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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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マルコ「僕と言う存在はただひたすらに孤高‥」

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  1. 1 : : 2019/09/21(土) 20:20:39
    マルコ「ふっ、所詮は愚かな人間風情だな‥僕が奏でるメロディーを理解する事も出来ないのか‥」ニヤリ



    ジャン「お前‥マルコか‥」ガチャ


    マルコ「お!!ジャン!!!良いところに来たね!!!ちょっと手伝ってよ」


    ジャン「お前今‥何をしていたんだ?」


    マルコ「へ?セリフの練習だけど?」


    ジャン「セリフ?進撃の巨人以外になんか出演するのか?」



    マルコ「いや?進撃の巨人のセリフを考えていたんだよ」


    ジャン「は?」


    マルコ「いや死んだと思われていたキャラが再登場して敵になるのはお決まりだろ?」


    ジャン「お、おう」(どうしちまったんだマルコ‥頭でも打って錯乱してるのか‥)


    マルコ「104期上位者にしてジャンの親友というポジション!!!おそらく再登場して盛り上がるのは僕だね!!!!!」


    ジャン「いや‥でもコイツに限ってありえねぇ‥誰かコイツが頭を打ったのを見たやつは‥」


    マルコ「どうしたんだい?さっきから。それより僕のセリフを一緒に考えてくれないか?」


    ジャン「マルコ!!!!」


    マルコ「びっくりしたなー。どうしたのさジャン?」


    ジャン「お前は死んだんだよ!!!ライナー達に殺されたシーンはお前も知ってるだろ!!!」(てかそのシーンはお前が出演していただろ)


    マルコ「きっとあれは僕の分身だったんだよ」


    ジャン「は????」


    マルコ「いや再登場するんだから僕にも巨人の力がないと役として成り立たないだろ?きっとあの時の僕は巨人の能力によって作り出された分身で本体はその様子を隠れた場所で観察していたんだ」


    ジャン「いやマルコ‥9つの巨人だけだからな‥巨人化能力者は‥」


    マルコ「僕は突然変異と仮定してみたら?それに僕の本当の名前はマルコ・アッカーマンかもしれない。アッカーマンには分身体を作れる能力があるってのもいいだろ?あ、突然変異の方がしっくり来るかな?」



    ジャン「‥」


    マルコ「ま、僕と一緒に昼ごはんを食べながら考えようか」



    ジャン(ダメだ‥考えることを放棄してる‥考える事が怖いんだな‥)



    ジャン「お、おう」(取り敢えず話だけ聞いてやるか‥その後で俺が正気に戻してやるよマルコ‥お前は俺の親友だからな)



    マルコ「さぁさぁ座ってよ。あ、楽屋にあった弁当でいいかな?」


    ジャン「おう、それでいいぜ」


  2. 2 : : 2019/09/21(土) 20:47:00
    マルコ「要するにインパクトが必要になると思うんだ!それでねー」ペラペラ


    ジャン(これは相当重症だな‥俺が何とかしないと‥)


    マルコ「例えば最新話で登場するなら。エレンの前に現れて始祖ユミルを僕が止めるんだ。そして僕はこう言う」


    マルコ「僕の前では始祖ユミルすら無力だ。やぁエレン久しぶりだね。僕が生きてて驚いたかい?」ニッコリ


    ジャン(厨二病丸出しだな‥)


    マルコ「こんな展開もありだと思わないか?」ニッコリ

    ジャン「お前‥よくそんなに思いつくな」


    マルコ「当たり前じゃないか。あのライナー達に殺されたシーンの撮影を終えてからずっと考えていたんだよ。」


    ジャン(マルコよ‥どこで道を踏み間違えた)

    マルコ「ジャンさー今僕に物凄く失礼な事を考えていたよね?」

    ジャン「い、いやそんな事は」アセアセ

    マルコ「無駄だよ。僕には全て分かるからさ。実際にライナー達に殺されたのはライナー達に危険だと判断されたからだからね。」


    ジャン「いや何も考えてないぞ?」(こういう鋭いところは前のマルコのままだな‥てかそれだけ頭の回転が早いならいい加減に目を覚ましてくれよ‥)


