ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

魔王 「俺だけ…」

    • Good
    • 0

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2019/02/15(金) 20:08:11
    よろしくです
  2. 2 : : 2019/02/15(金) 20:55:48
    魔王 「ようやくきたか、勇者共よ」フッ


    勇者 「俺はキースだ。お前をぶっ倒して、世界を平和にする!」シャキン


    魔法使い 「私はサラ。お前のような魔物に人間が負けてたまるか!」シュッ


    戦士 「俺はキッド。お前みたいな何もしなくても強い奴が俺は大嫌いなんだよ」ジャキンッ


    僧侶 「私はエレナです。あなたにもあなたが私達に与えたような絶望を味あわせてあげます!」ピロピロ


    魔王 「ふっ…。勘違いすんな。ぐっ!」ズサッ


    キース 「どうした?」フッ


    サラ 「まさか…もう瀕死?」フッ


    キッド 「楽にしてやるぜ」フッ


    エレナ 「さよならです」フッ


    魔王 「はぁ…はぁ…。待て…!最後に1つだけ話を聞いてくれ…」グッ


    キース 「いいだろう。どれだけつまらん話でも最後まで聴いてやるよ。その後にたっぷりいたぶってやる」ニタァ


    魔王 「…俺の名はシド。俺はもともと人間だった」


    サラ 「!?何を言ってる…」


    シド 「両親は貴族だった。そして俺は次の子が産まれた時に捨てられた」


    キッド 「…」


    シド 「俺には帰る場所も何もなかった。ただただ何も食べずに過ごす日々。腹が減った時は草や土を食べていた」


    シド 「そんなある日、俺はある男に連れていかれた。そいつは俺を助けてくれた。食べ物をくれ、家にも済ませてもらった。だが、そいつは俺を裏切った。100000円で俺を売り飛ばした」


    シド 「人間なんてただのゴミ。自分の欲望で相手は傷つき、苦しみ、囚われ、支配される。「信じる」なんて存在しない。結局俺は売り飛ばされた先で奴隷にされた」


    シド 「そこでの生活は地獄だった。時にはおもちゃとして、時には仕事をさせられた。飯は1週間に一度。寝る時間は1日30分」


    シド 「そして結局使えないと分かれば簡単に捨てた。そんなことを何度も何度も繰り返し、魔物にあった」


    シド 「魔物は俺の死んだ目を見て、泣いた。初めて俺を分かってくれるのかと思った」


    シド 「そして魔物の巣窟に連れてかれた。魔物達は本当にいい奴だった。人間なんかよりずっとずっと…。俺はこいつらに救われた」


    シド 「その魔物から昔の話を聞いた。昔は人間と魔物が協力しあって生活していた。だが人間は裏切り、人間の王は魔物たちを殺しまくった。魔物は何もしてなかったのに、簡単に殺して笑った。それが3000年ほど続いた」


    シド「そして、ある日。魔物の中でも強い奴が人間の王を倒した。そして世界は一変。魔物たちは復讐のため人間を襲った」


    シド 「お前らが悪いだけなのに、こうして勇者が現れ、魔王を殺そうとする」


    シド 「これっておかしいと思わないか…?」


    キース 「…」


    シド 「そして俺はその魔物達に育てられ5年がたったほどでそこに人間が現れ、魔物達は殺された」


    シド 「俺も戦ったが、いつのまにか気絶していて、気づいたらみんな死んでいた」


    シド 「絶望した。死にたい、死にたい、死にたい…。でも俺は人間に復讐しなきゃならないと思った」


    シド 「でも、俺には力が全くなかった。だが、そこにかつての魔王が現れた。魔王はおれにこれを使え、と言ってきた」


    シド 「それは副作用の強いドーピングアイテムだった。だが俺は副作用なんて気にせずどんどん使った。体はみるみる大きくなり、角が生え、牙が伸び、魔力が溢れ出た」


    シド 「だが、副作用で精神は狂い、皮膚は剥がれ、みるみる醜くなった。そして俺は今瀕死状態…。どうして俺だけこんな人生になったんだ…?ポロッ


    シド 「俺もお前らのように幸せな人生が欲しかったのに、なぜこんなに不平等なのだ…?なぜこんなに悔しいのだ…?」ポロポロ


    キース 「…」


    シド 「俺は最後まで幸福の意味すら分からなかった。だから、最後にお前らに頼みがある」ポロポロ


    サラ 「…なんだ」ツ-


    シド 「俺を幸せにしてくれ…」ポロッ


    キッド 「エレナ、あの呪文だ」


    エレナ 「分かりました…。ハピネス!」ブウォン


    シド 「…ッ!」キラキラ


    シド 「ふっ、そうか…。これが、幸せというものなのか」ハハハ


    キース 「シド…」スッ


    シド 「もっと早く、お前らに出会いたかった…」


    サラ 「…」ポロリ 


    シド 「あリ…ガとウ…」


    シド 「サイごに死あわセをオしえてクレ手…」


    キッド 「…すまない」


    シド 「さラば堕…」シュン


    エレナ 「…」ツ-


    キース 「…行こう。あいつの分まで生きてやるんだ。そして、魔物と人間の協力を創りあげるんだ」グッ


    サラ 「そうね…」


    キッド 「シド…」


    エレナ 「ありがとう…」


    ーENDー
  3. 3 : : 2019/02/15(金) 21:00:25
    僕が代わりに人間に復讐するよ!
  4. 4 : : 2019/02/15(金) 21:01:35
    魔王さん生まれ変わっても元気でね?(´・ω・`)O(≧∇≦)O
  5. 5 : : 2019/02/16(土) 21:25:17
    魔王さん....もしも転生してもふつうの人として生きてね!

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

このSSは未登録ユーザーによる作品です。

「ファンタジー」カテゴリの最新記事
「ファンタジー」SSの交流広場
ファンタジー 交流広場