…エレン」

    クリスタ 「…私達は何をするの?」

    エレン 「…何もしなくていい…ただ見てて欲しいんだ…アルミンは恐らく二人きりで俺と会うと思ってる…だから俺の合図が来るまで隠れて欲しいんだ…そこからは…俺がアルミンと決闘する…」


    正直お前がアルミンを殴ると言った時はビックリしたぜ…本当はお前がいちばん辛いはずなのに…それでもしっかりと俺らの目の前で本気で殴ってみせた…
    しかしその後の頼みもお前はめちゃくちゃだな…

    _________
  32. 32 : : 2020/03/09(月) 03:39:32
    ジャン 「…なんだ?話って」

    アニ 「…」

    ユミル 「…」

    上官7 「…」

    エレン 「…ジャン…ユミル…アニ…」

    エレン 「…アルミンにムカついてるだろ?」

    ジャン 「…そうだが?なんだ?」

    ユミル 「…そうだな」

    アニ 「…ええ」

    エレン 「…アルミンを…本気で殴れるか?」

    ジャン 「なんだ?殴って欲しいとでも思ってるのか?」

    エレン 「…ああ」

    ジャン 「…は?」

    ユミル 「…」

    アニ 「…」

    エレン 「…ある程度…俺がアルミンと戦う…もしくは一方的に俺が殴ってるかもしれない…」

    エレン 「…そしたら…ジャン俺と変わってアルミンを殴ってくれ」

    ジャン 「…冗談だろ?」

    エレン 「…俺は本気で言ってる」

    ジャン 「…」(そうだった…こいつは冗談を言わない奴だったな…)

    ジャン 「…良いんだな?」

    エレン 「…頼む」

    ジャン 「…わかった…」

    ジャン 「だが…やり過ぎちまうかもしれねぇけど…止めるなよ?」

    エレン 「…ああ」

    エレン 「…ジャンの次にユミル…」

    ユミル 「…」

    エレン 「…いけるか?」

    ユミル 「…まぁな」

    エレン 「…ありがとう」

    ユミル 「…おう」

    エレン 「…最後に…アニ…」

    アニ 「…ええ」

    エレン 「…ただし…アニは1発だけにして欲しい…」

    アニ 「…わかった」

    エレン 「…ああ…渾身の蹴りをアルミンにやってくれ…」

    アニ 「…ええ」

    上官7 「…で?俺はどうするんだ?」

    エレン 「…はい…すいません呼び出してしまって…本当は後で頼みたいことがあったので言いに行こうと思ったのですが…たまたま来てくださったので…」

    上官7 「気にするな…話を進めろ」

    エレン 「はい…恐らくですが…夕飯の時間は過ぎてしまいます…」

    上官7 「…それじゃあ間に合わないぞ?」

    エレン 「…なので…キース教官をこちらに連れてきて欲しいんです…」

    上官7 「…なんでだ?」

    エレン 「…恐らくですが…処分書はキース教官本人が渡さなきゃ開拓地から来る兵士は受け取りませんよね?」

    上官7 「…」(確かに…そうだったな…)

    上官7 「…なんで知ってるんだ?」

    エレン 「…前に自分が水汲み当番で外に出てた時…開拓地に強制移動された仲間を見てたんです…」

    エレン 「キース教官本人がその兵士に何かを渡してるのを…」

    上官7 「…そうか」

    エレン 「…あれはなんだったのかその時は分かりませんでしたが…今なら分かります…あれは処分書です…」

    エレン 「…キース教官がわざわざ自分でその紙を渡してたので…恐らく教官長で無ければ受け取れないと思ったのです…」

    ユミル 「…」(コイツ…鈍感野郎だと思ってたけど…こういう時は鈍感野郎じゃあねーんだな…)

    上官7 「…つまり…時間稼ぎってことか?」

    エレン 「はい…無理言ってると思ってます…でも…お願いします!僕はアルミンを助けたいんです!」

    上官7 「…ああ…確かに無理言ってるな…」

    上官7 「…まず…決闘をするってこと自体やってはいけないことだ…」

    上官7 「…それに目をつぶるってことでもお前は有難いと思え」

    エレン 「…すいません…」

    上官7 「…」(困った奴らだ…)

    上官7 「…分かった…キース教官を連れてこよう…」

    エレン 「…ありがとうございます」

    上官7 「…だが…約束だ…必ずアルミンを説得させろ…分かったな?」

    エレン 「…はい…そちらも…約束ですよ?」

    上官7 「ああ」

    エレン 「…皆…本当にありがとう…」バッ
    頭を下げる

    アニ 「…ええ」(それが…貴方の考えた方法なら私は全力でやるよ)

    ジャン 「…ああ」

    ユミル 「…うい」

    上官7 「…」

    エレン 「…この話は後で皆にも伝えとく」

    ジャン 「…ああ…ミカサに嫌われたくないからな…頼んだぞ?」

    エレン 「…ああ」

    ___________

    回想了解
  33. 33 : : 2020/03/09(月) 03:40:25
    ジャン 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    ジャン 「立て…アルミン!」

    アルミン 「…」スク
    立ち上がる

    ジャン 「…許さねぇ…絶対に!」

    アルミン 「…」ハァハァ

    ジャン 「…お前はマルコを傷付けた!」シュ
    パンチ

    ドゴン!

    アルミン 「…がっ!」

    マルコ 「…ジャン」

    ジャン 「…マルコや俺はお前を信用してたのに…お前が裏切ったんだ!」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…そう…だよ…僕が悪いさ!」

    ジャン 「…それだけじゃあねぇ…」

    ジャン 「お前はライナーとベルトルトを騙し…心を傷付けた!!」シュ
    パンチ

    ドゴン!

    アルミン 「…がふっ!」ドサ
    倒れる

    ジャン 「アイツらからあの時の話は聞いてるからな!」

    ジャン 「…お前は…最低だ!」

    ベルトルト 「…ジャン」

    ライナー 「…」

    アルミン 「…そうだよ…」スク
    立ち上がる

    アルミン 「僕は最低な人間さ!だからここから居なくなるんじゃないか!」

    アルミン 「責めてものの償いをしたかったから!」

    ジャン 「…そうか…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    ジャン 「そんなんで…許すわけねぇだろ!」シュ
    パンチ

    パシ!
    ジャンの振りかざすパンチを止める

    ジャン 「!?」

    ユミル 「…」

    ジャン 「…ユミル…」

    ユミル 「…変われ」

    ジャン 「…ああ…すまん」スタスタ
    後ろに退く

    ユミル 「…」ポキポキ

    アルミン 「…」ハァハァ

    ユミル 「…」フゥ

    アルミン 「…ユミル…今度は…君なのか…」

    ユミル 「…ああ…歯を食いしばれ」

    アルミン 「…」ハァハァ

    ユミル 「おぅら!」シュ
    パンチ

    ドン!

    アルミン 「…うっ!」

    ユミル 「おら!」シュ
    パンチ

    ドン!

    アルミン 「…ぐ…」ドサ
    膝が地面に着く

    ユミル 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    ユミル 「お前…さっきジャンに償いとしてここから消えるって言ったろ?」

    アルミン 「…そう…だけど…?」ハァハァ

    ユミル 「嘘つくな…」

    アルミン 「…嘘じゃ…ない…」ハァハァ

    ユミル 「…本当は怖いんだろ?」

    アルミン 「…」

    ユミル 「…みんなに顔を合わせるのが怖いんだろ?」

    アルミン 「…ちが…う…」

    ユミル 「…皆に何されるか…皆に何を言われるか…怖かったからここから居なくなるんだろ?」

    アルミン 「…」

    ユミル 「…どうなんだ?」

    アルミン 「…そう…だよ…」

    アルミン 「僕は!怖いんだよ!」

    アルミン 「自分の居場所も無くなって…みんなを裏切って…僕は…怖かったんだ…」

    ユミル 「…このクソ野郎!!」シュ
    蹴り

    バキッ!

    アルミン 「がはっ!」ドサ
    倒れる

    ユミル 「…何が怖いだ…」

    ユミル 「あの訓練の時…お前はクリスタに何をしたか忘れた訳じゃあねーだろ!?」

    アルミン 「…」ゲホゲホ

    ユミル 「…お前はクリスタを怖がらせたんだ…ミーナを怖がらせたんだぞ!?」

    クリスタ 「…ユミル」

    ミーナ 「…」

    ミカサ 「…」ウルウル

    アニ 「…泣かないよ…ミカサ」

    ミカサ 「…う…ん…」ポロポロ

    アニ 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…」スク
    立ち上がる

    アルミン 「…君の…言っている通り…だ…」

    アルミン 「僕は後悔してる…」ハァハァ

    ユミル 「…でも遅い…お前はもうやってしまったからな!」

    アルミン 「…そうだ…ね…」ハァハァ

    ユミル 「…」シュ
    パンチ

    ドゴン!

    アルミン 「…う…う…」
    お腹を抱える

    ユミル 「お前は…逃げたんだ…」

    ユミル 「…」スタスタ
    アニの方に行く

    ユミル 「…アニ」スタスタ

    アニ 「…ええ」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    アニ 「…ミカサ…」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    アニ 「…私を許してね…」スタスタ

    ミカサ 「…」ポロポロ

    アルミン 「…う…」

    アニ 「…」スタスタ

    アルミン 「…アニ…」
  34. 34 : : 2020/03/09(月) 03:41:49
    アニ 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アニ 「…アンタは…ミーナを傷付けた…」

    アルミン 「…そう…だね…」ハァハァ

    アニ 「…なら話は分かるよね?」スッ
    構える

    アルミン 「…」ハァハァ

    アニ 「…ミーナの仇うたせてもらうよ」

    ミーナ 「…アニ」

    アルミン 「…ミーナには本当に悪い事をしたよ…」

    アニ 「アンタは鉄の塊でミーナのお腹を殴った…どれだけ痛いか…わからない訳でも無いでしょ?」

    アルミン 「…」

    アニ 「…構えな」

    アルミン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…」スッ
    頭をガード

    アニ 「…」

    アニ 「…はぁ!」タンタン ビュン!!
    お腹に回し蹴り

    スパァァァンン!