    マルコ「今僕が鋭いって思ったよね?」


    ジャン「‥何で分かるんだ?」


    マルコ「僕の目は闇でもよく見えるからね」ニッコリ

    ジャン「へ?」

    マルコ「超能力ってやつかな?僕の目は全ての闇を照らすことが出来るんだ。だから透視能力もあるし、嘘なんてすぐに見破れるよ」ニッコリ

    ジャン(あ、これ手遅れかもしれん)


    マルコ「話が逸れちゃったね。続きを話そうか」ニッコリ


    その後も俺はマルコから持論を散々長々と聞かされて、気づけば昼休憩は終わっていた
    明日は休みだから僕の家で僕の登場シーンを一緒に考えてくれないか?といわれ
    半ば強制的に明日マルコの家に行く事になった

    何がマルコを変えてしまったのか?俺には分からない。出番がないから精神が狂ってしまったのか?ライナー達に殺されたのをよっぽど根に持っているのか?理由は分からない

    だがマルコの闇は深そうだ
    マルコの悪い噂は俺は聞いたことがない
    むしろいい奴って噂ばかり聞く。だから裏方の仕事も上手くやっていると思っていた
    いや裏方の仕事は上手くやっているのかもしれないが、こんな闇を曝け出していなかった
    それだけなのかもしれないが‥

    とにかく今のマルコを救えるのは親友の俺だけだろう
    何とかしなければいけない


    俺が必ず‥マルコを闇から救い出してみせる

  3. 3 : : 2019/09/21(土) 23:20:29
    マルコ「やっと来たかい我が盟友よ。さぁ入りたまえ」ニッコリ

    ジャン「お前‥本当にマルコか?」(昨日より悪化してないか?‥)

    マルコ「何を言ってるんだい?僕はどっから見たってマルコじゃないか」ニッコリ

    マルコ「ま、玄関で話すより中で話さないか盟友よ」クイクイ

    ジャン「‥頼むからその呼び方はやめてくれ」

    マルコ「え?何で?カッコいいじゃないか」

    ジャン「お前はそう思ってるかもしれないが、俺は恥ずかしいだけだからな」

    マルコ「そう?なら普通にジャンって呼ぶよ」

    ジャン「おう‥助かるぜ」

    マルコ「昨日は中途半端なところで終わったからね。今日はとことんやろうか」ニッコリ、スタスタ

    ジャン「そうだな‥」(おそらくこのまま流れに身を任せたら‥昨日と同じ末路を辿る‥)スタスタ

    マルコ「さぁここが我が根城だ。存分に満喫したまえ」スタスタ

    ジャン「へぇ、綺麗にしてるじゃないか」(家の中は普通か‥今のところはな‥)スタスタ

    マルコ「リビングに行こうか。そこでじっくり話そうか」ニッコリ、スタスタ

    ジャン「あぁ」(マルコの話を聞く前に正気に戻すか?‥でも暴走したら困るしな‥どうする?)スタスタ

    マルコ「よしそこに座ってよ」ニッコリ

    ジャン「わかった」(やっぱり話をじっくり聞くか?‥いや昨日の感じだと俺が一方的に聞き手に回るだけだ‥つまりマルコは持論を展開するだけだ。俺の話は鼻から聞くつもりはないかもしれない)スタ

    マルコ「今お茶とお菓子を持ってくるから。長くなりそうだからね」ニッコリ

    ジャン「おう、ありがとうな」(やっぱりそうだよな‥くそ!マジでどうする‥)

    マルコ「‥」スタスタ

    ジャン「‥」(あーアルミンに相談すれば良かったなー‥良いアイディアが浮かばん‥そもそもマルコが今どんな状態なのかも分からない‥)


    ジャン(もしライナーと同じ精神疾患だったら‥相当に厄介な状態だろうな)

    ジャン(でもドッキリって可能性も‥それはないか‥)

    マルコ「お待たせ。はい、どうぞ」カチャ

    ジャン「サンキュー」(状況を正しく認識するんだジャン・キルシュタイン!!!そして打開策を見つけろ!!!)カッ

    マルコ「どうしたの?急に目を見開いて?」ゴクゴク

    ジャン「いや何でもねぇよ」

    マルコ「そういうの人前でやらない方がいいよ。ドン引きされるからね」ニッコリ

    ジャン(お前に言われたくねぇよ)

    マルコ「じゃあ早速昨日の続きをしようか」ニッコリ

    ジャン「おう‥そう‥だな」

  4. 4 : : 2019/09/21(土) 23:41:29
    マルコ「ねぇ?さっきから考え事してるよね?」

    ジャン「お?お、おう」(俺ってそんなに顔に出るのか?)

