ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

天海「最原くんと入間さんが付き合い始めて1週間っすか……」

    • Good
    • 1

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2019/02/28(木) 21:53:54


    http://www.ssnote.net/archives/79009
    最原「人狼ゲーム?」安価あり  の息抜きで書いていきます。

    ・紅鮭団時空
    ・安価一切なし
    ・更新不定期
    ・最赤厨閲覧注意
    ・荒らさないでください

    どうぞごゆっくり読み物としてお楽しみください。
  2. 2 : : 2019/02/28(木) 22:05:27


    食堂



    入間「ひゃーひゃひゃ!どうだ終一!この入間美兎様直伝の、本人の愛と陰毛が詰まったラブラブ陰毛アップルパイだ!!そこの更年期年増ババアの料理よりおいしいだろ!!」


    最原「いや、さすがに東条さんよりは劣るよ」


    入間「な、なんだよぉ~せ、せっかく俺様がお前のために作ったのに……」


    最原「でも、美兎の愛と陰毛は僕にとって最高のスパイスだよ」


    美兎「!!?き、急に恥ずかしいこと言うなよなぁ……///」




    赤松「………」イライラ


    アンジー「」


    他「………」


    天海(……最原くんと入間さんが付き合い始めて1週間っすか)


    天海(おかげで全員が集まったときの食堂の雰囲気は最悪っす)


    天海(赤松さんは本当に更年期障害かってくらいイライラしてますし、夜長さんは魂の抜け殻になったかのように話しかけても反応しないし)


    天海(周りも気遣っていることも相まって、最原くんと入間さん以外は常に気まずい雰囲気と闘っているんっすよ)


    天海(いや……)



    キーボ「ふむ、女性は愛する男性に対して陰毛を食べさせるのですか。これは貴重な情報です。僕のメモリーにもインプットしておかなくては」


    入間「ひゃーひゃひゃひゃ!オメーにもそのうち味覚実感機能をつけてやるよ!そこで白骨化してる褐色貧乳宗教女の陰毛でも味わってろ!!」


    天海(空気を読めず楽しそうに最原くんと入間さんの会話に入っているキーボくん、いや、鉄屑は例外っすね……)
  3. 3 : : 2019/02/28(木) 22:14:19


    入間「さて、俺様の最高級朝食も食べ終わったわけだし、終一、俺様の発明を手伝えよ!」


    入間「むっつりで早漏チンカスヒョロガリ男子のオメーがこの俺様の手伝いができるなんて光栄だなぁ、ひゃーひゃひゃひゃ!」


    最原「美兎の発明品は面白いものばかりだから、今から楽しみだよ」


    入間「お、おう……あたりめーだよ///」




    百田「……やっと出て行ったか」


    キーボ「みなさん、最近食事の時間中に会話をしていないように見受けられますが、どうしたんですか?」


    真宮寺「……キミは空気を読むことをいい加減覚えてくれないかなァ」


    赤松「」ダンッ


    全員「びくっ」


    赤松「こんなのおかしいよ!!1週間前まで私が最原くんとずっと一緒にいたのにっ!!!!」バンバン


    春川「落ち着きなよ、赤松」


    百田「そうだぜ、きっとたまたま入間の奴と関わる時間が多かっただけだって」


    夢野「……アンジー、何か食べぬと身体に悪いぞ……?」


    アンジー「」
  4. 4 : : 2019/02/28(木) 22:25:59


    東条「でも、確かに違和感はあるわ。最原くんはてっきり赤松さんかアンジーさんのどちらかと付き合うと思っていたのだけれど」


    白銀「そのくらい仲が良かったよね。2人とも」


    王馬「俺はアンジーちゃんが最原ちゃんと付き合えるって賭けたけどねー」


    茶柱「人の恋愛を賭け事にしないでください!」


    百田「安心しろ赤松!宇宙に轟く百田解斗は赤松、お前に賭けてたぜ!」


    春川「そういう問題じゃないよ」


    赤松「……ごめんね、最原くんと付き合えなくて」イライラ


    百田「あ、すまん……」


    天海「なんで最原くんは入間さんなんかと付き合ったんすかね」


    星「最原の行動を常に見ていたわけじゃねーが、さすがにポッと出もいいところだ」


    赤松「おかげで寝取られた気分だよ……」


    ゴン太「ゴン太、よくわからないけど、赤松さんと夜長さんが最原くんとしゃべれなくて寂しがってるってことと、キーボくんが空気を読めないことはわかるよ!」


    キーボ「ゴン太くん!僕だって人並みに空気を読むことくらいできますよ!」
  5. 5 : : 2019/02/28(木) 22:36:03


    アンジー「……神様はねー、楓になら負けても仕方がないって、アンジーに言ったんだよ……」


    アンジー「でもねー、美兎に横取りされるのはどう考えてもおかしいって、言ってるんだよー」


    赤松「アンジーさん……」


    夢野「アンジーの目が死んでおる……」


    百田「終一の奴がむっつりだってことは知ってたがよ……まさか胸だけ見て入間に衣替えするとは思わなかったぜ」


    天海「……まぁ、入間さんのいいところで真っ先に思い浮かぶのはそこっすよね」


    東条「でも、赤松さんも平均よりはかなり大きな胸じゃないかしら」


    王馬「アンジーちゃんも褐色肌でエロいしねー。だからアンジーちゃんに賭けたし」


    茶柱「女子をそんな汚らしい目で見ないでください!最低な男死ですね!!」


    王馬「でもさ、実際問題妙だよね」


    王馬「確かに急に入間ちゃんが最原ちゃんと付き合えたのもおかしいけど、二人はどう考えてもラブラブカップルだよね」


    王馬「俺たちがここに連れてこられて17日も経ったんだから、あの2人はここを出られても問題ないのにね」


    白銀「あ、言われてみればそうだよね。確か、恋愛的に結ばれることが、この学園を卒業する条件だっけ?」


    真宮寺「ククク……あの2人は周りの空気を一変させるほど、愛する者同士のオーラを放っているからネ」


    キーボ「2人がお互い好きあっているのは間違いありません。となると、確かに今の状況は合理的ではないですね」


    星「……そう考えると、何かあるのかもしれねーな、あいつらが卒業できない理由がよ」
  6. 6 : : 2019/02/28(木) 22:38:01
    続く
    こちらはゆったり更新していきます。
  7. 7 : : 2019/03/01(金) 01:45:27
    面白そう期待
  8. 8 : : 2019/03/01(金) 13:37:27
    赤松さんは何時から50代に……!?()
  9. 9 : : 2019/03/01(金) 19:33:45

    >>7 ありがとうございます。どうぞごゆっくりして行ってください。

    >>8 ババ松さん……?



    王馬「もしかしたらさ、最原ちゃんと入間ちゃんは真の意味で結ばれていなくて卒業できないのかもしれないよ」


    ゴン太「え?あんなに仲がいいのに、裏じゃ仲が悪いってこと!?」


    キーボ「しかし、あの2人は恋人関係で間違いはないですし、「結ばれる」という定義には当てはまっているように思えますが……」


    天海「……その「恋人関係」が最原くんの意思じゃない可能性はあるっすね」


    夢野「んぁ?最原は仕方なく入間と付き合っておるのかの?」


    赤松「天海くん、どういうこと!」


    アンジー「蘭太郎にも、神様の声が聴こえるようになったのかな?」ウツロナヒトミ


    天海(赤松さんとアンジーさんの食いつき具合が半端ないっすね)


    天海(ここは間違えられないっす。最原くんが自分の意思でなく入間さんと付き合っているのはなぜか……)


    1 体目当てで嫌々入間と付き合う   ←
    2 入間に洗脳されている


    【体目当てで嫌々入間と付き合う】


    天海(これっす!!)


