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調査兵団殺人事件 解決
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- 1 : 2014/01/13(月) 21:13:55 :
- 調査兵団殺人事件シリーズもついに解決編となりました。前回までで事件の解決に必要な手がかりや謎は全て出したので犯人を予想して読んでいただければと思っています。
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- 2 : 2014/01/13(月) 21:20:18 :
- 調査兵団殺人事件 エレン逃走 http://www.ssnote.net/archives/7413
調査兵団殺人事件 疑惑と信頼http://www.ssnote.net/archives/7528
の続きです。話が繋がっているのでこちらも読んでいただきたいです。
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- 3 : 2014/01/13(月) 21:21:20 :
- 内容は明日から投下します。
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- 4 : 2014/01/13(月) 21:33:05 :
- 期待です
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- 5 : 2014/01/13(月) 22:03:39 :
- 前回作、前々作見ました!
早く、アルミンの推理が見たいです!
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- 6 : 2014/01/13(月) 22:05:12 :
- 続き楽しみです
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- 7 : 2014/01/13(月) 22:48:14 :
- 続き超楽しみです‼︎期待!
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- 8 : 2014/01/13(月) 22:51:16 :
- 真犯人が分からない。 期待!
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- 10 : 2014/01/13(月) 23:39:21 :
みんなちょっとずつ怪しいところがあってなんかもう全員犯人に見えてきたww
そんな中兵長だけは違うと願いつつ激しく期待!!
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- 11 : 2014/01/14(火) 00:25:04 :
- 楽しみに待ってます!!
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- 13 : 2014/01/14(火) 14:07:46 :
- 何時に更新する?
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- 14 : 2014/01/14(火) 14:09:08 :
- なるべく、1時間以内にお願いします。禁止令が出ているので。
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- 15 : 2014/01/14(火) 18:40:06 :
- >>13さん、学生で部活にも入ってるため平日は午後6時以降にしか更新できません。
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- 16 : 2014/01/14(火) 18:43:10 :
- ~次の日、森~
エレン「ここはいつまで持つかな?」
ミカサ「分からない。でも今までの隠れ家と比べると見つかりやすいだろう。それに、調査兵団側には憲兵団との内通者がいる。」
エレン「だろうな。もう祈るしかない...か。」
憲兵「見つけたぞ!エレン・イェーガー!」
エレン「な!?嘘だろ。もうかよ...しかもあれは、憲兵団!?」
ミカサ「逃げようエレン。」
エレン「ああ!」
ダッダッダッダッ
??「いい加減諦めな。エレン!」
この声...
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- 17 : 2014/01/14(火) 19:04:03 :
- エレン「アニだ。」
アニ「それにこっちは」
カシャッ
アニ「銃を持ってる。駐屯兵団のやつらのものと威力、精度共に比べ物にならないよ。」
エレン「...ここは諦めるか。」
ミカサ「エレン、何をいってるの?」
エレン「死ぬつもりはねぇよ。絶対にアルミン達が事件を解決してくれる。だから今ここで死ぬのは絶対ダメだ。」
ミカサ「エレン...」
エレン「さあ、俺を捕まえろ。」
アニ「ええ、そうさせてもらうわ。」
????「おい、そこの憲兵。ちょっと待て。」
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- 18 : 2014/01/14(火) 19:09:20 :
- ムム!
これはまさかの?