    マルコ「君って本当に分かりやすいよね。顔に考えてる事が書いてるよ」ニッコリ

    ジャン「そうか。なら俺が考えてる事は分かるよな?」

    マルコ「え?」

    ジャン「惚けるなよ。お前は俺が何を考えてるか分かるんだろう?そんなに冷静に俺を見れるならお前が今おかしな事をしてるのは分かるはずだ」

    マルコ「‥それは僕が‥僕の再登場は無いと言いたいのかい?」

    ジャン「そうだ。進撃の巨人はバトル漫画じゃ無いんだ。伏線も無しにそんな滅茶苦茶な展開はあり得ない」

    マルコ「ジャン‥絶対って事はこの世に無いんだよ」

    ジャン「はぐらかすなよマルコ。お前は自分でも‥やっぱ気づいてるんだろ?」

    マルコ「‥」

    ジャン「お前がなんでそんなキャラを演じてるのか知らん。だがもうそんな事はやめろ。無意味だ」


    マルコ「何故そんな事が分かるんだよ?意味の無いことなんて無いんだよ」

    ジャン「屁理屈はやめろ。現実を受け入れろ。俺だってこんな事は言いたくない‥だが仕方ない事だ」

    マルコ「へぇ‥君は僕が殺されたのを仕方なかったと‥そう言うんだね」


    ジャン「そうじゃない」

    マルコ「いいや。結局言いたい事はそれなんだろ?脇役は引っ込んでろって言いたいんだろ?」

    ジャン「お前は俺を変えてくれた‥変な言い方をするかもしれないが‥お前が居なかったら俺は調査兵団には入らなかっただろうな」


    マルコ「つまり僕は君の引き立て役に過ぎないと?そう言いたいんだろ?」


    ジャン「だからネガティブな考えはやめろよ‥」

    マルコ「いいや。遠回しに君は僕を蔑んでるのさ‥」


    ジャン「なぁ‥いつからそんな卑屈になっちまったんだよ‥」


    マルコ「さぁね‥そもそも僕は卑屈になったとは思ってないよ。僕はマルコ・ボットという存在に絶望しただけさ」

    ジャン「いい加減に目を覚ませ!!!いつまでガキみたいに喚く?お前はそんな奴じゃなかっただろ!?」


    マルコ「ジャン人は変わるんだよ。そして白は一度濁ると純白にならない。戻れないんだよ」


    ジャン「俺はそうは思わないぜ。人の本質は変わらねぇよ」

    ジャン「マルコ。お前も変わってない。昔からお人好しの真面目くんだよお前は」

    マルコ「‥」

    ジャン「ポジティブになれよ。俺たち役者はまだまだこれからだ。別に進撃の巨人だけが全てってわけじゃない。あらゆる視点から物事を見てみろ。お前ならそれが出来るはずだ」


    マルコ「そう‥だね」

    ジャン「!」

    マルコ「僕は間違っていたよ。なんだが気が参ってたみたいだ‥迷惑かけて悪かったねジャン」

    ジャン「お前なら分かってくれると信じていたぜ。まぁ今日はお前の愚痴をたくさん聞いてやるからよ。元気出せよマルコ」


    マルコ「うん。ありがとうジャン。」

    ジャン「気にするな親友なんだからよ」

    マルコ「本当にありがとう。そうだ。そのお菓子とお茶は僕の地元のジナエ町の名産品なんだ。よかったらどうぞ」ニッコリ


    ジャン「へぇーそうだったのか。たしかに美味しそうなお菓子だな」

    マルコ「でしょ」ニッコリ


    ジャン「うん‥紅茶もいい匂いだ」クンクン


    マルコ「リヴァイさんも気に入ってくれてる。きっと君も好きだと思うよ」ニッコリ


    ジャン「どれどれ?」ゴクゴク

    マルコ「‥」


    ジャン「おお!!俺が飲んできた紅茶の中で1番美味いぞ!!」ゴクゴク


    マルコ「それは良かった‥」

    ジャン(確かに美味いが‥少し苦い気がする‥そういうもんなのか‥あれ?‥)クラ

    ジャン(意識が‥)クラクラ


    ジャン「」ドサッ


    マルコ「ごめんねジャン。悪いけど君を利用させてもらうよ」ニッコリ


  5. 5 : : 2019/09/22(日) 10:52:18
    ジャン「‥」ムクリ

    ジャン「ここは‥」キョロキョロ

    マルコ「おはようジャン」ニッコリ

    ジャン「マルコ‥」(ここはどこだ‥見たところマルコの家には見えないが‥あれ‥俺は一体‥)