    天海「最原くんは、本当に入間さんの体目当てなのかもしれないっす」


    白銀「最原くんまさかのチャラ男パターン!?」


    天海「多分そうだと思うっす……本心では赤松さんやアンジーさんのほうが好きだけど、最原くんにはなんらかのきっかけがあって入間さんと性行為をする機会があったんすよ」


    天海「そして、「入間さんなら簡単にヤれる」と学んだ最原くんは、形だけ入間さんと付き合って、彼女をヨイショしてるんすよ」


    百田「俺がさっき言ったこと、マジだったってのか!?」


    ゴン太「そんな……そんな紳士じゃないことを最原くんがしたの!?」


    真宮寺「可能性はなくはないヨ……考えてみれば、わざわざ赤松さんや夜長さんを放置してまで入間さんと付き合う理由なんて、そのくらいしかない気がするからネ」


    星「あいつも男だったってわけか」


    【反論】赤松「やめてよ!!!」バンッ
  10. 10 : : 2019/03/01(金) 19:44:11


    赤松「最原くんはそんな人じゃない!!最原くんがそんな人だったら、私はここまで彼のことを好きになってなかったよ!!!」


    東条「ええ、メイドの私が保証するわ。彼は、私が仕えるにふさわしい男性よ」


    春川「……そうだね、あいつはそんなことする奴じゃないよ」


    夢野「むしろ、天海がそう思ってそうじゃわい」


    茶柱「さすが夢野さん!天海さんは入間さんの体しか見ていなかったからこそ今の意見が出てきたというわけですね!やはり男死は、いや、天海さんは最低ですね!」


    アンジー「蘭太郎……六等親までバチが当たるよ……?」ウツロナヒトミ


    天海(女子の冷ややかな視線…俺の印象が悪くなったみたいっす……)シマッタッス


    百田「そうだ!!終一はそんな奴じゃねぇ!なにせこの俺の助手だからな!!」


    春川「あんたもさっき同じようなこと言ってたよね?」


    キーボ「それに、僕が見た限りでは最原くんはちゃんと入間さんの目を見て話していたように思います。入間さんの胸を見たりはしていませんでした」


    王馬「最原ちゃん、入間ちゃんに洗脳されてたりしてね♪」


    赤松「洗脳……?」
  11. 11 : : 2019/03/01(金) 19:52:00

    王馬「可能性はあると思うよ」


    王馬「洗脳されて入間ちゃんと付き合っているんなら自分の意思じゃないから真に結ばれたとは言えないかもしれないし」


    王馬「今キー坊が言ってたけど、入間ちゃんと付き合って入間ちゃんの胸を見ないなんて普通ありえないでしょ。そこしかいいところがない肉便器なんだから」


    王馬「胸よりも自分自身のことを好きになるように洗脳したって考えれば、しっくり来るけどね」


    天海「俺も思ったっす。入間さんと付き合ったとしたら普通胸は見るっすよね。恋人という大義名分を得てるんっすから」


    女子「………」(冷ややかな視線)


    天海(女子の冷ややかな視線…俺の印象が悪くなったみたいっす……)シマッタッス


    星「……あんた、もう喋らない方がいいんじゃねーか?」


    赤松「そうだよ!!洗脳だよ洗脳!!今までずっと一緒だった私を誘ってくれなくなったのも、入間さんと急に一緒にいるようになったのも、全部洗脳のせいだったんだよ!!!」


    白銀「でも、そんなことできるの?洗脳なんて地味にアニメでしか見たことないよ」


    春川「洗脳……といっても私の場合は相手を痛めつける「拷問」に近いやり方だけど、できると言えばできるよ」


    春川「もっとも、入間ならそんな手段は使わずに、例の怪しい発明で打開するんだろうけどね」


    百田「マジかよ……だとしたら、あのヤロー許せねぇ!!終一の気持ちをなんだと思ってやがんだ!!」


    アンジー「終一の心を支配して弄ぶなんて、美兎はバチが当たること確定だね~」ハイライトオフ
  12. 12 : : 2019/03/01(金) 20:00:37


    百田「よし、早速終一と入間を問い詰めようぜ!」


    赤松「それに賛成だよ!」


    アンジー「アンジーも行くねー」


    東条「いえ、いきなり2人を問い詰めるのは得策ではないわ。万が一最原くんが自分の意思で入間さんと付き合うと決めていたのだとしたら、彼の判断そのものを侮辱することになりかねないわ」


    赤松「……最原くんが入間さんなんかを心から愛しているっていうの?」ウツロナヒトミ


    東条「うっ……」


    天海(あの東条さんが怯んでるっすね……)


    王馬「じゃ、こうしたらどう?最原ちゃんは問い詰めずに、ビチ子ちゃんだけ問い詰めればいいんだよ」


    王馬「そうすれば、最原ちゃんに直接言うわけじゃないから最原ちゃんには関係ない。もし本当に洗脳していたのなら、入間ちゃんから洗脳を解く方法を吐かせればいいんだよ」


    王馬「肉便器のヤリマンスカトロビチ子ちゃんには輪姦がお似合いかもね!」


    真宮寺「……入間さんを輪姦するのは反吐がでるくらい嫌だけど、その提案自体は賛成だヨ。最原クンから邪魔されることもないからネ」


    夢野「なんじゃ?今日の王馬はやけに協力的じゃのう」


    王馬「だって面白いからね♪」
  13. 13 : : 2019/03/01(金) 20:05:14
    続く
  14. 14 : : 2019/03/01(金) 22:22:54
    天海ィェ…
  15. 15 : : 2019/03/03(日) 06:11:48

    >>14 チャラ男(見た目)は警戒される。仕方ないね。



    天海「まずは、最原くんと入間さんが離れ離れにならないと話は進まないっすね」


    東条「最原くんは入間さんと発明の手伝いをしているみたいだけど、今までのライフスタイルを見るに、二人一緒に昼食を摂りに来る可能性が高いわね」


    春川「嘘をついておびき寄せるしかないんじゃない?」


    ゴン太「えぇ!?駄目だよ、春川さん!そんなの紳士がすることじゃないよ!」


    赤松「別にいいんじゃないかな、入間さんだって最原くんを騙して付き合っているようなものだし」


    アンジー「主は言いました。美兎みたいなバチ当たりモノには何をしてもいいと……」


    転子「赤松さんとアンジーさんの中では最原さんが洗脳されたことは確定なんですね……」


    百田「よーし、なんとか理由をつけて入間の奴をここに呼び出して、全員で問い詰めようぜ!」


    星「……気乗りはしねーがな。一人対多数って状況がそもそも好きじゃねーんだ」


    王馬「まぁまぁ星ちゃん、最原ちゃんが本当に洗脳されてたら可哀想だし、多目に見てあげようよ」





    天海(こうして、どうやって入間さんだけを呼び出すかという作戦会議をはじめることにしたっす)


    天海(結果、入間さんに「女子全員でこっそりスイーツを作って男子にプレゼントするから作り方の指導をして」と頼むことにしたっす)


    天海(赤松さんか夜長さんに行かせると最入のイチャイチャを見せつけられて発狂するかもしれないから除外、他の女子メンバーでおびき寄せる時に顔に出なそうな感じがする東条さんひとりに行ってもらうことにしたっす)


    東条「それがあなたたちの依頼であれば、必ず成し遂げて見せるわ」


    赤松「お願いね、東条さん!あなたに全部かかってるから!」


    夜長「アンジーは今から急いでバットを作って釘を打ち込んでくるねー」


    真宮寺「夜長サン、僕の研究室に呪い用の釘があるんだけど、使うのであれば持ってくるヨ」


    天海「それはさすがにやりすぎなんじゃないっすかね……」
  16. 16 : : 2019/03/03(日) 06:22:42



    超高校級の発明家研究教室



    最原(全裸)「ふぅ……」


    入間(全裸「あへあへ~~~」ビクンビクン


    最原「美兎のイき狂う姿、かわいかったよ」チュッ


    入間「終一ぃ……もっとぉ……もっと欲しいのぉ……///」


    最原「美兎のつくった精力剤がすごすぎてまだ収まりきれないよ……」ビンビン


    入間「お、俺様を誰だと思ってやが……ぎゃぅううううん!!!!」ビクンビクン


    最原「はは……美兎って不意打ちで耳舐められるの弱いよね」




    コンコン


    最原「ん?誰か来たみたいだ」


    入間「客人なんかいいからぁ……終一ぃいい……」


    最原「いや、そういうわけにはいかないよ。僕が服を着て対応して研究教室の中に入れるから、美兎は全裸でそのままでいるんだよ」


    入間「ぜ、全裸でぇ~~!///」


    最原「はい……あれ、東条さん」


    東条「最原くんも一緒だったのね。入間さんに用事があったのだけれ……ど……」


    入間(全裸)「あぅう、見られてる……///終一以外の人にあたしの裸見られてるぅ……///」ビクンビクン


    東条(……赤松さんや夜長さんをよこさなくて正解だったわね)