    アルミン 「…ぐ…あ…」ドサ
    倒れる

    アルミン 「が…が…」

    アニ 「…」フゥ

    アニ 「アンタはミーナを過呼吸気味にさせた…だから私もそうさせてもらったよ」

    アルミン 「ぎ…」

    アルミン 「…は…は…」

    アニ 「安心しな…死にやしないから」スタスタ

    エレン 「…」

    アニ 「…」スタスタ
    戻る

    エレン 「…ありがとな…」

    アニ 「…ええ」

    エレン 「…」スタスタ
    アルミンの方に行く

    アルミン 「…は…」

    エレン 「…アルミン」

    アルミン 「…エレ…ン…」ハァハァ

    エレン 「…立て」

    アルミン 「…は…」ハァハァ

    エレン 「…まだ終わってねぇ」

    アルミン 「…どう…すれば…良かったんだ…」ハァハァ

    エレン 「…なにかだ?」

    アルミン 「…どうすれば…許してくれるんだ!!」

    エレン 「…」

    アルミン 「謝ればよかったのか!?」

    アルミン 「みんなに土下座でもすれば良かったのか!?」

    エレン 「…」

    アルミン 「またいつものどおりなんにも無かったような顔をして皆に話せばよかったのか!」

    エレン 「…」

    アルミン 「…答えろ!イェーガー!」ハァハァ

    エレン 「…そんなの自分で考えろよ」

    アルミン 「謝って済む問題でないことを僕はしたんだ!」

    アルミン 「だからここから居なくなろうとしたのに…こんな…弱い僕を…」

    アルミン 「…後悔してるよ…」

    エレン 「…」

    アルミン 「君とは長い付き合いだからって…ここに来たことを後悔してるよ!!」

    アルミン 「…こんな事になるんだったら…来なきゃよかったよ!!」

    シュ
    パチン!

    皆 「!?」

    エレン 「!?」

    アルミン 「…え…!?」

    ミカサ 「…」ポロポロ
    アルミンにビンタ

    エレン 「…ミカサ…!?」

    アニ 「…ミカサ…」

    ジャン 「…ミカサ」

    アルミン 「ミカ…サ…」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    ミカサ 「貴方は…間違っている…」ポロポロ

    ミカサ 「…アルミン!」ポロポロ

    ミカサ 「エレンや皆がどんな気持ちでここに来たと思ってるの!」ポロポロ

    アルミン 「…」

    ミカサ 「貴方をいじめたいから?違う!貴方に文句を言いたいから?違う!」ポロポロ

    ミカサ 「…貴方は一つ…勘違いしてる…」ポロポロ

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「ミカサ…もういい…無理するな!」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「…離れてろ」

    ミカサ 「…」コク

    ミカサ 「…ひぐっ」スタスタ

    アルミン 「…」

    エレン 「…ミカサがあんなに泣くのも初めて見た…」

    アルミン 「…」

    エレン 「…これも全部…お前のせいだ!」

    アルミン 「…」

    エレン 「構えろ…」

    アルミン 「…わかった」スッ
    構える

    エレン 「…行くぞ!」

    アルミン 「…」サッ
    頭をガード

    エレン 「うぉぉぉら!!」シュ
    お腹に渾身の一撃

    ズドォォォン!

    アルミン 「…が…ふ…」ドサ

    エレン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…」ゲホゲホ

    アルミン 「…」(身体が…動かない…)

    エレン 「…アルミン…決闘は終了だ…」
  35. 35 : : 2020/03/09(月) 03:42:54
    アルミン 「…」ハァハァ

    エレン 「…」ハァハァ

    アルミン 「…」(やっと…終わった…これで僕の残りの罪滅ぼしは開拓地に行くことで…終わる…)

    アルミン 「…」(身体はボロボロだけど…しょうが無いさ)

    エレン 「…」

    上官7 「…」(アルミン…エレン…)

    キース教官 「…終わりだ…」

    上官7 「え?」

    キース教官 「…時間だ…」

    上官7 「…そう…ですか…」

    キース教官 「…文句は無いな?」

    上官7 「…はい」

    キース教官 「…」スゥゥ

    キース教官 「イェーガー!!」

    皆 「!?」

    エレン 「…キース教官…」

    キース教官 「…時間だ!」

    キース教官 「この意味はわかるな?」

    エレン 「……はい」

    ミカサ 「…ひぐっ…ひぐっ…」ポロポロ

    クリスタ 「…うそ…」

    アニ 「…」

    ユミル 「…」

    ジャン 「…」(やれることはやったんだ…)

    ベルトルト 「…」

    サシャ 「…アルミン」

    コニー 「…」

    ミーナ 「…ミカサ」

    エレン 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    エレン 「…」ギュ
    手を握る

    アルミン 「…」(エレン…ミカサ…これで本当にお別れだ…君たちは僕が居なくても強いから…必ず生きられるさ)

    エレン 「…」スタスタ
    アルミンの方に行く

    エレン 「…アルミン」

    アルミン 「…エレ…ン…」

    エレン 「…今まで…ありがとな…」スッ
    アルミンの目の前に物を置く

    エレン 「…俺は…ミカサとお前3人で海を見たかった…」

    エレン 「…それに…あっちに行っても俺はお前とあの時誓った言葉を信じてる…」スタスタ

    エレン 「…俺らはどこまで離れても…お前は俺とミカサの道しるべだ…」スタスタ

    アルミン 「…エレン」
  36. 36 : : 2020/03/09(月) 03:43:36
    アルミン 「…」チラ
    エレンが置いたものを見る

    そこにはペンが二つ置いてあった


    アルミン 「…!?」(これは…)

    アルミン 「…」(あの時…初めて休日に出掛けた時に3人でお揃いで買った…ペン…)

    アルミン 「…」ウルウル

    アルミン 「…」(同じペンだけど…誰が使ってたかすぐに分かる…)

    アルミン 「…」(ミカサのは綺麗に使われてる…汚れ1つないや…さすが女の子だね)

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…」(エレンのは先がちょっと潰れてる…チカラ入れ過ぎだよ…)

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…」(僕のペン…ちょうど手紙を書くために…胸ポケットに入れてた)

    アルミン 「…」(沢山倒れたから…結構汚れちゃってるや…)

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…」(エレン…)

    エレン達を見たら…皆寮に帰ろうと歩みを始めていた

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…」(もう…前の僕達には戻れない…)

    アルミン 「…」(みんなと楽しくやっていたあの時間…あの瞬間に…戻りたいよ)

    アルミン 「…」(僕が全部壊したから…僕が…)

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…エレン…君はまだ僕を道しるべと思っているんだね」ボソッ

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…」(どうすれば良いか分からない…何が正解なのか…)

    でも…もう考えるのを辞めよう…
    もう…意地なんて捨てよう…
    カッコ悪くてもいいから…
    許して貰えなくてもいいから…
    最後に…最後に…伝えたい…
    僕は………



    『ごめめめええぇぇぇぇんん!!!!』



    皆 「!?」

    上官7 「…!?」

    キース教官 「…!?」

    アルミン 「…」ポロポロ
    土下座をする

    アルミン 「ごめめめぇぇぇぇんん!!!!」

    アルミン 「本当に…ごめんなさい!!」ポロポロ

    アルミン 「僕は…君達に…」ポロポロ

    アルミン 「酷いことをしたァァ!!」ポロポロ

    アルミン 「う…ひぐっ…」ポロポロ

    アルミン 「意地張って…本当に」ポロポロ

    アルミン 「ごめえぇぇぇんん!」ポロポロ

    アルミン 「…う…う…」ポロポロ

    アルミン 「今更どんな事言っても…」ポロポロ

    アルミン 「許して貰えないと思うけど…」ポロポロ

    アルミン 「もう遅いけど…」ポロポロ

    アルミン 「う…う…」ポロポロ

    アルミン 「取り消す事なんて…もう出来ないと思うけど…」ポロポロ

    アルミン 「僕はぁ…」ポロポロ

    アルミン 「ふ…ひぐ…」ポロポロ

    アルミン 「エレン達と…一緒に…居たい」ポロポロ

    アルミン 「ライナー…ベルトルト…本当にごめんなさい…」ポロポロ

    ライナー 「…アルミン」

    ベルトルト 「…アルミン…」

    アルミン 「ジャン…マルコ…裏切って…本当に…ごめんなさい」ポロポロ

    ジャン 「…遅せぇよ」ボソッ

    マルコ 「そうだね」ボソッ

    アルミン 「サシャ…コニーも本当に…ごめんなさい」ポロポロ

    サシャ 「アルミン」ウルウル

    コニー 「…ああ!」

    アルミン 「…アニ…ミーナ…傷つけて…本当に…ごめんなさい」ポロポロ

    アニ 「…ふw」

    ミーナ 「アルミン…」ウルウル

    アルミン 「…ユミル…クリスタ…怖い思いさせて…ごめんなさい」ポロポロ

    ユミル 「その言い方だと…私も怖がってるみたいじゃあねーか」

    クリスタ 「…そんな細かい事…言わないの」ウルウル

    アルミン 「…ふ…ふ…」ポロポロ

    アルミン 「ミカサ…エレぇぇん!!」ポロポロ

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「…アルミン…」

    アルミン 「家族である君たちを…裏切ってごめん…泣かせてごめん…」ポロポロ

    アルミン 「僕達はずっと一緒に居た仲なのに…辛い思いさせて…本当に…」ポロポロ

    アルミン 「ごめん…なさい」ポロポロ

    ミカサ 「…うん…うん…」ポロポロ

    エレン 「…」

    アルミン 「…こんな事した最低な僕だけど…」ポロポロ

    アルミン 「もし…もう一度…許してもらえるなら…」ポロポロ

    アルミン 「僕をもう一度…仲間にいれてほしぃぃ…」ポロポロ

    アルミン 「もう一度…一緒に…訓練兵を続けたい…」ポロポロ

    アルミン 「もう一度…エレンやミカサのは道しるべに…なりたいぃ…」ポロポロ

    アルミン 「…ぅぅう…」ポロポロ

    アルミン 「…一緒に…夢を…目指したいぃ…」ポロポロ

    アルミン 「…う…う…」ポロポロ

    上官7 「…ははw」

    キース教官 「…アルレルト…」
  37. 37 : : 2020/03/10(火) 04:09:11
    アルミン 「…ふ…ふぅ…」ポロポロ

    エレン 「…」

    エレン 「…」スタスタ
    アルミンの方に行く

    アルミン 「…え…エレン…」ポロポロ

    エレン 「…アルミン」

    アルミン 「…ごめん…エレン」ポロポロ

    エレン 「…お前のさっきのパンチ…」

    アルミン 「…」ポロポロ

    エレン 「今までで…1番…効いたぞ…」

    アルミン 「…エレ…ン…」ポロポロ

    エレン 「…」サッ
    みんなの方に振り向く

    エレン 「…皆!本当にごめん!」
    頭を下げる

    皆 「!?」

    アルミン 「…エレン…」ポロポロ

    エレン 「…俺も…アルミンの家族だ!アルミンの失態は…俺の責任でもある!」

    エレン 「…ワガママかも知れねぇ!」

    エレン 「…でも…頼む!」

    エレン 「アルミンを…許してやって欲しい!」

    ジャン 「…エレン」

    アニ 「…」

    ミーナ 「…」

    ライナー 「…」

    ミカサ 「…」ポロポロ

    ミカサ 「…」ゴシゴシ

    ミカサ 「…」ダッダッ
    エレンの方に行く

    ミカサ 「…」サッ
    頭を下げる

    アルミン 「!?」

    ミカサ 「…私も…ごめんなさい…」
    頭を下げる

    ミカサ 「アルミンがこうなったのも…私の責任でもある…それに私も…アルミンとエレンの家族だから…」

    アルミン 「…ミカ…サ…」ポロポロ

    ミカサ 「…皆…お願い…」

    アルミン 「…う…う…」(僕は…本当に…バカだ…)

