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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

異世界に集う神々

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  1. 1 : : 2019/04/26(金) 23:17:06
    世界はある日、全ての国が支配されてしまった。

    組織の名はゾリダス教。

    恐ろしく冷酷で残虐なテロ組織。彼らを止められるのは……。
  2. 2 : : 2019/04/27(土) 00:01:13
    『終わりの始まり』

    フランス とある城

    ピエロのような格好をした女性とカマキリのような姿の男がいた。女性は既に死んでいる兵を跨りながら。傷だらけの男女5人に言う。

    ???「アハハハ!弱すぎ〜!オーストラリアにいた。王子さまの方が強いよぉ〜!」

    ???「やはり我らが信仰する方々に任せるまでもなかったな。そう思わんか?フランスの国王 サーマルよ?」

    サーマルは起き上がろうとするが、ピエロの女性に踏まれる。

    ???「王から…離れろ」

    サーマル「寄せ、メーベ。私たちが勝てる相手ではない」

    ???「わかってるじゃん!じゃあ殺してあげる〜!」

    ???「やめないか。国王を殺しては。サングリア。グンソク」

    黒い貴族の服を着ている女性が現れ、サングリアとグンソクは跪き黙り込む。

    ???「しかし驚いた。まさか6時間粘るとはこの間滅ぼしたオーストラリアでも1時間だったぞ?」

    「まっ。どうでもいいけど。どこにある……」

    「『破滅の書』は?」

    サーマルは驚きどこで聞いたのか聞くと。

    ???「アレを作ったのは神だ。そしてその神は死ぬ前に言った。破滅は創造を作り。破壊神になるとな」

    サーマル「お前はまさか……」

    女性は笑顔を浮かべ言う。

    ???「我が名は ワダリゼル!野望の神だ!」

    「さぁ!ゾリダス教のために渡してもらおう!」

    サーマル「っ」ボオォォォォォォ

    床のカーペットを燃やすと魔法陣が描かれており赤く光り出す。

    メーベ「お父様!」

    サーマル「ルクマーゼ!カリン!ボグラン!」

    「娘を……頼んだ」

    パァァァァァァァァァァァァァァ

    光が彼らを包みメーベ達は消え去った。

    ワダリゼルはサーマルの首を掴み持ち上げた。

    サーマル「お……お前は…あの書を扱えない」

    ワダリゼル「知ってる。だから我々はゾリダスと組んだんだ。わざわざ神の領域を離れてな」

    ゴリュン

    サーマルの首をへし折り投げ捨てた。

    ワダリゼル「死体はデスドールに渡しておけ」

    「あの者たちを追うんだ」

    サングリア「だってさ!行こう行こう!」

    グンソク「本当に『あの男』から逃れて来てよかった」

    アメリカ 森林

    ルクマーゼ「テレポート魔法か」

    メーベ「お父様……」

    ボグラン「メーベ様。今は生きて勢力を集めるべきです」

    カリン「集めてどうする?たったの2人に国中の兵が殺されたんだぞ!…私たちやここにいる勇者のルクマーゼもこのザマだ!」

    メーベは立ち上がり言う。

    メーベ「今は泣き言を言ってる暇はない」

    「ルクマーゼ……魔王を倒したお前ならきっと奴らを倒せるはずだ。仲間を集め奴らを倒す方法を……」

    ルクマーゼ「メーベ様……実は魔王を倒したのは私では無いのです」

    メーベ「え?」カリン「どういうことだ!」

    ルクマーゼ「魔王を倒したのは……」
  3. 3 : : 2019/04/27(土) 22:48:31
    『森林の魔女』

    森深くに怪しげな家の前

    カリン「ここに魔王を倒した女がいるのか?」

    メーベ「こんな所で一人暮らしとは……」

    ルクマーゼ「はい。少々手荒な方ですが」

    ???「失礼なやつだな」

    3人の背後から話しかける女性。

    ルクマーゼ「アレックス。久」パチン

    ルクマーゼはビンタされた。

    アレックス「あんた。よくも逃げたわね。魔王を倒したら結婚してくれると言ったよな!」

    ルクマーゼ「王の側近に着いたんだ!断れるわけないだろ!」

    アレックス「言い訳をするな!女2人を連れてきて!何様のつもりなんだ!」

    ボグラン「野郎も1人いるんだが……」

    メーベ「ルクマーゼ。彼女が魔王を倒した者ですか?」

    アレックス「私はアンバード・レムタルム・クレイザー・スミドーレヌだ」

    困惑するとアレックスはため息をして略してアレックスと呼ぶように言うと。メーベはフランスのことを話す。

    メーベ「と言うことがあったんだ……」

    アレックス「野望の神 ワダリゼル……確か冥界に閉じ込められていたはずだが………どうやって出たんだ?」

    アレックスは独り言を言うとオーブを出し話しかける。すると炎に包まれた骸骨頭の男が現れた。

    アレックス「ガンビスタ・ダリーザ・ラーダムラ。聞こえるか」

    ガダラ「はい。アンバード・レムタルム・クレイザー・スミドーレヌ様」

    アレックス「冥界にワダリゼルがいたはずだが……何故人間界にいる?」

    ガダラ「……実は厄介な者がこの世界に現れたのです。闇の淵から現れた」

    「『偉大なる闇の神 ゾリダス』が」

    アレックス「何だと!?誠なのか!?」

    ガダラは映像を見せると全身が闇に覆われ、目つきが悪く異様な剣を持っていた。そしてその背後には仲間と思われる者たちがいた。

    アレックス「間違いない!破壊と創造の神が封印した!ゾリダスだ!」

    メーベ「カリン…あの2人は」

    カリン「はい……城にいた。奴らです!それに他の奴らは一体」

    アレックス「ゾリダスめ。勝てないとわかった上で異世界から召喚したな」

    メーベ「どういうことだ?異世界?」

    アレックス「この世界ではない。別の世界のことだ。この世界を入れると1000以上の異世界が存在する。その世界一つ一つが我々の想像もつかない技術、歴史、能力が存在する」

    「彼らはその異世界の住人だ。私でもこの数は倒せん百人以上はいる」

    ガダラ「神界から使者を大群に送る必要があると思いますが。どうされます?」

    アレックス「神界から人間界に来たは神は二度と戻れない。もしその使者が全て神界からいなくなると神界が滅びる」

    ガダラ「ではどうするおつもりで…」

    アレックス「やむおえない。私も召喚する」

    ガダラ「正気ですか⁈この世界に呼ばれれば二度と召喚された者たちは帰れなくなるのですぞ!」

    アレックスは険しい顔で言う。

    アレックス「わかっている。だから家族、友人、恋人のいなくて善の心がある者だけ集める。それにどの道ゾリダスは全ての世界を破滅するつもりだ。彼らには私から説明する」

    ガダラ「……わかりました。では偉大なる光にミスノアへお伝えします。お気をつけて」

    アレックス「偉大なる光によろしく伝えてくれ」

    オーブは通常の状態に戻り。魔法陣を書き終えた。
  4. 4 : : 2019/04/28(日) 00:09:40
    『異世界に招待された者』

    アレックスは全員が下がるように言うと呪文を唱え始める。

    アレックス「Ακούω τη φωνή μου. Επιλέχθηκα. Ας περάσουμε το υπόλοιπο της ζωής σας σε αυτόν τον κόσμο!(我の声を聞くものよ。お前たちは選ばれた。お前たちの残りの人生をこの世界で過ごしてもらおう!)」

    「禁術魔法!異世界召喚!」

    キィィィィィィィィィ

    魔法陣から12の光の玉が現れ眩しい光と共に人が12人現れ、膝をじっとしていた。

    魔法陣が消えアレックスはヨダレを垂らし苦しそうにする。

    ルクマーゼ「アレックス!」

    アレックス「すまない……休まないと」

    (呼び出した数だけ自らの力を消費する。ゾリダスの力どれ程のものなのだ…)

    1人の青年がアレックスに近づいてくる。

    ???「…ほう。神か」

    青年は見下すような目で見た後にアレックスの頭に手を乗せた。

    アレックス「……」???「力を元に戻した」

    アレックスは何事もなかったかのように起き上がる。

    アレックス「お前は……悪魔か?」

    ???「ほう。触れられただけで俺の正体を見抜いたか」

    ???「おい!貴様か!禁術を使った者は!」

    もう1人の男性が近づき言う。

    ???「禁術魔法。異世界召喚はどの世界でも硬く禁じられている!それを使うとは貴様!」

    メーベ「話を聞いてくれるか?少しだけでいいんだ。頼む」

    召喚された者は男7人。女5人で服装からそれぞれ違う異世界から召喚されたようだった。

    カイン 異世界 神社会の住人 性別 男 特徴 翼があり鎧を着ており。肌は肌色、金髪。

    ザファルス 異世界 悪魔社会の住人 性別 男 特徴 神父のような格好で目つきが悪く、肌は薄茶色、黒髪。

    イ ジョンウン 獣人社会の住人 性別 男 特徴 狼の耳に鼻に牙、そして尻尾。そして何かの毛皮の服を着ていた。肌は肌色。髪は灰色。

    ナディンス ロマロフ 戦争社会の住人 性別 女 特徴 ロシア軍人の軍服を着ている。右腰に変わった形をした銃とナイフを装備している。肌は橙色。髪は金髪。

    ガイル 貴族社会の住人 性別 男 特徴 見た目が見窄らしい格好をしており、首に鉄の首輪をしており、身体中傷跡だらけの子ども。肌は褐色。髪は白。

    春風 陽子 戦国の住人 性別 女 特徴 男が着るような着物を着ており、刀を二本備えている。肌は小麦色。髪は黒髪。

    マーロイフ 宇宙社会の住人 性別 女 特徴 変わった宇宙服を着ており、可愛らしい見た目。肌は青色。髪は紺色。

    マイルズ ヴィス 能力者社会の住人 性別 男 特徴 優しそうな見た目と少しタレ目の見た目。肌は白色。髪は茶髪。

    ライナー ナップル オカルト社会の住人 性別 男 特徴 スーツとコートを着ている。携帯で誰かと話そうとしている様子。肌は小麦色。髪は黒髪。

    ラウラ AI社会の住人 性別 女 特徴 感情の無さそうな表情でじっと座っていた。肌は肌色で頰の所に青く光っている線があった。髪はピンク。

    アナスタシャ ビラロンカ 暗殺社会の住人 性別 女 特徴 全身黒の服を着ており、靴はハイヒール。腰には銃二丁と鉈二本。肌は小麦色。髪は黒髪。

    豊川 宗馬 極道社会の住人 性別 男 特徴 黒スーツのおっさんで強面に痛々しい三本の傷がある。肌は橙色。髪はスキンヘッド。
  5. 5 : : 2019/04/28(日) 15:56:21
    『秩序』

    カイン「どいつもこいつも……ゾリダスとかいう神を成敗して、スミドーレヌ。次はお前を裁く」

    ヴィズ「まぁどうせやること終わったら元の世界に帰れるだろ?」

    カイン「何故禁術かわかるか?秩序が崩壊する挙句元の世界へ戻れないからだ!」

    ジョンウン「何⁈それは困る!私は探し出せねばならない男がいるんだ!」

    ナップル「あー。いいか。俺はこういうファンタジーな。話は嫌いなんだ。だから今ここがどこで今何時か知りたい」

    アレックスは世界地図を出す。

    春風「見たことのない島ですね」

    ラウラ「なるほど。パンゲア大陸のように一つの大地なのですね」

    ザファルス「この世界について知る必要があるな、ゾリダス以外にこの世界について教えてくれ」

    メーベ「この世界は魔物や無法者が多く。職業はハンター。戦士。商人。貴族。平民に血筋により決まる」

    ロマロフ「いかにもファンタジーな世界だな」

    カイン「お前がなんと言おうが私達は協力はできん!」

    豊川「兄ちゃん。落ち着こうや」カイン「黙れ!」

    カインは剣を出し言う。

    カイン「神剣を出せ!どの世界でも神は神の剣を出すことができるはずだ。今ここでお前の首を取り!裁いて!」

    ポン メキィィィィィィィ

    豊川がカインの肩に手を乗せると地面がめり込み、その場にいた者たちは彼の殺気に動くことができなかった。

    豊川「責めりゃ。解決できるわけねぇだろ?それに起きちまったことだ。理由はどうであれ、この世界の問題を解決してからでも遅くねぇだろ?」

    カイン「あ………ああ…そうだな。すまない。熱くなりすぎた」

    (この男……なんだ。この俺と互角の力だと!)