    最原「確かに、ここは美兎の研究教室だもんね。美兎、服着ていいよ」


    入間「は、はいぃ……」ハァハァ
  17. 17 : : 2019/03/03(日) 06:36:18


    5分後


    入間「オメー更年期老害バアァ!俺様に何の用だよ!!天才発明家の入間美兎様の大切な時間(最原とのセッ〇ス)を潰すくらいの用事なんだろうな!?」


    東条「実は、あなたにお願いがあって来たの(相変わらず立ち直りも早いのね……)」


    東条「実は、女子みんなでスイーツを作って、男子全員に内緒でプレゼントしようって話になっているのだけれど、私以外にスイーツを作れる女子がいないのよ」


    最原「それ、僕が聞いても大丈夫?」


    東条「問題ないわ。最原くんには入間さんから美味しいスイーツをプレゼントしてもらう予定だったし、いつもと変わりはないでしょう?」


    最原「それもそうか」


    入間「あぁん!?まさかあの凡人女共に俺様の最高級スイーツの作り方を伝授しろって話じゃねーよなぁ?」


    入間「答えはノーだ!!クソビッチ共!!てめーらはドブ川の味がするくっさい飯でも食ってろ!スイーツ(笑)が食うにはちょうどいいだろうよ!!ひゃーひゃひゃひゃ!!」


    東条「………」イライラ


    最原「まぁまぁ、そういわずに行っておいでよ、美兎。確かに東条さん一人で6人を指導するのは難しいと思うしね」


    入間「あぁ?租チン一!?まだ2回戦が終わってねーだろーが!!」


    最原「僕はこれからずっと美兎と一緒にいるし、いつでもセックスできるけど、他のみんなと集まって何かをする時間は限られてるんじゃないかな」


    最原「それに、僕も美兎が作る最高のスイーツ、食べてみたいしさ……」


    入間「しゅ、終一がそういうなら……いいけど……///」


    東条「……助かるわ、入間さん」


    最原「食堂で作るんだよね?その間、他の男子たちが食堂へ行かないよう、僕も協力するよ」


    東条「ありがとう、最原くん」


    東条(入間さんとの関わり以外はどう見てもいつもの最原くんなのよね……)
  18. 18 : : 2019/03/03(日) 06:49:36


    食堂前の廊下



    入間「ヤリマンババァ、運がいいなぁお前。この天才発明家の俺様にかかりゃどんなパティシエも勃起させるレベルの美味しいスイーツを作ることだってできるんだぜ」


    入間「ひゃーひゃひゃひゃ!ビッチ共の感謝の言葉と祖チン包茎男子共が早漏する様子が目に浮かぶようだぜ!」


    東条「食堂に着いたわ」




    食堂



    入間「ひゃーひゃひゃひゃ!お前ら喜べ!俺様が直々にスイーツ作りを教え……」


    赤松「………」


    アンジー「………」


    その他「………」


    入間「あぁ!?なんだよ、話と違うぞ更年期ババァ、精子共も全員揃ってんじゃねーか!」


    赤松「……ねぇ、入間さん」


    赤松「なんで入間さんが最原くんと付き合ってるの?」ゴゴゴゴ


    入間「ひぃ!!?な、なんだよぉ急に、怖いじゃねーか……」ビクビク


    赤松「質問に答えなよ!!!!」ガンッ


    入間「ひぃいいいいいい!!!」


    百田(あ、赤松が……!)


    天海(その場にあった椅子を蹴とばしたっす!!)


    アンジー「ねぇ美兎……、イケニエにされたくないよね……?」ウツロナヒトミ


    入間「な、なんだよ、なんだよ……!」ビクビク
  19. 19 : : 2019/03/03(日) 06:59:17


    赤松「あんまりイライラさせないでよ」←マジトーン


    キーボ「赤松さん、少し落ち着きましょう。入間さんが怖がって話せてないじゃないですか!」


    天海(こいつよくマジギレしてる赤松さんに注意できるっすね)


    入間「お、俺様と終一は……心の底から繋がってて……あ、愛し合ってるんだよ!!」


    赤松「嘘つかないでよ!!!なんでいままでいつも最原くんと一緒に行動した私を差し置いてあなたと付き合ってるの!!!?」


    夜長「私を差し置いて、じゃないよね……」


    夜長「私たちを だよね……」ウツロナヒトミ


    入間「ひ、ひぃいい!!!おい!!祖チン共助けろ!!」ビクビク


    天海「……入間さん、半泣きになってるとこ悪いっすけど……」


    天海「俺ら、入間さんが最原くんに何かしたんじゃないかって疑ってるんすよ」


    百田「てめー、終一の奴を洗脳して好き放題してんじゃねーだろうな!!」


    入間「せ、洗脳!!?」ビクッ


    赤松「洗脳してるんでしょ!!!最原くんが優しいことを良いことに、あなたの怪しい発明で洗脳して無理やり恋人にしたんでしょ!!!!」


    夜長「……はやく吐きなよ、美兎」


    入間「せ、せせせせせ洗脳なんて、し、し、してねぇし……」アセアセ


    白銀「ね、ねぇ、さすがに入間さんが可哀想だよ……脅迫してるみたいだよ……?」


    夢野「んぁー、でも今の反応は怪しすぎるぞ……」


    王馬「にしし、入間ちゃん、早く言っちゃいなよ♪「汚いメスブタの分際で終一様を洗脳しました」って臭い息吐きながらさ」


    入間「!!!?」


    入間「王馬っ!!!お前ゲロりやがったな!!!!!」


    赤松「は?」
  20. 20 : : 2019/03/03(日) 07:00:15
    続く
  21. 21 : : 2019/03/03(日) 10:58:15
    王馬もグルだったのか!!
  22. 22 : : 2019/03/03(日) 17:56:21
    どうでもいいけど天海がさりげなくメタ発言しとる…
  23. 23 : : 2019/03/04(月) 03:56:30


    >>21 王馬「俺は悪の総統だからね!」

    >>22 天海「え?俺メタ発言したっすか?」
  24. 24 : : 2019/03/04(月) 04:06:23


    王馬「え?」


    アンジー「美兎~?今のはどういうことかな?」右


    アンジー「かなぁ~???」左


    入間「お、俺様は悪くない!!!俺様は王馬にそそのかされたんだ!!!」ビクビク


    百田「お、王馬!!どういうことだ!!!」


    春川「クソヤロー、またあんたか……」ゴゴゴゴゴ


    王馬(え?え?俺がそそのかした……?)


    王馬(あっ――――)





    王馬の回想


    最原と入間が付き合う1日前の入間の研究教室


    入間「よし、できた、できたぞ!俺様の髪の毛入りアップルパイ!!」


    入間「俺様の自信作だぜ!ひゃっはぁー!!!これで最原も俺様のことを忘れられなくなるに違いねぇ!!!」


    王馬「へぇ、入間ちゃんって最原ちゃんのことが好きなんだー」


    入間「おわっ!!!!!?ツルショタ野郎!!てめぇいつからいたんだよ!!!」


    王馬「こっそり忍び込んだんだよ♪またどーせくだらないゴミを発明してるんじゃないかと思ってね」


    入間「あぁ?この入間美兎様が役に立たねーものを発明するわけねーだろーが!!!」


    王馬「でもさ、これ、最原ちゃんから食べてもらえないかもよ?」


    入間「え……?」
  25. 25 : : 2019/03/04(月) 04:13:15


    王馬「普通に考えてさ、髪の毛入りのアップルパイなんか誰も食べたがらないよ(笑)」


    王馬「あ、そうか。メスブタのビチ子ちゃんには常識ってのが無かったんだね!」


    入間「ひ、ひぐぅ!!!?」


    王馬「最原ちゃんもかわいそうだよねー、入間ちゃんなんかの髪の毛を無理やり食べさせられて、挙句の果てに好意まで寄せられて」


    入間「お、俺様が誰を好きになろうが勝手じゃねーか……!」


    王馬「そりゃ入間ちゃんの勝手だけどさ、最原ちゃんにとっては迷惑な話かもよー?」


    王馬「なにせ最原ちゃんは赤松ちゃんかアンジーちゃんと特段仲がいいから、その2人のどちらかに恋人候補を絞ってるかもしれないし」


    王馬「メスブタ風情が付け入る隙なんてないんだよ!」


    入間「そ、そんなぁ……さ、最原からもメスブタって思われてるのかよ……」


    入間「あぁ……でも、それはそれでイイかも……♡」


    王馬(気持ちわりぃ……)


    王馬「まぁ真面目に、入間ちゃんが最原ちゃんが好きだとしてももう結ばれないんだから」




    王馬「いっそのこと最原ちゃんを洗脳でもしちゃえば?」





    入間「う、うるせー!!この黄金の脳細胞と誰もが射精するヴィーナスボディを持つ俺様がブス松や宗教ツルペタ女に負けるわけねーだろ!」


    王馬「そう思うんならそうなんじゃないかな……入間ちゃんの中ではね」スタスタ


    入間「な、なんだよぉ……」ションボリ


    入間「ん?待てよ、洗脳か……」


    入間「行ける、行けるぞ!!俺様なら人一人洗脳して俺様を好きになるよう仕向ける発明品くらい作れる!!!」






    回想終わり



    王馬「………」ダラダラ
  26. 26 : : 2019/03/04(月) 04:18:38


    王馬(言った……!そういや俺入間ちゃんにそんなこと言った!!!)