    コニー 「…」

    コニー 「俺は許すぜ!アルミン!」

    アルミン 「…コニー…」ポロポロ

    コニー 「また一緒に馬鹿な事やろうぜ!」

    アルミン 「…ありがとぅ…」ポロポロ

    サシャ 「…」ウルウル

    サシャ 「…」ゴシゴシ

    サシャ 「私もですよ!アルミン!」

    サシャ 「仲良しです!」

    アルミン 「…サシャ…うん…」ポロポロ

    ミーナ 「…私も!謝ってくれたから…許すよ!」

    エレン 「…ありがとな…ミーナ…」

    アルミン 「…ミーナ…」ポロポロ

    ミカサ 「…アニも…許して欲しい…」

    アニ 「…ミーナが良いなら私は気にしないよ…ミカサ」ニコ

    ミカサ 「ありがとう…アニ…」

    アニ 「ええ」

    アルミン 「…アニ」ポロポロ

    エレン 「クリスタも…許してくれるか?」

    クリスタ 「謝ってくれたから!いいよ!アルミン!」

    アルミン 「…ごめん…クリスタ…」ポロポロ

    ユミル 「…まぁ…今回は許してやるよ」

    アルミン 「…ありがと…ユミル」ポロポロ

    マルコ 「僕も…許すよアルミン」

    アルミン 「…うん…」ポロポロ

    ジャン 「…アルミン!」

    アルミン 「…」ポロポロ

    ジャン 「泣くのやめろ!」

    アルミン 「…」ポロポロ

    アルミン 「…」ゴシゴシ

    アルミン 「…うん…」

    ジャン 「…次はねえからな?」

    アルミン 「…うん」

    ジャン 「…許すぜ…アルミン」ニコ

    アルミン 「…ジャン…ありがとう…」

    エレン 「…サンキュージャン!」
  38. 38 : : 2020/03/10(火) 04:09:51
    ジャン 「…まぁ後は…この2人だな…」

    ベルトルト 「…」

    ライナー 「…」

    アルミン 「…ベルトルト…ライナー…」

    ベルトルト 「…ライナー」チラ

    ベルトルト 「…」(僕は許せるけど…ライナー…)

    ライナー 「…」

    アルミン 「…本当に…ごめん…」

    アルミン 「…僕は…2人に本当に酷いことをした…君達の気持ちを知ってるはずなのに…僕は自分の事しか考えず…だました…」

    アルミン 「そして君達を利用して…仲間を襲わせてしまった…やってしまったことは…もう取り消せない…どんなに反省しても…もう遅いって分かっているのに…それでも…僕は後悔している…」

    アルミン 「…本当に…ごめん…」

    アルミン 「…君達が望むなら…僕はここから…居なくなる…君達に二度と顔を合わせないように…生きていくつもりだ…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    アルミン 「…」

    エレン 「…」

    ジャン 「…」

    ライナー 「…アルミン…」

    アルミン 「…」

    ライナー 「…確かにお前のやった事は…俺達は二度と忘れない…あの訓練で俺は…この手でエレン…ユミル…マルコ…ジャン…そしてベルトルトを襲った…」

    ライナー 「…この後悔は…思い出したくなくても…思い出してしまう…」

    ベルトルト 「…」

    アルミン 「…」

    ライナー 「…確かに俺はお前に騙された…けどな…あの訓練の時の俺は少なからず…自分の意思でもあった…」

    ライナー 「…クリスタが俺に振り向いてもらえると思い…ほかの事に考えをやめ…自分は仲間を襲った…」

    ライナー 「…そうなったのは…お前のせいでも無い…アルミン…」

    ライナー 「こうなったのは俺の弱さだ!」

    アルミン 「…」

    ライナー 「…俺は本当に仲間に酷いことをした…俺は許して貰えないと思った…けど…」

    ライナー 「…コイツらは…この俺やベルトルトを許してくれた…それがどれだけ救われたか…どれだけ嬉しかったか…」

    ベルトルト 「…うん…」

    ライナー 「…だから…お前の気持ちも分かる…」

    ライナー 「…アルミン約束だ!」

    アルミン 「…」

    ライナー 「もし今度闘う時は正々堂々と俺と戦え!」

    ライナー 「…だから…一緒に訓練をやっていこう」

    ベルトルト 「…ライナー…」

    アルミン 「…うん…」ウルウル

    アルミン 「…約束…」ウルウル

    ベルトルト 「…僕もだよ!アルミン!」

    ベルトルト 「…一緒に訓練頑張ろうね!!」

    アルミン 「…うん…」ポロポロ

    アルミン 「ありがとう…みんな本当に…ありがとぅ…」ポロポロ

    エレン 「…皆…本当にありがとう!」

    ミカサ 「…」ウルウル
  39. 39 : : 2020/03/10(火) 04:10:37
    エレン 「…アルミン…ミカサ…」

    アルミン 「…」ポロポロ

    ミカサ 「…何…」ポロポロ

    エレン 「…来いよ!ハグしてやる!」

    アルミン 「…うん!」スタスタ

    ミカサ 「…」スタスタ

    エレン 「…」ギュ
    2人をハグする

    アルミン 「ごめん…ごめん…」ポロポロ

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「…もう謝るな…アルミン…」

    エレン 「…これで俺らはまた同じ夢を目指せるな!」ニコ

    アルミン 「うん…うん…」ポロポロ

    ミカサ 「…ありがとう…エレン…」ポロポロ

    ジャン 「…まぁ…これで一件落着か…」

    マルコ 「…そうだねw」

    サシャ 「…私…感動です…」ポロポロ

    コニー 「俺も…泣けてきたぜ…」ウルウル

    クリスタ 「…私も…」ウルウル

    ユミル 「まぁ…これでアルミンも懲りたろ…」

    アニ 「ええ…」

    ミーナ 「またみんな一緒だぁ」ウルウル

    ベルトルト 「…ライナー…ありがとう」

    ライナー 「…礼を言われる必要は無い…」

    ライナー 「…コイツらは俺らを許してくれた…これで俺らが許さない訳ないだろ?」

    ベルトルト 「…そうだね」

    ベルトルト 「また前に戻れるね」

    ライナー 「…ああ…そうだな…」

    上官7 「…アイツら…泣けるじゃあねーか…はは」

    キース教官 「…上官7…松明をもってこい」

    上官7 「え?」

    上官7 「あ…はい!」

    キース教官 「…」スタスタ
    皆の方に行く

    上官7 「…キース教官…」

    上官7 「…」ダッダッ

    キース教官 「…」スタスタ

    エレン 「…はは…」

    エレン 「…」チラ?

    エレン 「!?」

    キース教官 「…」

    エレン 「…キース教官…」

    キース教官 「…アルレルト!」

    アルミン 「!?」

    アルミン 「…はい…」

    キース教官 「…時間だ…開拓地に行く準備をするぞ!」スタスタ
    寮に向かう

    皆 「!?」

    アルミン 「…」

    エレン 「な!?」

    エレン 「…キースk」

    アルミン 「…エレン!」

    エレン 「!?」

    アルミン 「…」スタスタ
    キース教官の方に行く

    エレン 「…アルミン…」

    アルミン 「…」サッ
    心臓を捧げる

    アルミン 「…」スゥゥ

    アルミン 「キース教官長!」

    キース教官 「…」ピタッ

    キース教官 「…なんだ?アルレルト」

    アルミン 「…数日前…自分は開拓地に行かせて欲しいと頼みました!」

    キース教官 「…」

    アルミン 「…もし…まだ取り消せるのでしたら…もう一度自分をキース教官と呼ばせて下さい!」

    アルミン 「もう一度!訓練をさせて下さい!」

    キース教官 「…貴様…これは遊びじゃないんだぞ!!」

    キース教官 「貴様の気持ちでコロコロ変えられる物でも無いんだぞ!!」

    アルミン 「…」

    キース教官 「…貴様は何しにここに来た!?」

    キース教官 「遊びに来たのか!?」

    アルミン 「…」

    僕は…一度夢を諦めた…
    それは誰のせいでもない…自分のせい…
    それでも皆は…もう一度僕に夢を与えてくれた…もう二度と手放さない…もう二度と諦め無い!エレン…ミカサ…僕は二人の…皆の道しるべとなり…夢を目指す!