    豊川は手を離し言う。

    豊川「俺は単独で行動させてもらうぜ。用がある時に会いに来い」

    豊川はその場を離れる。がガイルとザファルスを見て少し驚く。

    豊川「お前ら俺の殺気にビクつか無いとはいい度胸だ」

    ガイル「あんたより怖い人達を知っている。あんたより惨虐で恐ろしい人を。だから俺は主人達を殺した」

    ザファルスはガイルを見た後に豊川に言う。

    ザファルス「お前の世界がどうであれ、この世界で好き勝手するなよ。特に国を支配しようなどと」

    豊川「肝に命じたかよ」

    豊川はバカにするようにいい去った。

    ザファルス「話している間にその異世界のお仲間達がどこにいるか、突き止めた。そこら中悪の心を持った者ばかりだ」

    ザファルスは地図に手を乗せ焼印を押した。

    ザファルス「まずこの国 アメリカを拠点にする。4箇所の基地を叩くぞ。ここにいる異世界の人間はどんな能力を持っているか。わからん」

    カイン「まぁいいだろう。話はそのあとだ。いいな?スミドーレヌ」

    アレックス「ああ。おそらくこの国の王は既に亡くなっている可能性も高い。4人に別れる」

    「あたしとメーベ。ジョンウン、ナップルも。私と行動してもらう」

    ナップル「おい!俺は手伝うなんて!」

    アレックス「次にカイン。ボグラン。ラウラ。マーロイフ」

    「次、ザファルス、カリン、ガイル、ビラロンカ」

    「最後にロマロフ、ルクマーゼ、ヴィズ、春風」

    ロマロフ「フン。私の脚を引っ張るなよ」

    アレックス「ルクマーゼは聖剣を持っている。役に立つ」

    ルクマーゼ(無駄なプレッシャーを……)

    カイン「お前ら。この世界に召喚されたからとて。己が最強だと思うなよ。向こうも厄介な人間なんだからな」
  6. 6 : : 2019/04/29(月) 00:21:13
    『支配された町』

    アメリカ 中心街

    中心街に着いたアレックス達はカインのテレパシーで話をしていた。

    カイン〈各自、町を解放したら私に伝えろ。3回連続で私の名前を呼べばテレパシーが使える〉

    アレックス「わかった。気をつけろよ」

    メーベ「この後はどうする?情報収集か?それとも……」

    ジョンウン「情報収集はできなさそうだ」

    何人かの兵が倒れていた。

    ジョンウン「酷い有様だな。なのに国民は平気な顔だ」

    ナップルは1人の兵に触れる。

    ナップル「……魂はまだ離れてないな」パァ

    死体から兵士の魂が姿形そのままで出てきた。

    兵士「なんだ⁈」

    ナップル「俺はナップル。こう見えて刑事だ。何が起きたか話してくれないか?」

    メーベ「なっ。幽霊か?」

    兵士「か、感謝する。私はこの国で大連隊隊長を務めている。オリバーだ」

    ナップル「生き返らせたわけじゃない。悪いが俺は蘇生することができないんだ。しかしその状態で敵を倒せるし、俺に憑依すれば30分だけ行動することができる」

    オリバー「そうか……だが仇を討つことができるのであれば幸いだ」

    「話の続きだが。相手は2人だった。1人は攻撃が当たらず、全員首を折られた。もう1人はマックス フォンスと名乗って消えていった。」

    アレックス「異世界の人間だな」

    オリバー「おそらく王の所にいるのであろう。シーナス姫とアンダー姫が心配だ」

    ナップル「王に姫2人。急いだ方がいいな」

    5人は城の方へ顔を向ける。

    カイン側 東の町

    国民「魔物よ!」国民「逃げろ‼︎」

    国民はマーロイフを見て逃げる。

    マーロイフ「酷いよ。みんな」 泣)

    ラウラ「まぁ逃げたくなるね。肌の青い人なんだから」

    カインは機嫌悪そうに舌打ちするとボグランは少し怯えた。

    カイン「マーロイフ。ラウラと共に宿へ向かえ、ボグランは我と来るのだ」

    ボグラン「は、はい」

    カイン(町の者の話によるとここには2人異世界の人間がいるようだな。見つけ次第こいつらを連れて乗り込む)

    (3人いる町もあったがザファルス達なら大丈夫だろ。ガイルとビラロンカも異常な奴らのようだしな)

    ザファルス側 西の町外れの小屋

    小屋の外では何人も死んでおり、中でビラロンカが拷問していた。

    山賊「助けてくれ…」泣)

    ビラロンカ「私達を殺そうとして助けて?暗殺者を殺そうとして助かると思うなよ」ニィ

    ビラロンカは不気味な笑顔でナイフを手に山賊の顔に向け言う。

    ビラロンカ「大丈夫!捌いたらちゃんと食べてあげるから♡」ブン

    ザクゥ

    ビラロンカは山賊を滅多刺しに高笑いを響かせる。外で待つガイルとザファルス。

    ザファルス「ビラロンカは殺人に快楽を抱いているのか。恐ろしい女だな。それよりお前の剣術……かなり鍛えたんだな。だが本当の力はそんなものじゃないはず」

    ガイルは沈黙する。

    ロマロフ側 南町

    同じ容姿をした男が数人。町を襲っていた。

    ガバル「ヒャッハーーーーー‼︎金品を全部かっぱらぇ‼︎ガバル様に逆らうんじゃねぇぞぉ‼︎」

    子ども「うぇーーーー‼︎」

    ガバル「そこのガキを殺せ‼︎」

    母親「やめて‼︎」

    母親が子供を庇ったその時。

    ライオン「グオォォォォォォォォ‼︎」

    ガバル1「グアァァァァ‼︎」ガブガブ

    ライオンがガバルの1人を喰ひ殺す。

    ガバル「ライオン‼︎」

    ヴィズ「ガバル‼︎刑務所からいなくなったと思えばこんな所に!」

    ガバル「ヴィズ。貴様もこの世界にきたのか!?」

    ヴィズ「お前がいるってことは四天能力者もいるな!」

    キィィィィィィィィィィィィィ

    ヴィズはゴリラ、サイ、馬、ワニを召喚魔法で召喚し、剣を取り出した。

    ヴィズ「どこにいる⁈」

    ガバル「教えてなるものか!やれぃ‼︎」
  7. 7 : : 2019/04/29(月) 23:18:43
    『超人』

    ゴリラ「グオォォォォ‼︎」ブン

    ガバル2「グエェェ‼︎」

    ワニ「ワァァァァ‼︎」ガブン

    ガバル3「ギャアァァァァァァ‼︎」

    ヴィズの命令に従い動物達はガバルを倒していく。

    ガバル「クソッ‼︎」バァバァ

    ガバルの本体は2体の分身を出す。

    ロユザルス ガバル 能力者社会の住人 能力 自らの分身を作り出し、見ている物を共有することができる。

    ヴィズは馬に乗り、サイを先頭に走らせる。

    サイ「ヴォォォォ‼︎」ブン

    ガバル4・5「グアァァァァァァァァァァ‼︎」

    ガバル「チッ…坂本‼︎どこにいる‼︎」

    サイはガバルに突っ込んで行くが、ガバルは間一髪で避けた。

    ガバル「あのクソ野郎どこに‼︎」ザクゥ

    馬に乗った。ヴィズがガバルの肩を斬り、蹲るガバルの元へ歩み寄り言う。

    ヴィズ「この世界には刑務所がない。どうする?洗いざらい話すか?それともここで死ぬかだ」

    ガバル「俺を殺せば!この町にいる奴は死ぬぞ!1人残らず!100近くの俺の分身体がな‼︎」

    ドカーーーーーーーーン

    町の東では右手に変わった形をしたロケットランチャーと左手に変わった形をしたアサルトライフルを持っているロマロフが数十人を根絶やしにした後だった。

    ロマロフ「あたしを殺すのにたったのこの数?あたしを舐めすぎだ。あたしは元の世界では国一つを滅ぼすほどの戦闘能力があるんだぞ?」

    ガバル6「クッソがぁ……」スパッ

    ガバル6にトドメを刺したロマロフ。

    その様子を民家の中で見るルクマーゼと春風。

    春風「凄いでござる!あれこそが戦場の女神でござるな‼︎」

    ルクマーゼ「役に立たないままか……俺は」

    一同は集まりガバルに問い詰める。

    ヴィズ「ガバル。言え、坂本とはどんな能力者でどこにいる!?言わなきゃライオンの餌にするぞ‼︎」

    ガバル「知るか!こっちが聞きてぇよ‼︎」

    ロマロフ「脅し方が甘い」バン

    ガバルの脚を撃ち、ガバルの鼻をへし折った後に言う。

    ロマロフ「次しらを切るつもりならお前の死は確定するぞ?」

    ガバル「本当に知らないんだって」泣)

    ???「戻って来たら随分荒らしましたね」

    アジア系の男性が現れた。

    ロマロフ「なんだ貴様は?」

    春風「坂本!やはりお前でござったか!」

    春風は歩み寄る。

    坂本「これは陽子様ではありませんか!貴女様もゾリダスに呼び出されたのですね!」

    春風「私はアレックスという女神に呼び出されたのじゃ!それよりこんな所で会うなんて偶然でござるな!」

    ロマロフ「おい‼︎………知り合いか?」

    春風「彼は坂本泰造で我が家に使える商人じゃ。彼は敵国を騙し、利益を奪うのじゃよ!」

    ヴィズ(戦国時代の詐欺師ってわけか)