    ゴン太「お、王馬くん……?」


    星「……まさか、黙秘とは言わねーよな?」


    春川「………」ギロッ


    入間「そ、そうだ!!俺様は王馬に言われて終一を恋人にしたんだ!!!俺様は悪くねー!!!!」


    王馬「な、なに言ってんだよクソビッチ!!!!!俺は何も言ってねーだろ!!!!!」


    入間「んなっ!!!!?」


    王馬「捏造も大概にしろよ頭オツム女!!!!!いつ俺がそんなこと言ったんだよ!!!!!!」


    王馬「証拠出せよ証拠!!!!!!」


    入間「ひぃ!!な、なんだよ……!お前が言ったんだろぉ……」ビクビク


    王馬(確かに俺は言った。入間ちゃんに最原ちゃんを洗脳しちゃえばって、言った!)


    王馬(でも、この雰囲気で「俺が黒幕でした」なんて言ったら殺される!!赤松ちゃんやアンジーちゃん、春川ちゃんに殺される!!)


    王馬(長年の嘘つきの勘がそう言ってる。それはそれでつまらなくない展開かもしれないけど、さすがに命は惜しい……入間ちゃんには死んでもらうよ!)


    百田「どうなってんだ!!どっちが本当のことを言っているんだ!!」


    東条「入間さんも嘘をついているようには見えないけど、王馬くんの必死さも、冤罪を訴えているように見えるわね……」


    赤松「……どっちだっていいよ」


    赤松「入間さんが最原くんを洗脳して恋人にしたのは事実なんでしょ?」
  27. 27 : : 2019/03/04(月) 04:24:10


    入間「え……?」


    王馬「え……?」


    赤松「入間さん……」スタスタ


    バチンッっっっっ!!!!!(ビンタ)


    入間「ひぐぅ!!!!」ドサッ


    百田「あ、赤松!!?」


    茶柱「赤松さん!!暴力はダメです!!!」


    赤松「ふざけないで!!!!!最原くんの気持ちをなんだと思ってるの!!!!?」


    赤松「今すぐ最原くんを元に戻してよ!!!私と仲良くしてくれた最原くんを返してよ!!!!!」


    白銀「ひ、ひぃい……!」


    天海「赤松さん!落ち着くっす!!」


    キーボ「入間さん!!早く赤松さんに謝った方がいいです!命が危険です!!」


    入間「い、嫌だ!!!」


    赤松「あ?」


    入間「しゅ、終一は俺様のもんだ……!確かに洗脳したけど、俺様が終一を好きな気持ちは変わらねぇ、俺様は終一が欲しかっただけなんだ……!」


    入間「お、俺様は譲らねーぞ……!洗脳したままでいいから、終一と結ばれるんだ!!」ビクビク
  28. 28 : : 2019/03/04(月) 04:36:16


    百田「お、お前……!本当に終一のことをなんだと思ってや
    バチンッっっっ!!!!


    入間「ひぐぅ!!!!」ドサッ(2回目)


    アンジー「………」


    夢野「あ、アンジー……?」


    真宮寺「夜長サン……僕と共同で作った釘バットは使ってくれないんだネ……」


    天海「そういう問題じゃないっす!」


    アンジー「イケニエだよ……イケニエだよ美兎ぃ!!!」ドガッドガッ


    赤松「最原くんを返して!!!!この泥棒女!!!!」ドガッドガッ


    入間「やめろ……蹴るな……」ビクビク


    キーボ「いけません!!!やめてください、赤松サン!夜長サン!!」


    ゴン太「暴力はダメだよ!!紳士じゃないよ!!」


    アンジー「うるさいうるさい!!!離せ!!!キーボとゴン太もバチ当ててやる!!!!」ジタバタ


    赤松「あんたなんかがなんで最原くんと幸せそうにしゃべってるのよ!!!」ポロポロ ドカドカ


    入間「や、やめてください……」ポロポロ


    茶柱「そこまでやる必要はないです!!」


    東条「赤松さんも、やめなさい!」


    春川「赤松!もうやめな!!」


    赤松「放して!!放してよ!!春川さんだって大好きな百田くんが洗脳されたらこうなるでしょ!!放してよ!!!」ドガッドガッ


    春川「なぁあああああ!!!!あ、あんた……何言って///」


    百田「は、ハルマキ、俺のこと好きなのか……!」


    入間「う、うぅ……助けて……終一……」ポロポロ


    王馬(よし、今のうちに逃げよう……!いつ飛び火が来るかわかったもんじゃない!)


    星「おい、どこ行くんだ」ガシッ


    王馬「」
  29. 29 : : 2019/03/04(月) 04:42:39


    その頃、学園一階の廊下


    最原「……おかしいな、男子が誰もいない」


    最原「スイーツを作っている食堂から遠ざけるために誰か誘おうと思ったんだけど、みんなどうしたんだろう」


    最原「もしかして、既に女子がスイーツを作っていることがみんなにバレたのかな?」


    最原「バレてない可能性があるけど、僕はもう東条さんからスイーツ作りのことを知らされているから、行ってみてもいいよね、よし、食堂へ行ってみよう」


    フザケナイデ!! ヤメテクダサイ!! モウヤメトケ!!! イケニエダヨ!!!


    最原「ん?なんだか食堂が騒がしいな」ガチャ


    白銀「あ……」


    天海「最原くん……」


    赤松「ふざけないでよ!!!このメスブタ!!!泥棒女!!!!」ドガッドガッ


    入間「終一……終一ぃ……!」ポロポロ


    最原「」
  30. 30 : : 2019/03/04(月) 04:53:20


    最原「やめろ!!!!!」ドンッ


    赤松「きゃっ!!!!」ドサッ


    夢野(さ、最原が……あの最原が……)


    天海(女子に手を……赤松さんにタックルしたっす……!)


    最原「やめろよ!!!美兎が何したっていうんだ!!!!!」


    入間「しゅ、終一ぃ……」ポロポロ


    赤松「さ、最原くん……」ヒリヒリ


    最原「ひどい……頬が赤くなってるじゃないか……!」


    最原「みんなおかしいんじゃないか!!!?なんの恨みがあって美兎にこんなことを!!!!」


    百田「しゅ、終一っ!!!お前、入間の奴に騙されてんだよ!!!」


    最原「なんだって……?」


    赤松「そ、そうだよ!!!最原くんは入間さんが好きになるように洗脳されたんだよ!!!そこの女に!!!」


    アンジー「これは終一を救うために仕方がないことなんだよ~?」


    最原「洗脳……?何を言ってるんだ君たちは……!」


    天海「最原くん、本当なんっすよ、ついさっき入間さんが自白したっす」


    天海「最原くんを洗脳して無理やり恋人にしたらしいっす、入間さんは」


    最原「……ふざけるなよ!!!!!」


    全員「!!!?」ビクッ


    最原「みんな、僕をなんだと思ってるんだ!!!僕が美兎を想う気持ちが洗脳されて作られたものだったって?笑わせるなよ!!!」


    最原「僕はここに来てからずっと美兎のことが好きだったんだ!!!みんなに僕の何がわかるっていうんだ!!!」


    入間「うぅ……終一ぃ……」ギュッ


    最原「ずっと好きだった人に告白して、付き合えるようになって、僕は今本当に幸せだよ。その気持ちすら嘘なら、僕は何を信じればいいんだ!!!答えてよ!!!天海くん!!!」


    天海「お、俺っすか……!?」


    最原「君たちのくだらない妄想のために美兎を蹴って泣かせて、傷つけたっていうのか!?だとしたら許さないよ!!!」
  31. 31 : : 2019/03/04(月) 05:01:48


    赤松「ま、待ってよ、最原くん!最原くんはおかしいと思わないの!?入間さんより私と一緒にいる時間のほうが多かったじゃん!!」


    アンジー「そうだよ!!終一が美兎と関わった時間なんてちょっとしかないよね!神様も言ってるよ!!」


    最原「一緒に過ごした時間がなんだっていうんだ!!君たちが誘ってきただけだろ!!!」


    百田「終一!!正気に戻れ!!!お前が俺たちと過ごしてきた時間を思い出せ!!!」


    百田「俺たちが嘘をついているように見えるか!?入間の奴のどこが好きになったって言うんだよ!!!」


    天海「そうっすよ……入間さんのいいところなんて胸くらいしかないじゃないっすか!」


    最原「どこが好きになっただって……!?美兎の魅力が胸だけだって……?美兎を侮辱してるのか……?」プルプル


    最原「いくら君たちでも許さないぞ!!!!」


    最原「美兎は普段は照れ隠しで下ネタばかり言うけど、本当はかわいい乙女心を持った女の子なんだ!!!2人きりのときは僕にすり寄ってきて、抱きしめてくれて、甘えてきて」


