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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

裏【エレヒス】

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  1. 1 : : 2019/08/07(水) 12:54:37
    初投稿です。

    拙い文になると思いますがよろしくお願いします
  2. 3 : : 2019/08/07(水) 13:12:54
    その日、、、、


    人類は思い出した、、、、


    奴らに支配されていた恐怖を、、、、


    鳥籠の中に囚われていた屈辱を、、、、







    アルミン「エレン!こっちだよ!」


    平日の昼間らしい、閑散とした家から少し出た所にある少し大きな道を、本を持って一生懸命に走っているのは、俺の親友のアルミンだ。

    その数メートル後ろを走るのは俺、エレンとこちらも親友であるミカサだ。

    今は昼過ぎで、そろそろ他の子供たちも遊びに出てくるだろうが、その前に俺達はこの街1番の遊び場である広場を陣取りたい。そのために走っている。

    本来ならアルミンは1番足が遅いのだが、今日はアルミンの好きな本をみんなで読む日だ。そんな日は、いつも足の速さが数割増になっている気がする。

    エレン「待てよアルミン!」

    ミカサ「エレン、転ぶと危ない」

    アルミン「はやくはやく!」







  3. 4 : : 2019/08/07(水) 13:32:32
    アルミンの話はとても面白かった。炎の水、氷の大地、砂の雪原。何度聴いてもどんなものかは分からないけれど、その曖昧さが一層俺達の興味を掻き立てる。

    ミカサ「エレン、アルミン」

    ミカサに呼ばれて我に返る。二人とも本に没頭していて、日が暮れかけている事に気が付かなかったようだ。

    エレン「でも、まだ暗くなるまで少しあるな」

    アルミン「そうだね。後1時間くらいかな?」

    ミカサ「エレン」

    本に戻ろうとする俺たちを、ミカサの言葉が再び止める。

    エレン「なんだよミカサ」

    ミカサ「忘れたの?今日は晩御飯の準備手伝ってってエレンにおばさんが言ってた」

    エレン「あ、、、、」

    完全に忘れてしまっていた。そう言えばそうだった。今日の夕飯は作るのが少々めんどくさいらしく、頼まれていたのだ。

    このまま遊んでいたい気持ちはやまやまだが、そういう訳にもいかない。

    エレン「じゃあ、俺帰るよ。」

    アルミン「うん。また明日!」

    ミカサ「私はもう少し遊んでから帰る」

    2人を置いて、俺は家へと走って帰る。正直走らなくても良い気はするが、遅れてどやされるのも嫌なのだ。

    少し走って角を曲がると、見えてくるのは俺たちの家だ。
  4. 5 : : 2019/08/07(水) 14:15:30
    コメント消えてるけど荒し?
  5. 6 : : 2019/08/07(水) 14:26:30
    >>5 そうですね
  6. 7 : : 2019/08/07(水) 21:05:14
    いたって普通の家だが産まれた時からこの家に住んでいる。