    ルクマーゼ「俺はどうすればいい?」

    ヴィズ「国民を中心街に移動させる。向こうが方を済ましたらな」

    その夜

    中心街では城に潜り込もうとしていた。

    オリバーが城をすり抜けて出てきた。

    ナップル「どうだった?」

    オリバー「……国王が亡くなられていた。我が国はどうなるのだ」

    ナップル「そうじゃなくて……中の様子だ」

    オリバー「兵は100人で見回っている。しかし……その兵はアンデッドだった」

    ナップル「アンデッド?骨だけのアレか?」

    オリバーはそうと言うとナップルは少し疑ってからその場にいた者に相談する。

    メーベ「忍び込んだ方がいいと私は思う」

    アレックス「私が正面から引きつけるのはどうだ?メーベ達は異世界人2人を倒してくれ」

    そう言うとアレックスは正面へ向かった。

    正面

    門が開くとアンデッドの大群が出てきた。

    アレックス「始めるとしよう」
  8. 8 : : 2019/04/30(火) 00:08:11
    「異世界人対異世界人」

    王の間

    フォンスともう1人が言い争っていた。

    フォンス「あのアンデッドは私の兵だ。父とは違って100体しか出せんが兵を持ってることには変わりない。折松…ここの椅子には座らせん」

    折松「んなの知るか!なんだったら俺の力をテメェに見せてやろうか!」

    マックス フォンス 死人社会の住人

    折松 翔太 暗殺者社会の住人

    メーベ「その椅子に座る必要はない」

    メーベとナップル、ジョンウンが王の間に現れる。

    フォンス「何者だ?どうやって入った」

    折松「お前のアンデッドクソ役に立たねぇな!それに3対2じゃ武が悪いぞ貴様ら」

    メーベ「大勢の人を殺しておいて何様のつもりだ‼︎」

    ジョンウン「メーベ姫は下がっていろ」

    ナップル「刑事としてほっとくわけにはいかないか」

    ナップルは拳銃を取り出し、オリバーに言う。

    ナップル「いいな。今のお前はこいつらに見えてない。接近戦は任せた」

    オリバー「あぁ。任せてくれ」

    オリバーは剣を出した。

    ジョンウン「行くぞ」ダン

    ジョンウンは四足歩行で素早くフォンスに接近する。

    フォンス「犬が」ヌゥ バラバラバラバラ

    フォンスはアンデッドになりバラバラになり宙に浮かぶ。

    ジョンウン「何!」フォンス「死ね!」

    フォンスは襲いかかるがジョンウンは避け続ける。

    オリバー「フン!」ブン 折松「っ」サッ

    折松は殺気に気づき避けた。

    ナップル「オリバー!相手を殺すな!刑事としてそれも許さない!」

    折松(なるほど…目線と殺気を感じたのはお化けに頼ったからか。なら)ダッ

    ナップルは突っ込んでくる折松に対し拳銃を撃つが避けられ、背後から首を絞められる。

    折松「俺、首を折るのが得意なんだよねぇ‼︎」

    ドュールン

    ナップルが幽体離脱をすると折松は吹き飛ぶ。

    折松「何!」

    ナップル「俺も幽体離脱は得意でな、知ってるか?実態のない人間は。実態のある人間より遥かに強いんだ。オリバー、殴り倒すぞ」

    オリバー「おう」折松「待て待て!落ち着け!」

    ジョンウンはフォンスの骨を頭蓋骨以外噛み砕いた。

    ジョンウン「あとは頭を取るだけ」

    フォンス「チッ」ブン パリーン

    フォンスは窓から飛び出し逃げた。

    フォンス(ここは急いで他国へ逃げなくては、ゾリダス教を怒らせるとどうなるか)

    ドゴーーーーン

    ジョンウン「ガァァァァァァァァァ‼︎」

    フォンス「何!」ガブン

    ジョンウンは巨大な狼になりフォンスを噛み砕いた。

    ジョンウン「ヴン。ヴォン」[逃すか。バカ]

    正面ではアンデッド達は動かなくなりカインと連絡を取るアレックス。

    アレックス〈こっちは終わった〉

    カイン「了解。ロマロフ達も終えたようだからそっちへ向かわせた。こっちも誤解を解いたら向かう予定だ」

    カインとボグランは牢屋に入っていた。

    カイン「ありがとよボグラン。お前のせいで我までもが犯罪者扱いだ」

    ボグラン「お前がその翼を出しっぱなしにするから異世界の人間だって勘違いされたんだろうが!」

    カイン「収納できたらとっくにやってる‼︎」

    ???「独り言の次は喧嘩か。話の続きをしていいか?」

    金髪の美少女が話しかける。
  9. 9 : : 2019/05/01(水) 22:57:30
    『誤解』

    ボグラン「私はフランス国から来た。ボグランだ。こっちはカイン。話を聞いてほしい」

    ???「……私はアンダーだ。アメリカ国王の娘だ」

    ボグラン「姫君でしたか。これは失礼を」

    アンダーは質問をする。

    アンダー「何故この町へ来た?城は中心街にあるのだぞ」

    ボグラン「私達はこの町の異世界の人間と戦うために来ました。あなたがたアメリカと戦うつもりはありません」

    カインはアンダーの目を見始める。

    アンダー「ほう。異世界の人間と戦うために来たと?笑わせるな。ここにいるのは我が軍とここを支配下にしているアボンドとクラリスだ」

    カインはボグランに言う。

    カイン「間違いない。アボンドとクラリスとか言う奴らが異世界の人間のようだ。ラウラ達と合流するまでもない。アンダー、我に任せてはくれぬか?」

    「お前の軍より我は強いぞ」

    アンダー「貴様のような魔物に手を借りるほど落ちぶれちゃいない。それに我が精鋭部隊があの2人を殺すのだから必要ない」

    カイン「この世界のルールはわかった。一つ、王族とその血筋の者しか魔法が使えないということ。二つ、どれほど優秀な剣術を持つ兵がいても倒すことはできないということだ」

    アンダー「1人は倒した。2人同時でも倒せる」

    カイン「そうか?」シャイン ブン バキッ

    カインの右腕が光、勢いよく手を伸ばすと鉄格子を折り、アンダー目掛けてそのまま腕が伸びた。

    アンダー「!」サッ

    ガシッ アボンド「ギャア‼︎」グイ ゴン

    アンダーを通り過ぎ、そのまま透明だったアボンドの顔面を掴み引き寄せた。

    カイン「このまま引っ張られると頭が引きちぎられるぞ?」

    アボンド「貴様!何故わかった!」

    カイン「お前のゆっくり近づいてくる音。息、そして心臓の鼓動音。見たところジョンウンと同じ世界から来たな」

    もう1人はどこか聞くとアボンドは外にいると言い出した。そして能力を聞き出す。

    アボンド「俺はカメレオンの能力で!クラリスの能力は知らないが!1人で精鋭部隊を倒した女だ‼︎」

    カイン「そうか……裁きを下す」グイ

    ブチッン

    アボンドの頭を引きちぎった。そして檻を壊し外へ向かう。

    アンダーは驚くがカインの跡を追う。

    アンダー「おい!待て!精鋭部隊がやられたのだぞ!奴の言う通りならば!クラリスは1人で精鋭部隊を倒したんだぞ!」

    カイン「我は近くにいる者なら強さぐらいはわかる。少なくとも奴は強くない」

    外に行くと全身黒い服で覆われたクラリスがいた。周りは死体だらけ

    クラリス「精鋭部隊は全滅したわよ。全員を運ぶのは肩が凝るわ」

    カイン「ほぐしてやろう」バサァ

    カインは両手を光らせクラリスの方へ勢いよく襲いかかる。

    ピタ クラリス「バカね」

    クラリスは超能力を使ってカインの動きを止めた。

    クラリス「うふふ。手脚をもぎ取ったあと。その翼をへし折ってあげる」

    カイン「神剣使うまでもない」

    ピカン クラリス「!」

    カインは両手を広げるとクラリスの周りに光の矢が現れた。

    カイン「我が名はカイン。天罰の神だ」グゥ

    ザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥザクゥ

    拳を握ると光の矢がクラリスを串刺しにした。それと同時にカインは解放される。

    アンダー「天罰の………神」

    その頃 ザファルス達のいる町 とある場所

    ???「何をしている!相手は子ども1人だぞ!」

    ???「ザファルスの野郎。何て化け物を連れてきた」

    ???「これで……半分の力だと!?」

    3人の男が目にはしたのは角と尻尾、翼の生えたガイルだった。

    ガイル「怒らせるなと言っただろ……」
  10. 10 : : 2019/05/01(水) 23:56:52
    『奴隷』

    数時間前 昼

    ザファルスは町外れの小屋の外で釣った魚を食べていた。すると血塗れのビラロンカが満足そうに肉の塊を持って小屋から出てきた。

    ビラロンカ「人肉♪人肉♪焼き人肉食べよう♪」

    ザファルス「何か聞けたか?」

    ビラロンカ「聞く前に殺しちゃった♡」

    ザファルス「だろうと思った。カリンがガイルを連れて町へ行った」

    ガイル側

    カリン「この町は武装した男ばかりだな。あの印は何だ?」

    ガイル「全員ゾリダス教徒だよ」

    カリンは驚き何故わかったか聞くと、手か肩か顔にゾリダス教徒の印が付いているからである。

    カリン「あのマーク……ワダリゼルの肩にも同じマークがあった。間違いないな。でも女がいないのは変だ」

    ガイルが急に立ち止まり目の前に毛布に巻かれ縄で縛られている金髪の女の子を見つめる。

    その近くにはゾリダス教徒3人と医者が1人いた。

    医者「安静にしておかないと彼女は死んでしまいすぞ‼︎」

    教徒「うるせぇ‼︎じゃあお前がこいつの代わりにおもちゃになるか‼︎サンドバックにされるのがオチだ‼︎黙ってろ‼︎」

    教徒「なぁ。マズいって歯を何本か折った上に半殺しにしたら」

    教徒「大丈夫だって、いろんな人が楽しんだんだからさ。こいつも」

    教徒が女の子の方へ顔を向けるとガイルは女の子の目の前に座っていた。

    教徒「何だガキ‼︎テメェ‼︎」

    カイン「これは何の騒ぎだ?子どもを痛ぶっただけには見えないなぁ」

    ガイルは肩の刻印に気づく。

    ガイル「この刻印……俺の世界にもあった。性奴隷の印だ」

    カイン「性奴隷⁈こんな子どもがか!」

    ガイル「どの世界にもマニアはいるみたいだな」

    カインは怒りの表情を浮かべ、剣を取り出す。

    カイン「こんな子どもを‼︎」

    医者「お、お待ちください!この町を治めているのは貴族王 ジェライド様ですぞ!」

    ガイル「………貴族王…ジェライド………」

    教徒「そうさ。身体を奪うことのできる魔法使いだ!お前らにはあの方に手出しすることもできない!」

    ガイル「……どこにいる…」

    1人の教徒がガイルに近づいて言う。

    教徒「あ?なんだっ…」ズブゥ

    ガイルは右手で教徒の胸を貫く。

    教徒「ガバァ‼︎」ドチャ

    ガイル「どこにいるかって聞いてんだよ…」

    教徒「この!」ブン

    バキン

    教徒は剣を出しガイルの顔に刺そうとするが、剣が折れた。

    ガイル「こんの…」教徒「グアァァァ‼︎」グチャ

    頭を握り潰したあと、立ち上がり言う。

    ガイル「怒らせるな……」

    教徒「ひっ!」ドガァァァァァァァァァァァ

    教徒の頭を壁に押し付けた。

    教徒「なんなんだ!?あいつ‼︎」

    教徒「ジェライド様に伝えろ‼︎」

    ガイル「カリン、早くその子を連れて行け」

    カリン「ああ、わかった……」

    カリンはガイルの力に青ざめ、女の子を抱え、その場を離れた。

    ガイル「この町にいるゾリダス教徒を皆殺しにすれば………ジェライドは来るかな」

    ガイルは怒りの表情を浮かべた。

    教徒「殺せ‼︎」教徒一同「うおぉぉぉぉぉ‼︎」

    町中のゾリダス教徒がガイルに襲いかかる。
  11. 11 : : 2019/05/03(金) 11:31:50
    『血の海』

    3時間後

    小屋

    ザファルス「なるほど。町人と思われる者はその医者だけなんだな」

    カリン「ああ、町中のゾリダス教徒はガイルが1人で戦っている。それと私が連れてきた女性はアレックスのように治せるのか?」

    ザファルスは女の子に手をかざし言う。

    ザファルス「右腕は肘から切断され、左足も切断。右足アキレス腱は切られ、左指を全部折られてる。更に歯を数本折られた挙句痣だらけで、エイズ、梅毒、淋病の3つ性病になっている」