    最原「そんな魅力的な女の子なんだよ!!!君たちは美兎のそんな姿知らないだろ!?知りもしないくせに余計な口出ししないでくれっ!!!」


    百田「しゅ、終一……」


    アンジー「終一……う、うぅ……」ポロポロ


    最原「胸なんて脂肪の塊だよ!!!!」


    赤松「脂肪の……」ガーン


    入間「かたま……り……」ガーン


    天海「入間さんもショック受けてるっすよ!?」


    最原「とにかく、美兎と僕にもう関わらないでくれ、不愉快だよ、君たち全員……」


    最原「行こう、美兎、手当しないと……」


    入間「うん……///」ギュッ


    赤松「最原くん……」ポロポロ
  32. 32 : : 2019/03/04(月) 05:02:26
    続く
  33. 33 : : 2019/03/04(月) 18:00:39
    修羅場っとる…
  34. 34 : : 2019/03/05(火) 15:02:10
    最入好きだから最原このまま洗脳されててくれ~
  35. 35 : : 2019/03/06(水) 07:23:20



    しばらくして


    赤松「うぅ、うぅううううう……!」ポロポロ


    白銀「赤松さん、しっかり!」


    アンジー「あははははははは、神さまが2人いるよー、ちっちゃい秘密子サイズの神様だ~~」ウツロナヒトミ


    夢野「うちは神様ではない!やめんか!!」ジタバタ


    春川「……す……赤松殺す……」ブツブツ


    百田「………」ソワソワ


    天海(最原くんたちが去った後は、まさに地獄絵図だったっす)


    天海(その場に崩れてワンワン泣く赤松さん、ハイライトの消えた目で薄ら笑うアンジーさん、女子たちは彼女たちを励ますのに必死になってます)


    天海(そして、二次被害として好きな人を発狂した赤松さんにばらされた春川さん、彼女も精神的ダメージを負ったようで、俯いてブツブツ言ってるっす。そして、最原くんの言ったことを気にしつつも、春川さんをチラチラみながら落ち着かない様子の百田くん……)


    真宮寺「ねぇ赤松サン夜長サン、頼まれた首吊りロープを作ってみたんだけど、こんな感じでいいかな?」


    赤松「ああ、ありがとう真宮寺くん……」


    アンジー「これで神様の元へ逝けるね~、場所は美兎の部屋でいっか……」


    転子「なんでそんなもの作ってるんですか男死!!赤松さんもアンジーさんも正気に戻ってください!!」


    東条「彼も、本心ではないわ。操られてて、何が正しいかわからないのよ……」ヨシヨシ


    キーボ「……本当に、何が正しいんでしょうね」


    天海「てつく……キーボくん?」


    キーボ「入間サンが間違ったことをしていることはわかります……でも、今の最原クンにとっては、彼女が正しくて、僕たちが間違っているのかもしれません……」


    キーボ「……だから、「もう関わらないでくれ」なんて、言われたのかもしれませんね」


    キーボ「……僕は、最原クンと入間サンが付き合っている理由を深く考えず、いつも通り接してきて、2人とはそれなりに良い関係を作ってきたつもりです」


    キーボ「だから、彼のその言葉が、形容し難いくらい、辛く感じてしまいます……」


    ゴン太「ゴン太も辛いよ……!最原くんのためを考えたはずが、結果的に最原くんまでも傷つけてしまって……ゴン太は悔しいよ……!」ポロポロ


    星「だが、最原の目を覚まさなくちゃ、赤松も夜長も後ろを向いたままだった……これが、「恋愛は理屈じゃない」ってことなのかもしれねーな」


    王馬(拘束)「ところでさ、誰か俺の縄ほどいてくれない?」
  36. 36 : : 2019/03/06(水) 07:38:33


    天海「……そうっすよね。もはや、俺たちには手の施し用のない問題なのかもしれないっす」


    百田「……いや、そんなことはねぇ」チラッ


    百田「終一を洗脳したことだって許せねぇが、赤松や夜長だって、終一にてめぇの気持ちを伝えたかったはずだ」チラチラ


    百田「入間の奴はその権利をも奪ったんだぞ、それはどう考えてもおかしいだろ……」チラチラ


    百田「恋愛として考えるんじゃねー、「人としての在り方」の問題だろうが!」チラチラ


    春川「………」


    白銀「百田くん……」


    天海(言ってることは最もなんすけど、春川さんのほうをチラチラ見ながら言ってちゃ言葉のありがたみも薄れるっすよ……)


    星「……あんたなら、そう言うと思ったぜ」


    星「だが、俺はイチ抜けだ。洗脳を解くカギがねー以上、最原をこれ以上追い詰めることになっちまう」


    東条「彼の洗脳を解く方法さえ見つかれば、それを強行することができる。そうすれば、今の最原くんを傷つけることにはなるかもしれないけれど、洗脳が解けた最原くんなら、理解してくれるんじゃないかしら」


    ゴン太「でも、そんな方法あるのかな……あんなに怒った最原くん、初めて見たよ。まるで、感情が完全に支配されているようだったんだ……」


    茶柱「万が一……最原さんが元に戻らなかったら、最原さんもずっと追い詰めてしまうことになるんですよね……」


    王馬「……恋愛ってのは理屈じゃないって、さっき星ちゃんも言ってたけど……」


    王馬「最原ちゃんを信じるのだって、理屈じゃないよね」
  37. 37 : : 2019/03/06(水) 07:51:59


    赤松「え……?」ポロポロ


    王馬「みんな今の最原ちゃんに固執しすぎだよ。赤松ちゃんやアンジーちゃん、ゴン太は今の最原ちゃんの言葉で泣いてるし、他の人も、今の最原ちゃんを傷つけないように話を進めてる」


    王馬「それじゃ、今までの最原ちゃんは浮かばれないよ」


    王馬「俺……もう最原ちゃんと友達でいられないと思うと……」


    王馬「辛くて辛くて仕方ないよぉおおおおおおおお!!!!」ビエェエエエエエ


    夢野「ウソ泣きじゃな」


    王馬「にしし、ばれた♪」


    天海(今までの最原くんが浮かばれない……?王馬くんは何を言いたいんすか……?)


    1 最原が元に戻ると信じて行動すべき         ←
    2 入間に飽きてみんなのところに戻ってきてくれる


    【最原が元に戻ると信じて行動すべき】


    天海(これっす!!!)


    天海「……確かに、王馬くんの言うとおりかもしれないっすね」


    天海「あの最原くんが、こんなことで俺たちと縁を切るなんて、俺も、考えたくはねーっす」


    天海「最原くんの洗脳が解けず、最原くんを傷つけるかどうか、これ以上嫌われないかどうかを考えるよりも……」


    天海「【最原くんが元に戻ってくれると信じる】ことのほうが大切なんじゃないですかね?」


    赤松「!!?」


    アンジー「!!?」


    天海「……もう一度、俺たちの気持ちを最原くんにぶつけてみませんか?」


    天海「絶対に、洗脳が解けるって信じて、最原くんに気持ちをぶるければ、もしかしたら……」


    天海「ていうか、もう俺たちは最原くんとの関わりにおいてこれ以上嫌われることはねーっすから、これしか仲直りする方法はないと思うんすよ」


    天海「仲直りさえすれば、赤松さんも夜長さんも、もう一回チャンスが訪れるんじゃないっすかね」
  38. 38 : : 2019/03/06(水) 08:06:03


    赤松「……そうだよ、うん、そうだよ……!」


    赤松「さっきはダメだったけど、きっと最原くんの心に響かせることができるかもしれない……!」


    赤松「ここにいる全員と仲が良かった最原くんに戻って、私の告白も受け入れてくれるかもしれない!」


    赤松「それが、彼を信じるってことなんだよ!」


    東条「……そうね。彼を元に戻す方法を考えるんじゃなくて、元に戻るという前提で気持ちをぶつける……」


    東条「人と人の関わりは、そうやって解決することもできるのかもしれないわね」


    白銀「元に戻ってほしいのも大事だけど、みんな最原くんと友達でいたいって気持ちが、そもそもの前提だもんね」


    夢野「んぁー、暑苦しいのは嫌いじゃが……たまにはいいかもしれないのう」


    茶柱「夢野さんがそう言うなら、転子もお付き合いします!!」


    真宮寺「ククク……彼を信じさせる具体的な方法はないのかもしれないけど、それでいいのかもしれないネ……」


    星「……やれやれだぜ、そんなことにも気づかねーとは、俺も落ちぶれたもんだ」


    ゴン太「ゴン太もやるよ!!最原くんともう友達でいられないなんて、絶対に嫌だもの!」


    百田「そうだな……そうだよな!あいつは俺の助手だ!一度は気持ちと気持ちでぶつかり合った仲なんだ、俺はあいつを、終一を信じるぜ!」


    アンジー「………」


    赤松「ほら、アンジーさんも」


    アンジー「……アンジーは、終一から「嫌い」って言われるのが怖いよ……」


    アンジー「たとえ、今の終一が洗脳されていたとしても、怖いよ……」ポロポロ


    赤松「アンジーさん……怖がってちゃ何も進めないよ!!」


    赤松「今のままだと、これ以上最原くんから嫌われることはないだろうけど、好かれることだってないかもしれないんだよ!?」


    アンジー「……!?」


    赤松「アンジーさんだって、最原くんと故郷の島へ行くんでしょ!最原くんと夫婦になるんじゃなかったの!?」


    アンジー「………」


    アンジー「……なるよ」


    アンジー「にゃははははは!楓は神ってるねー!!さすが、終一に惚れた見る目のある女の子だよー!」


    赤松「……うん!」
  39. 39 : : 2019/03/06(水) 08:18:23


    王馬「にしし、そうこなくっちゃ、暑苦しくて普通ならつまらない展開だけど……たまにはこういうのもいいかもね!」


    キーボ「………」


    春川「……あんた、静かだね」


    キーボ「春川サン、いえ、その……」


    キーボ「最原クンと仲直りしたいのは間違いではないんですが、そうなった場合」


    キーボ「入間サンはどうなってしまうんでしょうか……」


    春川「……最原が元に戻って、少なくとも恋人ではなくなるだろうね」


    キーボ「……僕にとっては、それも辛いんです。方法は許されることではなくても、ずっと憧れていた最原クンと離れ離れになってしまう気持ちは、僕は経験したことがないですが、なんとなく、想像はつきます」