    カルラ「エレン!もっと早く帰ってきな!」

    エレン「、、、、ごめん」

    結局こうなるのだから走らなくても何も変わらなかったかもしれない。

    カルラ「ほら、まずはその、、、、っ!」

    言葉が途中で途切れたのは、地面が揺れ始めたからだ。

    カルラ「エレン!早く外に出るのよ!」

    俺は母さんの指示に従って一緒に外に出る。家の中にいたら、ダメな気がする。地震はたまに起こるが、これだけ大きいものは初めてだ。

    家の外に出ると、空気がピリピリとしていた。

    その時、バキバキという音と共に、落雷が起こった。しかし、これを落雷と言って良いのか分からない。あまりにも知っているものと規模が違いすぎた。

    しかし、そんなことを考える暇もなく、俺は突然目の前に現れた巨大な赤い物体に思考の全てを奪われた。

    現れたのは頭。しかし、皮膚はなく、筋繊維と骨だけで形成されている。少し離れたところには、指と思われる細いものが左右に4つずつ並んでいる。

    周りにいる数人も、その光景に目を奪われていた。

    あまりにも常識とはかけ離れていた。本来ならすぐにでも逃げるべき状況であろうが、皆そんな考えは思い付かないようであった。もちろん、俺も。

    突然、頭が少し沈みこんだ。

    全身を電流が駆け抜けるような感覚。今足を動かさないとダメな気がする。

    先程の落雷よりもさらに巨大で、世界が崩壊するような音がする。通りを吹き抜ける強すぎる風に、上空を飛んでくる大小様々な瓦礫。その全てが早く、一つ一つに殺傷能力があることを物語っている。
  7. 8 : : 2019/08/08(木) 09:18:28
    荒らしじゃありません
    エレヒスって書いてるから純粋に質問しただけです
    違うなら違うって言うか無視すればいいじゃないですか
    人をその辺の害悪ユーザーと決めつないでください
  8. 9 : : 2019/08/08(木) 10:01:27
    >>8 質問の内容が怪しかったんです。すいません
  9. 10 : : 2019/08/09(金) 00:21:50
    それからの母の行動は早かった。その巨大な音を聞くと同時に体が動き、俺の手を握った。

    カルラ「走るよ!エレン!」

    エレン「あ、」

    俺は手を引かれるままに走った。走っている途中でアルミンとミカサの事を思い出す。あいつら大丈夫かなと自分が先程まで遊んでいた広場の方に目線を向けると、視界は大きな茶色の物体でいっぱいになった。

    大きな瓦礫だと思われるが、あんなものが街に落ちたら家の一つや二つ平気で砕け散るだろう。しかし、今はそんなことはどうでもいい。瓦礫は広場の方に落ちたのだ。

    カルラ「、、、、っ、エレン!」

    エレン「ごめん母さん!すぐ戻るから!」

    カルラ「エレン!」

    俺は手を振りほどくと、母さんの制止の声も聞かずに広場へと走り出した。いつもより景色が流れるのが遅いように感じられた。

    息を切らしてやっとの思いで着いた広場は、もう広場とは呼べないものであった。なぜなら、広場は大小様々な岩で埋め尽くされていたからだ。

    ミカサとアルミンが避難している事を望んで、俺は2人を探し出す。

    エレン「ミカサ!アルミン!いたら返事をしてくれ!」

    しかし、その声は人々の逃げ惑う声と謎の呻き声に掻き消され、届くことは無かった。

    俺は必死に小さい岩からどかし始めた。

    小さい岩をどかしても、大きい岩は残ったままで、子供の力ではこれ以上はどうしようもなかった。このまま諦めて、2人が逃げたことに賭けて避難してもいいが、どこか胸騒ぎがする。