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- 19 : 2014/01/14(火) 19:34:39 :
- アニ「!?」
憲兵「あ、あれは...調査兵団のリヴァイ!」
エレン「リヴァイ兵長!」
ミカサ「あの時のチビ。」ボソッ
憲兵「貴様!何のようだ!」
リヴァイ「エレンの逮捕の阻止だ。」
憲兵「何だと!調査兵団の兵長そんなことをして良いと思っているのか!?」
リヴァイ「ああ。」
憲兵「ふざけるな!」
ピラッ
リヴァイ「まずはこれを見ろ。」
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- 20 : 2014/01/14(火) 19:50:42 :
- リヴァイ「これだ、」ピラッ
女装リヴァイとエルヴィンs○x写真と憲兵がグンタを殺害写真
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- 21 : 2014/01/14(火) 19:50:49 :
- 来たぁぁぁぁぁ
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- 22 : 2014/01/14(火) 19:51:25 :
- 20 いやぁぁぁぁぁ
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- 23 : 2014/01/14(火) 19:52:48 :
- この世界は残酷なんだ、
>>22
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- 24 : 2014/01/14(火) 19:57:24 :
- あはは・・・
はぁ~
↑の言うとうり
この世界は残酷なんだなぁ~・・・
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- 25 : 2014/01/14(火) 20:55:43 :
- 憲兵「これは!?」
ー証拠不十分によりエレン・イェーガー逮捕の命令を解除することをここに宣言する。
憲兵団師団長 ナイル・ドーク ー
憲兵「なぜだ!?」
エレン「やった!」
ミカサ「これでエレンは助かる!」
アニ「でも一体どうして?」
リヴァイ「一昨日の夜、グンタ殺害と件と同一犯と見られるものによる殺人事件が起きた。その時エレンは、駐屯兵団のやつらに隠れ家が見つかり逃走中だったそうだ。つまりお前ら憲兵団側の人間によってエレンの無実が証明されたってことだ。感謝しねぇとな。」
憲兵「う...おのれ...」
憲兵「アニ、撤退するぞ。」
アニ「ハッ!」
エレン「アニ、じゃあな。」
アニ「悪いことをした、ごめんね。」
エレン「良いって。それより憲兵団の仕事、頑張れよ!」
アニ「...ああ。頑張るよ。」
憲兵「行くぞ。」
テクテクテクテク
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- 26 : 2014/01/14(火) 21:16:26 :
- よかったねぇ~
エレン(ToT)
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- 27 : 2014/01/14(火) 21:25:26 :
- めちゃ運いいなエレン
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- 28 : 2014/01/14(火) 21:31:44 :
- エレン「リヴァイ兵長!良く来てくださりました!」
ミカサ「チッ、エレンの危機をわざわざ救いにきてくださってありがとうございました。」
エレン「お前今、舌打ちしただろ?リヴァイ兵長に向かってなんてことしてんだよ。」
リヴァイ「構わん...お前は、あの時のエレンの馴染みか...」
リヴァイ「エレン、お前には大変な思いをさせた。すまなかった。」
エレン「なぜリヴァイ兵長が謝るんですか!?」
リヴァイ「お前が憲兵団に連行されそうになったとき、俺はお前に黙っていけといった。それがこんなことになっちまうとはな。」
エレン「良いんですよ兵長。あそこで俺を行かせたのは本当に俺のことを信じてくれてたってことですから。」
リヴァイ「すまねぇ...」
エレン「兵長...」
ミカサ「それであなたはなぜここへ?エレンを助けるためだったとしたらもう帰っていただきたい。」
エレン「ミカサ!いい加減にしろよ!兵法会議で兵長が俺を蹴ったのは、俺を救うためだったんだ。」
ミカサ「え!?」
ミカサ「そうだったの?」
エレン「そうだよ!リヴァイ兵長は、ちょっと...いやすごく...潔癖だけどすげぇいい人なんだって!」
ミカサ「そうだったの...リヴァイ兵長。申し訳ありませんでした。」
リヴァイ「気にするな。やり過ぎたかもしれんしな。」
リヴァイ「それと、ここに来たのはエレンを助けるためだけじゃねぇ。」
エレン「と、言いますと?」