    アルミン 「誰一人欠けることなく…皆で僕は海を見たい!」

    アルミン 「…この壁の外の世界を自由にまわりたい!」

    アルミン 「僕が皆の…道しるべになる!!」

    アルミン 「…だから…僕はここにいます!」

    エレン 「…アルミン」

    ミカサ 「…アルミン」

    ジャン 「…ああ」

    マルコ 「うん」

    ユミル 「…ふん」

    クリスタ 「うん!」

    ライナー 「ああ」

    ベルトルト 「そうだね」

    アニ 「…」

    ミーナ 「アルミン」

    サシャ 「はい!」

    コニー 「おう!」
  40. 40 : : 2020/03/10(火) 04:12:03
    キース教官 「…」

    アルミン 「…」ハァハァ

    キース教官 「それは答えにはならんが…まあいいだろう」

    キース教官 「…」

    上官7 「…キース教官」ダッダッ

    上官7 「…松明です」サッ

    キース教官 「…」

    キース教官 「…アルレルト」

    アルミン 「はい!」

    キース教官 「本来は取り消す事は無い…」

    キース教官 「…それに前にも言ったが…貴様は一度死んでいる…やる気も活力も…貴様は死んだ…」

    アルミン 「…」

    キース教官 「そんな奴がここにいたって…邪魔なだけだ…」

    キース教官 「ゴミ同然だ…」

    アルミン 「…」

    キース教官 「…だが…今のお前の瞳は希望という灯火がメラメラと伝わっている」ゴソゴソ
    内ポケットをあさる

    キース教官 「…不思議なもんだ…一度死んだ奴が生き返る事なんて…そうそう無い…」

    キース教官 「そんな奴…いつぶりに見たか…」
    チラ

    上官7 「…」

    キース教官 「…」サッ
    紙を取り出す

    キース教官 「これは貴様の処分書だ…」

    アルミン 「…はい…」

    キース教官 「…」サッ
    松明の火に当てる

    皆 「!?」

    紙はすぐに灰となり消えた

    キース教官 「…」

    上官7 「…」(キース教官)

    キース教官 「…良いか!アルレルト!」

    キース教官 「明日から1週間罰として貴様に私が考える特別な訓練コースをやる!」

    アルミン 「…」

    キース教官 「…いいか!!少しでも弱音を吐いたら即開拓地行きだ!覚悟しろ!!」

    アルミン 「はい!!」

    キース教官 「…今いる部屋からイェーガー達の部屋に戻れ!以上だ!」

    キース教官 「お前ら!今すぐ寮に戻り夕飯を終わらせて明日に備えろ!」

    キース教官 「解散だ!!」

    アルミン 「はい!ありがとうございます!」
    頭を下げる

    エレン 「…」サッ
    頭を下げる

    ミカサ 「…」サッ
    頭を下げる

    キース教官 「…ゆくぞ」スタスタ

    上官7 「は!」

    上官7 「アルミン!」

    アルミン 「はい!」

    上官7 「おかえり!」

    アルミン 「…ありがとうございます!」

    上官7 「…またあしたな!」スタスタ

    エレン 「上官7さん!約束守ってくれてありがとうございます!」

    上官7 「おーう!お前もな!」スタスタ
  41. 41 : : 2020/03/10(火) 04:12:26
    アルミン 「…良かった…」

    エレン 「やったな!アルミン!」

    ミカサ 「流石だったよ!」

    アルミン 「うん…みんなのお陰だよ!」

    ジャン 「アルミン…」

    アルミン 「…ジャン」

    ジャン 「…また…トランプやろうな!」ニコ

    アルミン 「…うん!」ニコ

    マルコ 「アルミンまたよろしくね」

    アルミン 「ありがと…マルコ」

    マルコ 「うん!」

    ライナー 「流石だったぞ…アルミン」

    ベルトルト 「キース教官を説得出来たね!」

    アルミン 「…二人とも…本当にありがと!」

    ライナー 「気にするな!」

    ベルトルト 「仲良くやろうね!」

    アルミン 「うん!」

    ユミル 「けっ…おいアルミン!」

    アルミン 「…ユミル…」

    ユミル 「次クリスタにちょっかい出したら殺すからな?」

    クリスタ 「もう!そんなこと言わないの!」

    アルミン 「…ううん…もうそんな事しないよ…」

    アルミン 「…ねぇ…クリスタ…」

    クリスタ 「うん?」

    アルミン 「…言い遅れたから言わせて…エレンとお付き合い…おめでとう」ニコ

    クリスタ 「…うん!ありがと!」ニコ

    ユミル 「おい!クリスタは私のだ!」

    クリスタ 「もう!ユミル!」

    アルミン 「…あははw」

    ミーナ 「…アルミン!おかえり!」

    アルミン 「…ミーナ…ごめんね…本当に…」

    ミーナ 「ううん…もう大丈夫だよ…」

    ミーナ 「もう気にしないでね?」

    アルミン 「ありがとう…」

    アニ 「…私もアンタを思いっ切り蹴れたからもうスッキリした…」

    アルミン 「さすがアニだね…死ぬかと思ったよ…でもこれも僕が悪いから真摯に受け止めるよ」

    アニ 「言われなくても理解してると思うけど…今度からは周りの人を大切にしな」

    アルミン 「…うん…ありがとう!」

    コニー 「…アルミン!また一緒だな!」

    アルミン 「そうだねコニー!」

    コニー 「…これからもよろしくな!」

    アルミン 「うん!」

    サシャ 「皆さん!!」

    皆 「!?」

    サシャ 「夕飯の時間が終わってしまいます!早く戻りましょう!」ダッダッ

    エレン 「そう言えばそうだったな!」

    エレン 「急ぐぞ!アルミン!」ダッダッ

    ミカサ 「エレン!一緒に食べよう!」ダッダッ

    クリスタ 「エレン!私も!」ダッダッ

    アニ 「…私も…」ダッダッ

    ユミル 「おい!クリスタ!お前は私と食べるんだ!」ダッダッ

    コニー 「やっべー!早く帰らなきゃサシャにパンを食われる!!」ダッダッ

    ジャン 「俺らも帰るぞ!」ダッダッ

    マルコ 「うん!」ダッダッ

    ライナー 「おう!」ダッダッ

    ベルトルト 「ミーナ行こう!」ダッダッ

    ミーナ 「うん!」ダッダッ

    アルミン 「…」(皆…)

    アルミン 「あははw」

    アルミン 「……いつもの日常だ…」

    アルミン 「…ありがとう…皆…僕は幸せだ…」ボソ

    エレン 「アルミン!急げ!」

    アルミン 「うん!」ダッダッ
  42. 42 : : 2020/03/14(土) 04:19:48
    上官7 「キース教官」スタスタ

    キース教官 「…なんだ?」スタスタ

    上官7 「ありがとうございます」

    キース教官 「…何がだ?」

    上官7 「私のお願い事やアルミンのワガママを通してくださって…」

    キース教官 「…良い」

    キース教官 「…お前らの考えやイェーガー達の考えを理解してるつもりだ…」

    上官7 「…はい」

    上官7 「…」スタスタ

    キース教官 「…」スタスタ

    上官7 「…キース教官」

    キース教官 「なんだ?」ピタッ

    上官7 「ひとつ聞きたい事があります」ピタッ

    上官7 「先程…キース教官に私が訓練兵の時…祖母様から手紙を頂いたと伝えたのですが…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…実は…続きがありまして…」

    キース教官 「なんだ?」

    上官7 「…国から3年間医療費を負担すると祖母様の家に1人の男性が伝えてきたと書いてありました…」

    キース教官 「…そうか…」

    上官7 「…心当たり無いですか?」

    キース教官 「…いや…無いな…」

    上官7 「…」

    上官7 「…その手紙の内容をもっと詳しく伝えると…貴方に似た人が来られたと…」

    キース教官 「…」

    上官7 「…何か…隠し事があるのでは無いですか?」

    キース教官 「…」

    上官7 「…お願いします」

    キース教官 「…本当は…貴様に伝えたくなかったが…」

    キース教官 「…良かろう…」

    上官7 「…はい」

    キース教官 「…」

    回想中
  43. 43 : : 2020/03/14(土) 04:20:31
    数十年前

    訓練所

    キース団長 「…」スタスタ

    兵士 「お待ちしておりました…キース団長」

    キース団長 「うむ…」スタスタ

    兵士 「この子供達が今期の訓練兵です」

    キース団長 「…少ないな…」

    兵士 「…はい…全員で14人です…」

    キース団長 「…まぁ良い…」

    キース団長 「数が少ない方が我々も都合が良い…」

    兵士 「はい…」

    キース団長 「離れてろ…」

    兵士 「は!」スタスタ

    キース団長 「…」

    訓練兵達 「…」

    キース団長 「…私がここの教官長…現調査兵団団長だ!」

    訓練兵達 「は!」

    キース団長 「貴様らは何しにここに来た!」

    一人一人通過儀礼を終わらせ…そして
    最後の一人

    キース団長 「貴様は何しにここに来た!?」

    上官7 「…自分は調査兵団になって…妹を救いたいです!」
    少年期の上官7

    キース団長 「…貴様の妹は巨人にでもさらわれたのか?」

    上官7 「…いえ!病にかかりました!…だから調査兵団になってお金を貰い…妹を救いたいです!」

    上官8 「…」(コイツ…バカなのか…)
    少年期の上官8

    上官9 「…」(アホだアホ)
    少年期の上官9

    キース団長 「…そうか…それは立派な兄貴だな…」

    上官7 「はい!」

    キース団長 「だが…その家族に対する気持ちも今日で捨てろ!」

    上官7 「!?」

    キース団長 「貴様は今日から兵士だ!」

    キース団長 「この国に命を有難く捧げるのが兵士だ!」

    キース団長 「なのに…妹を救いたいだと…?」

    キース団長 「笑わせんな!!」

    上官7 「…」(コイツ…)

    上官7 「…」ギュ
    手を握る

    キース団長 「甘ったれた考えを捨てろ!今後の訓練の支障に満たす!」

    上官7 「…」

    キース団長 「分かったか!?」

    上官7 「…妹の事を…悪く言わないでください…」

    上官8 「…」(な!?)

    上官9 「…」(オイオイ…マジかよこいつ…)

    キース団長 「…」

    兵士 「貴様!教官長になんて事を!」

    キース団長 「…黙れ!」

    兵士 「…は…はい!」

    キース団長 「…」ギロ
    上官7を睨みつける

    上官7 「…」ギロ
    キース団長を睨みつける

    キース団長 「…偉い反抗的なクズだな…」

    上官7 「…」

    キース団長 「…貴様の妹は…この国に何をしてくれるんだ?」

    上官7 「…それは…」

    キース団長 「質問を変えよう…貴様の妹はどんな病だ?」

    上官7 「…僕の妹は〜病にかかってます…」

    上官8 「…」(それって…確か治療法が見つかってない病か?)