    その時、後ろからキュルキュルと音が鳴った。何事かと思い振り返ると、そこには見知った顔があった。

    ハンネス「エレンじゃねぇか!早く避難しないとまずいぞ!巨人が入ってきてる!」

    エレン「巨人が!で、でも!ハンネスさん!ここにアルミンとミカサがいるかもしれないんだ!」

    ハンネスさんは岩へと目を向けた。

    ハンネス「、、、、もし、下敷きになっているのなら俺でも助けられるか分からん。とりあえずエレンは早くにげ、、、、」

    エレン「嫌だ!ミカサとアルミンをたすけるんだ!」

    ハンネスさんは一度だけ顔を顰めると、近くにあった大きめな岩に手をかけた。

    ハンネス「、、、、巨人が来るまでだ。足音が聞こえたらスグやめるぞ!」

    俺とハンネスさんは協力して、岩をどかした。大人一人が加わることで、作業効率は圧倒的に上がった。

    そして、少したった時だった。

    ハンネス「、、!エレン!逃げるぞ!巨人だ!」

    エレン「いないじゃん!」

    ハンネス「聞こえるんだよ!足跡が!早く手を止めろ!」

    エレン「まだ!まだ、、、、!ミカサ!、、、、あっ、、、、」

    ハンネス「どうした、、、、エレン、、、、」

    掘り進めたところから見えたのは肌色の物体、これは誰がなんと言おうと、人の腕だろう。大きさから言って、子供の。

    ハンネス「、、、、っ、掘るぞ!エレンそっちを持て!行くぞ!せーの!」

    岩をどかすと、そこには金髪の少年と黒髪の少女がいた。言うまでもなく、アルミンとミカサだった。

    ハンネス「ダメだ!頭を強く打ってる!」

    エレン「ハンネスさん!2人は!」

    ハンネス「、、、、気絶してるだけだ!走れ!2人は俺が抱える!」

    ハンネスさんの指示で、俺は走り出した。ハンネスさんが走りながら教えてくれた。川に避難船が出ていると。

    俺とハンネスさん、そして気絶した2人は、何とか避難船の出航に間に合い、シガンシナ区を後にした。

    船から見た光景は。まさに地獄そのものだった。街を我が物顔で歩く奴らは、顔色ひとつ変えず、瞬く間に街を占領してしまった。

    その後聞いた話では、ウォールマリアも、突然現れた鎧の巨人に破壊されたらしい。

    その日、人類は大きな領土と、大量の資源、そして、人類の3割を失うこととなった。












  10. 11 : : 2019/08/09(金) 21:51:42
    期待
  11. 12 : : 2019/08/09(金) 22:13:21
    >>11 ありがとうございます(*^^*)
  12. 13 : : 2019/08/12(月) 22:05:08
    その日、俺はハンネスさんに連れられて、避難民が泊まるために作られた宿舎に止まった。周りにいたのは顔見知りの大人達だったので、その日は静かに眠ることが出来た。

    しかし、母さんを見つけることは出来なかった。

    アルミンとミカサは、ハンネスさんが俺を送る前に1度別れて、医療所へと送って行った。きぜつしているだけなら、何とかなるかもしれないと言っていた。

    静かに降る雨は、傷で血の匂いが少ししていた宿舎を、洗い流してくれるようだった。同時に、家族を失ったものの悲しみも。







    翌日、朝起きて外へ出ると、ハンネスさんが待っていた。隣にいたのは、母さん。

    カルラ「エレン!」

    エレン「母さん!」

    カルラ「良かった、、、、本当に無事で、、、、」

    母さんは俺を強く抱き締めた。かつて無いほどに強く、そして優しく。

    俺が勝手に抜け出した事を怒られるかと思ったが、そこはハンネスさんが説明しておいてくれたらしい。

    母さんはただ一言、よく頑張った、とだけ言った。

    その日は、2人で静かに過ごした。父さんは少し前から壁内へ診療に行っているので、多分無事だと思われる。

    その日の夜、宿舎付近の護衛をしていたハンネスさんは、医者に呼び出されて医療所へと入って行った。

    出てきた時の青白い顔は、とても生きている人間とは思えなかった。ハンネスさんは、母さんに耳打ちをした。母さん顔も酷く曇った。そこだけ霧がかかったかのように、暗い雰囲気であった。

    母さんは、ゆっくりと近づくと、俺の肩を強く叩いた。

    カルラ「エレン、今から言う言葉を、しっかりと受け止めなさい。」

    エレン「え、、、、?」

    カルラ「いい?あなたの親友であった、ミカサとアルミンは今日の夕方に、、、、、」

    エレン「、、、、」

    カルラ「死んでしまったわ。」

    エレン「、、、、え?死ん、、、、だ?ミカサと、、、、アルミンが?嘘だ、、、、そんなわけない!母さんはおかしくなったんだ!、、、、っ!あんなに元気だったじゃないか!」

    カルラ「エレン!」

    エレン「ハンネスさんも!気絶しただけって!」

    ハンネス「、、、、すまん、エレン、、、、」

    エレン「、、、、あぁあああ、、、、」

    カルラ「、、、、っ」

    母さんは俺を強く抱き締めた。現実が受け入れられなかった俺は、動揺のあまりに気絶してしまった。それからの記憶は、無い。













  13. 14 : : 2019/08/12(月) 22:14:37
    次に目が覚めたのは、翌日の朝だった。寝たはずなのに酷い倦怠感があり、体が重かった。何より気になったのは、首にかかっていた鍵だった。俺はこんなものを付けていた記憶が無い。一晩の間に何があったのか。

    カルラ「エレン、起きたんだね。」

    エレン「母さん、、、、」

    カルラ「2人のことは、辛いだろうが、、、、。これからは二人の分まで頑張るんだよ。」

    エレン「うん、、、、俺は、、、、」

    一晩の間に何があったのかは分からないが、どうしてかこの思いが強く現れてきた。アルミンとミカサを殺したのは誰なのか。巨人だ。特に超大型巨人。奴は殺した張本人だ。それに、逃げる時に知り合い何人かが巨人に捕食されているのを見た。

    奴らだ。奴らを屠らなければならない。でも、俺は非力だ。今の俺にはなんの力もない。だから

    エレン「駆逐してやる!一匹残らず、、、、奴らを!」














  14. 15 : : 2019/08/12(月) 22:40:20
    数日が経ち、俺と母さんは開拓地へと送られた。まだ10歳の俺は、5年経ったら訓練兵団に入ることが出来る。それまではこの地で兵士を助け、将来を見通して少しでも出来ることをしなくてはならない。