    「病気と怪我はともかく切断部と歯を治すことはできん。俺は医者ではない。カインとアレックスに相談するべきだな」

    ザファルスは女の子の病気と怪我を治した。

    ザファルス「出血も止めておいた。あとは安静にすればいい。ガイルの元へ行く。ビラロンカは残っていろ」

    ビラロンカ「はいよ。生きた人間1人連れて来たよ」

    一方ガイルは町を血の海へと変えていた。ゾリダス教徒町、人、奴隷関係なく。全員皆殺しにした。

    医者「た…助けて……頼む」

    ガイル「貴族を庇うやつを……なんで救わなきゃいけないんだ?」

    「絶対に許さない……少なくとも貴族や王族がいる以上は」

    ガイルの足元に赤い魔法陣が現れる。

    町へ向かう途中のザファルスは町の途中で3人の男が町を見ている姿を目撃し、隠れる。

    ザファルス(あれは……アガリスク。厄介な野郎がいるな)

    アガリスク「派手に殺したな」

    ジェライド「爆然。やれ」

    爆然は赤い魔法陣を手の平から出す。

    爆然「爆破魔法。核」

    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォン

    町が跡形もなく吹き飛んだ。

    ザファルス(うっ……カインの野郎。厄介な連中を押し付けたな)

    ジェライド「どんな奴が町を崩壊させたのか気になるな」

    アガリスク「……ザファルスは死んじゃいない。奴を探しま………!」バッ

    ギュゥゥゥゥゥゥ バコォォォン バリィィン

    「何!?下がれ!下がるんだ‼︎」

    爆破現場からガイルが見えない速さで飛んで来てアガリスクのバリアを破壊する。

    アガリスク「加減をしたバリアだが、戦車の弾丸をも防げるバリアを……」

    ジェライド「ま、マズい……『兵器奴隷のガイル』!」

    ガイル「やっと……見つけた…。ジェライド、お前のことだから地下か。武装国家に逃げ込んだのかと思ったよ」

    ガイルは冷たい目で睨み、拳を握る。

    爆然「俺の爆破魔法に耐えるとは、このガキ、面白いな」

    アガリスク「爆然。仕方ない。2人がかりでやるぞ」バキバキ

    アガリスクはヘラジカの角と獣爪、悪魔のような姿になる。

    ジェライド「フッ。必要ない。チェンジ」

    ガイル「ッ!」ガクッ

    爆然(身体を入れ替えた?確かアイツは強い奴だけにしかチェンジを使わないと言っていた。強いようには見えないが。子どもだし)

    ガイルとジェライドの身体は入れ替わった。が

    ジェライド「ぐっ……ギッ……ぃ」

    「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎」

    ジェライドは身体を抑え、蹲り始める。

    ジェライドの身体のガイルは言う。

    ガイル「この痛みを受け入れられるか?俺は産まれた日にこの呪いと他3つの呪いをかけられた……俺が産まれてずっと耐えた痛みを…お前らが耐えれるわけないだろ」

    ジェライド「チッ…チェンジ!」

    身体が元に戻る。

    ガイル「身体を入れ替えて……どうするつもりだった?」

    ジェライドは疲れた身体を起こそうとしたが立ち上がれなかった。

    ガイル「……半分以下の力で殺してやるから……俺を怒らせるな」

    サッ サッ

    アガリスク「爆然‼︎」爆然「核‼︎」

    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォン

    アガリスクのバリアでガイルを覆い、爆然の魔法でバリア内を爆発させる。

    アガリスク「やったか?」

    アガリスクと爆然はバリアに近づいたその時。

    バリィィィィン ブオォォォン

    ズガァァァァ アガリスク・爆然「ガハァ‼︎」

    ズドォォォン

    アガリスクと爆然にラリアットをして吹き飛ばした。
  12. 12 : : 2019/05/03(金) 12:20:36
    『兵器奴隷』

    ジェライド「何をしている!相手は子ども1人だぞ!」

    アガリスク「ザファルスの野郎。何て化け物を連れてきた」

    爆然「これで……半分以下だと!?」

    3人の男が目にはしたのは角と尻尾、翼の生えたガイルだった。

    ガイル「怒らせるなと言っただろ……」

    ダッン

    ガイルは爆然の方へ歩き出す。

    爆然「爆破!爆破!爆破!」

    ドォンドォンドォン

    ガイルに爆破を使うが効果ない。

    アガリスクは自らバリアを張り突進する。

    アガリスク(このバリアならどうだ‼︎)

    ガイル「」スゥ ドッ アガリスク「なっ……‼︎」

    ブッ ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン

    アガリスクのバリアを小指で止めた後、軽い拳骨でアガリスクを戦闘不能にした。

    ガイル「……」ギロ

    爆然「ひっ!爆破魔法!衝撃自爆!」

    自らの身体に爆破魔法を植え付けた。

    爆然「やめとけよ!俺にパンチを食らわすと!大陸に穴が空くぞ‼︎」

    ガイルは息を深く吸った。

    ジェライド「ひっ‼︎」バッ

    ザファルス「!」(この殺気は!)バッ

    ジェライドとザファルスは耳を塞いだ。

    ガイル「ヴワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    ブワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

    バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ

    ザファルス「ーーーーーーーー!!!!!」ブワァァ

    木々が吹き飛びザファルスも巻き込まれた。

    爆然「ぁぁぁ………」バァン

    爆然は耳を塞がずに宙を舞っていたが、途中身体が風船のように破裂した。

    小屋

    ビラロンカ「……カリン。塞いで」

    カリン「なんで?」ビラロンカ「いいから」

    そういうビラロンカは女の子を抱き抱え女の子の耳を塞いだ。

    ビラロンカ「痛いだろうなぁ……」

    カリン「?」

    ガイル「アァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

    バラァァァァァァァァァァァァァ

    小屋が吹き飛び、カリン達も吹き飛んだ。

    カリン「うわぁぁぁぁぁ!!!!」

    ビラロンカ「やっぱぁ痛いーーー‼︎」



    ヴィズ「やっと着いた」

    春風「片付けたでござるか?」

    アレックス「ああ、カリン達も向かっている」

    ジョンウン「?。何か聞こえないか?だんだん大きくなって……」

    ガイル「ァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

    一同「‼︎」バッ

    バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

    城窓ガラスが全て割れた。

    場面は戻る。

    ジェライドは両目が失明し、両耳の鼓膜が破れ、苦しそうに這い蹲り。その場を離れようとする。が、ガイルに踏まれ動けない状態にそのまま頭を踏む。

    ジェライド「バル……セイ……ド……国め………なん………て………兵器…を………作りや………がっ……た」グチャ

    ガイルはジェライドの頭を踏み潰した。

    ザファルスは目、鼻、耳から血を出していた。

    ザファルス「ぐっ……ふっ…」

    ガイル「やっぱりいたんだ。こんなものじゃ死なないことはわかっていたけど」

    そういうとガイルは元の姿に戻る。

    ザファルス「近くにおれが………いることに気づいていたのか?……何故だ!?」

    ガイル「何故?………」

    ガイルはザファルスを見下すような目で見てから言う。

    ガイル「なんで俺がお前みたいな。平民を……庇って戦わなきゃいけないんだ?教えてくれよ?なんでだ?」

    ザファルスはゆっくり立ち上がり、小屋に戻るよう指示すると、先に合流地点に向かうと言い。その場を離れた。

    ザファルスは小屋の方へ戻ると小屋は崩れており、カリンと女の子、そして既に死んでいたビラロンカがいた。

    カリン「おい。ザファルス。さっきのはなんだ!」

    ザファルス「…ガイルだ。奴の対処もした方が良さそうだ」

    ビラロンカ「へー!アイツそんなに強いんだ!」

    ビラロンカが起き上がった。

    ザファルス「お前……不死なのか?」

    ビラロンカ「話すと長いからまた今度話すねぇ♪」
  13. 13 : : 2019/05/03(金) 13:05:41
    『最悪な味方』



    ガイルについて全員が集まっていた。

    カイン「バカを言うな。この国で1番強かったからお前たち3人を向かわせたのだ。それを子ども1人がやったと?町中のゾリダス教徒も含めて?」

    ザファルス「まず間違いない。一緒にいて、強さはビラロンカと同格だった。しかし半分以下の力を出した時。カインに匹敵する強さだった」

    アレックス「ガイルがねぇ」

    アレックスはガイルを見つめる。

    ラウラ「私が見てあげようか?神経に神経回路を繋げば強さがわかるよ?その代わり記憶も見るけどね」

    ガイル「……機械とか言ったな。王族か、貴族の血を引いてないか?」

    ラウラは不思議そうに引いてないと言うと安心した顔でガイルは好きにしろと言う。

    ラウラは頭を触り腕から回路が出てきた。

    アレックス「私も私はラウラの身体に触って、ガイルの身体を調べる」

    「……これは…呪い魔法が4つもある」

    ロマロフ「何?どんな?」

    アレックス「ロストメモリー、デスペイン、アポザチック、スレーブコンタクト。どれも上級者魔法だ。可哀想に……」

    カイン「ザファルス。お前なら何とかできるだろう?」

    ザファルス「俺でも上級者の呪い魔法を解除することはできない」

    ラウラ「……悲しい…………」

    ラウラは悲しげな声で言う。

    ラウラ「そうか………君は産まれた時から1人だったんだね。思い出した時にはもう遅かったんだ」

    記憶の中

    ラウラは踞る5歳ぐらいのガイルに話しかけていた。

    ラウラ「君のせいじゃないよ。そうさせたのは、君を苦しめた貴族と王族なんだから」

    ガイル「俺のせいだ………俺のせいで……………泣いて名前を呼んでくれたのに………母さんを……………俺が殺した」

    ラウラ「過去を過去だよ。君の母親だって君が『死ぬ』ことを望んじゃいないよ」

    「大丈夫………私たちは仲間だよ。仲間は家族も同然。だから…」

    ???【励ますな。出て行け……】ラウラ「⁈」

    ???【小僧ぉの身体から…】

    【出て行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!】

    ラウラの背後から巨大な黒い龍が現れた。

    ラウラ「こっ………こいつは!」

    バチバチバチバチバチ

    現実に戻るとラウラの右腕が壊れた。

    春風「大丈夫でござるか!?」

    ラウラ「今のは………魔龍か?」

    ガイルはラウラを見て頷く。

    カイン「魔龍って……異世界の何処かに住まう7体の内の1匹か?」

    ガイル「怒りの支配龍 エルガー」

    「ラウラが知ってるってことはお前の身内もか?」

    ラウラ「私を作ってくださったのはランドルフという私の父親だ」

    「父は悲しみの支配龍 トラオラーと呼んでいた」

    カイン「人間どもめ。魔龍を肉体に封印することを固く禁じているのに…いや、我の世界ではそうだっただけだが」

    「我の世界では不幸の支配龍 ペッヒと呼んでいた」

    ガイル「そんなことより。アメリカを取り戻したんだから今後どうするのか決めたらどうだ?」

    ガイルは不貞腐れて言う。

    アレックス「そうだな。簡潔に説明しよう」
  14. 14 : : 2019/05/06(月) 00:40:24
    『役割分担』

    アレックス「アメリカを取り戻したからにはゾリダス教徒も黙っていないだろう」

    「兵を増やして、その兵を防衛に使う。私が率いる異世界人達と共に他の敵国を叩く」

    メーベ「待ってくれ。いくらなんでも大胆過ぎる。もし敵が全面的に国を襲って来たらどうする?」

    アレックス「そこは大丈夫だ。私の魔法で結界を張り、ロマロフが地下シェルターを作ってそこへ国民を避難させる」

    カイン「アレックス、貴様バカではないだろ?異世界人の中には知人もいる。結界の壊し方やそのシェルターとやらのことも知っているはずだし、やるだけ無意味だ」

    アンダー「でも国民を避難させることは大事だ。国民がいれば国の再建だって…」

    カインはアンダーを睨み言う。

    カイン「国王の娘とは思えんな。よく考えろ!お前の精鋭部隊をたった1人の雑魚が片付け!ザファルス達のいた町を消し炭にする輩もいるのだぞ!それをもう忘れたのか!」

    アンダーはその言葉を聞き俯いて黙り込む。

    春風「そこまで言う必要はないだろ!父親を失った挙句仲間を失ったのだぞ!」

    カイン「お前もお前だ。坂本は友人?奴はゾリダスに召喚された異世界人だぞ!何をしでかすかわからんような奴を連れて来おって!」

    春風は攻撃の構えをする。

    春風「神剣とやらを出せ。お前を成敗する!」

    カイン「人間が……我に喧嘩を売るとは…許せんな!」

    ロマロフ「もういい止めろ‼︎喧嘩してる場合じゃないだろ‼︎それに……防衛の指揮をカリンに任せたい」

    一同は静まりアレックスが反論する。

    アレックス「ちょっと待て!迅速に事を済まして世界を救わないといけないのだぞ!」

    ロマロフ「国を無くせば帰る場所も戦う理由もなくなる。それにこっちはカインとガイルがいる。私も含む7人なら防衛できるはずだ」

    「特にカイン。光の矢を使えば大群でも勝てるだろ?」

    カイン「……ああ。我なら可能だ。少なくともガイルのように一人一人痛ぶって殺したりしないし、敵味方関係なく攻撃もしない」

    ガイルを見て言うとガイルは睨み返して言う。

    ガイル「自分勝手の正義を振り撒いているヒーロー気取りのバカと一緒にするな」

    カイン「なんだとガキ…」

    ロマロフ「いい加減にせんか!!!!」

    カインはビックリして黙る。それを見て呆れるガイル。

    ロマロフ「私に任せてくれるか?アレックス」

    アレックス「……ボグランとアンダー、カリンを含む、6人なら構わない」

    ロマロフ「許可なしに勝手に決めるな。もう私が決めた」

    4つの役割分担を決めると言い出した。

    ロマロフ「まずは情報収集班、襲撃班、調達班、技術班の4つに分けたい」

    ヴィズ「情報収集班になりたいです!」

    ナップル「何で?」ヴィズ「秘密!」

    ロマロフ「……他に立候補は?」

    春風「襲撃班で頼むでござる」

    ラウラ「技術班でお願いします」

    ジョンウン「調達班でよろしく」

    情報収集班 ナップル ヴィズ ザファルス カリン

    襲撃班 アレックス 春風 ルクマーゼ

    調達班 マーロイフ ジョンウン ビラロンカ

    技術班 ロマロフ ラウラ ボグラン

    防衛班 カイン ガイル メーベ アンダー

    ロマロフ「各班の指揮を執るものは各自で決めろ。技術班は私でいいな?ラウラ。ボグラン」

    ボグラン「ああ」(おいおい!鍛治の技術なんて知らないぞ!)

    ヴィズ「俺は……遠慮しとく。動物達に命令するのに手一杯だから…」汗)

    ナップル「俺もパス。オリバーがいるから盗み聞できる」

    オリバー「おいおい…」

    ザファルス「……わかった。引き受けよう」

    カリン(…私に相談なしか)

    春風「えーとって、誰にするでござるか?」

    ルクマーゼ「俺が…」

    アレックス「あんたは援護。いいな?」

    ルクマーゼ「はい………」

    マーロイフ「私に任せてみません?ちゃんと調達しますから!」

    ジョンウン「俺がやろう。鼻も効くし、調達にはもってこいだろ」

    ビラロンカ「調達班っているのかねぇ」

    ガイル「命令されるのは嫌だ」

    カイン「このぉ………アンダー頼む」

    アンダー「え⁈でも!」

    カイン「大丈夫だ。何かあれば支えてやろう」

    ロマロフ「決まりだな。では2つ目だ。連れ帰ったもう1人の姫はどうする?」
  15. 15 : : 2019/05/06(月) 23:51:52
    『シーナス』