    キース団長 「…そうか」

    キース団長 「なら答えはこうだ…貴様の妹はこの国に対してなんにも出来ない」

    上官7 「!?」

    キース団長 「…貴様の妹は…この国に貢献出来ないまま死ぬ…」

    キース団長 「…約立たずだな」

    上官7 「…黙れ!」

    上官9 「…!?」

    上官7 「…俺の妹を…バカにするんじゃあねぇ!」

    上官7 「俺の妹は…一生懸命…頑張って生きようとしてるんだ!!」

    キース団長 「…」

    兵士 「…」(コイツ…!?)

    上官7 「…」ハァハァ

    キース団長 「…いい度胸だ…」

    キース団長 「…どんな気持ちでここに来ようが…気持ちでは何にも伝わらん…成績で見せて見せろ」スタスタ

    上官7 「…」(見てろ…お前より絶対に強くなってやる…)

    _____

    キース団長 「…」スタスタ

    兵士 「申し訳ございません!」

    キース団長 「…なにがだ?」

    兵士 「あの糞ガキが…キース団長に大変無礼をお掛けしてしまって!」

    兵士 「直ぐに開拓地に移動させますので!」

    キース団長 「…そんなことさせるな!」

    兵士 「!?」

    兵士 「し…しかし…」

    キース団長 「…これは命令だ」

    兵士 「は…はい!」

    キース団長 「下がれ」

    兵士 「は!」スタスタ

    キース団長 「…上官7…か…貴様の答えを私に見せてみろ…」
  44. 44 : : 2020/03/14(土) 04:20:58
    それから半月が経った

    キース団長 「…」スタスタ

    兵士 「…あ!キース教官!」スタスタ

    キース団長 「…どうだ?」

    兵士 「…はい…今のところ上官8と上官9が優秀です!」

    兵士 「…ただ…上官7が…」

    キース団長 「ほう…あの糞ガキがどうした?」

    兵士 「…はい…ここんとこ毎日なんですけど…魂が抜かれたように人の話を聞いてなかったり…訓練中ボーッとしてる時がありまして…なにか考えごとでもしてる様にも見えましてね…」

    キース団長 「…そうか」キョロキョロ

    キース団長 「…」(あそこか)

    キース団長 「…」スタスタ

    上官8 「…」(頑張れー)

    上官9 「…」ハァハァ ガシ ガシ

    上官7 「…」ハァハァ ガシ

    キース団長 「…」スタスタ

    キース団長 「ほう…岩登り訓練か…」

    兵士 「!?」

    兵士 「キース団長!」

    キース団長 「今は教官と呼べ」

    兵士 「は!申し訳ございません!」

    キース団長 「…どうだ?この訓練は…?」

    兵士 「はい…キース教官の指示通り…1から岩の壁を作成し…さらに難易度を5段階に分けて今も尚作っており…」

    兵士 「…既に難易度1と2は完成して…早速訓練として使っております…」

    キース団長 「そうか…」

    キース団長 「引き続き頼む」

    兵士 「は!」

    上官8 「もう少しだぞ!」

    上官9 「…」ハァハァ ガシ

    上官9 「よい…しょ…」ハァハァ

    上官8 「やったな!」

    上官9 「ああ…やったぜ…」ハァハァ

    兵士 「うむ…」メモメモ

    上官7 「…」ハァハァ

    キース教官 「…」スタスタ

    上官7「…」(…くそ…)

    キース団長 「…見た感じ…たかが難易度1で手こずってるようだが?上官7」

    上官7.8.9 「!?」

    上官7 「…」(この…声は…)

    上官9 「…キース教官!」

    上官8 「…びっくりした…」

    上官7 「…」(見えなくてもわかる…俺はコイツのことを絶対に忘れない…)

    上官7 「…」(妹を…全否定したやつだ!)

    キース団長 「…貴様と会うのはこれで二回目か…まさかこんな所で手こずってるとはな…威勢がいいのは口だけか?」

    上官7 「…」ガシ ガシ

    キース団長 「…そんなんでは妹は救えないぞ?」

    上官7 「…」ガシ ガシ

    上官7 「…」ガシ
    ゴールする

    兵士 「…」メモメモ

    上官7 「…」スタスタ
    下に降りる

    上官7 「…」スタスタ
    キース団長の目の前に立つ

    キース団長 「…」

    上官7 「…自分に…なんか用ですか?」

    キース団長 「…兵士から聞いた…度々訓練中意識が上の空だしいな…」

    上官7 「…」

    キース団長 「…前にも言ったはずだ…事情は捨てろと…訓練の支障に満たすと…」

    上官7 「…」

    キース団長 「…この訓練が終わったら後で来い…」スタスタ

    上官7 「…」

    訓練が終わり
  45. 45 : : 2020/03/14(土) 04:21:30
    教官長室前

    上官7 「…」(会いたくない…けど……)