    キーボ「今、赤松サンや夜長サンの感じている気持ちを、今度はそのまま入間サンが感じてしまうのではないかと、心配なんです……」


    春川「……最原はそんな奴じゃないよ」


    春川「たとえ洗脳が解けたとしても、あいつは入間のことを許すんじゃないかな」


    春川「少なくとも、私はそう確信してる。あんたとは観点が違うけどね」


    キーボ「……なるほど」


    春川「もしそうでなかったのなら、あんたが入間を元気づけてあげなよ。こんな時でも入間まで気遣ってるあんたがさ」


    キーボ「……そうですね、その通りだと思います」


    キーボ「春川サン、ありがとうございます!僕も、ようやく決心がつきました!」


    春川「……決心か」


    キーボ「春川サンも、百田クンに言うことがあるのでは?」


    春川「………」


    キーボ「余計なお世話であることは重々承知ですが、百田クンならきっと、「気持ちは通じる」ということを、今ここで、照明してくれるはずです!」


    春川「………」
  40. 40 : : 2019/03/06(水) 08:24:19
    続く
  41. 41 : : 2019/03/07(木) 02:59:13
    天海の評価上がったかな?
  42. 42 : : 2019/03/07(木) 03:16:39
    春川も最原LOVE勢にしてほしかった
  43. 43 : : 2019/03/07(木) 13:15:29


    百田「よし、終一たちを探そうぜ!多分、入間の研究教室か、どっちかの自室にいるだろ」


    百田「そこで、各自ありったけの気持ちを終一にぶつける!好きだという気持ち然り、友だちでいたいという気持ち然り!」


    赤松「それに賛成だよ!」


    夢野「んぁー、最原のやつ、元に戻ってほしいの」


    茶柱「夢野さん!大丈夫ですよ!夢野さんの魔法にみんなの力が合わせれば、もう怖いものは何もないです!」


    春川「ま、待って!」


    百田「ど、どうした、ハルマキ」ドキドキ


    春川「……気持ちは、通じるものなんだよね」


    春川「なら、この場を借りて、私も勇気を出すよ。気持ちを伝える勇気をね」


    赤松(あっ……そういえば私、入間さんを蹴るとき止めに来てくれた春川さんの好きな人、ばらしちゃった……)


    春川「………」ギロッ


    赤松「あ、あの、春川さん……」


    春川「………」ニッ


    春川「百田、赤松がさっき言ってたから、もう言うけど……」


    春川「私は、あんたが好き」


    春川「助手とか、そんなんじゃなくて、人として、一人の男として、あんたが好きなの」


    百田「……ハルマキ」


    春川「……今私が言えば、あんたたちも、最原に気持ちを伝える勇気が、出るかもしれないでしょ」


    春川「好きって気持ちは多分これ以上廃れることはないし……今しか、言うタイミングがないかと、思ってさ……///」


    赤松「春川さん……」
  44. 44 : : 2019/03/07(木) 13:24:38


    百田「ハルマキ、嬉しいぜ」


    百田「俺を好きになってくれた気持ちももちろんだが、今ここで言うことで、お前なりに、赤松や夜長、他のみんなへエールを送ったんだよな」


    春川「………」ドキドキ


    百田「だから俺も、全力でお前に告白の返事をしてやる!!耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ!!」







    百田「すまん!!!俺は、この目で宇宙を見るまで、宇宙へ飛び立つまで、それに向かって必死に頑張りてーんだ!!」


    百田「だからハルマキと恋愛は……できねぇ……!すまん……すまねぇ……」アタマヲサゲル


    春川「」


    天海「ちょっ」


    アンジー「およよー……」


    春川「」


    白銀「は、春川さん……?」


    春川「」


    東条「……反応がないわね」


    百田「も、もちろん、お前のことは誰よりも、終一と同じくらい大切な助手だと思っている!!それは嘘じゃねー!!」


    春川「」


    キーボ「は、春川サン、すみません!僕が、百田クンの気持ちを読み間違えてしまいました!」


    春川「」


    ―――――――――――――――

    キーボ「春川サンも、百田クンに言うことがあるのでは?」


    春川「………」


    キーボ「余計なお世話であることは重々承知ですが、百田クンならきっと、「気持ちは通じる」ということを、今ここで、照明してくれるはずです!」


    春川「………」


    ―――――――――――――――


    春川「」
  45. 45 : : 2019/03/07(木) 13:29:38


    赤松「は、春川さん……私も、ごめん……」


    春川「」


    春川「」スタスタ


    キーボ「ど、どうしたんですか?春川サン?僕のほうへ来て……」


    春川「」ガンッ


    キーボ「ぐえっ!!!!?」


    春川「」ガンッガンッ


    キーボ「や、やめてください!!ごめんなさい!許してください!!」


    天海(無表情でキーボくんの鋼鉄ボディを殴る春川さん……)


    百田「ハルマキ……すまねぇ、すまねぇ……」


    ゴン太「……恋愛って、こうなることもあるんだね……」


    真宮寺「それが、人間の美しさでもあり、醜さでもある……、あァ、やっぱり人間っていいよネ」


    赤松「………」


    アンジー「………」


    天海(流れが、悪くなったっすね……「気持ちが伝わる」という前提で動く流れだったのに、気持ちが伝わらなかった例を目の当たりにしたんすから、当然と言えば当然っすね……)


    星「……時間を改めて最原の元へ行ったほうが、いいかもしれねーな」
  46. 46 : : 2019/03/07(木) 13:36:37


    赤松「……行こうよ」


    白銀「え……?」


    赤松「行こうよ……日を改めたら、それこそ春川さんのエールを無視することになっちゃう」


    天海「赤松さん……」


    赤松「告白して、フラれた春川さんをかっこ悪いだなんて思わない、惨めとも思わない」


    赤松「むしろ、輝いて見える……伝えないと伝わらないことをわかって、勇気を振り絞ったんだもの!」


    アンジー「……うん、楓の言う通りだよ。アンジーも行く。神様も行くべきって言ってるよー!」


    茶柱「お供します!赤松さん!アンジーさん!」


    夢野「転子もじゃぞ、お主も最原と喧嘩したままなんて嫌じゃろ」


    ゴン太「ゴン太もだよ!春川さんの勇気を無駄にしちゃだめだ!」


    星「……やれやれだぜ」


    東条「もちろん、私もお供するわ。あなたたちの依頼でもあり、私のためでもある」


    真宮寺「彼は美しい人間サ。きっと、僕たちの気持ちは無駄にはならないはずだヨ」


    百田「よし、行こうぜ!!ハルマキも、行くぞ!!!」


    春川「」ガンッガンッ


    キーボ「だ、誰か助けてください!!!」


    白銀「行かないみたいだね……」


    王馬「キー坊一人、いや、一体の犠牲で春川ちゃんが立ち直れるならいいじゃん♪」


    キーボ「王馬クン!一体ってなんですか一体って!!!」


    王馬「ていうか誰か縄ほどいてよ。俺も最原ちゃんのとこに行きたいんだけど」
  47. 47 : : 2019/03/07(木) 13:37:00
    続く
  48. 48 : : 2019/03/08(金) 03:39:12
    百田ーーーー!
  49. 49 : : 2019/03/11(月) 00:26:15
    期待です!
  50. 50 : : 2019/03/11(月) 19:38:59


    天海(そして、ショックを受けた春川さん、春川さんのサンドバックと化したキーボくん、縛られたままの王馬くんを残して……)


    天海(俺たちは、最原くんと入間さんを探しに行ったっす……)





