この作品は執筆を終了しています。
進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』 ――はじまり編 No.2――
-
- 1 : 2013/10/10(木) 11:23:00 :
- 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』
――――845年――――
オレ達は巨人としてウォール・マリア南方 シガンシナ区を侵攻
その後、ウォール・マリア内門を突破
オレは巨人の中から逃げ惑う人類を見ていた
ワーワー ギャーギャー
キョジンダー ニゲロー
タスケテー シニタクナイー
「(これが人類か、やっぱり驚いてるよな)」
「(ん?あれは…)」
-
- 2 : 2013/10/10(木) 11:23:44 :
エレン「ミカサ、そっちを持て!!この柱をどかすぞ!!」
ミカサ「うん」
エレン「母さん、母さん!!」ググ
ミカサ「おばさん、今助けるから」ググ
カルラ「逃げなさい、二人とも!母さんは…もう、無理だから…」
エレン「急げ、ミカサ、急ぐんだ」
ミカサ「わかってる、でも…」
カルラ「エレン、ミカサを連れて逃げなさい、早く」
エレン「逃げたいよ、俺も!!早く出てくれよ!!」
エレン「早く、一緒に逃げよう!!」
カルラ「母さんの足は瓦礫につぶされて、たとえ出られても走れない、わかるだろ?」
エレン「だったら!俺が担いで逃げるから!!だから…」
カルラ「……どうしていつも母さんの言うことを聞かないの!?」
カルラ「最期くらい言うこと聞いてよ!!…ミカサも!!」
ミカサ「イヤ、イヤダ!!…また家族を失うなんて…イヤ!!」
ズシンズシン
-
- 3 : 2013/10/10(木) 11:24:12 :
カルラ「巨人が来たわ。ほんとにお願いだから…逃げて!!」
カルラ「このままじゃ3人とも…」
ハンネス「カルラ!!」
カルラ「待って!!戦ってはダメ!!」
カルラ「お願いだから、子供たちを連れて逃げて」
ハンネス「……っく!!」ガシ
エレン「ハンネスさん!?」
ミカサ「放して!!」
ハンネス「……これがカルラとグリシャさんに対する最善の報いなんだ!!」
エレン「そんな、母さん!!」
カルラ「エレン、ミカサ!!生き延びるのよ!!」
カルラ「…やっぱり、行かないで…」
グシャ
-
- 4 : 2013/10/10(木) 11:25:08 :
エレン「ハンネスさん、何で戦わなかったんだ!?
なんで母さんを助けてくれなかったんだ!?」
ミカサ「」
ハンネス「カルラを助けられなかったのは、
お前に力がなかったからだ…」
エレン「っく!!」
ハンネス「そして、巨人と戦わなかったのは…俺に…
勇気がなかったからだ!!」ポロポロ
ミカサ「(あぁ、またこれか)」ズキズキ
「(これが、オレ達のしたことの結果なのか…?)」
「(あの子たちもオレ達とそう年齢の変わらない子供たち)」
「(オレ達と、人類は…一体、何が違うんだ…?)」
-
- 5 : 2013/10/10(木) 11:26:27 :
――――避難民の乗る船――――
ライナー「アニ、ユーク!ちゃんと船に乗れたのか!よかった!!」
ベルトルト「うん、乗れなかったらどうしようかと、でもよかった」ホッ
ユーク「アニが上手く先導してくれたおかげだ、ありがとね、アニ!」
アニ「どういたしまして」
ユーク「……」
ライナー「どうした?ユーク」
ユーク「オレ達が、これをやったんだよね?」
ライナー「…あぁ、だが俺達にも目的がある、そのための手段に過ぎない、
だから難しく考えないで割り切ろう、そのほうが俺達の為にもなる」
ユーク「…あぁ」
ライナー「それに騒がしいとはいえ、あまりこういうところで
その話はするな、墓穴を掘ることになるぞ」
ユーク「わかった、十分に気を付けるよ」
ユーク「…これからどうするんだっけ?」
ライナー「まずは、次の壁のあるウォール・ローゼまで
この船で移動して、住民登録をする」
ライナー「そのあと、訓練兵団に入団し、人類の武力や情報
を内部から得るんだ」
ベルトルト「とにかく、これから僕たちは訓練兵団に…って
ライナーまでちょっと口を滑らせてるよ」
ライナー「あ、すまん」
アニ「全く、先が思いやられるよ」
ベルトルト「(大丈夫かなぁ、この2人)」
-
- 6 : 2013/10/10(木) 11:27:37 :
――――――――
その後、オレ達4人はウォール・ローゼ内の避難民収容所へ移動した
壁内の情勢は想像以上に、混乱を極めていた
配給を貰いだけで3時間並ばされた
その配給に並んでいるとき、オレは、再びあの少年を目撃した
駐屯兵「なにしやがる、クロガキ」バキ
エレン「いってぇ」
アルミン「何してるんだ!」
アルミン「すみません、この子はおなかがすいていて、苛立っていただけなんです」
駐屯兵「チッ、今度から気を付けろよ、お前たちが生きていられるのも
俺たちの飯を分けてやってるおかげなんだからな!」スタスタ
エレン「くっそぅ」
あの少年、生き残ったのか…よかった…あれ?何でオレ、ホッとしているんだ?