    上官7 「…」

    コンコン

    キース団長 「…来たか…入れ」

    ガチャ
    バタン

    上官7 「…失礼します…」スタスタ

    キース団長 「…」

    上官7 「…なんですか…」

    キース団長 「…さっきの質問と一緒だ…度々訓練中ボーッとしてることが多いそうだが…?」

    上官7 「…」

    キース団長 「…」

    上官7 「…考え事です…」

    キース団長 「…言ってみろ?」

    上官7 「…」

    キース団長 「…黙っているつもりか?」

    上官7 「…」

    キース団長 「…私の口から言わせて欲しいか?貴様の口から言え…」

    上官7 「…」

    上官7 「…妹の事です…」

    キース団長 「…だろうな…」

    上官7 「…もう…良いでしょうか?」

    キース団長 「ならんな…それが原因で訓練に集中出来ないようなら…貴様を開拓地に行かせる…」

    上官7 「!?」

    上官7 「それは…」

    キース団長 「…嫌か?」

    上官7 「…はい…」

    キース団長 「…なら私を説得させろ」

    上官7 「…」

    上官7 「…自分は調査兵団になってお金を貰い…そのお金で妹を医者に預ける予定です」

    上官7 「自分は今すぐでも妹を医者に預けたいのですが…お金が無いため…3年間は祖母の家に預かってもらっています」

    キース団長 「…まぁ…3年間となると莫大なお金が必要だからな…調査兵団にでもならなきゃ確かに不可能だな…」

    上官7 「…自分も訓練に集中したいと思っております!妹のためにも…」

    上官7 「しかしここの所毎日…今頃妹は病が悪化しているのではと…最悪死んでいるのではと思い…訓練に集中出来なくなってしまっているのも事実です…」

    キース団長 「…そうか」

    上官7 「…はい」

    キース団長 「皮肉なもんだな…妹のため結果を出さなきゃいけないのに…妹のせいで結果が出せてないのは…」

    上官7 「…僕が…弱いせいです…妹のせいではありません…」

    上官7 「お願いします…開拓地には行きたくありません…」

    キース団長 「…」

    キース団長 「…半月やろう…それまでに結果を出せ!」

    キース団長 「…行動で示せ」

    上官7 「…はい…」

    キース団長 「…寮に戻れ」

    上官7 「…失礼します…」スタスタ

    ガチャ

    バタン

    キース団長 「…」

    _____
  46. 46 : : 2020/03/14(土) 04:21:57
    住宅街

    キース団長 「…」スタスタ

    キース団長 「…」ピタッ

    キース団長 「…ここか」サッ
    フードを深く被った

    コンコン

    上官7の祖母 「…はい…」
    ガチャ

    キース団長 「…上官7の祖母か?」

    上官7の祖母 「…はい…どちら様でしょうか?」

    キース団長 「…憲兵団の者だが…上からの命令でこの手紙とこの袋の中身をわたしに来た」

    キース団長 「…上官7の話によると…妹がここに居ると…?」

    上官7の祖母 「…はい…いますが?」

    キース団長 「事実確認のため…妹の所まで案内してくれるか?」

    キース団長 「…内容は手紙に書いてある…」サッ
    手紙を渡す

    上官7の祖母 「…確認します…」

    しばらくして

    上官7の祖母 「…本当ですか?」

    キース団長 「嘘の手紙は書かん…案内してもらえるか?」

    上官7の祖母 「…はい…」

    案内してもらって

    上官7の祖母 「…この扉の向こうにいます…」

    キース団長 「…」

    ガチャ

    キース団長 「…」

    上官7の祖母 「…ずっと寝たきりです…」

    キース団長 「…そうか…」

    上官7の祖母 「…はい…」

    キース団長 「…」

    バタン

    キース団長 「事実確認は出来た…邪魔したな…」サッ
    袋を渡す

    上官7の祖母 「…ありがとうございます…ありがとうございます…」

    キース団長 「…私はただ命令されてきただけだ…気にするでない…」

    上官7祖母 「…上官7に話したら喜びます…」

    キース団長 「…そうか」

    キース団長 「…それでは直ぐに医者に預かって貰え…」

    上官7の祖母 「はい」

    キース団長 「…」スタスタ
    人混みの中に消えていった

    上官7の祖母 「…どこかで見た事ある人だなって思ったけど…」

    上官7の祖母 「たしか…あの人…」

    ___________

    回想終了
  47. 47 : : 2020/03/14(土) 04:23:13
    キース教官 「…という事だ…」

    上官7 「…そう…ですか…」プルプル

    キース教官 「…確かに私がお前の祖母に手紙とお金を渡した…だが私は命令されただけだ…」

    上官7 「…」プルプル

    上官7 「…なら何故…憲兵団と言ったんですか?」

    キース教官 「…」

    上官7 「…祖母様からの手紙に書いてありました…」

    上官7 「…」プルプル

    キース教官 「…身元を…知られたくなかったからだ…」

    上官7 「…僕が今…思ってることを言っていいですか?」

    上官7 「…事実なら…正直に…仰ってください…」プルプル

    キース教官 「…なんだ?」

    上官7 「…私の妹に渡したお金は…国からでは無い…ですよね…?」プルプル

    キース教官 「…」

    上官7 「どうなんですか!?」プルプル

    キース教官 「…そうだ…」

    上官7 「!?」

    上官7 「…そう…なんです…ね…」

    上官7 「…」ドサ
    膝が地面に着く

    上官7 「…う…」ウルウル

    キース教官 「…」

    上官7 「…そのお金はキース教官…貴方のお金です…か…?」ウルウル

    キース教官 「…」

    上官7 「…う…う…」ポロポロ

    キース教官 「そうだ…」

    上官7 「…ふっ…ふっ…」ポロポロ

    上官7 「…どうりで…おかしいと思ったのです…自分が調査兵団になる保証もないのに…負担してくれるなんて…」ポロポロ

    キース教官 「…」

    上官7 「…何故…何故です!?」ポロポロ

    キース教官 「…」
  48. 48 : : 2020/03/14(土) 04:23:33
    キース教官 「…お前が初めてだった…」

    上官7 「…」ポロポロ

    キース教官 「訓練兵ごときが私に盾突いた奴は…」

    上官7 「…そんな…ただのクソガキじゃないですか…」ポロポロ

    キース教官 「…確かにそうだ…だがお前は違った…通過儀礼の時…私はすぐに確信した…お前は調査兵団になると…」

    キース教官 「…何かを守りたいと思った奴は強くなれる…」

    キース教官 「…だからお前は必ず…調査兵団になると思った…」

    キース教官 「…それだけだ…」

    上官7 「…うぅ…」ポロポロ

    上官7 「…すいません…本当に…ありがとうございます…」ポロポロ

    上官7 「…こんな…ひぐっ…」ポロポロ

    上官7 「クソ生意気な…私の為に…」ポロポロ

    上官7 「…本当に…」ポロポロ

    上官7 「…本当に…ありがとうございます…」ポロポロ

    キース教官 「…私が勝手にやった事だ…感謝されたくてやったつもりは無い…」

    上官7 「…う…うぅ…」ポロポロ

    キース教官 「…」

    キース教官 「…お前から妹が死んだと聞いたとき…」

    上官7 「…」ポロポロ

    キース教官 「…実に…残念だと思った…」

    キース教官 「…医療がもうちょっと進化していたら…お前の妹の病も治っていたかもな…今現在…その病も…お前の妹が死んだ時よりやっと3割な確率だが…治療法が出てきた…」

    キース教官 「だから…恨むなら時代を恨め…」

    上官7 「…」ポロポロ

    キース教官 「…お前自身もう大丈夫と先程聞いたが…言わせてくれ…」

    キース教官 「…貴様は悪くない…自分自身を責めることをやめろ…貴様の妹が悲しむぞ…」

    上官7 「…はい…」ポロポロ

    上官7 「…ありがとう…ございます…」ポロポロ

    上官7 「見ず知らずの妹を…そしてこんな私を…救ってくださり…ありがとうございます…」ポロポロ

    上官7 「このご恩は…一生…忘れません」ポロポロ

    上官7 「…うぅ…ひぐっ…」ポロポロ

    キース教官 「…」

    上官7 「…」ポロポロ

    キース教官 「…立て!上官7!」

    上官7 「…」ポロポロ

    キース教官 「約束したはずだ!みっともない姿を妹に見せないと…!?」

    上官7 「…」ポロポロ

    上官7 「…」ゴシゴシ

    上官7 「…」サッ
    立つ

    上官7 「…は!」

    キース教官 「…今回話したことは全て忘れろ!貴様に感謝されてると思うと…貴様は私に遠慮する恐れがあるからな…」

    上官7 「…」

    キース教官 「…私は私のやり方で今後もやっていく!貴様は貴様のやり方で訓練兵を育てろ!」

    上官7 「…はっ!」

    キース教官 「…戻るぞ」スタスタ

    上官7 「はっ!」スタスタ

    ずっとキース教官に言いたかったことを伝えれた…
    それは良かったのか…悪かったのか…
    正直分からない…ただ…知りたかったのに…
    知りたくない事実だったと思うのは確かだ…
    私はキース教官にたくさんの迷惑を掛けた…
    なのにキース教官は妹と私を救ってくれた…私は死ぬまで感謝し続けると思います…
    でも貴方はそれを私に言いたくなかった…
    それは先程仰った通り…私が貴方に遠慮する恐れがあると思ったから…
    なら…私は貴方の想いを尊重します…
    今後も私は私のやり方で訓練兵を救っていきます…なのでこれからも見ていてください…キース団長…貴方が私にかけた想い…今後もしっかり…答えを出していきます…イチ教官として…
  49. 49 : : 2020/03/23(月) 03:59:48
    そして夕飯が終わり…お風呂を終えて皆寮に戻った

    アルミン 「…よいしょ…」ドサ
    荷物を置く

    ジャン 「アルミン…ここでいいか?」

    アルミン 「うん!ありがと!」

    ジャン 「おう!」ドサ
    アルミンの荷物を置く

    コニー 「またここで寝れるな!アルミン!」

    アルミン 「うん!」

    マルコ 「…あれ?ライナーとベルトルトとエレンは?」

    アルミン 「エレンはクリスタと一緒に馬のお手入れしに行ったよ」

    アルミン 「ライナーとベルトルトは…ちょっと分かんないけど…」

    ジャン 「せっかくトランプやるのにな…」

    コニー 「まぁ良いじゃあねーか…4人でやろーぜ?」

    ジャン 「そうだな」

    アルミン 「うん!」

    マルコ 「…」(アルミン…幸せそうだ…)

    ジャン 「おう!」

    ___________

    女子寮

    ユミル 「しかし…今日は疲れたな…」

    ミーナ 「そうだね…」

    サシャ 「…でも私…感動しました…」

    ミカサ 「ありがとね…三人とも…」

    ユミル 「いいって事よ…アイツもしっかり反省したしな…」

    ミーナ 「そうだね…」

    ミカサ 「…うん」ニコ

    サシャ 「所でアニとクリスタはどちらに行かれましたか?」

    ユミル 「クリスタは死に急ぎに取られた…」

    サシャ 「…?」

    ミーナ 「あ…お馬さんのお世話だよ…サシャ」

    ミーナ 「アニはちょっと用事あるってどっか行っちゃった」

    サシャ 「ああ…そういう事ですね…」
  50. 50 : : 2020/03/23(月) 04:08:31


    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「…」

    ライナー 「…なんだ?アニ…話っていうのは…」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「…とても…言い難い事だけど…」

    アニ 「…私は…」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「…あんた達にとって…最低な奴になるかもしれない…」

    ライナー 「…」

    アニ 「…」

    ベルトルト 「…」

    ライナー 「…ためらうな…遠慮なんか要らん」

    アニ 「…元々私たちは目的があってここに来た…戦士として…やるべき事を果たすため…」

    ライナー 「…そうだな」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「でも私は…エレンと会って変わった…」

    アニ 「…いえ…戻った…」

    ベルトルト 「何が言いたいの?」

    アニ 「…私はもう戦士では無い…」

    アニ 「…もう戦士には…なりたくない…」

    ライナー 「…そうか」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「…」

    ライナー 「覚悟は決めたのか?」

    アニ 「…ええ…」

    アニ 「私の発言がどういう意味になるのか…わかっている…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…アニ…」

    アニ 「確かに故郷には帰りたいよ…」

    アニ 「…でも…私は他に方法があると思う…このやり方しかない…そんな事は無いと思っている…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    ライナー 「…お前は染まり過ぎた…」

    ライナー 「…次の作戦まで約2年後だ…」

    ライナー 「…その時が来たら…作戦を実行する…」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「…なら…私はあんた達を全力で止める…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…そこまでする意味は…?」

    アニ 「…私はエレンの事が好き…」

    アニ 「好きになった人を裏切りたくない…その気持ちはあんた達も分かるでしょ?」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「…」