    マルコ「ここは僕の家の地下室だよ」ニッコリ

    ジャン「‥地下室だと?」

    マルコ「そう。君を監禁するために作ったんだよ」ニッコリ

    ジャン「‥監禁‥」(そうか‥あの時紅茶を飲んだから‥急に意識がなくなった)

    ジャン「何が目的だ?」

    マルコ「もう分かってるだろう?これは復讐なんだよ」ニッコリ

    ジャン「復讐‥俺にか?」

    マルコ「いいや君には恨みなんてないよ。君には踊ってもらうだけさ」ニッコリ

    ジャン「俺を人質にするつもりか?」

    マルコ「まー悪くない答えだね。でも違うよ」ニッコリ

    ジャン(コイツ本当に監禁する気あるのか?拘束すらしてない‥)

    マルコ「どうやって逃げてやろうかって顔してるねジャン」ニッコリ

    ジャン「俺を拘束するべきだったなマルコ。これなら逃げられる」スッ

    マルコ「うーん、それはどうだろうね?」ニッコリ

    ジャン(正面突破だ!!!!)ダッ!!!

    マルコ「遅いよ」シュン!!!!

    ジャン「え?」ドサッ(何が起きた‥?)

    マルコ「自分が何をされたのか理解できてないようだね」ニッコリ

    ジャン(マルコに攻撃されたのか‥まるで見えなかった)

    マルコ「僕は普通にパンチをしただけさ。君が死なない程度にね」ニッコリ

    ジャン「な‥」(ただのパンチで‥しかも一撃でこのザマとは‥)グッタリ

    マルコ「驚いてるようだね。言わなかったかい?僕は精神と時の部屋で3年間アニ達と修行したんだよ。」


    ジャン「精神と時の部屋だと?」(確かアルミンが発明した‥異空間発生装置だったか?)

    マルコ「今の君では僕を倒せないよ。だから拘束もしてない。ま、君をそんなに乱暴に扱いたくないってのも理由の1つだけどね」

    ジャン「俺を拘束しない?いくら強くなってもお前1人なら必ず隙が出来る。逃げることくらい‥」

    マルコ「え?僕1人だけなわけないだろ?」

    ジャン「なに?」

    ?????「やぁ、目が覚めたようだね」ニッコリ

    ジャン「ベルトルト?‥どうしてここに?」


    ベルトルト「何故って?だってマルコと僕は同じ運命に滅ぼされ、誓い合った盟友なんだよ」ニッコリ

    マルコ「その通り。今の僕の親友はベルトルトだけさ」ニッコリ

    ジャン「2人とも‥悪い冗談ならやめてくれよ‥」


    ベルトルト「冗談なわけないだろ?」ニッコリ


    マルコ「僕らは本気さ」ニッコリ


    ジャン(2人か‥だが‥)

    マルコ「あ、言い忘れていたけど。ベルトルトも精神と時の部屋で3年間修行したんだよ」ニッコリ

    ベルトルト「ちなみに実力はマルコより上だよ。逃げようなんて思わない方がいいよ。痛い思いをするだけだからね」ニッコリ

    ジャン「‥」(正面突破は無理か‥しかも相手はツワモノ2人‥隙もないな‥)