    俺は母さんと何人かの近くに住む人達と共に、毎日作業に取り組んだ。

    しかしこの時、俺に不可解なことが起こっていた。日に2度、1時間ずつ気絶してしまうのだ。怖くなった母さんは俺を医療所へと連れていったが、特に異常は見られなかった。

    俺は気絶してしまう分、ほかの時間一生懸命に働き、その分を補った。周りの理解も自然と深まり、気絶してもすぐに横になれるよう、田畑のすぐ隣に余っていたベットさえ置いてくれた。

    俺はこの行いに少しでも恩を返すために、さらに一生懸命働いた。

    こうした日々が、一年、二年と過ぎていった。その間、俺の気絶は一日たりとも止む日は無かったが、それでも何とか生活していくことが出来た。

    四年経った時の冬、あと一年で訓練兵団に入れるという時になって、事件が起こった。

    俺は気絶した時に、別の人格を表すようになったのだ。しかし、それは母さんのよく知る人物だった。

    エレン「お、、、、さ、、、、」

    カルラ「あら、エレンがもう起きた?」

    人1「でもなんか違くないか?」

    エレン「おばさん、、、、」

    人2「エレンくんがカルラさんの事をおばさんって、、、、どういうこと?」

    カルラ「、、、、あなたは誰?」

    エレン「分からないの、、、、?私はミカサ、、、、」

    カルラ「、、、、っ!」

    1つ目の人格は、ミカサのものだった。母さんとミカサはしばらくの間話し、そして、ミカサは今の自分の状況を理解した。自分は俺、エレンに現れた一人格に過ぎないこと。そして、自分はもう死んでいること。

    そして、2つ目の人格はアルミン。こちらは、ミカサよりも理解が早かった。早急に理解したアルミンは、俺宛への手紙をしたためた。

    2人が現れるのに数日の間があった。母さん達は2人が現れてからも、しばらくはこの事実を隠した。

    そして、ひと月がたった頃、俺は母さんに呼び出された。内容はもちろん、俺の気絶と、別人格についでだった。俺は酷く動揺して、初めは母さんの言うことを疑っていた。

    しかし、アルミンからの手紙を見ることで、信じるしかなくなった。その字はよく見なれた、少し癖があるが、読みやすいきれいな字だった。アルミンの字だ。

    2人は、俺の中で生きているんだ。そう思った途端に、涙が溢れて止まらなかった。巨人を深く恨んではいるものの、もっと早く助けていれば2人は助かっていたのではないかという思いが心の奥底にいつもあった。2人に殴られて殺される夢まで見た。

    しかし。これは本物だ。アルミンの手紙には、君のせいじゃないと書かれていた。

    俺はこの言葉に酷く救われた。その一言だけで、どれだけ気持ちが楽になるか。もちろん、責任を放棄していい訳では無い。この嬉しさをバネに、更に二人の為にも奮起しなければいけないのは明らかであった。

    アルミンとミカサはその後、以前は週に1度くらいのペースで現れていたが、毎回の気絶で現れるようになった。順番、時間はいつものように不定期だったが。

    2人は1時間しかない時間の中でも、周囲の人と打ち解けることに成功した。俺は2人と日記を通して会話している。これだけが、唯一死んでしまった2人と話すことの出来る方法だから。
  15. 16 : : 2019/08/12(月) 22:42:04
    こうして一年がさらに過ぎ、俺は既に15歳になっていた。4月の半ばになった頃、俺はみんなに見送られ、開拓地を去った。向かうのは訓練兵団。

    これから俺は、兵士になる。
  16. 17 : : 2019/08/12(月) 23:18:34
    これ見てる人いますかねー?
  17. 18 : : 2019/08/13(火) 00:25:37
    いますよ
  18. 19 : : 2019/08/13(火) 00:29:37
    >>18 あー良かったです(*´∀`)-3
  19. 20 : : 2019/08/13(火) 11:59:29
    見てますよー!!期待でーす!
  20. 21 : : 2019/08/13(火) 12:09:44
    >>20 ありがとうございます(*^^*)!

    あなたの作品面白いですよね!大好きなんですよ!
  21. 23 : : 2019/08/20(火) 14:13:59
    見てる人とかいちいち言わなくていいよ
    邪魔
  22. 24 : : 2019/08/20(火) 16:34:06
    >>23 申し訳ないです。新参者ですので、少々気になったんです。
  23. 25 : : 2019/08/23(金) 17:48:23
    夏休み明けのテストが終わりましたので再開致します

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