    入間の研究教室


    最原「よかった、特に目立つ怪我はないみたいだね」


    入間「うぅ……終一、怖かったよぉ……」ポロポロ


    最原「うん、すぐに気づけなくてごめん、美兎」ナデナデ


    最原「もしかして、今までもずっと嫌がらせを受けてきたのかい?」


    入間「……いや、今日が初めてだ」


    入間「急に、俺様が最原を洗脳したって話になって……それで、逆ギレしたバカ末とヤリ長に、殴られたんだ……」ポロポロ


    最原「洗脳か……」


    最原「美兎のかわいさや美しさに虜になっているって意味では、確かに洗脳されているのかもね」


    入間「しゅ、終一ぃ……///」


    入間(まぁ、本当に洗脳しているんだけどな……)


    最原「でも、だからといって、万が一本当に僕が洗脳されているとしても、美兎に暴力を奮うのは間違ってるよ」


    最原「もう安心して、美兎。これから絶対に、僕が君を守るから……」ギュッ


    入間「うぅ……ありがとう、終一……///」ギュッ


    最原「………」
  51. 51 : : 2019/03/11(月) 19:45:51


    最原(洗脳……か)


    最原(洗脳とは直接関係はないのかもしれないけど、思い当たる節はある)


    最原(僕は、1週間前までここにいるみんなと仲良くしていたはずだ)


    最原(それこそ赤松さんやアンジーさんとは、話していない日はないんじゃないかってくらい、仲良くなっていたはずだ)


    最原(でも、美兎と付き合う前後になって、「美兎だけいればいい」って考えるようになった……それはなぜだ……?)


    最原(もちろん、僕はずっと美兎のことが好きだったし、僕が告白して付き合うことができたんだから、嬉しさも相乗したんだろう)


    最原(でも、他の人と時間も楽しかったことを忘れているわけではない)


    最原(なんで、僕は美兎のことがこんなに好きなんだ……?)


    最原(他の人と過ごす時間が要らないと思うほど、僕が美兎のことが大好きなのは、どうしてなんだ……?)




    ドンドンドンドンドン!


    最原「!!?」


    入間「ひっ……!!」


    最原「研究教室のドアが叩かれているんだ」


    入間「お、俺様の発明したオートキーがなけりゃ開けられていたな」


    最原「このまま居留守を使おう。もし、赤松さんやアンジーさんだった場合、美兎の身が本格的に危ない」


    入間「う、うん……」ギュッ


    最原「大丈夫、美兎、君は僕が絶対に守るよ」ギュッ


    最原「………」
  52. 52 : : 2019/03/11(月) 19:55:31


    研究室の外


    天海「開かないっすね」


    赤松「でも、ここしか考えられないよ」


    アンジー「寄宿舎の終一の部屋にも、美兎の部屋にもいなかったよー」


    星「まぁ、実際に部屋の中に入ったわけではねーからなんともいえねーがな」


    東条「私がさっき2人を呼びにいったとき、彼らは性行為をしているにも関わらずカギをかけていなかった。となると、鍵がかかっているということ自体、不思議なのよね」


    白銀「あー、東条さん、別の意味で大変だったんだね」


    赤松「入間さん……」ギリッ


    アンジー「……柔軟体操のことかー?本当に笑えないね」ギリリッ


    百田「おい、終一!!!いるなら返事してくれ!!ここを開けなくてもいいから、返事だけでもしてくれ!!」


    ゴン太「最原くん!!ゴン太たちの話を聞いて欲しいんだよ!!」





    しーーーん


    真宮寺「……反応がないネ」


    夢野「ここにはおらぬのではないか?」


    茶柱「入間さんの治療をすると言っていましたから、ここだと思ったんですけど……」
  53. 53 : : 2019/03/11(月) 20:03:17


    研究教室内



    入間「………」ビクビク


    最原(美兎、こんなに震えて……)


    最原(頼む……、みんな、ここを離れてくれ、美兎をこれ以上怖がらせないでくれ……)ギュッ


    入間「………」ビクビク



    百田「……終一、聞いてくれ、このままでいいから、聞いてくれ」


    百田「てめーがこの中にいたとしても、反応はなくてもいいから、聞いてくれ」


    最原「!!?」


    最原(百田くん……)


    最原(外から、彼らの声が聴こえる……)


    百田「俺は、覚えてるぜ、てめーが宇宙に轟く百田解斗の話に夢中になっていたこと、てめーが探偵としてくすぶっていたこと」


    百田「俺の助手になって、毎日トレーニングしていたこと、此処を出ようぜって、誓い合ったこと……」


    百田「俺は、それを忘れちゃいねー。でも、お前はどうだ?終一」


    百田「……不安だったんだよ、お前が、この俺の助手でなくなっちまうんじゃねーかって、不安だったんだ」


    百田「お前は、入間と付き合っちまって、変わっちまったよ」


    百田「俺と、いや、俺たちと時間を共有してくれなくなった。それはなぜだ……?」


    百田「てめーが入間のことを好きなのは否定しねー。だがよぉ、俺たちの過ごした時間は、恋人ができたくれーで簡単になくなっちまうようなもんじゃねーだろ……!」


    最原「!!?」
  54. 54 : : 2019/03/11(月) 20:16:47


    百田「……てめーは入間と付き合ってから、めっきりトレーニングに顔を出さなくなった。もちろん入間が大切だってことはわかるけどよぉ、俺はてめーがそんな奴だと思ってねぇ」


    百田「恋人ができたくらいで、親友である俺との時間を蔑ろにするとは、思ってねーんだ」


    最原「………」


    最原(……だから、百田くんは、僕が洗脳されたって思っていたのか……)


    天海「最原くん、俺も、百田くんと同じ気持ちっす」


    天海「俺は、兄妹のいない人に、妹を旅先で見失ったときの気持ちも、妹をなんとしても見つけたいって気持ちも理解されるとは思っていませんでした」


    天海「でも、君は俺の話を真髄に聞いてくれて、俺の力になってくれるって、言ってくれたじゃないっすか」


    天海「もし、最原くんの中で入間さんの存在が大きすぎるから、入間さんとずっと過ごすことを選んだのだとしたら、俺の妹を一緒に探してくれるって言葉は、とても軽い言葉だってことになるっすよね」


    天海「俺、そんなふうに思うことはできねーっすよ。最原くんのこと、信じてますんで」


    星「……俺は、あんたのおかげで、また「何かを背負いたい」って思っちまったんだぜ?そんなあんたが、恋人だけを優先するとは、個人的には思いたくねーな」


    ゴン太「ゴン太、また最原くんとお話したいよ!!」


    東条「あなたは、私が仕えるにふさわしい人……前のように、私に「気を張らないで楽にして」と命令して、楽しくおしゃべりしたい……これは、滅私奉公ではなく、私情だけれどね」


    白銀「そうだよ!最原くんがカナタのコスプレに興味持ってくれて、私、地味に嬉しかったよ!」


    真宮寺「最原クン……君は男だけれど、姉さんに紹介してもいいかもって、思ったことがあるんだヨ……」


    茶柱「転子はどーでもいいです!最原さんは所詮男死ですので!!」


    夢野「んあっ!?転子!空気を読まんか!!」


    茶柱「でも、女子を泣かせるのであれば、ネオ合気道を駆使して、目を覚まさせてあげます!!」
  55. 55 : : 2019/03/11(月) 20:29:07


    アンジー「……終一、アンジーはね、神様の言う通りになんでも行動してきたけど」


    アンジー「アンジー、神様と同じくらい、終一のことが好きになっちゃったみたい」


    アンジー「最初は、神様が言ったから終一と仲良くなれたんだなって思ったけど、違ったんだね」


    アンジー「アンジーも、終一と仲良くなりたい、お婿さんになってほしい、そう思ったから」


    アンジー「神様がアンジーの味方してくれたんだよー!」


    アンジー「だから、終一が美兎と付き合うようになって、毎日が辛かった……」


    アンジー「今も、辛いよ……」ポロポロ


    アンジー「終一にお婿さんになってほしいのに、さっき、終一から関わるなって言われて、辛い……」ポロポロ



    終一「………」


    入間「うぅ……」ギュッ



    赤松「ねぇ、最原くん。覚えてる?私とした約束」


    赤松「あなたが入間さんと付き合って、私と会話する時間まで減っちゃって」


    赤松「あなたが、私と指切りをして約束したこと、忘れちゃったのかなって思って、毎日が辛かった」


    赤松「最原くんが入間さんと付き合うようになったせいで、私と過ごした時間を忘れたのだとしたら、私は、あなたを好きになったことまで、後悔しちゃうよ……」


    赤松「でも、絶対に違う!最原くんのこと、そんなふうに思いたくない!」


    赤松「あなたは、私との時間を簡単に忘れるような人じゃない、入間さんが好きな気持ちが万が一あったとしても、私との約束を忘れたりしない……」ポロポロ


    赤松「忘れて、ないよね……私との、約束……」ポロポロ



    最原「………」


    最原「……連弾、だよね」



    赤松「!!?」

  56. 56 : : 2019/03/11(月) 20:29:30
    続く
  57. 57 : : 2019/03/24(日) 23:37:12
    気になるな
  58. 58 : : 2019/03/31(日) 23:51:02
    オモロイ笑
  59. 59 : : 2019/04/12(金) 20:56:41
    まだー?
  60. 60 : : 2019/04/13(土) 08:14:12
    すみません海外に行っていて更新できませんでした。
    オチをどうするかの考えが全部記憶から消えてしまったので、少しストーリーを練り直しますね。もう少しお待ちください
  61. 61 : : 2019/04/14(日) 18:21:57
    頑張ってね٩(ˊᗜˋ*)و
  62. 62 : : 2019/04/25(木) 22:28:44
    待ってまーす
  63. 63 : : 2019/04/28(日) 02:56:47