    カイン「アレックス。あの子どもの容体は安定できたのか?」

    アレックス「ザファルスのおかげでなんとか、だが残念なことに切断部分を治すことができなかった。出血は止まっていたようだが、今後彼女は自分の過去と戦うことになる」

    アンダー「クソッ……クソクソ‼︎絶対に許さない…ゾリダス教徒め。よくも妹を」

    ビラロンカ「ああ。私に任せてくれない?彼女は男を憎んでるはずだから……最強の殺人鬼にすることができる」

    アンダー「駄目だ‼︎あの子を殺人鬼にしようなどと考えるな‼︎」

    ラウラ「とりあえず起きたら心のケアが必要だと思う。医学書をアップロードしておく」

    カリンはガイル近づき言った。

    カリン「ガイル……お前はあの時…シーナスを見ていたな……何を感じた?」

    ガイル「……感じたじゃなくて……思ったこと言う………この世界に来る前の俺と同じ目をしていた。死にたい目だ」

    一同は静まり、アンダーが歩み寄る。

    アンダー「本気で……言っているのか?」

    ガイル「ほっといたら勝手に死ぬぞ」

    ガイルは部屋を出る前に言う。

    ガイル「少なくとも俺は生きなきゃいけなくなった……この世の貴族と王族を殺すまではな」

    その場を出るとアンダーは両手を握る。

    アンダー「勝手に……死ぬだと…」

    ナップル「貴族と王族を殺すまではって……どんな恨みを持ってんだ?」

    ラウラ「ロストメモリーで24時間以内にあったものの記憶を消す呪いがかかっているんだよ」

    「残る記憶は憎んだ者と主人の名前だけ」

    「他の呪いは主人と契約を交わすスレーブコンタクト、死より痛い苦痛を与えるデスペイン、喜びなどの感情を無効にするアポザチック」

    アレックス「ロストメモリー以外は死刑囚に使われる呪いだ」

    ナップル「そりゃ恨むわな。生きてる限りは貴族と王族を殺すってことか」

    ザファルス「……もしかして、彼はヒントを残したのかもしれない」

    「シーナスに生きる希望を与えれば…」

    ジョンウン「自力で立ち直ることができる」

    「不貞腐れてて腹立つけどいいやつじゃん」

    春風「同じ奴隷だからわかるのであろうな」

    ロマロフ「ふっ。では明日それぞれ仕事に取り掛かってくれ!」
  16. 16 : : 2019/05/10(金) 23:42:11
    『闇の会議』

    ワダリゼルとサングリア、グンソクと他17名が座っていた。

    ワダリゼル「会議を始める。現状報告をしろ。まずは闇の4神の私から」

    「サーマルを殺した。王女様は逃げたが、ほっといても大丈夫なはずだ」

    グランダル 洗脳の神 性別 男

    パティマ 復讐の神 性別 女

    天血 殺戮の神 性別 男

    天血「甘いな。ワダリゼル。貴様は甘すぎる」

    「探し出して殺すべきだ。あとあと邪魔になる」

    グランダル「確かに…生かす意味ないだろ?なんなら私が征服した国々を使って探してやろうか?」

    グンソク「失礼ですが。グランダル様の征服した国の1つアメリカが奪われました」

    グランダルは驚き誰か尋ねる。すると死体のように腐っている看護師の姿をした女性が話す。

    ???「まず4つの町の1つにゾリダス教徒の手練れ3人を置いたのですが、たった1人で町人と3人が殺された……名はガイルだ。その他にザファルスもいた」

    ???「ガイル?奴もこの世界に来ていたのか……奴は私が始末しましょう。元々奴を封印するのが目的なので」

    ワダリゼル「では探し出して必ず殺せ。グリズナァ」

    グリズナァ「承知」

    グリズナァ 貴族社会の住人 性別 男

    サングリア「でもそのガイルってのがいるってことは、召喚されたんだね!」

    サングリア 狂気社会の住人 性別 女

    グンソク 蟲人社会の住人 性別 男

    グンソク「皆はどう思う?奴らが何者か検討は?」

    ローダー オカルト社会の住人 性別女

    ケルダンス ナチス社会の住人 性別 男

    デスドール 人形社会の住人性別女

    ヘリオガバルス(ガバルス)ローマ社会の住人 性別 男

    鮫龍 戦国社会の住人 性別 女

    レッド ザ ビィジタン 処刑社会の住人 性別 男

    ザンファー 能力者社会の住人 性別 男

    クインサー 龍人社会の住人 性別 男

    アベル 神社会の住人 性別 男

    ルージュ 自然社会の住人 女

    花田 斗真 無法社会の住人 性別 男

    ナイトメア 悪魔社会の住人 性別 女

    セフィロス 兵器社会の住人 性別 男

    ナイトメア「ザファルスは危険な男だ。向こうでは神父をしていた」

    花田「ふっ。たかが神父にビビってんの?」

    ナイトメア「奴は聖なる力を受け継いだ。悪神の加護と善神の加護のある方だ」

    アベル「なるほど。厄介そうだなぁ」

    アベルは馬鹿にするように言うと。ビィジタンは枯れた声で言う。

    ビィジタン「処刑こそ全て……解決する」

    サングリア「賛成‼︎アハハハハハハ‼︎」

    ルージュ「これだから貴様らの考えが嫌いだ。まず全員捕らえて話を聞こう。その後に処刑するのが妥当だ」

    ローダー「ならお前だけでやれよ。緑の妖精さん」

    全員が殺気を出し始めました。

    セフィロス「……」ギロ

    ゾオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ

    セフィロスは彼ら以上の殺気を出し、緩和させた。ワダリゼルと他の神は驚きもしない。

    アベル「相変わらず。背筋の凍る殺気なこと」

    「また勝負しようぜ」

    セフィロス「私は兵器だ。貴様に負けるほど弱くない」

    アベルは睨みつける。

    ガバルス「ケルダンス。共にアメリカを支配しよう。かつてのように」

    ケルダンス「望むところだ。喜んで力を貸そう」

    ワダリゼル「やめないか。グリズナァにとりあえずガイルを殺させて考える」

    グリズナァ「彼は殺せません……グランダル様。お力を貸していただきたいです」

    グランダル「……いいだろう」

    グリズナァとグランダルは会議室から出る。

    ワダリゼル「破壊の書の情報は?」

    天血「探している最中だ」

    クインサー「ガイル……戦ってみたかったなぁ」
  17. 17 : : 2019/05/11(土) 22:10:57
    『登録』

    翌朝、ヴィズ達はナップル達を連れて街中を歩くと、大きな建物の中へ入る。

    ヴィズ「ギルドオォォォ‼︎」

    ナップル「なるほど……冒険者になるつもりか?」

    ヴィズ「ヒーローっていう夢は叶えたから!次は冒険者になって世界を旅する!」

    カリン「本来の目的を忘れてないか?情報収集だぞ?」

    ヴィズ「いいじゃん別に!冒険者登録して損はないと思うよ!」

    ザファルス「カリン、確かに冒険者登録をして損はない。ギルドなら情報を提供してくれるはずだ」

    カリン「確かにそうだが……」

    ザファルス「漫画の世界ではギルドマスターという者がいるはずだ。彼に話を付けてみるがいい」

    ナップル「お前は?」

    ザファルス「私は教会だ。これでも神父なのでね。祈りを捧げないと」

    ザファルスは教会へ向かい、ヴィズ達は冒険者登録書を書き、受付嬢に渡す。

    受付嬢「それでは、こちらの水晶玉に手を」

    ヴィズ「何これ?」

    カリン「自分の職業を決める。水晶玉だ」

    カリンが手を置くと、赤く光りだす。

    受付嬢「職業は戦士ですね」

    ヴィズ「凄え‼︎やらせて‼︎」ペタ

    水晶玉が紫色に光る。

    受付嬢「ま、魔物使い!」

    ヴィズ「魔物使い?魔物いるの!」

    カリン「そんな職業もあるのか?」

    受付嬢「魔物使いは10億人に1人と言われているんです!」

    ヴィズ「魔物かぁ!『契約できるのかな』!」

    ナップル「じゃあ最後は俺だな」ペタ

    ナップルが水晶玉に触ると灰色の光が出た。

    ナップル「俺は何の職業だ?」

    受付嬢「み、見たことがないです……」

    ナップル「…俺無職?」カリン「色があるだろ」

    受付嬢はギルドの掟の分厚い本を出した。

    受付嬢「えーと………新たな色が出た場合。ギルドマスターとの手合わせで新たな職業名を決める」

    「ギルドマスターは今出かけていますので…」

    するとそこにマルコと名乗る者が現れ、代わりにすると言ってきた。

    ナップル「彼でもいいのか?」

    受付嬢「いえ、ギルマスでないと」

    マルコ「固いこと言うなってぇ、ハンナちゃん!もしかしたら何の役に立たない奴かもしれないぜぇ!」

    ナップルは馬鹿にするように言う。

    ナップル「言ったな…負けても挫折したり、冒険者辞めて飲んだくれんなよ?」

    マルコ「言ってくれるじゃねぇか」シャア

    マルコは剣を出し言う。

    マルコ「俺は戦士マスターのマルコ様だ!」

    ナップル「ハァ、オリバー」ヌゥゥゥ

    オリバー「なんだ?」

    ナップルの身体からオリバーが出てきた。

    冒険者「おいおい!大連隊隊長のオリバーだ!」

    冒険者「ゾリダス教徒に殺されたんじゃ!」

    マルコは驚くが笑いながら言う。

    マルコ「た、たかがイカれた信者にやられた奴に負けるかよ!」

    オリバーは眉間を寄せ、ナップルは言う。

    ナップル「オリバーは勇敢に兵士としての勤めを果たした。お前はどうだ?遠くからこのアメリカが支配されるのを黙って見てただけだろ?」

    オリバーを透明にする。

    マルコ「俺たちは兵士じゃねぇし!それに!」

    グィィ 「ギャアァァァァァァァァァァァァ‼︎」

    マルコのパンツを食い込ませるオリバー、楽しんだ後に放し、嬉しそうにナップルにハイタッチし礼を言った。

    マルコ「こ、こんのぉ!」???「やめろ」

    するとゴツい男が来た。

    マルコ「ぎ、ギルマス…」

    オリバー「…フィールド?」

    ギルマスのフィールドはオリバーに近づいて言う。

    フィールド「オリバーさん。すいません。俺が不在しなければあなたは死なずに済んだ」

    オリバー「いいんだ。お前が不在でよかった」

    フィールドはオリバーとハグをした後にナップルに言う。

    フィールド「お前が俺の師をこの世に戻してくれたのか?」

    ナップル「ああ、ライナー ナップルだ」

    フィールド「俺の部屋に来てくれ、マルコ」

    マルコ「は、はい!」

    フィールド「次問題起こしたら降格じゃ済まないぞ」

    マルコは青ざめ黙り込む。
  18. 18 : : 2019/05/13(月) 07:13:50
    『教会』

    ザファルスは十字架の前で膝をつき祈りを捧げた。するとシスターが近づき言う。

    シスター「すみません。一般のお祈りはお昼じゃないとできないのですが」

    ザファルス「……祈りは大事です。神々の加護をいただける」

    シスター「そ、それはわかりますが……」

    ザファルス「………牧師はいるか?」

    シスター「え?」

    ザファルス「彼から悪を感じる……この純粋な心は……子どもか」

    教会裏の孤児院

    牧師「この子はどうでしょう?黒髪で元気のいい子ですよ?」

    商人「働けるのですかね?」

    牧師「よく働きますよ!お手伝いもよくしますよ」

    男の子は満面の笑みを浮かべたその時、ザファルスが入ってきた。

    ザファルス「帰っていただこうか?」

    牧師「誰だ?君は?」

    ザファルス「奴隷商人を追い返しに来た」

    商人「な、何を申すか!私は!」

    ザファルス「私は……この国にしばらくお世話になる者だ。今はアンダー姫の名によりこの町の治安を守るよう言われている」

    「王族を怒らすと……どうなるか、わかっているはずだ」

    商人「っ………よ、用事を思い出しました。こ、これで」

    牧師は止めようとするが商人はそのまま外へ出る。

    牧師「貴様いきなり現れて!」

    ザファルス「私の知り合いにカインという者がいる。彼に裁判してもらうか?今はゾリダス教徒の死刑執行をアンダー姫と検討しているようだが」

    牧師「名前を使っているからといって!本当かどうか!」

    ザファルス「これは警告だ。ならば今ここで私が裁きを下そうか?」

    ズオォォォォ 「私は惨忍で冷酷な悪魔だぞ?」

    ザファルスは顔だけ悪魔の姿に変え牧師を脅す。

    牧師「!」

    ザファルス「二度と私の前に現れるな」

    牧師はそのまま立ち去った。ザファルスは子どもを見て言う。

    ザファルス「お前は男だろ?男なら1人で生きるんだ。親がいなくても立派に育つのが男だ」

    男の子「………」

    シスター「あの、その…ありがとうございます」

    シスターは頭を下げるとザファルスは顔を上げるように言う。

    ザファルス「私は子どもを売ろうとした牧師を追い払っただけです」

    「自己紹介がまだでしたね。ザファルス。苗はない」

    シスター「マラネアです。私も苗はありません」

    ザファルスとマラネアは握手を交わすと互いに驚きの表情を見せた。

    マラネア「…貴方、悪魔なの?」

    ザファルス「そう言う貴女は天使か。驚いたな。だいたいは人間を見守ることしかできない貴女が人間界にいるなんて」

    「ここで働いているってことは……追放されたか?私と一緒だな」

    マラネア「掟を破ったので、代償に翼と輪っかを没収されました……貴方は?」

    ザファルス「悪を私刑で懲らしめてたら、死刑になった」

  19. 19 : : 2019/05/15(水) 22:38:39
    『依頼』

    マラネアとザファルスは談笑していた。

    ザファルス「ほう、貴女もハーブティーを飲むのですか」

    マラネア「はい、ザファルス様も意外ですね。紅茶をお飲みになるなんて!」

    ザファルス「コーヒーより身体に良いですから、そろそろ仲間の元へ戻ります。ギルドに登録をしないといけませんし」

    マラネアはザファルスに紹介状を渡し言う。

    マラネア「水晶玉で悪魔と見破られてしまいますので私の紹介状を渡してください」

    ザファルス「助かるよ。また時間が空けば教会へよります」

    ギルド ギルマスの部屋

    ナップル「つまり、この村の調査を?」

    フィールド「ああ、村人はおらず、謎の声が響き、聞いた者は自殺してしまうんだ」

    オリバー「行ってみよう」ナップル「ああ」

    フィールド「それと……お前の職業だが」

    その後 ウィズ達はその依頼について話す。

    ウィズ「つまり……ゴーストタウンに行けってこと?」

    ナップル「廃村だ」

    オリバー「俺たちの目的はそこで何が起きているか突き止めることだ」

    ナップル「ザファルスはまだ戻っていないのか?」

    ウィズ「来てるよ」

    受付

    ハンナ「ではこちらの水晶玉に手を置いてください」

    ザファルスは手を置くと水晶玉が黒く光る。それを見たハンナは青ざめ叫ぶように言う。

    ハンナ「ま、魔王ぅぅぅぅ‼︎」

    ギルド内にいる者全員が武器を構えた。

    ザファルスはハンナに紹介状を渡す。

    ハンナ「これは……マラネア様の紹介状ですね」

    ザファルス「先程もらった。もらった理由はわかるだろ?」

    ハンナは疑うが、そこにフィールドが現れる。ナップル達が割って入ると、フィールドはヴィズの管理下に置くことを条件に事を済ました。

    ヴィズ「職業、魔王って凄いな」

    ザファルス「嬉しくない……」

    馬車で目的の場所に向かう。

    ナップル「楽でいいなぁ」

    ザファルスはギルドカードの職業を見てヘコむ。

    ヴィズ「大丈夫だって、ギルドでイジメられるわけじゃあるまいし!」

    ザファルス「お前の方がマシだ。魔物使いだし」

    ヴィズ「ところで、ナップルはギルマスから職業をもらった」

    ナップル「ああ、幽霊使いだ」

    ヴィズ「カッコいい」

    カリン(周りのイメージは悪いがな)