当時は、俺が安堵した理由はわからなかった
理由はのちに解ることになる
敵対するはずの人類にこのような矛盾した感情を抱き始めた
この時から、オレは、人類を見てみたいと…思った
-
- 7 : 2013/10/10(木) 11:28:59 :
――――2年後(847年)――――
あの年は混乱が続き、12歳から入団可能な訓練兵団への
募集は中止された
ライナーとベルトルトは機会を先延ばしにされ、
残念がっていた
その翌年も募集は中止に…今度はアニも残念そうだった
この2年間は、4人で力を合わせて開拓地で過ごした
農作業は子供のオレ達にはしんどいものだったが、
働かなければ配給も貰えないため、
その日を生き抜くために必死に働いた
作戦とはいえ、いつの間にか俺達も人類に交じって
生活していた
そして今、12歳となった俺も含めて4人で訓練兵団の
入団式を迎えている――――
-
- 8 : 2013/10/10(木) 11:30:15 :
キース「貴様は何者だぁ!!」
ミーナ「トロスト区出身、ミーナ・カロナイナです!!」
この通過儀礼でそいつがどんな奴かだいたい見て取れる
2年前、あの地獄を見てきた奴は、眼を見ればわかる
稀にごく少数、バカ正直者や本物のバカもちらほら見えているが…
俺達は、俺とアニ、ライナーとベルトルトの2組に分かれて
訓練兵として生活してくことを決めた
あまり密接過ぎて、芋づる式に正体がバレないための
最低限の策である
逆に1人だと、孤立してしまう危険があるため2人組が最善だと考えた
このペアになった理由は単純で、身長や歳が似た者同士で
一緒にいたほうが何かと都合がいいことと考えたからだ
ベルトルトが少し残念そうにしていたのは、よくわからなかった
ライナーも納得はしていたが、少々渋っていたのは俺の気のせいか…?
まぁ何はともあれ、ここからまた作戦が開始される
でも、俺は、それとは別に人類を見てみたいと思う
見極めよう、この3年間で…
To be continued...
-
- 9 : 2013/10/10(木) 11:34:13 :
- 読んでいただいた方は、どうもありがとうございます。
第2話でした。
しばらくは、本編と似た展開になるので会話がかぶってしまうのは
ご了承いただきたいというのが、1点です。
しかし、必ずしも出来事、時系列が本編と一致しないのでそこはどう展開するか、楽しみの1つではないでしょうか
ちょっとまだSSのノウハウや管理の仕方がわからないので、アドバイス等あればお願いします。
-
- 10 : 2013/10/11(金) 19:28:10 :
- 【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】
【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
http://www.ssnote.net/archives/845
【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
http://www.ssnote.net/archives/805
【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
http://www.ssnote.net/archives/800
【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
http://www.ssnote.net/archives/796
【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
http://www.ssnote.net/archives/795
【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
http://www.ssnote.net/archives/793
【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
http://www.ssnote.net/archives/792
【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
http://www.ssnote.net/archives/791
【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
http://www.ssnote.net/archives/790
-
- 11 : 2014/04/26(土) 16:38:42 :
- クロガキ
と、なっているのは仕様でしょうか?
-
- 12 : 2014/04/26(土) 17:29:58 :
- >>11 muniさん
誤植です(笑)
-
- 13 : 2014/10/21(火) 20:13:20 :
- 面白かったです!
-
- 14 : 2020/10/06(火) 10:10:52 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
【進撃の巨人Another】 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場