    ジャン「何が目的だ?」


  6. 6 : : 2019/09/22(日) 11:17:01
    マルコ「そんなに知りたいのか?まぁベルトルトも来たし、話してあげてもいいよ」ニッコリ

    ベルトルト「いいのかい?情報漏洩は命取りになると思うけど?」

    マルコ「別に構わないさ。どうせ何も出来ないよ。僕たちの前ではね」ニッコリ

    ベルトルト「それもそうか」ニッコリ

    ジャン「じゃあ聞かせろ」

    マルコ「もう分かってると思うけど僕たちは復讐のために手を組んだ」

    ベルトルト「僕は元々ライナーに復讐するために計画を立てていたんだけど‥難航していてね」

    マルコ「それで僕がベルトルトを誘ったんだよ。ライナーにも復讐出来て、さらには進撃の巨人にも復讐できる算段があるから手を組まないか?とね」

    ジャン「なるほど‥」(それにしてもこの2人が手を組むのは厄介だな)

    ベルトルト「今や進撃の巨人は大人気漫画となった。あらゆる2次創作サイトでもトップに君臨して、スピンオフやアニメも大盛況だ」

    マルコ「つまり進撃の巨人で死んだ僕たちはこの世界でも死んだも同義。」

    ベルトルト「つまり僕が恨むべきはライナーだけじゃない。進撃の巨人そのものを恨むべき敵なんだよ」

    ジャン「マルコ‥お前はライナー達に殺されたよな?ベルトルトは敵だよな?」


    マルコ「確かに殺された時は憎しみに支配されたよ。どうしようもなく殺したくなった。でも僕は気づいたんだよ」

    マルコ「ベルトルト達も操り人形に過ぎないとね。」


    ジャン「そうか‥」

    マルコ「僕らの計画には君が必要になる。すなわち復讐を遂げるための君は材料となる」

    ジャン「それは‥どういう事だ?」

    ベルトルト「今やこの世界では進撃の巨人の関係者が権力を振るっている。つまり進撃の巨人の関係者を支配したら、この世界を掌握できる」

    マルコ「ま、進撃の巨人のカテゴリーに頼ってばかりで他のカテゴリーが劣化したって理由もあるけど。」

    ジャン「なんの話だ?」

    マルコ「あーこの話は気にしなくていいよ。僕の独り言さ」

    ベルトルト「進撃の巨人の関係者を支配するなら、進撃の巨人の重要人物を利用すればいい」

    ジャン「それが俺ってわけか?」


    マルコ「その通りだ」ニッコリ

    ジャン「だが分からないな‥何故この俺なんだ?エレンやミカサ‥アルミンにジーク‥もっと重要な人物はいるだろ?」


    ベルトルト「当然僕らも色々考えたさ。考えた上で君が適役だと判断したんだよ」ニッコリ

    マルコ「エレン、アルミン、ライナー、ピーク、ファルコ、ジークは巨人化能力者だ。動きを封じて拘束するのは困難だろう?」

    ベルトルト「残念ながら巨人化能力者は人質にするのは難しい」

    マルコ「ミカサやリヴァイさんはアッカーマン一族。とてもじゃないが拘束するのは難しいだろ?」

    ベルトルト「フロックも考えたけど、そこまで重要な人物とは言えないし、見えないところで死んでも違和感はない」

    マルコ「ガビちゃんを攫うことも考えたけど、あそこはマガト元帥率いるマーレ部隊のガードが堅い」

    ベルトルト「それに人質にするならやっぱり、104期メンバーの誰かが良かったからね」

    マルコ「その時点ではコニーと君にまで絞り込んだ」

    ベルトルト「でもコニーは勘の鋭い奴だからね。馬鹿だけど。本能的に動く彼を封じるのはもっと緻密な作戦を考えないといけない」

    マルコ「その結果君が選ばれたんだよ」ニッコリ

    ジャン「へっ‥嬉しくねぇよ」


    ベルトルト「君を人質にして、進撃の巨人の関係者を脅して、台本を変えてもらう」ニッコリ

    マルコ「それが僕らの計画なのさ」ニッコリ

    ジャン「なるほど。そうすればお前らの思い通りにシナリオを作ることが出来るもんな」

    ベルトルト「あぁ。もう材料は揃ったからあとは実行するだけさ」ニッコリ

    マルコ「君の首を見てごらん」ニッコリ

    ジャン「ん?なんだこれ!?」ガチャ

    ベルトルト「首輪型の爆弾さ。威力は高いよ。小さいけどね」ニッコリ

    マルコ「進撃の巨人の関係者が僕らの要求を受け入れてくれないなら、ジャンの首にセットした爆弾を起動する。そう脅すのさ」

    ベルトルト「君の首にはしばらくセットしておくからね。撮影中に僕らを拘束してくるかもしれないし。君は進撃の巨人の撮影が終わるまで僕らの大切な人質だ」ニッコリ


    ジャン「外道が」


    マルコ「ありがとう。それは僕らにとって最高の褒め言葉だ」ニッコリ


    ベルトルト「‥」ニッコリ


    ジャン(だめだ‥完全にぶっ壊れてやがる‥もうどうすることもできないかもな‥)