リヴァイ「旧調査兵団本部に来い。」
エレン「そうか!もう逃げなくていいもんな!」
リヴァイ「それだけじゃねぇ。」
リヴァイ「アルミンが真犯人を遂に見つけたらしい。だからお前も来い。」
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- 29 : 2014/01/14(火) 21:55:54 :
- ~旧調査兵団本部~
コンコン
ガチャ
ジャン「ここにいる人たちはみんな集めたぞ。アルミン。」
アルミン「うん。ありがとう。みなさん!入ってください。」
ガヤガヤガヤガヤ
オルオ「また呼び出して何のようだ?」
アルミン「重大な話です。」
ジャン「後はエレン、ミカサと二人のもとへ行った、リヴァイ兵長だけだな。」
ライナー「それにしても地下牢にいた俺たちまで呼び出すとは...まさか」
ダッダッダッダッ
ジャン「お、来たみたいだな!」
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- 30 : 2014/01/14(火) 21:57:10 :
- リヴァイ「待たせたな。」
エレン「それで、真犯人が分かったって本当なのか!?」
全員「!?」
アルミン「ああ。本当さ。」
エルヴィン「よくやってくれた。アルミン。」
エルド「それで、犯人は誰なんだ?」
ユミル「この面子、取り調べを受けたもの全員だな。」
アルミン「その通り。事件に関わった人みんなに来てもらったんだ。」
アルミン「では、謎解きの前にこの事件を解く鍵を一つずつ整理しましょう。」
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- 31 : 2014/01/14(火) 23:18:00 :
- アルミン「この事件には3つの謎がありました。」
アルミン「一つ目は、なぜ犯人がなぜエレンに罪を被せたのか。これは、偶然ではなくエレンを陥れるためです。このことから犯人はエレンと関わりのある人間ということになりました。」
サシャ「なるほど。取り調べをする人の選考基準はこれだったんですね。」
ジャン「お前にしては理解が早いな。」
サシャ「失礼ですね。私だってそれぐらい分かります。」
コニー「サシャすげぇな。俺は全く分からん。」
ベルトルト「サシャとコニー、どちらの方が頭が良いのかこれではっきりしたね...」
アルミン「ゴホン。話を戻します。動機についてはグンタさんのこともあるので、104期のみんなはこのことから犯人候補から外しました。」
ハンジ「その言い方だと、ライナーとベルトルトは犯人じゃないってこと?」
アルミン「その通りです。」
ベルトルト「ホッ」
ライナー「良かったぜ。」
ミカサ「となると犯人はリヴァイ班の誰か?」
アルミン「まあ、その話は後でね。」
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- 32 : 2014/01/14(火) 23:21:37 :
- アルミン「残り二つの謎は大きな謎でした。」
アルミン「一つはグンタさんが立体機動装置を着けた状態で死んでいたことです。」
アルミン「最後は死亡推定時刻の30分後にグンタさんが生きていたのをオルオさんが見ていたことです。」
オルオ「ああ。気付いたときは本当にびっくりしたぜ。」
クリスタ「それって...グンタさんの幽霊ってこと?」
アルミン「違うよクリスタ。確かにグンタさんはこの時刻に生きていたんだ。」
ハンジ「まあ前にも言ったけど、死亡推定時刻なんて曖昧だしね。」
アルミン「いえ、それは違います。」
ハンジ「え?」
アルミン「もし死亡推定時刻が曖昧になるような案件だったのなら、死亡推定時刻の範囲は広く取られていたはずです。」
リヴァイ「ならどうゆうことだ?まさかグンタが生き返ったとでも?」
アルミン「いえ、あの時グンタさんはまだ殺されていなかったんです。」
アルミン「この事件において犯人は巧妙なアリバイトリックをしかけていました。」
アルミン「そして、最後の2つの謎を解くことこそがトリックを解く最大の鍵だったんです。」
リヴァイ「ならどうゆうことだ?まさかグンタ
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- 33 : 2014/01/14(火) 23:24:01 :
- 最後の
リヴァイ「ならどうゆうことだ?まさかグンタ
はミスです。
そして本日の投稿はこれで終わりです。最後にミスしてしまってすいません。明日はいよいよ犯人が判明します。楽しみにしていてください。
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- 34 : 2014/01/14(火) 23:37:07 :
- いつまででも、待ってます!!w
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- 35 : 2014/01/14(火) 23:49:25 :
- 同じく!
