仲間の死の先にあったモノ
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- 1 : 2019/01/18(金) 03:34:43 :
- 初のシリアスものに挑戦します
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- 2 : 2019/01/18(金) 03:45:20 :
- ズズズ…
その男はポツンと一人…
コーヒーをすする音が静かな部屋に響き静まり返る…
まるで誰もいないような…
その鏡は何も写さない。
「…」
ガタン
男は立つと、部屋を去った
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- 3 : 2019/01/18(金) 03:53:08 :
- コツ…コツ…コツ
俺は止まった…
今俺はさぞかし不服な顔をしているだろう
自分でもわかるほど苛立ちが込み上げる
一番会いたくねぇ野郎だ
そいつは俺と間逆の顔をしている
「…何の用だ、クソメガネ」
「やぁ…リヴァイ。エルヴィンが探してたよ?」
「…そうか」
足を負傷している俺に何をしろと…
女型を捕獲しても情報が引き出せねぇ
俺も足を負傷してる…
王もさぞかし不満だろうな
………
いつかその贅肉削いでやる…
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- 4 : 2019/01/18(金) 04:10:02 :
- 俺は団長室の前に立つ
エルヴィンの野郎が何を考えてるのかは知らんが…
コンコンコン
「入ってくれ」
その言葉を聞いて俺はドアを引く
「何の用だ…エルヴィン」
俺はどうせガキ共が帰ってくるとか
そういう報告だと思った…
意外だ…奴等は帰って来ねぇらしい
「先程ミケからの早馬が来た…深刻な状況が更に深刻になってしまったようだ」
「壁が…ウォールローゼが突破された」
「トロストやらストヘスやらの住民は…」
エルヴィンは顔を横に振る
「…そうか」
俺はそこで部屋を後にしようとした
「待てリヴァイ」
その言葉で俺は聞き耳をたてるが振り向きはしない
「まだ用か…?」
「一応立体起動装置を付けて荷馬車に乗れ」
エルヴィンは俺にとんでもねぇ指示を出しやがった…
足が裂ける…
「なぜだ…」
エルヴィンは俺の質問に応答しない
昔からコイツは黙秘する事が多い
団長だから言えない情報もあるだろうがもう少し頼って欲しいモンだな
エルヴィンが黙秘する時は俺はこう言う
「エルヴィン…お前の判断を信じよう」
パタン
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- 5 : 2019/01/18(金) 04:18:47 :
- 「どうしたモンか…」
考え事をしていた俺は丁度探していた
奴を見つけた
「どうだった?」
「ああ?…それより少しの間ニファを借りる…」
案の定クソメガネの奴は目を見開いた
「少しの間俺の手足になって動いてもらう…俺も人間だ。足が折れりゃあ動きにくい」
「…はは、心中お察しするよ…。ニファには言っておくよ」
クソメガネに気を遣われた用な気がするのは癪だが言葉無しにその場を後にし、立体起動装置を確認しに足を進める
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- 6 : 2019/01/19(土) 18:54:56 :
- ガチャ
俺は立体起動装置の調整部屋に来た
「「お疲れ様です!リヴァイ兵長」」
「あぁ…」
俺は適当に返事をした
なんたって、もうアイツらはこの世に居ない
…グンタ
…エルド
…オルオ
…ペトラ
期待の星は直ぐに潰れる
殆どが一年経たずに…
今期の新兵でさえも…
ガチャガチャ
………
まぁ、エレンが残ってるだけマシなモンか
よく俺は冷酷だの残忍だの言われるが…
誰でも知らねぇ奴の前では嘘を振り撒く
「リヴァイ兵長、お疲れ様です」
「…あぁ」
「あの、ハンジさんから話を聞いたんですけど…」
…あぁ、そう言えばエルヴィンが
こいつと幼馴染みのガキを…
「…エレン、お前はこれから別の班で動け。幼馴染みと班を構成しろとエルヴィンは言っていた。指揮はアルミンにさせろ」
エレン「は…ハイッ!」
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- 7 : 2019/01/20(日) 22:25:16 :
- タタタタタ
エレンは早足で外にいく
バタン
…さて、どうしたもんか
エルヴィンを待つしかねぇ
俺も外に出るか
ガガッカチャ
俺は腰にベルトと立体起動装置を装着し、部屋を後にした
…後の報告は、俺を挫折させるに至る程に…
タタタタタ
一人の調査兵が俺に駆け寄る
ソイツの一言だった
「え…エルヴィン団長が…
銃殺されました!」
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