  7. 7 : : 2019/09/22(日) 11:59:23
    マルコ「ちなみにその首輪型爆弾は強引に外そうとすると爆発するよ」ニッコリ

    ベルトルト「その爆弾を解除するにはパスワードを入力しないといけない。しかも一度でも入力ミスすると‥ドカーンだ!!!」ニッコリ

    ジャン「はっ‥ご丁寧にどうも」


    マルコ「このリモコンが爆弾の起動装置だ」スッ

    マルコ「このボタンを押すと」ポチ

    マルコ「1分以内に爆発する仕組みだ」ニッコリ

    ベルトルト「」

    ジャン「」

    マルコ「ん?2人ともどうしたの?」

    ベルトルト「‥今ボタン押したよね?」アセ

    マルコ「あ‥」

    ジャン「おい!!なんか変な音してるぞ!!!早くなんとかしろよ!!!!」ピッピッピ

    ベルトルト「いやそれが‥」

    ジャン「お前らだって今人質に死なれたら困るだろ!?早く止めやがれ!!!!」ピッピッピ


    マルコ「いやその‥この爆弾は一度起動すると止めることは出来ないんだ‥」

    ジャン「え?お前マジで何をやってるの?」ピッピッピ


    ジャン「あ‥」ピッピッピ

    ベルトルト「残り20秒‥」

    ジャン(なんだこれ‥あーこれが走馬灯ってやつか?‥)ピッピッピ

    ジャン(あー‥こんな事になるならミカサに告白しとけば良かったな‥)ピッピッピ

    ジャン(お前らすまねぇ‥マジで死にそうだ‥)ビビビッ!!!!!


    ジャン「ちきしょょょぉっ!!!!!!!!」


    ジャン「‥あれ????」


    ベルトルト「せーの!!!!」

    マルコ「テッテレー!!!!ドッキリ大成功!!!!!」バーン!!!!!



    ジャン「は?????」

  8. 8 : : 2019/09/22(日) 12:07:02
    マルコ「だからドッキリだったんだよ」ニッコリ

    ジャン「‥もしかして全部演技だったのか?」

    ベルトルト「うん、そうだよ」ニッコリ

    マルコ「ほら、ここと‥ここに‥隠しカメラがあるだろう?あと、ここだ‥」スッ

    ジャン「‥撮影してたのか?」

    ベルトルト「当たり前だろ?何のためにカメラを用意したと思ってるのさ?」

    マルコ「アルミンが企画したスピンオフコメディーだよ。僕ら名演技だっただろ?」ニッコリ

    ジャン(アルミン殺す)

    ベルトルト「ビックリしたかい?」

    ジャン「当たり前だ。死ぬかと思ったぜ」

    マルコ「あ、僕の厨二キャラも演出だから。勝手に勘違いして変な噂を流さないでくれよ」


    ジャン「分かってるよ‥いやーそれにしても騙されたなー‥見事に引っかかってしまった‥」


    ベルトルト「まぁまぁ後で何か奢ってあげるから。許してくれよ」ニッコリ

    ジャン「じゃあオムライス専門店行くか」

    マルコ「そうだね。もうすっかりお昼時だよ」ニッコリ

    ジャン「ドッキリで良かったぜ‥お前らがやると迫力があったから信じまった‥」

    ベルトルト「ま‥ライナーに復讐するのはマジだけどね」ボソ

    ジャン「ベルトルト?何か言ったか?」

    ベルトルト「いや、ただの独り言さ。それよりお腹減ったね。行こうよ」ニッコリ

    マルコ「僕の車で行こうか」

    ジャン「1番高いやつ奢れよ」ニヤリ

    マルコ「はいはい」ニッコリ


    ベルトルト(ライナー‥いつか必ず‥)ニヤリ


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power

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