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- 37 : 2014/01/15(水) 13:07:51 :
- 犯人すごく気になる!!
期待です!
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- 38 : 2014/01/15(水) 17:02:34 :
- 超超超期待っ!!!
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- 39 : 2014/01/15(水) 17:51:57 :
- まーだー?もうその明日になってるんだけど。
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- 40 : 2014/01/15(水) 19:23:11 :
- 続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き
続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続き続きーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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- 42 : 2014/01/15(水) 19:27:52 :
- アルミン「犯人特定の鍵となったのは、三つ目の謎です。」
アルミン「三つ目の謎を解く鍵はグンタさんの部屋にあったスケジュール帳にありました。」
アルミン「ジャン、みんなに見せて。」
ジャン「おうよ。」
パラッ
エレン「これは、事件当日のグンタさんの予定か。」
クリスタ「グンタさんがご両親にお会いするのは前々から予定してたんだ。」
エルド「我々はさっき見たからな。見る必要はないか。」
ライナー「ん?これは?グンタさんはハンジ分隊長と訓練をする予定だったのか。」
ハンジ「ああ。そうだよ。」
ミカサ「つまり、グンタさんが立体機動装置を着けていたのはこの準備のため。」
コニー「でもよ、そうゆうことならハンジ分隊長が犯人ってことか?」
ユミル「いや、そうはならねぇだろ。」
アルミン「その通りだ!コニー!」
全員「!?」
アルミン「グンタさん、さらにはペトラさんを殺し、巧妙なアリバイトリックをしかけ、エレンに罪を被せてのうのうと生活していた真犯人、それはあなただ!」
ビシッ!
全員「!?」
アルミン「ハンジ・ゾエ!」
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- 43 : 2014/01/15(水) 20:34:33 :
- ハンジ「...」
オルオ「ま、待ってくれよ。ハンジ分隊長にはペトラと話してたっていう鉄壁のアリバイがあるじゃねぇか。」
エルド「トリックを使ったってごまかせるようなものじゃない。」
アルミン「そうです。グンタさんが本当に朝殺されたとしたらですが。」
エルヴィン「ということは、違うのかね?」
アルミン「はい。我々はグンタさんが朝殺された。この事を信じ、それをもとに事件の捜査を進めてきました。でもそれは違ったんです。」
アルミン「グンタさんは昼に殺されたんです!」
ハンジ「ねぇねぇ。アルミンは頑張ってるからあんまり否定はしたくないんだけどさ、私じゃないよ。それに、アリバイトリックというのは犯人が嘘のアリバイを作ることだよね?」
アルミン「そうですが?」
ハンジ「普通は自分が離れた場所にいながら殺人をするとかそうゆうのな訳で、死亡時刻を変えるのは無理があるんじゃないかな?それとも憲兵団がいい加減な捜査をしたからずれたとでも言うのかい?」
アルミン「いえ、犯人が憲兵団が間違った死亡推定時刻を出すようにしむけたんです。もちろん賄賂等ではなく、トリックで。」
ハンジ「そんな魔法みたいなこと、一体どうやって?」
アルミン「みなさんは、弁慶の仁王立ちを知っていますか?」
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- 44 : 2014/01/15(水) 21:42:43 :
- エレン「なんだそりゃ?」
ミカサ「弁慶という人は知ってる。お母さんに聞いた。東洋人の豪傑だって。」
アルミン「僕は本で読んだのですが、彼にはある伝説が残っています。」
クリスタ「どんな伝説なの?」