    アニ 「…私は…普通の女の子になりたい…」

    ライナー 「…そうか…」

    ライナー 「…どうせ敵同士になるなら…今ここでお前を仕留めても問題無いよな…?」

    アニ 「…確かに…そうだね…」

    ライナー 「…」スッ
    構える

    アニ 「…」スッ
    構える

    ライナー 「…」

    アニ 「…」

    ライナー 「…ふw」

    ライナー 「やめだ!アニ!」

    アニ 「…?」

    ベルトルト 「そうだね」

    アニ 「…」

    ライナー 「悪い…お前が本気なのか…確かめる為にちょっとした芝居をした…」

    アニ 「…どういう事?」

    ベルトルト 「…実は…僕達も同じ考えをしてたんだ…」

    アニ 「…」

    ライナー 「…確かに故郷は取り戻したい…だが…俺らはアイツらを裏切りたくない」

    ベルトルト 「…もう…二度とね…」

    アニ 「…でもベルトルト…アンタは…」

    ベルトルト 「…そうだね…僕は一度もう壁を壊している…」

    ベルトルト 「…正直にこの事を伝えたら…僕は殺されるかもしれない…」

    ベルトルト 「…でも僕だけじゃない…君達も何されるか分からない…」

    ベルトルト 「それは覚悟してる」

    ライナー 「…ああ…」

    アニ 「…アンタら…」

    ベルトルト 「…それに僕は…守りたい人が出来た…」

    アニ 「クリスタね…」

    ベルトルト 「…ううん…別の人だよ…」

    アニ 「そう…」

    ライナー 「…そうか」
  51. 51 : : 2020/03/23(月) 04:08:51
    ベルトルト 「…だから…アニ…」

    アニ 「…」

    ベルトルト 「君は今日から普通の女の子で居て大丈夫だよ」

    ライナー 「…ああ…未来の事は分からないが…そうなったらエレン達が助けてくれるさ…」

    アニ 「…そう…」

    アニ 「…アンタらは本当にバカだよ…」

    アニ 「…でも…ありがとう」ニコ

    アニ 「…私のワガママを聞いてくれて」

    ライナー 「…良いってことさ…」

    ベルトルト 「2年後は僕達は辛い時期になるかもしれない…それがいつ終わるか…また生きていられるか分からない…最悪…故郷が滅ぶ事になるかもしれない…」

    ライナー 「…ああ」

    アニ 「…ええ」

    ベルトルト 「…ほぼ賭けだね…」

    アニ 「それでも…良いの…」

    ライナー 「…そうだな」

    ベルトルト 「ははw僕達は染まり過ぎたよ…」

    ライナー 「…」

    ベルトルト 「ライナーとアニの想いはしっかりと確認した…」

    ベルトルト 「…君達を信じてるよ…」

    ライナー 「そうだな…何されても反抗はしない…アニもだぞ?」

    アニ 「…ええ…」

    ライナー 「…もしかしたら身体の隅々まで調べられるかもな…気持ち悪いオッサンたちに…」

    アニ 「…」

    ベルトルト 「…耐えられる?」

    アニ 「…やめて…考えたくもない…」

    ライナー 「…可能性は十分あるからな…」

    アニ 「…我慢する…」

    ベルトルト 「本当に?」

    アニ 「…エレンの為…」

    ライナー 「…俺もクリスタのために…」

    ベルトルト 「…じゃあ僕は…ミーナの為に…」

    アニ 「…へー」

    ライナー 「ほう…ミーナかぁ…」ニヤニヤ

    ベルトルト 「…からかわないでくれ…」

    ライナー 「…そんな事ないぞ!恐らくそうだと思ったからな…」

    ベルトルト 「…そうなんだ」

    ベルトルト 「アニ?言わないでよ?」

    アニ 「了解」

    ベルトルト 「…まぁ後は僕らの想いをしっかりみんなに届けようね…」

    ライナー 「そうだな…」

    アニ 「…ええ」

    ベルトルト 「じゃあ…戻ろうか?」

    アニ 「…ええ…ありがとね2人とも」

    ライナー 「おう!また明日な!」

    アニ 「…ええ…」スタスタ

    ベルトルト 「行こっか!」スタスタ

    ライナー 「ああ」スタスタ



    アニ 「…」スタスタ

    アニ 「…」ピタッ

    アニ 「…」

    ありがとう…ライナー…ベルトルト

    ベルトルトが言った通り…私はこれで気を楽に戻れるよ…

    たまたま私の想いは二人と一緒だったから良かったけど…本当はいけないこと…

    こんなワガママ…普通は通らない
    だから死を覚悟して二人に話した…
    でも二人は優しいから…恐らく私と想いが一緒じゃ無くても私を許したと思っているよ…
    本当に…ありがとう

    エレン…あなたのせいで…と言うのは勝手でおかしいかもしれない…でも言わせて…
    貴方のせいで…私は変わった…
    貴方のせいで故郷やライナー…ベルトルトが酷いことされるかもしれない…
    貴方のせいで…私の身体は色んな男に見られるかも…触られるかも…
    でも…
    貴方のせいで幸せが出来た…
    貴方のせいで恋をした…
    貴方のせいで皆を守りたいって思った…
    貴方たち三人のせいで…
    変えられない事を…1人ではやれない事を…チカラを合わせればやれる事を知った…
    なら…私達も変えてみせる…
    三人で力を合わせて…乗り越えてみせるよ…
    それでも私達の力が足りなかったら…エレン達の力を貸してね…信じてるよ

    アニ 「…」スタスタ
  52. 52 : : 2020/10/20(火) 21:06:54
    それから三日後


    エレン 「…ふう…」スト
    木の影に寝っ転がる

    エレン 「…涼しいな…」

    クリスタ 「エーレン!」ヒョコ

    エレン 「!?」

    エレン 「おう!クリスタ!」

    エレン 「訓練終わったか?」

    クリスタ 「うん!大砲片付けたよ!」

    エレン 「俺もさっき終わらせたところだ!」

    クリスタ 「そっか!」スト
    座る

    エレン 「…ふぁ…」

    クリスタ 「眠い?」

    エレン 「ああ…ちょっとな…」

    クリスタ 「…じゃあ私の膝…貸してあげようか?」

    エレン 「…ああ…そうさせてもらうかぁ…」

    クリスタ 「うん!」

    エレン 「…よっと…」スッ

    クリスタ 「ふふw」ナデナデ

    エレン 「…気持ちいいなぁ…」

    クリスタ 「そうだね…」

    エレン 「…」(涼しそうに…目を閉じてる)

    クリスタ 「…」キョロキョロ

    クリスタ 「…」(誰も見てないね…)

    クリスタ 「…//」スッ
    エレンのほっぺに軽くキスをする

    エレン 「…うん?」チラ

    クリスタ 「…ううん//なんでもないよ」ニコ

    エレン 「…そうか…」

    エレン 「…交代しようぜ」

    クリスタ 「え?」

    エレン 「ほら…」スッ
    膝を出す

    クリスタ 「…あ…うん…//」スッ
    頭を置く

    エレン 「…気持ちいいだろ?」

    クリスタ 「…うん//そうだね…」

    エレン 「…」

    クリスタ 「…」(目を閉じる)

    エレン 「…」ナデナデ

    クリスタ 「…」(あ…//)

    エレン 「…」スッ

    クリスタ「…!?」

    クリスタ 「…え…エレン//」

    エレン 「ほら…寝てろよ…」

    クリスタ 「…う…うん//」

    エレン 「…」ナデナデ

    クリスタ 「…//」(幸せだぁ〜…)

    クリスタ 「あ…エレン?」

    エレン 「うん?」

    クリスタ 「次の休日空いてる?」

    エレン「あー…悪いクリスタ空いてないわ…」

    クリスタ「そうなの?」

    エレン 「ああ…アルミンとミカサと3人で出掛ける予定なんだ…」

    クリスタ 「そっか…じゃあ楽しんでね!」

    エレン 「おう!また今度な?」ナデナデ

    クリスタ 「うん!」

    エレン 「しかし流石に2人を膝枕すると疲れるなぁ…」ナデナデ

    クリスタ 「…そうだねぇ…」

    クリスタ 「…」

    クリスタ「…え?」

    クリスタ 「…!?」バッ
    起き上がる

    エレン 「…」ナデナデ

    アニ 「…//」

    クリスタ 「!?」

    クリスタ 「あ…アニ!?」

    クリスタ 「な…なんでアニが…てか…いつから…てか…あわわ…」

    エレン 「どうした?落ち着けクリスタ」

    クリスタ 「逆にエレンはなんでそんなに落ち着いていられるの!?」

    アニ 「…//」

    クリスタ 「アニもなんか喋ってよ!」

    アニ 「いやだ…」

    クリスタ 「えぇ…いつから…!?」

    アニ 「…アンタの誘いをエレンが断ってた時ぐらいに来た…」

    クリスタ 「こ、断られてないし!また今度一緒に行くから良いもん!」プィ

    クリスタ 「そ…それよりエレンも何か言ってよ!」

    エレン 「…ああ…なんか自然と来たから当たり前なのかなって思ってな…はははw」

    クリスタ 「…」(何言ってんの…このおバカさんは…)

    クリスタ 「ダメなの!エレンの膝枕は私だけの物なの!」

    アニ 「エレンが構わないなら別に良いじゃん」

    クリスタ 「…どうなの?エレン?」

    エレン 「良いんじゃね?無くなるもんじゃないだろ?」ニコ

    クリスタ 「…」(笑うな!!)

    クリスタ 「…」(この状況をどうにかしなきゃ…そうだ!)

    クリスタ 「エレン!一緒に対人格闘をやろ!?」

    エレン 「お!やろうか!」

    クリスタ 「うん!」(これでアニは膝枕出来ない!)

    アニ 「…」(クリスタ…考えたね…)

    アニ 「…なら私もやる…」

    エレン 「そうだな…交代でやるか!」

    クリスタ 「…うん!」

    ワーワー
    テイヤ!

    ミーナ 「凄いなぁ…あの3人自由時間なのに休まず訓練してるよ…」

    アルミン 「そうだねw」

    アルミン 「なら僕も混ぜてもらおうかな」スタスタ

    ミーナ 「えー!?アルミンも!?」

    ミカサ 「私がエレンとやるんだ!」ダッダッ

    ワーワー
    ヤメロミカサコウタイダゾ
    エレンワタシトズットヤッテイヨウ

    上官7 「アイツらようやるなぁ…」

    上官8 「自分にストイックだねぇ…」

    上官9 「孫を見るような感じになってねぇで片付けろよ!」スタスタ

    上官7.8「りょーかい!」
  53. 53 : : 2020/10/20(火) 21:07:28
    そして休日

    クリスタ 「みんな!早く図書館行こー!」スタスタ

    ユミル 「おう!そんな焦らなくても図書館は逃げねーぞ!」スタスタ

    ミーナ 「あははw」スタスタ

    アニ 「…」スタスタ

    サシャ 「久しぶりの外食です!美味しいものが私を待ってます!」キラキラ

    ユミル 「テンション高いのも無理ねぇか久しぶりの女子会だからな…」

    ユミル 「それに私はクリスタとデート出来るからやったぜ!」

    ユミル 「と…言いたいところだが…」スタスタ

    ユミル 「なんでむさ苦しい奴らもいるんだよ…」チラ

    ジャン 「あん?別にいいじゃねーか」

    ライナー 「俺はただ…ミーナに誘われたからだ…」(テンション高いクリスタ可愛い…)

    ベルトルト 「僕もミーナに誘われたから…」スタスタ

    コニー 「俺は皆行くって言うからついてきたぜ!」スタスタ

    ミーナ 「ごめんね?ユミル…男子たちも誘っちゃって…」

    ミーナ 「皆で行った方が楽しいかなって思って…」

    ユミル 「…まぁいいわ…」スタスタ

    クリスタ 「ユミル!そんな事言わないの!」

    アニ 「私は別に気にしない」スタスタ

    コニー 「そういえばエレンとミカサとアルミンは?」

    ジャン 「死に急ぎ達は3人で出掛けた…」

    コニー 「へー…エレンたちも来てくれたらもっと楽しかったのに…残念だな…」

    ジャン 「うるせぇ!」

    コニー 「なんだよ!怒んなよ!」

    ジャン 「くそ…」(ミカサがいればもっと楽しかったのに…)

    マルコ 「ジャン…怖い顔しない!笑顔笑顔」

    ジャン 「…へいへい」(まぁ…マルコがいるからいいか…)

