このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
その珈琲は苦かった
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- 1 : 2019/02/13(水) 20:26:40 :
- エレン・イェーガー(24)『孤独館』の当主。
ミカサ・アッカーマン(24)エレンの友人。
ライナー・ブラウン(27)刑事。エレンの友人でもある。
ベルトルト・フーバー(27)同。ライナーの友人。
アニ・レオンハート(26)同。ライナーの友人。
ミーナ・カロライナ(25)『孤独館』に勤める。エレンの相談相手。
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アルミン・アルレルト(24)小説家。エレンの友人。
クリスタ・レンズ(22)アルミンの弟子であり、相談相手。
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- 2 : 2019/02/13(水) 20:48:20 :
- 『1章・孤独館』
何故、『孤独館』という奇妙が名が着いたのかは理解出来ない。ある意味、周りとの雰囲気もあると思う。
館の周りは鬱蒼とした森に囲まれており、そこから着いたのかもしれない。
だが、それは俺にとってはどうでもいい事だ。
今日も外を見ると、微風 が木の葉を揺らしている。
「アルミンさん、珈琲は要りますか?」
彼女は、珈琲カップを持って訊ねた。
アルミン「あ、うん。ありがとう、クリスタさん」
クリスタ「ところで」
彼女はアルミンに向き直り、
クリスタ「御友人から招待状を貰ったんでしょう?行くんですか?」
アルミン「勿論行くよ。彼とは久し振りに会うからね」
彼は明らかに懐かしげな顔をして言った。
クリスタ「いつ出会ったんですか?」
アルミン「確か、中学だよ。彼は足が悪く、よく車椅子に乗っていたね。仲良くなったけど、高校は行かなかったんじゃないかな」
クリスタ「そうなんですか。でも......時間あります?」
アルミンは少し微笑を浮かべ、
アルミン「無理矢理でも空けてやるさ」
と言った。
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- 3 : 2019/02/14(木) 18:46:22 :
- 前作も面白かったので今回も期待します
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- 4 : 2019/02/14(木) 20:02:05 :
- >>3 あ、見てくださったんですか。もう誰もいないかと思っていました。ありがとうございます。
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- 5 : 2019/02/14(木) 20:45:34 :
- 翌日、用意が済んだアルミンは、黒いセダンを前にして立つ。
クリスタ「前は、黒いシボレーでしたよね......」
アルミン「黒が好きなんだよ。さ、行くよ」
へっ?と疑問をクリスタが言った。
アルミン「君も行くんだよ」
クリスタ「え、えぇ?あ、はい!」
30分後、彼女は戻って来た。
クリスタ「お待たせしました!」
アルミン「じゃ、行こうか」
アルミンが車を運転する。外は黒雲が覆っており、今にも雨が降りそうだった。
クリスタ「あの、私も行って良いんでしょうか?」
アルミン「良いよ。彼なら許してくれる筈だしね」
はぁ、と彼女は声を出した。
「お邪魔するね」
扉が開き、中から彼女は出てきた。
「......昼食か?」
「いや、違うよ。友達を呼んだんだよね?」
それがどうした、と俺は訊き返す。
「今の君を見たら彼らはどう思うかな?」
「さあな。だが、彼奴 らの事だ。気を取り直してくれると信じているさ」
彼女は微笑 った。
「『孤独館』の当主なのに、孤独じゃないんだね」
「煩 い」
思わず、俺はそう言っていた。
「『孤独館』だからと言って、孤独にしなきゃいけない訳では無い」
その時、彼奴の言葉を思い出す。思い出してしまう。
《孤独は、永遠に付きまとう》
ああ......糞っ、あの声だ。煩わしい。
《なぁ、エレ___
煩い煩い煩い煩い煩い!
「......っ!」
ギィィィンと、頭痛がする。どうやら声は消えたようだ。
「また、あれ?」
「っ......ああ」
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- 6 : 2019/02/14(木) 20:53:20 :
- 期待ですなぁ
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- 7 : 2019/02/14(木) 20:58:32 :
- http://www.ssnote.net/archives/56361
一応初作になります。2作目は駄作なので読まなくていいです。期待ありがとうございます。
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- 8 : 2019/02/14(木) 22:50:24 :
- アルミン「ふう。じゃあ、ちょっと休憩しようか」
アルミンは車を止め、外に出る。
アルミン「結構本降りだなぁ......」
クリスタ「傘、ありますよ。折り畳みですが」
アルミン「クリスタさん、飲み物要る?」
彼女は慌てて、
クリスタ「あ、欲しいですが......」
アルミン「じゃあ、傘貸して、車内で待ってて。珈琲で良いよね?」
クリスタ「あ、はい!」
彼は自動販売機まで走る。適当に珈琲を買い、急いで戻って来た。
アルミン「はい。お代は良いから」
クリスタ「すいません。ありがとうございます」
ザァァァァァ......
雨の音しか聞こえない中、クリスタは話し掛けた。
クリスタ「あとどのくらいの距離ですか?」
アルミン「そうだね......。あと少しだけど、ちょっと面倒かな」
クリスタ「面倒?」
うん、とアルミンは返し、森の中にあるから、車を停めて歩かないといけない。と言った。
ザァァァァァ......