アルミン「立ったまま死んだという伝説です。」
リヴァイ「それは確かに伝説だな。不可能だ。」
アルミン「リヴァイ兵長の言う通りこれは伝説とされています。しかし、絶対にないとはいいきれないんです。」
オルオ「はー?そんなことできるわけ」ガブッ
エルド「オルオ、こんなときに舌を噛むなよ。」
オルオ「すまん...」
エルヴィン「それで、どうやったらそんなことができるんだ?」
アルミン「実は、死後硬直が早まる条件があるんです。その条件は...激しい運動により、肉体が疲弊しているということです。」
ハンジ「死後硬直が早くなるって?机上の空論じゃないの?」
リヴァイ「いや、激しい戦闘の末巨人にやられた奴ほど死後硬直が早いことは知っていた。ハンジ、お前も当然気づいてたはずだ。」
ハンジ「くっ」ボソッ
アルミン「そして、アリバイトリックはこの現象を利用した。グンタさんを訓練中に殺し、なおかつ鉄壁のアリバイを手に入れたんです。」
ハンジ「でも、それは可能性の範囲で...」
アルミン「それだけではありません。」
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- 45 : 2014/01/15(水) 21:55:02 :
- アルミン「ハンジ分隊長、なぜエンブレムの糸がほつれてるんですか?」
ハンジ「え?」
アルミン「実はペトラさんの遺体の指にエンブレムのものと思われる糸がついていました。恐らく、これは犯人に抵抗したときについたのでしょう。」
ライナー「それであの時エンブレムの事を聞いてきたのか。」
アルミン「これらのことを踏まえると、ハンジ分隊長しか犯人はいないんです。」
ハンジ「...フッフッ、ハッハッハッハッハッ!」
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- 46 : 2014/01/15(水) 21:58:04 :
- ハンジ「アルミン、君すごいよ。探偵の才能があるんじゃない?でもねぇ、やっぱりそれは可能性の話だ。私がやった証拠にはならない。」
ハンジ「グンタが訓練中に殺されたっていう証拠を見せなよ!そうすれば言い訳はしないからさぁ!まあ、私は犯人じゃないし、ないとは思うけどね。」
アルミン「...」
ハンジ「どうしたの?やっぱりないよね?」
アルミン「グンタさんが訓練中殺されたという証拠があれば認めてくれるんですね?」
ハンジ「え...」
アルミン「ジャン、あれを。」
ジャン「分かった。」
ガサゴソガサゴソ
ジャン「よし」
ゴトッ
エレン「これは、立体機動装置。」
ジャン「グンタさんのだ。」
アルミン「みなさん、ガス排出口に注目してください。」
サシャ「何があるんでしょうか?」
ミカサ「ガス排出口に、葉っぱがからまってる!」
ハンジ「な!」
アルミン「これこそが、グンタさんが訓練中に殺されたという動かぬ証拠。グンタさんは立体機動中に墜落したんです。もしそのとき彼が生きていたとしたら、この事を直ちに技術班に報告していたはず。それもなかったということは立体機動中に殺されたと考えるしかないんです!」
エルヴィン「同時に訓練をしたということは、死亡推定時刻のときグンタは生きていたという証明にもなる。」
アルミン「はい。このことからアリバイトリックが使用された証明にもなります。そしてこのトリックを使用できるのは、ハンジ分隊長だけなんです!」
アルミン「もう言い逃れはさせませんよ!ハンジ分隊長!」
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- 47 : 2014/01/15(水) 22:55:04 :
- ハンジ「フ、フフ、ハッハッハッハッハッ、ハッハッハッハッハッ。」
ハンジ「アルミン、やっぱり君はすごいよ。あのトリックに気づくなんてさ。」
ハンジ「そうだよ。私がグンタを殺したんだよ。エレンを犯人に仕立てあげてね。」
エレン「なんで...なんでグンタさんを!?」
ハンジ「エレン、私は最初、君を殺すつもりだったんだよ。」
エレン「え!?」
ハンジ「でもね、君を殺害する計画を練っていたときその時重大な証拠に成りかねないものを彼に見られてしまったんだ。もちろん、彼はそれがそんな重大なものだなんて知らなかっただろうけどね。」
エルド「まさか、それだけの理由で...」
ハンジ「ああそうさ。そして本来の目的であるエレンの殺害のためにエレンに罪を被せた。裁判になれば今のこの世界の情勢を考えるとエレンの死刑は決まっているようだったからね。」