    クリスタ 「まぁ…エレン達は3人で出掛けたいって言ってたからしょうがないよ!」

    クリスタ 「また今度みんなで行こーね?ジャン」

    ジャン 「そうだな…」

    ユミル 「まぁ…あいつらは元々一緒にいた仲だしな…」

    ミーナ 「たまには3人で息抜きってのも大事だしね!」

    アニ 「そうね…」

    クリスタ 「うん!」
  54. 54 : : 2020/10/20(火) 21:07:53
    商店街

    パン屋さん

    アルミン 「いただきまーす!」パク

    アルミン 「うーん!美味しい!」モグモグ

    エレン 「ああ!そうだな」モグモグ

    ミカサ 「ありがとうございます。おばさん」モグモグ

    おばさん 「いえいえ!久しぶりに3人で来てくれて嬉しいよ」ニコ

    おばさん 「エレンもアルミンと仲直り出来て良かったよ」

    アルミン 「うん!」モグモグ

    エレン 「がっつき過ぎだアルミンw」

    ミカサ 「ふふw」

    おばさん 「あんた達は笑顔が1番素敵だよ」

    しばらくして

    おばさん 「また来てね?」

    アルミン 「はい!また来ます!」

    エレン 「おばさんごちそうさまです!」

    ミカサ 「ありがとうございました」ペコ

    アルミン 「おなかいっぱいだよ!」

    エレン 「そうだな!」

    ミカサ 「おばさんのパンは美味しい」

    アルミン 「じゃあ文房具屋に行こー!」

    エレン 「おう!」

    ミカサ 「ええ」ニコ

    ____

    文房具屋

    アルミン 「どれにしようかな…」

    エレン 「俺はなんでもいいぞー」

    アルミン 「エレン…前もそんなこと言ってたねw」

    エレン 「そうか?」

    アルミン 「そうだよ。ミカサはなんか見つけた?」

    ミカサ 「アルミンの好みのペンなら…これとか?」スッ

    アルミン「どれどれ…」パシッ

    アルミン 「この質感…この手に馴染む感じ…流石だよミカサ!」

    ミカサ 「どういたしまして」

    エレン 「お?決まったか?」

    アルミン 「うん!これにするよ!」

    エレン 「なら俺もそれでいいわ…」

    ミカサ 「私もそれで…」

    アルミン 「うん!わかった!じゃあ…」

    エレン 「いや…俺が買うわアルミン」

    アルミン 「え?いいの?」

    エレン 「ああ…前のペン壊したのは俺のせいだからな…」

    アルミン 「…」

    アルミン 「わかった!ありがとう!」

    エレン 「おう!」スタスタ

    アルミン 「…」(エレンは僕が止めても買うって言うからね…ありがとねエレン…)

    おじさん 「アルミン今日は元気だな!」

    アルミン 「うん!」

    おじさん 「ははwインク切れたら言いに来いよ?サービスとしてタダで入れてやるよ!」

    アルミン 「ありがとうございます!おじさん!」

    おじさん 「おう!またな!」

    アルミン 「はい!」

    エレン 「ほらよ…アルミン」

    アルミン 「ありがと!エレン」

    エレン 「ほい…ミカサ」

    ミカサ 「ありがと…エレン」

    エレン 「次はどうする?」

    アルミン 「じゃあ…公園に行こ!」

    エレン 「だと思ったw」

    ミカサ 「私達の思い出の場所…」

    アルミン 「うん!」
  55. 55 : : 2020/10/20(火) 21:08:20
    そして公園

    アルミン 「今日は2人ともありがと!僕の買い物に付き合ってもらって!」

    エレン 「いいってことよ!」

    ミカサ 「ええ…久しぶりに3人で出掛けれてとても楽しかった」ニコ

    アルミン 「2人とも…」ウルウル

    アルミン 「…」ポロポロ

    エレミカ 「!?」

    エレン 「どうしたアルミン?」

    ミカサ 「大丈夫?」

    アルミン 「…ごめん…色々と想いが出てきて…」ポロポロ

    アルミン 「…僕はもう二度と…エレンとミカサと3人で出かけることが出来ないと思ってて…」

    アルミン 「こうやって3人で出掛けられたのが本当に嬉しくて…」ポロポロ

    エレン 「…そうか…」

    ミカサ 「…」

    アルミン 「僕は…皆に許して貰えたけど…僕自身はまだ正直…許せてないんだ…」ポロポロ

    エレン 「…」

    ミカサ 「…」

    アルミン 「…だから僕は皆に恩返しをして行こうと…思ってる…」ポロポロ

    エレン 「…」

    ミカサ 「…」

    アルミン 「僕は1度過ちを犯してしまった…その1回が…とても…みんなを傷つけてしまった…だから…」

    エレン 「そんなことないぞ…アルミン」

    アルミン 「!?」

    エレン 「お前だけじゃないぞ?」

    アルミン 「…どういう…こと?」ポロポロ

    エレン 「俺も…過ちを犯してしたぞ?」

    アルミン 「…エレンは…犯して無いよ?」ポロポロ

    エレン 「まぁ…泣き辞めよアルミン」

    ミカサ 「…」スッ
    ハンカチを渡す

    アルミン 「ありがと…ミカサ」ゴジゴシ

    エレン 「…」

    エレン 「…俺も…アルミンを傷つけた…」

    エレン 「アルミンはいつも俺やミカサの頼み事を聞いてるのに…お前のたった1回の頼み事を聞けてやれなかった…」

    エレン 「お前の気持ちを…理解してなかった…」

    エレン 「俺らは家族なのに…お前を理解できてなかった…それが俺やミカサの過ちだ…」

    ミカサ 「…」

    アルミン 「…」
  56. 56 : : 2020/10/20(火) 21:08:46
    アルミン 「…エレンやミカサは悪くないよ…僕の勝手なワガママだよ…」

    エレン 「俺たちだけじゃない…」

    エレン 「ジャンはお前に騙された過ち…」

    エレン 「マルコは俺を庇った過ち…」

    エレン 「コニーは食べ物に踊らされた過ち…」

    エレン 「ライナーは仲間を裏切った過ち…」

    エレン 「ベルトルトも仲間を裏切ったな…」

    アルミン 「エレン…何を言ってんの?」

    エレン 「クリスタは…お前の気持ちをしっかり分かってくれなかった過ち…」

    エレン 「ユミルはクリスタとしっかり話し合わなかった過ち…」

    エレン 「アニは自分自身を騙してる過ち」

    エレン 「ミーナはアルミンを裏切った過ち」

    エレン 「サシャは…食べ物の過ち…」

    エレン 「ミカサはアルミンを守ってやれなかった過ち…」

    エレン 「そして俺は…みんなを救えなかった…」

    ミカサ 「…」

    アルミン 「…エレン…さっきから何言ってるか分からない…」

    アルミン 「…みんなは過ちなんか犯してないよ?」

    エレン 「…」

    エレン 「だったら…」スタスタ

    エレン 「…」スッ
    アルミンをハグする

    アルミン 「!?」

    エレン 「そう思うのならアルミン…」

    エレン 「お前も過ちを犯してなんかない…」

    アルミン 「…」ウルウル

    アルミン 「…」ポロポロ

    分からない…エレンの言ってることが僕でも全然分からないよ…こんなに言ってる意味が分からないエレン初めてなんじゃないかと思うぐらいだよ…

    でも…でも…なんでだろ…涙が出るくらい嬉しい…たった一言『お前も過ちを犯してない』と言われて凄い…救われた気分だ…
    これが親友なんだね…これが家族なんだね…
    ありがとう…エレン…
    エレン…君が言いたいことは分かったよ…
    なら…僕は君が望むなら…僕は自分自身を許すよ…

    アルミン 「…う…う…」ポロポロ

    ミカサ 「…」ポロポロ

    エレン 「…お前ら…泣くなよ…」ポロポロ

    アルミン 「そういうエレンも…泣いてるじゃないか…」

    エレン 「お前らが泣くから…もらい泣きしたんだよ…」ゴシゴシ

    アルミン 「…ごめん」ゴシゴシ

    エレン 「…ああ」

    ミカサ 「ふ…」ポロポロ

    エレン 「ミカサも泣き辞めよ」フキフキ
    ミカサの涙を拭く

    ミカサ 「うん…うん…」ポロポロ

    アルミン 「ごめんね?ミカサ」

    ミカサ 「ううん…」ポロポロ

    エレン 「おいおい…ハンカチがビシャビシャになっちまうぞ?」

    ミカサ 「うん…」ゴジゴシ

    エレン 「ほら…そろそろ帰るぞ?」

    アルミン 「…うん!」

    ミカサ 「ねぇ…」

    エレン 「うん?」

    アルミン 「どうしたの?ミカサ?」

    ミカサ 「手…繋ぐ…」スッ
    両手を出す

    エレン 「子供かよ…」

    アルミン 「うん!いいよ!」スッ
    手を出す

    ミカサ 「…ありがと…」パシッ
    アルミンと手を繋ぐ

    ミカサ 「…」

    ミカサ 「…エレン…」

    エレン 「…」チラ

    アルミン 「…」ニコ

    エレン 「…ん」スッ
    手を出す

    ミカサ 「…うん!」パシッ
    エレンと手を繋ぐ

    エレン 「なんか泣いたせいで腹減ったなぁ…」

    アルミン 「そうだね」

    ミカサ 「うん…」

    アルミン 「でも…また3人でお揃いのペン!これで訓練また頑張れるよ!」

    エレン 「そうだな!」

    ミカサ 「ええ…」ニコ

    アルミン 「このペンを見る度僕達は繋がってるって思えるしね!」

    エレン 「そんなん無くても俺らはずっと繋がってるぞ…」

    アルミン 「…」

    アルミン 「…エレン泣いちゃうからやめて!」

    エレン 「それは勘弁してくれ!」

    ミカサ 「…」

    エレン 「って!ミカサが泣いてるぞ!」

    アルミン 「ああ!ほんとだ!ハンカチハンカチ!」

    エレン 「なきやめ!ミカサ!」

    アルミン 「あははw」


    今後どんな困難があっても僕達…
    いや…皆がいれば乗り越えられるさ…
    困った事があったら言ってくれ…
    僕がみんなの道しるべとなるから……


    〜fin〜
  57. 57 : : 2020/10/20(火) 21:12:57
    すいません。結構空きましたが完結となります。
    自分の想いを相手に伝えることってなかなか難しいと思います。でも伝えることの大切さがどれほど大事か…色々思う気持ちになりますね。この続きを一応頭に入れてますが…やるとしてもまたかなりの空きがあるかもしれませんがそれでも気長に待てる方はしたのURLから飛んでください。

    http://www.ssnote.net/archives/87200
  58. 58 : : 2020/10/21(水) 12:18:51
    追記
    クリスタがエレンを好きになってからのアルミンに相談するまで何をしていたか…を作りました良ければ見ていってください、

    http://www.ssnote.net/archives/87203

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yosi0918_oo

あらあらよし

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