    最原「………」


    入間「しゅ、終一……?」


    ガチャ


    赤松「最原くん!!」


    百田「終一!!!」


    最原「……今、思い出したよ」


    最原「赤松さんと連弾をする約束も」


    最原「アンジーさんと故郷の島へ行く約束も、百田くんと毎日トレーニングしていたことも」


    最原「全部、思い出した」


    入間「!!!?」


    全員「!!?」


    最原「確かに、僕はずっと入間さんが好きだった。でも、ずっと疑問だったんだ」


    最原「どうして、僕は入間さんが好きだったのか、他のみんなとも仲がよかったはずなのに、どうして他のみんなのことを考えられなくなったのか」


    入間「……入間、さん……?」
  64. 64 : : 2019/04/28(日) 03:02:40


    赤松「最原くん……!思い出したの!?入間さんから洗脳されたことも!?」


    最原「……うん」


    最原「僕は……入間さんから洗脳されて、彼女のことしか考えられなくなってたんだ……!」


    入間「!!?」


    アンジー「……でも、思い出したんだよね。アンジーとの思い出も、全部」


    最原「……うん。みんな、本当にごめん……!僕は、入間さんから変な機械を頭に被せられて以降……君たちのことを蔑ろにしてしまったんだ……!」


    百田「いいんだ、いいんだよ終一……!」


    天海「洗脳されてたせいってわかったから、俺はそれで気にしないっすよ」


    茶柱「まったく、簡単に洗脳されてしまうなんて、最原さんはやはり男死ですね!!色自がけでもされたんですか!?」


    最原「ち、ちがうよ!!!(嘘)」


    入間「………」


    星「……なんにせよ、あんたの洗脳は解けた、俺たちとも、また再スタートだ」


    東条「これからは、今まで以上にあなたに奉仕するわ。なんなりと、命令して頂戴」


    夢野「うちの魔法の実験台にもしてやるぞ!」


    白銀「うんうん、よかったよ。最原くん用にコスプレも作っていたんだから」


    ゴン太「最原くん、また今日からよろしくね!」


    真宮寺「クックック……まさかあの天海くんの提案で、本当に最原くんが元に戻るなんてネ」


    天海「……「あの」ってなんすか」
  65. 65 : : 2019/04/28(日) 03:19:29


    赤松「最原くんっ!!!」ダキッ


    最原「わっ!!赤松さんっ!!?」


    アンジー「あっ、楓ずるい!!アンジーも、ぎゅーーーーー!!!」


    最原「あ、アンジーさんまで……!///」


    百田「へへっ、いいじゃねーか終一!これからは俺らの愛情を噛みしめてけよ!」


    入間「……うぅ……終一……」


    星「残念ながら、あんたの思惑通りにはならなかったな……」


    百田「そうだぜ入間!!俺たちの絆の力を舐めるなよ!!!」


    入間「うっ……うぅ……」


    最原「入間さん……」


    入間「終一……」


    入間「やめてくれ……」ガタガタ


    入間「美兎……だろ……?」ガタガタ


    最原「………」


    赤松「………」


    アンジー「………」


    入間「う……うぅ……」


    入間「そんな目で見るな……」ガタガタ


    入間「そんな目で見るなぁああああああ!!!!!!!」ダダダダダッ
  66. 66 : : 2019/04/28(日) 03:32:50


    ゴン太「い、入間さんっ!!?」


    最原「入間さんっ!!!」


    百田「ほっとけ、あんな奴」


    赤松「そうだよ、最原くんを洗脳しようとしたなんて許せない!!」


    アンジー「美兎にはイケニエになってもらおうよ」


    東条「……今回ばかりは、擁護できないわね」


    最原「………」




    食堂前


    春川「おうまさんぱっかぱっか!!きーぼ!!もっとはやくはやく!!」キャッキャッ


    王馬「うえーーーーいwwwwキー坊もっと早く歩けよ!!!」


    キーボ「うぅ……春川サンがショックに耐えることができずに幼児退行してしまいまいた……」


    キーボ「ていうか王馬クンはどいてください!!普通に重たいです!!!」


    王馬「うるせぇ!!!春川ちゃんにだけ便利なロボットアピールしてんじゃねーぞ!!!」


    キーボ「そんなことしてません!!」


    春川「あははははは!!キーボ、はやくはやくーー!」キャッキャッ


    キーボ「おや、あれは……」




    入間「………」ダダダダッ


    キーボ「入間サン……」


    王馬「入間ちゃんが泣きながら階段を駆け上がったね。てことは、百田ちゃんたち、うまくいったみたいだね」


    春川「ももたすごい!!まき、ももただーいすき!!」キャッキャッ


    キーボ「入間サンも、今、きっと辛いはずです」


    キーボ「王馬クン!春川サンをよろしくお願いします!」ダッ


    王馬「へ?」
  67. 67 : : 2019/04/28(日) 03:37:04


    王馬「おいキー坊!どこ行くんだよ!まさか入間ちゃんを追いかける気なの!?」


    キーボ「入間サンだって、僕からしたら大切な仲間です!放ってはおけません!!」ダッ


    王馬「おい!今の春川ちゃんを俺に任せるな!!こら!!」


    春川「キーボがいなくなった……うぅ……」グスッ


    春川「うえぇええええええ!!!!おうまさん!!!おうまさん!!!」ビエェエエエエ


    王馬「な、泣かないでよ春川ちゃん……お、俺がおうまさんやってあげるからさ……」


    春川「ほんと!?わーい!おうまのおうまさんだーーー!!」キャッキャッ



    校舎4階(真宮寺のテーマが流れる場所)


    キーボ「おそらく、入間サンはコンピュータールームにいるのでしょう」


    キーボ「階段を上がった先で入間さんが行きそうな場所は、ここか最原クンの研究教室くらいです」


    キーボ「百田クンたちがうまくいったということは、最原クンが元に戻って入間サンが失恋した可能性が高いです」


    キーボ「なんて声をかければいいのかわかりませんが、僕が慰めてあげないと!」


    キーボ「………」
  68. 68 : : 2019/04/28(日) 03:42:16


    4階、コンピュータールーム



    入間「うぅ……うぅうううううう!!」


    入間「なんでだ……俺様の洗脳が途中で解けるなんて……いや、それよりも……」


    入間「終一……!あんなに、あんなに愛し合っていたじゃねーかよ……!」ポロポロ


    ―――――――――――――――――――――


    最原「でも、だからといって、万が一本当に僕が洗脳されているとしても、美兎に暴力を奮うのは間違ってるよ」


    最原「もう安心して、美兎。これから絶対に、僕が君を守るから……」ギュッ


    ―――――――――――――――――――――


    入間「そう、言ってくれたじゃねーかよ……終一ぃ……」ポロポロ


    入間「確かに俺様は、終一を洗脳したけど……」


    入間「それでも、俺様を守ってくれるんじゃなかったのかよ……」


    入間「なんで、『入間さん』なんて言うんだよ……」ポロポロ




    ガチャ


    入間「……!!?」


    ???「………」


    入間「え……?」


    入間「なんで……?」


    入間「どうして、お前が……?」
  69. 69 : : 2019/04/28(日) 03:42:49
    続く
    更新できず申し訳ありません
  70. 70 : : 2019/04/29(月) 20:23:56
    お待ちしてました、お疲れ様です
    最後まで頑張ってください!
  71. 71 : : 2019/05/29(水) 22:53:54
    大丈夫ですか?更新まだですか?
  72. 72 : : 2022/03/25(金) 10:53:15
    完結頑張ってください
  73. 73 : : 2022/11/18(金) 07:59:34
    更新止まりましたか、、?
  74. 74 : : 2024/03/12(火) 17:05:37
    最後まで書けねえのかよ
    くたばれカス
  75. 75 : : 2024/07/02(火) 00:17:45

    ⬆そこまで言わんでよくね?

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
tosihisa

ちびま〇こちゃん

@tosihisa

「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場