オルオ「なら、ペトラのことはなんで殺したんですか!?」
ハンジ「実は、犯行のためエレンのブレードを取りに行ったとき靴ひもを切ってしまってね、しかもそれを忘れてしまっていたんだ。」
ハンジ「大した問題にはならないけど一応回収しようとしてね、そしたらそれが裏目に出てしまった。」
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- 48 : 2014/01/15(水) 22:57:04 :
- エルヴィン「ペトラに見られてしまったということか。」
ハンジ「ああ。」
ジャン「でも、靴ひもを拾ったのを見られただけなんでしょ!?それで疑うかなんて分からない。」
エルヴィン「それこそ、さっきまで君が言っていた可能性の範囲でしかないと思うがね?」
ハンジ「もちろん、最初は殺すつもりなんてなかったさ。適当に流すつもりだった。でも、ペトラはその通路がエレンのブレードの置場所に繋がっていると気付いた。そして彼女は「実は、ハンジ分隊長が犯人でその証拠になるものを回収しに来た、なーんてことは無いですよね?」と、言ったんだ。それで、犯人だとバレることを恐れていた私は衝動的にペトラの首を絞めたんだ。」
エレン「でもペトラさんは冗談のつもりで言っただけじゃ?」
ハンジ「ああ。彼女は私に首を絞められてすぐは何がなんだか分からないって顔してたよ。少ししたら気付いたようだけどね。」
エレン「ふざけんな!そんなことでよくもペトラさんを!」
ハンジ「私も後悔してるよ。」
ジャン「結果的に、ペトラさんに抵抗された時にほつれたエンブレムの糸も犯人があんただと特定する鍵になったからな。」
ハンジ「まあ、それもあるけど、グンタのことも含めて、長らく共に闘ってきた同志を自らの手で殺めたことを後悔してるよ。だって本当は、エレンを殺したかっただけなんだもの。」
アルミン「一つ疑問があります。なぜそこまでエレンの殺害に執着したんですか?」
リヴァイ「確かに、てめえは同志を殺した最低のクズだがエレンを恐れるがゆえに殺そうとするような肝の小さいやつだとも思えんが?」
アルミン「話してくれませんか?エレンを殺そうとした動機を。」
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- 49 : 2014/01/15(水) 23:01:52 :
- 今日の分は以上です。明日で完結させたいと思います。事件の謎は解けてしまいましたが、ハンジがエレンを殺そうとした動機や事件の解決には繋がらなかったとある謎の真相を明かしたいと思います。最後まで読んでいただければ嬉しいです。
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- 50 : 2014/01/16(木) 18:20:26 :
- ハンジ「動機か...一言で言えば、彼が巨人だからかな。」
エルド「え?巨人に誰よりも興味を持ち研究していたのはあなたではないですか。なぜ巨人だからという理由で彼を?」
ハンジ「私が昔は巨人と恨みや憎しみを力にして闘ってきたという話はエルヴィンやリヴァイ班のみんなは知ってるよね?」
リヴァイ「ああ。あの頃のお前は狂ったように巨人を殺していた。まあ今も狂ってるがな。」
ハンジ「はは。私が巨人を憎しみを糧に殺していくのをやめたのは巨人について今までとは別の視点から調べていくべきだと思ったからだ。でも私は、巨人への憎しみを失った訳じゃない。」
エルヴィン「君が巨人をまだ憎んでいることは知っていたよ。でも君は人類の勝利のために憎しみを押し殺して巨人を研究できる人間だと思っていたが...」
ハンジ「今までは、できてたと思うよ。」
アルミン「ならなぜ、それができなくなったんですか?」
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- 51 : 2014/01/16(木) 18:24:08 :
- ハンジ「エレンが素晴らしい仲間に囲まれていたから...かな。」
エレン「どうゆうことですか?」
ハンジ「エレンの話を初めて聞いたとき、私は君を人類の希望として期待していたんだ。」
ハンジ「でも君に地下牢で初めて会ったとき私が思ったことは、「ざまあみろ。」だったんだ。」
ハンジ「その後、審議所でエレンを助けようとするミカサとアルミンを見てショックを受けた。巨人が人間の姿をしてこちらの味方だからといってなんでこんな風にみんなに愛されているのか?てね。」