    ザファルス「とか思ってると周りから舐められるぞ」

    カリン「そ、そうだな」(なんでわかった)

    一方 アレックス達はガイルに質問をしていた。

    アレックス「では次の質問。私達は誰だ?」

    ガイル「知らない。なんなんだよ。見知らぬ場所だし、知らない奴に囲まれてるし」

    アレックスはジョンウンとカインと小声で話す。

    アレックス「やはりロストメモリーの影響で記憶を失くしている」

    カイン「……昨日殺した者は憶えていて、殺していない者は憶えている」

    ジョンウン「記憶がない以上どうすることもできないんじゃ………」

    アレックスは最後の質問にシーナスを憶えているか聞くと。

    ガイル「知らない……」

    アレックス「なら……昨日奴らが滅ぼした町にいた子どもと言ったらどうだ?金髪で痣があった」

    ガイル「…あの死にかけた女のことか」

    アレックス「つまり……死んだ者、死にかけた者の存在だけは憶えているみたい」

    ガイル「正確には俺が憎んだ相手のことを憶えているのが記憶の条件」

    ジョンウン「ならアンダー姫とメーベ姫は?」

    ガイル「あの王族のことか?」

    ジョンウンは結論を言う。

    ジョンウン「ガイルは昨日貴族と王族を恨んでいるって言っていた。つまり王族である姫達を憶えているんだ」

    カイン「……ガイル。お前はあの3人を殺すか?」

    ガイル「いずれな」

    アレックス「……しばらく様子見だ」

    カインとジョンウンは驚き言う。

    カイン「本当に殺したらどうする!?」

    アレックス「彼はそんなことはしないし、下手に貴族には触らないはず」

    ガイルは舌打ちをした。

    アレックス「貴方にとって恐ろしい呪いがかかっている」
  20. 20 : : 2019/05/20(月) 22:26:36
    『疑惑』

    夕方

    カインとジョンウン、春風がカインの寝室で話していた。

    カイン「アレックスは何を考えているのだ。あんな怪物を近くに置くなんて」

    春風「それで私を呼んだのでござるか?」

    カイン「それもだが、ルクマーゼについても調べてくれないか?あの男、人間族ではない」

    2人は疑問を抱きその言葉について尋ねると。

    カイン「初めて会った時に彼から僅かに魔族と天族の血を感じた」

    ジョンウン「つまり、彼はその2つのハーフ」

    カイン「違うかもしれないが……魔と天は災いをもたらす。春風は2人の動向を監視せよ」

    「ジョンウンは、マーロイフとビラロンカの監視だ。ビラロンカは不死身の身体を手に入れていることは承知している。だがマーロイフ、あやつは異様な力を感じた」

    ジョンウン「わかった。妙な真似をしないように注意しておこう。カインはどうする?」

    カイン「少なくともガイルの行動を制限させないといけない」

    そこで話しは終わった。その一方でザファルス達は途中の道で野営をして、明日の朝フィールドの言っていた廃村に向かう予定。ザファルスは聖書を読んで暇を潰し、ヴィズは狩りを終えたあと、ナップルとオリバーはトランプとは少し違うゲームをしていた。カリンはご飯を作っている。

    ヴィズ「女子力あるねぇ。調味料は?」

    カリン「もちろん。持ってきている」

    カリンは全員に食事を渡した。

    オリバー「飯が食えないのは不便だな」

    ナップル「そういうな。匂いを楽しめ」

    ザファルスは深刻な顔をしてアレックスことをどう思っているか聞く。

    カリン「ルクマーゼの女と聞いた時は驚いたな。ルクマーゼは戦闘になると周りが見えなくなるから」

    ザファルス「そりゃあな。魔族の血は血の気が多い。それとは別に天族の血でその血の気を抑えているようだった」

    カリン達は驚く。カリンはルクマーゼが天族と魔族の血を引いていることに初耳だった。

    ヴィズ「何でもわかるんだな」

    ザファルス「当然だ。私は悪魔だぞ?」

    ナップル「俺はアレックスは悪い奴には見えない。ただ考えていることがわからない」

    ヴィズ「自分中心って感じ」カリン「だな」

    ザファルスは聖書を閉じ言う。

    ザファルス「彼女は神であり、同時に強い光を感じた。強さはガイル以上かもしれない」

    カインは驚いた。あそこまでの被害を出したガイル以上に強いということに。

    ザファルス「俺も負けてられないな」

    ザファルスは少し笑顔で言う。
  21. 21 : : 2019/05/20(月) 23:23:01
    『壊れた身体』

    シーナスの寝室でシーナスはベッドに横になっており、その隣でアンダーが心配そうな顔して座っていた。

    「気分はどう?」

    シーナスは顔色を変えずにアンダーを見て大丈夫と答えるがそうは見えなかった。そしてアンダーは優しい表情で言う。

    「シーナス、お父様は亡くなった。私の部下達もだ。これから私は新たな仲間と共にこの世界を元の世界へ戻そうと考えている。平和な世の中になったら、また2人で…」

    シーナスは布団を投げ捨て、涙を流し、強い口調で言う。

    「2人で何よ……こんな身体で何をしろって言うのよ!見てよ!何ができるの!」

    シーナスは泣き崩れ、アンダーは言葉をかけることができなかった。部屋を後にし、廊下を歩いていると、カインが話しかけてきた。

    「声が廊下に響いた……アンダー。大丈夫か」

    アンダーは泣きそうな声で言う。

    「もうダメだ。父は死に、国が死んだ。今度は妹の心までもが潰えた。前はどんな理由であってもあんな風に言い返さなかったのに……」

    「……ロマロフの所へ行くぞ」

    アンダーを連れてロマロフとラウラの研究室へ向かった。

    研究室でロマロフとラウラは白衣を着ており武器の開発を進めていた。カインは義足を義手を作れないか尋ねるが、ロマロフとラウラは交互に説明した。

    「私は武器の開発専門だ。それにこの世界には電気という物がない」

    「義手と義足を作るにはまず、プレートとボルト、電子版を作るのに必要な部品とそれを動かすバッテリーが必要になっていく。それをこの世界で見つけるのは困難だよ」

    アンダーは悔しがっている中、研究室の外で龍の耳を出し聞いていたガイルが外へ向かう。ガイルに頭の中から怒りの支配龍、エルガーが話しかける。

    【珍しいな。お前が王族のために動くとは…】

    (勘違いするな。奴には俺に痛ぶられてから死んでもらわないと困る。苦しんでる様を見ないと)

    【充分苦しんでると思うがな。まさか姉と見比べるわけじゃあるまいな?】

    (姉?俺に姉がいたのか?)

    【……そうかロストメモリーの影響で姉の存在を忘れてしまったのか……ならいい好きにしろ】

    エルガーとの会話を終え、ガイルは空を見て何かを見つめた。ガイルは翼と両手両足を龍の身体に変え、飛び立った。

    上空で優雅に飛び回る巨大な白い龍がいた。するといきなり真横からガイルに殴られ、落下していった。落下先では奴隷オークションが開催されていた。

    「はい!エルフの子どもを金貨1枚と銀貨3枚でお買い上げ!次に…」

    客席に白い龍が落ち、客人は全員死んだ。ガイルは商人を睨みつけ商人を追い払った。すると白い龍はキレて言う。

    《貴様!いきなり何をする!私が神龍であることを知ってのことか!》

    「魔龍ではないのか?デカイから魔龍かと思った」

    【デカイだけが魔龍じゃないぞ】(黙れ)

    《こんなことをしてただで済むと思うな!》

    「なら来いよ。俺が勝ったら言う事聞けよ?」

    神龍は口から白い光線を放ち、もろに受けるが軽い火傷で済んだ。

    《こ、此奴まさか……》

    「どうする?第1形態から最終形態までなってやろうか?自我を失って誰も止められないぞ」

    《やはり魔龍を封印されているのか……目的は何だ!この世界の支配か!》

    「シーナス姫の身体に封印したいだけだ」

    神龍は睨みつけ怒りを露わにする。

    「別に構わないんだぜ。お前の死肉をいただくだけだし」

    《ほざけ‼︎》

    数分に渡る死闘で神龍はボロ負けした。その場の檻に閉じ込められていた奴隷達を檻ごと神龍に運ばせ帰っていった。
  22. 22 : : 2019/05/20(月) 23:56:08
    『救済』

    シーナスは布団に潜っていたが風圧で窓ガラスが割れ、シーナスは布団から出ると何故か顔中痣だらけの神龍が号泣しながら庭に降りていった。騒ぎに駆けつけたアンダーはシーナスを抱き抱え守ろうとする。カインとロマロフ、ラウラ、ルクマーゼ、アレックスは庭へ出て状況を把握しようとする。

    《うっ………ううう……》

    「何で泣いてんだ?この龍?」

    「アレックス、あれ神龍じゃないか?」

    「ああ、驚いた」

    ガイルは檻を破壊して奴隷達を外に出した。カインはガイルに近づき眉間を寄せ言う。

    「お前、何をした?」

    「神龍をどつくついでに奴隷を連れてきた。メイドにするなり、兵士なり好きにしろ」

    「そうじゃなくてなんで神龍をどついたんだ?この泣き方は尋常じゃない」

    アレックスは神龍の顔を撫でながらどうしたか聞くと「泣くまで殴られた」と言ってきた。その言い方はあまりに可哀想過ぎた。ロマロフはガイルに何故連れて来たか聞くと。シーナスの身体に封印すると言ってきた。ガイルはシーナスを連れてくるように言われ、魔法陣を描き始めた。そのついでに説明する。

    「俺の世界では奴隷の種類は4つ、兵器奴隷、玩具奴隷、性奴隷、犯罪奴隷。俺はそのうちの兵器奴隷に属する。兵器奴隷には必ず魔物を封印することが義務付けられる。対象者は手足のない役立たずの男性のみ。その対象者に魔物を封印すると手足は回復する。代わりに貴族のために指名した他の者を殺さなければならない。俺が神龍を選んだのは封印者は元の身体に戻るだけでなく、ほぼ不死身の身体を手に入れられるからだ」

    カインは納得する。

    「なるほど……その魔法なら聞いたことがある。上級封印魔法だからな」

    シーナスを連れて来たアンダーはガイルの指示に従ってシーナスを陣の中心に置いた。

    「神龍、もうちょい来い。殴るぞ」

    《うう、ただ飛んでただけなのに何でこうなったんだ……》

    アンダーは疑問を持ちガイルに大丈夫か聞くと。ガイルはこれしかないいい。アンダーは信じるしかなかった。

    「封印魔法…モンスターバインド」

    神龍はシーナスの中へ入っていくと、シーナスは光へ包まれていく。光が消えるとシーナスの手足は生えた、シーナスは手を握り脚を動かすと涙が流れていった。そして笑顔で言う。