「酷い雨だな」
俺は雨が降る外を見ながら言った。
「向こうも大変だね。それに、『彼女』も来るんでしょ?」
「ああ。だが呼ばない訳にもいかないしな」
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- 9 : 2019/02/15(金) 20:02:03 :
- アルミン「ここの駐車場だ」
車を駐車場に置き、森へと向かう。森は西方にある。
クリスタ「森に入るんですか?」
アルミン「大丈夫。道は整備されているから」
と、アルミンは小走りで言う。水溜まりを踏んだときに飛び散る水飛沫が冷たかった。
「......」
俺は、外を見ながら勝手に黄昏ていた。雨は更に酷くなり、遂に雷鳴も鳴り出した。そんな時、扉が開いた。
「来たよ、友達。2人」
「2人?」
ミカサとアルミンか、とも思ったが、その考えは否定される。だとしたら誰かを連れてきたのか?
「取り敢えず、移動する。悪いが手伝ってくれ」
「はいはい」
協力してもらいながら玄関まで向かう。もう車椅子には慣れたが、やはり手助けが無いと厳しい。
「......!」
「やあ、エレン」
俺は、嬉しさからかついその名を言っていた。中学時代の天才の名を。
エレン「......アルミン」
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- 10 : 2019/02/21(木) 22:55:04 :
- 『2章・死の予感』
エレン「クリスタさん、か。初めはアルミンの彼女かと思ったな」
エレンは微笑を浮かべアルミンを見た。
アルミン「あくまでも後輩だよ。それより、訊いて良いのかな?」
躊躇いがちにエレンの脚を見る。その脚は無かった 。
エレン「気を遣わなくても良い。切断を選んだのは俺だしな」
脚が無いためズボンがブラブラと揺れる。そしてアルミンは重々しそうに問うた。
アルミン「沢山あるけど......じゃあ、まず。義足は使わないのかい?」
エレン「義足は嫌だな。偽りの脚。それだけで胸が痛い。それに......俺にはこいつ の支えもある」
ミーナ「まあ、雇われだけどね」
アルミン「そうか。なら良いんだ。今度は君だけじゃなく、ミーナさんにも訊きたい。この館は?」
数刻過ぎ、エレンが答えた。
エレン「──通称、『孤独館』。俺の勝手な見解だが、恐らく森の中にポツンと孤独に建っていることから名付けられたんだと思う」
アルミン「でも君は孤独じゃない」
エレン「尤 もだ」
彼等は笑い、そして外を見上げる。雨はまだ降り続いている。
エレン「お前らは車で来たんだろう。何処に停めた?」
アルミン「森の近くの駐車場さ」
エレン「なら安心だ。あと、数人俺の友人が来る予定だ」
えっ、とアルミンは声を出す。
アルミン「『彼女』と......あと、誰?」
エレン「警察の友人がいるんだ。その仲間達も来る......さて」
エレンは車椅子に乗りながら後ろを振り向き、言った。
エレン「いつまでもこんなところに居るのもな。頼むがミーナ、こいつらに部屋を紹介してくれないか?」
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- 11 : 2019/02/22(金) 07:07:41 :
- どこに伏線がはられるかドキドキしながら読んでます
期待
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- 12 : 2019/02/22(金) 17:03:49 :
- >>11 頑張って読んでください(これから地の文多くなりそうだから)。
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- 13 : 2019/02/22(金) 19:02:50 :
- 『孤独館』一階
┌─────┬──┬──┬──────┐
│ │二階│地下│ │
│ 倉庫 │へ↑│へ↓│厨房 │塔へ→
├─┘└──┘ └ ┴───┘└─┴──
│ ┌──────┐┌─┬──
│ │ │
│ │ 食堂 │
│ │ │
└──┐入口┌──┴─────────┘
『孤独館』二階
↓ベランダ
┌─────┐
┌─────┬──┬──┬┼───┐┌┤
│ ミーナ │一階│三階││ アルミン│
│ │へ↓│へ↑││ │
├─┘└──┘ └ ┘└───┘└┤
├─┐┌──┐ ┌───┐┌─┤
│ ┘ │ └┐
│ 書斎 ┐ │ エレン │←ベランダ
│ │ │ ┌┘
└─────┴─────┴──────┘
『孤独館』三階
┌─────┬──┬────┬────┐
│クリスタ │二階│空室 │ライナー│
│ │へ↓│ │ │
├─┘└──┘ └─┘└─┴─┘└─┤
│ │
├─┐┌──┐ ┌─┘└─┬─┘└─┤
│ │ │ アニ │ベル │
│ ミカサ │ │ │ トルト│
└─────┴──┴────┴────┘
『孤独館』地下室
???
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- 14 : 2019/02/22(金) 19:09:32 :
- ●『塔』は非表示。
●風呂、トイレは地下。
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- 15 : 2019/02/22(金) 20:37:09 :
- イェガーーーーーーー
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- 16 : 2019/02/23(土) 21:43:41 :
- めっちゃ気になる
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- 18 : 2019/02/24(日) 10:33:41 :
- 各自に部屋を分担した後、アルミンたちは昼食を取る事にした。
アルミン「階段を登るのは辛い?」
と、アルミンは訊いた。
エレン「一応車椅子でも登れるように坂にしてはいるが、辛いな。特に降りる時は怖い。さあ、食堂で待っていてくれ」
重い扉を開き、中から巨大な長机 と大量の椅子が設置されていた。まるで王家の食堂のようだった。
アルミン「僕には、あんまり広い所は落ち着かないねぇ......」
アルミンは椅子を引きながら言った。
クリスタ「ですが、食べてしまっても大丈夫なんでしょうか?エレンさんの御友人は他にも来るんじゃ......」
アルミン「大丈夫と思うよ。他の人は昼食を取ってくるだろうし、僕達がおかしいんだ。朝に早速出掛ける僕達がね」
苦笑しながらアルミンは語る。実際他の友人が来たのは午後の事だった。
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- 19 : 2019/04/05(金) 22:21:10 :
- そろそろこの続きが読みたい
構想を練っておられるのだろうか
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