ハンジ「もちろん、君を化け物として扱う人も多くいたけど、私はエレン、ミカサ、アルミン、君達の強い絆しか見えなかった。」
ハンジ「仲間を殺した巨人が仲間に囲まれている、そう考えたときから私には憎しみばかりが込み上げてきた。そして、いつしかそれは殺意に変わったんだ。」
エレン「...」
-
- 52 : 2014/01/16(木) 18:58:02 :
- ハンジ「アルミン、最後に聞いていいかな?もし私が訓練にいった証拠がないと言い逃れたらどうしてた?」
アルミン「その時は、立体機動装置のガスを調べていました。あらかじめ補給していたとしてもガスの補給は記録されますから。」
ハンジ「なるほど。私は逃れようがなかったわけか。アルミン、何度も言うけど君はすごいよ。」
アルミン「...ありがとうございます。」
エルヴィン「では、憲兵団の元へ行くぞ。」
エレン「ハンジ分隊長!」
ハンジ「なんだい?」
エレン「俺はあなたのこと、何があっても許しません。でも、あなたの仲間の意志は、俺が引き継いでいきます!そして、必ず巨人を一匹残らず駆逐します!」
ハンジ「...君なら本当に、人類の希望になれるかもね。」ボソッ
エレン「え?」
ハンジ「エレン、私が君を殺そうとした事を牢屋の中で後悔する日が来ることを...望んでるよ。」
エレン「...はい。」
エルヴィン「行くぞ。」
テクテクテクテク
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- 53 : 2014/01/16(木) 18:58:56 :
- その後、ハンジ分隊長の裁判が行われた。俺の時とは違い、公平な裁判が行われ、判決は終身刑となった。俺は傍聴席でその様子を見ていた。ハンジ分隊長は後悔の念を顔に出していたが同時にどこか清々しい顔をしていたようにも思えた...
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- 54 : 2014/01/16(木) 19:00:26 :
- ~裁判終了後~
エレン「今回も本当助かったよ、アルミン。」
アルミン「エレンが無事で本当に良かったよ。」
ミカサ「アルミン、本当にありがとう。」
エレン「それにしてもお前の推理、すごかったぜ。」
アルミン「照れるな~。でも、今回は運が良かったし、みんなの協力もあったから。」
エレン「いやいやすごいって。ハンジ分隊長も...言ってたじゃねぇか。」
アルミン「うん、そうだね...」
エレン「なあミカサ、アルミン、俺はやっぱり巨人なのかな?」
ミカサ「エレン?」
アルミン「決まってるじゃないか、君は人間だよ。」
エレン「俺はそうだと思ってる。自分は巨人化のできる人間だって。でも、俺を殺したがってるやつに言わせれば俺は人間に化けた巨人ってとこだろ。俺は本当は、どっちなんだろうな?」
アルミン「エレン...」
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- 55 : 2014/01/16(木) 19:03:34 :
- ミカサ「どっちでも良い。」
エレン「え?」
ミカサ「エレンはエレン。エレンが人間だろうと巨人だろうと私の愛するエレンに変わりない。」
エレン「な、愛するって///」
アルミン「おあついね~。でも、ミカサの言う通りだよ。」
アルミン「それに、僕らの夢にエレンが巨人か人間かなんて関係ないじゃないか。」
エレン「夢?」
ミカサ「あなたと外の世界を見ること。あ、もちろんアルミンとも。」
アルミン「僕のこと忘れかけてたよね?ひどいよ。」
ミカサ「ごめん、アルミン。」
アルミン「良いよミカサ。エレン、僕達は外の世界に行くんだ。そのためにウォールマリアを奪還する。この事にエレンが巨人かどうかなんて関係ないんだ。それにその答えだって、エレンの家の地下にいけば分かるはずだ。」
アルミン「必ず見よう。炎の水を、氷の大地を。」
エレン「...ああ。もちろんだ!」
そうだよな、アルミン。俺達三人の夢は外の世界を見ることだ。そのためなら命なんか惜しくない。俺が何者であろうと関係無い。どれだけ世界が恐ろしくても関係無い。どれだけ世界が残酷でも関係無い。戦え!戦うんだ!夢が叶うその日まで。
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- 56 : 2014/01/16(木) 19:04:36 :
- ~調査兵団寮の一室~