    「お姉ちゃん。足が……私の足が戻った!」

    アンダーも涙を流し、シーナスを抱きしめる。それを見たガイルとカイン以外の一同も涙を流す。カインはガイルに近寄り言う。

    「悪かったな……その……いろいろ勘違いしていた」

    「やめろ。キモい」

    「こんの………ガキィ…」

    カインは今にも手を出しそうな勢いだがグッと堪えた。シーナスはガイルに近づきお礼を言うがガイルはため息をして言う。

    「勘違いをするな。手足がなければ俺から逃げることができないだろ。せいぜいその生えた脚で逃げることだな」

    ガイルは寝室へ戻るが、シーナスへ笑顔を取り戻した。

    【ガイルよ……忘れてはいないだろうな?】

    (憎しみを抱いていることには変わりない。俺の怒りは誰にも止められない。必ず母さんの敵を取る死んでもな)
  23. 23 : : 2019/05/24(金) 23:18:59
    『夜の廃村』

    深夜、ヴィズ達は廃村へ入り辺りを散策する。ナップルとカリンはヴィズの犬を連れ、村人の家の中で何が起きたか調べる。ナップルは床を調べて言う。

    「どうやら傷を負って家のへ避難したが、殺されたようだな。そこの足跡、人間じゃないな」

    「ああ、ゴブリンのようだ。ゴブリンは人肉を好む。しかも今の季節を考えると繁殖期だ」

    ヴィズとザファルスは村の広場で待機していた。ヴィズは狼を使い警戒している

    「……その聖書って面白いのか?」

    「この聖書には罪、欲、悪、傷に関してのことなど記載されている。人と悪魔の違いや天使と悪魔の違いなどもな」

    「俺にはわからないな。誰がどんな罪を犯しても生活のためにやってることだから、それに…」

    ザファルスは何かを感じ聖書を読むのをやめ、後ろを振り返る。ヴィズはどうしたか聞くと数体何かが近づいていることを言う。するとゴブリンが5体出てきた。ザファルスはヴィズに2体頼むと言う。

    ヴィズは鷹とライオンを出し剣を抜き取ると動物達はゴブリンの2体誘導させ、残り3体から離れた。その3体の内1体はザファルスの首を噛みちぎろうとする。

    「クッキャプキャプ」「硬そうだな?」

    そう言うと指を鳴らし空から剣が現れる。その剣でゴブリンの1体を斬り、噛み付いていたゴブリンを引き離すともう一体の方へ投げ飛ばした。言葉を放ちながら悪魔の姿になる。角が二本生え翼が生えると爪と足がドラゴンのように鋭く身体が硬そうな金属のアーマーに覆われた。

    「大丈夫。優しいから。クソ緑野郎共。ちゃんと痛みを与えて殺してあげる」

    ゴブリン2体は奇声をあげると飛びかかり、いとも簡単に腹部を刺し、そのままもう1匹叩きつけ倒す。

    「この悪魔の聖剣に立ち向かおうなど数百年早い」

    ヴィズは既に終わったがあまりザファルスと戦いたくなさそうだ。そしてヴィズはゴブリンを見て言う。

    「ゴブリンって弱いな」

    「確かにでも、こいつらから悪を感じた。よくもまぁここまでの悪を出せたものだ」

    ナップル達が戻るとザファルスは悪意のありかを探り、ゴブリンの集落があるとのことその先へ行くとゴブリンの集落があった。そこには老若男女が木の檻に閉じ込められており、何人か生きたまま解体されていた。

    カリンは吐き気がし、ヴィズは引いていた。
    冷静にもザファルスはどうするか問うとナップルはオリバーに檻を守るよう指示した。

    するとヴィズは元気のない声で動物達を使い拡散させ、一騎打ちするとのこと。しかし通常のゴブリンとは違い比較的大きいゴブリンが3体いた。

    「あの3体はザファルス、任せる」

    「ああ。ヴィズはあの人間を避難させておけ」

    各自持ち場に着き慎重にことを済ますことになる。
  24. 24 : : 2019/06/02(日) 00:16:59
    『新たな仕事』

    翌朝 王城

    アレックスと情報収集班以外の召喚された者たちが集まり話している。メーベとアンダーそしてシーナスもその場に現れ挨拶をする。

    「改めまして、ルッソ家の次女シーナス・ハインダー・ルッソと申します。この度は皆様にご迷惑をおかけしました」

    笑顔でそう言いアンダーからも礼を言った。そしてカインが話をする。

    「先程、ザファルスとテレパシーで話したが、ある村がゴブリンに襲われたそうだ。しかもその内の3体はデカかったそうだ。約3メートルはあったらしい」

    アンダーは驚いた。それはゴブリンロードといい、ごく稀にしか遭遇しないからだ。それが3体もいることはありえないとのこと。そしてアレックスは真剣な顔で言う。

    「進化社会の人間がいる。進化社会は通常社会の五百倍の進化を遂げており、あらゆる者を人工的に進化することのできる者が集うところ」

    「我々神はさまざまな世界について調べ尽くしている。この世界ではまだ発展のしていない新しい世界だからまだ名前がない。つまりこの世界が出来てまだ1000年しか経っていない」

    一同はそのことに驚く。春風がアンダーに問う。

    「あのお金に関してはどうなっておるのじゃ?」

    「国が一度滅びたからまた経済状況を見る必要がある」

    アンダーによるとこの世界では銅貨、銀貨、金貨、白金貨。ジョンウンは頭の中で「異世界漫画と同じ」と考えていた。

    「なら私と坂本に任せるのじゃ!坂本なら利益を上げることができるぞ!」

    春風が言うとロマロフは否定した。敵国をわざわざ騙して奪うより戦って奪った方が利益が上がるからだ。しかしアンダーはそれをすると他国が廃国になってしまうため却下した。するとビラロンカは笑いながら言う

    「だったらさぁ。町の人々をターゲットに絞ったら?ほら金貸しって奴さ」

    「町の人々を騙すってわけか。よくも我の前でそんなことが言えたな」

    カインは半ギレで言ったがビラロンカは説得する。

    「考えて見なよ。戦いには金がいる。兵士を雇うのも武器を揃えるのも、全ては金で動いてるの?正義を飾ってる場合じゃないわよ?」

    「我々はその辺の人間とは違う!罪を犯した金を使えと言うのか⁈」

    ガイルが口を挟む。

    「俺を防衛班から外せ、調達班に廻る」

    ガイルがそう言ったのには理由がある。
    防衛班に入れば外へ出れないからであった。そしてガイルは神龍や奴隷を調達したことと、今回の金貸しの件で立ち回れると言うのだ。そして1番の問題はマーロイフ。ビラロンカが森で鹿や兎などを飼っていたにもかかわらず、マーロイフは四六時中寝ていたのだ。今この会議の中でも1人だけ顔を伏せて寝ている。そしてアレックスはカインに言う。

    「ビラロンカとガイルの言うことは正しい。そんな悠長なことを言ってる暇はないし、第1戦争になれば俺ら12人で勝てる思っているのか?向こうは何千という異世界の人間を相手に?」

    「ほら!やっと話をわかってくれる人が現れた。おっとごめん。神様だったね」汗)

    カインは呆れた顔をし「好きにしろ」と納得しない感じに言った。

    「やった!恐喝し放題だ!」

    (こんなイカれた奴と仕事するのか……まぁいい、俺が調達班になったのにはわけがある)「ただし条件だ回収した金の約2割をもらう。俺にも戦いに必要な物を買いたいのでな」

    アンダーは悩んだが承諾した。

    ガイルとビラロンカは坂本のいる地下牢へ向かった。

    アレックスは次の国を解放することを提案した。その国はカナダ。数日後に旅立つと言い会議は終わった。
  25. 25 : : 2019/06/02(日) 23:06:14
    『帰還』

    ザファルス達は町に着きギルドに向かう。カリンを王城へ向かわせ、他3人はフィールドの所へ向かう。廃村の話を聞きフィールドは言った。

    「そうかご苦労だった。ゴブリンロードが3体もいれば、冒険者が帰って来ないのも納得がいく」

    「本当に残念だ。ドッグタグは見つけ、村人を何人か救いこの町に来させたが、この状況じゃ……」

    するとザファルスは何かに感づいた。その様子をオリバーが尋ねると何か近づいているのことを言った。

    場面は町から離れた見放しのいい場所。

    グリズナァとグランダルは町の様子を見るとグリズナァが話し始めた。

    「門に兵士が4人、高い壁があって、入るのは困難ですね」

    「……グリズナァ、お前を王都へ飛ばす。お前の身体能力、胴体視力、耐久性ならこの高さでも余裕だろ?」

    グリズナァは了承し、グランダルの魔力により王都の中心辺りへ投げ飛ばした。

    王都の中心から南部分。ビラロンカとガイルは坂本とジョンウンを連れて町の外へ行こうとしていた。

    「では私とジョンウンはお金を貸しに、あなた方は痛めつけたり脅してお金の回収を返済できなければ家にある物でも構いませんので持ち帰ってください。もちろん、金額に相当する物で」

    ビラロンカは楽しそうな表情をし、ガイルは指を鳴らしていた。ジョンウンはあまり気が乗らないようだった。するとガイルはジョンウンに言う。

    「嫌ならやめろ。狩をして食料の調達に回ればいい。それなら俺たちの足を引っ張ることもないだろ?」

    「……お前って、奴隷になる前はどんな子どもだったんだ?」

    ガイルはその言葉に目を開き、目を閉じて、再び開けるとジョンウンに向かって言う。

    「二度と……それを聞くな」

    ガイルは今にもジョンウンを殺す勢いで殺気を出した。その時

    【ガイル!上だ!】「!」

    上からグリズナァが現れ綺麗にガイルの目の前に着地するとグリズナァは手を伸ばす。ガイルは急いで距離を取り離れる。ビラロンカはいきなり現れたグリズナァに対し鉈を振り下ろすが軽々と避けられた。

    「避けたか……やるな」「なんなんですか⁈」

    「離れていろ!この場にいる皆も離れろ‼︎」

    坂本はその場を離れ、国民も避難していく。その中でガイルは呟いた。

    「グリズナァ……王子」

    ビラロンカ達はガイルの側に立ち、ジョンウンが知り合いかと聞くと「元主人」と答えた。ビラロンカ唇を舐めて言う。

    「王子様にしてはいい動き、それに美味しそう」

    グリズナァは笑顔で言う。

    「ガイルよ、久しぶりだな。その身体だと、やはりスレーブコンタクトの呪いは一時的に解除されたか……まぁいいさ。また奴隷にしてやるからよ」

    ガイルは額から血管が浮き出るほど怒っているがエルガー言葉をかける。

    【落ち着くのだ‼︎奴に『触れれば終わり』だぞ‼︎】

    (わかってる……だがなぁ)

    【奴はわしを封印した張本人だ。私も奴に恨みがある。だが奴に攻撃すれば思うツボだ!】

    ガイルは深呼吸をしてビラロンカとジョンウンにここは任せるといい、その場を離れた。

    「王子様、私達と踊ってくださる?」ニィ

    ガイルは走り去ろうとしたが、目の前にグランダルが現れた。

    「ガイルだな?我と遊べ」

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著者情報
Kenken

自由主義

@Kenken

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