ライナー「しかし、アリバイ偽装がこんな形で裏目に出るとはな。」
ベルトルト「僕らの正体がバレないように少しでも疑いを避けようとしたのが仇になったね。」
ライナー「一時はどうなるかと思ったが、なんとか助かったな。アルミンに感謝しないとな。」
ベルトルト「そうだね。でも、僕達はそれを仇で返さないといけない。」
ライナー「ああ。その通りだ。次の壁外調査、必ず成功させるぞ。」
ベルトルト「もちろんだ。僕達はアニの補助だね。」
ライナー「故郷に帰るぞ。そのために...」
ライベル「「エレンの拉致を成功させる!」」
終わり
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- 57 : 2014/01/16(木) 19:07:06 :
- これで、調査兵団殺人事件シリーズの完結です。ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。感想等いただけたら嬉しいです。
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- 58 : 2014/01/16(木) 20:47:16 :
- 乙です‼︎面白かった‼︎
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- 59 : 2014/01/16(木) 20:48:16 :
- >>58さん、ありがとうございます!
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- 60 : 2014/01/17(金) 09:29:14 :
- こんなに面白いのは初めて見た!
-
- 61 : 2014/01/17(金) 19:26:41 :
- >>60さん、ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです。
-
- 62 : 2014/01/17(金) 22:02:51 :
- ハンジさんが犯人だったか!
意外!
-
- 63 : 2014/01/17(金) 22:20:51 :
- >>62さん、意外でしたか。最初の方はあまり犯人を怪しませないようにしたので、その甲斐がありました(笑)
-
- 64 : 2014/01/25(土) 11:28:56 :
- 何か途中で気付いてきてたわwwwww
やっぱハンジかい!!!!!!!!
-
- 65 : 2014/01/25(土) 11:46:09 :
- 面白かったです!
-
- 66 : 2014/01/25(土) 12:24:04 :
- >>64さん、気付きましたか。読んでくださってありがとうございます。
-
- 67 : 2014/01/25(土) 12:25:03 :
- >>65さん、ありがとうございます。
-
- 68 : 2014/08/21(木) 21:35:46 :
- 全然わかんなきった
-
- 69 : 2014/08/22(金) 14:33:01 :
- アルミンすげぇー。久し振りにカッコいいと思ったwww
アルミンの助手的なジャンもちゃっかりかっこよかったぜ!
-
- 70 : 2017/03/01(水) 20:38:33 :
- アルミン 「真実は、いつも一つ!!」
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- 71 : 2017/07/31(月) 12:20:29 :
- この投稿は削除されました。
-
- 72 : 2018/01/16(火) 18:30:09 :
- ハンジゾエは上杉謙信公に預ける。
-
- 73 : 2018/03/22(木) 16:27:23 :
- 済まないがハンジゾエは武田信玄公に送る
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- 74 : 2018/07/25(水) 19:32:35 :
- 了解した。ハンジゾエの世話は真田昌幸に任せる。
-
- 75 : 2018/07/30(月) 19:18:53 :
- 信玄様了解しました。
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調査兵団殺人事件 シリーズ
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